JP2008134646A - 撮像装置、撮像方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】モード切換え等の手間をかけることなく即時自動合焦を解除して固定焦点による撮影を実行する。
【解決手段】自動合焦機能を有し、被写体像を撮影するモータ11、レンズ光学系12を含む撮影系回路と、2段階の操作ストロークを有し、第1段階の操作で自動合焦と自動露出を、第2段階の操作で撮影を指示するシャッタキー9を含むキー入力部30と、上記撮影系回路での適正露出値を自動設定し、上記シャッタキー9による所定の第1段階及び第2段階の指示操作状態を検出して、その検出結果により上記撮影系回路の自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する制御部22とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】自動合焦機能を有し、被写体像を撮影するモータ11、レンズ光学系12を含む撮影系回路と、2段階の操作ストロークを有し、第1段階の操作で自動合焦と自動露出を、第2段階の操作で撮影を指示するシャッタキー9を含むキー入力部30と、上記撮影系回路での適正露出値を自動設定し、上記シャッタキー9による所定の第1段階及び第2段階の指示操作状態を検出して、その検出結果により上記撮影系回路の自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する制御部22とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えばデジタルスチルカメラやカメラ機能付きの携帯電話機等に好適な撮像装置、撮像方法及びプログラムに関する。
従来、自動合焦(AF)機能を有するカメラにおいて、スナップ的な使い方をしたい場合や、AF方式によるピントが合いにくい状況下での撮影に際して、失敗なく迅速に撮影を行なうものとして、あえてAF機能を使用せず、一定の被写界深度を有する固定焦点として撮影を実行するようにしたものが考えられている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−090823号公報
しかしながら、上記特許文献1では、自動焦点モードと固定焦点モードとをモード切換えにより任意選択する必要がある。したがって、自動焦点モードを選択している状態から即時固定焦点モードでの迅速な撮影を行なうことはできず、大切なシャッタチャンスを逃してしまう可能性も充分にあり得る。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、モード切換え等の手間をかけることなく即時自動合焦を解除して固定焦点による撮影を実行することが可能な撮像装置、撮像方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影手段と、この撮影手段での適正露出値を自動設定する自動露出手段と、2段階の操作ストロークを有し、第1段階の操作で自動合焦と自動露出を、第2段階の操作で撮影を指示する指示手段と、この指示手段による所定の第1段階及び第2段階の指示操作状態を検出する検出手段と、この検出手段での検出結果により、上記撮影手段の自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記検出手段は、第1段階の操作がなされてから第2段階の操作がなされるまでの時間も検出し、上記焦点制御手段は、上記検出手段が検出した時間が一定時間以下である場合に上記撮影手段を固定焦点位置とすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記検出手段は、装置の電源投入から上記第1段階の操作がなされるまでの時間も検出し、上記焦点制御手段は、上記検出手段が検出した時間が一定時間以下である場合に上記撮影手段を固定焦点位置とすることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記撮影手段は、上記指示手段の第1段階の操作で自動合焦機能の動作を開始し、上記焦点制御手段は、上記検出手段が上記指示手段の第2段階の操作を検出した時点で上記撮影手段の自動合焦機能の動作がまだ完了していない場合に上記撮影手段を固定焦点位置とすることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影手段と、この撮影手段での適正露出値を自動設定する自動露出手段と、上記自動露出手段で得られる適正露出値を予め設定した露出値と比較する比較手段と、この比較手段での比較結果により、上記撮影手段の自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、少なくとも複数の焦点距離を切換える多焦点距離切換機能と自動合焦機能とを有し、被写体像を撮影する撮影手段と、この撮影手段によりその時点の焦点距離を予め設定した焦点距離と比較する比較手段と、この比較手段での比較結果により、上記撮影手段の自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影手段と、この撮影手段での適正露出値を自動設定する自動露出手段と、この自動露出手段で自動設定される適正露出値に代えて、任意の露出値を手動設定する手動露出手段と、この手動露出手段により露出値が手動設定されている場合にこれを検出する検出手段と、この検出手段での検出結果により、上記撮影手段の自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、上記請求項1,5,6または7に記載の発明において、複数の固定焦点範囲から、被写体像の位置する固定焦点範囲を判定する焦点範囲判定手段をさらに具備し、上記焦点制御手段は、固定焦点位置に切換選択する際に上記焦点範囲判定手段で得た固定焦点範囲を選択することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、上記請求項8記載の発明において、上記撮影手段は、光源に応じた色温度調整を行なう自動ホワイトバランス機能を有し、上記焦点範囲判定手段は、この自動ホワイトバランス機能による色温度調整の結果に応じて被写体像の位置する固定焦点範囲を判定することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、上記請求項8記載の発明において、上記焦点範囲判定手段が被写体像の位置する固定焦点範囲を判定した結果を報知する報知手段をさらに具備したことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、自動合焦機能と自動露出機能とを備え、2段階動作するシャッタキーの第1段階の操作で自動合焦と自動露出を、第2段階の操作で撮影を実行する撮像装置での撮像方法であって、上記シャッタキーによる所定の第1段階及び第2段階の指示操作状態を検出する検出工程と、この検出工程での検出結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御工程とを有したことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、自動合焦機能と自動露出機能とを備えた撮像装置での撮像方法であって、自動露出機能で得られる適正露出値を予め設定した露出値と比較する比較工程と、この比較工程での比較結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御工程とを有したことを特徴とする。
請求項13記載の発明は、少なくとも複数の焦点距離を切換える多焦点距離切換機能と自動合焦機能とを備えた撮像装置での撮像方法であって、その時点の焦点距離を予め設定した焦点距離と比較する比較工程と、この比較工程での比較結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御工程とを有したことを特徴とする。
請求項14記載の発明は、自動合焦機能と自動露出機能とを備え、自動露出機能で得る露出値に代えて、任意の露出値を手動設定する手動露出機能も備えた撮像装置での撮像方法であって、上記手動露出機能により露出値が手動設定されている場合にこれを検出する検出工程と、この検出工程での検出結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御工程とを有したことを特徴とする。
請求項15記載の発明は、上記請求項11乃至14いずれかに記載の発明において、複数の固定焦点範囲から、被写体像の位置する固定焦点範囲を判定する焦点範囲判定工程をさらに有し、上記焦点制御工程は、固定焦点位置に切換選択する際に上記焦点範囲判定工程で得た固定焦点範囲を選択することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、自動合焦機能と自動露出機能とを備え、2段階動作するシャッタキーの第1段階の操作で自動合焦と自動露出を、第2段階の操作で撮影を実行する撮像装置に内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、上記シャッタキーによる所定の第1段階及び第2段階の指示操作状態を検出する検出ステップと、この検出ステップでの検出結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御ステップとを実行させることを特徴とする。
請求項17記載の発明は、自動合焦機能と自動露出機能とを備えた撮像装置に内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、自動露出機能で得られる適正露出値を予め設定した露出値と比較する比較ステップと、この比較ステップでの比較結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御ステップとを実行させることを特徴とする。
請求項18記載の発明は、少なくとも複数の焦点距離を切換える多焦点距離切換機能と自動合焦機能とを備えた撮像装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、その時点の焦点距離を予め設定した焦点距離と比較する比較ステップと、この比較ステップでの比較結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御ステップとを実行させることを特徴とする。
請求項19記載の発明は、自動合焦機能と自動露出機能とを備え、自動露出機能で得る露出値に代えて、任意の露出値を手動設定する手動露出機能も備えた撮像装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、上記手動露出機能により露出値が手動設定されている場合にこれを検出する検出ステップと、この検出ステップでの検出結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御ステップとを実行させることを特徴とする。
