JP2856967B2 - 円筒走査装置の走査ヘッド移動制御装置 - Google Patents

円筒走査装置の走査ヘッド移動制御装置

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JP2856967B2
JP2856967B2 JP3345316A JP34531691A JP2856967B2 JP 2856967 B2 JP2856967 B2 JP 2856967B2 JP 3345316 A JP3345316 A JP 3345316A JP 34531691 A JP34531691 A JP 34531691A JP 2856967 B2 JP2856967 B2 JP 2856967B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査ヘッド移動制御装
置に関し、特に、回転するシリンダと、シリンダの回転
に同期してシリンダの軸方向に移動する走査ヘッドとを
備え、シリンダの周面を走査ヘッドによりスパイラル状
に走査する円筒走査装置の走査ヘッド移動制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】原稿シリンダに巻き付けられた原稿を読
み取る画像入力装置やレコーディングシリンダに巻き付
けられた感光フィルムに画像を記録する画像出力装置で
は、シリンダを主走査方向に回転させ、主走査方向の回
転に同期して読み取りまたは記録する走査ヘッドを副走
査方向に連続的に移動させつつ順次走査を行っている。
【0003】この種の画像入力装置または画像出力装置
における走査方式はスパイラル型走査方式と呼ばれる。
スパイラル型走査方式では、主走査用のシリンダを回転
させるとともに、シリンダの回転速度に同期した速度で
走査ヘッドを副走査方向に連続的に移動させ、スパイラ
ル状に連続して原稿または画像を読み取りまたは記録し
ている。
【0004】スパイラル型走査方式の円筒走査装置をコ
ンピュータ画像処理システムに接続して使用する場合、
読み取った画像を受け取るシステムや記録する画像デー
タを送り出すシステムの処理能力に限界がある。つま
り、読み取り(記録)の処理能力より画像データを受け
取る(送り出す)システムの処理能力の方が優っている
必要がある。すなわち高速かつコンスタントに画像デー
タの処理を行うシステムでなければこの走査方式には接
続できない。
【0005】スパイラル型走査方式の前述した問題を解
決するものとして、一時停止機能付のスパイラル型走査
方式がある。この一時停止機能付のスパイラル型走査方
式では、接続されたシステムの処理能力が走査の処理能
力より優れている場合には、通常の走査を行い、一方、
接続されたシステムの処理能力が走査の処理能力より劣
っている場合には、走査処理のみ一時停止し、システム
の処理のみ継続して行う。続いて、システムの処理量
が、走査処理量に追いつくとスパイラル送りによる走査
を再開する。
【0006】この一時停止機能付のスパイラル型走査方
式では、接続されるシステムの処理能力が一定ではなく
不連続に変化するような場合であっても、そのシステム
の処理速度に応じて最も高速な走査処理が実現できる。
このため、最も速い場合では1回転ごとに画像1ライン
の走査を行えるため、高速走査が可能になる。また、接
続されたシステムの処理速度に制限がなくなる。したが
って、接続されるシステムの処理速度に関係なく接続可
能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の一時停止機
能付きのスパイラル型走査方式では、走査処理の一時停
止時に、通常、走査ヘッドの送りを停止させるが慣性力
により走査ヘッドが走査再開位置より副走査方向に行き
過ぎてしまう。このため、走査ヘッドの停止後に走査ヘ
ッドを逆送させる必要がある。また、再走査開始のため
には走査ヘッドをシリンダの回転速度に同期した速度ま
で加速させる必要があり、その場合、走査処理の一時停
止前の走査線と再走査開始後の走査線とをつなぎ合わせ
るためにシリンダと走査ヘッドとの同期をはかる必要が
ある。
【0008】一時停止前の走査線と再走査開始後の走査
線とを合わすための従来技術として、本願出願人による
特開平2−194767号公報に開示された発明があ
る。前記公報に開示された発明では、一時停止時に、副
