JP2005191978A - 携帯電子機器、撮影方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡易な構成ながら手軽に正確に合焦したマクロ撮影を実行する。
【解決手段】通常撮影とマクロ撮影とを切り換えて被写体を撮像するモータ21、レンズ光学系22及びCCD23と、撮像している画像をリアルタイムでモニタ表示する表示部17と、マクロ撮影での撮像を指示するマクロモードキー14と、このマクロモードキー14での指示に応じて被写体の合焦位置の目安となる案内画像を表示部17のモニタ画像中に合成表示する制御部32とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、マクロ撮影機能を有するデジタルカメラやカメラ付き携帯電話機等に好適な携帯電子機器、撮影方法及びプログラムに関する。
従来、例えば固定焦点式の光学レンズ系を有するカメラで、通常の撮影範囲を外れた至近側の被写体を撮影するべく、上記光学レンズ系の一部の配置を切り換えて接写可能とした、所謂マクロ撮影機能を搭載したものがある。この種のマクロ撮影機能では、合焦できる撮影距離の範囲がきわめて狭く、被写体との撮影距離を正確に合わせるためにはそのカメラの習熟が必要となる。
また、一眼レフ方式ではない透視ファインダを備えたカメラでは、マクロ撮影時にパララックスが特に大きく発生するので撮影中心を判断することは困難である。その点を解決するものとして、カメラのファインダ視野内にマクロ撮影時の被写界深度の近端と遠端とを示すターゲット枠を形成し、且つカメラ前面にマクロ撮影時に合焦位置に可視光を照射する可視光照射部を設けるようにした技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
特開平07−295059号公報
しかしながら、固体撮像素子で撮影している画像データを液晶モニタ部に表示しながらシャッタタイミングを探るようなデジタルカメラ等の撮像機能を有する電子機器では、電子的な一眼レフ方式としても考えられるように、原理的にパララックスが発生しないため、上記特許文献1に記載されているような技術を適用することができない。
加えて、上記特許文献1に記載されている技術は、カメラのファインダ視野内にターゲット枠を形成する一方で、カメラ前面の少なくとも2つの発光素子による可視光照射部を設けなければならないなど、マクロ撮影時のみに使用するための構成で装置全体が複雑化し、製造に要するコストが大幅に上昇してしまうという不具合がある。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、デジタルカメラやカメラ機能付きの各種電子機器で、より簡易な構成ながら手軽に正確に合焦したマクロ撮影を実行することが可能な携帯電子機器、撮影方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、通常撮影とマクロ撮影とを切り換えて被写体を撮像する撮像手段と、この撮像手段が撮像している画像をリアルタイムでモニタ表示するモニタ表示手段と、上記撮像手段によるマクロ撮影での撮像を指示するマクロ指示手段と、このマクロ指示手段での指示に応じて被写体の合焦位置の目安となる案内画像を上記モニタ表示手段でのモニタ画像中に合成表示するガイド表示手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記ガイド表示手段が表示する案内画像は、特定の物体を模擬した輪郭線でなることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記ガイド表示手段は、モニタ画像中に合成表示する案内画像の位置を移動可能としたことを特徴とする。
請求項4記載の発明において、上記請求項1記載の発明において、上記ガイド表示手段は、予め用意した複数の案内画像の中の1つを選択的に表示することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記ガイド表示手段は、被写体の合焦範囲の目安となる最近位置と最遠位置の案内画像を区別して表示することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記ガイド表示手段は、上記最近位置と最遠位置で区別する案内画像の表示形態を選択可能としたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、通常撮影とマクロ撮影とを切り換えて被写体を撮像する撮像機能と、この撮像機能により撮像している画像をリアルタイムでモニタ表示するモニタ表示機能とを有した携帯電子機器の撮影方法であって、上記撮像機能によるマクロ撮影での撮像を指示するマクロ指示工程と、このマクロ指示工程での指示に応じて被写体の合焦位置の目安となる案内画像を上記モニタ表示機能によるモニタ画像中に合成表示させるガイド表示工程とを有したことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、通常撮影とマクロ撮影とを切り換えて被写体を撮像する撮像機能と、この撮像機能により撮像している画像をリアルタイムでモニタ表示するモニタ表示機能とを有した携帯電子機器に内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、上記撮像機能によるマクロ撮影での撮像を指示するマクロ指示ステップと、このマクロ指示ステップでの指示に応じて被写体の合焦位置の目安となる案内画像を上記モニタ表示機能によるモニタ画像中に合成表示させるガイド表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、被写体の合焦位置の目安となる案内画像として、例えば500円硬貨や名刺など、予め用意した既知の特定の物体がマクロ撮影での合焦位置にある場合の目安となる案内画像をモニタ画像中に合成表示させることで、非常に簡易な構成としながら手軽に正確に合焦したマクロ撮影を実行することが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、特定の物体の輪郭線を案内画像とすることで、必要以上にモニタ画像が煩雑にならず、撮影画像のモニタ表示を阻害してしまうのを防止できる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、ユーザがモニタ画像中の任意の位置まで案内画像の位置を移動させることで、ユーザの意図する構図を保ったまま案内画像を同時に合成表示させることができ、より正確に合焦位置を把握することができる。
