JP2008131974A - 睡眠時呼吸障害等対応ベッド - Google Patents

睡眠時呼吸障害等対応ベッド Download PDF

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Abstract

【課題】ベッド使用者の気道を確実に確保することができる睡眠時呼吸障害等対応ベッドを提供する。
【解決手段】ベッド1は、背ボトム23と、背ボトム23に対して下方向に回動可能になるように、基端部が背ボトム23の先端部に連結された頭ボトム20と、背ボトム23をその基端部を中心に水平状態から傾斜状態に上昇回動させるとともに、上昇した背ボトム23を水平状態に下降回動させる背ボトム昇降手段30と、背ボトム昇降手段30による背ボトム23の上昇動作に伴って頭ボトム20が背ボトム23に対して下方向に回動しないように、頭ボトム20をロック解除可能にロックするロック手段10と、を備えている。
【選択図】図11

Description

本発明は、ベッドに関し、詳述すると、ベッド使用者の睡眠時の呼吸障害(例:睡眠時無呼吸症候群、いびき)等に対応するベッド及び該ベッドの駆動方法に関する。
ベッド使用者の睡眠時無呼吸症候群を防止する装置として、例えば、特開2005−230511号公報に開示されたものが知られている。この装置では、ベッドのマット部は複数個のマット片で構成されている。各マット片は空気袋を内蔵したエアマットからなる。そして、無呼吸状態が発生したと判断された場合に、これらのマット片の厚さがベッドの幅方向一側部から他側部に向かって段階的に増加するように、これらのマット片の内部に空気を供給することにより、ベッド使用者の就寝姿勢を仰臥姿勢から側臥姿勢へと変化させる。これにより、ベッド使用者の気道を確保して無呼吸状態を解消しようとするものである(特許文献1参照)。
また、ベッド使用者の気道を確保するベッドとして、例えば、特開2005−270627号公報に開示されたものが知られている。このベッドでは、ベッドのヘッドレスト(頭ボトム)をアクチュエータによって下降させることにより、ベッド使用者の気道を確保しようとするものである(特許文献2参照)。
特開2005−230511号公報 特開2005−270627号公報(段落[0020]、図7)
而して、上記の装置及びベッドには次のような難点あった。
すなわち、前者(特開2005−230511号)の装置によれば、マット片の内部に空気を供給することによるマット片の膨張率には限界があるため、ベッド使用者の気道を十分に確保するのが困難であった。
後者(特開2005−270627号)のベッドによれば、ヘッドレストを下降させるためのアクチュエータがベッドに別途取り付けられているため、ベッドの構造が複雑化するという難点があった。特に、近年ではベッドの低床化が望まれているが、後者のベッドでは、ベッドの構造が複雑になるために、ベッドの低床化を図ることが困難になる。
本発明は、上述の技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、ベッド使用者の気道を確実に確保することができ、しかもベッドの構造の簡素化を図ることができる睡眠時呼吸障害等対応ベッド及び該ベッドの駆動方法を提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
[1] 背ボトムと、
前記背ボトムに対して下方向に回動可能になるように、基端部が背ボトムの先端部に連結された頭ボトムと、
前記背ボトムをその基端部を中心に水平状態から傾斜状態に上昇回動させるとともに、上昇した背ボトムを水平状態に下降回動させる背ボトム昇降手段と、
前記背ボトム昇降手段による背ボトムの上昇動作に伴って頭ボトムが背ボトムに対して下方向に回動しないように、頭ボトムをロック解除可能にロックするロック手段と、
を備えていることを特徴とする睡眠時呼吸障害等対応ベッド。
[2] ベッド使用者がベッド上に在床しているか否かを判定する在床判定手段と、
前記在床判定手段によりベッド使用者がベッド上に在床していると判定された場合に、ベッド使用者が入眠したか否かを判定する入眠判定手段と、
前記入眠判定手段によりベッド使用者が入眠したと判定された場合に、前記ロック手段によりロックされた頭ボトムがロック解除されるように、ロック手段を制御する第1制御手段と、
前記第1制御手段によりロック手段が制御されることで頭ボトムがロック解除された場合に、ベッド使用者の呼吸に異常が発生したか否かを判定する呼吸異常判定手段と、
前記呼吸異常判定手段によりベッド使用者の呼吸に異常が発生したと判定された場合に、水平状態の背ボトムが傾斜状態に上昇回動するように、背ボトム昇降手段を制御する第2制御手段と、
前記第2制御手段により背ボトム昇降手段が制御されることで背ボトムが傾斜状態に上昇した場合に、上昇した背ボトムが水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段を制御する第3制御手段と、
前記第3制御手段により背ボトムが制御されることで背ボトムが水平状態に下降した場合に、ベッド使用者が覚醒したか否かを判定する覚醒判定手段と、
前記覚醒判定手段によりベッド使用者が覚醒したと判定された場合に、頭ボトムがロックされるようにロック手段を制御する第4制御手段と、
を備えている前項1記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッド。
[3] 更に、前記第2制御手段により背ボトム昇降手段が制御されることで背ボトムが傾斜状態に上昇した場合に、背ボトムが傾斜状態に上昇した時から所定時間が経過したか否かを判定する経過時間判定手段を備え、
前記第3制御手段は、前記経過時間判定手段により所定時間が経過したと判定された場合に、上昇した背ボトムが水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段を制御するものである前項2記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッド。
[4] 前記背ボトムは、ベッドの長さ方向に延びて配置された縦背フレームを有し、
前記頭ボトムは、ベッドの長さ方向に延びて配置された縦頭フレームを有し、
前記縦背フレームの先端部及び前記縦頭フレームの基端部のうち少なくとも一方は、その長さ方向に延びた空洞部を有しており、
前記頭ボトムが前記背ボトムに対して下方向に回動可能になるように、前記縦頭フレームの基端部が前記縦背フレームの先端部にヒンジ部材を介して連結されており、
前記頭ボトム及び前記背ボトムが水平に配置された状態のもとで前記縦頭フレームの基端部の壁部と前記縦背フレームの先端部の壁部とが重合する重合部に、両方の壁部を貫通したロック孔が設けられ、
前記ロック手段は、前記空洞部内に配置され、ロックピンを有するソレノイドを備えるとともに、前記ソレノイドを作動させることでロックピンを両方のロック孔内に連通状に抜出可能に挿入することにより、頭ボトムをロック解除可能にロックするものとなされている前項1〜3のいずれかに記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッド。
[5] 前記背ボトム昇降手段は、
自軸を中心に回転可能な回転軸フレームと、
前記回転軸フレームにその半径方向外向きに突出状に一体に設けられ、回転軸フレームの回転動作に伴い先端部が昇降するように回転軸フレームを中心に回動する昇降アームと、
前記昇降アームの先端部に、前記縦背フレームの下面に当接した状態に回転自在に取り付けられ、昇降アームの先端部の昇降動作に伴い前記縦背フレームの下面上を該縦背フレームの長さ方向に走行しながら前記背フレームを昇降させるローラと、
前記回転軸フレームにその半径方向外向きに突出状に一体に設けられたレバー杆と、
前記レバー杆に連結された伸縮自在なピストンロッドを有し、該ピストンロッドの伸縮動作により前記レバー杆を介して前記回転軸フレームを回転させるアクチュエータと、
