JP2024036115A - 燃料電池システム - Google Patents

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尚也 富本
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Abstract

【課題】燃料電池スタックを収容する筐体の内部に生成水が溜まることを抑制する。【解決手段】燃料電池システム20は、アノードガス及びカソードガスが供給されることによって発電する燃料電池スタック22と、燃料電池スタック22を収容する筐体21と、カソードガスと燃料電池スタック22での発電によって生成された生成水Wとが筐体21の内部から排出される排出流路37と、排出流路37に設けられる調圧弁41と、を備える。筐体21には、筐体21の内部と排出流路37とを連通させる排出口25が形成されている。燃料電池システム20は、排出口25よりも重力方向Zの下方に位置し、上流流路38を流れる生成水Wを内部に貯留可能な貯留部83を備える。貯留部83に貯留された生成水Wは、排水機構84によって貯留部83及び排出流路37の外部に排出可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムとしては、燃料電池スタックと、燃料電池スタックを収容する筐体と、排出流路と、排出流路に設けられる調圧弁と、を備えるものが知られている。燃料電池スタックは、アノードガス及びカソードガスが供給されることによって発電する。排出流路には、カソードガスと燃料電池スタックでの発電によって生成された生成水とが筐体の内部から排出される。
燃料電池スタックの内圧を高めるために、調圧弁の開度が小さくされる。このとき、調圧弁の開度によっては排出流路の調圧弁よりも下流に生成水が流れにくくなることにより、生成水が筐体の内部に溜まるおそれがある。筐体の内部に生成水が溜まると、筐体に収容された燃料電池スタックが生成水に浸ることにより、燃料電池スタックの出力に影響が及ぶおそれがある。
特許文献1に記載の燃料電池システムは、燃料電池スタックの上流にガス吸引部を備えている。さらに、特許文献1に記載の燃料電池システムでは、燃料電池スタックの電圧に基づいて、筐体の内部に生成水が溜まっていると推定されるときに、燃料電池スタックに対するカソードガスの供給量を調整するとともに、ガスを吸引する。これにより、筐体の内部が減圧するため、筐体の内部に溜まった水が蒸発しやすくなる。
特開2006-294402号公報
特許文献1に記載の燃料電池システムによるカソードガスの供給量を調整する処理は、燃料電池スタックの電圧に変化が生じたことを条件に行うものである。そのため、上記処理は、筐体の内部に生成水が溜まったことで燃料電池スタックの出力に影響が生じた後に行われることになる。燃料電池スタックの出力に影響が及ぶのを抑制するためには、筐体の内部に生成水が溜まることを抑制することが好ましい。
上記課題を解決する燃料電池システムは、アノードガス及びカソードガスが供給されることによって発電する燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックを収容する筐体と、前記カソードガスと前記燃料電池スタックでの発電によって生成された生成水とが前記筐体の内部から排出される排出流路と、前記排出流路に設けられる調圧弁と、を備える燃料電池システムであって、前記筐体には、前記筐体の内部と前記排出流路とを連通させる排出口が形成され、前記排出流路のうち、前記調圧弁よりも上流側の部分を上流流路というと、前記燃料電池システムは、前記排出口よりも重力方向の下方に位置し、前記上流流路を流れる前記生成水を内部に貯留可能な貯留部を備え、前記貯留部に貯留された前記生成水は、排水機構によって前記貯留部及び前記排出流路の外部に排出可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、排出流路のうちで上流流路から調圧弁よりも下流側の部分へと生成水が流れにくくなる開度に調圧弁の開度が設定されると、筐体の内部から排出口を介して上流流路に排出された生成水は貯留部に貯留される。したがって、燃料電池スタックを収容する筐体の内部に生成水が溜まることを抑制できる。
燃料電池システムにおいて、前記排出流路のうち、前記調圧弁よりも下流側の部分を下流流路というと、前記排水機構は、前記調圧弁及び前記下流流路であり、前記貯留部には、前記貯留部の内部と前記下流流路とを連通させる連通口が形成され、前記調圧弁は、前記連通口の開閉が可能であってもよい。
上記構成によれば、貯留部に貯留された生成水を貯留部及び排出流路の外部に排出させるための機構を燃料電池システムに別途搭載させる必要がないため、燃料電池システムにおける部品点数の増大を抑制できる。
燃料電池システムにおいて、前記下流流路は、前記貯留部から前記重力方向の下方に延びていてもよい。
上記構成によれば、貯留部に貯留された生成水は、生成水の自重によって貯留部から下流流路に流れやすい。貯留部に貯留された生成水を早期に貯留部の外部に排出できるため、貯留部の容量を小さくできる。したがって、貯留部の容量の増大に伴う燃料電池システムの大型化を抑制できる。
燃料電池システムにおいて、前記排水機構は、前記排出流路とは異なる流路であってかつ前記貯留部に連通する排水流路と、前記排水流路に設けられる排水弁と、を有し、前記排水弁が開弁されることによって、前記貯留部に貯留された前記生成水が前記排水流路を介して前記貯留部及び前記排出流路の外部に排出されてもよい。
上記構成によれば、貯留部に生成水が貯留されているタイミングに合わせて排水弁を開弁させることによって、貯留部に貯留された生成水を貯留部から排出できる。
