JP2008130039A - 環境負荷算出方法、環境負荷算出プログラム、及び、単位変換方法 - Google Patents

環境負荷算出方法、環境負荷算出プログラム、及び、単位変換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 生産後の製品の環境負荷値の集計処理において、単位の不整合を持つ品目がある場合、生産側のシステムを改修する必要がなく、かつ、サプライヤの環境負荷値の登録工数が増大しない技術を提供する。
【解決手段】 設計時に、サプライヤにより登録された環境負荷を算出するための補正情報を作成する。この補正情報を用いて、設計時の環境負荷値を算出する。設計された製品を実際に生産したものの環境負荷値を算出する場合、設計時に作成された補正情報を用いて、環境負荷値を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、製品の環境負荷を算出する技術に関するものである。
現在、例えば、RoHS(Restriction of hazardous Substances)、EuP(Energy Using Products)等、欧州を中心として環境規制が強化されている。このような規制により、製造業者は製品の環境負荷を正確に評価する必要性がある。
製品の環境負荷を評価する方法として、例えば、製品に含有される化学物質を評価する方法や、製品の生産から廃棄に至るまでに排出されたCO2(二酸化炭素)等の量を評価するライフサイクルアセスメント(LCA;Life Cycle Assessment)などがある。このような環境影響評価は、製品を構成する品目を示す構成情報と、品目ごとの環境負荷情報とにより評価される。具体的には、例えば、化学物質を評価する場合、製造業者は、製品の構成情報に記載された全ての品目の化学物質情報を、各品目の購入先企業(サプライヤ)から入手する。製造業者は、入手した化学物質情報を集計することにより、その製品に含有される化学物質を算出して、環境負荷を算出する。
法規制に確実に対応するため、一般的には、化学物質の評価は設計時と生産後との2段階で実施する。
設計時に製品の環境負荷を算出する技術は、特許文献1に記載されている。設計時に製品の環境負荷を算出するために用いられる品目表では、品目は品目コードを用いて記述される。この各品目コードは、生産リードタイムやコストを最適化するため、複数のサプライヤの品目番号が関係付けられることがある。即ち、1つの品目コードが、複数のサプライヤ各々で提供する品目や、1つのサプライヤで提供する複数の品目を示す場合がある。このため、設計時の評価においては、いずれの品目が使われても問題ないように、使用され得る全ての品目の中で最悪のケースを想定した評価を行う。
特開2003-256504号公報
生産後の環境負荷の評価は、製品の生産に実際に使用された品目に対し行なう。ここで、上述のように、1つの品目コードが、複数のサプライヤ各々で提供する品目や、1つのサプライヤで提供する複数の品目を示す場合がある。即ち、同じ品目コードの品目でも、その品目に含まれる化学物質の含有量が異なる場合がある。設計時の環境負荷の評価では最悪のケースを想定して行なったが、生産後の環境負荷の評価では、実際に生産した製品ごとの品目構成に対応した正確な化学物質評価を行う。
製品の環境負荷は、各品目の使用量に、その品目の環境負荷を乗じて,製品単位に積算することにより集計する。ここで、構成情報や、製品生産に実際に使用した品目の情報(実績情報)は自社で作成する情報である。一方、品目の環境負荷情報はサプライヤから入手している情報である。このように、製品を構成する品目の情報と、各品目の環境負荷情報とは、登録元が異なる。このため品目の使用量の単位と環境負荷情報の登録単位が一致しない場合がある。
このような問題の解決手段の1つとして、品目表や実績情報に使用する単位を事前にサプライヤに通知し、サプライヤが指定された単位で環境負荷情報を登録する方法が考えられる。しかしながら同じ品目でも品目表や実績情報に記載する単位は事業部によって異なる場合があり、この場合は上記の方法ではサプライヤが環境負荷情報を納入先ごとに変換して登録しなければならない。このためサプライヤの登録工数が大きく、環境負荷情報の収集が遅延する原因になる、という問題がある。
その他の解決手段として、サプライヤが登録した環境負荷情報の登録単位に合わせて品目の使用量の単位を変更する方法がある。しかし品目表に記載された品目の使用量は品目の調達や生産管理にも利用されており、化学物質情報の登録単位は必ずしもこれらの目的と合致する値とは限らない。このため品目表の単位を変更すると、生産管理システムなどの既存システムの改造が必要となり、システムの開発工数が大きくなるという問題がある。
本発明の目的は、実際に生産した製品の環境負荷を、製品個体ごとの品目構成に応じて、自動的かつ精度よく計算する手段を提供することにある。
本発明のその他の目的は、サプライヤの環境負荷情報の登録工数を増大させることなく、かつ既存の生産管理システムに影響を与えることなく、環境負荷の集計を可能とする技術を提供することにある。
本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、第1の評価システムで異なる単位を変換するために用いた変換情報を、第2の評価システムで使用して環境評価値を算出することを特徴とする。
また、本発明は、複数の品目から構成される製品の設計時の環境負荷値を算出する設計製品評価システムと、生産システムで生産した前記製品の環境負荷値を算出する生産製品評価システムとの各々が、前記品目毎の登録単位あたりの環境負荷値から、前記製品の環境負荷値を算出する環境負荷算出方法であって、前記品目毎に、前記登録単位を、前記生産システムで適用されている使用量単位に変換する変換情報を記憶する記憶装置を有する前記設計製品評価システムに、設計する製品を構成する前記品目毎に、前記変換情報に基づいて、前記登録単位の環境負荷値を、前記使用量単位の環境負荷値に変換する第1の変換ステップと、前記変換結果から、前記設計する製品の環境負荷値を算出する第1の環境負荷算出ステップと、前記設計する製品の環境負荷値を、第1の出力装置に出力する第1の出力ステップと、を実行させ、前記生産製品評価システムに、前記変換情報を取得するステップと、前記生産システムで生産された製品を構成する前記品目毎に、前記変換情報に基づいて、前記登録単位の環境負荷値を、前記使用量単位の環境負荷値に変換する第2の変換ステップと、前記変換結果から、前記生産システムで生産された製品の環境負荷値を算出する第2の環境負荷算出ステップと、前記算出された環境負荷値を第2の出力装置に出力する第2の出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、サプライヤは、納入する品目の環境負荷の単位を任意とすることが可能となる。これにより、納入先に応じて異なる単位で環境負荷を登録等する必要がなくなり、工数を低減することが可能となる。また、製造業者は、サプライヤの登録した環境負単位をそのまま用いることが可能となる。従って、設計工程、生産工程等で使用する単位の変更等する必要が無くなるので、システムの開発工数を低減することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態のシステム構成例を説明する。なお、以下で説明する実施形態では、化学物質の環境負荷を算出する場合の例を説明するが、これに限られるわけではない。
なお、以下では、部品等を生産するために用いる部材、部品、部材及び部品等から生産される中間品、製品等を総称して品目という。
図1において、本実施形態のシステムは、製造業者11の装置と、サプライヤ12の装置とから構成される。製造業者11は、サプライヤ12から購入した品目を用いて製品を生産する。製造業者11の装置と、サプライヤ12の装置とは、例えばインターネット、専用線等の任意の通信ネットワークを介して接続される。
製造業者11は、複数の事業所111と、化学物質情報管理装置112とを有する。各事業部111は、設計端末121、生産管理端末122、評価端末123、設計情報管理装置124、実績情報管理装置125、補正情報管理装置126等を有する。各事業所111の設計端末121、生産管理端末122、評価端末123、設計情報管理装置124、実績情報管理装置125、補正情報管理装置126等の各々と、化学物質情報管理装置112とは、LAN(Local Area Network)等の任意の通信ネットワークを介して互いに接続される。また、各事業所111の設計端末121、生産管理端末122、評価端末123、設計情報管理装置124、実績情報管理装置125、補正情報管理装置126等の各々はLAN等の任意の通信ネットワークを介して互いに接続される。
設計端末121は、設計部門の従業員等の用いるものである。生産管理端末122は、生産管理部門の従業員等の用いるものである。評価端末123は、生産した製品の環境負荷を算出する評価部門の従業員等の用いるものである。設計端末121、生産管理端末122、評価端末123は、例えばPC(Personal Computer)等の任意の情報端末である。
設計情報管理装置124、実績情報管理装置125、補正情報管理装置126、化学物質情報管理装置112等は、例えば、CD-R(Compact Disc-Recordable)やDVD-RAM(Digital Versatile Disk-Random Access Memory)等の記憶メディア及び当該記憶メディアの駆動装置、HDD(Hard Disk Drive)等の書き込み及び読み出し可能な記憶装置(図示略)を有する装置である。設計情報管理装置124、実績情報管理装置125、補正情報管理装置126、化学物質情報管理装置112等は、例えばサーバ等のような情報処理装置でもよい。
設計情報管理装置124は、記憶装置に、品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152等を保持する。品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152は、製品を構成する品目等を記憶する。品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152内の情報は、生産管理端末122から入力される。
実績情報管理装置125は、記憶装置に、実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163等を記憶する。実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163は、実際に生産された製品を構成する品目等を記憶する。実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163内の情報は、評価端末123から入力される。
補正情報管理装置126は、記憶装置に、補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172等を有する。補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172は、製品を構成する品目の環境負荷の単位を補正するための情報等を記憶する。
なお、図1では、1つの事業所111のみ上記装置を示しているが、各事業所111が同じ装置を有しているものとする。
化学物質情報管理装置112は、化学物質情報テーブル181等を有する。化学物質情報テーブル181は、品目毎の化学物質に関する情報を含む。この情報は、後述するサプライヤ端末131から入力される。
各サプライヤ12は、サプライヤ端末131を有する。各サプライヤ12のサプライヤ端末131は、化学物質情報管理装置112と任意の通信ネットワークを介して接続される。サプライヤ端末131は、品目の化学物質に関する情報を化学物質情報管理装置112に登録する。サプライヤ端末131は、例えばPC等の任意の情報端末である。
