JP2008139172A - 木質部品含有放射性廃棄物減容装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】木質部品含有の放射性廃棄物を減容させることのできる装置を提供すること。
【解決手段】包装材で梱包された木質部品含有放射性廃棄物を開梱して包装材と木質部品含有放射性廃棄物とに分離する開梱ボックスと、前記開梱ボックスに隣接し、前記開梱ボックスから搬入された前記木質部品含有放射性廃棄物から、操作グローブを利用した手作業により操作されるバンドソーで木質部品を分離する木質部品分離ボックスと、前記木質部品分離ボックスに隣接し、分離された木質部品を切削処理する切削装置を備えた木質部品切削処理ボックスと、各ボックス内を負圧にし、各ボックス内部の気体を集約してフィルター装置を有する換気手段と、各ボックスに装備され、各ボックスの外から操作可能にする操作用グローブとを備えてなる木質部品含有放射性廃棄物減容装置。
【選択図】図1

Description

この発明は、木質部品含有放射性廃棄物減容装置に関し、さらに詳しくは、木質部品を含有する放射性廃棄物を減容させることのできる木質部品含有放射性廃棄物減容装置に関する。
従来、原子力施設等で使用されていた放射性廃棄物である使用済み排気フィルター(例えば、HEPAフィルター(High Efficiency Particle Air Filter))を廃棄物倉庫にて恒久的に保管する際にその保管容積を小さくするために、その使用済み排気フィルターをプレスするプレス減容処理、又は焼却する焼却減容処理が行われている。
また、プレス減容処理では、HEPAフィルターをメディアセパレータと、このメディアセパレータを囲む木枠とに分離し、メディアセパレータがプレス処理されている。しかしながら、フィルターメディア及びセパレータで構成されるメディアセパレータには、フィルターメディアとセパレータとにさらに分離することができないので、減容の効果がさほど大きくないという問題点がある。
さらに、HEPAフィルターの焼却減容処理においては、前記木枠は、難燃処理が施されているので、焼却炉において、燃焼効率が悪い。
したがって、上記のいずれの方法を採用しても、廃棄物の減容処理という観点から見ると、効率が悪いという問題点がある。
この発明は、このような従来の問題点を解消し、木質部品を含有する放射性廃棄物を減容させることができ、しかも木質部品を再利用することができ、放射性廃棄物から木質部品を分離するとともにその木質部品から放射性物質を含む部分を除去する一連の作業を安全に行うことのできる木質部品含有放射性廃棄物減容装置を提供することをその課題とする。
前記課題を解決するための手段として、
請求項1は、包装材で梱包された、木質部品を有する木質部品含有放射性廃棄物を開梱して包装材と木質部品含有放射性廃棄物とに分離する開梱ボックスと、
前記開梱ボックスに隣接して配置され、前記開梱ボックスから搬入された前記木質部品含有放射性廃棄物から、操作グローブを利用した手作業により操作されるバンドソーにより、木質部品を分離する木質部品分離ボックスと、
前記木質部品分離ボックスに隣接して配置され、分離された木質部品を切削処理する切削装置を備えた木質部品切削処理ボックスと、
各ボックスの内部を負圧にし、各ボックス内部の気体を集約してフィルター装置に導く換気手段と、
各ボックスに装備され、各ボックスの外から操作可能にする操作用グローブとを備えてなることを特徴とする木質部品含有放射性廃棄物減容装置であり、
請求項2は、前記開梱ボックスと木質部品分離ボックスと木質部品切削処理ボックスとが、ボックス内の物体を外部に搬出することなく隣接するボックスに移動することができるように連結されてなる前記請求項1に記載の木質部品含有放射性廃棄物減容装置である。
木質部品含有放射性廃棄物は包装材で気密に梱包されている。この梱包物を開梱ボックス内に手作業又は機械操作により搬入する。
