JP2008142152A - レバー式移動体用アダプタおよびレバー式移動体 - Google Patents

レバー式移動体用アダプタおよびレバー式移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】移動体の利用者の体格に拠らずレバーの揺動が容易となるように、レバーとフレームとを接合するアダプタ、および、当該アダプタを備えるレバー式移動体を提供する。
【解決手段】レバー式移動体は、フレーム14を有する本体部10とレバー32と回転制限機構34とアダプタ50とを備える。本体部10に対してレバー32を揺動させると主車輪20が回転する。回転制限機構34は、レバー32の揺動に伴って回転する回転部36とフレーム14に固定される固定部42とを有する。固定部42は、回転部36が回転したときに当該回転部36と当接することによって回転範囲を一定の角度範囲内で制限する制限部材46を有する。アダプタ50は、固定部42とフレーム14とを取り付けたのちに、回転部46と制限部材46とが当接する回転部36の回転方向における位置を変えることができるように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、レバーを揺動させることによってフレームに支持される車輪を回転させる移動体に用いられ、当該レバーと当該フレームとを接合するアダプタ、および、当該アダプタを備えるレバー式移動体に関する。
この明細書において、移動体の一例として車椅子を採用し、以下、車椅子の例について説明する。
車輪を回転させるためのレバーを含む車椅子の従来例が、例えば特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載の車椅子のレバー(特許文献1ではアームと称されている)は、車輪の略中心部を支点として車輪の回転方向に揺動可能となるように、フレームに接合されている。
また、上記車椅子は、レバーの揺動範囲が一定の角度範囲内で制限されている(段落〔0080〕〜〔0083〕参照)。これは、例えば360度レバーを回すことができる等不必要にレバーの揺動範囲が大きくなると、車椅子の運搬に支障をもたらすのみでなく故障の原因にもなるからである。また、車椅子の着座者がレバーを揺動させるのは一定の限られた範囲であり、不必要にレバーの揺動範囲を大きくする必要性もない。
特開2006−081610号公報(段落〔0080〕〜〔0083〕)
しかし、レバーの揺動範囲が一定の角度範囲内で制限されていると、移動体の利用者の体格によってはレバーを揺動させることが困難となる場合があるといった課題がある。とくに移動体が車椅子の場合、利用者層の幅が大人から子供まで多岐にわたっているために顕著である。大人用と子供用とでレバーを揺動できる範囲を異ならせることも可能であるが、そのような場合であっても、大人同士または子供同士でも微妙な体格の違いがあり、レバーの揺動を万人にとって容易とすることは不可能に近い。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、移動体の利用者の体格に拠らずレバーの揺動が容易となるようにレバーとフレームとを接合するアダプタ、および、当該アダプタを備えるレバー式移動体を提供することを主たる目的とする。
なお、本発明を適用できるレバー式移動体は、電気的駆動手段を伴うことなくレバーを手動で揺動させることによって車輪を回転させる非電動式のレバー式移動体であって、レバー式の車椅子の他、例えば自転車に代表される非電動式の二輪車または三輪車の車輪をレバーの揺動により回転させるものおよびこれらを模した玩具等が考えられる。
本発明において、以下の特徴は単独で、若しくは、適宜組合わされて備えられている。前記課題を解決するための本発明に係るレバー式移動体用アダプタは、車輪を回転自在に支持するフレームを有する本体部と、前記車輪の回転方向と略同じ一の方向または当該一の方向と反対の他の方向に揺動させることによって前記車輪を回転させるためのレバーと、前記レバーの揺動に伴って当該レバーの揺動方向と略同じ方向に回転する回転部、並びに、前記回転部の略回転中心にて当該回転部を回転自在に支持すると共に前記フレームに固定される軸部材および当該軸部材に略直交する方向に延在して前記回転部の回転範囲を一定の角度範囲内で制限する制限部材を有する固定部、を含む回転制限機構と、を備える移動体に用いられ、前記フレームと前記軸部材とを接合するためのレバー式移動体用アダプタであって、前記フレームに対して不動的に取り付けられる本体部側取付部材と、前記軸部材の回転が不可となるように当該軸部材を固定すると共に、当該軸部材を介して前記レバーに取り付けられるレバー側取付部材と、前記本体部側取付部材に対して前記一の方向または前記他の方向と略同じ方向に前記レバー側取付部材を傾斜させつつ、前記本体部側取付部材と前記レバー側取付部材とが互いに不動となるように接合する接合部材と、を備えることを特徴とする。
前記課題を解決するための本発明に係るレバー式移動体は、座部の両側に配置される車輪を回転自在に支持するフレームを有する本体部と、前記車輪の回転方向と略同じ一の方向または当該一の方向と反対の他の方向に揺動させることによって前記車輪を回転させるためのレバーと、前記レバーの揺動に伴って当該レバーの揺動方向と略同じ方向に回転する回転部、並びに、前記回転部の略回転中心にて当該回転部を回転自在に支持すると共に前記フレームに固定される軸部材および当該軸部材に略直交する方向に延在して前記回転部の回転範囲を一定の角度範囲内で制限する制限部材を有する固定部、を含む回転制限機構と、前記フレームと前記軸部材とを接合するためのアダプタと、を備えるレバー式車椅子であって、前記アダプタが、前記フレームに対して不動的に取り付けられる本体部側取付部材と、前記軸部材の回転が不可となるように当該軸部材を固定すると共に、当該軸部材を介して前記レバーに取り付けられるレバー側取付部材と、前記本体部側取付部材に対して前記一の方向または前記他の方向と略同じ方向に前記レバー側取付部材を傾斜させつつ、前記本体部側取付部材と前記レバー側取付部材とが互いに不動となるように接合する接合部材と、を含むことを特徴とする。
