JP2008134319A - トナー補給装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トナーを安定して現像器に供給して画像不良を発生することがなく、トナー容器交換を早めにしてもトナー飛散やトナー漏れなどを防止でき、多量のトナーを無駄に廃棄することもないトナー補給装置及びこれを備えた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 トナー補給装置は、トナー容器と、トナーを現像器又は第2のトナー容器に導く搬送手段とからなり、搬送手段は、回転方向を切替可能で軸方向を略水平に配置された回転手段を有し、トナー容器下部に形成された排出口によってトナー容器と連通するとともに、回転手段の軸方向の一端側かつ現像器上部に形成されたトナー補給口によって現像器と連通し、第2のトナー容器は回転手段の軸方向の他端側に配置され、回転手段は、その軸方向の一部が排出口直下に位置し、トナーを、順回転してトナー補給口へ、逆回転して第2のトナー容器へ、導くことを特徴とするトナー補給装置とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 トナー補給装置は、トナー容器と、トナーを現像器又は第2のトナー容器に導く搬送手段とからなり、搬送手段は、回転方向を切替可能で軸方向を略水平に配置された回転手段を有し、トナー容器下部に形成された排出口によってトナー容器と連通するとともに、回転手段の軸方向の一端側かつ現像器上部に形成されたトナー補給口によって現像器と連通し、第2のトナー容器は回転手段の軸方向の他端側に配置され、回転手段は、その軸方向の一部が排出口直下に位置し、トナーを、順回転してトナー補給口へ、逆回転して第2のトナー容器へ、導くことを特徴とするトナー補給装置とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、トナー補給装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、より詳しくは、現像器において現像剤が使用されて消費されたトナーを補給するトナー補給装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、原稿の画像データに基づいて感光体表面に静電潜像が形成され、現像装置によって現像されて感光体表面にトナー像が形成され、このトナー像が用紙に転写及び定着されて排出される。
この現像装置には、例えば一成分トナーの現像剤やトナーとキャリアからなる二成分現像剤を使用する現像装置があり、現像剤が収容された現像器内に、感光体表面の静電潜像を現像する現像ローラを備えるとともに、現像器内のトナーが消費されるとトナーを供給するトナー容器を備える。
このような現像装置においては、現像剤が安定的に現像ローラに供給されることが必要とされ、そのためには、トナー容器から必要とされる量のトナーを補給することが重要である。
この現像装置には、例えば一成分トナーの現像剤やトナーとキャリアからなる二成分現像剤を使用する現像装置があり、現像剤が収容された現像器内に、感光体表面の静電潜像を現像する現像ローラを備えるとともに、現像器内のトナーが消費されるとトナーを供給するトナー容器を備える。
このような現像装置においては、現像剤が安定的に現像ローラに供給されることが必要とされ、そのためには、トナー容器から必要とされる量のトナーを補給することが重要である。
例えば、図6に示すように、収容する現像剤を攪拌する攪拌手段(102)及び攪拌された現像剤を用いて感光体表面の静電潜像を現像する現像ローラ(103)を備える現像器(104)と、該現像器(104)に排出口(108)からトナーを補給するための排出羽(109)を有するトナー容器(106)とからなる現像装置(101)が提案されている。
現像器(104)では、トナーが攪拌手段(102)によって矢印A方向へ送られ、図示しない別の攪拌手段によってA方向と反対方向に送られて循環し、トナー量のバランスが保たれている。該現像器(104)はトナー濃度センサを備えておらず、磁性の一成分トナーを用いている。
また、攪拌手段(102)はスパイラル形状で、排出口(108)直下より下流側に、他の部分よりもスパイラル羽の小さい部分を有し、この部分より上流側には排出口(108)に至るまでトナー溜まりができている。
現像器(104)では、トナーが攪拌手段(102)によって矢印A方向へ送られ、図示しない別の攪拌手段によってA方向と反対方向に送られて循環し、トナー量のバランスが保たれている。該現像器(104)はトナー濃度センサを備えておらず、磁性の一成分トナーを用いている。
また、攪拌手段(102)はスパイラル形状で、排出口(108)直下より下流側に、他の部分よりもスパイラル羽の小さい部分を有し、この部分より上流側には排出口(108)に至るまでトナー溜まりができている。
トナー容器(106)では、現像器の駆動中に排出羽(109)が回転して、トナーが排出口(108)付近に送られるが、現像器(104)内の排出口(108)付近にできたトナー溜まりのため、トナー容器(106)内のトナーは現像器(104)内には落下しない。
現像器(104)内のトナーが印字行為によって減少すると、排出口(108)直下のトナー溜まりが減少し、トナー容器(106)からトナーが落下することによって、自然にトナーが補給される。
現像器(104)内のトナーが印字行為によって減少すると、排出口(108)直下のトナー溜まりが減少し、トナー容器(106)からトナーが落下することによって、自然にトナーが補給される。
上記スパイラル羽の小さい部分がなくても、上述のように現像器(104)内のトナー量のバランスは保たれるが、現像器(104)内全体に多量にトナーが詰まった状態で維持されることになる。現像器(104)内のトナー量が多すぎると、トナーに大きなストレスが加わり、トナーが劣化しやすくなる。
そこで、スパイラル羽の小さい部分が排出口(108)の下流位置にあることによって、トナー溜まりが排出口(108)付近にできるため、現像器(104)内のトナーを適切な量に制御することができる。
そこで、スパイラル羽の小さい部分が排出口(108)の下流位置にあることによって、トナー溜まりが排出口(108)付近にできるため、現像器(104)内のトナーを適切な量に制御することができる。
このように、トナー補給では、必要とされる量のトナーを補給することも大事であるが、トナー容器は交換を要するために交換に伴う不都合が発生しないようにすることも大事である。
トナー容器交換に伴う不都合としては、トナー飛散や、トナーの漏れなどによってトナー容器が装着できなくなることが挙げられる。このようなトナー飛散やトナー漏れは、トナー容器内にかなりのトナーが残存している状態で交換するために発生する。これを解消するためには、トナー容器内のトナーの有無を判断するトナーセンサを設けるとよい。
トナー容器(106)のトナー量を検知するために、図示しないトナー量検知センサが、トナー容器下部に近接して設けられている。該トナー量検知センサは透磁率センサである。該トナー量検知センサによってトナー容器(106)内のトナーが空に近づいたことを検知した後、さらに一定印字量コピー後、トナー容器交換のメッセージが表示される。
トナー容器(106)のトナー量を検知するために、図示しないトナー量検知センサが、トナー容器下部に近接して設けられている。該トナー量検知センサは透磁率センサである。該トナー量検知センサによってトナー容器(106)内のトナーが空に近づいたことを検知した後、さらに一定印字量コピー後、トナー容器交換のメッセージが表示される。
しかしながら、メッセージ表示の判断を早めにすると、現像器へのトナー排出口付近に多量のトナーが存在し、トナー容器交換時にトナー飛散によるトナー汚れやトナー漏れによる装着不能が発生しやすい。一方、判断を遅めにすると、現像器内のトナー量が少なくなりすぎ、現像ローラにトナーが供給されず、白抜けや濃度不良などの画像不良が発生する場合がある。
また、現像ローラには充分供給できるトナー量が現像器に残っていても、トナー量が少なくなりすぎた状態でトナー容器を交換すると、多量の新しいトナーが一度に供給されることになる。現像器内に残存しているトナーと、交換されたトナー容器内の新しいトナーとでは、トナーの劣化状態や帯電状態が異なり、これら2種類のトナーが一度に混ざると、補給トナーの帯電不足や逆極性に帯電されたりする帯電不良が発生してしまい、地肌が汚れる、所謂かぶりという減少が発生する。