請求項4記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、その時ユーザが所持している物体の案内画像を表示させるなど、より適切な案内画像を選択してモニタ画像中に合成表示させることができる。
請求項5記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、被写界深度に対応した合焦範囲を正確に把握することができる。
請求項6記載の発明によれば、上記請求項5記載の発明の効果に加えて、例えば最近位置と最遠位置で区別する案内画像を同時に表示するか、交互に表示するかを選択するなど、その時点でユーザが必要とする表示形態を選択することができる。
請求項7記載の発明によれば、被写体の合焦位置の目安となる案内画像として、例えば500円硬貨や名刺など、予め用意した既知の特定の物体がマクロ撮影での合焦位置にある場合の目安となる案内画像をモニタ画像中に合成表示させることで、非常に簡易な構成としながら手軽に正確に合焦したマクロ撮影を実行することが可能となる。
請求項8記載の発明によれば、被写体の合焦位置の目安となる案内画像として、例えば500円硬貨や名刺など、予め用意した既知の特定の物体がマクロ撮影での合焦位置にある場合の目安となる案内画像をモニタ画像中に合成表示させることで、非常に簡易な構成としながら手軽に正確に合焦したマクロ撮影を実行することが可能となる。
(第1の実施の形態)
以下本発明を固定焦点式の光学レンズ系を有するデジタルカメラに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、その外観構成を示すもので、図1(A)が主に前面の、図1(B)が主に背面の構成を示す斜視図である。
このデジタルカメラ1は、略矩形の薄板状ボディの前面に、撮影レンズ2、セルフタイマランプ3、光学ファインダ窓4、マイクロホン部5、ストロボ発光部6、及びバーグリップ7を配設し、上面の(ユーザにとって)右端側には電源キー8及びシャッタキー9を配する。
バーグリップ7は、ユーザが撮影時にデジタルカメラ1を右手で筐体右側面側から把持した場合に右手中指、薬指、及び小指が確実に該筐体を把持できるように配設された金属製の帯状突起である。
また、電源キー8は、電源のオン/オフ毎に操作するキーであり、シャッタキー9は、撮影モード時に撮影を指示する一方で、メニュー選択等では設定/実行を指示する実行キーとしても機能するものとする。
また、デジタルカメラ1の背面には、モードスイッチ10、スピーカ部11、メニューキー12、十字キー13、マクロモードキー14、光学ファインダ15、ストロボチャージランプ16、及び表示部17を配する。
モードスイッチ10は、例えばスライドキースイッチにより構成され、基本モードである撮影モード「R」と再生モード「P」とを切換える。
メニューキー12は、各種メニュー項目等を選択させる際に操作する。
十字キー13は、上下左右各方向へのカーソル移動用のキーが一体に形成されたものである。
マクロモードキー14は、マクロ撮影モードの設定と解除とを指定する際に操作する。
光学ファインダ15は、表示部17を使用せずに被写体像を視認する際に使用する。
ストロボチャージランプ16は、ストロボの発光動作状態をその色及び点滅/点灯等のパターンにより表示する。
表示部17は、バックライト付きのカラー液晶パネルで構成されるもので、撮影モード時には電子ファインダとしてスルー画像のモニタ表示を行なう一方で、再生モード時には選択した画像を再生表示する。
なお、図示はしないがデジタルカメラ1の底面には、記録媒体として用いられるメモリカードを着脱するためのメモリカードスロットや、外部のパーソナルコンピュータ等と接続するためのシリアルインタフェースコネクタとして、例えばUSB(Universal Seriual Bus)コネクタ等が設けられるものとする。
次いで図2により上記デジタルカメラ1の電子回路構成を説明する。
同図で、基本モードである撮影モードにおいては、所定のビデオレート、1/30[秒]毎にモータ(M)21の駆動により絞り位置や通常撮影/マクロ撮影に応じたレンズ位置が移動される、上記撮影レンズ2を構成するレンズ光学系22の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD23が、タイミング発生器(TG)24、垂直ドライバ25によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド(S/H)回路26でサンプルホールドされ、A/D変換器27でデジタルデータに変換され、さらにカラープロセス回路28で画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行なわれて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crが生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ29に出力される。
