JP2008129063A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像読取装置において、読取中断時に、搬送対象を適切な量後退させて、効率的に読取再開動作を実行可能な技術を提供すること。
【解決手段】多機能装置では、バッファの空き容量に基づいて読取動作の停止・再開を行うが、読取開始時には、搬送対象としてのCCDラインセンサ20が停止状態から定速状態に移行するまでに移動した距離を、加速距離として計測する。また、読取中断時には、CCDラインセンサによる読取動作を中断し、搬送対象の減速停止処理を行うが、この際、搬送対象が上記中断時点から停止するまでに移動した距離を、減速距離として計測する。そして、搬送対象を画像読取方向とは反対側に後退させる際には、直前に計測した加速距離に減速距離を加算した距離、停止位置から後退させる。そして、読取再開時には、この地点から搬送対象を加速させ、読取中断地点(読取再開地点)で、搬送対象が定速状態となるようにする。
【選択図】図21

Description

本発明は、読取ユニットと読取対象との相対位置を変化させてライン毎に画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来、画像読取装置としては、読取対象(原稿)を静止させた状態で、読取ユニットを、読取対象上に搬送し、この間に、読取ユニットに読取動作を実行させることにより、読取対象の画像情報を読取ユニットに読み取らせるフラットベッド型の画像読取装置や、読取ユニットを固定した状態で、読取対象としての原稿を、読取ユニット上に搬送することにより、読取対象の画像情報を読み取るADF(オートドキュメントフィーダ)型の画像読取装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、読取ユニットや読取対象を搬送するための駆動源としては、パルスモータやDCモータが知られている。パルスモータは、位置制御の容易さ・制御システムの構成の利便性から広く利用されているが、パルスモータには、DCモータよりも駆動時の騒音や消費電力が大きいといった欠点や、DCモータよりも走査の高速性が劣るといった欠点がある。このため、近年では、駆動時の騒音低減・消費電力の低減・高速性の向上を目的とし、駆動源としてDCモータを採用した画像読取装置の開発が活発に行われている。
特開2001−024859号公報
ところで、近年の読取解像度の高い画像読取装置では、画像読取速度よりも、外部機器へのデータ転送速度や、ガンマ補正などの読取後の画像処理速度のほうが低速になる場合がある。この場合には、読取ユニットから出力される画像データを蓄積しておくためのバッファが、原稿一枚分の画像読取動作を完了するまでに、一杯になるため、従来の画像読取装置では、バッファの空き容量が閾値未満となった時点で、一時読取動作を停止し、バッファの空き容量がある程度確保できた時点で、読取動作を再開させるようにしている。
また、読取を中断して、読取ユニットや読取対象の搬送を一旦停止する場合には、再開時に、搬送対象(読取ユニットや読取対象)を、読取中断地点よりも所定距離戻して、読取中断地点の手前から、搬送対象の搬送を開始するものが知られている。このように、読取中断地点の手前から、搬送対象の搬送を開始するのは、読取画像に歪みや濃度ムラが生じないようにするためには、搬送対象を、読取区間において定速で移動させる必要があり、搬送対象を定速で移動させるには、加速区間が必要になるためである。
しかしながら、従来の画像読取装置では、搬送対象を、読取中断地点よりも所定距離戻して、読取中断地点より所定距離手前から、再搬送する程度であるため、戻し量(上記所定距離)を、搬送機構の伝達特性の経時変化を考慮して、冗長に設定する必要があった。このため、従来装置では、読取の中断動作が多くなると、原稿読取に長い時間がかかるといった問題があった。
特に、駆動源としてDCモータを用いる場合には、駆動源としてパルスモータを用いる場合と比較して、伝達特性の経時変化の影響を受けやすい点から、戻し量を十分に大きく設定する必要があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、駆動源としてDCモータを用いた画像読取装置において、読取中断時に、搬送対象を、従来よりも、適切な量戻すことができ、効率的に読取再開動作を実行可能な技術を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の画像読取装置は、読取対象の画像情報を読み取る読取ユニットと、DCモータを有し、DCモータの駆動力により、読取ユニット及び読取対象のいずれか一方を、搬送対象として搬送する搬送機構と、読取制御手段と、加速距離計測手段と、中断判定手段と、停止制御手段と、減速距離計測手段と、後退制御手段と、戻し量設定手段と、を備え、読取ユニットと読取対象との相対位置を変化させてライン毎に画像を読み取るものである。
この画像読取装置では、読取制御手段が、搬送機構を通じて、搬送対象の移動速度を制御し、搬送対象を、画像読取方向(搬送方向)に定速で移動させると共に、搬送対象が読取開始地点を通過した時点から、読取ユニットの読取動作により生成された各ラインの読取画像データを、バッファに書き込む処理を実行する。
そして、加速距離計測手段は、この読取制御手段の動作により、搬送対象が定速移動状態に移行するまでに要した距離であって、搬送対象の移動開始地点から、搬送対象が定速移動状態に移行した地点までの距離(加速距離)を計測する。
また、この画像読取装置では、中断判定手段が、読取制御手段による処理の中断要否を判定し、中断判定手段によって読取制御手段による処理の中断が必要であると判定されると、停止制御手段が、読取制御手段による処理を停止させると共に、搬送機構を通じて、当該搬送対象が画像読取方向への移動を停止するまで、搬送対象を減速させる処理を行う。また、減速距離計測手段は、停止制御手段の動作によって読取制御手段による処理が停止された時点での搬送対象の存在地点から、搬送対象の画像読取方向への移動が停止した地点までの距離(減速距離)を、計測する。
この他、画像読取装置では、後退制御手段が、停止制御手段の動作により画像読取方向への移動が停止した搬送対象を、搬送機構を通じて、画像読取方向とは逆方向に移動させるが、後退制御手段によって搬送対象を移動させる距離を、戻し量設定手段が、加速距離計測手段及び減速距離計測手段により計測された距離に基づき、設定する。
このように、本発明の画像読取装置では、加速距離計測手段及び減速距離計測手段により、加速距離及び減速距離を計測して、この計測結果に基づき、読取中断時の搬送対象の戻し量を決定する。
読取再開時に読取中断地点からの読取を再開する場合には、読取中断地点(読取再開地点)を通過するまでに、搬送対象を定速移動状態に移行させる必要があるが、そのために必要な戻し量は、減速距離及び加速距離にて理論的には導出できる。
従って、本発明のように加速距離及び減速距離の実測値に基づき、戻し量を決定するようにすれば、戻し量を一定値に固定する従来装置のように、搬送機構の伝達特性の経時変化を考慮して、予め戻し量を冗長に設定しておく必要がなく、読取中断時に、適切な量、搬送対象を戻すことができる。
よって、この画像読取装置によれば、搬送対象の戻し量が必要以上に大きいために、読取再開時において、読取再開地点までの搬送対象の搬送に要する時間が長くなり、又、読取再開地点までの搬送に係る消費電力が無駄に大きくなってしまうのを抑制することができる。即ち、この画像読取装置によれば、効率的に読取再開動作を実行することができる。
尚、戻し量設定手段は、上記後退制御手段により搬送対象を移動させる距離として、減速距離計測手段により計測された距離(減速距離)に、加速距離計測手段により計測された距離(加算距離)を加算した距離(減速距離+加速距離)を、設定する構成にすることができる(請求項2)。また、これに補正項を加え、上記後退制御手段により搬送対象を移動させる距離を、減速距離+加速距離+補正項に対応した距離とするように、戻し量設定手段を構成されてもよい。例えば、上記補正項は、各計測手段の計測精度や、モータの制御能力に応じて設定することができる。
また、上記画像読取装置は、読取制御手段による処理が中断されている期間、読取制御手段による処理の再開要否を判定する再開判定手段を備え、再開判定手段により再開が必要であると判定されると、読取制御手段が、後退制御手段により移動された搬送対象を、再度、画像読取方向(搬送方向)に、定速で移動させ、搬送対象が読取再開地点を通過した時点から、読取ユニットの読取動作により生成された各ラインの読取画像データを、バッファに書き込むように、構成することができる。
その他、中断判定手段は、バッファの空き容量に基づき、読取制御手段による処理の中断要否を判定する構成にすることができる(請求項4)。画像読取速度よりも、外部機器へのデータ転送速度や、画像読取後の画像処理速度のほうが低速な読取解像度の高い画像読取装置では、バッファの空き容量が高頻度に足らなくなるため、高頻度に読取に係る処理を中断する必要がある。しかしながら、各回の中断時に、冗長に搬送対象を戻すと、各回の非効率な処理が、全体として大きなロスに繋がる。
一方、本発明では、搬送対象の戻し量を、冗長な値に設定せずに済むので、読取再開動作を毎回、効率的に行うことができ、全体として、読取対象(原稿)の読取時間を、大きく短縮することができる。
また、戻し量設定手段は、戻し量を、所定時間毎に設定する構成にされてもよいが、好ましくは、常時、最新の計測結果に基づいて、戻し量を設定する構成にされるとよい。即ち、上述の画像読取装置において、加速距離計測手段は、読取制御手段の動作により、搬送対象の搬送が行われる度に、加速距離を計測する構成にされ、減速距離計測手段は、停止制御手段の動作により、読取制御手段による処理が停止され、搬送対象の減速が行われる度に、減速距離を計測する構成にされ、戻し量設定手段は、後退制御手段により搬送対象の搬送が行われる度に、後退制御手段により搬送対象を移動させる距離を、加速距離計測手段及び減速距離計測手段から得られた最新の計測結果に基づき、設定する構成にされるとよい(請求項5)。
このような構成の画像読取装置では、常に、最新の計測結果に基づき、戻し量を設定するので、戻し量として、常に適切な値を設定することができ、結果として、高性能な画像読取装置を提供することができる。
また、画像読取装置としては、画像読取方向の端部まで読取ユニットを搬送して、原稿の読取が完了すると、読取ユニットをホームポジションまで戻し、次原稿の読取時には、再度、読取ユニットを同じ画像読取方向に搬送して、原稿を読み取るものの他、画像読取方向の端部まで読取ユニットを搬送した場合には、その位置で読取ユニットを待機させ、次原稿の読取時には、逆方向に読取ユニットを移動させて、前回の画像読取方向とは反対方向から画像を読み取る装置が知られているが、後者の画像読取装置においては、戻し量設定手段を、請求項6記載のように構成されるとよい。
即ち、読取制御手段が、搬送機構を通じて、搬送対象を画像読取方向(搬送方向)の端部まで移動させると、画像読取方向を反転させて、搬送対象を、搬送する構成にされた画像読取装置では、戻し量設定手段が、読取制御手段により現在の画像読取方向と同方向に搬送対象が搬送されていたときに、加速距離計測手段及び減速距離計測手段により計測された距離に基づき、後退制御手段により搬送対象を移動させる距離を、設定するように、装置を構成するとよい。
