JP2001293037A - 可動ベッド - Google Patents

可動ベッド

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JP2001293037A
JP2001293037A JP2000111558A JP2000111558A JP2001293037A JP 2001293037 A JP2001293037 A JP 2001293037A JP 2000111558 A JP2000111558 A JP 2000111558A JP 2000111558 A JP2000111558 A JP 2000111558A JP 2001293037 A JP2001293037 A JP 2001293037A
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movable bed
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movable
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JP2000111558A
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English (en)
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Seisaburo Abe
征三郎 阿部
Susumu Nakamura
享 中村
Minoru Seki
稔 関
Takehiro Kitagawa
武▲ひろ▼ 北川
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FUKUJU SANGYO KK
Original Assignee
FUKUJU SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寝ている人が、自力によらずに寝返りを打つ
ことができ、かつ、仰向けに寝た状態で上体を起こすこ
とのできる可動ベッドを提供する。 【解決手段】 可動ベッド1は、積層された2つの床面
部材2,3からなる可動床を備える。床面部材の一方
は、可動ベッド1の幅方向及び長さ方向に形状を変化さ
せることのできる寝返り用床面部材2である。寝返り用
床面部材2は、可動ベッド1の幅方向の両端部近傍に
て、第一の支持部5によって支持される。第一の支持部
5は、可動ベッド1の長さ方向に沿って複数並置された
昇降可能な高さ調整部材7と、それらの間に差し渡され
た棒状体6とを含む。床面部材の他方は、可動ベッド1
の長さ方向に形状を変化させることのできる上体起こし
用床面部材3である。上体起こし用床面部材3は、その
下面に当接して所望の高さに昇降可能に構成された第二
の支持部15,17によって支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝ている者(例え
ば、寝たきりの老人)に対して、所望の角度だけ横に寝
返りを打たせたり、あるいは、所望の高さだけ上体(上
半身)や膝を上げさせたりすることのできる可動床を備
えた可動ベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床擦れ防止用ベッドとして、床面
を複数に分割し、分割した個々の床面を傾動可能に構成
したベッドが知られている。例えば、実公平5−304
34号公報には、複数の帯板状の分割床をベッドの長手
方向に列設して床部を構成すると共に、複数の分割床
が、互いに床面を平行に保ちつつ、ベッドの長手方向に
傾斜を形成するように傾動可能に構成した床ずれ防止用
ベッドが、記載されている。
【0003】また、特開平8−196576号公報に
は、人が寝ることが可能な床面と、床面を設置するため
の基体とを有するベッドであって、床面が、ベッドの短
手方向に並置された複数の床面部材から構成され、基体
が、ベッドの長手方向を軸として床面部材の全部または
一部を回動可能とする床面部材駆動手段を有するように
構成した床擦れ防止用ベッドが、記載されている。
