JP2008134548A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】定着装置周辺の構成要素を開放するだけで自動的にジャムを起こした用紙を引き出し、手間なく簡単にジャム処理を遂行することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】プリンタ1は、定着ローラ42及び加圧ローラ43が設けられた定着装置40に加えて、その用紙搬送方向下流側に、定着装置40を露出させる開閉可能な外装カバー11と、定着ローラ42の軸部42aに設けられたピニオン14と、外装カバー11に結合され、ピニオン14に係合するラック13とを備える。そして、外装カバー11の開放の過程において、ラック13に係合するピニオン14を回転させ、定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに定着ローラ42を回転させる。これにより、定着装置40で用紙ジャムが発生した場合に、外装カバー11を開放するだけで自動的に、ジャムを起こした用紙Pを用紙搬送方向に装置外部に向かって引き出すことができる。
【選択図】図3
【解決手段】プリンタ1は、定着ローラ42及び加圧ローラ43が設けられた定着装置40に加えて、その用紙搬送方向下流側に、定着装置40を露出させる開閉可能な外装カバー11と、定着ローラ42の軸部42aに設けられたピニオン14と、外装カバー11に結合され、ピニオン14に係合するラック13とを備える。そして、外装カバー11の開放の過程において、ラック13に係合するピニオン14を回転させ、定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに定着ローラ42を回転させる。これにより、定着装置40で用紙ジャムが発生した場合に、外装カバー11を開放するだけで自動的に、ジャムを起こした用紙Pを用紙搬送方向に装置外部に向かって引き出すことができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、未定着トナー像を用紙に定着させる定着装置を本体内に備えた、複写機やプリンタに代表される画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、互いが圧接して定着ニップ部を形成する定着部材と加圧部材のうち、少なくとも一方の部材に熱源を内蔵させ、この熱源によって加熱された部材間の定着ニップ部に未定着トナー像を担持した用紙を挿通することにより、未定着トナーを加熱、加圧して用紙表面に定着する熱定着方式が広く採用されている。このような熱定着方式が採用された定着装置は、定着部材である定着ローラと加圧部材である加圧ローラとを備え、定着ローラの内部には熱源を配置し、加圧ローラの内部には熱源を配置しない構成となっているものが多い。また、定着ローラはそれを回転させる駆動手段を有するが、加圧ローラは駆動手段を有さず、定着ローラに圧接することにより定着ローラの回転に従って回転するものが多い。
ところで、上記のような定着装置において用紙ジャムが発生した場合、ジャムの原因となった用紙をいち早く取り除くことが必要である。しかしながら、定着装置においては、用紙に未定着トナーを十分に定着させるために、加圧しながら加熱する必要があるので、加圧ローラが定着ローラに対して比較的大きな力で圧接している。これにより、定着ニップ部に用紙が挟まった状態でジャムが発生した場合、不用意にジャムを起こした用紙を引き出そうとすると、用紙が破損する恐れがある。したがって、定着装置におけるジャム処理のために、定着ローラと加圧ローラとの圧接状態を解除する装置が提案され、その画像形成装置の一例を特許文献1に見ることができる。
特開2005−215182号公報(第14−15頁、図1)
特許文献1に記載の画像形成装置では、転写部と定着装置との間で発生した用紙ジャムを解消するため、定着ローラと加圧ローラとの圧接状態を解除しながら、搬送案内部材を持ち上げることにより、ジャムを起こした用紙を除去するようにしている。しかしながら、この方法では、定着ローラと加圧ローラとの圧接状態は解除されるものの、感光体ドラムと転写ローラとの圧接状態は解除されるわけではないので、用紙を転写部と定着装置との間で持ち上げても転写ニップ部で引っ掛かり、引き上げて除去することができない恐れがある。さらにそのまま引き上げ、用紙が、持ち上げた搬送案内部材の下方に落下してしまった場合には、ユーザーが手を入れることができない箇所に至る可能性もあり、除去処理ができなくなる。これにより、メーカーに対して修理を依頼しなければならない事態が発生するといった問題が懸念される。