JP2008129853A - 再生処理サーバおよび注文処理システム - Google Patents

再生処理サーバおよび注文処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008129853A
JP2008129853A JP2006314196A JP2006314196A JP2008129853A JP 2008129853 A JP2008129853 A JP 2008129853A JP 2006314196 A JP2006314196 A JP 2006314196A JP 2006314196 A JP2006314196 A JP 2006314196A JP 2008129853 A JP2008129853 A JP 2008129853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
order
component
information
reproduction processing
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006314196A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Tabata
亮 田畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2006314196A priority Critical patent/JP2008129853A/ja
Publication of JP2008129853A publication Critical patent/JP2008129853A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Hardware Redundancy (AREA)

Abstract

【課題】複数の装置により構成される注文システムにおいて、同種の装置を複数有する場合に、適切な装置を用いて再生処理を行うことができ、さらに、ある処理工程を実行している装置が、故障などにより使用不能となった場合に、適切な代替機を割り当てることにより、迅速に再生処理を再開することのできる再生処理サーバおよびこの再生処理サーバを用いる注文処理システムを提供する。
【解決手段】再生処理サーバにおいて、ある処理工程を実行する装置を選択する際に、予めシステムにおいて決定した割り当て条件に基づき、処理を実行する装置を割り当てる。さらに、また、ある処理工程を実行している装置が、故障などにより使用不能となった場合には、予めシステムにおいて決定した再割り当て条件に基づき、適切な代替機を割り当てる。これにより、上記課題を解決する。
【選択図】図3

Description

本発明は、デジタル画像データから写真プリントやその他の商品への画像再生処理の注文に応じて画像再生処理を行う再生処理サーバおよびこの再生処理サーバを用いる注文処理システムに関する。
近年のデジタル技術の普及により、いわゆる写真ラボ店等での画像の注文処理システムにおいて、画像をデジタル形式で取り扱うことが一般的に行われるようになってきている。すなわち、写真フィルムに撮影された画像を光電的に読み取ることにより取得したデジタル画像データや、デジタルカメラでの撮影により取得されたデジタル画像データを用い、その画像データにデジタルの画像処理を施して写真プリントやその他の商品に撮影画像を再生することが行われている。
それに伴い、画像入力形式(画像注文形式)も、従来の写真フィルムに限られず、デジタルカメラによる撮影画像データを記録した記録メディアから行われたり、ネットワーク経由で画像データが転送されることによって行われるようになっている。また、画像の出力形式も、銀塩方式や電子写真方式、インクジェット方式等の様々なプリンタを用いて、写真プリント、Tシャツ、マグカップ、カレンダー、アルバム等の各種の製品にプリントしたり、画像処理後に再度記録メディアに書き込む等、サービスが多様化している。
デジタル画像データの加工処理のサービスを受け付ける装置においては、加工処理や工程管理をスムーズに行うために、ジョブチケットを用いることが知られている。
一例として、特許文献1には、印刷を行う際に、アプリケーションなどからの印刷指示に応じて生成される印刷ジョブのデータとしてジョブチケットを利用するプリンタが開示されている。特許文献1では、1台のプリンタにおいて印刷を行う際に、印刷形式や加工処理の内容等の印刷設定を記載したジョブチケットを生成し、これを印刷対象となる印刷データとともにプリンタへ送信する。プリンタでは、ジョブチケットの設定に基づき、印刷データに対する加工処理および印刷処理を実行する。
また、特許文献2には、ジョブチケットを用いることにより、複数の印刷者、仲介者および依頼者の間で、見積もりおよび受発注業務に関するデータの受け渡しを行うことのできる印刷受発注方法および装置が開示されている。特許文献2の印刷受発注装置では、仲介者端末が、各印刷依頼者からの依頼内容を記載したジョブチケットを発行して、これを一括管理する。仲介者端末では、このジョブチケットと、予め有している各印刷者の有する印刷機の情報とを照合して、条件に合致する印刷者へ、印刷依頼者からの依頼内容および発注内容を記載したジョブチケットを発行する。特許文献2では、ジョブチケットを用いて見積もりおよび受発注業務を一括管理することにより、複数の印刷者の中から条件の合致する印刷者へ、短時間で受発注業務を行うことができる。
特開2006−048537号公報 特開2001−265857号公報
ところで、デジタル画像データの加工処理のサービスを受け付ける装置においては、顧客の多様なニーズに対応するため、スキャナやプリンタ、画像処理装置など、複数種の装置により1つの注文処理システムが構成されているものがある。このような注文処理システムにおいては、1件の注文に対して、複数の装置において、画像データの入力、画像処理、印刷物の出力などの各処理を、処理工程ごとに分担して行う。そして、同一の処理工程を実行できる装置を複数有することにより、複数の注文に対する処理を一度に並列して実行することができる。
このような注文処理システムでは、多様な注文に対応するために、システムを構成する装置を多品種・多機能化することにより、処理工程が注文に応じて多様化し、注文処理の実行におけるシステムの制御が複雑になるという問題がある。
また、同種の処理工程を実行できる装置の数が多いほど、上記システムの制御は複雑になる。
しかしながら、上記の特許文献1は、1台のプリンタにおいて行う印刷処理の印刷設定をジョブチケットに記録して送信するものである。また、特許文献2は、複数の業者間での業務に関するデータをジョブチケットに記録して受け渡すものである。
すなわち、上記の従来技術はいずれも、ジョブチケットに、1つの出力デバイスにおける印刷処理に関する情報を記述して、その出力デバイスにおいて印刷処理を実行しているに過ぎない。そのため、これらの技術では、複数の処理装置を組み合わせて用いることにより1つの注文処理を実行することはできず、上記の従来の注文処理システムの問題点は、依然として解決されていない。
本発明の第1目的は、上記従来技術の問題点を解消し、複数の処理装置によって構成される注文処理システムにおいて、システム全体の制御を複雑にすることなく、安定した制御を行うことのできる再生処理サーバを提供することにある。
また、本発明の第2目的は、そのような再生処理サーバを用いることにより、装置の変更や追加に対して容易に対応でき、拡張性および柔軟性に優れ、かつ、安定した制御が可能な注文処理システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、注文受付部からの再生処理注文の情報に基づいて画像の再生処理を実行する実行部に接続され、前記実行部における再生処理の実行を管理する再生処理サーバであって、前記実行部は、前記再生処理に要する複数の工程のうち1以上の工程を実行する複数のコンポーネントを有し、前記再生処理サーバは、1件の前記再生処理注文の情報に応じて、前記再生処理の各工程を実行するコンポーネントの候補を選択するコンポーネント選択部と、前記コンポーネント選択部により選択された前記コンポーネントの候補の中から、予め定義された割り当て条件に基づき、前記再生処理の各工程を実行するコンポーネントを決定するコンポーネント割り当て部と、前記再生処理注文の情報および前記コンポーネント割り当て部で決定された前記コンポーネントの情報を用いて、前記再生処理の各工程の内容、工程の実行順序および各工程を実行するコンポーネントを指示する情報である作業指示情報を、1件の注文につき1つ生成する作業指示情報生成部とを有することを特徴とする再生処理サーバを提供する。
このような前記再生処理サーバにおいては、前記実行部が有する複数のコンポーネントが実行可能な工程の組み合わせからなる作業指示テンプレートを記憶するテンプレート記憶部と、1件の前記再生処理注文の情報に応じて、前記テンプレート記憶部から、前記再生処理を実行できる工程が設定された1つの作業指示テンプレートを選択するテンプレート選択部とを有し、前記作業指示情報生成部は、前記テンプレート選択部により選択された前記作業指示テンプレートの各工程に、前記コンポーネント割り当て部で決定されたコンポーネントの情報を割り当てることにより、前記作業指示情報を生成することが好ましい。
また、前記割り当て条件は、前記コンポーネントの負荷状況、前記コンポーネントの現行能力、指定装置、注文形態、納期、および、ユーザ指示のいずれか2以上から選択可能であることが好ましい。
