JP2005143247A - ブラシレスモータ、電動ファン装置、及びブラシレスモータの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻線の結線を容易にできるブラシレスモータ、電動ファン装置、及びブラシレスモータの製造方法を提供すること。
【解決手段】ブラシレスモータは、それぞれステータコイル23が巻装された複数のティース部27及び該ティース部27が固定されるコア部とから構成されるステータコア21を備える。また、ステータコイル23(巻線)の端部25を接続する結線用ターミナル22は、ステータコア21の径方向に突出形成された第1〜第4結線用爪部31b〜34bを有する。そして、ステータコイル23の端部25をステータコア21の軸方向に突出させ、突出させたステータコイル23の端部25に、結線用ターミナル22をステータコア21に対して周方向に回転させることにより、第1〜第4結線用爪部31b〜34bを係止させて、ステータコイル23の端部25の結線を行った。
【選択図】 図3
【解決手段】ブラシレスモータは、それぞれステータコイル23が巻装された複数のティース部27及び該ティース部27が固定されるコア部とから構成されるステータコア21を備える。また、ステータコイル23(巻線)の端部25を接続する結線用ターミナル22は、ステータコア21の径方向に突出形成された第1〜第4結線用爪部31b〜34bを有する。そして、ステータコイル23の端部25をステータコア21の軸方向に突出させ、突出させたステータコイル23の端部25に、結線用ターミナル22をステータコア21に対して周方向に回転させることにより、第1〜第4結線用爪部31b〜34bを係止させて、ステータコイル23の端部25の結線を行った。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ブラシレスモータ、電動ファン装置、及びブラシレスモータの製造方法に関するものである。
従来、エンジン冷却用の電動ファン装置等に用いられるブラシレスモータとして、環状のコア部にティース部が一体形成されたステータコアを備え、そのティース部にステータコイルが巻装されたものが知られている。しかし、このようなブラシレスモータでは、ステータコイルを巻装するために巻線をティース部に巻き付ける際に、ティース部間等に巻線を通すために余分な隙間が必要なため、巻線の線積率が低下していた。
そこで、巻線の線積率を向上させるために、ステータコアからティース部を分割し、それぞれのティース部に巻線を巻回してステータコイルを形成してからステータコアのコア部に組付ける分割コアが採用されている(例えば、特許文献1)。
特表2001−527376号公報(p7〜p10,図6)
ところで、分割コアを採用すると、ティース部ごとにステータコイルを巻装するので、ティース部毎にステータコイル(巻線)の端部が2箇所ずつ生じる。従って、ティース部が一体になったステータコアにステータコイルを巻装する場合と比べて、ステータコイルを並列接続するための回路にステータコイルの端部を結線する必要があるため手間がかかっていた。また、電動ファン装置には、薄型のブラシレスモータが用いられるために、特許文献1に示すブラシレスモータのように、多極、多スロット(文献内では、8極、12スロット(即ち、ティース部が12個))にして薄型にする必要がある。しかし、スロット数(即ち、ティース部の数)を増加するとステータコイルの結線箇所が増加するので、一層巻線の結線に手間がかかっていた。
さらに、ステータコイルの端部はステータコイルから引き出して突出させているので、ティース部毎に、ステータコアの径方向又は周方向におけるステータコイルの端部の位置が異なる。このため、結線箇所の位置が不確定となり、ステータコイルの端部を結線する工程を自動化するには適していない、即ち、手作業で行わなくてはならないという問題があった。従って、分割コアを採用したブラシレスモータを電動ファン装置に用いるには、ステータコイルの結線する工程に手間及び時間がかかっていた。
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、巻線の結線が容易なブラシレスモータ、電動ファン装置及びブラシレスモータの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、それぞれステータコイルが巻装された複数のティース部及び該ティース部が固定されるコア部を有するステータコアと、前記ステータコアの外側に配置されるマグネットを有し、前記ステータコイルが通電されることにより前記ステータコアに対して相対回転するロータと、前記ステータコイルの端部を、U相の駆動電流が流れるU相端部、V相の駆動電流が流れるV相端部、W相の駆動電流が流れるW相端部又は中性点のいずれかに結線する結線用部材とを備えたブラシレスモータにおいて、前記各ステータコイルは、その端部が前記ステータコアの軸方向に突出するように巻装され、前記結線用部材は、前記各ステータコイルの端部と前記ステータコアの周方向においてそれぞれ係止するように前記ステータコアの径方向に突出形成された係止部を有することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記結線用部材は、前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をU相端部に結線するU相結線用リングと、前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をW相端部に結線するW相結線用リングと、前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をV相端部に結線するV相結線用リングと、前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部を中性点に結線する中性点結線用リングとを有し、前記U相結線用リングと前記W相結線用リングと前記V相結線用リングと前記中性点結線用リングとが樹脂材料によりモールドされることにより互いに絶縁状態で配置固定されたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記U相結線用リングと、前記W相結線用リングと、前記V相結線用リングは、前記ティース部に巻装されて前記ステータコアの軸方向に突出するステータコイルと干渉しないように、前記ステータコイルよりも前記ステータコアの径方向内側に配置固定され、前記中性点結線用リングは、前記U相結線用リングと、前記W相結線用リングと、前記V相結線用リングよりも径方向外側に配置固定されたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記各係止部は、周方向において同一方向に屈曲する鉤形状に形成されたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ステータコイルの端部は、前記ステータコアに対して前記ステータコアの周方向に沿って回転された前記結線用部材の各係止部にそれぞれ係止されることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、それぞれステータコイルが巻装された複数のティース部及び該ティース部が固定されるコア部を有するステータコアと、前記ステータコアの外側に配置されるマグネットを有し、前記ステータコイルが通電されることにより前記ステータコアに対して相対回転するロータと、前記ステータコイルの端部を、U相の駆動電流が流れるU相端部、V相の駆動電流が流れるV相端部、W相の駆動電流が流れるW相端部又は中性点のいずれかに結線する結線用部材と、前記ロータに固定され、前記ロータの回転に基づいて回転するファンとを備えた電動ファン装置において、前記各ステータコイルは、その端部が前記ステータコアの軸方向に突出するように