燃料電池システムにおいて、前記排水弁の開度を調整する制御部を備え、前記制御部は、前記上流流路の内圧が前記燃料電池スタックを加圧させる所定内圧以上であるときに前記排水弁を開弁させ、前記排水弁が開弁された状態で前記上流流路の内圧が前記所定内圧未満であるときに前記排水弁を閉弁させてもよい。
上記構成によれば、排水弁の開弁に伴って上流流路の内圧が低下することを抑制しつつ、排水流路を介して貯留部に貯留された生成水を貯留部の外部に排出させることができる。したがって、燃料電池スタックの加圧を好適に行いつつ、貯留部に貯留された生成水を貯留部の外部に排出できる。
この発明によれば、燃料電池スタックを収容する筐体の内部に生成水が溜まることを抑制できる。
燃料電池システムを示す概略図である。 第1実施形態における燃料電池システムの一部を示す断面図である。 第2実施形態における燃料電池システムの一部を示す断面図である。 排水制御の処理手順を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、燃料電池システムを具体化した第1実施形態について図面にしたがって説明する。
図1に示すように、産業車両10は、負荷11と、電力変換部12と、キースイッチ13と、燃料電池システム20と、を備える。産業車両10は、例えば、フォークリフト又はトーイングトラクタである。
負荷11は、電力によって駆動する装置である。負荷11は、例えば、電力によって駆動する電動機である。この電動機の駆動によって産業車両10は走行する。
電力変換部12は、燃料電池システム20から電力変換部12に入力された電力を変換して出力する。電力変換部12は、DC/DCコンバータ、及びインバータを含む。電力変換部12から出力された電力は負荷11に供給される。これにより負荷11は駆動する。
キースイッチ13は、産業車両10のユーザによって操作される。ユーザによる操作によって、キースイッチ13はオンとオフとで切り替えられる。以下の説明において、キースイッチ13がオフされることをキーオフと称し、キースイッチ13がオンされることをキーオンと称する場合がある。
<燃料電池システム>
燃料電池システム20は、例えば、カソード系30と、アノード系60と、希釈器69と、を有する。燃料電池システム20は、燃料電池スタック22と、筐体21と、制御部80と、を備える。
筐体21は燃料電池スタック22を収容する。燃料電池スタック22は、複数の燃料電池セル22aをスタック化したものである。燃料電池セル22aは、例えば、固体分子型燃料電池である。燃料電池スタック22は、アノードガス及びカソードガスが供給されることによって発電する。燃料電池セル22aは、アノードガスが供給されるアノード極と、カソードガスが供給されるカソード極と、アノード極とカソード極との間に配置されている電解質膜と、を備える。燃料電池セル22aは、セパレータによって挟まれている。
カソード系30は、カソード流路30aを備える。カソード流路30aは、筐体21の内部に位置するカソード内部流路23を備える。カソード内部流路23にはカソードガスが流れる。カソード内部流路23は、例えば、燃料電池スタック22におけるカソード極に向かい合うセパレータに設けられている。
筐体21には、供給口24が形成されている。カソードガスは、供給口24からカソード内部流路23に供給される。筐体21には、排出口25が形成されている。カソードガスは、排出口25からカソード内部流路23外に排出される。
アノード系60は、アノード流路60aを備える。アノード流路60aは、筐体21の内部に位置するアノード内部流路26を備える。アノード内部流路26にはアノードガスが流れる。アノード内部流路26は、例えば、燃料電池スタック22におけるアノード極に向かい合うセパレータに設けられている。
筐体21には、アノード供給口27が形成されている。アノードガスは、アノード供給口27からアノード内部流路26に供給される。筐体21には、アノード排出口28が形成されている。アノードガスは、アノード排出口28からアノード内部流路26外に排出される。
アノード内部流路26を流れるアノードガスと、カソード内部流路23を流れるカソードガスと、が反応することにより、燃料電池スタック22は発電を行う。言い換えると、燃料電池スタック22は、アノード流路60aに供給されたアノードガスとカソード流路30aに供給されたカソードガスとの反応によって発電を行う。なお、カソードガスは、酸化剤ガスである。酸化剤ガスとしては、例えば、空気中の酸素を挙げることができる。アノードガスは、燃料ガスである。燃料ガスとしては、例えば、水素ガスを挙げることができる。
アノード系60は、タンク61と、アノードガス供給部62と、気液分離器65と、循環ポンプ66と、アノード排水弁67と、を備える。アノード流路60aは、供給路63と、循環路64と、を備える。
タンク61は、アノードガスを貯留している。アノードガス供給部62には、タンク61からアノードガスが供給される。アノードガス供給部62は、燃料電池スタック22に供給されるアノードガスの量を調整するための部材である。燃料電池スタック22に供給されるアノードガスの量は、アノードガス供給部62を制御することで調整可能である。アノードガス供給部62としては、例えば、インジェクタなどの電磁弁を用いることができる。
供給路63は、アノードガス供給部62とアノード供給口27とを接続している。アノードガス供給部62から噴射されたアノードガスは、供給路63を通じて燃料電池スタック22に供給される。
循環路64は、アノード排出口28と供給路63とを接続している。循環路64には、アノード排ガスが流れる。アノード排ガスは、未反応のアノードガスと、燃料電池スタック22での発電によって生成された生成水Wと、を含む。生成水Wとは、燃料電池スタック22での発電によって生成される水である。循環路64は、アノード排ガスに含まれる未反応のアノードガスを供給路63に戻すための通路である。
