JP2008129484A - 双方向光モジュールおよび光パルス試験器 - Google Patents

双方向光モジュールおよび光パルス試験器 Download PDF

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春夫 渋谷
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克志 太田
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Abstract

【課題】筐体に力が加わっても光軸ずれが少なく小型化も図れる双方向光モジュールおよび光パルス試験器を実現することにある。
【解決手段】光を出射する光源と入射光を受光する受光部と光ファイバとが筐体の側面に取りつけられ、基板に実装される双方向光モジュールに改良を加えたものである。本モジュールは、筐体の底面の一部に、基板に接触させて固定するための凸部を設けたことを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、光を出射する光源と入射光を受光する受光部と光ファイバとが筐体の側面に取りつけられ、基板に実装される双方向光モジュールおよびこの双方向光モジュールを用いた光パルス試験器に関し、詳しくは、筐体に力(内力、外力)が加わっても光軸ずれが少なく小型化も図れる双方向光モジュールおよび光パルス試験器に関するものである。
光通信システムや光を用いた測定機器(例えば、光ファイバセンサ)は、光を出力する送信部(光源)および光を受光する受信部(受光部)が必須である。また、光通信システムの保守・管理等をするための測定機器では、被測定光ファイバに測定用の光を出力する光源および被測定光ファイバによって伝送された光を受光する受光部が必須である。
例えば、光信号によってデータ通信等を行なう光通信システムでは、光信号を伝送する光ファイバを監視することが重要になっている。そして、光ファイバの敷設、保守等において光パルス試験器(以下、OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)と略す)が用いられる。OTDRは、被測定光ファイバに対して繰り返しパルス光を入力し、被測定光ファイバからの反射光および後方散乱光のレベルおよび受光時間を測定することで、被測定光ファイバの断線、損失等の状態を測定する。
また、送信部および受光部をひとつの筐体に取り付けてモジュール化したものは、双方向光モジュール、BIDI(Bi−Directional)モジュールなどとよばれ、近年のFTTH(Fiber To The Home)の普及に伴って低価格となり、OTDRに限らずその他の測定機器や光通信システム等でも大量に使用されている(例えば、特許文献1、2)。
図7は、従来の双方向光モジュールの構成を示した図である。図7(a)は、基板に実装された双方向光モジュールの外観図であり、図7(b)は、筐体に設けられる光学素子の構成を示した図である。図7(b)においては、筐体の外側の面のみを破線で示している。なお、図7(b)では、各光学素子を図示するため、それぞれの大きさ、素子間の距離等は実際とは異なって図示している。
図7において、プリント基板P1は、電子部品等が実装され、双方向光モジュールM1を固定する。
双方向光モジュールM1は、レーザダイオードモジュール1、レンズ2、レーザダイオードモジュール3、レンズ4、合分波フィルタ5、レンズ6、光ファイバ7、ビームスプリッタ8、レンズ9、アバランシェフォトダイオード10、筐体20を有し、例えば、OTDRに用いられる場合は、光通信用の光信号が伝送される被測定光ファイバ(図示せず)にパルス光を出射し、出射したパルス光の戻り光を入射光として受光する。
レーザダイオード(以下、LD(Laser Diode)と略す)モジュール1は、LD(図示せず)を有し、波長λ1の光を出力する。レンズ2は、LDモジュール1からの光を平行光にする。LDモジュール3は、LD(図示せず)を有し、波長λ2の光を出力する。レンズ4は、LDモジュール3からの光を平行光にする。
合分波フィルタ(合波手段)5は、レンズ2、4からの波長λ1、λ2の光を合波する。この合分波フィルタ5は、ガラス平板に誘電体多層膜が設けられ、波長λ1の光を効率よく透過し、波長λ2の光を効率よく反射する特性を持つ。
