JP2008141182A - 金属箔張積層板及び多層印刷配線板 - Google Patents

金属箔張積層板及び多層印刷配線板 Download PDF

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Abstract

【課題】十分優れた折り曲げ特性を有する多層印刷配線板を提供すること。
【解決手段】繊維基材3及び樹脂硬化物を含むコア基板30と、コア基板30の主面30a,30b上の少なくとも一部に設けられる導体層7と、主面30a,30bの少なくとも一部及び導体層7を覆うように積層される、樹脂硬化物からなる樹脂層10とを備える多層印刷配線板100であって、導体層7の最大厚みA及び繊維基材3の合計厚みBがそれぞれ30μm以下であり、繊維基材3の厚みBに対するコア基板30の厚みCの比率(C/B)が1.3〜5.5であり、導体層7の最大厚みAに対する樹脂層10の合計厚みDの比率(D/A)が0.4〜6.0である、折り曲げ可能な多層印刷配線板100である。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属箔張積層板及び多層印刷配線板に関する。
印刷配線板は、電気絶縁性の硬化性樹脂組成物をマトリックスとするプリプレグと金属箔を重ね、加熱加圧して一体化し、プリント回路を形成することにより製造される。プリント回路をサブトラクティブ法により形成する場合には、金属張積層板が用いられる。この金属張積層板は、プリプレグの表面(片面または両面)に銅箔などの金属箔を重ねて加熱加圧することにより製造される。
電気絶縁性の樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミドートリアジン樹脂などのような熱硬化性樹脂が汎用されている(例えば、特許文献1参照)。一方、フッ素樹脂やポリフェニレンエーテル樹脂などのような熱可塑性樹脂が用いられることもある。
ところで、パーソナルコンピュータや携帯電話等の情報端末機器の普及に伴って、これらに搭載される印刷配線板の小型化、高密度化、多層化が進んでいる。このことから、薄くて柔らかい多層印刷配線板、及びそのような多層印刷配線板を形成できる材料が求められている。
特開平8−193139号公報
しかしながら、従来の多層印刷配線板を折り曲げて使用した場合、折り曲げ部分の表裏にそれぞれ引っ張り応力と圧縮応力とが生じて折り曲げ部分にクラックが発生し、配線パターンが切断されて導通に支障をきたしてしまう場合があった。
多層印刷配線板を折り曲げて使用する場合、特に、折り曲げ部分の短さや、配線パターンの厚み、コア基板(絶縁基板)の厚みなどの増加に伴い、折り曲げ部分にかかる引っ張り応力及び圧縮応力は高くなり、クラックが生じ易い傾向がある。このため、折り曲げても容易にクラックが生じない折り曲げ特性に十分優れる多層印刷配線板が求められている。
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、十分優れた折り曲げ特性を有する多層印刷配線板及びかかる多層印刷配線板を形成可能な金属箔張積層板を提供することを目的とする。
本発明は、繊維基材及び樹脂硬化物を含むコア基板と、コア基板の主面上の少なくとも一部に設けられる導体層と、主面の少なくとも一部及び導体層を覆うように積層される、樹脂硬化物からなる樹脂層とを備える多層印刷配線板であって、導体層の最大厚みA及び繊維基材の合計厚みBがそれぞれ30μm以下であり、繊維基材の合計厚みBに対するコア基板の厚みCの比率(C/B)が1.3〜5.5であり、導体層の最大厚みAに対する樹脂層の合計厚みDの比率(D/A)が0.4〜6.0である折り曲げ可能な多層印刷配線板を提供する。
このような多層印刷配線板は十分優れた折り曲げ特性、つまり、柔軟性及び耐クラック性を備える。本発明者らは、かかる効果が得られる理由を以下の通り推察する。すなわち、繊維基材の合計厚み及び導体層の最大厚みが30μm以下と十分に薄いため、容易に折り曲げることが可能であり、柔軟性に優れる。また、繊維基材の合計厚みBに対するコア基板の厚みCの比率(C/B)を1.3以上にすることによって、折り曲げた際に繊維基材にかかる応力を緩和することができる。そして、当該比率を5.5以下にすることによって、コア基板の厚みCが過大にならず、柔軟性に優れたものとすることができる。また、導体層の最大厚みAに対する樹脂層の合計厚みDの比率(D/A)を6.0以下にすることによって、樹脂層の厚みが過剰にならず、柔軟性に一層優れる多層印刷配線板とすることができる。そして、D/Aを0.4以上にすることによって、導体層の最大厚みAが過大にならず、折り曲げた場合の層間剥離を抑制することができる。本発明では、これらの各要素を組み合わせることによる相乗効果によって、折り曲げ特性に十分優れる多層印刷配線板を得ることができるものと推察される。