巻装され、前記結線用部材は、前記各ステータコイルの端部と前記ステータコアの周方向においてそれぞれ係止するように前記ステータコアの径方向に突出形成された係止部を有することを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記結線用部材は、前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をU相端部に結線するU相結線用リングと、前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をW相端部に結線するW相結線用リングと、前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をV相端部に結線するV相結線用リングと、前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部を中性点に結線する中性点結線用リングとを有し、前記U相結線用リングと前記W相結線用リングと前記V相結線用リングと前記中性点結線用リングとが樹脂材料によりモールドされることにより互いに絶縁状態で配置固定されたことを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記U相結線用リングと、前記W相結線用リングと、前記V相結線用リングは、前記ティース部に巻装されて前記ステータコアの軸方向に突出するステータコイルと干渉しないように、前記ステータコイルよりも前記ステータコアの径方向内側に配置固定され、前記中性点結線用リングは、前記U相結線用リングと、前記W相結線用リングと、前記V相結線用リングよりも径方向外側に配置固定されたことを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6〜請求項8のうちいずれか一項に記載の発明において、前記各係止部は、前記ステータコアの周方向において同一方向に屈曲する鉤形状に形成されたことを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項6〜請求項9のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ステータコイルの端部は、前記ステータコアに対して前記ステータコアの周方向に沿って回転された前記結線用部材の各係止部にそれぞれ係止されることを要旨とする。
請求項11に記載の発明は、それぞれステータコイルが巻装されたティース部及び該ティース部が固定されるコア部を有するステータコアと、前記ステータコアの外側に配置されたマグネットを有し、前記ステータコイルが通電されることにより前記ステータコアに対して相対回転するロータと、前記ステータコイルの端部を、U相の駆動電流が流れるU相端部、V相の駆動電流が流れるV相端部、W相の駆動電流が流れるW相端部又は中性点のいずれかに結線する結線用部材とを備えたブラシレスモータの製造方法において、前記結線用部材は、前記ステータコアの径方向に突出形成された係止部を有し、前記各ステータコイルの端部をステータコアの軸方向に突出させ、前記結線用部材を前記ステータコアに対して周方向に回転させることにより、突出させた各ステータコイルの端部を前記係止部に係止させたことを要旨とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記各係止部は、周方向において同一方向に屈曲する鉤形状に形成され、前記結線用部材を前記ステータコアに対して前記ステータコアの周方向に沿って回転させることにより、前記ステータコイルの端部を前記係止部にそれぞれ係止させた後、前記係止部をかしめて、前記ステータコイルの端部を固定したことを要旨とする。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記係止部をかしめて固定した前記ステータコイルの端部を前記係止部に溶接することにより結線したことを要旨とする。
(作用)
請求項1、請求項6又は請求項11のいずれか一項に記載の発明によれば、ステータコイルの端部の径方向の位置又は周方向の位置が異なっても、結線用部材を周方向に回転させることで、全てのステータコイルの端部を係止部にそれぞれ係止させることができる。従って、結線箇所の位置を確定でき、ステータコイルの端部(即ち、巻線の端部)を結線する工程の自動化が容易となる。また、ステータコイルの端部が多くなっても、ステータコアに対してその周方向に結線用部材を回転させることでステータコイルの端部と係止部とを確実に係止させ、結線箇所の位置を確定できるので、結線する工程にかかる手間及び時間を短縮することができる。
(作用)
請求項1、請求項6又は請求項11のいずれか一項に記載の発明によれば、ステータコイルの端部の径方向の位置又は周方向の位置が異なっても、結線用部材を周方向に回転させることで、全てのステータコイルの端部を係止部にそれぞれ係止させることができる。従って、結線箇所の位置を確定でき、ステータコイルの端部(即ち、巻線の端部)を結線する工程の自動化が容易となる。また、ステータコイルの端部が多くなっても、ステータコアに対してその周方向に結線用部材を回転させることでステータコイルの端部と係止部とを確実に係止させ、結線箇所の位置を確定できるので、結線する工程にかかる手間及び時間を短縮することができる。
請求項2又は請求項7に記載の発明によれば、U相結線用リングとW相結線用リングとV相結線用リングと中性点結線用リングとは互いに絶縁状態に保たれて固定されているので、結線用部材の配置が容易となる。また、ステータコアに対して、U相結線用リングとW相結線用リングとV相結線用リングと中性点結線用リングを絶縁状態に保ったまま結線用部材を回転させることが容易にできる。
請求項3又は請求項8に記載の発明によれば、ステータコアの軸方向において、ステータコイルの長さ寸法の範囲内に少なくともU相結線用リング、W相結線用リング、V相結線用リングの一部を収容することができるので、ブラシレスモータの軸方向の長さ寸法を短くすることができる。
請求項4又は請求項9に記載の発明によれば、ステータコアの径方向において巻線の端部の位置に多少のばらつきがあったとしても、全てのステータコイルの端部を鉤状に形成された係止部に引っ掛けることができ、全てのステータコイルの端部を係止部と確実に係止させることができる。従って、ステータコイルの端部を確実且つ短時間で結線することができる。
請求項5又は請求項10に記載の発明によれば、ステータコイルの端部がステータコアの周方向において、その位置が若干ずれていても、全てのステータコイルの端部を係止部と確実に係止させることができる。従って、ステータコイルの端部を確実且つ短時間で結線することができる。
請求項12に記載の発明によれば、ステータコアの径方向又は周方向においてステータコイルの端部の位置に多少のばらつきがあったとしても、全てのステータコイルの端部を鉤状に形成された係止部に引っ掛け、係止させることができる。従って、ステータコイルの端部を確実且つ短時間で結線することができる。また、係止させた後、係止部をかしめて全てのステータコイルの端部を固定するので、確実に結線することができる。
請求項13に記載の発明によれば、鉤形状に形成された係止部をかしめて固定したステータコイルの端部を溶接することによりステータコイルの端部を結線した。このため、溶接する際、係止部とステータコイルの端部の位置関係がずれることがなく、確実に結線することができる。
本発明によれば、巻線の結線が容易なブラシレスモータ、電動ファン装置、及びブラシレスモータの製造方法を提供することができる。
