JP2002109151A - 環境負荷評価方法、環境負荷評価装置、及び記録媒体 - Google Patents

環境負荷評価方法、環境負荷評価装置、及び記録媒体

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JP2002109151A
JP2002109151A JP2000296725A JP2000296725A JP2002109151A JP 2002109151 A JP2002109151 A JP 2002109151A JP 2000296725 A JP2000296725 A JP 2000296725A JP 2000296725 A JP2000296725 A JP 2000296725A JP 2002109151 A JP2002109151 A JP 2002109151A
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transportation
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Hisahiro Kato
久広 加藤
Tomio Akasaka
富夫 赤坂
Yoshinori Otsuki
善則 大槻
Yuji Noritake
祐二 則武
Makiko Hirai
真紀子 平井
Minoru Suzuki
稔 鈴木
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品輸送時のマテハンのサイズに基づいて輸
送手段の数量を算出することで、より正確なLCA評価
結果が得られる環境負荷評価方法、環境負荷評価装置、
及び記録媒体を提供することを目的とする。 【解決手段】 輸送対象となる製品のサイズや輸送拠
点の情報などの輸送条件を入力する。入力された製品の
サイズに基づいて、製品を輸送するために用いられるマ
テハンのサイズを算出する。入力された輸送拠点の情報
から輸送距離を求め、この輸送距離と、算出されたマテ
ハンサイズとから適当なサイズの輸送手段を選出する。
選出された輸送手段が、入力された輸送条件で輸送した
際に発生する環境負荷を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品の環境に与え
る影響について評価する環境負荷評価方法、環境負荷評
価装置、及び記録媒体に関し、特に製品の輸送時に発生
する環境負荷をより正確に算出することができる環境負
荷評価方法、環境負荷評価装置、及び記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】製造から廃棄までのライフサイクル全体
で製品のもたらす環境負荷を評価する手法としてライフ
サイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessmen
t)が知られている。LCAでは、製品が輸送される際
に発生する環境負荷も評価項目となる。
【0003】輸送時の環境負荷を算出する場合、輸送手
段のエネルギー・資源使用量と排出物量が主な環境負荷
要素となる。例えば、輸送手段としてトラックが使用さ
れた場合、製品の輸送によって消費される軽油などの燃
料使用量、およびこの燃料使用量に基づいて算出され
る、COやNOなどの有害排出物の量に基づいて輸
送時の環境負荷を算出する。
【0004】従来のLCA手法で輸送時環境負荷を算出
する場合、輸送対象製品の重量、輸送手段の種類、およ
び輸送距離を基に環境負荷を算出していた。
【0005】つまり、輸送対象製品の重量と使用する輸
送手段の種類から、必要となる輸送手段の数量を算出
し、算出された数量の輸送手段で所望の輸送距離を輸送
した場合のエネルギー使用量や排出物量を算出してい
た。しかしながら、実際の輸送時には、製品は適当な容
器に梱包されて輸送されるため、必要な輸送手段の正確
な数量を単に製品自体の重量から求めることは困難であ
り、このため、算出された輸送時環境負荷も不正確であ
る場合が多かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実状に鑑
みてなされたものであり、輸送時の環境負荷をより正確
に算出することができる環境負荷評価方法、環境負荷評
価装置、及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係る環境負荷評価方法は、輸
送対象となる製品に関する情報および該輸送対象製品の
輸送時の条件を含む情報を入力する輸送情報入力ステッ
プと、前記輸送情報入力ステップで入力された情報に基
づいて、前記製品を輸送するために用いられる容器のサ
イズを算出する容器サイズ算出ステップと、前記輸送情
報入力ステップで入力された情報および前記容器サイズ
算出ステップで算出された容器サイズに基づいて、前記
製品を輸送するための輸送手段を選出する輸送手段選出
ステップと、前記輸送情報入力ステップで入力された情
報および前記容器サイズ算出ステップで算出された容器
サイズに基づいて、前記輸送手段選出ステップで選出さ
れた輸送手段の使用による環境負荷を算出する輸送時環
境負荷算出ステップと、を備えることを特徴とする。
【0008】この場合、前記輸送情報入力ステップで入
力される情報は、前記輸送対象製品のサイズ、重量、輸
送個数および輸送距離を示す情報を含み、前記容器サイ
ズ算出ステップは、前記輸送対象製品のサイズおよび重
量に基づいて容器サイズを算出し、前記輸送手段選出ス
テップは、該容器サイズ、前記輸送対象製品の輸送個数
および輸送距離に基づいて、適当なサイズの輸送手段を
選出し、前記輸送時環境負荷算出ステップは、前記輸送
手段選出ステップで選出された輸送手段が、前記輸送情
報入力ステップで入力された条件で使用された場合のエ
ネルギー消費量、資源使用量、排出物量などに基づいて
輸送時の環境負荷を算出する、ことが望ましい。
【0009】また、前記製品の製造過程、流通・販売過
程、使用・保守過程、回収・再生過程、廃棄過程の各過
程での環境負荷を算出する過程別環境負荷算出ステップ
と、前記過程別環境負荷算出ステップで算出された各過
程での環境負荷に基づいて、前記製品のライフサイクル
全体での環境負荷を算出するライフサイクル環境負荷算
出ステップとをさらに備えていてもよく、この場合、前
記過程別環境負荷算出ステップは、前記輸送時環境負荷
算出ステップで算出された前記製品の輸送時の環境負荷
を要素として前記各過程での環境負荷を算出するものと
することができる。
【0010】この発明によれば、輸送対象製品のサイズ
や重量に基づいて輸送時に必要となる梱包用の容器のサ
イズが算出され、算出された容器サイズと輸送個数、お
よび輸送距離から最適なサイズの輸送手段が選出され
る。このため、現実に即したシミュレーションを行うこ
とができるので、より正確な環境負荷の算出が可能とな
る。
【0011】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点に係る環境負荷評価装置は、輸送対象となる製品の
サイズおよび重量を含む情報を記憶した製品情報データ
ベースと、前記輸送対象製品を特定する情報および該輸
送対象製品の輸送個数および輸送距離を示す情報を入力
する入力部と、前記入力部で入力された輸送対象製品を
特定する情報に基づいて前記製品情報データベースを検
索し、当該製品のサイズおよび重量を求める対象特定部
と、製品の輸送時に用いられる各種容器のサイズ情報を
含む容器情報を記憶した容器情報データベースと、前記
対象特定部で求められた前記輸送対象製品のサイズおよ
び重量に基づいて前記容器情報データベースを検索し、
該輸送対象製品の輸送に適したサイズの容器を選出する
容器選出部と、製品の輸送に用いられる輸送手段につい
て、該輸送手段のサイズを含む情報を記憶した輸送手段
情報データベースと、前記入力部から入力された前記輸
送対象製品の輸送個数、輸送距離、および前記容器選出
部で選出された容器のサイズ情報を条件として前記輸送
手段情報データベースを検索し、該条件に適合したサイ
ズの輸送手段を選出する輸送手段選出部と、前記輸送手
段情報データベースに記憶された輸送手段が使用された
際に発生する環境負荷を示す情報を、様々な使用条件に
対応づけて記憶した輸送時環境負荷データベースと、前
