JP3126229U - ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動する背板等を有するベッドにおいて、不意の可動による転落や挟み込みを防止して使用者等が怪我をしないように、安全性を充分に高める。
【解決手段】 ベッド10は、フレーム12と、このフレーム12に支持される床板部材14とを有し、この床板部材14はフレーム12に固定される固定腰部板16と傾斜自在に可動する背板18、大腿板20、下腿板22とから成っている。このベッド10は、固定された固定腰部板16の位置を明示する目印24が設けられている。この目印24は、使用者が視認可能なフレーム12の側面部に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本考案は、介護用等に使用される起立可能な背板等の可動する傾斜部材を備えたベッドの改良に関し、特に、不意の可動により使用者等が怪我をしないように安全性を高めることに関するものである。
例えば、お年寄りや障害を持たれた方が使用するベッドにおいては、寝た状態から体を簡易に起こすことができるように、傾斜自在に可動する背板や大腿板を備えたベッドが使用される(例えば、特許文献1参照)。
このような可動する傾斜部材を備えたベッドにおいては、一般に、フレームに支持された床板部材のうち、使用者の腰部に相当する部分に配置される腰部板がフレームに起立しないように固定され、この腰部より頭部側に位置する背板及び腰部より足先側に位置する大腿板等がヒンジ等の揺動機構により揺動してフレームから離反するように上昇して傾斜する。
このため、使用者等が、誤って固定された腰部板以外の箇所に腰掛けたりすると、不意に傾斜部材が上昇方向に可動した場合に、転倒したり、ベッドから落下する等の危険が発生するおそれがある。一方、腰部板以外の箇所に手等をついていたり、掴まっていた場合に、傾斜部材が下降方向に可動した場合にも、フレームと傾斜部材との間の空間に、手等を挟まれるおそれもある。
このような可動する傾斜部材を備えたベッドは、主にお年寄りや体が不自由な方が使用されることが多いため、かかる危険を少しでも回避する必要性が高い。また、身長差によっても、腰を下ろしたり手をつく位置が感覚的に異なるため、固定された腰部板以外の箇所に接触してしまうことがある。
この場合、固定された腰部板に確実に腰を下ろしたり、手をつくことができれば、これらの危険は回避できるが、ベッドの床板部材は、通常その上に設置されたマットやカバーなどにより覆われているため、固定部材と傾斜部材との境界線を明確に把握して判別することが困難であることが多い。
特開2003−275061号公報
本考案が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、不意の可動による転落や挟み込みを防止して使用者等が怪我をしないように、安全性を充分に高めることができるベッドを提供することにある。
本考案は、上記の課題を解決するための第1の手段として、フレームとこのフレームに支持される床板部材とを有し、この床板部材はフレームに固定される固定部材と傾斜自在に可動する傾斜部材とから成るベッドにおいて、固定部材の位置を明示する目印が設けられていることを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、目印は、使用者が視認可能な位置に設けられていることを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、目印は、固定部材に対応するフレームの部分に設けられていることを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第3の解決手段において、目印は、フレームの側面部に設けられていることを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第1乃至第4のいずれかの解決手段において、固定部材が、使用者の腰部に相当する部分に配置される腰部板であることを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第1乃至第5のいずれかの解決手段において、目印は、使用者の身長方向における固定部材の全長に対応して設けられていることを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第1乃至第5のいずれかの解決手段において、目印は、使用者の身長方向における固定部材の一部に対応して設けられていることを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案は、上記の課題を解決するための第8の手段として、上記第7の解決手段において、目印は、使用者の身長方向における固定部材の一部に対応する位置において、複数設けられていることを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案は、上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第7又は第8のいずれかの解決手段において、固定部材の一部が、固定部材の中央部を含むことを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案は、上記の課題を解決するための第10の手段として、上記第1乃至第9のいずれかの解決手段において、目印が、矢印その他の記号であることを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案は、上記の課題を解決するための第11の手段として、上記第1乃至第10のいずれかの解決手段において、目印は、フレームに被せられるカバーに設けられていることを特徴とするベッドを提供するものである。
