JP2008128189A - 燃料遮断弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料遮断弁10は、屈曲管32を通じてケーシング20の弁室20Sに燃料を導入する構成において、ケーシング20に屈曲管32を簡単な構成かつ確実に組み付けることができること。
【解決手段】燃料遮断弁10は、ケーシング20の弁室20Sにフロート機構60を収納しており、屈曲管32の導入開口34cを塞いだときに屈曲管32を通じて弁室20Sに燃料を導き入れて、フロート機構60を上昇させて接続通路45bを閉じる。屈曲管32は、ケーシング20の下部に斜め下方に向けて配置された連結管33と、導入開口34cを有する導入管34とを備え、これらを接続機構35および嵌合機構36で接続する。嵌合機構36は、接続部37に被接続部38を嵌合することにより連結する。被接続部38には、連結管33の先端を当接させて位置決めする導入管34の軸と非直交の段部38aが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
従来、シャフト、エキゾーストなどの配策、広い車両空間を確保するための燃料タンクとして、鞍型の燃料タンクが知られている(特許文献1)。すなわち、燃料タンクは、両側に配置され燃料を充填するスペースと、両スペースをアーチ状に接続する連結スペースとを備えた形状であり、中央の連結スペースの下方の凹んだスペースにプロペラシャフトやエキゾーストパイプが配置されている。こうした燃料タンクに、燃料タンクの満タン液位を規制する満タン規制弁(燃料遮断弁)を設置する場合には、満タン規制弁は、燃料タンクの高い位置の壁に装着し、弁室を形成するケーシングの下部に一体成形されかつ屈曲した導入管を設けている。満タン規制弁は、給油時に両側の燃料の充填スペース内の燃料液位が所定液位に達して導入管の開口を閉じたときにタンク内圧が上昇しフロートを上昇させて外部通路を閉じることにより作動する。しかし、特許文献1では、ケーシングの下部から導入管が一体成形されており、射出成形の際に、型抜きなどの関係で成型が複雑になるという問題があった。
特開2002−2314
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、屈曲管を通じてケーシングの弁室に燃料を導入する構成において、ケーシングに屈曲管を簡単な構成かつ確実に組み付けることができる燃料遮断弁を提供することを目的とする。
課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部通路とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記接続通路と燃料タンク内とを接続する弁室を形成するケーシング本体と、該ケーシング本体の下部に設けられ上記燃料タンクの燃料を導入する導入開口を有し該導入開口から上記弁室に導く屈曲管とを備えたケーシングと、
上記弁室に収納され該弁室内の燃料液位により浮力を増減して昇降しかつ上記接続通路を開閉する弁部を有するフロート機構と、
を備え、上記燃料液位が上記導入開口を塞ぐ燃料液位に達したときに燃料を上記屈曲管を通じて上記弁室へ導き、上記フロートを上昇させて接続通路を閉じるように構成され、
上記屈曲管は、該ケーシング本体の下部に鉛直方向に対して斜め下方に向けて配置され上記弁室に接続された連結管と、該連結管に接続され上記導入開口を有する導入管と、上記連結管と上記導入管とを接続する接続機構と、を備え、
上記接続機構は、上記連結管の外周端部に形成された接続部と、上記導入管の端部に形成され上記接続部に外嵌される被接続部とを有する嵌合機構と、上記連結管と上記被接続部とに形成され互いに係合することで上記連結管と上記被接続部とを連結する係合機構と、上記接続部の外周部と上記接続部の内周部との間に介在するシール部材とを備え、
上記嵌合機構は、上記被接続部に形成され上記接続部の先端の接続先端面を当接させて位置決めする位置決め段部を備え、上記接続先端面および上記位置決め段部を通る平面が上記導入管の軸と非直交であり、上記接続先端面と上記位置決め段部が平行になったときに係合機構が係合可能に構成されていること、を特徴とする。
