JP5215737B2 - インシュレータ、ステータ及びステータの製造方法 - Google Patents
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Description
請求項1,5に記載の発明によれば、連結回動部の連結凹部に径方向から連結凸部を挿入可能であるため、分割コアにインシュレータを組付けた後に各インシュレータを連結することができ、作業性の向上を図ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、連結回動部の連結凹部に径方向から連結凸部を挿入可能であるため、分割コアにインシュレータを組付けた後に各インシュレータを連結することで、複数の分割コアを容易に環状に連結することができ、作業性の向上を図ることができる。
請求項11に記載の発明によれば、連続巻線するのに必用な分割コアをインシュレータにて連結するため、巻線時に必用な数の分割コアを保持すればよく、効率よく巻線を行うことができるようになる。
図1に示すように、ブラシレスモータ1のハウジング2は円筒状に形成され、そのハウジング2内にはステータ3が配設されている。そのステータ3の内側には、該ステータ3と対向配置されるマグネット(図示略)を有するロータ4(図中、一点鎖線で示す)が図示しない回転軸により軸支されている。
ステータコア7は、放射状に設けられ巻線6が巻装される複数のティース部8と、その各ティース部8の径方向外側端部を連結する環状部9とを備える。尚、本実施の形態では、ティース部8は、等角度(30度)間隔に12個形成されている。図1の下方に、1つのティース部8を示す。
コアティース被覆部51は、径方向内側(径方向外側)から見て略コ字状に形成され、ティース部8(図1参照)の軸方向一方の面、及びティース部8(図1参照)の周方向両側面を被覆する。また、コアティース被覆部51の先端部は巻装される巻線の径方向内側へのはみ出しを規制するべく軸方向に突出している突出部51a(図2(b)参照)を備える。
(第1の組付け例)
分割コア10(図1参照)に対して、その積層方向から第1インシュレータ部材40又は第2インシュレータ部材50を組付け、第1インシュレータ部材40を組付けた分割コア10(以下、第1分割コア10aという)と、第2インシュレータ部材50を組付けた分割コア10(以下、第2分割コア10bという)とを生成する。
分割コア10(図1参照)に対して、その積層方向から第1インシュレータ部材40又は第2インシュレータ部材50を組付け、第1インシュレータ部材40を組付けた分割コア10(以下、第1分割コア10aという)と、第2インシュレータ部材50を組付けた分割コア10(以下、第2分割コア10bという)とを生成する。そして、第1の組付け例と同様に、6個の第1分割コア10aと6個の第2分割コア10bとを交互に連結した一連のコア列を生成する。このコア列の第1分割コア10a及び第2分割コア10bに対して、巻線6を順次巻装する。そして、第1分割コア10aと第2分割コア10bとを相対回動させてコア列を円環状に成形した後、コア列の両端の第1分割コア10aと第2分割コア10bとを連結する。これにより、図1に示すように円環状のステータ3が得られる。
分割コア10(図1参照)に対して、その積層方向から第1インシュレータ部材40又は第2インシュレータ部材50を組付け、第1インシュレータ部材40を組付けた分割コア10(以下、第1分割コア10aという)と、第2インシュレータ部材50を組付けた分割コア10(以下、第2分割コア10bという)とを生成する。そして、連続巻線する分割コアを連結する。例えば、図6に示すように、第1の導線71は、V相コイルV2,V1及びU相コイルU4,U3を構成しており、第2の導線72は、W相コイルW3,W4及びV相コイルV3,V4を構成しており、そして、第3の導線73は、U相コイルU1,U2及びW相コイルW2,W1を構成している。つまり、これら第1〜第3の導線71〜73はそれぞれ、周方向に連続する4つのティース部8に連続して巻回されている。尚、各導線71〜73は、導電性の金属材料(本実施形態では銅)よりなる金属線を絶縁被膜にて被覆した構成である。
(1)第2インシュレータ部材50の周方向端部に形成された連結回動部53は、径方向に開口する開口部54aを有するとともにその開口部54aの周方向の幅が拡開可能に形成された連結凹部54を有している。その連結凹部54には、開口部54aから連結凸部44が挿入される。つまり、第2インシュレータ部材50の連結凹部54に対し、第1インシュレータ部材40に形成された連結凸部44を径方向外側から挿入することで、第2インシュレータ部材50に第1インシュレータ部材40を径方向に連結する。従って、第1インシュレータ部材40と第2インシュレータ部材50とをそれぞれ分割コア10に装着した後、両インシュレータ部材40,50を連結することができるため、それぞれの位置決めを別々に行うことで、同時に位置決めを行う必用がないので、作業性を向上することができる。
・上記実施形態では、12個の分割コア10から構成されるステータコア7としたが、その他の個数の分割コアから構成されるステータコアに変更してもよい。尚、勿論、この場合、第1及び第2インシュレータ部材40,50の個数も変更する必要がある。
Claims (11)
- 環状に配列されて回転電機のステータを構成する複数の分割コアのそれぞれの表面を被覆するインシュレータであって、
