以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図9は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施例を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3の前側には、ガラス扉4と前面板5とが上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
前面板5の前側には発射用の遊技球を貯留する上皿6が、前面板5の下側で前枠3の前側には余剰球等を貯留する下皿7が夫々配置されている。下皿7の一側には、遊技球を発射する発射手段(図示省略)の発射ハンドル8が設けられている。
11は遊技盤で、ガラス扉4の後側に対応するように、前枠3の裏側に着脱自在に装着されている。遊技盤11の前面側には、図2に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール12が環状に装着されると共に、そのガイドレール12の内側の遊技領域13に、センターケース14、普通図柄始動手段15、特別図柄始動手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース14には、液晶式等の画像表示装置21の他、普通図柄表示手段22、第1,第2特別図柄表示手段23a,23b、普通保留個数表示手段24等が設けられている。画像表示装置21は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、及び第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bを構成している。
普通図柄表示手段22は普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されている。そして、普通図柄表示手段22の各発光体は、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件に所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段15による遊技球の検出時に取得された当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、各発光体が点滅を終了するようになっている。
また普通図柄表示手段22の変動表示中、又は後述する当たり中に普通図柄始動手段15が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定用乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段24がその発光個数により当たり判定用乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段16は、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動を開始させるためのもので、上下2つの第1,第2特別始動口27a,27bと、下側の第2特別始動口27bを開閉する開閉手段28とを備え、例えばセンターケース14の下側に配置されている。
第1特別始動口27aは、開閉手段等を有しない非作動式入賞口である。第2特別始動口27bは、開閉手段28により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となって当たりが発生したときに、開閉手段28が閉状態から開状態に変化して所定時間維持されるように構成されている。
第1,第2特別図柄表示手段23a,23bは夫々1個又は複数個、例えば各1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されている。第1特別図柄表示手段23aは第1特別始動口27aに、第2特別図柄表示手段23bは第2特別始動口27bに遊技球が入賞することを条件に第1,第2特別図柄を所定時間変動表示して、それら第1,第2特別始動口27a,27bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
第1,第2特別図柄には、例えば10種類の数字図柄「0」〜「9」と記号図柄「−」とが用いられており、「0」〜「9」が大当たり態様、「−」が外れ態様に設定されている。
また第1,第2特別図柄の変動表示中、又は後述する大当たり中に第1,第2特別始動口27a,27bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bが夫々大当たり判定乱数値の記憶個数 (以下、第1,第2特別保留個数)を表示して、その時点での第1,第2特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
なお、大当たり中は第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中とならないように制御される。更に第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段23bの図柄変動を優先して行うように構成されている。