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、定着装置周辺の構成要素を開放するだけで自動的に、定着装置でジャムを起こした用紙を引き出したり、定着部材と加圧部材との圧接状態を解除したりすることができ、手間がなく簡単に定着装置におけるジャム処理を遂行することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、互いが圧接し合うことにより用紙を挿通させる定着ニップ部を形成する定着部材及び加圧部材が設けられ、用紙に担持された未定着トナー像を前記定着ニップ部で定着する定着装置を本体内に備えた画像形成装置において、前記定着装置の用紙搬送方向下流側に設けられ、定着装置を露出させる開閉可能な外装カバーと、前記定着部材または加圧部材の回転軸に設けられたピニオンと、前記外装カバーに結合され、前記ピニオンに係合するラックとを備えるとともに、外装カバーの開放の過程において、ラックに係合するピニオンを回転させ、前記定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに定着部材または加圧部材を回転させることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記定着部材または前記加圧部材の一方を他方に押し付けて圧接させる付勢部材と、前記ラックの前記外装カバー側とは反対側の端部に設けられ、定着部材と加圧部材とが離間する方向に前記ピニオンを移動させる圧接解除部とを備えることとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記ピニオンとこのピニオンが設けられた回転軸との間に介在する形でワンウェイクラッチを備え、このワンウェイクラッチは、回転軸が、前記定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに回転するときには連結作用が働き、逆方向に回転するときには連結を解除する作用が働くこととした。
本発明の構成によれば、互いが圧接し合うことにより用紙を挿通させる定着ニップ部を形成する定着部材及び加圧部材が設けられ、用紙に担持された未定着トナー像を定着ニップ部で定着する定着装置を本体内に備えた画像形成装置において、定着装置の用紙搬送方向下流側に設けられ、定着装置を露出させる開閉可能な外装カバーと、定着部材または加圧部材の回転軸に設けられたピニオンと、外装カバーに結合され、ピニオンに係合するラックとを備えるとともに、外装カバーの開放の過程において、ラックに係合するピニオンを回転させ、定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに定着部材または加圧部材を回転させることとしたので、定着装置の箇所で用紙ジャムが発生した場合に、外装カバーを開放するだけで自動的に、ジャムを起こした用紙を用紙搬送方向に装置外部に向かって引き出すことができる。そしてこれは、定着ニップ部でしっかり掴んだジャム用紙を引き出すので、用紙の搬送方向上流端が転写部に残っている場合でも、確実に除去することが可能である。したがって、手間がなく簡単に定着装置におけるジャム処理を遂行することが可能な画像形成装置を得ることができる。
また、定着部材または加圧部材の一方を他方に押し付けて圧接させる付勢部材と、ラックの外装カバー側とは反対側の端部に設けられ、定着部材と加圧部材とが離間する方向にピニオンを移動させる圧接解除部とを備えることとしたので、外装カバーの開放の最終段階において、ピニオンが設けられた定着部材或いは加圧部材が、相手に対して離間するように移動することとなる。これにより、外装カバーを完全に開放すると自動的に、定着部材と加圧部材との圧接状態を解除することが可能となる。したがって、定着装置の箇所でジャムを起こした用紙を、用紙搬送方向に装置外部に向かって引き出した後、容易に取り出すことができる。こうして、定着装置におけるジャム処理時の操作性が向上する。
また、ピニオンとこのピニオンが設けられた回転軸との間に介在する形でワンウェイクラッチを備え、このワンウェイクラッチは、回転軸が、定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに回転するときには連結作用が働き、逆方向に回転するときには連結を解除する作用が働くこととしたので、外装カバーを開放するときには、定着部材または加圧部材を回転させてジャムを起こした用紙を用紙搬送方向に装置外部に向かって引き出すことができ、閉鎖するときには、ピニオンを備えた定着部材または加圧部材が回転しないようにすることができる。これにより、定着部材や加圧部材の駆動機構に、逆回転させることに起因する過負荷が発生するのを防止することができ、且つ外装カバーを開放するだけで簡単に、定着装置におけるジャム処理を遂行することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は、画像形成装置の一例であるプリンタの概略構造を示す模型的垂直断面左側面図である。図1において右方がプリンタの前面側、左方が背面側である。