なお、図1の例では、製造業者11を1つ、サプライヤ12を3つ示しているが、これらの数は任意でよい。また、各製造業者11における事業所111、化学物質情報管理装置112の数も任意でよい。さらに、各事業所111における設計端末121、生産管理端末122、評価端末123、設計情報管理装置124、実績情報管理装置125の数、及び、各サプライヤ12におけるサプライヤ端末131の数も任意でよい。
次に、各機器の詳細を説明する。
まず、各機器の構成例を説明する。
まず、設計端末121の構成例について、図2を参照して説明する。
設計端末121は、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、2次記憶装置203、入力装置204、出力装置205、通信インタフェース206等を有する。CPU201、メモリ202、2次記憶装置203、入力装置204、出力装置205、通信インタフェース206等はバス207により互いに接続されている。
2次記憶装置203は、例えば、CD-RやDVD-RAM等の記憶メディア及び当該記憶メディアの駆動装置、HDD等である。2次記憶装置203は、品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152、補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172等を記憶する。
品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152は、上述の設計情報管理装置124に記憶されているテーブルと同じものである。補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172は、上述の補正情報管理装置126の保持するテーブルと同じものである。
なお、補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172、品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152の詳細については後述する。
入力装置204は、例えば、キーボード、マウス、マイク、スキャナ等である。出力装置205は、例えば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等である。設計端末121は、通信インタフェース206を介して他装置と接続する。
CPU201は、メモリ202にロードしたプログラム(図示略)を実行することにより、品目情報作成部251、品目情報登録部252、評価部253、評価結果出力部254、補正情報作成部255、補正情報登録部256等を実現する。品目情報作成部251は、品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152を作成する。品目情報登録部252は、品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152を設計情報管理装置124に登録する。評価部253は、設計した製品の環境負荷値を算出する。評価結果出力部254は、算出した環境負荷値を出力する。補正情報作成部255は、補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172等を作製する。補正情報登録部256は、補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172を補正情報管理装置126に登録する。
次に、生産管理端末122の構成例について、図3を参照して説明する。
生産管理端末122は、CPU301、メモリ302、2次記憶装置303、入力装置304、出力装置305、通信インタフェース306等を有する。CPU301、メモリ302、2次記憶装置303、入力装置304、出力装置305、通信インタフェース306等はバス307により互いに接続されている。
2次記憶装置303は、例えば、CD-RやDVD-RAM等の記憶メディア及び当該記憶メディアの駆動装置、HDD等である。2次記憶装置303は、生産指示情報テーブル361、実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163等を記憶する。
生産指示情報テーブル361は、製品を実際に生産するための指示情報を格納する。実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163は、上述の実績情報管理装置125の保持するテーブルと同じものである。
なお、生産指示情報テーブル361、実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163の詳細については後述する。
入力装置304は、例えば、キーボード、マウス、マイク、スキャナ等である。出力装置305は、例えば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等である。生産管理端末122は、通信インタフェース306を介して他装置と接続する。
CPU301は、メモリ302にロードしたプログラム(図示略)を実行することにより、生産指示入力受付部351、生産指示登録部352、生産実績入力受付部353、生産実績登録部354等を実現する。生産指示入力受付部351は、生産指示情報テーブル361を作成する。生産指示登録部352は、生産指示情報テーブル361を格納する。生産実績入力受付部353は、実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163を作成する。生産実績登録部354は、実績情報管理装置125に実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163を登録する。
次に、評価端末123の構成例について、図4を参照して説明する。
評価端末123は、CPU401、メモリ402、2次記憶装置403、入力装置404、出力装置405、通信インタフェース406等を有する。CPU401、メモリ402、2次記憶装置403、入力装置404、出力装置405、通信インタフェース406等はバス407により互いに接続されている。
2次記憶装置403は、例えば、CD-RやDVD-RAM等の記憶メディア及び当該記憶メディアの駆動装置、HDD等である。2次記憶装置403は、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163、評価情報テーブル461等を記憶する。
実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163は、上述の実績情報管理装置125の保持するテーブルと同じものである。評価情報テーブル461は、実際に生産した製品の環境負荷を算出した結果情報を格納する。
なお、評価情報テーブル461の詳細については後述する。
入力装置404は、例えば、キーボード、マウス、マイク、スキャナ等である。出力装置405は、例えば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等である。評価端末123は、通信インタフェース406を介して他装置と接続する。
CPU401は、メモリ402にロードしたプログラム(図示略)を実行することにより、品目情報取得部451、化学物質情報取得部452、補正部453、算出部454、出力部456等を実現する。品目情報取得部451は、設計情報管理装置124から、品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152等を読み込む。化学物質情報取得部452は、実績情報管理装置125から、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163等を読み込む。補正部453は、読み込んだテーブルと、補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172内の情報とから、生産した製品を構成する品目の環境負荷単位を補正する。算出部454は、補正部453により補正された値を用いて、製品の環境負荷を算出する。出力部456は、算出した環境負荷を出力装置408又は通信インタフェース406等から出力する。
次に、上述の各テーブルの一例を、図面を参照して説明する。
まず、化学物質情報テーブル181の一例を、図5を参照して説明する。
化学物質情報テーブル181は、サプライヤコード501、サプライヤ品目番号502、ロット番号503、物質コード504、含有量505、登録単位506等のフィールドを有する。各行のフィールドは、互いに対応付けられている。
サプライヤコード501は、サプライヤ12の識別情報である。サプライヤ品目番号502は、対応するサプライヤコード501のサプライヤ12の社内で用いる品目の識別情報である。ロット番号503は、対応するサプライヤ品目番号502の品目のロット番号である。サプライヤコード501、サプライヤ品目番号502、ロット番号503の組み合わせにより、製品生産のために用いられる実際の品目を特定することが可能となる。物質コード504は、対応するサプライヤコード501、サプライヤ品目番号502、ロット番号503で特定される品目が含有する化学物質を示す。含有量505は、対応する化学物質の含有量である。登録単位506は、対応する含有量505の単位である。
具体的には、例えば、図5の例では、サプライヤコード501「aaa-1」、サプライヤ品目番号502「aaa-11」、ロット番号503「a-123」である品目の1個あたりには、物質コード504「Pb(鉛)」が含有量505「10mg」、物質コード504「Cd(カドミウム)」が含有量505「20mg」、物質コード504「Cr(クロム)」が含有量505「30mg」、含まれていることを示している。
なお、本実施形態では、環境負荷を算出するための情報を、品目を提供するサプライヤ内で用いているコード(サプライヤ品目番号502)をそのまま用いて識別する。これにより、サプライヤによる化学物質登録が容易となる。
また、図5の例では、物質コード504は、説明の簡略化のため元素記号で表記している。物質コード504を示す情報は特に限定するものではないが、複数のサプライヤが統一した基準で登録するためには、関連業界において広く用いられているコードを利用するとよい。物質コードとして広く用いられているものとして、例えば、米国化学会の1部門であるCAS(Chemical Abstracts Service)が定めたコードなどがある。
次に、品目情報テーブル151の一例を、図6を参照して説明する。
図6に示すように、品目情報テーブル151は、親品目コード601、子品目コード602、員数603、単位604等のフィールドを有する。各行のフィールドは互いに対応付けられている。
親品目コード601、子品目コード602は、品目を特定するための製造業者11の社内コードであり、各品目の親子構成を示す。即ち、子品目コード602は、対応する親品目コード601の子品目である。員数603は、対応する親品目コード601に組み込まれる、対応する子品目コード602の品目の員数である。単位604は、対応する員数603の単位である。具体的には、例えば、図6の例では、親品目コード601「g001」は、子品目コード602「f001」を員数603、単位604「2個」と、子品目コード602「品目d001」を員数603、単位604「3m」使って構成されていることを示す。また、親品目コード601「f001」は、子品目コード602「e001」を員数603、単位604「1個」と、子品目コード602「c001」を員数603、単位604「1個」とで構成されていることを示す。
