JP2005304820A - 寝返り支援ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】寝返りを支援することにより、被介護者自身が寝返りを行ったり、あるいは、寝返り補助における介護者の負担を大幅に軽減したりすることのできる寝返り支援ベッドを提供する。
【解決手段】敷き布団やマットレス等の敷物を載置するための載置平面が設けられた床板フレーム11と、床板フレーム11における頭脚方向を軸方向として、床板フレーム11を回動可能に支持する支持部13と、この支持部13に対して床板フレーム11を回動させ載置平面全体を左右方向に傾斜させる床板傾斜機構とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ベッド上に横たわる被介護者の寝返りを支援することが可能な寝返り支援ベッドに関するものである。
例えば介護用のベッドとして、背上げ機能を備えた電動ベッドが知られている。これは、上半身に対応する床板の一部(すなわち背もたれに相当する部分)を傾斜可能に支持するとともに、サーボモータ等の電動力によってその角度を自由に変更できるように構成したものである。これによれば、背もたれに相当する部分を上方に傾斜させることで、被介護者がテレビを見たり読書をしたり、あるいは食事や起き上がる際の補助として利用することができる。
以上の従来技術は、当業者において当然として行われているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を知見していない。
しかし、上記の電動ベッドによれば、被介護者の寝返りに関しては何ら配慮されていなかった。このため、寝返りが困難な被介護者を介護する場合には、床ずれや背中の痛みが発生しないように、時間を決めて体位を変えるという介護が必要となり、ひいてはそれが腰痛の原因となるなど介護者にとって大きな負担となっていた。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、寝返りを支援することにより、被介護者自身が寝返りを行ったり、あるいは、寝返り補助における介護者の負担を大幅に軽減したりすることのできる寝返り支援ベッドの提供を課題とするものである。
本発明にかかる寝返り支援ベッドは、「敷き布団やマットレス等の敷物を載置するための載置平面が設けられた床板構成物と、該床板構成物における頭脚方向を軸方向として、該床板構成物を回動可能に支持する支持部と、該支持部に対して前記床板構成物を回動させ前記載置平面全体を左右方向に傾斜させる床板傾斜機構とを具備する」ものである。
ここで、「床板構成物」は、例えば、敷物が載置される板状の床板と、その床板を支持する床板フレームとから構成することができる。なお、このように構成した場合には、床板の上面が前記載置平面に相当する。また、「頭脚方向」とは、ベッド上の被介護者の頭側と脚側とを結ぶ水平方向を示しており、通常、床板構成物の長手方向と一致している。「床板傾斜機構」とは、床板構成物を回動させるための機構であり、手動操作によって作動させるものであってもよく、電動機等の動力を利用して作動させるものであってもよい。
本発明の寝返り支援ベッドによれば、床板傾斜機構により、床板構成物が回動すると、載置平面が左右方向に傾斜した状態となる。このため、被介護者は、寝返りの際、寝返りしたい方向が下側となるように載置平面を傾斜させれば、載置平面に対する垂直抗力の水平方向成分が寝返り方向と一致することになる。したがって、被介護者の自重によって寝返り方向の力が作用し、比較的小さな力で体位を変えることが可能となる。
一方、本発明の寝返り支援ベッドにおいて、「前記床板構成物の左右両側に立設され前記床板構成物の前記載置平面よりも上方に突出した一対のサイド部材と、該一対のサイド部材を前記載置平面に対して略直角状態に保持するとともに、前記サイド部材の自重により前記サイド部材を下方に摺動させるサイド部材可動機構とをさらに備える」構成とすることができる。
ここで、「サイド部材」は、フレーム状または柵状の形状であってもよいが、パネル状(板状)の形状の方が好ましい。つまり、パネル状に形成すると、床板構成物及び支持部の側方全体を隙間なく覆うことが可能になり、介護者等の手足が、床板構成物と支持部との間に進入することを防止することができる。また、「サイド部材可動機構」としては、サイド部材に固定されるとともに、床板構成物の側面に対して上下方向に摺動可能に支持されたスライド機構から構成することができる。