気液分離器65は、循環路64に設けられている。気液分離器65は、アノード排ガスをアノードガスと生成水Wとに分離する。アノード排ガスから分離された生成水Wは、気液分離器65に貯留される。
循環ポンプ66は、循環路64に設けられている。循環ポンプ66は、気液分離器65によってアノード排ガスから分離されたアノードガスを供給路63に供給する。これにより、アノードガスが循環する。
アノード排水弁67は、気液分離器65に接続されている。アノード排水弁67は、開状態と閉状態に切り替えられる。アノード排水弁67が開状態になると、気液分離器65から生成水Wが排出される。アノード排水弁67は、気液分離器65に貯留される生成水Wの量が閾値を上回った場合に閉状態から開状態に切り替えられてもよい。アノード排水弁67は、所定の時間間隔毎に閉状態から開状態に切り替えられてもよい。
気液分離器65は、希釈器69に接続されている。アノード排水弁67が開状態になると、気液分離器65に貯留された生成水W及びアノード排ガスが希釈器69に供給される。
カソード系30は、カソードガス吸入口31と、電動圧縮機32と、インタークーラ33と、封止弁40と、調圧弁41と、を備える。言い換えると、燃料電池システム20は、調圧弁41を備える。カソード流路30aは、供給流路34と、排出流路37と、を備える。言い換えると、燃料電池システム20は、排出流路37を備える。
カソードガス吸入口31は、燃料電池システム20にカソードガスを吸入するための吸入口である。カソードガスとして空気中の酸素を用いる場合、カソードガス吸入口31は大気に開放されていてもよい。カソードガス吸入口31は、カソードガスを貯蔵するガスボンベに接続されていてもよい。
電動圧縮機32は、電動モータによって駆動する。電動圧縮機32は、燃料電池スタック22にカソードガスを供給する。詳細には、電動圧縮機32は、カソードガス吸入口31から供給されるカソードガスを圧縮して燃料電池スタック22に供給する。カソードガスは、カソードガス吸入口31から不図示のエアクリーナを通って電動圧縮機32に供給されてもよい。電動圧縮機32から燃料電池スタック22に供給されたカソードガスは、カソード内部流路23を流れる。
インタークーラ33には、電動圧縮機32から吐出されたカソードガスが供給される。インタークーラ33は、電動圧縮機32から供給されたカソードガスを冷却する。燃料電池スタック22に供給されるカソードガスは、インタークーラ33によって冷却された後のカソードガスである。
供給流路34は、カソード流路30aのうち、カソード内部流路23よりも上流側に位置する部分である。供給流路34は、電動圧縮機32と筐体21の供給口24とを接続している。供給流路34は、第1供給流路35と、第2供給流路36と、を含む。第1供給流路35は、電動圧縮機32とインタークーラ33とを接続している。第2供給流路36は、インタークーラ33と筐体21の供給口24とを接続している。
封止弁40は、供給流路34に設けられている。本実施形態の封止弁40は、第2供給流路36に設けられている。封止弁40は、第1供給流路35に設けられていてもよい。封止弁40は、例えば供給流路34を封止するバタフライ弁である。封止弁40は、開状態と閉状態とに切り替えられる。封止弁40が開状態になると、供給流路34を介してカソード内部流路23にカソードガスが供給される。封止弁40が閉状態になると、供給流路34が封止される。
燃料電池システム20は、開度センサ58と、内圧センサ59と、を備える。開度センサ58は、調圧弁41の開度を検出する。開度センサ58としては、例えば、ホール素子を用いることができる。開度センサ58としては、エンコーダを用いてもよい。
<排出流路>
排出流路37は、カソード流路30aのうち、カソード内部流路23よりも下流側に位置する部分である。排出流路37は、筐体21の排出口25を介して筐体21の内部と連通している。言い換えると、排出口25は、筐体21の内部と排出流路37とを連通させている。排出流路37は、排出口25と希釈器69とを接続している。
排出流路37は、カソード排ガスが流れる流路である。カソード排ガスは、燃料電池スタック22から排出されるカソードガスであって、生成水Wを含んだカソードガスである。言い換えると、排出流路37は、カソードガスと燃料電池スタック22での発電によって生成された生成水Wとが筐体21の内部から排出される。カソード排ガスは、排出流路37から希釈器69に排出される。希釈器69は、気液分離器65から供給されたアノード排ガスをカソード排ガスによって希釈して大気中に排出する。
調圧弁41は、排出流路37に設けられている。排出流路37のうち、調圧弁41よりも上流側の部分を上流流路38という。排出流路37のうち、調圧弁41よりも下流側の部分を下流流路39という。上流流路38は、筐体21の排出口25と調圧弁41とを接続している。下流流路39は、調圧弁41と希釈器69とを接続している。内圧センサ59は、上流流路38の内圧である流路内圧Pを検出するセンサである。
<調圧弁>
調圧弁41は、例えばバタフライ弁である。調圧弁41の開度が調整されることにより、燃料電池スタック22の内圧が調整される。調圧弁41の開度が小さいほど、燃料電池スタック22の内圧が高まる。調圧弁41が全閉にされると、排出流路37が封止される。
図2に示すように、調圧弁41は、例えば、シール部材44と、弁体48と、回転軸51と、を有する。
シール部材44は、排出流路37に設けられている。シール部材44は、例えば、ゴム製である。シール部材44は、例えば円環状である。シール部材44は、座面44aを有する。座面44aは、シール部材44の内周面である。弁体48は、排出流路37に設けられている。弁体48は、本体49と、連結部50と、を備える。本体49は、例えば板状である。
