JP2008137570A - 燃料電池を搭載した車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池を搭載した車両において、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水する。
【解決手段】車両は、床下部に、燃料電池を収納したケース100を備える。そして、このケース100は、ケース100の底部に、ケース100内に貯留された水を外部に排水するための排水機構を備える。この排水機構は、ケース100の底部に形成された複数の排水口100hと、排水口100hに設けられ、少なくとも車両の走行時に作用する自然力(重力や負圧)によって開弁する排水バルブ(アンブレラバルブ110)と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池を搭載した車両に関し、詳しくは、車両に搭載された燃料電池を収納するケースに貯留された水を排水する技術に関するものである。
従来、燃料電池を搭載した車両が開発されている。この車両において、燃料電池は、通常、ケースに収納された状態で搭載される。そして、このケース内には、燃料電池とともに、電気部品等、他の部品も収納される場合がある。したがって、燃料電池や、他の部品の故障を防止するため、ケースには、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を防止することが要求される。このため、ケースには、通常、電磁ノイズの透過を防止する機能を有する電磁波シールド部材を用いた水密性構造が採られる。
ところで、上述したケース内には、燃料電池から漏れた冷却水や、ケース内で結露した結露水が貯留する場合があった。そして、このケース内に貯留した水が、燃料電池や、他の部品の故障を招くおそれがあった。
そこで、従来、燃料電池を収納したケースからの排水に関し、種々の技術が提案されている(例えば、下記特許文献1,2参照)。
例えば、下記特許文献1には、燃料電池スタックを収納するスタックケースを傾斜した形状に形成し、この傾斜したスタックケースの最下部に、排水溝と排水ドレイン穴とを設け、この排水ドレイン穴から、スタックケース内の水を外部に排水することが記載されている。
また、下記特許文献2には、燃料電池を収納したケースの上部に、外気取入口、および、排気通路を設けるとともに、ケース内の水を毛細管現象によって、排気通路に移動させる水移動部材を設け、換気ファンによって外気取入口から導入された外気が、排気通路から排気されるときに、排気通路に移動した水を蒸発させることが記載されている。
特開2004−158339号公報 特開2006−127944号公報
しかし、上記特許文献1に記載された技術では、スタックケースに設けられた排水ドレイン穴が、常時、開放されているため、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を防止することができなかった。また、上記特許文献2に記載された技術では、ケース内の水を排水するために、換気ファンによって、ケース内に外気を取り入れるため、換気ファンを駆動するための電気エネルギを必要とし、エネルギ効率が悪かった。また、外気取入口、および、排気通路が、常時、開放されているため、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を防止することができなかった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、燃料電池を搭載した車両において、燃料電池をケース内に収納し、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、ケース内に貯留した水を外部に排水することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では、以下の構成を採用した。
本発明の第1の車両は、燃料電池を搭載した車両であって、前記車両の床下部に、前記燃料電池を収納したケースを備え、前記ケースは、該ケースの底部に、前記ケース内に貯留された水を排水するための排水機構を備えており、前記排水機構は、前記ケースの底部に形成された排水口と、該排水口に設けられ、少なくとも前記車両の走行時に作用する自然力によって開弁する排水バルブと、を備えることを要旨とする。
なお、上記自然力としては、少なくとも車両の走行時に自ずと作用する力、すなわち、例えば、重力、圧力、弾性力、慣性力、磁力のうちのすくなくとも1つを含む。
本発明において、燃料電池を収納したケースは、先に説明したとおり、電磁ノイズの侵入を防止するため、電磁波シールド部材からなる。そして、上記ケースにおいて、排水バルブは、通常時は閉弁しており、上述した自然力によって開弁したとき以外は、排水口が閉塞されている。したがって、ケース外部から排水口を介してケースの内部に、水が浸入したり、電磁ノイズが侵入したりすることを抑制することができる。また、排水バルブは、自然力によって開弁するので、排水バルブを開弁するために、電気エネルギを用いる必要はなく、エネルギ効率の低下を抑制することができる。つまり、本発明によって、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水することができる。