を備えている前項4記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッド。
[6] 背ボトムと、
前記背ボトムに対して下方向に回動可能になるように、基端部が背ボトムの先端部に連結された頭ボトムと、
前記背ボトムをその基端部を中心に水平状態から傾斜状態に上昇回動させるとともに、上昇した背ボトムを水平状態に下降回動させる背ボトム昇降手段と、
前記背ボトム昇降手段による背ボトムの上昇動作に伴って頭ボトムが背ボトムに対して下方向に回動しないように、頭ボトムをロック解除可能にロックするロック手段と、
を備えた睡眠時呼吸障害等対応ベッドの駆動方法であって、
ベッド使用者がベッド上に在床しているか否かを判定する在床判定工程と、
前記在床判定工程でベッド使用者がベッド上に在床していると判定された場合に、ベッド使用者が入眠したか否かを判定する入眠判定工程と、
前記入眠判定工程でベッド使用者が入眠したと判定された場合に、前記ロック手段によりロックされた頭ボトムがロック解除されるように、ロック手段を制御する第1制御工程と、
前記第1制御工程でロック手段が制御されることで頭ボトムがロック解除された場合に、ベッド使用者の呼吸に異常が発生したか否かを判定する呼吸異常判定工程と、
前記呼吸異常判定工程でベッド使用者の呼吸に異常が発生したと判定された場合に、水平状態の背ボトムが傾斜状態に上昇回動するように、背ボトム昇降手段を制御する第2制御工程と、
前記第2制御工程で背ボトム昇降手段が制御されることで背ボトムが傾斜状態に上昇した場合に、上昇した背ボトムが水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段を制御する第3制御工程と、
前記第3制御工程で背ボトムが制御されることで背ボトムが水平状態に下降した場合に、ベッド使用者が覚醒したか否かを判定する覚醒判定工程と、
前記覚醒判定工程でベッド使用者が覚醒したと判定された場合に、頭ボトムがロックされるようにロック手段を制御する第4制御工程と、
を備えていることを特徴とする睡眠時呼吸障害等対応ベッドの駆動方法。
[7] 更に、前記第2制御工程で背ボトム昇降手段が制御されることで背ボトムが傾斜状態に上昇した場合に、背ボトムが傾斜状態に上昇した時から所定時間が経過したか否かを判定する経過時間判定工程を備え、
前記第3制御工程では、前記経過時間判定工程で所定時間が経過したと判定された場合に、上昇した背ボトムが水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段を制御する前項6記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッドの駆動方法。
[8] 前記背ボトムは、ベッドの長さ方向に延びて配置された縦背フレームを有し、
前記頭ボトムは、ベッドの長さ方向に延びて配置された縦頭フレームを有し、
前記縦背フレームの先端部及び前記縦頭フレームの基端部のうち少なくとも一方は、その長さ方向に延びた空洞部を有しており、
前記頭ボトムが前記背ボトムに対して下方向に回動可能になるように、前記縦頭フレームの基端部が前記縦背フレームの先端部にヒンジ部材を介して連結されており、
前記頭ボトム及び前記背ボトムが水平に配置された状態のもとで前記縦頭フレームの基端部の壁部と前記縦背フレームの先端部の壁部とが重合する重合部に、両方の壁部を貫通したロック孔が設けられ、
前記ロック手段は、前記空洞部内に配置され、ロックピンを有するソレノイドを備えるとともに、前記ソレノイドを作動させることでロックピンを両方のロック孔内に連通状に抜出可能に挿入することにより、頭ボトムをロック解除可能にロックするものとなされている前項6又は7記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッドの駆動方法。
[9] 前記背ボトム昇降手段は、
自軸を中心に回転可能な回転軸フレームと、
前記回転軸フレームにその半径方向外向きに突出状に一体に設けられ、回転軸フレームの回転動作に伴い先端部が昇降するように回転軸フレームを中心に回動する昇降アームと、
前記昇降アームの先端部に、前記縦背フレームの下面に当接した状態に回転自在に取り付けられ、昇降アームの先端部の昇降動作に伴い前記縦背フレームの下面上を該縦背フレームの長さ方向に走行しながら前記背フレームを昇降させるローラと、
前記回転軸フレームにその半径方向外向きに突出状に一体に設けられたレバー杆と、
前記レバー杆に連結された伸縮自在なピストンロッドを有し、該ピストンロッドの伸縮動作により前記レバー杆を介して前記回転軸フレームを回転させるアクチュエータと、
を備えている前項8記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッドの駆動方法。
本発明は以下の効果を奏する。
[1]の発明では、ベッドは、背ボトムに対して下方向に回動可能になるように、基端部が背ボトムの先端部に連結された頭ボトムと、背ボトム昇降手段による背ボトムの上昇動作に伴って頭ボトムが背ボトムに対して下方向に回動しないように、頭ボトムをロック解除可能にロックするロック手段と、を備えている。したがって、ロック手段により頭ボトムがロック解除された状態のもとで、背ボトム昇降手段により背ボトムを水平状態から傾斜状態に上昇回動させると、この背ボトムの上昇動作に伴って頭ボトムがその基端部を中心に背ボトムに対して下方向に回動する。これにより、頭ボトムの背ボトムに対する傾斜角度を大きく確保することができ、もってベッド使用者の気道を確実に確保することができる。
また、背ボトム昇降手段は、一般に、ギャッチベッド等の介護用ベッドに予め具備されている。本発明では、この背ボトム昇降手段による背ボトムの上昇動作により頭ボトムを背ボトムに対して下方向に回動させるので、頭ボトムを下方向に回動させるための駆動装置(例:アクチュエータ)をわざわざベッドに別途取り付けなくても、頭ボトムを下方向に回動させることができる。これにより、ベッドの構造の簡素化を図ることができ、もって、ベッドの低床化を図ることができるし、ベッドの製造コストを引き下げることができる。
[2]の発明では、ベッドは、ベッド使用者の呼吸に異常が発生したか否かを判定する呼吸異常判定手段と、呼吸異常判定手段によりベッド使用者の呼吸に異常が発生したと判定された場合に、水平状態の背ボトムが傾斜状態に上昇回動するように、背ボトム昇降手段を制御する第2制御手段と、を備えている。したがって、ベッド使用者の呼吸に異常が発生した場合に、ベッド使用者の気道を確保することができる。
また、ベッドは、第3制御手段により背ボトムが制御されることで背ボトムが水平状態に下降した場合に、ベッド使用者が覚醒したか否かを判定する覚醒判定手段と、覚醒判定手段によりベッド使用者が覚醒したと判定された場合に、頭ボトムがロックされるようにロック手段を制御する第4制御手段と、を備えている。したがって、ベッド使用者が覚醒した場合に、頭ボトムが背ボトムに対して下方向に回動しないように頭ボトムをロックすることができる。
[3]の発明では、ベッドは、更に、第2制御手段により背ボトム昇降手段が制御されることで背ボトムが傾斜状態に上昇した場合に、背ボトムが傾斜状態に上昇した時から所定時間が経過したか否かを判定する経過時間判定手段を備えている。したがって、ベッド使用者の気道を、所定時間の間、確保することができる。
[4]の発明では、ロック手段は、空洞部内に配置され、ロックピンを有するソレノイドを備えるとともに、ソレノイドを作動させることでロックピンを両方のロック孔内に連通状に抜出可能に挿入することにより、頭ボトムをロック解除可能にロックするものとなされている。したがって、ロック手段のソレノイドは所定のフレームの空洞部内に配置されているので、ロック手段がベッドの低床化を図る際の障害物とはならない。そのため、ベッドの低床化を確実に図ることができる。
[5]の発明では、背ボトム昇降手段によって背ボトムを確実に昇降させることができる。また、背ボトム昇降手段の構造の簡素化を図ることができ、もってベッドの構造の簡素化を更に図ることができる。
