JP2008131706A - 減速機構付き電動モータ - Google Patents

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Koichi Shoda
浩一 正田
Yukiyoshi Iso
幸義 礒
Yasuo Ohashi
弥寿夫 大橋
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Abstract

【課題】減速機構を構成する各ギヤ体の軸方向の移動を確実に規制して、この減速機構付き電動モータの騒音を低減することである。
【解決手段】アマチュア軸25に互いに捩れ方向を逆向きとして第1と第2のウォーム32aを形成し、ケース本体27に第1または第2のウォームホイル33a,34aと該ウォームホイル33a,34aよりも小径の第1または第2のピニオンギヤ33b,34bとを備えた第1と第2のギヤ体33,34を回転自在に収容する。各ウォームホイル33a,34aを対応するウォーム32aに噛み合わせ、第1と第2のピニオンギヤ33b,34bを出力ギヤ35に噛み合わせる。出力ギヤ35を軸方向から第1のウォームホイル33aに摺接させて第1のギヤ体33の軸方向の移動を規制し、カバー28に設けられる摺接突起51を第2のピニオンギヤ34bの軸方向端部に摺接させて第2のギヤ体34の軸方向の移動を規制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、自動車のワイパ装置やパワーウインド装置等の駆動源として用いられる減速機構付き電動モータに関する。
従来から、自動車のワイパ装置やパワーウインド装置の駆動源等としては、アマチュア軸を備えたモータ本体とアマチュア軸の回転を減速して出力軸から出力する減速機構とが1つのユニットとして構成された減速機構付き電動モータが多く用いられている。例えば、車両用のワイパ装置にはワイパモータとも呼ばれる減速機構付き電動モータが設けられ、車両に揺動自在に設けられるワイパアームはリンク機構等を介してこのワイパモータに駆動されるようになっている。
このようなワイパモータとしては、小型で大きな減速比を得るために、アマチュア軸の回転を2段階に減速するようにした2段減速式の減速機構を備えたものが知られている。この場合、モータ本体のアマチュア軸の外周面には互いに捩れ方向を逆向きとした一対のウォームが軸方向に並べて形成され、減速機構を収容するケース本体にはそれぞれウォームホイルと該ウォームホイルよりも小径で、ケース本体に圧入された支軸に支持されたピニオンギヤとが軸方向に並べて一体に形成された一対のギヤ体が回転自在に収容され、これらのギヤ体の各ウォームホイルは対応するウォームに互いにアマチュア軸を挟んだ反対側において噛み合わされている。また、ケース本体には出力軸が回転自在に支持され、この出力軸の基端に固定された出力ギヤが各ギヤ体のピニオンギヤに噛み合わされている。これにより、モータ本体が作動してアマチュア軸が回転すると、その回転は各ウォームからウォームホイルへと、各ピニオンギヤから出力ギヤへの2段階に減速されて出力軸から出力される。また、このワイパモータではアマチュア軸に設けられる各ウォームは互いに捩れ方向が逆向きとされているので、各ウォームとウォームホイルとの噛み合いによって生じるスラスト荷重は互いに打ち消され、アマチュア軸を保持するスラスト軸受け等を不要とすることができる。
このようなワイパモータでは、各ギヤ体に設けられるウォームホイルはウォームに合わせて斜歯に形成されるので、例えば、ワイパアームの反転動作時やワイパアームの慣性力が大きくなった場合など、アマチュア軸の回転速度よりも出力軸の回転速度が速くなったときには、ウォームとウォームホイルとの噛み合いにより各ギヤ体に加えられる軸方向荷重の方向が反転することになる。これにより、モータ作動時に各ギヤ体が上下に移動することになり、支軸の先端とピニオンの内壁とが衝突し、または、ケース本体やこれを閉塞するカバーに当該ギヤ体が衝突して異音を発生することになる。
そこで、例えば特許文献1に示されるワイパモータでは、ケース本体を閉塞するカバーに一対の突起を設け、これらの突起を各ギヤ体のピニオンギヤの軸方向端部に摺接させて、これらのギヤ体の軸方向の移動を規制するようにしている。
特開平09−175334号公報