上記車両において、前記排水機構は、例えば、所定の弾性力を有する弾性部材からなり、前記ケースの底部に配設された、前記排水バルブとしてのアンブレラバルブであって、該アンブレラバルブの周縁部が、前記ケースの底面に当接したときの前記弾性力によって、前記排水口を閉塞するとともに、前記排水口から落下した水を貯留する機能を有するアンブレラバルブを備え、前記アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、前記アンブレラバルブに作用する力が、前記アンブレラバルブが前記排水口を閉塞する前記弾性力よりも大きいときに、前記アンブレラバルブが開弁して、前記排水を行い、前記アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、前記アンブレラバルブに作用する力が、前記アンブレラバルブが前記排水口を閉塞する前記弾性力よりも小さいときに、前記アンブレラバルブが閉弁して、前記排水口を閉塞するようにしてもよい。
本発明では、排水バルブとして、上記弾性部材からなるアンブレラバルブを用いており、通常時は、排水口は、閉塞されている。また、排水バルブを開弁するための自然力として、アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、アンブレラバルブに作用する力を利用している。そして、排水口を閉塞するアンブレラバルブは、アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、アンブレラバルブに作用する力が、アンブレラバルブが排水口を閉塞する弾性力よりも大きくなったときにのみ、アンブレラバルブが開弁して、ケース内に貯留された水の排水を行う。したがって、本発明によって、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水することができる。
上記車両において、前記排水機構は、さらに、前記車両の走行時に走行風が通過する一対の通風口を有し、前記アンブレラバルブを覆うとともに、前記走行風が前記通風口を通過することによって負圧となる負圧室を備え、前記アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、前記アンブレラバルブに作用する力と、前記車両の走行時に、前記負圧室に生じた負圧によって、前記アンブレラバルブに作用する力との和が、前記アンブレラバルブが前記排水口を閉塞する前記弾性力よりも大きいときに、前記アンブレラバルブが開弁して、前記排水を行い、前記アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、前記アンブレラバルブに作用する力と、前記車両の走行時に、前記負圧室に生じた負圧によって、前記アンブレラバルブに作用するとの和が、前記アンブレラバルブが前記排水口を閉塞する前記弾性力よりも小さいときに、前記アンブレラバルブが閉弁して、前記排水口を閉塞するようにしてもよい。
本発明では、排水バルブを開弁するための自然力として、アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、アンブレラバルブに作用する力、および、車両の走行時に、負圧室に生じた負圧によって、アンブレラバルブに作用する力を利用している。そして、排水口を閉塞するアンブレラバルブは、アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、アンブレラバルブに作用する力と、車両の走行時に、負圧室に生じた負圧によって、アンブレラバルブに作用する力との和が、アンブレラバルブが排水口を閉塞する弾性力よりも大きくなったときにのみ、アンブレラバルブが開弁して、ケース内に貯留された水の排水を行う。したがって、本発明によって、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水することができる。
また、本発明の車両において、前記排水機構は、例えば、前記排水バルブを構成し、少なくとも自重によって、前記排水口を閉塞する弁体を備え、前記車両の加速時、または、減速時に、前記弁体にかかる加速度が所定値以上であるときに、前記排水バルブが開弁して、前記排水を行い、前記車両の走行時、または、停止時に、前記弁体にかかる加速度が所定値未満であるときに、前記排水バルブが閉弁して、前記排水口を閉塞するようにしてもよい。
本発明では、排水バルブは、少なくとも自重によって、排水口を閉塞する弁体を備えており、通常時は、排水口は、閉塞されている。また、排水バルブを開弁するための上記自然力として、車両の加速時、または、減速時に、上記弁体にかかる加速度による力、すなわち、慣性力を利用している。そして、車両の加速時、または、減速時に、上記弁体にかかる加速度が所定値以上であるときにのみ、この加速度によって、排水口を閉塞していた弁体が移動して開弁し、ケース内に貯留された水の排水を行う。したがって、本発明によって、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水することができる。