DMAコントローラ29は、カラープロセス回路28の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、同じくカラープロセス回路28からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ29内部のバッファに書込み、DRAMインタフェース(I/F)30を介してバッファメモリとして使用されるDRAM31にDMA転送を行なう。
制御部32は、CPUと、後述する撮影モード時のマクロモードキー14の操作に対する処理を含む該CPUで実行される動作プログラムや輪郭線画像のデータを固定的に記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成され、このデジタルカメラ1全体の制御動作を司る。
しかして制御部32は、上記輝度及び色差信号のDRAM31へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRAMインタフェース30を介してDRAM31より読出し、VRAMコントローラ33を介してVRAM34に書込む。
デジタルビデオエンコーダ35は、上記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ33を介してVRAM34より定期的に読出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生して上記表示部17に出力する。
この表示部17は、上述した如くデジタルカメラ1の背面側に設けられるもので、撮影モード時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能し、デジタルビデオエンコーダ35からのビデオ信号に基づいた表示を行なうことで、その時点でVRAMコントローラ33から取込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに表示することとなる。
このように表示部17にその時点での画像がモニタ画像としてリアルタイムに表示されている、所謂スルー画像のモニタ表示状態で、静止画撮影を行ないたいタイミングで上記シャッタキー9を操作すると、トリガ信号を発生する。
制御部32は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD23の上記ビデオレートにしたがった駆動を停止した後、自動露出処理を実行して適正な露出値を得、得た内容に基づいてレンズ光学系22の絞りとCCD23の露光時間を制御してあらためて撮像を実行させる。
こうして新たに得られた1フレーム分の画像データがDRAM31にDMA転送されて書込まれた後、制御部32がDRAM31に書込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインタフェース30を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出してJPEG(Joint Photograph coding Experts Group)回路36に書込み、このJPEG回路36でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
そして、得た符号データを1画像のデータファイルとして該JPEG回路36から読出し、このデジタルカメラ1の記録媒体として着脱自在に装着されているメモリカード37か、メモリカード37が装着されていない場合はこのデジタルカメラ1に固定的に内蔵される内蔵メモリ38に書込む。
そして、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びメモリカード37または内蔵メモリ38への全圧縮データの書込み終了に伴なって、制御部32はビデオレートに基づいたCCD23からDRAM31を経由して表示部17でスルー画像をモニタ表示させる駆動を再開する。
また、制御部32には、キー入力部39、音声処理部40、及びストロボ駆動部41が接続される。
キー入力部39は、上述した電源キー8、シャッタキー9、モードスイッチ10、メニューキー12、十字キー13、及びマクロモードキー14等から構成され、それらのキー操作に伴なう信号は直接制御部32へ送出される。
音声処理部40は、PCM音源等の音源回路を備え、音声の録音時には上記マイクロホン部(MIC)5より入力された音声信号をデジタル化し、所定のデータファイル形式、例えばMP3(MPEG−1 audio layer 3)規格にしたがってデータ圧縮して音声データファイルを作成して上記メモリカード37または内蔵メモリ38へ送出する一方、音声の再生時にはメモリカード37または内蔵メモリ38から送られてきた音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、上記スピーカ部(SP)11を駆動して、拡声放音させる。
さらに音声処理部40は、制御部32からの制御に基づいて各種動作音、例えば上記シャッタキー9の操作に伴う擬似的なシャッタ音、他のキーの操作に伴うビープ音等も発生してスピーカ部11より拡声放音させる。
ストロボ駆動部41は、静止画像撮影時に図示しないストロボ用の大容量コンデンサを充電した上で、制御部32からの制御に基づいて上記ストロボ発光部6を閃光駆動する。
しかるに、静止画像ではなく動画像の撮影時においては、シャッタキー9が操作され続けている間、上述した静止画データをJPEG回路36でデータ圧縮した静止画データファイルのメモリカード37または内蔵メモリ38への記録を時間的に連続して実行し、該シャッタキー9の操作が終わるか、または所定の制限時間、例えば30秒が経過した時点でそれら一連の静止画データファイルを一括してモーションJPEGのデータファイル(AVIファイル)として設定し直す。