なお、ここでは、1つの製品ごとに1つの品目情報テーブル151が生成されるものとする。従って、図6の例では、1つの品目情報テーブル151の例のみ示しているが、本実施形態のシステムを適用する製品が複数種ある場合、各製品の品目情報テーブル151が作製されるものとする。
次に、品目マスタ情報テーブル152の一例を、図7を参照して説明する。
図7に示すように、品目マスタ情報テーブル152は、品目コード701、サプライヤコード702、サプライヤ品目番号703等のフィールドを有する。各行のフィールドは互いに対応付けられている。
品目コード701は、品目を特定するための、製造業者11の社内コードである。サプライヤコード702は、対応する品目コード701の品目を提供するサプライヤを識別するものである。サプライヤ品目番号703は、対応するサプライヤコード702の社内において、対応する品目コード701の品目を特定する社内コードである。
ここで、品目コード701は特に限定するものではないが、例えば、図面番号を用いる場合が考えられる。品目コード701として図面番号を用いる場合は、図面上の1つの品目に対してサプライヤを複数登録しておくことで、調達コストや納入リードタイムが最適な品目を選択することができる。
具体的には、例えば、図7の場合、品目コード701「a001」として、サプライヤコード702「aaa-1」のサプライヤにより提供されるサプライヤ品目番号703「aaa-11」という品目と、サプライヤコード702「aaa-2」のサプライヤにより提供されるサプライヤ品目番号703「aaa-22」という品目との2つの品目が使用可能なことを示している。
なお、品目情報テーブル151と品目マスタ情報テーブル152は品目コードにより関連付けされており、品目マスタ情報テーブル152には品目情報テーブル151に登録された全ての品目に関する情報が登録される。
また、品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152は、予め作成され、設計情報管理装置124の記憶装置に格納されているものとする。
次に、生産指示情報テーブル361の一例を、図8を参照して説明する。
図8において、生産指示情報テーブル361は、生産指示No.801、品目コード802、製品生産指示数803、ロット番号804等のフィールドを有する。生産指示No.801、品目コード802、製品生産指示数803、ロット番号804等は互いに対応付けられている。生産指示No.801は、生産指示のコードである。品目コード802は、生産を指示する製品のコードである。製品生産指示数803は、対応する品目コード802の製品を生産する数量である。ロット番号804は、対応する品目コード802の製品を生産した場合に、その製品に割り当てられるロット番号である。さらに、生産指示情報テーブル361は、生産工程811、指示数812、品目コード813、所要量814、単位815等のフィールドを有する。生産工程811、指示数812、品目コード813、所要量814、単位815等の行は、生産工程の順に並んでおり、各行のフィールドは互いに対応付けられている。
生産工程811は、製品を生産するための工程である。指示数812は、対応する生産工程811で生産される品目の数量である。品目コード813は、対応する生産工程811で使用する品目のコードである。また所要量814および単位815は、製品生産指示数803で指定された数量を生産するために必要な、対応する品目コード813の品目の数量である。
指示数812および所要量814は、製品生産指示数803に、品目情報テーブル151の員数603等を乗じることにより計算する。実績情報テーブル161において、品目コード813および単位815は、品目情報テーブル151および品目マスタ情報テーブル152から転記する情報である。このように品目情報テーブル151および品目マスタ情報テーブル152の情報は、実績情報テーブル161に伝達される。これらの動作例は後述する。
ここで、図6および図7に示した製品「g001」の生産工程を、図9を参照して説明する。
図9において、工程901〜工程903を丸(○)で示す。図9の右から左に向かって生産が進むことを示している。各工程で投入する部材、部品、中間品等の品目911〜品目917を四角(□)で示す。各工程で投入する部材、部品、中間品等の品目の数量921〜926を菱形(◇)で示す。
具体的には、例えば、図9に示す例では、品目915「e001」は、工程901「組立1」において、品目911「a001」を数量921「2個」と、品目912「b001」を数量922「5個」とを用いて生産されることを示す。また、品目916「f001」は、工程902「組立2」において、品目915「e001」を数量923「1個」と、品目913「c001」を数量924「1個」とを用いて生産されることを示す。製品である品目917「g001」は、工程903「組立3」において、品目916「f001」を数量925「2個」と、品目914「d001」を数量926「3m」と用いて生産されることを示す。
なお、図8は、図6および図7に示した製品「g001」を、図9に示す生産工程にしたがって10個生産する場合の生産指示情報を示している。例えば「組立3」は最終工程で生産する製品は「10個」なので、製品生産指示数812は「10」となっている。また、品目「g001」を「1個」生産するには、図9から品目「f001」が「2個」と、品目「d001」が「3m」必要なので、「組立3」における「f001」と「d001」の所要量は、「g001」を「10個」生産するために必要な量である「20個」および「30m」となっている。
次に、実績情報テーブル161の一例を、図10を参照して説明する。
図10において、実績情報テーブル161は、生産指示No.1001、品目コード1002、製品生産指示数1003、ロット番号1004等のフィールドを有する。生産指示No.1001、品目コード1002、製品生産指示数1003、ロット番号1004等は互いに対応付けられている。
生産指示No.1001は、生産指示のコードである。品目コード1002は、生産を指示する製品のコードである。製品生産指示数1003は、対応する品目コード1002の製品を生産する数量である。ロット番号1004は、対応する品目コード1002の製品を生産した場合に、その製品に割り当てられるロット番号である。
実績情報テーブル161は、さらに、生産工程1011、品目コード1012、サプライヤコード1013、サプライヤ品目番号1014、ロット番号1015等のフィールドを有する。生産工程1011、品目コード1012、サプライヤコード1013、サプライヤ品目番号1014、ロット番号1015等の行は、生産工程の順に並んでおり、各行のフィールドは互いに対応付けられている。
生産工程1011は、製品を生産するために必要な工程である。品目コード1012は、対応する生産工程1011で必要な品目である。サプライヤコード1013は、対応する品目コード1012の品目を提供するサプライヤ12のコードである。サプライヤ品目番号1014は、対応する品目コード1012の品目を提供するサプライヤ12の社内でのコードである。ロット番号1015は、対応する品目コード1012の品目のうち、生産する製品に使用された品目のロット番号である。
なお、図10において、サプライヤコード1013、サプライヤ品目番号1014が「-」である品目は、製造業者11にて、対応する生産工程1011で製造又は組立等行なうことで生産される部品又は中間品等を示す。
具体的には、例えば、図10は、品目コード1002「g001」、ロット番号1004「g-123」の製品の実績情報を示している。
例えば、組立工程1011「組立3」では、品目コード1012「d001」、サプライヤコード1013「ddd」、サプライヤ品目番号1014「ddd-1」の品目と、品目コード1012「f001」の品目(中間品)とが使用されたことを示している。
また、例えば、組立工程1011「組立1」では、品目コード1012「a001」、サプライヤコード1013「aaa-1」、サプライヤ品目番号1014「aaa-11」、ロット番号1015「a-123」の品目と、品目コード1012「b001」、サプライヤコード1013「bbb-1」、サプライヤ品目番号1014「bbb-11」、ロット番号1015「b-123」の品目とが使用されたことを示している。
なお、品目マスタ情報テーブル152では、製造業者11内の社内での品目コードに対応するサプライヤ品目番号は、複数となる場合がある。これは、上述のように、品目マスタ情報テーブル152は、製品を生産するめに適用可能な品目の候補の全ての情報が含まれるからである。一方、実績情報テーブル161には、実際に製品生産に用いられた品目に関する情報が含まれるので、製造業者11内の社内での品目コードに対応するサプライヤ品目番号は1つとなる場合が多い。
また、品目コード1012、サプライヤコード1013、サプライヤ品目番号1014は、実績情報テーブル161および品目マスタ情報テーブル152から転記する情報である。このようにすることにより品目情報テーブル151の情報に加え、品目マスタ情報テーブル152の情報が実績情報テーブル161に登録される。
次に、実績構成情報テーブル162の一例を、図11を参照して説明する。
図11に示すように、実績構成情報テーブル162は、生産指示No.1101、品目コード1102、製品生産指示数1103、ロット番号1104等のフィールドを有する。生産指示No.1101、品目コード1102、製品生産指示数1103、ロット番号1104等は互いに対応付けられている。
生産指示No.1101は、生産指示のコードである。品目コード1102は、生産を指示する製品のコードである。製品生産指示数1103は、対応する品目コード1102の製品を生産する数量である。ロット番号1104は、対応する品目コード1102の製品を生産した場合に、その製品に割り当てられるロット番号である。
実績情報テーブル161は、さらに、親個体番号1111、子個体番号1112、員数1113、単位1114等のフィールドを有する。個体番号は、製品、中間品、部品、部材等の品目の各々に対し発行する固有の社内コードである。子個体番号1112は、対応するまた親個体番号1111の個体番号の品目に組み込まれる品目の個体番号である。員数1113、単位1114は、対応する親個体番号1111に組み込まれる、対応する子個体番号1112の数量を示す。
なお、単位1114は、実績情報テーブル161から転記する情報である。これにより品目情報テーブル151の情報が実績構成情報テーブル162に登録される。
次に、実績品目情報テーブル163の一例を、図12を参照して説明する。
図12において、実績品目情報テーブル163は、生産指示No.1201、品目コード1202、製品生産指示数1203、ロット番号1204等のフィールドを有する。生産指示No.1201、品目コード1202、製品生産指示数1203、ロット番号1204等は互いに対応付けられている。
生産指示No.1201は、生産指示のコードである。品目コード1202は、生産を指示する製品のコードである。製品生産指示数1203は、対応する品目コード1202の製品を生産する数量である。ロット番号1204は、対応する品目コード1202の製品を生産した場合に、その製品に割り当てられるロット番号である。
実績品目情報テーブル163は、さらに、個体番号1211、品目コード1212、サプライヤコード1213、サプライヤ品目番号1214、ロット番号1215等のフィールドを有する。各行のフィールドは互いに対応付けられている。
個体番号1211は、製品、中間品、部品等の品目の各々に対し発行される固有の社内コードである。品目コード1212は、対応する個体番号1211の識別情報である。サプライヤコード1213は、対応する個体番号1211の品目を提供したサプライヤのコードである。サプライヤ品目番号1214は、対応する個体番号1211の品目を提供したサプライヤ社内で用いられているコードである。ロット番号1215は、対応する個体番号1211の品目の生産ロットである。