ところで、床板構成物の左右両側にサイド部材を備えるようにすれば、床板構成物が傾斜しても、被介護者または布団等が床板構成物から落下することを防止できる。ところが、サイド部材が設置面に対して固定されたものでは、床板構成物の回動に伴って、床板構成物とサイド部材との隙間が変化し、被介護者または介護者の手や布団等を挟んでしまう恐れがある。また、逆に、サイド部材を床板構成物に固定させるようにすれば、上記の不具合は解消されるが、床板構成物の回動に伴ってサイド部材が昇降することとなり、足の指等を挟んでしまう恐れがある。特に、介護用のベッドとしては、ベッドへの乗り降りを容易にするため、床板構成物を低くした、所謂低床ベッドが好適であるが、このようなベッドの場合、介護作業の際にサイド部材の上に被さったり、足を乗せたり、または跨いだりすることも多いため、床板構成物とサイド部材との間、またはサイド部材と設置面との間で挟まれる可能性が高くなる。
しかしながら、本発明の寝返り支援ベッドによれば、床板傾斜機構によって床板構成物が回動しても、一対のサイド部材は載置平面に対して略角状態に保持される。このため、支持部に対して床板構成物が傾いても、サイド部材と床板構成物との間に大きな隙間が形成されることはない。したがって、床板構成物の回動の際、床板構成物とサイド部材との間に、フトンや手足が挟まれることを防止することができる。しかも、サイド部材は、床板構成物に対して一体に設けられているのではなく、自重により下方に摺動するようになっている。換言すれば、床板構成物の回動によってその一端側が持ち上がっても、サイド部材は自重で持ち上がることはなく、設置面上で立設された状態に保持される。このため、サイド部材の底面と設置面との間に隙間が発生することがなく、介護者等の足が挟まれることを防止できる。
また、上記の寝返り支援ベッドにおいて、「前記載置平面の水平状態を検出する水平状態検出手段をさらに備える」構成とすることができる。ここで、水平状態検出手段は、水平状態のみ検出するもの、あるいは、水平状態に加え傾斜角度も検出可能なもの、のいずれであってもよい。なお、後者の場合には、床板構成物の回動軸の回動角度に応じて抵抗値が変化するポテンションメータを用いることができる。
ところで、背もたれ部分を傾斜させる背上げ機能のように、一方向にのみ傾斜させるものにおいては、背もたれ部分を下限位置まで可動させた状態が水平状態となることから、水平状態の調整が極めて容易となるが、床板構成物を左右方向に回動させる場合には、傾動範囲の中間位置が水平状態となるため、水平状態の調整が困難となる恐れがある。特に、被介護者自らが傾きを調整する際に、被介護者の感覚によって水平状態を認識しようとしても、容易に判断することはできない。このため、水平位置で停止させることが困難となり、載置平面が傾斜したまま使用されることが懸念される。
しかしながら、本発明によれば、水平状態を検出する水平状態検出手段が備えられ、これによって水平状態への調整を容易にさせることを可能にしている。例えば、検出された水平状態を報知または表示させるようにすれば、介護者または被介護者は、ブザーや音声、または表示器による表示によって水平状態を確認しながら調整することが可能になる。また、水平状態が検出された時点で床板傾斜機構の動作を停止させるようにすれば、水平状態での停止が自動的に行われる。
さらに、上記の寝返り支援ベッドにおいて、「前記床板傾斜機構は、電動力によって前記床板構成物を回動させる駆動手段を有し、前記載置平面を傾斜させることを指示するための操作装置と、該操作装置の操作を基に前記駆動手段を制御し、前記載置平面を任意の角度だけ傾斜させる傾斜制御手段とをさらに備える」構成とすることができる。
ここで、「駆動手段」としては、サーボモータや電動シリンダを例示することができる。また、「傾斜制御手段」は、例えばコンピュータやシーケンス制御器から構成することができる。
これによれば、リモコンまたはタッチパネル等の操作装置によって、載置平面の傾斜状態を変更させることが指示されると、傾斜制御手段は、操作装置の操作を基に駆動手段を制御し、電動力によって床板構成物を回動させる。このため、介護者等の負担をさらに軽減するとともに、被介護者自身が操作することも可能になる。