レンズ6は、合分波フィルタ5からの光を集光する。光ファイバ7は、一端がレンズ6の集光位置に設けられ、他端が、測定コネクタCNによって被測定光ファイバ(図示せず)と接続される。ビームスプリッタ(以下、BS(Beam Splitter)と略す)8は、反射手段であり、合分波フィルタ5とレンズ6の間に設けられ、光ファイバ7からの戻り光を分岐する。レンズ9は、BS8で分岐された戻り光を集光する。
アバランシェフォトダイオード(以下、APD(Avalanche Photodiode)と略す)モジュール10は、APD(図示せず)を有し、APDの受光面がレンズ9の集光位置に設けられ、戻り光を受光する。
双方向光モジュールの筐体20は、底面(概長方形)21がプリント基板P1に接触して固定される部分であり、基板P1に底面21全体が密着するように底面21全体が所定の平面度を持つ。
また、筐体20の側面22〜25は、LDモジュール1、3、APDモジュール10、筐体20の外に出射する光や外から入射してくる光を伝送するための伝送路となる光ファイバ7等が溶接で取り付けられる。例えば、YAGレーザを用いて溶接するので、筐体20の材質はステンレス等である。
その他の光学素子2、4〜6、8、9は、金属部品(図示せず)等によって筐体20の内側に固定され、各素子1〜10の位置関係が定まる。
筐体20の羽根部26は、ネジ穴26aを有し、底面21の四隅に底面21と同じ面に設けられ、基板P1と接触する。そして、羽根部26のネジ穴26aによって、基板P1とネジScで固定される。
また、LDモジュール1、3やAPDモジュール10は、LDやAPDを窒素等で気密封止してあり、LDを駆動したり、APDを駆動、光電流を取り出すためのリード線1a、3a、10aが設けられる。これらのリード線1a、3a、10aは、基板P1上のパターンに半田付けされる。
なお、LDモジュール1、3は光源であり、APDモジュール10は受光部である。また、波長の異なる複数のLDモジュール1,3を用いるのは、国内の光通信用の現用回線としては1310[nm]、1550[nm]帯域等の波長の光が用いられ、監視波長としては1650[nm]帯域の波長の光が用いられるので、ユーザが、用途によって所望の波長にて測定を行えるようにするためである。
特開平8−166526号公報 特開2001−305017号公報
図7に示すピッグテール型の双方向光モジュールM1は、光源であるLDモジュール1、3からの光を光ファイバ7の一端に効率よく結合させるためにレンズ2、4、6を含め、非常に高い位置精度が要求される。また、光ファイバ7からの入射光を受光部であるAPDモジュール10に効率よく受光させるためにレンズ6、BS8、レンズ9を含め、非常に高い位置精度が要求される。
特にOTDRに光双方向光モジュールM1を用いる場合、光ファイバ7は、シングルモードが用いられコア径が10[μm]弱である。また、OTDRでは、被測定光ファイバの距離方向の分解能は、光パルス幅のパルス幅で決まり、約数[μs]〜数[ns]である。そのため、光−電気変換するAPDモジュール10は、パルス幅の狭い光信号を受光するために周波数帯域が広く(DC〜数百[MHz])応答特性もよくしなければならず、APDの受光径が30[μm]程度である。さらに、被測定光ファイバからの戻り光の光信号レベルが非常に低い。これらの結果、各素子1〜10は、LDモジュール1、3からの光の光軸、光ファイバ7からの入射光の光軸に対して非常に高い位置精度で調整されている。
そのため、筐体20に基板P1からの力が加わることによって各素子1〜10が、光軸に対して光軸ずれを生じないように、筐体20に羽根部26を設けて基板P1に固定している。
しかしながら、底面20全体および羽根部26で同じ面を形成し、基板P1に接触してネジScで固定されるため、ネジSc締め付けによる応力、基板P1自体の反りにより筐体20に生じる外力、さらには、可搬型のOTDRに組み込まれた場合の落下や取り扱いによる人為的な衝撃が筐体20に加わる。これらの外力によって筐体20がひずみ、光軸ずれが発生するという問題があった。
また、底面21から外側(実装面上)に羽根部26を設けているので、双方向光モジュールM1自体の小型化を図ることが難しいという問題があった。
そこで本発明の目的は、筐体に力が加わっても光軸ずれが少なく小型化も図れる双方向光モジュールを実現し、この双方向光モジュールを用いて、被測定光ファイバを精度よく測定することができる光パルス試験器を実現することにある。
請求項1記載の発明は、