請求項20記載の発明は、上記請求項16乃至19いずれかに記載の発明において、複数の固定焦点範囲から、被写体像の位置する固定焦点範囲を判定する焦点範囲判定ステップをさらに有し、上記焦点制御ステップは、固定焦点位置に切換選択する際に上記焦点範囲判定ステップで得た固定焦点範囲を選択することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、2段階の操作ストロークを有するシャッタキーの操作の仕方により自動合焦と固定焦点とを任意に切換選択でき、必要により即時迅速な撮影動作を実行できる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、例えばシャッタキーの第1段階の操作から第2段階の操作に至る時間が一定値以下である場合に固定焦点での撮影を実行するようにしたので、通常の自動合焦処理の流れにあっても、迅速な撮影に移行したい場合を検出した場合には、あえて固定焦点による撮影を実行できる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、電源投入直後の一定時間に限定してシャッタキーの第1段階の操作がなされた場合に即時固定焦点での撮影を実行するようにしたので、特に装置の電源を投入していない状態から電源を投入して迅速に固定焦点での撮影を実行する場合などに有効であり、シャッタチャンスを逃してしまう可能性をより低減できる。
請求項4記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、シャッタキーの第1段階の操作で自動合焦動作を開始し、それが完了する前に早くも第2段階の操作がなされた場合には、自動合焦動作を続行せずに即時固定焦点での撮影を実行するようにしたので、ユーザの操作意図を汲んで迅速に固定焦点での撮影を実行し、シャッタチャンスを逃してしまう可能性をより低減できる。
請求項5記載の発明によれば、自動露出により低輝度であると判断される場合には、パンフォーカスの効果を得るために絞り値を大きく設定するとその分の光量低下をシャッタ速度をより低速度とすることでも補償しきれず、画像が暗くなってしまうため、あえて適正露出による自動焦点を優先することで、撮影の失敗を回避できる。
請求項6記載の発明によれば、焦点距離が望遠側であると判断される場合には、被写界深度が狭く、パンフォーカスの効果を得ることが困難となるため、自動焦点を優先することで、撮影の失敗を回避できる。
請求項7記載の発明によれば、ユーザのマニュアル露出が選択されている状態では、パンフォーカスの効果を得るべく絞り値を大きく設定すると、ユーザが設定した露出の値が変わってしまうため、固定焦点とはせずに自動焦点を優先することで、ユーザの撮影意図を優先できる。
請求項8記載の発明によれば、上記請求項1,5,6または7に記載の発明の効果に加えて、複数の固定焦点範囲から、被写体像の位置する固定焦点範囲を判定し、固定焦点位置に切換選択する際にはその判定した固定焦点範囲を選択するようにしたので、より被写体像に正確に合焦した撮影を実行できる。
請求項9記載の発明によれば、上記請求項8記載の発明の効果に加えて、自動ホワイトバランス機能による光源に対する色温度調整の結果から被写体像が室内か屋外かを判定し、固定焦点範囲を切換えるようにしたので、より被写体像の位置する固定焦点範囲を正確に判定することで、さらにより正確に合焦した撮影を実行できる。
請求項10記載の発明によれば、上記請求項8記載の発明の効果に加えて、複数の固定焦点範囲の中から撮影を実行した固定焦点範囲を報知することで、ユーザにその内容を認識させ、不都合があれば即時撮影し直すことができる。
請求項11記載の発明によれば、2段階の操作ストロークを有するシャッタキーの操作の仕方により自動合焦と固定焦点とを任意に切換選択でき、必要により即時迅速な撮影動作を実行できる。
請求項12記載の発明によれば、自動露出により低輝度であると判断される場合には、パンフォーカスの効果を得るために絞り値を大きく設定するとその分の光量低下をシャッタ速度をより低速度とすることでも補償しきれず、画像が暗くなってしまうため、あえて適正露出による自動焦点を優先することで、撮影の失敗を回避できる。
請求項13記載の発明によれば、焦点距離が望遠側であると判断される場合には、被写界深度が狭く、パンフォーカスの効果を得ることが困難となるため、自動焦点を優先することで、撮影の失敗を回避できる。
請求項14記載の発明によれば、ユーザのマニュアル露出が選択されている状態では、パンフォーカスの効果を得るべく絞り値を大きく設定すると、ユーザが設定した露出の値が変わってしまうため、固定焦点とはせずに自動焦点を優先することで、ユーザの撮影意図を優先できる。
請求項15記載の発明によれば、上記請求項11乃至14いずれかに記載の発明の効果に加えて、複数の固定焦点範囲から、被写体像の位置する固定焦点範囲を判定し、固定焦点位置に切換選択する際にはその判定した固定焦点範囲を選択するようにしたので、より被写体像に正確に合焦した撮影を実行できる。
請求項16記載の発明によれば、2段階の操作ストロークを有するシャッタキーの操作の仕方により自動合焦と固定焦点とを任意に切換選択でき、必要により即時迅速な撮影動作を実行できる。
請求項17記載の発明によれば、自動露出により低輝度であると判断される場合には、パンフォーカスの効果を得るために絞り値を大きく設定するとその分の光量低下をシャッタ速度をより低速度とすることでも補償しきれず、画像が暗くなってしまうため、あえて適正露出による自動焦点を優先することで、撮影の失敗を回避できる。
請求項18記載の発明によれば、焦点距離が望遠側であると判断される場合には、被写界深度が狭く、パンフォーカスの効果を得ることが困難となるため、自動焦点を優先することで、撮影の失敗を回避できる。
請求項19記載の発明によれば、ユーザのマニュアル露出が選択されている状態では、パンフォーカスの効果を得るべく絞り値を大きく設定すると、ユーザが設定した露出の値が変わってしまうため、固定焦点とはせずに自動焦点を優先することで、ユーザの撮影意図を優先できる。
請求項20記載の発明によれば、上記請求項16乃至19いずれかに記載の発明の効果に加えて、複数の固定焦点範囲から、被写体像の位置する固定焦点範囲を判定し、固定焦点位置に切換選択する際にはその判定した固定焦点範囲を選択するようにしたので、より被写体像に正確に合焦した撮影を実行できる。
(第1の実施の形態)
以下本発明をデジタルスチルカメラに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
以下本発明をデジタルスチルカメラに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、その外観構成を示すもので、ここでは主として前面及び上面の構成を示す。
このデジタルスチルカメラ1は、略矩形の薄板状金属外装ボディの前面に、撮影レンズ2、セルフタイマランプ3、光学ファインダ窓4、マイクロホン部5、ストロボ発光部6、及びグリップバー7を配設し、上面の(ユーザにとって)右端側には電源キー8及びシャッタキー9を配する。
このデジタルスチルカメラ1は、略矩形の薄板状金属外装ボディの前面に、撮影レンズ2、セルフタイマランプ3、光学ファインダ窓4、マイクロホン部5、ストロボ発光部6、及びグリップバー7を配設し、上面の(ユーザにとって)右端側には電源キー8及びシャッタキー9を配する。
撮影レンズ2は、焦点距離を無段階に可変するズーム機能及びAF機能を有し、電源オフ時及び基本モードである再生時にはボディ内に沈胴する。
グリップバー7は、ユーザが撮影時にデジタルスチルカメラ1を右手で筐体右側面側から把持した場合に右手中指、薬指、及び小指が確実に該筐体を把持できるように埋設された金属製の帯状突起である。
また、電源キー8は、電源のオン/オフ毎に操作するキーであり、シャッタキー9は、撮影モード時に撮影タイミングを指示する。
また、ここでは図示しないが、デジタルスチルカメラ1の背面には、モードスイッチ、スピーカ部、メニューキー、十字キー、セットキー、光学ファインダ、ストロボチャージランプ、及び表示部等を配する。
さらにデジタルスチルカメラ1の底面には、これも図示しないが、記録媒体として用いられるメモリカードを着脱するためのメモリカードスロットや、外部のパーソナルコンピュータ等と接続するためのシリアルインタフェースコネクタとして、例えばUSB(Universal Seriual Bus)コネクタ等が設けられるものとする。
次いで図2により上記デジタルスチルカメラ1の電子回路構成を説明する。
同図で、基本モードである撮影モードにおいては、モータ(M)11の駆動により合焦位置や絞り位置が移動される、上記撮影レンズ2を構成するレンズ光学系12の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD13が、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。
同図で、基本モードである撮影モードにおいては、モータ(M)11の駆動により合焦位置や絞り位置が移動される、上記撮影レンズ2を構成するレンズ光学系12の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD13が、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド回路(S/H)16でサンプルホールドされ、A/D変換器17でデジタルデータに変換され、カラープロセス回路18で画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行なわれて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crが生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ19に出力される。
DMAコントローラ19は、カラープロセス回路18の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、同じくカラープロセス回路18からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ19内部のバッファに書込み、DRAMインタフェース(I/F)20を介してバッファメモリとして使用されるDRAM21にDMA転送を行なう。
制御部22は、CPUと、後述する撮影モード時のシャッタキー9の操作に対する処理を含む該CPUで実行される動作プログラムを固定的に記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成され、このデジタルスチルカメラ1全体の制御動作を司る。
しかして制御部22は、上記輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRAMインタフェース20を介してDRAM21より読出し、VRAMコントローラ23を介してVRAM24に書込む。
デジタルビデオエンコーダ25は、上記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ23を介してVRAM24より定期的に読出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部26に出力する。
この表示部26は、上述した如くデジタルスチルカメラ1の背面側に設けられるもので、撮影モード時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能し、デジタルビデオエンコーダ25からのビデオ信号に基づいた表示を行なうことで、その時点でVRAMコントローラ23から取込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに表示することとなる。
このように表示部26にその時点での画像がモニタ画像としてリアルタイムに表示されている、所謂スルー画像の表示状態で、静止画撮影を行ないたいタイミングで上記シャッタキー9を操作すると、トリガ信号を発生する。