開梱ボックスにおいては、開梱ボックスの外に居る操作者が操作用グローブに入れた手による操作にて、収容された梱包物を開梱して包装材と木質部品含有放射性廃棄物とに分離する。分離された包装材は、開梱ボックス内に予め備えておいた廃棄袋に、収容する。操作用グローブに入れた手による操作で、この廃棄袋の口を閉じる。この廃棄袋は、開梱ボックスから取り出して所定の場所に集積する。ここまでの操作においては、開梱ボックスは換気手段により負圧にされているので梱包ボックス内のガスが梱包ボックス外に漏出することがない。したがって、梱包ボックス内で例えば飛散した放射性物質が開梱ボックスから漏出することによる放射性物質の汚染が防止される。また開梱ボックス内の空気等のガスは、フィルター装置を有する換気手段により外部に排気されているから、放射性物質がフィルター装置でカットされ、この点からも開梱ボックスの周囲が放射性物質で汚染されることがない。なお、前記廃棄袋の数がある程度の数になると、この廃棄袋は定法に従って、焼却処理に供される。
また、開梱ボックス内で包装材を分離することにより得られた木質部品含有放射性廃棄物を、一旦外部に取り出すことなく、木質部品分離ボックスに搬入する。したがって、搬入操作中は、放射性物質が大気中に漏出することがないので、安全である。木質部品分離ボックス内で、木質部品分離ボックスの外に居る操作者が操作用グローブに入れた手でバンドソーを操作することにより、木質部品含有放射性廃棄物から木質部分を分離する。この分離操作中においても、前記開梱ボックスにおけるのと同様に、木質部品分離ボックスの外に放射性物質が漏出することがないし、また、操作用グローブを使用する手作業によるので操作者が放射性物質に汚染されることもない。
木質部品含有放射性廃棄物から木質部分が分離されたものを木質除去放射性廃棄物と仮称すると、この木質除去放射性廃棄物は、プラスチックシート等の包装材に包装され、その後に、この木質除去放射性廃棄物がこの木質部品分離ボックスから搬出される。包装作業及び搬出作業等の作業は、操作用グローブボックスに入れた手により行われる。
木質部品切削処理ボックスで、分離された木質部分は、その表面が、切削装置により削られる。この切削処理により、木質部分の表面に存在する放射性物質が、木質部分から分離される。切削装置により削りだされた切削片は、操作用グローブボックスに入れた手による作業で、たとえば包装材に包装され、この木質部品分離ボックスから搬出される。切削装置によりその表面が切削されて新鮮な木質表面を露呈する木材は、操作用グローブボックスに入れた手による作業で、たとえば包装材に包装され、この木質部品切削処理ボックスから搬出される。
この切削操作中においても、前記開梱ボックスにおけるのと同様に、木質部品切削処理ボックスの外に放射性物質が漏出することがない。
前記開梱ボックス、木質部品分離ボックス及び木質部品処理ボックスは、相互に連結されているので、内部の物品を一旦外部に搬出することにより隣接するボックスに搬入することによる放射性物質の汚染が防止される。
以上に詳述したように、この発明によると、木質部品を含有する放射性廃棄物から木質部品を除去することにより、外部に放射性物質による汚染を生じることなく、また、操作者に放射性物質含有の塵埃による汚染を生じさせることなく、木質部品含有放射性廃棄物の減容を図ることができる木質部品含有放射性廃棄物減容装置を提供することができ、しかも分離された木質部品から放射性物質を除去することにより再利用可能な木質部品を再生することのできる木質部品含有放射性廃棄物減容装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明の一実施形態に係る木質部品含有放射性廃棄物減容装置について説明する。
図1に示されるように、木質部品含有放射性廃棄物減容装置1は、開梱ボックス2と、木質部品分離ボックス3と、木質部品切削処理ボックス4との三基のボックスを備える。
また、図2に示されるように、この木質部品含有放射性廃棄物減容装置1は、処理室50内に設置される。図2において51で示されるのは処理室50の内外に出入りすることのできる扉である。
図1に示されるように、開梱ボックス2に、木質部品を有する木質部品含有放射性廃棄物に包装材例えばプラスチックシート21に梱包されてなる梱包物が、搬入される。この梱包物の搬入は、プラスチックシート21により梱包されているので、操作者は木質部品含有放射性廃棄物に直接接触することがないので、安全に行われる。