光を出射する光源と入射光を受光する受光部と光ファイバとが筐体の側面に取りつけられ、基板に実装される双方向光モジュールであって、
前記筐体の底面の一部に、前記基板に接触させて固定するための凸部を設けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記筐体の上面の一部に、前記基板に接触させて固定するための凸部を設けたことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
前記上面に設けられる凸部と前記底面に設けられる凸部とは、対称な位置に設けられることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
前記凸部が基板に接触する面積は、凸部が設けられる面の面積よりも小さいことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
前記凸部は、複数のネジ穴が設けられ、ネジによって前記基板に固定されることを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、
光通信用の光信号が伝送される被測定光ファイバにパルス光を出射し、出射したパルス光の戻り光に基づいて前記被測定光ファイバの測定を行なう光パルス試験器において、
基板と、
この基板に凸部を接触して固定され、パルス光を前記被測定光ファイバに出射し、前記戻り光を入射光として入射する請求項1〜5のいずれかに記載の双方向光モジュールと、
前記基板を介して電気的に前記双方向光モジュールと接続され、前記双方向光モジュールの光源にパルス光を出射させる駆動部と、
前記基板を介して電気的に前記双方向光モジュールと接続され、前記双方向光モジュールの受光部からの出力をサンプリングするサンプリング部と、
前記駆動部と前記サンプリング部とにタイミング信号を出力し、前記サンプリング部からの出力によって前記被測定光ファイバの測定を行なう信号処理部と
を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1〜5によれば、双方向光モジュールの筐体の底面の一部に凸部を設け、この凸部を基板に接触させて双方向光モジュールを基板に実装するので、底面全体を基板に接触する場合と比較して接触面積が著しく小さい。また、底面を基板面上に延長させた羽根部等を必要としない。これにより、基板への固定時、基板の反り、筐体外からの外力等の力が筐体に加わったとしても、光源、受光部、光ファイバ各素子での光軸ずれが生じにくく、小型化もできる。
請求項6によれば、請求項1〜5のいずれかに記載の双方向光モジュールを光パルス試験器に用いるので、力が加わっても光軸ずれが少なく、モジュール自体も小さい。これにより、被測定光ファイバからの戻り光を効率よく受光でき被測定光ファイバを精度よく測定することができると共に、装置全体も小型化できる。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例を示した構成図である。また、図2は、図1に示す双方向光モジュールを用いたOTDRの実施例を示した構成図である。ここで、図7と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。また、符号の一部も省略している。
図7に示す双方向光モジュールM1と異なる点は、筐体20の外形のみである。すなわち、筐体20の羽根部26を設けず、筐体20の底面21の一部に、基板P1に接触させて固定するための凸部27が設けられる。また、底面21に対向する上面28の一部に、基板P1に接触させて固定することが可能な凸部29が設けられる。
また、凸部27,29は、ネジ穴(メネジ)29aを有し(凸部27のネジ穴は図示していない)、基板P1に接触する部分は、所定の平面度を有し、互いに平行になっている。そして、凸部27のネジ穴でネジScで基板P1に固定される。
そして、凸部27、29は、基板P1に接触する面積が、凸部が設けられる底面21、、上面28の面積よりも小さく、半分程度かそれ以下である。また、接触面積は小さいほど好ましいが、凸部27、29の強度、ネジ穴29aの大きさ等から決定するとよい。なお、底面21の面積とは、図7において底面21が基板P1と接触していた面積のことである。
さらに、凸部27は底面21、凸部29は上面28にと異なる面に設けられるが、形状は全く同じであり、筐体20を挟んで対称な位置に設けられる。つまり、光ファイバ7の一端の光軸を回転軸として180度回転させれば、凸部27、29は、基板P1の同じ場所に接触する。