搬送機構の伝達特性は、搬送対象の移動方向によって異なるのが通常であるので、画像読取方向が異なるときの加速距離計測手段及び減速距離計測手段の計測結果に基づいて、搬送対象の戻し量を決定すると、伝達特性の違いにより適切に戻し量を設定することができない可能性がある。一方、本発明のように、画像読取方向が同方向のときの加速距離計測手段及び減速距離計測手段の計測結果に基づいて、搬送対象の戻し量を決定するように画像読取装置を構成すれば、この装置では、適切に戻し量を設定することができ、結果として、高性能な画像読取装置を提供することができる。
また、上述の画像読取装置において、加速距離計測手段は、請求項7記載のように、移動開始地点を基点とした距離であって、移動開始後の所定期間において、読取制御手段による定速制御時の目標速度を基準速度とした基準速度より上方向に設定された第一判定速度から基準速度より下方向に設定された第二判定速度までの範囲内に、搬送対象の速度が範囲外から変化して収まる事象が最後に発生した地点までの距離を、計測結果として出力する構成にされるとよい。
ここでいう所定期間としては、例えば、移動開始後、所定時間が経過するまでの期間や、移動開始後、搬送対象が所定距離を移動するまでの期間などを挙げることができる。加速距離計測手段をこのように構成すれば、制御が安定するまでの距離、即ち、搬送対象を目標速度で搬送することが可能となるまでの距離を、加速距離として計測することができるので、この加速距離を用いて戻し量を設定するようにすれば、冗長な値を設定しなくても、読取再開地点で、搬送対象が定速運動するように、戻し量を適切に設定することができる。従って、この発明によれば、効率的に読取再開動作を実行可能な画像読取装置を提供することができる。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
(1)多機能装置の全体構成
図1は、本発明が適用された多機能装置1の全体構成(電気的構成)を表すブロック図である。本実施例の多機能装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、及び、ファクシミリ機能を備えるものであり、装置全体を統括制御するCPU11、CPU11により実行される各種プログラムやデータ等を記憶するROM12、及び、CPU11の演算時に作業領域として使用されるRAM13を備える。
また、この多機能装置1は、エンコーダEN1,EN2,EN3,EN4からのパルス信号に基づく処理を行うエンコーダ処理部15と、モータMT1,MT2,MT3,MT4を制御する駆動制御部17と、記録ヘッド18による画像形成を制御する記録制御部19と、CCDラインセンサ20による画像読取を制御する読取制御部21と、情報表示用のディスプレイ及びユーザ操作受付用の操作キーを備える表示操作パネル23と、各種エンコーダEN1〜EN4から出力されるパルス信号や読取フロントエンド41から出力されるラインスタート信号よりも十分に周期が短いクロック信号を生成し、これを当該多機能装置1内の各部に供給するクロック生成部25と、外部インタフェース27と、を備える。
外部インタフェース27は、USB、LAN、FAX、TEL(音声電話)などの各種インタフェースを備えており、多機能装置1は、この外部インタフェース27を介し、各種の外部機器と通信可能な構成にされている。
また、記録ヘッド18は、記録モータMT1の回転力により主走査方向に走査され、当該走査時に、インクを吐出し、吐出方向に位置する記録紙に、画像を形成するものである。即ち、本実施例の多機能装置1は、駆動制御部17により、記録モータMT1を制御して、記録ヘッド18を主走査方向に移動させると共に、記録制御部19により、記録ヘッド18を制御し、印刷対象の画像データに基づく画像を、記録紙に印刷する。そして、記録紙を副走査方向に搬送しながら、上記手法にてライン画像を記録紙に連続的に印刷することにより、記録紙に、ひとまとまりの画像を形成する。尚、画像形成時における記録紙の副走査方向への搬送は、駆動制御部17が、記録紙を挟持する記録紙搬送ローラ(図示せず)回転用の記録搬送モータMT3、を制御することにより実現される。
本実施例において、記録モータMT1の回転軸には、記録モータMT1が所定角度回転する度に、パルス信号を発生する記録エンコーダEN1(ロータリーエンコーダ)が設けられ、記録搬送モータMT3の回転軸には、記録搬送モータMT3が所定角度回転する度に、パルス信号を発生する記録搬送エンコーダEN3(ロータリーエンコーダ)が設けられている。また、多機能装置1は、記録モータMT1が所定角度回転すると、記録ヘッド18が主走査方向に所定距離移動し、記録搬送モータMT3が所定角度回転すると、記録紙が副走査方向に所定距離を移動する構成にされている。
即ち、多機能装置1は、これらエンコーダEN1,EN3から出力されるパルス信号によりエンコーダ処理部15が導出した記録ヘッド18及び記録紙の搬送位置を表す情報に基づき、記録ヘッド18の走査及び記録紙の搬送を制御し、記録紙に一連の画像を形成する。
このような記録紙への画像形成機能は、本実施例において、プリンタ機能やコピー機能、ファクシミリ機能の実現時に利用される。
また、本実施例におけるCCDラインセンサ20は、ライン状に配列された受光素子(フォトダイオード)群20a及びCCDアナログシフトレジスタ20bを備えるものであり(図6参照)、読取制御部21に制御され、ラインスタート信号が入力される度、受光素子にて蓄積された画素情報を表す信号電荷を、CCDアナログシフトレジスタ20bに入力し、次のラインスタート信号が入力されるまでの期間に、このCCDアナログシフトレジスタ20bの出力端から、転送クロック信号に従って、順次画素信号を出力する。
読取制御部21は、CCDラインセンサ20を制御して、CCDラインセンサ20に、対向する読取対象の画像情報を、読み取らせると共に、CCDラインセンサ20から出力される読取結果としての上記画素信号を、ディジタルの画素データに変換する。また、各画素データを配列してライン画像データを生成し、これをRAM13に書き込む処理を行う。
尚、CCDラインセンサ20は、当該多機能装置1において自動搬送読取機能が作動した場合、所定の読取位置に固定されて、ADF装置150の動作により当該読取位置を通過する原稿を読み取る。また、当該多機能装置1において静止原稿読取機能が作動した場合、CCDラインセンサ20は、駆動制御部17が制御する読取モータMT2の回転力を受けて、原稿が載置されたプラテン102A下で、画像読取方向に移動し、その移動と共に、原稿の画像情報を、ライン毎に読み取る。
尚、読取モータMT2は、DC(Direct Current)モータで構成されている。また、本実施例の多機能装置1が備えるスキャナ部101には、図2に示すように、静止原稿読取機能の作動時に用いられる画像読取窓(以下、静止読取窓という。)102、及び、自動搬送読取機能の作動時に用いられる画像読取窓(以下、自動読取窓という。)103が設けられている。これら両読取窓102,103は、ガラスやアクリル等の透明なプラテン102A、103Aにて閉塞されている。図2は、本実施例の多機能装置1におけるスキャナ部101及びADF装置150の概略構成を表す断面図である。
スキャナ部101の上面側には、両読取窓102,103を覆う原稿カバー104が揺動可能に組み付けられており、静止読取窓102にて原稿読取を行う場合には、使用者により、この原稿カバー104が手動操作にて上方側に開かれ、原稿が静止読取窓102に載置される。
一方、スキャナ部101内には、両読取窓102,103の直下において、原稿に照射されて反射した光を受光し、その受光した光に基づいて画素信号を生成する上述のCCDラインセンサ20が、移動可能に配設されている。このCCDラインセンサ20は、長手方向(換言すると受光素子配列方向)が、CCDラインセンサ20の移動方向とは、垂直な方向に延びている。
また、CCDラインセンサ20は、キャリッジ106を介してスキャナ部101の長手方向(図2の左右方向)に移動可能にスキャナ部101に組み付けられており、このCCDラインセンサ20は、自動搬送読取機能の作動時、ホームポジションである自動読取窓103の直下に停止配置され、読取制御部21に制御されて、自動読取窓103を通過する原稿の画像情報を読み取る。一方、静止原稿読取機能の作動時には、静止読取窓102の直下で、定速移動しながらプラテン102Aに載置された原稿の画像情報を、ライン毎に読み取る。
尚、本実施例では、キャリッジ106が駆動プーリ107及び従動プーリ108に掛けられたベルト109に連結されており、このベルト109には、ギヤを介して読取モータMT2が接続されている。即ち、CCDラインセンサ20は、読取モータMT2の回転力をベルト109を介して受け、ベルト109と平行に設置されたガイド軸111に案内されながら、スキャナ部101の長手方向を真っ直ぐ移動する。図3は、CCDラインセンサ20の移動態様に関する説明図である。
また、読取モータMT2の回転軸には、読取エンコーダEN2が設けられており、読取エンコーダEN2は、読取モータMT2が所定角度回転する度に、パルス信号(A相信号、B相信号)を出力するロータリーエンコーダとして構成されている。本実施例の多機能装置1は、読取モータMT2が所定角度回転すると、CCDラインセンサ20が、所定距離を移動する構成にされており、本実施例では、この読取エンコーダEN2のパルス信号(図3参照)に基づいて、エンコーダ処理部15により、CCDラインセンサ20の位置を検出し、A相信号及びB相信号に基づいて、モータMT2の回転方向を検出する。
即ち、駆動制御部17は、読取エンコーダEN2のパルス信号に基づいてエンコーダ処理部15が得たCCDラインセンサ20の移動状態を表す情報に基づき、読取モータMT2を制御し、静止原稿読取機能の作動時、CCDラインセンサ20を定速で、ガイド軸111に沿って移動させる。
また、読取対象の原稿を自動読取窓103に搬送するADF装置150は、原稿カバー104のうち自動読取窓103に対応する部位及びその近傍に、設けられている。当該多機能装置1において自動搬送読取機能が作動する場合には、ユーザにより、原稿トレイ165に、読取対象の原稿が載置され、ADF装置150の動作により、この原稿トレイ165に積層載置された原稿が、読取位置である自動読取窓103に搬送される。
具体的に、ADF装置150は、積層された原稿を1枚ずつ分離する分離機構として、上下方向に積層された多数枚の原稿のうち積層方向上端に載置された原稿に搬送力を付与する分離ローラ153と、分離ローラ153に対して対向配置されて分離ローラ153の反対側から原稿に接触しシートに所定の搬送抵抗を付与する分離パッド154と、原稿トレイ165に積層された原稿を吸引するようにして分離ローラ153に原稿を送り出す吸入ローラ155と、を備える。
また、ADF装置150は、分離機構にて分離された原稿を自動読取窓103に搬送する搬送機構として、分離機構から分離搬送されてきた原稿の搬送方向を自動読取窓103側に向けて転向させながら搬送力を付与する給紙ローラ159と、原稿を給紙ローラ159に押し付ける一対のピンチローラ160と、原稿押さえ161と、排紙ローラ162と、原稿センサアクチュエータ164と、を備える。
原稿押さえ161は、搬送されてきた原稿を自動読取窓103側に押さえるものであり、自動搬送読取機能の動作時、CCDラインセンサ20は、原稿押さえ161の下方に配置された状態で、この地点を通過する原稿を読み取る。また、原稿センサアクチュエータ164は、原稿押さえ161の上流に配置され、原稿が通過したか否かを検出する。
本実施例では、この原稿センサアクチュエータ164からのオン/オフ信号と、DCモータで構成される読取搬送モータMT4の回転軸に設置された読取搬送エンコーダEN4からのパルス信号とに基づいて、エンコーダ処理部15により、原稿の搬送位置を検出する。
具体的に、本実施例において、ADF装置150を構成する各ローラは、読取搬送モータMT4の回転力を受けて回転し、原稿を、原稿トレイ165から排紙トレイ166へと搬送する構成にされている。