走査送りの同期指令に基づき、副走査送りライン(走査
線)に対して少なくとも1主走査分だけずれた同期用の
新たな副走査送り制御ラインを設定し、この設定された
副走査送り制御ラインと、実際の副走査送り位置との偏
位量がなくなるように副走査送り速度を制御している。
これにより再走査する際に、1主走査期間内に副走査送
り速度を主走査送り速度に同期させることができる。
【0009】しかし、前記特開平2−194767号公
報に示された構成では、副走査送り速度を制御するため
に偏位量に応じた速度を示すテーブル等を用意しなけれ
ばならず、制御が複雑になる。また、同期を図るため
に、一時停止中に常に速度制御により実際の副走査送り
位置と副走査送り制御ラインとの偏位量がなくなるよう
に制御しなければならず、走査ヘッドを常に駆動するこ
とが必要になる。
【0010】本発明の目的は、簡単な制御で一時停止後
の同期を図り、一時停止前の走査線と、再走査開始後の
走査線がつなぎ合わされるようにすることにある。
【0011】本発明に係る走査ヘッド移動制御装置は、
回転するシリンダと、前記シリンダの回転に基づいてエ
ンコーダパルスを発生するエンコーダと、前記シリンダ
の軸方向に移動することによって前記シリンダの周面を
スパイラル状に走査する走査ヘッドと、前記エンコーダ
パルスに基づいて作成された駆動パルスにより前記走査
ヘッドを移動させる走査ヘッド駆動手段とを備えた装置
であって、走査停止指示手段と、停止手段と、再開指示
手段と、パルス発生回路とを備えている。
【0012】走査停止手段は走査中に走査の停止を指示
する。停止手段は、走査の停止指示により、前記走査を
中断し、再走査開始時に前記走査ヘッドの移動速度が前
記シリンダの回転速度と同期するのに要する助走距離を
確保するために前記走査ヘッドを走査中の移動方向とは
反対の方向に移動させて停止させる。再開指示手段は前
記停止手段により中断された走査の再開を指示する。パ
ルス発生回路は、走査の再開指示により、回転する前記
シリンダが所定の角度位置に達したときから再走査を開
始するまで期間に発生する数のエンコーダパルスから、
移動開始位置から再走査開始位置まで走査ヘッドが移動
するのに必要な数の駆動パルスを発生させ、前記走査ヘ
ッドの移動速度を前記シリンダの回転速度に同期させ
【0013】
【作用】本発明では、円筒走査装置がシリンダを回転さ
せ、かつ走査ヘッドをシリンダの軸方向にシリンダの回
転に同期させて移動させ、シリンダの周面をスパイラル
状に走査する。この走査中に走査停止の指示があれば、
走査ヘッドによる走査は中断され、走査ヘッドは、再走
査開始に備えて走査中の移動方向とは反対方向に助走距
離だけ離れた位置に戻って停止する。この助走距離は、
走査開始時に走査ヘッドの移動速度がシリンダの回転速
度と同期するのに要する距離である。続いて、走査再開
指示により、走査ヘッドを加速制御し、再走査開始位置
で走査ヘッドの移動速度をシリンダの回転速度に同期さ
せ、走査を再開させる。走査ヘッドの加速制御は、駆動
パルスによって行われるが、この駆動パルスは、シリン
ダの回転により発生するエンコーダパルスに基づいて作
成される。そして、この駆動パルスによって駆動される
走査ヘッドが助走距離だけ移動したとき、走査ヘッドの
移動速度はシリンダの回転速度に同期しており、この状
態で走査を再開する。このように、エンコーダパルスに
基づいて走査ヘッドの移動速度制御及び走査再開のタイ
ミングの決定の両方が行われることになるので、走査ヘ
ッドが助走距離だけ移動し、走査を開始する時点では、
走査ヘッドの移動速度は必ずシリンダの回転速度に同期
している。た、シリンダの回転により発生するエンコー
ダパルスに基づいて駆動パルスを発生し、これにより走
査ヘッドを駆動するので、シリンダの回転速度に応じた
駆動パルスで走査ヘッドが駆動されることになり、助走
距離は常に一定になる。このため、シリンダの回転速度
に応じて助走距離を調整する等の制御が不要になる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例を採用した画像入力
装置の外観斜視図を示している。図において、画像入力
装置1は、コントロールユニット2と、コントロールユ
ニット2上に載置されたスキャナユニット3とから構成
されている。コントロールユニット2には、スキャナユ
ニット3を制御するための種々の回路(図2)が含まれ