第1,第2演出図柄表示手段25a,25bは、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄の変動表示と時間的に同調して第1,第2演出図柄を変動表示するもので、夫々1個又は複数個、例えば左右方向に3個の第1,第2演出図柄を各種の演出画像と共に画像表示装置21の表示画面21aに変動表示可能に構成されている。
そして、第1演出図柄表示手段25aは第1特別始動口27aに、第2演出図柄表示手段25bは第2特別始動口27bに遊技球が入賞することを条件に、第1,第2特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って第1,第2演出図柄の変動を開始すると共に、第1,第2特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、第1,第2演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
なお、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bは同時に変動することがないため、表示画面21a上で第1,第2演出図柄表示手段25a,25bが同時に図柄変動表示を行うことはない。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。
なお、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bによる第1,第2演出図柄の変動後の停止図柄は、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄が大当たり態様で停止する場合にはその第1,第2特別図柄と同じ数字図柄よりなる大当たり態様となり、第1,第2特別図柄が外れ態様で停止する場合には任意の外れ態様となる。例えば、第1特別図柄が「7」で停止する場合には第1演出図柄は「7・7・7」で停止し、第1特別図柄が「−」で停止する場合には第1演出図柄は「3・4・5」等の任意の外れ態様で停止するようになっている。
大入賞手段17は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板29を備えた開閉式入賞手段で、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの変動後の第1,第2特別図柄が大当たり態様となることに基づいて大当たりが発生したときに、開閉板29が複数種類の開放パターンの何れかに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
遊技盤11の裏側には、図3に示すように、センターケース14等の遊技部品を裏側から覆う裏カバー31が装着されている。裏カバー31の裏側には、演出制御基板32(図4参照)が格納された演出基板ケース33と、主制御基板34(図4参照)が格納された主基板ケース35とが着脱自在に装着されている。
前枠3の後側には、遊技盤11を裏側から押圧して固定するための裏機構板36が開閉自在に枢着されており、遊技盤装着枠37の後側に設けられた複数の締結具38により閉状態で固定可能となっている。
裏機構板36にはその中央部に裏カバー31が嵌合する開口部39が形成され、この開口部39の上側に遊技球タンク40とタンクレール41とが上下に配置され、またその一側には図5、図6に示すように端子カバー49により覆われた第1,第2外部接続端子基板42,43が配置されている。開口部39の一側には払い出し手段44が、下側には払い出し案内手段45の他、電源基板が格納された電源基板ケース46、払い出し制御基板が格納された払い出し基板ケース47等が夫々設けられている。
払い出し手段44は、遊技球タンク40内に貯留された遊技球がタンクレール41を介して供給され、遊技球が大入賞手段17等に入賞したとき、或いは図外の自動球貸し機から球貸し指令があったときに作動して、所定個数の遊技球を払い出し案内手段45を経て上皿6へと払い出すようになっている。
図5〜図7に示すように、第1外部接続端子基板42は裏機構板36の裏側に形成された矩形枠状の取り付け部50に嵌合して、その内側の取り付けボス51にネジ等により固定されている。また第2外部接続端子基板43は、第1外部接続端子基板42との間に所定の間隔をおいてその裏側に配置され、取り付け部50等から後方に突出する上下一対の取り付け爪52等により着脱自在に装着されている。端子カバー49は前面側が開口する箱状であって、前側に突出する上下一対の係合爪53を有し、この係合爪53を裏機構板36の係合部54に係合することにより、裏機構板36の裏側に着脱自在に固定されている。
図8に示すように、第1外部接続端子基板42は、大当たり関連、遊技状態関連、図柄確定関連毎に複数(例えば各2個)の外部接続端子55a,55b,56a,56b,57a,57bが設けられており、その外部接続端子55a,55b,56a,56b,57a,57bがコネクタ58〜60、ハーネス61〜63を介して主制御基板34に接続されている。
また第2外部接続端子基板43には大当たり関連選択手段64、遊技状態関連選択手段65及び図柄確定関連選択手段66と、各選択手段64〜66の前段に接続されたOR素子123〜125と、各選択手段64〜66の後段に接続された大当たり関連外部接続端子67、遊技状態関連外部接続端子68及び図柄確定関連外部接続端子69とが設けられている。