【0004】上記2つの公報に記載された技術において
は、いずれも、床面を分割する複数の床面部材の各々
が、固定された軸を中心にして回動することができるに
留まっている。このため、床面部材の回動によって、寝
ている人とベッドの床面の接触箇所を適宜変えることは
できるものの、寝ている人の姿勢を変えること、すなわ
ち、仰向けに寝ている人に対し、右方や左方に寝返りを
打たせたり、上体を起こしたりすることはできない。
【0005】一方、実公平8−5693号公報には、ベ
ッドの枠体内に多数の昇降部材を分散して立設し、各昇
降部材上に跨ってマットレスを載せ、各昇降部材にその
昇降量を検出する変位センサーを付設し、各変位センサ
ーの検出データを参照しつつ各昇降部材を連携して動作
させる制御装置を備えている床擦れ防止用ベッドが、記
載されている。しかし、この場合、寝ている人に対し、
寝返りを打たせたり、上体を起こしたりするなどの応用
が可能であるものの、昇降部材の数が多く、しかも、そ
れらの昇降部材を連携して動作させる制御装置が必要で
ある点で、高価格になることが避けられず、実用的でな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点に鑑みて、寝ている人が、介護者の介
助に頼らずに寝返りを打つことができ、かつ、仰向けに
寝た状態で上体を起こしたり膝を上げたりすることがで
きるとともに、簡易な構造を有し、低価格化を図ること
のできる可動ベッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載の可
動ベッドは、少なくとも1つの床面部材と、該床面部材
を支持するための第一の支持部及び第二の支持部とから
なる可動床を備えた可動ベッドであって、上記第一の支
持部が、上記可動ベッドの幅方向に、上記可動ベッドの
床面の形状を変化させることのできるように構成されて
おり、上記第二の支持部が、上記可動ベッドの長さ方向
に、上記可動ベッドの床面の形状を変化させることので
きるように構成されていることを特徴とする。このよう
に構成すれば、第一の支持部を昇降させるだけで、可動
ベッドの床面に対して、幅方向に所望の形状の変化を与
えることができるので、寝ている人に所望の角度だけ寝
返りを打たせる(すなわち、身体を横方向に傾斜させ
る)ことができるとともに、第二の支持部を昇降させる
だけで、可動ベッドの床面に対して、長さ方向に所望の
形状の変化を与えることができるので、寝ている人の上
体を起こしたり、膝を上げさせたりすることができる。
【0008】本願請求項1に記載の可動ベッドにおい
て、床面部材の数が2つである可動ベッドの一例として
は、次のものが挙げられる。すなわち、本願請求項2に
記載の可動ベッドは、積層された2つの床面部材からな
る可動床を備えた可動ベッドであって、上記床面部材の
一方が、上記可動ベッドの幅方向(水平面における短手
方向)に形状を変化させることのできるように構成され
た寝返り用床面部材であり、上記床面部材の他方が、上
記可動ベッドの長さ方向(水平面における長手方向)に
形状を変化させることのできるように構成された上体起
こし用床面部材であり、更に、上記寝返り用床面部材を
支持して該寝返り用床面部材の形状を変化させるための
第一の支持部(例えば、寝返り用床面部材の幅方向の端
部付近を下方から当接して支持する運動体であるカム状
体を含むもの)と、上記上体起こし用床面部材を支持し
て該上体起こし用床面部材の形状を変化させるための第
二の支持部(例えば、寝ている人の肩付近に位置する上
体起こし用床面部材の一構成部材を下方から当接して支
持する昇降可能な構造体を含むもの)とを備えているこ
とを特徴とする。このように構成すれば、可動床が、積
層された2つの床面部材(具体的には、寝返り用床面部
材及び上体起こし用床面部材)からなるため、床面に関
して十分な大きさの剛性及び強度を確保することができ
る。
【0009】請求項2に記載の可動ベッドの具体例とし
ては、次のように構成されたものを挙げることができる
(請求項3)。すなわち、上記可動ベッドにおいて、上
記第一の支持部は、上記可動ベッドの床面から所望の高
さ(例えば、寝ている人に寝返りを打たせるのに十分な