記輸送手段選出部で選出した輸送手段および前記入力部
から入力された輸送距離を条件に前記輸送時環境負荷デ
ータベースを検索して、該条件で当該輸送手段が使用さ
れることで発生する環境負荷を示す情報を抽出する輸送
時環境負荷算出部と、前記輸送時環境負荷算出部が算出
した環境負荷を示す情報を出力する出力部と、を備える
ことを特徴とする。
【0012】前記環境負荷評価装置は、前記製品の製造
過程、流通・販売過程、使用・保守過程、回収・再生過
程、廃棄過程の各過程での環境負荷を算出する過程別環
境負荷算出部と、前記過程別環境負荷算出部で算出され
た各過程での環境負荷に基づいて、前記製品のライフサ
イクル全体での環境負荷を算出するライフサイクル環境
負荷算出部とをさらに備えていてもよく、この場合、前
記過程別環境負荷算出部は、前記輸送時環境負荷算出部
で算出された前記製品の輸送時の環境負荷を要素として
前記各過程での環境負荷を算出し、前記出力部は、前記
過程別環境負荷算出部が算出した各過程での環境負荷を
示す情報、および前記ライフサイクル環境負荷算出部が
算出したライフサイクル全体での環境負荷を示す情報を
出力するものとすることができる。
【0013】この発明によれば、輸送対象製品のサイズ
や重量に基づいて輸送時に必要となる梱包用の容器のサ
イズが算出され、算出された容器サイズと輸送個数、お
よび輸送距離から最適なサイズの輸送手段が選出され
る。このため、現実に即したシミュレーションを行うこ
とができるので、より正確な環境負荷の算出が可能とな
る。
【0014】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点に係る記録媒体は、コンピュータを、輸送対象とな
る製品のサイズおよび重量を含む情報を記憶した製品情
報データベース、前記輸送対象製品を特定する情報およ
び該輸送対象製品の輸送個数および輸送距離を示す情報
を入力する入力手段、前記入力手段で入力された輸送対
象製品を特定する情報に基づいて前記製品情報データベ
ースを検索し、当該製品のサイズおよび重量を求める対
象特定手段、製品の輸送時に用いられる各種容器のサイ
ズ情報を含む容器情報を記憶した容器情報データベー
ス、前記対象特定手段で求められた前記輸送対象製品の
サイズおよび重量に基づいて前記容器情報データベース
を検索し、該輸送対象製品の輸送時に用いられる容器の
サイズ情報を取得する容器選出手段、製品の輸送に用い
られる輸送手段について、該輸送手段のサイズを示す情
報を記憶した輸送手段情報データベース、前記入力手段
から入力された前記輸送対象製品の輸送個数、輸送距
離、および前記容器選出手段で選出された容器のサイズ
情報を条件として前記輸送手段情報データベースを検索
し、該条件に適合したサイズの輸送手段を選出する輸送
手段選出手段、前記輸送手段情報データベースに記憶さ
れた輸送手段が使用された際に発生する環境負荷を示す
情報を、様々な使用条件に対応づけて記憶した輸送時環
境負荷データベース、前記輸送手段選出手段で選出した
輸送手段および前記入力手段から入力された輸送距離を
条件に前記輸送時環境負荷データベースを検索して、該
条件で当該輸送手段が使用されることで発生する環境負
荷を示す情報を抽出する輸送時環境負荷算出手段、前記
輸送時環境負荷算出手段で算出された前記製品の輸送時
の環境負荷を要素として前記製品の製造過程、流通・販
売過程、使用・保守過程、回収・再生過程、廃棄過程の
各過程での環境負荷を算出する過程別環境負荷算出手
段、前記過程別環境負荷算出手段で算出された各過程で
の環境負荷に基づいて、前記製品のライフサイクル全体
での環境負荷を算出するライフサイクル環境負荷算出手
段、前記輸送時環境負荷算出手段が抽出した輸送時環境
負荷を示す情報、前記過程別環境負荷算出手段が算出し
た各過程での環境負荷を示す情報、および前記ライフサ
イクル環境負荷算出手段が算出したライフサイクル全体
での環境負荷を示す情報を出力する出力手段、として機
能させるためのプログラムを記憶したことを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明にかかる実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る
環境負荷評価装置の要部の構成を示すブロック図であ
る。
【0016】図1に示すように、本実施の形態にかかる
環境負荷評価装置10は、制御部100と、制御部10
0に接続された入力部200と、記憶部300と、出力
部400と、から構成されている。
【0017】制御部100は、例えばCPU(中央処理
装置:Central Processing Unit)などから構成され、
環境負荷評価装置10の各部の動作を制御するととも
に、環境負荷算出に必要な演算処理を行う。
【0018】入力部200は、例えば、キーボードやマ
ウスなどから構成され、環境負荷評価装置10が行う環
境負荷算出に必要となる情報を入力する。
【0019】記憶部300の構成を図2を参照して説明
する。図2は記憶部300の構成を示すブロック図であ
り、図示するように記憶部300は、例えばハードディ
スク装置などで構成された製品情報データベース31
0、ロケーション情報データベース320、マテハン情
報データベース330、輸送手段情報データベース34
0、および環境負荷情報データベース350と、例え
ば、半導体メモリ装置などから構成された主記憶装置3
60と、から構成されている。
【0020】製品情報データベース310は、評価対象
となる製品群について、各製品を構成する部品群の情
報、さらに各部品に使用される素材群の情報をそれぞれ
関連づけて記憶している。
【0021】より詳細には、図3に示すような製品情報
テーブルに各種情報を関連づけて記憶している。製品情
報テーブルには、例えば、製品を特定する情報(型
番)、当該製品の種別、当該製品を構成する部品群の情
報を記録した部品情報テーブル(後述)を特定する情
報、当該製品の外寸(容積)を示すボリューム情報、当
該製品の重量を示す情報、当該製品の組立を行う工場を
特定する情報、当該製品を再生・廃棄処理する際の回収
拠点(販売店、事業所、処理業者など)を示す情報、後
述する保守時環境負荷評価のための保守レベルを示す情
報、当該製品の保守訪問の平均回数、などが予め記録さ
れている。
【0022】図4は製品情報テーブルで特定される部品
情報テーブルの例を示している。各テーブルは、図3に
示した製品情報テーブルの各製品毎に用意され、当該製
品を構成する部品の情報を記録している。部品情報テー
ブルには、例えば、部品を特定するための型番情報、当
該部品を構成する素材群の情報を記録した素材情報テー
ブル(後述)を特定する情報、当該部品の外寸(容積)
を示すボリューム情報、当該部品の重量を示す情報、当
該部品が製品に使用される個数を示す情報、当該部品を
製造する工場を特定する情報、当該部品が製品の使用過
程で消耗などにより交換を必要とする部品か否かを示す
情報(括弧内は平均交換回数を示す)、当該部品が再使
用(リユーズ)可能である場合の再生処理工場を特定す
る情報、当該部品が素材単位に分別可能か否かを示す情
報、分別可能な部品の分別処理を行う工場を特定する情
報、再使用・分別不可の部品の廃棄処理を行う施設を特
定する情報、などが予め記録されている。
【0023】図5は部品情報テーブルで特定される素材
情報テーブルの例を示している。各テーブルは図4に示
した部品情報テーブルの各部品毎に用意され、当該部品
を構成する素材の情報を記録している。素材情報テーブ
ルには、例えば、素材を特定するための品番情報、当該
素材を製造する工場を示す情報、当該素材の製造工場へ
の搬入当たりのボリューム、重量および数量を示す情
報、当該素材が再生可能品であるか否かを示す情報、再
生可能な素材の再生方法を示す情報(図中では、複数種
類の再生方法を番号で示している)、再生処理を行う工
場を特定する情報、廃棄処理を行う施設を特定する情
報、などを予め記録している。
【0024】ロケーション情報データベース320は、
素材製造工場−部品製造工場間距離、部品製造工場−製
品組立工場間距離、製品組立工場−事業所間距離、事業
所−販売店間距離、販売店−分別工場間距離、事業所−
分別工場間距離、分別工場−再生工場間距離、分別工場