読取搬送エンコーダEN4は、読取搬送モータMT4が所定角度回転する度に、パルス信号(A相信号、B相信号)を出力するロータリーエンコーダであり、多機能装置1は、読取搬送モータMT4が所定角度回転すると、読取対象の原稿が、所定距離を移動する構成にされている。即ち、本実施例では、エンコーダ処理部15にて、この読取搬送エンコーダEN4からのパルス信号により原稿の搬送距離を検出し、A相信号及びB相信号に基づいて読取対象の移動方向を、検出する。
そして、この検出結果に基づき、多機能装置1は、駆動制御部17にて、原稿の搬送を制御し、読取位置へ一定速度で原稿を搬送し、これと共に、読取制御部21にて、CCDラインセンサ20を制御することにより、自動搬送読取機能を実現する。
尚、このような読取機能は、スキャナ機能やコピー機能、ファクシミリ機能の実現時に利用される。
例えば、静止原稿読取機能は、原稿トレイ165に原稿が未載置の状態で、表示操作パネル23の読取キーが押下操作されると、CPU11が実行するプログラムにより作動し、この作動により、多機能装置1では、静止読取窓102に載置されている原稿が読み取られる。
また、自動搬送読取機能は、原稿トレイ165に原稿が載置された状態で、表示操作パネル23の読取キーが押下操作されると、CPU11が実行するプログラムにより作動し、この作動により、多機能装置1では、原稿トレイ165に載置されている原稿が読み取られる。
尚、原稿トレイ165に原稿が未載置であるか否かは、原稿トレイ165に設けられた図示しないセンサの検出信号に基づき、判断される。
(2)エンコーダ処理部15の詳細
続いて、エンコーダ処理部15の詳細構成について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、エンコーダ処理部15の構成を表すブロック図である。
本実施例のエンコーダ処理部15は、エンコーダEN1〜EN4の夫々に対して、エンコーダエッジ検出部31及び位置カウンタ33並びに周期カウンタ35の組を有し、これらの組により、エンコーダEN1〜EN4が設置されたモータMT1〜MT4の回転量、結果的には、モータMT1〜MT4により搬送される搬送対象の移動量を検出する構成にされている。但し、図4では、エンコーダ処理部15の構成要素として、読取エンコーダEN2(読取搬送エンコーダEN4)に対応するエンコーダエッジ検出部31及び位置カウンタ33並びに周期カウンタ35の組を示す。
具体的に、エンコーダ処理部15のエンコーダエッジ検出部31は、対応するエンコーダEN1〜EN4の立ち上がりエッジを検出し、このエッジの検出毎に、エッジ検出信号を出力する構成にされている。このエッジ検出信号は、対応する組の位置カウンタ33及び周期カウンタ35に入力される。
尚、読取エンコーダEN2からのパルス信号(エンコーダ信号)が入力される読取エンコーダEN2用のエンコーダエッジ検出部31から出力されるエッジ検出信号は、読取エンコーダEN2用の位置カウンタ33及び周期カウンタ35に入力されると共に、静止原稿読取機能の動作時、読取制御部21に入力される。
また、読取エンコーダEN2用の位置カウンタ33から出力される値enc_cnt及び周期カウンタ35から出力される値enc_cyc,Tpは、駆動制御部17に入力される。その他、読取エンコーダEN2用の位置カウンタ33から出力される値enc_cntは、静止原稿読取機能の動作時、読取制御部21に入力される。
また、読取搬送エンコーダEN4からのパルス信号が入力される読取搬送エンコーダEN4用のエンコーダエッジ検出部31から出力されるエッジ検出信号は、読取搬送エンコーダEN4用の位置カウンタ33及び周期カウンタ35に入力されると共に、自動搬送読取機能の動作時、読取制御部21に入力される。
また、読取搬送エンコーダEN4用の位置カウンタ33から出力される値enc_cnt及び周期カウンタ35から出力される値enc_cyc,Tpは、駆動制御部17に入力される。その他、読取搬送エンコーダEN4用の位置カウンタ33から出力される値enc_cntは、自動搬送読取機能の動作時、読取制御部21に入力される。
尚、読取モータMT2用の位置カウンタ33は、当該多機能装置1が起動し、その起動時において、CCDラインセンサ20がホームポジションに配置された時点で、図5(a)に示す処理を開始し、以後、継続的に、値enc_cntを更新する。また、読取搬送モータMT4用の位置カウンタ33は、ADF装置150を通じて、読取原稿が取り込まれ、読取原稿の先頭が所定の取込完了地点(原稿センサアクチュエータ164の出力信号がオフからオンに切り替わる地点)に配置される度に、図5(a)に示す処理を開始する。
図5(a)は、位置カウンタ33が実行する処理を表すフローチャートである。ここでは、具体的に、読取エンコーダEN2用の位置カウンタ33が実行する処理について、図5(a)を用いて説明するが、他のエンコーダ用の位置カウンタ33においても、読取エンコーダEN2用の位置カウンタ33と、同様の処理が行われる。
読取エンコーダEN2用の位置カウンタ33は、図5(a)に示す処理を開始すると、まず、変数enc_cntをゼロにリセットし(S110)、その後、エッジ検出信号が、読取エンコーダEN2用のエンコーダエッジ検出部31から入力されるまで待機する(S120)。そして、エッジ検出信号が入力されると、対応する読取モータMT2の回転方向を判断し(S130)、読取モータMT2の回転方向が順方向である場合、変数enc_cntを1加算し(S140)、その後、S120に移行する。一方、読取モータMT2の回転方向が逆方向である場合には、変数enc_cntを1減算し(S150)、その後、S120に移行する。
即ち、位置カウンタ33は、モータが順方向に回転している場合、エッジ検出信号が入力される度に、変数enc_cntをカウントアップし、モータが逆方向に回転している場合、エッジ検出信号が入力される度に、変数enc_cntをカウントダウンする処理を行う。これにより読取エンコーダEN2用の位置カウンタ33においては、CCDラインセンサ20の位置が検出される。
また、周期カウンタ35は、CPU11にて読取制御処理(詳細後述)が開始されると、この読取制御処理が終了するまで、継続的に、値enc_cyc及びTpを更新するものである。尚、図5(b)は、周期カウンタ35が実行する処理を表すフローチャートである。ここでは、具体的に、読取エンコーダEN2用の周期カウンタ35が実行する処理について、図5(b)を用いて説明するが、他のエンコーダ用の周期カウンタ35においても、読取エンコーダEN2用の周期カウンタ35と、同様の処理が行われる。
読取エンコーダEN2用の周期カウンタ35は、図5(b)に示す処理を開始すると、まず、変数Tpをゼロにリセットすると共に(S210)、変数enc_cycをゼロにリセットする(S215)。また、この処理を終えると、エッジ検出信号が、読取エンコーダEN2用のエンコーダエッジ検出部31から入力されたか否かを判断し(S220)、エッジ検出信号が入力されていない場合には(S220でNo)、変数enc_cycを1加算し(S230)、S220に移行する。一方、エッジ検出信号が入力された場合には(S220でYes)、変数Tpに、現在の変数enc_cycの値を設定し(S240)、その後、S215に移行する。
このような動作により、周期カウンタ35は、エッジ検出信号が入力されていない期間の時間を計測する。即ち、周期カウンタ35は、クロック生成部25から入力されるクロック信号に同期動作し、S230において、当該クロック信号の周期で、変数enc_cycをカウントアップし、これにより、最後にエッジ検出信号の入力された時点からの経過時間を計測する。そして、次のエッジ検出信号が入力された時点で、当該エッジ検出信号の入力時点からひとつ前のエッジ検出信号の入力時点までの経過時間enc_cycを、値Tpとして出力する(S240)。このような動作により、読取エンコーダEN2用の周期カウンタ35は、読取モータMT2が一定角度回転するのに要した時間、結果的には、CCDラインセンサ20の単位距離当たりの移動時間を検出する。
(3)読取制御部21の詳細
続いて、読取制御部21の詳細構成について説明する。図6は、読取制御部21の詳細構成を表すブロック図である。
図6に示すように、多機能装置1が備える読取制御部21は、読取フロントエンド41、画データ処理部43、ローカルRAM45、停止要求生成部47、ラインスタート出力指令部49を備え、これら各部を用いて、CCDラインセンサ20の読取動作を制御する。以下、各部の詳細について、個別に説明する。
(3.1)読取フロントエンド41の詳細
本実施例の読取制御部21が備える読取フロントエンド41は、CCDラインセンサ20に接続され、CCDラインセンサ20に制御信号を入力すると共に、CCDラインセンサ20から入力される読取結果としての画素信号を受け付けて、これを処理するものである。
この読取フロントエンド41は、ラインスタートトリガ信号生成部41a、ラインスタート信号生成部41b、及び、転送クロック信号生成部41cを備え、ラインスタートトリガ信号生成部41aにて周期的にラインスタートトリガ(I_start_trg)信号を生成し、このラインスタートトリガ信号に基づいて、CCDラインセンサ20にライン画像の読取タイミングを指定するためのラインスタート信号を入力する。
ラインスタートトリガ信号は、ラインスタート信号の出力タイミングを規定する信号であり、CCDラインセンサ20に入力されるべきラインスタート信号の入力周期で、ラインスタートトリガ信号生成部41aにより生成され、ラインスタート信号生成部41bに入力される。
尚、ラインスタートトリガ信号生成部41aは、ラインスタート出力指令部49からラインスタート出力指令が入力されると、ラインスタートトリガ信号の出力を開始し、以後、周期的に、ラインスタートトリガ信号を出力する。また、ラインスタートトリガ信号生成部41aは、読取終了信号が画データ処理部43から出力されるか、停止要求(req_stop)信号が値1から値0に遷移すると、ラインスタートトリガ信号の出力を休止し、その後、ラインスタート出力指令部49からラインスタート出力指令を受けるまで待機する。そして、再び、ラインスタート出力指令部49からラインスタート出力指令が入力されると、ラインスタートトリガ信号の出力を開始する動作を行う。
また、ラインスタート信号生成部41bは、ラインスタートトリガ信号の入力タイミングで、CCDラインセンサ20に適合する規定のパルス幅のラインスタート信号を、CCDラインセンサ20に入力するものである。このラインスタート信号が入力されるとCCDラインセンサ20では、受光素子に蓄積された信号電荷がCCDアナログシフトレジスタ20bに入力され、ラインスタート信号の当該入力以前に読み取った画像情報がCCDアナログシフトレジスタ20bに記憶保持される。また、このタイミングで、受光素子では、信号電荷がリセットされ、光電効果を利用した新たな読取動作が行われる。
尚、本実施例においては、製品を安価に製造するために、エンコーダEN2,EN4の分解能を、スキャナ機能による読取解像度よりも低く抑えている。このため、ラインスタート信号としては、駆動制御部17の動作による搬送対象(CCDラインセンサ20又は読取対象)の定速走行時に、エンコーダEN2,EN4から出力されるパルス信号の周期よりも、短い周期のラインスタート信号が、エンコーダEN2,EN4から出力されるパルス信号とは非同期に、CCDラインセンサ20に入力される(図3参照)。
また、転送クロック信号生成部41cは、CCDアナログシフトレジスタ20bに画素信号を出力させるための転送クロック信号を生成するものであり、この転送クロック信号は、CCDラインセンサ20に入力される。