上記レバー式移動体用アダプタおよびレバー式移動体によれば、本体部側取付部材に対してレバー側取付部材を傾斜させることによって、回転部の回転方向における制限部材の位置を変えることができる。
前記課題を解決するための本発明に係るレバー式移動体用アダプタおよびレバー式移動体において、前記接合部材が、前記本体部側取付部材に対する前記レバー側取付部材の傾斜角度を可変自在に、前記本体部側取付部材と前記レバー側取付部材とを接合することが好ましい。
前記課題を解決するための本発明に係るレバー式移動体用アダプタおよびレバー式移動体において、前記接合部材が、前記レバー側取付部材と一体的に構成されると共に、前記本体部側取付部材に対して前記回転方向と略同じ方向に傾斜させて取り付け可能な傾斜部材と、前記本体部側取付部材に対する前記傾斜部材の角度を調整可能な角度調整部材と、を備えており、前記傾斜部材は、前記軸部材が貫通する平面部と当該平面部から略直交する方向に突出する少なくとも二つの板状の凸部とを有し、当該二つの凸部の間には前記本体部側取付部が配置可能であると共に、当該二つの凸部には、それぞれ、前記軸部材と略直交する方向に沿って少なくとも二つの孔が形成されており、前記角度調整部材が、前記本体部側取付部に対して前記孔に出し入れ自在であって且つ当該本体部側取付部を挟持可能に構成されていることが好ましい。
なお、「前記角度調整部材が、前記本体部側取付部に対して前記孔に出し入れ自在であって且つ当該本体部側取付部を挟持可能」とは、角度調整部材と本体部側取付との距離を変えつつ角度調整部材によって本体部側取付部材を挟持可能であることを意味する。
請求項1および請求項4に記載の発明によれば、本体部側取付部材に対してレバー側取付部材を傾斜させることによって回転部の回転方向における制限部材の位置を変えることができるので、移動体の利用者の体格に合わせて回転部の回転可能範囲を、回転部の回転方向に変位させることができる。これにより、移動体の利用者の体格に拠らずレバーの揺動が容易となる。
請求項2および請求項5に記載の発明によれば、本体部側取付部材に対するレバー側取付部材の傾斜角度が可変自在となっているので、レバーとフレームとを接合させたのちであっても、移動体の利用者の体格に合わせて回転部の回転可能範囲を、回転部の回転方向に変位させることができる。これにより、大掛かりな作業を伴うことなく回転部の回転範囲を容易に変えることができるといったさらなる効果を奏する。
請求項3および請求項6に記載の発明によれば、角度調整部材を本体部側取付部に対して孔に出し入れするのみといった極めて容易に、回転部の回転可能範囲を当該回転部の回転方向に変位させることができるといったさらなる効果を奏する。
以下、本発明に係るレバー式移動体用アダプタおよびレバー式移動体の好適な実施形態の例として、レバー式車椅子用アダプタおよびレバー式車椅子について、各図を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態において、レバー式車椅子が前進する場合の車輪の回転方向をX方向、レバー式車椅子が後退する場合の車輪の回転方向をY方向と称する。ここで、X方向は本発明の「一の方向」に相当し、Y方向は本発明の「他の方向」に相当する。
図1は、本発明に係るレバー式車椅子の実施形態の一例を示す斜視図である。
このレバー式車椅子1は、本体部10と、この本体部10に回転自在に支持される主車輪20と、この主車輪20を回転させるための車輪駆動装置30とを備えている。なお、主車輪20は、本発明の「車輪」に相当する。
本体部10は、レバー式車椅子1の利用者が着座できる座部12と、この座部12等を支持すると共に全体の骨格をなすフレーム14と、を有している。
さらに、この本体部10は、一般的なレバー式車椅子に見られるように、キャスター16および背もたれ部18も有している。
主車輪20は、座部12の両側に一つずつ(計二つ)、フレーム14に回転自在に支持されて配置されている。ただし、主車輪20の数はこれに限られない。座部12の両側に、少なくとも一つずつの主車輪20が配置されていれば良い。
車輪駆動装置30は、各主車輪20に対応して設けられている。この実施形態では、二つの各主車輪20に対して、それぞれ一つずつの車輪駆動装置30が設けられている。各主車輪20に対応して設けられた各車輪駆動装置30は、対応する主車輪20に対して座部12と反対側に設けられている。即ち、主車輪20が、座部12と車輪駆動装置30とに挟まれて配置されることとなる。
この車輪駆動装置30の構成について、図2を参照しつつ説明する。図2は、車輪駆動装置30の内部的な構成(即ち、主車輪20側から見た構成)の一例を示す斜視図である。
この車輪駆動装置30は、X方向またはY方向に揺動させることによって主車輪20を回転させるためのレバー32と、このレバー32の揺動範囲を一定の範囲内で制限する回転制限機構34と、を有している。
レバー32は、座部12(図1参照)に着座した着座者が主車輪20を容易に回転させることができるように設けられたものである。即ち、着座者がX方向またはY方向に向けてレバー32を揺動させると、主車輪20がX方向またはY方向に回転する。このレバー32は、着座者が操作しやすいように主車輪20(図1参照)の径外側に向けて延在しており、把持部が主車輪20の径外側に配置されている(図1参照)。
なお、「主車輪20を容易に回転」とは、「主車輪20を、フレーム14に対して容易に回転」の意味である。