さらに、前記再生処理サーバは、前記作業指示情報の前記各工程に割り当てられたコンポーネントの稼動状態を監視し、前記コンポーネントの故障を検出したときは、前記コンポーネント選択部が、前記複数のコンポーネントの中から、故障した前記コンポーネントの代替となる代替コンポーネントの候補を選択し、前記コンポーネント割り当て部が、前記コンポーネント選択部により選択された前記代替コンポーネントの候補の中から、予め定義された再割り当て条件に基づき、前記故障したコンポーネントに代わって前記各工程を実行する代替コンポーネントを決定し、前記作業指示情報生成部が、前記作業指示情報の、前記故障したコンポーネントが割り当てられている工程に、前記コンポーネント割り当て部で決定された前記代替コンポーネントの情報を割り当てることにより、前記作業指示情報を再生成することが好ましい。
また、前記再割り当て条件は、前記コンポーネントの負荷状況、前記コンポーネントの現行能力、指定装置、注文形態、納期、および、ユーザ指示のいずれか2以上から選択可能であることが好ましい。
さらに、前記再割り当て条件が、ユーザ指示である場合には、前記コンポーネント選択部は、選択した前記代替コンポーネントの候補をユーザに選択可能に提示し、前記コンポーネント割り当て部は、ユーザによって選択された前記代替コンポーネントの候補を前記再生処理の工程を実行するコンポーネントとして決定することが好ましい。
また、前記コンポーネント選択部は、前記実行部の各コンポーネントの能力情報を取得し、その能力情報に基づいて前記コンポーネントの候補を選択することが好ましい。
さらに、本発明は、入力画像および入力画像の再生処理注文の情報の入力を受け付ける注文受付部と、上述の再生処理サーバと、前記再生処理に要する複数の工程のうち1以上の工程を実行する複数のコンポーネントとを有する注文処理システムを提供する。
本発明によれば、上記構成により、複数の工程に跨る画像再生処理を指示する作業指示情報(ジョブチケット)によって、各工程を実行するコンポーネント(または、そのコンポーネントを有する装置)を統括して制御できる。そのため既存のシステムに対して装置の追加や変更を行った場合にも、それらの装置を既存のシステムに有機的に接合して制御することができ、柔軟性・拡張性に優れた注文処理システム、および、そのような注文処理システムに用いられる再生処理サーバを提供することができる。
さらに、本発明の再生処理サーバおよびこの再生処理サーバを用いる注文処理システムによれば、複数種の処理装置によって構成され、かつ、同種の処理工程を実行できる装置を複数有する注文処理システムにおいて、ある処理工程を実行する装置を選択する際に、予めシステムにおいて定義された選択条件に基づき、処理を実行する装置を選択することにより、適切な装置を用いて効率よく再生処理を行うことができる。このため、システム全体の制御を複雑にすることなく、安定した制御を行うことができる。また、ある処理工程を実行する装置が、故障などにより使用不能となった場合に、適切な代替機を割り当てることにより、迅速に再生処理を再開することができるため、安定した制御を行うことができる。
本発明に係る再生処理サーバおよびこの再生処理サーバを用いる注文処理システムを添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の再生処理サーバを用いる本発明の注文処理システムの一実施形態の概略構成を示すブロック図である。図1に示す注文処理システム10は、本発明の注文処理システムに相当し、プリント作成や、Tシャツ、マグカップ等の各種製品への画像再生、CD等の記録メディアへの画像データの保存等、各種の画像再生処理の注文を受け付けて、その再生処理注文に応じた再生処理を行う注文処理システムである。注文処理システム10は、注文受付部12と、管理部であるワークフローレイヤ(Wfレイヤ)14と、画像処理等の処理作業を行うアクティビティレイヤ(Acレイヤ)16とを備えている。
図1において、ワークフローレイヤ14およびアクティビティレイヤ16は、注文処理システム10のソフトウェア構造を概念的に示している。
注文処理システム10は、複数の装置が連携してひとつのオーダを実行する分散型のシステムである。すなわち、注文処理システム10は、ハードウェア構造においては、異なる機能を有する複数の装置によって構成され、各装置が機能を分担することにより、総合的に、図1に示すワークフローレイヤ14およびアクティビティレイヤ16からなるソフトウェア構造を形成する。
具体的には、例えば、注文処理システム10は、注文受付部12として機能する注文受付機と、ワークフローレイヤ14およびアクティビティレイヤ16における複数の機能を分担する制御機、入力機および出力機等によって構成することができる。このような装置構成例については後述する。
なお、図1において、レイヤ間やレイヤ中の構成要素間の破線枠は、インターフェースを模式的に示している。レイヤ間や構成要素間のインターフェースは、各部の構成に対応するものを用いればよい。
注文受付部12とワークフローレイヤ14との情報の受け渡しには、予め定義されたラボ情報注文規格に準拠したインターフェースが用いられている。したがって、かかるラボ情報注文規格に準拠したオーダ情報を生成するソフトを備えるか、または介在させることにより、任意のパソコン等を注文受付部12として機能させることができる。
注文受付部12は、顧客からのプリント作成等の画像再生処理注文を受け付ける部分である。注文受付部12は、注文内容および注文対象画像(入力画像)の画像データを受け付けて、注文内容の情報(オーダ情報)をワークフローレイヤ14へ送り、注文対象の画像データを、注文受付部12の内部または外部の図示しないストレージユニットに格納する。
ワークフローレイヤ14は、注文処理システム10におけるワークフローの管理部として機能する部分であり、オーダ管理部20、オーダ実行指示部22および装置公開情報データベース24を有している。
オーダ管理部20は、本発明の再生処理サーバに相当し、ワークフローサーバ(Wfサーバ)26、オーダ情報データベース28、生産情報データベース30およびテンプレートデータベース32を有している。
ワークフローサーバ26は、注文受付部12からのオーダ情報を受け取り、オーダ情報データベース28に登録するとともに、そのオーダ情報およびシステムの状況に基づいて、テンプレートデータベース32内に保持されている作業指示テンプレートであるジョブチケットテンプレートを基に、注文処理システム10における作業指示情報であるジョブチケット(Job Ticket)を生成する。そして、生成したジョブチケットを、画像再生のジョブ(処理作業)を実行するアクティビティレイヤ16に送る。アクティビティレイヤ16は、このジョブチケットに従ってジョブを実行する。
さらに、ワークフローサーバ26は、ジョブチケットに定義したジョブの実行状況を監視する。
本発明において、ジョブチケットとは、注文処理システム10においてオーダを処理するための、いわば作業指示書に相当するものであり、オーダを処理する工程の実行順序(工程フロー)、処理内容及び実行先(装置)を定義した情報である。ジョブチケットは、1件のオーダについて1つ発行される。
このジョブチケットの形式は、写真ラボで使用される多種の装置に対して汎用性を有するように規格されている。
例えば、ジョブチケットに記載される情報としては、画像データ入力、検定、合成、出力のような工程種別の情報、赤目処理、トリミング、日付プリント、画像合成のような特別な処理の情報、入力メディア種別、出力製品種別、プリントサイズ、出力解像度のような入出力関連情報が挙げられ、これらの情報が、多種の処理装置に理解可能な所定の規格に則った形式で記載される。
ワークフローサーバ26は、オーダの種別などに基づき、基本的な注文処理工程のパターンを設定したジョブチケットを、ジョブチケットテンプレート(以下、テンプレートという)としてテンプレートデータベース32に複数登録しておき、このテンプレートを用いて、ジョブチケットの生成を行う。
なお、注文処理システム10においては、テンプレートを用いてジョブチケットの生成を行うが、本発明はこれに限定されず、テンプレートを用いることなく、オーダ情報およびシステムの状況に基づいて、直接ジョブチケットの生成を行ってもよい。
オーダ情報データベース28は、現在受け付けている未処理のオーダ情報を保存する部分である。注文受付部12から送られたオーダ情報は、ワークフローサーバ26によってオーダ情報データベース28に登録される。オーダ情報データベース28に登録されたオーダ情報は、オーダ実行指示部22でのオーダの一覧表示に用いられ、また、後述するワークフローサーバ26でのジョブチケットの生成に用いられる。
生産情報データベース30は、アクティビティレイヤ16におけるジョブの実行状況に関する情報を保存する部分である。アクティビティレイヤ16は、画像再生処理に必要な複数の工程、例えば画像の入力工程、検定工程、画像合成等の画像処理工程、製品出力工程等のうち1以上の工程を実行するアクティビティコンポーネントAcを複数有しており、各アクティビティコンポーネントAcにおける作業の開始および終了などの、作業の実行状況の情報が、生産情報としてワークフローサーバ26に通知され、ワークフローサーバ26によって生産情報データベース30に記録される。
生産情報データベース30に記録された生産情報は、注文処理システム10における工程管理に用いられる。
また、1つのオーダ情報について各工程での処理が全て完了すると、生産情報データベース30に、実行されたジョブチケットの内容が生産実績として記録される。
テンプレートデータベース32は、テンプレートを保持するものである。テンプレートデータベース32には、各アクティビティコンポーネントAcにおいて実行可能な工程の組み合わせからなるテンプレートが、予め登録されている。