以下、本発明をエンジン冷却用の電動ファン装置1に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、電動ファン装置1は、ブラシレスモータ11を備えている。ブラシレスモータ11は、ロータ12とステータ13から構成されている。ロータ12は、有底筒形状のヨーク14を備えており、該ヨーク14には、ファン15が固定されている。また、ヨーク14の内側にはマグネット16が固定されている。そして、該ヨーク14の中央部には、回転軸17が一体回転可能に固定されている。前記ステータ13は、センターピース18を備えている。該センターピース18の略中央部には、円筒状の支持部19が形成されている。そして、該支持部19の内側には、軸受20が固着されており、該軸受20により、前記回転軸17が回転可能に支持されている。従って、ロータ12(及びロータ12に固定されたファン15)は、ステータ13に対して回転可能に軸支されている。
図1に示すように、電動ファン装置1は、ブラシレスモータ11を備えている。ブラシレスモータ11は、ロータ12とステータ13から構成されている。ロータ12は、有底筒形状のヨーク14を備えており、該ヨーク14には、ファン15が固定されている。また、ヨーク14の内側にはマグネット16が固定されている。そして、該ヨーク14の中央部には、回転軸17が一体回転可能に固定されている。前記ステータ13は、センターピース18を備えている。該センターピース18の略中央部には、円筒状の支持部19が形成されている。そして、該支持部19の内側には、軸受20が固着されており、該軸受20により、前記回転軸17が回転可能に支持されている。従って、ロータ12(及びロータ12に固定されたファン15)は、ステータ13に対して回転可能に軸支されている。
前記支持部19の外周面には、マグネット16の内側に配置されるように、ステータコア21が固着されている。前記ステータコア21の軸方向における側面には、結線用部材としての結線用ターミナル22が配置されている。ステータコア21には、ステータコイル23が巻装されており、前記結線用ターミナル22によりステータコイル23の端部25が図示しない駆動回路に結線されている。そして、結線用ターミナル22を介してステータコイル23に電流が流れることにより、ロータ12及びファン15が回転するようになっている。
以下、ステータコア21及び結線用ターミナル22について詳述する。
前記ステータコア21は、コアシートが複数枚積層されることにより構成されている。ステータコア21は、図2に示すように、略円筒形状のコア部26と、複数(本実施形態では、12個)のティース部27とを備えている。コア部26の外周縁には、外径方向に開口する切欠部26aが等角度間隔に複数(本実施形態では、12箇所)形成されており、該切欠部26aにティース部27が嵌着されるようになっている。前記切欠部26aは、外周縁に近づくに従って狭小となっており、嵌着されたティース部27が径方向外方に抜けないように形成されている。
前記ステータコア21は、コアシートが複数枚積層されることにより構成されている。ステータコア21は、図2に示すように、略円筒形状のコア部26と、複数(本実施形態では、12個)のティース部27とを備えている。コア部26の外周縁には、外径方向に開口する切欠部26aが等角度間隔に複数(本実施形態では、12箇所)形成されており、該切欠部26aにティース部27が嵌着されるようになっている。前記切欠部26aは、外周縁に近づくに従って狭小となっており、嵌着されたティース部27が径方向外方に抜けないように形成されている。
前記ティース部27は、コア部26に嵌着されたときに、径方向外側に放射状に延びるように形成されたティース本体27aと、ティース本体27aの一方の先端に設けられ、ステータコア21の周方向に延出形成された先端部27bと、他方の先端に設けられ、ステータコア21の径方向に延出形成された突出部27cとからなる。前記突出部27cは、コア部26にティース部27を組付けるために、前記切欠部26aに嵌着可能な形状に形成されている。即ち、突出部27cは、切欠部26aの形状に対応するように、突出部27cの先端に近づくに従って幅広になっており、前記切欠部26aと径方向において係合するように形成されている。
前記ティース本体27aには、絶縁材料からなるインシュレータ28が被覆されるようになっており、当該インシュレータ28を介して巻線24がティース本体27aに巻回されている(即ち、ステータコイル23が巻装されている)。また、このインシュレータ28には、ステータコイル23の端部25(即ち、巻線24の端部25)を掛けるためにフック状に形成された第1仮固定用爪部29と第2仮固定用爪部30が形成されている。そして、インシュレータ28がティース本体27aに取り付けられると、第1仮固定用爪部29は、図2に示すようにティース部27の先端部27b近傍に配置され、第2仮固定用爪部30は、ティース部27の突出部27c近傍に配置されるようになっている。この第1仮固定用爪部29及び第2仮固定用爪部30には、巻線24がそれぞれ引っ掛けられ、ティース部27の一側面側にステータコイル23の端部25を突出させるようになっている。従って、第1仮固定用爪部29及び第2仮固定用爪部30に引っ掛けられてからステータコイル23の端部25はステータコア21の側面に突出するようになっているので、突出したステータコイル23の端部25は第1仮固定用爪部29及び第2仮固定用爪部30により仮固定されて、その移動がほぼ規制されるようになっている。
そして、各ステータコイル23の端部25がステータコア21の同一側面側に突出するように、各ティース部27は、コア部26に嵌着されるようになっている。このように嵌着させることで、ステータコア21の外周縁側に配置される(第1仮固定用爪部29により仮固定される)ステータコイル23の端部25(以下、この端部25を特に区別する場合には「ステータコイル23の始端部25a」という)は同一円周上に配置されるようにステータコア21の一側面側に突出する。また、ステータコア21の内周縁側に配置される(第2仮固定用爪部30により仮固定される)ステータコイル23の端部25(以下、この端部25を特に区別する場合には「ステータコイル23の終端部25b」という)は、ステータコイル23の始端部25aが配置された円周と同心円上に配置されるようにステータコア21の一側面側に突出する。尚、ステータコイル23の端部25は、ステータコア21の軸方向において同じ位置となるように突出する。
そして、このように突出したステータコイル23の端部25は、結線用ターミナル22により結線されるようになっている(図4参照)。この結線用ターミナル22は、ステータコイル23の端部25を中性点に結線する中性点結線用リング31と、ステータコイル23の端部25をU相の駆動電流が流れる端部(以下、「U相端部」という)に結線するU相結線用リングとを備える。また、結線用ターミナル22は、ステータコイル23の端部25をW相の駆動電流が流れる端部(以下、「W相端部」という)に結線するW相結線用リング33と、ステータコイル23の端部25をV相の駆動電流が流れる端部(以下、「V相端部」という)に結線するV相結線用リング34とを備えている。尚、互いに所定の位相差を有するU相、W相、V相の駆動電流が図示しない駆動回路からステータコイル23にそれぞれ供給されることにより回転磁界が発生し、該回転磁界によりロータ12が回転駆動されるようになっている。
前記中性点結線用リング31は、導電性材料からなり、円環状に形成されている。そして、前記中性点結線用リング31は、その外周縁から放射状に第1凸部31aが等角度間隔に延出形成されている。第1凸部31aの数は、中性点に結線されるステータコイル23の端部25の数に対応している(即ち、本実施形態では、第1凸部31aは12箇所に形成されている)。そして、各第1凸部31aの先端には、ステータコイル23の端部25と係止する係止部としての第1結線用爪部31bが形成されている。