[6]〜[9]の発明では、上記発明に係る睡眠時呼吸障害等対応ベッドを確実に駆動させることができる。
本発明の一実施形態について図面を参照して以下に説明をする。
図1及び図2において、(1)は、本発明の一実施形態に係るベッドである。このベッド(1)は、ベッド使用者(H)の睡眠時の呼吸障害等に対応するためのものであり、例えば、一般家庭、医療施設(例:病院)、介護施設、高齢者施設で使用されるものである。睡眠時の呼吸障害としては、睡眠時無呼吸症候群、いびき等が挙げられる。
図2及び図3に示すように、このベッド(1)は、ボトム本体(2)と、左右一対のメインサイドフレーム(3)(3)と、基台フレーム(4)と、背ボトム昇降手段(30)と、ロック手段(10)と、制御装置(50)とを備えている。
ボトム本体(2)は、平面視長方形状のものであり、就寝姿勢(例:仰臥姿勢)のベッド使用者(H)をその下側から受けるものである。このボトム本体(2)上には通常、マット(例:マットレス)(5)が配置される。就寝時にはこのマット(5)上にベッド使用者(H)が就寝姿勢として例えば仰臥姿勢で在床する。
両メインサイドフレーム(3)(3)は、ボトム本体(2)の幅方向両端部の下側にベッド(1)の長さ方向に水平に延び且つ互いにベッド(1)の幅方向に離間して配置されるとともに、ボトム本体(2)をその下側から水平に支持している。また、図2に示すように、両メインサイドフレーム(3)(3)は、寝室の床面等のベッド設置面(S)上に設置された基台フレーム(4)に固定部材(4a)(4a)を介して固定状態に取り付けられている。
基台フレーム(4)は、ベッド移動用キャスタ付きの脚部(4b)を4個有している。各脚部(4b)は、ベッド(1)の頭側左端部と頭側右端部と足側左端部と足側右端部とにそれぞれ配設されている。
次に、ボトム本体(2)の構成について以下に説明する。
図2に示すように、ボトム本体(2)は、ベッド使用者(H)の頭部、背部、腰部(臀部を含む。)、腿部及び足部をそれぞれ受ける頭ボトム(20)、背ボトム(23)、腰ボトム(26)、腿ボトム(27)及び足ボトム(28)から構成されている。これらのボトムは、ベッド(1)の長さ方向に並んで配置されている。また、腰ボトム(26)は湾曲可能に構成されている。
ここで本明細書では、背ボトム(23)の基端部とは、背ボトム(23)における腰ボトム(26)側の端部である。一方、背ボトム(23)の先端部とは、背ボトム(23)の基端部とは反対側の端部であり、すなわち背ボトム(23)における頭ボトム(20)側の端部である。また、頭ボトム(20)の基端部とは、頭ボトム(20)における背ボトム(23)側の端部である。一方、頭ボトム(20)の先端部とは、頭ボトム(20)の基端部とは反対側の端部である。
図3及び図4に示すように、背ボトム(23)は、ベッド(1)の長さ方向に延び且つ互いにベッド(1)の幅方向に離間して配置された左右一対の縦背フレーム(24)(24)と、ベッド(1)の幅方向に延びて配置されるとともに、両縦背フレーム(24)(24)の上面に固着された複数個(本実施形態では3個)の横背フレーム(25)と、を有している。
図3に示すように、両縦背フレーム(24)(24)における腰ボトム(26)側の端部、すなわち両縦背フレーム(24)(24)の基端部は、背ボトム(23)がその両縦背フレーム(24)(24)の基端部を中心に水平状態の位置と傾斜状態の位置との間を昇降回動可能になるように、両メインサイドフレーム(3)(3)に支軸(23a)(23a)を介して軸着されている(図4及び図10参照)。
また、図5に示すように、各縦背フレーム(24)は断面略ロ字状のものである。したがって、各縦背フレーム(24)の内部には、その基端から先端までの全長さ領域に亘って延びた空洞部(24z)が形成されている。
図3及び図4に示すように、頭ボトム(20)は、ベッド(1)の長さ方向に延び且つ互いにベッド(1)の幅方向に離間して配置された左右一対の縦頭フレーム(21)(21)と、ベッド(1)の幅方向に延びて配置されるとともに、両縦頭フレーム(21)(21)の上面に固着された複数個(本実施形態では2個)の横頭フレーム(22)と、を有している。
両縦頭フレーム(21)(21)における背ボトム側(23)の端部、すなわち両縦頭フレーム(21)(21)の基端部は、頭ボトム(20)がその両縦頭フレーム(21)(21)の基端部を中心に背ボトム(23)に対して相対的に下方向に回動可能になるように、背ボトム(23)の両縦背フレーム(24)(24)の先端部にヒンジ部材(29)(29)を介して連結されている(図4、図6、図7、図10及び図11参照)。
また、各縦頭フレーム(21)は下方に開口した断面略コ字状のものである(図6参照)。したがって、各縦頭フレーム(21)の内部には、その基端から先端までの全長さ領域に亘って延びた空洞部(21z)が形成されている。
次に、背ボトム昇降手段(30)の構成について以下に説明する。
図4及び図10に示すように、背ボトム昇降手段(30)は、背ボトム(23)をその両縦背フレーム(24)(24)の基端部(詳述するとその支軸(23a)(23a))を中心に水平状態から傾斜状態に上昇回動させるとともに、傾斜状態に上昇した背ボトム(23)をその両縦背フレーム(24)(24)の基端部(支軸(23a)(23a))を中心に水平状態に下降回動させるためのものである。
図3〜図5に示すように、この背ボトム昇降手段(30)は、回転軸フレーム(31)と、左右一対の昇降アーム(32)(32)と、各昇降アーム(32)の先端部に取り付けられたローラ(33)と、アクチュエータ(35)と、アクチュエータ(35)の駆動力を回転軸フレーム(31)に伝達する駆動力伝達用レバー杆(34)と、を備えている。
図3に示すように、回転軸フレーム(31)は、両メインサイドフレーム(3)(3)の間においてベッド(1)の幅方向に水平に延びて配置されるとともに、自軸を中心に両方向(即ち正方向及び逆方向)に回転可能になるように、回転軸フレーム(31)の長さ方向両端が両メインサイドフレーム(3)(3)に取り付けられている。
図4及び図5に示すように、各昇降アーム(32)は、背ボトム(23)の対応する縦背フレーム(24)の下側にベッド(1)の長さ方向に延びて配置されるとともに、更に、回転軸フレーム(31)の長さ方向各端部にその半径方向外向きに突出状に溶接等により固着されている。これにより、両昇降アーム(32)(32)は、回転軸フレーム(31)の回転動作に伴い両昇降アーム(32)(32)の先端部が昇降するように、回転軸フレーム(31)を中心に回動するものとなされている。
各ローラ(33)は、昇降アーム(32)の先端部に、背ボトム(23)の縦背フレーム(24)の下面(24d)に当接した状態に中心軸(33a)を介して回転自在に取り付けられている(図5参照)。そして、各ローラ(33)は、回転軸フレーム(31)の回転動作による昇降アーム(32)の先端部の昇降動作に伴い縦背フレーム(24)の下面(24d)上を縦背フレーム(24)の長さ方向に走行しながら背ボトム(23)を昇降させるものとなされている。
また、図5に示すように、各縦背フレーム(24)の下面(24d)の幅方向両側縁部には、ローラ(33)の脱落を防止してローラ(33)を所定方向に案内する左右一対のローラガイド(24e)(24e)が縦背フレーム(24)の長さ方向に延びて下方向に突出状に一体形成されている。
図3及び図4に示すように、レバー杆(34)は、回転軸フレーム(31)の長さ方向略中間部にその半径方向外向きで斜め下方向に突出状に溶接等により固着されている。このレバー杆(34)は断面略コ字のブラケット状に形成されている。
アクチュエータ(35)は、回転軸フレーム(31)に回転駆動力を付与するためのものである。このアクチュエータ(35)は、流体圧(例:油圧、ガス圧)シリンダ等からなるものであり、伸縮自在なピストンロッド(35a)を有している。図4に示すように、ピストンロッド(35a)の先端部はレバー杆(34)の先端部に軸着されている。そして、このアクチュエータ(35)は、該アクチュエータ(35)を作動させることによるピストンロッド(35a)の伸縮動作によりレバー杆(34)を介して回転軸フレーム(31)を回転させるものとなされている。