また、現像ローラには充分供給できるトナー量が現像器に残っていても、トナー量が少なくなりすぎた状態でトナー容器を交換すると、多量の新しいトナーが一度に供給されることになる。現像器内に残存しているトナーと、交換されたトナー容器内の新しいトナーとでは、トナーの劣化状態や帯電状態が異なり、これら2種類のトナーが一度に混ざると、補給トナーの帯電不足や逆極性に帯電されたりする帯電不良が発生してしまい、地肌が汚れる、所謂かぶりという減少が発生する。
このような画像不良を引き起こしてはならないので、トナー容器交換のメッセージ表示の判断は早めにする必要があり、トナー容器交換時のトナー汚れなどが発生しやすい。
ここで、トナーセンサは高価であり、また、信頼性確保のために様々な工夫が必要で、複雑且つ高価になる。そこで、トナーセンサを無くし、トナー消費量を予測することによって、トナー容器内のトナーの有無を判断することが考えられる。
この場合、予測したトナー消費量の累積誤差による画像不良を引き起こさないためには、トナー容器をより早めに交換する必要があり、トナー容器交換時のトナー汚れは回避しがたいものとなる。
この場合、予測したトナー消費量の累積誤差による画像不良を引き起こさないためには、トナー容器をより早めに交換する必要があり、トナー容器交換時のトナー汚れは回避しがたいものとなる。
このようなトナー汚れを回避するため、例えば、トナー容器が装着されてからの総補給量のみによってトナーの残量を予測する方法において、現像器と、該現像器内のトナーが消費されると、搬送路を介してトナーを供給するトナー容器とを備え、判断を早めにし、トナー交換前に、現像器の駆動を止めて搬送路のスクリューを回転させ、又は、第2のスクリューを回転させ、トナーを廃トナー容器へ搬送、排出するようにした構成が開示されている(下記特許文献1参照)。
この構成によれば、交換前にトナー容器内のトナーが無くなって画像不良を発生することがなく、交換時にトナー容器内の残存トナーによってトナー飛散などを発生することもない。
この構成によれば、交換前にトナー容器内のトナーが無くなって画像不良を発生することがなく、交換時にトナー容器内の残存トナーによってトナー飛散などを発生することもない。
しかしながら、上記現像器の駆動を止めて搬送路のスクリューを回転させる場合、トナー容器と搬送路との間に設けられたトナー溜まり部のトナーも全て排出してしまう可能性がある。また、上記第2のスクリューを回転させる構成では、トナー容器と第1の搬送路との間に設けられたトナー溜まり部において、トナー容器側に備えられた第2の搬送路のスクリューは通常停止しているため、邪魔になり、トナー容器から落下してくるトナーがトナー溜まり部下部の第1の搬送路に到達しない。即ち、第1の搬送路から現像器にトナーが供給されない。
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、トナーを安定して現像器に供給して画像不良を発生することがなく、トナー容器交換を早めにしてもトナー飛散やトナー漏れなどを防止でき、多量のトナーを無駄に廃棄することもないトナー補給装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
請求項1に係る発明は、現像剤を用いて感光体表面の静電潜像を現像する現像器に、トナーを補給するトナー補給装置において、前記トナー補給装置は、トナーを収容して着脱可能なトナー容器と、該トナーを現像器又は第2のトナー容器に導く搬送手段とからなり、前記搬送手段は、回転方向を切替可能で軸方向を略水平に配置された回転手段を有し、前記トナー容器下部に形成された排出口によって該トナー容器と連通するとともに、該回転手段の軸方向の一端側かつ前記現像器上部に形成されたトナー補給口によって該現像器と連通し、前記第2のトナー容器は、前記回転手段の軸方向の他端側に配置され、前記回転手段は、その軸方向の一部が前記排出口直下に位置し、順回転することによってトナー容器内のトナーを排出口からトナー補給口へ導き、逆回転することによってトナー容器内に残存するトナーを排出口から第2のトナー容器へ導くことを特徴とするトナー補給装置に関する。
請求項2に係る発明は、前記トナー容器は、収容しているトナーを攪拌しながら排出する排出羽を有し、前記現像器は、充填されているトナー量を検知するセンサを有し、前記トナー補給口は、前記回転手段の軸方向の一端側端部の直下に位置し、前記排出羽は回転し、前記センサに従ってトナー補給するとき、前記回転手段を順回転することを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置に関する。
請求項3に係る発明は、前記トナー容器は、収容しているトナーを攪拌しながら排出する排出羽を有し、前記現像器は、充填されているトナー量を検知するセンサを有し、前記トナー補給口は、前記回転手段の軸方向の一端側端部の直下に位置し、該回転手段の軸方向において前記排出口と近接して配置され、該回転手段は、トナー容器交換時以外は順回転し、前記センサに従ってトナー補給するとき、前記排出羽が回転することを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置に関する。
請求項4に係る発明は、前記トナー容器は、収容しているトナーを攪拌しながら排出する排出羽を有し、前記現像器は、充填されているトナー量を検知するセンサを有し、前記回転手段は、軸方向の一端側端部が前記排出口直下に位置し、前記搬送手段は、前記トナー補給口を軸方向の一端側端部の直下に有する第2の回転手段と、該第2の回転手段の他端側上方であって、前記排出口下方、且つ前記回転手段の一端側端部下方にトナー溜まり部とを備え、前記排出羽は回転し、前記センサに従ってトナー補給するとき、前記第2の回転手段は、前記回転手段の順回転時に、回転することによってトナー容器のトナーを、前記トナー溜まり部を介してトナー補給口へ搬送することを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置に関する。
請求項5に係る発明は、前記回転手段は、スパイラル形状のスクリューであって、そのスパイラル羽のねじれを、排出口直下に位置する部分では前記軸方向の他端側の部分より該軸方向における羽間隔を大きく、且つ排出口より一端側の部分には設けないことを特徴とする請求項4記載のトナー補給装置に関する。
請求項6に係る発明は、前記回転手段は、排出口直下に位置する部分をパドル形状とし、排出口より前記軸方向の他端側の部分ではスパイラル形状としていることを特徴とする請求項4記載のトナー補給装置に関する。
請求項7に係る発明は、前記現像器は、現像剤を攪拌して循環するスパイラル形状であって、トナー補給口直下より下流側に、他の部分よりもスパイラル羽の小さい部分を有する攪拌手段を有し、前記回転手段は、軸方向の一端側端部が、前記排出口直下、且つ前記トナー補給口の略直上に位置し、トナー容器交換時以外は順回転し、前記排出口とトナー補給口とは、前記回転手段の一端側方向において、排出口よりもトナー補給口が前記回転手段の他端側方向にずれて位置し、該他端側方向においては、略同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置に関する。
請求項8に係る発明は、前記第2のトナー容器は、前記トナー容器と交換可能で、前記搬送手段は、前記回転手段の軸方向の他端側端部に、該回転手段の逆回転によって搬送されたトナーを、前記トナー容器へ搬送する第3の回転手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載のトナー補給装置に関する。
請求項9に係る発明は、前記トナー容器を交換するためのメッセージを表示する表示手段を備え、前記センサは、所定印字量のトナーが残存している時点で検知し、前記現像器は、前記センサによる検知に従って前記表示手段において前記トナー容器の交換を促すメッセージが表示された後、所定印字量のトナーを消費可能に設定され、前記搬送手段は、前記表示手段にトナー容器交換を実行するメッセージが表示されたとき、前記回転手段を逆回転することを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載のトナー補給装置に関する。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至9いずれかに記載のトナー補給装置を備えてなることを特徴とする画像形成装置に関する。