制御部22は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD13から取込んでいる1画面分の輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送を取り止め、あらためて適正な露出条件に従った絞り値及びシャッタ速度でCCD13を駆動して1画面分の起動及び色差信号を得てDRAM21へ転送し、その後にこの経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
この記録保存の状態では、制御部22がDRAM21に書込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインタフェース20を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出してJPEG(Joint Photograph coding Experts Group)回路27に書込み、このJPEG回路27でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
そして、得た符号データを1画像のデータファイルとして該JPEG回路27から読出し、このデジタルスチルカメラ1の記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカード28か、またはこのデジタルスチルカメラ1に固定的に内蔵される内蔵メモリ29のいずれか一方に書込む。
そして、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びメモリカード28または内蔵メモリ29への全圧縮データの書込み終了に伴なって、制御部22はCCD13からDRAM21への経路を再び起動する。
また、制御部22には、キー入力部30、音声処理部31、及びストロボ駆動部32が接続される。
キー入力部30は、上述した電源キー8、シャッタキー9や、モードスイッチ、メニューキー、十字キー及びセットキー等から構成され、それらのキー操作に伴なう信号は直接制御部22へ送出される。
音声処理部31は、PCM音源等の音源回路を備え、音声の録音時には上記マイクロホン部(MIC)5より入力された音声信号をデジタル化し、所定のデータファイル形式、例えばMP3(MPEG−1 audio layer 3)規格にしたがってデータ圧縮して音声データファイルを作成してメモリカード28または内蔵メモリ29へ送出する一方、音声の再生時にはメモリカード28または内蔵メモリ29から送られてきた音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、上述したデジタルスチルカメラ1のハイメン側に設けられるスピーカ部(SP)33を駆動して、拡声放音させる。
ストロボ駆動部32は、静止画像撮影時に図示しないストロボ用の大容量コンデンサを充電した上で、制御部22からの制御に基づいて上記ストロボ発光部6を閃光駆動する。
しかるに、静止画像ではなく動画像の撮影時においては、シャッタキー9が操作され続けている間、上述した静止画データをJPEG回路27でデータ圧縮した静止画データファイルのメモリカード28または内蔵メモリ29への記録を時間的に連続して実行し、該シャッタキー9の操作が終わるか、または所定の制限時間、例えば30秒が経過した時点でそれら一連の静止画データファイルを一括してモーションJPEGのデータファイル(AVIファイル)として設定し直す。
また、基本モードである再生モード時には、制御部22がメモリカード28または内蔵メモリ29に記録されている画像データを選択的に読出し、JPEG回路27で撮影モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で圧縮されている画像データを伸長し、伸長した画像データをDRAMインタフェース20を介してDRAM21に保持させた上で、このDRAM21の保持内容をVRAMコントローラ23を介してVRAM24に記憶させ、このVRAM24より定期的に画像データを読出してビデオ信号を発生し、上記表示部26で再生出力させる。
選択した画像データが静止画像ではなく動画像であった場合、選択した動画像ファイルを構成する個々の静止画データの再生を時間的に連続して実行し、すべての静止画データの再生を終了した時点で、次に再生の指示がなされるまで先頭に位置する静止画データのみを用いて再生表示する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、以下に示す各処理は、基本的に制御部22が予め固定記憶したプログラムに基づいて実行するものである。
なお、以下に示す各処理は、基本的に制御部22が予め固定記憶したプログラムに基づいて実行するものである。
また、本実施の形態においては上記シャッタキー9が2段階のストローク操作で動作し、基本的な動作として第1段階のストローク操作、一般に「半押し」と呼称される状態でAF動作を実行して合焦状態と露出状態とをロックし、その後の第2段階のストローク操作、一般に「全押し」と呼称される状態で上記ロックした合焦状態及び露出状態による撮影を実行するものとする。
図3は、撮影モード時の処理内容を示すもので、その当初にはその時点で選択されている撮影レンズ2のズーム位置に対応した焦点距離でAE処理を実行し、適正露出値を得て絞り値及びシャッタ速度を設定する(ステップA01)。
その上で、該シャッタ速度がこのモニタ状態のフレームレートに、対応した値、例えばフレームレートが30フレーム/[秒]であれば1/30[秒]を充分越える高い速度となるように調整してCCD13から画像を得、併せて自動ホワイトバランス(AWB)処理により光源の色温度に対応したホワイトバランスとなるようにカラープロセス回路18で調整を施した上で(ステップA02)、表示部26にスルー画像を表示しながら(ステップA03)、キー入力部30のシャッタキー9が半押し状態となったか否か判断する(ステップA04)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し状態となるとステップA04でこれを判断し、まず半押し状態からの経過時間をカウントする内部カウンタtのカウント動作を開始させた後(ステップA05)、所定のフォーカスエリアにピントが合うようにAF処理を行なって合焦位置をロックする(ステップA06)。このとき同時に、直前の上記ステップA01でのAE処理により取得した、適正な露出が得られる絞り値とシャッタ速度とをロックしておく。
この撮影条件をロックした状態から、さらにシャッタキー9が全押し操作されたか否か(ステップA07)、同シャッタキー9がまだ半押し操作されているか否か(ステップA08)を繰返し判断することで、シャッタキー9が半押し操作されていることを確認しながら、全押し操作されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップA08でこれを判断して上記撮影条件のロックを解き、再び上記ステップA01からの処理に戻る。
また、上記撮影条件をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップA07でこれを判断し、次にその時点での制御部22の内部カウンタtのカウント値が一定値、例えば時間1[秒]に相当する値以下であるか否かを判断する(ステップA09)。なお、この内部カウンタtのカウント値の一定値で表される時間は、予めユーザが任意に設定できるものとする。
ここで、内部カウンタtのカウント値が一定値より大きいと判断した場合には、シャッタキー9の半押し状態から全押し状態に移行するまでの間にそれだけの時間が経過しているものとし、さして迅速な撮影が要求されているのではないものとして、基本動作に基づく画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、上記撮影条件をロックしたままの状態で撮像による画像データを得た後(ステップA14)、撮影により得た画像データをファイル化してメモリカード28または内蔵メモリ29に記録保存し(ステップA15)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップA01からの処理に戻る。
また、上記ステップA09で内部カウンタtのカウント値が一定値以下であると判断した場合には、ユーザが急いでシャッタキー9を操作し、直ちに被写体を撮影したがっているものとして、できうる限りパンフォーカスに近い状態を設定するべく、その時点での撮影レンズ2のズーム位置に対応した、なるべく被写界深度が深くなる所定の合焦位置を固定設定する(ステップA10)。
図4は、このパンフォーカス処理の詳細な内容を示すサブルーチンであり、その当初には上記直前のステップA02での自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度から、それが太陽光の色温度であるか否かにより、このデジタルスチルカメラ1がその時点で屋外にあるか否かを判断する(ステップS01)。
ここで、上記撮影レンズ2を構成するレンズ光学系12が、例えば0.4[m]〜10[m]の範囲内であればいずれも被写体に合焦する近景用の固定焦点範囲と、1.5[m]〜無限遠(∞)の範囲内であればいずれも被写体に合焦する遠景用の固定焦点範囲の2段階の固定焦点範囲を有しているものとする。
上記ステップB01で自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度が太陽光の色温度であり、このカメラ1が屋外にあると判断した場合には、被写体もそれなりにカメラ1からある程度は離れているものと判定し、上記遠景用の固定焦点範囲となるようにレンズ光学系12を位置設定した上で(ステップS02)、このパンフォーカス設定のサブルーチンを終える。
また、反対に上記ステップB01で自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度が太陽光の色温度ではなく、このカメラ1が屋外にはないと判断した場合には、被写体もカメラ1からある程度近いものと判定し、上記近景用の固定焦点範囲となるようにレンズ光学系12を位置設定した上で(ステップS03)、このパンフォーカス設定のサブルーチンを終える。
図3に戻り、上記ステップA10でのパンフォーカス処理と併せて、直前の上記ステップA01で得た適正露出値から、最大限絞り値を大きく設定し、それに対応してシャッタ速度を遅くする、所謂絞り込むAE処理を実行した上で(ステップA11)、即時画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、まず撮像による画像データを得た後(ステップA12)、撮影により得た画像データをファイル化してメモリカード28または内蔵メモリ29に記録保存し(ステップA13)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップA01からの処理に戻る。
このように、2段階の操作ストロークを有するシャッタキー9の操作の仕方により自動合焦と固定焦点とを任意に切換選択でき、必要により即時迅速な撮影動作を実行できる。
特に、シャッタキー9の第1段階の操作から第2段階の操作に至る時間が一定値以下である場合にパンフォーカスとなるように撮影を実行するようにしたので、通常の自動合焦処理の流れにあっても、迅速な撮影に移行したい場合を検出した場合には、あえてパンフォーカスとし、所謂ピンボケの発生しにくい状態での撮影に移行できる。
加えて、パンフォーカス設定として、複数、例えば2つの固定焦点範囲の中からその撮影条件に対応した範囲を判定し、固定焦点位置に切換選択する際にはその判定した固定焦点範囲を選択するようにしたので、より被写体像に正確に合焦した撮影を実行できる。