上記車両において、例えば、前記排水口は、円形形状を有しており、前記弁体は、前記排水口の直径よりも大きな直径を有する球体形状を有しており、前記排水機構は、さらに、前記排水口の周囲に形成され、前記弁体を、前記排水口上に案内するガイド部を備え、前記車両の加速時、または、減速時に、前記弁体にかかる加速度が所定値以上であるときに、前記弁体が前記排水口上から移動して、前記排水バルブが開弁して、前記排水を行い、前記車両の走行時、または、停止時に、前記球形の弁体にかかる加速度が所定値未満であるときに、前記ガイド部によって、前記弁体が前記排水口上に案内されて、前記排水口上に停止し、前記排水バルブが閉弁して、前記排水口を閉塞するようにしてもよい。
こうすることによって、円形形状の排水口の周縁部と、球体形状を有する弁体の表面(球面)とが接触し、上記弁体によって、上記排水口を閉塞することができる。そして、弁体は、球体形状を有しているので、弁体にかかる加速度が所定値以上であるときに、この加速度による力によって、排水口上から転がって移動し、開弁することができる。また、弁体にかかる加速度が所定値未満であるときに、弁体が、ガイド部によって転がって、排水口上に移動し、閉弁することができる。
上記車両において、前記球体形状を有する弁体は、金属製の球体の表面をゴムで被覆することによって形成されるものとしてもよい。こうすることによって、円形形状の排水口の周縁部と、球体形状を有する弁体の表面とが接触したときに、金属製の球体の自重によって、金属製の球体の表面に被覆されたゴムが弾性変形して、排水口と、弁体とのシール性を向上させることができる。
本発明の第2の車両は、燃料電池を搭載した車両であって、前記車両の床下部に、前記燃料電池を収納したケースを備え、前記ケースは、該ケースの底部に、前記ケース内に貯留された水を排水する排水機構を備えており、前記排水機構は、前記ケースの底部に形成された排水口と、前記排水口に設けられ、前記燃料電池の運転時に、前記燃料電池から排出される排出ガス、または、前記燃料電池に供給される酸化剤ガスの圧力によって開弁する排水バルブと、を備えることを要旨とする。
本発明において、燃料電池を収納したケースは、先に説明したとおり、電磁ノイズの侵入を防止するため、電磁波シールド部材からなる。そして、本発明では、上記ケースは、車両の床下部に備えられているので、上記排水機構によって、ケースから排水された水は、路面上に落下する。したがって、ケースから排水された水が、車両に搭載された電装部品等の他の部品に浸入し、故障させることはない。
また、上記ケースにおいて、排水バルブは、通常時は閉弁しており、燃料電池から排出される排出ガス、または、燃料電池に供給される酸化剤ガスの圧力によって開弁したとき以外は、排水口が閉塞されている。したがって、ケース外部から排水口を介してケースの内部に、水が浸入したり、電磁ノイズが侵入したりすることを抑制することができる。また、排水バルブは、燃料電池から排出される排出ガス、または、燃料電池に供給される酸化剤ガスの圧力によって開弁するので、排水バルブを開弁するために、電気エネルギを用いることはなく、エネルギ効率の低下を抑制することができる。つまり、本発明によって、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水することができる。
上記車両において、前記排水バルブは、例えば、前記排水口の下部に設けられ、前記排水バルブの弁箱を構成するとともに、前記排水口から落下した水を貯水する貯水室であって、該貯水室の底部に第2の排水口を備える貯水室と、前記貯水室の内部に設けられ、前記貯水室の内部で上下方向に摺動可能な弁体であって、少なくとも前記弁体の自重によって、前記第2の排水口を閉塞する弁体と、を備え、前記排水機構は、さらに、前記第2の排水口に、前記排出ガス、または、前記酸化剤ガスを供給するための供給配管を備え、前記供給配管から前記第2の排水口に供給される前記排出ガス、または、前記酸化剤ガスの圧力が所定値未満であり、前記弁体に対して下から上に作用する力が、前記弁体に対して上から下に作用する力より小さいときに、前記弁体が前記貯水室内の底面に当接して、前記第2の排水口を閉弁するとともに、前記排水口を開弁して、前記貯水室内に水を貯水し、
前記供給配管から前記第2の排水口に供給される前記排出ガス、または、前記酸化剤ガスの圧力が所定値以上であり、前記弁体に対して下から上に作用する力が、前記弁体に対して上から下に作用する力より大きいときに、前記弁体が上方に押し上げられ、前記第2の排水口を開弁して、前記貯水室内に貯水されていた水の排水を行うとともに、前記弁体が前記貯水室内の上面に当接して、前記排水口を閉弁するようにしてもよい。
こうすることによって、排水口、または、第2の排水口のいずれかが、弁体によって、常に、閉塞され、排水口と、第2の排水口とが同時に開弁されることを防止することができる。したがって、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水することができる。
上記車両において、前記供給配管は、該供給配管の連通状態を切り換える切換バルブを備えるようにしてもよい。こうすることによって、切換バルブを動作させて、供給配管の連通状態を切り換え、排水口、および、第2の排水口の開閉を、適宜、切り換えることができる。
