JP2008131720A - 電機子及びファンモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】軸方向の薄型化を達成することが可能な電機子及びファンモータを提供する。
【解決手段】電機子10によれば、ステータコア12に設けられたリング部20の軸方向一方側の端面26には、渡り線逃がし部が凹設されており、この渡り線逃がし部に各渡り線54の一部が収容されている。そして、リング部20の軸方向において、渡り線54の最外部56が巻線巻回部52の最外部58よりも軸方向内側位置に配置されている(高さH1<H2)。従って、複数の渡り線54がリング部20の軸方向に重なり合ったり交差したりした状態で配置された場合でも、電機子10の軸方向の寸法が嵩むことを抑制できる。これにより、電機子10の軸方向の薄型化を達成することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電機子及びファンモータに係り、特に、各ティース部に巻回された巻線巻回部の間に渡り線が形成された巻線を有する電機子及びこれを用いたファンモータに関する。
従来、この種の電機子としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1に記載の電機子には、複数の巻線が備えられており、この各巻線には、各ティース部にそれぞれ巻回された巻線巻回部の間にコアの軸方向一方側を通過する渡り線が連続して設けられている。
特開2006−271188号公報 特開2003−309942号公報
しかしながら、例えば、特許文献1に記載の電機子では、複数の渡り線がコアの軸方向に重なり合ったり交差したりした状態で配置されている。このため、電機子の軸方向の寸法が嵩むといった不都合がある。特に、例えば、乗用自動車等の車両に搭載されたラジエータを冷却するためのファンモータにおいては、車両に設けられたエンジンルーム内のラジエータの近傍位置に搭載されるため、モータ全体の軸方向の薄型化が望まれる。従って、例えば、ファンモータ用の電機子では、軸方向の薄型化を図る必要がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、軸方向の薄型化を達成することが可能な電機子及びファンモータを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の電機子は、環状に構成されたリング部の外周部に径方向外側に向けて延びるティース部が放射状に複数設けられて構成されたコアと、前記複数のティース部のうち少なくとも二つのティース部にそれぞれ巻回された巻線巻回部を有すると共に前記巻線巻回部の間に前記リング部の軸方向一方側を通過する渡り線を連続して有する複数の巻線と、を備えた電機子において、前記リング部の軸方向一方側の端面に渡り線逃がし部が凹設されて、前記渡り線逃がし部に前記各渡り線の少なくとも一部が収容され、前記リング部の軸方向において、前記渡り線の最外部が前記巻線巻回部の最外部と同一位置若しくは前記巻線巻回部の最外部よりも軸方向内側位置に配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の電機子によれば、巻線には、各ティース部にそれぞれ巻回された巻線巻回部の間に渡り線が連続して形成されているが、コアに設けられたリング部の軸方向一方側の端面には、渡り線逃がし部が凹設されており、この渡り線逃がし部に各渡り線の少なくとも一部が収容されている。そして、リング部の軸方向において、渡り線の最外部が巻線巻回部の最外部と同一位置若しくは巻線巻回部の最外部よりも軸方向内側位置に配置されている。従って、複数の渡り線がリング部の軸方向に重なり合ったり交差したりした状態で配置された場合でも、電機子の軸方向の寸法が嵩むことを抑制できる。これにより、電機子の軸方向の薄型化を達成することが可能となる。
請求項2に記載の電機子は、請求項1に記載の電機子において、前記渡り線逃がし部は、前記リング部の周方向に沿って延びる円弧状又は環状の溝状に構成されると共に、前記複数のティース部間の各スロット部の径方向内側に位置される溝部の方が前記各ティース部の径方向内側に位置される溝部よりも溝幅が狭く構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の電機子によれば、上述の渡り線逃がし部は、リング部の周方向に沿って延びる円弧状又は環状の溝状に構成されると共に、複数のティース部間の各スロット部の径方向内側に位置される溝部の方が各ティース部の径方向内側に位置される溝部よりも溝幅が狭く構成されている。つまり、換言すれば、コアのリング部においては、各スロット部の径方向内側の部位の方が各ティース部の径方向内側の部位よりも、リング部の外周部から渡り線逃がし部までの幅が広く構成されている。従って、各ティース部の径方向内側の部位よりも磁束が多く通る各スロット部の径方向内側の部位が幅広となり、リング部に渡り線逃がし部を設けたことによる磁気損失及び鉄損の悪化等を抑制できる。