第1結線用爪部31bは、中性点結線用リング31がステータコア21に対して回転したときにステータコイル23の端部25と係止するように、第1凸部31aの先端から径方向外方に突出形成されている。より詳しくは、各第1結線用爪部31bは、第1凸部31aの先端から径方向外方に突出形成され、かつ、ステータコア21の周方向において同一方向に屈曲する鉤形状に形成されている。つまり、各第1結線用爪部31bは、中性点結線用リング31が周方向に回転したときにそれぞれステータコイル23の端部25を引っ掛け、第1結線用爪部31bの屈曲箇所においてステータコイル23の端部25と係止するように形成されている。また、各第1結線用爪部31bは、ステータコイル23の端部25を第1結線用爪部31bの屈曲箇所に係止させた状態で、中性点結線用リング31の径方向内側に第1結線用爪部31bをかしめることで、ステータコイル23の端部25をかしめ固定することが可能なように形成されている。
前記U相結線用リング32は、導電性材料からなり、円環状に形成されている。また、図4(b)に示すように、径方向の長さ寸法よりも軸方向の長さ寸法が長く形成されており、U相結線用リング32の外径は、前記中性点結線用リング31の内径よりも小さく形成されている。そして、U相結線用リング32は、軸方向上端部から第2凸部32aが等角度間隔に延出形成されている。この第2凸部32aは、径方向外側に向かって放射状に延出形成されており、第2凸部32aの数は、U相端部に結線されるステータコイル23の端部25の数に対応している(即ち、本実施形態では、4箇所に形成されている)。各第2凸部32aの先端には、ステータコイル23の端部25と係止する係止部としての第2結線用爪部32bが形成されている。
第2結線用爪部32bは、U相結線用リング32がステータコア21に対してその周方向に回転されたときにステータコイル23の端部25と係止するように、第2凸部32aの先端から径方向外方に突出形成されている。より詳しくは、各第2結線用爪部32bは、第2凸部32aの先端から径方向外方に突出形成され、かつ、ステータコア21の周方向において、同一方向に屈曲する鉤形状に形成されている。つまり、各第2結線用爪部32bは、U相結線用リング32が周方向に回転したときにそれぞれステータコイル23の端部25を引っ掛け、第2結線用爪部32bの屈曲箇所においてステータコイル23の端部25と係止するように形成されている。また、各第2結線用爪部32bは、ステータコイル23の端部25を第2結線用爪部32bの屈曲箇所に係止させた状態で、U相結線用リング32の径方向内側に第2結線用爪部32bをかしめることで、ステータコイル23の端部25をかしめ固定することが可能なように形成されている。尚、第2結線用爪部32bは、中性点結線用リング31の中心と、U相結線用リング32の中心とを一致させて配置した場合に、中性点結線用リング31の内周よりも内側に配置されるように形成されている。また、軸方向における第2結線用爪部32bの位置は、中性点結線用リング31の中心とU相結線用リング32の中心とを一致させて配置した場合に、前記第1結線用爪部31bの位置と略一致する位置に配置されるようになっている。
前記W相結線用リング33は、導電性材料からなり、円環状に形成されている。また、図4(b)に示すように、径方向の長さ寸法よりも軸方向の長さ寸法が長く形成されており、W相結線用リング33の外径は、前記U相結線用リング32の内径よりも僅かに小さく形成されている。尚、W相結線用リング33の軸方向の長さ寸法は、U相結線用リング32の軸方向の長さ寸法と一致するように形成されている。そして、W相結線用リング33は、軸方向上端部から第3凸部33aが等角度間隔に延出形成されている。この第3凸部33aは、径方向外側に向かって放射状に延出形成されており、第3凸部33aの数は、W相端部に結線されるステータコイル23の端部25の数に対応している(即ち、本実施形態では、4箇所に形成されている)。各第3凸部33aの先端には、ステータコイル23の端部25と係止する係止部としての第3結線用爪部33bが形成されている。
第3結線用爪部33bは、W相結線用リング33がステータコア21に対してその周方向に回転されたときにステータコイル23の端部25と係止するように、第3凸部33aの先端から径方向外方に突出形成されている。より詳しくは、各第3結線用爪部33bは、第3凸部33aの先端から径方向外方に突出形成され、かつ、ステータコア21の周方向において、同一方向に屈曲する鉤形状に形成されている。つまり、各第3結線用爪部33bは、W相結線用リング33が周方向に回転したときにそれぞれステータコイル23の端部25を引っ掛け、第3結線用爪部33bの屈曲箇所においてステータコイル23の端部25と係止するように形成されている。また、各第3結線用爪部33bは、ステータコイル23の端部25を第3結線用爪部33bの屈曲箇所に係止させた状態で、W相結線用リング33の径方向内側に第3結線用爪部33bをかしめることで、ステータコイル23の端部25をかしめ固定することが可能なように形成されている。
尚、第3結線用爪部33bは、中性点結線用リング31の中心とW相結線用リング33の中心を一致させて配置した場合に、中性点結線用リング31の内周よりも内側に配置されるように形成されている。また、第3結線用爪部33bは、U相結線用リング32の中心とW相結線用リング33の中心を一致させて配置した場合に、第2結線用爪部32bが配置される円周上に配置されるように形成されている。また、軸方向における第3結線用爪部33bの位置は、中性点結線用リング31の中心とW相結線用リング33の中心とを一致させて配置した場合に、前記第1結線用爪部31bの位置と略一致する位置に配置されるようになっている。同様に、軸方向における第3結線用爪部33bの位置は、U相結線用リング32の中心とW相結線用リング33の中心とを一致させて配置した場合に、前記第2結線用爪部32bの位置と略一致する位置に配置されるようになっている。従って、W相結線用リング33は、U相結線用リング32に対して周方向に所定角度回転させて配置されている。
前記V相結線用リング34は、導電性材料からなり、円環状に形成されている。また、図4(b)に示すように、径方向の長さ寸法よりも軸方向の長さ寸法が長く形成されており、V相結線用リング34の外径は、前記W相結線用リング33の内径よりも僅かに小さく形成されている。尚、V相結線用リング34の軸方向の長さ寸法は、U相結線用リング32の軸方向の長さ寸法と一致するように形成されている。そして、V相結線用リング34は、軸方向上端部から第4凸部34aが等角度間隔に延出形成されている。この第4凸部34aは、径方向外側に向かって放射状に延出形成されており、第4凸部34aの数は、V相端部に結線されるステータコイル23の端部25の数に対応している(即ち、本実施形態では、4箇所に形成されている)。各第4凸部34aの先端には、ステータコイル23の端部25と係止する係止部としての第4結線用爪部34bが形成されている。
第4結線用爪部34bは、V相結線用リング34がステータコア21に対してその周方向に回転されたときにステータコイル23の端部25と係止するように、第4凸部34aの先端から径方向外方に突出形成されている。より詳しくは、各第4結線用爪部34bは、第4凸部34aの先端から径方向外方に突出形成され、かつ、ステータコア21の周方向において同一方向に屈曲する鉤形状に形成されている。つまり、各第4結線用爪部34bは、V相結線用リング34が周方向に回転したときにそれぞれステータコイル23の端部25を引っ掛け、第4結線用爪部34bの屈曲箇所においてステータコイル23の端部25と係止するように形成されている。また、各第4結線用爪部34bは、ステータコイル23の端部25を第4結線用爪部34bの屈曲箇所に係止させた状態で、V相結線用リング34の径方向内側に第4結線用爪部34bをかしめることで、ステータコイル23の端部25をかしめ固定することが可能なように形成されている。
