JP2008136083A - 車両用ハンズフリーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両用ハンズフリーシステムに適した、走行中の携帯電話機の使用妨害を行うことができる車両用ハンズフリーシステムを提供すること。
【解決手段】 パーキングブレーキの状態と車速から車両が走行状態にあるか停止状態にあるかを判断するシステムコントローラ2で実行するステップS3,S4の処理と、ハンズフリーの通話通信環境を正常に保ちつつ、運転者の頭部周辺を網羅するよう携帯電話機4の妨害電波を発する携帯電話妨害ユニット3と、システムコントローラ2で実行するステップS4の判断処理の判断結果に応じて、携帯電話妨害ユニット3へ妨害電波の送信を指示するシステムコントローラ2の制御回路21を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 パーキングブレーキの状態と車速から車両が走行状態にあるか停止状態にあるかを判断するシステムコントローラ2で実行するステップS3,S4の処理と、ハンズフリーの通話通信環境を正常に保ちつつ、運転者の頭部周辺を網羅するよう携帯電話機4の妨害電波を発する携帯電話妨害ユニット3と、システムコントローラ2で実行するステップS4の判断処理の判断結果に応じて、携帯電話妨害ユニット3へ妨害電波の送信を指示するシステムコントローラ2の制御回路21を備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車室内での電話通話を、運転者が携帯電話機を手に持たない状態で行う車両用ハンズフリーシステムの技術分野に属する。
従来では、携帯電話機等の通信端末機の通信を妨げる妨害電波の信号を発生する妨害電波発生手段と、妨害電波発生手段が発生した信号を、妨害電波として通信端末機に対して局所的に発射する妨害電波発射手段とを備え、走行中の携帯電話の使用を妨害している(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開第01/008328号パンフレット
しかしながら、従来では、車両用ハンズフリーシステムへの対応が充分なものではなかった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、車両用ハンズフリーシステムに適した、走行中の携帯電話機の使用妨害を行うことができる車両用ハンズフリーシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、運転者が携帯電話機を手に持つことなく、走行中に電話通話を行う車両用ハンズフリーシステムにおいて、パーキングブレーキの状態と車速から車両が走行状態にあるか停止状態にあるかを判断する車両状態判断手段と、ハンズフリーの通話通信環境を正常に保ちつつ、運転者の頭部周辺を網羅するよう携帯電話機の妨害電波を発する携帯電話妨害手段と、前記車両状態判断手段の判断結果に応じて、前記携帯電話妨害手段へ妨害電波の送信を指示する妨害制御手段と、を備えることを特徴とする。
よって、本発明にあっては、車両用ハンズフリーシステムに適した、走行中の携帯電話機の使用妨害を行うことができる。
以下、本発明の車両用ハンズフリーシステムを実現する実施の形態を、請求項1,2に係る発明に対応する実施例1と、請求項1,2,3に係る発明に対応する実施例2とに基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車両用ハンズフリーシステムの車両装着状態を示すブロック図である。図2は実施例1の車両用ハンズフリーシステムにおける妨害電波の放射状態を示す説明図である。
実施例1の車両用ハンズフリーシステムは、ハンズフリーユニット1、システムコントローラ2、携帯電話妨害ユニット3、携帯電話機4を主要な構成としている。
図1は実施例1の車両用ハンズフリーシステムの車両装着状態を示すブロック図である。図2は実施例1の車両用ハンズフリーシステムにおける妨害電波の放射状態を示す説明図である。
実施例1の車両用ハンズフリーシステムは、ハンズフリーユニット1、システムコントローラ2、携帯電話妨害ユニット3、携帯電話機4を主要な構成としている。
ハンズフリーユニット1は、ハンズフリーコントローラ11、マイクロホン12、スピーカー13、接続端子14、入出力端子15、着信ボタン16、スピーカボリューム17を主要な構成にしている。