前述のように、ワークフローサーバ26は、注文受付部12からオーダ情報を取得すると、オーダ情報をオーダ情報データベース28に登録するとともに、オーダ情報を基にテンプレートデータベース32から適切なテンプレートを読み出して、これに基づいてジョブチケットを生成する。
本発明において、注文処理システム10は、同種の装置、つまり、ある処理工程を実行する能力のあるアクティビティコンポーネントあるいはこれを有する装置を、複数台接続することができる。オーダ管理部20は、このような場合に、複数のアクティビティコンポーネントの中から、オーダを処理するための各処理工程を実行するアクティビティコンポーネントを決定するための条件を定義した知識ベースのデータである、ポリシーデータを有している。ポリシーデータは、例えば、各アクティビティコンポーネントの負荷状況、現行での処理能力(処理速度)、指定装置、注文形態、納期、ユーザ指示などの、複数の装置の中での優先順位を決定するための条件である。
オーダ管理部20は、ある処理工程を実行可能なアクティビティコンポーネントが複数あった場合に、その処理工程にどのアクティビティコンポーネントを割り当てるかを決定するための、割り当てポリシーデータ(以下、割り当てポリシーという)と、一旦割り当てたアクティビティコンポーネントに故障などのエラーが起こった場合に、そのアクティビティコンポーネントに代わってその処理工程を実行する代替アクティビティコンポーネントを決定するための、再割り当てポリシーデータ(以下、再割り当てポリシーという)との、2種類のポリシーデータを有している。これらのポリシーデータは、システムの導入時に設定されており、システム起動時などに、オペレータが、モニタなどの表示部、および、キーボード、マウス、タッチパネルなどの図示しない指示入力部を用いて変更することができる。
テンプレートとこれを用いるジョブチケットの生成方法、およびポリシーデータについては、後に詳述する。
オーダ実行指示部22は、オーダ情報データベース28に登録されている未処理のオーダについて、オーダの実行を指示する部分である。
オーダ実行指示部22は、図示しないモニタ等の表示部に接続されており、ワークフローサーバ26を介してオーダ情報データベース28に登録されているオーダ(ジョブ)の一覧情報を得て、その一覧情報を表示部に表示する。また、オーダ実行指示部22は、キーボード、マウス、表示部に備えられたタッチパネル等の図示しない指示入力部に接続されており、オペレータによる指示入力部の操作によってオーダの一覧表から実行するオーダが選択されると、選択されたオーダの実行指示(情報)を発行し、ワークフローサーバ26へ送信する。
または、オーダ実行指示部22は、オペレータによるオーダ選択を経ず自動的にオーダの実行指示を発行してもよい。
装置公開情報データベース24は、注文処理システム10を構成する各装置の能力を表す装置公開情報を保持する部分である。
装置公開情報とは、注文処理システム10を構成する各装置のアクティビティコンポーネントAcが、例えば装置の利用者や他の装置など、外部に対して公開する、自己の能力情報である。
各アクティビティコンポーネントAcは、自己の能力情報をワークフローレイヤ14に対して公開し、その能力情報は、装置公開情報として、装置公開情報データベース24に保存される。
上述したように、注文処理システム10は、複数の装置が連携してひとつのオーダを実行する分散型のシステムである。このため、処理の実行においては、各装置間での情報交換が必須である。装置公開情報は、この装置間の情報交換に用いられる。
装置公開情報は、各アクティビティコンポーネントAcの能力情報として、アクティビティコンポーネントAcが実行可能な処理工程および各処理工程について対応可能な処理の種類の情報を含んでいる。
各処理工程について対応可能な処理の種類とは、例えばプリント出力工程のアクティビティコンポーネントAcであれば、対応するプリンタの仕様として出力可能なプリントサイズの情報である。すなわち、装置公開情報には、現在プリンタにセットされているペーパーサイズだけでなく、セット可能な全てのペーパーサイズを用いて出力可能なプリントサイズの情報が含まれる。
また、装置公開情報は、この他に、そのアクティビティコンポーネントAc(その機能を担う装置)が、装置の設定により、現在使用可能な能力(現行能力)の情報も有する。現在使用可能な能力の情報とは、例えば、対応するプリンタの仕様として出力可能なプリントサイズのうち、現在プリンタにセットされているペーパーサイズを用いて出力可能なプリントサイズの情報である。
装置公開情報データベース24に保持された装置公開情報は、ワークフローサーバ26において、ジョブチケットの生成に用いられる。
アクティビティレイヤ16は、画像再生処理の実行部として機能する。アクティビティレイヤ16は、注文受付部12が受け付けたオーダの対象となる画像データを取得し、ジョブチケットに従って、取得した画像データに対して処理作業を実行する画像処理部として機能する。
また、アクティビティレイヤ16は、処理後の画像を写真プリントやその他の製品に再生し、製品として出力する機能も合わせ持つ。
アクティビティレイヤ16における複数の処理は、ハードウェア上は複数の装置に分担されている。具体的には、例えば、注文処理システム10を構成するハードウェアとして、フィルムスキャナやデータ取込み装置等の画像データ入力機、画像処理機、制御機、プリンタ・プロセッサ等の画像出力機やデータ書込み装置等の画像データ出力機などが用いられ、これらの各装置がアクティビティレイヤ16における複数の処理を分担する。
アクティビティレイヤ16は、注文受付部12が受け付けたオーダの対象となる画像データを取得し、この画像データに対して、ワークフローレイヤ14のワークフローサーバ26が生成したジョブチケットに沿って処理作業を実行する。
アクティビティレイヤ16は、画像再生処理に必要な複数の工程のうち1以上の工程を実行するアクティビティコンポーネントAcを複数有しており、ジョブチケットに沿って、所定のアクティビティコンポーネントAcで所定の処理を所定の順序で実行する。図1には、例として、3つのアクティビティコンポーネントAc(Ac1、Ac2、Ac3)を示してある。アクティビティレイヤ16のアクティビティコンポーネントAcは、ハードウェア上は、注文処理システム10を構成する上述の複数の装置に分担されている。
次に、図1の注文処理システム10を具体的な装置に適用した例について説明する。
上述したように、注文処理システム10は、ワークフローレイヤ14およびアクティビティレイヤ16に属するコンポーネントで構成される。これらのコンポーネントは、複数の装置に配置することが可能である。ただし、オーダ管理部20は、1システムに1つ配置される。
図2は、図1に示した注文処理システム10を構成する装置(ハードウェア)の例である。図2の注文処理システム40は、注文受付装置42と、第1の画像編集装置を兼ねるワークフロー管理装置44と、第2の画像編集装置46と、フィルムスキャナ48と、プリンタ50、52とから構成される。これらの各装置はイーサネット(登録商標)等の通信回線で接続されている。
注文受付装置42は、図1の注文処理システム10における注文受付部12としての機能を有し、オーダ情報(注文情報)を取得するもので、例えば、写真ラボ店や各種の店舗に設置された自動プリント注文受付機、写真ラボ店のシステム端末、顧客のパソコン等のインターネット注文受付端末である。注文受付装置42は、図示しないが、顧客(ユーザ)がオーダ情報を入力するためのキーボード、マウス、タッチパネル等の指示入力手段、注文受付画面を表示するモニタを備える。
また、注文受付装置42は、画像データの取得手段として、各種の画像記録メディアから画像を読み出す読取装置、インターネット等の通信回線を通じて送信された画像データを受信する通信機器、デジタルカメラに接続する接続部等の1つ以上を備える。
注文受付装置42が画像データの取得手段によって取得した画像データは、図示しないストレージユニットに一時的に格納され、ジョブチケットに従って、ワークフロー管理装置44または第2の画像編集装置46に送られる。
また、注文受付装置42が取得したオーダ情報は、ワークフロー管理装置44に送られる。
ワークフロー管理装置(第1の画像編集装置)44は、注文処理システム40全体のワークフロー管理や実行するオーダの指示の受付を行うオーダ管理部20を有する。このオーダ管理部20は、図1の注文処理システム10におけるオーダ管理部20である。
また、ワークフロー管理装置44は、図1の注文処理システム10におけるオーダ実行指示部22に相当するオーダ実行指示部22Aと、装置公開情報データベース24(図示省略)を有する。
また、ワークフロー管理装置44は、注文受付部12から、顧客からの画像データを受け取り、ジョブチケットに従って、入力された画像データ(入力画像データ)の検定工程や画像合成等の画像処理工程を行い、さらに、画像処理後の画像データをCD−R等の記録メディアに書き込む等の、画像編集装置としての機能を有する。これらの処理は、入力・検定・合成Ac(54)、CD−R(メディア)出力Ac(56)によって実行される。
第2の画像編集装置46は、ワークフロー管理装置44の画像編集装置としての機能と同様の機能を有する。すなわち、顧客からの画像データの入力工程を実行するとともに、入力画像データの検定工程や画像合成等の画像処理工程を実行し、さらに、注文内容に応じて画像処理後の画像データをCD−R等の記録メディアに書き込むことができる。これらの処理は、入力・検定・合成Ac(58)、CD−R(メディア)出力Ac(60)によって実行される。