このように、本発明の寝返り支援ベッドによれば、力の弱い被介護者でも、比較的楽に寝返りできるようになり、床ずれや背中の痛みを和らげることができる。また、譬え、介護者による寝返り補助が必要であっても、介護者は被介護者の体重を利用して寝返りさせることができ、ひいては介護の負担を大幅に軽減することができる。
以下、本発明の一実施形態である寝返り支援ベッドについて、図1乃至図9に基づき説明する。図1は一部を省略した寝返り支援ベッドを有するベッドシステムの構成を示す斜視図であり、図2は寝返り支援ベッドにおける床板フレーム及び支持部の構成を示す斜視図であり、図3は寝返り支援ベッドの構成を示す分解斜視図であり、図4及び図5は図2におけるA−A断面及びB−B断面を示す断面図である。また、図6はベッドシステムの構成を示す斜視図であり、図7は制御装置の構成を示すブロック図であり、図8はリモコンの操作部を示す説明図であり、図9は寝返り支援ベッドの使用状態を示す説明図である。
図1に示すように、寝返り支援ベッド1を有するベッドシステム100は、住宅の床面等の設置面に敷設される枠状の基部2と、基部2の四隅及びその近傍の部位から立設された複数の支柱3と、支柱3の上端に固定された天井部4とを有し、これらの部材に囲まれた空間内に、寝返り支援ベッド1を収容するためのベッド収容部5と、照明7、タッチパネル8、及び液晶テレビ(図示しない)等が収容された枕許部6とが設けられている。
図3に示すように、寝返り支援ベッド1は、マットレス9等の敷物を載置するための載置平面が形成された床板構成物12と、床板構成物12における頭脚方向(長手方向)を軸方向として床板構成物12を回動可能に支持する支持部13とを具備している。なお、床板構成物12は、上面が載置平面となる板状の床板10と、この床板10を下方から支持する床板フレーム11とから構成されており、床板フレーム11が支持部13によって回動可能に支持されている。
上記の各構成について具体的に説明する。図2及び図3に示すように、床板フレーム11は、枠状に形成された枠部材23と、枠部材23内の長手方向を区画するように左右方向に横設された二本の横設部材24と、一方の横設部材24に蝶番26を介して接続され、蝶番26を支点として上方に傾斜可能に支持された背もたれ部25とを備えている。背もたれ部25は、被介護者の上半身に位置する部位であり、それを傾斜させることにより、被介護者がテレビを見たり読書をしたり、あるいは食事や起き上がることを補助する。なお、床板10は、背もたれ部25上に載置される上部側床板20と、背もたれ部25以外の部位に載置される下部側床板21とに分割されており、背もたれ部25の傾斜に従って上部側床板20のみが傾斜されるようになっている。
また、床板フレーム11における枠部材23及び横設部材24の左右中央部分には、下方に突出する軸受部27が設けられており、シャフト28を回転可能に支持している。このシャフト28は、床板フレーム11と支持部13とを連結する部材であり、詳細は後述するが、本例では三本のシャフトから構成されている。
一方、支持部13は、枠状に形成された枠部材31と、枠部材31内の長手方向を区画するように左右方向に横設された四本の横設部材32と、枠部材31の中央付近に設けられた中央補強部材33と、各横設部材32における左右中央部分に立設された軸支部34とを備えている。なお、図4に示すように、支持部13の長手方向における各横設部材24の配設位置は、軸支部34と床板フレーム11の軸受部27とが対向する位置に設定されており、また、少なくとも軸支部34の上部と軸受部27の下部とが上下方向において互いに重なるように形成されている。つまり、直管状のシャフト28が、床板フレーム11の軸受部27及び支持部13の軸支部34に貫通した状態で配設されている。すなわち、軸受部27及び軸支部34がシャフト28を介して互いに回動可能に連結されており、これにより支持部13に対して床板フレーム11を回動させることが可能になっている。なお、シャフト28として、床板フレーム11の一端側の軸受部27から他端側の軸受部27まで連続するように一本のシャフトで構成するようにしてもよいが、本例ではシャフト28を三本に分割するとともに、床板フレーム11の両端部近傍及び中央部分にのみシャフト28を配設するようにしている。これによれば、譬えベッドシステム100の周囲に壁が設けられていても、シャフト28の着脱が可能になりメンテナンスが容易になる。