ている。スキャナユニット3は、その上面に開閉自在な
蓋4とキーボード5と表示部6とが配置されている。キ
ーボード5はスキャン開始キー、原稿シリンダ7や読み
取りヘッド8を移動させるためのカーソルキー及びトリ
ミング開始及び終了位置を入力するためのトリミングキ
ーを含んでいる。蓋4に対向する内部には、原稿シリン
ダ7と、原稿シリンダ7の軸方向に移動自在な読み取り
ヘッド8とが配置されている。原稿シリンダ7は透明樹
脂製であり、その周面に原稿が貼り付けられる。読み取
りヘッド8は、原稿からの光を電気信号に変換する光電
子倍増管を備えている。原稿シリンダ7の内部には光源
(図示せず)が配置されており、光源から原稿シリンダ
7を介して読み取りヘッド8に光が入射される。読み取
りヘッド8は入射光に応じて画像を読み取る。このデス
クトップスキャナは副走査方向の分解能(解像度)が1
00〜2500LPIであり、スパイラル状に連続して
原稿を走査し得る。
【0015】図2に、画像入力装置の制御ブロック図を
示す。原稿シリンダ7は、エンコーダ11付きのシリン
ダモータ10により駆動される。また、読み取りヘッド
8は、エンコーダ13付きのヘッドモータ12によりね
じ軸14を介して前記軸方向(P方向)に駆動される。
エンコーダ11の出力信号は、シリンダ7の回転に同期
して出力される信号であり、波形整形回路15に入力さ
れ矩形波パルスPU1に整形され、ループカウンタ23
に与えられる。
【0016】ループカウンタ23は、矩形波パルス信号
PU1のパルス数をカウントするもので、シリンダ7が
1回転する間に1パルス発生する基準パルス信号PU1
R、基準パルス信号PU1Rによりリセットされるパル
ス数のカウント値CT及び矩形波パルス信号PU1その
ものを出力する。これら3つの信号PU1,PU1R及
びCTは入力インターフェイス22に、また、このうち
2つの信号PU1及びCTは出力禁止回路16に、2つ
の信号PU1及びPU1Rはトリミング回路31に出力
される。
【0017】出力禁止回路16は、矩形波パルスPU1
をパルス発生回路17に出力するか、または、出力しな
いかを選択する。出力禁止回路16は、図3に示すよう
にRAM161、ゲート回路162,163及びスイッ
チ164から構成され、ゲート信号GAが「H」のとき
スイッチ164を閉じて矩形波パルス信号PU1をその
ままパルス発生回路17に出力し、逆にゲート信号GA
が「L」のときスイッチ164を開いて矩形波パルス信
号PU1の出力を禁止する。ゲート信号GAは、ヘッド
モータ12を駆動させるときに「H」、ヘッドモータ1
2を停止させるときに「L」となる信号で、バッファフ
ル信号FULLが「L」でかつトリガー信号TGが発生
したときに「H」となり、読み取りヘッド8の移動を停
止させる停止信号CLSが発生したときに「L」とな
る。
【0018】トリガー信号TGは、シリンダ7が1回転
する間に1パルス発生する信号であり、RAM161に
はトリガー信号TGを発生させるタイミング、すなわち
シリンダ7の回転方向の座標TGDを示すアドレスにデ
ータ「H」が格納されている。したがって、トリガー信
号TGは、シリンダ7の回転位置が座標TGDに位置し
たときのみ「H」となる。なお、トリガー信号TGは、
バッファフル信号FULLが「H」のとき、出力を禁止
するため、ゲート回路162が設けられ、ゲート回路1
62はバッファフル信号FULLが「L」のときにのみ
トリガー信号TGによってトリガー信号TGPを出力す
る。したがって、トリガー信号TGPが出力されるとゲ
ート信号GAは「H」となり、スイッチ164は閉じ矩
形波パルス信号PU1がパルス発生回路17に出力され
る。
【0019】出力禁止回路16の出力はパルス発生回路
17に与えられる。パルス発生回路17は、ヘッドモー
タ(周波数モータ)12の加速、減速及び定速の速度制
御を行う駆動パルスを生成する。加速制御は、入力され
る矩形波パルス信号PU1のパルス数が所定数に到達し
たときには定速制御となるように駆動パルスが生成され
る。したがって、矩形波パルス信号の周波数にかかわら
ず、原稿シリンダ7の回転開始から原稿シリンダ7が定
速になるまでの原稿シリンダ7の回転角は同じになる。
詳細については後述する。パルス発生回路17の出力は
モータドライバ18に与えられる。モータドライバ18
は、パルス発生回路17から発生する駆動パルスの周波