ハンズフリーコントローラ11は、入出力インターフェース111、制御回路112を備え、携帯電話機4との接続により車室内においてハンズフリーによる電話の使用を行えるようにする。
また、ハンズフリーコントローラ11は、ACC電源スイッチ5からのACC電源のオンオフ情報を入力し、ACC電源がオンのときに動作する。
ハンズフリーコントローラ11は、入出力インターフェース111、制御回路112を備え、携帯電話機4との接続により車室内においてハンズフリーによる電話の使用を行えるようにする。
また、ハンズフリーコントローラ11は、ACC電源スイッチ5からのACC電源のオンオフ情報を入力し、ACC電源がオンのときに動作する。
携帯電話機4がハンズフリーユニット1に接続された場合は、入出力インターフェース111は、携帯電話機4に内蔵されたマイクロホンに代わりマイクロホン12からの運転者の音声入力を制御回路112用の信号に変換し、制御回路112を通して携帯電話機4に送られ、通話相手の電話手段に送信される。
制御回路112は、ハンズフリー通話に関する制御、例えば音量調整や、着信開始、終了等の制御を行う。
制御回路112は、ハンズフリー通話に関する制御、例えば音量調整や、着信開始、終了等の制御を行う。
マイクロホン12は、車室内のハンズフリー通話の際の音声入力を行う。
スピーカー13は、車室内のハンズフリー通話の際の通話相手からの音声出力を行う。
接続端子14は、接続ケーブル41により携帯電話機4と接続し、ハンズフリーユニット1が電話回線に接続できるようにする。
入出力端子15は、システムコントローラ2へ携帯電話機4の接続の有無、及び着信情報を出力し、システムコントローラ2から音声アナウンス出力を入力する。このように、システムコントローラ2との情報交換を行う。
着信ボタン16は、ハンズフリーでの着信時の通話開始時、及び通話終了時に操作するスイッチボタンである。
スピーカボリューム17は、ハンズフリーでのスピーカー13の音声出力の音量を調整する操作スイッチである。
スピーカー13は、車室内のハンズフリー通話の際の通話相手からの音声出力を行う。
接続端子14は、接続ケーブル41により携帯電話機4と接続し、ハンズフリーユニット1が電話回線に接続できるようにする。
入出力端子15は、システムコントローラ2へ携帯電話機4の接続の有無、及び着信情報を出力し、システムコントローラ2から音声アナウンス出力を入力する。このように、システムコントローラ2との情報交換を行う。
着信ボタン16は、ハンズフリーでの着信時の通話開始時、及び通話終了時に操作するスイッチボタンである。
スピーカボリューム17は、ハンズフリーでのスピーカー13の音声出力の音量を調整する操作スイッチである。
システムコントローラ2は、制御回路21、速度検知部22、FV変換部23を主要な構成としている。
制御回路21は、車両のパーキングブレーキスイッチ6からパーキングブレーキのオンオフを入力し、ハンズフリーユニット1から携帯電話機4の接続の有無、及び着信情報を入力し、速度検知部22から車速情報を入力する。そして、ハンズフリーユニット1への音声アナウンス出力、携帯電話妨害ユニット3への送信制御、つまり妨害電波の送信、停止の制御を行う。
速度検知部22は、FV変換部23からの信号から車速値を算出する。
FV変換部23は、車速センサ7から車速信号を入力し、車速に応じて周波数が変化している信号を車速に応じて電圧が変化している信号に変換する。
制御回路21は、車両のパーキングブレーキスイッチ6からパーキングブレーキのオンオフを入力し、ハンズフリーユニット1から携帯電話機4の接続の有無、及び着信情報を入力し、速度検知部22から車速情報を入力する。そして、ハンズフリーユニット1への音声アナウンス出力、携帯電話妨害ユニット3への送信制御、つまり妨害電波の送信、停止の制御を行う。
速度検知部22は、FV変換部23からの信号から車速値を算出する。
FV変換部23は、車速センサ7から車速信号を入力し、車速に応じて周波数が変化している信号を車速に応じて電圧が変化している信号に変換する。
携帯電話妨害ユニット3は、妨害電波送信回路31と送信アンテナ32〜35を主要な構成としている。
妨害電波送信回路31は、送信アンテナ32〜35により、2100MHz帯、1900MHz帯、1500MHz帯、800MHz帯のそれぞれの周波数帯における携帯電話機4の妨害電波を、送出する。
妨害電波送信回路31は、送信アンテナ32〜35により、2100MHz帯、1900MHz帯、1500MHz帯、800MHz帯のそれぞれの周波数帯における携帯電話機4の妨害電波を、送出する。
次に車室内における装置の配置例と、妨害電波の放射状態について説明する。