また、本発明の多層印刷配線基板は、樹脂層の内部に設けられた、厚みが30μm以下の少なくとも一層の導体層をさらに備えることが好ましい。このように多くの導体層を有する折り曲げ可能な多層印刷配線板は、情報端末機器に特に好適に用いることができる。
また、本発明の多層印刷配線板は、下記式(1)の関係を満たすことが好ましい。
1.0≦{(C−B)/2+D}/B≦6.0 (1)
{(C−B)/2+D}/Bの値を1.0以上にすることによって、折り曲げ時に繊維基材にかかる応力が緩和され、層間剥離が抑制されるとともに優れた柔軟性を有する多層印刷配線基板を得ることができる。また、当該値を6.0以下にすることによって、多層印刷配線板の厚みが過大になることを抑制し、一層優れた柔軟性を有する多層印刷配線板を得ることができる。
また、本発明の多層印刷配線基板のコア基板及び樹脂層に含まれる樹脂硬化物は、5〜60MPaの破断強度と25℃で10%以上の伸び率とを有することが好ましい。コア基板と樹脂層とが、大きい伸び率と一定範囲の破断強度とを有する樹脂硬化物を含有しているため、一層優れた柔軟性を備えつつ、折り曲げた場合にクラックを一層生じ難くすることができる。
本発明ではまた、上述の多層印刷配線板と、該多層印刷配線板の両主面上にそれぞれ設けられる厚み30μm以下の金属箔とを備える金属箔張積層板を提供する。このような金属箔張積層板は内部に上述の特性を有する多層印刷配線板と、厚み30μm以下の薄い金属箔とを備えているため、折り曲げ特性に十分優れている。したがって、この金属箔張積層板から折り曲げ特性に十分優れる多層印刷配線板を得ることができる。
本発明によれば、十分優れた折り曲げ特性を有する多層印刷配線板及びかかる多層印刷配線板を形成可能な金属箔張積層板を提供することができる。
以下、場合により図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の多層印刷配線板の好適な実施形態の部分断面図である。本明細書でいう「多層印刷配線板」とは、配線パターン(導体層)を挟んで厚み方向に絶縁体が複数積層された印刷配線板をいう。図1に示される多層印刷配線板100は、繊維基材と樹脂硬化物とを含有する樹脂基材層3、及びこの樹脂基材層3の両主面上にそれぞれ設けられる一対の絶縁層5からなるコア基板30と、コア基板30の両主面上の一部に設けられる導体層7と、導体層7とコア基板30の主面とを覆うように設けられた一対の樹脂層10とからなる。
樹脂基材層3に含有される繊維基材としては、ガラス不織布及びガラス繊維の織布など、ガラス布が好ましく、このうちガラス繊維の織布がより好ましい。繊維基材の厚みは、樹脂基材層3の厚みBに等しい。なお、通常繊維基材は表面に凹凸を有するため、樹脂基材層3の表面も凹凸を有する場合がある。この場合、樹脂基材層3の厚みBとは当該層の最大厚みをいう。本発明では、多層印刷配線板の優れた折り曲げ特性と形状維持性とを両立する観点から、樹脂基材層3の厚みBは、1〜30μmであることが好ましく、1〜20μmであることがより好ましい。折り曲げ角度が同じ場合、繊維基材は薄いほど折り曲げた際に繊維基材にかかる引張り応力と圧縮応力とを小さくすることができる。したがって、層間剥離が防止されるともに、折り曲げ特性を一層向上させることができる。なお、多層印刷配線板100の各層の厚みは、多層印刷配線板100の断面を光学顕微鏡で観測することによって測定することができる。
樹脂基材層3に含有される樹脂硬化物は、繊維基材に含浸させた硬化性樹脂組成物を硬化させて得ることができる。硬化性樹脂組成物としては、例えばエポキシ樹脂系、ポリイミド樹脂系、ポリアミドイミド樹脂系、トリアジン樹脂系、フェノール樹脂系、メラミン樹脂系、ポリエステル樹脂系、シアネートエステル樹脂系、これらの樹脂の変性系等を用いることができる。これらの樹脂は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
このような硬化性樹脂組成物は、硬化剤や促進剤を含有することができる。硬化剤としては、従来から用いられているものを用いることができる。例えば、硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いる場合には、ジシアンジアミド、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、及びフェノールノボラックやクレゾールノボラック等の多官能性フェノール等を挙げることができる。