この固定焦点範囲の判定要件の一例として、自動ホワイトバランス機能による光源に対する色温度調整の結果から撮影しようとする被写体像が室内か屋外かを判定するものとしたことで、ユーザに一切の負担をかけることなく、より被写体像の位置する固定焦点範囲を正確に判定することができ、さらにより正確に合焦した撮影を実行できる。
なお、上記ステップA12での撮影とそれに続くステップA13での記録保存と共に、記録結果を報知する一因として、カメラ1の表示部26で上記ステップS02またはS03で設定した固定焦点範囲を数値化して表示するものとしてもよい。
図5は、撮影直後の表示部26に一定時間、各種撮影データの1つとして固定焦点範囲を表示した場合を例示するものである。同図で、ストロボ発光モードa、残り撮影可能枚数c、フォーカスフレームd、固定焦点範囲e、及び露光値(シャッタ速度及び絞り(F)値)fを適宜表示部26に分散配置して表示する。
このうち固定焦点範囲eとしては、例えば図示する如く遠景用の固定焦点範囲を具体的な数値、すなわち「1.5m〜無限遠(∞)」で示すことにより、撮影した画像中の合焦した範囲を報知することで、ユーザにその内容を認識させ、不都合があれば即時撮影し直すことができる。
(第2の実施の形態)
以下本発明をデジタルスチルカメラに適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
以下本発明をデジタルスチルカメラに適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路構成については上記図2と基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を用いるものとし、それらの図示及び説明は省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、以下に示す各処理は、基本的に制御部22が予め固定記憶したプログラムに基づいて実行するものである。
なお、以下に示す各処理は、基本的に制御部22が予め固定記憶したプログラムに基づいて実行するものである。
また、本実施の形態においては上記シャッタキー9が2段階のストローク操作で動作し、基本的な動作として第1段階のストローク操作、一般に「半押し」と呼称される状態でAF動作を実行して合焦状態と露出状態とをロックし、その後の第2段階のストローク操作、一般に「全押し」と呼称される状態で上記ロックした合焦状態及び露出状態による撮影を実行するものとする。
図6及び図7は、電源キー8の操作に伴う電源投入とその後に自動設定される基本モードである撮影モード時の処理内容を示すもので、その当初には電源キー8の操作により電源が投入されるのを待機する(ステップB01)。
そして、電源キー8の操作により電源が投入されると、制御部22はこれをステップB01で判断し、まず電源投入後の経過時間をカウントする内部カウンタt1のカウント動作を開始させる(ステップB02)。
その後、その時点で選択されている撮影レンズ2のズーム位置に対応した焦点距離でAE処理を実行し、適正露出値を得て絞り値及びシャッタ速度を設定する(ステップB03)。
その上で、該シャッタ速度がこのモニタ状態のフレームレートに対応した値、例えばフレームレートが30フレーム/[秒]であれば1/30[秒]を充分越える高い速度となるように調整してCCD13から画像を得、併せて自動ホワイトバランス(AWB)処理により光源の色温度に対応したホワイトバランスとなるようにカラープロセス回路18で調整を施した上で(ステップB04)、表示部26にスルー画像を表示しながら(ステップB05)、キー入力部30のシャッタキー9が半押し状態となったか否か判断する(ステップB06)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
ここで、シャッタキー9が半押し状態となるとステップB05でこれを判断し、次にその時点で制御部22の内部カウンタt1のカウント値が一定値、例えば時間5[秒]に相当する値以下であるか否かを判断する(ステップB07)。なお、この内部カウンタt1のカウント値の一定値で表される時間は、予めユーザが任意に設定できるものとする。
内部カウンタt1のカウント値が一定値以下である場合には、電源キー8の操作による電源オンのタイミングからさほどの時間が経過しておらず、ユーザが急いでシャッタキー9を操作し、直ちに被写体を撮影したがっているものとして、できうる限りパンフォーカスに近い状態を設定するべく、その時点での撮影レンズ2のズーム位置に対応した、なるべく被写界深度が深くなる所定の合焦位置を固定設定する(ステップB08)。
このとき、上記図4に示した如くこのパンフォーカス設定においては、上記直前のステップB04での自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度から、それが太陽光の色温度であるか否かにより、このデジタルスチルカメラ1がその時点で屋外にあるか否かを判断する(ステップS01)。
ここで、上記撮影レンズ2を構成するレンズ光学系12が、例えば0.4[m]〜10[m]の範囲内であればいずれも被写体に合焦する近景用の固定焦点範囲と、1.5[m]〜無限遠(∞)の範囲内であればいずれも被写体に合焦する遠景用の固定焦点範囲の2段階の固定焦点範囲を有しているものとする。
上記ステップS01で自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度が太陽光の色温度であり、このカメラ1が屋外にあると判断した場合には、被写体もそれなりにカメラ1からある程度は離れているものと判定し、上記遠景用の固定焦点範囲となるようにレンズ光学系12を位置設定した上で(ステップS02)、このパンフォーカス設定のサブルーチンを終える。
また、反対に上記ステップS01で自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度が太陽光の色温度ではなく、このカメラ1が屋外にはないと判断した場合には、被写体もカメラ1からある程度近いものと判定し、上記近景用の固定焦点範囲となるようにレンズ光学系12を位置設定した上で(ステップS03)、このパンフォーカス設定のサブルーチンを終える。
図6に戻り、上記ステップB08でのパンフォーカス処理と併せて、直前の上記ステップB03で得た適正露出値から、最大限絞り値を大きく設定し、それに対応してシャッタ速度を遅くする、所謂絞り込むAE処理を実行した上で(ステップB09)、さらにシャッタキー9が全押し操作されたか否か(ステップB10)、同シャッタキー9がまだ半押し操作されているか否か(ステップB11)を繰返し判断することで、シャッタキー9が半押し操作されていることを確認しながら、全押し操作されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップB11でこれを判断して上記パンフォーカス状態を得るための撮影条件のロックを解き、再び上記ステップB03からの処理に戻る。
また、上記撮影条件をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップB10でこれを判断し、即時画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、まず撮像による画像データを得た後(ステップB12)、撮影により得た画像データをファイル化してメモリカード28または内蔵メモリ29に記録保存し(ステップB13)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップB03からの処理に戻る。
また、上記ステップB07で電源投入後の経過時間をカウントする内部カウンタt1のカウント値が一定値より大きい場合には、電源キー8の操作による電源オンのタイミングからそれだけの時間が経過しているものとし、さして迅速な撮影が要求されているのではないものとして、次にシャッタキー9が半押し操作されてからの経過時間をカウントする内部カウンタt2のカウント動作を開始させた上で(ステップB14)、所定のフォーカスエリアにピントが合うようにAF処理を行なって合焦位置を得、これをロックする(ステップB15)。このとき、同時に直前の上記ステップB03のAE処理で取得した、適正な露出が得られる絞り値とシャッタ速度とを確定してこれもロックする。
この撮影条件をロックした状態から、さらにシャッタキー9が全押し操作されたか否か(ステップB16)、同シャッタキー9がまだ半押し操作されているか否か(ステップB17)を繰返し判断することで、シャッタキー9が半押し操作されていることを確認しながら、全押し操作されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップB17でこれを判断して上記撮影条件のロックを解き、再び上記ステップB03からの処理に戻る。
また、上記撮影条件をロックした状態から、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップB16でこれを判断し、次にその時点での制御部22の内部カウンタt2のカウント値が一定値、例えば時間1[秒]に相当する値以下であるか否かを判断する(ステップB18)。なお、なお、この内部カウンタt2のカウント値の一定値で表される時間は、予めユーザが任意に設定できるものとする。
ここで、内部カウンタt2のカウント値が一定値より大きいと判断した場合には、シャッタキー9の半押し操作から全押し操作までの間にそれだけの時間が経過しているものとし、さして迅速な撮影が要求されているのではないものとして、通常の画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、まず撮像による画像データを得た後(ステップB23)、撮影により得た画像データをファイル化してメモリカード28または内蔵メモリ29に記録保存し(ステップB24)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップB03からの処理に戻る。
また、上記ステップB18で内部カウンタt2のカウント値が一定値以下である場合には、シャッタキー9を半押し操作してから全押し操作するまでの間にさほどの時間が経過しておらず、ユーザが急いでシャッタキー9を操作し、直ちに被写体を撮影したがっているものとして、できうる限りパンフォーカスに近い状態を設定するべく、その時点での撮影レンズ2のズーム位置に対応した、なるべく被写界深度が深くなる所定の合焦位置を固定設定する(ステップB19)。
このとき、上記図4に示した如くこのパンフォーカス設定においては、上記直前のステップB04での自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度から、それが太陽光の色温度であるか否かにより、このデジタルスチルカメラ1がその時点で屋外にあるか否かを判断する(ステップS01)。
このステップS01で自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度が太陽光の色温度であり、このカメラ1が屋外にあると判断した場合には、被写体もそれなりにカメラ1からある程度は離れているものと判定し、上記遠景用の固定焦点範囲となるようにレンズ光学系12を位置設定した上で(ステップS02)、このパンフォーカス設定のサブルーチンを終える。
また、反対に上記ステップS01で自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度が太陽光の色温度ではなく、このカメラ1が屋外にはないと判断した場合には、被写体もカメラ1からある程度近いものと判定し、上記近景用の固定焦点範囲となるようにレンズ光学系12を位置設定した上で(ステップS03)、このパンフォーカス設定のサブルーチンを終える。