なお、図12において、サプライヤコード1213、サプライヤ品目番号1214が「-」であるものは、対応する個体番号1201の品目が、製造業者11にて、製造又は組立等することにより得られるものであることを示す。
また、品目コード1212、サプライヤコード1213、サプライヤ品目番号1214は、実績情報テーブル161および品目マスタ情報テーブル152から転記する情報である。これにより品目マスタ情報テーブル152の情報が実績品目情報テーブル163に登録される。
ここで、図11及び図12の具体例を説明する。
図11において、親個体番号1111「e001-1-123」の品目(中間品)は、子個体番号1112「a001-1-123」の品目を員数1113、単位1114「2個」と、子個体番号1102「b001-1-123」の品目を員数1113、単位1114「5個」とで構成されていることを示している。
また図12において、個体番号1211「a001-1-123」の品目は、サプライヤコード1213「aaa-1」、サプライヤ品目番号1214「aaa-11」、ロット番号1215「a-123」の品目が使用されたことを示している。
このように、製造業者11の社内で用いられる品目コードに対応するサプライヤ品目番号は、品目マスタ情報テーブル152においては複数である場合もあるが、実績品目情報テーブル163では実際に使用した品目の情報のみを含む。
なお、実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163は、各製品の生産ロット毎に後述する動作例により作成される。従って、図では1つの実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163の例のみ示しているが、複数種の製品を生産する場合や、同じ種類の製品を複数ロット生産する場合には、複数のテーブルが作成される。
次に、補正情報テーブル171の一例を、図13を参照して説明する。
図13において、補正情報テーブル171は、品目コード1301、サプライヤコード1302、サプライヤ品目番号1303、登録単位1304、単位1305、補正係数1306等のフィールドを有する。各行のフィールドは互いに対応付けられている。
品目コード1301は、品目のコードである。サプライヤコード1302は、対応する品目コード1301の品目を提供するサプライヤ12のコードである。サプライヤ品目番号1303は、対応するサプライヤコード1302のサプライヤ12において、対応する品目コード1301の品目のコードである。登録単位1304は、対応する品目コード1301の品目の、化学物質情報テーブル181に登録されている環境負荷の単位である。単位1305は、対応する品目コード1301の品目を、製品の生産のために使用する場合の使用量の単位である。補正係数1306は、対応する登録単位1304とするために、対応する単位1305に積算する係数である。即ち、補正係数1306は、品目情報テーブル151に記載された品目の使用量に関する単位604と化学物質情報テーブル181に記載された登録単位506の不一致を補正する情報である。具体的には、例えば、「1個」あたり「500m」の線材に関して、図6に一例を示す品目情報テーブル151では単位として「m」が登録されており、図5に一例を示す化学物質情報テーブル181では化学物質情報の登録単位が「個」と登録されている。この場合、図13に一例を示す補正情報テーブル171の補正係数1306は「1個」と「500m」の比をとって「0.002」とする。
また、単位の不一致は、品目情報テーブル151と品目マスタ情報テーブル152および化学物質情報テーブル181を参照するときに検出される。そこで、補正情報テーブル171の補正係数1306は、各テーブルの各品目を関連付け可能な情報を用いて特定できるようにしておく。すなわち、図5、図6および図7に示す例では、品目情報テーブル151と品目マスタ情報テーブル152は品目コードを使って関連付けられ、品目マスタ情報テーブル152と化学物質情報はサプライヤコードとサプライヤ品目番号を使って関連付けられている。補正情報テーブル171の補正係数1306を、品目コード1301、サプライヤコード1302、サプライヤ品目番号1303に対応付けることにより、設計段階の評価で作成した補正係数1306を、製品生産後の化学物質評価においても使用することができる。
次に、補正マスタ情報テーブル172の一例を、図14を参照して説明する。
図14において、補正マスタ情報テーブル172は、単位1401、登録単位1402、補正係数1403等のフィールドを有する。各行のフィールドは互いに対応付けられている。
登録単位1402は、化学物質情報テーブル181に登録されている環境負荷の単位である。補正係数1403は、対応する登録単位1402とするために、対応する単位1401に積算する係数である。具体的には、例えば、図14の場合、単位1401「g」、登録単位1402「kg」のときは、「g」と「kg」の比をとって補正係数1403「0.001」とすることを示している。また登録単位1402と単位1401とが同じ場合は、補正係数1403は「1」とする。
なお、補正マスタ情報テーブル172には、一般的な単位を変換する場合に用いられる。これに対し、補正情報テーブル171は、品目ごとに補正係数を設定するものである。
また、ここでは、補正マスタ情報テーブル172は予め補正情報管理装置126に登録されているものとするが、登録、追加、削除等されてもよい。
次に、評価情報テーブル461の一例を、図15を参照して説明する。
テーブル1501は、生産指示No.1501、品目コード1502、品目名1503、ロット番号1504等のフィールドを有する。
生産指示No.1501は、生産指示のコードである。品目コード1502は、生産を指示する製品コードである。品目名1503は、生産した製品の名称である。ロット番号1504は、生産した製品の生産ロットである。
評価情報テーブル461は、さらに、化学物質コード1511、含有量1512、結果1513等を含む。各行の化学物質コード1511、含有量1512、結果1513等は互いに対応付けられている。
化学物質コード1511は、生産した製品に含まれる化学物質のコードである。含有量1512は、対応する化学物質コード1511の化学物質の含有量である。結果1513は、対応する含有量1512が、予め定められた規定値を満たしているか否かを示す。
評価情報テーブル461は、後述する動作例により作成される。
次に、動作例を説明する。
まず、本実施形態の動作の概要を、図16を参照して説明する。
図16において、製造業者からの指示を受けた場合や品目の納入時等に、各サプライヤ12の従業員等は、サプライヤ端末131の入力装置(図示略)を用いて、納入する品目のサプライヤコード、サプライヤ品目番号、ロット番号、物質コード、含有量、登録単位等を入力する。サプライヤ端末131は、入力された情報を化学物質情報管理装置112の化学物質情報テーブル181に登録する(S1601)。
また、製造業者11の設計部門の設計者は、設計端末121の入力装置204を用いて、生産する製品の構成情報を入力する。設計端末121の品目情報作成部251は、入力された情報から品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152を作成する。品目情報登録部252は、作成された品目情報テーブル151および品目マスタ情報テーブル152を設計情報管理装置124に登録する(S1602)。
次に、設計者は設計端末121の入力装置204を用いて、評価対象製品の品目コードを指示する。設計端末121の評価部253は、指示された品目コードの製品の品目情報テーブル151及び品目マスタ情報テーブル152を、設計情報管理装置124から読込む。さらに、設計端末121の評価部253は、読み込んだ品目情報テーブル151及び品目マスタ情報テーブル152に記載された品目の各々に関する化学物質情報を化学物質情報管理装置112の記憶装置181内の化学物質情報テーブル181から読み込む。設計端末121の評価部253は、補正情報管理装置126から、補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172を読み込んでおく(S1603)。
設計端末121の評価部253は、品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152、化学物質情報テーブル181と補正情報テーブル171を用いて、設定された製品を構成する各品目の化学物質の登録単位と、品目の使用量の単位とが一致しているか否か、及び、各品目の補正情報が補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172に登録されているか否か判定する(S1604)。
S1604の判定の結果、単位に不一致があり、かつ、その品目の補正情報が補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172の何れにも登録されていない場合、設計端末121の補正情報作成部255は、補正係数の登録を指示する情報を出力装置205等に出力する。設計者が設計端末121の入力装置204を用いて補正係数の登録処理を指示する。設計端末121の補正情報登録部256は、入力された補正係数を補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172に追記等して、さらに、更新した補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172等を補正情報管理装置126に登録する(S1605)。
S1604の判定の結果、単位に不一致がない、又は、単位が不一致の品目の化学物質情報が補正情報テーブル171、補正マスタ情報テーブル172の少なくとも一方に登録されている場合、設計端末121の評価部253は、S1603で読み込んだ各情報を用いて、評価対象製品に含まれる化学物質の評価値を算出する(S1606)。設計端末121は、算出した評価値による評価結果が、所定閾値を満たしていない等で不合格であるか否か判定する(S1607)。
S1607の判定の結果、評価結果が不合格である場合、評価結果出力部254は、不合格を示す情報を出力装置205に出力する。設計者は化学物質の評価結果を確認し、評価結果に問題がある場合は問題の内容に応じて処理を行なう。具体的には、他の品目の適用を考える、化学物質の含有量を変更する等を検討する。設計者は、設計端末121の入力装置204を用いて品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152等の変更等を指示する。設計端末121の品目情報作成部251は、その指示に従い品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152を変更等する。品目情報登録部252は、実績情報管理装置125の品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152を更新する(S1608)。この処理の後、再度、S1601、S1602以降の処理を行なう。
S1607の判定の結果、評価結果が合格である場合、作成した品目情報テーブル151と品目マスタ情報テーブル152を生産管理部門で使用可能とする。