請求項1に係る発明によれば、トナー容器と現像器の間に備えられた搬送手段の回転手段(第1搬送スクリュー)は、その軸方向の一部が排出口直下に位置し、順回転してトナー容器内のトナーを排出口からトナー補給口へ搬送し、逆回転してトナー容器内に残存するトナーを排出口から第2のトナー容器(別のトナー容器)へ搬送するようにしたので、トナー補給時にはトナーを安定して現像器に供給して画像不良を発生することがなく、トナー容器交換時には、排出口付近に残存するトナーを第2のトナー容器へ回収できるので、交換を早めにしても、トナー飛散やトナー漏れなどを防止することが可能である。回収したトナーは再利用することができ、多量のトナーを無駄に廃棄することもない。
請求項2に係る発明によれば、トナー補給口が回転手段(第1搬送スクリュー)の軸方向の一端側端部の直下に位置し、トナー容器内のトナーを排出する排出羽を回転し、現像器のトナー量を検知するセンサに従ってトナー補給するとき、回転手段を順回転するようにしたので、センサに従って補給要求があったとき、排出羽の回転によって排出口付近に溜められていたトナーを、回転手段を順回転することによって速やかにトナー補給口に搬送することができる。
請求項3に係る発明によれば、トナー補給口を回転手段(第1搬送スクリュー)の軸方向において排出口と近接して配置し、トナー容器交換時以外は回転手段を順回転し、トナー補給するとき、排出羽を回転するようにしたので、排出口にトナー溜まりができにくく、トナー容器交換時のトナー汚れやトナー漏れをより軽減することが可能で、補給要求があったとき、排出羽が回転して排出口から排出されるトナーを、順回転している回転手段によって速やかにトナー補給口まで搬送することができる。
請求項4に係る発明によれば、回転手段(第1搬送スクリュー)の軸方向の一端側端部が排出口直下に位置し、トナー補給口を軸方向の一端側端部の直下に有する第2の回転手段(第3搬送スクリュー)と、その上方であって、排出口下方、且つ回転手段の一端側端部下方にトナー溜まり部とを備え、排出羽は回転し、回転手段の順回転時に、第2の回転手段が回転してトナー容器のトナーを、トナー溜まり部を介してトナー補給口へ搬送するようにしたので、排出羽の回転によって排出口から排出され、回転手段の順回転によってトナー溜まり部に溜められていたトナーを、第2の回転手段の回転によって速やかにトナー補給口に搬送することができる。
請求項5に係る発明によれば、回転手段(第1搬送スクリュー)がスパイラル形状のスクリューで、そのスパイラル羽のねじれを、排出口直下に位置する部分では他端側の部分より羽間隔を大きく、且つ排出口より一端側の部分には設けないようにしたので、トナーの落下を阻止することなく排出口直下での搬送力を小さくし、トナー溜まり部においてトナーが一端側へ偏ることを軽減することができる。
請求項6に係る発明によれば、回転手段(第1搬送スクリュー)において、排出口直下に位置する部分をパドル形状とし、排出口より前記軸方向の他端側の部分ではスパイラル形状としたので、トナーの落下を阻止することなく、トナー溜まり部においてトナーが一端側へ偏らないようにすることが可能となる。
請求項7に係る発明によれば、回転手段(第1搬送スクリュー)は、軸方向の一端側端部が排出口直下、且つトナー補給口の略直上に位置し、トナー容器交換時以外は順回転し、現像器は、スパイラル形状でトナー補給口直下より下流側にスパイラル羽の小さい部分を有する攪拌手段を有することによって、トナー容器中のトナーの排出が調整され、トナー量センサがなくてもトナーを安定して現像器に供給することができる。また、排出口とトナー補給口とは、回転手段の一端側方向において、排出口よりもトナー補給口が他端側方向にずれて位置し、他端側方向においては、略同じ位置に配置されているので、回転手段によって一端側方向へ搬送されたトナーが搬送手段の壁に押付けられて、その圧力によって過剰にトナーが現像器内に補給されることを防止することができる。
請求項8に係る発明によれば、第2のトナー容器(別のトナー容器)は、トナー容器と交換可能で、回転手段の逆回転によって搬送されたトナーを、第2のトナー容器へ搬送する第3の回転手段(第2搬送スクリュー)を備えたので、回転手段の逆回転によって排出口から搬送される残存トナーを効率よく第2のトナー容器に回収することができ、その第2のトナー容器をトナー容器として用いてトナーを容易に再利用することが可能である。
請求項9に係る発明によれば、トナー容器を交換するためのメッセージを表示する表示手段を備え、センサは、所定印字量のトナーが残存している時点で検知し、現像器は、センサによる検知に従って交換を促すメッセージが表示された後、所定印字量のトナーを消費可能に設定され、回転手段は、トナー容器交換を実行するメッセージが表示されたとき、逆回転するようにしたので、交換を促すメッセージ表示後もしばらく現像器を使用することができ、交換が実行される前に回転手段が逆回転してトナー容器の排出口の残存トナーを搬送した後で、トナー容器を交換することによって、トナー汚れが発生することを回避することができる。
請求項10に係る発明によれば、請求項1乃至9に係るトナー補給装置を、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に備えたので、トナーを安定的に現像器に供給して画像不良を発生することがなく、トナー容器交換を早めにしてもトナー飛散やトナー漏れなどの不都合がなく、多量のトナーを無駄に廃棄することを回避することが可能となる。
以下、本発明に係るトナー補給装置及びこれを備えた画像形成装置の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る第1実施形態のトナー補給装置を有する現像装置の一例を示す断面図である。
現像装置(1)は、収容する現像剤を攪拌する攪拌手段(2)及び攪拌された現像剤を用いて感光体表面の静電潜像を現像する現像ローラ(3)を備える現像器(4)と、該現像器(4)にトナーを補給するトナー補給装置(5)とからなる。
図1は、本発明に係る第1実施形態のトナー補給装置を有する現像装置の一例を示す断面図である。
現像装置(1)は、収容する現像剤を攪拌する攪拌手段(2)及び攪拌された現像剤を用いて感光体表面の静電潜像を現像する現像ローラ(3)を備える現像器(4)と、該現像器(4)にトナーを補給するトナー補給装置(5)とからなる。
トナー補給装置(5)は、現像器(4)に補給するトナーを収容するトナー容器(6)と、該トナー容器(6)に収容されたトナーを、現像器(4)又は図示しない廃トナー容器に導く搬送手段(7)とからなる。
トナー容器(6)は、その容器外側に、容器内のトナーを排出口(8)から排出する排出羽(9)を駆動する排出用モータ(10)と、その駆動を伝達する駆動伝達手段(11)とを備える。
トナー容器(6)は、その容器外側に、容器内のトナーを排出口(8)から排出する排出羽(9)を駆動する排出用モータ(10)と、その駆動を伝達する駆動伝達手段(11)とを備える。
搬送手段(7)は、搬送用モータ(13)による第1搬送スクリュー(14)の順回転によってトナー容器(6)からのトナーをトナー補給口(15)から現像器(4)へ補給する第1搬送手段(16)と、第1搬送スクリュー(14)の逆回転によってトナー容器(6)から搬送されたトナーを、図示しない廃トナー容器に送る第2搬送スクリュー(17)を有する第2搬送手段(18)とを備える。
現像器(4)は、さらに、当該現像器(4)内の2成分現像剤のトナー濃度を検知する図示しないトナー濃度センサと、該トナー濃度センサによって検知されたトナー濃度に基づいて現像剤のトナーとキャリアの混合比T/Cを算出する図示しない演算手段とを備える。なお、該現像器(4)は1成分現像方式を採用することも可能で、一成分トナーを用いる場合にはトナー濃度センサに換えて、現像器(4)内のトナー残量を検知するためのセンサを備える。