−廃棄処理施設間距離、などの距離情報を記憶してい
る。例えば、図6に示すような各施設同士の組み合わせ
を記録したテーブルを複数記憶している。
【0025】マテハン情報データベース330は、素
材、部品および製品の輸送時に使用される容器であるマ
テリアルハンドリング(以下、マテハンと称す)の情報
を記憶している。より詳細には、図7に示すように、マ
テハン毎の外寸(ボリューム)と耐荷重量を示す情報を
記憶している。なお、本実施の形態では、製品輸送時に
用いられる段ボール容器などもマテハンの範疇に含まれ
るものとする。
【0026】輸送手段情報データベース340は、素
材、部品および製品の輸送に用いられる輸送手段の情報
を記憶している。より詳細には、図8に示すように、輸
送手段の種別、各輸送手段の積載部のサイズ(容積)、
各輸送手段の使用エネルギー源種別とその消費率、など
の情報を記憶している。
【0027】環境負荷情報データベース350は、製品
の製造過程、流通・販売過程、使用・保守過程、回収・
再生過程、廃棄過程の各過程で発生する環境負荷を定量
化した情報を所定のカテゴリー別に記憶している。例え
ば、各工場毎での製造過程での環境負荷情報、素材・部
品・製品の輸送時に発生する環境負荷情報、製品の保守
のために発生する環境負荷情報、再生工場や廃棄処理な
どで発生する環境負荷情報などを記憶している。
【0028】図9は、環境負荷情報データベースな35
0内に記憶される、カテゴリー毎の環境負荷評価項目の
例を示す図である。例えば、図9(a)は、工場毎の総
合的な環境負荷を、定量化した各環境負荷評価に基づい
て算出する場合の例を示す図である。素材製造・部品製
造・製品組立の各過程で使用される工場はその用途およ
び規模により環境負荷の度合いが異なるため、各工場毎
に環境負荷を評価したデータを所定のテーブルに記録す
る。この場合、例えば、SOx、NOx、CO などの
排出量や工場排水などに基づいてその環境負荷を定量化
した排出物評価、工場の操業にかかるエネルギー消費量
に基づいてその環境負荷を定量化したエネルギー消費量
評価、エネルギー消費によって使用される枯渇性資源な
どの使用量に基づいてその環境負荷を定量化した資源使
用量評価などの定量化データを記録し、これらのデータ
に基づいて各工場の総合的な環境影響量を定量化した総
合評価などを記録する。
【0029】また、図9(b)は、輸送時の環境負荷を
使用エネルギー別に算出する場合の例を示す図である。
この場合、使用エネルギー源の単位使用量当たりのSO
x、Nox、CO2排出量、使用エネルギー源が枯渇性資源で
ある場合の稀少度、などの数値から使用エネルギー源毎
の環境負荷を総合評価として定量化する。
【0030】また、図9(c)は、保守時の環境負荷を
算出する場合の例を示す図である。この場合、例えば、
保守時に必要となる要員数、使用車輌、保守用装備の大
小、消耗品の交換度合、などに基づいた段階的な保守レ
ベルを設定して各製品に割り当てる。さらに、保守のた
めに保守要員が移動する距離、すなわち販売店(もしく
は事業所)から各顧客への移動距離を複数のレンジに分
け(例えば、1−5km、5−10km、10−15km、1
5km以上など)、各保守レベルと距離レベルとによっ
て、保守作業1回当たりの移動環境負荷を評価する。こ
れに、前述の製品情報テーブルに記録した平均保守訪問
回数を加味することで、製品毎の保守時の環境負荷を定
量化することができる。
【0031】上述した工場別環境負荷評価、輸送手段使
用エネルギー源別環境負荷評価、および保守過程環境負
荷評価は一例であり、環境負荷情報データベース350
にはその他種々のカテゴリー毎に環境負荷評価項目およ
び定量化された環境負荷評価データが蓄積されているも
のとする。また、上述の例に示した項目および算出方法
は一例であり、任意の評価項目および評価方法を採用す
ることができる。
【0032】主記憶装置360は制御部100による演
算結果などを一時的に記憶するワークエリアとして使用
される。
【0033】出力部400は、CRT(Cathode Ray Tu
be)やLCD(Liquid Crystal Display)などから構成
されたディスプレイ装置やプリンタなどの印刷装置など
から構成され、環境負荷評価装置10による処理結果を
出力する。
【0034】次に、本実施の形態にかかる環境負荷評価
装置10の動作を図10〜16を参照して説明する。
【0035】本実施の形態では、ある製品について、製
造過程、流通・販売過程、使用・保守過程、回収・再生
過程、廃棄過程の各過程で発生する環境負荷をそれぞれ
算出し、各過程の環境負荷を総合することで製品のライ
フサイクル全体での環境負荷を算出して評価するものと
する。
【0036】図10のフローチャートを参照して、本実
施の形態にかかる環境負荷評価装置10による、製品の
製造過程での環境負荷算出処理を説明する。
【0037】まず、使用者が入力部200から評価対象
製品を入力する(ステップS101)。この場合、製品
情報データベース310の情報に基づいた製品の一覧か
ら所望の製品を選択したり、各製品に割り当てられた製
品番号の入力などにより評価対象製品を特定する。
【0038】次に、制御部100は、製品情報データベ
ース310を検索して、ステップS101で入力された
対象製品に対応する部品情報および各部品に対応する素
材情報を抽出する(ステップS102)。
【0039】続いて、入力部200から当該製品の組立
工場所在地を入力する(ステップS103)。この場
合、ロケーション情報データベース320の情報に基づ
く工場所在地リストから所望の工場を選択したり、各工
場に割り当てられた識別番号の入力などにより組立工場
の所在地を特定する。
【0040】次に制御部100は、ステップS102で
抽出された素材情報を参照し、各素材の生産地情報と、
当該製品を単位数量製造するために必要な当該素材の使
用量を取得する(ステップS104)。
【0041】また制御部100は、ステップS102で
抽出された素材情報に示される各素材のサイズ情報と使
用量とに基づいてマテハン情報データベース330を検
索し、各素材が用いられる部品の製造工場までの輸送に
適したマテハンのサイズと数量とを求める(ステップS
105)。
【0042】次に制御部100は、ステップS102で
抽出した素材情報および部品情報に示される素材製造工
場情報および部品製造工場情報に基づいてロケーション
情報データベース320を検索し、各素材の製造工場と
当該素材が納入される部品製造工場との間の輸送距離を
求める(ステップS106)。
【0043】続いて制御部100は、ステップS105
で求めたマテハンのサイズおよび数量と、ステップS1
06で求めた素材製造工場と部品製造工場との間の輸送
距離とに基づいて輸送手段情報データベース340を検
索し、当該素材の輸送に適した輸送手段と、そのサイズ
および数量を取得する(ステップS107)。この場
合、制御部100は、当該輸送に適した輸送手段、サイ
ズ、数量の組み合わせをいくつか提示し、使用者が提示
された組み合わせの中から、例えば当該工場が所有して
いる輸送手段の条件などから最適な組み合わせを選択す
るようにしてもよい。
【0044】制御部100は、環境負荷情報データベー
ス350にアクセスし、ステップS107で選出した輸
送手段の情報(例えば、輸送手段がトラックの場合、積
載量、エネルギー消費率、必要台数などの情報)と、ス
テップS106で求めた輸送距離とに基づいて、当該輸
送時に発生する環境負荷を算出する(ステップS10
8)。ここで制御部100はさらに、ステップS107
で選出した輸送手段が積載していない状態でステップS
106で求めた輸送距離を走行した際の環境負荷を環境
負荷情報データベース350から取得し、輸送時環境負
荷に加味する。これは、輸送のために走行させた輸送手
段の復路の環境負荷も考慮することでより正確に環境負
荷を算出するためである。
【0045】制御部100は、環境負荷情報データベー
ス350を検索し、当該素材の製造時の環境負荷情報を
取得し、ステップS108で算出した素材輸送時の環境
負荷情報と総合することで、素材製造時の環境負荷を算
出し、その結果を主記憶装置360に一時的に記憶させ
る(ステップS109)。ここで素材製造時の環境負荷
情報とは、例えば、素材製造工場からの排出物、エネル