しかも、請求項2に記載の電機子によれば、渡り線逃がし部は、上述の如く、複数のティース部間の各スロット部の径方向内側に位置される溝部の方が各ティース部の径方向内側に位置される溝部よりも溝幅が狭く構成されているので、各ティース部に近い部分まで渡り線逃がし部が配置される。従って、各ティース部から延びる渡り線をティース部により近い位置で渡り線逃がし部に収容することができる。これにより、複数の渡り線がリング部の軸方向に重なり合ったり交差したりした状態で配置された場合でも、渡り線の最外部の位置を軸方向内側に確実に配置させることができ、電機子の軸方向の寸法が嵩むことを確実に抑制できる。
請求項3に記載の電機子は、環状に構成されたリング部の外周部に径方向外側に向けて延びるティース部が放射状に複数設けられて構成されたコアと、前記複数のティース部のうち少なくとも二つのティース部にそれぞれ巻回された巻線巻回部を有すると共に前記巻線巻回部の間に前記リング部の軸方向一方側を通過する渡り線を連続して有する複数の巻線と、を備えた電機子において、前記リング部の軸方向一方側の端面に前記リング部の周方向に沿って延びる円弧状又は環状の溝状に構成された渡り線逃がし部が凹設されて、前記渡り線逃がし部に前記各渡り線の少なくとも一部が収容されていることを特徴とする。
請求項3に記載の電機子によれば、巻線には、各ティース部にそれぞれ巻回された巻線巻回部の間に渡り線が連続して形成されているが、コアに設けられたリング部の軸方向一方側の端面には、リング部の周方向に沿って延びる円弧状又は環状の溝状に構成された渡り線逃がし部が凹設されており、この渡り線逃がし部に各渡り線の少なくとも一部が収容されている。従って、複数の渡り線がリング部の軸方向に重なり合ったり交差したりした状態で配置された場合でも、電機子の軸方向の寸法が嵩むことを抑制できる。これにより、電機子の軸方向の薄型化を達成することが可能となる。
請求項4に記載の電機子は、請求項3に記載の電機子において、前記渡り線逃がし部は、前記複数のティース部間の各スロット部の径方向内側に位置される溝部の方が前記各ティース部の径方向内側に位置される溝部よりも溝幅が狭く構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の電機子によれば、上述の渡り線逃がし部は、複数のティース部間の各スロット部の径方向内側に位置される溝部の方が各ティース部の径方向内側に位置される溝部よりも溝幅が狭く構成されている。つまり、換言すれば、コアのリング部においては、各スロット部の径方向内側の部位の方が各ティース部の径方向内側の部位よりも、リング部の外周部から渡り線逃がし部までの幅が広く構成されている。従って、各ティース部の径方向内側の部位よりも磁束が多く通る各スロット部の径方向内側の部位が幅広となり、リング部に渡り線逃がし部を設けたことによる磁気損失及び鉄損の悪化等を抑制できる。
しかも、請求項4に記載の電機子によれば、渡り線逃がし部は、上述の如く、複数のティース部間の各スロット部の径方向内側に位置される溝部の方が各ティース部の径方向内側に位置される溝部よりも溝幅が狭く構成されているので、各ティース部に近い部分まで渡り線逃がし部が配置される。従って、各ティース部から延びる渡り線をティース部により近い位置で渡り線逃がし部に収容することができる。これにより、複数の渡り線がリング部の軸方向に重なり合ったり交差したりした状態で配置された場合でも、渡り線の最外部の位置を軸方向内側に確実に配置させることができ、電機子の軸方向の寸法が嵩むことを確実に抑制できる。
請求項5に記載の電機子は、請求項2又は請求項4に記載の電機子において、前記渡り線逃がし部は、前記各ティース部の径方向内側に位置する部位に、径方向内側から外側に向かって先細となるV字部を有して構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の電機子によれば、上述の渡り線逃がし部は、各ティース部の径方向内側に位置する部位に、径方向内側から外側に向かって先細となるV字部を有して構成されている。これにより、簡単な構成で確実に、渡り線逃がし部を、各スロット部の径方向内側に位置される溝部の方が各ティース部の径方向内側に位置される溝部よりも溝幅が狭い構成とすることができる。
請求項6に記載の電機子は、請求項2又は請求項4に記載の電機子において、前記渡り線逃がし部は、前記各ティース部の径方向内側に位置する部位に、径方向外側へ凹む円弧部を有して構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の電機子によれば、上述の渡り線逃がし部は、各ティース部の径方向内側に位置する部位に、径方向外側へ凹む円弧部を有して構成されている。このような構成によっても、簡単な構成で確実に、渡り線逃がし部を、各スロット部の径方向内側に位置される溝部の方が各ティース部の径方向内側に位置される溝部よりも溝幅が狭い構成とすることができる。