生産部門では、生産計画に基づき、製品を生産する。このとき、生産管理部門の従業員は、生産管理端末122の入力装置304を用いて、実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163等の作成を指示する。生産管理端末122の生産指示入力受付部351、生産実績入力受付部353は、指示に従い、品目情報テーブル151および品目マスタ情報テーブル152等から、実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163を作成する。生産指示登録部352、生産実績登録部354は、実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163を実績情報管理装置125に登録する(S1609)。
評価部門では、評価端末123の品目情報取得部451が、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163内の情報から、評価対象製品の構成情報を取得する。次に、化学物質情報取得部452が、化学物質情報テーブル181から、評価対処製品を構成する各品目の化学物質情報を取得する。補正部453は設定された製品を構成する各品目の化学物質の登録単位と、品目の使用量の単位とを比較して、必要に応じて補正する。算出部454は、評価対象製品の、化学物質毎の評価値を算出する(S1610)。
評価端末123の出力部456は、算出した評価値による評価結果が、所定閾値以下でない等で不合格であるか否か判定する(S1611)。
S1611の判定の結果、評価結果が合格である場合、出力部456は、合格であることを通知する情報を、出力装置405等に出力する(S1612)。
S1611の判定の結果、評価結果が不合格である場合、出力部456は、不合格であることを通知する情報を、出力装置405等に出力する(S1613)。品質保証部門などでは、出力された情報が合格である場合、生産された製品を出荷し、出力された情報が不合格である場合、生産された製品の出荷を停止するなどの措置をとる。
次に、上述した動作例を詳細に説明する。
まず、図16のS1603〜S1606の処理の詳細を、図17を参照して説明する。
まず設計部門の作業者等は、設計端末121の入力装置204を用いて、評価対象製品の品目コードを入力する。設計端末121の評価部253は、入力された品目コードを受け付ける(S1701)。
次に、評価部253は、設計情報管理装置124から、入力された品目コードの製品の品目情報テーブル151と品目マスタ情報テーブル152とを取得する(S1702)。具体的には、例えば、評価部253は、設計情報管理装置124から、S1701で受け付けた評価対象製品の構成を示す品目情報テーブル151と品目マスタ情報テーブル152とを読出す。設計端末121の評価部253は、読み出した品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152を、2次記憶装置203に格納する。
次に、評価部253は、評価対象製品を構成する品目のうち1つを選択し、その品目の化学物質情報と、1つの評価対象製品を生産するために必要なその品目の数量とを取得する(S1703)。
そのために、評価部253は、例えば、まず、最下層の品目までの品目コードと、1つの評価対象製品を生産するために必要な各品目の数量とを取得する。1つの評価対象製品を生産するために必要な各品目の数量を取得するために、評価部253は、例えば、1つの評価対象製品を生産するために必要な取得対象の品目の親品目の数量と、取得対象の品目の員数との積を取得する。ここで、親品目が製品そのものである品目の親品目の数量は「1」である。
具体的には、評価部253は、例えば、まず、品目情報テーブル151の各行を参照し、S1701で受け付けた評価対象製品の品目コードと一致する親品目コード601の行を選択し、選択した行の子品目コード602、員数603、単位604等を読出す。以下、説明のために、ここで読み出した子品目コード602、員数603を、第1の品目コード、第1の品目の員数という。次に、評価部253は、他の行を参照し、第1の品目コードと一致する親品目コード601を含む行を検索し、該当する行の子品目コード602、員数603、単位604等を読出す。以下、説明のために、ここで読み出した子品目コード602、員数603を、第2の品目コード、第2の品目の員数という。ここで、評価部253は、1つの評価対象製品を生産するために必要な第1の品目の数量と、第2の品目の員数との積を算出する。なお、ここでは、第1の品目は生産する製品そのものであるので、「1つの評価対象製品を生産するために必要な第1の品目の数量=1」である。この積が、1つの評価対象製品を生産するために必要な第2の品目の数量である。さらに、評価部253は、他の行を参照し、第2の品目コードと一致する親品目コード601を含む行を検索し、該当する行の子品目コード602、員数603、単位604等を読出す。以下、説明のために、ここで読み出した子品目コード602、員数603を、第3の品目コード、第3の品目の員数という。ここで、評価部253は、1つの評価対象製品を生産するために必要な第2の品目の数量と、第3の品目の員数との積を算出する。この積が、1つの評価対象製品を生産するために必要な第3の品目の数量である。評価部253は、この処理を、該当する行の子品目コード602が「-」となるまで繰り返すことで、最下層の品目までの品目コードと、1つの評価対象製品を生産するために必要な各品目の数量とを取得する。
次に、評価部253は、評価対象製品を構成する品目のうち1つを選択し、この品目の化学物質情報を取得する。なお、ここで、評価対象製品を構成する品目の選択順は任意でよいが、ここでは、最下層の品目から順に選択するものとする。そのために、評価部253は、例えば、品目マスタ情報テーブル152を参照し、最下層の品目の品目コードと一致する品目コード701を含む行のサプライヤコード702、サプライヤ品目番号703等の組み合わせを読み出す。
次に、評価部253は、化学物質情報管理装置112の化学物質情報テーブル181から、上述の処理で読み出したサプライヤコード702、サプライヤ品目番号703等の各組み合わせと一致するサプライヤコード501、サプライヤ品目番号502を含む行を選択し、選択した行のロット番号503、物質コード504、含有量505、登録単位506等を読出す。設計端末121の評価部253は、取得した情報を、上述のS1702の処理で取得した品目コード、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、単位等と共にメモリ202等に格納する。
次に、評価部253は、上述のS1703の処理で化学物質情報を取得した品目の補正情報が必要であるか否か判定する(S1704)。
そのために、評価部253は、例えば、上述のS1703の処理で化学物質情報管理装置112から読み出した品目コード、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、単位、ロット番号、物質コード、含有量、登録単位等の組み合わせを参照し、この組み合わせに含まれる単位と、登録単位とが一致するか否か判定する。この判定の結果、一致しない場合、上述のS1703の処理で化学物質情報を取得した品目は、生産工程で使用されている単位と、サプライヤの登録した化学物質情報の登録単位とが異なる、即ち、補正情報が必要であると判定できる。
S1704の判定の結果、補正情報が必要でない場合、評価部253は、S1703の処理で選択した品目の化学物質の含有量を算出する(S1705)。そのために、例えば、評価部253は、S1703の処理で選択した品目に含まれる化学物質の各々に対し、以下の式で含有量を算出する。
(式1) 含有量=数量×単位含有量
ここで、数量は、1つの評価対象製品に含まれるS1703の処理で選択した品目の数量である。この数量は、上述のS1703の処理で取得された、1つの評価対象製品を生産するために必要な品目の数量である。また、単位含有量は、サプライヤ12により登録された化学物質の含有量である。具体的には、例えば、上述のS1703の処理で化学物質情報テーブル181から取得された、物質コード504毎の含有量505である。
S1704の判定の結果、補正情報が必要である場合、評価部253は、S1703の処理で選択した品目の補正情報が、補正マスタ情報テーブル172に格納されているか否か判定する(S1706)。そのために、評価部253は、例えば、補正マスタ情報テーブル172の各行の単位1401、登録単位1402を参照し、上記処理で取得した組み合わせに含まれる単位及び登録単位と一致するものが格納されているか否か判定する。この判定の結果、該当するデータが格納されている場合、評価部253は、補正マスタ情報テーブル172のその行の補正係数1403がこの単位の補正情報であると判定し、その補正係数1403を抽出する。
S1707の判定の結果、補正マスタ情報テーブル172に補正情報が格納されている場合、評価部253は、S1703の処理で選択した品目の化学物質の含有量を算出する(S1708)。そのために、例えば、評価部253は、S1703の処理で選択した品目に含まれる化学物質の各々に対し、以下の式で含有量を算出する。
(式2) 含有量=数量×単位含有量×補正係数
ここで、数量は、1つの製品に含まれるS1703の処理で選択した品目の数量である。この数量は、上述のS1703の処理で取得された、1つの評価対象製品を生産するために必要な品目の数量である。また、単位含有量は、サプライヤ12により登録された化学物質の含有量である。具体的には、例えば、上述のS1703の処理で化学物質情報テーブル181から取得された、物質コード504毎の含有量505である。また、補正係数は、上述のS1706の処理で抽出した補正係数1403である。
一方、S1706の判定の結果、補正マスタ情報テーブル172に補正情報が格納されていない場合、評価部253は、S1703の処理で選択した品目の補正情報が、補正情報テーブル171に格納されているか否か判定する(S1708)。そのために、評価部253は、例えば、補正マスタ情報テーブル172の各行を参照し、上述のS1703の処理で化学物質情報を取得した品目と一致する品目コード1301が含まれているか否か判定する。この判定の結果、該当する情報が含まれている場合、評価部253は、補正情報テーブル171のその行の補正情報1306が、この単位の補正情報であると判定し、その補正情報1306を抽出する。
S1708の判定の結果、補正情報テーブル171に格納されている場合、評価部253は、S1703の処理で選択した品目の化学物質の含有量を算出する(S1709)。そのために、例えば、評価部253は、S1703の処理で選択した品目に含まれる化学物質の各々に対し、以下の式で含有量を算出する。
(式3) 含有量=数量×単位含有量×補正係数
ここで、数量は、1つの製品に含まれるS1703の処理で選択した品目の数量である。この数量は、上述のS1703の処理で取得された、1つの評価対象製品を生産するために必要な品目の数量である。また、単位含有量は、サプライヤ12により登録された化学物質の含有量である。具体的には、例えば、上述のS1703の処理で化学物質情報テーブル181から取得された、物質コード504毎の含有量505である。また、補正係数は、上述のS1709の処理で抽出した補正係数1306である。
S1708の判定の結果、補正情報テーブル171に格納されていない場合、評価部253は、S1703の処理で選択した品目の品目コード、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、単位、登録単位等を、メモリ202等の所定領域に格納しておく(S1710)。
S1705、S1707、S1709、S1710の処理の後、評価部253は、評価対象製品を構成する品目の全てに対し上述の処理を行なったか否か判定する(S1711)。
S1711の判定の結果、上述の処理を行なっていない品目がある場合、評価部253は、その品目に対し、上述のS1703以降の処理を再度行う。