本考案によれば、上記のように、固定部材の位置を明示する目印を設けているため、使用者が、可動しない位置を判別して、当該位置に確実に腰を降ろしたりすることができるため、誤って、可動する傾斜部材に腰掛けたり手をつく等して、ベッドから落下したり、可動する傾斜部材とフレームとの間に身体の一部を挟まれる等して怪我をすることがなく、安全性をより一層高めることができる実益がある。
この場合、本考案によれば、上記のように、使用者が視認可能な位置、特に、部度にアクセスする際に視界に入りやすいフレームの側面部等に目印を設けているため、使用者が、固定部材の位置を確実に判別することができる実益がある。
また、本考案によれば、上記のように、使用者の身長方向における固定部材の全長に対応して目印を設けているため、固定部材の存在位置、ひいては、固定部材と可動する傾斜部材との境界を、より一層明確に把握することができ、安全性が更に向上する実益があるる。
同様に、本考案によれば、上記のように、可動する傾斜部材との境界から充分に距離がある固定部材の中央部等の一部に対応する位置に目印を設けているため、使用者が余裕を持った位置を目指して腰掛けたりすることができるため、安全性を更に向上することができる実益がある。
更に、本考案によれば、上記のように、目印として、目立ちやすい矢印その他の記号を使用しているため、使用者の注意を充分に惹き付けて、安全性をより一層高めることができる実益がある。
加えて、本考案によれば、上記のように、フレームに被せられるカバーに目印を設けているため、目印自体の形成及び目印のベッドへの設定が容易であると共に、事後的に目印を付すことができるため、既存のベッド自体の製造工程を変更等する必要がなく、また、既存のベッドにも簡易に対応することができる実益がある。
本考案の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1乃至図4は、本考案のベッド10を示し、このベッド10は、フレーム12と、このフレーム12に支持される床板部材14とを有している。
この床板部材14は、図1乃至図4に示すように、フレーム12に固定される固定部材14Aと、傾斜自在に可動する傾斜部材14Bとから成っている。具体的には、図示の実施の形態では、固定部材14Aは、使用者の腰部に相当する部分に固定して配置される固定腰部板16であるのが示され、また、傾斜自在に可動する傾斜部材14Bが、固定腰部板16に対し傾斜自在に設けられ使用者の上体に相当する部分に配置される背板18と、固定腰部板16に対し傾斜自在に設けられた大腿板20と、この大腿板20に対して傾斜自在に設けられた下腿板22であるのが示されている。
従って、図示の実施の形態のベッド10では、図1乃至図4に示すように、背板18が傾斜して上昇することにより使用者はベッド10に横たわったまま上体を簡易に起こすことができ、また、大腿板20及び下腿板22が、図1乃至図4に示すように、その境界を頂点とするように屈曲するように傾斜することにより、使用者の下半身を支えることができ、特に、背板18が傾斜した上体で、使用者の下半身が足方にずれるのを防止して、使用者の腰部が固定腰部板16にフィットして、使用者に負担を掛けないように支持することができる。
なお、本発明においては、少なくとも1つの固定部材14Aと、少なくとも一つの傾斜部材14Bを有すれば、即ち、固定部材14Aと可動する傾斜部材14Bとの境界を有するベッド10であれば、いずれの部材が固定され、いずれの部材が傾斜自在かは特に問わない。このため、図示の実施の形態と異なり、必要に応じて、背板18のみが傾斜自在に可動し、それ以外の部材はフレーム12に固定された上体のベッド10とすることもできる。
これらの固定腰部板16と背板18及び大腿板20との間、また、大腿板20と下腿板22との間は、ヒンジ等の適宜の揺動機構により連結することができ、また、傾斜自在に可動する傾斜部材14の動力源は、電源や、機構による手動等の手段は、特に問わない。また、フレーム12や固定部材14A、傾斜部材14Bは、充分な強度を有する鋼等の金属製材料や木製材料等から形成することができる。更に、図示の実施の形態では、固定部材14A、傾斜部材14Bの各々は、充分な強度を確保しつつ軽量化を図るため、金属製の枠体14aと、この枠体14aに支持され支持面を形成する金属製の網部14bから形成されているのが示されているが、各部材の材質や形状には、特に限定はない。