請求項7に記載の電機子は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の電機子において、前記リング部には、周方向に沿って環状に構成されると共に軸方向一方側に向けて突出するガイド壁が設けられ、前記各渡り線は、前記ガイド壁の外周面に沿って配索され、前記ガイド壁の前記各渡り線よりも突出端側には、拡径部が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の電機子によれば、上述の各渡り線は、リング部に周方向に沿って環状に構成されると共に軸方向一方側に向けて突出するガイド壁の外周面に沿って配索されており、このガイド壁の各渡り線よりも突出端側には、拡径部が設けられている。従って、各渡り線に対してリング部の軸方向一方側に荷重が作用し、各渡り線がガイド壁の突出端側に移動された場合でも、各渡り線が拡径部に引っ掛かることで、各渡り線のガイド壁からの脱落を防止できる。
請求項8に記載の電機子は、請求項7に記載の電機子において、前記拡径部は、前記ガイド壁と別体に構成されたフランジ状の鍔状部材とされ、前記鍔状部材は、前記コアに係合手段を介して取り付けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の電機子によれば、ガイド壁と別体に構成されたフランジ状の鍔状部材を係合手段を介してコアに取り付けるだけで、ガイド壁の各渡り線よりも突出端側に拡径部を配置することができる。これにより、簡単な構成で確実に各渡り線のガイド壁からの脱落を防止できる。
請求項9に記載の電機子は、請求項8に記載の電機子において、前記係合手段は、前記鍔状部材に形成された係合部と、前記コアに形成された被係合部と、を有して構成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の電機子によれば、鍔状部材に形成された係合部をコアに形成された被係合部に係合させるだけで、鍔状部材をコアに取り付けることができる。これにより、簡単な取付作業で確実に各渡り線のガイド壁からの脱落を防止できる。
請求項10に記載の電機子は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の電機子において、前記リング部には、周方向に沿って環状に構成されると共に軸方向一方側に向けて突出し、且つ、軸方向他方側から軸方向一方側に向かうに従って拡径するガイド壁が設けられ、前記各渡り線は、前記ガイド壁の外周面に沿って配索されていることを特徴とする。
請求項10に記載の電機子によれば、上述の各渡り線は、リング部に周方向に沿って環状に構成されると共に軸方向一方側に向けて突出するガイド壁の外周面に沿って配索されており、このガイド壁は、リング部の軸方向他方側から軸方向一方側に向かうに従って拡径する構成とされている。従って、各渡り線に対してリング部の軸方向一方側に荷重が作用した場合でも、各渡り線のガイド壁の突出端側への移動が規制されて、各渡り線のガイド壁からの脱落を防止できる。
請求項11に記載の電機子は、請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の電機子において、前記各巻線の端末部は、前記リング部の軸方向他方側に配置されていることを特徴とする。
請求項11に記載の電機子によれば、各巻線の端末部は、リング部の軸方向他方側、すなわち、渡り線が配置される側と軸方向の反対側に配置されている。従って、例えば、各巻線が太線とされた場合でも、各巻線の端末部と渡り線とが互いに干渉することを防止できる。これにより、巻線をティース部に容易に巻回することができ、巻線の巻回作業性を良好とすることができる。
請求項12に記載の電機子は、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の電機子において、前記渡り線逃がし部の底部には、前記リング部の軸方向に沿って冷却孔が貫通形成されていることを特徴とする。
請求項12に記載の電機子によれば、渡り線逃がし部の底部に、リング部の軸方向に沿って冷却孔が貫通形成されている。従って、電機子がモータに組み込まれた状態にあるときにモータ内部に冷却風が送風されれば、この冷却孔を冷却風が通過することで、巻線を冷却することが可能となる。
また、前記課題を解決するために、請求項13に記載のファンモータは、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の電機子と、前記電機子の径方向外側に回転可能に設けられた回転子と、前記回転子と一体回転可能に連結されたファンと、を備えたことを特徴とする。
請求項13に記載のファンモータによれば、上述の請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の電機子を備えて構成されているので、電機子の軸方向の薄型化に伴い、モータ全体の軸方向の薄型化を達成することが可能となる。
はじめに、本発明の一実施形態に係る電機子10の構成について説明する。