S1711の判定の結果、上述の処理を行なっていない品目がない場合、評価部253は、メモリ202等の所定領域を参照し、上述のS1710の処理で格納される品目コード、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、単位、登録単位等があるか否か判定する(S1712)。
S1712の判定の結果、該当する品目コード、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、単位、登録単位等が格納されている場合、補正情報作成部255は、出力装置205等に、この品目コード、サプライヤコード、サプライヤ品目番号等を含む、不足している補正情報の入力を受け付けるための情報を出力する。設計者等は、入力装置204等を用いて、出力された品目コード、サプライヤコード、サプライヤ品目番号等の品目の補正係数を入力する。補正情報登録部256は、受け付けた補正情報を、自身の補正情報テーブル171等に格納すると共に、補正情報管理装置126にも登録する(S1713)。この補正情報の登録処理の詳細は後述する。この処理の後、評価部253は、該当する品目コードの品目に対し、上述のS1703以降の処理を行なう。
S1712の判定の結果、該当する品目コード、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、単位、登録単位等が格納されていない場合、評価部253は、S1705、S1707、S1709で計算した品目毎の含有量を、化学物質毎に集計する(S1714)。
次に、評価部253は、化学物質毎に集計した含有量が規定値を満たしているか否か判定する(S1715)。そのために、評価部253は、例えば、予め化学物質毎に定められている閾値と、化学物質毎に集計した含有量とを比較して、含有量が閾値未満であるか否か判定する。この判定の結果、含有量が閾値未満である場合、評価部253は、その化学物質の含有量は規定値を満たしていると判定する。
なお、この閾値は、化学物質ごとに異なる値でもよく、また、同じ値でもよい。さらに、閾値は、評価対象製品毎に異なる値でもよく、また、同じ値でも良い。
評価結果出力部254は、S1714で取得した化学物質毎の含有量と、S1715で判定した判定結果とを、出力装置205に出力する(S1716)。設計者等は、判定結果が規定値を満たしていない場合、他の品目の適用を考慮する等する。
ここで、上記S1713の処理の詳細な動作例を、図18を参照して説明する。
上述のS1712の判定の結果、該当する品目コード、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、単位、登録単位等が格納されている場合、補正情報作成部255は、出力装置205等に、不足している補正情報の入力を受け付けるための情報を出力する(S1801)。ここで、ディスプレイに表示される補正情報の入力を受け付ける画面の一例を、図19に示す。図19において、画面1901は、不足している補正情報の入力を受け付ける画面例である。画面1901は、品目コード1911、サプライヤコード1912、サプライヤ品目番号1913、単位1914、登録単位1915、補正係数1916等の領域を有する。各行の品目コード1911、サプライヤコード1912、サプライヤ品目番号1913、単位1914、登録単位1915、補正係数1916等は互いに関連付けられている。各行の品目コード1911、サプライヤコード1912、サプライヤ品目番号1913、単位1914、登録単位1915等は、上述のS1710の処理でメモリ202等の所定領域に格納した情報の組み合わせである。補正係数1916は、従業員等が入力装置204等を用いて、対応する品目コード1911、サプライヤコード1912、サプライヤ品目番号1913等で示される品目の補正係数を入力する領域である。
従業員等が補正係数を入力した後、ボタン1921を押下等すると、設計端末121には、表示された品目コード1911、サプライヤコード1912、サプライヤ品目番号1913、単位1914、登録単位1915、補正係数1916に入力された値等の組み合わせが入力される。
図18において、従業員等が入力装置を用いて入力した、不足している補正情報を受け付けると(S1802)、補正情報登録部256は、その情報を補正情報管理装置126の補正情報テーブル171に登録する(S1803)。具体的には、例えば、補正情報登録部256は、入力された品目コード1911、サプライヤコード1912、サプライヤ品目番号1913、単位1914、登録単位1915、補正係数1916等を、補正情報テーブル171の品目コード1301、サプライヤコード1302、サプライヤ品目番号1303、登録単位1304、単位1305、補正係数1306等として追加登録する。
このように、設計段階の評価においては1つの品目表に関して補正情報を登録すればよいので、あらかじめ補正係数を登録できないような単位の組み合わせに対しても手動で補正係数を登録することができる。また補正情報の登録と化学物質評価を連続して行うことができるので、1回の化学物質情報の検索で両方の処理が可能となり、作業を効率化することができる。
次に、製品生産時に、生産管理部門で、実際の製品生産のために用いる指示書を作成する動作例を、図20を参照して説明する。
図20において、生産管理端末122の生産指示入力受付部351は、生産する製品の生産指示No.、生産する製品の品目コード、製品生産指示数、今回生産する製品のロット番号等を受け付ける(S2001)。これらの情報は、作業者が入力装置304等を用いて入力する情報である。次に、生産管理端末122の生産指示入力受付部351は、設計情報管理装置124から、品目情報テーブル151と品目マスタ情報テーブル152とを取得する(S2002)。具体的には、例えば、生産指示入力受付部351は、設計情報管理装置124から、品目情報テーブル151、品目マスタ情報テーブル152等を取得する。
次に、生産指示入力受付部351は、製品の生産のための各工程で必要な品目の所要量を計算して(S2003)、生産指示情報テーブル361をする(S2004)。
ここで、S2003、S2004の具体的な動作例を説明する。
まず、生産指示入力受付部351は、S2001で受け付けた製品を構成する各品目の品目コード、各品目の指示数、所要量及び単位を取得する。指示数を取得するために、生産指示入力受付部351は、取得対象の品目の親品目の所要量を取得する。ここで、親品目が製品そのものである品目の親品目の所要量は、製品生産指示数である。また、所要量を取得するために、生産指示入力受付部351は、取得対象の品目の親品目の所要量と、取得対象の品目の員数との積を取得する。
具体的には、例えば、生産指示入力受付部351は、まず、品目情報テーブル151の各行を参照し、S2001で受け付けた製品の品目コードと一致する親品目コード601の行を選択し、選択した行の子品目コード602、員数603、単位604等を読出す。以下、説明のために、ここで読み出した子品目コード602、員数603を、第1の品目コード、第1の品目の員数という。次に、生産指示入力受付部351は、他の行を参照し、第1の品目コードと一致する親品目コード601を含む行を検索し、該当する行の子品目コード602、員数603、単位604等を読出す。以下、説明のために、ここで読み出した子品目コード602、員数603を、第2の品目コード、第2の品目の員数という。ここで、生産指示入力受付部351は、第1の品目の所要数を取得する。なお、ここでは、第1の品目は生産する製品そのものであるので、「第1の品目の所要量=製品生産指示数」である。この第1の品目の所要量が、第2の品目の指示数である。また、生産指示入力受付部351は、第1の品目の所要量と、第2の品目の員数との積を算出する。この積が、第2の品目の所要量である。次に、生産指示入力受付部351は、他の行を参照し、第2の品目コードと一致する親品目コード601を含む行を検索し、該当する行の子品目コード602、員数603、単位604等を読出す。以下、説明のために、ここで読み出した子品目コード602、員数603を、第3の品目コード、第3の品目の員数という。ここで、生産指示入力受付部351は、第2の品目の所要量を取得する。この第2の品目の所要量が、第3の品目の指示数である。また、生産指示入力受付部351は、第2の品目の所要量と、第3の品目の員数との積を算出する。この積が、第3の品目の所要量である。生産指示入力受付部351は、このような処理を、製品を構成する全ての品目に対し、該当する行の子品目コード602が「-」となるまで繰り返すことで、最下層の品目までの品目コードと、各工程での各品目の指示数と、S2001で受け付けた製品生産指示数分の製品を生産するために必要な各品目の所要量と、単位等とを取得する。生産指示入力受付部351は、品目情報テーブル151から読み出した子品目コード602、員数603、単位604等と、この子品目コード602の品目の指示数、及び、所要量等の組み合わせの各々を、メモリ302等の所定領域に格納しておく。
次に、生産指示入力受付部351は、製品を生産するための工程と、各工程で用いる品目の品目コード等を取得する。そのために、例えば、予め、各製品を生産するための工程と、その工程で使用する品目の品目コードとを対応付けたテーブル(図示略)を2次記憶装置303等に格納しておいてもよく、また、入力装置304等から、製品を生産するための工程と、各工程で用いる品目の品目コード等が入力されても良い。
次に、生産指示入力受付部351は、上述の処理で取得した情報から、生産指示情報テーブル361を作成する。具体的には、例えば、生産指示入力受付部351は、S2001の処理で受け付けた生産する製品の生産指示No.、生産する製品の品目コード、製品生産指示数、今回生産する製品のロット番号等を、生産指示情報テーブル361の生産指示No.801、品目コード802、製品生産指示数803、今回生産する製品のロット番号804等として格納する。さらに、生産指示入力受付部351は、上述の処理で取得した工程、その工程で使用する品目の品目コード等を、生産指示情報テーブル361の生産工程811、品目コード813等として格納する。生産指示入力受付部351は、上記処理で取得した各組み合わせに含まれる子品目コード602と、生産指示情報テーブル361の、既に格納した品目コード813との各々を比較し、一致するものを選択する。次に、生産指示入力受付部351は、一致する品目コード813の行の指示数812、所要量814、単位815等に、一致する組み合わせに含まれる指示数、所要量、単位604等を格納する。
生産現場では、このように生産された生産指示情報テーブル361を参照等して製品を生産する。
次に、実際に製品生産のために用いた品目に関する情報等から、実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163等を作成する動作例を、図21を参照して説明する。なお、この動作例は、上述の図16のS1609に該当する。
生産ラインの各職場の作業者等は、生産工程毎に、生産指示情報テーブル361等を生産管理端末122の出力装置305に出力等して、製品生産のために必要な品目を倉庫から搬出し、加工や組立などの処理を行う。このとき各職場の作業者は、生産管理端末122の入力装置304を用いて、その生産工程で使用した品目毎のサプライヤコード、サプライヤ品目番号、ロット番号等を入力する。生産管理端末122の生産実績入力受付部353は、入力された情報を受け付けると、(S2101)、その情報を実績情報テーブル161に格納する(S2102)。