図1に示すように、プリンタ1の本体2の内部下方には、用紙収容部である給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3の内部には、用紙Pが積まれて収容されている。給紙カセット3の用紙搬送方向下流部上方には、給紙装置4が配置されている。この給紙装置4により、用紙Pは図1において給紙カセット3の右上方に向けて送り出される。
給紙カセット3の用紙搬送方向下流には、用紙搬送路5、レジストローラ6、画像形成部20、及び転写部30が配置されている。給紙カセット3から送り出された用紙Pは、用紙搬送路5を通ってレジストローラ6に到達する。レジストローラ6は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、画像形成部20で形成されるトナー画像とのタイミングを計り、用紙Pを転写部30へと送り出す。
外部コンピュータ(図示せず)からの文字や図形、模様等の画像データ信号がプリンタ1に送信され、この画像データに基づき、画像形成部20上方に備えられた光学部7にて制御されるレーザ光L(図中一点鎖線)が照射される。これにより、画像形成部20においては、像担持体である感光体ドラム21上に原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナー像は、前記レジストローラ6によって同期をとって送られてきた用紙Pに、感光体ドラム21と転写部30の転写ローラ31とが圧接して形成される転写ニップ部にて転写される。
画像形成部20、及び転写部30の用紙搬送方向下流には、定着装置40、用紙搬送路8、及び用紙排出部9が配置されている。転写部30にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着装置40へと送られ、熱ローラによりトナー像が定着される。定着装置40から排出された用紙Pは、用紙搬送路8を通って上方へ送られ、用紙排出口10から、本体2の最上部に備えられた用紙載置部である用紙排出部9に排出される。
続いて、上記のような画像形成装置であるプリンタ1に備えられた定着装置40、及びその周辺の詳細な構成について、図1に加えて、図2を用いて説明する。図2は定着装置周辺を示す垂直断面部分拡大左側面図である。
定着装置40は、図2に示すように、そのハウジング41の内側に、定着部材である定着ローラ42、及び加圧部材である加圧ローラ43を備え、さらに付勢部材44を備えている。
定着装置40のハウジング41は、上側ハウジング41aと、下側ハウジング41bとを備えている。上側ハウジング41aは定着ローラ42を上方から、下側ハウジング41bは加圧ローラ43を下方からカバーしている。このうち、上側ハウジング41aは、定着ローラ42の軸部42aを介して、定着ローラ42と連結されている。そして、上側ハウジング41aは、その用紙搬送方向上流側に設けられた、用紙幅方向に水平に延びる軸部41cを介して、回転自在にプリンタ1の本体2に取り付けられている。これにより、上側ハウジング41aと定着ローラ42とは、同時に、軸部41cの軸線を中心として垂直面内で回転することができる。
定着ローラ42は、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向、すなわち図2の紙面奥行き方向に延び、その軸線方向を水平にして用紙搬送路の上側に配置されている。定着ローラ42は、鉄またはアルミニウム等の金属からなる芯金の外側に、シリコンゴムまたはスポンジからなる弾性部材層が設けられている。弾性部材層の外側であって、定着ローラ42の表面には、離型層を設けてトナーの離型性を高めている。離型層は、PFA(テトラフルオロエチレン−パー−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素系樹脂が用いられ、吹き付けによるコーティングやチューブを被せることによって設けられる。定着ローラ42は、図示しない駆動装置によって、その周速度が用紙Pの搬送速度と同じになるように回転せしめられている。