フィルムスキャナ48は、写真フィルムに撮影された画像を光電的に読み取って画像データに変換する。また、フィルムスキャナ48は、読み取った画像データに対し、必要に応じて、入力画像データの検定工程や画像合成等の画像処理工程を実行することもできる。これらの処理は、入力・検定・合成Ac(62)によって実行される。また、フィルムスキャナ48は、ジョブチケットに従ってオーダ処理を開始させるオーダ実行指示部22Bとしての機能も有する。オーダ実行指示部22Bは、図1の注文処理システム10におけるオーダ実行指示部22に相当する。
フィルムスキャナ48は、全自動を原則とする注文処理システム40を構成する上では必須の構成要素ではないが、フィルムスキャナ48を備えることにより、顧客が写真フィルムからのプリント作成等の画像再生処理注文を行った場合には、このフィルムスキャナ48によって、写真フィルムの撮影画像から画像データを取得して、注文に応じた所定の処理を実行することができる。
プリンタ50およびプリンタ52は、ワークフロー管理装置(第1の画像編集装置)44、第2の画像編集装置46、フィルムスキャナ48から転送された処理後の画像データを写真プリントとして出力する機能を有する。
ワークフロー管理装置44または第2の画像編集装置46で取得され編集処理された画像データ、または、フィルムスキャナ48で取得され編集処理された画像データは、プリンタ50または52に転送され、プリント処理に供される。
プリンタ50とプリンタ52は、共に同じ仕様のプリンタである。また、その種類には限定はなく、例えば銀塩写真方式のデジタルプリンタ、インクジェットプリンタ、電子写真方式、昇華型などの公知の各種のプリンタを用いればよい。
また、注文処理システム40は、プリンタ50および52の他に、仕様の異なるプリンタをさらに備えていてもよい。
図1の注文処理システム10のワークフローレイヤ14に属するオーダ管理部20は、図2の注文処理システム40においては、ワークフロー管理装置44に備えられている。また、注文処理システム10のオーダ実行指示部22は、注文処理システム40のワークフロー管理装置44(オーダ実行指示部22Aが対応)およびフィルムスキャナ48(オーダ実行指示部22Bが対応)に備えられている。
また、注文処理システム10のアクティビティレイヤ16に属する各アクティビティコンポーネントAcが、ワークフロー管理装置44(入力・検定・合成Ac(54)およびCD−R(メディア)出力Ac(56)が対応)と、第2の画像編集装置46(入力・検定・合成Ac(58)およびCD−R(メディア)Ac(60)が対応)と、フィルムスキャナ48(入力・検定・合成Ac(62)が対応)と、プリンタ50(プリントAc(64)が対応)と、プリンタ52(プリントAc(66)が対応)に、それぞれ備えられている。
このように各レイヤに応じた要素が各装置に配分されることにより、図2の注文処理システム40は、全体として図1の注文処理システム10を構成している。そして、これらの各装置が連携して注文処理を実行する。
なお、注文処理システム40を構成する各装置の数は、図2の例には限定されない。例えば、2台以上の注文受付装置42を備えていても良いし、3台以上のプリンタ50(52)を備えていてもよい。また、画像編集装置46の数も増減可能である。
次に、図1の注文処理システム10における処理の流れを、具体的な装置例である注文処理システム40も参照しつつ、詳細に説明する。
上述のように、本発明の再生処理サーバを用いる本発明の注文処理システムは、同種の装置、つまり、ある1つの処理工程を実行する能力のあるアクティビティコンポーネントを複数接続することができる。これにより、同一の処理工程を行うオーダが複数ある場合に、その工程を実行する能力のある装置を複数並列して使用することによって、複数のオーダを並行して処理することができるという利点がある。
本発明の注文処理システム10は、同一の処理工程を行うアクティビティコンポーネント、またはこれを有する装置が複数存在する場合に、予め定義されたポリシーデータに基づき、アクティビティコンポーネントを選択することにより、各オーダに対して、最適なアクティビティコンポーネントを用いて、効率よく再生処理を行うことができる。
図3および図4は、注文処理システム10における注文処理の基本型の流れを示している。本実施形態では、一例として、同種の出力装置を複数有する場合の注文処理について示す。
なお、本実施形態では、注文処理システム10は、出力工程を実行するアクティビティコンポーネントを複数有する構成となっているが、本発明はこれに限定されず、注文処理システム10は、出力工程を実行するアクティビティコンポーネントを1台と、その他の処理工程を実行するアクティビティコンポーネントをそれぞれ複数有する構成や、あるいは、出力工程を含め、2つ以上の処理工程において、それらの処理工程を実行するアクティビティコンポーネントを、それぞれ複数有する構成などであってもよい。そのような場合も、本実施形態と同様に、本発明を実現可能である。
図3に示すように、注文処理システム10において、注文受付装置42がオーダを受け付けると(ステップS1)、オーダ管理部20において、適切なテンプレートが選択され(ステップS2)、選択されたテンプレートにおける各処理工程を実行するアクティビティコンポーネントAcの候補が1つ以上選択される(ステップS3)。さらに、ステップS4において、割り当てポリシーに基づき、各処理工程を割り当てるアクティビティコンポーネントAcが決定され、ステップS5において、選択されたテンプレートおよびアクティビティコンポーネントAcの情報をもとにジョブチケットが生成される。すなわち、オーダ管理部20は、本発明のコンポーネント選択部、コンポーネント割り当て部、および作業指示情報生成部として機能する。
さらに、図4に示すように、ステップS6では、各処理工程を実行する直前に、各処理工程を割り当てられたアクティビティコンポーネントが正常に稼動する状態であるかどうかの故障チェックを行う。故障が検出された場合は、再割り当てポリシーに基づき、再度、その処理工程を実行可能なアクティビティコンポーネントの選択および割り当てを行い、ジョブチケットを再発行する。そして、ステップS7で、アクティビティレイヤ16において、生成されたジョブチケットに基づき、オーダの生産処理が実行される。生産処理が完了すると、ステップS8において、ジョブチケットの生産処理結果が、生産実績として生産情報データベース30に記録される。
以下、図3および図4の流れに沿って、図1の注文処理システム10における個々の処理について、順に説明する。
ステップS1の注文では、オーダの受付と、受け付けたオーダのオーダ情報データベース28への登録が行われる。
図2の注文処理システム40においては、顧客または店員が注文受付装置42で、画像再生処理注文を開始すると、注文受付装置42(図1の注文受付部12)からオーダ管理部20へ、対応するオーダIDの取得が要求される。
これに応じてオーダ管理部20がオーダIDを発行し、注文受付装置42へ通知する。
注文受付装置42は、受付可能なオーダの種別(メニュー)をモニタの注文受付画面に表示する。
顧客は、注文受付装置42の指示入力手段を用いて、注文受付画面に示されたオーダの種別の中から、画像への特殊な処理および加工の有無や、入力メディアおよび出力メディアの種類および数などといった、注文の内容に該当する項目を選択・入力し、画像を再生した所望の商品を注文する。
注文受付装置42は、入力された注文内容を表すオーダ情報を、オーダ管理部20から通知されたオーダIDに対応付けて、オーダ管理部20に送信し、オーダ管理部20に対してオーダ登録を要求する。
オーダ情報には、少なくとも、オーダID、入力メディア、処理内容、および出力メディアが記録される。オーダIDは、前述のように、オーダ管理部20から通知されたオーダごとのIDである。入力メディアは、オーダの対象となる画像が記録された記録メディアの種類および数であり、記録メディアの種類には、例えば、135フィルムネガ、135フィルムセピア、Memory Stick、Zipファイルなどがある。処理内容は、注文処理システム10において、全てのオーダについて行う基本的な処理であり、予めオーダ情報に記録されている。本実施形態においては、一例として、全てのオーダ情報に、処理内容として画像検定が記録されているものとする。出力メディアは、商品として出力する記録メディアの種類であり、例えば、100x200サイズのプリント、150x250サイズのプリント、CD−R、およびZipファイルなどがある。
さらに、オーダ情報には、必要に応じて特別処理の項目を設定することができる。特別処理とは、顧客の注文に基づいて行う特殊な画像処理であり、例えば、トリミング、赤目補正、画像合成、色補正などがある。
オーダ情報には、顧客や店員によって、注文受付装置42から入力された上述の注文内容が登録される。
図3に、オーダ情報の例として、入力メディアがMemory Stickであり、出力メディアにLプリントを指定した場合のオーダ情報70を示す。
オーダ登録要求を受けて、オーダ管理部20では、オーダ情報をオーダ情報データベース28(図1参照)に登録するとともに、オーダ情報を基に、テンプレートデータベース32に登録されたテンプレート72(図3参照)のうち、オーダ情報に記録された各処理を行う工程が設定されたものを選択する(図3のステップS2)。
ここで、ジョブチケットの生成方法、その構成および作用について説明する。
上述したように、ジョブチケットは、処理工程内容を記載した手順情報であり、オーダを処理する工程の実行順序(工程フロー)、処理内容及び実行先(装置)を定義した情報である。ジョブチケットは、テンプレート、装置公開情報、およびオーダ情報を基に生成される。