ところで、図4及び図5に示すように、床板フレーム11及び支持部13との間には、背もたれ部25を傾斜させるための背もたれ傾斜機構と、床板フレーム11を回動させ床板10の上面を傾斜させるための床板傾斜機構とが設けられている。背もたれ傾斜機構は、背もたれ部25の下方に配設され電動力によって背もたれ部25を可動させる起床用電動シリンダ35と、その両端を背もたれ部25及び支持部13に連結するユニバーサルジョイント36とから構成されている。このユニバーサルジョイント36は、二軸間の相対的な位置や角度が変化しても伝動に影響を生じさせない万能継ぎ手である。つまり、背もたれ部25を傾斜させる方向及び床板フレーム11を回動させる方向がともに変化しても、伝動に影響を及ぼさないようになっている。換言すれば、背もたれ部25を傾斜させた状態で、床板フレーム11全体を左右方向に回動させることが可能になっている。
また、床板傾斜機構は、床板フレーム11における長手方向の略中央に対して配設され電動力によって床板フレーム11を回動させる寝返り用電動シリンダ37と、その両端を床板フレーム11の一端側及び支持部13の中央付近に連結するジョイント部38と、寝返り用電動シリンダ37と対向するように配設されたダンパー39と、その両端を床板フレーム11の他端側及び支持部13の中央付近に連結するジョイント部40とから構成されている。なお、ダンパー39は、寝返り用電動シリンダ37による動作を滑らかにするとともに床板フレーム11のガタツキを防ぐために設けられている。ジョイント部38,40は、いずれも床板フレーム11の相対的な角度が変化しても伝動に影響を生じさせない円環状の継ぎ手であり、床板フレーム11に形成された連結部29に対し軸41を介して連結されている。ここで、寝返り用電動シリンダ37が本発明の駆動手段に相当する。
また、寝返り支援ベッド1には、背もたれ部25の傾斜における上限位置及び下限位置を検出する上限リミットスイッチ42(図7参照)及び下限リミットスイッチ43と、床板フレーム11の傾斜角度及び水平状態を検出するポテンションメータ44とが設けられている。なお、ポテンションメータ44は、シャフト28に連結されており、シャフト28の回転角度に応じて抵抗値が変化するようになっている。すなわち、床板フレーム11が水平状態のときの抵抗値(正確には電圧値)が基準値(例えば0ボルト)として予め記憶されており、A/Dコンバータを介して検出される電圧の検出値と基準値との比較により、床板フレーム11が水平状態か否かを判定している。ここで、ポテンションメータ44が本発明の水平状態検出手段に相当する。
一方、図4及び図5に示すように、床板フレーム11の左右両側には、床板フレーム11よりも上方に突出したパネル状のサイド部材14が立設されており、サイド部材14はスライドレール15を介して床板フレーム11に連結されている。このサイド部材14は、床板フレーム11が回動して床板10が傾斜しても、被介護者が床板フレーム11の側方から落下しないようにするとともに、床板フレーム11と支持部13との間に介護者等が挟まらないようにするために設けられている。特に、床板フレーム11とサイド部材14との間には、サイド部材14に固定されるとともに床板フレーム11の側面に対して上下方向に摺動可能に支持されたスライドレール15が設けられている。このため、図9(a)に示すように、床板フレーム11が回動しても一対のサイド部材14は、床板フレーム11に対して直角状態に保持される。つまり、支持部13に対して床板フレーム11が傾いても、サイド部材14と床板フレーム11との間に大きな隙間が形成されることがなく、床板フレーム11とサイド部材14との間に、フトンや手足が挟まれることを防止している。しかも、サイド部材14は、自重により下方に摺動するように取付けられているため、床板フレーム11の回動によってその一端側が持ち上がっても、サイド部材14は持ち上がることはなく、基部2上で横滑りし立設された状態に維持される。このため、サイド部材14の底面と基部2との間に隙間が発生することを防止し、介護者等の足がサイド部材14に挟まれることを防止している。ここで、スライドレール15が本発明のサイド部材可動機構に相当する。