次に、背ボトム昇降手段(30)による背ボトム(23)の上昇動作について以下に説明する。
図4では、背ボトム(23)は水平状態に配置されている。この状態のもとで、ピストンロッド(35a)が伸長するようにアクチュエータ(35)を作動させる。すると、図10に示すように、このピストンロッド(35a)の伸長による駆動力がレバー杆(34)を介して回転軸フレーム(31)に伝達されて該回転軸フレーム(31)が自軸を中心に一方向(正方向)に回転する。この回転軸フレーム(31)の回転動作に伴い両昇降アーム(32)(32)の先端部が上昇する。これにより、両ローラ(33)(33)が両縦背フレーム(24)(24)の下面(24d)(24d)上を両縦背フレーム(24)(24)の基端部に向かう方向に走行しながら、背ボトム(23)は支軸(23a)(23a)を中心に傾斜状態に上昇回動する。
次に、背ボトム昇降手段(30)による背ボトム(23)の下降動作について以下に説明する。
図10では、背ボトム(23)は上述のように傾斜状態に配置されている。この状態のもとで、伸長したピストンロッド(35a)が短縮するようにアクチュエータ(35)を作動させる。すると、図4に示すように、このピストンロッド(35a)の短縮による駆動力がレバー杆(34)を介して回転軸フレーム(31)に伝達されて該回転軸フレーム(31)が自軸を中心に反対方向(逆方向)に回転する。この回転軸フレーム(31)の回転動作に伴い両昇降アーム(32)(32)の先端部が下降する。これにより、両ローラ(33)(3)が両縦背フレーム(24)(24)の下面(24d)(24d)上を両縦背フレーム(24)(24)の先端部に向かう方向に走行しながら、背ボトム(23)は支軸(23a)(23a)を中心に水平状態に下降回動し、もって図4に示した元の状態に戻る。
次に、ロック手段(10)の構成について以下に説明する。
ロック手段(10)は、背ボトム昇降手段(30)による背ボトム(23)の上昇動作に伴って頭ボトム(20)が背ボトム(23)に対して下方向に回動しないように、頭ボトム(20)をロック解除可能にロックするものである。換言すると、このロック手段(10)は、背ボトム昇降手段(30)による背ボトム(23)の上昇動作に伴って頭ボトム(20)が背ボトム(23)と一体に傾斜状態に上昇するように、頭ボトム(20)をロック解除可能にロックするものであり、即ち頭ボトム(20)を背ボトム(23)に頭ボトム(20)が回動しないように固定するものである。
図3及び図8に示すように、ロック手段(10)は、互いに反対方向に進退自在な2個の断面円形状のロックピン(12)(12)を有するソレノイド(11)を備えている。このソレノイド(11)は、頭ボトム(20)の縦頭フレーム(21)の基端部の空洞部(21z)内に、その上壁部(21c)の下面に固定された状態で配置されている(図6及び図7参照)。なお(11a)は、ソレノイド(11)の制御信号線である。
また、図6、図8及び図9に示すように、頭ボトム(20)及び背ボトム(23)が水平に配置された状態のもとで、頭ボトム(20)の縦頭フレーム(21)の基端部の左右各側壁部(21a)と背ボトム(23)の縦背フレーム(24)の先端部の左右各側壁部(24a)とが互いに重合する重合部(21b)(24b)には、両方の側壁部をそれらの厚さ方向に貫通したロック孔(21x)(24x)が穿設されている。両方のロック孔(21x)(24x)は、ロックピン(12)に対応するものであり、その断面形状は円形状である。
そして、このロック手段(10)は、ロックピン(12)が両方のロック孔(21x)(24x)に向かって進出するようにソレノイド(11)を作動させることでロックピン(12)を両方のロック孔(21x)(24x)内に連通状に挿入することにより、頭ボトム(20)をロックするとともに(図8参照)、一方、ロックピン(12)が両方のロック孔(21x)(24x)内から退出するようにソレノイド(11)を作動させることでロックピン(12)を両方のロック孔(21x)(24x)内から抜出することにより、頭ボトム(20)をロック解除するものとなされている(図9参照)。
そして、このロック手段(10)により頭ボトム(20)がロックされた場合において、図4及び図10に示すように、背ボトム昇降手段(30)によって背ボトム(23)が水平状態から傾斜状態に上昇回動すると、頭ボトム(20)は背ボトム(23)と一体に水平状態から傾斜状態に上昇回動する。
一方、頭ボトム(20)がロック解除された場合において、図4及び図11に示すように、背ボトム昇降手段(30)によって背ボトム(23)が水平状態から傾斜状態に上昇回動すると、頭ボトム(20)は背ボトム(23)と一体に上昇しないで、自重によってその両縦頭フレーム(23)(23)の基端部のヒンジ部材(29)(29)を中心に背ボトム(23)に対して相対的に下方向に回動する。
次に、制御装置(50)の構成について以下に説明する。
制御装置(50)は、ベッド(1)の動作を制御するものであり、CPU、記憶部(例:ROM、RAM)、入力部、ディスプレイ、各種センサ等を有するコンピュータからなる。
図12に示すように、この制御装置(50)は、在床判定手段(51)と、入眠判定手段(53)と、第1〜第4制御手段(57)(58)(59)(60)と、呼吸異常判定手段(54)と、時間経過判定手段(61)と、覚醒判定手段(55)と、記憶手段(62)とを備えている。
在床判定手段(51)は、ベッド使用者(H)がベッド(1)(詳述するとボトム本体(2))上に在床しているか否かを判定するものであり、図1及び図2に示すように、ベッド(1)の各脚部(4b)に設けられた4個の荷重検出センサ(52)(52)(52)(52)を有している。各荷重検出センサ(52)は、脚部(4b)に掛かる荷重を検出するものであり、ロードセルなどからなる。そして、この在床判定手段(51)は、これらの荷重検出センサ(52)からの出力荷重に基づいてベッド使用者(H)がベッド(1)上に在床しているか否かを判定するものとなされている。すなわち、この在床判定手段(51)は、これらの荷重検出センサ(52)からの出力荷重が記憶手段(62)に予め設定記憶された所定の閾値以上である場合に、ベッド使用者(H)がベッド(1)上に在床していると判定し、一方、これらの荷重検出センサ(52)からの出力荷重が所定の閾値未満である場合に、ベッド使用者(H)がベッド(1)上に在床していないと判定する。
入眠判定手段(53)、呼吸異常判定手段(54)及び覚醒判定手段(55)は、互いに共通の呼吸情報計測センサ(56)を備えている。
呼吸情報計測センサ(56)は、ベッド使用者(H)の生体情報として呼吸情報を計測するものであり、本実施形態では、公知のパネル型のものであって、例えば特開2006−43445号公報に開示されているものである。
図1及び図2に示すように、この呼吸情報計測センサ(56)は、ベッド使用者(H)の上半身(例:胸部)の下に敷かれた状態に配置されるものであり、帯状の起歪板(56a)を有している。そして、このセンサ(56)は、ベッド使用者(H)の呼吸活動に伴って起歪板(56a)に時間的に連続して生じる歪みやその変化を、該起歪板(56a)に取り付けられた歪みゲージ等の歪み検出センサ(56b)により検出するとともに、該歪み検出センサ(56b)から信号(例:電圧)をベッド使用者(H)の呼吸情報として出力するものとなされている。
なお、図14〜図16は、この呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号の一例を示すグラフ(図)である。各グラフにおいて、横軸は計測時間、縦軸はこのセンサ(56)からの出力信号(詳述すると出力電圧)の大きさである。この出力信号の波形の振幅の大きさや周期の乱れ等に基づいて、ベッド使用者(H)の覚醒、入眠、呼吸異常等が判定される。