従って、図1では、底面21の凸部27を基板P1に接触させて固定しているが、上面28の凸部29を基板P1に接触させて固定してもよく、基板P1上に実装する際に都合のよい凸部27、29で固定するとよい。
また、基板P1は、OTDR100のシャーシに固定される。
その他の光学素子1〜10は、図7に示すのと同様の位置関係で筐体20に固定されるので説明を省略する。
図2において、OTDR100は、図1に示す双方向光モジュールM1、LD駆動部M2、サンプリング部M3、信号処理部M4、表示部M5を有する。双方向光モジュールM1は、測定コネクタCNを介して、被測定光ファイバF1にパルス光を出力し、被測定光ファイバF1からの戻り光を受光する。
LD駆動部M2は、双方向光モジュールM1内の光源のLDモジュール1、3を駆動する。サンプリング部M3は、双方向光モジュールM1内の受光部のAPDモジュール10からの電気信号(光電流)を電圧に変換し、サンプリングする。信号処理部M4は、LD駆動部M2を介して双方向光モジュールM1にパルス光を出力させ、サンプリング部M3にサンプリングを行なわせ、サンプリング結果の電気信号を演算処理する。表示部M5は、信号処理部M4の処理結果を表示する。
このような双方向光モジュールM1およびOTDR100の動作を説明する。
信号処理部M4が、あらかじめLD駆動部M2にパルス光のパルス幅を設定しておく。そして、信号処理部M4内のタイミング発生手段(図示せず)が、所定の間隔でタイミング信号をLD駆動部M2に送出する。そして、LD駆動部M2が、タイミング信号に同期させてLDモジュール1またはLDモジュール3に基板P1、リード端子1a、3aを介して駆動電流を供給してパルス光を出力させる。つまり、波長λ1の光で測定を行なわせる場合は、LDモジュール1にのみ電流を供給して発光させ、波長λ2の光で測定を行なわせる場合は、LDモジュール3にのみ電流を供給してを発光させる。
そして、LDモジュール1からのパルス光が、レンズ2で平行光となる。また、LDモジュール3からのパルス光が、レンズ4で平行光となる。そして、合分波フィルタ5が、LDモジュール1からの光を透過し、LDモジュール3からの光を反射し、BS8に出射する。さらに、合分波フィルタ5からの透過光(LDモジュール1からの光)、反射光(LDモジュール3からの光)が、BS8を透過してレンズ6によって集光され、光ファイバ7の一端に入射する。
そして、光ファイバ7の一端に入射した光が、光ファイバの他端、測定コネクタCNを経て、被測定光ファイバF1に入射する。被測定光ファイバF1内部では、レイリー散乱が発生し、その一部はパルス光の進行方向とは逆方向に進み後方散乱光としてOTDR100に戻ってくる。また、被測定光ファイバF1の接続点や破断点で発生するフレネル反射光もOTDR100に戻ってくる。
そして、被測定光ファイバF1からの戻り光が、測定コネクタCN、光ファイバ7の他端に入射する。さらに、光ファイバ7の一端から出射された戻り光が、レンズ6で平行光になり、BS8によって分岐される。そして、分岐された戻り光のうち、レンズ9方向に反射された戻り光をレンズ9が集光して、APDモジュール10にて受光する。さらに、APDモジュール10が、入射した戻り光を、この戻り光の光パワーに応じた電気信号(光電流)に変換し、リード端子10a、基板P1を介してサンプリング部M3に出力する。
そして、サンプリング部M3内のIV変換回路(図示せず)が、APDモジュール10からの光電流を電圧に変換し、サンプリング部M3内の多段のアンプ(図示せず)が、電気信号を増幅し、さらにサンプリング部M3内のAD変換回路(図示せず)が、信号処理部M4のタイミング信号を時間的な基準にして、アナログ信号の電気信号をデジタル信号にAD変換して、信号処理部M4に出力する。
さらに、信号処理部M4が、タイミング信号を出力したタイミングおよびサンプリング部M3からのデジタル信号によって、LDモジュール1、LDモジュール3にパルス光を出射させてから戻り光をAPDモジュール10で受光するまでの時間を求め、被測定光ファイバF1の距離測定、戻り光の光信号レベル測定を行ない、測定結果を横軸を距離、縦軸を戻り光の光信号レベルとして表示部M5に表示する。
また、戻り光の信号レベルは非常に微弱なため、パルス光を繰り返し被測定光ファイバF1に出力し、信号処理部M4が、複数回の測定値を平均化することでノイズ低減を図っている。