回転制限機構34は、レバー32の揺動に伴って回転する回転部36、および、フレーム14(図1参照)に固定される固定部42、を有している。固定部42は、90〜180度の間で選択される一定角度の範囲内で、回転部36の回転範囲を制限している。
回転部36は、カップ体38と、被制限部材40とを有している。カップ体38は、椀状または盆状に形成された円形のものであり、レバー32と一体的に構成されることによってレバー32の揺動に伴って回転する。
被制限部材40は、椀上または盆状に形成されたカップ体38の中心を通過し且つ凹んだ部位を跨るようにして、このカップ体38に固定して取り付けられている。即ち、カップ体38の略中心から径外方向に向けて二つの被制限部材40が直線状に伸びていることとなる。この二つの被制限部材40は、X方向へのカップ体38の回転が制限されるX方向側被制限部材401と、Y方向へのカップ体38の回転が制限されるY方向側被制限部材402と、を有する。
固定部42は、棒状に伸びる軸部材44と、カップ体38の回転を制限する制限部材46とを有している。なお、上述のとおり、固定部42がフレーム14(図1参照)に固定されることから、当該固定されたのちは、X方向およびY方向における制限部材46の位置は固定される。
軸部材44は、カップ体38と略同心であって且つこのカップ体38と略直交するように、被制限部材40に回転自在に取り付けられている。従って、回転体38は、この軸部材44を略回転中心として回転することとなる。
制限部材46は、軸部材44の長手方向と略直交する方向に延在しており、軸部材44と一体的に構成されている。
次に、レバー32が揺動した場合(即ち回転部36が回転した場合)の作用について説明する。
レバー32がX方向に揺動すると、それに伴ってカップ体38および被制限部材40がX方向に回転する。このとき、固定部42がX方向およびY方向に回転しないようにフレーム14(図1参照)に固定されているので、X方向側被制限部材401が制限部材46に当接する。これにより、レバー32のX方向への揺動が制限される。
一方、レバー32がY方向に揺動すると、X方向に揺動した場合と同様の原理により、Y方向側被制限部材402が制限部材46に当接する。これにより、レバー32のY方向の移動が制限される。
このようにして、X方向およびY方向のいずれの方向についても、レバー32の揺動範囲が、軸部材44を略回転中心として一定角度(本実施形態では約180度)の範囲で制限される。
さらに、この実施形態におけるレバー式車椅子1(図1参照)の車輪駆動装置30は、図2に示されるように、力伝達機構47を有している。
力伝達機構47は、レバー32が揺動した場合のカップ体38の回転力を主車輪20に伝達するための機構である。この力伝達機構47は、カップ体38の回転力を主車輪20(図1参照)に伝達するギヤユニット48と、カップ体38とギヤユニット48とを連結する連結部材49と、を有している。
ギヤユニット48は複数のギヤから構成されており、このうち一つのギヤが主車輪20に固定して取り付けられている(後述の図3参照)。
連結部材49は、本実施形態では2ウェイクラッチを採用しており、第1の態様と第2の態様との間で切り替え自在となっている。第1の態様は、レバー32がX方向に揺動したときはカップ体38のX方向への回転力を主車輪20に伝達し、且つY方向に揺動したときは当該レバー32が主車輪20に対して空転する態様である。第2の態様は、レバー32がX方向に揺動したときは当該レバー32が主車輪20に対して空転し、且つY方向に揺動したときはカップ体38のY方向への回転力を主車輪20に伝達する態様である。
なお、「カップ体38のX方向(Y方向)への回転力を主車輪20に伝達し」は、「主車輪20をX方向(Y方向)に回転させ」と同義である。
ところで、上記連結部材49は、上記第1の態様および第2の態様の他、レバー32がX方向およびY方向のいずれに揺動した場合であっても当該レバー32が主車輪20に対して空転する中立態様に、さらに切り替え可能に構成されていても良い。
また、上記第1の態様および第2の態様は、いずれも、レバー32の揺動方向と主車輪20の回転方向とが同じであるが、これに限られず、レバー32を、X方向に揺動させると主車輪20がY方向に回転し、Y方向に揺動させると主車輪20がX方向に回転する態様であっても良い。
次に、上述の車輪駆動装置30をレバー式車椅子1に取り付ける(接合させる)方法について、図3を参照しつつ説明する。図3は、車輪駆動装置30、主車輪20およびフレーム14の一例を示す外観斜視図である。
車輪駆動装置30をレバー式車椅子1(図1参照)に取り付けるとき、先ず、軸部材44を、主車輪20の中央部に形成された貫通孔201に貫通させる。なお、主車輪20の中央部には、上述したように、この主車輪20と同心となるように、ギヤユニット48を構成する複数のギヤのうち一つのギヤのみが固定して取り付けられている。
貫通孔201を貫通した軸部材44は、レバー式車椅子用アダプタ50によってフレーム14に接合される。これにより、車輪駆動装置30と本体部10とが接合される。
次に、レバー式車椅子用アダプタ50の構成について、図3および図4を参照しつつ説明する。図4は、レバー式車椅子用アダプタ50の一例を示す外観斜視図である。
図3において、レバー式車椅子用アダプタ50は、フレーム14に取り付けられるプレート部材52と、軸部材44を介してレバー32に取り付けられるレバー側取付部材54と、プレート部材52とレバー側取付部材54とを接合する接合部材60と、を備えている。なお、プレート部材52は、本発明の「本体部側取付部材」に相当する。
プレート部材52は、長方形状の板部材であって、4つの角部に形成されたボルト穴521と、軸部材44が貫通する貫通穴522(図4参照)とが形成されている。
プレート部材52は、図示しない4つのボルトおよび上記ボルト穴521によって、互いに略平行な二本のフレーム14に不動的に取り付けられる。「不動的」とは、フレーム14に対してプレート部材52が動かないように固定されていることを意味する。