図1乃至図5には、本発明の一実施形態に係る電機子10の構成が示されている。図1は電機子10の平面図、図2は電機子10の側面図、図3は電機子10の要部を軸方向一方側(Z1側)から見た拡大斜視図、図4は電機子10の要部拡大平面図、図5は電機子10を軸方向他方側(Z2側)から見た斜視図である。
これらの図に示される本発明の一実施形態に係る電機子10は、例えば、後述するファンモータ70に用いられるものである。この電機子10は、ステータコア12と、複数の巻線14を有して構成されている。
ステータコア12は、図2に示されるように、複数枚の鉄製薄板を積層状態でかしめ固定することにより一体化された積層コア16と、この積層コア16に軸方向両側から装着された合成樹脂製の一対のインシュレータ18とにより構成されている。この積層コア16及びインシュレータ18により構成されたステータコア12は、図1に示されるように、環状に構成されたリング部20を有して構成されている。このリング部20の外周部には、径方向外側に向けて延びるT字状のティース部22が放射状に複数設けられており、このティース部22間には、V字状のスロット部24が設けられている。
リング部20の軸方向一方側の端面26には、後述する巻線14に形成された渡り線54を収容するための渡り線逃がし部28が凹設されている。この渡り線逃がし部28は、ステータコア12を構成する積層コア16及びインシュレータ18に形成されている。また、この渡り線逃がし部28は、リング部20の周方向に沿って延びる環状の溝状に構成されている。そして、この渡り線逃がし部28には、各ティース部22の径方向内側に位置する部位に、リング部20の径方向内側から外側に向かって先細となるV字部30が設けられている。
この渡り線逃がし部28では、上述の如くV字部30が設けられることにより、図4に示されるように、各スロット部24の径方向内側に位置される溝部34の方が各ティース部22の径方向内側に位置される溝部36よりも溝幅が狭く構成されている。
つまり、換言すれば、このステータコア12のリング部20においては、各スロット部24の径方向内側の部位の方が各ティース部22の径方向内側の部位よりも、リング部20の外周部から渡り線逃がし部28までの幅が広く構成されている。すなわち、この例では、リング部20の外周部から渡り線逃がし部28までの幅は、各スロット部24の径方向内側の部位では幅W1とされており、各ティース部22の径方向内側の部位では幅W1よりも小さい幅W2とされている。
また、ステータコア12には、図1に示されるように、リング部20の中央部に軸方向に貫通する貫通孔42が形成されており、このリング部20における貫通孔42の周縁部には、軸方向一方側(Z1側)のインシュレータ18と一体的に円筒状のガイド壁44が設けられている。このガイド壁44は、リング部20の軸方向一方側(Z1側)の端面26から軸方向一方側へ向けて突設されている。
また、ステータコア12には、図2,図5に示されるように、リング部20の軸方向他方側の端面48に、軸方向他方側(Z2側)のインシュレータ18と一体的に巻線保持部50が設けられている。この巻線保持部50は、リング部20の軸方向他方側(Z2側)の端面48から軸方向他方側へ向けて突設されている。
巻線14は、図1に示されるように、一つのティース部22に複数回連続して巻回された後に隣接するティース部22を複数数本超えて次のティース部22に複数回連続して巻回されている。この巻線14のうち各ティース部22に巻回された部分は、巻線巻回部52として形成されている。また、このようにして巻線14を各ティース部22に巻回することにより、各巻線14には、巻線巻回部52の間に渡り線54が連続して形成されている。
渡り線54は、図1,図3に示されるように、リング部20の軸方向一方側を通過すると共に、ガイド壁44の外周面に沿ってそれぞれ配索されている。このとき、複数の渡り線54は、リング部20の軸方向に重なり合ったり交差したりした状態で配置されている。また、渡り線54のうち渡り線逃がし部28の上方を通過する部位(渡り線54の一部)は、例えば、巻線巻回工程において、リング部20の軸方向一方側(図3に示されるZ1側)から図示しない押圧部材(例えば、フライヤ等)によって押圧されることで、渡り線逃がし部28に収容(落とし込み)されている。
これにより、図2に示されるように、リング部20の軸方向において、渡り線54の最外部56は巻線巻回部52の最外部58よりも軸方向内側位置に配置されている。すなわち、本例では、渡り線54の最外部56の高さ(リング部20の軸方向中央部からの軸方向高さ)は、高さH1とされており、巻線巻回部52の最外部58の高さ(リング部20の軸方向中央部からの軸方向高さ)H2よりも低く設定されている。
また、各巻線14の端末部60は、図2,図5に示されるように、リング部20の軸方向他方側(Z2側)、すなわち、渡り線54が配置される側と軸方向の反対側に配置されており、上述のステータコア12に設けられた巻線保持部50によって保持されている。