回転軸51は、連結部50に設けられている。回転軸51の回転に伴い弁体48が回転することによって、調圧弁41の開度が調整される。調圧弁41が全閉の場合、弁体48がシール部材44と密着する。これによって排出流路37が封止される。シール部材44は、弁体48をシールする。不図示の駆動装置によって回転軸51が回転することにより、弁体48が回転する。駆動装置を制御することによって、調圧弁41の開度は調整可能である。
図2に二点鎖線で示す弁体48のように、弁体48が座面44aから離れることにより、調圧弁41の開度は大きくなる。調圧弁41において、座面44aに対して弁体48が近づくことで開度が小さくなる。調圧弁41は、弁体48が回転することで座面44aに対して弁体48が近づく。
排出流路37の流路断面積のうち、弁体48と座面44aの間でガスが流れる部分の断面積のことを、以下では調圧弁41の有効断面積とも称する。有効断面積は、座面44aに対して弁体48が近づくほど小さくなる。すなわち、調圧弁41の開度が小さくなるほど、調圧弁41の有効断面積は小さくなる。
調圧弁41には、調圧弁41の開度が座面44aに弁体48が接する開度であって調圧弁41が全閉ではない領域が存在する。この領域を、以下では低開度領域とも称する。弁体48が座面44aから離れた位置から座面44aに対して近づくように移動した後、弁体48が座面44aに接することで、調圧弁41の開度は低開度領域の開度となる。
弁体48が座面44aから離れた位置から座面44aに接したタイミングにおいては、弁体48の周縁部のうちで、弁体48の周方向の一部が座面44aに接する。そのため、低開度領域においては、弁体48の周縁部のうちで座面44aに接していない部分と座面44aとの間にてガスの通過が可能であるため、調圧弁41の有効断面積は0(ゼロ)ではない。
低開度領域において、調圧弁41の開度が小さく変更されると、弁体48は座面44aを押圧しながら移動する。このとき、シール部材44は、弁体48からの押圧を受けて変形する。これにより、低開度領域において調圧弁41の開度が小さくなるほど、弁体48の周縁部のうちで座面44aに接する部分の割合が増えるため、調圧弁41の有効断面積が小さくなる。調圧弁41の開度が全閉となると、図2に実線で示す弁体48のように、弁体48の周縁部の全体が座面44aに接することにより、調圧弁41の有効断面積は0(ゼロ)となる。
<制御部>
図1に示すように、制御部80は、プロセッサ81と、記憶部82と、を備える。記憶部82は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含む。記憶部82は、処理をプロセッサ81に実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。記憶部82、すなわち、コンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。制御部80は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェア回路によって構成されていてもよい。処理回路である制御部80は、コンピュータプログラムに従って動作する1つ以上のプロセッサ81、ASICやFPGA等の1つ以上のハードウェア回路、或いは、それらの組み合わせを含み得る。
制御部80は、例えば、燃料電池スタック22の出力電力[kW]を制御する。燃料電池スタック22の出力電力は、燃料電池スタック22に供給されるカソードガスの量と、燃料電池スタック22に供給されるアノードガスの量と、によって変化する。燃料電池スタック22の出力電力は、燃料電池スタック22の発電電力である。制御部80は、アノードガス供給部62を制御することで、燃料電池スタック22へのアノードガスの供給量を制御する。制御部80は、電動圧縮機32を制御することで、燃料電池スタック22へのカソードガスの供給量を制御する。
制御部80は、燃料電池スタック22の発電についての制御を行う。制御部80は、燃料電池スタック22の発電状態と発電停止状態とを切り替える。発電状態は、低発電状態、中発電状態、及び高発電状態を含む。制御部80は、燃料電池スタック22の発電状態を遷移させることで、燃料電池スタック22の発電電力を段階的に変化させることができる。
制御部80は、燃料電池スタック22の発電電力の目標値である目標電力Eを変更することにより、燃料電池スタック22の発電状態を切り替えている。燃料電池スタック22は、第1目標電力E1と、第2目標電力E2と、を含む複数の目標電力Eに切り替えられながら発電している。詳細には、燃料電池スタック22を高発電状態に制御するとき、制御部80は目標電力Eを第1目標電力E1として制御を行う。燃料電池スタック22を中発電状態に制御するとき、制御部80は目標電力Eを第2目標電力E2として制御を行う。燃料電池スタック22を低発電状態に制御するとき、制御部80は目標電力Eを第3目標電力E3として制御を行う。第3目標電力E3は、第2目標電力E2よりも小さい。第3目標電力E3は、例えば、3[kW]である。第2目標電力E2は、例えば、5[kW]である。第2目標電力E2は第1目標電力E1よりも小さい。第1目標電力E1は、例えば、8[kW]である。制御部80は、目標電力Eに応じて、燃料電池スタック22に供給されるカソードガスの量と、燃料電池スタック22に供給されるアノードガスの量と、を変更する。
制御部80は、例えば、封止弁40の開度を制御する。制御部80は、キースイッチ13のオンとオフとを判定可能である。例えば、キースイッチ13がオンになった場合、キースイッチ13がオンになったことが産業車両10に搭載された不図示の車両制御装置から制御部80に通知される。同様に、キースイッチ13がオフになった場合、キースイッチ13がオフになったことが車両制御装置から制御部80に通知される。これにより、制御部80は、キースイッチ13のオンとオフとを判定することができる。