開梱ボックス2に搬入された梱包物は、操作用グローブ6に手を挿入した操作者による手作業により、プラスチックシート21と木質部品含有放射性廃棄物例えばHEPAフィルター22(High Efficiency Particle Air Filterの略)とに分離される。なお、プラスチックシート21としては、例えば、ポリ塩化ビニル製の包装シート等を挙げることができる。また、包装材としては、前記プラスチックシートの他にプラスチックボックス、セラミック製容器等を挙げることができる。また、木質部品含有放射性廃棄物は、前記HEPAフィルター22の他に様々の放射性廃棄物を包含する。
開梱ボックス2は、床部、側壁部及び天井部からなる閉鎖空間を形成可能に、そして前記側壁部が、外部から内部を観察可能な材料で形成されている限り、どのような内部形状の閉鎖空間に形成されていてもよく、また側壁部を形成する材質には特に制限がない。側壁部は、例えば、透明アクリル板で形成されることができる。
この開梱ボックス2には、図示しない開閉扉が取り付けられている。この開閉扉から前記開梱ボックス2が、開梱ボックス2内に手作業又は搬入手段による自動作業により、搬入される。
また、開梱ボックス2の天井部2Aには、換気手段例えばベンチレータ23が設置されている。このベンチレータ23は、開梱ボックス2の搬入口2B側に設置されている。このベンチレータ23には、換気手段5が接続されている。このベンチレータ23及び換気手段5により、開梱ボックス2内の気圧が負圧になる。
さらに、開梱ボックス2の側壁部2Dには、通気孔2Eが形成されている。通気孔2Eは、搬入口2B側の天井部2A側の角隅部分に形成されている。また、開梱ボックス2の側壁部2Dには、操作用グローブ6が装備されている。この操作用グローブ6は、例えば、作業者の肩、腰、又は膝の位置に装備されている。操作用グローブ6は、開梱ボックス2の内部に向けて突出し、例えば、ゴム等の柔軟性及び気密性に優れた材料で形成されていればよい。
図2に示されるように、開梱ボックス2は、その内部に、ゴミ箱24を備えている。ゴミ箱24には、梱包品から分離されたプラスチックシート21が収容される。
図3に示されるように、開梱ボックス2の内部の天井部には、天井に沿って移動可能な移動クレーン25が設置されている。この移動クレーン25は、例えば、梱包物をつり下げられ、又は、HEPAフィルター22をつり下げ、所定の位置から所望の位置へと梱包物又はHEPAフィルター22を移送させる。この移動クレーン25は、操作グローブ6に手を入れた操作者による手作業により、操作される。
図4に示されるように、開梱ボックス2内における梱包物の移動は、作業者Aが操作用グローブ6に手を入れることにより、作業者Aが、直接、対象物に触れることなく行うことができる。例えば、作業者Aが移動クレーン25に、対象物を吊り下げる。吊り下げられた梱包物を移動クレーン25により、所定の位置、例えば、ゴミ箱24まで移動させる。梱包物が所定の位置にまで移動したら、移動クレーン25から梱包物を取り外し、そして梱包物からプラスチックシート21を取り外して、ゴミ箱24に取り付けられた廃棄袋内にプラスチックシート21を投入する。この廃棄袋にプラスチックシート21が満杯になったら、操作グローブに入れた手で廃棄袋の口を閉じ、その後に開梱ボックス2から口を閉じた廃棄袋を取り出して開梱ボックス2の外部にある所定の場所に廃棄袋を集積し、ある程度の数の廃棄袋が溜まったなら、これら廃棄袋を袋ごと焼却処理を行う。
そして、作業者Aが移動クレーン25に、HEPAフィルター22を吊り下げる。図1に示されるように、吊り下げたHEPAフィルター22を移動クレーン25により、次の所定の位置、例えば、木質部品分離ボックス3まで移動させる。
図1に示されるように、木質部品分離ボックス3は、前記開梱ボックス2に隣接して設置され、前記開梱ボックス2内の前記HEPAフィルター22を外部に一旦移送することなく、またこの開梱ボックス2内から木質部品分離ボックス3内に円滑に移送することができるように、形成されてなる。具体的には、図1及び図2に示されるように、床部、側壁部、区画壁3A及び区画壁4Cにより内部空間が形成される。この区画壁3Aには、前記梱包ボックス2から前記HEPAフィルター22を円滑に木質部品分離ボックス3内に移送可能なように、例えば移送開口部が設けられる。この移送開口部には、扉を設けていなくてもよく、また、扉を開閉自在に設けていても良い。
この木質部品分離ボックス3においては、開梱ボックス2内でプラスチックシート21を分離したHEPAフィルター22を一旦外部に取り出すことなく木質部品分離ボックス3に搬入することができる。したがって、放射性物質が含まれるHEPAフィルター22を外部に一旦移送することにより生じる放射性物質汚染が防止される。