程度の高さ)に突出し得るように構成された、上記可動
ベッドの長さ方向に沿って複数並置された高さ調整部材
(例えば、カム状体)と、該複数の高さ調整部材の間に
差し渡された棒状体とを含み、上記寝返り用床面部材
は、上記上体起こし用床面部材の上面に載置されている
とともに、上記可動ベッドの幅方向及び長さ方向のいず
れにも形状を変化させることのできるように構成(例え
ば、床面の幅方向及び長さ方向の双方について適宜の間
隔で切断した形状を有する複数の構成部材を、互いにヒ
ンジ部を介在させて連結した可撓性を有するものとして
構成する。)されており、かつ、当該寝返り用床面部材
の幅方向の両端部近傍に、上記第一の支持部の棒状体を
着脱可能な状態で支持するための受け具(例えば、第一
の支持部の棒状体と嵌合可能に形成された溝状の凹部を
有する受け金具)を備えており、上記第二の支持部は、
上記上体起こし用床面部材の下面(例えば、寝ている人
の肩付近や、膝付近の位置)に当接し、かつ、当該当接
する箇所が、上記可動ベッドの床面から所望の高さ(例
えば、上体を起こす場合には、最大で水平面に対して7
5度位の角度の床面を形成させるような高さ)に位置す
ることができるように、昇降可能に構成されており、上
記上体起こし用床面部材は、上記第一の支持部の高さ調
整部材が配設されている位置に対応させて設けられた、
高さ調整部材用の空隙部(すなわち、高さ調整部材が配
設可能となるように設けた空間部分)を有するように、
構成される。
【0010】本願請求項3に記載の可動ベッドにおい
て、上記寝返り用床面部材の剛性及び強度が、寝ている
人を安定的に支持するのに十分な程度に大きい場合に
は、上記上体起こし用床面部材を省略してもよい(請求
項4)。すなわち、この場合、可動ベッドは、床面部材
と、該床面部材を支持するための第一の支持部及び第二
の支持部とからなる可動床を備えた可動ベッドであっ
て、上記第一の支持部が、上記可動ベッドの幅方向に、
上記床面部材の形状を変化させるためのものであって、
上記可動ベッドの床面から所望の高さに突出し得るよう
に構成された、上記可動ベッドの長さ方向に沿って複数
並置された高さ調整部材と、該複数の高さ調整部材の間
に差し渡された棒状体とを含み、上記床面部材が、上記
可動ベッドの幅方向及び長さ方向のいずれにも形状を変
化させることのできるように構成されており、かつ、当
該床面部材の幅方向の両端部近傍に、上記第一の支持部
の棒状体を着脱可能な状態で支持するための受け具を備
えており、上記第二の支持部が、上記可動ベッドの長さ
方向に、上記床面部材の形状を変化させるためのもので
あって、上記床面部材の下面に当接し、かつ、当該当接
する箇所が、上記可動ベッドの床面から所望の高さに位
置することができるように、昇降可能に構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】[第一の実施形態]以下、図面に
基づいて本発明の可動ベッドの一例を説明する。図1
は、本発明の可動ベッドの一例を示す斜視図、図2は、
図1に示す可動ベッドから床面部材(寝返り用床面部材
及び上体起こし用床面部材)を取り除いた状態を示す斜
視図、図3は、図1に示す可動ベッドから寝返り用床面
部材を取り除いた状態を示す斜視図、図4は、寝返り用
床面部材を支持する第一の支持部の機構を説明するため
に、第一の支持部を含む構造を裏側から見た状態を示す
外観図、図5は、第一の支持部の高さ調整部材(カム状
体)と、寝返り用床面部材の動作を説明するための図、
図6は、第一の支持部を構成するカム状体の昇降機構を
説明するための図、図7は、本発明の可動ベッドの一例
において、上体起こし用床面部材の形状が変化した状態
を示す斜視図、図8は、上体起こし用床面部材を支持す
る第二の支持部の構造を説明するための分解斜視図、図
9は、本発明の可動ベッドの形状が最大限に変化した状
態を模式的に示す正面図である。
【0012】本発明の可動ベッド1は、図1に示すよう
に、寝返り用床面部材2が上層となり、上体起こし用床
面部材3が下層となるように、これら2つの床面部材
2,3を積層してなる可動床を備えている。
【0013】寝返り用床面部材2は、可動ベッド1の幅
