JP6431733B2 - 可動ベッドシステム - Google Patents

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本発明は、医療・介護用に用いられる可動ベッドシステムに関し、特に、ベッド上の患者や被介護者(以下、被介護者等と略記する)の体位を安全かつ静穏に側臥位に変換可能な可動ベッドシステムに関する。
医療・介護用の可動ベッドは、電動のアクチュエータによってマット面の上下や傾斜が可能となっており、ベッドへの乗り降りや、ベッド上の被介護者等の体位変換などを容易に行えるようになっている。褥瘡防止用の可動ベッドとしては、特許文献1のように、ベッド側方のガードフレームを昇降させることにより、シーツの片側を持ち上げ、ベッド上の被介護者の体位を変える寝返りベッドが知られている。また、いびき防止用の可動ベッドとしては、特許文献2のように、ベッドを長手方向に沿って2分割し、その一方側を持ち上げることにより、ベッド上の人間に刺激を与えるいびき防止用安眠ベッドが知られている。
このような褥瘡防止用の可動ベッドは、介護者がいる場合には、介護者が被介護者の寝位置や姿を直接確認し、傾ける側を決めた上で、定期的(例えば2時間おき)にベッドが操作される。一方、夜間など、介護者がいない場合には、タイマーによる自動作動によってマットを傾斜させ、被介護者等の体位変換を行っている。また、いびきや睡眠時無呼吸症候群への対策ベッドは、夜間作動が通常のため、タイマーによる自動作動が通例である。
特開平11-347074号公報 特開2002-300938号公報
しかしながら、特許文献1のような可動ベッドの場合、被介護者等は必ずベッド中央に寝ているとは限らず、一方側に偏って寝ている場合には、想定通りに被介護者等の体位を変換することができない。特に、特許文献1は、シーツを引っ張り上げる構成のため、装置作動の際、被介護者等は体が持ち上げられるような感覚となり、睡眠が妨げられる不快感は避けがたかった。また、特許文献2においても、被介護者等が一方側に偏って寝ている場合には、想定通りに被介護者等の体を傾けられず、有効な刺激を与えることができない。
一方、タイマー作動によって被介護者等の体位変換を行うと、被介護者等の寝位置によっては、ベッドから被介護者等が落下してしまう心配がある。特許文献1,2にはそれぞれ、ガードフレームや落下防止用ストッパーが設けられているため、その心配は少ないが、夜間におけるタイマー作動は、介護者が周囲にいない場合が多く、被介護者の落下に気付けないおそれがあり注意が必要である。
本発明の目的は、被介護者の安眠を妨げることなく、また、その寝位置に関わらず、安全かつ静穏に被介護者等の体位を側臥位に変換が可能な可動ベッドシステムを提供することにある。
本発明の可動ベッドシステムは、長手方向に沿って左右に分割され、左右の各部の傾斜角度がそれぞれ個別に変更可能なベッドボトムと、前記ベッドボトムを駆動し、その傾斜角度を調整するボトム駆動部と、前記ボトム駆動部の動作を制御するコントローラと、を有してなる可動ベッドシステムであって、前記ベッドボトムは、外側部が上下方向に移動するよう、中心部側を支点として揺動自在に設けられ、前記駆動部は、電動モータによって駆動され前記ベッドボトムを上下方向に揺動させるリニアアクチュエータを備え、前記コントローラは、左右の前記ベッドボトムの一方を他方よりも大きい角度にて上方に作動させ前記ベッドボトム上の使用者を側臥位に体位変換させるアクチュエータ動作判断部と、前記ベッドボトムを作動させる際、前記電動モータの動作初期時における作動電流量を左右の前記ベッドボトムについて比較する作動電流比較部と、を有し、前記アクチュエータ動作判断部は、前記作動電流比較部の比較結果に基づき、前記初期作動電流量が小さい側の前記ベッドボトムの傾斜角度が、大きい側の前記ベッドボトムの傾斜角度よりも大きくなるよう、前記リニアアクチュエータの動作を制御することを特徴とする。