トナー容器(6)は、その排出口(8)で搬送手段(7)と着脱可能に連通し、該搬送手段(7)はそのトナー補給口(15)で現像器(4)と連通している。
トナー容器(6)は、その排出口(8)で搬送手段(7)と着脱可能に連通し、該搬送手段(7)はそのトナー補給口(15)で現像器(4)と連通している。
第1搬送手段(16)は、図示例では、現像器(4)とは別にパイプ状のものを設けているが、現像器(4)と一体的に形成したものでもよい。
第1及び第2搬送スクリュー(14,17)に用いるスクリューは、スパイラル形状のものや、コイルバネを利用したものを例示することができる。
また、第1搬送スクリュー(14)の回転方向は、搬送用モータ(13)によって切り替える例を示しているが、クラッチなどを利用することも可能である。
さらに、第1及び第2搬送スクリュー(14,17)は、図示例では、別個に設けているが、例えば1本のホース状など、一体的に設けるようにしてもよい。
第1及び第2搬送スクリュー(14,17)に用いるスクリューは、スパイラル形状のものや、コイルバネを利用したものを例示することができる。
また、第1搬送スクリュー(14)の回転方向は、搬送用モータ(13)によって切り替える例を示しているが、クラッチなどを利用することも可能である。
さらに、第1及び第2搬送スクリュー(14,17)は、図示例では、別個に設けているが、例えば1本のホース状など、一体的に設けるようにしてもよい。
トナー容器(6)内の排出羽(9)については、スパイラル状やパドル状のもの、曲げ弾性のある樹脂シート(例えば、PET,PP)などを採用することができる。
現像器(4)は、図示例に限らず、従来公知の構成のものを採用することができ、例えば、攪拌手段(2)は1本ではなく、汎用されている2本にしてもよい。また、トナー濃度センサには、透磁率変化を利用したセンサを使用することができる。
現像器(4)は、図示例に限らず、従来公知の構成のものを採用することができ、例えば、攪拌手段(2)は1本ではなく、汎用されている2本にしてもよい。また、トナー濃度センサには、透磁率変化を利用したセンサを使用することができる。
ここで、トナー容器(6)内のトナーの有無を判断する方法としては、トナー残量検知センサを備える方法と、センサを用いずにトナー消費量を予測する方法を挙げることができる。
トナー残量検知センサとしては、光学式センサやピエゾ素子を利用するセンサを採用することができ、磁性トナーを用いる場合には、透磁率センサを用いることができる。
トナー残量検知センサとしては、光学式センサやピエゾ素子を利用するセンサを採用することができ、磁性トナーを用いる場合には、透磁率センサを用いることができる。
センサを用いずにトナー消費量を予測する方法としては、印字量の積算による方法や、この印字量積算方法と、排出用モータ(13)の回転数や回転時間の累積結果を組み合わせて予測する方法が挙げられる。
トナー残量検知センサを備える方法においても、従来から一般的に行われているように、トナー残量検知センサがトナーなしと検知した後、さらに一定印字量や一定枚数を消費した後、又は、排出用モータ(13)が一定回転数回転後や一定回転時間経過後に、トナー容器(6)内のトナー残量が略空であると判断するようにするとよい。
トナー残量検知センサを備える方法においても、従来から一般的に行われているように、トナー残量検知センサがトナーなしと検知した後、さらに一定印字量や一定枚数を消費した後、又は、排出用モータ(13)が一定回転数回転後や一定回転時間経過後に、トナー容器(6)内のトナー残量が略空であると判断するようにするとよい。
このようにしてセンサを使用するのは、トナー容器(6)内のトナーが完全に無くなったときに空であると検知するような設定では、空であるにも関わらず空の検知をしないといった誤検知をするおそれがあるからである。空に近づいた段階で、機械内部で空に近いと認識し、そこから一定トナー量を消費したときに空になると予測して判断する。
この場合も、空の判断を遅くすると画像不良が発生するおそれがあるので、若干早目に検知する方が望ましい。
この場合も、空の判断を遅くすると画像不良が発生するおそれがあるので、若干早目に検知する方が望ましい。
また、トナーなしと判断し、トナー容器交換のメッセージを表示した後、一定枚数を印字できるように設定する必要がある。これは、トナー容器交換のメッセージが出たときに交換用のトナー容器が手元にない場合、トナー容器を注文し、注文後にトナー容器が届くまでの時間、出力装置が印字不可能な状態にならないようにするためである。
このように構成される第1実施形態の現像装置(1)において、トナー補給装置(5)から現像器(4)へトナーを補給する動作、及びトナー容器(6)を交換する際の動作について説明する。
(トナー補給時)
トナー容器(6)内では、現像器の駆動中に、排出羽(9)が排出用モータ(10)によって回転している(ステップ1)。
現像器(4)内では、図示しないトナー濃度センサによってトナー濃度が検知されており、その濃度に基づいて図示しない演算手段によってトナーとキャリアの混合比T/Cが計算される(ステップ2)。
現像器(4)内のトナー濃度が低下し、上記演算手段による処理の結果、T/Cが所定の比率以下になると、搬送用モータ(13)は、トナーがトナー補給口(15)方向に搬送されるように、第1搬送手段(16)の第1搬送スクリュー(14)を順回転する(ステップ3)。
第1搬送スクリュー(14)の順回転によって、トナーが、上部の排出口(8)から第1搬送手段(16)を経由し、トナー補給口(15)から現像器(4)へ補給される(ステップ4)。
トナー容器(6)内では、現像器の駆動中に、排出羽(9)が排出用モータ(10)によって回転している(ステップ1)。
現像器(4)内では、図示しないトナー濃度センサによってトナー濃度が検知されており、その濃度に基づいて図示しない演算手段によってトナーとキャリアの混合比T/Cが計算される(ステップ2)。
現像器(4)内のトナー濃度が低下し、上記演算手段による処理の結果、T/Cが所定の比率以下になると、搬送用モータ(13)は、トナーがトナー補給口(15)方向に搬送されるように、第1搬送手段(16)の第1搬送スクリュー(14)を順回転する(ステップ3)。
第1搬送スクリュー(14)の順回転によって、トナーが、上部の排出口(8)から第1搬送手段(16)を経由し、トナー補給口(15)から現像器(4)へ補給される(ステップ4)。
(トナー容器交換時)
トナー容器の交換は、センサを用いずにトナー消費量を予測する場合を例に説明する。
トナー容器(6)を交換、又は新品をセットした後、印字量が積算されて所定の積算印字率に到達すると、上記演算手段はトナー容器内のトナー残量が極めて空に近いと判断し、画像形成装置に設けられた図示しない表示手段に、トナー容器交換のメッセージが表示される(ステップ5)。
トナー容器の交換は、センサを用いずにトナー消費量を予測する場合を例に説明する。
トナー容器(6)を交換、又は新品をセットした後、印字量が積算されて所定の積算印字率に到達すると、上記演算手段はトナー容器内のトナー残量が極めて空に近いと判断し、画像形成装置に設けられた図示しない表示手段に、トナー容器交換のメッセージが表示される(ステップ5)。
その後、さらに所定の印字量のトナーが消費された後、又は、所定の印字量のトナーが消費される前にユーザがトナー容器(6)の交換をしようとしたとき、例えば、「トナー容器交換をする」というボタンを表示し、該ボタンをタッチ後に「しばらくお待ち下さい」というメッセージを表示し、トナー容器(6)の排出口(8)に残存しているトナーを回収する。
具体的には、搬送用モータ(13)が、一定時間、トナー補給時とは反対に第1搬送スクリュー(14)を逆回転するとともに、第2搬送スクリュー(17)も回転することによって、トナー容器(6)の排出口(8)に残存しているトナーが、第1搬送スクリュー(14)から第2搬送スクリュー(17)に搬送される(ステップ6)。
具体的には、搬送用モータ(13)が、一定時間、トナー補給時とは反対に第1搬送スクリュー(14)を逆回転するとともに、第2搬送スクリュー(17)も回転することによって、トナー容器(6)の排出口(8)に残存しているトナーが、第1搬送スクリュー(14)から第2搬送スクリュー(17)に搬送される(ステップ6)。
第2搬送スクリュー(17)に搬送されたトナーは、該第2搬送スクリュー(17)の回転によって、図示しない廃トナー容器に回収される(ステップ7)。