各選択手段64〜76はハーネス70〜72と、そのコネクタ73a,73b,74a,74b,75a,75bを介して第1外部接続端子基板42の外部接続端子55a,55b,56a,56b,57a,57bに着脱自在に接続されている。外部接続端子67〜69には、島設備側の信号線77〜79がコネクタを介して着脱自在に接続されている。信号線77〜79は端子カバー49の挿通孔49aに挿通され、管理装置80に接続されている。
図4は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図4において、主制御基板34は主に遊技盤11側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段81、普通始動口チェック処理手段82、普通乱数記憶手段83、普通図柄処理手段84、当たり発生手段85、普通図柄表示制御手段86、第1,第2特別乱数作成処理手段87a,87b、第1,第2特別始動口チェック処理手段88a,88b、第1,第2特別乱数記憶手段89a,89b、第1,第2特別図柄処理手段90a,90b、大当たり発生手段91、第1,第2特別図柄表示制御手段92a,92b、特別遊技状態発生手段93、制御コマンド送信手段94、外部出力手段95等を備えている。
普通乱数作成処理手段81は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定用乱数を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。
普通始動口チェック処理手段82は、普通図柄始動手段15による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段81で作成された当たり判定用乱数値を1個取得し、その当たり判定用乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段83に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段84は普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、当たり判定手段96、普通停止図柄選択手段97、変動時間選択手段98等を備えている。
当たり判定手段96は、普通図柄の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否かの判定を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段83に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段83に最も早く記憶された当たり判定用乱数値を取り出し、その当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行うように構成されている。
普通停止図柄選択手段97は、普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択するものである。なお、当たり態様、外れ態様に対応する普通図柄は1種類であり、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果に基づいて、当たり判定の場合には「○」が、外れ判定の場合には「×」が画一的に選択される。
変動時間選択手段98は、普通図柄の変動時間を選択するものである。普通図柄の変動時間は、特別遊技状態中における変動時間(例えば2.7秒)が通常遊技状態中における変動時間(例えば27秒)よりも短くなるように設定されている。
当たり発生手段85は、普通図柄処理手段84の当たり判定手段96による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、第2特別始動口27bの開閉手段28を複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
普通図柄表示制御手段86は、普通図柄処理手段84による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段22の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段83に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段22による普通図柄の変動を開始させ、変動時間選択手段98で選択された変動時間が経過することに基づいて、普通停止図柄選択手段97で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
第1,第2特別乱数作成処理手段87a,87bは、変動後の第1,第2特別図柄を大当たり態様とするか否かの判定に用いる大当たり判定用乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄用乱数、特別図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン選択用乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