次に、本発明の一実施形態に係る電機子10を備えたファンモータ70の構成について説明する。
図6に示される本発明の一実施形態に係るファンモータ70は、乗用自動車等の車両に搭載されたラジエータを冷却するためのものであり、車両に設けられたエンジンルーム内のラジエータの近傍位置に搭載される。このファンモータ70は、ステータ72と、ロータ74と、制御回路76と、ファン78とを有して構成されている。
ステータ72は、上述の電機子10に加え、円盤状のステータハウジング80を有して構成されている。ステータハウジング80は、中央部に筒状部82(センターピース)を有して構成されており、この筒状部82が上述の電機子10の貫通孔42に挿入されて嵌合されることで、電機子10と一体的に組み付けられている。
筒状部82の内側には、一対の軸受部材84が収容されており、この軸受部材84は、回転シャフト86を回転自在に支持している。回転シャフト86の長手方向一方側は、筒状部82の底部に形成された孔部88から筒状部82の外部へ突出されており、この回転シャフト86の突出端には、ロータ74に設けられたロータハウジング90の中央部に固定されている。
ロータ74は、有底筒状のロータハウジング90を有して構成されており、このロータハウジング90の円筒部92の内周面には、ロータマグネット94が固着されている。ロータマグネット94は、上述の電機子10に設けられたステータコア12と径方向に対向して配置されている。
制御回路76は、ステータハウジング80に一体的に設けられており、図7に示されるように、上述の電機子10に設けられた巻線14の端末部60と接続ターミナル96を介して電気的に接続されている。そして、この制御回路76は、図示しない外部制御装置から出力された制御信号に応じて上述の電機子10に設けられた巻線14に電流を順次流すように構成されている。
図6に示されるファン78は、ロータハウジング90の円筒部92の外周面に一体的に設けられている。このファン78は、ロータ74と共に一体的に回転されて、ファンモータ70の回転軸方向に空気流れを形成するように構成されている。
次に、本発明の一実施形態に係る電機子10及びファンモータ70の作用について説明する。
先ず、本発明の一実施形態に係る電機子10及びファンモータ70の作用をより明確化するために、比較例に係る電機子100の構成について説明する。図14,図15には、比較例に係る電機子100の構成が示されている。なお、この比較例に係る電機子100の説明において、便宜上、上述の本発明の一実施形態に係る電機子10と同一の構成については同一の符号を用いることとしてその説明を省略する。
図14,図15に示されるように、比較例に係る電機子100は、本発明の一実施形態に係る電機子10に対し、渡り線逃がし部28(図1参照)が省略されている。従って、この比較例に係る電機子100では、複数の渡り線54がステータコア12の軸方向に重なり合ったり交差したりした状態で配置されることにより、図15に示されるように、リング部20の軸方向において、この渡り線54の最外部56は巻線巻回部52の最外部58よりも軸方向外側位置に配置されている。すなわち、本比較例では、渡り線54の最外部56の高さ(リング部20の軸方向中央部からの軸方向高さ)は、高さH1’とされており、巻線巻回部52の最外部58の高さ(リング部20の軸方向中央部からの軸方向高さ)H2’よりも高く設定されている。このため、電機子100の軸方向の寸法が嵩むといった不都合がある。
また、図14,図15に示されるように、比較例に係る電機子100では、本発明の一実施形態に係る電機子10(図2等参照)に対し、各巻線14の端末部60が渡り線54の配置される側と同じ側に配置されている。このため、例えば、各巻線14が太線とされた場合には、各巻線14の端末部60と渡り線54とが互いに干渉し、巻線14の巻回作業性に劣るという不都合がある。
これに対して、本発明の一実施形態に係る電機子10によれば、ステータコア12に設けられたリング部20の軸方向一方側(Z1側)の端面26には、渡り線逃がし部28が凹設されており、この渡り線逃がし部28に各渡り線54の一部が収容されている。そして、リング部20の軸方向において、渡り線54の最外部56が巻線巻回部52の最外部58よりも軸方向内側位置に配置されている(図2に示される高さH1<H2)。従って、図3に示されるように、複数の渡り線54がリング部20の軸方向に重なり合ったり交差したりした状態で配置された場合でも、電機子10の軸方向の寸法が嵩むことを抑制できる。これにより、電機子10の軸方向の薄型化を達成することが可能となる。
しかも、本発明の一実施形態に係る電機子10によれば、渡り線逃がし部28は、上述の如く、各スロット部24の径方向内側に位置される溝部34の方が各ティース部22の径方向内側に位置される溝部36よりも溝幅が狭く構成されているので、各ティース部22に近い部分まで渡り線逃がし部28が配置される。従って、各ティース部22から延びる渡り線54をティース部22により近い位置で渡り線逃がし部28に収容することができる。これにより、複数の渡り線54がリング部20の軸方向に重なり合ったり交差したりした状態で配置された場合でも、渡り線54の最外部56の位置を軸方向内側に確実に配置させることができ、電機子10の軸方向の寸法が嵩むことを確実に抑制できる。