また、貫通穴522はプレート部材52の長手方向に沿って2つ形成されている(図4参照)。貫通穴522がプレート部材52の長手方向に沿って2つ形成されているのは、本体部10に対する車輪駆動装置30の位置を、着座者がレバー32を操作しやすい位置に変更できるようにするためである。
図4において、レバー側取付部材54は、軸部材44(図3参照)が内挿される筒状部材56と、当該筒状部材56をプレート部材52に固定するボルト58とを有している。なお、筒状部材56には軸部材44が貫通する六角穴(本実施形態では正六角穴)が形成されている。一方、図示しないが、軸部材も、当該六角穴に対応する六角形状に形成されている。このように、筒状部材56に軸部材44が内挿されたときに、筒状部材56に対して軸部材44が回転しないようになっている。
また、筒状部材56に六角穴を形成すると共に軸部材44もこれに対応する六角形状に形成することによって、軸部材44とフレーム12とを接合する際に、X方向およびY方向における制限部材46の位置を60度ずつ変えることができる。これにより、軸部材44とフレーム12とを接合する際であれば、レバー32の揺動可能位置を60度ずつ変えることができる。
なお、筒状部材56に形成される穴は六角穴に限定されるものではなく、また、軸部材44もこれに対応する六角形状に形成されたものに限定されるものではない。例えば、筒状部材56に形成される穴を丸穴とし、軸部材44もこれに対応する丸棒であっても良いが、軸部材44が回り難くする観点から、筒状部材56に形成される穴を角穴とし、軸部材44もこれに対応する角棒(または角柱)であることが好ましい。
なお、筒状部材56の外周面にはネジが形成されており(図示せず)、プレート部材52に形成された貫通穴522を貫通した筒状部材56は、外周面に形成されたネジに螺合するボルト58によってプレート部材52に固定される。
接合部材60は、プレート部材52に対する取付角度が所定の角度範囲内で調整されて(即ち、プレート部材52に対して傾斜させて)取付可能な傾斜部材62と、プレート部材52に対する当該傾斜部材62の角度を調整するためのピン64およびボルト66とを有している。なお、ピン64およびボルト66は、本発明の「角度調整部材」に相当する。
傾斜部材62は、プレート部材52と筒状部材56との間に配置される。具体的には、傾斜部材62に形成された貫通穴621に筒状部材56を貫通させて、筒状部材56に形成される鍔部561とプレート部材52とによって挟持される。
なお、筒状部材56は、傾斜部材62の貫通穴621に圧入される等によって、傾斜部材62と一体的に構成されている。即ち、傾斜部材62がX方向またはY方向に回転したとき、これに伴って筒状部材56も回転する。さらには、X方向またはY方向への傾斜部材62の回転に伴って、軸部材44を介して回転部36およびレバー32も回転する。
この傾斜部材62は、板状の平面部622と、この平面部622の紙面に図示される上下端部から略直角に板状に突出する凸部623,624と、を有している。即ち、傾斜部材62は、略コ字状に形成された部材である。そして、平面部622の上端部に形成された上側凸部623と、平面部622の下端部に形成された下側凸部624と、の間の間隙にプレート部材52が配置される。
なお、上側凸部623と下側凸部624との間の間隙の大きさHは、プレート部材52の紙面に図示される上下方向の幅hよりも大きい。これにより、上側凸部623と下側凸部624との間の間隙にプレート部材52が配置されたとき、上側凸部623とプレート部材52との間、および、下側凸部624とプレート部材52との間、のいずれにも若干の間隙が生じることとなる。
ところで、本実施形態のレバー式車椅子用アダプタ50は、上側凸部623とプレート部材52との間、および、下側凸部624とプレート部材52との間、に生じる間隙によって、プレート部材52に対するレバー側取付部材54の傾斜角度を可変自在となっている。
具体的には、上側凸部623と下側凸部624との間の間隙にプレート部材52が配置されたときに、プレート部材52に向かう方向に貫通する調整孔625が、上側凸部623および下側凸部624のそれぞれに形成されている。この調整孔625は、上側凸部623および下側凸部624のいずれにも、プレート部材52の長手方向と略同じ方向に沿って2つずつ形成されている。なお、調整孔625は、本発明の「孔」に相当する。
そして、4つの調整孔625のそれぞれにピン64を貫通させて、このピン64をボルト66で固定する。なお、調整孔625には雌ネジが形成されており、ピン64には、この調整孔625およびボルト66の両方に螺合するネジが形成されている。これにより、ピン64を、傾斜部材62に対して容易に出し入れできる。
このように、調整孔625に貫通させる4つのピン64の出入量(即ち、調整孔625へのピン64の押込量)をそれぞれ変えることによって、プレート部材52に対する接合部材60のX方向またはY方向への角度を変えることができる。このとき、プレート部材52を4つのピン64で挟持することによって、プレート部材52に対して傾斜部材62を固定することができる。
例えば、上側凸部623に形成されている2つの調整孔625のうち、紙面奥側の調整孔625へのピン64の押込量を、紙面手前側の調整孔625へのピン64の押込量よりも大きくすると共に、下側凸部624に形成されている2つの調整孔のうち、紙面奥側の調整孔へのピン64の押込量を、紙面手前側の調整孔へのピン64の押込量よりも小さくすると、傾斜部材62が、紙面奥側から手前に向かって下方に傾斜することとなる。従って、制限部材46の位置がY方向側に変位するので、回転部36の回転範囲が全体的にY方向側に変位することとなる。これにより、レバー32の揺動可能範囲が全体的にY方向側に変位する。