第1,第2特別始動口チェック処理手段88a,88bは、第1,第2特別始動口27a,27bへの遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、第1,第2特別始動口27a,27bに遊技球が入賞することに基づいて第1,第2特別乱数作成処理手段87a,87bで作成された大当たり判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値を1個ずつ取得し、それら大当たり判定用乱数値及び大当たり図柄用乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として第1,第2特別乱数記憶手段89a,89bに記憶させるように構成されている。
第1,第2特別図柄処理手段90a,90bは、第1,第2特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、第1,第2大当たり判定手段99a,99b、第1,第2特別停止図柄選択手段100a,100b、第1,第2変動パターン選択手段101a,101b等を備えている。
第1,第2大当たり判定手段99a,99bは、乱数抽選により変動後の第1,第2特別図柄を大当たり態様とするか否かの大当たり判定を行うもので、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bが変動表示可能な状態となり且つ第1,第2特別乱数記憶手段89a,89bに1個以上の大当たり判定用乱数値が記憶されていること(第1,第2特別保留個数が1以上であること)を条件に、第1,第2特別乱数記憶手段89a,89bに最も早く記憶された大当たり判定用乱数値を取り出し、その大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行うように構成されている。
なお、大当たり中は第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中とならないように制御され、且つ第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段23bの図柄変動が優先される。
即ち、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れかの変動が終了して次の変動表示が可能な状態となったとき、第1特別保留個数のみが1以上であれば第1大当たり判定手段99aによる処理が行われ、少なくとも第2特別保留個数が1以上であれば第2大当たり判定手段99bによる処理が行われるようになっている。
第1,第2特別停止図柄選択手段100a,100bは、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄を選択するもので、第1,第2大当たり判定手段99a,99bによる大当たり/外れの判定結果と、第1,第2特別乱数記憶手段89a,89bに大当たり判定用乱数値と共に記憶されている大当たり図柄用乱数値とに基づいて、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄を選択するように構成されている。
例えば、第1,第2大当たり判定手段99a,99bによる判定結果が大当たり判定であった場合には、大当たり図柄用乱数値に基づいて大当たり図柄である「0」〜「9」の何れかが選択され、第1,第2大当たり判定手段99a,99bによる判定結果が外れ判定であった場合には、外れ図柄である「−」が選択される。
第1,第2変動パターン選択手段101a,101bは、第1,第2演出図柄の変動パターンを選択するもので、第1,第2大当たり判定手段99a,99bによる大当たり/外れの判定結果に基づいて、複数種類の特別図柄変動パターンの中から1つを選択するように構成されている。
大当たり発生手段91は、第1大当たり判定手段99a又は第2大当たり判定手段99bによる判定結果が大当たり判定となり、第1特別図柄表示手段23a又は第2特別図柄表示手段23bの変動後の停止図柄が「7」等の大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利となる大当たりを発生させるものである。
大当たり発生手段91は、第1特別図柄が大当たり図柄になった場合には、その大当たり図柄の種類に応じて第1大当たり、第2大当たりの何れかを選択し、第2特別図柄が大当たり図柄になった場合には、その大当たり図柄の種類に拘わらず第2大当たりのみを選択するように構成されている。
大当たりには、大入賞手段17を開放する際の開放パターンによって第1大当たりと第2大当たりとがある。第1大当たりは大入賞手段17が0.2秒開放する動作を2ラウンド行うように設定されている。なお、第1大当たりは大入賞手段17の1回の開放時間が0.2秒と僅かで、しかもラウンド数も2ラウンドと少ないため、その開放中に大入賞手段17に遊技球が入賞する可能性は極めて小さくなっている。
第2大当たりは、大入賞手段17が開放してから所定時間(ここでは28秒間)経過するか、それまでに所定個数(ここでは9個)の遊技球が入賞することを条件に閉鎖する動作を、所定ラウンド数(ここでは15ラウンド)行うように設定されている。この第2大当たりの場合には、大入賞手段17への1個の入賞に対する賞球を15個とすると、遊技者が普通に発射動作を続けるだけで殆どの場合に9×15×15=2025個の出球が期待でき、第1大当たりの場合に比べて遊技者が得られる直接的な利益は格段に大きくなっている。