方向及び長さ方向のいずれにも形状を変化させることの
できるように構成されている。なお、本明細書中におい
て、「可動ベッドの幅方向に形状が変化する」とは、可
動ベッド1の幅方向(短手方向)に、寝返り用床面部材
2を鉛直に切断した場合に、切断された寝返り用床面部
材2の形状が、水平な状態から湾曲または部分的に傾斜
した状態に変化すること(具体的には、寝ている人に寝
返りを打たせるように形状が変化すること)をいい、
「可動ベッドの長さ方向に形状が変化する」とは、可動
ベッド1の長さ方向に、寝返り用床面部材2を鉛直に切
断した場合に、切断された寝返り用床面部材2の形状
が、水平な状態から湾曲または部分的に傾斜した状態に
変化すること(具体的には、寝ている人の上体を起こし
たり、あるいは、膝や脚を上げたりするように形状が変
化すること)をいう。
【0014】寝返り用床面部材2は、床面を長さ方向及
び幅方向に対して複数に分割した形状を有する矩形の複
数の構成部材を、ヒンジ部(例えば、薄板状の可撓性を
有する合成樹脂や、蝶番等)を介在させて、互いに折曲
可能に連結した形状を有するものとして構成される。図
1中、寝返り用床面部材2は、長さ方向に対して5つに
分割し、幅方向に対して6つに分割した構成部材を含む
ものとして形成されている。なお、分割数は、長さ方向
及び幅方向のいずれに対しても、任意であり、特に限定
されるものではないが、通常、3〜10程度である。ま
た、床面を分割する形態の他に、全体に亘って可撓性を
有する厚肉の合成樹脂製シート等を用いて、寝返り用床
面部材2を作製してもよい。
【0015】寝返り用床面部材2は、その幅方向の両端
部近傍の下面に、受け具4を備えている。受け具4は、
後述するように、第一の支持部5の棒状体6に対して着
脱可能に嵌合するように形成されている。寝返り用床面
部材2は、第一の支持部5によって支持され、第一の支
持部5が昇降することによって、幅方向の形状が変化す
る。また、寝返り用床面部材2は、その下方に位置する
上体起こし用床面部材3の形状の変化によって、長さ方
向の形状が変化する。
【0016】第一の支持部5は、可動ベッド1の床面か
ら所望の高さに突出し得るように構成された、可動ベッ
ド1の長さ方向に沿って複数並置された高さ調整部材
(カム状体)7と、複数の高さ調整部材7の上端部の間
に差し渡された棒状体6とを含む。棒状体6は、各高さ
調整部材7の上端部に穿設された挿通孔に挿通させ、か
つ各高さ調整部材7と固着させて取り付ければよい。
【0017】高さ調整部材7を含む高さ調整機構は、図
4〜図6に示すように、ハンドル部8と、ハンドル部8
によって回転される螺刻棒9と、螺刻棒9と螺合して螺
刻棒9に沿って水平移動可能に配設された移動体10
(図6参照)と、移動体10の突起部に対して摺動可能
に穿設された長孔を有する杆体11と、杆体11の端部
(移動体10の位置する側とは反対側の端部)で杆体1
1の回動方向と垂直な方向に延びるように配設された回
転可能で位置が固定された軸体12と、軸体12に固着
された複数(図1〜図4中では3つ)の板状の支持部1
3と、板状の支持部13によって下方から当接して支持
される、支持部13の数と同数だけ配設された高さ調整
部材7とからなる。
【0018】すなわち、ハンドル部8を回転させると、
螺刻棒9が回転し、移動体10が直線運動すると共に、
軸体12を中心に回動可能に設けられた杆体11が回動
する。杆体11の回動に伴って、軸体12が回動し、軸
体12に固着された板状の支持部13が回動する。支持
部13が回動すると、高さ調整部材7は、その軸14を
中心として回動し、その結果、高さ調整部材7の上に載
置された寝返り用床面部材2が、押し上げられる。その
際、複数の高さ調整部材7の間に差し渡された棒状体6
(図1及び図2参照)は、寝返り用床面部材2の構成部
品である受け具4と嵌合しているので、寝返り用床面部
材2の形状が変化しても、寝返り用床面部材2を確実に
支持することができる。
【0019】なお、本例においては、図4に示すよう
に、高さ調整部材7の軸14は、床面の幅方向の中央に
位置し、軸14の両端部にて、互いに反対方向に延びる