しかしながら、従来のワイパモータでは、各ギヤ体はケース本体に圧入等により固定される支軸により回転自在に支持されるので、各ギヤ体の軸方向位置にばらつきが生じる場合があり、また、カバーも樹脂等により形成されるのでその寸法精度にばらつきが生じる場合がある。そのため、同一のカバーに設けられた一対の突起部のそれぞれを、共に対応するギヤ体に所定の状態で接触させることは困難であり、場合によっては一方のギヤ体にのみ突起部が接触し、他方のギヤ体が突起部から離れてその軸方向の移動を規制できないという問題点があった。
本発明の目的は、減速機構を構成する各ギヤ体の軸方向の移動を確実に規制して、この減速機構付き電動モータの騒音を低減することにある。
本発明の減速機構付き電動モータは、アマチュア軸を備えたモータ本体と前記アマチュア軸の回転を減速して出力軸から出力する減速機構とを備えた減速機構付き電動モータであって、前記モータ本体に固定されるケース本体と前記ケース本体を閉塞するカバーとを備え、前記減速機構を収容するギヤケースと、互いに捩れ方向を逆向きとして前記アマチュア軸の外周面に軸方向に並べて形成される第1と第2のウォームと、前記第1のウォームに噛み合う第1のウォームホイルと前記第1のウォームホイルより小径の第1のピニオンギヤとが一体に形成され、第1の支軸により前記ケース本体に回転自在に支持される第1のギヤ体と、前記第2のウォームに噛み合う第2のウォームホイルと前記第2のウォームホイルより小径の第2のピニオンギヤとが一体に形成され、前記第1のウォームホイルに対して前記アマチュア軸の反対側において第2の支軸により前記ケース本体に回転自在に支持される第2のギヤ体と、前記出力軸に固定され、前記第1のピニオンギヤと前記第2のピニオンギヤとに噛み合わされて前記第1と第2のウォームと前記第1と第2のギヤ体とにより前記減速機構を構成するとともに軸方向から前記第1のウォームホイルに摺接して前記第1のギヤ体の軸方向の移動を規制する出力ギヤと、前記カバーに設けられ、前記第2のピニオンギヤの軸方向端部に摺接して前記第2のギヤ体の軸方向の移動を規制する摺接部とを有することを特徴とする。
本発明の減速機構付き電動モータは、前記出力ギヤは前記ケース本体に軸方向に移動自在に支持されるとともにバネ部材により前記第1のウォームホイルに向けて付勢されることを特徴とする。
本発明の減速機構付き電動モータは、前記摺接部は前記カバーの内面から前記第2のピニオンギヤに向けて突出する突起状に形成されることを特徴とする。
本発明の減速機構付き電動モータは、前記第1のウォームホイルまたは前記出力ギヤの少なくともいずれか一方の軸方向端面に前記第1の支軸または前記出力軸を軸心とした環状のリブを設け、前記第1のウォームホイルまたは前記出力ギヤを前記リブにおいて前記出力ギヤまたは前記第1のウォームホイルに摺接させることを特徴とする。
本発明によれば、出力ギヤを摺接させて第1のギヤ体の軸方向の移動を規制するとともに、カバーに設けられる摺接部を摺接させて第2のギヤ体の軸方向の移動を規制することにより、各ギヤ体の軸方向の移動を別々の部材で規制するようにしたので、支軸の固定位置やカバーの寸法精度等に拘わらず、各ギヤ体の軸方向の移動を確実に防止することができる。これにより、各ギヤ体がケース本体やカバー等に衝突して生じる異音の発生を防止して、この減速機構付き電動モータの騒音を低減することができる。
また、本発明によれば、出力ギヤを軸方向に移動自在に設けるとともにバネ部材により第1のウォームホイルに向けて付勢するようにしたので、出力ギヤと第1のウォームホイルとの摺接部分の摩擦抵抗を所定の範囲に維持して、この減速機構付き電動モータの作動を滑らかにすることができる。
さらに、本発明によれば、第2のピニオンギヤに摺接する摺接部をカバーの内面に突起状に形成するようにしたので、第2のピニオンギヤを確実に摺接部に摺接させることができる。
さらに、本発明によれば、第1のウォームホイルまたは出力ギヤの少なくともいずれか一方の軸方向端面に第1の支軸または出力軸を軸心とした環状のリブを設け、第1のウォームホイルまたは出力ギヤをリブにおいて出力ギヤまたは第1のウォームホイルに摺接させるようにしたので、第1のウォームホイルと出力ギヤとを線接触させることができる。これにより、出力ギヤと第1のウォームホイルとの摺接部分の摩擦抵抗を所定の範囲に維持して、この減速機構付き電動モータの作動を滑らかにすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるワイパモータを備えたワイパ装置を概略で示す正面図であり、このワイパ装置11は車両12のウインドガラス13に付着した雨や前車の飛沫等を拭き取って運転者の視界を確保するために設けられている。