その後、第1搬送スクリュー(14)及び第2搬送スクリュー(17)は、回転開始後所定時間後に回転を止め、「トナー容器を交換できます」というメッセージを表示させる(ステップ8)。なお、この後は新しいトナー容器(6)がセットされるまで印字は一切できないように設定しておく。
その後、第1搬送スクリュー(14)及び第2搬送スクリュー(17)は、回転開始後所定時間後に回転を止め、「トナー容器を交換できます」というメッセージを表示させる(ステップ8)。なお、この後は新しいトナー容器(6)がセットされるまで印字は一切できないように設定しておく。
なお、上記(トナー補給時)においては、第1搬送スクリュー(14)が常に順回転し、T/Cが低下したときに排出羽(9)が回転するように制御するようにしてもよい。この場合、排出口(8)にトナー溜まりができにくく、トナー容器(6)交換時のトナー汚れやトナー漏れをより軽減することが可能となる。
ただし、この場合には、トナー容器(6)の排出口(8)からトナー補給口(15)までの間は、なるべく短く設定することが好ましい。この間に距離があると、途中に搬送手段があるため、排出口(8)からのトナーがトナー補給口(15)まで到達するのに時間がかかり、補給要求があるにも関わらず、トナーが補給されず、T/Cがさがりすぎたり、逆に補給停止命令が出て排出羽(9)を止めても、第1搬送スクリュー(14)は回転し続けるので、搬送経路中のトナーが補給され続けてT/Cが上がり過ぎたりして、制御が困難になるからである。
ただし、この場合には、トナー容器(6)の排出口(8)からトナー補給口(15)までの間は、なるべく短く設定することが好ましい。この間に距離があると、途中に搬送手段があるため、排出口(8)からのトナーがトナー補給口(15)まで到達するのに時間がかかり、補給要求があるにも関わらず、トナーが補給されず、T/Cがさがりすぎたり、逆に補給停止命令が出て排出羽(9)を止めても、第1搬送スクリュー(14)は回転し続けるので、搬送経路中のトナーが補給され続けてT/Cが上がり過ぎたりして、制御が困難になるからである。
このように第1実施形態のトナー補給装置(5)は、トナー容器(6)と現像器(4)の間に備えられた第1搬送手段(16)の第1搬送スクリュー(14)は、その軸方向の一部が排出口(8)直下に位置し、順回転してトナー容器(6)内のトナーを排出口(8)からトナー補給口(15)へ搬送し、逆回転してトナー容器(6)内に残存するトナーを排出口(8)から廃トナー容器へ搬送するようにしたので、トナー補給時にはトナーを安定して現像器(4)に供給して画像不良を発生することがなく、トナー容器交換時には、排出口(8)付近に残存するトナーを廃トナー容器へ回収できるので、交換を早めにしても、トナー飛散やトナー漏れなどを防止することが可能である。回収したトナーは再利用することができ、多量のトナーを無駄に廃棄することもない。
また、トナー補給口(15)が第1搬送スクリュー(14)の軸方向の一端側端部の直下に位置し、トナー容器(6)内のトナーを排出する排出羽(9)を現像器の駆動中に回転し、現像器(4)のトナー量を検知するセンサに従ってトナー補給するとき、第1搬送スクリュー(14)を順回転するようにしたので、センサに従って補給要求があったとき、排出羽(9)の回転によって排出口(8)付近に溜められていたトナーを、第1搬送スクリュー(14)を順回転することによって速やかにトナー補給口(15)に搬送することができる。
なお、トナー容器交換時以外は第1搬送スクリュー(14)を現像器の駆動中に順回転し、トナー補給するとき、排出羽(9)を回転するようにした場合には、排出口にトナー溜まりができにくく、トナー容器交換時のトナー汚れやトナー漏れをより軽減することが可能で、トナー補給口(15)を第1搬送スクリュー(14)の軸方向において排出口(8)と近接して配置するので、補給要求があったとき、排出羽(9)が回転して排出口(8)から排出されるトナーを、順回転している第1搬送スクリュー(14)によってトナー補給口(15)まで速やかに搬送することができる。
また、第1搬送スクリュー(14)が回転することによって、羽の影響で排出口(8)には上下方向の振動が加わり、排出口(8)付近の圧縮されたトナーが崩されるので、従来のように、トナー溜まり部が満杯になっている状態で排出口(8)からトナーが補給される際、該排出口(8)付近のトナーが自重で落下しないということを防止することができる。
さらに、トナー容器(6)の交換ごとに、第1搬送スクリュー(14)が逆回転することによって、従来のように、特殊環境(高温低湿環境)下で長時間スクリューを使用することによって、トナーの帯電が上がり過ぎてスクリューにまとわりついてやがて棒状になる現象が起こることを回避することができる。即ち、第1搬送スクリュー(14)が逆回転することによって、トナーに加わる力の方向が逆転するので、まとわりついていた凝集トナーが崩れ落ち、リフレッシュする効果を発揮する。
さらに、トナー容器(6)の交換ごとに、第1搬送スクリュー(14)が逆回転することによって、従来のように、特殊環境(高温低湿環境)下で長時間スクリューを使用することによって、トナーの帯電が上がり過ぎてスクリューにまとわりついてやがて棒状になる現象が起こることを回避することができる。即ち、第1搬送スクリュー(14)が逆回転することによって、トナーに加わる力の方向が逆転するので、まとわりついていた凝集トナーが崩れ落ち、リフレッシュする効果を発揮する。
なお、現像器の駆動中に、排出羽(9)を回転する場合だけでなく、第1搬送スクリュー(14)を回転する場合であっても、排出羽(9)によるトナー補給が実施された直後には、排出口(8)にトナーが溜まっている可能性が高い。このタイミングで、トナー容器(6)交換が行われた場合には、トナー汚れが発生してしまうので、上述のように直ちにトナー容器(6)を交換できず、ステップ6〜8のようにして排出口(8)に溜まっているトナーを廃棄した後、交換できるようにしたので、トナー汚れが発生することを回避することができる。
図2は、本発明に係る第2実施形態のトナー補給装置を有する現像装置の一例を示す断面図である。図1と同様の構成については、同じ符号を付して説明は省略し、異なる構成について説明する。
図2の現像装置(1)は、図1の現像装置(1)と同様に、現像器(4)とトナー補給装置(5)とからなり、該トナー補給装置(5)はトナー容器(6)と搬送手段(7)とからなるが、搬送手段(7)の構成が異なり、さらに第3搬送手段(24)を備える。
図2の現像装置(1)は、図1の現像装置(1)と同様に、現像器(4)とトナー補給装置(5)とからなり、該トナー補給装置(5)はトナー容器(6)と搬送手段(7)とからなるが、搬送手段(7)の構成が異なり、さらに第3搬送手段(24)を備える。
第2実施形態のトナー補給装置(5)には、トナー容器(6)の排出口(8)の下にトナー溜まり部(21)が設けられ、該トナー溜まり部(21)の上部であって排出口(8)の直下に、第1実施形態と同様に第1搬送スクリュー(14)を有する第1搬送手段(16)が備えられている。また、トナー溜まり部(21)の下部であってトナー補給口(15)の直上に、第3搬送用モータ(22)によって回転する第3搬送スクリュー(23)を有する第3搬送手段(24)が備えられている。
このように構成される第2実施形態の現像装置(1)において、トナー補給装置(5)から現像器(4)へトナーを補給する動作、及びトナー容器(6)を交換する際の動作について説明する。
(トナー補給時)
トナー容器(6)内では、現像器の駆動中に、排出羽(9)が排出用モータ(10)によって回転し、第1搬送手段(16)では、第1搬送スクリュー(14)が搬送用モータ(13)によって、トナーが図中左方向に搬送されるように順回転している(ステップ11)。
(トナー補給時)
トナー容器(6)内では、現像器の駆動中に、排出羽(9)が排出用モータ(10)によって回転し、第1搬送手段(16)では、第1搬送スクリュー(14)が搬送用モータ(13)によって、トナーが図中左方向に搬送されるように順回転している(ステップ11)。
現像器(4)内では、図示しないトナー濃度センサによってトナー濃度が検知されており、その濃度に基づいて図示しない演算手段によってトナーとキャリアの混合比T/Cが計算される(ステップ12)。