促進剤は、樹脂成分と硬化剤との反応等を促進させる目的で用いられる。促進剤の種類や配合量は特に限定するものではなく、例えばイミダゾール系化合物、有機リン系化合物、第3級アミン、第4級アンモニウム塩等を用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
本実施形態において、硬化性樹脂組成物は、硬化させることによって単独でフィルム状に加工できるものであることが好ましい。硬化させて得られる樹脂の25℃における伸び率は10%以上で、その破断強度は5〜60MPaであることが好ましい。なお、一層優れた折り曲げ特性を備える多層印刷配線板を得る観点から、当該伸び率は15%以上であることがより好ましい。また、優れた柔軟性と優れた形状安定性を両立する観点から、破断強度は10〜50MPaであることがより好ましく、20〜40MPaであることが更に好ましい。
熱硬化性樹脂組成物に含有される少なくとも一つの樹脂成分の重量平均分子量は、1万〜150万であることが好ましい。全ての樹脂成分の重量平均分子量が1万未満の場合、多層印刷配線板の折り曲げ特性が低下する傾向があり、150万を超える場合、繊維基材への含浸性が低下して多層印刷配線板の耐熱性や折り曲げ特性が低下する傾向がある。
重量平均分子量が1万〜150万である樹脂成分の配合割合は、硬化性樹脂組成物中の樹脂固形分に対して10〜80質量%であることが好ましい。該配合割合が10質量%未満の場合、多層印刷配線板の折り曲げ特性が低下する傾向があり、該配合割合が80質量%を超える場合、繊維基材への含浸性が低下する傾向がある。
硬化性樹脂組成物の樹脂硬化物の引張り弾性率は、20〜30℃で0.5〜10GPaであることが好ましい。このような硬化性樹脂組成物は、1万〜150万の重量平均分子量である樹脂成分を、硬化性樹脂組成物全体に対して10〜80質量%配合することによって得ることができる。
樹脂硬化物の引張り弾性率、伸び率及び破断強度は、PETフィルムに硬化性樹脂組成物をキャストした後、加熱して得られるフィルム状の硬化体を用いて測定することができる。引張り弾性率の測定は、例えば、引張り速度5mm/分、室温(25℃)の条件で、硬化体試料の応力−ひずみ曲線を引張り試験機によって測定し、その測定初期の傾きから求めることができる。
硬化性樹脂組成物のガラス転移点以下の温度における熱線膨張係数は100〜400ppmであることが好ましい。
絶縁層5は、通常、樹脂基材層3に含まれる樹脂硬化物と同一のものを用いることができる。絶縁層5の樹脂硬化物の好適な例は、上述の樹脂基材層3に含まれる樹脂硬化物の好適な例と同一である。この絶縁層5は、樹脂基材層3の両主面上にそれぞれ設けることができる。なお、この絶縁層5は、樹脂基材層3の一方の主面上にのみ設けてもよいし、なくても構わない。
絶縁層5の厚みとしては、5〜100μmであることが好ましく、10〜40μmであることがより好ましい。絶縁層5の厚みの調整方法としては、後述する繊維基材への樹脂組成物ワニスの含浸時間を調整する方法、樹脂基材層3の主面上に、樹脂組成物ワニスを塗布して乾燥させる方法、及び別途フィルム上に樹脂組成物ワニスをキャストし乾燥させて樹脂フィルムを形成し、この樹脂フィルムを樹脂基材層3の主面上に積層する方法などが挙げられる。
コア基板30は、樹脂基材層3と一対の絶縁層5とからなる。コア基板30の厚みCは、優れた折り曲げ特性と形状安定性とを高水準で両立させる観点から、10〜150μmであることが好ましく、20〜120μmであることがより好ましい。
導体層7としては、銅箔やアルミニウム箔が一般的に用いられるが、銅箔が好ましい。なお、ニッケル、ニッケル−リン、ニッケル−スズ合金、ニッケル−鉄合金、鉛、鉛−スズ合金等を中間層とし、この両面に銅層を設けた3層構造の複合箔あるいはアルミニウムと銅箔とを複合した2層構造複合箔を用いることもできる。
導体層7の最大厚みAは30μm以下であり、0.01〜30μmであることが好ましく,0.01〜20μmであることがより好ましい。折り曲げ角度が同じ場合、多層印刷配線板は薄い程、折り曲げた際に発生する引張り応力と圧縮応力とを小さくすることができる。導体層7の厚みが20μmを超える場合、多層印刷配線板の厚みが厚くなって、導体層7の剥離の発生などにより折り曲げが困難になる傾向がある。また、導体層7の最大厚みAが0.01μm未満の場合、多層印刷配線板の電気的な接続安定性が損なわれる傾向がある。この導体層7は、コア基板30の両主面30a,30bの少なくとも一方の主面上に設けられる。かかる導体層7は、配線パターンとして導電性を有するものである。また、導体層7は、コア基板30の両主面上に設けられることが好ましい。なお、多層印刷配線板に、導体層7が複数存在する場合、その最大厚みは、複数の層のうち最大の厚みを有する層の厚みをいう。