図7に戻り、上記ステップB19でのパンフォーカス処理と併せて、上記直前のステップB03で取得した適正露出値から、最大限絞り値を大きく設定し、それに対応してシャッタ速度を遅くする、所謂絞り込むAE処理を実行した上で(ステップB20)、即時画像データの記録保存状態に移行する。
そして、撮像による画像データを得た後(ステップB21)、得た画像データをファイル化してメモリカード28または内蔵メモリ29に記録保存し(ステップB22)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップB03からの処理に戻る。
このように、上記第1の実施の形態で説明した場合に加えて、さらに電源投入直後の一定時間に限定してシャッタキー9の半押し操作によりパンフォーカスとなるような撮影を実行するようにしたので、特にデジタルスチルカメラ1の電源を投入していない状態から電源キー8操作により電源を投入して迅速に固定焦点での撮影を実行する場合などに有効であり、シャッタチャンスを逃してしまう可能性をより低減できる。
(第3の実施の形態)
以下本発明をデジタルスチルカメラに適用した場合の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
以下本発明をデジタルスチルカメラに適用した場合の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図1と、電子回路構成については上記図2と基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を用いるものとし、それらの図示及び説明は省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、以下に示す各処理は、基本的に制御部22が予め固定記憶したプログラムに基づいて実行するものである。
なお、以下に示す各処理は、基本的に制御部22が予め固定記憶したプログラムに基づいて実行するものである。
また、本実施の形態においては上記シャッタキー9が2段階のストローク操作で動作し、基本的な動作として第1段階のストローク操作、一般に「半押し」と呼称される状態でAF動作を実行して合焦状態と露出状態とをロックし、その後の第2段階のストローク操作、一般に「全押し」と呼称される状態で上記ロックした合焦状態及び露出状態による撮影を実行するものとする。
図8は、撮影モード時の処理内容を示すもので、その当初にはその時点で選択されている撮影レンズ2のズーム位置に対応した焦点距離でAE処理を実行し、適正露出値を得て絞り値及びシャッタ速度を設定する(ステップC01)。
その上で、該シャッタ速度がこのモニタ状態のフレームレートに対応した値、例えばフレームレートが30フレーム/[秒]であれば1/30[秒]を充分越える高い速度となるように調整してCCD13から画像を得、併せて自動ホワイトバランス(AWB)処理により光源の色温度に対応したホワイトバランスとなるようにカラープロセス回路18で調整を施した上で(ステップBC02)、表示部26にスルー画像を表示しながら(ステップC03)、キー入力部30のシャッタキー9が半押し状態となったか否か判断する(ステップC04)、という処理を繰返し実行することで、シャッタキー9が半押し状態となるのを待機する。
しかして、シャッタキー9が半押し状態となるとステップC04でこれを判断し、所定のフォーカスエリアにピントが合うようにAF処理を開始する(ステップC05)。このとき同時に、直前の上記ステップC01でのAE処理により取得した、適正な露出が得られる絞り値とシャッタ速度とをロックしておく。
上記ステップC05でAF処理を開始してすぐに、シャッタキー9が全押し操作されたか否か(ステップC06)、同シャッタキー9がまだ半押し操作されているか否か(ステップC07)を繰返し判断することで、シャッタキー9が半押し操作されていることを確認しながら、全押し操作されるのを待機する。
ここで、シャッタキー9の半押し操作が解除された場合には、ステップC07でこれを判断して上記撮影条件のロックを解き、再び上記ステップC01からの処理に戻る。
また、シャッタキー9が全押し操作されると、ステップC06でこれを判断し、次にその時点で上記ステップC05で開始したAF処理が完了して合焦位置がロックしているか否かを判断する(ステップC08)。
ここで、AF処理が完了しており、合焦位置がロックされていると判断した場合には、シャッタキー9の半押し状態から全押し状態に移行するまでの間にAF処理の実行に充分なだけの時間が経過しているものとし、さして迅速な撮影が要求されているのではないものとして、基本動作に基づく画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、ロックしている撮影条件に基づいて撮像による画像データを得た後(ステップC13)、撮影により得た画像データをファイル化してメモリカード28または内蔵メモリ29に記録保存し(ステップC14)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップC01からの処理に戻る。
また、上記ステップC08でまだ合焦位置のロックはされておらず、AF処理が完了していないと判断した場合には、ユーザが急いでシャッタキー9を操作し、直ちに被写体を撮影したがっているものとして、できうる限りパンフォーカスに近い状態を設定するべく、その時点での撮影レンズ2のズーム位置に対応した、なるべく被写界深度が深くなる所定の合焦位置を固定設定する(ステップC09)。
このとき、上記図4に示した如くこのパンフォーカス設定においては、上記直前のステップC01での自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度から、それが太陽光の色温度であるか否かにより、このデジタルスチルカメラ1がその時点で屋外にあるか否かを判断する(ステップS01)。
ここで、上記撮影レンズ2を構成するレンズ光学系12が、例えば0.4[m]〜10[m]の範囲内であればいずれも被写体に合焦する近景用の固定焦点範囲と、1.5[m]〜無限遠(∞)の範囲内であればいずれも被写体に合焦する遠景用の固定焦点範囲の2段階の固定焦点範囲を有しているものとする。
上記ステップS01で自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度が太陽光の色温度であり、このカメラ1が屋外にあると判断した場合には、被写体もそれなりにカメラ1からある程度は離れているものと判定し、上記遠景用の固定焦点範囲となるようにレンズ光学系12を位置設定した上で(ステップS02)、このパンフォーカス設定のサブルーチンを終える。
また、反対に上記ステップS01で自動ホワイトバランス処理により得た光源の色温度が太陽光の色温度ではなく、このカメラ1が屋外にはないと判断した場合には、被写体もカメラ1からある程度近いものと判定し、上記近景用の固定焦点範囲となるようにレンズ光学系12を位置設定した上で(ステップS03)、このパンフォーカス設定のサブルーチンを終える。
図8に戻り、上記ステップC09でのパンフォーカス処理と併せて、直前の上記ステップC01で得た適正露出値から、最大限絞り値を大きく設定し、それに対応してシャッタ速度を遅くする、所謂絞り込むAE処理を実行した上で(ステップC10)、即時画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、まず撮像により画像データを得た後(ステップC11)、得た画像データをファイル化してメモリカード28または内蔵メモリ29に記録保存し(ステップC12)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップC01からの処理に戻る。
このように、シャッタキー9の半押し操作でAF動作を開始し、それが完了する前に早くもシャッタキー9が全押し操作された場合には、AF動作を続行せずに即時パンフォーカスとなる設定に切換えて撮影を実行するようにしたので、ユーザの操作意図を汲んで迅速にパンフォーカス状態での撮影を実行し、シャッタチャンスを逃してしまう可能性をより低減できる。
なお、上記第1乃至第3の実施の形態では、固定範囲を近景用と遠景用の2つであるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、撮影レンズ2を構成するレンズ光学系12の光学的な特性と、このデジタルスチルカメラ1を設計するにあたって要求されているカメラとしての使用のされ方の性格付け等に応じて、ただ一つの合焦焦点範囲を有するものとしてもよいし、あるいは3つ以上の合焦焦点範囲を有するものとしてもよい。
また、上記第1乃至第3の実施の形態では、複数の固定焦点範囲を有するものとし、被写体像がどの固定焦点範囲に位置しているのかを判定するための要因を、自動ホワイトバランス調整で得られる光源の色温度により求めるものとして説明したが、本発明はこれも限定するものではなく、他にも例えば、光源に周期的なフリッカ(ちらつき)を生じていれば蛍光灯が光源であるので室内であると判定し、あるいはその時点で設定されているストロボの発光モードや選択されているシーンプログラム等からも室内と屋外とを区別するなど、複数設定された固定焦点範囲の中から1つを判定する方法は種々考え出すことができる。
(第4の実施の形態)
以下本発明をカメラ機能付きのCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式の携帯電話機に適用した場合の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。
以下本発明をカメラ機能付きのCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式の携帯電話機に適用した場合の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。
図9(A),(B)は、この第4の実施の形態に係る携帯電話機40の外観構成を示すもので、ヒンジ部41を介在して2つの筐体42,43が一定の角度範囲内で回動自在に一体に構成された折りたたみ式となっており、図9(A)が最大限に開いた状態の内面を、図9(B)が折りたたんだ状態の主として上部筐体42の外面を示す。
図9(A)に示すように上部筐体42の内面には、受話器となるスピーカ44及びメイン表示部45が備えられる。
一方、下部筐体43の内面には、ダイヤルキー等を含む各種キー46及び送話器となるマイクロホン47が備えられる。
一方、下部筐体43の内面には、ダイヤルキー等を含む各種キー46及び送話器となるマイクロホン47が備えられる。
また、図9(B)に示すように、上部筐体42の外面には、カメラ部48、撮影ライト49、及びサブ表示部50が備えられる。さらに、下部筐体43内にも延在されているアンテナ51がヒンジ部41より外部に突出形成される。
ここでカメラ部48は、焦点距離を無段階に可変するズーム機能及びAF機能を有するものとする。
上記各種キー46には、ダイヤルキーや電源キー、回線接続、回線切断等のキーと共に、カメラモードを設定するカメラキー46a、シャッタキーとしても機能するセット(SET)キー46bを備え、さらに上記ヒンジ部41のアンテナ51を備えていない側の側端面にシャッタキー46c、上記カメラ部48のズーム、露出値等を指示する、上記セットキー46bを中心に位置したリングキー46dを備える。
上記各種キー46には、ダイヤルキーや電源キー、回線接続、回線切断等のキーと共に、カメラモードを設定するカメラキー46a、シャッタキーとしても機能するセット(SET)キー46bを備え、さらに上記ヒンジ部41のアンテナ51を備えていない側の側端面にシャッタキー46c、上記カメラ部48のズーム、露出値等を指示する、上記セットキー46bを中心に位置したリングキー46dを備える。