入眠判定手段(53)は、在床判定手段(51)によりベッド使用者(H)がベッド(1)上に在床していると判定された場合に、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号に基づいてベッド使用者(H)が入眠したか否かを判定するものである。
第1制御手段(57)は、入眠判定手段(53)によりベッド使用者(H)が入眠したと判定された場合に、ロック手段(10)によりロックされた頭ボトム(20)がロック解除されるように、ロック手段(10)を制御するものである。
この第1制御手段(57)によりロック手段(10)が制御されると、図9に示すように、該ロック手段(10)のソレノイド(11)は、両方のロック孔(21x)(24x)内に挿入されたロックピン(12)を両方のロック孔(21x)(24x)内から抜出するように作動する。これにより、頭ボトム(20)がロック解除される。
呼吸異常判定手段(54)は、第1制御手段(57)によりロック手段(10)が制御されることで頭ボトム(20)がロック解除された場合に、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号に基づいてベッド使用者(H)の睡眠時の呼吸に異常が発生したか否かを判定するものである。
この呼吸異常判定手段(54)により判定されるベッド使用者(H)の呼吸異常としては、睡眠時の無呼吸又は低呼吸状態、いびき等が挙げられる。それらのうち、本実施形態では、呼吸異常として睡眠時の無呼吸又は低呼吸状態が発生したか否かが、この呼吸異常判定手段(54)により判定されるものとする。ただし本発明では、この呼吸異常判定手段(54)により判定される呼吸異常は睡眠時の無呼吸又は低呼吸状態であることに限定されるものではなく、その他に、例えばいびきであっても良い。
第2制御手段(58)は、呼吸異常判定手段(54)によりベッド使用者(H)の呼吸に異常が発生したと判定された場合に、水平状態の背ボトム(23)が傾斜状態に上昇回動するように、背ボトム昇降手段(30)を制御するものである。
この第2制御手段(58)により背ボトム昇降手段(30)が制御されると、図11に示すように、背ボトム昇降手段(30)によって背ボトム(23)はその両縦背フレーム(24)(24)の基端部(詳述するとその支軸(23a)(23a))を中心に水平状態から傾斜状態に上昇回動する。このとき頭ボトム(20)はロック解除されていることから、この背ボトム(23)の上昇動作に伴って頭ボトム(20)は、その先端部が両メインサイドフレーム(3)(3)上に当接支持された状態で両メインサイドフレーム(3)(3)上を背ボトム(23)の基端部に向かう方向にスライドしながら、その両縦頭フレーム(21)(21)の基端部のヒンジ部材(29)(29)を中心に背ボトム(23)に対して下方向に回動する。
背ボトム(23)が傾斜状態に上昇する場合における、背ボトム(23)の水平面に対する上方への最大傾斜角度は、例えば15〜60°の範囲内に設定されるのが望ましい。また、頭ボトム(20)が背ボトム(23)に対して下方向に回動する場合における、頭ボトム(20)の背ボトム(23)に対する下方への最大傾斜角度は、例えば15〜60°の範囲内に設定されるのが望ましい。ただし本発明では、各最大傾斜角度は上記の範囲内であることに限定されるものではない。
経過時間判定手段(61)は、第2制御手段(58)により背ボトム昇降手段(30)が制御されることで背ボトム(23)が傾斜状態に上昇した場合に、背ボトム(23)が傾斜状態に上昇した時から所定時間が経過したか否かを判定するものである。所定時間は、任意の時間に設定可能であり、具体的には10〜120秒の範囲内(例えば60秒)に設定されることが望ましい。この所定時間は記憶手段(62)に予め設定記憶される。ただし本発明では、所定時間は上記の範囲内であることに限定されるものではない。
第3制御手段(59)は、経過時間判定手段(61)により所定時間が経過したと判定された場合に、傾斜状態に上昇した背ボトム(23)が水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段(30)を制御するものである。
この第3制御手段(59)により背ボトム昇降手段(30)が制御されると、背ボトム昇降手段(30)によって背ボトム(23)はその両縦背フレーム(24)(24)の基端部(詳述するとその支軸(23a)(23a))を中心に傾斜状態から水平状態に下降回動する。さらに、この背ボトム(23)の下降動作に伴って頭ボトム(20)は、その先端部が両メインサイドフレーム(3)(3)上に当接支持された状態で両メインサイドフレーム(3)(3)上をベッド(1)の頭側の端部に向かう方向にスライドしながら、その両縦頭フレーム(21)(21)の基端部のヒンジ部材(29)(29)を中心に水平状態に回動し、もって図4に示した元の状態に戻る。
覚醒判定手段(55)は、第3制御手段(59)により背ボトム昇降手段(30)が制御されることで背ボトム(23)が水平状態に下降した場合に、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号に基づいてベッド使用者(H)が覚醒したか否かを判定するものである。
第4制御手段(60)は、覚醒判定手段(55)によりベッド使用者(H)が覚醒したと判定された場合に、頭ボトム(20)がロックされるようにロック手段(10)を制御するものである。
この第4制御手段(60)によりロック手段(10)が制御されると、図8に示すように、該ロック手段(10)のソレノイド(11)は、両方のロック孔(21x)(24x)内にロックピン(12)を挿入するように作動する。これにより、頭ボトム(20)がロックされて、頭ボトム(20)が背ボトム(23)に頭ボトム(20)が回動しないように固定される。
記憶手段(62)は、上述したように、在床判定手段(51)の判定に用いられる所定の閾値や、経過時間判定手段(61)の判定に用いられる所定時間を始め、所定のプログラム、必要な設定値等を予め設定記憶するものである。
次に、上記ベッド(1)の駆動方法について図13に示したフローチャートを参照して以下に説明する。
なお、ベッド(1)の駆動を開始する前の状態では、図6及び図8に示すように、頭ボトム(20)は予めロック手段(10)によりロックされている。すなわち、ロック手段(10)のロックピン(12)は、縦頭フレーム(21)のロック孔(21x)と縦背フレーム(24)のロック孔(24x)とに連通状に挿入されており、これにより、頭ボトム(20)がロックされている。さらに、背ボトム(23)及び頭ボトム(20)は予め水平状態に配置されている。
ステップS1では、荷重検出センサ(52)からの出力荷重に基づいてベッド使用者(H)がベッド(1)上に在床しているか否かを在床判定手段(51)により判定する[在床判定工程]。そして、もし、ベッド使用者(H)が在床していると判定した場合には、YESとしてステップS2に進む。一方、もし、ベッド使用者(H)が在床していないと判定した場合には、NOとして本ステップS1に戻る。
この在床判定工程では、在床判定手段(51)は、上述したように、荷重検出センサ(52)からの出力荷重が記憶手段(62)に予め設定記憶された所定の閾値以上である場合に、ベッド使用者(H)がベッド(1)上に在床していると判定し、一方、荷重検出センサ(52)からの出力荷重が所定の閾値未満である場合に、ベッド使用者(H)がベッド(1)上に在床していないと判定する。
ステップS2では、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号に基づいてベッド使用者(H)が入眠したか否かを入眠判定手段(53)により判定する[入眠判定工程]。そして、もし、ベッド使用者(H)が入眠したと判定された場合には、YESとしてステップS3に進む。一方、ベッド使用者(H)が入眠していないと判定された場合には、NOとしてステップS1に戻る。