ここで、接合部材60は筒状部材56と一体的であり、また、筒状部材56は軸部材44と一体的であることから、プレート部材52に対して接合部材60を傾斜させることによって、軸部材44を介して固定部42ひいては制限部材46の位置を、X方向およびY方向に変えることができる。これにより、回転部36が回転したときに被制限部材40と制限部材46とが当接する位置を、X方向およびY方向に移動させることができる。従って、レバー式車椅子用アダプタ50によって軸部材44とフレーム14とを接合させたのちであっても、当該接合を解除することなく、X方向およびY方向におけるレバー32の揺動可能範囲の微調整を行うことができる。
なお、図3および図4に図示されるレバー式車椅子用アダプタ50に代えて、図5に図示されるレバー式車椅子用アダプタ50aであっても良い。図5は、レバー式車椅子用アダプタの他の例を示した図である。なお、図4と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下においては相違点を主に説明する。
このレバー式車椅子用アダプタ50aは、プレート部材52に代えて、フレーム固定治具52aが採用されている。このレバー式車椅子用アダプタ50aは、1本のフレーム14に不動的に取り付けられる。なお、このフレーム固定治具52aも、本発明の「本体側取付部材」に相当する。
このフレーム固定治具52aには、軸部材(図3参照)および筒状部材56が貫通する貫通穴522aが形成されている。なお、図示しないが、フレーム14には、この貫通穴522aに対応する貫通穴が形成されている。
また、レバー式車椅子用アダプタ50aは、接合部材60に代えて接合部材60aを有している。この接合部材60aは、傾斜部材62に代わる傾斜部材62aと、ピン64およびボルト66と、を有している。
傾斜部材62aは、板状の平面部622aと、この平面部622aの紙面に図示される左右端部から略直角に突出する凸部623a,624aと、を有している。即ち、傾斜部材62aは、略コ字状に形成された部材である。そして、平面部622aの左端部に形成された左側凸部623aと、平面部622aの右端部に形成された右側凸部624aと、の間の間隙にフレーム固定治具52aが配置される。
なお、左側凸部623aと右側凸部624aとの間の間隙の大きさMは、フレーム固定治具52aの紙面に図示される左右方向の幅mよりも大きい。これにより、左側凸部623aと右側凸部624aとの間にフレーム固定治具52aが配置されたとき、左側凸部623aとフレーム固定治具52aとの間、および、右側凸部624aとフレーム固定治具52aとの間、のいずれにも若干の間隙が生じることとなる。
そして、上述のレバー式車椅子用アダプタ50と同様に、左側凸部623aとフレーム固定治具52aとの間、および、右側凸部624aとフレーム固定治具52aとの間、に生じる間隙によって、フレーム固定治具52aに対するレバー側取付部材54の傾斜角度を可変自在となっている。
このように、本実施形態のレバー式車椅子1は、本体部10と、レバー32と、回転制限機構34と、レバー式車椅子用アダプタ50と、を備えている。本体部10は、座部12の両側に配置される主車輪20を回転自在に支持するフレーム12を有している。レバー32は、本体部10に対してX方向またはY方向に揺動させることによって主車輪20を回転させるためのものである。回転制限機構34は、回転部36および固定部42を有している。回転部36は、レバー32に固定され、当該レバー32の揺動に伴って回転する。固定部42は、回転部36の略回転中心にて当該回転部36を回転自在に支持する軸部材44を有している。この軸部材44には、当該軸部材に略直交する方向に向けて制限部材46が延在している。この制限部材46は、回転部36の回転範囲を一定の角度範囲内で制限するものである。レバー式車椅子用アダプタ50は、プレート部材52またはフレーム固定治具52aと、レバー側取付部材54と、接合部材60と、を備えている。プレート部材52またはフレーム固定治具52aは、フレーム14に対して不動的に取り付けられる。レバー側取付部材54は、X方向およびY方向への軸部材44の回転が不可となるように当該軸部材44を固定すると共に、当該軸部材44を介してレバー32に取り付けられる。接合部材60は、プレート部材52またはフレーム固定治具52aに対してX方向またはY方向と略同じ方向にレバー側取付部材54を傾斜させつつ、プレート部材52またはフレーム固定治具52aとレバー側取付部材54とが互いに不動となるように接合するためのものである。
従って、プレート部材52またはフレーム固定治具52aに対してレバー側取付部材54を傾斜させることによって、回転部36の回転方向における制限部材40の位置を変えることができるので、レバー式車椅子1の着座者の体格に合わせて回転部36の回転可能範囲を、X方向またはY方向に変位させることができる。これにより、レバー式車椅子1の着座者の体格に拠らずレバー32の揺動が容易となる。
ここで、「回転部36の回転可能範囲」とは、X方向側被制限部材401からY方向側被制限部材402とまでの範囲を意味する。即ち、回転部36は、X方向についてはX方向側被制限部材401と制限部材46とが当接するまで回転でき、Y方向についてはY方向側被制限部材402と制限部材46とが当接するまで回転できる。従って、この回転可能範囲を全体的にX方向またはY方向に変位させることで、レバー式車椅子1の着座者の体格に拠らずレバー32の揺動を容易とすることができる。
また、接合部材60は、プレート部材52またはフレーム固定治具52aに対するレバー側取付部材54の傾斜角度を可変自在に、プレート部材52またはフレーム固定治具52aとレバー側取付部材54とを接合する。