第1,第2特別図柄表示制御手段92a,92bは第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの表示制御を行うもので、第1特別図柄処理手段90a又は第2特別図柄処理手段90bによる特別図柄処理に基づいて第1特別図柄表示手段23a又は第2特別図柄表示手段23bによる第1,第2特別図柄の変動を開始させ、第1,第2変動パターン選択手段101a,101bで選択された第1,第2変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、第1,第2特別停止図柄選択手段100a,100bで選択された停止図柄で第1,第2特別図柄の変動を停止し確定させるようになっている。
特別遊技状態発生手段93は、大当たりの終了後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態、例えば時短遊技状態又は確変遊技状態を発生させるためのもので、第1特別図柄又は第2特別図柄が大当たり態様となって大当たりが発生したときに、その大当たりの終了後、その大当たり態様の種類に応じて、例えば偶数図柄よりなる通常大当たり態様の場合には時短遊技状態を、奇数図柄よりなる特定大当たり態様の場合には確変遊技状態を夫々発生させるようになっている。
時短遊技状態中は、第1,第2特別図柄に関して、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、第2特別始動口27bの開閉手段28の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。
また時短遊技状態にはその継続期間が異なる2種類があり、例えば「0」,「2」の何れかの図柄による通常大当たり態様となった場合に発生する時短遊技状態は第1,第2特別図柄が50回変動するまで、例えば「4」,「6」,「8」の何れかの図柄による通常大当たり態様となった場合に発生する時短遊技状態は第1,第2特別図柄が100回変動するまで継続して終了するようになっている。
また確変遊技状態中は、第1,第2特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率 (例えば1/350の低確率)から高確率(例えば1/35)に切り換えられ、更に時短遊技状態と同様の処理が行われるようになっている。
制御コマンド送信手段94は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板32等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、第1,第2特別図柄処理手段90a,90bによる第1,第2特別図柄処理に基づいて、第1,第2変動パターンを指定する第1,第2変動パターン指定コマンド、第1,第2特別停止図柄を指定する第1,第2特別停止図柄指定コマンド、第1,第2特別図柄の停止を指定する第1,第2変動停止指定コマンド、第1,第2特別保留個数を指定する第1,第2特別保留個数指定コマンド等を演出制御基板32側に送信する他、例えば大当たり、特別遊技状態等の各種遊技状態に基づいて、画像、音声、ランプの制御コマンドを演出制御基板32側に送信するように構成されている。
外部出力手段95は大当たり信号出力部103と遊技状態信号出力部104と図柄確定信号出力部105とを有し、その各信号出力部103〜105において、遊技盤11側の遊技内容に関連する遊技関連信号を外部の管理装置80へと送信するに当たって、複数種類の特定の遊技内容の夫々に対応する複数の個別の遊技信号を作成し、その信号を所定のタイミングで出力するように構成されている。
例えば、大当たり信号出力部103は、図9に示すように大当たり発生手段91で選択された第1大当たり、第2大当たりの各遊技内容を特定する個別の遊技信号である第1大当たり信号S103A、第2大当たり信号S103Bを、その各大当たりの発生から終了時点の一定時間(5秒程度の短時間)後までの間出力するようになっている。
遊技状態信号出力部104は、図9に示すように特別遊技状態発生手段93で選択された時短遊技状態、確変遊技状態の各遊技内容を特定する個別の遊技信号である時短遊技信号S104A、確変遊技信号S104Bを、その遊技状態の時間中に出力するようになっている。
図柄確定信号出力部105は図9に示すように、第1,第2特別図柄表示制御手段92a,92bの制御による第1特別図柄確定、第2特別図柄確定の各遊技内容を特定する個別の遊技信号である第1図柄確定信号S105A、第2図柄確定信号S105Bを、その図柄確定後に一定時間(0.1秒間程度の短時間)出力するようになっている。
大当たり信号出力部103、遊技状態信号出力部104、図柄確定信号出力部105は、ハーネス61〜63を介して第1外部接続端子基板42の対応する外部接続端子55a,55b,56a,56b,57a,57bに接続されている。従って、外部接続端子55a,55bからは大当たりに関連する第1大当たり信号S103A、第2大当たり信号S103Bを、外部接続端子56a,56bからは特別遊技状態に関連する時短遊技信号S104A、確変遊技信号S104Bを、外部接続端子57a,57bからは特別図柄確定に関連する第1図柄確定信号S105A、第2図柄確定信号S105Bを夫々個別に取り出すことができる。