オーダ管理部20では、注文受付装置42からオーダ情報を受け取ると、オーダ情報を基に、テンプレートデータベース32(図1参照)から、そのオーダを実行するのに適切なテンプレートを選択する。テンプレートの選択は、各オーダ情報に記録されている入力メディアおよび出力メディアの数および種類と、さらに、特別処理が指定されている場合は、その内容とに基づいて行う。
テンプレートデータベース32には、注文処理システム40において、1つのオーダについて製品を出力する工程フローのパターンとして、各アクティビティコンポーネントAcにおいて実行可能な工程の組み合わせからなるテンプレートが、予め登録されている。
図5に、6種類のテンプレートの例を示す。
図5(a)は、標準的なオーダの場合のテンプレートである。オーダ情報において、入力メディアおよび出力メディアの数が各1であり、特別処理が指定されていない場合は、このテンプレートを選択する。
図5(b)は、特別処理を指定したオーダの場合に用いるテンプレートである。図5(a)と同様に、入力メディアおよび出力メディアの数が各1であり、特別処理が1種類指定されているオーダの場合、このテンプレートを選択する。
また、特別処理が2種類以上ある場合に対応して、図5(b)において、特別処理工程が2つ以上直列したテンプレートを保持してもよい。
また、注文処理システム10(注文処理システム40)で受け付ける注文の中には、注文受付装置42では同一の注文処理で注文されたものでありながら、出力メディアの異なる複数種類の商品を生産する場合がある。
例えば、写真プリントの作成と、画像処理後の画像データを記録したCDとを含む注文や、銀塩式ミニラボ機で実行可能な、Lサイズ89mm×127mmのサービスサイズ判の写真プリントの作成と、A1サイズなどの、大判インクジェットプリンタでのみ実行可能なポスターの作成とを含む注文が挙げられる。
あるいは、異なる複数種類の記録メディアに記録されている画像を、同一の出力メディアにまとめて出力する注文も考えられる。
図5(c)〜(f)は、このような注文に対応するテンプレートの例である。
図5(c)は、例えば、1本のフィルムなどの1種類の入力メディアから、異なる2種類の商品を出力する場合に選択するテンプレートである。すなわち図5(c)は、入力メディア数が1で、出力メディア数が2の場合に対応するテンプレートである。図5(c)は、例えば出力工程1で写真プリントの出力を行い、出力工程2でCD−Rの出力を行う場合などに用いるテンプレートである。
図5(d)は、例えば、図5(c)と同様に1本のフィルムなどの1種類の入力メディアから、Lサイズの写真プリントとCD−Rを出力し、さらに、インデックスプリントを作成する場合に用いるテンプレートである。すなわち図5(d)は、入力メディア数が1で、出力メディア数が3の場合に対応するテンプレートである。図5(d)は、例えば出力工程1では、写真プリントを出力して、出力工程2ではCD−Rを出力し、さらに、出力工程3においてインデックスプリントを出力する。
図5(e)は、例えば、2本のフィルムから、Lサイズの写真プリントの出力を行う場合に用いる。すなわち図5(e)は、入力メディア数が2で、出力メディア数が2の場合に対応するテンプレートである。この場合は、2本のフィルムを1つのオーダ情報として注文を受け付けている。したがって、入力から出力までの各工程はフィルムごとに別々に行うが、出力された写真プリントは、同一の注文に対する商品としてまとめられる。
図5(f)は、例えば、入力メディアについては図5(e)と同様に、2本のフィルムについて1件のオーダとして注文がなされており、さらに、出力として、各フィルムの写真プリントと、2本のフィルムの画像を同一のCD−Rにまとめたものとを出力する場合に用いるテンプレートである。すなわち図5(f)は、入力メディア数が2で、出力メディア数が3の場合に対応するテンプレートである。図5(f)は、2本のフィルムについて、出力工程1および2において写真プリントを出力するとともに、出力工程3において、各フィルムの画像を同一のCD−Rに出力する場合などに用いられる。
上述のテンプレートは、予め図1のテンプレートデータベース32に登録されている。オーダ管理部20は、オーダ情報に記録されている入力メディアおよび出力メディアの種類および数、特別処理の内容などに基づいて、テンプレートデータベース32からそのオーダを実行するのに適切なテンプレートを選択して、これを基に、ジョブチケットの生成を行う。つまり、オーダ管理部20は、オーダ情報の入力メディアの数とテンプレートの入力工程の数、オーダ情報の出力メディアの数とテンプレートの出力工程の数、および、オーダ情報の特別処理の数とテンプレートの特別処理工程の数とが一致するテンプレートを選択する。
図3に示すオーダ情報70は、入力メディアおよび出力メディアの数はそれぞれ1であり、特別処理は指定されていないので、特別処理の数は0である。よって、入力および出力工程の数が各1であり、特別処理工程の数が0であるテンプレートを選択すればよく、図5(a)がオーダ情報70に対応するテンプレートとなる。したがって、図5(a)のテンプレートを基にジョブチケットの生成を行う。
図3のステップS2においてテンプレートを選択すると、ステップS3において、オーダ管理部20は、選択したテンプレートの複製を作製し、複製されたテンプレート(以下、複製テンプレートという)に、各工程での処理を行うアクティビティコンポーネントAcの候補を、各工程につき1以上割り当てる。
アクティビティコンポーネントAcの割り当ては、オーダ管理部20が装置公開情報データベース24を参照して、アクティビティコンポーネントAcの装置公開情報を基に、各工程を実行することのできるアクティビティコンポーネントAc(装置)を選択することにより行う。
図3の装置公開情報74および76に示すように、装置公開情報には、注文処理システム10を構成する装置ごとに、装置名、アクティビティコンポーネント名、対応可能な工程、および各工程についての対応可能な処理内容や記録メディアが列記されている。
例えば、図3において、PC1という装置は、Ac1およびAc2というアクティビティコンポーネントを備えている。Ac1は入力工程および検定工程を実行する能力を有し、Ac2は出力工程を実行する能力を有する。また、Ac1の入力工程は、フィルムおよびMemory Stickからの画像を入力する能力を有し、検定工程は、オートセットアップで画像検定を行う能力を有する。Ac2の出力工程は、Lサイズの写真プリントを出力する能力を有する。さらに、PC2という装置は、Ac3という出力工程を実行するアクティビティコンポーネントを備えており、Ac3はLサイズの写真プリントを出力する能力を有する。
このような装置公開情報74および76は、装置公開情報データベース24に登録され、外部に公開されているため、オーダ管理部20からも参照することができる。オーダ管理部20では、装置公開情報を参照して、複製テンプレートの各工程の処理を行う能力のあるアクティビティコンポーネントAcを選択する。
例えば、図3において、オーダ情報70に示すオーダの場合は、入力工程および検定工程を行うアクティビティコンポーネントとしてAc1を選択し、出力工程を行うアクティビティコンポーネントの候補として、Ac2およびAc3を選択すればよい。
次に、ステップS4において、処理を実行する装置の候補として、1つのアクティビティコンポーネントが選択されている工程においては、そのアクティビティコンポーネントを、その工程の処理を行うアクティビティコンポーネントに決定する。さらに、処理を実行する装置の候補として複数のアクティビティコンポーネントが選択されている工程において、割り当てポリシーに基づき、その工程の処理を行うアクティビティコンポーネントを1つに決定する。すなわち、図3の例において、出力工程の処理を行うアクティビティコンポーネントを、Ac2およびAc3のいずれかに決定する。
オーダ管理部20は、ある処理工程を実行するアクティビティコンポーネントの候補が複数選択された場合に、どのアクティビティコンポーネントを割り当てるかを決定するための割り当てポリシーを有している。
割り当てポリシーは、アクティビティコンポーネントを各処理工程に割り当てる際に、優先する条件を定義する知識ベースのデータである。出力工程における割り当てポリシーの例としては、負荷状況優先、紙幅優先、指定装置優先、アプリケーション優先、オーダ優先、およびオペレータ指定などの条件があり、この中から、システムの構成やユーザの方針などに応じて条件が選択される。選択された条件は、注文処理システム10における割り当てポリシーとして定義され、オーダ管理部20がこれを保持する。割り当てポリシーは、システムの導入時に決定すればよく、また、システム起動時などに、オペレータによる図示しない指示入力部の操作などにより、変更することができる。
出力工程における割り当てポリシーにおいて、負荷状況優先は、最も負荷の低いアクティビティコンポーネントを優先的に割り当てるものである。負荷状況の判断は、例えば、オーダ管理部20から注文処理システム10(40)内のネットワークに向けて、pingコマンドを発行し、最も早く応答が返ってきたアクティビティコンポーネントが、最も負荷が低いと判断することにより行う。
紙幅優先は、装置のマガジン交換が少なくなるように、現在装置に挿入されているマガジンのサイズが、オーダに対応するものであるアクティビティコンポーネントを優先的に割り当てるものである。現在挿入されているマガジンのサイズは、装置公開情報データベース24に登録されている装置公開情報のうち、現在使用可能な能力の情報を参照することにより、検知すればよい。
指定装置優先は、システム導入時や、新たに装置を追加した際などに、予め、処理工程の種類ごとに、各処理工程を実行するアクティビティコンポーネントを指定しておき、指定された装置を優先的に割り当てるものである。