尚、第4結線用爪部34bは、中性点結線用リング31の中心とV相結線用リング34の中心を一致させて配置した場合に、中性点結線用リング31の内周よりも内側に配置されるように形成されている。また、第4結線用爪部34bは、U相結線用リング32及びW相結線用リング33の中心とV相結線用リング34の中心を一致させて配置した場合に、第2結線用爪部32b及び第3結線用爪部33bが配置される円周上に配置されるように形成されている。また、軸方向における第4結線用爪部34bの位置は、中性点結線用リング31の中心とV相結線用リング34の中心とを一致させて配置した場合に、前記第1結線用爪部31bの位置と略一致する位置に配置されるようになっている。同様に、軸方向における第4結線用爪部34bの位置は、U相結線用リング32及びW相結線用リング33の中心とV相結線用リング34の中心とを一致させて配置した場合に、前記第4結線用爪部34bの位置と略一致する位置に配置されるようになっている。従って、V相結線用リング34は、U相結線用リング32及びW相結線用リング33に対して周方向に所定角度回転させて配置されている。
そして、前記結線用ターミナル22は、中性点結線用リング31、U相結線用リング32、W相結線用リング33及びV相結線用リング34の中心を一致させた状態で絶縁材料による樹脂モールドを行うことにより形成されている。尚、前記結線用ターミナル22において、中性点結線用リング31は、一番外側に配置固定され、その内側にU相結線用リング32が配置固定されている。また、結線用ターミナル22において、前記U相結線用リング32の内側にW相結線用リング33が配置固定され、そのW相結線用リング33の内側にV相結線用リング34が配置固定されるようになっている。即ち、直径が大きいものほど外側に配置固定されるようになっている。
また、前記結線用ターミナル22において、W相結線用リング33は、その第3結線用爪部33bがU相結線用リング32の第2結線用爪部32bと干渉しないように、U相結線用リング32に対して周方向に所定角度回転して配置固定されている。具体的には、W相結線用リング33は、U相結線用リング32に対して周方向に30度回転して配置固定されている。また、前記結線用ターミナル22において、V相結線用リング34は、その第4結線用爪部34bがU相結線用リング32の第2結線用爪部32b及びW相結線用リング33の第3結線用爪部33bと干渉しないように、U相結線用リング32及びW相結線用リング33に対して周方向に所定角度回転して配置固定されている。具体的には、V相結線用リング34は、U相結線用リング32に対して周方向に60度回転し、W相結線用リング33に対して周方向に30度回転して配置固定されている。従って、図4(a)に示すように、第2結線用爪部32b〜第4結線用爪部34bは、互いに30度間隔離れて配置固定される。
また、軸方向の長さ寸法を長くして径方向の長さ寸法を短く形成したU相結線用リング32、W相結線用リング33、V相結線用リング34を、中性点結線用リング31よりも径方向内側に配置して樹脂モールドすることで、結線用ターミナル22の径方向内側には、軸方向に突出する環状凸部22aが形成される(図4(b)参照)。そして、図1に示すように、ステータコア21の側面に結線用ターミナル22を配置したとき、環状凸部22aは、ステータコア21の軸方向に突出するステータコイル23に干渉しないように、ステータコイル23よりも径方向内側に配置されるようになっている。
さらに、前記結線用ターミナル22の周方向において、第1〜第4結線用爪部31b〜34bの屈曲方向が一致するように、中性点結線用リング31、U相結線用リング32、W相結線用リング33及びV相結線用リング34は配置固定されている。即ち、第1〜第4結線用爪部31b〜34bの先端部分が周方向において同一方向を指すように配置固定されている。
このように構成された結線用ターミナル22により、ステータコア21の一側面側に突出するように仮固定されたステータコイル23の端部25は、U相端部、W相端部、V相端部又は中性点のいずれかに結線されるようになっている。
次に、ステータコイル23の端部25(即ち、巻線24の端部25)を結線する結線方法について説明する。
図5に示すように、ステータコイル23が巻装されたティース部27をコア部26に嵌着させ、ステータコア21の一側面側からステータコイル23の端部25が突出するようにさせたステータコア21の側面に結線用ターミナル22を配置する。
図5に示すように、ステータコイル23が巻装されたティース部27をコア部26に嵌着させ、ステータコア21の一側面側からステータコイル23の端部25が突出するようにさせたステータコア21の側面に結線用ターミナル22を配置する。
即ち、結線用ターミナル22を、ステータコア21の中心軸線と結線用ターミナル22の中心軸線とを一致させつつ、ステータコイル23の端部25が突出しているステータコア21の側面と対向させる。そして、ステータコア21の軸方向におけるステータコイル23の端部25の位置が第1〜第4結線用爪部31b〜34bの位置と略一致するまで、結線用ターミナル22を、軸方向に沿ってステータコア21の側面方向に向かって移動させる。
移動させた後、図6の矢印方向に示すように、ステータコア21に対して反時計回りに結線用ターミナル22を周方向に回転させる。即ち、第1〜第4結線用爪部31b〜34bがステータコイル23の端部25を引っ掛けることができるように(つまり、第1〜第4結線用爪部31b〜34bの先端方向に)、ステータコア21に対して結線用ターミナル22を回転させている。このように回転させることで、第1〜第4結線用爪部31b〜34bは周方向において同一方向に屈曲する鉤形状であるので、径方向においてステータコイル23の端部25の位置に多少のずれがあったとしても、各ステータコイル23の端部25は、第1〜第4結線用爪部31b〜34bにそれぞれ引っ掛かる。
そして、そのまま、ステータコア21に対して結線用ターミナル22を周方向に回転させることで、周方向においてステータコイル23の端部25の位置に多少のずれがあったとしても、全てのステータコイル23の端部25が、第1〜第4結線用爪部31b〜34bの屈曲箇所と確実に係止する(図7参照)。
全てのステータコイル23の端部25を第1〜第4結線用爪部31b〜34bと係止させた後、第1〜第4結線用爪部31b〜34bを径方向内側にかしめて、ステータコイル23の端部25をかしめ固定する(図8参照、尚、図8では、ステータコイル23の始端部25aについて図示している)。そして、この状態で、各第1〜第4結線用爪部31b〜34bに対してそれぞれアーク溶接を行う。ステータコイル23の端部25は結線可能なように予め剥かれているので、アーク溶接を行うことにより全てのステータコイル23の始端部25aは、図3に示すように、第1結線用爪部31bに溶接されて中性点に結線される。また、第2結線用爪部32bに溶接されたステータコイル23の終端部25bは、U相端部に結線され、第3結線用爪部33bに溶接されたステータコイル23の終端部25bは、W相端部に結線され、第4結線用爪部34bに溶接されたステータコイル23の終端部25bは、V相端部に結線される。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の特徴を有する。
(1)結線用ターミナル22には、ステータコイル23の端部25(即ち、巻線24の端部25)と周方向において係止するように径方向に突出する第1〜第4結線用爪部31b〜34bが設けられている。このため、ティース部27毎に、径方向又は周方向におけるステータコイル23の端部25の位置が多少異なっていても、結線用ターミナル22を周方向に回転させることで、全てのステータコイル23の端部25を第1〜第4結線用爪部31b〜34bにそれぞれ係止させることができる。従って、結線箇所の位置を確定でき、ステータコイル23の端部25を結線する工程の自動化が容易となる。また、ステータコイル23の端部25が多くなっても、ステータコア21に対してその周方向に結線用ターミナル22を回転させることでステータコイル23の端部25と係止部とを確実に係止させ、結線箇所の位置を確定できるので、結線する工程にかかる手間及び時間を短縮することができる。