ワイパ装置11は運転席側と助手席側の2本のワイパアーム14a,14bを有しており、これらのワイパアーム14a,14bはそれぞれ車両12に揺動自在に設けられた一対のワイパ軸15a,15bに装着され、これらのワイパ軸15a,15bを中心として揺動自在となっている。ワイパアーム14a,14bの先端にはそれぞれワイパブレード16a,16bが取り付けられ、これらのワイパブレード16a,16bはワイパアーム14a,14bに内装された図示しないスプリングにより付勢されてウインドガラス13に弾圧的に接触している。
各ワイパアーム14a,14bを揺動駆動するために、ワイパ装置11には減速機構付き電動モータとしてのワイパモータ21が設けられている。このワイパモータ21はリンク機構22を介してワイパ軸15a,15bに連結されており、各ワイパ軸15a,15bはリンク機構22を介してワイパモータ21に揺動駆動されるようになっている。そして、各ワイパ軸15a,15bがワイパモータ21に揺動駆動されると、ワイパアーム14a,14bとともにワイパブレード16a,16bがウインドガラス13上を揺動して、ウインドガラス13が払拭される。
図2は図1に示すワイパモータの詳細を示す正面図であり、図3は図2におけるA−A線に沿う断面図であり、図2に示すように、このワイパモータ21はモータ本体23と減速機24とを有している。
モータ本体23はアマチュア軸25を備えたブラシ付きモータとなっており、このモータ本体23には図示しない制御装置が接続され、運転席に設けられる図示しないワイパスイッチが操作されると、制御装置から駆動電流が供給されてアマチュア軸25が所定の方向に回転するようになっている。
一方、減速機24はギヤケース26を有しており、このギヤケース26はバスタブ状に形成される金属製のケース本体27とケース本体27を閉塞する樹脂製のカバー28とを備え、ケース本体27においてモータ本体23に固定されている。ギヤケース26の内部には、アマチュア軸25の回転を減速してこのワイパモータ21の出力軸29に伝達するための減速機構31が収容されている。
減速機構31は2段減速式となっており、第1と第2のウォーム32a,32bと第1と第2のギヤ体33,34および出力ギヤ35を備えている。図2に示すように、モータ本体23のアマチュア軸25はケース本体27の内部に突出しており、第1と第2のウォーム32a,32bは互いに捩れ方向を逆向きとしてこのアマチュア軸25の外周面に軸方向に並べて形成されている。
図2,図3に示すように、第1のギヤ体33は第1のウォームホイル33aと第1のウォームホイル33aよりも小径に形成される第1のピニオンギヤ33bとを備え、これらが互いに同軸となって軸方向に一体に形成された構造となっている。また、図3に示すように、第1のギヤ体33の軸心には第1のウォームホイル33aの側に開口する有底の支持孔33cが形成され、一方、ケース本体27の底壁27aには第1の支軸36aが圧入により固定されており、第1のギヤ体33は支持孔33cにおいて第1の支軸36aに装着されてケース本体27に回転自在に支持されている。そして、第1のウォームホイル33aは第1のウォーム32aに噛み合わされており、これにより第1のウォーム32aの回転つまりアマチュア軸25の回転は減速して第1のギヤ体33に伝達されるようになっている。同様に、第2のギヤ体34は第2のウォームホイル34aと第2のウォームホイル34aよりも小径に形成される第2のピニオンギヤ34bとを備え、これらが互いに同軸となって軸方向に一体に形成された構造となっている。第2のギヤ体34の軸心には第2のウォームホイル34aの側に開口する有底の支持孔34cが形成され、一方、ケース本体27の底壁27aには第1の支軸36aに平行であるとともに第1の支軸36aに対してアマチュア軸25を挟んだ反対側に位置して第2の支軸36bが圧入により固定されており、第2のギヤ体34は支持孔34cにおいて第2の支軸36bに装着されて第1のギヤ体33に対してアマチュア軸25を挟んだ反対側においてケース本体27に回転自在に支持されている。そして、第2のウォームホイル34aは第2のウォーム32bに噛み合わされており、これにより第2のウォーム32bの回転つまりアマチュア軸25の回転は減速して第2のギヤ体34に伝達されるようになっている。