選択手段64〜66は各遊技関連信号を系統別に大当たり関連、遊技状態関連及び図柄確定関連の3系統に分けられており、その各系統毎に個別の遊技信号とその組み合わせである複数の遊技信号の何れかの遊技関連信号を択一的に選択できるようになっている。
即ち、大当たり関連選択手段64は、大当たり関連の個別の遊技信号である第1大当たり信号S103A、同じく第2大当たり信号S103Bと、これらを組み合わせた複数種類(2種類)の遊技信号との何れかを選択するためのもので、その入力側の端子A,Bは大当たり関連の外部接続端子55a,55bに接続され、端子CはOR素子123を介して外部接続端子55a,55bに接続されている。また出力側は選択された個別又は複数種類の信号S103A,S103Bを外部に取り出し可能に大当たり関連外部接続端子67に接続されている。なお、第1大当たりと第2大当たりとの2種類の大当たり信号を取る場合には遊技性を重視したものとなり、第2大当たり信号S103Bのみの場合には賞球の払い出しデータの収集を重視したものとなる。
遊技状態関連選択手段65は、特別遊技関連の個別の遊技信号である時短遊技信号S104Aと、同じく確変遊技信号S104Bと、これらを組み合わせた複数種類(2種類)の遊技信号との何れかを選択するためのもので、その入力側の端子A,Bは特別遊技関連の外部接続端子56a,56bに接続され、端子CはOR素子124を介して外部接続端子56a,56bに接続されている。また出力側は選択された信号104A,104Bを外部に取り出し可能に遊技状態関連外部接続端子68に接続されている。なお、時短遊技信号S104Aのみの場合は、遊技性を重視したものとなる。また時短遊技状態と確変遊技状態との2種類の信号を取る場合は、時短遊技状態の終了後に、確変遊技信号S104Bのみの場合は大当たりの終了後に夫々確率変動が分かる。
図柄確定関連選択手段66は、図柄確定関連の個別の遊技信号である第1図柄確定信号S105Aと、同じく第2図柄確定信号S105Bと、これらを組み合わせた複数種類(2種類)の遊技信号との何れかを選択するためのもので、その入力側の端子A,Bは図柄確定関連の外部接続端子57a,57bに接続され、端子CはOR素子125を介して外部接続端子57a,57bに接続されている。また出力側は選択された確定信号105A,105Bを外部に取り出し可能に図確定関連外部接続端子69に接続されている。
通常は第1特別図柄確定と第2特別図柄確定との2種類の信号を取るが、時短遊技状態が不明のときは通常時(特別利益状態、特別利益状態以外)のスタート(単位発射個数当たりの図柄確定回数)が算定できないので、この場合には第1図柄確定信号S105Aで代用する。
各選択手段64〜66は例えば摘まみ部等の操作部64a〜66aを有するロータリスイッチ等により構成され、操作部64a〜66aを操作することにより端子A〜Cの何れかに接続して各信号を適宜選択可能である。操作部64a〜66aは端子カバー49の孔から外部に突出しており、端子カバー49の外側から選択操作できるようになっている。なお、端子カバー49の裏側には、選択肢の位置が数字、その他の表示法により表示されている。選択手段64〜66は押しボタン式、その他のスイッチでもよい。
演出制御基板32は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26b、音声出力手段107、ランプ手段108等の各種演出手段を制御するためのもので、演出図柄表示制御手段109、特別保留個数表示制御手段110、音声制御手段111、ランプ制御手段112等を備えている。
演出図柄表示制御手段109は第1,第2演出図柄表示手段25a,25bの表示制御を行うもので、主制御基板34側から第1,第2変動パターン指定コマンドの何れかを受信した場合に、指定された変動パターンに基づいて画像表示装置21の表示画面21a上で第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を開始させると共に、第1変動停止指定コマンド又は第2変動停止指定コマンドを受信したときに、第1特別停止図柄指定コマンド又は第2特別停止図柄指定コマンドと第1変動パターン指定コマンド又は第2変動パターン指定コマンドとに基づいて選択された停止図柄で第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を停止させるようになっている。
音声制御手段111はスピーカー等の音声出力手段107の音声出力制御を行うもので、主制御基板34側からの音声制御コマンドに基づいて音声出力手段107から所定の効果音等を出力させるようになっている。ランプ制御手段112はランプ手段108等の表示制御を行うもので、主制御基板34側からのランプ制御コマンドに基づいてランプ手段108等を所定のパターンで発光させるようになっている。
パチンコ機を遊技ホールの島設備に設置した場合、その設置後に遊技ホールの管理装置80と接続する。この場合、島設備側の信号線77〜79が3本であれば、その各信号線77〜79を第2外部接続端子基板43の外部接続端子67〜69に接続し、各選択手段64〜66の操作部64a〜66aを操作して、その遊技ホールでのパチンコ機の管理上必要な遊技関連信号を大当たり関連、遊技状態関連及び図柄確定関連の系統別に選択する。