本発明は、上述の車両としての構成の他、燃料電池を収納したケースの発明として構成することもできる。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき説明する。
A.車両の構成:
図1は、本発明の一実施例としての車両10の概略構成を示す説明図である。この車両10は、燃料電池によって発電される電力や、バッテリから出力される電力によって、モータを駆動し、その動力によって、車輪を回転させて走行する、いわゆる電気自動車である。
この車両10において、燃料電池は、ケース100に収納されており、このケース100は、電磁ノイズの侵入を防止するため、電磁波シールド部材からなる。電磁シールド部材としては、例えば、金属板等、種々の部材を適用可能である。
そして、ケース100は、車両10の床下部に備えられている。本実施例では、図示するように、ケース100は、車両10に備えられた座席シートの下部に設置されているものとした。なお、図示は省略しているが、車両10の床下部や、居室の前部や後部の、居室以外の空間には、燃料電池システムを構成する構成部品、すなわち、水素タンクや、エアコンプレッサや、ラジエータや、希釈器や、気液分離器や、各種配管等や、燃料電池システムを制御するための制御ユニットや、バッテリや、モータや、その他の電装部品等が配置されている。
そして、ケース100の底部には、後述する排水機構が備えられており、燃料電池からの冷却水漏れや、ケース100内における結露によって、ケース100内に貯留された水は、その排水機構によって外部に排水され、路面上に落下する。
B.排水機構(第1実施例):
図2は、第1実施例の排水機構の概略構造、および、排水動作を示す説明図である。図2(a)に、車両10の停止時の排水機構の状態(断面図)を示し、図2(b)に、車両10の走行時(排水時)の排水機構の状態を示した。なお、図示した左側が、車両10の前方であり、右側が、車両10の後方である。
本実施例の排水機構は、図示するように、ケース100の底部に形成された複数の排水口100hと、複数の排水口100hの下部に配設されたアンブレラバルブ110と、アンブレラバルブ110を保護する保護トレイ120とを備えている。
アンブレラバルブ110は、電磁波シールド性を有する導電性のゴムからなる。そして、アンブレラバルブ110は、図2(a)に示したように、アンブレラバルブ110の周縁部が、ケース100の底面に当接するように配設されており、ゴムの弾性力によって、複数の排水口100hを閉塞するとともに、複数の排水口100hから落下した水Wを貯留する機能を有している。なお、図示は省略しているが、アンブレラバルブ110の周縁部は、円形形状を有しており、複数の排水口100hは、アンブレラバルブ110の周縁部の直径よりも小さい円周上に配置されている。
保護トレイ120には、一対の通風口、すなわち、走行風の導入口122i、および、排出口122oが形成されている。そして、図2(b)に示したように、車両10の走行時(前進時)には、走行風が、保護トレイ120の前方に形成された導入口122iから導入され、保護トレイ120内部を通過し、保護トレイ120の後方に形成された排出口122oから排出される。このとき、保護トレイ120の内部は、走行風の通過によって負圧となる。保護トレイ120は、本発明における負圧室に相当する。
そして、図2(b)に示したように、アンブレラバルブ110に貯留された水Wの重量によって、アンブレラバルブ110に作用する力と、車両10の走行時に、保護トレイ120内に生じた負圧によって、アンブレラバルブ110に作用する力との和が、アンブレラバルブ110が複数の排水口100hを閉塞する弾性力よりも大きくなったときに、アンブレラバルブ110の周縁部は、ケース100の底面から離れ、アンブレラバルブ110が開弁して、アンブレラバルブ110に貯留されていた水Wが排水される。
その後、保護トレイ120内の負圧が減少したり、アンブレラバルブ110に貯留されていた水Wの重量が減少したりして、アンブレラバルブ110に貯留された水Wの重量によって、アンブレラバルブ110に作用する力と、車両10の走行時に、保護トレイ120内に生じた負圧によって、アンブレラバルブ110に作用するとの和が、アンブレラバルブ110が複数の排水口100hを閉塞する弾性力よりも小さくなったときには、アンブレラバルブ110が閉弁して、再び、複数の排水口100hが閉塞される。
以上説明した第1実施例の排水機構を備える車両10によれば、アンブレラバルブ110は、通常時は、閉弁しており、上述したように、車両10の走行時に、保護トレイ120内に生じた負圧等によって開弁したとき以外は、複数の排水口100hが閉塞されている。したがって、ケース100の外部から複数の排水口100hを介してケース100の内部に、水が浸入した入り、電磁ノイズが侵入したりすることを抑制することができる。また、アンブレラバルブ110は、上述した負圧等によって開弁するので、アンブレラバルブ110を開弁するために、電気エネルギを用いる必要はなく、エネルギ効率の低下を抑制することができる。つまり、上記第1実施例の排水機構を備える車両10によれば、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース100内の水を排水することができる。
C.排水機構(第2実施例):