本発明にあっては、ベッドボトムを長手方向に沿って左右に分割し、電動モータによって駆動されるリニアアクチュエータによって、各ベッドボトムの外側部を上下方向にさせ、中央部が凹むような形で傾斜させる。所定の時間間隔にて、左右のベッドボトムの一方を他方よりも大きい角度にて上方に作動させ、ベッドボトム上の使用者を側臥位に体位変換させる。これにより、被介護者の安眠を妨げることなく、また、その寝位置に関わらず、安全・確実に被介護者等の体位変換を行う。
前記駆動部に、前記リニアアクチュエータと前記ベッドボトムとの間に設けられ、前記リニアアクチュエータの動作に伴って前記ベッドボトムを上下方向に揺動させるリンク機構をさらに設けても良い。
前記コントローラを、前記ベッドボトム上の使用者の睡眠状態を検知する睡眠状態検出センサと接続し、前記アクチュエータ動作判断部は、前記使用者のいびき又は無呼吸状態を検知したとき、前記リニアアクチュエータを作動させて前記ベッドボトムを傾斜させるようにしても良い。
前記アクチュエータ動作判断部は、左右の前記ベッドボトムの一方を他方よりも大きい角度にて上方に作動させ、その後、前記ベッドボトムを水平状態に戻す側臥位への体位変換動作を複数回繰り返して実施するようにしても良い。また、前記アクチュエータ動作判断部は、前記側臥位への体位変換動作を複数回繰り返した後、左右の前記ベッドボトムを共に同じ角度にて上方に作動させ前記使用者の位置を中心部側に寄せる寝位置調整動作を複数回繰り返して実施するようにしても良い。さらに、前記アクチュエータ動作判断部は、前記寝位置調整動作を複数回繰り返した後、前記側臥位への体位変換動作を左右の前記ベッドボトムについて交互に複数回繰り返して実施するようにしても良い。
本発明の可動ベッドシステムによれば、ベッドボトムを長手方向に沿って左右に分割し、電動モータによって駆動されるリニアアクチュエータによって、左右のベッドボトムの一方を他方よりも大きい角度にて上方に作動させ、ベッドボトム上の使用者を側臥位に体位変換させるようにしたので、被介護者の安眠を妨げることなく、また、その寝位置に関わらず、被介護者等の体位変換を行うことが可能となる。これにより、介護者による監視なしに、落下の危険性を伴うことなく被介護者等の寝位置を所定周期で変えることができ、褥瘡の防止を図ることが可能となる。また、強い刺激等を与えることなく、被介護者等の体位変換が行われるため、安眠を妨げることなく、いびきや無呼吸状態を解消させることが可能となる。
本発明の一実施形態である可動ベッドシステムに使用される可動ベッドの全体構成を示す説明図である。 図1のベッドの動作を示す説明図である。 可動ベッドの動作原理を示す説明図である。 可動ベッドの制御系の構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態である可動ベッドシステムに使用される可動ベッド1(以下、ベッド1と略記する)の全体構成を示す説明図、図2は、ベッド1の動作を示す説明図である。当該システムのベッド1は、医療・介護用に使用され、使用者の寝位置や寝姿勢を検知し、褥瘡抑制や、いびき・無呼吸の抑制につながるモーションを行う。図1に示すように、ベッド1では、電動のリニアアクチュエータ2を用いたボトム駆動部3によって、長手方向に沿って2分割されたベッドボトム4が水平状態と傾斜状態の間で起立・倒伏する。
リニアアクチュエータ2は、電動モータを駆動源とする送りねじ式のアクチュエータであり、ベッド1のフレーム5に取り付けられ、リンク機構6と共にベッド下に配置される。ベッドボトム4上には、ベッドの使用者である被介護者等が横たわるためのマットレス7が敷設されている。ベッドボトム4とマットレス7は、リニアアクチュエータ2によってリクライニングし、中央部が凹むような形で傾斜する。