数に応じてヘッドモータ12の速度を制御する。これに
より、シリンダ7の回転速度と読み取りヘッド8の移動
速度とが同期する。つまり、ヘッドモータ12はシリン
ダモータ10に設けられたエンコーダ11の出力に応じ
て速度制御される。
【0020】エンコーダ13の出力信号は読み取りヘッ
ド8の移動に同期して出力される信号であり、波形整形
回路21で矩形波パルス信号PU2に波形整形され、入
力インターフェイス22に与えられる。入力インターフ
ェイス22には、ループカウンタ23及び入力部24の
出力が与えられる。入力部24は、トリミング領域の設
定や種々の走査指示に用いられるキーボード5を含んで
いる。さらに入力インターフェイス22にはバッファ2
5からのバッファフル信号FULLが入力されている。
【0021】入力インターフェイス22の出力はCPU
26に与えられる。CPU26は、コントロールユニッ
ト2における種々の制御を行う。CPU26にはROM
27及びRAM28が接続されている。ROM27内に
は、制御プログラムや解像度ごとの副走査方向の速度指
令値の情報等が格納されている。RAM28には、トリ
ミング開始位置Aの座標データ(x0 ,y0 ),トリミ
ング終了位置Bの座標データ(x1 ,y1 )が格納され
る。
【0022】CPU26の各種制御信号は、出力インタ
ーフェイス29に与えられる。出力インターフェイス2
9には、シリンダモータ10を駆動するためのモータド
ライバ30、ヘッドモータ12を駆動するためのモータ
ドライバ18、パルス発生回路17、出力禁止回路16
及びトリミング回路31がそれぞれ接続されている。読
み取りヘッド8で読み取られた画像データはトリミング
回路31に与えられる。トリミング回路31は、読み取
りヘッド8で得られたデータのうち、トリミング領域に
あるものだけバッファ25に出力する。具体的には、ト
リミング回路31での画像データの選択は、入力部24
において入力されたトリミング座標データ(x0
0 )、(x1 ,y1 )と、現在読み取りヘッド8によ
り走査されている座標位置(信号PU1,PU2,PU
1Rより)とを比較することによって、読み取りヘッド
8により読み取られた画像データがトリミング領域に含
まれているかどうか判断し、トリミング領域に含まれて
いる画像データのみバッファ25に出力する。ただし、
後述する走査一時停止時は、読み取りヘッド8の位置に
関係なく画像データの出力を禁止するように、禁止信号
DISがトリミング回路31に入力される。
【0023】バッファ25は、バッファの空き領域が少
なくなったときにバッファフル信号FULLを入力イン
ターフェイス22に出力するとともにデータ処理部9に
画像データ出力する。データ処理部9はパーソナルコン
ピュータやワークステーション等からなり、得られた画
像データに種々の画像処理や編集処理を施す。この画像
入力装置における読み取り走査中、データ処理部9にお
ける画像データの処理が、読み取りヘッド8の走査処理
に追いつかず、その結果バッファ25の空き容量が少な
くなると、バッファ25からはバッファフル信号FUL
Lが出力され、現在読み取り走査をしている走査線の走
査が終了すれば、読み取り動作は一旦中断される。この
とき、シリンダ7は継続して回転しているが、読み取り
ヘッド8は、走査中の移動とは反対の方向(矢印Q方
向)に移動して停止する。この停止位置は、読み取り再
開位置において読み取りヘッド8がシリンダ7の回転速
度に同期するように、加速するために必要な距離であ
る。
【0024】このような一時停止中、データ処理部9で
バッファ25に蓄えられた画像データの処理を継続して
行っているため、バッファ25の空き容量はしだいに多
くなり、バッファフル信号FULLは、「L」となっ
て、読み取りヘッド8により再び読み取り走査が可能な
状態になる。次に画像入力装置1の動作について図4に
示すフローチャート及び図5に示す読み取りヘッド8の
軌跡を示す図に基づいて説明する。
【0025】まず、ステップS1でCPU26内のレジ
スタやフラグのリセット、読み取りヘッド8やシリンダ
7の初期位置へのセット等の初期設定が行われる。ステ
ップS2では、トリミング領域を設定する。このトリミ
ング領域の設定では、たとえばキーボード5に設けられ
たカーソルキーによりシリンダ7及び読み取りヘッド8
を移動させ、トリミング開始位置A(図2参照)に読み