ギー・資源使用量などの環境負荷因子による環境影響を
定量化した情報である。
【0046】制御部100は、上記素材輸送時の環境負
荷算出と同様に、各部品についても輸送時の環境負荷を
算出する。つまり、ステップS102で抽出された部品
情報から各部品の生産地情報と、当該製品を単位数量製
造するために必要な当該部品の使用量を取得し(ステッ
プS110)、部品情報に示される各部品のサイズ情報
と使用量とに基づいてマテハン情報データベース330
を検索し、各部品を製品組立工場まで輸送するのに適し
たマテハンのサイズと数量とを求め(ステップS11
1)、ステップS102で抽出した部品情報に示される
各部品の生産地情報と、ステップS103で入力した組
立工場所在地に基づいてロケーション情報データベース
320を検索し、各部品の製造工場と製品組立工場との
間の輸送距離を求め(ステップS112)、ステップS
111で求めたマテハンのサイズおよび数量と、ステッ
プS112で求めた部品製造工場と製品組立工場との間
の輸送距離とに基づいて輸送手段情報データベース34
0を検索し、当該部品の輸送に適した輸送手段と、その
サイズおよび数量を取得し(ステップS113)、選出
した輸送手段の情報と、ステップS112で求めた輸送
距離とに基づいて、環境負荷情報データベース350を
検索して、当該部品輸送時に発生する環境負荷を算出す
る(ステップS114)。ここで制御部100はさら
に、選出した輸送手段が積載していない状態でステップ
S112で求めた輸送距離を走行した際の環境負荷を環
境負荷情報データベース350から取得し、輸送時環境
負荷に加味する。
【0047】制御部100は、環境負荷情報データベー
ス350を参照し、部品製造過程での環境負荷を示す情
報を取得し、ステップS114で算出した部品輸送時の
環境負荷を示す情報と総合することで、部品製造段階の
環境負荷を算出し、この結果を主記憶装置360に一時
的に記憶させる(ステップ115)。部品製造時の環境
負荷情報とは、例えば、部品製造工場からの排出物やエ
ネルギー・資源使用量などの環境負荷因子による環境影
響を定量化した情報である。
【0048】次に制御部100はさらに環境負荷情報デ
ータベース350を参照し、ステップS101で入力し
た評価対象製品について、予め記憶された組立時の環境
負荷を示す情報を取得する(ステップS116)。組立
時の環境負荷情報とは、例えば、組立工場からの排出物
やエネルギー・資源使用量などの環境負荷因子による環
境影響を定量化した情報である。
【0049】制御部100は、ステップS109で算出
した素材製造時環境負荷情報と、ステップS115で算
出した部品製造時環境負荷情報と、ステップS116で
取得した組立時環境負荷情報とを総合することで当該製
品の製造過程での環境負荷を算出し、この情報を主記憶
装置360に一時的に記憶させ(ステップS117)、
処理を終了する。
【0050】次に図11のフローチャートを参照して、
本実施の形態にかかる環境負荷評価装置10による、流
通・販売過程での環境負荷算出処理を説明する。
【0051】まず、使用者は入力部200から、所望の
納入対象事業所情報を入力する(ステップS201)。
ここでは、対象製品の納入先事業所(卸業者や製造業者
の支社など)の位置情報を入力する。この場合、ロケー
ション情報データベース320の情報に基づいた事業所
の一覧から当該事業所を選択したり、各事業所に割り当
てられた識別番号を入力するなどして所望の事業所を特
定する。
【0052】制御部100は、製品情報データベース3
10を検索し、図10のステップS101で入力された
評価対象製品のサイズ情報を取得し、このサイズ情報に
基づいてマテハン情報データベース330から、当該製
品の輸送に適当なマテハンを選出する(ステップS20
2)。
【0053】次に制御部100は、図10のステップS
103で入力された製品組立工場情報と、ステップS2
01で入力された納入対象事業所情報に基づいてロケー
ション情報データベース320を検索し、製品組立工場
と対象事業所との間の輸送距離を算出する(ステップS
203)。
【0054】使用者は、入力部200から納入対象製品
の納入情報を入力する(ステップS204)。ここで
は、当該製品の各納入先への納入個数を入力する。
【0055】制御部100は、ステップS202で選定
されたマテハンのサイズ、ステップS203で算出され
た輸送距離、およびステップS204で入力された納入
個数に基づいて輸送手段情報データベース340を検索
し、当該納入輸送に適した輸送手段とそのサイズを選出
する(ステップS205)。
【0056】次に制御部100は、ステップS203で
算出した輸送距離およびステップS205で選出した輸
送手段の情報に基づいて環境負荷情報データベース35
0を検索し、組立工場から事業者へ当該製品を輸送する
際に発生する環境負荷を算出する。ここで制御部100
はさらに、ステップS205で選出した輸送手段が積載
していない状態でステップS203で求めた輸送距離を
走行した際の環境負荷を環境負荷情報データベース35
0から取得し、輸送時環境負荷に加味する。制御部10
0は、この結果を主記憶装置360に一時的に記憶させ
る(ステップS206)。
【0057】制御部100は、ロケーション情報データ
ベース320の情報に基づいて、ステップS201で入
力した事業所が管轄する販売店の一覧を出力部400の
ディスプレイ装置などに表示し、使用者は入力部200
を操作して所望の販売店をリストから選択して入力する
(ステップS207)。
【0058】使用者は、入力部200を操作して、ステ
ップS207で入力された販売店への納品個数を入力す
る(ステップS208)。
【0059】制御部100はさらにロケーション情報デ
ータベース320を検索し、当該事業所とステップS2
07で入力された販売店との間の輸送距離を算出する
(ステップS209)。
【0060】次に制御部100は、ステップS202で
選定されたマテハンのサイズ情報と、ステップS208
で入力された納品個数と、ステップS209で算出され
た輸送距離と、に基づいて輸送手段情報データベース3
40を検索し、当該納品輸送に適した輸送手段とそのサ
イズを選出する(ステップS210)。
【0061】制御部100は、ステップS209で算出
した輸送距離およびステップS210で選出した輸送手
段の情報に基づいて環境負荷情報データベース350を
検索し、事業者施設から販売店へ当該製品を輸送する際
に発生する環境負荷を算出する。ここで制御部100は
さらに、ステップS210で選出した輸送手段が積載し
ていない状態でステップS209で求めた輸送距離を走
行した際の環境負荷を環境負荷情報データベース350
から取得し、輸送時環境負荷に加味する。制御部100
は、この結果を主記憶装置360に一時的に記憶させる
(ステップS211)。
【0062】次に、制御部100はロケーション情報デ
ータベース320にアクセスし、ステップS201で入
力された事業所が管轄する販売店を抽出し、それらの販
売店間の平均距離に基づいて、各販売店の管轄範囲、つ
まり各販売店からエンドユーザへの平均配送距離を算出
する(ステップS212)。
【0063】制御部100は、ステップS202で選定
されたマテハンのサイズ情報、ステップS208で入力
された納品個数、ステップS212で算出された平均配
送距離に基づいて輸送手段情報データベース340を検
索し、販売店による対象製品の販売時の輸送に適した輸
送手段とそのサイズが選出される(ステップS21
3)。
【0064】制御部100は、ステップS212で算出
された平均配送距離と、ステップS213で選出された
輸送手段の情報と、に基づいて環境負荷情報データベー
ス350を検索し、販売店からエンドユーザへ当該製品
を配送する際に発生する環境負荷を算出する。ここで、
エンドユーザへの配送は個別に単体毎に配送される場合
が多い。そのため、配送輸送時の車輌積載部の占有率は
低いと考えられる。これにより、組立工場−事業所間お
よび事業所−販売店間での製品輸送に比べ、配送輸送時
の製品当たりの環境負荷は高いものとなる。従って、配
送輸送時環境負荷の算出の際には、その増加分を考慮し
た重み付けを行うものとする。ここで制御部100はさ
らに、ステップS213で選出した輸送手段が積載して