この入眠判定工程では、入眠判定手段(53)は、例えば、図14のa部分に示すように、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号の波形の振幅が大きく且つその波形の周期が乱れている場合に、ベッド使用者(H)が覚醒していると判定し、一方、図15のb部分に示すように、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号の波形の振幅が小さく且つその波形の周期が一定になった場合に、ベッド使用者(H)が入眠したと判定する。
ステップS3では、ロック手段(10)により予めロックされた頭ボトム(20)がロック解除されるように、ロック手段(10)を第1制御手段(57)により制御する[第1制御工程]。すなわち、第1制御手段(57)によりロック手段(10)が制御されると、図9に示すように、ロック手段(10)のソレノイド(11)は、ロックピン(12)を縦頭フレーム(21)のロック孔(21x)内と縦背フレーム(24)のロック孔(24x)内とから抜出するように作動する。これにより、頭ボトム(20)がロック解除される。次いで、ステップS4に進む。
ステップS4では、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号に基づいてベッド使用者(H)の睡眠時の呼吸異常として無呼吸又は低呼吸状態が発生したか否かを呼吸異常判定手段(54)により判定する[呼吸異常判定工程]。そして、もし、ベッド使用者(H)にその呼吸異常として無呼吸又は低呼吸状態が発生したと判定された場合には、YESとしてステップS5に進む。一方、ベッド使用者(H)にその呼吸異常として無呼吸又は低呼吸状態が発生していないと判定された場合には、NOとして本ステップS4に戻る。
この呼吸異常判定工程では、呼吸異常判定手段(54)は、図16のc部分に示すように、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号の波形の振幅が極度に小さくなった場合に、ベッド使用者(H)にその呼吸異常として無呼吸又は低呼吸状態が発生したと判定する。
ステップS5では、水平状態の背ボトム(23)が傾斜状態に上昇回動するように、背ボトム昇降手段(30)を第2制御手段(58)により制御する[第2制御手段]。すなわち、第2制御手段(28)により背ボトム昇降手段(30)が制御されると、図11に示すように、背ボトム昇降手段(30)によって背ボトム(23)はその両縦背フレーム(24)(24)の基端部(詳述するとその支軸(23a)(23a))を中心に水平状態から傾斜状態に上昇回動する。このとき頭ボトム(20)はロック解除されていることから、この背ボトム(23)の上昇動作に伴って頭ボトム(20)は、その先端部が両メインサイドフレーム(3)(3)上に当接支持された状態で両メインサイドフレーム(3)(3)上を背ボトム(23)の基端部に向かう方向にスライドしながら、その両縦頭フレーム(21)(21)の基端部のヒンジ部材(29)(29)を中心に背ボトム(23)に対して相対的に下方向に回動する。これにより、ベッド使用者(H)の気道(詳述すると上気道)が確保される。次いで、ステップS6に進む。
ステップS6では、背ボトム(23)が傾斜状態に上昇した時から所定時間が経過したか否かを経過時間判定手段(61)により判定する[経過時間判定工程]。そして、もし、所定時間が経過したと判定された場合には、YESとしてステップS7に進む。一方、もし、所定時間を経過していないと判定された場合には、NOとして本ステップS6に戻る。
ステップS7では、傾斜状態に上昇した背ボトム(23)が水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段(30)を第3制御手段(59)により制御する[第3制御工程]。すなわち、第3制御手段(59)により背ボトム昇降手段(30)が制御されると、背ボトム昇降手段(30)によって背ボトム(23)はその両縦背フレーム(24)(24)の基端部(支軸(23a)(23a))を中心に傾斜状態から水平状態に下降回動する。さらに、この背ボトム(23)の下降動作に伴って頭ボトム(20)は、その先端部が両メインサイドフレーム(3)(3)上に当接支持された状態で両メインサイドフレーム(3)(3)上をベッド(1)の頭側の端部に向かう方向にスライドしながら、その両縦頭フレーム(21)(21)の基端部のヒンジ部材(29)(29)を中心に水平状態に回動し、もって図4に示した元の状態に戻る。
ステップS8では、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号に基づいてベッド使用者(H)が覚醒したか否かを覚醒判定手段(55)により判定する[覚醒判定工程]。そして、もし、ベッド使用者(H)が覚醒したと判定された場合には、ステップS9に進む。一方、もし、ベッド使用者(H)が覚醒していないと判定された場合には、ステップS4に戻る。
この覚醒判定工程では、覚醒判定手段(55)は、例えば、図14のa部分に示すように、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号の波形の振幅が大きく且つその波形の周期が乱れた場合に、ベッド使用者(H)が覚醒したと判定し、一方、図15のb部分に示すように、呼吸情報計測センサ(56)からの出力信号の波形の振幅が小さく且つその波形の周期が一定である場合に、ベッド使用者(H)はまだ睡眠していると判定する。
ステップS9では、頭ボトム(20)がロックされるようにロック手段(10)を第4制御手段(60)により制御する[第4制御工程]。すなわち、第4制御手段(60)によりロック手段(10)が制御されると、図8に示すように、ロック手段(10)のソレノイド(11)は、ロックピン(12)を縦頭フレーム(21)のロック孔(21x)内と縦背フレーム(24)のロック孔(24x)内とに連通状に挿入するように作動する。これにより、頭ボトム(20)がロックされる。
而して、本実施形態のベッド(1)には次の利点がある。
ベッド(1)は、背ボトム(23)に対して下方向に回動可能になるように、基端部が背ボトム(23)の先端部に連結された頭ボトム(20)と、背ボトム昇降手段(30)による背ボトム(23)の上昇動作に伴って頭ボトム(20)が背ボトム(23)に対して下方向に回動しないように、頭ボトム(20)をロック解除可能にロックするロック手段(10)と、を備えている。したがって、ロック手段(10)により頭ボトム(20)がロック解除された状態のもとで、背ボトム昇降手段(30)により背ボトム(23)を水平状態から傾斜状態に上昇回動させると、図11に示すように、この背ボトム(23)の上昇動作に伴って頭ボトム(20)がその基端部(ヒンジ部材(29))を中心に背ボトム(23)に対して下方向に回動する。これにより、頭ボトム(20)の背ボトム(23)に対する傾斜角度を大きく確保することができ、もってベッド使用者(H)の気道を確実に確保することができる。
さらに、背ボトム昇降手段(30)は、一般に、ギャッチベッド等の介護用ベッドに予め具備されている。本実施形態では、この背ボトム昇降手段(30)による背ボトム(23)の上昇動作により頭ボトム(20)を背ボトム(23)に対して下方向に回動させるので、頭ボトム(20)を下方向に回動させるための駆動装置(例:アクチュエータ)をわざわざベッド(1)に別途取り付けなくても、頭ボトム(20)を下方向に回動させることができる。これにより、ベッド(1)の構造の簡素化を図ることができ、もって、ベッド(1)の低床化を図ることができるし、ベッド(1)の製造コストを引き下げることができる。
さらに、ベッド(1)は、ベッド使用者(H)の呼吸に異常が発生したか否かを判定する呼吸異常判定手段(54)と、呼吸異常判定手段(54)によりベッド使用者(H)の呼吸に異常が発生したと判定された場合に、水平状態の背ボトム(23)が傾斜状態に上昇回動するように、背ボトム昇降手段(30)を制御する第2制御手段(58)と、を備えている。したがって、ベッド使用者(H)の呼吸に異常が発生した場合に、ベッド使用者(H)の気道を確保することができる。