前記分割コアは、径方向に延びるティース部と、該ティース部の径方向端部から周方向に延びる分割コア環状部とを有しており、
各インシュレータは、前記ティース部を被覆するティース被覆部と、前記分割コア環状部を被覆する環状被覆部とを有し、
互いに隣接するインシュレータの連結部分において、
一方のインシュレータは、前記環状被覆部の周方向端部に、軸方向であって被覆する分割コア側に延びるように突出する円柱状の連結凸部を有するとともに、
他方のインシュレータは、前記環状被覆部の周方向端部に、前記一方のインシュレータと連結されて相対的な連結回動を許容する連結回動部を有し、該連結回動部に、軸方向視略円形状に形成され前記連結凸部を挿入可能な連結凹部を有し、
前記連結凹部は、その内径が前記連結凸部の外径よりも大きく形成され、該連結凹部は径方向に開口する開口部を有するとともに、その開口部の周方向の幅が前記連結凸部の外径よりも小さく形成され、前記連結回動部は、その連結凹部の前記開口部から前記連結凸部が挿入可能となるようにその開口部の周方向の幅が拡開可能に形成されている、
ことを特徴とするインシュレータ。 - 請求項1に記載のインシュレータにおいて、
前記連結回動部は、前記連結凹部の内周面と前記連結回動部の外周面との間が肉薄に形成されて前記連結回動部の先端が揺動可能に形成されることで、前記連結凹部の前記開口部の周方向の幅が拡開可能に形成されている、
ことを特徴とするインシュレータ。 - 請求項1又は2に記載のインシュレータにおいて、
隣接するインシュレータは、周方向両端に前記連結凸部を有し、
周方向両端に前記連結凹部を有する連結回動部が形成されてなる、
ことを特徴とするインシュレータ。 - 請求項1又は2に記載のインシュレータにおいて、
周方向一端側に前記連結凸部が形成された連結回動部を有し、周方向他端側に前記連結凹部が形成された連結回動部を有する、
ことを特徴とするインシュレータ。 - 複数の分割コアをそれぞれ被覆するインシュレータを連結して複数の前記分割コアを環状に配列したステータであって、
前記分割コアは、径方向に延びるティース部と、該ティース部の径方向端部から周方向に延びる分割コア環状部とを有し、
各インシュレータは、前記ティース部を被覆するティース被覆部と、前記分割コア環状部を被覆する環状被覆部とを有し、
互いに隣接するインシュレータの連結部分において、
一方のインシュレータは、前記環状被覆部の周方向端部に、軸方向であって被覆する分割コア側に延びるように突出する円柱状の連結凸部を有するとともに、
他方のインシュレータは、前記環状被覆部の周方向端部に、前記一方のインシュレータと連結されて相対的な連結回動を許容する連結回動部を有し、該連結回動部に、軸方向視略円形状に形成され前記連結凸部を挿入可能な連結凹部を有し、
前記連結凹部は、その内径が前記連結凸部の外径よりも大きく形成され、該連結凹部は径方向に開口する開口部を有するとともに、その開口部の周方向の幅が前記連結凸部の外径よりも小さく形成され、前記連結回動部は、その連結凹部の前記開口部から前記連結凸部が挿入可能となるようにその開口部の周方向の幅が拡開可能に形成されている、
ことを特徴とするステータ。 - 請求項5に記載のステータにおいて、
前記連結回動部は、前記連結凹部の内周面と前記連結回動部の外周面との間が肉薄に形成されて前記連結回動部の先端が揺動可能に形成されることで、前記連結凹部の前記開口部の周方向の幅が拡開可能に形成されている、
ことを特徴とするステータ。 - 請求項5又は6に記載のステータにおいて、
前記インシュレータは、
周方向両端に前記連結凸部が形成された連結部を有する第1インシュレータと、
周方向両端に前記連結凹部が形成された連結部を有する第2インシュレータと、
から構成されることを特徴とするステータ。 - 請求項5又は6に記載のステータにおいて、
周方向一端側に前記連結凸部が形成された連結回動部を有し、周方向他端側に前記連結凹部が形成された連結回動部を有する、
ことを特徴とするステータ。 - 複数の分割コアをそれぞれ被覆するインシュレータを連結して複数の前記分割コアを環状に配列したステータの製造方法であって、
各分割コアに請求項1〜4のうちの何れか一項に記載のインシュレータを組付けし、ステータを構成する全ての前記インシュレータを一列に連結し、各分割コアに巻線を巻装し、前記インシュレータを相対回動させて複数の前記分割コアを環状化した、
ことを特徴とするステータの製造方法。 - 複数の分割コアをそれぞれ被覆するインシュレータを連結して複数の前記分割コアを環状に配列したステータの製造方法であって、
各分割コアに請求項1〜4のうちの何れか一項に記載のインシュレータを組付けし、各分割コアに巻線を巻装し、ステータを構成する全ての前記インシュレータを一列に連結し、前記インシュレータを相対回動させて複数の前記分割コアを環状化した、
ことを特徴とするステータの製造方法。 - 複数の分割コアをそれぞれ被覆するインシュレータを連結して複数の前記分割コアを環状に配列したステータの製造方法であって、
各分割コアに請求項1〜4のうちの何れか一項に記載のインシュレータを組付けし、ステータを構成する前記分割コアの数よりも少ない数の分割コアを前記インシュレータを介して連結して複数のコア列を形成し、各コア列を構成する複数の分割コアに連続的に巻線し、複数の前記コア列を連結してステータを構成する全ての前記分割コアを環状に配列する、
ことを特徴とするステータの製造方法。
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