図1に示されるように、木質部品分離ボックス3の天井部3Bには、ベンチレータ31が設置されている。このベンチレータ31には、換気手段5が接続されている。このベンチレータ31及び換気手段5により、木質部品分離ボックス3内が負圧になる。
木質部品分離ボックス3は、その側壁部が、外部から内部を観察可能な材料で形成されていればよく、例えば、透明アクリル板で形成されてなる。
さらに、木質部品分離ボックス3の側壁部3C及び側壁部3Dには、それぞれ通気孔3Eが形成されている。側壁部3Cの底部側の角隅部分に、通気孔3Eが形成されている。また、側壁部3Dの天井部3B側及び底部側の角隅部分に、それぞれ通気孔3Eが形成されている。また、木質部品分離ボックス3の側壁部3C及び側壁部3Dには、操作用グローブ6が装備されている。この操作用グローブ6は、例えば、作業者の肩、腰、又は膝の位置に装備されている。操作用グローブ6は、木質部品分離ボックス3の内部に向けて突出し、例えば、ゴム等の柔軟性及び気密性に優れた材料で形成されていればよい。
図2に示されるように、前記木質部品分離ボックス3内には、バンドソー32及びゴミ箱33が配置されている。また、図3に示されるように、木質部品分離ボックス3の内部の天井部にも、移動クレーン25が設置されている。
先に、図4を示して説明したのと同様にして、作業者が操作用グローブ6に手を入れて手作業をすることにより、作業者は、直接、HEPAフィルター22に触れることなく、適宜、移動クレーン25を使用して、HEPAフィルター22をバンドソー32に移動させる。作業者Aは、操作用グローブ6に入れた手を使って、HEPAフィルター22の木枠(図示せず。)とメディアセパレータ(図示せず。)との境目にバンドソー32をあてて、HEPAフィルター22の木枠(図示せず。)の部分を切断する。HEPAフィルター22の木枠(図示せず。)とフィルターメディア及びセパレータで構成されるメディアセパレータ(図示せず。)とが分離される。分離されたメディアセパレータ(図示せず。)は、例えば、ゴミ箱33に装着した廃棄袋に廃棄される。この廃棄袋がメディアセパレータで満杯になれば、廃棄袋の口を操作用グローブ6に入れた手を使って閉じ、口を閉じた廃棄袋を、操作用グローブ6に入れた手を使って木質部品分離ボックス3外に取り出す。取り出された廃棄袋が、所定の場所に集積される。集積作業においては、放射性物質を有するメディアセパレータが廃棄袋内に収容されているから、この廃棄袋を素手で操作しても放射性物質が操作者に付着するといった危険はない。ある程度の数の廃棄袋が溜まったなら、焼却処理を行う。
バンドソー32で木質部品を分離する際に生じる木粉は、換気手段5により形成される吸引気流により木質部品分離ボックス3から排除される。
図1に示されるように、木質部品切削処理ボックス4、前記木質部品分離ボックス3に隣接して設置され、前記木質部品分離ボックス3内で分離された木枠を外部に一旦移送することなく、またこの木質部品分離ボックス3内から木質部品切削処理ボックス4内に円滑に移送することができるように、形成されてなる。具体的には、図1及び図2に示されるように、床部、側壁部、区画壁4Cにより内部空間が形成される。木質部品切削処理ボックス4における側壁部は、外部から内部を観察可能な材料で形成されていればよく、例えば、透明アクリル板で形成されてなる。
前記区画壁4Cには、前記木質部品分離ボックス3にて分離された木枠をこの木質部品分離ボックス3から木質部品切削処理ボックス4に円滑に移送可能なように、例えば移送開口部が設けられる。この移送開口部には、扉を設けていなくてもよく、また、扉を開閉自在に設けていても良い。
図1及び図2に示されるように、木質部品切削処理ボックス4は、その内部が区画壁4Dにより、第1切削処理ボックス4Aと、第2切削処理ボックス4Bとに区画されてなる。この区画壁4Dは、第1切削処理ボックス4A内の物体を第2切削処理ボックス4B内に移送することができるように、例えば移送開口部が設けられる。この移送開口部には、扉を設けていなくてもよく、また、扉を開閉自在に設けていても良い。