さらに、ベッド(1)は、第3制御手段(59)により背ボトム(23)が制御されることで背ボトム(23)が水平状態に下降した場合に、ベッド使用者(H)が覚醒したか否かを判定する覚醒判定手段(55)と、覚醒判定手段(55)によりベッド使用者(H)が覚醒したと判定された場合に、頭ボトム(20)がロックされるようにロック手段(10)を制御する第4制御手段(60)と、を備えている。したがって、ベッド使用者(H)が覚醒した場合に、頭ボトム(20)が背ボトム(23)に対して下方向に回動しないように頭ボトム(20)をロックすることができる。
さらに、ベッド(1)は、第2制御手段(58)により背ボトム昇降手段(30)が制御されることで背ボトム(23)が傾斜状態に上昇した場合に、背ボトム(23)が傾斜状態に上昇した時から所定時間が経過したか否かを判定する経過時間判定手段(61)を備えている。したがって、ベッド使用者(H)の気道を、所定時間の間、確保することができる。
さらに、ロック手段(10)は、縦頭フレーム(21)の基端部の空洞部(21z)内に配置され、ロックピン(12)を有するソレノイド(11)を備えるとともに、ソレノイド(11)を作動させることでロックピン(12)を両方のロック孔(21x)(24x)内に連通状に抜出可能に挿入することにより、頭ボトム(20)をロック解除可能にロックするものとなされている。したがって、ロック手段(10)のソレノイド(11)は縦頭フレーム(21)の空洞部(21z)内に配置されているので、ロック手段(10)がベッド(1)の低床化を図る際の障害物とはならない。そのため、ベッド(1)の低床化を確実に図ることができる。
さらに、背ボトム昇降手段(30)は、回転軸フレーム(31)と、昇降アーム(32)と、ローラ(33)と、レバー杆(34)と、アクチュエータ(35)とを備えている。したがって、この背ボトム昇降手段(30)によって背ボトム(23)を確実に昇降させることができる。また、背ボトム昇降手段(30)の構造の簡素化を図ることができ、もってベッド(1)の構造の簡素化を更に図ることができる。
また、本実施形態のベッド(1)の駆動方法は、ベッド(1)を確実に駆動させることができる。
以上で本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に示したものに限定されるものではなく、様々に変更可能である。
例えば、上記実施形態のベッド(1)は、ベッド使用者(H)の睡眠時の呼吸異常に対応することを目的とするものであるが、本発明に係るベッドは、その他に、この目的以外の目的に用いられるものであっても良い。さらに、本発明に係るベッドは、例えば、睡眠や検査時に使用されるベッドであっても良い。
また、上記実施形態の呼吸情報計測センサ(56)は、ベッド使用者(H)の呼吸情報を計測するものであるが、本発明では、呼吸情報計測センサ(56)は、ベッド使用者(H)の呼吸情報の他に、更に、ベッド使用者(H)の脈拍情報や体動情報(例:寝返り情報)などを計測するもの、即ちベッド使用者(H)の生体情報を計測するものであっても良い。
また、上記実施形態では、ソレノイド(11)は縦頭フレーム(21)の基端部の空洞部(21z)内に配置されているが、本発明では、その他に、ソレノイド(11)は縦背フレーム(24)の先端部の空洞部(24z)内に配置されていても良い。
また、本発明に係るベッドは、経過時間制御手段(61)を必ずしも備えていることを要しない。この場合、ベッド(1)は、例えば、背ボトム(23)が傾斜状態に上昇した直後に該背ボトム(23)が水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段(30)が制御されるように構成されていても良い。
本発明は、ベッド使用者の睡眠時の呼吸障害(例:睡眠時無呼吸症候群、いびき)等に対応するベッド及び該ベッドの駆動方法に利用可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る睡眠時呼吸障害等対応ベッドの概略平面図である。 図2は、同ベッドの側面図である。 図3は、同ベッドの背ボトム、頭ボトム及び腰ボトムを中心として示した一部切欠き平面図である。 図4は、図3中のX−X線断面図である。 図5は、図4中のY−Y線断面図である。 図6は、同ベッドの背ボトム及び頭ボトムを、頭ボトムをロックした状態で示す要部斜視図である。 図7は、同ベッドの背ボトム及び頭ボトムを、頭ボトムをロック解除した状態で示す要部斜視図である。 図8は、頭ボトムをロックした状態の図4中のZ−Z線断面図である。 図9は、頭ボトムをロック解除した状態の図4中のZ−Z線断面図である。 図10は、同ベッドの頭ボトムが背ボトムと一体に傾斜状態に上昇回動した状態の要部断面図である。 図11は、同ベッドの頭ボトムが背ボトムに対して下方向に回動した状態の要部断面図である。 図12は、同ベッドの構成を示すブロック図である。 図13は、同ベッドの動作を示すフローチャート図である。 図14は、ベッド使用者が覚醒している場合における、呼吸情報計測センサからの出力信号の一例を示すグラフ(図)である。 図15は、ベッド使用者が入眠した場合における、呼吸情報計測センサからの出力信号の一例を示すグラフ(図)である。 図16は、ベッド使用者の呼吸に異常が発生した場合における、呼吸情報計測センサからの出力信号の一例を示すグラフ(図)である。
符号の説明
1…ベッド
2…ボトム本体
3…メインサイドフレーム
10…ロック手段
11…ソレノイド
12…ロックピン
20…頭ボトム
21…縦頭フレーム
21a…側壁部
21b…側壁部の重合部
21x…ロック孔
21z…空洞部
23…背ボトム
24…縦背フレーム
24a…側壁部
24b…側壁部の重合部
24d…下面
24x…ロック孔
24z…空洞部
26…腰ボトム
27…腿ボトム
28…足ボトム
29…ヒンジ部材
30…背ボトム昇降手段
31…回転軸フレーム
32…昇降アーム
33…ローラ
34…レバー杆
35…アクチュエータ
35a…ピストンロッド
50…制御装置
51…在床判定手段
52…荷重検出センサ
53…入眠判定手段
54…呼吸異常判定手段
55…覚醒判定手段
56…呼吸情報計測センサ
57〜60…第1〜第4制御手段
61…経過時間判定手段
62…記憶手段
H…ベッド使用者

Claims (9)

  1. 背ボトムと、
    前記背ボトムに対して下方向に回動可能になるように、基端部が背ボトムの先端部に連結された頭ボトムと、
    前記背ボトムをその基端部を中心に水平状態から傾斜状態に上昇回動させるとともに、上昇した背ボトムを水平状態に下降回動させる背ボトム昇降手段と、
    前記背ボトム昇降手段による背ボトムの上昇動作に伴って頭ボトムが背ボトムに対して下方向に回動しないように、頭ボトムをロック解除可能にロックするロック手段と、
    を備えていることを特徴とする睡眠時呼吸障害等対応ベッド。
  2. ベッド使用者がベッド上に在床しているか否かを判定する在床判定手段と、
    前記在床判定手段によりベッド使用者がベッド上に在床していると判定された場合に、ベッド使用者が入眠したか否かを判定する入眠判定手段と、
    前記入眠判定手段によりベッド使用者が入眠したと判定された場合に、前記ロック手段によりロックされた頭ボトムがロック解除されるように、ロック手段を制御する第1制御手段と、
    前記第1制御手段によりロック手段が制御されることで頭ボトムがロック解除された場合に、ベッド使用者の呼吸に異常が発生したか否かを判定する呼吸異常判定手段と、
    前記呼吸異常判定手段によりベッド使用者の呼吸に異常が発生したと判定された場合に、水平状態の背ボトムが傾斜状態に上昇回動するように、背ボトム昇降手段を制御する第2制御手段と、
    前記第2制御手段により背ボトム昇降手段が制御されることで背ボトムが傾斜状態に上昇した場合に、上昇した背ボトムが水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段を制御する第3制御手段と、
    前記第3制御手段により背ボトムが制御されることで背ボトムが水平状態に下降した場合に、ベッド使用者が覚醒したか否かを判定する覚醒判定手段と、