この時、音声付きの動画像の撮影が指定されている場合には、上述した如くマイクロホン部5からの入力により得た音声データファイルも関連付けて記録させる。
また、基本モードである再生モード時には、制御部32がメモリカード37または内蔵メモリ38に記録されている画像データを選択的に読出し、JPEG回路36で撮影モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で圧縮されている画像データを伸長し、伸長した画像データをDRAMインタフェース30を介してDRAM31に保持させた上で、このDRAM31の保持内容をVRAMコントローラ33を介してVRAM34に記憶させ、このVRAM34より定期的に画像データを読出してビデオ信号を発生し、上記表示部17で再生出力させる。
選択した画像データが静止画像ではなく動画像であった場合、選択した動画像ファイルを構成する個々の静止画データの再生を時間的に連続して実行し、すべての静止画データの再生を終了した時点で、次に再生の指示がなされるまで先頭に位置する静止画データのみを用いて再生表示する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、以下に示す各処理は、基本的に制御部32が予め固定記憶したプログラムに基づいて実行するものである。
図3は、基本モードである撮影モード時の、特にマクロモードキー14の操作に伴うマクロ撮影モードでの動作について説明するものである。
その動作当所においては、通常の撮影モードからマクロモードキー14の操作がなされたか否かを繰返し判断することで、マクロ撮影モードが指示されるのを待機する(ステップA01)。
そして、マクロモードキー14が操作されたと判断した時点で、モータ21によりレンズ光学系22の位置の移動などマクロ撮影モードの設定を実行すると共に(ステップA02)、デフォルトまたはユーザに予め選択された輪郭線画像を、被写体の合焦位置の目安となる案内画像として制御部32内部のROMより読出して表示部17のモニタ画像中に合成表示させる(ステップA03)。
図4は、デフォルト設定されている、例えば500円硬貨の輪郭線画像OL1が表示部17の中央に表示されている状態を例示するものである。この場合、輪郭線画像OL1のデフォルトの表示位置は、例えば図示する如く表示部17の画面中央であるものとする。
このようにモニタ画像中に輪郭線画像OL1が表示された状態で、他の輪郭線画像を選択するための操作がなされたか否か(ステップA04)、十字キー13が操作されたか否か(ステップA05)、シャッタキー9が操作されたか否か(ステップA06)、マクロモードキー14が操作されたか否か(ステップA07)を繰返し判断することで、これらの操作を待機する。
上記ステップA04の他の輪郭線画像の選択は、マクロ撮影モード中に例えばメニューキー12を操作し、その後に十字キー13の上下方向キーを操作することで実行されるもので、当該キー操作が実行された際には、上記500円硬貨の輪郭線画像OL1に代えて、例えば図5(A)〜(D)に示すような他の輪郭線画像OL2〜OL5も選択可能であるものとする。
ここで図5(A)は名刺の輪郭線画像OL2、図5(B)はチューリップの花冠の輪郭線画像OL3、図5(C)は「1/43」スケールのミニチュアカーの輪郭線画像OL4、図5(D)はタバコのパッケージの輪郭線画像OL5をそれぞれ例示するものである。これら輪郭線画像OL2〜OL5は、上記500円硬貨の輪郭線画像OL1と合わせて十字キー13の上下キー操作により循環的に選択可能であるものとし、そのいずれかが選択されている状態でシャッタキー9を操作することにより、その設定を完了し(ステップA08)、再び上記ステップA02からの処理に戻る。
また、上記ステップA05で十字キー13が操作された場合には、その操作されたキーの内容に対応して表示部17のモニタ画像中に表示している輪郭線画像の位置を上下左右いずれかに移動させるものとする(ステップA09)。
図6は、上記図4に示した500円硬貨の輪郭線画像OL1がモニタ画像中に合成表示されている状態で、十字キー13を操作した場合の移動方向を示す。
すなわち、十字キー13の上方向キーを操作すると矢印Uに示すように、同下方向キーを操作すると矢印Dに示すように、同左方向キーを操作すると矢印Lに示すように、そして、右方向キーを操作すると矢印Rに示すようにそれぞれ500円硬貨の輪郭線画像OL1が表示部17の画面範囲内で移動する。
したがって、ユーザの所望する構図と、例えば実際にユーザが被写体近傍に並べて500円硬貨を配置したとすればその位置とによって該輪郭線画像OL1を画面中で移動させ、モニタ画像中の500円硬貨の大きさと該輪郭線画像OL1の大きさとが一致するようにすれば、このデジタルカメラ1のマクロ撮影モードに適した最適な合焦位置を得ることができる。
もちろん撮影したい被写体が500円硬貨や図5(A)〜(D)に示したような案内画像と同じものであってもよい。この場合、図4のように中央に表示されているとよい。
こうしてステップA09で十字キー13の操作に対応してモニタ画像中の輪郭線画像OL1(またはOL2〜OL5のいずれか)の位置を移動させると、再び上記ステップA02からの処理に戻る。
また、上記ステップA07でシャッタキーが操作されたと判断した場合には、直ちにこのマクロ撮影モードで上述した如く撮像を実行し、得た1フレーム分の画像データをJPEG回路36にてデータ圧縮してファイル化した後にメモリカード37または内蔵メモリ38に記録させ(ステップA10)、記録終了に伴なってスルー画像を輪郭線画像OL1(またはOL2〜OL5のいずれか)と共にモニタ表示させる上記ステップA02からの処理に戻る。