転送クロック信号の入力により、CCDアナログシフトレジスタ20bに記憶された画素情報は、画素信号として、次のラインスタート信号が入力されるまでの期間に、CCDアナログシフトレジスタ20bから一通り出力される。また、CCDアナログシフトレジスタ20bから読取フロントエンド41に入力される画素信号は、読取フロントエンド41が有するA/D(アナログ/ディジタル)変換器41dにてディジタルの画素データに変換され、各画素データは、一ライン分、シリアルに配列されて、ライン画像データとして、画データ処理部43に転送される。
但し、転送クロック信号生成部41cは、ラインスタート出力指令が入力され、ラインスタート信号のCCDラインセンサ20への入力が開始されてから、次のラインスタート信号が入力されるまでの期間は、CCDラインセンサ20から出力される画素信号を破棄する動作を行う。また、転送クロック信号生成部41cは、読取終了信号が画データ処理部43から出力されるか、req_stop信号が値1から値0に遷移すると、その時点で、転送クロック信号の出力を休止する。そして、ラインスタート信号の出力が再開された時点で、転送クロック信号の出力を再開する。
尚、このように構成された読取フロントエンド41は、転送クロック信号の出力の休止・再開(開始)に合わせて、同時点で、ライン画像データの画データ処理部43への転送動作を、休止・再開(開始)する。また、この読取フロントエンド41は、ラインスタートトリガ信号生成部41aから出力されるラインスタートトリガ信号を、停止要求生成部47、ラインスタート出力指令部49に入力する。
(3.2)画データ処理部43の詳細
続いて、画データ処理部43の詳細について、図6〜図9を用いて説明する。
本実施例の画データ処理部43は、読取フロントエンド41から入力されるライン画像データを、順次、ローカルRAM45に設けられたFIFOメモリとしてのバッファ45aに書き込むと共に、バッファ45aに蓄積された各ライン画像データに対し、シェーディング補正、ガンマ補正等の画像処理を施し、画像処理後の各ライン画像データを、メモリコントローラ50を通じて、RAM13に書き込むデータ処理機能を有する。
また、この画データ処理部43は、バッファ45aの空き容量に基づき、stop_sig信号やrestart_sig信号を出力して、読取フロントエンド41からのライン画像データの転送を停止・再開させる停止再開制御機能を有する。
尚、図7は、画データ処理部43で実現される上記データ処理機能に係る説明図である。画データ処理部43は、データ処理機能を実現するための構成として、データ書込部43a、画像処理部43b、及び、データ転送部43cを備え、読取フロントエンド41から、1ライン分の画像データとしてのライン画像データが入力される度、データ書込部43aにて、このライン画像データを、バッファ45aに書き込む。
また、画データ処理部43は、画像処理部43bにて、バッファ45aの読出位置に記録されたライン画像データを読出し、このライン画像データに対してシェーディング補正やガンマ補正等の画像処理を施し、この画像処理後のライン画像データを、ローカルRAM45内の処理データ記憶部45bに一時保存する。また、画データ処理部43は、処理データ記憶部45bに蓄積された各ライン画像データを、データ転送部43cを通じて、RAM13に書き込み、読取画像を表す画像データを、RAM13上に生成する。
また、図6に示す画データ処理部43内のブロックは、上記停止再開制御機能に係るブロックを示したものである。図6に示すように、本実施例の画データ処理部43は、stop_sig信号を出力する停止信号生成部43dと、restart_sig信号を出力する再開信号生成部43eとを備え、停止信号生成部43dは、図8に示す処理を実行して、出力するstop_sig信号の状態を切り換える構成にされている。
図8は、読取対象毎の読取制御が開始される度に(具体的には、CPU11から読取開始要求が入力される度に(図20参照))、停止信号生成部43dが実行する処理を表すフローチャートである。
停止信号生成部43dは、図8に示す処理を開始すると、まずstop_sig信号を値ゼロに設定し(S310)、その後、読取フロントエンド41から入力された画像データのライン数に基づき、読取終了ラインまでのライン画像データの取得が完了したか否かを判断する(S320)。そして、読取終了ラインまでのライン画像データの取得が完了している場合には(S320でYes)、stop_sig信号の出力を停止する。尚、読取終了ラインまでのライン画像データの取得が完了している場合、停止信号生成部43dは、読取終了信号を出力して、読取終了の旨を各部に通知する。
一方、読取終了ラインまでのライン画像データの取得が完了していない場合には(S320でNo)、バッファ45aの空き容量rem_bufが、予め定められた閾値B_lim以下であるか否かを判断する(S330)。そして、バッファ45aの空き容量rem_bufが閾値B_lim以下ではない場合には(S330でNo)、ライン画像データの書込に十分な空き容量があるとして、S310に移行し、stop_sig信号を値ゼロに設定する。
これに対し、バッファ45aの空き容量rem_bufが、閾値B_lim以下である場合(S330でYes)、停止信号生成部43dは、今後書き込む必要のある読取終了ラインまでのライン画像データの総量rem_linがバッファ45aの空き容量rem_buf以下であるか否かを判断し(S340)、総量rem_linが、空き容量rem_buf以下である場合には(S340でYes)、読取終了までにバッファ45aが一杯になることがないとして、S310に移行し、stop_sig信号を値ゼロに設定し、読取フロントエンド41からのライン画像データの出力が停止しないように制御する。
一方、総量rem_linが、空き容量rem_bufよりも大きい場合(S340でNo)、停止信号生成部43dは、stop_sig信号を値ゼロから値1に設定変更し、読取フロントエンド41からのライン画像データの出力が停止するようにする(S350)。その後、S320に移行する。尚、このようにして状態が切り替えられるstop_sig信号は、停止要求生成部47に入力される。
この他、再開信号生成部43eは、具体的に、図9に示す処理を実行して、restart_sig信号の状態を切り替える。図9は、読取対象毎の読取制御が開始される度に(具体的には、CPU11から読取開始要求が入力される度に(図20参照))、再開信号生成部43eが実行する処理を表すフローチャートである。
再開信号生成部43eは、図9に示す処理を開始すると、まずrestart_sig信号を値ゼロに設定し(S410)、その後、読取フロントエンド41から入力された画像データのライン数に基づき、読取終了ラインまでのライン画像データの取得が完了したか否かを判断する(S420)。そして、読取終了ラインまでのライン画像データの取得が完了している場合には(S420でYes)、restart_sig信号の出力を停止する。
一方、読取終了ラインまでのライン画像データの取得が完了していない場合には(S420でNo)、バッファ45aの空き容量rem_bufが、予め定められた閾値B_th以上であるか否かを判断する(S430)。そして、空き容量rem_bufが、閾値B_th以上である場合には(S430でYes)、バッファ45aの空き容量rem_bufが再開に十分な量あるとして、restart_sig信号を値ゼロから値1に設定変更する(S450)。その後、S420に移行する。尚、閾値B_thは、閾値B_limよりも大きい値に設定されているものとする(B_th>B_lim)。
また、再開信号生成部43eは、バッファ45aの空き容量rem_bufが、閾値B_th未満である場合(S430でNo)、バッファ45aの空き容量rem_bufが、今後書き込む必要のある読取終了ラインまでのライン画像データの総量rem_lin以上であるか否かを判断し(S440)、空き容量rem_bufが総量rem_lin以上である場合には(S440でYes)、バッファ45aの空き容量rem_bufが再開に十分な量あるとして、restart_sig信号を値ゼロから値1に設定変更する(S450)。その後、S420に移行する。
これに対し、バッファ45aの空き容量rem_bufが、閾値B_th以上でもなく、総量rem_lin以上でもない場合、再開信号生成部43eは、バッファ45aの空き容量rem_bufが再開に十分な量ないとして、S410に移行し、restart_sig信号を値ゼロに設定する。その後、S420に移行する。
尚、このようにして状態が切り替えられるrestart_sig信号は、CPU11に入力される。また、CPU11は、restart_sig信号を常時監視しており、restart_sig信号が値0から1に切り替わると、ラインスタート出力指令部49に対し、読取再開要求を入力する(詳細後述)。
(3.3)停止要求生成部47の詳細
続いて、停止要求生成部47の詳細について、図10を用いて説明する。図10は、停止要求生成部47が実行する処理を表すフローチャートである。
停止要求生成部47は、req_stop信号を出力するものであり、読取対象毎の読取制御が行われる度に(具体的には、CPU11から読取開始要求が入力される度に(図20参照))、図10に示す処理を開始し、停止信号生成部43dより出力されるstop_sig信号に従って、req_stop信号の状態を切り替える。
停止要求生成部47は、この処理を開始すると、変数reg_stop_sig1をゼロに設定すると共に、変数reg_stop_sig2をゼロに設定する(S510)。
また、S510での処理を終えると、画データ処理部43から読取終了信号が入力されているか否かを判断することにより、読取対象の読取(原稿1枚分の読取)が終了しているか否かを判断する(S520)。そして、読取が終了している場合には(S520でYes)、再度、変数reg_stop_sig1をゼロに設定すると共に、変数reg_stop_sig2をゼロに設定し(S530)、休止する。
一方、読取が終了していない場合(S520でNo)、停止要求生成部47は、読取が終了するか、ラインスタートトリガ信号が入力されるまで待機し、ラインスタートトリガ信号が入力されると(S540でYes)、reg_stop_sig2に、変数reg_stop_sig1の値を設定し(S550)、reg_stop_sig1に、stop_sig信号の値(0又は1)を設定する(S560)。
そして、reg_stop_sig1=1且つreg_stop_sig2=0である場合には(S570でYes)、req_stop信号を値1に設定し(S580)、それ以外の場合には、req_stop信号を値0に設定する(S590)。その後、S520に移行する。このようにして、本実施例では、ラインスタート信号の出力タイミングに同期して、図11に示すように、req_stop信号の状態を切り替える。尚、図11は、req_stop信号が値1に切り替わる時点前後の各種信号の状態を表すタイムチャートである。
尚、この停止要求生成部47から出力されるreq_stop信号は、ラインスタート出力指令部49に入力されると共に、駆動制御部17に入力される。
(3.4)ラインスタート出力指令部49の詳細
続いて、ラインスタート出力指令部49の詳細について、図6、図12及び図13を用いて説明する。
図6に示すように、ラインスタート出力指令部49は、オフセット設定部49a及び出力指令部49bを有し、オフセット設定部49aにて、ラインスタート信号の出力開始地点を決定し、出力指令部49bにて、その決定内容に従って、ラインスタート出力指令を、読取フロントエンド41に入力し、上記決定した地点からCCDラインセンサ20に読取動作を再開させるものである。