図2に示すように、携帯電話機4は、インスト前面に設けられた携帯電話ホルダー42に収容するようにし、インスト前面に設けられたハンズフリーユニット1を用いてハンズフリーで通話を行うようにする。
携帯電話妨害ユニット3は、シートの背もたれに内蔵するようにし、図2に符号100で表示する範囲へ携帯電話機4の妨害電波を発するようにする。
図2に示すように、携帯電話機4は、インスト前面に設けられた携帯電話ホルダー42に収容するようにし、インスト前面に設けられたハンズフリーユニット1を用いてハンズフリーで通話を行うようにする。
携帯電話妨害ユニット3は、シートの背もたれに内蔵するようにし、図2に符号100で表示する範囲へ携帯電話機4の妨害電波を発するようにする。
次に作用を説明する。
[ハンズフリーユニットについて]
ハンズフリーユニットの作用について、ここで説明する。
従来の車両用ハンズフリーユニットのシステム主構成は、ハンズフリーコントローラ、マイクロホン、スピーカー、接続ケーブルからなり、携帯電話は専用の接続ケーブルと接続され、車内のインスト前面に置かれた携帯用電話ホルダー等に収容される。
[ハンズフリーユニットについて]
ハンズフリーユニットの作用について、ここで説明する。
従来の車両用ハンズフリーユニットのシステム主構成は、ハンズフリーコントローラ、マイクロホン、スピーカー、接続ケーブルからなり、携帯電話は専用の接続ケーブルと接続され、車内のインスト前面に置かれた携帯用電話ホルダー等に収容される。
このような構成において、ハンズフリーユニットは、携帯電話機に着信が入るとハンズフリーユニット側では、着信音を増幅しスピーカーから音声を出す。着信の音声が鳴っている間に、運転者がコントローラ上に配置されている着信ボタンを操作(押す)と通話モードとなり、運転者前方向に置かれたマイクロホンとスピーカーとにより通話が可能になる。
携帯電話は車両走行中に手に持っての操作及び通話をしてはいけないものである。しかしながら、車両走行中に携帯電話を手に持って片手ハンドル状態で着信に応答し、通話をする運転者が存在し問題となっている。
携帯電話は車両走行中に手に持っての操作及び通話をしてはいけないものである。しかしながら、車両走行中に携帯電話を手に持って片手ハンドル状態で着信に応答し、通話をする運転者が存在し問題となっている。
走行中の通話を行うためには、ハンズフリーを利用する必要があるが、このハンズフリーユニットを車両に装着していても、これを利用せず、携帯電話を手に持ち運転者頭部周辺に携帯電話を保持したまま通話することがあり得るという問題がある。
これに対し、本実施例1の車両用ハンズフリーシステムでは、ハンズフリー以外での携帯電話の使用をあきらめるよう意識づけすることができる。
これに対し、本実施例1の車両用ハンズフリーシステムでは、ハンズフリー以外での携帯電話の使用をあきらめるよう意識づけすることができる。
[携帯電話の妨害処理]
図3に示すのは、実施例1の車両用ハンズフリーシステムにおけるハンズフリーコントローラ及びシステムコントローラで実行される携帯電話の妨害処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
図3に示すのは、実施例1の車両用ハンズフリーシステムにおけるハンズフリーコントローラ及びシステムコントローラで実行される携帯電話の妨害処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
ステップS1では、ハンズフリーコントローラ11が、ACC電源がONかOFFを判断し、ONならばステップS2へ進み、OFFならば処理を終了する。
ステップS2では、「走行中は、ハンズフリーシステムを利用しませんと、携帯電話を利用できません」のアナウンスをシステムコントローラ2からの音声アナウンス出力を受けたハンズフリーコントローラ11からのスピーカー13への出力により行う。
ステップS3では、パーキングブレーキスイッチ6及び車速センサ7からの情報を取得する。
ステップS4では、システムコントローラ2が、妨害電波の送信判断を行い、「パーキングブレーキスイッチ6がOFFまたは車速が6km/h以上」ならばステップS5へ進み、「パーキングブレーキスイッチ6がONで且つ車速が5km/h以下」、もしくはACC電源がOFFならばステップS6へ進む。
ステップS5では、システムコントローラ2が、携帯電話妨害ユニット3への制御信号送信により、妨害電波の送信を行い、ステップS3へ戻る。