ところで、詳細な説明は省略するが、図6に示すように、このベッドシステム100には、布団昇降装置45が設けられており、被介護者のフトン46(掛けフトン)を昇降させることを可能にしている。すなわち、本例のベッドシステム100は、前述したベッド機能と、フトン46の昇降機能とを含めたトータルシステムとして構築されている。布団昇降装置45の構成としては、フトン46の四隅近傍に四本の紐部材48を繋ぎ、寝返り支援ベッド1の周囲の支柱3に設けられた昇降用ギャードモータ47によって、各紐部材48を個別または同時に可動させ、フトン46全体またはフトン46の一部のみを昇降させるものである。なお、各支柱3には、紐部材48の上限位置及び下限位置を検出する上限リミットスイッチ49(図7参照)及び下限リミットスイッチ50が設けられている。
次に、寝返り支援ベッド1の制御装置55について説明する。図7に示すように、制御装置55は、ハード構成として、演算及び制御を行う中央処理装置(CPU)56や、ROM及びRAM等の記憶装置(図示しない)を備えており、タッチパネル8またはリモコン57からの指示、及びポテンションメータ44等の各種検出手段の入力に基づいた制御を行う。
なお、図8に示すように、リモコン57の操作部には、背もたれ部25の傾斜状態に関する背もたれ指示部70と、床板フレーム11の傾斜状態に関する傾斜指示部71と、フトン46の昇降に関する布団昇降指示部72とが設けられている。詳しくは、背もたれ指示部70には、押圧操作を継続している間、背もたれ部25を傾斜方向に回動させる「起」ボタンと、背もたれ部25を水平方向に回動させる「寝」ボタンとが備えられ、傾斜指示部71には、押圧操作を継続している間、床板フレーム11の左側が下方となるように回動させる「左」ボタンと、同じく床板フレーム11の右側が下方となるように回動させる「右」ボタンと、床板フレーム11の水平状態を指示するための「水平」ボタンとが備えられている。また、布団昇降指示部72には、フトン46全体または一部(上側のみ,下側のみ,右側のみ,左側のみ)を個別に昇降させるための複数の「昇」ボタン及び「降」ボタンが備えられている。ここで、傾斜指示部71が本発明の操作手段に相当する。
CPU56には、予め定められたプログラムに基づいて機能する起床補助制御手段62、寝返り支援制御手段63、及び布団昇降制御手段64が備えられている。起床補助制御手段62は、リモコン57またはタッチパネル8における背もたれ指示部70の操作に基づき、駆動回路58を介して起床用電動シリンダ35を制御するものである。なお、背もたれ指示部70における各押しボタン(「起」ボタン及び「寝」ボタン)の操作が継続されても、上限リミットスイッチ42または下限リミットスイッチ43によって、上限位置または下限位置のいずれか一方が検出された場合には、起床用電動シリンダ35の作動を停止し、背もたれ部25をその位置で保持する。
寝返り支援制御手段63は、リモコン57またはタッチパネル8における傾斜指示部71の操作に基づき、駆動回路59を介して寝返り用電動シリンダ37を制御するものである。なお、傾斜指示部71における「左」ボタン及び「右」ボタンの操作が継続されても、ポテンションメータ44の抵抗値に応じた電圧値によって、可動範囲の限界位置(例えば水平状態に対して約15度)が検出された場合には、寝返り用電動シリンダ37の作動を停止し、床板フレーム11の傾斜状態を保持する。また、傾斜指示部71における「水平」ボタンが操作された場合には、ポテンションメータ44の抵抗値に応じた電圧値が、水平状態として予め設定された基準値(0ボルト)になるまで、寝返り用電動シリンダ37を回動させ、基準値に一致すると、寝返り用電動シリンダ37の作動を停止する。ここで、寝返り支援制御手段63が本発明の傾斜制御手段に相当する。