樹脂層10は、硬化性樹脂組成物の硬化体である樹脂硬化物からなる。この樹脂硬化物は、樹脂基材層3に含まれる樹脂硬化物と同一でも異なっていてもよい。この樹脂硬化物の形成に用いられる硬化性樹脂組成物は、硬化させることによって単独でフィルム状に加工できるものである。樹脂硬化物の25℃における伸び率は10%以上で、その破断強度は5〜60MPaであることが好ましい。なお、一層優れた折り曲げ特性を備える多層印刷配線板を得る観点から、当該伸び率は15%以上であることがより好ましい。また、優れた柔軟性と優れた形状安定性を両立させる観点から、破断強度は10〜50MPaであることがより好ましく、20〜40MPaであることが更に好ましい。
樹脂層10のそれぞれの厚みd10は、5〜200μmであることが好ましく、10〜120μmであることが好ましい。樹脂層10は、図1のようにコア基板30の両主面上にそれぞれ一層ずつ積層してもよく、コア基板30の両主面上にそれぞれ2層以上積層してもよい。なお、本実施形態における樹脂層10の合計厚みDとは、厚み方向における、各樹脂層10の厚みd10の合計値(d10×2)をいう。この樹脂層10の合計厚みDとしては、20〜350μmであることが好ましく、40〜240μmであることが好ましい。
本実施形態の多層印刷配線板において、樹脂基材層3の厚みBに対するコア基板30の厚みCの比率(C/B)は、1.3〜5.5であり、1.5〜5.0であることが好ましい。なお、多層印刷配線板100は樹脂基材層3を複数有していてもよく、この場合、樹脂基材層3の合計厚みBは、各樹脂基材層の厚みの合計値となる。
本実施形態の多層印刷配線板において、導体層7の最大厚みAに対する、2つの樹脂層10の合計厚みDの比率(D/A)は、0.4〜6.0であり、1.0〜6.0であることがより好ましい。
本実施形態にかかる多層印刷配線板100は折り曲げ特性に優れており、90°以上に折り曲げることが可能である。かかる特性は、情報端末機器等に用いられる配線板として特に有用な特性である。
図2は、本発明の金属箔張積層板の好適な実施形態を示す部分断面図である。本実施形態の金属箔張積層板200は、図1に示す多層印刷配線板100の両側の主面100a,100b全体を覆うようにして一対の金属箔12を設けることにより、金属箔張積層板200を得ることができる。
金属箔張積層板200の最外面に備えられる金属箔12に対して、エッチングなどの公知の方法を施すことにより、配線パターンを形成することができる。これによって、折り曲げ特性に優れる多層印刷配線基板を作製することができる。金属箔12としては、銅箔やアルミニウム箔が一般的に用いられるが、銅箔が好ましい。
金属箔12の厚みは、0.01〜30μmであることがより好ましく,0.01〜20μmであることがより好ましい。金属箔12の厚みが20μmを超えると、金属箔張り積層板200の厚みが過大となって、折り曲げ時に、金属箔12、又は金属箔12から形成される配線パターンが剥離する傾向がある。また、金属箔12の厚みが0.01μm未満であると、得られる多層印刷配線板の電気的な接続安定性が損なわれる傾向がある。
図3は、本発明に係る多層印刷配線板の別の実施形態を示す部分断面図である。多層印刷配線板300は、図1に示す多層印刷配線板100の両主面100a、100b上の一部にそれぞれ導体層9と、該導体層9及び両主面100a、100bを覆うようにして一対の樹脂層14とが設けられている。すなわち、多層印刷配線板300は、コア基板30と、当該コア基板の両主面30a、30b上の一部に設けられる導体層7と、当該コア基板30を挟むようにして、導体層7を内部に有する一対の樹脂層16とが積層されて構成されている。
樹脂層14は、上記実施形態における樹脂層10と同一の硬化性樹脂組成物の樹脂硬化物からなるものとすることができる。樹脂層14を形成する硬化性樹脂組成物は、硬化させることによって単独でフィルム状に加工できるものである。当該樹脂硬化物の25℃における伸び率は10%以上で、その破断強度は5〜60MPaであることが好ましい。なお、一層優れた折り曲げ特性を備える多層印刷配線板を得る観点から、当該伸び率は15%以上であることがより好ましい。また、優れた柔軟性と優れた形状安定性を両立させる観点から、破断強度は10〜50MPaであることがより好ましく、20〜40MPaであることが更に好ましい。
本実施形態における樹脂層の合計厚みDは、コア基板30の両主面30a,30b上に設けられる各樹脂層16の厚みd16の合計値(d16×2)である。樹脂層の合計厚みDの好適な範囲は、図1の上記実施形態と同じである。