2つの高さ調整部材7,7が配設され、寝返り用床面部
材2の両縁部のいずれに対しても形状を変化させること
ができるように構成されている。高さ調整部材7の軸
は、図4に示すものよりも、更に水平方向に深く位置さ
せてもよい。この場合、高さ調整部材7の大きさ(特
に、可動ベッド1の幅方向の長さ)が増大すると共に、
高さ調整部材7毎に、他の高さ調整部材7と共用ではな
い1つの軸14が設けられることになる。高さ調整部材
7の大きさが増大することによって、寝返り用床面部材
2は、幅方向に、より大きく形状を変化させることがで
きるようになる。
【0020】第一の支持部5のハンドル部8は、手動式
ではなく、電動式(例えば、電気アクチュエータ)とし
てもよい。この場合、電動機に付属させたスイッチを操
作することによって、可動ベッド1の床面を幅方向にお
いて所望の形状に変化させることができる。また、電動
式とした場合、手元操作であっても、遠隔操作(リモー
トコントロール)であってもよい。第一の支持部5の動
作は、寝ている人の睡眠を妨げないようなゆっくりとし
たものとするのが好ましい。また、動作開始から動作終
了までの時間は、例えば、2〜10分とし、動作終了後、
次の動作を開始するまでの時間は、例えば、1〜120分
とする。
【0021】上体起こし用床面部材3は、図3に示すよ
うに、可動ベッド1の長さ方向に形状を変化させること
のできるように構成されている。図3中、上体起こし用
床面部材3は、床面を長さ方向に対して、幅方向と平行
に切断して得られる7つの構成部材を、寝返り用床面部
材2の場合と同様に、ヒンジ部を介在させて互いに連結
させた形状を有する。なお、構成部材の数は、任意であ
って、特に限定されるものではないが、通常、3〜10
程度である。また、構成部材を連結させた形状とする他
に、全体が可撓性を有する厚肉の合成樹脂製シート等を
用いて、上体起こし用床面部材3を作製してもよい。
【0022】上体起こし用床面部材3は、図7及び図8
に示すように、第二の支持部15,17によって支持さ
れて、長さ方向に形状が変化する。上体起こし用床面部
材3の形状が変化すると、上体起こし用床面部材3の上
に載置されている寝返り用床面部材2の形状も、同様に
変化する。この際、寝返り用床面部材2の受け具4と、
棒状体6とが、外れることになる。
【0023】上体起こし用床面部材3は、第一の支持部
5の高さ調整部材7が配設されている位置に対応させて
設けられた、高さ調整部材用の空隙部16を有する。空
隙部16が存在することによって、高さ調整部材7は、
上体起こし用床面部材3の存在にもかかわらず、寝返り
用床面部材2を支持することができる。
【0024】なお、本明細書中で、「上体起こし用床面
部材」の語は、可動ベッドの長さ方向に床面の形状を変
化させるべく用いられる床面部材を広く意味するもので
あり、単に、上体を起こすことのみを目的とするもので
はなく、膝や脚全体を昇降させるように構成したものも
含む意で用いる。
【0025】第二の支持部15,17は、図8に示すよ
うに、上体を起こすことと脚(または膝)を上げること
の双方を目的として、2つ設けることが好ましいが、い
ずれか一方のみを目的として、1つのみ設けてもよい。
第二の支持部15,17は、上体起こし用床面部材3の
下面に当接し、かつ、当該当接する箇所が、可動ベッド
1の床面から所望の高さに位置することができるよう
に、昇降可能に構成される。
【0026】図8中、上体を起こすための第二の支持部
17は、電動または手動で伸縮(水平方向に移動)する
棒状体18と、棒状体18の端部を支持する連結部を有
する、軸受け部19に回転可能に支持された水平軸20
と、水平軸20に対して略垂直に固着された2つの支持
棒21と、2つの支持棒21を支点として回動可能に設
置された枠体22と、枠体22の下端に位置する水平方
向の棒状体に対して回動可能に配設され、かつ下端が水
平軸20に連結された杆体23とから、構成される。棒
状体18が伸縮すると、水平軸20が回転して、支持棒
21が回動し、それに伴って、枠体22の姿勢が変化す
る。それによって、枠体22の上に載置された上体起こ
し用床面部材3は、可動ベッド1の長さ方向に、種々の
形状(例えば、寝ている人の上体を上げる形状)をとる