図2に示すように、制御部80は、弁体48を移動させて調圧弁41の開度を制御する。制御部80は、駆動装置を駆動することにより、調圧弁41の開度を調整することができる。
図1に示すように、制御部80は、産業車両10がキーオフされると、アノードガスの供給、及びカソードガスの供給を停止することによって燃料電池スタック22の発電を停止する。制御部80は、アノード内部流路26を封止することによって、アノードガスの供給を停止する。アノード内部流路26の封止は、アノード排水弁67を閉状態に維持することで行われる。
制御部80は、カソード内部流路23を封止することによって、カソードガスの供給を停止する。カソード内部流路23の封止は、封止弁40及び調圧弁41を閉状態に維持することで行われる。
制御部80は、産業車両10がキーオンされると、アノードガスの供給、及びカソードガスの供給を行うことによって燃料電池スタック22の発電を行う。カソードガスの供給が行われる際、制御部80は、封止弁40を開状態に維持するとともに、調圧弁41の開度を調整する。
制御部80は、燃料電池スタック22の目標電力Eに基づいて、調圧弁41の開度を調整する。制御部80は、例えば、燃料電池スタック22の目標電力Eが第1目標電力E1である場合に、調圧弁41の開度を所定開度Ap以下に制御する。例えば、燃料電池スタック22の目標電力Eが第2目標電力E2及び第3目標電力E3のいずれかである状態から第1目標電力E1に切り替わった場合、制御部80は、調圧弁41の開度を低開度領域内の開度に変更する。燃料電池スタック22の目標電力Eが第1目標電力E1である間は、低開度領域内で調圧弁41の開度を調整する。これにより、制御部80は、調圧弁41の開度を所定開度Ap以下に制御する。
図2に示すように、所定開度Apは、座面44aに弁体48が接する開度であって弁体48と座面44aの間でカソードガスが流れる開度である。所定開度Apは、低開度領域に含まれる調圧弁41の開度の中で、最も大きい開度である。調圧弁41の開度が所定開度Ap以下であるときは、調圧弁41の開度が所定開度Apより大きいときよりも、燃料電池スタック22の内圧が高まる。
<排出流路の延びる方向>
図面では、水平方向のうちの一方向をX軸で示している。以下では、水平方向を水平方向Xともいい、重力方向を重力方向Zともいう。水平方向Xと重力方向Zとは互いに直交する。
排出口25は、水平方向Xに向けて開口するように筐体21に形成されている。排出流路37のうち、上流流路38は排出口25から水平方向Xに延びている。排出流路37のうち、下流流路39は重力方向Zに延びている。そのため、排出流路37において、排出流路37が、上流流路38と下流流路39の接続する部分で屈曲するように、上流流路38と下流流路39とで延びる方向が互いに異なっている。
<貯留部>
燃料電池システム20は貯留部83を備える。貯留部83は、上流流路38に連通する内部空間を有する。貯留部83の内部空間に生成水Wが貯留可能である。貯留部83は、排出口25よりも重力方向Zの下方に位置する。貯留部83は、例えば、上流流路38よりも重力方向Zの下方に位置する。これにより、上流流路38を流れる生成水Wは、上流流路38から貯留部83に流入する。貯留部83は、上流流路38を流れる生成水Wを内部に貯留可能である。
貯留部83は、例えば底部83aを有する。底部83aは、貯留部83を構成する壁部のうち、重力方向Zの下部に位置する壁部である。貯留部83には、連通口83hが形成されている。連通口83hは、底部83aを貫通する貫通孔である。連通口83hは、貯留部83の内部と下流流路39とを連通させる。下流流路39は、貯留部83から重力方向Zの下方に延びている。
調圧弁41は、連通口83hの開閉が可能である。詳細には、調圧弁41が閉弁されるとき、弁体48が連通口83hを塞ぐことができる位置に弁体48が位置する。シール部材44は、連通口83hの周囲に設けられている。
<生成水の流れ>
調圧弁41の開度が所定開度Ap以下であるとき、弁体48が座面44aに接することにより、連通口83hを生成水Wが通過しにくくなる。そのため、筐体21の内部から排出口25を介して上流流路38に排出された生成水Wは、貯留部83に貯留される。なお、貯留部83の容量は、調圧弁41の開度が所定開度Ap以下である間に生成される生成水Wの量を予め実験によって求め、生成される生成水Wの量を貯留可能な容量に設定されている。これにより、調圧弁41の開度が所定開度Ap以下である間は、筐体21の内部から排出流路37に排出された生成水Wが貯留部83に貯留されるため、生成水Wが筐体21の内部で溜まりにくくなる。
調圧弁41の開度が所定開度Apより大きい開度であるとき、弁体48が座面44aから離れることにより、連通口83hを生成水Wが通過しやすくなる。そのため、調圧弁41の開度が所定開度Apより大きい開度であるとき、生成水Wが筐体21の内部から上流流路38に排出されると、生成水Wは上流流路38から連通口83hを介して下流流路39に排出される。生成水Wは、下流流路39を介して、貯留部83及び排出流路37の外部に排出される。こうして、調圧弁41の開度が所定開度Apより大きい開度である間、燃料電池スタック22にて生成された生成水Wは、排出流路37を流れて排出流路37の外部に順次排出される。
本実施形態の排水機構84は、調圧弁41及び下流流路39である。貯留部83に貯留された生成水Wは、排水機構84としての調圧弁41及び下流流路39によって貯留部83及び排出流路37の外部に排出可能である。
図1に示すように、上流流路38から下流流路39に流れた生成水Wは、下流流路39から希釈器69に排出される。これにより、生成水Wは、貯留部83及び排出流路37の外部に排出されることになる。
<第1実施形態の作用>
本実施形態の作用について説明する。