本実施形態における導体層の最大厚みAは、コア基板30の両主面30a,30b上に形成された導体層7及び樹脂層12の内部に形成された導体層9の中で、厚みが最大である導体層の厚みである。これは、多層印刷配線板の折り曲げ特性が、導体層の最大厚みの値によって影響を受けるためである。なお、導体層9は、図2に示す金属箔張積層板200の金属箔12をエッチングなどの公知の方法によってパターン形成することによって得ることができる。
次に、本発明の好適な実施形態に係る多層印刷配線板の製造方法について、図1〜図3を適宜参照しながら、以下に説明する。まず、繊維基材に硬化性樹脂組成物を含浸させる。繊維基材としては市販のものを用いることができる。硬化性樹脂組成物としては、樹脂成分を溶剤と混合した樹脂組成物ワニスを好適に用いることができる。ここで用いる溶剤としては、アルコール系、エーテル系、ケトン系、アミド系、芳香族炭化水素系、エステル系、ニトリル系等を用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせた混合溶剤として用いてもよい。
繊維基材に硬化性樹脂組成物又は樹脂組成物ワニスを含浸させる条件に特に制約はない。樹脂組成物ワニスを用いる場合には、繊維基材に樹脂組成物ワニスを含浸させた後、成形する前に、溶剤が揮発可能な温度以上で乾燥させることが好ましい。硬化性樹脂組成物を含浸させた樹脂含浸基材を加熱及び加圧することによって、プリプレグを作製することができる。樹脂含浸基材の加熱及び加圧の条件は、成形温度80〜230℃、成形圧力0.5.0〜8.0MPaとすることが好ましく、成形温度130〜200℃、成形圧力1.5〜5.0MPaとすることがより好ましい。この加熱及び加圧によって、繊維基材に含浸された硬化性樹脂組成物を半硬化(Bステージ)状態にすることができる。
このプリプレグを、所定枚数積層した積層体の両主面(プリプレグの積層方向に略直交する面)に一対の金属箔を重ね、これを加熱及び加圧することにより金属箔張積層板を得ることができる。このときの温度及び圧力は特に限定されないが、温度150〜280℃、圧力0.5〜20MPaであることが好ましく、温度180〜250℃、圧力1〜8MPaであることがより好ましい。プリプレグの積層枚数としては、3枚以下が好ましい。4枚以上積層すると、多層印刷配線板の折り曲げ特性が損なわれる傾向がある。
次に、サブトラクティブ法等の通常の方法によって、上記の金属箔張積層板に回路を形成することによって、コア基板30(図1)の主面30a、30b上に配線パターン(導体層)7を形成して印刷配線板を得ることができる。
上記印刷配線板とは別に、金属箔に上述の樹脂組成物ワニスをキャストして半硬化させた後、加熱及び加圧により成形して樹脂付き金属箔を得ることができる。加熱及び加圧の条件に特に制限はないが、通常、プリプレグの成形条件と同等であることが好ましい。金属箔上に形成される硬化性樹脂組成物層の厚みは5〜50μm程度、金属箔の厚みは20μm以下とすることが好ましい。硬化性樹脂組成物層は2層以上積層して形成してもよい。また、金属箔に代えてPETフィルムなどの各種フィルムを用いることもできる。
こうして得られた樹脂付き金属箔の硬化性樹脂組成物層のある面を、上記の通り作製した印刷配線板の主面(コア基板30の主面30a,30b)に向けて、印刷配線板を挟むようにして一対の樹脂付き金属箔を積層してプレスすることによって金属箔張積層板を得ることができる。プレスの条件としては、温度150〜280℃、圧力0.5〜20MPaであることが好ましく、温度180〜250℃、圧力1〜8MPaであることがより好ましい。その後、サブトラクティブ法等の通常の方法によって、最外層の金属箔から回路形成を行うことによって、図1に示すような多層印刷配線板100を得ることができる。このような多層印刷配線板100は、折り曲げ可能であり、所定の回路部品(図示せず)を実装することができる。
なお、多層印刷配線板100の両主面100a,100bに、一対の樹脂付き銅箔を、樹脂面を主面100a,100bに向けて積層し、例えば温度150〜280℃、圧力0.5〜20MPaでプレスすることによって、図2に示すような多層印刷配線板200を得ることができる。その後、多層印刷配線板200の最外層の金属箔12からサブトラクティブ法等の通常の方法によって、回路形成を行うことができる。さらに、一対の樹脂層を形成することによって、図3に示すような、3層以上の導体層(配線パターン)を有する多層印刷配線板300を得ることができる。なお、導体層7、9間は、例えば、樹脂層10に貫通孔を設け、そこにめっき等によって導電体を形成することによって、電気的に導通させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。例えば、コア基板の両主面上にそれぞれ形成される導体層の積層数は、上述の厚み関係を満たす範囲であれば、特に制限されない。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