このとき、第1と第2のウォーム32a,32bは互いに捩れ方向が逆向きとされ、第1と第2のウォームホイル33a,34aは互いにアマチュア軸25を挟んだ反対側において対応するウォーム32a,32bに噛み合わされているので、第1のギヤ体33と第2のギヤ体34とは同一方向に回転する。また、第1と第2のウォーム32a,32bは互いに捩れ方向が逆向きとされているので、各ウォーム32a,32bと各ウォームホイル33a,34aとの噛み合いによって生じるスラスト荷重は互いに打ち消され、アマチュア軸25を保持するスラスト軸受け等を不要とすることができる。
図3に示すように、ケース本体27には底壁27aから外側に向けて突出するボス部27bが設けられており、このボス部27bには出力軸29が回転自在に支持され、出力軸29の基端はケース本体27の内部に突出し、先端はボス部27bから外部に突出している。出力ギヤ35は出力軸29の基端に固定されており、これにより、出力ギヤ35はケース本体27の内部で回転自在となっている。出力ギヤ35には第1のギヤ体33に設けられる第1のピニオンギヤ33bと第2のギヤ体34に設けられる第2のピニオンギヤ34bとが噛み合わされており、これにより各ギヤ体33,34の回転は減速して出力ギヤ35つまり出力軸29に伝達される。
このような構成により、モータ本体23が作動してアマチュア軸25が回転すると、アマチュア軸25の回転は各ウォーム32a,32bから各ウォームホイル33a,34aへと、各ピニオンギヤ33b,34bから出力ギヤ35へとの2段階に減速されて出力軸29から出力される。
図4は第1のウォームホイルと出力ギヤとの摺接部分の詳細を示す断面図であり、図5は図3に示すバネ部材の詳細を示す断面図である。
図4に示すように、このワイパモータ21では、第1のギヤ体33の第1の支軸36aを軸心とした軸方向への移動を規制するために、出力ギヤ35の軸方向端面を軸方向から第1のウォームホイル33aの軸方向端面に摺接させるようにしている。つまり、第1のギヤ体33はケース本体27の底壁27aに摺接し、あるいはその支持孔33cの底部に第1の支軸36aが当接することによりケース本体27の底壁27a側(図3、図4中で下側)への移動が規制された状態となっており、この状態において第1のウォームホイル33aの軸方向端面にカバー28側から出力ギヤ35が摺接することにより、第1のギヤ体33の軸方向の移動が規制されるようになっている。
図3、図4に示すように、第1のウォームホイル33aの出力ギヤ35に向く側の軸方向端面には、第1の支軸36aを軸心として環状に形成されるとともに出力ギヤ35に向けて突出するリブ33dが設けられ、出力ギヤ35の第1のウォームホイル33aに向く側の軸方向端面には、出力軸29を軸心とした環状に形成されるとともに第1のウォームホイル33aに向けて突出するリブ35aが設けられている。また、第1のウォームホイル33aは第1のピニオンギヤ33bよりも大径に形成されており、出力ギヤ35は第1のピニオンギヤ33bの外周と第1のウォームホイル33aの外周との間の範囲において第1のウォームホイル33aの軸方向端面に摺接するようになっている。そして、このような構成により、第1のウォームホイル33aと出力ギヤ35は、各リブ33d,35aにおいて互いに摺接するようになっている。このように、第1のギヤ体33はケース本体27または第1の支軸36aと出力ギヤ35との間に挟み込まれてその軸方向の移動が規制されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、第1のウォームホイル33aと出力ギヤ35の両方にリブ33d,35aを設けるようにしているが、これに限らず、第1のウォームホイル33aと出力ギヤ35のいずれか一方にのみリブ33d,35aを設けるようにしてもよい。また、図示する場合では、第2のウォームホイル34aの出力ギヤ35に向く側の軸方向端面には、第2の支軸36bを軸心として環状に形成されるとともに出力ギヤ35に向けて突出するリブ34dが設け、これにより、第1と第2のギヤ体33,34の共用化を可能とするようにしているが、これに限らず、第2のウォームホイル34aのリブ34dを省略するようにしてもよい。