本発明においては、ベッド10には、図1乃至図4に示すように、固定部材14Aである固定腰部板16の位置を明示する目印24が設けられている。この目印24は、図1乃至図4に示すように、使用者が視認可能な位置に設けられている。このため、使用者が、可動しない位置(固定腰部板16)を判別して、当該位置に確実に腰を降ろしたりすることができるため、誤って、可動する傾斜部材14Bに腰掛けたり手をつく等して、ベッド10から落下したり、可動する傾斜部材14Bとフレーム12との間に身体の一部を挟まれる等して怪我をすることがなく、安全性をより一層高めることができる。
この目印24としては、その位置を視認することできれば、特に目印24が付される箇所において、目印24の周囲とは異なる色彩としたり、あるいは、目印24の周囲とは充分に識別可能な立体的形状とすることができ、色彩と立体的形状との組合せとすることもできる。特に、立体的形状とした場合には、視覚による認識は勿論のこと、触感により識別することもでき、視覚に障害を持たれた方の使用にも対応することができる。
また、この目印24を設ける対象となる部材及び位置は、使用者が視認可能な位置であって、固定部材14Aの位置を確実に明示することができれば、特に限定はないが、図1乃至図4に示すように、固定部材14Aである固定腰部板16に対応するフレーム12の部分に設けることが望ましい。より具体的には、目印24は、このフレーム12の側面部に設けることができる。
この場合、フレーム12自体に目印24を塗布等により直接形成することもできるが、図5に示すように、フレーム12に被せられるカバー26に目印を形成して、このカバー26をフレーム12に装着することにより、フレーム12の側面部に設けることが望ましい。これにより、目印24自体の形成及び目印24のベッド10への設定が容易となると共に、事後的に目印24を付すことができるため、既存のベッド10自体の製造工程を変更などする必要がなく、また、既存のベッド10にも簡易に対応することができる。
このカバー26は、フレーム12を適切に被覆することができれば、布製や樹脂製等、その材質は、特に問わず、また、目印24の形成方法も、印刷や、縫合、縫い込み等、特にその手段は問わない。
この目印24の具体的な形態について述べると、まず、目印24は、図1に示すように、使用者の身長方向における固定部材14Aである固定部部板16の全長に対応して設けることができる。これにより、固定部材14Aである固定腰部板16の存在位置、ひいては、固定部材14Aである固定部部板16と可動する背板18等の傾斜部材14Bとの境界を、より一層明確に把握することができ、安全性を更に向上させることができる。
一方、目印24は、図2及び図3に示すように、使用者の身長方向における固定部材14Aである固定腰部板16の一部に対応して設けることもできる。この場合、具体的には、まず、図2に示すように、固定部材14Aである固定腰部板16の一部として、使用者の身長方向における固定部材14Aである固定腰部板16の中央部を設定し、この固定部材14Aである固定腰部板16の中央部に目印24を設けることができる。この場合、この中央部は、厳密には、中央線であるが、視認性を向上するため、中央線を含む多少の幅をもった領域に跨って目印24を形成することができる。
このように、固定部材14Aである固定腰部板16の中央部に対応して目印24を形成すると、人間には目印24を目標として動作をする習性があるため、この固定部材14Aの中央部に対応して設けられた目印24付近に腰を下ろしたり、手をついたりするため、使用者が、可動する傾斜部材14Bとの境界から余裕を持った位置を目指して腰掛けたりすることができ、安全性を更に向上させることができる。
また、図3に示すように、使用者の身長方向における固定部材14Aである固定腰部板16の一部に対応する位置において、所定の間隔を開けて配置された複数の目印24とすることもできる。この場合には、周囲とのコントラスト等により使用者の注意を惹き、固定部材14Aの位置を確実に判別することができる。なお、この図3に示す実施の形態においては、目印24は、必ずしも、固定部材14Aである固定腰部板16の中央部(中央線)に跨って形成されていなくても(含んでいなくても)よい。
更に、この目印24自体の形状についても、固定部材14Aである固定腰部板16の位置を適切に明示することができれば、特に限定はなく、図1乃至図3の実施の形態に示す四角形状の他、円形、三角形等とすることもできる。特に、図4に示すように、矢印その他の記号とすると、目立ちやすく、使用者の注意を充分に惹き付けて、安全性をより一層高めることができる。
一方、上記の固定部材14の位置を明示する目印24の他、更に安全性を高めるための手段として、ベッド10には、更に下記の構成を付加することもできる。即ち、フレーム12と、このフレーム12に支持される床板部材14とを有し、この床板部材14はフレーム12に固定される固定部材14Aと傾斜自在に可動する傾斜部材14Bとから成るベッド10において、図6乃至図9に示すように、フレーム12と傾斜部材14Bとの間に物体が存在することを検知する物体検知手段28を備えることもできる。