具体的に、オフセット設定部49aは、読取対象毎の読取制御が行われる度に(具体的には、CPU11から読取開始要求が入力される度に(図20参照))、図12に示す処理を開始する。図12は、オフセット設定部49aが実行する処理を表すフローチャートである。
オフセット設定部49aは、図12に示す処理を開始すると、変数n_cntを値ゼロに設定すると共に(S610)、画データ処理部43から読取終了信号が入力されているか否かを判断することにより、読取対象の読取が終了しているか否かを判断する(S620)。そして、読取が終了している場合には(S620でYes)、休止する。
一方、読取が終了していない場合(S620でNo)、オフセット設定部49aは、エッジ検出信号が入力されているか否かを判断し(S630)、エッジ検出信号が入力されている場合には、変数n_cntを値ゼロに設定し(S640)、エッジ検出信号が入力されていない場合には、変数n_cntを1加算する(S650)。
そして、ラインスタートトリガ信号が入力されていない場合には(S660でNo)、S620に移行し、読取が終了するか、次のエッジ検出信号が入力されるまで、変数n_cntをカウントアップする動作を行う(S650)。そして、エッジ検出信号が入力された時点で、変数n_cntの値をリセットする(S640)。即ち、オフセット設定部49aは、クロック生成部25から入力されるクロック信号に同期動作して、当該クロック信号の周期で、変数n_cntのカウントアップ(S650)を行い、最後にエッジ検出信号が入力されてからの経過時間を計測する。
また、ラインスタートトリガ信号が入力された場合には(S660でYes)、このラインスタートトリガ信号の入力と共に、req_stop信号が値0から値1に遷移したか否かを判断する(S670)。そして、ラインスタートトリガ信号の入力と共に、req_stop信号が値0から値1に遷移した場合(S670でYes)には、変数offsetの値を、変数n_cntの現在値に設定すると共に(S680)、変数restart_positonの値を、位置カウンタ33からの入力値enc_cntに設定する(S690)。また、この処理を終えると、S620に移行する。一方、ラインスタートトリガ信号の入力と共に、req_stop信号が値0から値1に遷移しなかった場合(S670でNo)には、変数offset及び変数restart_positionの値を設定せずに、S620に移行する。
このようにして、オフセット設定部49aは、req_stop信号が値0から値1に遷移した時点を含む過去方向の時間において、最後にエッジ検出信号が入力されてから、CCDラインセンサ20に対し最後にラインスタート信号が入力された時点までの経過時間(図11に示すTn)を、オフセット時間offsetとして設定する。また、req_stop信号が値0から値1に遷移した時点で位置カウンタ33から入力された値enc_cntを、読取再開基準地点の座標restart_positonとして、設定する。
この他、出力指令部49bは、読取対象毎の読取制御が行われる度に(具体的には、CPU11から読取開始要求が入力される度に(図20参照))、図13に示す処理を実行する。図13は、出力指令部49bが実行する処理を表すフローチャートである。
出力指令部49bは、図13に示す処理を開始すると、エッジ検出信号が入力されるまで待機し(S710)、エッジ検出信号が入力されると(S710でYes)、その時点で位置カウンタ33から入力された値enc_cntに基づき、搬送対象が読取開始地点まで到達したか否かを判断する。具体的には、位置カウンタ33から入力された値enc_cntが、CPU11からの指令に基づき設定した読取開始地点の座標start_positonと一致するか否かを判断する。
そして、位置カウンタ33から入力された値enc_cntが、読取開始地点の座標start_positonと一致しない場合には(S720でNo)、搬送対象が読取開始地点まで到達していないとして、値enc_cntが座標start_positonと一致するまで待機する(S710,S720)。一方、位置カウンタ33から入力された値enc_cntが座標start_positonと一致した場合には(S720でYes)、搬送対象が読取開始地点まで到達したとして、読取フロントエンド41に対し、ラインスタート出力指令を入力する(S730)。
また、このようにしてラインスタート出力指令を入力すると、出力指令部49bは、画データ処理部43から読取終了信号が入力されているか否かを判断することにより、読取対象の読取が終了しているか否かを判断する(S740)。そして、読取が終了している場合には(S740でYes)、休止する。
一方、読取が終了していない場合には(S740でNo)、CPU11から読取再開要求が入力されるか(図20参照)、読取が終了するまで待機し(S740,S750)、読取再開要求が入力された場合には(S750でYes)、変数wait_cntを、オフセット設定部49aにて設定された変数offsetの値に設定する。
また、この処理を終えると、出力指令部49bは、エッジ検出信号が入力されるまで待機し(S770)、エッジ検出信号が入力されると(S770でYes)、その時点で位置カウンタ33から入力された値enc_cntに基づき、搬送対象が読取再開基準地点まで到達したか否かを判断する(S780)。具体的には、位置カウンタ33から入力された値enc_cntが、オフセット設定部49aにより設定された読取再開基準地点の座標restart_positonと一致するか否かを判断する(S780)。
そして、位置カウンタ33から入力された値enc_cntが、読取再開基準地点の座標restart_positonと一致しない場合には(S780でNo)、搬送対象が読取再開基準地点まで到達していないとして、値enc_cntが座標restart_positonと一致するまで待機する(S770,S780)。
一方、位置カウンタ33から入力された値enc_cntが座標restart_positonと一致した場合には(S780でYes)、搬送対象が読取再開基準地点まで到達したとして、変数wait_cntに設定したオフセット時間offsetの経過後、ラインスタート出力指令を、読取フロントエンド41に入力する(S790〜S800)。尚、図14は、読取再開時に、ラインスタート出力指令が読取フロントエンド41に入力されて、読取フロントエンド41からラインスタート信号の出力が開始されるタイミングを示したタイムチャートである。
具体的に、出力指令部49bは、クロック生成部25から入力されるクロック信号に同期動作し、S795において、当該クロック信号の周期で、変数wait_cntの値をカウントダウンし、これにより、搬送対象が読取再開基準地点まで到達した時点からの経過時間を計測する。そして、変数wait_cntがゼロになった時点で(S790でYes)、ラインスタート出力指令を、読取フロントエンド41に入力する(S800)。
このようにして、出力指令部49bは、読取中断地点である、読取再開基準地点からオフセット時間が経過した地点からCCDラインセンサ20に読取動作を再開させる。
また、S800での処理を終えると、出力指令部49bは、S740に移行し、CPU11から再び読取再開要求が入力されるか(図20参照)、読取が終了するまで待機する。そして、読取が終了すると(S740でYes)、休止する。
(4)駆動制御部17の詳細
続いて、駆動制御部17の詳細について、図15を用いて説明する。図15は、駆動制御部17の詳細構成を表すブロック図である。
図15に示すように、駆動制御部17は、読取モータMT2を駆動回路63を介して制御する読取モータ制御部61と、読取搬送モータMT4を駆動回路67を介して制御する読取搬送モータ制御部65と、記録モータMT1を駆動回路(図示せず)を介して制御する記録モータ制御部(図示せず)と、記録搬送モータMT3を駆動回路(図示せず)を介して制御する記録搬送モータ制御部(図示せず)と、を備える。
各モータ制御部は、制御対象のモータに取り付けられたエンコーダに対応する位置カウンタ33及び周期カウンタ35の出力enc_cnt,enc_cyc,Tpに基づき、制御対象のモータMT1〜MT4を制御する。
具体的に、読取モータ制御部61及び読取搬送モータ制御部65の夫々は、速度算出部71、フィードバック制御部73、収束判定部75、加速距離計測部77、及び、減速距離計測部79を備える。
以下では、読取モータ制御部61が備える速度算出部71、フィードバック制御部73、収束判定部75、加速距離計測部77、及び、減速距離計測部79の構成について、その詳細を説明するが、読取搬送モータ制御部65は、読取モータ制御部61と基本的に同一構成にされ、その各部71〜79は、読取モータ制御部61が有する各部と同様の動作を行う。但し、読取搬送モータ制御部65は、制御対象のモータMT4に取り付けられたエンコーダEN4に対応する位置カウンタ33及び周期カウンタ35の出力enc_cnt,enc_cyc,Tpに基づき、制御対象のモータMT4を制御することに注意されたい。
(4.1)速度算出部71及びフィードバック制御部73の詳細
読取モータ制御部61が備える速度算出部71は、周期カウンタ35から入力される値Tpに基づき、搬送対象の移動速度now_veloとして、値1/Tpを算出し、この値1/Tpを、フィードバック制御部73及び加速距離計測部77に入力するものである。
また、フィードバック制御部73は、位置カウンタ33から入力される値enc_cnt及び速度算出部71から入力される値1/Tpに基づき、制御対象のモータMT2を制御し、モータMT2を定速回転させるものである。
具体的に、フィードバック制御部73は、CPU11からモータ駆動指令を受けると、CPU11による駆動設定内容に従って、制御対象のモータMT2を回転させる。CPU11からは、モータ駆動指令前に、モータの回転方向及び目標速度(target_velocity)が設定されると共に、必要に応じて、目標距離(target_positon)が設定される。
即ち、フィードバック制御部73は、モータ駆動指令を受けると、CPU11から設定された回転方向に、モータMT2を回転させ、搬送対象の移動速度(モータの回転速度と一対一に対応)が、CPU11から設定された目標速度となるように、フィードバック制御を行う。このようなフィードバック制御部73の動作により、搬送対象は、加速区間を経て、定速走行状態に移行する(図22参照)。
また、目標距離が設定されている場合、フィードバック制御部73は、モータ駆動指令を受けた時点からの搬送対象の移動距離が目標距離となる手前で、モータMT2の減速・停止処理を行い、搬送対象の移動距離が目標距離となった時点で搬送対象が停止するように、モータMT2を制御する。
また、フィードバック制御部73は、CPU11からモータ減速停止指令を受けた場合、その時点から、モータMT2の減速・停止処理を行い、モータMT2の回転を停止させて、搬送対象を停止させる。
フィードバック制御部73は、このようにして、CPU11の指示に従い、モータMT2の運動状態(間接的には、搬送対象の運動状態)を制御する。
(4.2)収束判定部75の詳細
続いて、収束判定部75の詳細構成について、図16を用いて説明する。
本実施例の収束判定部75は、常時、収束判定信号としてのstlen信号を、加速距離計測部77に入力する構成にされている。また、CPU11による読取制御処理(図20参照)の実行期間中に、CPU11から処理実行指令を受けると、図16に示す処理を開始して、stlen信号の状態を切り替える構成にされている。図16は、CPU11からの処理実行指令を受けて、収束判定部75が実行する処理を表すフローチャートである。