例えば、大当たり、遊技状態及び図柄確定の全ての遊技関連信号を管理する遊技ホールの場合には、大当たり関連選択手段64を端子Cに設定して第1大当たり信号S103Aと第2大当たり信号S103Bとの組み合わせを、遊技状態関連選択手段65を端子Cに設定して時短遊技信号S104Aと確変遊技信号S104Bとの組み合わせを、図柄確定関連選択手段66を端子Cに設定して第1図柄確定信号S105Aと第2図柄確定信号S105Bとの組み合わせを夫々選択する。
従って、第1外部接続端子基板42には6個の外部接続端子55a,55b,56a,56b,57a,57bがあり、その各外部接続端子55a,55b,56a,56b,57a,57bから6種類の遊技関連信号を取り出し可能になっているにも拘わらず、第2外部接続端子基板43を追加装備することによって、管理上必要な遊技関連信号の組み合わせ、遊技関連情報の取捨選択を容易に行うことができる。また信号線77〜79の接続作業も容易に行える利点がある。
なお、島設備側の信号線が外部接続端子55a,55b,56a,56b,57a,57bと同数の6本ある場合には、第2外部接続端子基板43を使用せずに、第1外部接続端子基板42の外部接続端子55a,55b,56a,56b,57a,57bから取り出す。この場合、使用しない第2外部接続端子基板43は取り外すようにしてもよい。
ゲームに際しては、次のように動作する。通常遊技状態における第2特別始動口27bの開閉パターン(通常開閉パターン)は例えば0.2秒×1回である。このため通常遊技状態では、第1特別始動口27aへの入賞に比べて第2特別始動口27bへの入賞はごく僅かとなり、特別図柄変動についてもその殆どが第1特別図柄表示手段23aによる第1特別図柄の変動となる。
第1特別図柄表示手段23aによる第1特別図柄の変動の場合、変動後の停止図柄が大当たり態様になれば大当たり発生手段91による大当たりが発生し、第1大当たり、第2大当たりの何れかに従って大入賞手段17が開放する。例えば第2大当たりが選択された場合には、大入賞手段17が開放してから28秒間経過するか、それまでに9個の遊技球が入賞することを条件に閉鎖する動作が15ラウンド行われるため、遊技者は大量の賞球を容易に得ることができる。しかし、第1大当たりが選択された場合には、0.2秒間の開放動作が2ラウンド行われるだけである。
そして、大当たり状態が終了すると、特別遊技状態として所定期間にわたって確変遊技状態、時短遊技状態の何れかが発生する。特別遊技状態中は、それが確変遊技状態、時短遊技状態の何れであっても、第2特別始動口27bの開閉パターンは2秒×3回開放の特別開閉パターンとなり、しかも普通図柄は当たり確率が高確率となり且つ変動時間が短縮されるため、通常遊技状態に比べて第2特別始動口27bへの入賞確率が格段に増加する。しかも第1特別保留個数と第2特別保留個数とが共に1以上の場合には、第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段23bの図柄変動が優先して行われる。
これにより特別遊技状態中は、その殆どが第2特別図柄表示手段23bによる第2特別図柄の図柄変動となるが、この第2特別図柄の図柄変動において変動後の停止図柄が大当たり態様となって大当たり状態が発生した場合には、必ず第2大当たりが選択されるため、遊技者は大量の賞球を容易に得ることができる。
第1特別図柄、第2特別図柄の何れかが確定すると、図柄確定信号出力部105から信号S105A,S105Bが出力され、その信号S105A,S105Bを第1外部接続端子基板42の外部接続端子57a,57b、第2外部接続端子基板43の図柄確定関連選択手段66及び図柄確定関連外部接続端子69を経て信号線79から管理装置80へと送信することができる。このため図柄確定関連選択手段66により第1図柄確定信号S105Aと第1図柄確定信号S105Bとの両方を選択しておけば、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動回数を管理することができる。
第1大当たり、第2大当たりの何れかが発生すると、その大当たり状態の発生時間中、大当たり信号出力部103から信号S103A,S103Bが出力され、その信号S103A,S103Bを第1外部接続端子基板42の外部接続端子55a,55b、第2外部接続端子基板43の大当たり関連選択手段64及び大当たり関連外部接続端子67を経て信号線77から管理装置80へと送信することができる。このため大当たり関連選択手段64により第1大当たり信号S103Aと第1大当たり信号S103Bとの両方を選択しておけば、第1大当たり及び第2大当たりの発生回数を管理することができる。
大当たり状態の終了後、時短遊技状態、確変遊技状態の何れかが発生すると、その遊技状態の発生時間中、遊技状態信号出力部104から信号S104A,S104Bが出力され、その信号S104A,S104Bを第1外部接続端子基板42の外部接続端子56a,56b、第2外部接続端子基板43の遊技状態関連選択手段65及び遊技状態関連外部接続端子68を経て信号線78から管理装置80へと送信することができる。このため遊技状態関連選択手段66により時短遊技信号S104Aと確変遊技信号S104Bとの両方を選択しておけば、時短遊技状態及び確変遊技状態の発生回数を管理することができる。
図10及び図11は本発明の第2の実施例を例示する。この実施例では、裏機構板36の裏側に第1,第2外部接続端子基板42,43が左右に並べて配置されている。裏機構板36の裏側に十分な余裕がある場合には、このように1個の外部接続端子基板42,43を左右又は上下に並べて配置してもよい。