取りヘッド8を位置決めする。そこでトリミングキーを
押すことにより、トリミング開始座標(x0 ,y0 )が
設定される。同様にトリミング終了位置B(図2参照)
に読み取りヘッド8を位置決めし、そこでトリミングキ
ーを押すことによりトリミング終了座標(x1 ,y1
が設定される。設定されたトリミング領域のデータはR
AM28に記憶される。
【0026】ステップS3では、キーボード5に設けら
れたスキャン開始キーの操作を待つ。スキャン開始キー
が操作されるとステップS4に移行する。ステップS4
では、図6に示すように、トリミング開始位置AのX座
標データx0 と、ヘッドモータ12の助走に必要な副走
査方向の助走距離Mに対応する主走査方向の距離Lに相
当する矩形波パルス信号PU1の出力パルス数N1 とに
応じてトリガー信号TGの出力タイミングを示す座標デ
ータTGDをRAM161に設定する。基準位置から座
標データTGDに対応する位置のパルス数(基準パルス
信号PU1Rの発生位置からトリガ座標TGDまで回転
する間に発生する矩形波パルス信号PU1のパルス数)
をNとし、その設定は以下のようにして行う。
【0027】いま、主走査方向(回転方向)の周期が
G、シリンダ7の1回転当たり矩形波パルス信号PU1
のパルス数が「4000」であるとすると、 (N1 /4000)×G=H 但しHは読み取りヘッド8の助走に必要な時間である。
この式を満足するパルス数N1 を求め、トリミング開始
位置Aのx座標よりN1 パルスだけ前のシリンダ7の回
転位置でトリガー信号TGを発生させるようにする。こ
のためにパルス数Nを以下の演算により求める。
【0028】N=(4000+NA )−N1 但しNA はシリンダ7の基準回転位置を示すパルス信号
PU1R発生から、トリミング開始位置Aのx座標まで
に発生するパルス数である。この式により求めたパルス
数Nに相当するトリガー座標TGDがRAM161に格
納される。つまり、基準パルスPU1RからNパルス後
にトリガー信号TGを発し、読み取りヘッド8の加速を
開始させると、N1 パルス後に一定速度になり、トリミ
ング開始位置Aから次の走査線の走査が可能になる。
【0029】ステップS5では、シリンダモータ10及
びヘッドモータ12を駆動する。これにより、シリンダ
7にセットされた原稿の画像が読み取りヘッド8により
読み取られ、トリミング回路31に入力される。また、
矩形波パルス信号PU1によって、パルス発生回路17
により駆動パルスが生成され、これによりモータドライ
バ18を介してヘッドモータ12が駆動される。したが
って、シリンダ7の回転とヘッド8の移動とは常に同期
している。ステップS6では、1走査線の画像データを
読み取る。ステップS7では、画像データを一時的に記
憶するバッファ25が満杯になったか否かをバッファフ
ル信号FULLの「H」,「L」状態により判断する。
バッファフル信号FULLが「L」であり、バッファが
満杯ではないと判断した場合にはステップS8に移行す
る。ステップS8では、トリミング領域内の全ラインの
読み取りが終了したか否かを判断する。読み取りが終了
していない場合にはステップS6に戻り、読み取りが終
了している場合には処理を終了する。
【0030】たとえば図6において、2ライン目を走査
しているときにバッファ25が満杯になり、バッファフ
ル信号FULLが「H」に変化すると、ステップS7か
らステップS10に移行する。ステップS10では、出
力禁止回路16にバッファフル信号FULLを出力し、
現在走査している走査線(2ライン目)の読み取りが終
了すればヘッドモータ12は減速し、次走査線のトリミ
ング開始位置への助走に必要な副走査方向の助走距離M
を確保できるように読み取りヘッド8を逆走させて、停
止させる。これは、モータドライバ18に所定個数のパ
ルスを与えることによって行う。ステップS11では、
バッファ25から出力されるバッファフル信号FULL
が「L」になり、かつトリガー信号TGが出力されるの
を待つ。バッファ25に空き領域が生じた状態で、かつ
シリンダ7の回転位置が座標TGDに位置すると、RA
M161からトリガー信号TGが出力される。このトリ
ガー信号TGが出力されると、ステップS12に移行す
る。ステップS12ではヘッドモータ12を加速し、続
いて、N1 パルス後にヘッドモータ12は定速状態とな
りかつ次走査線(3ライン目)のトリミング開始位置の