しかして、上記ステップA07でマクロ撮影モード中に再度マクロモードキー14が操作されたと判断した場合には、モータ21によりレンズ光学系22の位置の移動などマクロ撮影モードの設定を解除して通常の撮影モードに復帰すると共に(ステップA11)、それまでモニタ画像中に合成表示していた輪郭線画像OL1(またはOL2〜OL5のいずれか)を消去させ(ステップA12)、再びマクロ撮影モードが指示されるのを待機するべく上記ステップA01からの処理に戻る。
このように、マクロ撮影モードでの合焦位置にある場合の目安となる案内画像として、例えば500円硬貨や名刺など、大きさが既知の特定の物体の画像を輪郭線画像OL1(またはOL2〜OL5のいずれか)としてモニタ画像中に合成表示させるものとした。
これにより、実際にその輪郭線画像と同一の被写体を配置する場合は勿論正確に合焦位置を判断することができるが、配置しない場合であっても、モニタ画像中の輪郭線画像と目視する被写体との差異によりおおよその合焦位置を判断することができ、非常に簡易な構成としながら手軽に正確に合焦したマクロ撮影を実行することが可能となる。
また、案内画像としては、特定の被物体の例えば半透明の白色画像をモニタ画像中に合成表示するものとしてもよいが、モニタ画像が煩雑なものとなってしまうか、あるいは画像中の一部がつぶれて視認できなくなってしまうことも考えられる。
その点で、上記図4乃至図6にも示した如く特定の物体の輪郭線を案内画像とすることで、必要以上にモニタ画像が煩雑にならず、撮影画像のモニタ表示を阻害してしまうのを防止できる。
さらに、複数の案内画像の中から任意の1つを選択して表示させることができるため、その時点でマクロ撮影しようとしている被写体、あるいはユーザの所持物に対応した案内画像を選択するなど、より適切な案内画像を選択してモニタ画像中に合成表示させることができる。
また、ユーザの操作によりモニタ画像中の任意の位置まで案内画像の位置を移動させることができるようにしたことで、ユーザの意図する構図を保ったまま案内画像を同時に合成表示させることができ、より正確に合焦位置を把握することができる。
(第2の実施の形態)
以下本発明をカメラ機能付きのCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式の携帯電話機に適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
図7(A),(B)は、この第2の実施の形態に係る携帯電話機50の外観構成を示すもので、ヒンジ部51を介在して2つの筐体52,53が一定の角度範囲内で回動自在に一体に構成された折りたたみ式となっており、図7(A)が最大限に開いた状態の内面を、図7(B)が折りたたんだ状態の主として上部筐体52の外面を示す。
図7(A)に示すように上部筐体52の内面には、受話器となるスピーカ54及びメイン表示部55が備えられる。
一方、下部筐体53の内面には、ダイヤルキー等を含む各種キー56及び送話器となるマイクロホン57が備えられる。
また、図7(B)に示すように、上部筐体52の外面には、カメラ部58、撮影ライト59、及びサブ表示部60が備えられる。さらに、下部筐体53内にも延在されているアンテナ61がヒンジ部51の端部背面側より外部に突出形成される。
ここでカメラ部58は、固定焦点式で通常の撮影モードとマクロ撮影モードとで内部のレンズを切換えるものとする。
上記各種キー56には、ダイヤルキーや電源キー、回線接続、回線切断等のキーと共に、カメラモードを設定するカメラキー56a、シャッタキーとしても機能するセット(SET)キー56bを備え、さらに上記ヒンジ部51のアンテナ61を備えていない側の側端面にシャッタキー56c、上記カメラ部58での(デジタル)ズーム、露出補正値等を指示する、上記セットキー56bを中心に位置したリングキー56d、特定の動作モード中には機能キーとしても動作するメールキー56eを備える。
図8は、上記携帯電話機50の回路構成を示すものである。同図で、上記アンテナ61は最寄りの基地局のいくつかとCDMA方式の通信を行ない、このアンテナ61にRF部71を接続している。
このRF部71は、受信時にはアンテナ61から入力された信号をデュプレクサで周波数軸上から分離し、PLLシンセサイザから出力される所定周波数の局部発振信号と混合することによりIF信号に周波数変換し、さらに広帯域BPFで受信周波数チャネルのみを抽出し、AGC増幅器で希望受信波の信号レベルを一定にしてから次段の変復調部72へ出力する。
一方、RF部71は送信時に、変復調部72から送られてくるOQPSK(Offset Quadri−Phase Shift Keying)の変調信号を、後述する制御部75からの制御に基づいてAGC増幅器で送信電力制御した後にPLLシンセサイザから出力される所定周波数の局部発振信号と混合してRF帯に周波数変換し、PA(Power Amplifier)で大電力に増幅して、上記デュプレクサを介してアンテナ61より輻射送信させる。
変復調部72は、受信時にRF部71からのIF信号を直交検波器でベースバンドI・Q(In−phase・Quadrature−phase)信号に分離し、デジタル化してCDMA部73に出力する。
一方、変復調部72は送信時に、CDMA部73から送られてくるデジタル値のI・Q信号をアナログ化した後に直交変調器でOQPSK変調してRF部71に送出する。
CDMA部73は、受信時に変復調部72からのデジタル信号をPN(Pseudo Noise:擬似雑音)符号のタイミング抽出回路及びそのタイミング回路の指示に従って逆拡散・復調を行なう複数の復調回路に入力し、そこから出力される複数の復調シンボルの同期をとって合成器で合成して音声処理部74に出力する。
一方、CDMA部73は送信時に、音声処理部74からの出力シンボルを拡散処理した後にデジタルフィルタで帯域制限をかけてI・Q信号とし、変復調部72に送出する。