具体的には、例えば、作業者は、生産管理端末122の入力装置304を用いて、生産指示No.と、情報を入力する工程とを入力する。生産実績入力受付部353は、入力された生産指示No.と一致する生産指示No.801を含む生産指示情報テーブル361を参照し、この生産指示情報テーブル361から、入力された工程と一致する生産工程811と対応付けられた品目コード813を読み出す。生産実績入力受付部353は、入力された工程と、読み出した品目コードとを含み、この品目コード毎のサプライヤコード、サプライヤ品目番号、ロット番号等とを受け付けるための画面を、ディスプレイ等の出力装置305に出力する。作業者は、入力装置306を用いて、品目コード毎のサプライヤコード、サプライヤ品目番号、ロット番号等を入力する。生産実績入力受付部353は、上述の処理で参照した生産指示情報テーブル361から読み出した生産指示No.801、品目コード802、製品生産指示数803、ロット番号804等を、実績情報テーブル161の生産指示No.1001、品目コード1002、生産数1003、ロット番号1004等として登録する。さらに、生産実績入力受付部353は、入力された工程と一致する生産工程811、その生産工程811と対応する品目コード813等を、実績情報テーブル161の製造工数1011、品目コード1012等として登録する。生産実績入力受付部353は、上述の処理で入力された、品目コード毎のサプライヤコード、サプライヤ品目番号、ロット番号等を、実績情報テーブル161の、先に登録した品目コード1012の各々と対応するサプライヤコード1013、サプライヤ品目番号1014、ロット番号1015等として登録する。
次に、生産実績入力受付部353は、製造している製品の全ての工程及び品目に対し、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、ロット番号等の登録を行なったか否か判定する(S2103)。
S2103の判定の結果、製造している製品の全ての工程及び品目に対し、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、ロット番号等の登録を行なっていない場合、生産実績入力受付部353は、上述のS2101以降の処理を再度行なう。
S2103の判定の結果、製造している製品の全ての工程及び品目に対し、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、ロット番号等の登録を行なっている場合、生産実績入力受付部353は、製造している製品を構成する全ての品目の各々に対し個体番号を付与し(S2104)、さらに、実績情報テーブル161、品目情報テーブル151等とから、実績構成情報テーブル162と実績品目情報テーブル163とを作成する(S2105)。
具体的には、例えば、生産実績入力受付部353は、まず、上述の処理で作成した実績情報テーブル161から、生産指示No.1001、品名コード1002、製品生産指示数1003、ロット番号1004等を読出し、実績構成情報テーブル162の生産指示No.1101、品名コード1102、製品生産指示数1103、ロット番号1104等として格納する。さらに、生産実績入力受付部353は、上述の処理で作成した実績情報テーブル161から読み出した生産指示No.1001、品名コード1002、製品生産指示数1003、ロット番号1004等を、実績品目情報テーブル163の生産指示No.1201、品名コード1202、製品生産指示数1203、ロット番号1204等として格納する。
次に、生産実績入力受付部353は、上述の処理で作成した実績情報テーブル161の生産工程1011、品目コード1012、サプライヤコード1013、サプライヤ品目番号1014、ロット番号1015等の行のうち、降順等により1つを選択し、この行の品目コードで示される品目の個体番号を発行する。なお、個体番号を発行する技術は任意であり、例えば、部材、部品、中間品、主部材等により定まる任意のコードと連番とを組み合わせても発行してもよい。次に、生産実績入力受付部353は、実績品目情報テーブル163の個体番号1201、品目コード1212、サプライヤコード1213、サプライヤ品目番号1204、ロット番号1215等に、発行した個体番号、選択した行の品目コード1012、サプライヤコード1013、サプライヤ品目番号1014、ロット番号1015等を格納する。生産実績入力受付部353は、この処理を、実績情報テーブル161の全ての行に対し行なう。
さらに、生産実績入力受付部353は、設計情報管理装置124の品目情報テーブル151から、生産する製品の品目コードと一致する親品目コード601を含む行を選択し、選択した行の親品目コード601、子品目コード602、員数603、単位604等を読み出す。次に、生産実績入力受付部353は、実績品目情報テーブル163から、読み出した親品目コード601と一致する品目コード1212を含む行を選択し、該当する行に含まれる個体番号1201を読み出す。さらに、生産実績入力受付部353は、実績品目情報テーブル163から、読み出した子品目コード602と一致する品目コード1212を含む行を選択し、該当する行に含まれる個体番号1201を読み出す。生産実績入力受付部353は、実績構成情報テーブル162の親個体番号1101、子個体番号1102、員数1113、単位1114等として、読出した親品目コード601の個体番号1201、子品目コード602の個体番号1201、員数603、単位604等を登録する。次に、生産実績入力受付部353は、設計情報管理装置124の品目情報テーブル151から、直前に読み出した子品目コード602と一致する親品目コード601を含む行を選択し、選択した行の親品目コード601、子品目コード602、員数603、単位604等を読み出す。次に、生産実績入力受付部353は、実績品目情報テーブル163から、読み出した親品目コード601と一致する品目コード1212を含む行を選択し、該当する行に含まれる個体番号1201を読み出す。また、生産実績入力受付部353は、実績品目情報テーブル163から、読み出した子品目コード602と一致する品目コード1212を含む行を選択し、該当する行に含まれる個体番号1201を読み出す。生産実績入力受付部353は、実績構成情報テーブル162の親個体番号1101、子個体番号1102、員数1113、単位1114等として、読出した親品目コード601の個体番号1201、子品目コード602の個体番号1201、員数603、単位604等を登録する。生産実績入力受付部353は、この処理を、選択した行の子品目コード602が「-」となるまで繰り返す。
生産実績登録部354は、作成した実績情報テーブル161、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163等を実績情報管理装置125に登録する(S2106)。
このように、実績構成情報テーブル162と実績品目情報テーブル163において、品目を特定するコードを品目情報テーブル151や品目マスタ情報テーブル152と同一とすることで、設計評価時に作成した補正情報テーブル171が生産後の化学物質評価においても使用できるようにしている。
次に、生産後の製品の環境負荷を算出する動作例を、図22を参照して説明する。なお、この動作例は、上述の図16のS1610〜S1613に該当する。
なお、以下で説明する動作を起動するタイミングは任意である。例えば、評価端末123は、所定時間毎等のポーリング等により実績情報管理装置125への実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163等の更新を監視し、それらの更新を検出した場合に、以下の動作を起動してもよい。また、作業者等が動作の起動を指示してもよい。また、評価端末123が、予め定められた時間に起動してもよい。
評価端末123の品目情報取得部451は、評価対象製品を構成する品目の情報が格納されている実績構成情報テーブル162と実績品目情報テーブル163とを取得する(S2201)。具体的には、例えば、品目情報取得部451は、実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163等の更新を検出して起動した場合、実績情報管理装置125から、更新された実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163を読み出す。また、例えば、品目情報取得部451は、作業者等の指示に従い起動した場合、実績情報管理装置125から、評価端末123の入力装置404等を用いて入力された製造指示No.等を含む実績構成情報テーブル162、実績品目情報テーブル163等を読出す。
評価端末123の化学物質情報取得部452は、製品を構成する品目のうち1つを選択し、その品目の化学物質情報を取得する(S2202)。そのために、化学物質情報取得部452は、例えば、実績品目情報テーブル163を参照し、降順等により1つの行を選択し、選択した行の個体番号1211、品目コード1212、サプライヤコード1213、サプライヤ品目番号1214、ロット番号1215等の組み合わせを読み出す。
次に、化学物質情報取得部452は、化学物質情報管理装置112の化学物質情報テーブル181から、上述の処理で読み出したサプライヤコード1213、サプライヤ品目番号1214、ロット番号1215等の各組み合わせと一致するサプライヤコード501、サプライヤ品目番号502、ロット番号503を含む行を選択し、選択した行の物質コード504、含有量505、登録単位506を読出す。評価端末123の化学物質情報取得部452は、取得した情報を、上述の処理で選択し読み出した個体番号1211、品目コード1212、サプライヤコード1213、サプライヤ品目番号1214、ロット番号1215等と共にメモリ402等の所定領域に格納する。
次に、評価部253は、上述のS2202の処理で化学物質情報を取得した品目の補正情報が必要であるか否か判定する(S2203)。具体的には、例えば、化学物質情報取得部452は、上述のS2202の処理で取得した個体番号、品目コード、サプライヤコード、サプライヤ品目番号、ロット番号、物質コード、含有量、登録単位等の組み合わせを参照し、この組み合わせの登録単位を抽出する。さらに、化学物質情報取得部452は、実績構成情報テーブル162から、上記の組み合わせの個体番号と一致する子個体番号1112を含む行を選択し、選択した行の単位1114を読み出す。化学物質情報取得部452は、上記処理で抽出した登録単位と、読み出した単位1114とが一致するか否か判定する。この判定の結果、一致しない場合、上述のS2202の処理で化学物質情報を取得した品目は、生産工程で使用されている単位と、サプライヤの登録した化学物質情報の登録単位とが異なる、即ち、補正情報が必要であると判定できる。
S2203の判定の結果、補正情報が必要でない場合、算出部454は、上述のS2202の処理で化学物質情報を取得した品目の化学物質の含有量を算出する(S2204)。そのために、例えば、算出部454は、上述のS2202の処理で化学物質情報を取得した品目に含まれる化学物質の各々に対し、以下の式で含有量を算出する。
(式1) 含有量=数量×単位含有量
この式は、上述のS1705の処理で用いる式と同じであるので、詳細な説明は省略する。
S2203の判定の結果、補正情報が必要である場合、化学物質情報取得部452は、S2202の処理で化学物質情報を取得した品目の補正情報が、補正マスタ情報テーブル172に格納されているか否か判定する(S2205)。そのために、化学物質情報取得部452は、例えば、補正マスタ情報テーブル172の各行を参照し、上記処理で抽出した登録単位と、読み出した単位1114と一致する組み合わせが、単位1401、登録単位1402として格納されているか否か判定する。この判定の結果、格納されている場合、化学物質情報取得部452は、補正マスタ情報テーブル172のその行の補正係数1403がこの単位の補正情報であると判定し、その補正係数1403を読み出す。