ことができる。
【0027】一方、脚を上げるための第二の支持部15
は、電動または手動で伸縮する棒状体24と、棒状体2
4の端部を支持する連結部を有する、ベッド基体(フレ
ーム体)の軸受け部に回転可能に支持された水平軸25
と、水平軸25に対して略垂直に固着された2つの支持
棒26と、2つの支持棒26の端部に対して回動可能に
連結された略コの字状の枠体27とから、構成される。
棒状体24が伸縮すると、水平軸25が回転して、支持
棒26が回動し、それに伴って、枠体27の姿勢が変化
する。それによって、枠体27の上に載置された上体起
こし用床面部材3は、可動ベッド1の長さ方向に、種々
の形状(例えば、寝ている人の膝を上げる形状)をとる
ことができる。第二の支持部15,17は、第一の支持
部5と同様に、電動式とした場合、手元操作であって
も、遠隔操作(リモートコントロール)であってもよ
い。第二の支持部15,17の動作は、寝ている人の睡
眠を妨げないようなゆっくりとしたものとするのが好ま
しい。また、動作開始から動作終了までの時間は、例え
ば、2〜10分とし、動作終了後、次の動作を開始するま
での時間は、例えば、1〜120分とする。
【0028】本発明の可動ベッド1の形状が最大限に変
化した状態の一例を、図9に示す。図9中、水平面に対
する構成部材Aの角度αは、75度であり、構成部材B
の延長線と構成部材Cとで形成される角度βは、20度
である。
【0029】[第二の実施形態]本発明の可動ベッドの
他の例として、上記第一の実施形態において、上体起こ
し用床面部材3を省略したものを挙げることができる。
この場合、寝返り用床面部材2は、寝ている人を安定的
に支持するのに十分な程度の大きさの剛性及び強度を有
する材質を用いて作製することが必要である。
【0030】
【発明の効果】本発明の可動ベッドによれば、寝たきり
の老人や病人は、自力を要せずに寝返りを打ったり、上
半身を起こしたり、膝を上げたりすることができる。こ
のため、寝たきりの人に生じる床ずれ(褥創)を、未然
に防止することができるとともに、同じ姿勢を長時間取
り続けることによる肉体的及び精神的苦痛を効果的に除
去することができる。
【0031】また、本発明の可動ベッドは、寝たきりの
人のみを対象とするものではなく、短期入院している病
人や、一般の健常者を対象とした多機能型ベッドとして
用いることもできる。すなわち、寝ている人は、可動ベ
ッドを自ら操作して上体を起こすなどすることができ、
ベッドの周辺に置いたテレビを楽な姿勢で見たり、ある
いは、ふとんを掛けたままで読書をしたりすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可動ベッドの一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す可動ベッドから床面部材(寝返り用
床面部材及び上体起こし用床面部材)を取り除いた状態
を示す斜視図である。
【図3】図1に示す可動ベッドから寝返り用床面部材を
取り除いた状態を示す斜視図である。
【図4】第一の支持部を含む構造を裏側から見た状態を
示す外観図である。
【図5】第一の支持部の高さ調整部材(カム状体)と、
寝返り用床面部材の動作を説明するための図である。
【図6】第一の支持部を構成するカム状体の昇降機構を
説明するための図である。
【図7】本発明の可動ベッドの一例において、上体起こ
し用床面部材の形状が変化した状態を示す斜視図であ
る。
【図8】上体起こし用床面部材を支持する第二の支持部
の構造を説明するための分解斜視図である。
【図9】本発明の可動ベッドの形状が最大限に変化した
状態の一例を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 可動ベッド 2 寝返り用床面部材 3 上体起こし用床面部材 4 受け具 5 第一の支持部 6 棒状体 7 高さ調整部材(カム状体) 8 ハンドル部 9 螺刻棒 10 移動体 11 杆体 12 軸体 13 支持部 14 軸 15,17 第二の支持部 16 空隙部 18 棒状体 19 軸受け部 20,25 水平軸 21,26 支持棒 22,27 枠体 23 杆体 24 棒状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 武▲ひろ▼ 東京都千代田区九段南4−2−12 福寿産 業株式会社東京支店内 Fターム(参考) 4C040 AA04 AA05 DD05 DD06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの床面部材と、該床面部