また、本発明の一実施形態に係るファンモータ70によれば、上述の電機子10を備えて構成されているので、電機子10の軸方向の薄型化に伴い、モータ全体の軸方向の薄型化を達成することが可能となる。
さらに、本発明の一実施形態に係る電機子10によれば、各巻線14の端末部60は、リング部20の軸方向他方側(Z2側)、すなわち、渡り線54が配置される側と軸方向の反対側に配置されている。従って、例えば、各巻線14が太線とされた場合でも、各巻線14の端末部60と渡り線54とが互いに干渉することを防止できる。これにより、巻線14をティース部22に容易に巻回することができ、巻線14の巻回作業性を良好とすることができる。
なお、本発明の一実施形態に係る電機子10によれば、上記作用に加えて以下の作用も奏する。つまり、本発明の一実施形態に係る電機子10によれば、ステータコア12のリング部20においては、各スロット部24の径方向内側の部位の方が各ティース部22の径方向内側の部位よりも、リング部20の外周部から渡り線逃がし部28までの幅が広く構成されている。従って、各ティース部22の径方向内側の部位よりも磁束が多く通る各スロット部24の径方向内側の部位が幅広となり、リング部20に渡り線逃がし部28を設けたことによる磁気損失及び鉄損の悪化等を抑制できる。
また、本発明の一実施形態に係る電機子10によれば、上述の渡り線逃がし部28は、各ティース部22の径方向内側に位置する部位に、径方向内側から外側に向かって先細となるV字部30を有して構成されている。これにより、簡単な構成で確実に、渡り線逃がし部28を、各スロット部24の径方向内側に位置される溝部34の方が各ティース部22の径方向内側に位置される溝部36よりも溝幅が狭い構成とすることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る電機子10及びファンモータ70の変形例について説明する。
上記実施形態においては、図8に示されるように、渡り線逃がし部28の底部38に複数の冷却孔40がリング部20の軸方向に沿って貫通形成されていても良い。また、図6に示されるファンモータ70のロータハウジング90の底部98に冷却孔を設け、ファン78の回転に伴ってロータハウジング90内に冷却風が送風されるように構成されていても良い。
このような構成によれば、ファン78の回転に伴ってロータハウジング90内に冷却風が送風されたときには、図8に示される渡り線逃がし部28の冷却孔40を冷却風が通過し、これにより、巻線14や軸受部材84(図6参照)を冷却することが可能となる。
また、上記実施形態においては、図9に示されるように、円筒状のガイド壁44の各渡り線54よりも突出端側に拡径部46が一体に設けられていても良い。
このような構成によれば、ファンモータ70の作動に伴う振動等によって各渡り線54に対してリング部20の軸方向一方側(Z1側)に荷重が作用し、各渡り線54がガイド壁44の突出端側に移動された場合でも、各渡り線54が拡径部46に引っ掛かることで、各渡り線54のガイド壁44からの脱落を防止できる。
また、上記実施形態においては、図10に示されるように、円筒状のガイド壁44がリング部20の軸方向他方側(Z2側)から軸方向一方側(Z1側)に向かうに従って拡径するようにテーパ状に構成されていても良い。
このような構成によっても、ファンモータ70の作動に伴う振動等によって各渡り線54に対してリング部20の軸方向一方側(Z1側)に荷重が作用した場合でも、各渡り線54のガイド壁44の突出端側への移動が規制されて、各渡り線54のガイド壁44からの脱落を防止できる。
また、図9に示される変形例では、ガイド壁44の各渡り線54よりも突出端側に設けられた拡径部46がガイド壁44と一体に形成されていたが、次のように構成されていても良い。
すなわち、図11に示される変形例では、拡径部46の代わりに、ガイド壁44と別体にフランジ状の鍔状部材62が設けられている。この鍔状部材62は、ガイド壁44の周囲に沿って環状に構成されている。また、鍔状部材62には、周方向に複数の係合部としての係合凹部63(合計4箇所)が形成されている。この係合凹部63には、図12に示されるように、板厚方向に貫通する貫通孔64が形成されている。
一方、図11に示されるように、ステータコア12に設けられたインシュレータ18のリング部20には、渡り線逃がし部28の底部38に棒状の被係合部としての係合突起65が軸方向に沿って立設されている。この係合突起65は、周方向に複数(合計4箇所)設けられている。また、係合突起65の先端には、細径状のカシメピン66が形成されている。そして、この変形例では、図12に示される係合突起65のカシメピン66に鍔状部材62の貫通孔64を挿入して図11に示される如く鍔状部材62をガイド壁44の突出端に配置し、この状態でカシメピン66が軸方向一方側(Z1側)から熱カシメされることで、係合凹部63と係合突起65とが係合され、ガイド壁44の各渡り線54よりも突出端側に鍔状部材62が配置されている。