ベッドボトム4は左右に2分割されており、左ボトム4aと右ボトム4bの縦割り2枚のボトムから構成される。リニアアクチュエータ2とリンク機構6は、各ボトム4a,4bそれぞれに1組ずつ設けられている(2a,2b、6a,6b)。ベッドボトム4a,4b、リニアアクチュエータ2a,2b及びリンク機構6a,6bは、左右対称に配置されている。ここでは、リニアアクチュエータ2a,2bは、ベッド1の長手方向中央部に1個ずつ配置されている。リニアアクチュエータ2a,2bは、フレーム5に取り付けられたコントローラ8によって駆動制御される。なお、リニアアクチュエータ2a,2bを、長手方向中央部ではなく、ベッド上の人間の重心位置に合わせて、適宜前後にずらして配置することも可能である。
ベッドボトム4a,4bは、ベッド1の中心部に設けられたボトム支持部10a,10bに揺動自在に取り付けられている(図2のX方向)。ボトム支持部10a,10bには、ボトム支持軸12a,12bが設けられており、ボトム支持軸12a,12bには、ベッドボトム4a,4bの中央側の端部が回動自在に取り付けられている。ボトム支持軸12a,12bはフレーム5に固定されている。また、フレーム5には、リニアアクチュエータ2a,2bの一端側が揺動自在に取り付けられている。リニアアクチュエータ2a,2bの他端側には、伸縮ロッド11a,11bが設けられている。伸縮ロッド11a,11bの先端部には、連結プレート13a,13bの一端側が取り付けられている。連結プレート13a,13bは、連結ピン14a,14bにより、伸縮ロッド11a,11bの先端部に回動自在に取り付けられる。
連結プレート13a,13bの他端側は、リンク軸15a,15bに取り付けられている。リンク軸15a,15bは、フレーム5に回動自在に取り付けられている。リンク軸15a,15bにはまた、ボトムリンクプレート16a,16bの一端側が取り付けられている。ボトムリンクプレート16a,16bと連結プレート13a,13bは、リンク軸15a,15b固定されており、これらにより、リンク機構6a,6bが形成される。ボトムリンクプレート16a,16bの他端側には、ボトムローラ17a,17bが取り付けられている。ボトムローラ17a,17bは、ベッドボトム4a,4bの裏面18a,18bに回転自在な状態で当接している。
図3は、ベッド1の動作原理を示す説明図であり、(a)はリニアアクチュエータ2a,2bが非作動時、(b)は作動時の状態をそれぞれ示している。なお、図3では、リニアアクチュエータ2aの動作について示すが、リニアアクチュエータ2bも同様の動作を行う。ベッド1では、リニアアクチュエータ2a,2bが作動し、伸縮ロッド11a,11bが延伸すると、連結プレート13a,13bがリンク軸15a,15bを中心に揺動する(矢示X方向)。リンク軸15a,15bが連結プレート13a,13bと共に回転すると、それに伴い、リンク軸15a,15bに固定されたボトムリンクプレート16a,16bもY方向に揺動する。すなわち、ボトムリンクプレート16a,16bが起立方向に移動する。ボトムリンクプレート16a,16bが立ち上がると、その先端部に取り付けられたボトムローラ17a,17bは、ベッドボトムの裏面18a,18bを押上げつつ移動する。これにより、ベッドボトム4a,4bが上方に向けて持ち上げられ、起立方向(図2の矢示Y方向)に移動する。
なお、図3からも分かるように、当該ベッド1のリニアアクチュエータ2a,2bとリンク機構6a,6bは、作動に際し、下方側に移動したり突出したりする部材が存在しないため、高床式のベッドのみならず、畳や床の上にも直接載置することができる。従って、床置きタイプの寝台や敷き布団にも適用可能であり、被介護者等が万が一落下した場合でも衝撃が少なくて済む、低床の可動ベッドを実現することができる。