ここで、図5に示すように、出力軸29にはリング体41が固定され、このリング体41はボス部27bの先端に取り付けられたキャップ部材42とボス部27bの先端部との間で移動自在となっており、これにより、出力軸29つまり出力ギヤ35は軸方向に移動自在となっている。また、リング体41とボス部27bの先端部との間にはバネ部材43が装着されており、このバネ部材43はウェーブワッシャ等の板バネとなっており、その弾性力により出力軸29をボス部27bの外側に、つまり出力ギヤ35を第1のウォームホイル33a側に向けて付勢するようになっている。したがって、出力ギヤ35はバネ部材43の弾性力により付勢されて確実に第1のウォームホイル33aに摺接する。また、出力ギヤ35はバネ部材43の弾性力に抗して第1のウォームホイル33aから離れる方向に移動することができ、これにより、出力ギヤ35と第1のウォームホイル33aとの摺接部分の摩擦抵抗が適切な値に維持され、第1のギヤ体33の回転が過度に拘束されることが防止される。
一方、図3に示すように、このワイパモータ21では、第2のギヤ体34の第2の支軸36bを軸心とした軸方向への移動を規制するために、カバー28には摺接部としての摺接突起51が設けられている。この摺接突起51はカバー28の内面から第2のピニオンギヤ34bに向けて突出する突起状に形成されており、その先端部において第2のピニオンギヤ34bの軸方向端部に摺接するようになっている。つまり、第2のギヤ体34はケース本体27の底壁27aに摺接し、あるいはその支持孔34cの底部に第2の支軸36bが当接することによりケース本体27の底壁27a側(図3、図4中で下側)への移動が規制された状態となっており、この状態においてカバー28側から第2のピニオンギヤ34bの軸方向端部に摺接突起51が摺接することにより、第2のギヤ体34の軸方向の移動が規制されるようになっている。このように、第2のギヤ体34はケース本体27または第1の支軸36bとカバー28との間に挟み込まれてその軸方向の移動が規制されるようになっている。
なお、第1のギヤ体33に設けられる第1のピニオンギヤ33bの軸方向端部とカバー28との間には隙間が設けられ、また、第2のギヤ体34に設けられる第2のウォームホイル34aの軸方向端面と出力ギヤ35の軸方向端面との間には隙間が設けられている。
このように、このワイパモータ21では、出力ギヤ35を摺接させることにより第1のギヤ体33の軸方向の移動を規制するとともに、カバー28に設けられる摺接突起51を摺接させることにより第2のギヤ体34の軸方向の移動を規制するようにしている。したがって、各ギヤ体33,34の軸方向の移動は別々の部材で規制されることになるので、カバー28の形状や支軸36a,36bのケース本体27への圧入位置などの部品精度に拘わらず、各ギヤ体33,34に出力ギヤ35または摺接突起51を確実に摺接させて、各ギヤ体33,34の軸方向の移動を確実に防止することができる。また、各ギヤ体33,34の軸方向の移動を防止することにより、各ギヤ体33,34がケース本体27やカバー28に衝突して生じる異音の発生を防止して、このワイパモータ21の騒音を低減することができる。
また、このワイパモータ21では、出力ギヤ35を軸方向に移動自在に設けるとともにバネ部材43により出力ギヤ35を第1のウォームホイル33aに向けて付勢するようにしたので、出力ギヤ35と第1のウォームホイル33aとの摺接部分の摩擦抵抗を所定の範囲に維持して、このワイパモータ21の作動を滑らかにすることができる。
さらに、このワイパモータ21では、第2にピニオンギヤ34bに摺接する摺接突起51をカバー28の内面に突起状に形成するようにしたので、第2のピニオンギヤ34bを確実に摺接突起51に摺接させることができる。
さらに、このワイパモータ21では、第1のウォームホイル33aと出力ギヤ35の軸方向端面に環状のリブ33d,35aを設け、第1のウォームホイル33aと出力ギヤ35とを当該リブ33d,35aにおいて出力ギヤ35または第1のウォームホイル33aに摺接させるようにしたので、第1のウォームホイル33aと出力ギヤ35とを互いに線接触させることができる。これにより、出力ギヤ35と第1のウォームホイル33aとの摺接部分の摩擦抵抗を所定の範囲に維持して、このワイパモータ21の作動を滑らかにすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、本実施の形態においては、本発明を車両のワイパ装置11の駆動源として用いられるワイパモータ21に適用しているが、これに限らず、例えば、パワーウインド装置の駆動源として用いられるパワーウインドモータなど、他の用途に用いられる減速機構付き電動モータに適用するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態であるワイパモータを備えたワイパ装置を概略で示す正面図である。 図1に示すワイパモータの詳細を示す正面図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 第1のウォームホイルと出力ギヤとの摺接部分の詳細を示す断面図である。 図3に示すバネ部材の詳細を示す断面図である。