音声処理部74は、受信時にCDMA部73からの出力シンボルをデインタリーブし、それからビタビ復調器で誤り訂正処理を施した後に、音声処理DSP(Digital Signal Proccessor)で圧縮されたデジタル信号から通常のデジタル音声信号へと伸長し、これをアナログ化して上記スピーカ(SP)54を拡声駆動させる。
一方、音声処理部74は送信時に、上記マイクロホン(MIC)57から入力されるアナログの音声信号をデジタル化した後に音声処理DSPでデータ量を圧縮し、それから畳込み符号器で誤り訂正符号化してからインタリーブし、その出力シンボルをCDMA部73へ送出する。
しかして、上記RF部71、変復調部72、CDMA部73、及び音声処理部74に対して制御部75を接続し、この制御部75にGPSレシーバ76、画像撮影部77、画像処理部78、上記メイン表示部55、上記サブ表示部60、メモリカード79、バイブレータ部80、及びLED駆動部81を接続している。
ここで制御部75は、CPUと、後述するカメラモードでのマクロ撮影動作等を含む各種動作プログラムを固定的に記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等で構成され、この携帯電話機50全体の動作を制御する。
GPSレシーバ76は、GPSアンテナ82が受信する複数のGPS衛星からの測位情報により現在位置の緯度、経度、及び高度と正確な現在時刻とを算出し、制御部75へ出力する。
画像撮影部77は、制御部75の制御の下に、上記カメラ部58を構成する、モータ(M)83により位置駆動される光学レンズ系84の撮影光軸後方に配置されたCCD85での撮影動作を制御し、撮影により得られる画像データをデジタル化して出力する。
画像処理部78は、画像撮影部77より得られる画像データを例えばJPEG方式に基づいてデータ圧縮する一方で、受信した画像データのデータ圧縮を解いて伸長し、元のビットマップ状の画像データを得る。
メモリカード79は、この携帯電話機50に着脱自在に備えられるもので、自機で撮影した画像データや受信により得た画像データ等を記憶しておく。
バイブレータ部80は、着信時等に予め設定された振動パターン及び振動強度で振動する。
LED駆動部81は、上記撮影ライト59を構成する高輝度白色LEDの駆動回路でなるものであり、必要によりカメラ部58の撮影対象となる被写体方向に向けて補助光を照射する。
なお、上記メイン表示部55及びサブ表示部60は、いずれもバックライト付きの反射/透過型カラー液晶パネルとその駆動回路で構成され、バックライトを点灯して透過型液晶としての表示が可能である一方、見やすさは多少落ちるものの、バックライトを消灯して外光を用いた反射型液晶としての表示も可能であるものとする。
また、図示はしないが、上記ヒンジ部51には上部筐体52と下部筐体53の展開状態及び折りたたみ状態を検出するための機構を有するものとする。この検出機構からの情報により制御部75は、カメラ部58により画像を撮影しようとすべく各種キー56のカメラキー56aを操作して移行するカメラモードにおいて、上記図7(A)に示したように上部筐体52と下部筐体53を開いた展開状態では、この携帯電話機50のユーザが自分以外の他者を撮影しようとする「相手撮り」を行なおうとしているものと判断し、サブ表示部60での表示を停止してメイン表示部55でカメラ部58でのモニタ画像を表示させる。このとき、各種キー56のセットキー56b及びシャッタキー56cのいずれを操作しても画像の撮影を実行する。後述するマクロ撮影モードは、この上部筐体52と下部筐体53を開いた展開状態でのみ実行可能であるものとし、上記カメラキー56aの操作でカメラモードを設定した後に再度カメラキー56aを操作することにより、通常の撮影モードからマクロ撮影モードに移行することができるものとする。
反対に、上記図7(B)に示したように上部筐体52と下部筐体53を閉じた折りたたみ状態では、この携帯電話機50のユーザが自分自身を撮影しようとする「自分撮り」を行なおうとしているものと判断し、メイン表示部55での表示を停止してサブ表示部60でカメラ部58でのモニタ画像を表示させる。このとき、シャッタキー56cを操作することで画像の撮影を実行する。
なお、この携帯電話機50においても、上記第1の実施の形態のデジタルスチルカメラ1と同様に、静止画のみならず動画の記録と再生とが可能であるものとする。
その場合、撮影により得た静止画データ及び動画データはいずれもメモリカード79に記憶し、このメモリカード79に記憶した内容を選択指示により任意にメイン表示部55で再生出力することが可能であると共に、適宜電子メールの添付ファイルとして選択設定することで、通信相手にも送信することが可能であるものとする。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
以下に示す各処理は、基本的に制御部75が予め固定記憶されたプログラムに基づいて実行するものである。
図9は、上記カメラキー56aの操作によりカメラモードが設定された状態で、主として再度のカメラキー56aの操作により通常の撮影モードからマクロ撮影モードに移行する場合の動作について説明するものである。
その動作当所においては、通常の撮影モードからカメラキー56aの操作がなされたか否かを繰返し判断することで、マクロ撮影モードが指示されるのを待機する(ステップB01)。
そして、カメラキー56aの操作によりマクロ撮影モードが指示されたと判断した時点で、モータ83により光学レンズ系84の位置の移動などマクロ撮影モードの設定を実行すると共に(ステップB02)、デフォルトまたはユーザに予め選択された輪郭線画像をその表示モードに合わせて、被写体の合焦位置の目安となる案内画像として制御部75内部のROMより読出してメイン表示部55でのモニタ画像中に合成表示させる(ステップB03)。
図10は、携帯電話機50を横に構えてメイン表示部55を横長の画面とした状態で、デフォルト設定されている、例えば500円硬貨の最近輪郭線画像OL11a及び最遠輪郭線画像OL11bがメイン表示部55の中央に同時に表示されている様子を例示するものである。