図10は、上記携帯電話機40の回路構成を示すものである。同図で、上記アンテナ51は最寄りの基地局とCDMA方式の通信を行ない、このアンテナ51にRF部61を接続している。
このRF部61は、受信時にはアンテナ51から入力された信号をデュプレクサで周波数軸上から分離し、PLLシンセサイザから出力される所定周波数の局部発振信号と混合することによりIF信号に周波数変換し、さらに広帯域BPFで受信周波数チャネルのみを抽出し、AGC増幅器で希望受信波の信号レベルを一定にしてから次段の変復調部62へ出力する。
一方、RF部61は送信時に、変復調部62から送られてくるOQPSK(Offset Quadri−Phase Shift Keying)の変調信号を、後述する制御部65からの制御に基づいてAGC増幅器で送信電力制御した後にPLLシンセサイザから出力される所定周波数の局部発振信号と混合してRF帯に周波数変換し、PA(Power Amplifier)で大電力に増幅して、上記デュプレクサを介してアンテナ51より輻射送信させる。
変復調部62は、受信時にRF部61からのIF信号を直交検波器でベースバンドI・Q(In−phase・Quadrature−phase)信号に分離し、デジタル化してCDMA部63に出力する。
一方、変復調部62は送信時に、CDMA部63から送られてくるデジタル値のI・Q信号をアナログ化した後に直交変調器でOQPSK変調してRF部61に送出する。
CDMA部63は、受信時に変復調部62からのデジタル信号をPN(Pseudo Noise:擬似雑音)符号のタイミング抽出回路及びそのタイミング回路の指示に従って逆拡散・復調を行なう複数の復調回路に入力し、そこから出力される複数の復調シンボルの同期をとって合成器で合成して音声処理部64に出力する。
一方、CDMA部63は送信時に、音声処理部64からの出力シンボルを拡散処理した後にデジタルフィルタで帯域制限をかけてI・Q信号とし、変復調部62に送出する。
音声処理部64は、受信時にCDMA部63からの出力シンボルをデインタリーブし、それからビタビ復調器で誤り訂正処理を施した後に、音声処理DSP(Digital Signal Proccessor)で圧縮されたデジタル信号から通常のデジタル音声信号へと伸長し、これをアナログ化して上記スピーカ(SP)44を拡声駆動させる。
一方、音声処理部74は送信時に、上記マイクロホン(MIC)47から入力されるアナログの音声信号をデジタル化した後に音声処理DSPでデータ量を圧縮し、それから畳込み符号器で誤り訂正符号化してからインタリーブし、その出力シンボルをCDMA部63へ送出する。
しかして、上記RF部61、変復調部62、CDMA部63、及び音声処理部64に対して制御部65を接続し、この制御部65にGPSレシーバ66、画像撮影部67、画像処理部68、上記メイン表示部45、上記サブ表示部50、メモリカード69、バイブレータ部70、及びLED駆動部71を接続している。
ここで制御部65は、CPUと、後述するカメラモードでの撮影動作等を含むその動作プログラムを固定的に記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等で構成され、この携帯電話機40全体の動作を制御する。
GPSレシーバ66は、GPSアンテナ72が受信する複数のGPS衛星からの測位情報により現在位置の緯度、経度、及び高度と正確な現在時刻とを算出し、制御部65へ出力する。
画像撮影部67は、制御部65の制御の下に、上記カメラ部48を構成する、モータ(M)73により位置駆動される光学レンズ系74の撮影光軸後方に配置されたCCD75での撮影動作を制御し、撮影により得られる画像データをデジタル化して出力する。
画像処理部68は、画像撮影部67より得られる画像データを例えばJPEG方式に基づいてデータ圧縮する一方で、受信した画像データのデータ圧縮を解いて伸長し、元のビットマップ状の画像データを得る。
メモリカード69は、この携帯電話機40に着脱自在に備えられるもので、自機で撮影した画像データや受信により得た画像データ等を記憶しておく。
バイブレータ部70は、着信時等に予め設定された振動パターン及び振動強度で振動する。
LED駆動部71は、上記撮影ライト49を構成する高輝度白色LEDの駆動回路でなるものであり、必要によりカメラ部48の撮影対象となる被写体方向に向けて補助光を照射する。
なお、上記メイン表示部45及びサブ表示部50は、いずれもバックライト付きの反射/透過型カラー液晶パネルとその駆動回路で構成され、バックライトを点灯して透過型液晶としての表示が可能である一方、見やすさは多少落ちるものの、バックライトを消灯して外光を用いた反射型液晶としての表示も可能であるものとする。
また、図示はしないが、上記ヒンジ部41には上部筐体42と下部筐体43の展開状態及び折りたたみ状態を検出するための機構を有するものとする。この検出機構からの情報によりメイン表示部45は、カメラ部48により画像を撮影しようとすべく各種キー46のカメラキー46aを操作して移行するカメラモードにおいて、上記図9(A)に示したように上部筐体42と下部筐体43を開いた展開状態では、この携帯電話機40のユーザが自分以外の他者を撮影しようとする「相手撮り」を行なおうとしているものと判断し、サブ表示部50での表示を停止してメイン表示部45でカメラ部48でのモニタ画像を表示させる。このとき、各種キー46のセットキー46b及びシャッタキー46cのいずれを操作しても画像の撮影を実行する。
反対に、上記図9(B)に示したように上部筐体42と下部筐体43を閉じた折りたたみ状態では、この携帯電話機40のユーザが自分自身を撮影しようとする「自分撮り」を行なおうとしているものと判断し、メイン表示部45での表示を停止してサブ表示部50でカメラ部48でのモニタ画像を表示させる。このとき、シャッタキー46cを操作することで画像の撮影を実行する。
なお、この携帯電話機40においても、上記第1乃至第3の実施の形態のデジタルスチルカメラ1と同様に、静止画のみならず動画の記録と再生とが可能であるものとする。
その場合、撮影により得た静止画データ及び動画データはいずれもメモリカード69に記憶し、このメモリカード69に記憶した内容を再生モード下での選択指示により任意にメイン表示部45で再生出力することが可能であると共に、適宜電子メールの添付ファイルとして選択設定することで、通信相手にも送信することが可能であるものとする。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、ここでは各種キー46のセットキー46b及びシャッタキー46cはいずれも、1段階のストローク操作により即時撮影を実行するものとする。
なお、ここでは各種キー46のセットキー46b及びシャッタキー46cはいずれも、1段階のストローク操作により即時撮影を実行するものとする。
以下に示す各処理は、基本的に制御部65が予め固定記憶されたプログラムに基づいて実行するものである。
図11は、各種キー46のカメラキー46aを操作してカメラモードを設定した状態での静止画撮影時の処理内容を示すものである。その当初には、その時点で選択されているカメラ部48のズーム位置に対応した焦点距離でAE処理を実行し(ステップD01)、適正露出値を得て絞り値及びシャッタ速度を設定した上でそれらに基づいてCCD75から画像を得、メイン表示部45またはサブ表示部50にスルー画像を表示しながら(ステップD02)、各種キー46のセットキー46bまたはシャッタキー46cが押圧操作されたか否かを判断する(ステップD03)、という判断を繰返し実行することで、セットキー46bまたはシャッタキー46cが操作されるのを待機する。
図11は、各種キー46のカメラキー46aを操作してカメラモードを設定した状態での静止画撮影時の処理内容を示すものである。その当初には、その時点で選択されているカメラ部48のズーム位置に対応した焦点距離でAE処理を実行し(ステップD01)、適正露出値を得て絞り値及びシャッタ速度を設定した上でそれらに基づいてCCD75から画像を得、メイン表示部45またはサブ表示部50にスルー画像を表示しながら(ステップD02)、各種キー46のセットキー46bまたはシャッタキー46cが押圧操作されたか否かを判断する(ステップD03)、という判断を繰返し実行することで、セットキー46bまたはシャッタキー46cが操作されるのを待機する。
しかして、セットキー46bまたはシャッタキー46cが操作されるとステップD03でこれを判断し、直前の上記ステップD01のAE処理で取得した適正露出値(EV値)が、予め設定されている露出しきい値(EVth)より大きいか否かにより、その時点での適正露出値が充分な輝度を有する内容であるか否かを判断する(ステップD04)。
ここで、適正露出値が予め設定されている露出しきい値より大きく、充分な輝度を有すると判断した場合には、できうる限りパンフォーカスに近い状態を設定するべく、その時点での撮影レンズ2のズーム位置に対応した、なるべく被写界深度が深くなる所定の合焦位置を固定設定し(ステップD05)、併せて直前の上記ステップD01で得た適正露出値から、最大限絞り値を大きく設定し、それに対応してシャッタ速度を遅くする、所謂絞り込むAE処理を実行した上で(ステップD06)、画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、撮像による画像データを得た後(ステップD09)、撮影により得た画像データを画像処理部68でファイル化してメモリカード69に記録保存し(ステップD10)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップD01からの処理に戻る。
また、上記ステップD04で適正露出値が予め設定されている露出しきい値以下であり、充分な輝度がないと判断した場合には、パンフォーカスを得るための絞り込みを行なうと画像が暗いものとなってしまうため、あえて所定のフォーカスエリアにピントが合うようにAF処理を行なって合焦位置を得(ステップD07)、同時に直前の上記ステップD01でのAE処理により取得した、適正な露出が得られる絞り値とシャッタ速度とを確定した上で(ステップD08)画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、撮像による画像データを得た後(ステップD09)、撮影により得た画像データを画像処理部68でファイル化してメモリカード69に記録保存し(ステップD10)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップD01からの処理に戻る。
この場合、AF処理により画像を撮影して記録したことを、メイン表示部45またはサブ表示部50の画面中央に例えば「AF」または「オートフォーカス」の文字列にて表示することにより、ユーザに対してパンフォーカスで撮影するつもりであったが、オートフォーカスで撮影が実行されたことを知らせることができる。
このように、AE処理により画像が低輝度であると判断される場合には、固定焦点とするために絞り値を大きく設定するとその分の光量低下をシャッタ速度をより低速度とすることでも補償しきれず、どうしても画像が暗くなってしまうため、あえて適正露出によるAF処理を優先して実行させることで、撮影の失敗を回避できる。
(第5の実施の形態)
以下本発明をカメラ機能付きのCDMA方式の携帯電話機に適用した場合の第5の実施の形態について図面を参照して説明する。