いない状態でステップS212で求めた配送距離を走行
した際の環境負荷を環境負荷情報データベース350か
ら取得し、輸送時環境負荷に加味する。制御部100
は、これにより得られた結果を主記憶装置360に一時
的に記憶させる(ステップS214)。
【0065】制御部100は、ステップS206で算出
された納入輸送時環境負荷情報、ステップS211で算
出された納品輸送時環境負荷情報、およびステップS2
14で算出された配送輸送時環境負荷情報を総合するこ
とで、流通・販売過程での当該製品の環境負荷を算出
し、この結果を主記憶装置360に一時的に記憶させ
(ステップS215)、処理を終了する。
【0066】次に、環境負荷評価装置10による、製品
の使用・保守過程での環境負荷の算出処理を図12のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0067】以下の説明では、図9(c)に示した保守
過程環境負荷評価項目を用いて、使用・保守過程での環
境負荷評価を行う場合の例を説明する。
【0068】まず、制御部100が、製品情報データベ
ース310の製品情報テーブルを参照し、評価対象製品
の保守レベルを取得する(ステップS301)。前述し
たように、保守レベルとは、例えば、保守時に必要とな
る要員数、使用車輌、保守用装備の大小、消耗品の交換
度合、などに基づいて各製品毎に設定された段階的レベ
ルを示す数値情報である。
【0069】次に、制御部100は、当該製品の評価対
象地域(つまり、流通・販売過程環境負荷算出処理で対
象となった地域)での保守作業に要する保守員などの平
均移動距離を取得する(ステップS302)。この場
合、図11のステップS201で入力された対象事業所
に基づき、当該事業所が管轄する全ての販売店との距離
をロケーション情報データベース320から取得し、そ
の平均を求める。この平均距離を当該地域の各販売店の
保守可能範囲とする。
【0070】図9(c)に示すテーブルの例では、この
平均距離を所定のレンジ、例えば、1−5km、5−10
km、10−15km、15km以上などに分け、各距離レン
ジと保守レベルとから保守時の移動1回当たりに発生す
る環境負荷の定量化データを算出する(ステップS30
3)。
【0071】次に制御部100は、製品情報データベー
ス310の製品情報テーブルから、当該製品の保守訪問
平均回数を取得する(ステップS304)。ここで取得
される数値は、当該製品の使用期間において必要とされ
る保守訪問回数の平均値を統計に基づいて得たものであ
る。
【0072】制御部100は、ステップS303で取得
した保守移動当たりの環境負荷データと、ステップS3
04で取得した保守訪問平均回数とから、当該製品の使
用期間における保守作業のための保守員等の移動により
発生する環境負荷を算出する(ステップS305)。
【0073】次に制御部100は、保守により交換され
る部品についての環境負荷を算出する(ステップS30
6)。この場合、制御部100は製品情報データベース
310内の当該製品についての部品情報テーブルを検索
し、保守交換部品であることを示す情報が付された部品
について、そのライフサイクルでの環境負荷データを取
得する。この処理は、本実施の形態で説明している、製
品についての環境負荷評価と同様の処理を当該部品につ
いて行うことにより得られる。このため、保守交換部品
についての環境負荷算出処理についての説明は省略す
る。
【0074】制御部100は、ステップS305で算出
した保守移動に伴う環境負荷を示すデータと、ステップ
S306で取得した交換部品についての環境負荷を示す
データとから、当該製品の使用・保守過程での環境負荷
を算出し、この結果を主記憶装置360に一時的に記憶
させ(ステップS307)、処理を終了する。
【0075】次に、製品の回収・再生過程での環境負荷
算出処理を図13〜図15のフローチャートを参照して
説明する。
【0076】まず、制御部100が製品情報データベー
ス310の製品情報テーブルを参照し、当該製品の回収
拠点を示す情報を取得する(ステップS401)。ここ
では、製品の大きさなどに基づく回収容易度の違いなど
に基づいて、当該製品の回収作業が可能な施設、例え
ば、処理業者、製造元事業所、販売店などを示してい
る。
【0077】次に制御部100は、ステップS401で
取得した回収拠点情報に基づいて、顧客−回収拠点間往
復距離を求める(ステップS402)。ここでは、回収
拠点が販売店の場合は、図11のステップS212で算
出した平均往復配送距離を用い、回収拠点が事業所であ
る場合は、図11のステップS212で算出した平均往
復配送距離と同図ステップS209で算出した事業所−
販売店間往復距離との合計値を用い、回収拠点が処理業
者である場合は、図11のステップS212で算出した
平均往復配送距離と同図ステップS209で算出した事
業所−販売店間往復距離との合計値と、さらに当該事業
所と所望の処理施設との間の往復距離をロケーション情
報データベース320から取得して合計した値を用いて
顧客−回収拠点間往復距離とする。
【0078】ここでは、製品に再使用可能な部品(外装
部品を含む)が多数含まれていることを考慮し、製品の
回収輸送の際には、輸送物の保護を目的としたマテハン
を使用することとする。制御部100は、図11のステ
ップS202で選出したマテハンのサイズ情報を取得す
る(ステップS403)。
【0079】次に制御部100は、回収のための輸送手
段を選出する(ステップS404)。ここでは、製品を
単体で回収するものとして、ステップS403で取得し
たマテハンサイズに適合した輸送手段を選出するものと
するが、複数の同一製品をまとめて回収する場合などに
は、その回収個数などを入力し、ステップS403で取
得したマテハンサイズと回収個数に基づいて適当なサイ
ズの輸送手段を選出するようにしてもよい。
【0080】次に制御部100は、環境負荷情報データ
ベース350にアクセスし、ステップS402で取得し
た顧客−回収拠点間往復距離とステップS404で選定
した輸送手段とに基づいて、回収輸送時の環境負荷を算
出する。ここで、個別回収などにより輸送手段の占有率
が低い場合などは、前述の配送輸送時環境負荷算出ステ
ップ(図11、ステップS214)の場合と同様に所定
の重み付けを行う。ここで制御部100はさらに、ステ
ップS404で選出した輸送手段が積載していない状態
でステップS402で求めた輸送距離を走行した際の環
境負荷を環境負荷情報データベース350から取得し、
輸送時環境負荷に加味する。制御部100は、これによ
り得られた結果を主記憶装置360に一時的に記憶させ
る(ステップS405)。
【0081】次に制御部100は、回収後の製品につい
て、部品毎の環境負荷算出を行う(ステップS50
0)。部品毎の環境負荷算出処理については、図14の
フローチャートを参照して説明する。
【0082】まず、制御部100は製品情報データベー
ス310の部品情報テーブルを参照し、当該部品が再使
用可能部品であるか否かを判別する(ステップS50
1)。つまり、部品情報テーブルには、当該部品が再使
用可能部品である場合には、再生工場を特定する情報が
記録されているので、これに基づいて再使用可能か否か
を判別する。
【0083】ステップS501で当該部品が再使用可能
部品であると判別されると、制御部100は図13のス
テップS401で取得した回収拠点情報と、ステップS
501で取得した再生工場を特定する情報とに基づい
て、ロケーション情報データベース320を検索し、回
収拠点−再生工場間往復距離を取得する(ステップS5
02)。
【0084】ここでは、部品を同一部品として再使用す
る場合を想定しているので、再使用部品の輸送について
は、輸送時の製品保護を目的としたマテハンを使用する
こととする。そのため、制御部100は製品情報データ
ベース310の部品情報テーブルを参照して、再使用部
品についてのサイズ情報を取得し、これに基づいて適当
なマテハンを選出する(ステップS503)。
【0085】制御部100は、輸送手段情報データベー
ス340にアクセスし、ステップS502で取得した距
離と、ステップS503で取得したマテハンサイズとに
基づいて回収拠点−再生工場間の輸送に適した輸送手段
を選出する(ステップS504)。再使用可能部品の再