布団昇降制御手段64は、リモコン57またはタッチパネル8における布団昇降指示部72の操作に基づき、夫々の支柱3に備えられた昇降用ギャードモータ47を駆動回路60を介して制御するものである。なお、布団昇降指示部72における「昇」ボタン及び「降」ボタンの操作が継続されても、上限リミットスイッチ49または下限リミットスイッチ50によって、夫々の紐部材48の上限位置または下限位置のいずれか一方が検出された場合には、昇降用ギャードモータ47の作動を停止し、布団昇降装置45をその位置で保持する。なお、昇降用ギャードモータ47の作動を停止すると、フトン46は、その自重によって降下し、フトン46を任意の高さで保持することができなくなる恐れがある。そこで、本例では、微弱電流を発生させることの可能な定電流回路65を備えており、布団昇降制御手段64から各駆動回路60に対して停止信号が出力された場合、定電流回路65から各駆動回路60に、フトン46の自重を相殺する大きさの微弱電流を供給するようにしている。これにより、昇降用ギャードモータ47がロックされた状態となり、フトン46を所定の高さで保持することができる。なお、フトン46の位置が下限位置の場合、すなわち、被介護者がフトン46を使用している場合には、昇降用ギャードモータ47にフトン46の自重が加わらないため、この場合には定電流回路65からの微弱電流も停止するようにしている。
続いて、本実施形態の寝返り支援ベッド1の使用方法について、図9を基に説明する。寝返り支援ベッド1によれば、リモコン57またはタッチパネル8における傾斜指示部71の「左」ボタンまたは「右」ボタンを押圧操作すると、それに従って寝返り用電動シリンダ37が作動される。これにより、図9(a)に示すように、寝返り用電動シリンダ37のピストンロッドが伸縮し、床板フレーム11を指示された方向に回動させる。その結果、床板10及びマットレス9が支持部13に対して傾斜した状態となる。このように、寝返りしたい方向を指示することにより、その方向が下方となるように傾斜し、寝返りが支援されることとなる。すなわち、被介護者73の自重を利用して寝返りを行うことが可能となり、比較的小さな力で被介護者73の体位を変えることができる。
また、この場合、傾斜したマットレス9のうち、少なくとも低い側の上面がサイド部材14の上面よりも下方に位置しているため、被介護者73がマットレス9上で転動しても、サイド部材14によって保護され、マットレス9上から逸脱することが防止される。特に、前述したように、マットレス9とサイド部材14との間、及びサイド部材14と基部2との間には隙間が形成されないことから、手足やフトン46が挟まれることを防止することができる。
なお、図9(b)に示すように、背もたれ部25を傾斜させた状態でも床板フレーム11を回動させることが可能である。すなわち、被介護者73を座らせた状態で体位を変えることが可能となる。これにより、寝返りだけではなく、例えば寝返り支援ベッド1から車椅子への移動も容易になる。具体的に説明すると、車椅子へ移る際には、まず、車椅子側が低くなるように床板フレーム11を傾斜させ、その傾斜に従ってマットレス9の端部側に体位を変え、その後、支柱3やその他の支持棒に掴まりながら床板フレーム11を反対側に回動させるようにすればよい。このようにすると、被介護者73が床板フレーム11の回動に伴って上昇し、サイド部材14の上面よりも上方に位置することとなる。つまり、サイド部材14が存在するにも拘わらず、サイド部材14が障害となることなく、車椅子に移ることが可能になる。
以上のように、上記の寝返り支援ベッド1によれば、床板構成物12を傾斜させることにより、力の弱い被介護者73でも、比較的楽に寝返りできるようになり、床ずれや背中の痛みを和らげることができる。すなわち、被介護者73は、自分から寝返りできない苦しさから開放される。また、譬え、介護者による寝返り補助が必要であっても、介護者は被介護者73の体重を利用して寝返りさせることができるため、介護の負担を大幅に軽減することができる。特に、載置平面を有する床板10全体が傾斜されることから、寝返り支援ベッド1の横幅が比較的狭い場合でも、被介護者73の寝場所に拘わらず容易に寝返りを行わせることができる。すなわち、寝返り支援ベッド1の右半分または左半分のみを傾斜させるように構成したものでは、傾斜部分においては被介護者73の寝返りを支援できるものの、傾斜状態から水平状態に変更されることから手足が引っ掛かった状態となり寝返りが困難となる恐れがあるが、本発明では、全面が同一の角度で傾斜するため、手足が引っ掛かることなく、どのような体位で寝ても滑らかに体位を変えることが可能になる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、本実施形態の寝返り支援ベッド1では、床板構成物12を寝返り用電動シリンダ37によって回動させるものを示したが、油圧シリンダやサーボモータによって回動させるようにしてもよい。また、手動操作によって回動させるようにしてもよい。ただし、上記実施形態のように、電動力を利用して回動させるようにすれば、介護者等の負担をさらに軽減するとともに、被介護者自身が操作することも可能になる。