取り付け部50は2枚の外部接続端子基板42,43を左右に配置できる大きさであって、この取り付け部50に2枚の外部接続端子基板42,43がネジ等で着脱自在に固定されている。第2外部接続端子基板43には、その裏側に選択手段64〜66、外部接続端子67〜69等が設けられており、第1外部接続端子基板42とも裏側のハーネス70〜72で接続されている。端子カバー49は上側にヒンジ部114を、下側に係合爪115を夫々有し、そのヒンジ部114が裏機構板36の裏側のヒンジピン116に係脱自在に係合し,係合爪115が裏機構板36の裏側の係合部117に係脱自在に係合している。選択手段64〜66の操作部64a〜66aは端子カバー49内に入っている。
図12及び図13は本発明の第3の実施例を例示する。島設備の信号線77,79が2本の場合には、図12及び図13に示すように、大当たり関連、遊技状態関連、図柄確定関連の複数種類の遊技関連信号をその種類数よりも少ない複数の遊技関連信号を単位組とする図柄確定関連と大当たり・遊技状態関連との2組(複数組)に分けて、その図柄確定関連の複数の遊技関連信号の何れかを図柄確定関連選択手段66により、大当たり・遊技状態関連の複数の遊技関連信号の何れかを大当たり・遊技状態関連選択手段120により夫々択一的に選択するればよい。なお、遊技関連信号には、個別の遊技信号と、その組み合わせである複数の遊技信号とがある。なお、図柄確定関連は第1の実施例と同様である。
大当たり関連と特別遊技関連は、大当たり・遊技状態関連として1組(即ち、1つの系統)にまとめている。そして、大当たり・遊技状態関連選択手段120は、大当たり・遊技状態関連の個別の遊技信号である第1大当たり信号S103A、第2大当たり信号S103B、時短遊技信号S104A、確変遊技信号S104Bと、これらの一部、全部を組み合わせた複数種類の遊技信号との何れかを選択するためのものである。
そして、大当たり・遊技状態関連選択手段120の入力側の端子A,Bは大当たり関連の外部接続端子55a,55bに、端子CはOR素子123を介して外部接続端子55a,55bに、端子D,Eは特別遊技関連の外部接続端子56a,56bに、端子FはOR素子124を介して外部接続端子56a,56bに、端子GはOR素子126を介して外部接続端子55a,55b,56aに、端子HはOR素子127を介して外部接続端子55a,55b,56bに、端子IはOR素子128を介して外部接続端子55a,55b,56a,56bに夫々接続されている。なお、大当たり・遊技状態関連選択手段120で選択された信号は、大当たり・遊技状態関連外部接続端子121から信号線77を経て出力するようになっている。
この場合には、大当たり・遊技状態関連選択手段120により9種類の遊技信号の何れかを選択して、その遊技信号を大当たり・遊技状態関連外部接続端子121から取り出すことができる。例えば、大当たり・遊技状態関連選択手段120を端子Iに接続すれば、大当たり関連の第1大当たり信号S103A及び第2大当たり信号S103B、特別遊技関連の時短遊技信号S104A及び確変遊技信号S104Bを取り出すことができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施例では遊技盤11側の遊技動作に関連する遊技内容を大当たり関連、遊技状態関連、図柄確定関連、大当たり・遊技状態関連の系統に分類しているが、複数種類の遊技内容を含むように細分類することも可能である。
また大入賞手段17が第1大当たりと同様の開閉パターンで開閉し、時短遊技状態、確変遊技状態のない小当たりがある場合には、その小当たりを対象にした小当たり信号を設ける等、別の遊技内容を1単位として遊技内容信号を構成してもよい。例えば、第1大当たりと小当たりとを選択すれば、チャンスタイムの回数を計数できる。更に時短遊技状態では、第1特別図柄、第2特別図柄の変動時間を短縮する他に、他に制御を行うようにしているが、時短遊技に限らず、単独の制御、複合的な制御の何れを採用してもよい。特別遊技状態には、特別図柄の確率変動とその変動時間の短縮とを併用する変動短縮を採用してもよい。
実施例では、島設備の信号線が第1外部接続端子基板42の外部接続端子55a,55b,56a,56b,57a,57bの数より少ない場合には、第1外部接続端子基板42とは別に、信号線の数と同数の選択手段64〜66,120、外部接続端子67〜69、121を有する第2外部接続端子基板43を追加する形態を採用しているが、選択手段64〜66,120、外部接続端子67〜69、121を第1外部接続端子基板42に設けてもよい。
複数種類の遊技関連信号をその種類数よりも少ない複数の遊技関連信号を単位組とする複数組に分ける場合、第3の実施例では、12種類の遊技信号を、図柄確定関連の3種類の信号を単位組とする図柄確定関連組と、大当たり・遊技状態関連の9種類の信号を単位組とする大当たり・遊技状態関連組との二組に分けているが、図柄確定関連の一部又は全部と大当たり関連の一部又は全部とで単位組を構成してもよいし、図柄確定関連の一部又は全部と遊技状態関連の一部又は全部とで単位組を構成してもよい。
多数ある遊技信号をそれよりも少ない数の信号を1組とする単位組に分ける場合の組数は、島設備側の信号線の数に一致させればよい。また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。