X座標x0 から読み取りを開始する。
【0031】以上のフローチャートで示した動作を、図
2のブロック図及び図5のタイミングチャートを用いて
説明する。スキャン時においては、波形整形回路15か
ら1回転当たり4000個の矩形波パルス信号PU1が
出力される。そしてトリミング領域が設定されると、ト
リミング回路31が副走査トリミングスタート信号,主
走査トリミングスタート信号,パルス信号PU1,PU
2,バッファフル信号FULLにより副走査トリミング
信号及び主走査トリミング信号を生成し、これらの論理
積により読み取りヘッド8から出力された画像データの
うちトリミング領域に含まれる画像データのみバッファ
25に与える。
【0032】ここで副走査トリミング信号は、スキャン
中でありかつバッファフル信号FULL=「L」のとき
に副走査トリミングスタート信号が出力されるとイネー
ブル(=「H」)となる。また、通常主走査トリミング
信号を副走査ライン分カウントするとディスエーブル
(=「L」)になり、中断時には、主走査トリミング信
号の立ち下がり時にバッファフル信号FULL=「H」
のときにディスエーブル(=「L」)になる。なお、副
走査トリミングスタート信号は通常、トリミング開始位
置のY座標(y0 )で出力され、中断時には、中断した
走査線(S)の次の走査線(S+1)の開始座標YS+1
で出力される。
【0033】バッファ25への画像データの出力中にバ
ッファ25からのバッファフル信号FULLが「H」に
変化すると、その走査線における走査動作が終了した時
点で減速を開始し、続いて、読み取りヘッド8を助走距
離Mを確保できるように逆走させる。そして、バッファ
25がたとえば数ライン分を残して空き領域となり、バ
ッファフル信号FULLが「L」に変化し、トリガー信
号TGPが出力される。トリガー信号TGPが出力され
ると、ヘッドモータ12が回転駆動し、N1 パルス後に
読み取りヘッド8は所定の読み取りスピードとなり、そ
れとともに読み取りヘッド8は次走査線のトリミング開
始位置に到達する。そして副走査トリミング信号や主走
査トリミング信号がイネーブルになり、読み取られた画
像データが直ちにバッファ25に与えられる。
【0034】図7は読み取りヘッド8の位置と速度との
関係を示している。ここでは、A点から走査を開始し、
2ライン目l2 で走査を一旦中断し、助走距離Mが確保
できるように所定距離逆走した後に所定タイミングで読
み取りを開始すると、3ラインl3 の先頭位置に読み取
りヘッド8が到達する状態を示している。次に、走査中
断後、読み取り再開位置C(時刻T)で読み取りヘッド
8がシリンダ7の回転速度に同期する理由について説明
する。図9にパルス発生回路17の構成、図8にパルス
発生回路17により出力される信号波形をそれぞれ示
す。パルス発生回路17は、出力禁止回路16から出力
された矩形波パルス信号PU1を逓倍したクロック信号
CKを出力するPLL回路171と、そのクロック信号
CKに基づいてパルス発生パターンを期間により切り替
えパルス制御信号PGを出力するパルスパターン発生回
路172とにより構成される。
【0035】図8の(a)に示すように、走査中断中、
トリガー信号TGP1が発生し、パルス発生回路17に
矩形波パルス信号PU1が入力されるとクロック信号C
Kが発生し、クロック信号CKの最初の8パルス、次の
16パルスをそれぞれ4分周(加速期間1)、2分周し
(加速期間2)、それ以降は、そのまま(1分周)のパ
ルス信号(加速期間3)をパルス制御信号PGとして出
力する。したがって、時刻Tにおいて読み取りヘッド8
の移動速度は、シリンダ7の回転速度v1と同期した速
度になる。
【0036】図8の(b)の場合は、図8の(a)の場
合より、シリンダ7の回転速度v2が4/3(1.33
3)倍速い場合であり、(a)の場合とは、各パルス信
号の周波数が異なるのみであり、パルス発生パターンは
同様である。このように、トリガー信号TGPの発生時
刻(TGP1,TGP2)から読み取り再開時刻Tまで
に発生するパルス制御信号PGのパルス数は、(a),
(b)の場合、共に同じであり、したがってその期間に
移動する走査ヘッドの距離(M)は同じになる。
【0037】図10は、図8の(a),(b)の場合に
おける読み取りヘッド8の移動速度を示した図であり、
時刻Tにおいて読み取りヘッド8の速度は、(a)の場
合はシリンダの回転速度v1に相当する速度u1に、