ステップS6では、システムコントローラ2が、携帯電話妨害ユニット3への制御信号送信により、妨害電波を停止し、処理を終了する。
[ハンズフリー使用促進作用と、携帯電話妨害作用]
実施例1の車両用ハンズフリーシステムでは、運転者が車両に搭乗し、キースイッチ操作によりACC電源がオンになると(ステップS1)、ハンズフリーユニット1のスピーカー13から、「走行中は、ハンズフリーシステムを利用しませんと、携帯電話を利用できません」のアナウンスを行い、走行中の携帯電話通話は、ハンズフリーでのみ行うことができることを知らせる(ステップS2)。
これによりハンズフリー以外での携帯電話の使用を諦めるように意識づけを行うことができる。
実施例1の車両用ハンズフリーシステムでは、運転者が車両に搭乗し、キースイッチ操作によりACC電源がオンになると(ステップS1)、ハンズフリーユニット1のスピーカー13から、「走行中は、ハンズフリーシステムを利用しませんと、携帯電話を利用できません」のアナウンスを行い、走行中の携帯電話通話は、ハンズフリーでのみ行うことができることを知らせる(ステップS2)。
これによりハンズフリー以外での携帯電話の使用を諦めるように意識づけを行うことができる。
このハンズフリーシステムを用いずに、車両走行中に携帯電話機4を使おうとしても、運転者の頭部周辺を網羅する妨害電波(図2の符号100参照)により、携帯電話機4が圏外となり使用できなくなる。これにより片手ハンドルでの携帯電話通話を防止し、運転の注意力低下が発生するのを防止することができる。
なお、妨害電波の送信条件は、パーキングブレーキスイッチ6がオフまたは車速が6km/h以上とし、妨害電波の停止条件は、パーキングブレーキスイッチ6がオンで且つ車速が5km/h以下として、走行車両を停止し、レンジ位置をPレンジにした場合に妨害しないようにして、妨害が不必要な場合には、携帯電話機4が良好に使えるようにしている。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用ハンズフリーシステムにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例1の車両用ハンズフリーシステムにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)運転者が携帯電話機4を手に持つことなく、走行中に電話通話を行う車両用ハンズフリーシステムにおいて、パーキングブレーキの状態と車速から車両が走行状態にあるか停止状態にあるかを判断するシステムコントローラ2で実行するステップS3,S4の処理と、ハンズフリーの通話通信環境を正常に保ちつつ、運転者の頭部周辺を網羅するよう携帯電話機4の妨害電波を発する携帯電話妨害ユニット3と、システムコントローラ2で実行するステップS4の判断処理の判断結果に応じて、携帯電話妨害ユニット3へ妨害電波の送信を指示するシステムコントローラ2の制御回路21を備えるため、車両用ハンズフリーシステムに適した、走行中の携帯電話機の使用妨害を行うことができる。
運転者が携帯電話機を複数所持していた場合に、1台をハンズフリーユニット1に接続していたとしても、他の携帯電話機による手持ち通話はできないように妨害することができる。
運転者が携帯電話機を複数所持していた場合に、1台をハンズフリーユニット1に接続していたとしても、他の携帯電話機による手持ち通話はできないように妨害することができる。
(2)ハンズフリーシステムは、運転者が車内に持ち込んだ携帯電話機4と接続し、携帯電話機4を介して電話回線を接続するものであり、車両電源のオンオフを検知するACC電源スイッチ5と、車両電源がオンになると、ハンズフリーシステムにより、走行中はハンズフリーシステムを用いなければ携帯電話機を使用できない旨のアナウンスを行うシステムコントローラ2、ハンズフリーコントローラ11で行うステップS2の処理を備えるため、ハンズフリー以外での携帯電話使用を諦めるように意識づけを行うことができる。
実施例1の車両用ハンズフリーシステムは、会社や公的企業のように多くの所有する車を、そこに勤める者が業務で使用する場合に、携帯電話機の手持ち通話を防止させるのみに非常に有効である。
実施例2の車両用ハンズフリーシステムは、ハンズフリーシステムに携帯電話機が接続され、着信信号を受信した場合のみ、妨害電波を停止する例である。
構成は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
作用を説明する。
[携帯電話の妨害処理]