この場合、輪郭線画像OL11a,11bのデフォルトの表示位置は、例えば図示する如くメイン表示部55の画面中央であるものとし、仮に被写体中に500円硬貨が存在する場合に、モニタ画像中の当該硬貨の大きさがこれら2つの輪郭線画像OL11a,11bで示す範囲内の大きさとなっている状態であれば合焦範囲にあることを示している。
このようにモニタ画像中に輪郭線画像OL11a,11bが表示された状態で、他の輪郭線画像を選択するための操作がなされたか否か(ステップB04)、他の表示モードが選択されたか否か(ステップB05)、シャッタキー9が操作されたか否か(ステップB06)、マクロ撮影モードを解除する指示がなされたか否か(ステップB07)を繰返し判断することで、これらの操作を待機する。
上記ステップB04で判断する他の輪郭線画像の選択は、マクロ撮影モード中に例えばメールキー56eを操作して各種機能設定項目をメイン表示部55に表示させ、その中から項目「他の輪郭線画像」を選択することで実行できるもので、当該キー操作が実行された際には、上記500円硬貨の最近輪郭線画像OL11a及び最遠輪郭線画像OL11bに代えて、例えば名刺の最近輪郭線画像OL12a及び最遠輪郭線画像OL12bも選択可能であるものとする。
図11は、実際の名刺NPを被写体としてマクロ撮影モードでモニタ画像中に表示させている状態で、名刺NPの最近輪郭線画像OL12a及び最遠輪郭線画像OL12bを合成表示させている様子を示す。
メイン表示部55のモニタ画像中の名刺NPの大きさが、これら2つの輪郭線画像OL12a,12bで示す範囲内の大きさに収まっている状態であれば合焦範囲にあることを示している。
このように、他の輪郭線画像を選択するとメイン表示部55中の輪郭線画像を切換設定し(ステップB08)、再び上記ステップB02からの処理に戻る。
また、上記ステップB05で判断する他の表示モードの選択は、マクロ撮影モード中に例えばメールキー56eを操作して各種機能設定項目をメイン表示部55に表示させ、その中から項目「他の表示モード」を選択することで実行できるもので、当該キー操作が実行された際には、輪郭線画像OL11a,OL11b(またはOL12a,OL12b)の表示モードを切換える(ステップB09)。
すなわち、本実施の形態では輪郭線画像として合焦範囲の最近位置を示す最近輪郭線画像OL11a(またはOL12a)と同最遠位置を示す最遠輪郭線画像OL11b(またはOL12b)の2つを表示するものとしているが、これを上記図10、図11に示した如く同時に表示するのではなく、図12に示すように一定時間、例えば2[秒]間隔で交互に表示するように切り換えるものである。こうして表示モードを切換設定すると、再び上記ステップB02からの処理に戻る。
また、上記ステップB06でシャッタキーが操作されたと判断した場合には、直ちにこのマクロ撮影モードで上述した如く撮像を実行し、得た1フレーム分の画像データを画像処理部78にてデータ圧縮してファイル化した後にメモリカード79に記録させ(ステップB10)、記録終了に伴なってスルー画像を輪郭線画像OL11a,OL11b(またはOL12a,OL12b)と共にモニタ表示させる上記ステップB02からの処理に戻る。
しかして、上記ステップB07でマクロ撮影モード中に再度カメラキー56aが操作されたと判断した場合には、モータ83により光学レンズ系84の位置の移動などマクロ撮影モードの設定を解除して通常の撮影モードに復帰すると共に(ステップB11)、それまでモニタ画像中に合成表示していた輪郭線画像OL11a,OL11b(またはOL12a,OL12b)を消去させ(ステップB12)、再びマクロ撮影モードが指示されるのを待機するべく上記ステップB01からの処理に戻る。
このように、被写体の合焦範囲の目安となる輪郭線画像OLとして、最近位置の輪郭線画像OL11a(またはOL12a)と最遠位置の輪郭線画像OL11b(または12b)とを区別して表示するようにしたので、ユーザは被写界深度に対応した合焦範囲を正確に把握することができる。
加えて、それら2つの輪郭線画像OL11a,OL11b(またはOL12a,OL12b)は、同時に表示するか、交互に表示するかの表示形態をユーザが任意に選択可能としたので、その時点でユーザが必要とする表示形態を任意に選択することができる。
なお、上記第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態のようにモニタ画像中の輪郭線画像の位置を移動する点については説明しなかったが、第2の実施の形態においても2つの輪郭線画像OL11a,OL11b(またはOL12a,OL12b)の位置を移動可能とすることは容易に可能である。その場合、当然ながら2つの輪郭線画像OL11a,OL11b(またはOL12a,OL12b)は連動して画面中を移動することとなる。
また、図10では最近輪郭線画像OL11aと最遠輪郭線画像OL11bは同じ実線で表示されているが、視覚的にわかりやすいように色を変えて表示するようにしてもよいし、図11に示す最近輪郭線画像OL12aと最遠輪郭線画像OL12bのように点線などで線の種類を変えて表示してもよい。さらに図11の最近輪郭線画像OL12aと最遠輪郭線画像OL12bの色を変えて表示するようにしてもよい。
さらに、表示モードを切り換えると、図12に示すように一定時間、例えば2[秒]間隔で交互に表示するように切り換えるようにしたが、ユーザが所定のキーを操作する度に図12の(A)と(B)を交互に表示するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態は、いずれもカメラ部に固定焦点式の光学レンズ光学系を有するものとして説明したが、光学レンズの移動により合焦位置をリニアに可変できるAF(自動合焦)機能を有する光学レンズ系を用いたカメラ部でも同様に実施可能であることは言うまでもない。