まず、アクリルゴムであるHM10−M50(根上工業株式会社製、商品名)35質量部と、エポキシ樹脂であるエピコート828(ジャパンエポキシレジン株式会社製、商品名)30質量部と、臭素化フェノール樹脂であるファイヤーガード2000(帝人化成株式会社製、商品名、水酸基当量274〜278g/eq)34.05質量部と、イミダゾール化合物である2E4MZ(四国化成工業株式会社製、商品名)0.05質量部とを配合した硬化性樹脂組成物を、メチルイソブチルケトンで希釈して樹脂固形分30質量%の樹脂組成物ワニスを作製した。
<樹脂フィルム、樹脂板の作製>
作製した樹脂組成物ワニスを、厚み70μmのPETフィルム(帝人デュポンフィルム社製、A31−75)の上に塗布した後、120℃で、20分間加熱して乾燥させ、樹脂層の厚みが50〜60μmの樹脂フィルムを作製した。当該樹脂フィルムの両主面上に電解銅箔(日本電解株式会社製、商品名:HLA12、厚み12μm)を粗化面が樹脂フィルムと合わさるように重ねて、190℃、90分間、4.0MPaの真空プレス条件でプレスして両面銅張積層板を作製した。真空プレス後の樹脂層の厚みは25μmであった。その後、この両面銅張積層板の銅箔を全面エッチングして樹脂板を得た。
<伸び特性、破断強度、初期弾性率の測定>
上記の通り作製した樹脂板を切断して、80mm×10mmのサイズの試験片を作製し、オートグラフ(島津製作所製、商品名:AG−100C)を用いて、伸び率及び破断強度を測定した。測定条件は、25℃、測定長さ60mm、引張り速度5mm/minとした。測定の結果、伸び率は18〜30%、破断強度は30MPa、初期弾性率は1.2GPaであった。
<プリプレグの作製>
作製した樹脂組成物ワニスを厚み20μmのガラス布(旭シュエーベル株式会社製)に含浸後、120℃で、20分間加熱することによって乾燥し、厚み55〜60μmのプリプレグを得た。当該プリプレグをコア基板とした。
<樹脂付き銅箔の作製>
作製した樹脂組成物ワニスを、電解銅箔(日本電解株式会社製、商品名:HLA12、厚み12μm)の上に塗布して、120℃で、20分間加熱して乾燥し、樹脂付き銅箔(硬化性樹脂組成物層の厚み30〜40μm)を作製した。
<評価用基板の作製>
上記の通り作製したプリプレグの両主面上に、一対の電解銅箔(日本電解株式会社製、商品名:HLA18、厚み18μm)を重ね、170℃、90分間、0.5〜4.0MPaの真空プレス条件でプレスして、両面銅張積層板を作製した。この両面銅張積層板の一方の主面にある銅箔から、ライン幅75μm、ライン間の間隔75μmの導通パターン回路を作製した。そして、両面銅張積層板の他方の主面上の銅箔は全面エッチングにより除去した。このように一方の主面に導通パターンが形成された積層板の主面に、上記の通り作製した樹脂付き銅箔の硬化性樹脂組成物層を向けて、当該積層板の両主面上にそれぞれ樹脂付き銅箔を重ねて、170℃、90分間、0.5〜4.0MPaの真空プレス条件でプレスして、両面銅張積層板を作製した。この両面銅張積層板の両主面(最外表面)の銅箔をエッチングして全面除去し、評価用基板を得た。
<折り曲げ性の評価>
MIT耐折疲労試験機(東洋精機製作所製、商品名:2121011−00)を用い、フレキシブルプリント配線板用銅張積層板試験方法(JIS C6471(1995))に準拠して、評価用基板の折り曲げ性を評価した(MIT試験)。折り曲げ半径0.38mm及び1.00mmに対し、荷重500g、折り曲げ角度135度、速度175cpmの条件で、断線するまでの折り曲げ回数をそれぞれ測定した。また、同様にして、折り曲げ部分にクラックが発生するまでの折り曲げ回数をそれぞれ測定した。クラックの発生の有無は目視により判定した。
屈曲耐久試験機(大昌電子製)を使用して、作製した評価基板の折り曲げ性を評価した(屈曲耐久試験(Bending Test))。具体的には、折り曲げ半径0.5mmに対して、折り曲げ角度180度、速度60cpmの条件で、断線するまでの折り曲げ回数を測定した。
(実施例2)
硬化性樹脂組成物層の厚みが45〜50μmの樹脂付き銅箔を、実施例1と同様にして作製した。当該樹脂付き銅箔を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(実施例3)
硬化性樹脂組成物層の厚みが55〜60μmの樹脂付き銅箔を、実施例1と同様にして作製した。当該樹脂付き銅箔を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(実施例4)