図4に示すのは、実施例2の車両用ハンズフリーシステムにおけるハンズフリーコントローラ及びシステムコントローラで実行される携帯電話の妨害処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
構成は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
作用を説明する。
[携帯電話の妨害処理]
図4に示すのは、実施例2の車両用ハンズフリーシステムにおけるハンズフリーコントローラ及びシステムコントローラで実行される携帯電話の妨害処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
ステップS11では、ハンズフリーコントローラ11が、車両のACC電源がONかどうかを判断し、ONならばステップS12へ進み、OFFならば処理を終了する。
ステップS12では、「走行中は、ハンズフリーシステムを利用しませんと、携帯電話を利用できません」のアナウンスをシステムコントローラ2からの音声アナウンス出力を受けたハンズフリーコントローラ11からのスピーカー13への出力により行う。
ステップS13では、ハンズフリーコントローラ11が、携帯電話機4を接続端子14に接続し、且つその接続ラインからの入力で、着信を受信したかどうかを判断し、接続と着信の条件が成立したならばステップS14へ進み、条件不成立ならばステップS16へ進む。
ステップS14では、システムコントローラ2が、携帯電話妨害ユニット3への制御信号送信により、妨害電波の停止を行い、ステップS15へ進む。
ステップS15では、ハンズフリーコントローラ11が、車両のACC電源がONかどうかを判断し、ONならばステップS13へ戻り、OFFならば処理を終了する。
ステップS16では、システムコントローラ2が、携帯電話妨害ユニット3への制御信号送信により、妨害電波の送信を行い、ステップS17へ進む。
ステップS17では、ハンズフリーコントローラ11が、車両のACC電源がONかどうかを判断し、ONならばステップS13へ戻り、OFFならばステップS14へ戻る。
[携帯電話の妨害作用]
実施例2の車両用ハンズフリーシステムでは、ACC電源がONになりアナウンスを行って、それ以降は、妨害電波を送信する(ステップS16)。
なお、実施例2において、妨害電波は断続的なものとする。これにより消費電流を抑制する。
そして、携帯電話機4を接続端子14に接続し、且つその接続ラインからの入力で、着信を受信した場合には、妨害電波を停止する(ステップS14)。
実施例2では、ハンズフリーによる通話が確認されている間については、余計な妨害電波の発進を止めることで、送信部の消費電力を抑制する。
実施例2の車両用ハンズフリーシステムでは、ACC電源がONになりアナウンスを行って、それ以降は、妨害電波を送信する(ステップS16)。
なお、実施例2において、妨害電波は断続的なものとする。これにより消費電流を抑制する。
そして、携帯電話機4を接続端子14に接続し、且つその接続ラインからの入力で、着信を受信した場合には、妨害電波を停止する(ステップS14)。
実施例2では、ハンズフリーによる通話が確認されている間については、余計な妨害電波の発進を止めることで、送信部の消費電力を抑制する。
効果を説明する。実施例2の車両用ハンズフリーシステムは、上記(1),(2)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(3)ハンズフリーユニット1及びシステムコントローラ2による妨害電波停止判断処理は、ハンズフリーユニット1と携帯電話機4が接続しており、且つ接続により着信を検出した場合には、電波妨害を停止するため、ハンズフリーによる通話が確認されている間については、余計な妨害電波の発進を止めることで、送信部の消費電力を抑制できる。
(3)ハンズフリーユニット1及びシステムコントローラ2による妨害電波停止判断処理は、ハンズフリーユニット1と携帯電話機4が接続しており、且つ接続により着信を検出した場合には、電波妨害を停止するため、ハンズフリーによる通話が確認されている間については、余計な妨害電波の発進を止めることで、送信部の消費電力を抑制できる。
以上、本発明の車両用ハンズフリーシステムを実施例1、実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例2の妨害電波停止処理は、実施例1の車両の停止判断と合わせて行っても、単独で行ってもよい。いずれにしても、ハンズフリーによる通話が確認されている間については、余計な妨害電波の発進を止めることで、送信部の消費電力を抑制する作用効果を得ることができる。