S2205の判定の結果、補正マスタ情報テーブル172に格納されている場合、化学物質情報取得部452は、S2202の処理で化学物質情報を取得した品目の化学物質の含有量を算出する(S2206)。そのために、例えば、化学物質情報取得部452は、S2202の処理で化学物質情報を取得した品目に含まれる化学物質の各々に対し、以下の式で含有量を算出する。
(式2) 含有量=数量×単位含有量×補正係数
この式は、上述のS1707の処理で用いる式と同じであるので、詳細な説明は省略する。
一方、S1707の判定の結果、補正マスタ情報テーブル172に格納されていない場合、補正部453は、S2202の処理で化学物質情報を取得した品目の補正情報が補正情報テーブル171に格納されていると判定する。算出部454は、その品目の化学物質の含有量を算出する(S2207)。そのために、例えば、算出部454は、例えば、補正マスタ情報テーブル172から、S2202の処理で化学物質情報を取得した品目の品目コード1301、サプライヤコード1302、サプライヤ品目番号1303が含まれている行を選択し、選択した行の補正情報1306を読み出す。次に、算出部454は、S2202の処理で化学物質情報を取得した品目に含まれる化学物質の各々に対し、以下の式で含有量を算出する。
(式3) 含有量=数量×単位含有量×補正係数
この式は、上述のS1709の処理で用いる式と同じであるので、詳細な説明は省略する。
S2204、S2206、S2207の処理の後、算出部454は、製品を構成する品目の全てに対し上述の処理を行なったか否か判定する(S2208)。
S2208の判定の結果、上述の処理を行なっていない品目がある場合、評価部253は、その品目に対し、上述のS2202以降の処理を再度行う。
S2208の判定の結果、上述の処理を行なっていない品目がない場合、出力部456は、評価部2535は、S2204、S2206、S2207で計算した品目毎の含有量を、化学物質毎に集計する(S2209)。具体的には、例えば、算出部454は、上述のS2204、S2206、S2207の処理で算出された全ての値を、化学物質毎に加算する。
次に、算出部454は、化学物質毎に集計した含有量が規定値を満たしているか否か判定する(S2210)。この処理は、上述のS1715と同じであるので、詳細な説明は省略する。さらに、算出部454は、評価対象製品の実績品目情報テーブル163から読み出した生産指示No.1201、品目コード1202、品目名1203、ロット番号1204等を、評価情報テーブル461の生産指示No.1501、品目コード1502、品目名1503、ロット番号1504等として格納する。さらに、算出部454は、評価情報テーブル461の化学物質1511、含有量1512、結果1513に、上述のS2209で集計した化学物質名の各々と、その各化学物質の含有量の集計値と、化学物質毎に集計した含有量が規定値を満たしているか否かを示す判定結果とを格納する。
出力部456は、評価情報テーブル461内の情報を出力装置405に出力する(S2211)。ディスプレイ等の出力装置405に出力された場合の例を図23に示す。図23において、画面2301は、図15に一例を示す評価情報テーブル461を出力した場合の例である。画面2301は、個体番号2311「g001-1-123」、品目コード2312「g001」、ロット番号2313「g123」の製品の化学物質含有量は、化学物質コード2314「Pb(鉛)」が含有量2316「200mg」、化学物質コード2314「Cd(カドミウム)」が含有量2316「300mg」であることを示す。また、これらの含有量の判定結果は、結果2323「OK」であることを示す。
ここで、従来、生産後の製品の環境負荷値の集計処理において、単位の不整合を持つ品目がある場合、生産側のシステムを改修する工数が増大する、又は、サプライヤの環境負荷値の登録工数が増大する可能性があった。
本実施形態の技術によれば、設計時に作成した補正情報と同じ情報を用いて、生産後の評価を行なうことが可能となる。即ち、補正情報の登録は製品の設計時のみ行うため、1つの製品に1回行えばよい。これにより、生産側のシステムを改修する工数を低減することが可能となる。また、設計時の補正情報と同じ情報を用いて補正するため、評価値を算出する条件を、設計時と生産時とで同じとすることが可能となる。
また、サプライヤは、環境負荷情報の単位を任意で登録することが可能である。従って、サプライヤの環境負荷情報の登録工数を増大させることが無い。
また、生産工程では、製品生産のために使用する品目の単位を変更する必要がない。従って、既存の生産管理システムを変更する必要がなく、少ない開発工数でシステム構築が可能である。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、製品含有化学物質の評価に適用する例を記載したが、適用するのはこれに限られるわけではない。例えば、LCAの評価にも適用可能である。
また、例えば、上述した機能及びテーブルの各々を、複数の装置が分散して有していてもよく、また、1つの装置が有していても良い。
また、例えば、各事業所には、上述の機能を実現するプログラムを記憶装置に記憶する1つ又は複数の情報処理装置をさらに有し、設計端末、生産管理端末、評価端末等は、この情報処理装置と接続されていてもよい。この場合、この情報処理装置は、上述の情報を入力させるための情報を、設計端末、生産管理端末、評価端末等に出力し、各端末から入力された情報に従い処理を行なうとよい。即ち、上記機能を有する主体は任意でよい。
本発明の一実施形態において、システム構成例を示す図である。 同実施形態において、設計端末の構成例を示す図である。 同実施形態において、生産管理端末の構成例を示す図である。 同実施形態において、評価端末の構成例を示す図である。 同実施形態において、化学物質情報テーブルの一例を示す図である。 同実施形態において、品目情報テーブルの一例を示す図である。 同実施形態において、品目マスタテーブルの一例を示す図である。 同実施形態において、生産指示情報テーブルの一例を示す図である。 同実施形態において、製品の生産工程を説明するための図である。 同実施形態において、実績情報テーブルの一例を示す図である。 同実施形態において、実績構成情報テーブルの一例を示す図である。 同実施形態において、実績品目情報テーブルの一例を示す図である。 同実施形態において、補正情報テーブルの一例を示す図である。 同実施形態において、補正マスタ情報テーブルの一例を示す図である。 同実施形態において、評価情報テーブルの一例を示す図である。 同実施形態において、動作例の概要を説明する図である。 同実施形態において、設計時に化学物質の含有量を算出する動作例を示す図である。 同実施形態において、補正情報を登録する動作例を示す図である。 同実施形態において、補正情報を登録する画面例を示す図である。 同実施形態において、生産時に実績情報を格納する動作例を示す図である。 同実施形態において、生産時に実績情報を格納する動作例を示す図である。 同実施形態において、生産時に化学物質の含有量を算出する動作例を示す図である。 同実施形態において、算出した化学物質の含有量を出力する画面例を示す図である。
符号の説明
11:製造業者、111:事業所、112:化学物質情報管理装置、181:化学物質情報テーブル、121:設計端末、122:生産管理端末、123:評価端末、124:設計情報管理装置、151:品目情報テーブル、152:品目マスタテーブル、125:実績情報管理装置、161:実績情報テーブル、162:実績構成情報テーブル、163:実績品目情報テーブル、126:補正情報管理装置、171:補正情報テーブル、172:補正マスタ情報テーブル172

Claims (4)

  1. 複数の品目から構成される製品の設計時の環境負荷値を算出する設計製品評価システムと、生産システムで生産した前記製品の環境負荷値を算出する生産製品評価システムとの各々が、前記品目毎の登録単位あたりの環境負荷値から、前記製品の環境負荷値を算出する環境負荷算出方法であって、
    前記品目毎に、前記登録単位を、前記生産システムで適用されている使用量単位に変換する変換情報を記憶する記憶装置を有する前記設計製品評価システムに、
    設計する製品を構成する前記品目毎に、前記変換情報に基づいて、前記登録単位の環境負荷値を、前記使用量単位の環境負荷値に変換する第1の変換ステップと、
    前記変換結果から、前記設計する製品の環境負荷値を算出する第1の環境負荷算出ステップと、
    前記設計する製品の環境負荷値を、第1の出力装置に出力する第1の出力ステップと、を実行させ、
    前記生産製品評価システムに、
    前記変換情報を取得するステップと、
    前記生産システムで生産された製品を構成する前記品目毎に、前記変換情報に基づいて、前記登録単位の環境負荷値を、前記使用量単位の環境負荷値に変換する第2の変換ステップと、
    前記変換結果から、前記生産システムで生産された製品の環境負荷値を算出する第2の環境負荷算出ステップと、
    前記算出された環境負荷値を第2の出力装置に出力する第2の出力ステップと、を実行させること
    を特徴とする環境負荷算出方法。
  2. 請求項1記載の環境負荷算出方法であって、
    前記設計製品評価システムが、
    前記設計する製品を構成する品目の使用量単位と、該品目の登録単位とが一致せず、かつ、前記記憶装置に、該品目の変換情報が含まれていない場合、前記第1の出力装置に、該品目の変換情報の入力を要求する情報を出力する変換情報要求ステップと、
    前記要求した変換情報が入力された場合、該変換情報を前記記憶装置に記憶させる登録ステップと、をさらに実行させること
    を特徴とする環境負荷算出方法。
  3. 複数の品目から構成される製品の設計時の環境負荷値を算出する第1のコンピュータと、生産システムで生産した前記製品の環境負荷値を算出する第2のコンピュータとの各々が、前記品目毎の登録単位あたりの環境負荷値から、前記製品の環境負荷値を算出する、コンピュータ読み取り可能な環境負荷算出プログラムであって、
    前記品目に、前記登録単位を、前記生産システムで適用されている使用量単位に変換する変換情報を記憶する記憶装置を有する前記第1のコンピュータに、
    設計する製品を構成する前記品目毎に、前記変換情報に基づいて、前記登録単位の環境負荷値を、前記使用量単位の環境負荷値に変換する第1の変換ステップと、
    前記変換結果から、前記設計する製品の環境負荷値を算出する第1の環境負荷算出ステップと、
    前記設計する製品の環境負荷値を、第1の出力装置に出力する第1の出力ステップと、を実行させ、
    前記第2のコンピュータに、
    前記変換情報を取得するステップと、
    前記生産システムで生産された製品を構成する前記品目毎に、前記変換情報に基づいて、前記登録単位の環境負荷値を、前記使用量単位の環境負荷値に変換する第2の変換ステップと、
    前記変換結果から、前記生産システムで生産された製品の環境負荷値を算出する第2の環境負荷算出ステップと、
    前記算出された環境負荷値を第2の出力装置に出力する第2の出力ステップと、を実行させること
    を特徴とする環境負荷算出プログラム。
  4. 使用量単位で品目を扱う第1のシステムと、前記使用量単位で前記品目を扱う第2のシステムとの各々が、前記品目の、前記使用量単位とは異なる登録単位あたりの環境負荷値から、該品目の環境負荷値を算出するための単位変換方法であって、
    前記登録単位を前記使用量単位に変換する変換情報を記憶する記憶装置を有するコンピュータに、
    前記変換情報に基づいて、前記登録単位の環境負荷値を、前記使用量単位の環境負荷値に変換するステップと、
    前記変換した結果を出力する出力ステップと、を実行させること
    を特徴とする変換方法。
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