さらに、図1に示されるように、第1切削処理ボックス4Aの側壁部4F及び第2切削処理ボックス4Bの側壁部4Gには、それぞれ通気孔4Eが形成されている。前記側壁部4Fの天井部側及び底部側の角隅部分に、それぞれ通気孔4Eが形成されている。また、前記側壁部4Gの天井部側及び底部側の角隅部分に、それぞれ通気孔4Eが形成されている。
また、第1切削処理ボックス4Aの側壁部4F及び第2切削処理ボックス4Bの側壁部4Gには、操作用グローブ6が装備されている。この操作用グローブ6は、例えば、作業者の肩、腰、又は膝の位置に装備されている。操作用グローブ6は、第1切削処理ボックス4A及び第2切削処理ボックス4Bの内部に向けて突出し、例えば、ゴム等の柔軟性及び気密性に優れた材料で形成されていればよい。
図1に示されるように、第1切削処理ボックス4Aの天井部には、ベンチレータ41が設置されている。このベンチレータ41には、換気手段5が接続されている。このベンチレータ41及び換気手段5により、第1切削処理ボックス4A及び第2切削処理ボックス4B内の気圧を下げることができる。
図2に示されるように、前記第1切削処理ボックス4A内には、切削装置42及び木屑収納箱43、44が配置されている。また、第1切削処理ボックス4A内の内部の天井部にも、移動クレーン(図示せず。)が設置されている。切削装置42としては、例えば、電動カンナ等を挙げることができる。
先に、図4を示して説明したのと同様にして、作業者が操作用グローブ6をはめることにより、作業者が、直接、HEPAフィルター22の木枠(図示せず。)に触れることなく、適宜、移動クレーン(図示せず。)を使用して、HEPAフィルター22の木枠(図示せず。)を木質部品分離ボックス3から第1切削処理ボックス4A内部に移動させる。その後、HEPAフィルター22の木枠(図示せず。)を切削装置42の位置に移動させる。切削装置42により、HEPAフィルター22の木枠(図示せず。)の表面を削る。HEPAフィルター22の木枠(図示せず。)の表面を削ることにより、新鮮な木質表面を露呈した木質材と、切削により生じた木屑とに分離される。この木屑は、例えば、木屑収納箱43、44に取り付けられた廃棄袋に廃棄される。この廃棄袋を第1切削処理ボックス4A外に取り出し、所定の場所に貯留しておき、ある程度の数の廃棄袋が溜まったなら、焼却処理を行う。
図2に示されるように、前記第2切削処理ボックス4B内には、切削装置45及び木屑収納箱46が配置されている。また、第2切削処理ボックス4B内の内部の天井部にも、移動クレーン(図示しない。)が設置されている。切削装置42としては、例えば、電動カンナ等を挙げることができる。
先に、図4を示して説明したのと同様にして、作業者が操作用グローブ6をはめることにより、作業者が、直接、新鮮な木質表面を露呈した木質材に触れることなく、適宜、移動クレーン(図示せず。)を使用して、前記木質材を第1切削処理ボックス4Aから第2切削処理ボックス4B内部に移動させる。その後、前記木質材を切削装置45の位置に移動させる。切削装置45により、前記木質材の表面を削る。木質材の表面を削ることにより生じた木屑は、例えば、廃棄袋に覆われた木屑収納箱46に廃棄される。この廃棄袋を第2切削処理ボックス4B外に取り出し、所定の場所に集積しておき、ある程度の数の廃棄袋が溜まったなら、焼却処理を行う。
なお、第2切削処理ボックス4B内部においても、木質材の切削作業を行ったが、第1切削処理ボックス4AにおけるHEPAフィルター22の木枠(図示せず。)の切削作業により得られた木質材にはもはや放射性物質が含まれていないと判断できる場合には、第2切削処理ボックス4B内部において木質材の切削作業を行わなくてもよい。
また、切削作業を数段階に渡って、行う必要がある場合には、第3、第4・・・の切削処理ボックスを設けて、切削作業を行うようにしてもよい。
図1に示されるように、換気手段5は、フィルター装置5Bと、送風機5Aとを備えてなり、開梱ボックス2、木質部品分離ボックス3、及び第1切削処理ボックス4Aの内部を送風機5Aにより負圧にし、開梱ボックス2、木質部品分離ボックス3、及び木質部品切削処理ボックス4内部の気体を集約してフィルター装置5Bに導く。