アプリケーション優先は、オーダの送信元の注文受付装置(アプリケーション)によって、処理工程を行うアクティビティコンポーネントを振り分けて、割り当てるものである。
オーダ優先は、オーダの納期に応じて、納期の早いオーダに対して、負荷の低い、または処理能力の高いアクティビティコンポーネントや、専用のアクティビティコンポーネントなどを割り当てて、納期の早いオーダの処理を優先的に行うものである。
ここで、注文処理システム10は、割り当てポリシーにオーダ優先が選択されているときは、通常の処理(通常モード、余裕時間を考慮した通常納期処理)に加え、通常の処理に優先して処理することにより通常よりも短い納期(例えば、注文の受付から数分程度)での処理を行う短納期処理(特急モード)を選択的に実行可能とする。
すなわち、割り当てポリシーがオーダ優先であるときは、注文受付装置42は、注文受付画面に、特急モードが選択可能であることを表示する。
あるいは、注文処理システム10において、注文受付装置42が特急モードを選択可能に設定されたときに、自動的に、割り当てポリシーとしてオーダ優先が選択されるようにしてもよい。
注文受付装置42で特急モードの選択が可能であるとき、すなわち、割り当てポリシーにオーダ優先が選択されているときは、オーダ管理部20は、各アクティビティコンポーネントの工程状況を参照して、手続き中のオーダの、通常モードの場合の仕上がりまでの時間と、特急モードの場合の仕上がりまでの時間とを算出して注文受付装置42に送る。注文受付装置42は、算出された、各モードにおける仕上がり予定時刻(納期)を顧客に提示する。
新たな注文を行う顧客は、注文受付装置42が提示した仕上がり予定時刻を見て、特急モードにするか、通常モードにするかを選択することができる。選択されたモードは、オーダID、入力メディア、処理内容、および出力メディアなどの情報と共に、オーダ情報に記録される。さらに、提示された仕上がり予定時刻が、オーダの納期として、オーダ情報に記録される。
オーダ管理部20は、オーダ情報に記録されたモードの情報を基に、特急モードのオーダを優先的に処理するように、装置の負荷状況や処理能力、または専用の装置であるか否かに応じて、アクティビティコンポーネントを割り当てる。また、各アクティビティコンポーネントの現在の負荷状況を参照して、負荷となっている各処理の納期に余裕のあるアクティビティコンポーネントを、特急モードのオーダに割り当てて、この割り当てたアクティビティコンポーネントの中で、通常モードのオーダの納期を遵守できる範囲で、特急モードのオーダを優先的に処理するように、各オーダの処理順序を入れ替えてもよい。
オペレータ指定は、選択されたアクティビティコンポーネントの候補を、モニタなどの表示部に表示して、オペレータが選択可能にし、オペレータが指示入力部を用いて指示したアクティビティコンポーネントを、出力工程に割り当てるアクティビティコンポーネントとして決定するものである。
割り当てポリシーは、上述の例以外にも、適宜設定してもよい。
図3においては、一例として、注文処理システム10(40)の割り当てポリシーは、割り当てポリシーデータ78(以下、割り当てポリシーという)に示すように、負荷状況優先に定義されている。
図3に示す例では、ステップS3において、出力工程にAc2およびAc3の複数のアクティビティコンポーネントが選択されている。よって、ステップS4では、オーダ管理部20は、割り当てポリシーに基づいて、出力工程の候補として選択されたAc2およびAc3のうちいずれかを、出力工程を行うアクティビティコンポーネントとして割り当てる。
ここでは、割り当てポリシー78に示すように、負荷状況優先の割り当てポリシーが定義されているので、オーダ管理部20は、2つのアクティビティコンポーネントにpingコマンドを発行して、2つのアクティビティコンポーネントのうち応答が早い方を、より負荷が低いと判断して、出力工程を行うアクティビティコンポーネントに割り当てる。ここでは、出力工程を行う装置としてAc3が割り当てられたものとする。
このようにして、割り当てポリシーに基づき、出力工程を行うアクティビティコンポーネントAcが割り当てられると、オーダ管理部20は、複製テンプレートに、各工程に割り当てられたアクティビティコンポーネントAcの識別情報を記載することにより、ジョブチケットを生成し、保持する(図3のステップS5)。
図3に示す例では、入力および検定工程にAc1、出力工程にAc3を割り当てたジョブチケット80を生成する。
このように、割り当てポリシーを定義することにより、出力工程を実行する能力を有するアクティビティコンポーネントが複数存在する場合であっても、割り当てポリシーに則った、適切なアクティビティコンポーネントを割り当ててジョブチケットを生成することができる。
これにより、割り当てポリシーとして負荷状況優先が定義されている場合には、負荷状況が最も軽いアクティビティコンポーネントが割り当てられることにより、実行待ちの時間を短縮でき、処理効率を向上させることができる。
また、割り当てポリシーとして紙幅優先が定義されている場合には、マガジン交換の回数を最小限にでき、オペレータの作業負担およびマガジン交換による時間のロスを最小限にすることができる。
割り当てポリシーとして指定装置優先が定義されている場合には、出力先を基本的に1箇所に集約することができる。
また、割り当てポリシーとしてアプリケーション優先が定義されている場合には、オーダの送信元と出力装置とを基本的に対応付けられるので、出力された製品の管理が容易となる。
割り当てポリシーとしてオーダ優先が定義されている場合には、オーダのモードに基づき、特急モードのオーダを優先的に出力することにより、顧客が速やかに商品を受け取ることができる。また、ラボでは、特急モードという高付加価値のサービスを提供することができる。
また、割り当てポリシーとしてオペレータ指定が定義されている場合には、オペレータが指定したアクティビティコンポーネントが割り当てられるので、オペレータの方針に沿った再生処理を行うことができる。
なお、ポリシーデータの選択条件については、特に限定はなく、例示した以外の選択条件を設定してもよい。
注文受付装置42において顧客等の指示操作によりオーダが確定されると、注文受付装置42は、オーダの対象となる画像が記録されたデジタルメディアから対象画像を読み出して、注文受付装置42の内部または外部の図示しないストレージユニットに格納する。
なお、画像がフィルムに記録されている場合には、オペレータがフィルムを、例えばフィルムスキャナ48などの読み取り装置にセットすることにより、フィルムスキャナ48において画像データを得て、得られた画像データをストレージユニットに格納する。
次に、図4のステップS6において、各工程での処理を開始する直前に、オーダ管理部20が、その工程での処理を割り当てられているアクティビティコンポーネントが正常に稼動する状態であるかどうかの故障チェックを行う。
上述したように、オーダ管理部20は、ジョブチケットに定義したジョブの実行状況を監視している。また、各アクティビティコンポーネントAcは、工程の実行の開始や終了など、工程の進捗状況に応じた通知をオーダ管理部20に対して行う。これらにより、オーダ管理部20では、各工程での処理を開始する直前に、各アクティビティコンポーネントが、正常な状態であるかどうかをチェックする。また、処理の実行中に、定期的に故障チェックを行い、処理の途中で、アクティビティコンポーネントに故障などの異常が起こった場合に、それを検知できるようにしてもよく、さらに、ジョブチケットが生成されてから、生産処理が開始される直前までの間にも、故障チェックを行うようにしてもよい。
図6に、図4のステップS6における故障チェックの流れを示す。
図6のステップS11において、オーダ管理部20は、各工程での処理を開始する直前に、ジョブチケットに記載された、次の工程処理を行うアクティビティコンポーネントが故障していないかどうかをチェックする。
アクティビティコンポーネントが正常な状態であれば(ステップS11でNの場合)、図4のステップS7へ進み、ジョブチケットに従った生産処理を開始する。
アクティビティコンポーネントが故障などの異常な状態である場合は(ステップS11でYの場合)、オーダ管理部20は、そのアクティビティコンポーネントに割り当てられている処理工程を実行するためのアクティビティコンポーネントを検索する(ステップS12)。
ここで、図3に示すジョブチケット80に関し、出力工程を実行するAc3が故障した場合を例にとって説明する。
上述のように、オーダ管理部20は、ポリシーデータとして、割り当てポリシーの他に、再割り当てポリシーを有している。図6のステップS13およびステップS14では、再割り当てポリシーに基づき、アクティビティコンポーネントの再選択および出力工程への割り当てを行う。
Ac3の故障を検知すると、オーダ管理部20は、装置公開情報データベース24を参照して、Ac3に割り当てられている出力工程、つまり、Lサイズのプリントを出力する能力のあるアクティビティコンポーネントを検索する(ステップS12)。さらに、検索の結果、該当するアクティビティコンポーネントが存在する場合には(ステップS12でYの場合)、再割り当てポリシーに基づき、出力工程の処理を割り当てるアクティビティコンポーネントを決定する(ステップS13)。
再割り当てポリシーは、図3のステップS5においてジョブチケットの各処理工程に割り当てられたアクティビティコンポーネントが、故障などにより使用不可能となった場合に、代替機として割り当てる代替アクティビティコンポーネントを決定するためのポリシーデータである。
再割り当てポリシーは、割り当てポリシーと同様に、予め、システムごとに設定され、後に変更可能なものであり、オーダ管理部20が保持している。