このように、プレート部材52またはフレーム固定治具52aに対するレバー側取付部材54の傾斜角度が可変自在となっているので、レバー32とフレーム12とを接合させたのちであっても、レバー式車椅子の着座者の体格に合わせて回転部36の回転可能範囲を、X方向またはY方向に変位させることができる。
即ち、レバー32とフレーム12とを接合するに際してX方向およびY方向における制限部材46の位置を調整することで、X方向またはY方向における回転部36の回転可能範囲の位置を調整することができる。しかし、レバー32とフレーム12とを一旦接合してしまうと、主車輪20を貫通する軸部材44を引き抜いたりする等、両者の接合を解除すること(即ちフレーム12からレバー32を取り外すこと)には多大な労力を必要とする。そこで、プレート部材52またはフレーム固定治具52aに対するレバー側取付部材54の傾斜角度を可変自在とすることで、大掛かりな作業を伴うことなく回転部36の回転可能範囲の位置をX方向またはY方向に容易に変えることができるようにしたものである。
また、接合部材60は、傾斜部材62と、ピン64およびボルト66と、を備えている。傾斜部材62は、レバー側取付部材54と一体的に構成されると共に、プレート部材52またはフレーム固定治具52aに対してX方向またはY方向と略同じ方向に傾斜させて取り付け可能な部材である。ピン64およびボルト66は、プレート部材52またはフレーム固定治具52aに対する傾斜部材62の角度を調整可能となっている。ここで、傾斜部材62は、軸部材44が貫通する平面部622,622aと当該平面部622,622aから略直交する方向に突出する上下凸部623,624または左右凸部623a,624aとを有している。上下凸部623,624の間または左右凸部623a,624aの間には、それぞれ、プレート部材52またはフレーム固定治具52aが配置可能である。また、上下凸部623,624の間または左右凸部623a,624aには、それぞれ、軸部材44と略直交する方向に沿って二つの調整孔625が形成されている。また、ピン64は、プレート部材52またはフレーム固定治具52aに対して調整孔625に出し入れ自在であって且つプレート部材52またはフレーム固定治具52aを挟持可能に構成されている。
上記構成によれば、ピン64をプレート部材52またはフレーム固定治具52aに対して調整孔625に出し入れするのみといった極めて容易に、X方向またはY方向における回転部36の回転可能範囲の位置を変えることができる。しかも、X方向またはY方向における回転部36の回転可能範囲の位置を微調整できる。
ところで、本実施形態体のレバー式車椅子1のように、筒状部材56に形成される穴が角穴、軸部材44が当該角穴に対応する角棒(または角柱)であれば、回転部36の回転方向における制限部材40の位置を変えることができる。しかし、角穴が例えば六角穴であって且つ軸部材が例えば六角棒であれば、60度といった大きな角度ずつでしか、回転部36の回転方向における制限部材40の位置を変えることができない。一方、上記構成であれば、上述のように、X方向またはY方向における回転部36の回転可能範囲の位置を微調整できる。
なお、筒状部材56に形成される角穴および軸部材44に形成される角部の数を増やすことによって、回転部36の回転方向における制限部材40の位置を微調整することができるが、こうすることで、筒状部材56および軸部材44の加工が困難であるだけでなく、コスト増の要因となり現実的でない。
以上より、レバー式移動体用アダプタは、本発明の構成に代えて、車輪(主車輪20)を回転自在に支持するフレーム12を有する本体部10と、前記車輪(主車輪20)の回転方向と略同じ一の方向(X方向)または当該一の方向(X方向)と反対の他の方向(Y方向)に揺動させることによって前記車輪(主車輪20)を回転させるためのレバー12と、前記レバー12の揺動に伴って当該レバー12の揺動方向と略同じ方向(X方向またはY方向)に回転する回転部36、並びに、前記回転部36の略回転中心にて当該回転部36を回転自在に支持すると共に前記フレーム12に固定され且つ長手方向を横切る断面が多角形の軸部材44および当該軸部材44に略直交する方向に延在して前記回転部36の回転範囲を一定の角度範囲内で制限する制限部材46を有する固定部42、を含む回転制限機構34と、を備える移動体(レバー式車椅子1)に用いられ、前記フレーム12と前記軸部材44とを接合するためのレバー式移動体用アダプタ50,50aであって、前記フレーム12に対して不動的に取り付けられる本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)と、前記軸部材44の長手方向を横切る断面形状に対応する多角穴が形成されると共に当該軸部材44を内挿する筒状部材56を有し且つ当該軸部材44の回転が不可となるように当該軸部材44を固定し、当該軸部材44を介して前記レバー12に取り付けられるレバー側取付部材54と、前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)に対して前記一の方向(X方向)または前記他の方向(Y方向)と略同じ方向に前記レバー側取付部材54を傾斜させつつ、前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)と前記レバー側取付部材54とが互いに不動となるように接合する接合部材60と、を備え、前記接合部材60が、前記レバー側取付部材54と一体的に構成されると共に、前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)に対して前記回転方向と略同じ方向(X方向またはY方向)に傾斜させて取り付け可能な傾斜部材62,62aと、前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)に対する前記傾斜部材62,62aの角度を調整可能な角度調整部材(ピン64,ボルト66)と、を備えており、前記傾斜部材62,62aは、前記軸部材44が貫通する平面部622,622aと当該平面部622,622aから略直交する方向に突出する少なくとも二つの板状の凸部(上側凸部623,623aおよび下側凸部624,624a)とを有し、当該二つの凸部(上側凸部623,623aおよび下側凸部624,624a)の間には前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)が配置可能であると共に、当該二つの凸部(上側凸部623,623aおよび下側凸部624,624a)には、それぞれ、前記軸部材44と略直交する方向に沿って少なくとも二つの孔(調整孔625)が形成されており、前記角度調整部材(ピン64,ボルト66)が、前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)に対して前記孔(調整孔625)に出し入れ自在であって且つ当該本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)を挟持可能に構成されていることを特徴とするものであっても良い。
さらに、レバー式車椅子は、本発明の構成に代えて、座部12の両側に配置される車輪(主車輪20)を回転自在に支持するフレーム12を有する本体部10と、前記車輪(主車輪20)の回転方向と略同じ一の方向(X方向)または当該一の方向(X方向)と反対の他の方向(Y方向)に揺動させることによって前記車輪(主車輪20)を回転させるためのレバー12と、前記レバー12の揺動に伴って当該レバー12の揺動方向と略同じ方向(X方向またはY方向)に回転する回転部36、並びに、前記回転部36の略回転中心にて当該回転部36を回転自在に支持すると共に前記フレーム12に固定され且つ長手方向を横切る断面が多角形の軸部材44および当該軸部材44に略直交する方向に延在して前記回転部36の回転範囲を一定の角度範囲内で制限する制限部材46を有する固定部42、を含む回転制限機構34と、前記フレーム12と前記軸部材44とを接合するためのアダプタ50,50aと、を備えるレバー式車椅子であって、前記アダプタ50、50aが、前記フレーム12に対して不動的に取り付けられる本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)に、前記軸部材44の長手方向を横切る断面形状に対応する多角穴が形成されと共に当該軸部材44を内挿する筒状部材56を有し且つ当該軸部材44の回転が不可となるように当該軸部材44を固定し、当該軸部材44を介して前記レバー12に取り付けられるレバー側取付部材54と、前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)に対して前記一の方向(X方向)または前記他の方向(Y方向)と略同じ方向に前記レバー側取付部材54を傾斜させつつ、前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)と前記レバー側取付部材54とが互いに不動となるように接合する接合部材60と、を備え、前記接合部材60が、前記レバー側取付部材54と一体的に構成されると共に、前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)に対して前記回転方向と略同じ方向に傾斜させて取り付け可能な傾斜部材62,62aと、前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)に対する前記傾斜部材62,62aの角度を調整可能な角度調整部材(ピン64,ボルト66)と、を備えており、前記傾斜部材62,62aは、前記軸部材44が貫通する平面部622,622aと当該平面部622,622aから略直交する方向に突出する少なくとも二つの板状の凸部(上側凸部623,623aおよび下側凸部624,624a)とを有し、当該二つの凸部(上側凸部623,623aおよび下側凸部624,624a)の間には前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)が配置可能であると共に、当該二つの凸部(上側凸部623,623aおよび下側凸部624,624a)には、それぞれ、前記軸部材44と略直交する方向に沿って少なくとも二つの孔(調整孔625)が形成されており、前記角度調整部材(ピン64,ボルト66)が、前記本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)に対して前記孔(調整孔625)に出し入れ自在であって且つ当該本体部側取付部材(プレート部材52またはフレーム固定治具52a)を挟持可能に構成されていることを特徴とするものであっても良い。
なお、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が可能である。
例えば、上述の実施形態におけるレバー式車椅子用アダプタ50およびレバー式車椅子用アダプタ50aは、レバー式車椅子以外の移動体にも用いることができる。この移動体の例として、レバーを揺動させることによって車輪を回転させる二輪車、三輪車または四輪車等が考えられる。
また、上述の実施形態において、「レバー32」は、直線に延びる棒状のレバーの他、湾曲または屈曲しているものであっても良い。さらに、上述の実施形態では「レバー」と称しているが、これに代えて「アーム」や「ハンドル」と称することもできる。
また、上述の実施形態において、「回転」は、「回動」と称することもできる。さらに、「揺動」は、「移動」または「旋回」と称することもできる。
本発明に係るレバー式車椅子の実施形態の一例を示す斜視図である。 車輪駆動装置の内部的な構成の一例を示す斜視図である。 車輪駆動装置、主車輪およびフレームの一例を示す外観斜視図である。 レバー式車椅子用アダプタの一例を示す外観斜視図である。 レバー式車椅子用アダプタの他の例を示した図である。