また、定着ローラ42の内部には、その熱源であるハロゲンランプ(図示せず)が備えられている。ハロゲンランプは、定着ローラ42の軸線方向、すなわち用紙幅方向に延び、内側から定着ローラ42を加熱する。
加圧ローラ43は、定着ローラ42と同様に、用紙幅方向、すなわち図2の紙面奥行き方向に延び、その軸線方向を水平にして用紙搬送路の下側に配置されている。加圧ローラ43は、ステンレス鋼等の金属からなる芯金の外側に、シリコンゴムまたはスポンジからなる弾性部材層が設けられている。この加圧ローラ43と、定着ローラ42とが圧接することにより、用紙Pを挿通させる定着ニップ部を形成する。加圧ローラ43は、駆動装置を持たず、定着ローラ42に圧接することにより、定着ローラ42の回転に従って回転せしめられる。なお、用紙Pは、定着ニップ部、すなわち定着ローラ42、及び加圧ローラ43の用紙幅方向中央部に通紙される。
付勢部材44は、圧縮ばねで構成され、定着ローラ42の軸部42aの両端に1箇所ずつ備えられている。付勢部材44の他端は、定着ローラ42の上方の、プリンタ1の内部フレームに取り付けられている。付勢部材44は、定着ローラ42を、加圧ローラ43に向かって押し付け、互いを圧接させることにより、これらの部材の間に定着ニップ部を形成している。なお、定着ローラ42は、前述のように、上側ハウジング41aの軸部41cを中心として回転可能、すなわち加圧ローラ43に対して上下方向に移動可能である。
一方、プリンタ1は、図2に示すように、その背面、すなわち定着装置40の用紙搬送方向下流側に、開閉が可能な外装カバー11を備えている。外装カバー11は、用紙幅方向にハウジング41とほぼ同じ長さで延び、その下部に設けられた、用紙幅方向に水平に延びる軸部11aを介して、回転自在にプリンタ1の本体2に取り付けられている。これにより、外装カバー11は、軸部11aの軸線を中心として、その上部を前後に振るようにして垂直面内で回転可能である。この外装カバー11を開放することにより、プリンタ1の背面から定着装置40が露出する。
外装カバー11の用紙幅方向の両側面には、回動レール12が結合されている。回動レール12は、外装カバー11からプリンタ1の内部に、前方に向かって延びている。また、回動レール12は、外装カバー11の軸部11aを中心とした円弧形状をなしている。
円弧形状の回動レール12の外周側には、ギア歯で構成されるラック13が備えられている。そして、このラック13に係合する形で、定着ローラ42の回転軸である軸部42aには、ピニオン14が設けられている。これにより、ピニオン14がラック13上で回転するのと同時に、定着ローラ42も回転する。
なお、ピニオン14と、このピニオン14が設けられた、定着ローラ42の回転軸である軸部42との間には、ワンウェイクラッチ15が介在している。このワンウェイクラッチ15は、ピニオン14と軸部42aとの間に、軸部42aが、定着ローラ42の定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに回転するとき、すなわち図2において時計方向に回転するときには連結作用を働かせ、逆方向に回転するとき、すなわち反時計方向に回転するときには連結を解除する作用を働かせるようになっている。
また、ラック13、すなわち回動レール12の外装カバー11側とは反対側の端部には、圧接解除部16が設けられている。圧接解除部16は、ラック13及び回動レール12が、円弧の外周面が外側に向かって折れ曲がった形状で構成されている。
次に、上記のような定着装置40、外装カバー11及びそれらの周辺の構成の動作について、図3〜図5を用いて詳細に説明する。図3は転写部からプリンタ背面にかけての部分を示す垂直断面部分左側面図、図4は図3と同様の転写部からプリンタ背面にかけての部分を示す垂直断面部分左側面図にして、外装カバーの開放途中の状態を示すもの、図5は図4と同様の転写部からプリンタ背面にかけての部分を示す垂直断面部分左側面図にして、外装カバーの開放が完了した状態を示すものである。
まず、図3は、定着装置40の箇所で、用紙Pがジャムを起こした状態を示している。用紙搬送方向における用紙Pの長さが比較的長い場合、定着ニップ部と転写ニップ部との両方のニップ部に用紙Pが挟まれた状態で、プリンタ1の運転が停止してしまうことがある。
ここで、用紙ジャムを解消すべく外装カバー11を開放するとき、その過程において、図4に示すように、回動レール12が、外装カバー11の軸部11aを中心として回転するように移動する。このとき、円弧形状の回動レール12の外周側では、回動レール12に設けられたラック13の移動に伴って、これに係合するピニオン14が回転する。
ピニオン14は、回転軸である定着ローラ42の軸部42aを、定着ローラ42の定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに回転、すなわち図4において時計方向に回転させようとする。これにより、ワンウェイクラッチ15に連結作用が働き、定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに定着ローラ42が回転する。したがって、この箇所でジャムを起こし、定着ニップ部に挟まれた用紙Pは、外装カバー11の開放に伴って回転する定着ローラ42により用紙搬送方向に移動せしめられる。
外装カバー11の開放の最終段階では、図5に示すように、ピニオン14が圧接解除部16の箇所に到達する。圧接解除部16は、前述のように、ラック13が、円弧の外周面が外側に向かって折れ曲がった形状で構成されているので、ピニオン14、すなわち定着ローラ42を、加圧ローラ43から離間する方向に、図5において上方に向かって移動させる。これにより、外装カバー11の開放が完了すると、定着ローラ42と加圧ローラ43が離間し、定着ニップ部が解放されるので、用紙Pを容易に取り出せる。
このようにして、互いが圧接し合うことにより用紙Pを挿通させる定着ニップ部を形成する定着部材である定着ローラ42及び加圧部材である加圧ローラ43が設けられ、用紙Pに担持された未定着トナー像を定着ニップ部で定着する定着装置40を本体2内に備えた画像形成装置であるプリンタ1において、定着装置40の用紙搬送方向下流側に設けられ、定着装置40を露出させる開閉可能な外装カバー11と、定着ローラ42の回転軸である軸部42aに設けられたピニオン14と、外装カバー11に結合され、ピニオン14に係合するラック13とを備えるとともに、外装カバー11の開放の過程において、ラック13に係合するピニオン14を回転させ、定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに定着ローラ42を回転させているので、定着装置40の箇所で用紙ジャムが発生した場合に、外装カバー11を開放するだけで自動的に、ジャムを起こした用紙Pを用紙搬送方向に装置外部に向かって引き出すことができる。そしてこれは、定着ニップ部でしっかり掴んだジャム用紙Pを引き出すので、用紙Pの搬送方向上流端が転写部30に残っている場合でも、確実に除去することが可能である。したがって、手間がなく簡単に定着装置40におけるジャム処理を遂行することが可能なプリンタ1を得ることができる。
また、定着ローラ42を加圧ローラ43に押し付けて圧接させる付勢部材44と、ラック13の外装カバー11側とは反対側の端部に設けられ、定着ローラ42と加圧ローラ43とが離間する方向にピニオン14を移動させる圧接解除部16とを備えているので、外装カバー11の開放の最終段階において、ピニオン14が設けられた定着ローラ42が、加圧ローラ43に対して離間するように移動することとなる。これにより、外装カバー11を完全に開放すると自動的に、との圧接状態を解除することが可能となる。したがって、定着装置40の箇所でジャムを起こした用紙Pを、用紙搬送方向に装置外部に向かって引き出した後、容易に取り出すことができる。こうして、定着装置40におけるジャム処理時の操作性が向上する。
さらに、ピニオン14とこのピニオン14が設けられた定着ローラ42の軸部42aとの間に介在する形でワンウェイクラッチ15を備え、このワンウェイクラッチ15は、軸部42aが、定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに回転するときには連結作用が働き、逆方向に回転するときには連結を解除する作用が働くので、外装カバー11を開放するときには、定着ローラ42を回転させてジャムを起こした用紙Pを用紙搬送方向に装置外部に向かって引き出すことができ、閉鎖するときには、ピニオン14を備えた定着ローラ42が回転しないようにすることができる。これにより、定着ローラ42や加圧ローラ43の駆動機構に、逆回転させることに起因する過負荷が発生するのを防止することができ、且つ外装カバー11を開放するだけで簡単に、定着装置40におけるジャム処理を遂行することが可能である。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、本発明の実施形態では、外装カバー11の開放に伴い、定着ローラ42が、加圧ローラ43に対して離間して圧接状態を解除することとしたが、逆に、加圧ローラ43が、定着ローラ42に対して離間して圧接状態を解除することにしても構わない。この場合、図2において、付勢部材44は下方から上方に向かって加圧ローラ43を付勢する形で配置し、ピニオン14は加圧ローラ43の軸部にワンウェイクラッチ15を介して設け、ラック13や圧接解除部材16は円弧形状の回動レール12の内周側に設ける。これにより、加圧ローラ43を、定着ローラ42に対して離間させて圧接状態を解除するのに対して、上記実施形態と同様の作用、効果を得ることが可能である。