図3および図6においては、割り当てポリシーと再割り当てポリシーとは、同じ選択条件の項目を有しているが、本発明はこれに限定されず、割り当てポリシーと再割り当てポリシーとは、互いに異なる選択条件の項目を有するものであってもよい。また、定義される項目も、割り当てポリシーと再割り当てポリシーとで、それぞれ異なっていてもよい。
図6の例では、再割り当てポリシーは、オペレータ指定となっているので、オーダ管理部20は、これに基づき、ステップS12において検索したアクティビティコンポーネントをモニタなどの表示部に表示し、オペレータに、表示されたアクティビティコンポーネントの中から、Ac3の代わりに出力工程を実行するアクティビティコンポーネントを選択させる。
図3に示す例では、出力工程を行う能力のあるアクティビティコンポーネントとして、Ac2が残っているので、オペレータは、Ac2を選択する。
なお、図3に示す例のように、アクティビティコンポーネントの候補が1つしかない場合は、再割り当てポリシーに関わらず、自動的に、そのアクティビティコンポーネントを、故障したアクティビティコンポーネントの代替機として割り当てるようにしてもよい。
このようにして、ステップS13において、Ac2を、Ac3の代わりに出力工程を実行するアクティビティコンポーネントとして決定する。
装置公開情報データベース24を検索した結果、該当するアクティビティコンポーネントが存在しない場合は(ステップS12でNの場合)、出力工程を実行することができないため、生産処理は中断される(ステップS15)。生産処理が中断された場合には、モニタ表示や音声メッセージなどにより、その旨をオペレータに通知することが好ましい。あるいは、使用不可能となっているアクティビティコンポーネントが正常な状態に戻るまで待機して、それから自動的に生産処理を再開するようにしてもよい。
図6のステップS13において、出力工程を実行するアクティビティコンポーネントが決定されると、ステップS14において、オーダ管理部20は、決定したアクティビティコンポーネントの識別情報を、ジョブチケットの、故障したアクティビティコンポーネントに割り当てられている工程に、新たに記載することにより、ジョブチケットの再生成を行う。すなわち、図4に示す例の場合は、図3のジョブチケット80の、出力工程を実行する装置情報として、Ac2の識別情報を上書きする。
ジョブチケットが再生成されると、このジョブチケットに基づき、図6のステップS11において、再びアクティビティコンポーネントの故障チェックを行う。新たに割り当てられたアクティビティコンポーネントが正常な状態であれば、図4のステップS7へ進む。
図4のステップS7においては、オーダ実行指示部22からのオーダ実行指示に基づいて、オーダ管理部20がアクティビティレイヤ16へオーダの実行を指示すると、アクティビティレイヤ16において、ジョブチケットに従った生産処理が開始される。
オーダの実行の際には、まず、オーダ実行指示部22からオーダ管理部20に対して、オーダ情報データベース28に登録されているオーダ(ジョブ)の一覧情報が要求される。
オーダ管理部20は、この要求に対して、オーダ情報データベース28からデータを読み出して、登録されているオーダの一覧情報を生成して、オーダ実行指示部22に送る。
オーダ実行指示部22は、オーダの一覧情報に基づいてオーダを一覧表示する。
オーダ実行指示部22において、オペレータが、オーダの一覧表から実行対象のオーダを選択し、実行を指示すると、オーダ実行指示部22は、オーダ管理部20に対してジョブの実行を要求する。
オーダ管理部20は、実行要求を受けると、注文受付装置42のストレージユニットに格納されている画像データから、そのオーダのジョブチケットに対応する画像データを読み出し、アクティビティレイヤ16におけるアクティビティコンポーネントAcのうち、最初の工程を処理するアクティビティコンポーネントAcに、読み出した画像データとジョブチケットとを渡し、作業の実行を指示する。
アクティビティレイヤ16では、作業の実行指示に応答し、受け取ったジョブチケットに従って、受け取った画像データに対して、各アクティビティコンポーネントAcにおいて各工程を処理する。このとき、各アクティビティコンポーネントAcは、工程の実行の開始や終了など、工程の進捗状況に応じた通知をオーダ管理部20のワークフローサーバ26に対して行う。ワークフローサーバ26は、受け取った通知の内容を進捗状況として、生産情報データベース30に記録する。
アクティビティコンポーネントAcは、ジョブチケット上で自分に割り当てられた工程を実行する。作業が完了したら、次の工程を担当するアクティビティコンポーネントAcにジョブチケットを渡して作業の実行指示を行う。
このように、アクティビティレイヤ16では、ジョブチケットに定義された工程フローに従って、ジョブチケットをアクティビティコンポーネントAc間で順に受渡しすることによって、工程フローで指定された最初の工程から最後の工程までを実行する。ジョブチケットの受け渡しをする際には、注文受付装置42またはフィルムスキャナ48等の入力機から入力された画像も一緒に受け渡しをする。
上記は、オーダ実行指示部22においてオペレータからの指示を受けて、ジョブ実行要求が行われる例である。これに対し、自動実行処理を行う自動実行オーダの場合には、オペレータの操作がなされることなく、スケジューリングされた処理開始時刻になるなどの適当な契機によって、自動的に、オーダ管理部20からアクティビティレイヤ16のアクティビティコンポーネントAcに対してジョブ実行要求が発行される。
このようにして、ジョブチケットに従って各処理工程が施され、処理工程が全て終了すると、最後に、ワークフローサーバ26が、アクティビティコンポーネントAcから送られた作業の完了通知を受けて、生産処理結果であるジョブチケットを、生産実績84(図4参照)として生産情報データベース30に保存する(図4のステップS8)。この際、プリント枚数などの、生産した製品に関する情報も、ワークフローサーバ26に伝達される。
このように、再割り当てポリシーを用いることにより、ジョブチケットに沿った生産処理を行う際に、処理を行うアクティビティコンポーネントが故障などにより処理不可能な状態となった場合にも、再割り当てポリシーに基づきアクティビティコンポーネントの再割り当てを行うことにより、迅速に、生産処理を再開することができる。
以上、詳述したように、本発明の再生処理サーバおよびこれを用いる注文処理システムによれば、ある処理工程を行うことのできるアクティビティコンポーネントが複数存在する場合に、その処理工程を実行するアクティビティコンポーネントを決定するためのポリシーデータを定義しておき、これに基づき、ジョブチケットにおいて処理工程を割り当てるアクティビティコンポーネントを決定することにより、適切な装置を用いて効率よく再生処理を行うことができる。
また、再生処理の際に、装置が故障などにより使用不能となった場合に、ポリシーデータに基づき適切な代替機を割り当てることにより、迅速に再生処理を再開することができる。
以上、本発明に係る再生処理サーバおよびこれを用いる注文処理システムについて詳細に説明したが、本発明は上記種々の実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明の再生処理サーバを用いる注文処理システムの一実施形態の概略構成を示すブロック図である。 システム構成例のブロック図である。 図1の注文処理システムにおける注文処理の流れの一例を示す図である。 図1の注文処理システムにおける注文処理の流れの一例を示す図である。 ジョブチケットテンプレートの例を示す図である。 図1の注文処理システムにおける故障チェックの流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10、40 注文処理システム
12 注文受付部
14 ワークフローレイヤ
16 アクティビティレイヤ
20 オーダ管理部
22 オーダ実行指示部
24 装置公開情報データベース
26 ワークフローサーバ
28 オーダ情報データベース
30 生産情報データベース
32 テンプレートデータベース
42 注文受付装置
44 ワークフロー管理装置(第1の画像編集装置)
46 第2の画像編集装置
48 フィルムスキャナ
50、52 プリンタ
Ac、54、56、58、60、62、64、66 アクティビティコンポーネント
70 オーダ情報
72 ジョブチケットテンプレート
74、76 装置公開情報
78 割り当てポリシーデータ
80 ジョブチケット
82 再割り当てポリシーデータ
84 生産実績

Claims (8)

  1. 注文受付部からの再生処理注文の情報に基づいて画像の再生処理を実行する実行部に接続され、前記実行部における再生処理の実行を管理する再生処理サーバであって、
    前記実行部は、前記再生処理に要する複数の工程のうち1以上の工程を実行する複数のコンポーネントを有し、
    前記再生処理サーバは、1件の前記再生処理注文の情報に応じて、前記再生処理の各工程を実行するコンポーネントの候補を選択するコンポーネント選択部と、
    前記コンポーネント選択部により選択された前記コンポーネントの候補の中から、予め定義された割り当て条件に基づき、前記再生処理の各工程を実行するコンポーネントを決定するコンポーネント割り当て部と、
    前記再生処理注文の情報および前記コンポーネント割り当て部で決定された前記コンポーネントの情報を用いて、前記再生処理の各工程の内容、工程の実行順序および各工程を実行するコンポーネントを指示する情報である作業指示情報を、1件の注文につき1つ生成する作業指示情報生成部とを有することを特徴とする再生処理サーバ。