また、本実施形態の寝返り支援ベッド1では、背上げ機能と寝返り支援機能とを備えるものを示したが、寝返り支援機能のみを備えるようにしてもよい。ただし、上記実施形態のように、両方の機能を組合わせることにより、床板構成物12の傾斜を寝返り以外の用途にも使用することが可能となり、寝返り支援ベッド1の利便性をさらに高めることができる。
また、本実施形態の寝返り支援ベッド1では、床板フレーム11における横設部材24, を、枠部材23に固定させるものを示したが、枠部材23の長手方向に対してスライド可能に取付けるようにしてもよい。これによれば、背もたれ部25の位置を、被介護者73の体格や成長に合わせて、適宜変更することが可能になり、使い易さを高めることができる。
また、本実施形態の寝返り支援ベッド1では、リモコン57に「水平」ボタンを設け、この押圧操作によって、水平状態まで自動的に回動させるものを示したが、アナログメータやデジタル表示器を備え、ポテンションメータ44によって検出された床板構成物12の傾斜角度をこれらの表示器に表示させるようにしてもよい。これによれば、アナログメータやデジタル表示器を視認しながら調整することが可能になり、水平状態及び傾斜角度の調整が容易になる。
さらに、本実施形態の寝返り支援ベッド1では、ベッドシステムに組込まれたものを示したが、寝返り支援ベッド1のみから構成してもよいことは言うまでもない。
一部を省略した寝返り支援ベッドを有するベッドシステムの構成を示す斜視図である。 寝返り支援ベッドにおける床板フレーム及び支持部の構成を示す斜視図である。 寝返り支援ベッドの構成を示す分解斜視図である。 図2におけるA−A断面図である。 図2におけるB−B断面図である。 ベッドシステムの構成を示す斜視図である。 寝返り支援ベッドにおける制御装置の機能的構成を示すブロック図である。 リモコンにおける操作部を模式的に示す説明図である。 寝返り支援ベッドの使用状態を示す説明図である。
符号の説明
1 寝返り支援ベッド
12 床板構成物
13 支持部
14 サイド部材
15 スライドレール(サイド部材可動機構)
37 寝返り用電動シリンダ(床板傾斜機構,駆動手段)
38 ジョイント部(床板傾斜機構)
39 ダンパー(床板傾斜機構)
40 ジョイント部(床板傾斜機構)
44 ポテンションメータ(水平状態検出手段)
63 寝返り支援制御手段(傾斜制御手段)
71 傾斜指示部(操作手段)

Claims (4)

  1. 敷き布団やマットレス等の敷物を載置するための載置平面が設けられた床板構成物と、
    該床板構成物における頭脚方向を軸方向として、該床板構成物を回動可能に支持する支持部と、
    該支持部に対して前記床板構成物を回動させ前記載置平面全体を左右方向に傾斜させる床板傾斜機構と
    を具備することを特徴とする寝返り支援ベッド。
  2. 前記床板構成物の左右両側に立設され前記床板構成物の前記載置平面よりも上方に突出した一対のサイド部材と、
    該一対のサイド部材を前記載置平面に対して略直角状態に保持するとともに、前記サイド部材の自重により前記サイド部材を下方に摺動させるサイド部材可動機構と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の寝返り支援ベッド。
  3. 前記載置平面の水平状態を検出する水平状態検出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の寝返り支援ベッド。
  4. 前記床板傾斜機構は、電動力によって前記床板構成物を回動させる駆動手段を有し、
    前記載置平面を傾斜させることを指示するための操作装置と、
    該操作装置の操作を基に前記駆動手段を制御し、前記載置平面を任意の角度だけ傾斜させる傾斜制御手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の寝返り支援ベッド。
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