このように、双方向光モジュールM1の筐体20の底面21、上面28の一部に凸部を設け、この凸部27、29を基板P1に接触させて双方向光モジュールM1を基板P1に実装するので、図7と比較して基板P1への接触面積が著しく小さい。これにより、ネジScの締め付け、基板P1の反り、筐体20外からの外力が加わったとして、各素子1〜10の光軸ずれが生じにくい。従って、被測定光ファイバF1からの戻り光を効率よく受光でき、被測定光ファイバを精度よく測定することができる。
また、筐体20の側面22、23、25取り付けられるLDモジュール1、3、APDモジュール10それぞれのリード線1a、3a、10aは、基板P1に半田付けで固定されているが、凸部27、29の基板P1への接触面積が小さいので、筐体20に力が加わっても、モジュール1、3、10への影響が少なく、その結果光軸ずれを抑えることができる。従って、被測定光ファイバF1からの戻り光を効率よく受光でき、被測定光ファイバを精度よく測定することができる。
さらに、凸部27、29にネジ穴29aを設けることにより、羽根部26が不要となり、実装面上での小型化を図ることができ、基板P1も小型化できる。さらには、OTDR100そのものも小型化できる。
また、上面28に設けられる凸部29と底面21に設けられる凸部27とは、対称な位置に設けられるので、基板P1への実装の自由度が向上する。
ここで、図3は、プリント基板P1のたわみによって生じる光軸ずれの影響を示した図であり、横軸はたわみ量であり、縦軸はLDモジュール1(またはLDモジュール3)で発光した光を、光ファイバ7の他端で測定した場合の信号レベルの差である。なお、たわみ量”0”を基準とし、ネジScの締め付け力は一定である。図7に示す羽根部26で固定した場合と、図1に示す凸部27で固定した場合、凸部27で固定したほうが明らかに光軸ずれがが小さい。
また、図4は、図1に示す双方向光モジュールM1の衝撃試験(落下試験)の結果である。横軸は加速度であり、縦軸はLDモジュール1(またはLDモジュール3)の信号レベルの差(光ファイバ7の他端で測定)である。。なお、加速度”0”を基準としている。差が約0.1[dBp−p]であり、外力に対して光軸ずれがほとんど発生していないことが明らかである。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すようなものでもよい。
(1)本発明の双方向光モジュールを、OTDR100に用いる構成を示したが、その他の測定機器(例えば、光ファイバセンサ)や、光通信システムの送受信部に用いてもよい。要は、光を出力する送信部(光源)および光を受光する受信部(受光部)が必須な機器、システム等に用いるとよい。
(2)上面28にも凸部29を設ける構成を示したが、設けなくともよい。
(3)凸部27、29は、筐体の20の中心付近に設ける構成を示したが、どの位置(つまり、光ファイバ7側に近づけたり、LDモジュール1側に近づける)に設けてもよく、形状も概長方形でなく、円形、楕円形、四角形、多角形等どのような形状でもよい。
(4)光源のLDモジュール1、3を2個用いる構成を示したが、LDモジュールの個数は1個でも、3個以上でもよく、LDモジュールが出力する波長も、用途によって決定すればよく、どのような波長でもよい。例えば、光源をLDモジュール1のみとする場合は、図1、図2に示す双方向光モジュールM1において、LDモジュール3、レンズ4を取り外すとよい。
また、3個とする場合は、図5に示すように、LDモジュール11、レンズ12、合分波フィルタ13を設ける。そして、駆動部M2からの駆動電流に従って波長λ3の光をLDモジュール11が出射し、レンズ12が平行光にして、合分波フィルタ13がLDモジュール1、11の光を合波して、合分波フィルタ5に出力する。この場合、LDモジュール11、レンズ12、合分波フィルタ13は、予めステンレスの筐体でモジュール化しておき、筐体20と側面22の間にこの筐体を挿入して取り付けるとよい。また、合分波フィルタ5は、LDモジュール数に関わらず筐体20に設けられるので、合分波フィルタ5が設けられる部分の上下に凸部27、29を設ければ、LDモジュール数に関わらず筐体20を共通に用いることができるので、金型や加工が共通となりコストを抑えることができる。