収束判定部75は、図16に示す処理を開始すると、まず変数en_cntに、位置カウンタ33の現在の出力値enc_cntを設定し(S810)、stlen信号を値1に設定する(S820)。
また、この処理を終えると、収束判定部75は、画像読取方向へのモータ駆動を指示するモータ駆動指令がS1220の処理により、CPU11から当該読取モータ制御部61に入力されるまで待機し(S830)、このモータ駆動指令が入力されると(S830でYes)、モータ駆動指令に基づくモータMT2の動作により、搬送対象が所定距離移動するまで待機する(S840)。
具体的には、位置カウンタ33の出力値enc_cntから、変数en_cntの値を引く演算を繰返し実行し、その演算結果Δd=enc_cnt−en_cntが、閾値en_cnt_limに到達するまで待機する(S840)。
そして、搬送対象が所定距離移動し、Δd=en_cnt_limとなると(S840でYes)、stlen信号を値0に設定する(S850)。その後、図16に示す処理を終了する。
このようにして、収束判定部75は、CPU11から処理実行指令が入力された時点から、搬送対象が所定距離移動するまでの期間、stlen信号として、値1を出力し、それ以外の期間には、値0を出力する。
一方、このstlen信号が入力される加速距離計測部77は、次のように動作する。
(4.3)加速距離計測部77の詳細
図17は、加速距離計測部77が、CPU11からの処理実行指令を受けて、実行を開始する処理を表すフローチャートである。この加速距離計測部77は、駆動制御部17のレジスタが記憶する変数acc_cnt_valの値を更新することにより、搬送対象が停止状態から定速走行状態に移行するまでに要した移動距離としての加速距離を、レジスタを通じて、CPU11に通知する。
加速距離計測部77は、処理実行指令を受けて、図17に示す処理を開始すると、まず、変数st_a_cntに、位置カウンタ33の現在の出力値enc_cntを設定すると共に(S910)、変数acc_cntを値ゼロに設定し(S920)、変数stateを、値”inner”に設定する(S930)。
また、この処理を終えると、加速距離計測部77は、画像読取方向へのモータ駆動を指示するモータ駆動指令がS1220の処理により、CPU11から当該読取モータ制御部61に入力されるまで待機し(S940)、このモータ駆動指令が入力されると(S940でYes)、収束判定部75から入力されるstlen信号が値1から値0に遷移するまで、S950〜S969の処理を繰返し実行する。
即ち、加速距離計測部77は、速度算出部71から入力される値now_veloが、予め設定された下限値l_lim未満である場合(now_velo<l_limの場合)、変数stateを、値”lower”に設定し(S961)、速度算出部71から入力される値now_veloが、予め設定された上限値u_limより大きい場合(now_velo>u_limの場合)、変数stateを、値”upper”に設定する(S963)。
また、加速距離計測部77は、速度算出部71から入力される値now_veloが、下限値l_lim以上、上限値u_lim以下である場合(l_lim≦now_velo≦u_limの場合)、変数stateの現在値が、値”inner”であるか否かを判断し(S965)、現在値が値”inner”ではない場合には(S965でNo)、変数acc_cntの値を、位置カウンタ33の現在の出力値enc_cntから変数st_a_cntの値を引いた値に設定する(S967)。
acc_cnt=enc_cnt−st_a_cnt
また、この処理を終えると、加速距離計測部77は、変数stateを、値”inner”に変更する(S969)。一方、変数stateの現在値が、値”inner”である場合には(S965でYes)、S967及びS969の処理を実行せずに、変数stateを値”inner”に保持する。
加速距離計測部77は、このような処理を、収束判定部75から入力されるstlen信号が値1から値0に遷移するまで、繰返し実行する。
尚、本実施例において、上限値u_limは、読取モータ制御部61(具体的には、フィードバック制御部73)に対して設定された目標速度よりも大きい値に設定され、下限値l_limは、目標速度よりも小さい値に設定される。
具体的に、本実施例では、CPU11から目標速度が設定される度に、読取モータ制御部61内において、上限値u_lim及び下限値l_limが、次のように設定される。
u_lim=目標速度+Δlim
l_lim=目標速度−Δlim
尚、Δlimは、設計段階で予め定められた値である。但し、上限値u_lim及び下限値l_limは、目標速度の設定時に、CPU11から個別に設定されてもよい。
また、加速距離計測部77は、収束判定部75から入力されるstlen信号が値1から値0に遷移すると(S950でYes)、変数acc_cnt_valの値を、現在の変数acc_cntの値に更新して(S970)、図17に示す処理を終了する。
即ち、加速距離計測部77は、図18に示すように、速度算出部71から入力される搬送対象の速度を表す値1/Tpが、目標速度を基準速度とした当該基準速度より上方向に設定された上限値u_limから基準速度より下方向に設定された下限値l_limまでの範囲内に、この範囲外から変化して収まる事象が発生する度に、変数acc_cntの値を更新して、所定期間(stlen信号が値1である期間)において、搬送対象の速度を表す値1/Tpが範囲外から変化して収まる事象が最後に発生した地点までの距離を、加速距離として、変数acc_cnt_valに設定する。
尚、図18は、搬送対象が加速状態から定速走行状態に移行するまでの搬送対象の速度変化と、目標速度及び、上限値u_lim及び下限値l_limの関係を表した図である。
(4.4)減速距離計測部79の詳細
続いて、減速距離計測部79の詳細構成について、図19を用いて説明する。尚、図19は、減速距離計測部79が、CPU11からの処理実行指令を受けて、実行を開始する処理を表すフローチャートである。
減速距離計測部79は、駆動制御部17のレジスタが記憶する変数dec_cnt_valの値を更新することにより、CCDラインセンサ20による読取動作が中断してから搬送対象が停止するまでに移動した搬送対象の移動距離としての減速距離を、レジスタを通じて、CPU11に通知するものである。
具体的に、減速距離計測部79は、図19に示す処理を開始すると、読取制御部21から入力されるreq_stop信号が値0から値1に遷移するまで待機し(S1010)、req_stop信号が値0から値1に遷移すると(S1010でYes)、変数st_d_cntに、位置カウンタ33の現在の出力値enc_cntを設定する(S1020)。
また、この処理を終えると、減速距離計測部79は、フィードバック制御部73によるモータMT2の減速・停止処理が行われて、制御対象のモータMT2の回転が停止(換言すると、搬送対象の移動が停止)するまで待機する(S1030)。尚、モータMT2の回転が停止したか否かは、位置カウンタ33の出力値が変化しなくなったかどうかで判断する。
そして、モータMT2の回転が停止すると(S1030でYes)、減速距離計測部79は、変数dec_cnt_valの値を、位置カウンタ33の現在の出力値enc_cntから変数st_d_cntの値を引いた値に更新する(S1040)。
dec_cnt_val=enc_cnt−st_d_cnt
その後、図19に示す処理を終了する。
即ち、減速距離計測部79は、req_stop信号が値0から値1に遷移した時点からモータMT2の回転が停止するまでの搬送対象の移動距離を計測することにより、減速距離を計測し、これを、変数dec_cnt_valに設定する。尚、S1040の処理実行時には、モータMT2の回転が停止した旨を、CPU11に通知する処理を行う。
(5)CPU11が実行する読取制御処理の詳細
続いて、CPU11が実行する読取制御処理について、図20を用いて説明する。図20は、CPU11が実行する読取制御処理を表すフローチャートである。
CPU11は、表示操作パネル23の読取キーが押下操作されると、ROM13に記録されたプログラムに基づき、図20に示す読取制御処理を開始する。
読取制御処理を開始すると、CPU11は、原稿トレイ165に原稿が載置されているか否かにより、読取キーの押下操作によってユーザから入力された指示が、自動搬送読取機能の作動指示であるか否かを判断する(S1110)。具体的に、原稿トレイ165に原稿が載置されている状態で読取キーが押下操作された場合には、ユーザから入力された指示が、自動搬送読取機能の作動指示であると判断し、それ以外の場合には、ユーザから入力された指示が、自動搬送読取機能の作動指示ではない(換言すると、静止原稿読取機能の作動指示である)と判断する。
そして、ユーザから入力された指示が自動搬送読取機能の作動指示であると判断すると(S1110でYes)、S1120に移行し、ユーザから入力された指示が自動搬送読取機能の作動指示ではないと判断すると(S1110でNo)、S1160に移行する。
S1120に移行すると、CPU11は、駆動制御部17を介して、自動搬送読取機能の作動時における読取位置としてのホームポジションまで、CCDラインセンサ20を移動させ、CCDラインセンサ20をホームポジションに配置する。また、この処理を終えると、制御対象モータを、読取搬送モータMT4に設定すると共に、自動搬送読取機能を実現するための各種初期設定を行う(S1130)。具体的には、読取搬送モータMT4用のエンコーダエッジ検出部31及び位置カウンタ33の出力が読取制御部21に入力されるように設定する。また、読取開始地点start_positon等を設定する。
また、S1130での処理を終えると、CPU11は、ADF装置150を通じて、原稿トレイ165に載置された原稿を取り込み、読取原稿の先頭を、取込完了地点に配置した後(S1140)、読取開始要求を、読取制御部21に入力する(S1150)。
その後、S1200に移行する。
一方、S1160に移行すると、CPU11は、CCDラインセンサ20の現在位置に応じて、画像読取方向を決定する。具体的に、CCDラインセンサ20の現在位置がホームポジションである場合には、画像読取方向を、ホームポジションを始点とし、ホームポジションとは反対側の端点を終点とした方向に決定する。尚、本実施例では、モータが順方向に回転すると、この方向にCCDラインセンサ20が移動するものとする。
また、CCDラインセンサ20の現在位置がホームポジションとは反対側の端点である場合には、画像読取方向を、ホームポジションとは反対側の端点を始点とし、ホームポジションを終点とした方向に決定する。尚、本実施例では、モータが順方向とは逆方向に回転すると、この方向にCCDラインセンサ20が移動するものとする。
また、この処理を終えると、CPU11は、制御対象モータを、読取モータMT2に設定すると共に、静止原稿読取機能を実現するための各種初期設定を行う(S1170)。具体的には、読取モータMT2用のエンコーダエッジ検出部31及び位置カウンタ33の出力が読取制御部21に入力されるように設定する。また、読取開始地点start_positon等を設定する。
そして、S1170での処理を終えると、CPU11は、読取開始要求を、読取制御部21に入力し(S1180)、S1200に移行する。
また、S1200に移行すると、CPU11は、制御対象モータに対応する駆動制御部17のモータ制御部が有する収束判定部75及び加速距離計測部77並びに減速距離計測部79に対し、処理実行指令を入力し、その後、モータ駆動設定を、当該モータ制御部のフィードバック制御部73に対して行う(S1210)。