さらに、本発明は第1の実施の形態でのデジタルカメラや第2の実施の形態でのカメラ機能付きの携帯電話機に限らず、カメラ機能を有し、光学レンズ系の一部を切り換えてマクロ撮影を行なうような全ての携帯電子機器に適用することができる。
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラの主として前面と背面の外観構成を示す斜視図。 同実施の形態に係るデジタルカメラの電子回路構成を示すブロック図。 同実施の形態に係る主としてマクロ撮影モードでの処理内容を示すフローチャート。 同実施の形態に係る表示部画面での案内画像の表示状態を例示する図。 同実施の形態に係る他の案内画像を例示する図。 同実施の形態に係る表示部画面での案内画像の表示状態と移動方向とを例示する図。 本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話機の開閉両状態の外観構成を示す図。 同実施の形態に係る携帯電話機の電子回路構成を示すブロック図。 同実施の形態に係る主としてマクロ撮影モードでの処理内容を示すフローチャート。 同実施の形態に係る表示部画面での案内画像の表示状態を例示する図。 同実施の形態に係る他の案内画像を例示する図。 同実施の形態に係る案内画像の他の表示モードを例示する図。
符号の説明
1…デジタルカメラ、2…撮影レンズ、3…セルフタイマランプ、4…光学ファインダ窓、5…マイクロホン部(MIC)、6…ストロボ発光部、7…バーグリップ、8…電源キー、9…シャッタキー、10…モードスイッチ(SW)、11…スピーカ部(SP)、12…メニューキー、13…十字キー、14…マクロモードキー、15…光学ファインダ、16…ストロボチャージランプ、17…表示部、21…モータ(M)、22…レンズ光学系、23…CCD、24…タイミング発生器(TG)、25…垂直ドライバ、26…サンプルホールド回路(S/H)、27…A/D変換器、28…カラープロセス回路、29…DMAコントローラ、30…DRAMインタフェース(I/F)、31…DRAM、32…制御部、33…VRAMコントローラ、34…VRAM、35…デジタルビデオエンコーダ、36…JPEG回路、37…メモリカード、38…内蔵メモリ、39…キー入力部、40…音声処理部、41…ストロボ駆動部、50…携帯電話機、51…ヒンジ部、52…上部筐体、53…下部筐体、54…スピーカ(SP)、55…メイン表示部、56…各種キー、56a…カメラキー、56b…セット(SET)キー、56c…シャッタキー、56d…リングキー、56e…メールキー、57…マイクロホン(MIC)、58…カメラ部、59…撮影ライト、60…サブ表示部、61…アンテナ、71…RF部、72…変復調部、73…CDMA部、74…音声処理部、75…制御部、76…GPSレシーバ、77…画像撮影部、78…画像処理部、79…メモリカード、80…バイブレータ部、81…LED駆動部、82…GPSアンテナ、83…モータ(M)、84…光学レンズ系、85…CCD、NP…名刺、OL1〜OL5,OL11a,OL11b,OL12a,OL12b…輪郭線画像。

Claims (8)

  1. 通常撮影とマクロ撮影とを切り換えて被写体を撮像する撮像手段と、
    この撮像手段が撮像している画像をリアルタイムでモニタ表示するモニタ表示手段と、
    上記撮像手段によるマクロ撮影での撮像を指示するマクロ指示手段と、
    このマクロ指示手段での指示に応じて被写体の合焦位置の目安となる案内画像を上記モニタ表示手段でのモニタ画像中に合成表示するガイド表示手段と
    を具備したことを特徴とする携帯電子機器。
  2. 上記ガイド表示手段が表示する案内画像は、特定の物体を模擬した輪郭線でなることを特徴とする請求項1記載の携帯電子機器。
  3. 上記ガイド表示手段は、モニタ画像中に合成表示する案内画像の位置を移動可能としたことを特徴とする請求項1記載の携帯電子機器。
  4. 上記ガイド表示手段は、予め用意した複数の案内画像の中の1つを選択的に表示することを特徴とする請求項1記載の携帯電子機器。
  5. 上記ガイド表示手段は、被写体の合焦範囲の目安となる最近位置と最遠位置の案内画像を区別して表示することを特徴とする請求項1記載の携帯電子機器。
  6. 上記ガイド表示手段は、上記最近位置と最遠位置で区別する案内画像の表示形態を選択可能としたことを特徴とする請求項5記載の携帯電子機器。
  7. 通常撮影とマクロ撮影とを切り換えて被写体を撮像する撮像機能と、この撮像機能により撮像している画像をリアルタイムでモニタ表示するモニタ表示機能とを有した携帯電子機器の撮影方法であって、
    上記撮像機能によるマクロ撮影での撮像を指示するマクロ指示工程と、
    このマクロ指示工程での指示に応じて被写体の合焦位置の目安となる案内画像を上記モニタ表示機能によるモニタ画像中に合成表示させるガイド表示工程と
    を有したことを特徴とする撮影方法。
  8. 通常撮影とマクロ撮影とを切り換えて被写体を撮像する撮像機能と、この撮像機能により撮像している画像をリアルタイムでモニタ表示するモニタ表示機能とを有した携帯電子機器に内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、
    上記撮像機能によるマクロ撮影での撮像を指示するマクロ指示ステップと、
    このマクロ指示ステップでの指示に応じて被写体の合焦位置の目安となる案内画像を上記モニタ表示機能によるモニタ画像中に合成表示させるガイド表示ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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