  2. 前記再生処理サーバは、前記実行部が有する複数のコンポーネントが実行可能な工程の組み合わせからなる作業指示テンプレートを記憶するテンプレート記憶部と、
    1件の前記再生処理注文の情報に応じて、前記テンプレート記憶部から、前記再生処理を実行できる工程が設定された1つの作業指示テンプレートを選択するテンプレート選択部とを有し、
    前記作業指示情報生成部は、前記テンプレート選択部により選択された前記作業指示テンプレートの各工程に、前記コンポーネント割り当て部で決定されたコンポーネントの情報を割り当てることにより、前記作業指示情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の再生処理サーバ。
  3. 前記割り当て条件は、前記コンポーネントの負荷状況、前記コンポーネントの現行能力、指定装置、注文形態、納期、および、ユーザ指示のいずれか2以上から選択可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の再生処理サーバ。
  4. 前記再生処理サーバは、前記作業指示情報の前記各工程に割り当てられたコンポーネントの稼動状態を監視し、
    前記コンポーネントの故障を検出したときは、前記コンポーネント選択部が、前記複数のコンポーネントの中から、故障した前記コンポーネントの代替となる代替コンポーネントの候補を選択し、
    前記コンポーネント割り当て部が、前記コンポーネント選択部により選択された前記代替コンポーネントの候補の中から、予め定義された再割り当て条件に基づき、前記故障したコンポーネントに代わって前記各工程を実行する代替コンポーネントを決定し、
    前記作業指示情報生成部が、前記作業指示情報の、前記故障したコンポーネントが割り当てられている工程に、前記コンポーネント割り当て部で決定された前記代替コンポーネントの情報を割り当てることにより、前記作業指示情報を再生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の再生処理サーバ。
  5. 前記再割り当て条件は、前記コンポーネントの負荷状況、前記コンポーネントの現行能力、指定装置、注文形態、納期、および、ユーザ指示のいずれか2以上から選択可能であることを特徴とする請求項4に記載の再生処理サーバ。
  6. 前記再割り当て条件が、ユーザ指示である場合には、
    前記コンポーネント選択部は、選択した前記代替コンポーネントの候補をユーザに選択可能に提示し、
    前記コンポーネント割り当て部は、ユーザによって選択された前記代替コンポーネントの候補を前記再生処理の工程を実行するコンポーネントとして決定することを特徴とする請求項5に記載の再生処理サーバ。
  7. 前記コンポーネント選択部は、前記実行部の各コンポーネントの能力情報を取得し、その能力情報に基づいて前記コンポーネントの候補を選択することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の再生処理サーバ。
  8. 入力画像および入力画像の再生処理注文の情報の入力を受け付ける注文受付部と、
    請求項1〜7のいずれかに記載の再生処理サーバと、
    前記再生処理に要する複数の工程のうち1以上の工程を実行する複数のコンポーネントとを有する注文処理システム。
JP2006314196A 2006-11-21 2006-11-21 再生処理サーバおよび注文処理システム Withdrawn JP2008129853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006314196A JP2008129853A (ja) 2006-11-21 2006-11-21 再生処理サーバおよび注文処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006314196A JP2008129853A (ja) 2006-11-21 2006-11-21 再生処理サーバおよび注文処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008129853A true JP2008129853A (ja) 2008-06-05

Family

ID=39555602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006314196A Withdrawn JP2008129853A (ja) 2006-11-21 2006-11-21 再生処理サーバおよび注文処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008129853A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012104909A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、機器連携システム及びプログラム
JP2017016315A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 富士フイルム株式会社 ワークフロー作成支援装置、システム、方法並びにプログラム
JP2019160203A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 株式会社リコー 情報処理装置、処理方法、自律処理システム、プログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012104909A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、機器連携システム及びプログラム
JP2017016315A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 富士フイルム株式会社 ワークフロー作成支援装置、システム、方法並びにプログラム
JP2019160203A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 株式会社リコー 情報処理装置、処理方法、自律処理システム、プログラム
JP7124362B2 (ja) 2018-03-16 2022-08-24 株式会社リコー 情報処理装置、処理方法、自律処理システム、プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009193572A (ja) ユーザ優先順位付けを可能とする印刷ジョブ割当方法
JP4630743B2 (ja) 情報処理装置及びその制御方法、プログラム
JP3970144B2 (ja) フォトラボ管理システム
US7957028B2 (en) Order processing system for performing image reproduction processing in response to order for reproducing digital image data
JP2006289735A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
US9652701B2 (en) System and method for routing and specifying print jobs utilizing product characteristics
JP2008102601A (ja) 再生処理サーバおよび注文処理システム
JP2008129853A (ja) 再生処理サーバおよび注文処理システム
JP2008097106A (ja) 注文処理システム
JP6852286B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理プログラム
JP2008117047A (ja) 再生処理サーバおよび注文処理システム
JP2007058544A (ja) 画像出力装置
JP2006248077A (ja) プリント順設定方法およびプリント順設定装置ならびにプログラム
JP2003296071A (ja) デジタルプリント注文受け付けシステム
EP1603063A1 (en) Digital photo order processing system
JP2008117133A (ja) 管理システムおよびそれを用いる注文処理システム
JP4427746B2 (ja) プリント処理システム
JP2006011663A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP2007094973A (ja) プリント処理システム
JP4635677B2 (ja) プリント注文受付装置
JP2006224516A (ja) プリント処理システム及びプリント処理プログラム
JP2010134777A (ja) コラージュ写真プリント注文装置、画像処理装置、コラージュ画像作成プログラムおよびコラージュ写真プリント注文プログラム
JP2005346380A (ja) デジタル写真注文処理システム
JP2004326429A (ja) プリントシステム
JPWO2005008470A1 (ja) プリンタ制御装置及びプリントシステム並びにプリント出力制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080722

A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100202