実施例1と同様にして、樹脂層の厚みが50〜55μmの樹脂フィルム及び硬化性樹脂組成物層の厚みが45〜55μmの樹脂付き銅箔を作製した。一対の当該樹脂フィルムを、積層板と一対の当該樹脂付き銅箔との間にそれぞれ挟んでプレスしたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(実施例5)
実施例1と同様にして、樹脂層の厚みが50〜55μmの樹脂フィルム及び硬化性樹脂組成物層の厚みが55〜65μmの樹脂付き銅箔を作製した。一対の当該樹脂フィルムを、積層板と一対の当該樹脂付き銅箔との間にそれぞれ挟んでプレスしたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(実施例6)
実施例1で作製した樹脂組成物ワニスを厚み20μmのガラス布(旭シュエーベル株式会社製)に含浸後、120℃で、20分間加熱することによって乾燥し、厚み35〜40μmのプリプレグを得た。当該プリプレグをコア基板として用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。なお、プリプレグの厚みは、塗工機のコーターのゲージ幅を変えることで調整することができる。
(実施例7)
実施例1で作製した樹脂組成物ワニスを厚み20μmのガラス布(旭シュエーベル株式会社製)に含浸後、120℃で、20分間加熱することによって乾燥し、厚み105〜120μmのプリプレグを得た。当該プリプレグをコア基板として用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(実施例8)
実施例1で作製した樹脂組成物ワニスを厚み13μmのガラス布(旭シュエーベル株式会社製)に含浸後、120℃で、20分間加熱することによって乾燥し、厚み55〜60μmのプリプレグを得た。当該プリプレグをコア基板として用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例1)
実施例1で作製した樹脂組成物ワニスを厚み20μmのガラス布(旭シュエーベル株式会社製)に含浸後、120℃で、20分間加熱することによって乾燥し、厚み20μmのプリプレグを得た。当該プリプレグをコア基板として用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例2)
実施例1で作製した樹脂組成物ワニスを厚み20μmのガラス布(旭シュエーベル株式会社製)に含浸後、120℃で、20分間加熱することによって乾燥し、厚み55〜60μmのプリプレグを得た。また、実施例1と同様にして、樹脂層の厚みが50〜55μmの樹脂フィルムを作製した。当該樹脂フィルムからPETフィルムを除去し、上記プリプレグの両主面上に、その樹脂フィルムをそれぞれ貼りあわせてコア基板とした。この樹脂フィルムを貼りあわせたプリプレグを用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例3)
実施例1と同様にして、樹脂層の厚みが60〜65μmの樹脂フィルムを作製した。この樹脂フィルムを用いたこと以外は、比較例2と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例4)
実施例1で作製した樹脂組成物ワニスを厚み32μmのガラス布(旭シュエーベル株式会社製)に含浸後、120℃で、20分間加熱することによって乾燥し、厚み75〜85μmのプリプレグを得た。また、実施例1と同様にして、樹脂層の厚みが50〜55μmの樹脂フィルムを作製した。当該樹脂フィルムからPETフィルムを除去し、上記プリプレグの両主面上に、その樹脂フィルムをそれぞれ貼りあわせてコア基板とした。この樹脂フィルムを貼りあわせたプリプレグを用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例5)
実施例1で作製した樹脂組成物ワニスを厚み50μmのガラス布(旭シュエーベル株式会社製)に含浸後、120℃で、20分間加熱することによって乾燥し、厚み95〜105μmのプリプレグを得た。また、実施例1と同様にして硬化性樹脂組成物層の厚みが55〜75μmの樹脂付き銅箔を作製した。当該樹脂付き銅箔を用いたこと、及び上記プリプレグを用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例6)
実施例1で作製した樹脂組成物ワニスを厚み50μmのガラス布(旭シュエーベル株式会社製)に含浸後、120℃で、20分間加熱することによって乾燥し、厚み95〜105μmのプリプレグを得た。また、実施例1と同様にして硬化性樹脂組成物層の厚みが75〜95μmの樹脂付き銅箔を作製した。当該樹脂付き銅箔を用いたこと、及び上記プリプレグをコア基板として用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例7)