また、定着部材及び加圧部材は、定着ローラ42、加圧ローラ43のようなローラ形状の部材であることとしたが、ベルト形状をなす部材であっても構わない。
本発明は、定着装置を備えた画像形成装置全般において利用可能である。
1 プリンタ(画像形成装置)
2 本体
11 外装カバー
12 回動レール
13 ラック
14 ピニオン
15 ワンウェイクラッチ
16 圧接解除部
40 定着装置
41 上側ハウジング
41a 軸部
42 定着ローラ(定着部材)
43 加圧ローラ(加圧部材)
44 付勢部材
2 本体
11 外装カバー
12 回動レール
13 ラック
14 ピニオン
15 ワンウェイクラッチ
16 圧接解除部
40 定着装置
41 上側ハウジング
41a 軸部
42 定着ローラ(定着部材)
43 加圧ローラ(加圧部材)
44 付勢部材
Claims (3)
- 互いが圧接し合うことにより用紙を挿通させる定着ニップ部を形成する定着部材及び加圧部材が設けられ、用紙に担持された未定着トナー像を前記定着ニップ部で定着する定着装置を本体内に備えた画像形成装置において、
前記定着装置の用紙搬送方向下流側に設けられ、定着装置を露出させる開閉可能な外装カバーと、前記定着部材または加圧部材の回転軸に設けられたピニオンと、前記外装カバーに結合され、前記ピニオンに係合するラックとを備えるとともに、外装カバーの開放の過程において、ラックに係合するピニオンを回転させ、前記定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに定着部材または加圧部材を回転させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記定着部材または前記加圧部材の一方を他方に押し付けて圧接させる付勢部材と、前記ラックの前記外装カバー側とは反対側の端部に設けられ、定着部材と加圧部材とが離間する方向に前記ピニオンを移動させる圧接解除部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記ピニオンとこのピニオンが設けられた回転軸との間に介在する形でワンウェイクラッチを備え、このワンウェイクラッチは、回転軸が、前記定着ニップ部の箇所の表面が用紙搬送方向に移動する向きに回転するときには連結作用が働き、逆方向に回転するときには連結を解除する作用が働くことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006321974A JP2008134548A (ja) | 2006-11-29 | 2006-11-29 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006321974A JP2008134548A (ja) | 2006-11-29 | 2006-11-29 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008134548A true JP2008134548A (ja) | 2008-06-12 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013250366A (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-12 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
JP2014215522A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
-
2006
- 2006-11-29 JP JP2006321974A patent/JP2008134548A/ja active Pending
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JP2014215522A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
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