(1)結線用ターミナル22には、ステータコイル23の端部25(即ち、巻線24の端部25)と周方向において係止するように径方向に突出する第1〜第4結線用爪部31b〜34bが設けられている。このため、ティース部27毎に、径方向又は周方向におけるステータコイル23の端部25の位置が多少異なっていても、結線用ターミナル22を周方向に回転させることで、全てのステータコイル23の端部25を第1〜第4結線用爪部31b〜34bにそれぞれ係止させることができる。従って、結線箇所の位置を確定でき、ステータコイル23の端部25を結線する工程の自動化が容易となる。また、ステータコイル23の端部25が多くなっても、ステータコア21に対してその周方向に結線用ターミナル22を回転させることでステータコイル23の端部25と係止部とを確実に係止させ、結線箇所の位置を確定できるので、結線する工程にかかる手間及び時間を短縮することができる。
(2)U相結線用リング32と、W相結線用リング33と、V相結線用リング34と、中性点結線用リング31とを樹脂材料によりモールドし、互いに絶縁状態で配置固定した。このため、U相結線用リング32と、W相結線用リング33と、V相結線用リング34と、中性点結線用リング31とを互いに絶縁状態に保つことができるので、結線用ターミナル22の配置が容易となる。また、ステータコア21に対して、U相結線用リング32と、W相結線用リング33と、V相結線用リング34と、中性点結線用リング31を絶縁状態に保ったまま結線用ターミナル22を回転させることが容易にでき、ステータコイル23の端部25を第1〜第4結線用爪部31b〜34bに係止させる工程の自動化が容易となる。
(3)各第1〜第4結線用爪部31b〜34bを、周方向において同一方向に屈曲する鉤形状に形成した。このため、ステータコア21の径方向においてステータコイル23の端部25の位置に多少のばらつきがあったとしても、全てのステータコイル23の端部25を鉤状に形成された第1〜第4結線用爪部31b〜34bに引っ掛けることができ、全てのステータコイル23の端部25を第1〜第4結線用爪部31b〜34bと確実に係止させることができる。従って、ステータコイル23の端部25を確実且つ短時間で結線することができる。
(4)結線用ターミナル22を、ステータコア21に対して回転させることにより第1〜第4結線用爪部31b〜34bをステータコイル23の端部25にそれぞれ係止させた。このため、ステータコイル23の端部25の位置がステータコア21の周方向において若干ずれていても、全てのステータコイル23の端部25を第1〜第4結線用爪部31b〜34bに係止させることが確実にできる。従って、ステータコイル23の端部25を確実且つ短時間で結線することができる。
(5)前記結線用ターミナル22を周方向に回転させることにより、周方向において同一方向に屈曲する鉤形状に形成された各第1〜第4結線用爪部31b〜34bをステータコイル23の端部25にそれぞれ係止させた後、第1〜第4結線用爪部31b〜34bをかしめて、ステータコイル23の端部25を固定した。このため、ステータコア21の径方向又は周方向においてステータコイル23の端部25の位置に多少のばらつきがあったとしても、全てのステータコイル23の端部25を鉤状に形成された第1〜第4結線用爪部31b〜34bに引っ掛け、係止させることができる。従って、ステータコイル23の端部25を確実且つ短時間で結線することができる。また、係止させた後、第1〜第4結線用爪部31b〜34bをかしめて全てのステータコイル23の端部25を固定するので、確実に結線することができる。
(6)鉤形状に形成された第1〜第4結線用爪部31b〜34bをかしめて固定したステータコイル23の端部25を溶接することにより結線した。このため、溶接する際、第1〜第4結線用爪部31b〜34bとステータコイル23の端部25の位置関係がずれることがなく、確実、かつ容易に結線することができる。
(7)中性点と結線するステータコイル23の始端部25aは、第1結線用爪部31bと同一円周上に配置された。このため、ステータコア21に対して結線用ターミナル22を回転させることにより、第1結線用爪部31bをステータコイル23の始端部25aにそれぞれ係止させることができる。従って、ステータコア21の周方向における結線用ターミナル22の位置決めが容易となり、ステータコイル23の端部の結線を短時間でできる。また、ステータコア21に対する結線用ターミナル22の位置決めが容易となるので、機械による自動化に適している。
(8)U相端部、W相端部、V相端部の何れかと結線するステータコイル23の終端部25bは同一円周上に配置されるようにステータコア21の軸方向に突出し、また、第2〜第4結線用爪部32b〜34bも、該円周上に配置されるように形成されている。このため、ステータコア21に対して結線用ターミナル22を回転させることにより、第1〜第4結線用爪部31b〜34bを各ステータコイル23の終端部25bにそれぞれ係止させることができる。従って、ステータコア21の周方向における結線用ターミナル22の位置決めを特にしなくても良くなり、巻線24の結線する工程にかかる時間を短縮することができる。また、ステータコイル23の端部25が多くても、ステータコア21に対する結線用部材の位置決めが容易となるので、機械による自動化に適している。
(9)軸方向の長さ寸法を長くして径方向の長さ寸法を短く形成したU相結線用リング32、W相結線用リング33、V相結線用リング34を、中性点結線用リング31よりも径方向内側に配置して樹脂モールドすることで、結線用ターミナル22の径方向内側に、軸方向に突出する環状凸部22aを形成した。そして、ステータコア21の側面に結線用ターミナル22を配置するとき、該環状凸部22a(即ち、U相結線用リング32、W相結線用リング33、V相結線用リング34)を、ステータコア21の軸方向に突出するステータコイル23と、図示しない駆動回路に干渉しないように、ステータコイル23よりも径方向内側に配置するようにした。このため、軸方向において、ステータコイル23の長さ寸法の範囲内に少なくとも環状凸部22a(即ち、U相結線用リング32、W相結線用リング33、V相結線用リング34)の一部を収容することができるので、ステータ13の軸方向の長さ寸法を短くすることができる。従って、ブラシレスモータ11を薄型にすることができる。
また、第1結線用爪部31bはステータコイル23の始端部25aと、第2結線用爪部32b〜第4結線用爪部34bは終端部25bとそれぞれ結線する。従って、U相結線用リング32、W相結線用リング33及びV相結線用リング34を、中性点結線用リング31よりも径方向内側に配置することにより、第1凸部31a〜第4凸部34aの長さをそれぞれ短くすることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態では、第1〜第4結線用爪部31b〜34bを鉤状に形成したが、ステータコア21に対して結線用ターミナル22を回転させたとき、第1〜第4結線用爪部31b〜34bがそれぞれステータコイル23の端部25と係止するならば、鉤形状に形成しなくても良い。
○上記実施形態では、第1〜第4結線用爪部31b〜34bを鉤状に形成したが、ステータコア21に対して結線用ターミナル22を回転させたとき、第1〜第4結線用爪部31b〜34bがそれぞれステータコイル23の端部25と係止するならば、鉤形状に形成しなくても良い。
○上記実施形態では、中性点結線用リング31の内側にU相結線用リング32、W相結線用リング33、V相結線用リング34を配置したが、中性点結線用リング31の外側にU相結線用リング32、W相結線用リング33、V相結線用リング34を配置しても良い。また、それに伴い、ステータコイル23の終端部25bを中性点に結線させ、始端部25aをU相端部、W相端部、V相端部のいずれかに結線させてもよい。