図3は、第2実施例の排水機構の概略構造、および、排水動作を示す説明図である。図3(a)に、車両10の停止時、低加速時、定速走行時の排水機構の状態(断面図)を示し、図3(b)に、車両10の停止時、低加速時、定速走行時の排水機構を上から見た平面図を示した。また、図3(c)に、車両10の加速時(排水時)の排水機構の状態を示し、図3(d)に、車両10の減速時(排水時)の排水機構の状態を示した。なお、図示した左側が、車両10の前方であり、右側が、車両10の後方である。
本実施例の排水機構は、図示するように、ケース100の底部に、前部、および、後部から中央部に亘って低くなるように傾斜して形成された案内溝102と、案内溝102の底部に形成された排水口102hと、案内溝102(排水口102h)の上部に載置された球体106と、球体106が案内溝102から外れるのを防止するための規制板104とを備えている。
そして、排水口102hの形状は、円形形状を有しており、球体106の直径は、排水口102hの直径よりも大きい。したがって、球体106は、その自重によって、排水口102hの周縁部と、球体106の表面(球面)とが接触しているときに、排水口102hを閉塞し、案内溝102には、水Wが貯留される。つまり、球体106は、排水バルブの弁体としての機能を有している。また、案内溝102、および、規制板104によって、球体106の移動が規制される空間は、排水バルブの弁箱としての機能を有している。
なお、本実施例では、球体106は、鉄球の表面をゴムで被覆することによって形成されているものとした。こうすることによって、円形形状の排水口102hの周縁部と、球体形状を有する弁体の表面とが接触したときに、金属製の球体の自重によって、金属製の球体の表面に被覆されたゴムが弾性変形して、排水口102hと、球体106とのシール性を向上させることができる。
本実施例の排水機構では、図3(a)に示したように、車両10の停止時、低加速時、定速走行時、すなわち、球体106にかかる加速度が所定値未満であるときには、球体106は、案内溝102の傾斜によって排水口102h上に案内されて、排水口102h上に停止し、排水口102hを閉塞する。つまり、排水バルブが閉弁された状態となる。案内溝102は、本発明におけるガイド部に相当する。
また、図3(c)に示したように、車両10の前方への加速時、すなわち、球体106にかかる加速度が所定値以上であるときには、球体106には、図中に矢印で示したように、上記加速度によって、後方への力(慣性力)が作用し、球体106は、案内溝102に沿って、後方に転がって移動し、開弁される。そして、案内溝102に貯留されていた水Wが排水される。
また、図3(d)に示したように、車両10の減速時、すなわち、球体106にかかる加速度が所定値以上であるときには、球体106には、図中に矢印で示したように、上記加速度によって、前方への力(慣性力)が作用し、球体106は、案内溝102に沿って、前方に転がって移動し、開弁される。そして、案内溝102に貯留されていた水Wが排水される。開弁される。
以上説明した第2実施例の排水機構を備える車両10によれば、排水バルブ(球体106)は、通常時は、閉弁しており、上述したように、車両10の加速時、または、減速時に、弁体としての球体106にかかる加速度による力によって開弁したとき以外は、排水口102hが球体106によって閉塞されている。したがって、ケース100の外部から排水口102hを介してケース100の内部に、水が浸入した入り、電磁ノイズが侵入したりすることを抑制することができる。また、排水バルブ(球体106)は、上述した加速度による力によって開弁するので、排水バルブを開弁するために、電気エネルギを用いる必要はなく、エネルギ効率の低下を抑制することができる。つまり、上記第2実施例の排水機構を備える車両10によれば、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水することができる。
D.排水機構(第3実施例):
図4は、第3実施例の排水機構の概略構造、および、排水動作を示す説明図である。図4(a)に、燃料電池の停止時の排水機構の状態(断面図)を示し、図4(b)に、燃料電池の運転時(排水時)の排水機構の状態を示した。
本実施例の排水機構は、図示するように、ケース100の底部に形成された複数の排水口100hと、複数の排水口100hの下部に備えられた円筒形の貯水室140と、貯水室140内に備えられた弁体130とを備えている。そして、貯水室140の底部には、第2の排水口140hが形成されており、この第2の排水口140hには、燃料電池のカソードから排出されたカソードオフガスを、貯水室140に供給するための供給配管150が接続されている。なお、この供給配管150は、燃料電池のカソードから排出されたカソードオフガスを、図示しない希釈器に供給するための配管から分岐した分岐配管である。
図示するように、弁体130には、弁棒132が備えられており、この弁棒132は、弁体130が、貯水室140の内部で上下方向に摺動可能なように、ケース100の底部に軸支されている。つまり、貯水室140は、排水バルブの弁箱としての機能を有している。なお、図示は省略しているが、本実施例では、弁体130は、貯水室140の内径よりも小さい直径を有する円板形状を有しており、複数の排水口100hは、弁体130の直径よりも小さい円周上に配置されている。また、後述するように、弁体130は、排水口100h、または、第2の排水口140hを閉塞するので、弁体130の少なくとも上面、および、下面は、ゴム等のシール性を有する部材によって形成することが好ましい。