現像器(4)内のトナー濃度が低下し、上記演算手段による処理の結果、T/Cが所定の比率以下になると、第3搬送用モータ(22)は、トナー溜まり部(21)内のトナーがトナー補給口(15)方向に搬送されるように、第3搬送手段(24)の第3搬送スクリュー(23)を回転する(ステップ13)。
第3搬送スクリュー(14)の順回転によって、トナー溜まり部(21)内のトナーが、第3搬送手段(24)を通ってトナー補給口(15)から現像器(4)へ補給される(ステップ14)。
現像器(4)内のトナー濃度が低下し、上記演算手段による処理の結果、T/Cが所定の比率以下になると、第3搬送用モータ(22)は、トナー溜まり部(21)内のトナーがトナー補給口(15)方向に搬送されるように、第3搬送手段(24)の第3搬送スクリュー(23)を回転する(ステップ13)。
第3搬送スクリュー(14)の順回転によって、トナー溜まり部(21)内のトナーが、第3搬送手段(24)を通ってトナー補給口(15)から現像器(4)へ補給される(ステップ14)。
(トナー容器交換時)
第2実施形態においてトナー容器を交換する際の動作は、第3搬送スクリュー(23)を用いず第1及び第2搬送スクリュー(14,17)を使用するため、第1実施形態におけるステップ5〜8と全く同様である。
第2実施形態においてトナー容器を交換する際の動作は、第3搬送スクリュー(23)を用いず第1及び第2搬送スクリュー(14,17)を使用するため、第1実施形態におけるステップ5〜8と全く同様である。
図3は、図2における第1搬送スクリューの第1変形例を示す断面図である。
第1搬送スクリュー(14)に用いるスクリューをスパイラル形状とし、そのスパイラル羽のねじれを、排出口(8)直下に位置する部分では第2搬送手段(18)側の部分より小さく、即ちスクリューの軸方向における羽の間隔を大きく、且つ、排出口(8)より搬送用モータ(13)側には設けていない。これによって、トナーの落下を阻止することなく排出口(8)直下での搬送力を小さくし、トナー溜まり部(21)においてトナーが搬送用モータ(13)側へ偏ることを軽減することができる。
第1搬送スクリュー(14)に用いるスクリューをスパイラル形状とし、そのスパイラル羽のねじれを、排出口(8)直下に位置する部分では第2搬送手段(18)側の部分より小さく、即ちスクリューの軸方向における羽の間隔を大きく、且つ、排出口(8)より搬送用モータ(13)側には設けていない。これによって、トナーの落下を阻止することなく排出口(8)直下での搬送力を小さくし、トナー溜まり部(21)においてトナーが搬送用モータ(13)側へ偏ることを軽減することができる。
図4は、図2における第1搬送スクリューの第2変形例を示す断面図である。
第1搬送スクリュー(14)に用いるスクリューを、排出口(8)直下に位置する部分ではパドル形状とし、第2搬送手段(18)側の部分ではスパイラル形状としている。これによって、トナーの落下を阻止することなく、トナー溜まり部(21)においてトナーが搬送用モータ(13)側へ偏らないようにすることが可能となる。
第1搬送スクリュー(14)に用いるスクリューを、排出口(8)直下に位置する部分ではパドル形状とし、第2搬送手段(18)側の部分ではスパイラル形状としている。これによって、トナーの落下を阻止することなく、トナー溜まり部(21)においてトナーが搬送用モータ(13)側へ偏らないようにすることが可能となる。
このように第2実施形態のトナー補給装置(5)は、第1実施形態と同様、トナー容器(6)と現像器(4)の間に備えられた第1搬送手段(16)の第1搬送スクリュー(14)は、その軸方向の一部が排出口(8)直下に位置し、順回転してトナー容器(6)内のトナーを排出口(8)からトナー補給口(15)へ搬送し、逆回転してトナー容器(6)内に残存するトナーを排出口(8)から廃トナー容器へ搬送するようにしたので、トナー補給時にはトナーを安定して現像器(4)に供給して画像不良を発生することがなく、トナー容器交換時には、排出口(8)付近に残存するトナーを廃トナー容器へ回収できるので、交換を早めにしても、トナー飛散やトナー漏れなどを防止することが可能である。回収したトナーは再利用することができ、多量のトナーを無駄に廃棄することもない。
また、第1搬送スクリュー(14)の軸方向の一端側端部が排出口(8)直下に位置し、トナー補給口を軸方向の一端側端部の直下に有する第3搬送スクリュー(23)と、その上方であって、排出口(8)下方、且つ第1搬送スクリューの一端側端部下方にトナー溜まり部とを備え、排出羽(9)は現像器の駆動中に回転し、第1搬送スクリュー(14)の順回転時に、第3搬送スクリュー(23)が回転してトナー容器(6)のトナーを、トナー溜まり部を介してトナー補給口(15)へ搬送するようにしたので、排出羽(9)の回転によって排出口(8)から排出され、第1搬送スクリュー(14)の順回転によってトナー溜まり部(21)に溜められていたトナーを、第3搬送スクリュー(23)の回転によって速やかにトナー補給口(15)に搬送することができる。
また、第1搬送スクリュー(14)がスパイラル形状のスクリューで、そのスパイラル羽のねじれを、排出口直下に位置する部分では他端側の部分より羽間隔を大きく、且つ排出口より一端側の部分には設けないようにした場合には、トナーの落下を阻止することなく排出口(8)直下での搬送力を小さくし、トナー溜まり部(21)においてトナーが搬送用モータ(13)側へ偏ることを軽減することができる。
また、第1搬送スクリュー(14)において、排出口直下に位置する部分をパドル形状とし、排出口より前記軸方向の他端側の部分ではスパイラル形状とした場合には、トナーの落下を阻止することなく、トナー溜まり部(21)においてトナーが搬送用モータ(13)側へ偏らないようにすることが可能となる。
また、第1搬送スクリュー(14)において、排出口直下に位置する部分をパドル形状とし、排出口より前記軸方向の他端側の部分ではスパイラル形状とした場合には、トナーの落下を阻止することなく、トナー溜まり部(21)においてトナーが搬送用モータ(13)側へ偏らないようにすることが可能となる。
図5は、本発明に係る第3実施形態のトナー補給装置を有する現像装置の一例を示す断面図である。図1と同様の構成については、同じ符号を付して説明は省略し、異なる構成について説明する。
図5の現像装置(1)は、図1の現像装置(1)と同様に、現像器(4)とトナー補給装置(5)とからなり、該トナー補給装置(5)はトナー容器(6)と搬送手段(7)とからなる。
図5の現像装置(1)は、図1の現像装置(1)と同様に、現像器(4)とトナー補給装置(5)とからなり、該トナー補給装置(5)はトナー容器(6)と搬送手段(7)とからなる。
第3実施形態のトナー補給装置(5)には、トナー容器(6)の排出口(8)の略直下に、第1搬送手段(16)を介して現像器(4)のトナー補給口(15)が配置されている。排出口(8)とトナー補給口(15)とは水平方向に若干ずれて配置されている。より具体的には、第1搬送スクリュー(14)の順回転によってトナーが搬送される方向(矢印B方向)において、搬送方向先端側では、排出口(8)よりもトナー補給口(15)が搬送元側に位置し、搬送元側では、排出口(8)とトナー補給口(15)とは略同じ位置に配置されている。
このように配置されていることによって、第1搬送スクリュー(14)によって搬送方向(B方向)へ搬送されたトナーが、搬送方向先端側の第1搬送手段(16)の壁に押付けられ、その圧力によって過剰にトナーが現像器(4)内に補給されることを防止している。即ち、搬送方向先端側の第1搬送手段(16)の壁に押付けられて圧縮されたトナーがそのままトナー補給口(15)から現像器(4)内に落下することなく、一旦トナー容器(6)側に戻る方向に移動するので、トナーの圧縮を解くことができる。
このように配置されていることによって、第1搬送スクリュー(14)によって搬送方向(B方向)へ搬送されたトナーが、搬送方向先端側の第1搬送手段(16)の壁に押付けられ、その圧力によって過剰にトナーが現像器(4)内に補給されることを防止している。即ち、搬送方向先端側の第1搬送手段(16)の壁に押付けられて圧縮されたトナーがそのままトナー補給口(15)から現像器(4)内に落下することなく、一旦トナー容器(6)側に戻る方向に移動するので、トナーの圧縮を解くことができる。