生工場への輸送は、所定数まとめて行われるものと考え
られるので、ここでは、過去の統計データなどから再使
用部品の輸送個数を入力し、この輸送個数も要素として
輸送手段を選定する。
【0086】次に制御部100は、環境負荷情報データ
ベース350にアクセスし、ステップS502で取得し
た距離と、ステップS504で選定した輸送手段とに基
づいて、再使用部品の回収拠点−再生工場間輸送で発生
する環境負荷を算出する。ここで制御部100は、ステ
ップS504で選出した輸送手段が積載していない状態
でステップS502で求めた輸送距離を走行した際の環
境負荷を環境負荷情報データベース350から取得し、
輸送時環境負荷に加味する。制御部100はさらに、環
境負荷情報データベース350に記憶されている工場別
環境負荷評価情報から当該再生工場についての環境負荷
情報を抽出し、輸送環境負荷と総合することで再使用部
品についての環境負荷を算出する。制御部100は、こ
の結果を主記憶装置360に一時的に記憶させ(ステッ
プS505)、図13に示すフローチャートの処理に戻
る。
【0087】ステップS501で再生可能部品ではない
と判別された部品について、制御部100はさらに当該
部品が素材単位に分別可能な部品であるか否かを判別す
る(ステップS506)。ここでは、制御部100は、
製品情報データベース310の部品情報テーブルを参照
し、分別の可否を示す情報に基づいて判別を行う。
【0088】ステップS506で分別可能と判別された
部品について、制御部100は、図13のステップS4
01で取得した回収拠点を示す情報と、部品情報テーブ
ルに記録されている分別工場を特定する情報とに基づい
て、ロケーション情報データベース320から当該回収
拠点−分別工場間往復距離を取得する(ステップS50
7)。
【0089】次に制御部100は、製品情報データベー
ス310の部品情報テーブルに記録されている当該部品
のサイズ情報と、ステップS507で取得した距離情報
とから、回収拠点−分別工場間輸送に適した輸送手段を
選定する(ステップS508)。分別可能部品の分別工
場への輸送は、所定数まとめて行われるものと考えられ
るので、ここでは、過去の統計データなどから分別部品
の輸送個数を入力し、この輸送個数も要素として輸送手
段を選定する。
【0090】制御部100は、環境負荷情報データベー
ス350にアクセスし、ステップS507で取得した距
離情報と、ステップS508で選定した輸送手段とに基
づいて、当該輸送により発生する環境負荷を算出する。
ここで制御部100は、ステップS508で選出した輸
送手段が積載していない状態でステップS507で求め
た輸送距離を走行した際の環境負荷を環境負荷情報デー
タベース350から取得し、輸送時環境負荷に加味す
る。制御部100はさらに、環境負荷情報データベース
350の工場別環境負荷評価情報から分別処理にかかる
環境負荷を算出して輸送環境負荷と総合することで、分
別可能部品についての環境負荷を算出する。制御部10
0はこの結果を主記憶装置360に一時的に記憶させ
(ステップS509)、図13に示すフローチャートの
処理に戻る。
【0091】ステップS506で分別可能部品ではない
と判別された部品について、制御部100は、廃棄処理
環境負荷の算出を行う。まず、制御部100は、図13
のステップS401で取得した回収拠点と、製品情報デ
ータベース310の部品情報テーブルに記録された廃棄
施設を特定する情報とに基づいて、ロケーション情報デ
ータベース320から、当該回収拠点−廃棄施設間往復
距離を取得する(ステップS510)。
【0092】続いて、制御部100は、部品情報テーブ
ルに記録されている当該部品のサイズ情報に基づいて、
輸送手段情報データベース340から回収拠点−廃棄施
設間輸送に適した輸送手段を選出する(ステップS51
1)。廃棄部品の廃棄工場への輸送は、所定数まとめて
行われるものと考えられるので、ここでは、過去の統計
データなどから廃棄部品の輸送個数を入力し、この輸送
個数も要素として輸送手段を選定する。
【0093】制御部100は、環境負荷情報データベー
ス350にアクセスし、ステップS510で取得した距
離情報と、ステップS511で選定した輸送手段とに基
づいて、回収拠点−廃棄施設間輸送時に発生する環境負
荷を算出する。ここで制御部100は、ステップS51
1で選出した輸送手段が積載していない状態でステップ
S510で求めた輸送距離を走行した際の環境負荷を環
境負荷情報データベース350から取得し、輸送時環境
負荷に加味する。環境負荷情報データベース350の工
場別環境負荷評価情報から当該廃棄処理にかかる環境負
荷情報を取得し、輸送時環境負荷と総合することで、廃
棄処理にかかる環境負荷を算出し、この結果を主記憶装
置360に一時的に記憶させ(ステップS512)、図
13に示すフローチャートの処理に戻る。
【0094】次に、図14のステップS506で分別可
能と判別された部品について、素材毎の環境負荷算出処
理を行う(ステップS600)。素材毎の環境負荷算出
処理については図15のフローチャートを参照して説明
する。
【0095】まず、制御部100は、製品情報データベ
ース310にアクセスし、素材情報テーブルを参照し
て、当該素材が再生可能か否かを判別する(ステップS
601)。
【0096】ステップS601で再生可能素材であると
判別された場合、制御部100は、図14のステップS
507で取得した分別工場を示す情報と、素材情報テー
ブルに記録されている再生工場を特定する情報とに基づ
いて、ロケーション情報データベース320から当該分
別工場−再生工場間往復距離を取得する(ステップS6
02)。
【0097】制御部100は、輸送手段情報データベー
ス340から再生素材の輸送に適した輸送手段を選定す
る(ステップS603)。この場合、分別された再生素
材は小片となっている場合が多く、このサイズ情報を取
得することは困難なので、過去の統計データなどから当
該輸送に使用する輸送手段は予め設定されているものと
して、この設定された輸送手段を入力して選定し、輸送
素材の重量から必要となる輸送手段の数量を決定する。
【0098】制御部100は、環境負荷情報データベー
ス350にアクセスし、ステップS602で取得した距
離情報と、ステップS603で選定した輸送手段情報と
に基づいて、分別工場−再生工場間の再生素材輸送で発
生する環境負荷を算出する。ここで制御部100は、ス
テップS603で選出した輸送手段が積載していない状
態でステップS602で求めた輸送距離を走行した際の
環境負荷を環境負荷情報データベース350から取得
し、輸送時環境負荷に加味する。制御部100はさら
に、環境負荷情報データベース350の工場別環境負荷
評価情報を参照して、当該再生処理工場での再生処理に
かかる環境負荷を算出し、これを輸送環境負荷と総合す
ることで、再生可能素材の再生処理にかかる環境負荷を
算出して、この結果を主記憶装置360に一時的に記憶
させ(ステップS604)、図13に示すフローチャー
トの処理に戻る。
【0099】ステップS601で再生可能素材ではない
と判別された素材について、その廃棄処理にかかる環境
負荷を算出する。まず、図14のステップS507で取
得した分別工場を示す情報と、素材情報テーブルに記録
されている廃棄施設を特定する情報とに基づいて、ロケ
ーション情報データベース320から当該分別工場−廃
棄施設間往復距離を取得する(ステップS605)。
【0100】制御部100は、輸送手段情報データベー
ス340から廃棄素材の輸送に適した輸送手段を選定す
る(ステップS606)。この場合、分別された廃棄素
材は小片となっている場合が多く、このサイズ情報を取
得することは困難なので、過去の統計データなどから当
該輸送に使用する輸送手段は予め設定されているものと
して、この設定された輸送手段を入力して選定し、輸送
素材の重量から必要となる輸送手段の数量を決定する。
【0101】制御部100は、環境負荷情報データベー
ス350にアクセスし、ステップS605で取得した距
離情報と、ステップS606で選定した輸送手段情報と
に基づいて、分別工場−廃棄施設間の廃棄素材輸送で発
生する環境負荷を算出する。ここで制御部100は、ス
テップS606で選出した輸送手段が積載していない状
態でステップS605で求めた輸送距離を走行した際の