図4は、ベッド1の制御系の構成を示す説明図である。前述のように、リニアアクチュエータ2a,2bは、コントローラ8によって駆動制御される。リニアアクチュエータ2a,2bには、伸縮ロッド11a,11bの作動量を検出する動作センサ21a,21b(例えば、電動モータやシャフトの回転角度を検知するポテンショメータ)が設けられている。コントローラ8は、左右のリニアアクチュエータ2a,2bの動作センサ21a,21bから、各伸縮ロッド11a,11bの作動量を取得する。動作センサ21a,21bとしては、例えば、ポテンショメータが使用され、その場合、電動モータやシャフトの回転角度を検知することにより、伸縮ロッド11a,11bの作動量が検出される。また、リニアアクチュエータ2a,2bには、駆動源の電動モータに供給されている作動電流を検知する電流センサ22a,22bが取り付けられている。
コントローラ8にはCPU23が搭載されており、CPU23には、操作スイッチ24や動作センサ21a,21b、電流センサ22a,22bから信号が入力される。CPU23内には、電流センサ22a,22bからの信号を比較する作動電流比較部25と、作動電流比較部25による比較結果に基づき、リニアアクチュエータ2a,2bの動作を制御するアクチュエータ動作判断部26が設けられている。また、CPU23には、アクチュエータ動作判断部26の指示に基づき電動モータを駆動制御するモータ駆動制御部27が設けられている。コントローラ8にはさらに、CPU23における制御動作データが格納されたROM28と、リニアアクチュエータ2の動作状態等の各種データを一時保存するRAM29、計時用のタイマー31が設けられている。
なお、ベッド1をいびきや睡眠時無呼吸症候群の抑制に用いる場合には、睡眠状態検出するセンサを設け、いびきや呼吸の有無を判断する。睡眠状態検出センサとしては、いびきに伴う振動を検知するいびきセンサや、マイクロホンを使用した呼吸音検出センサなどを使用する。ここでは、例えば、マイク32や音声解析部33を設け、マイク32からの音量や周波数等をアクチュエータ動作判断部26にて解析し、いびきや呼吸の有無を判断する。
このようなベッド1では、次のようにして体位変換動作を行う。ここでは、褥瘡防止用の「褥瘡抑制モーション」と、いびきや睡眠時無呼吸症候群抑制用の「いびき・無呼吸モーション」の2つの動作について説明する。各モーションは、タイマー31の計時に基づき、所定時間おきに自動的に実施される。
(褥瘡抑制モーション)
褥瘡抑制モーションでは、タイマー31により所定の作動時刻(例えば2時間おき)が到来すると、CPU23はまず、両方のリニアアクチュエータ2a,2bに通電し、ベッドボトム4a,4bを立ち上がり方向に作動させる。その際、電流センサ22a,22bの検出値から、各リニアアクチュエータ2a,2bの作動電流値を把握する。次に、作動電流比較部25にて電流値の大小を判断し、アクチュエータ動作判断部26にて、作動電流値が高い側のベッドボトムに被介護者等が寝ていると判断する。そして、被介護者等が寝ている側のベッドボトム(ここでは4a側とする)を立ち上げるべく、モータ駆動制御部27に指令しリニアアクチュエータ2aを作動させる。
一方、ベッド1では、一方側のベッドボトム4aを立ち上げると同時に、他方側のリニアアクチュエータ2bも作動させ、反対側のベッドボトム4bもある程度立ち上げ(ベッドボトム4aの1/4程度)、被介護者等の落下防止を図る。これにより、ベッドボトム4a側が角度θ1(例えば72°程度)、ベッドボトム4b側が角度θ2(例えば18°程度)立ち上がり(θ1>θ2)、被介護者等が側臥位の姿勢となる。このような動作、すなわち、片側のベッドボトムを大きく傾斜させ、ベッドボトム4a,4b上(マットレス7上)の被介護者等を側臥位に体位変換させる側臥動作(片側ボトムアップ:但し、反対側ボトムも転落防止用に若干アップさせる)を複数回(例えば10回)繰り返し実施する。
このように、ベッドボトム4a,4bの上下を複数回繰り返す片側ボトムアップを複数回実施すると、被介護者等の体位は側臥位に変換されるが、それに伴い、被介護者等が立ち上げ角度の小さいベッドボトム側に移動する(滑り落ちる)ことが予想される。そこで、側臥動作の後、両側のベッドボトム4a,4bを高く持ち上げる動作(両側ボトムアップ)を複数回(例えば10回)実施し、被介護者等の寝位置をベッド1の中心に寄せる(寝位置調整動作)。