このようにトナーの圧縮を解くため、排出口(8)直下に位置する第1搬送スクリュー(14)の部分では、搬送方向先端側へトナーを搬送しにくくなっている方がよいので、パドル形状やねじりが少ないスパイラル形状にしたり、搬送方向先端側の第1搬送手段(16)の壁近くの部分に羽がないものにしたりすることが好ましい。
また、現像器(4)の攪拌手段(2)は、スパイラル形状で、トナー補給口(15)直下より下流側に、他の部分よりもスパイラル羽の小さい部分(31)を有する。
さらに、現像器(4)にはトナー濃度センサを備えず、トナー容器(6)にもトナー残量検知センサを備えない。
さらに、現像器(4)にはトナー濃度センサを備えず、トナー容器(6)にもトナー残量検知センサを備えない。
このように構成される第3実施形態の現像装置(1)において、トナー補給装置(5)から現像器(4)へトナーを補給する動作、及びトナー容器(6)を交換する際の動作について説明する。
(トナー補給時)
トナー容器(6)内では、現像器の駆動中に、排出羽(9)が排出用モータ(10)によって回転し、第1搬送手段(16)では、第1搬送スクリュー(14)が搬送用モータ(13)によって、トナーがB方向に搬送されるように順回転している(ステップ31)。
現像器(4)のトナー補給口(15)付近は、スパイラル羽の小さい部分(31)によって、トナー溜まりが形成されている。現像器(4)内のトナーが充分なときには、トナー溜まりによって、第1搬送スクリュー(14)において排出口(8)下方の領域にあるトナーは、トナー補給口(15)から落ちずに排出口(8)付近で滞留しているので、トナー容器(6)中のトナーが排出されることはない(ステップ32)。
(トナー補給時)
トナー容器(6)内では、現像器の駆動中に、排出羽(9)が排出用モータ(10)によって回転し、第1搬送手段(16)では、第1搬送スクリュー(14)が搬送用モータ(13)によって、トナーがB方向に搬送されるように順回転している(ステップ31)。
現像器(4)のトナー補給口(15)付近は、スパイラル羽の小さい部分(31)によって、トナー溜まりが形成されている。現像器(4)内のトナーが充分なときには、トナー溜まりによって、第1搬送スクリュー(14)において排出口(8)下方の領域にあるトナーは、トナー補給口(15)から落ちずに排出口(8)付近で滞留しているので、トナー容器(6)中のトナーが排出されることはない(ステップ32)。
現像器(4)内のトナーが印字行為によって減少すると、トナー補給口(15)付近のトナー溜まりが減ることによって、第1搬送スクリュー(14)において排出口(8)下方の領域にあるトナーがトナー補給口(15)を介して現像器(4)内へ落下する。該領域には、トナー容器(6)内のトナーが排出口(8)から落下してくる(ステップ33)。
なお、ステップ33においては、上述のように排出口(8)とトナー補給口(15)とが水平方向に若干ずれて配置されていることによって、第1搬送スクリュー(14)によって搬送方向(B方向)へ搬送されたトナーが、搬送方向先端側の第1搬送手段(16)の壁に押付けられ、その圧力によって過剰にトナーが現像器(4)内に補給されることを防止している。
なお、ステップ33においては、上述のように排出口(8)とトナー補給口(15)とが水平方向に若干ずれて配置されていることによって、第1搬送スクリュー(14)によって搬送方向(B方向)へ搬送されたトナーが、搬送方向先端側の第1搬送手段(16)の壁に押付けられ、その圧力によって過剰にトナーが現像器(4)内に補給されることを防止している。
(トナー容器交換時)
まず、現像器(4)にトナーがない初期状態で、新品のトナー容器(6)をセットした場合、所定時間トナーを現像器(4)に補給するトナーインストール動作を行う(ステップ34)。なお、トナーインストールが行われた場合は、次のトナー交換までに可能な印字量を少なく設定する。
トナー容器(6)を交換、又は新品をセットした後、印字量が積算されて所定の積算印字率に到達すると、図示しない演算手段はトナー容器内のトナー残量が極めて空に近いと判断し、画像形成装置に設定された図示しない表示手段に、トナー容器交換のメッセージが表示される(ステップ35)。
まず、現像器(4)にトナーがない初期状態で、新品のトナー容器(6)をセットした場合、所定時間トナーを現像器(4)に補給するトナーインストール動作を行う(ステップ34)。なお、トナーインストールが行われた場合は、次のトナー交換までに可能な印字量を少なく設定する。
トナー容器(6)を交換、又は新品をセットした後、印字量が積算されて所定の積算印字率に到達すると、図示しない演算手段はトナー容器内のトナー残量が極めて空に近いと判断し、画像形成装置に設定された図示しない表示手段に、トナー容器交換のメッセージが表示される(ステップ35)。
その後、さらに所定の印字量のトナーが消費された後、又は、所定の印字量のトナーが消費される前にユーザがトナー容器(6)の交換をしようとしたとき、例えば、「トナー容器交換をする」というボタンを表示し、該ボタンをタッチ後に「しばらくお待ち下さい」というメッセージを表示し、トナー容器(6)の排出口(8)に残存しているトナーを回収する。
具体的には、搬送用モータ(13)が、一定時間、トナー補給時とは反対に第1搬送スクリュー(14)を逆回転するとともに、第2搬送スクリュー(17)も回転することによって、トナー補給口(15)から排出口(8)まで残存しているトナーが、第1搬送スクリュー(14)から第2搬送スクリュー(17)に搬送される(ステップ36)。
具体的には、搬送用モータ(13)が、一定時間、トナー補給時とは反対に第1搬送スクリュー(14)を逆回転するとともに、第2搬送スクリュー(17)も回転することによって、トナー補給口(15)から排出口(8)まで残存しているトナーが、第1搬送スクリュー(14)から第2搬送スクリュー(17)に搬送される(ステップ36)。
第2搬送スクリュー(17)に搬送されたトナーは、該第2搬送スクリュー(17)の回転によって、図示しない別のトナー容器に回収される(ステップ37)。該別のトナー容器は、トナー容器(6)と同形状で、交換して再利用することができる。該別のトナー容器にトナー残量検知センサを備えれば、回収したトナーが所定量に到達しなくても交換して再利用することができる。また、トナー残量検知センサを備えない場合には、回収したトナー量を、例えば現像装置(1)本体に設置したセンサによって検出し、所定量に到達したとき、交換して再利用することが可能である。
その後、第1搬送スクリュー(14)及び第2搬送スクリュー(17)は、回転開始後所定時間後に回転を止め、「トナー容器を交換できます」というメッセージを表示させる(ステップ38)。
その後、第1搬送スクリュー(14)及び第2搬送スクリュー(17)は、回転開始後所定時間後に回転を止め、「トナー容器を交換できます」というメッセージを表示させる(ステップ38)。
このように第3実施形態のトナー補給装置(5)は、第1実施形態と同様、トナー容器(6)と現像器(4)の間に備えられた第1搬送手段(16)の第1搬送スクリュー(14)は、その軸方向の一部が排出口(8)直下に位置し、順回転してトナー容器(6)内のトナーを排出口(8)からトナー補給口(15)へ搬送し、逆回転してトナー容器(6)内に残存するトナーを排出口(8)から廃トナー容器へ搬送するようにしたので、トナー補給時にはトナーを安定して現像器(4)に供給して画像不良を発生することがなく、トナー容器交換時には、排出口(8)付近に残存するトナーを廃トナー容器へ回収できるので、交換を早めにしても、トナー飛散やトナー漏れなどを防止することが可能である。回収したトナーは再利用することができ、多量のトナーを無駄に廃棄することもない。
また、第1搬送スクリュー(14)は、軸方向の一端側端部が排出口(8)直下、且つトナー補給口(15)の略直上に位置し、トナー容器交換時以外は順回転し、現像器は、スパイラル形状でトナー補給口直下より下流側にスパイラル羽の小さい部分を有する攪拌手段を有することによって、トナー容器(6)中のトナーの排出が調整され、トナー量センサがなくてもトナーを安定して現像器(4)に供給することができる。また、排出口(8)とトナー補給口(15)とは、第1搬送スクリュー(14)の一端側方向において、排出口(8)よりもトナー補給口(15)が他端側方向にずれて位置し、他端側方向においては、略同じ位置に配置されているので、第1搬送スクリュー(14)によって一端側方向へ搬送されたトナーが第1搬送手段(16)の壁に押付けられて、その圧力によって過剰にトナーが現像器(4)内に補給されることを防止することができる。