実施例2の妨害電波停止処理は、実施例1の車両の停止判断と合わせて行っても、単独で行ってもよい。いずれにしても、ハンズフリーによる通話が確認されている間については、余計な妨害電波の発進を止めることで、送信部の消費電力を抑制する作用効果を得ることができる。
1 ハンズフリーユニット
11 ハンズフリーコントローラ
111 入出力インターフェース
112 制御回路
12 マイクロホン
13 スピーカー
14 接続端子
15 入出力端子
16 着信ボタン
17 スピーカボリューム
2 システムコントローラ
21 制御回路
22 速度検知部
23 FV変換部
3 携帯電話妨害ユニット
31 妨害電波送信回路
32〜35 送信アンテナ
4 携帯電話機
41 接続ケーブル
42 携帯電話ホルダー
5 電源スイッチ
6 パーキングブレーキスイッチ
7 車速センサ
100 (妨害電波の放射)範囲
11 ハンズフリーコントローラ
111 入出力インターフェース
112 制御回路
12 マイクロホン
13 スピーカー
14 接続端子
15 入出力端子
16 着信ボタン
17 スピーカボリューム
2 システムコントローラ
21 制御回路
22 速度検知部
23 FV変換部
3 携帯電話妨害ユニット
31 妨害電波送信回路
32〜35 送信アンテナ
4 携帯電話機
41 接続ケーブル
42 携帯電話ホルダー
5 電源スイッチ
6 パーキングブレーキスイッチ
7 車速センサ
100 (妨害電波の放射)範囲
Claims (3)
- 運転者が携帯電話機を手に持つことなく、走行中に電話通話を行う車両用ハンズフリーシステムにおいて、
パーキングブレーキの状態と車速から車両が走行状態にあるか停止状態にあるかを判断する車両状態判断手段と、
ハンズフリーの通話通信環境を正常に保ちつつ、運転者の頭部周辺を網羅するよう携帯電話機の妨害電波を発する携帯電話妨害手段と、
前記車両状態判断手段の判断結果に応じて、前記携帯電話妨害手段へ妨害電波の送信を指示する妨害制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用ハンズフリーシステム。 - 請求項1に記載の車両用ハンズフリーシステムにおいて、
前記ハンズフリーシステムは、運転者が車内に持ち込んだ携帯電話機と接続し、携帯電話機を介して電話回線を接続するものであり、
車両電源のオンオフを検知する電源検知手段と、
車両電源がオンになると、ハンズフリーシステムにより、走行中はハンズフリーシステムを用いなければ携帯電話機を使用できない旨のアナウンスを行う車内アナウンス手段と、
を備えることを特徴とする車両用ハンズフリーシステム。 - 請求項1または請求項2に記載の車両用ハンズフリーシステムにおいて、
前記妨害制御手段は、
ハンズフリーシステムと携帯電話機が接続しており、且つ前記接続により着信を検出した場合には、電波妨害を停止する、
ことを特徴とする車両用ハンズフリーシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015213272A (ja) * | 2014-05-07 | 2015-11-26 | 株式会社デンソー | ハンズフリー式通話装置、および妨害電波制御方法 |
KR101603554B1 (ko) * | 2014-12-16 | 2016-03-15 | 현대자동차주식회사 | 이기종간 차량 연동 시스템 및 그의 연동 정보 처리 방법, 그리고 이를 실행하는 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체 |
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2006
- 2006-11-29 JP JP2006321829A patent/JP2008136083A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101603554B1 (ko) * | 2014-12-16 | 2016-03-15 | 현대자동차주식회사 | 이기종간 차량 연동 시스템 및 그의 연동 정보 처리 방법, 그리고 이를 실행하는 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체 |
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