以下本発明をカメラ機能付きのCDMA方式の携帯電話機に適用した場合の第5の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図9と、電子回路構成については上記図10と基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を用いるものとし、それらの図示及び説明は省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、ここでは各種キー46のセットキー46b及びシャッタキー46cはいずれも、1段階のストローク操作により即時撮影を実行するものとする。
なお、ここでは各種キー46のセットキー46b及びシャッタキー46cはいずれも、1段階のストローク操作により即時撮影を実行するものとする。
以下に示す各処理は、基本的に制御部65が予め固定記憶されたプログラムに基づいて実行するものである。
図12は、各種キー46のカメラキー46aを操作してカメラモードを設定した状態での静止画撮影時の処理内容を示すものである。その当初には、その時点で選択されているカメラ部48のズーム位置に対応した焦点距離でAE処理を実行し(ステップE01)、適正露出値を得て絞り値及びシャッタ速度を設定した上でそれらに基づいてCCD75から画像を得、メイン表示部45またはサブ表示部50にスルー画像を表示しながら(ステップE02)、各種キー46のセットキー46bまたはシャッタキー46cが押圧操作されたか否か(ステップE03)、光学レンズ系74によるズーム位置の移動が各種キー46のリングキー46dの「△」キーまたは「▽」キーにより指示されたか否か(ステップE04)を順次判断する、という判断を繰返し実行することで、セットキー46bまたはシャッタキー46cが操作されるか、リングキー46dの「△」キーまたは「▽」キーが操作されるのを待機する。
図12は、各種キー46のカメラキー46aを操作してカメラモードを設定した状態での静止画撮影時の処理内容を示すものである。その当初には、その時点で選択されているカメラ部48のズーム位置に対応した焦点距離でAE処理を実行し(ステップE01)、適正露出値を得て絞り値及びシャッタ速度を設定した上でそれらに基づいてCCD75から画像を得、メイン表示部45またはサブ表示部50にスルー画像を表示しながら(ステップE02)、各種キー46のセットキー46bまたはシャッタキー46cが押圧操作されたか否か(ステップE03)、光学レンズ系74によるズーム位置の移動が各種キー46のリングキー46dの「△」キーまたは「▽」キーにより指示されたか否か(ステップE04)を順次判断する、という判断を繰返し実行することで、セットキー46bまたはシャッタキー46cが操作されるか、リングキー46dの「△」キーまたは「▽」キーが操作されるのを待機する。
ここで、リングキー46dの「△」キーまたは「▽」キーが操作された場合、ステップE04でこれを判断し、その操作された内容によりモータ73が光学レンズ系74を駆動してズームアップまたはズームダウンを実行した上で(ステップE05)、再び上記ステップE01からの処理に戻る。
しかして、セットキー46bまたはシャッタキー46cが操作されるとステップE03でこれを判断し、その時点でのズーム位置に対応する焦点距離(f)が、予め設定されている焦点距離しきい値(fth)より小さいか否かにより、被写界深度の点からパンフォーカスの効果が得られるか否かを判断する(ステップE06)。
ここで、その時点での焦点距離が予め設定されている焦点距離しきい値より小さく、被写界深度を充分深く設定してほぼパンフォーカスの効果を得ることができると判断した場合には、できうる限りパンフォーカスに近い状態を設定するべく、その時点での撮影レンズ2のズーム位置に対応した、なるべく被写界深度が深くなる所定の合焦位置を固定設定し(ステップE07)、併せて直前の上記ステップE01で得た適正露出値から、最大限絞り値を大きく設定し、それに対応してシャッタ速度を遅くする、所謂絞り込むAE処理を実行した上で(ステップE08)、画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、撮像による画像データを得た後(ステップE11)、撮影により得た画像データを画像処理部68でファイル化してメモリカード69に記録保存し(ステップE12)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップE01からの処理に戻る。
また、上記ステップE06でその時点での焦点距離が予め設定されている焦点距離しきい値以上であり、被写界深度を深く設定してパンフォーカスの効果を得ることはできないと判断した場合には、あえて所定のフォーカスエリアにピントが合うようにAF処理を行なって合焦位置を得(ステップE09)、同時に直前の上記ステップE01でのAE処理により取得した、適正な露出が得られる絞り値とシャッタ速度とを確定した上で(ステップE10)、画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、撮像による画像データを得た後(ステップE11)、撮影により得た画像データを画像処理部68でファイル化してメモリカード69に記録保存し(ステップE12)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップE01からの処理に戻る。
この場合、AF処理により画像を撮影して記録したことを、メイン表示部45またはサブ表示部50の画面中央に例えば「AF」または「オートフォーカス」の文字列にて表示することにより、ユーザに対してパンフォーカスで撮影するつもりであったが、オートフォーカスで撮影が実行されたことを知らせることができる。
このように、焦点距離が大きく、望遠側であると判断される場合には、露出で絞り込みを行なっても被写界深度が狭く、パンフォーカスの効果を得ることが困難となるため、自動焦点を優先することで、撮影の失敗を回避できる。
(第6の実施の形態)
以下本発明をカメラ機能付きのCDMA方式の携帯電話機に適用した場合の第6の実施の形態について図面を参照して説明する。
以下本発明をカメラ機能付きのCDMA方式の携帯電話機に適用した場合の第6の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、その外観構成については上記図9と、電子回路構成については上記図10と基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を用いるものとし、それらの図示及び説明は省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、ここでは各種キー46のセットキー46b及びシャッタキー46cはいずれも、1段階のストローク操作により即時撮影を実行するものとする。
なお、ここでは各種キー46のセットキー46b及びシャッタキー46cはいずれも、1段階のストローク操作により即時撮影を実行するものとする。
以下に示す各処理は、基本的に制御部65が予め固定記憶されたプログラムに基づいて実行するものである。
図13は、各種キー46のカメラキー46aを操作してカメラモードを設定した状態での静止画撮影時の処理内容を示すものである。その当初には、まずユーザのモード設定によりマニュアル露出モードが設定されているか否かを判断し(ステップF01)、設定されていれば、ユーザの各種キー46のリングキー46dによるマニュアル操作通りの露出値を設定する一方で(ステップF02)、マニュアル露出モードが設定されていなければ、その時点で選択されているカメラ部48のズーム位置に対応した焦点距離でAE処理を実行する(ステップF03)。
図13は、各種キー46のカメラキー46aを操作してカメラモードを設定した状態での静止画撮影時の処理内容を示すものである。その当初には、まずユーザのモード設定によりマニュアル露出モードが設定されているか否かを判断し(ステップF01)、設定されていれば、ユーザの各種キー46のリングキー46dによるマニュアル操作通りの露出値を設定する一方で(ステップF02)、マニュアル露出モードが設定されていなければ、その時点で選択されているカメラ部48のズーム位置に対応した焦点距離でAE処理を実行する(ステップF03)。
そして、上記露出状態に対応した絞り値及びシャッタ速度に基づいてCCD75から画像を得、メイン表示部45またはサブ表示部50にスルー画像を表示しながら(ステップF04)、各種キー46のセットキー46bまたはシャッタキー46cが押圧操作されたか否か(ステップF05)、さらに露出に関する設定変更操作がなされたか否か(ステップF06)を順次判断する、という判断を繰返し実行することで、セットキー46bまたはシャッタキー46cが操作されるか、露出の変更設定操作がなされるのを待機する。
ここで、露出の変更設定操作がなされた場合、ステップF06でこれを判断し、露出モードをAEとマニュアル露出の一方に変更するなどの処理を含む、その操作された内容に対応した適宜露出設定の変更を実行した上で(ステップF07)、再び上記ステップF01からの処理に戻る。
しかして、セットキー46bまたはシャッタキー46cが操作されるとステップF05でこれを判断し、次にその時点でユーザのモード設定によりマニュアル露出モードが設定されているか否かを判断する(ステップF08)。
ここで、マニュアル露出モードが設定されておらず、直前のステップF03でAE処理を実行したと判断した場合には、できうる限りパンフォーカスに近い状態を設定するべく、その時点での撮影レンズ2のズーム位置に対応した、なるべく被写界深度が深くなる所定の合焦位置を固定設定し(ステップF11)、併せて直前の上記ステップE01で得た適正露出値から、最大限絞り値を大きく設定し、それに対応してシャッタ速度を遅くする、所謂絞り込むAE処理を実行した上で(ステップF12)、画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、撮像による画像データを得た後(ステップF13)、撮影により得た画像データを画像処理部68でファイル化してメモリカード69に記録保存し(ステップF14)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップF01からの処理に戻る。
また、上記ステップF08でその時点でマニュアル露出モードが設定されており、ユーザが任意に露出条件を設定していると判断した場合には、パンフォーカス効果を得るために絞り込み動作を行なうと、ユーザの設定した露出条件が変わってしまうため、あえて所定のフォーカスエリアにピントが合うようにAF処理を行なって合焦位置を得(ステップF09)、同時に直前の上記ステップF02でのマニュアル露出処理により設定されている絞り値とシャッタ速度とを確定した上で(ステップFE10)、画像データの記録保存状態に移行する。
すなわち、撮像による画像データを得た後(ステップE11)、撮影により得た画像データを画像処理部68でファイル化してメモリカード69に記録保存し(ステップE12)、以上で一連の撮影に関する処理を終了して、再び次の撮影に備えるべく上記ステップE01からの処理に戻る。
この場合、AF処理により画像を撮影して記録したことを、メイン表示部45またはサブ表示部50の画面中央に例えば「AF」または「オートフォーカス」の文字列にて表示することにより、ユーザに対してパンフォーカスで撮影するつもりであったが、オートフォーカスで撮影が実行されたことを知らせることができる。
このように、ユーザによるマニュアル露出が設定されている状態では、パンフォーカスの効果を得るべく絞り値を大きく設定すると、ユーザが設定した露出の値が変わってしまう可能性があるため、あえて固定焦点とはせずに自動合焦処理を実行することで、ユーザの撮影意図を変更してしまうことなく優先できる。