このように、本変形例によれば、係合凹部63と係合突起65とを係合させることによって鍔状部材62をステータコア12に取り付けるだけで、ガイド壁44の各渡り線54よりも突出端側に拡径部を配置することができる。これにより、簡単な構成で確実に各渡り線54のガイド壁54からの脱落を防止できる。
また、本変形例によれば、鍔状部材62に形成された係合凹部63をインシュレータ18に形成された係合突起65に係合させるだけで、鍔状部材62をステータコア12に取り付けることができる。これにより、簡単な取付作業で確実に各渡り線54のガイド壁44からの脱落を防止できる。
なお、上記変形例において、係合突起65は、ガイド壁44に一体に形成されていても良い。また、係合突起65と係合凹部63とは熱カシメによる係合に限らず、スナップフィットによって係合されても良い。このようにすれば、鍔状部材62のステータコア12への取り付け作業がより容易となる。また、その他にも、鍔状部材62はガイド壁44にネジ止め等によって固定されても良い。
また、上記実施形態では、渡り線逃がし部28の各ティース部22の径方向内側に位置する部位に、リング部20の径方向内側から外側に向かって先細となるV字部30が設けられていたが、図13に示されるように、渡り線逃がし部28の各ティース部22の径方向内側に位置する部位に、径方向外側へ凹む円弧部32が設けられていても良い。
このような構成によっても、簡単な構成で確実に、渡り線逃がし部28を、各スロット部24の径方向内側に位置される溝部34の方が各ティース部22の径方向内側に位置される溝部36よりも溝幅が狭い構成とすることができる。
また、上記実施形態では、渡り線逃がし部28がリング部20の周方向に沿って延びる環状の溝状に構成されていたが、渡り線逃がし部28がリング部20の周方向に沿って延びる複数の円弧状の溝部で構成されていても良い。
また、上記実施形態では、渡り線逃がし部28に各渡り線54の一部が収容され、リング部20の軸方向において、渡り線54の最外部56が巻線巻回部52の最外部58よりも軸方向内側位置に配置されていたが、渡り線54の最外部56が巻線巻回部52の最外部58と同一位置に配置されていても良い。つまり、渡り線54の最外部56と巻線巻回部52の最外部58とのリング部20の軸方向中央部からの軸方向高さが一致するように、すなわち、図2に示される高さH1=H2となるように構成されていても良い。
本発明の一実施形態に係る電機子の平面図である。 本発明の一実施形態に係る電機子の側面図である。 本発明の一実施形態に係る電機子の要部を軸方向一方側から見た拡大斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電機子の要部拡大平面図である。 本発明の一実施形態に係る電機子を軸方向他方側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るファンモータの側面断面図である。 本発明の一実施形態に係る電機子のファンモータへの取付状態図である。 本発明の一実施形態に係る電機子の第一変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電機子の第二変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電機子の第三変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電機子の第四変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電機子の第四変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電機子の第五変形例を示す図である。 本発明の比較例に係る電機子の平面図である。 本発明の比較例に係る電機子の側面図である。
符号の説明
10…電機子、12…ステータコア(コア)、14…巻線、16…積層コア、18…インシュレータ、20…リング部、22…ティース部、24…スロット部、26…リング部の軸方向一方側の端面、28…渡り線逃がし部、30…V字部、32…円弧部、34…各スロット部の径方向内側に位置される溝部、36…各ティース部の径方向内側に位置される溝部、38…渡り線逃がし部の底部、40…冷却孔、42…貫通孔、44…ガイド壁、46…拡径部、48…リング部の軸方向他方側の端面、50…巻線保持部、52…巻線巻回部、54…渡り線、56…渡り線の最外部、58…巻線巻回部の最外部、60…端末部、62…鍔状部材、63…係合凹部(係合手段、係合部)、64…貫通孔、65…係合突起(係合手段、被係合部)、66…カシメピン、70…ファンモータ、72…ステータ、74…ロータ(回転子)、76…制御回路、78…ファン、80…ステータハウジング、82…筒状部、84…軸受部材、86…回転シャフト、88…孔部、90…ロータハウジング、92…円筒部、94…ロータマグネット、96…接続ターミナル、98…底部