さらに、別のトナー容器(第2のトナー容器)は、トナー容器(6)と交換可能で、第1搬送スクリュー(14)の逆回転によって搬送されたトナーを、別のトナー容器へ搬送する第2搬送スクリュー(17)を備えたので、第1搬送スクリュー(14)の逆回転によって排出口(8)から搬送される残存トナーを効率よく別のトナー容器に回収することができ、そのトナー容器をトナー容器(6)として用いてトナーを容易に再利用することが可能である。
なお、本第3実施形態においては、トナー残量検知センサを用いない例について説明したが、該センサを用いる場合には、より正確にトナー補給及びトナー容器交換時における動作を実行することが可能となる。
以上のような第1〜第3実施形態によるトナー補給装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に備えれば、トナーを安定的に現像器に供給して画像不良を発生することがなく、トナー容器交換を早めにしてもトナー飛散やトナー漏れなどの不都合がなく、多量のトナーを無駄に廃棄することを回避することが可能となる。
本発明は、現像剤を使用して消費したトナーを補給する必要のある現像装置およびこれを備えた画像形成装置に対して好適に利用されるものである。
1 現像装置
2 攪拌手段
3 現像ローラ
4 現像器
5 トナー補給装置
6 トナー容器
7 搬送手段
8 排出口
9 排出羽
10 排出用モータ
11 駆動伝達手段
13 搬送用モータ
14 第1搬送スクリュー
15 トナー補給口
16 第1搬送手段
17 第2搬送スクリュー
18 第2搬送手段
2 攪拌手段
3 現像ローラ
4 現像器
5 トナー補給装置
6 トナー容器
7 搬送手段
8 排出口
9 排出羽
10 排出用モータ
11 駆動伝達手段
13 搬送用モータ
14 第1搬送スクリュー
15 トナー補給口
16 第1搬送手段
17 第2搬送スクリュー
18 第2搬送手段
Claims (10)
- 現像剤を用いて感光体表面の静電潜像を現像する現像器に、トナーを補給するトナー補給装置において、
前記トナー補給装置は、トナーを収容して着脱可能なトナー容器と、該トナーを現像器又は第2のトナー容器に導く搬送手段とからなり、
前記搬送手段は、回転方向を切替可能で軸方向を略水平に配置された回転手段を有し、前記トナー容器下部に形成された排出口によって該トナー容器と連通するとともに、該回転手段の軸方向の一端側かつ前記現像器上部に形成されたトナー補給口によって該現像器と連通し、
前記第2のトナー容器は、前記回転手段の軸方向の他端側に配置され、
前記回転手段は、その軸方向の一部が前記排出口直下に位置し、順回転することによってトナー容器内のトナーを排出口からトナー補給口へ導き、逆回転することによってトナー容器内に残存するトナーを排出口から第2のトナー容器へ導くことを特徴とするトナー補給装置。 - 前記トナー容器は、収容しているトナーを攪拌しながら排出する排出羽を有し、
前記現像器は、充填されているトナー量を検知するセンサを有し、
前記トナー補給口は、前記回転手段の軸方向の一端側端部の直下に位置し、
前記排出羽は回転し、前記センサに従ってトナー補給するとき、前記回転手段を順回転することを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置。 - 前記トナー容器は、収容しているトナーを攪拌しながら排出する排出羽を有し、
前記現像器は、充填されているトナー量を検知するセンサを有し、
前記トナー補給口は、前記回転手段の軸方向の一端側端部の直下に位置し、該回転手段の軸方向において前記排出口と近接して配置され、
該回転手段は、トナー容器交換時以外は順回転し、前記センサに従ってトナー補給するとき、前記排出羽が回転することを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置。 - 前記トナー容器は、収容しているトナーを攪拌しながら排出する排出羽を有し、
前記現像器は、充填されているトナー量を検知するセンサを有し、
前記回転手段は、軸方向の一端側端部が前記排出口直下に位置し、
前記搬送手段は、前記トナー補給口を軸方向の一端側端部の直下に有する第2の回転手段と、該第2の回転手段の他端側上方であって、前記排出口下方、且つ前記回転手段の一端側端部下方にトナー溜まり部とを備え、
前記排出羽は回転し、前記センサに従ってトナー補給するとき、前記第2の回転手段は、前記回転手段の順回転時に、回転することによってトナー容器のトナーを、前記トナー溜まり部を介してトナー補給口へ搬送することを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置。 - 前記回転手段は、スパイラル形状のスクリューであって、そのスパイラル羽のねじれを、排出口直下に位置する部分では前記軸方向の他端側の部分より該軸方向における羽間隔を大きく、且つ排出口より一端側の部分には設けないことを特徴とする請求項4記載のトナー補給装置。
- 前記回転手段は、排出口直下に位置する部分をパドル形状とし、排出口より前記軸方向の他端側の部分ではスパイラル形状としていることを特徴とする請求項4記載のトナー補給装置。
- 前記現像器は、現像剤を攪拌して循環するスパイラル形状であって、トナー補給口直下より下流側に、他の部分よりもスパイラル羽の小さい部分を有する攪拌手段を有し、
前記回転手段は、軸方向の一端側端部が、前記排出口直下、且つ前記トナー補給口の略直上に位置し、トナー容器交換時以外は順回転し、
前記排出口とトナー補給口とは、前記回転手段の一端側方向において、排出口よりもトナー補給口が前記回転手段の他端側方向にずれて位置し、該他端側方向においては、略同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置。 - 前記第2のトナー容器は、前記トナー容器と交換可能で、
前記搬送手段は、前記回転手段の軸方向の他端側端部に、該回転手段の逆回転によって搬送されたトナーを、前記トナー容器へ搬送する第3の回転手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載のトナー補給装置。 - 前記トナー容器を交換するためのメッセージを表示する表示手段を備え、
前記センサは、所定印字量のトナーが残存している時点で検知し、
前記現像器は、前記センサによる検知に従って前記表示手段において前記トナー容器の交換を促すメッセージが表示された後、所定印字量のトナーを消費可能に設定され、
前記搬送手段は、前記表示手段にトナー容器交換を実行するメッセージが表示されたとき、前記回転手段を逆回転することを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載のトナー補給装置。 - 請求項1乃至9いずれかに記載のトナー補給装置を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006318692A JP2008134319A (ja) | 2006-11-27 | 2006-11-27 | トナー補給装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006318692A JP2008134319A (ja) | 2006-11-27 | 2006-11-27 | トナー補給装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2008134319A true JP2008134319A (ja) | 2008-06-12 |
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2006
- 2006-11-27 JP JP2006318692A patent/JP2008134319A/ja active Pending
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