この場合、この物体検知手段28は、図6に示すように、フレーム12のうち、傾斜部材14Bに対応する位置に設けることができる。より具体的には、図6に示すように、フレーム12の外側側面に設置することが好ましい。これにより、手や腕等の身体の一部が接触した場合に加わる荷重を適切に検出することができる。但し、物体検知手段28の設置位置は、必ずしも、図示の実施の形態に限定されるものではなく、フレーム12と傾斜部材14Bとの間に物体が存在することを適切に検知することができれば、例えば、他に、フレーム12の内側側面等に形成することもできる。
この物体検知手段28は、具体的には、図8及び図9に示すように、荷重が付加された場合に下降可能に設置された枠体状の検知部材30と、この枠体状の検知部材30の下降を検出するセンサ32とから成っている。この枠体状の検知部材30は、図6及び図7に示すように、その上面が少なくともフレーム12の上面と同じ高さか、上面よりも下方の位置であって、具体的には、フレーム12と可動する傾斜部材14Bとの間に物体が挟まれた場合に、その物体が接触することが可能な高さ位置に設置される。これは、検知部材30の上面がフレーム12よりも上方に位置すると、フレーム12の上面に載置して支持される傾斜部材14Bの通常の昇降時にも反応してしまうためである。
従って、物体検知手段28は、フレーム12と傾斜部材14Bとの間に物体が存在し、この物体により枠体状の検知部材30に荷重が付加された場合に、検知部材30が下降し、これをセンサ32が検知することにより、物体の存在を検出することができる。
この場合、検知部材30は、特に、図8及び図9に示すように、フレーム12に固定して取り付けられる第1の検知部材本体30Aと、この第1の検知部材本体30Aに付勢部材34により通常では第1の検知部材本体から離反するように付勢されて第1の検知本体部材30Aと組み合わされる第2の検知部材本体30Bとから成り、物体検知手段28は、この第2の検知部材本体30Bが、この付勢部材34の付勢力に抗して下降した場合に、その下降をセンサ32により検知して、物体の存在を検出する。なお、これらの第1及び第2の検知部材本体30A、30Bは、フレームと同じ材料、即ち、鋼等の金属製材料から形成することができる。
この付勢手段34としては、具体的には、図示の実施の形態では、反応速度を考慮して、図9に示すように、第1及び第2の検知部材本体30A、30Bの各々に形成されたバネ受け30aに装着されるコイルスプリング36を使用している。この場合、このコイルスプリング36の付勢力は、検知すべき物体の荷重を考慮して適切に設定する。なお、バネ受け30a等は、図9に示すように、樹脂製材料等から形成されたアッセンブリとして、検知部材本体30A、30B内に格納することができる。
なお、図9において符号38は、この付勢部材34による第2の検知部材本体30Aの上昇を規制するため、第1及び第2の検知部材本体30A、30Bの各々に形成され、相互に係合する係止爪を示す。第2の検知部材本体30Bは、荷重が付加された場合に、その係止爪38が、第1の検知本体部材30Aの係止爪38から離反して下降する。また、付勢部材34は、必ずしも、上記のコイルスプリング36には限定されず、他のバネ、あるいは、ゴム等の弾性材料とすることもすることもできる。
また、センサ32は、図示の実施の形態では、図8及び図9に示すように、第1の検知部材本体30A内に設置されて、検知部材30(第2の検知部材本体30B)が下降した場合に第2の検知部材本体30Bと接触して下降するスイッチ32aと、このスイッチ32aの下降を電気的に検知するセンサ本体32bとから成っている。このセンサ32は、検知部材30において、端部付近、あるいは、中央部付近等の1箇所にのみ設置することもできるが、複数の箇所に設置して確実に荷重を検出することもできる。
このセンサ32は、検知部材30の下降を検出した場合に、所定の箇所へ電気信号を送信する。具体的には、このセンサ32を図示しない警告手段に接続して、この警告手段によりセンサ32からの電気信号を受けた場合に視覚的又は聴覚的に警告を発するように設定することができる。なお、センサ32と、それ以外の機器との電気的接続は、検知部材30内に配線されるコードにより行うことができる。
その他、この警告手段とは別に、又は、警告手段と併せて、更に、傾斜部材の可動を制御する図示しない可動制御手段を設けることもできる。この可動制御手段は、物体検知手段28が物体の存在を検知した場合に、可動中の傾斜部材14Bの可動を、停止又は上昇するように設定することができる。より具体的には、可動制御手段は、可動する傾斜部材14Bの昇降機構に電気的に接続されて、その可動を制御し、例えば、背板18や大腿板20等の傾斜部材14Bの下降中に物体(使用者の身体の一部等)の存在が検出された場合には、その下降を停止し、又は、反転して上昇するように設定することができる。
一方、例えば、背板18等の傾斜部材14Bが傾斜(上昇)した位置で停止している状態において、フレーム12とこれらの傾斜部材14Bとの間に物体が存在することが検出された場合には、その位置から下降しないように設定することができる。