即ち、制御対象モータが読取モータMT2である場合には、読取モータ制御部61に対して処理実行指令を入力すると共に、モータ駆動設定を行い、制御対象モータが読取搬送モータMT4である場合には、読取搬送モータ制御部65に対して処理実行指令を入力すると共にモータ駆動設定を行う(S1200,S1210)。具体的に、ここでは、モータ駆動設定として、モータ回転方向を、画像読取方向に対応する回転方向に設定すると共に、予めユーザにより設定された読取解像度に応じて、目標速度を設定する動作を行う。尚、自動搬送読取機能を実現する場合、S1210では、モータ回転方向を、順方向に設定する。
また、S1210での処理を終えると、CPU11は、モータ駆動指令を、制御対象モータに対応するモータ制御部(読取モータ制御部61又は読取搬送モータ制御部65)に入力して、搬送対象の搬送を、モータ制御部に実現させる(S1220)。
また、S1220での処理を終えると、CPU11は、読取対象の読取が終了している(読取制御部21において読取終了信号が出力されている)か否かを判断し(S1230)、読取が終了していない場合には(S1230でNo)、読取対象の読取が終了するか、読取制御部21において、req_stop信号が値0から値1に遷移するまで待機する(S1230,S1240)。そして、req_stop信号が値0から値1に遷移すると(S1240でYes)、モータ減速停止指令を、制御対象モータに対応するモータ制御部に入力して、制御対象モータの回転を停止させ、搬送対象の移動を停止させる(S1250)。
また、S1250での処理を終えると、制御対象モータの回転が停止するまで待機し(S1260)、回転が停止すると(S1260でYes)、制御対象モータに対応するモータ制御部にて計測された加速距離acc_cnt_val及び減速距離dec_cnt_valの情報を、モータ制御部から取得し(S1270)、取得した加速距離acc_cnt_val及び減速距離dec_cnt_valを加算した値Dを算出する(S1280)。
D=acc_cnt_val+dec_cnt_val
また、この処理を終えると、CPU11は、制御対象モータに対応するモータ制御部のフィードバック制御部73に対して、モータ駆動設定を行う。但し、ここでは、モータ駆動設定として、モータ回転方向を、画像読取方向に対応する回転方向とは逆方向に設定すると共に、目標速度を所定値に設定し、更に、目標距離を、S1280で算出した値Dに設定する(S1290)。その後、モータ駆動指令を、制御対象モータに対応するモータ制御部のフィードバック制御部73に入力して、搬送対象を、停止位置から、値Dに対応する距離戻す処理を行う(S1300)。
また、この処理を終えると、CPU11は、制御対象モータの回転が停止するまで待機し(S1310)、回転が停止すると(S1310でYes)、読取制御部21から出力されるrestart_sig信号が値0から1に切り替わるまで待機する(S1320)。そして、restart_sig信号が値0から1に切り替わると(S1320でYes)、読取再開要求を、読取制御部21に対して入力する(S1330)。
また、読取再開要求を、読取制御部21に対して入力した後には、S1200に移行し、制御対象モータに対応するモータ制御部に対して処理実行指令を入力し、モータ駆動設定を行った後(S1210)、モータ駆動指令を、当該モータ制御部に入力することにより(S1220)、搬送対象を、画像読取方向に移動させて、読取中断地点から、CCDラインセンサ20による読取動作を再開させる。
また、このようにして、読取対象の読取が終了すると(S1230でYes)、CPU11は、当該読取制御処理を実行する契機となったユーザ指示が、自動搬送読取機能の作動指示であったか否かを判断し(S1340)、自動搬送読取機能の作動指示であった場合には(S1340でYes)、駆動制御部17を通じて、読取対象の原稿を、排紙トレイ166に排出する(S1350)。また、次原稿が原稿トレイ165に載置されている場合には(S1360でYes)、S1140に移行して、次原稿を取り込み、S1150の処理を経て、再び、S1200以降の処理を実行する。
一方、次原稿が原稿トレイ165に載置されていない場合には(S1360でNo)、当該読取制御処理を終了する。この他、当該読取制御処理を実行する契機となったユーザ指示が、自動搬送読取機能の作動指示ではない場合には(S1340でNo)、駆動制御部17を通じて、CCDラインセンサ20を画像読取方向の終点(ホームポジションとは反対側の端点又はホームポジション)まで移動させた後(S1370)、当該読取制御処理を終了する。
このようにして、CPU11は、CCDラインセンサ20による読取動作を一時中断せざるを得なくなったとき、CCDラインセンサ20による読取動作が中断された地点から停止までに搬送対象が移動した減速距離del_cnt_valに、搬送対象が停止状態から定速状態に移行するまでに必要な加速距離acc_cnt_valを加算した距離D、搬送対象を、画像読取方向とは反対側に戻し、次回の読取再開時に、効率的に、搬送対象を読取中断地点まで移動させて、CCDラインセンサ20による読取動作を迅速に再開できるようにする。尚、図21は、本実施例における戻し量の設定方法を示した説明図である。
(6)作用・効果
以上、本実施例の多機能装置1の構成について説明したが、本実施例の多機能装置1では、駆動制御部17が、搬送対象の移動速度を制御し、搬送対象を、画像読取方向に定速で移動させると共に、搬送対象が読取開始地点(start_positon)を通過した時点から、読取制御部21が、CCDラインセンサ20の読取動作により生成された各ラインの読取画像データを、バッファ45aに書き込む処理を実行する。また、多機能装置1では、搬送対象の移動開始地点から、搬送対象が定速移動状態に移行した地点までの距離(加速距離)を、加速距離計測部77が計測する。
この他、多機能装置1では、画データ処理部43が、読取に係る処理の中断が必要であると判定した場合、stop_sig信号を値1に遷移させて、読取フロントエンド41の動作を停止させると共に、駆動制御部17にモータの減速・停止制御を実行させる。また、駆動制御部17では、減速距離計測部79が、読取中断地点から、画像読取方向への移動が停止した時点までの搬送対象の移動距離(減速距離)を、計測する。
また、多機能装置1では、読取に係る処理の中断が必要であると判定されると、駆動制御部17が、搬送対象を停止させた後、この搬送対象を、画像読取方向とは逆方向に移動させるが、搬送対象を移動させる距離(戻し量)を、加速距離+減速距離に、設定する。
読取再開時に読取中断地点からの読取を再開する場合には、読取中断地点(読取再開地点)を通過するまでに、搬送対象を定速移動状態に移行させる必要がある。
従って、本実施例のように、加速距離及び減速距離の実測値に基づき、戻し量を決定すれば、搬送機構の伝達特性の経時変化を考慮して、予め戻し量を冗長に設定しておく必要がなく、読取中断時に、適切な量、搬送対象を戻すことができる。
例えば、多機能装置1の製造時には、フィードバック制御部73の動作により、CCDラインセンサ20の移動速度が、図22に示すように変化する場合であっても、時間が経過すると、例えば、CCDラインセンサ20の搬送機構における摩擦等が高くなって、図23に示すように、CCDラインセンサ20が目標速度で安定するまでの時間が長くなる場合がある。
尚、図22及び図23は、フィードバック制御部73を通じて、CCDラインセンサ20を画像読取方向に移動させると共に、CCDラインセンサが定速状態で安定しているときに、減速停止処理を行い、更に、CCDラインセンサ20が停止した時点でCCDラインセンサ20を画像読取方向とは逆方向に後退させ、後退が終了した時点でCCDラインセンサ20を画像読取方向に、再移動させた場合のCCDラインセンサ20の移動状態を示した図である。各図の(a)は、CCDラインセンサ20の移動速度の時間変化を表すグラフであり、(b)は、同図番(a)の速度変化が観測されたときのCCDラインセンサ20の位置の時間変化を表すグラフである。図23に示すグラフは、図22の観測時点から多機能装置1が経時変化したときの多機能装置1におけるCCDラインセンサ20の移動状態を示すものである。
このように、搬送対象の伝達特性は、時間経過と共に変化するので、従来装置のように、戻し量を一定値に固定する従来装置では、多機能装置1が図22に示す状態にあるときでも、時間変化と共に図23に示すように加速距離が長くなることを考慮して戻し量を決定する必要があったが、本実施例の多機能装置1によれば、加速距離及び減速距離の直前の実測値に基づき、戻し量を設定するので、冗長に戻し量を設定する必要がなく、読取中断地点(読取再開地点)においてCCDラインセンサ20を定速移動状態に遷移させるのに、必要十分な量を戻し量に設定して、CCDラインセンサ20を後退させることができる。
よって、この多機能装置1によれば、搬送対象の戻し量が必要以上に大きいために、読取再開時において、読取再開地点までの搬送対象の搬送に要する時間が長くなり、又、読取再開地点までの搬送に係る消費電力が無駄に大きくなってしまうのを抑制することができ、効率的に読取再開動作を実行することができる。
特に、本実施例の手法によれば、搬送対象を効率的に戻すことができるので、バッファの容量を小さくして安価に製品を製造する場合であっても、原稿1枚分の読取が終了するまでの時間を十分に短く抑えることができ、安価で高性能な多機能装置1を提供することができる。
また、本実施例によれば、加速距離及び減速距離の最新の計測結果に基づいて、戻し量を決定するので、戻し量を、所定時間毎に設定する装置よりも、適切に戻し量を設定することができる。例えば、搬送機構の伝達特性は、温度変化によっても変化するため、多機能装置1の電源投入直後と、それから暫く経過した後では、伝達特性も変化する可能性があるが、本実施例によれば、そのような伝達特性の短時間の変化にも対応して、適切な戻し量を設定することができる。
また、本実施例の多機能装置1では、静止原稿読取機能の動作時、CCDラインセンサ20をホームポジションから画像読取方向の端点まで移動させて、この間に原稿の読取動作をCCDラインセンサ20に実行させるが、この動作により、CCDラインセンサ20がホームポジションとは反対側の端点に移動した場合には、画像読取方向を反転させて、前回の画像読取方向とは反対方向から次原稿を読み取るようにした。そして、読取動作の中断が必要になり、CCDラインセンサ20を画像読取方向とは反対側に後退させる場合には、現在の画像読取方向と同方向にCCDラインセンサ20が搬送されていたときに計測された直前の加速距離及び減速距離に基づき、戻し量を決定するようにした。
搬送機構の伝達特性は、CCDラインセンサ20の移動方向によっても変化するが、本実施例では、画像読取方向が現在と同方向の時に計測された加速距離及び減速距離に基づいて戻し量を決定するので、画像読取方向が反転して、搬送機構の伝達特性が変化した場合でも、その変化に依らず、適切な戻し量を設定することができる。従って、本実施例によれば、高性能な多機能装置1を製造することができる。
尚、本発明の読取ユニットは、CCDラインセンサ20に相当し、搬送機構は、読取モータMT2の回転力を受けてCCDラインセンサ20を移動させる機構、及び、読取搬送モータMT4の回転力を受けて読取対象の原稿を移動させるADF装置150に相当する。また、読取制御手段は、フィードバック制御部73及び読取制御部21並びにS1150,S1180,S1210,S1220,S1330の処理にて実現され、加速距離計測手段は、加速距離計測部77の処理にて実現され、中断判定手段は、停止信号生成部43dの処理にて実現され、停止制御手段は、停止要求生成部47及びS1240,S1250の処理にて実現されている。