Claims (13)

  1. 環状に構成されたリング部の外周部に径方向外側に向けて延びるティース部が放射状に複数設けられて構成されたコアと、
    前記複数のティース部のうち少なくとも二つのティース部にそれぞれ巻回された巻線巻回部を有すると共に前記巻線巻回部の間に前記リング部の軸方向一方側を通過する渡り線を連続して有する複数の巻線と、
    を備えた電機子において、
    前記リング部の軸方向一方側の端面に渡り線逃がし部が凹設されて、前記渡り線逃がし部に前記各渡り線の少なくとも一部が収容され、前記リング部の軸方向において、前記渡り線の最外部が前記巻線巻回部の最外部と同一位置若しくは前記巻線巻回部の最外部よりも軸方向内側位置に配置されていることを特徴とする電機子。
  2. 前記渡り線逃がし部は、前記リング部の周方向に沿って延びる円弧状又は環状の溝状に構成されると共に、前記複数のティース部間の各スロット部の径方向内側に位置される溝部の方が前記各ティース部の径方向内側に位置される溝部よりも溝幅が狭く構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電機子。
  3. 環状に構成されたリング部の外周部に径方向外側に向けて延びるティース部が放射状に複数設けられて構成されたコアと、
    前記複数のティース部のうち少なくとも二つのティース部にそれぞれ巻回された巻線巻回部を有すると共に前記巻線巻回部の間に前記リング部の軸方向一方側を通過する渡り線を連続して有する複数の巻線と、
    を備えた電機子において、
    前記リング部の軸方向一方側の端面に前記リング部の周方向に沿って延びる円弧状又は環状の溝状に構成された渡り線逃がし部が凹設されて、前記渡り線逃がし部に前記各渡り線の少なくとも一部が収容されていることを特徴とする電機子。
  4. 前記渡り線逃がし部は、前記複数のティース部間の各スロット部の径方向内側に位置される溝部の方が前記各ティース部の径方向内側に位置される溝部よりも溝幅が狭く構成されていることを特徴とする請求項3に記載の電機子。
  5. 前記渡り線逃がし部は、前記各ティース部の径方向内側に位置する部位に、径方向内側から外側に向かって先細となるV字部を有して構成されていることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の電機子。
  6. 前記渡り線逃がし部は、前記各ティース部の径方向内側に位置する部位に、径方向外側へ凹む円弧部を有して構成されていることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の電機子。
  7. 前記リング部には、周方向に沿って環状に構成されると共に軸方向一方側に向けて突出するガイド壁が設けられ、
    前記各渡り線は、前記ガイド壁の外周面に沿って配索され、
    前記ガイド壁の前記各渡り線よりも突出端側には、拡径部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の電機子。
  8. 前記拡径部は、前記ガイド壁と別体に構成されたフランジ状の鍔状部材とされ、
    前記鍔状部材は、前記コアに係合手段を介して取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の電機子。
  9. 前記係合手段は、
    前記鍔状部材に形成された係合部と、
    前記コアに形成された被係合部と、
    を有して構成されていることを特徴とする請求項8に記載の電機子。
  10. 前記リング部には、周方向に沿って環状に構成されると共に軸方向一方側に向けて突出し、且つ、軸方向他方側から軸方向一方側に向かうに従って拡径するガイド壁が設けられ、
    前記各渡り線は、前記ガイド壁の外周面に沿って配索されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の電機子。
  11. 前記各巻線の端末部は、前記リング部の軸方向他方側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の電機子。
  12. 前記渡り線逃がし部の底部には、前記リング部の軸方向に沿って冷却孔が貫通形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の電機子。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の電機子と、
    前記電機子の径方向外側に回転可能に設けられた回転子と、
    前記回転子と一体回転可能に連結されたファンと、
    を備えたことを特徴とするファンモータ。
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