    材を支持するための第一の支持部及び第二の支持部とか
    らなる可動床を備えた可動ベッドであって、上記第一の
    支持部は、上記可動ベッドの幅方向に、上記可動ベッド
    の床面の形状を変化させることのできるように構成され
    ており、 上記第二の支持部は、上記可動ベッドの長さ方向に、上
    記可動ベッドの床面の形状を変化させることのできるよ
    うに構成されていることを特徴とする可動ベッド。
  2. 【請求項2】 積層された2つの床面部材からなる可動
    床を備えた可動ベッドであって、 上記床面部材の一方は、上記可動ベッドの幅方向に形状
    を変化させることのできるように構成された寝返り用床
    面部材であり、 上記床面部材の他方は、上記可動ベッドの長さ方向に形
    状を変化させることのできるように構成された上体起こ
    し用床面部材であり、 更に、上記寝返り用床面部材を支持して該寝返り用床面
    部材の形状を変化させるための第一の支持部と、上記上
    体起こし用床面部材を支持して該上体起こし用床面部材
    の形状を変化させるための第二の支持部とを備えている
    ことを特徴とする可動ベッド。
  3. 【請求項3】 上記第一の支持部は、上記可動ベッドの
    床面から所望の高さに突出し得るように構成された、上
    記可動ベッドの長さ方向に沿って複数並置された高さ調
    整部材と、該複数の高さ調整部材の間に差し渡された棒
    状体とを含み、 上記寝返り用床面部材は、上記上体起こし用床面部材の
    上面に載置されているとともに、上記可動ベッドの幅方
    向及び長さ方向のいずれにも形状を変化させることので
    きるように構成されており、かつ、当該寝返り用床面部
    材の幅方向の両端部近傍に、上記第一の支持部の棒状体
    を着脱可能な状態で支持するための受け具を備えてお
    り、 上記第二の支持部は、上記上体起こし用床面部材の下面
    に当接し、かつ、当該当接する箇所が、上記可動ベッド
    の床面から所望の高さに位置することができるように、
    昇降可能に構成されており、 上記上体起こし用床面部材は、上記第一の支持部の高さ
    調整部材が配設されている位置に対応させて設けられ
    た、高さ調整部材用の空隙部を有する、請求項2に記載
    の可動ベッド。
  4. 【請求項4】 床面部材と、該床面部材を支持するため
    の第一の支持部及び第二の支持部とからなる可動床を備
    えた可動ベッドであって、 上記第一の支持部は、上記可動ベッドの幅方向に、上記
    床面部材の形状を変化させるためのものであって、上記
    可動ベッドの床面から所望の高さに突出し得るように構
    成された、上記可動ベッドの長さ方向に沿って複数並置
    された高さ調整部材と、該複数の高さ調整部材の間に差
    し渡された棒状体とを含み、 上記床面部材は、上記可動ベッドの幅方向及び長さ方向
    のいずれにも形状を変化させることのできるように構成
    されており、かつ、当該床面部材の幅方向の両端部近傍
    に、上記第一の支持部の棒状体を着脱可能な状態で支持
    するための受け具を備えており、 上記第二の支持部は、上記可動ベッドの長さ方向に、上
    記床面部材の形状を変化させるためのものであって、上
    記床面部材の下面に当接し、かつ、当該当接する箇所
    が、上記可動ベッドの床面から所望の高さに位置するこ
    とができるように、昇降可能に構成されていることを特
    徴とする可動ベッド。
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