また、減速距離計測手段は、減速距離計測部79の処理にて実現され、後退制御手段は、駆動制御部17及びS1300の処理にて実現され、戻し量設定手段は、S1270〜S1290の処理にて実現され、再開判定手段は、再開信号生成部43eの処理にて実現されている。
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、収束判定部75は、図16に示す処理に代えて、図24に示す処理を実行する構成にされてもよい。
(7)変形例
図24は、変形例の多機能装置1において、収束判定部75が、CPU11から処理実行指令を受けると、実行を開始する処理を表すフローチャートである。変形例の多機能装置1は、収束判定部75が、図16に示す処理に代えて、図24に示す処理を実行する他は、基本的に上記実施例と同一構成にされているので、以下では、変形例の説明として、収束判定部75が実行する処理について説明する程度に留める。
収束判定部75は、上記実施例と同様、常時、収束判定信号としてのstlen信号を加速距離計測部77に入力する構成にされており、CPU11から処理実行指令を受けると、図24に示す処理を実行して、stlen信号の状態を切り替える。
収束判定部75は、図24に示す処理を開始すると、まず変数en_cntに値ゼロを設定し(S1410)、stlen信号を値1に設定する(S1420)。
また、この処理を終えると、収束判定部75は、画像読取方向へのモータ駆動を指示するモータ駆動指令がS1220の処理により、CPU11からモータ制御部に入力されるまで待機し(S1430)、このモータ駆動指令が入力されると(S1430でYes)、変数en_cntが、予め設定された値en_cnt_limとなるまで、クロック生成部25から入力されるクロック信号に同期動作して、当該クロック信号の周期で、変数en_cntを1加算(カウントアップ)する処理を行う(S1440,S1450)。
そして、収束判定部75は、変数en_cntが値en_cnt_limとなると(S1440でYes)、stlen信号を値0に設定する(S1460)。その後、図24に示す処理を終了する。
このようにして、収束判定部75は、CPU11から処理実行指令が入力された時点から、所定時間が経過するまでの期間、stlen信号として、値1を出力し、それ以外の期間には、値0を出力する。このようにして、所定時間内で、目標速度より上方向に設定された値u_limから目標速度より下方向に設定された値l_limまでの範囲内に、搬送対象の速度が範囲外から変化して収まる事象が最後に発生した地点までの距離を、加速距離として、計測するように、多機能装置1を構成しても、当該多機能装置1では、読取再開地点においてCCDラインセンサ20による読取が適切に行われるように、適切な量、搬送対象を戻すことができる。
尚、本実施例では、読取ユニットとして、CCDラインセンサ20を用いたが、読取ユニットとしては、コンタクトイメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)を用いても良い。その他、本実施例では、エンコーダEN2として、ロータリーエンコーダを用いたが、ロータリーエンコーダに代えて、リニアエンコーダを用いてもよい。
本実施例の多機能装置1の構成を表すブロック図である。 スキャナ部101及びADF装置150の概略構成を表す断面図である。 CCDラインセンサ20の移動態様に関する説明図である。 エンコーダ処理部15の構成を表すブロック図である。 位置カウンタ33が実行する処理を表すフローチャート(a)及び周期カウンタ35が実行する処理を表すフローチャート(b)である。 読取制御部21の構成を表すブロック図である。 画データ処理部43で実現されるデータ処理機能に係る説明図である。 停止信号生成部43dが実行する処理を表すフローチャートである。 再開信号生成部43eが実行する処理を表すフローチャートである。 停止要求生成部47が実行する処理を表すフローチャートである。 req_stop信号が値1に切り替わる時点前後の各種信号の状態を表すタイムチャートである。 オフセット設定部49aが実行する処理を表すフローチャートである。 出力指令部49bが実行する処理を表すフローチャートである。 ラインスタート信号の出力再開タイミングを表すタイムチャートである。 駆動制御部17の構成を表すブロック図である。 収束判定部75が実行する処理を表すフローチャートである。 加速距離計測部77が実行する処理を表すフローチャートである。 搬送対象の速度変化と、目標速度、上限値u_lim及び下限値l_limの関係を表した図である。 減速距離計測部79が実行する処理を表すフローチャートである。 CPU11が実行する読取制御処理を表すフローチャートである。 戻し量の設定方法を示した説明図である。 CCDラインセンサ20の速度変化及び位置変化を示した図である。 CCDラインセンサ20の速度変化及び位置変化を示した図である。 収束判定部75が実行する変形例の処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1…多機能装置、11…CPU、12…ROM、13…RAM、15…エンコーダ処理部、17…駆動制御部、18…記録ヘッド、19…記録制御部、20…CCDラインセンサ、21…読取制御部、23…表示操作パネル、25…クロック生成部、27…外部インタフェース、31…エンコーダエッジ検出部、33…位置カウンタ、35…周期カウンタ、41…読取フロントエンド、41a…ラインスタートトリガ信号生成部、41b…ラインスタート信号生成部、41c…転送クロック信号生成部、41d…変換器、43…画データ処理部、43a…データ書込部、43b…画像処理部、43c…データ転送部、43d…停止信号生成部、43e…再開信号生成部、45…ローカルRAM、45a…バッファ、45b…処理データ記憶部、47…停止要求生成部、49…ラインスタート出力指令部、49a…オフセット設定部、49b…出力指令部、50…メモリコントローラ、61…読取モータ制御部、63,67…駆動回路、65…読取搬送モータ制御部、71…速度算出部、73…フィードバック制御部、75…収束判定部、77…加速距離計測部、79…減速距離計測部、101…スキャナ部、102…静止読取窓、103…自動読取窓、104…原稿カバー、106…キャリッジ、107,108…プーリ、109…ベルト、111…ガイド軸、150…ADF装置、153,155,159,160,162…ローラ、154…分離パッド、161…原稿押さえ、164…原稿センサアクチュエータ、165…原稿トレイ、166…排紙トレイ、EN1〜EN4…エンコーダ、MT1〜MT4…モータ

Claims (7)

  1. 読取対象の画像情報を読み取る読取ユニットと、
    DCモータを有し、前記DCモータの駆動力により、前記読取ユニット及び読取対象のいずれか一方を、搬送対象として、搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構を通じて、前記搬送対象の移動速度を制御し、前記搬送対象を、画像読取方向に定速で移動させると共に、前記搬送対象が読取開始地点を通過した時点から、前記読取ユニットの読取動作により生成された各ラインの読取画像データを、バッファに書き込む処理を実行する読取制御手段と、
    前記読取制御手段の動作により前記搬送対象が定速移動状態に移行するまでに要した距離であって、前記搬送対象の移動開始地点から、前記搬送対象が定速移動状態に移行した地点までの距離を、計測する加速距離計測手段と、
    前記読取制御手段による処理の中断要否を判定する中断判定手段と、
    前記中断判定手段によって前記読取制御手段による処理の中断が必要であると判定されると、前記読取制御手段による処理を停止させると共に、前記搬送機構を通じて、当該搬送対象が前記画像読取方向への移動を停止するまで、前記搬送対象を減速させる停止制御手段と、
    前記停止制御手段の動作によって前記読取制御手段による処理が停止された時点での搬送対象の存在地点から、前記搬送対象の前記画像読取方向への移動が停止した地点までの距離を、計測する減速距離計測手段と、
    前記停止制御手段の動作により前記画像読取方向への移動が停止した前記搬送対象を、前記搬送機構を通じて、前記画像読取方向とは逆方向に移動させる後退制御手段と、
    前記後退制御手段により前記搬送対象を移動させる距離を、前記加速距離計測手段及び減速距離計測手段により計測された距離に基づき、設定する戻し量設定手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記戻し量設定手段は、前記減速距離計測手段により計測された距離に、前記加速距離計測手段により計測された距離を加算した距離を、前記後退制御手段により前記搬送対象を移動させる距離として、設定することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記読取制御手段による処理が中断されている期間、前記読取制御手段による処理の再開要否を判定する再開判定手段
    を備え、
    前記読取制御手段は、前記再開判定手段により再開が必要であると判定されると、前記後退制御手段により移動された前記搬送対象を、再度、前記画像読取方向に、定速で移動させ、前記搬送対象が読取再開地点を通過した時点から、前記読取ユニットの読取動作により生成された各ラインの読取画像データを、バッファに書き込む構成にされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記中断判定手段は、前記バッファの空き容量に基づき、前記読取制御手段による処理の中断要否を判定する構成にされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記加速距離計測手段は、前記読取制御手段の動作により、前記搬送対象の搬送が行われる度に、前記距離を計測する構成にされ、
    前記減速距離計測手段は、前記停止制御手段の動作により、前記読取制御手段による処理が停止され、前記搬送対象の減速が行われる度に、前記距離を計測する構成にされ、
    前記戻し量設定手段は、前記後退制御手段により前記搬送対象の搬送が行われる度に、前記後退制御手段により前記搬送対象を移動させる距離を、前記加速距離計測手段及び減速距離計測手段から得られた最新の計測結果に基づき、設定する構成にされていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記読取制御手段は、前記搬送機構を通じて、前記搬送対象を前記画像読取方向の端部まで移動させると、前記画像読取方向を反転させて、前記搬送対象を、搬送する構成にされており、
    前記戻し量設定手段は、前記読取制御手段により現在の画像読取方向と同方向に前記搬送対象が搬送されていたときに、前記加速距離計測手段及び減速距離計測手段により計測された距離に基づき、前記後退制御手段により前記搬送対象を移動させる距離を、設定する構成にされていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記加速距離計測手段は、前記移動開始地点を基点とした距離であって、移動開始後の所定期間において、前記読取制御手段による定速制御時の目標速度を基準速度とした前記基準速度より上方向に設定された第一判定速度から前記基準速度より下方向に設定された第二判定速度までの範囲内に、前記搬送対象の速度が前記範囲外から変化して収まる事象が最後に発生した地点までの距離を、計測結果として出力する構成にされていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像読取装置。
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