○上記実施形態では、ティース部27(即ち、ステータコイル23)の数を「12」としたが、ティース部27の数を任意に変更しても良い。
○上記実施形態では、中性点結線用リング31の内側にU相結線用リング32、W相結線用リング33、V相結線用リング34の形状を何れも円環状に形成したが、その形状は円環状に限らない。例えば、多角環状に形成しても良いし、円弧状に形成しても良い。
○上記実施形態では、中性点結線用リング31の内側にU相結線用リング32、W相結線用リング33、V相結線用リング34の形状を何れも円環状に形成したが、その形状は円環状に限らない。例えば、多角環状に形成しても良いし、円弧状に形成しても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想の創作を以下に追記する。
(a)前記ステータコイルの端部のうち中性点と結線する端部と、前記中性点結線用リングの係止部とが同一円周上に配置されたことを特徴とする請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載のブラシレスモータ。これによれば、ステータコアに対して結線用部材を回転させることにより、前記中性点結線用リングの係止部を中性点と結線するステータコイルの端部にそれぞれ係止させることができる。このため、周方向においてステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となり、結線を短時間でできる。また、ステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となるので、機械による自動化に適している。
(a)前記ステータコイルの端部のうち中性点と結線する端部と、前記中性点結線用リングの係止部とが同一円周上に配置されたことを特徴とする請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載のブラシレスモータ。これによれば、ステータコアに対して結線用部材を回転させることにより、前記中性点結線用リングの係止部を中性点と結線するステータコイルの端部にそれぞれ係止させることができる。このため、周方向においてステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となり、結線を短時間でできる。また、ステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となるので、機械による自動化に適している。
(b)前記ステータコイルの端部のうちU相端部と結線する端部と、前記U相結線用リングの係止部とが同一円周上に配置されたことを特徴とする請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載のブラシレスモータ。これによれば、ステータコアに対して結線用部材を回転させることにより、前記U相結線用リングの係止部をU相端部と結線するステータコイルの端部にそれぞれ係止させることができる。このため、周方向においてステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となり、結線を短時間でできる。また、ステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となるので、機械による自動化に適している。
(c)前記ステータコイルの端部のうちW相端部と結線する端部と、前記W相結線用リングの係止部とが同一円周上に配置されたことを特徴とする請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載のブラシレスモータ。これによれば、ステータコアに対して結線用部材を回転させることにより、前記W相結線用リングの係止部をW相端部と結線するステータコイルの端部にそれぞれ係止させることができる。このため、周方向においてステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となり、結線を短時間でできる。また、ステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となるので、機械による自動化に適している。
(d)前記ステータコイルの端部のうちV相端部と結線する端部と、前記V相結線用リングの係止部とが同一円周上に配置されたことを特徴とする請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載のブラシレスモータ。これによれば、ステータコアに対して結線用部材を回転させることにより、前記V相結線用リングの係止部をV相端部と結線するステータコイルの端部にそれぞれ係止させることができる。このため、周方向においてステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となり、結線を短時間でできる。また、ステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となるので、機械による自動化に適している。
(e)鉤形状に形成された係止部をかしめて、前記ステータコイルの端部を固定したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のブラシレスモータ。これによれば、溶接する際、係止部とステータコイルの端部の位置関係がずれることがなく、確実に結線することができる。
(f)鉤形状に形成された係止部をかしめて固定した前記ステータコイルの端部をアーク溶接して結線したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のブラシレスモータ。これによれば、短時間で確実に結線を行うことができる。
(g)前記ステータコイルの端部のうち中性点と結線する端部と、前記中性点結線用リングの係止部とが第1の円周上に配置され、前記ステータコイルの端部のうちU相端部と結線する端部と、前記U相結線用リングの係止部とが第1の円周と同心円となる第2の円周上に配置され、前記ステータコイルの端部のうちW相端部と結線する端部と、前記W相結線用リングの係止部とが第1の円周と同心円となる第3の円周上に配置され、前記ステータコイルの端部のうちV相端部と結線する端部と、前記V相結線用リングの係止部とが第1の円周と同心円となる第4の円周上に配置されたことを特徴とする請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載のブラシレスモータ。これにより、ステータコアに対して結線用部材を回転させることにより、中性点結線用リングの係止部を中性点と結線するステータコイルの端部にそれぞれ係止させることができる。同時に、U相結線用リングの係止部をU相端部と結線するステータコイルの端部に、W相結線用リングの係止部をW相端部と結線するステータコイルの端部に、V相結線用リングの係止部をV相端部と結線するステータコイルの端部に、それぞれ係止させることができる。このため、周方向においてステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となり、ステータコイルの結線を短時間でできる。さらに、ステータコアに対する結線用部材の位置決めが容易となるので、機械による自動化に適している。
(h)前記結線用部材は、前記各ステータコイルの端部と前記ステータコアの周方向においてそれぞれ係止するように前記ステータコアの径方向に突出形成された係止部を有し、該係止部に前記各各ステータコイルの端部を結線することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