    前記覚醒判定手段によりベッド使用者が覚醒したと判定された場合に、頭ボトムがロックされるようにロック手段を制御する第4制御手段と、
    を備えている請求項1記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッド。
  3. 更に、前記第2制御手段により背ボトム昇降手段が制御されることで背ボトムが傾斜状態に上昇した場合に、背ボトムが傾斜状態に上昇した時から所定時間が経過したか否かを判定する経過時間判定手段を備え、
    前記第3制御手段は、前記経過時間判定手段により所定時間が経過したと判定された場合に、上昇した背ボトムが水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段を制御するものである請求項2記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッド。
  4. 前記背ボトムは、ベッドの長さ方向に延びて配置された縦背フレームを有し、
    前記頭ボトムは、ベッドの長さ方向に延びて配置された縦頭フレームを有し、
    前記縦背フレームの先端部及び前記縦頭フレームの基端部のうち少なくとも一方は、その長さ方向に延びた空洞部を有しており、
    前記頭ボトムが前記背ボトムに対して下方向に回動可能になるように、前記縦頭フレームの基端部が前記縦背フレームの先端部にヒンジ部材を介して連結されており、
    前記頭ボトム及び前記背ボトムが水平に配置された状態のもとで前記縦頭フレームの基端部の壁部と前記縦背フレームの先端部の壁部とが重合する重合部に、両方の壁部を貫通したロック孔が設けられ、
    前記ロック手段は、前記空洞部内に配置され、ロックピンを有するソレノイドを備えるとともに、前記ソレノイドを作動させることでロックピンを両方のロック孔内に連通状に抜出可能に挿入することにより、頭ボトムをロック解除可能にロックするものとなされている請求項1〜3のいずれかに記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッド。
  5. 前記背ボトム昇降手段は、
    自軸を中心に回転可能な回転軸フレームと、
    前記回転軸フレームにその半径方向外向きに突出状に一体に設けられ、回転軸フレームの回転動作に伴い先端部が昇降するように回転軸フレームを中心に回動する昇降アームと、
    前記昇降アームの先端部に、前記縦背フレームの下面に当接した状態に回転自在に取り付けられ、昇降アームの先端部の昇降動作に伴い前記縦背フレームの下面上を該縦背フレームの長さ方向に走行しながら前記背フレームを昇降させるローラと、
    前記回転軸フレームにその半径方向外向きに突出状に一体に設けられたレバー杆と、
    前記レバー杆に連結された伸縮自在なピストンロッドを有し、該ピストンロッドの伸縮動作により前記レバー杆を介して前記回転軸フレームを回転させるアクチュエータと、
    を備えている請求項4記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッド。
  6. 背ボトムと、
    前記背ボトムに対して下方向に回動可能になるように、基端部が背ボトムの先端部に連結された頭ボトムと、
    前記背ボトムをその基端部を中心に水平状態から傾斜状態に上昇回動させるとともに、上昇した背ボトムを水平状態に下降回動させる背ボトム昇降手段と、
    前記背ボトム昇降手段による背ボトムの上昇動作に伴って頭ボトムが背ボトムに対して下方向に回動しないように、頭ボトムをロック解除可能にロックするロック手段と、
    を備えた睡眠時呼吸障害等対応ベッドの駆動方法であって、
    ベッド使用者がベッド上に在床しているか否かを判定する在床判定工程と、
    前記在床判定工程でベッド使用者がベッド上に在床していると判定された場合に、ベッド使用者が入眠したか否かを判定する入眠判定工程と、
    前記入眠判定工程でベッド使用者が入眠したと判定された場合に、前記ロック手段によりロックされた頭ボトムがロック解除されるように、ロック手段を制御する第1制御工程と、
    前記第1制御工程でロック手段が制御されることで頭ボトムがロック解除された場合に、ベッド使用者の呼吸に異常が発生したか否かを判定する呼吸異常判定工程と、
    前記呼吸異常判定工程でベッド使用者の呼吸に異常が発生したと判定された場合に、水平状態の背ボトムが傾斜状態に上昇回動するように、背ボトム昇降手段を制御する第2制御工程と、
    前記第2制御工程で背ボトム昇降手段が制御されることで背ボトムが傾斜状態に上昇した場合に、上昇した背ボトムが水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段を制御する第3制御工程と、
    前記第3制御工程で背ボトムが制御されることで背ボトムが水平状態に下降した場合に、ベッド使用者が覚醒したか否かを判定する覚醒判定工程と、
    前記覚醒判定工程でベッド使用者が覚醒したと判定された場合に、頭ボトムがロックされるようにロック手段を制御する第4制御工程と、
    を備えていることを特徴とする睡眠時呼吸障害等対応ベッドの駆動方法。
  7. 更に、前記第2制御工程で背ボトム昇降手段が制御されることで背ボトムが傾斜状態に上昇した場合に、背ボトムが傾斜状態に上昇した時から所定時間が経過したか否かを判定する経過時間判定工程を備え、
    前記第3制御工程では、前記経過時間判定工程で所定時間が経過したと判定された場合に、上昇した背ボトムが水平状態に下降回動するように、背ボトム昇降手段を制御する請求項6記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッドの駆動方法。
  8. 前記背ボトムは、ベッドの長さ方向に延びて配置された縦背フレームを有し、
    前記頭ボトムは、ベッドの長さ方向に延びて配置された縦頭フレームを有し、
    前記縦背フレームの先端部及び前記縦頭フレームの基端部のうち少なくとも一方は、その長さ方向に延びた空洞部を有しており、
    前記頭ボトムが前記背ボトムに対して下方向に回動可能になるように、前記縦頭フレームの基端部が前記縦背フレームの先端部にヒンジ部材を介して連結されており、
    前記頭ボトム及び前記背ボトムが水平に配置された状態のもとで前記縦頭フレームの基端部の壁部と前記縦背フレームの先端部の壁部とが重合する重合部に、両方の壁部を貫通したロック孔が設けられ、
    前記ロック手段は、前記空洞部内に配置され、ロックピンを有するソレノイドを備えるとともに、前記ソレノイドを作動させることでロックピンを両方のロック孔内に連通状に抜出可能に挿入することにより、頭ボトムをロック解除可能にロックするものとなされている請求項6又は7記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッドの駆動方法。
  9. 前記背ボトム昇降手段は、
    自軸を中心に回転可能な回転軸フレームと、
    前記回転軸フレームにその半径方向外向きに突出状に一体に設けられ、回転軸フレームの回転動作に伴い先端部が昇降するように回転軸フレームを中心に回動する昇降アームと、
    前記昇降アームの先端部に、前記縦背フレームの下面に当接した状態に回転自在に取り付けられ、昇降アームの先端部の昇降動作に伴い前記縦背フレームの下面上を該縦背フレームの長さ方向に走行しながら前記背フレームを昇降させるローラと、
    前記回転軸フレームにその半径方向外向きに突出状に一体に設けられたレバー杆と、
    前記レバー杆に連結された伸縮自在なピストンロッドを有し、該ピストンロッドの伸縮動作により前記レバー杆を介して前記回転軸フレームを回転させるアクチュエータと、
    を備えている請求項8記載の睡眠時呼吸障害等対応ベッドの駆動方法。
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