図2に示すように、調圧弁41の開度によっては、調圧弁41によって上流流路38から下流流路39へと生成水Wが流れにくくなる。こうして生成水Wが流れにくくなる開度である所定開度Ap以下に調圧弁41の開度が設定されると、筐体21の内部から排出口25を介して上流流路38に排出された生成水Wは貯留部83に貯留される。調圧弁41の開度が所定開度Ap以下である間は、筐体21の内部から排出流路37に排出された生成水Wが貯留部83に貯留されるため、生成水Wが筐体21の内部で溜まりにくくなる。調圧弁41の開度が所定開度Apより大きい開度になると、生成水Wは上流流路38から下流流路39に排出される。
<第1実施形態の効果>
本実施形態の効果について説明する。
(1-1)燃料電池システム20は、排出口25よりも重力方向Zの下方に位置し、上流流路38を流れる生成水Wを内部に貯留可能な貯留部83を備える。そのため、上流流路38から下流流路39へと生成水Wが流れにくくなる開度である所定開度Ap以下に調圧弁41の開度が設定されると、筐体21の内部から排出口25を介して上流流路38に排出された生成水Wは貯留部83に貯留される。したがって、燃料電池スタック22を収容する筐体21の内部に生成水Wが溜まることを抑制できる。
(1-2)排水機構84は、調圧弁41及び下流流路39である。貯留部83には、貯留部83の内部と下流流路39とを連通させる連通口83hが形成されている。調圧弁41は、連通口83hの開閉が可能である。そのため、貯留部83に貯留された生成水Wを貯留部83及び排出流路37の外部に排出させるための機構を燃料電池システム20に別途搭載させる必要がないため、燃料電池システム20における部品点数の増大を抑制できる。
(1-3)下流流路39は、貯留部83から重力方向Zの下方に延びている。そのため、貯留部83に貯留された生成水Wは、生成水Wの自重によって貯留部83から下流流路39に流れやすい。貯留部83に貯留された生成水Wを早期に貯留部83の外部に排出できるため、貯留部83の容量を小さくできる。したがって、貯留部83の容量の増大に伴う燃料電池システム20の大型化を抑制できる。
[第2実施形態]
以下、燃料電池システムを具体化した第2実施形態について図面にしたがって説明する。
第2実施形態における燃料電池システム20では、貯留部83及び排水機構84が第1実施形態とは異なっている。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については適宜説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態の上流流路38は、第1実施形態と同様に、排出口25から水平方向Xに延びている。本実施形態の下流流路39は、下流流路39の下流の部分ほど重力方向Zの下方に位置するように、水平方向Xに対して傾くように延びている。
本実施形態における貯留部83は、第1実施形態における貯留部83と同様に、排出口25よりも重力方向Zの下方に位置する。貯留部83は上流流路38よりも重力方向Zの下方に位置することにより、上流流路38を流れる生成水Wが上流流路38から貯留部83に流入する。貯留部83は、上流流路38を流れる生成水Wを内部に貯留可能である。
貯留部83の底部83aには、排水口83gが形成されている。排水口83gは、貯留部83の壁部を貫通する貫通孔である。本実施形態の排水機構84は、排水流路86と、排水弁85と、を有している。排水流路86は、排出流路37とは異なる流路である。排水流路86は、貯留部83に連通する。詳細には、排水流路86は、排水口83gから重力方向Zに延びている。排水弁85は、排水流路86に設けられる。
排水弁85に応じて、貯留部83から排水流路86へと排出される生成水Wの量が調整される。例えば、排水弁85が閉弁されると、貯留部83から排水流路86への生成水Wの流れが排水弁85によって塞き止められる。これにより、貯留部83に生成水Wが貯留される。例えば、排水弁85が開弁されると、貯留部83から排水流路86へと生成水Wが流れるようになる。したがって、排水弁85が開弁されることによって、貯留部83に貯留された生成水Wが排水流路86を介して貯留部83及び排出流路37の外部に排出される。排水流路86を流れた生成水Wは、例えば、排水流路86から図1に示す希釈器69に排出される。
排水弁85の開度は制御部80によって調整される。言い換えると、本実施形態の燃料電池システム20は、排水弁85の開度を調整する制御部80を備える。制御部80は、内圧センサ59によって検出された上流流路38の流路内圧Pに基づいて、排水弁85の開閉を調整する。制御部80は、上流流路38の内圧である流路内圧Pが燃料電池スタック22を加圧させる所定内圧Pa以上であるときに排水弁85を開弁させる。制御部80は、排水弁85が開弁された状態で上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa未満であるときに排水弁85を閉弁させる。
調圧弁41が所定開度Ap以下の状況下で貯留部83に生成水Wが貯留されていると、生成水Wによって排水口83gが塞がれることにより、上流流路38の流路内圧Pが高くなる。調圧弁41が所定開度Ap以下であり、かつ貯留部83に生成水Wが貯留されているときに、上流流路38の流路内圧Pは所定内圧Pa以上となる。
調圧弁41が所定開度Ap以下の状況下で排水弁85が開弁されると、貯留部83に貯留された生成水Wが排水流路86を介して貯留部83から排出される。このとき、貯留部83に貯留された生成水Wが減ることによって、生成水Wによって塞がれていた排水口83gが開放されるため、上流流路38の流路内圧Pが低下する。そのため、排水弁85が開弁している状況下で貯留部83に生成水Wが貯留されていないときには、上流流路38の流路内圧Pは所定内圧Pa未満になる。