(6)基板P1に双方向光モジュールM1を1個だけ実装する構成を示したが、何個実装してもよい。例えば、図6に示すように実装してもよい。この場合、一方の双方向光モジュールM1(1)は、底面21の凸部27を基板P1に接触させ、他方の双方向光モジュールM1(2)は、上面28の凸部29を基板P1に接触させている。
これは、LDモジュール1、3を精度よく駆動するためには、駆動部M2からLDモジュール13への電気的な信号の配線を短くする必要が有り、LDモジュール1、3と駆動部M2とを物理的に近くしなければならない。同様に、APD10からの微弱な光電流を、サンプリング部M3にて電圧に変換、大きな増幅、AD変換するが、光電流を精度よくサンプリングするには、APD10とサンプリング部M3との電気的な経路を短くし、物理的に近づけなればならい。
そして、図1に示す双方向光モジュールM1(1)、M1(2)は、上面28、底面21の両方に凸部27、29があるので、実装の自由度が高く、光ファイバ7同士も干渉せず、さらに、LDモジュール1、3と駆動部M2と電気的な経路を短くでき精度よく駆動できる。同様に、APDモジュール10とサンプリングM3との電気的な経路を短くして精度よくサンプリングすることができる。なお、スイッチSWは、双方向光モジュールM1(1)、M1(2)からの出力を切り替えてサンプリング部M3に出力するものである。
(7)受光部にAPD10を用いる構成を示したが、その他のフォトダイオード(シリコンのフォトダイオード、化合物半導体のフォトダイオード、PINフォトダイオード等)を用いていもよい。
本発明の一実施例を示した構成図である。 図1に示す双方向光モジュールを用いたOTDRの構成図である。 基板のたわみによる光軸ずれの影響の実験結果である。 衝撃による光軸ずれの影響の実験結果である。 本発明の第2の実施例を示した構成図である。 本発明の第3の実施例を示した構成図である。 従来の双方向光モジュールの一例を示した構成図である。
符号の説明
1、3、11 LDモジュール(光源)
7 光ファイバ
10 APDモジュール(受光部)
20 筐体
21 底面
22〜25 側面
27、29 凸部
28 上面
100 OTDR
F1 被測定光ファイバ
P1 基板
M1、M1(1)、M1(2) 双方向光モジュール
M2 駆動部
M3 サンプリング部
M4 信号処理部

Claims (6)

  1. 光を出射する光源と入射光を受光する受光部と光ファイバとが筐体の側面に取りつけられ、基板に実装される双方向光モジュールであって、
    前記筐体の底面の一部に、前記基板に接触させて固定するための凸部を設けたことを特徴とする双方向光モジュール。
  2. 前記筐体の上面の一部に、前記基板に接触させて固定するための凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載の双方向光モジュール。
  3. 前記上面に設けられる凸部と前記底面に設けられる凸部とは、対称な位置に設けられることを特徴とする請求項2記載の双方向光モジュール。
  4. 前記凸部が基板に接触する面積は、凸部が設けられる面の面積よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の双方向光モジュール。
  5. 前記凸部は、複数のネジ穴が設けられ、ネジによって前記基板に固定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の双方向光モジュール。
  6. 光通信用の光信号が伝送される被測定光ファイバにパルス光を出射し、出射したパルス光の戻り光に基づいて前記被測定光ファイバの測定を行なう光パルス試験器において、
    基板と、
    この基板に凸部を接触して固定され、パルス光を前記被測定光ファイバに出射し、前記戻り光を入射光として入射する請求項1〜5のいずれかに記載の双方向光モジュールと、
    前記基板を介して電気的に前記双方向光モジュールと接続され、前記双方向光モジュールの光源にパルス光を出射させる駆動部と、
    前記基板を介して電気的に前記双方向光モジュールと接続され、前記双方向光モジュールの受光部からの出力をサンプリングするサンプリング部と、
    前記駆動部と前記サンプリング部とにタイミング信号を出力し、前記サンプリング部からの出力によって前記被測定光ファイバの測定を行なう信号処理部と
    を設けたことを特徴とする光パルス試験器。
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