符号の説明
11 ワイパ装置
12 車両
13 ウインドガラス
14a,14b ワイパアーム
15a,15b ワイパ軸
16a,16b ワイパブレード
21 ワイパモータ(減速機構付き電動モータ)
22 リンク機構
23 モータ本体
24 減速機
25 アマチュア軸
26 ギヤケース
27 ケース本体
27a 底壁
27b ボス部
28 カバー
29 出力軸
31 減速機構
32a 第1のウォーム
32b 第2のウォーム
33 第1のギヤ体
33a 第1のウォームホイル
33b 第1のピニオンギヤ
33c 支持孔
33d リブ
34 第2のギヤ体
34a 第2のウォームホイル
34b 第2のピニオンギヤ
34c 支持孔
34d リブ
35 出力ギヤ
35a リブ
36a 第1の支軸
36b 第2の支軸
41 リング体
42 キャップ部材
43 バネ部材
51 摺接突起(摺接部)

Claims (4)

  1. アマチュア軸を備えたモータ本体と前記アマチュア軸の回転を減速して出力軸から出力する減速機構とを備えた減速機構付き電動モータであって、
    前記モータ本体に固定されるケース本体と前記ケース本体を閉塞するカバーとを備え、前記減速機構を収容するギヤケースと、
    互いに捩れ方向を逆向きとして前記アマチュア軸の外周面に軸方向に並べて形成される第1と第2のウォームと、
    前記第1のウォームに噛み合う第1のウォームホイルと前記第1のウォームホイルより小径の第1のピニオンギヤとが一体に形成され、第1の支軸により前記ケース本体に回転自在に支持される第1のギヤ体と、
    前記第2のウォームに噛み合う第2のウォームホイルと前記第2のウォームホイルより小径の第2のピニオンギヤとが一体に形成され、前記第1のウォームホイルに対して前記アマチュア軸の反対側において第2の支軸により前記ケース本体に回転自在に支持される第2のギヤ体と、
    前記出力軸に固定され、前記第1のピニオンギヤと前記第2のピニオンギヤとに噛み合わされて前記第1と第2のウォームと前記第1と第2のギヤ体とにより前記減速機構を構成するとともに軸方向から前記第1のウォームホイルに摺接して前記第1のギヤ体の軸方向の移動を規制する出力ギヤと、
    前記カバーに設けられ、前記第2のピニオンギヤの軸方向端部に摺接して前記第2のギヤ体の軸方向の移動を規制する摺接部とを有することを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  2. 請求項1記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記出力ギヤは前記ケース本体に軸方向に移動自在に支持されるとともにバネ部材により前記第1のウォームホイルに向けて付勢されることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  3. 請求項1または2記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記摺接部は前記カバーの内面から前記第2のピニオンギヤに向けて突出する突起状に形成されることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記第1のウォームホイルまたは前記出力ギヤの少なくともいずれか一方の軸方向端面に前記第1の支軸または前記出力軸を軸心とした環状のリブを設け、前記第1のウォームホイルまたは前記出力ギヤを前記リブにおいて前記出力ギヤまたは前記第1のウォームホイルに摺接させることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
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