環境負荷を環境負荷情報データベース350から取得
し、輸送時環境負荷に加味する。制御部100はさら
に、環境負荷情報データベース350の工場別環境負荷
評価情報を参照して、当該廃棄施設での廃棄処理にかか
る環境負荷を算出し、これを輸送環境負荷と総合するこ
とで、廃棄素材の廃棄処理にかかる環境負荷を算出し
て、この結果を主記憶装置360に一時的に記憶させ
(ステップS607)、図13に示すフローチャートの
処理に戻る。
【0102】制御部100は、ステップS405で算出
した回収輸送時環境負荷、ステップS505で算出した
部品の再使用処理にかかる環境負荷、ステップS509
で算出した部品の分別処理にかかる環境負荷、およびス
テップS604で算出した素材の再生処理にかかる環境
負荷を総合することで製品の回収・再生過程での環境負
荷を算出し、この結果を主記憶装置360に一時的に記
憶させる(ステップS406)。
【0103】次に制御部100は、ステップS512で
算出した部品の廃棄処理にかかる環境負荷、およびステ
ップS607で算出した素材の廃棄処理にかかる環境負
荷とを総合することで、製品の廃棄過程での環境負荷を
算出し、この結果を主記憶装置360に一時的に記憶さ
せ(ステップS407)、処理を終了する。
【0104】次に本実施の形態にかかる環境負荷評価装
置10によるLCA評価処理を図16のフローチャート
を参照して説明する。
【0105】まず、制御部100は、図10のステップ
S117で算出した製造過程環境負荷を取得し(ステッ
プS701)、図11のステップS215で算出した流
通・販売過程環境負荷を取得し(ステップS702)、
図12のステップS307で算出した使用・保守過程環
境負荷を取得し(ステップS703)、図13のステッ
プS406で算出した回収・再生過程環境負荷を取得し
(ステップS704)、図13のステップS407で算
出した廃棄過程環境負荷を取得する(ステップS70
5)。
【0106】制御部100は、ステップS701〜S7
05で取得した各過程での環境負荷を総合してLCA評
価値として算出する(ステップS706)。
【0107】制御部100は、入力部200から入力さ
れる使用者の指示に応じて、ステップS701〜S70
5で取得した各過程での環境負荷評価値、およびステッ
プS706で算出したLCA評価値を出力部400から
出力して処理を終了する(ステップS707)。
【0108】上記実施の形態では、回収・再生および廃
棄過程での再使用可能部品以外の部品の輸送および素材
の輸送については、その目的から輸送物を保護するため
のマテハンを用いないものとしたが、例えば、積載効率
や積載作業のしやすさを考慮してマテハンを用いる場合
は、上述の他の過程におけるマテハン選出処理と同様の
処理により、マテハンサイズに基づいて輸送手段を選定
してもよい。
【0109】なお、本発明のシステムは、専用のシステ
ムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現
可能である。例えば、コンピュータに上述の動作を実行
するためのプログラムを格納した媒体(フロッピー(登
録商標)ディスク、CD−ROMなど)から該プログラ
ムをインストールすることにより、上述の処理を実行す
る環境負荷評価装置10を構成することができる。な
お、上述の機能をOSが分担又はOSとアプリケーショ
ンの協働により実現する場合などには、OS以外の部分
のみを媒体に格納してもよい。
【0110】なお、搬送波にプログラムを重畳し、通信
ネットワークを介して配信することも可能である。例え
ば、通信ネットワークの掲示板(BBS)に該プログラ
ムを掲示し、これをネットワークを介して配信してもよ
い。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下
で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行させ
ることにより、上述の処理を実行することができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、製品のライフサイクル中の各過程に存在する輸送過
程において、輸送時の容器となるマテハンのサイズに基
づいて、適当なサイズの輸送手段を選定するので、単に
輸送物の重量から輸送手段を選定する場合に比べ、より
現実に即した輸送手段のサイズや数量を算出でき、より
正確な環境負荷評価を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる環境負荷評価装置
の要部構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1に示す環境負荷評価装置の記憶部の構成を
示すブロック図である。
【図3】図2に示す製品情報データベースに記憶される
製品情報テーブルの例を示す図である。
【図4】図2に示す製品情報データベースに記憶される
部品情報テーブルの例を示す図である。
【図5】図2に示す製品情報データベースに記憶される
素材情報テーブルの例を示す図である。
【図6】図2に示すロケーション情報データベースに記
憶される施設間距離を記録したテーブルの例を示す図で
ある。
【図7】図2に示すマテハン情報データベースに記憶さ
れるマテハン情報テーブルの例を示す図である。
【図8】図2に示す輸送手段情報データベースに記憶さ
れる輸送手段情報テーブルの例を示す図である。
【図9】図2に示す環境負荷情報データベースに記憶さ
れる項目の例を説明するための図であり、(a)は工場
別の環境負荷データのための項目例を示し、(b)は輸
送手段の使用エネルギー源別の環境負荷データのための
項目例を示し、(c)は保守過程の環境負荷データのた
めの項目例を示している。
【図10】本発明の実施の形態にかかる環境負荷評価装
置による製造過程環境負荷算出処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態にかかる環境負荷評価装
置による流通・販売過程環境負荷算出処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態にかかる環境負荷評価装
置による使用・保守過程環境負荷算出処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態にかかる環境負荷評価装
置による回収・再生および廃棄過程環境負荷算出処理を
説明するためのフローチャートである。
【図14】図13に示す回収・再生および廃棄過程環境
負荷算出処理における、部品毎環境負荷算出処理を説明
するためのフローチャートである。
【図15】図13に示す回収・再生および廃棄過程環境
負荷算出処理における、素材毎環境負荷算出処理を説明
するためのフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態にかかる環境負荷評価装
置によるLCA評価処理を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 環境負荷評価装置 100 制御部 200 入力部 300 記憶部 400 出力部 310 製品情報データベース 320 ロケーション情報データベース 330 マテハン情報データベース 340 輸送手段情報データベース 350 環境負荷情報データベース 360 主記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤坂 富夫 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 −1 東北リコー株式会社内 (72)発明者 大槻 善則 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 −1 東北リコー株式会社内 (72)発明者 則武 祐二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 平井 真紀子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 稔 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 4D004 DA16 DA17 5B049 BB31 CC00 EE05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輸送対象となる製品に関する情報および該