本実施例の排水機構では、図4(a)に示したように、燃料電池の運転停止時に、供給配管150にカソードオフガスが供給されておらず、弁体130に対して下から上に作用する力が、弁体130の自重等によって、弁体130に対して上から下に作用する力より小さいときには、弁体130が貯水室140内の底面に当接して、第2の排水口140hを閉弁するとともに、排水口100hを開弁して、貯水室140内に水Wを貯水する。
また、図4(b)に示したように、燃料電池の運転時に、供給配管150にカソードオフガスが供給され、その圧力によって、弁体130に対して下から上に作用する力が、弁体130の自重、および、貯水室140に貯留した水Wの重量によって、弁体130に対して上から下に作用する力より大きいときには、弁体130は、上方に押し上げられ、第2の排水口140hを開弁して、貯水室140内に貯水されていた水Wの排水を行うとともに、貯水室140内の上面、すなわち、ケース100の底面に当接して、排水口100hを閉弁する。
以上説明した第3実施例の排水機構を備える車両10によれば、複数の排水口100h、または、第2の排水口140hのいずれかが、弁体130によって、常に、閉塞され、排水口100hと、第2の排水口140hとが同時に開弁されることを防止することができる。したがって、ケース100の外部から、第2の排水口140h、または、排水口102hを介してケース100の内部に、水が浸入した入り、電磁ノイズが侵入したりすることを抑制することができる。また、弁体130は、カソードオフガスの圧力によって開弁するので、排水バルブを開弁するために、電気エネルギを用いる必要はなく、エネルギ効率の低下を抑制することができる。つまり、上記第3実施例の排水機構を備える車両10によれば、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水することができる。
E.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形が可能である。
E1.変形例1:
図5は、第2実施例の変形例としての排水機構の概略構造、および、排水動作を示す説明図である。図5(a)に、車両10の停止時、低加速時、定速走行時の排水機構の状態(断面図)を示した。また、図3(b)に、車両10の加速時(排水時)の排水機構の状態を示し、図3(c)に、車両10の減速時(排水時)の排水機構の状態を示した。なお、図示した左側が、車両10の前方であり、右側が、車両10の後方である。
図示するように、本変形例の排水機構では、第2実施例の排水機構が、案内溝102、および、規制板104を備える代わりに、ケース100Aの底部102Aが、中央部が低く成るように傾斜して形成されており、その中央部に排水口102Ahが形成されている。底部102Aの形状は、逆円錐形としてもよいし、逆角錐形としてもよい。そして、底部102A上には、弁体としての球体106が載置されている。
そして、本変形例の排水機構では、図5(a)に示したように、車両10の停止時、低加速時、定速走行時、すなわち、球体106にかかる加速度が所定値未満であるときには、球体106は、ケース100Aの底部102Aの傾斜によって排水口102Ah上に案内されて、排水口102Ah上に停止し、排水口102Ahを閉塞する。
また、図5(b)に示したように、車両10の前方への加速時、すなわち、球体106にかかる加速度が所定値以上であるときには、球体106には、図中に矢印で示したように、上記加速度によって、後方への力が作用し、球体106は、ケース100Aの底部102Aに沿って、後方に転がって移動し、開弁される。そして、案内溝102に貯留されていた水Wが排水される。
また、図3(c)に示したように、車両10の減速時、すなわち、球体106にかかる加速度が所定値以上であるときには、球体106には、図中に矢印で示したように、上記加速度によって、前方への力が作用し、球体106は、ケース100Aの底部102Aに沿って、前方に転がって移動し、開弁される。そして、案内溝102に貯留されていた水Wが排水される。開弁される。
こうすることによっても、上述した第2実施例の排水機構と同様に、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース100A内の水を排水することができる。
また、本変形例の排水機構によれば、ケース100Aの底部102Aが、中央部が低く成るように傾斜して形成されているので、ケース100A内の水を、排水口102Ahの周辺部に、集水しやすくすることができる。
E2.変形例2:
図6は、第3実施例の第1の変形例としての排水機構の概略構造、および、排水動作を示す説明図である。本変形例の排水機構は、供給配管150に、供給配管150の連通状態を切り換える切換バルブ152が配設されていること以外は、第3実施例の排水機構と同じである。
こうすることによっても、上述した第3実施例の排水機構と同様に、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水することができる。