したがって、開梱ボックス2、木質部品分離ボックス3、及び第1切削処理ボックス4A内を負圧にしているので、通気孔4Eを通じて、開梱ボックス2、木質部品分離ボックス3、及び第1切削処理ボックス4A内に外部から外気を取り込むことができ、開梱ボックス2、木質部品分離ボックス3、及び第1切削処理ボックス4A内の空気をフィルター装置5Bに導いているので、開梱ボックス2、木質部品分離ボックス3、及び第1切削処理ボックス4A内の空気に含まれる放射性物質をフィルターにより集塵することができ、これによって放射性物質がボックス外に漏洩することがなく、したがって開梱ボックス2、木質部品分離ボックス3、及び第1切削処理ボックス4A内の放射性塵埃が開梱ボックス2、木質部品分離ボックス3、及び第1切削処理ボックス4A外に拡散することがない。
また、上記したように、廃棄袋を開梱ボックス2、木質部品分離ボックス3、及び第1切削処理ボックス4A、及び第2切削処理ボックス4B外に取り出し、所定の場所に貯留しておき、ある程度の数の廃棄袋が溜まったなら、焼却処理を行う。したがって、木質部品を含有する放射性廃棄物、例えば、HEPAフィルター22を減容させることができる。
図1に示される木質部品含有放射性廃棄物減容装置は開梱ボックス、木質部品分離ボックス及び木質部品切削処理ボックスをL字型となるような平面配置にされているので、開梱ボックス及び木質部品切削処理ボックスに面する領域を廃棄袋の集積スペースにすることができる。また、木質部品含有放射性廃棄物減容装置におけるバンドソーで木質部分を切断分離する際に、木質部品分離ボックスにHEPAフィルターをセットしてあるので、自動送り装置により直接にHEPAフィルターに作業者が接触することなく木質部分を切断分離することができる。したがって、作業者が放射性物質に汚染された木質部分に直接に接触することによる障害が、防止される。
図1は、この発明の一例としての木質部品含有放射性廃棄物減容装置を示す斜視図である。 図2は、この発明の一例としての木質部品含有放射性廃棄物減容装置を示す平面図である。 図3は、開梱ボックス及び木質部品分離ボックスの内部を示す概略図である。 図4は、各ボックスの内部における作業状態を示す概略図である。
符号の説明
1 木質部品含有放射性廃棄物減容装置
2 開梱ボックス
2A 天井部
2B 搬入口
2D 側壁部
2E 通気孔
3 木質部品分離ボックス
3A 区画壁
3B 天井部
3C 側壁部
3D 側壁部
3E 通気孔
4 木質部品切削処理ボックス
4A 第1切削処理ボックス
4B 第2切削処理ボックス
4C 区画壁
4D 区画壁
4E 通気孔
4F 側壁部4F
4G 側壁部4G
5 換気手段
5A 送風機
5B フィルター装置
6 操作用グローブ
21 プラスチックシート
22 HEPAフィルター
23 ベンチレータ
24 ゴミ箱
25 移動クレーン
31 ベンチレータ
32 バンドソー
33 ゴミ箱
41 ベンチレータ
42 切削装置
43 木屑収納箱
44 木屑収納箱
45 切削装置
46 木屑収納箱
50 処理室
51 扉
A 作業者

Claims (2)

  1. 包装材で梱包された、木質部品を有する木質部品含有放射性廃棄物を開梱して包装材と木質部品含有放射性廃棄物とに分離する開梱ボックスと、
    前記開梱ボックスに隣接して配置され、前記開梱ボックスから搬入された前記木質部品含有放射性廃棄物から、操作グローブを利用した手作業により操作されるバンドソーにより、木質部品を分離する木質部品分離ボックスと、
    前記木質部品分離ボックスに隣接して配置され、分離された木質部品を切削処理する切削装置を備えた木質部品切削処理ボックスと、
    各ボックスの内部を負圧にし、各ボックス内部の気体を集約してフィルター装置に導く換気手段と、
    各ボックスに装備され、各ボックスの外から操作可能にする操作用グローブとを備えてなることを特徴とする木質部品含有放射性廃棄物減容装置。
  2. 前記開梱ボックスと木質部品分離ボックスと木質部品切削処理ボックスとが、ボックス内の物品を外部に搬出することなく隣接するボックスに移動することができるように連結されてなる前記請求項1に記載の木質部品含有放射性廃棄物減容装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201311A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Nichias Corp 廃棄物減容装置および廃棄物減容方法
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