寝位置調整動作の後、側仰臥動作(片側ボトムアップ)をさらに左右交互に複数回行い(交互ボトムアップ)、ベッド1の中心に寝ている被介護者等を均等に左右の側臥位とする。この場合、被介護者等を側臥位状態としつつ、両ベッドボトム間の角度を変えずに、ベッドボトム4a,4bを同時に左右に傾けるようにしても良い。これらの動作は、被介護者等の眠りを妨げないようにゆっくりと微小な角度変化にて行う(60秒で72°程度)。これにより、被介護者の安眠を妨げることなく、また、その寝位置に関わらず、安全・確実に被介護者等の体位変換を行うことができ、褥瘡の防止が図られる。また、介護者などの第三者による監視なしに、落下の危険性を伴うことなく被介護者等の寝位置を所定周期で変えることができ、褥瘡防止と共に、介護者側の負担軽減も図られる。
(いびき・無呼吸モーション)
いびき・無呼吸モーションでは、CPU23はまず、いびき・無呼吸のセンシングを行う。マイク32や音声解析部33の解析結果に基づき、いびきや無呼吸が生じている場合には、CPU23は、褥瘡抑制モーションと同様に、両方のリニアアクチュエータ2a,2bに通電し、各リニアアクチュエータ2a,2bの作動電流値から被介護者等が寝ている側のベッドボトムを判定する。ベッドボトムの判定後、被介護者等が寝ている側のベッドボトム(前記同様4a側とする)を立ち上げる(角度θ1)と共に、反対側のベッドボトム4bもある程度立ち上げる(角度θ2)。そして、この片側ボトムアップを複数回実施した後、両側ボトムアップと交互ボトムアップを複数回実施する。この場合も、これらの動作は、被介護者等の眠りを妨げないように行う。
これらの一連の動作により、いびきや無呼吸状態が解消しない場合には、片側ボトムアップ・両側ボトムアップ・交互ボトムアップの動作を繰り返す。これにより、被介護者等は適度な刺激を受け、いびきや無呼吸状態が止み、安息で健康的な睡眠状態を得ることが可能となる。また、介護者などの第三者による監視なしに、落下の危険性を伴うことなく被介護者等の体位変換が行われるため、いびきや無呼吸状態の防止と共に、介護者側の負担軽減も図られる。なお、いびき・無呼吸モーションでは、いびきや無呼吸を解消する動作パターンを学習し、その後の動作に反映させ、そのパターンをある程度の時間継続して実施するようにしても良い。その際、いびきや無呼吸が再度発生した場合は、パターンを適宜変えて対応しても良い。
本発明は前述のような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態では、ベッドボトム4a,4bのそれぞれに1個ずつリニアアクチュエータ2a,2bを配した構成を示したが、各ボトムに複数個(例えば2個ずつ)リニアアクチュエータを配しても良い。その場合も、複数個のリニアアクチュエータを等分に配置するのではなく、ベッド上の人間の重心位置に合わせて前後間隔を適宜調整して配置しても良い。また、ベッド1では、縦割りに2分割したベッドボトム4a,4bの昇降について述べたが、ベッドボトムを前後方向にも3分割するなどにより、背・膝部の電動昇降にも対応可能である。
さらに、ベッド1は、被介護者等が寝ている側のベッドボトムを立ち上げる際に、反対側のベッドボトムもある程度立ち上げ、被介護者等の落下防止を図っているが、それをさらに強化し、ベッド側部に落下防止用のサイドレール等を取り付けることにより、無人での自動作動を行うことも可能である。加えて、ベッド1に適用されるリニアアクチュエータ2とリンク機構6からなる駆動システムは、ベッド自体の機能として当初からベッドの一部として組み込むことも、また、ベッド1のフレーム5に後付けするような設定とすることも可能である。
1 可動ベッド
2 リニアアクチュエータ
2a,2b リニアアクチュエータ