なお、上記第1乃至第3の実施の形態はいずれも本発明をデジタルスチルカメラに適用した場合について説明したものであり、また上記第4乃至第6の実施の形態はいずれも本発明をカメラ機能付きのCDMA方式の携帯電話機に適用した場合について説明したものであるが、本発明はこれらに限らず、他にもカメラ機能付きのPDA(Personal Digital Assistants:個人向け携帯情報端末)やモバイルコンピュータ、静止画撮影も可能なビデオムービーカメラや、さらには銀塩フィルムを用いた(スチル)カメラにも適用することが可能である。
また、上記第1乃至第3の実施の形態をカメラ機能付きのCDMA方式の携帯電話機に適用すること、上記第4乃至第6の実施の形態をデジタルカメラに適用することも当然可能である。
例えば、カメラ機能付きのCDMA方式の携帯電話機のセットキー46bまたはシャッタキー46cを2段階のストローク操作で動作できるようにし、カメラモードを設定した場合は、デジタルカメラと同様に「半押し」「全押し」を判断するようにすれば、上記第1乃至第3の実施の形態をカメラ機能付きのCDMA方式の携帯電話機に適用できる。
また、カメラ機能付きのCDMA方式の携帯電話機のシャッタキー操作の判断(ステップD03、ステップE03、ステップF05)を、デジタルカメラでのシャッタキー全押しの判断とすれば、上記第4乃至第6の実施の形態をデジタルカメラに適用することができる。
さらに、上記第1乃至第3の実施の形態では、近景用と遠景用の2つの固定焦点範囲を有するものとしてそのいずれかを判定するものとしたが、第4乃至第6の実施の形態のいずれも同様に複数の固定焦点範囲を有するものとしてもよく、加えてその判定方法も特に限定するものではない。
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…デジタルスチルカメラ、2…撮影レンズ、3…セルフタイマランプ、4…光学ファインダ窓、5…マイクロホン部(MIC)、6…ストロボ発光部、7…グリップバー、8…電源キー、9…シャッタキー、11…モータ(M)、12…レンズ光学系、13…CCD、14…タイミング発生器(TG)、15…垂直ドライバ、16…サンプルホールド回路(S/H)、17…A/D変換器、18…カラープロセス回路、19…DMAコントローラ、20…DRAMインタフェース(I/F)、21…DRAM、22…制御部、23…VRAMコントローラ、24…VRAM、25…デジタルビデオエンコーダ、26…表示部、27…JPEG回路、28…メモリカード、29…内蔵メモリ、30…キー入力部、31…音声処理部、32…ストロボ駆動部、33…スピーカ部(SP)、40…携帯電話機、41…ヒンジ部、42…上部筐体、43…下部筐体、44…スピーカ、45…メイン表示部、46…各種キー、46a…カメラキー、46b…セット(SET)キー、46c…シャッタキー、46d…リングキー、47…マイクロホン、48…カメラ部、49…撮影ライト、50…サブ表示部、51…アンテナ、61…RF部、62…変復調部、63…CDMA部、64…音声処理部、65…制御部、66…GPSレシーバ、67…画像撮影部、68…画像処理部、69…メモリカード、70…バイブレータ部、71…LED駆動部、72…GPSアンテナ、73…モータ(M)、74…光学レンズ系、75…CCD。
Claims (20)
- 自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影手段と、
この撮影手段での適正露出値を自動設定する自動露出手段と、
2段階の操作ストロークを有し、第1段階の操作で自動合焦と自動露出を、第2段階の操作で撮影を指示する指示手段と、
この指示手段による所定の第1段階及び第2段階の指示操作状態を検出する検出手段と、
この検出手段での検出結果により、上記撮影手段の自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御手段と
を具備したことを特徴とする撮像装置。 - 上記検出手段は、第1段階の操作がなされてから第2段階の操作がなされるまでの時間も検出し、
上記焦点制御手段は、上記検出手段が検出した時間が一定時間以下である場合に上記撮影手段を固定焦点位置とする
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 上記検出手段は、装置の電源投入から上記第1段階の操作がなされるまでの時間も検出し、
上記焦点制御手段は、上記検出手段が検出した時間が一定時間以下である場合に上記撮影手段を固定焦点位置とする
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 上記撮影手段は、上記指示手段の第1段階の操作で自動合焦機能の動作を開始し、
上記焦点制御手段は、上記検出手段が上記指示手段の第2段階の操作を検出した時点で上記撮影手段の自動合焦機能の動作がまだ完了していない場合に上記撮影手段を固定焦点位置とする
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影手段と、
この撮影手段での適正露出値を自動設定する自動露出手段と、
上記自動露出手段で得られる適正露出値を予め設定した露出値と比較する比較手段と、
この比較手段での比較結果により、上記撮影手段の自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御手段と
を具備したことを特徴とする撮像装置。 - 少なくとも複数の焦点距離を切換える多焦点距離切換機能と自動合焦機能とを有し、被写体像を撮影する撮影手段と、
この撮影手段によりその時点の焦点距離を予め設定した焦点距離と比較する比較手段と、
この比較手段での比較結果により、上記撮影手段の自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御手段と
を具備したことを特徴とする撮像装置。 - 自動合焦機能を有し、被写体像を撮影する撮影手段と、
この撮影手段での適正露出値を自動設定する自動露出手段と、
この自動露出手段で自動設定される適正露出値に代えて、任意の露出値を手動設定する手動露出手段と、
この手動露出手段により露出値が手動設定されている場合にこれを検出する検出手段と、
この検出手段での検出結果により、上記撮影手段の自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御手段と
を具備したことを特徴とする撮像装置。 - 複数の固定焦点範囲から、被写体像の位置する固定焦点範囲を判定する焦点範囲判定手段をさらに具備し、
上記焦点制御手段は、固定焦点位置に切換選択する際に上記焦点範囲判定手段で得た固定焦点範囲を選択する
ことを特徴とする請求項1,5,6または7に記載の撮像装置。 - 上記撮影手段は、光源に応じた色温度調整を行なう自動ホワイトバランス機能を有し、
上記焦点範囲判定手段は、この自動ホワイトバランス機能による色温度調整の結果に応じて被写体像の位置する固定焦点範囲を判定する
ことを特徴とする請求項8記載の撮像装置。 - 上記焦点範囲判定手段が被写体像の位置する固定焦点範囲を判定した結果を報知する報知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
- 自動合焦機能と自動露出機能とを備え、2段階動作するシャッタキーの第1段階の操作で自動合焦と自動露出を、第2段階の操作で撮影を実行する撮像装置での撮像方法であって、
上記シャッタキーによる所定の第1段階及び第2段階の指示操作状態を検出する検出工程と、
この検出工程での検出結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御工程と
を有したことを特徴とする撮像方法。 - 自動合焦機能と自動露出機能とを備えた撮像装置での撮像方法であって、
自動露出機能で得られる適正露出値を予め設定した露出値と比較する比較工程と、
この比較工程での比較結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御工程と
を有したことを特徴とする撮像方法。 - 少なくとも複数の焦点距離を切換える多焦点距離切換機能と自動合焦機能とを備えた撮像装置での撮像方法であって、
その時点の焦点距離を予め設定した焦点距離と比較する比較工程と、
この比較工程での比較結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御工程と
を有したことを特徴とする撮像方法。 - 自動合焦機能と自動露出機能とを備え、自動露出機能で得る露出値に代えて、任意の露出値を手動設定する手動露出機能も備えた撮像装置での撮像方法であって、
上記手動露出機能により露出値が手動設定されている場合にこれを検出する検出工程と、
この検出工程での検出結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御工程と
を有したことを特徴とする撮像方法。 - 複数の固定焦点範囲から、被写体像の位置する固定焦点範囲を判定する焦点範囲判定工程をさらに有し、
上記焦点制御工程は、固定焦点位置に切換選択する際に上記焦点範囲判定工程で得た固定焦点範囲を選択する
ことを特徴とする請求項11乃至14いずれかに記載の撮像装置。 - 自動合焦機能と自動露出機能とを備え、2段階動作するシャッタキーの第1段階の操作で自動合焦と自動露出を、第2段階の操作で撮影を実行する撮像装置に内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、
上記シャッタキーによる所定の第1段階及び第2段階の指示操作状態を検出する検出ステップと、
この検出ステップでの検出結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。 - 自動合焦機能と自動露出機能とを備えた撮像装置に内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、
自動露出機能で得られる適正露出値を予め設定した露出値と比較する比較ステップと、
この比較ステップでの比較結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。 - 少なくとも複数の焦点距離を切換える多焦点距離切換機能と自動合焦機能とを備えた撮像装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、
その時点の焦点距離を予め設定した焦点距離と比較する比較ステップと、
この比較ステップでの比較結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。 - 自動合焦機能と自動露出機能とを備え、自動露出機能で得る露出値に代えて、任意の露出値を手動設定する手動露出機能も備えた撮像装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、
上記手動露出機能により露出値が手動設定されている場合にこれを検出する検出ステップと、
この検出ステップでの検出結果により、上記自動合焦機能を動作させるか、一定の被写界深度が得られる固定焦点位置とするかを切換選択する焦点制御ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。 - 複数の固定焦点範囲から、被写体像の位置する固定焦点範囲を判定する焦点範囲判定ステップをさらに有し、
上記焦点制御ステップは、固定焦点位置に切換選択する際に上記焦点範囲判定ステップで得た固定焦点範囲を選択する
ことを特徴とする請求項16乃至19いずれかに記載の撮像装置。
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