また、本変形例の排水機構によれば、燃料電池の運転中であっても、切換バルブ152を動作させて、供給配管150の連通状態を切り換え、排水口100h、および、第2の排水口140hの開閉を、適宜、切り換えることができる。
E3.変形例3:
図7は、第3実施例の第2の変形例としての排水機構の概略構造、および、排水動作を示す説明図である。本変形例の排水機構は、供給配管150にカソードオフガスを供給する代わりに、圧縮空気を供給すること以外は、第3実施例の排水機構と同じである。なお、この圧縮空気は、図示しないエアコンプレッサによって圧縮された酸化剤ガスとしての空気を、燃料電池のカソードに供給するための配管から分岐した配管によって供給される。この場合、分岐部に、圧縮空気を供給配管150に供給するか否かを切り換える切換バルブを配設するようにしてもよい。
こうすることによっても、上述した第3実施例の軽水機構と同様に、外部からの水の浸入や、電磁ノイズの侵入を抑制するとともに、エネルギ効率の低下を招くことなく、燃料電池を収納したケース内の水を排水することができる。
また、上述した第3実施例、および、第3実施例の変形例において、例えば、弁棒132に、弁体130を下方に付勢するバネを備えるようにしてもよい。こうすることによって、貯水室140に貯水された水Wを排水したときに、弁体130の自重のみによって、第2の排水口140hを閉弁するよりも、閉弁に要する時間を短縮することができる。
E4.変形例4:
上記第1実施例では、排水機構は、保護トレイ120を備えるものとしたが、これを備えないものとしてもよい。この場合、アンブレラバルブ110に貯留された水Wの重量によって、アンブレラバルブ110に作用する力が、アンブレラバルブ110が複数の排水口100hを閉塞する弾性力よりも大きくなったときに、アンブレラバルブ110の周縁部が、ケース100の底面から離れ、アンブレラバルブ110が開弁して、アンブレラバルブ110に貯留されていた水Wが排水されるようにし、排水によって、アンブレラバルブ110に貯留されていた水Wの重量が減少して、アンブレラバルブ110に貯留された水Wの重量によって、アンブレラバルブ110に作用する力が、アンブレラバルブ110が複数の排水口100hを閉塞する弾性力よりも小さくなったときに、アンブレラバルブ110が閉弁して、再び、複数の排水口100hが閉塞されるようにすればよい。
E5.変形例5:
上記第2実施例では、ケース100の底部に形成された排水口100hを円形形状とし、弁体として、球体106を用いるものとしたが、本発明は、これに限らない。排水機構は、ケース100の底部に形成された排水口と、排水バルブを構成し、少なくとも自重によって排水口を閉塞する弁体とを備えるようにし、車両10の加速時、または、減速時に、弁体にかかる加速度が所定値以上であるときに、排水バルブが開弁して、排水を行い、車両10の走行時、または、停止時に、弁体にかかる加速度が所定値未満であるときに、排水バルブが閉弁して、排水口を閉塞するようにすればよい。
E6.変形例6:
上記第1実施例では、ケース100内に貯留された水を排水するための排水機構として、車両10の走行時に、保護トレイ120内に生じた負圧等によって開弁するアンブレラバルブ110を用い、また、上記第2実施例、および、第2実施例の変形例では、車両10の加速時、および、減速時に、球体106にかかる加速度によって開弁する排水機構を用いるものとしたが、本発明は、これに限られない。一般に、車両10の少なくとも走行時に作用する自然力によって開弁する排水バルブを備える排水機構を適用すればよい。
E7.変形例7:
上記第3実施例、および、第3実施例の変形例では、ケース100内に貯留された水を排水するための排水機構として、弁箱として機能する貯水室140や、弁体130を用いるものとしたが、本発明は、これに限られない。一般に、燃料電池の運転時に、燃料電池から排出される排出ガス、または、燃料電池に供給される酸化剤ガスの圧力によって開弁する排水バルブを備える排水機構を適用すればよい。
本発明の一実施例としての車両10の概略構成を示す説明図である。 第1実施例の排水機構の概略構造および排水動作を示す説明図である。 第2実施例の排水機構の概略構造および排水動作を示す説明図である。 第3実施例の排水機構の概略構造および排水動作を示す説明図である。 第2実施例の変形例としての排水機構の概略構造および排水動作を示す説明図である。 第3実施例の第1の変形例としての排水機構の概略構造および排水動作を示す説明図である。 第3実施例の第2の変形例としての排水機構の概略構造および排水動作を示す説明図である。
符号の説明
10...車両
100,100A...ケース
100h...排水口
102...案内溝
102A...底部
102h,102Ah...排水口
104...規制板
106...球体(弁体)
110...アンブレラバルブ
120...保護トレイ
122i...導入口
122o...排出口
130...弁体
132...弁棒
140...貯水室
140h...第2の排水口
150...供給配管
152...切換バルブ

Claims (8)

  1. 燃料電池を搭載した車両であって、
    前記車両の床下部に、前記燃料電池を収納したケースを備え、