制御部80は、上流流路38の流路内圧Pに基づいて排水弁85の開閉を調整する。制御部80は、調圧弁41が所定開度Ap以下である状況下で、上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa以上であるときに排水弁85を開弁させることにより、貯留部83に貯留された生成水Wを貯留部83から排出させる。制御部80は、排水弁85が開弁された状態で上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa未満であるときに排水弁85を閉弁させることにより、貯留部83に生成水Wが貯留されていないときの貯留部83からの生成水Wの排出を停止させる。
なお、貯留部83に生成水Wが貯留されている状況下で調圧弁41の開度が所定開度Ap以下から所定開度Apより大きくされると、上流流路38の流路内圧Pが低下することにより、流路内圧Pが所定内圧Pa未満となる。このとき、排水弁85が開弁された状態で上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa未満であることを条件に、制御部80は排水弁85を閉弁させる。これにより、排水流路86を介した貯留部83の外部への生成水Wの排出はされなくなるが、生成水Wは上流流路38から下流流路39へと通過可能となる。
<排水制御>
制御部80は、例えば、上流流路38の流路内圧Pに基づいて排水弁85の開閉を調整する排水制御を行う。以下に制御部80によって行われる排水制御の処理手順の一例について、図4を用いて説明する。図4に示す排水制御の処理は、例えば、キーオンされたことを条件に、所定時間毎に繰り返し行われる。
図4に示すように、排水制御が開始されると、制御部80は、上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa以上であるか否かを判断する(ステップS110)。上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa未満であると判断すると(ステップS110:NO)、制御部80は本制御を終了する。上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa以上であると判断すると(ステップS110:YES)、制御部80は排水弁85を開弁させる(ステップS120)。
ステップS120の処理を行った後、制御部80は、上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa未満であるか否かを判断する(ステップS130)。上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa以上であると判断すると(ステップS130:NO)、制御部80はステップS130の処理を再び行う。制御部80は、上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa以上であると判断する間は(ステップS130:NO)、ステップS130の処理を繰り返し実行する。
上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa未満であると判断すると(ステップS130:YES)、制御部80は、排水弁85を閉弁させる(ステップS140)。ステップS140の処理を行った後、制御部80は本制御を終了する。
第2実施形態によれば第1実施形態と同様の作用を奏することができる。
[第2実施形態の効果]
本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1-1)に加えて以下の効果を得ることができる。
(2-1)排水機構84は、排出流路37とは異なる流路であってかつ貯留部83に連通する排水流路86と、排水流路86に設けられる排水弁85と、を有する。排水弁85が開弁されることによって、貯留部83に貯留された生成水Wが排水流路86を介して貯留部83及び排出流路37の外部に排出される。したがって、貯留部83に生成水Wが貯留されているタイミングに合わせて排水弁85を開弁させることによって、貯留部83に貯留された生成水Wを貯留部83から排出できる。
(2-2)制御部80は、上流流路38の内圧である流路内圧Pが燃料電池スタック22を加圧させる所定内圧Pa以上であるときに排水弁85を開弁させる。制御部80は、排水弁85が開弁された状態で上流流路38の流路内圧Pが所定内圧Pa未満であるときに排水弁85を閉弁させる。そのため、排水弁85の開弁に伴って上流流路38の流路内圧Pが低下することを抑制しつつ、排水流路86を介して貯留部83に貯留された生成水Wを貯留部83の外部に排出させることができる。したがって、燃料電池スタック22の加圧を好適に行いつつ、貯留部83に貯留された生成水Wを貯留部83の外部に排出できる。
[変更例]
実施形態は、以下のように変更して実施することができる。実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 燃料電池スタック22の目標電力Eには、第1目標電力E1、第2目標電力E2、及び第3目標電力E3に加えて、1以上の目標電力Eが含まれてもよい。燃料電池スタック22の目標電力Eに第3目標電力E3が含まれていなくてもよい。要するに、燃料電池スタック22は、第1目標電力E1と、第1目標電力E1よりも小さい第2目標電力E2と、を含む複数の目標電力Eに切り替えられながら発電するものであればよい。
○ 燃料電池スタック22の目標電力Eは、第1目標電力E1及び第2目標電力E2といった異なる値に切り替えられず、一定の電力であってもよい。
○ 調圧弁41としては、グローブ弁やボール弁といったバタフライ弁以外の弁を採用可能である。
○ 第2実施形態において、貯留部83における排水口83gの形成箇所は、貯留部83の底部83aに限らない。