(b)の場合はシリンダの回転速度v2に相当する速度
u2にまで加速される。したがって、シリンダ7の回転
速度が原稿の取付けによりアンバランスとなり、変動し
た場合でも、ヘッドモータ12の速度は、シリンダモー
タ10の回転速度に同期して加速される。これにより、
ヘッドモータの助走開始から助走終了までの助走距離M
は常に一定になる。つまり、シリンダモータの回転の変
動に応じて、助走開始から助走終了までの加速度が自動
的に変化し、たとえば矩形パルス信号PU1が低周波の
ときは徐々に加速し、高周波になるにつれて急速に加速
する。したがって、シリンダモータ10の回転がフィル
ムの取付け等により変動しても、確実に同期を図ること
ができる。
【0038】〔他の実施例〕 前記実施例では、画像入力装置であるデスクトップスキ
ャナに本発明を適用したが、本発明はスパイラル状に画
像を記録する画像出力装置にも適用可能である。この場
合は、データ処理部で処理されたデータを逐次バッファ
に蓄積し、そのバッファに蓄積されたデータに基づいて
ヘッドにより画像記録するもので、バッファに蓄積され
るデータが空、もしくは少なくなったときにシリンダの
回転が停止するように制御され、そのバッファにある程
度のデータが蓄積された状態でシリンダの回転を再開し
て画像記録を続行する。
【0039】
【発明の効果】本発明では、シリンダの回転に応じて発
生されるエンコーダパルスによって走査ヘッドの走査開
始位置までの移動速度の制御が行われ、また走査開始の
タイミングが決定されるので、走査中断から走査開始ま
での制御が簡単になる。また、走査ヘッドが走査開始位
置に到達した時点では、走査ヘッドの移動速度は必ずシ
リンダの回転速度と同期している。さらに、走査再開時
の助走距離はシリンダの回転速度に関わらず常に一定に
なり、シリンダの回転速度に応じて助走距離を調整する
等の作業が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した画像入力装置の外
観斜視図。
【図2】画像入力装置のブロック図。
【図3】出力禁止回路の構成を示す図。
【図4】画像入力装置の動作を示すフローチャート。
【図5】画像入力装置の信号を示すタイミングチャー
ト。
【図6】読み取りヘッドの軌跡を示す図。
【図7】読み取りヘッドの速度と位置との関係を示す
図。
【図8】パルス発生回路の信号波形を示すタイムチャー
ト。
【図9】パルス発生回路の構成を示す図。
【図10】読み取りヘッドの速度を示すグラフ。
【符号の説明】
1 画像入力装置 2 コントロールユニット 3 スキャナユニット 7 原稿シリンダ 8 読み取りヘッド 10 シリンダモータ 11 エンコーダ 16 出力禁止回路 17 パルス発生回路 161 RAM

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するシリンダと、 前記シリンダの回転に基づいてエンコーダパルスを発生
    するエンコーダと、 前記シリンダの軸方向に移動することによって前記シリ
    ンダの周面をスパイラル状に走査する走査ヘッドと、 前記エンコーダパルスに基づいて作成された駆動パルス
    により前記走査ヘッドを移動させる走査ヘッド駆動手段
    とを備えた円筒走査装置の走査ヘッド移動制御装置であ
    って、 走査中に走査の停止を指示する走査停止指示手段と、 走査の停止指示により、前記走査を中断し、再走査開始
    時に前記走査ヘッドの移動速度が前記シリンダの回転速
    度と同期するのに要する助走距離を確保するために前記
    走査ヘッドを走査中の移動方向とは反対の方向に移動さ
    せて停止させる停止手段と、 前記停止手段により中断された走査の再開を指示する再
    開指示手段と、 走査の再開指示により、回転する前記シリンダが所定の
    角度位置に達したときから再走査を開始するまで期間に
    発生する数のエンコーダパルスから、移動開始位置から
    再走査開始位置まで走査ヘッドが移動するのに必要な数
    の駆動パルスを発生させ、前記走査ヘッドの移動速度を
    前記シリンダの回転速度に同期させるパルス発生回路
    と、 を備えた円筒走査装置の走査ヘッド移動制御装置。
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