但し、この場合、傾斜部材14Bが、フレーム12から僅かでも離反している状態を全て「傾斜(上昇)中」と判断すると、フレーム12と傾斜部材14Bとの間に身体の一部等の物体が挟み込まれている場合において、その物体自体の固有の高さにより、傾斜部材14bがフレームに完全接触することができない場合においても、傾斜中と判断して可動を停止させると、物体が挟まれたままの状態が維持されることになるため、物体を検出したときには、全て上昇させるか、又は、傾斜部材14Bの高さ、あるいは、傾斜角度が、所定の基準値以上の高さ位置や傾斜角度にある場合のみ停止させるように設定することもできる。
なお、この可動制御手段は、図示しないリモコン内等に設置することができ、物体検知手段や可動制御手段自体の作動自体のON/OFFを設定することができるように、設定することもできる。
以上のように、万が一、フレーム12と可動する傾斜部材14Aとの間に、手等を付いても、物体検知手段により物体の存在を検出して、挟み込みを事前に回避することができると共に、更に、可動制御手段により傾斜部材の可動を適切に制御することにより、より一層確実に挟み込みを回避することができ、より一層安全性を高めることができる。
本考案は、例えば、お年寄りや体が不自由な方の介護、あるいは、病気や怪我の治療等のために病院等において患者の療養に使用されるベッドに広く適用することができる。
本考案の目印が設けられたベッドの概略側面図である。 本考案の他の実施の形態の目印が設けられたベッドの概略側面図である。 本考案の他の実施の形態の目印が設けられたベッドの概略側面図である。 本考案の他の実施の形態の目印が設けられたベッドの概略側面図である。 図5は、本考案に使用される目印が設けられたカバーの取付状態を示す概略斜視図であり、同図(A)はフレームの裏面側から見た斜視図、同図(B)はフレームの表面側から見た斜視図である。 物体検知手段を備えた本考案のベッドの概略斜視図である。 物体検知手段の取付部の拡大斜視図である。 物体検知手段のセンサの拡大斜視図である。 物体検知手段のセンサの拡大側面図である。
符号の説明
10 ベッド
12 フレーム
14 床板部材
14A 固定部材
14B 傾斜部材
16 固定腰部板
18 背板
20 大腿板
22 下腿板
24 目印
26 カバー
28 物体検知手段
30 検知部材
30A 第1の検知部材本体
30B 第2の検知部材本体
30a バネ受け
32 センサ
32a スイッチ
32b センサ本体
34 付勢部材
36 コイルスプリング
38 係止爪

Claims (11)

  1. フレームと前記フレームに支持される床板部材とを有し、前記床板部材は前記フレームに固定される固定部材と傾斜自在に可動する傾斜部材とから成るベッドにおいて、前記固定部材の位置を明示する目印が設けられていることを特徴とするベッド。
  2. 請求項1に記載されたベッドにおいて、前記目印は、使用者が視認可能な位置に設けられていることを特徴とするベッド。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたベッドにおいて、前記目印は、前記固定部材に対応する前記フレームの部分に設けられていることを特徴とするベッド。
  4. 請求項3に記載されたベッドにおいて、前記目印は、前記フレームの側面部に設けられていることを特徴とするベッド。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたベッドにおいて、前記固定部材が、使用者の腰部に相当する部分に配置される腰部板であることを特徴とするベッド。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されたベッドにおいて、前記目印は、使用者の身長方向における前記固定部材の全長に対応して設けられていることを特徴とするベッド。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されたベッドにおいて、前記目印は、使用者の身長方向における前記固定部材の一部に対応して設けられていることを特徴とするベッド。
  8. 請求項7に記載されたベッドにおいて、前記目印は、前記使用者の身長方向における前記固定部材の一部に対応する位置において、複数設けられていることを特徴とするベッド。
  9. 請求項7又は請求項8のいずれかに記載されたベッドにおいて、前記固定部材の一部が、前記固定部材の中央部を含むことを特徴とするベッド。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載されたベッドにおいて、前記目印が、矢印その他の記号であることを特徴とするベッド。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載されたベッドにおいて、前記目印は、前記フレームに被せられるカバーに設けられていることを特徴とするベッド。
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