実施例1で作製した樹脂組成物ワニスを厚み70μmのガラス布(旭シュエーベル株式会社製)に含浸後、120℃で、20分間加熱することによって乾燥し、厚み155〜175μmのプリプレグを得た。また、実施例1と同様にして硬化性樹脂組成物層の厚みが55〜75μmの樹脂付き銅箔を作製した。当該樹脂付き銅箔を用いたこと、及び上記プリプレグを用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例8)
実施例1で作製した樹脂組成物ワニスを、電解銅箔(日本電解株式会社製、厚み35μm)の上に塗布して、120℃で、20分間加熱して乾燥し、樹脂付き銅箔(硬化性樹脂組成物層の厚み55〜75μm)を作製した。当該樹脂付き銅箔を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例9)
樹脂付き銅箔の代わりにプリプレグを用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例10)
実施例1と同様にして、樹脂層の厚みが50〜60μmの樹脂フィルムを作製した。樹脂フィルムからPETフィルムを除去し、評価用基板の作製において、一対の当該樹脂フィルムを積層板と硬化性樹脂組成物層の厚みが55〜65μmの一対の樹脂付き銅箔との間にそれぞれ挟んでプレスしたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例11)
実施例1と同様にして、樹脂層の厚みが50〜60μmの樹脂フィルムを作製した。当該樹脂フィルムからPETフィルムを除去し、評価用基板の作製において、当該樹脂フィルムを2枚ずつ、積層板と硬化性樹脂組成物層の厚みが55〜65μmの一対の樹脂付き銅箔との間にそれぞれ挟んでプレスしたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
(比較例12)
実施例1と同様にして、樹脂層の厚みが40〜45μmの樹脂フィルムを作製した。当該樹脂フィルムからPETフィルムを除去し、評価用基板の作製において、当該樹脂フィルムを3枚ずつ、積層板と硬化性樹脂組成物層の厚みが55〜65μmの一対の樹脂付き銅箔との間にそれぞれ挟んでプレスしたこと以外は、実施例1と同様にして評価用基板を作製し、評価を行った。
各評価用基板の各層の厚み、及び評価結果を表1〜3に示す。なお、各層の厚みは、作製した評価用基板の断面を光学顕微鏡で観察して測定した。
Figure 2008141182
Figure 2008141182
Figure 2008141182
本発明の多層印刷配線板の好適な実施形態を示す部分断面図である。 本発明の金属箔張積層板の好適な実施形態を示す部分断面図である。 本発明に係る多層印刷配線板の別の実施形態を示す部分断面図である。
符号の説明
3…樹脂基材層、5…絶縁層、7,9…導体層、30…コア基板、30a,30b…主面、10,14,16…樹脂層、100a,100b…主面、100,300…多層印刷配線板、200…金属箔張積層板。

Claims (5)

  1. 繊維基材及び樹脂硬化物を含むコア基板と、前記コア基板の主面上の少なくとも一部に設けられる導体層と、前記主面の少なくとも一部及び前記導体層を覆うように積層される、樹脂硬化物からなる樹脂層とを備える多層印刷配線板であって、
    前記導体層の最大厚みA及び前記繊維基材の合計厚みBがそれぞれ30μm以下であり、
    前記繊維基材の合計厚みBに対する前記コア基板の厚みCの比率(C/B)が1.3〜5.5であり、
    前記導体層の最大厚みAに対する前記樹脂層の合計厚みDの比率(D/A)が0.4〜6.0である、折り曲げ可能な多層印刷配線板。
  2. 前記樹脂層の内部に設けられた、厚みが30μm以下である少なくとも一層の導体層をさらに備える、請求項1に記載の多層印刷配線板。
  3. 下記式(1)の関係を満たす請求項1又は2に記載の多層印刷配線板。
    1.0≦{(C−B)/2+D}/B≦6.0 (1)
  4. 前記コア基板及び前記樹脂層に含まれる前記樹脂硬化物は、5〜60MPaの破断強度と25℃で10%以上の伸び率とを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の多層印刷配線板。
  5. 請求項1〜4の多層印刷配線板と、前記多層印刷配線板の両主面上にそれぞれ設けられる厚み30μm以下の金属箔と、を備える金属箔張積層板。
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