    輸送対象製品の輸送時の条件を含む情報を入力する輸送
    情報入力ステップと、 前記輸送情報入力ステップで入力された情報に基づい
    て、前記製品を輸送するために用いられる容器のサイズ
    を算出する容器サイズ算出ステップと、 前記輸送情報入力ステップで入力された情報および前記
    容器サイズ算出ステップで算出された容器サイズに基づ
    いて、前記製品を輸送するための輸送手段を選出する輸
    送手段選出ステップと、 前記輸送情報入力ステップで入力された情報および前記
    容器サイズ算出ステップで算出された容器サイズに基づ
    いて、前記輸送手段選出ステップで選出された輸送手段
    の使用による環境負荷を算出する輸送時環境負荷算出ス
    テップと、 を備えることを特徴とする環境負荷評価方法。
  2. 【請求項2】前記輸送情報入力ステップで入力される情
    報は、前記輸送対象製品のサイズ、重量、輸送個数およ
    び輸送距離を示す情報を含み、 前記容器サイズ算出ステップは、前記輸送対象製品のサ
    イズおよび重量に基づいて容器サイズを算出し、 前記輸送手段選出ステップは、該容器サイズ、前記輸送
    対象製品の輸送個数および輸送距離に基づいて、適当な
    サイズの輸送手段を選出し、 前記輸送時環境負荷算出ステップは、前記輸送手段選出
    ステップで選出された輸送手段が、前記輸送情報入力ス
    テップで入力された条件で使用された場合のエネルギー
    消費量、資源使用量、排出物量などに基づいて輸送時の
    環境負荷を算出する、 ことを特徴とする請求項1に記載の環境負荷評価方法。
  3. 【請求項3】前記製品の製造過程、流通・販売過程、使
    用・保守過程、回収・再生過程、廃棄過程の各過程での
    環境負荷を算出する過程別環境負荷算出ステップと、 前記過程別環境負荷算出ステップで算出された各過程で
    の環境負荷に基づいて、前記製品のライフサイクル全体
    での環境負荷を算出するライフサイクル環境負荷算出ス
    テップとをさらに備え、 前記過程別環境負荷算出ステップは、前記輸送時環境負
    荷算出ステップで算出された前記製品の輸送時の環境負
    荷を要素として前記各過程での環境負荷を算出する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の環境負荷評価
    方法。
  4. 【請求項4】輸送対象となる製品のサイズおよび重量を
    含む情報を記憶した製品情報データベースと、 前記輸送対象製品を特定する情報および該輸送対象製品
    の輸送個数および輸送距離を示す情報を入力する入力部
    と、 前記入力部で入力された輸送対象製品を特定する情報に
    基づいて前記製品情報データベースを検索し、当該製品
    のサイズおよび重量を求める対象特定部と、 製品の輸送時に用いられる各種容器のサイズ情報を含む
    容器情報を記憶した容器情報データベースと、 前記対象特定部で求められた前記輸送対象製品のサイズ
    および重量に基づいて前記容器情報データベースを検索
    し、該輸送対象製品の輸送に適したサイズの容器を選出
    する容器選出部と、 製品の輸送に用いられる輸送手段について、該輸送手段
    のサイズを含む情報を記憶した輸送手段情報データベー
    スと、 前記入力部から入力された前記輸送対象製品の輸送個
    数、輸送距離、および前記容器選出部で選出された容器
    のサイズ情報を条件として前記輸送手段情報データベー
    スを検索し、該条件に適合したサイズの輸送手段を選出
    する輸送手段選出部と、 前記輸送手段情報データベースに記憶された輸送手段が
    使用された際に発生する環境負荷を示す情報を、様々な
    使用条件に対応づけて記憶した輸送時環境負荷データベ
    ースと、 前記輸送手段選出部で選出した輸送手段および前記入力
    部から入力された輸送距離を条件に前記輸送時環境負荷
    データベースを検索して、該条件で当該輸送手段が使用
    されることで発生する環境負荷を示す情報を抽出する輸
    送時環境負荷算出部と、 前記輸送時環境負荷算出部が算出した環境負荷を示す情
    報を出力する出力部と、 を備えることを特徴とする環境負荷評価装置。
  5. 【請求項5】前記製品の製造過程、流通・販売過程、使
    用・保守過程、回収・再生過程、廃棄過程の各過程での
    環境負荷を算出する過程別環境負荷算出部と、 前記過程別環境負荷算出部で算出された各過程での環境
    負荷に基づいて、前記製品のライフサイクル全体での環
    境負荷を算出するライフサイクル環境負荷算出部とをさ
    らに備え、 前記過程別環境負荷算出部は、前記輸送時環境負荷算出
    部で算出された前記製品の輸送時の環境負荷を要素とし
    て前記各過程での環境負荷を算出し、 前記出力部は、前記過程別環境負荷算出部が算出した各
    過程での環境負荷を示す情報、および前記ライフサイク
    ル環境負荷算出部が算出したライフサイクル全体での環
    境負荷を示す情報を出力する、ことを特徴とする請求項
    4に記載の環境負荷評価装置。
  6. 【請求項6】コンピュータを、 輸送対象となる製品のサイズおよび重量を含む情報を記
    憶した製品情報データベース、 前記輸送対象製品を特定する情報および該輸送対象製品
    の輸送個数および輸送距離を示す情報を入力する入力手
    段、 前記入力手段で入力された輸送対象製品を特定する情報
    に基づいて前記製品情報データベースを検索し、当該製
    品のサイズおよび重量を求める対象特定手段、 製品の輸送時に用いられる各種容器のサイズ情報を含む
    容器情報を記憶した容器情報データベース、 前記対象特定手段で求められた前記輸送対象製品のサイ
    ズおよび重量に基づいて前記容器情報データベースを検
    索し、該輸送対象製品の輸送時に用いられる容器のサイ
    ズ情報を取得する容器選出手段、 製品の輸送に用いられる輸送手段について、該輸送手段
    のサイズを示す情報を記憶した輸送手段情報データベー
    ス、 前記入力手段から入力された前記輸送対象製品の輸送個
    数、輸送距離、および前記容器選出手段で選出された容
    器のサイズ情報を条件として前記輸送手段情報データベ
    ースを検索し、該条件に適合したサイズの輸送手段を選
    出する輸送手段選出手段、 前記輸送手段情報データベースに記憶された輸送手段が
    使用された際に発生する環境負荷を示す情報を、様々な
    使用条件に対応づけて記憶した輸送時環境負荷データベ
    ース、 前記輸送手段選出手段で選出した輸送手段および前記入
    力手段から入力された輸送距離を条件に前記輸送時環境
    負荷データベースを検索して、該条件で当該輸送手段が
    使用されることで発生する環境負荷を示す情報を抽出す
    る輸送時環境負荷算出手段、 前記輸送時環境負荷算出手段で算出された前記製品の輸
    送時の環境負荷を要素として前記製品の製造過程、流通
    ・販売過程、使用・保守過程、回収・再生過程、廃棄過
    程の各過程での環境負荷を算出する過程別環境負荷算出
    手段、 前記過程別環境負荷算出手段で算出された各過程での環
    境負荷に基づいて、前記製品のライフサイクル全体での
    環境負荷を算出するライフサイクル環境負荷算出手段、 前記輸送時環境負荷算出手段が抽出した輸送時環境負荷
    を示す情報、前記過程別環境負荷算出手段が算出した各
    過程での環境負荷を示す情報、および前記ライフサイク
    ル環境負荷算出手段が算出したライフサイクル全体での
    環境負荷を示す情報を出力する出力手段、 として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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