1…電動ファン装置、11…ブラシレスモータ、12…ロータ、13…ステータ、14…ヨーク、15…ファン、16…マグネット、17…回転軸、21…ステータコア、22…結線用ターミナル、23…ステータコイル、24…巻線、25…ステータコイル(巻線)の端部、26…コア部、27…ティース部、31…中性点結線用リング、31a…第1凸部、31b…第1結線用爪部、32…U相結線用リング、32a…第2凸部、32b…第2結線用爪部、33…W相結線用リング、33a…第3凸部、33b…第3結線用爪部、34…V相結線用リング、34a…第4凸部、34b…第4結線用爪部。
Claims (13)
- それぞれステータコイルが巻装された複数のティース部及び該ティース部が固定されるコア部を有するステータコアと、
前記ステータコアの外側に配置されるマグネットを有し、前記ステータコイルが通電されることにより前記ステータコアに対して相対回転するロータと、
前記ステータコイルの端部を、U相の駆動電流が流れるU相端部、V相の駆動電流が流れるV相端部、W相の駆動電流が流れるW相端部又は中性点のいずれかに結線する結線用部材とを備えたブラシレスモータにおいて、
前記各ステータコイルは、その端部が前記ステータコアの軸方向に突出するように巻装され、
前記結線用部材は、前記各ステータコイルの端部と前記ステータコアの周方向においてそれぞれ係止するように前記ステータコアの径方向に突出形成された係止部を有することを特徴とするブラシレスモータ。 - 前記結線用部材は、
前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をU相端部に結線するU相結線用リングと、
前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をW相端部に結線するW相結線用リングと、
前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をV相端部に結線するV相結線用リングと、
前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部を中性点に結線する中性点結線用リングとを有し、
前記U相結線用リングと前記W相結線用リングと前記V相結線用リングと前記中性点結線用リングとが樹脂材料によりモールドされることにより互いに絶縁状態で配置固定されたことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。 - 前記U相結線用リングと、前記W相結線用リングと、前記V相結線用リングは、前記ティース部に巻装されて前記ステータコアの軸方向に突出するステータコイルと干渉しないように、前記ステータコイルよりも前記ステータコアの径方向内側に配置固定され、
前記中性点結線用リングは、前記U相結線用リングと、前記W相結線用リングと、前記V相結線用リングよりも径方向外側に配置固定されたことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。 - 前記各係止部は、周方向において同一方向に屈曲する鉤形状に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
- 前記ステータコイルの端部は、前記ステータコアに対して前記ステータコアの周方向に沿って回転された前記結線用部材の各係止部にそれぞれ係止されることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
- それぞれステータコイルが巻装された複数のティース部及び該ティース部が固定されるコア部を有するステータコアと、
前記ステータコアの外側に配置されるマグネットを有し、前記ステータコイルが通電されることにより前記ステータコアに対して相対回転するロータと、
前記ステータコイルの端部を、U相の駆動電流が流れるU相端部、V相の駆動電流が流れるV相端部、W相の駆動電流が流れるW相端部又は中性点のいずれかに結線する結線用部材と、
前記ロータに固定され、前記ロータの回転に基づいて回転するファンとを備えた電動ファン装置において、
前記各ステータコイルは、その端部が前記ステータコアの軸方向に突出するように巻装され、
前記結線用部材は、前記各ステータコイルの端部と前記ステータコアの周方向においてそれぞれ係止するように前記ステータコアの径方向に突出形成された係止部を有することを特徴とする電動ファン装置。 - 前記結線用部材は、
前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をU相端部に結線するU相結線用リングと、
前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をW相端部に結線するW相結線用リングと、
前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部をV相端部に結線するV相結線用リングと、
前記係止部が形成され、該係止部を介して前記ステータコイルの端部を中性点に結線する中性点結線用リングとを有し、
前記U相結線用リングと前記W相結線用リングと前記V相結線用リングと前記中性点結線用リングとが樹脂材料によりモールドされることにより互いに絶縁状態で配置固定されたことを特徴とする請求項6に記載の電動ファン装置。 - 前記U相結線用リングと、前記W相結線用リングと、前記V相結線用リングは、前記ティース部に巻装されて前記ステータコアの軸方向に突出するステータコイルと干渉しないように、前記ステータコイルよりも前記ステータコアの径方向内側に配置固定され、
前記中性点結線用リングは、前記U相結線用リングと、前記W相結線用リングと、前記V相結線用リングよりも径方向外側に配置固定されたことを特徴とする請求項7に記載の電動ファン装置。 - 前記各係止部は、前記ステータコアの周方向において同一方向に屈曲する鉤形状に形成されたことを特徴とする請求項6〜請求項8のうちいずれか一項に記載の電動ファン装置。
- 前記ステータコイルの端部は、前記ステータコアに対して前記ステータコアの周方向に沿って回転された前記結線用部材の各係止部にそれぞれ係止されることを特徴とする請求項6〜請求項9のうちいずれか一項に記載の電動ファン装置。
- それぞれステータコイルが巻装されたティース部及び該ティース部が固定されるコア部を有するステータコアと、
前記ステータコアの外側に配置されたマグネットを有し、前記ステータコイルが通電されることにより前記ステータコアに対して相対回転するロータと、
前記ステータコイルの端部を、U相の駆動電流が流れるU相端部、V相の駆動電流が流れるV相端部、W相の駆動電流が流れるW相端部又は中性点のいずれかに結線する結線用部材とを備えたブラシレスモータの製造方法において、
前記結線用部材は、前記ステータコアの径方向に突出形成された係止部を有し、
前記各ステータコイルの端部をステータコアの軸方向に突出させ、前記結線用部材を前記ステータコアに対して周方向に回転させることにより、突出させた各ステータコイルの端部を前記係止部に係止させたことを特徴とするブラシレスモータの製造方法。 - 前記各係止部は、周方向において同一方向に屈曲する鉤形状に形成され、
前記結線用部材を前記ステータコアに対して前記ステータコアの周方向に沿って回転させることにより、前記ステータコイルの端部を前記係止部にそれぞれ係止させた後、前記係止部をかしめて、前記ステータコイルの端部を固定したことを特徴とする請求項11に記載のブラシレスモータの製造方法。 - 前記係止部をかしめて固定した前記ステータコイルの端部を前記係止部に溶接することにより結線したことを特徴とする請求項12に記載のブラシレスモータの製造方法。
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2003
- 2003-11-07 JP JP2003378845A patent/JP2005143247A/ja active Pending
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