符号の説明
1 レバー式車椅子
10 本体部
14 フレーム
20 主車輪
32 レバー
34 制限機構
36 回転部
38 カップ体
40 被制限部材
42 固定部
44 軸部材
46 制限部材
50,50a レバー式車椅子用アダプタ
52 プレート部材(本体部側取付部材)
52a フレーム固定治具(本体部側取付部材)
54 レバー側取付部材
60,60a 接合部材
62,62a 傾斜部材
64 ピン(角度調整部材)
66 ボルト(角度調整部材)
622,622a 平面部
623 上側凸部
623a 左側凸部
624 下側凸部
624a 右側凸部
625 調整孔

Claims (6)

  1. 車輪を回転自在に支持するフレームを有する本体部と、
    前記車輪の回転方向と略同じ一の方向または当該一の方向と反対の他の方向に揺動させることによって前記車輪を回転させるためのレバーと、
    前記レバーの揺動に伴って当該レバーの揺動方向と略同じ方向に回転する回転部、並びに、前記回転部の略回転中心にて当該回転部を回転自在に支持すると共に前記フレームに固定される軸部材および当該軸部材に略直交する方向に延在して前記回転部の回転範囲を一定の角度範囲内で制限する制限部材を有する固定部、を含む回転制限機構と、
    を備える移動体に用いられ、前記フレームと前記軸部材とを接合するためのレバー式移動体用アダプタであって、
    前記フレームに対して不動的に取り付けられる本体部側取付部材と、
    前記軸部材の回転が不可となるように当該軸部材を固定すると共に、当該軸部材を介して前記レバーに取り付けられるレバー側取付部材と、
    前記本体部側取付部材に対して前記一の方向または前記他の方向と略同じ方向に前記レバー側取付部材を傾斜させつつ、前記本体部側取付部材と前記レバー側取付部材とが互いに不動となるように接合する接合部材と、を備えることを特徴とするレバー式移動体用アダプタ。
  2. 前記接合部材が、前記本体部側取付部材に対する前記レバー側取付部材の傾斜角度を可変自在に、前記本体部側取付部材と前記レバー側取付部材とを接合することを特徴とする請求項1に記載のレバー式移動体用アダプタ。
  3. 前記接合部材が、前記レバー側取付部材と一体的に構成されると共に、前記本体部側取付部材に対して前記回転方向と略同じ方向に傾斜させて取り付け可能な傾斜部材と、前記本体部側取付部材に対する前記傾斜部材の角度を調整可能な角度調整部材と、を備えており、
    前記傾斜部材は、前記軸部材が貫通する平面部と当該平面部から略直交する方向に突出する少なくとも二つの板状の凸部とを有し、当該二つの凸部の間には前記本体部側取付部が配置可能であると共に、当該二つの凸部には、それぞれ、前記軸部材と略直交する方向に沿って少なくとも二つの孔が形成されており、
    前記角度調整部材が、前記本体部側取付部に対して前記孔に出し入れ自在であって且つ当該本体部側取付部を挟持可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレバー式移動体用アダプタ。
  4. 座部の両側に配置される車輪を回転自在に支持するフレームを有する本体部と、
    前記車輪の回転方向と略同じ一の方向または当該一の方向と反対の他の方向に揺動させることによって前記車輪を回転させるためのレバーと、
    前記レバーの揺動に伴って当該レバーの揺動方向と略同じ方向に回転する回転部、並びに、前記回転部の略回転中心にて当該回転部を回転自在に支持すると共に前記フレームに固定される軸部材および当該軸部材に略直交する方向に延在して前記回転部の回転範囲を一定の角度範囲内で制限する制限部材を有する固定部、を含む回転制限機構と、
    前記フレームと前記軸部材とを接合するためのアダプタと、を備えるレバー式移動体であって、
    前記アダプタが、
    前記フレームに対して不動的に取り付けられる本体部側取付部材と、
    前記軸部材の回転が不可となるように当該軸部材を固定すると共に、当該軸部材を介して前記レバーに取り付けられるレバー側取付部材と、
    前記本体部側取付部材に対して前記一の方向または前記他の方向と略同じ方向に前記レバー側取付部材を傾斜させつつ、前記本体部側取付部材と前記レバー側取付部材とが互いに不動となるように接合する接合部材と、を含むことを特徴とするレバー式移動体。
  5. 前記接合部材が、前記本体部側取付部材に対する前記レバー側取付部材の傾斜角度を可変自在に、前記本体部側取付部材と前記レバー側取付部材とを接合することを特徴とする請求項4に記載のレバー式移動体。
  6. 前記接合部材が、前記レバー側取付部材と一体的に構成されると共に、前記本体部側取付部材に対して前記回転方向と略同じ方向に傾斜させて取り付け可能な傾斜部材と、前記本体部側取付部材に対する前記傾斜部材の角度を調整可能な角度調整部材と、を備えており、
    前記傾斜部材は、前記軸部材が貫通する平面部と当該平面部から略直交する方向に突出する少なくとも二つの板状の凸部とを有し、当該二つの凸部の間には前記本体部側取付部が配置可能であると共に、当該二つの凸部には、それぞれ、前記軸部材と略直交する方向に沿って少なくとも二つの孔が形成されており、
    前記角度調整部材が、前記本体部側取付部に対して前記孔に出し入れ自在であって且つ当該本体部側取付部を挟持可能に構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載のレバー式移動体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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