3 ボトム駆動部
4 ベッドボトム
4a,4b ベッドボトム
5 フレーム
6 リンク機構
6a,6b リンク機構
7 マットレス
8 コントローラ
10a,10b ボトム支持部
11a,11b 伸縮ロッド
12a,12b ボトム支持軸
13a,13b 連結プレート
14a,14b 連結ピン
15a,15b リンク軸
16a,16b ボトムリンクプレート
17a,17b ボトムローラ
18a,18b ベッドボトム裏面
21a,21b 動作センサ
22a,22b 電流センサ
23 CPU
24 操作スイッチ
25 作動電流比較部
26 アクチュエータ動作判断部
27 モータ駆動制御部
28 ROM
29 RAM
31 タイマー
32 マイク
33 音声解析部

Claims (6)

  1. 長手方向に沿って左右に分割され、左右の各部の傾斜角度がそれぞれ個別に変更可能なベッドボトムと、
    前記ベッドボトムを駆動し、その傾斜角度を調整するボトム駆動部と、
    前記ボトム駆動部の動作を制御するコントローラと、を有してなる可動ベッドシステムであって、
    前記ベッドボトムは、外側部が上下方向に移動するよう、中心部側を支点として揺動自在に設けられ、
    前記駆動部は、電動モータによって駆動され前記ベッドボトムを上下方向に揺動させるリニアアクチュエータを備え、
    前記コントローラは、左右の前記ベッドボトムの一方を他方よりも大きい角度にて上方に作動させ前記ベッドボトム上の使用者を側臥位に体位変換させるアクチュエータ動作判断部と、前記ベッドボトムを作動させる際、前記電動モータの動作初期時における作動電流量を左右の前記ベッドボトムについて比較する作動電流比較部と、を有し、
    前記アクチュエータ動作判断部は、前記作動電流比較部の比較結果に基づき、前記初期作動電流量が小さい側の前記ベッドボトムの傾斜角度が、大きい側の前記ベッドボトムの傾斜角度よりも大きくなるよう、前記リニアアクチュエータの動作を制御することを特徴とする可動ベッドシステム。
  2. 請求項1記載の可動ベッドシステムにおいて、
    前記駆動部はさらに、前記リニアアクチュエータと前記ベッドボトムとの間に設けられ、前記リニアアクチュエータの動作に伴って前記ベッドボトムを上下方向に揺動させるリンク機構を有することを特徴とする可動ベッドシステム。
  3. 請求項1又は2記載の可動ベッドシステムにおいて、
    前記コントローラは、前記ベッドボトム上の使用者の睡眠状態を検知する睡眠状態検出センサと接続され、
    前記アクチュエータ動作判断部は、前記使用者のいびき又は無呼吸状態を検知したとき、前記リニアアクチュエータを作動させて前記ベッドボトムを傾斜させることを特徴とする可動ベッドシステム。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の可動ベッドシステムにおいて、
    前記アクチュエータ動作判断部は、左右の前記ベッドボトムの一方を他方よりも大きい角度にて上方に作動させ、その後、前記ベッドボトムを水平状態に戻す側臥位への体位変換動作を複数回繰り返して実施することを特徴とする可動ベッドシステム。
  5. 請求項記載の可動ベッドシステムにおいて、
    前記アクチュエータ動作判断部は、前記側臥位への体位変換動作を複数回繰り返した後、左右の前記ベッドボトムを共に同じ角度にて上方に作動させ前記使用者の位置を中心部側に寄せる寝位置調整動作を複数回繰り返して実施することを特徴とする可動ベッドシステム。
  6. 請求項5記載の可動ベッドシステムにおいて、
    前記アクチュエータ動作判断部は、前記寝位置調整動作を複数回繰り返した後、前記側臥位への体位変換動作を左右の前記ベッドボトムについて交互に複数回繰り返して実施することを特徴とする可動ベッドシステム。
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