○ 第2実施形態において、排水流路86は、排水流路86の下流の部分ほど水平方向Xにずれるように、重力方向Zに対して傾くように排水口83gから延びていてもよい。
○ 内圧センサ59は、供給流路34のうちでインタークーラ33と封止弁40の間に配置してもよい。
○ 第2実施形態において、制御部80は、内圧センサ59の検出値以外の手段を用いて上流流路38の流路内圧Pを推定するとともに、推定された流路内圧Pに基づいて排水弁85の開閉を調整してもよい。例えば、制御部80は、検出された燃料電池スタック22の電圧に基づいて、上流流路38の流路内圧Pを推定してもよい。
○ 第1実施形態及び第2実施形態において、燃料電池システム20から内圧センサ59を省略してもよい。
○ 第2実施形態において、制御部80による排水制御は、キーオンされたことを条件に行われるものに限らない。例えば、燃料電池システム20に設けられたレバー、スイッチ、押しボタン、及びタッチパネル等、操作部材がユーザによって操作されることを条件に、制御部80は排水制御を行ってもよい。
○ 第2実施形態において、制御部80による排水制御以外の方法で、排水弁85及び排水流路86を用いて貯留部83に貯留された生成水Wの排出を行ってもよい。例えば、調圧弁41の開度が所定開度Apより大きくなったことを条件に、制御部80は、排水弁85を開弁させることによって貯留部83に貯留された生成水Wを排出させてもよい。調圧弁41の開度が所定開度Apより大きい状態が継続されている間、制御部80は排水弁85を開弁させた状態で維持させてもよい。調圧弁41の開度が所定開度Ap以下になったことを条件に、制御部80は、排水弁85を閉弁させることによって貯留部83に貯留された生成水Wの排出を停止させてもよい。制御部80は、開度センサ58から検出された調圧弁41の開度に基づいて、排水弁85の開閉を切り替えてもよい。
○ 第1実施形態及び第2実施形態において、上流流路38は、排出口25から水平方向Xに延びるものに限らない。例えば、上流流路38は、上流流路38の下流の部分ほど重力方向Zの下方に位置するように、水平方向Xに対して傾くように延びていてもよい。
○ 第2実施形態において、下流流路39は、下流流路39の下流の部分ほど重力方向Zの下方に位置するように延びるものに限らない。例えば、下流流路39は、水平方向Xに延びていてもよい。
○ 第1実施形態において、貯留部83における連通口83hの形成箇所は、貯留部83の底部83aに限らない。
○ 第1実施形態において、下流流路39は、貯留部83から重力方向Zの下方に延びるものに限らない。例えば、下流流路39は、下流流路39の下流の部分ほど水平方向Xにずれるように、重力方向Zに対して傾くように貯留部83から延びていてもよい。
○ 燃料電池システム20は、乗用車、船舶、鉄道などに搭載されていてもよい。
○ 燃料電池システム20は、定置式の発電装置として用いられてもよい。
P…流路内圧、Pa…所定内圧、W…生成水、Z…重力方向、20…燃料電池システム、21…筐体、22…燃料電池スタック、25…排出口、37…排出流路、38…上流流路、39…下流流路、41…調圧弁、80…制御部、83…貯留部、83h…連通口、84…排水機構、85…排水弁、86…排水流路。

Claims (5)

  1. アノードガス及びカソードガスが供給されることによって発電する燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックを収容する筐体と、
    前記カソードガスと前記燃料電池スタックでの発電によって生成された生成水とが前記筐体の内部から排出される排出流路と、
    前記排出流路に設けられる調圧弁と、を備える燃料電池システムであって、
    前記筐体には、前記筐体の内部と前記排出流路とを連通させる排出口が形成され、
    前記排出流路のうち、前記調圧弁よりも上流側の部分を上流流路というと、
    前記燃料電池システムは、前記排出口よりも重力方向の下方に位置し、前記上流流路を流れる前記生成水を内部に貯留可能な貯留部を備え、
    前記貯留部に貯留された前記生成水は、排水機構によって前記貯留部及び前記排出流路の外部に排出可能であることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記排出流路のうち、前記調圧弁よりも下流側の部分を下流流路というと、
    前記排水機構は、前記調圧弁及び前記下流流路であり、
    前記貯留部には、前記貯留部の内部と前記下流流路とを連通させる連通口が形成され、
    前記調圧弁は、前記連通口の開閉が可能である請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記下流流路は、前記貯留部から前記重力方向の下方に延びている請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記排水機構は、前記排出流路とは異なる流路であってかつ前記貯留部に連通する排水流路と、前記排水流路に設けられる排水弁と、を有し、
    前記排水弁が開弁されることによって、前記貯留部に貯留された前記生成水が前記排水流路を介して前記貯留部及び前記排出流路の外部に排出される請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記排水弁の開度を調整する制御部を備え、
    前記制御部は、前記上流流路の内圧が前記燃料電池スタックを加圧させる所定内圧以上であるときに前記排水弁を開弁させ、前記排水弁が開弁された状態で前記上流流路の内圧が前記所定内圧未満であるときに前記排水弁を閉弁させる請求項4に記載の燃料電池システム。
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