    前記ケースは、該ケースの底部に、前記ケース内に貯留された水を排水するための排水機構を備えており、
    前記排水機構は、前記ケースの底部に形成された排水口と、該排水口に設けられ、少なくとも前記車両の走行時に作用する自然力によって開弁する排水バルブと、を備える車両。
  2. 請求項1記載の車両であって、
    前記自然力は、重力、圧力、弾性力、慣性力、磁力のうちの少なくとも1つを含む、車両。
  3. 請求項1または2記載の車両であって、
    前記排水機構は、
    所定の弾性力を有する弾性部材からなり、前記ケースの底部に配設された、前記排水バルブとしてのアンブレラバルブであって、該アンブレラバルブの周縁部が、前記ケースの底面に当接したときの前記弾性力によって、前記排水口を閉塞するとともに、前記排水口から落下した水を貯留する機能を有するアンブレラバルブを備え、
    前記アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、前記アンブレラバルブに作用する力が、前記アンブレラバルブが前記排水口を閉塞する前記弾性力よりも大きいときに、前記アンブレラバルブが開弁して、前記排水を行い、
    前記アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、前記アンブレラバルブに作用する力が、前記アンブレラバルブが前記排水口を閉塞する前記弾性力よりも小さいときに、前記アンブレラバルブが閉弁して、前記排水口を閉塞する、車両。
  4. 請求項3記載の車両であって、
    前記排水機構は、さらに、
    前記車両の走行時に走行風が通過する一対の通風口を有し、前記アンブレラバルブを覆うとともに、前記走行風が前記通風口を通過することによって負圧となる負圧室を備え、
    前記アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、前記アンブレラバルブに作用する力と、前記車両の走行時に、前記負圧室に生じた負圧によって、前記アンブレラバルブに作用する力との和が、前記アンブレラバルブが前記排水口を閉塞する前記弾性力よりも大きいときに、前記アンブレラバルブが開弁して、前記排水を行い、
    前記アンブレラバルブに貯留された水の重量によって、前記アンブレラバルブに作用する力と、前記車両の走行時に、前記負圧室に生じた負圧によって、前記アンブレラバルブに作用するとの和が、前記アンブレラバルブが前記排水口を閉塞する前記弾性力よりも小さいときに、前記アンブレラバルブが閉弁して、前記排水口を閉塞する、車両。
  5. 請求項1または2記載の車両であって、
    前記排水機構は、
    前記排水バルブを構成し、少なくとも自重によって、前記排水口を閉塞する弁体を備え、
    前記車両の加速時、または、減速時に、前記弁体にかかる加速度が所定値以上であるときに、前記排水バルブが開弁して、前記排水を行い、
    前記車両の走行時、または、停止時に、前記弁体にかかる加速度が所定値未満であるときに、前記排水バルブが閉弁して、前記排水口を閉塞する、車両。
  6. 燃料電池を搭載した車両であって、
    前記車両の床下部に、前記燃料電池を収納したケースを備え、
    前記ケースは、該ケースの底部に、前記ケース内に貯留された水を排水する排水機構を備えており、
    前記排水機構は、前記ケースの底部に形成された排水口と、前記排水口に設けられ、前記燃料電池の運転時に、前記燃料電池から排出される排出ガス、または、前記燃料電池に供給される酸化剤ガスの圧力によって開弁する排水バルブと、を備える車両。
  7. 請求項6記載の車両であって、
    前記排水バルブは、
    前記排水口の下部に設けられ、前記排水バルブの弁箱を構成するとともに、前記排水口から落下した水を貯水する貯水室であって、該貯水室の底部に第2の排水口を備える貯水室と、
    前記貯水室の内部に設けられ、前記貯水室の内部で上下方向に摺動可能な弁体であって、少なくとも前記弁体の自重によって、前記第2の排水口を閉塞する弁体と、を備え、
    前記排水機構は、さらに、
    前記第2の排水口に、前記排出ガス、または、前記酸化剤ガスを供給するための供給配管を備え、
    前記供給配管から前記第2の排水口に供給される前記排出ガス、または、前記酸化剤ガスの圧力が所定値未満であり、前記弁体に対して下から上に作用する力が、前記弁体に対して上から下に作用する力より小さいときに、前記弁体が前記貯水室内の底面に当接して、前記第2の排水口を閉弁するとともに、前記排水口を開弁して、前記貯水室内に水を貯水し、
    前記供給配管から前記第2の排水口に供給される前記排出ガス、または、前記酸化剤ガスの圧力が所定値以上であり、前記弁体に対して下から上に作用する力が、前記弁体に対して上から下に作用する力より大きいときに、前記弁体が上方に押し上げられ、前記第2の排水口を開弁して、前記貯水室内に貯水されていた水の排水を行うとともに、前記弁体が前記貯水室内の上面に当接して、前記排水口を閉弁する、車両。
  8. 請求項7記載の車両であって、
    前記供給配管は、該供給配管の連通状態を切り換える切換バルブを備える、車両。
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