本発明にかかる燃料遮断弁を用いた燃料タンクに燃料が供給され導入開口を塞ぐ燃料液位に達したときに、燃料タンク内のタンク内圧を高くし、該タンク内圧と弁室内との圧力差により、弁室内に流入した燃料によりフロート機構を上昇位置まで上昇することにより弁部で接続通路を閉じる。このとき、タンク内圧の上昇をセンサが感知するか、フィラーパイプ内の燃料が給油ガンに到達したことを検知することで、給油ガンの給油を停止するオートストップを働かせることができる。
また、屈曲管は、連結管と導入管とに分割して形成されているから、射出成形の際の成形型を簡単にすることができる。しかも、導入管の導入開口を下向きにして、被接続部を接続部に向けて挿入すれば、被接続部が接続部に嵌合するとともに、係合機構の係合により、導入管を連結管に簡単に接続することができる。このとき、接続部の接続先端面と被接続部の位置決め段部が当接する平面は、導入管の軸と非直交であるから、導入管を接続部に対して誤った向きに挿入したときに、係合機構が係合されない。したがって、導入管は、連結管に誤った向きで組み付けられることがなく、誤った向きの組付による満タン液位の設定不良が生じない。
本発明の好適な態様として、上記接続部の外周部は、接続先端部と、上記シール部材を保持するシール凹所と、上記接続先端部より外径の大きい接続拡径部とを、該接続部の先端側からケーシング本体側に向けて備え、上記被接続部は、該被接続部の先端が上記シール部材のシール面より外径が広がっている構成をとることができる。この構成により、被接続部が広がって形成されかつその先端側の内径がシール部材の外径よりも大きくなっているから、被接続部を接続部に挿入する際に被接続部の内壁でシール部材を強い力で擦らず、よってシール部材に傷を生じないのでシール性の低下を招かない。また、接続部の接続拡径部は、シール部材から被接続部の先端側の内壁と嵌合するまでの軸方向の距離を長くするから、被接続部が連結管に対して堅固に嵌合され、傾きやガタツキを低減できる。よって、導入管のガタツキによる導入開口の位置の変動がなくなり、安定した満タン液位を得ることができる。
また、他の態様として、上記被接続部が該被接続部の先端に向かうにしたがって徐々に拡径する構成とすることができる。さらに、上記被接続部は、上記シール部材を押圧してシールする同一外径の内壁を有する直管部と、該直管部から該被接続部の先端側へ向けて拡径した拡張管を備えている構成をとることができる。この構成により、直管部の内壁がシール部材を均一に押圧するから、シール性を低下させることがない。
さらに、本発明の好適な態様として、上記接続拡径部と上記シール凹所との間には、上記被接続部の内壁に接触しないように上記接続部の外周部の一部を小径にした環状凹所が形成されている構成をとることができる。接続部の接続拡径部は、シール部材からの軸方向の距離を長くする位置に設けられているが、接続先端部および接続拡径部と被接続部との嵌め合い寸法を小さくしても、環状凹所により被接続部の内壁との接触面積を小さくするから、被接続部を接続部に容易に嵌合することができ、また、接続拡径部と接続先端部とを連続して形成した場合に生じやすいヒケを防止することができる。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 燃料遮断弁10の概略構成
図1は本発明の一実施例にかかる燃料遮断弁10を搭載した自動車の燃料タンクを示す断面図である。図1において、燃料タンクFTは、車両の後方(タイヤハウジングの上方)から車両の前方のフロアの下側に向けて、つまり高い位置から下方へ傾斜した形状を有するものであり、後部の高い位置に配置したタンクスペースFTSaから前方のフロアの下方に配置されたタンクスペースFTSbを接続スペースFTScで接続している。図2は図1の燃料遮断弁10の付近を拡大した断面図である。燃料タンクFTは、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTbが形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断弁10がその下部を取付穴FTbに突入した状態にて取り付けられている。燃料遮断弁10は、給油時に燃料タンクFT内の燃料が所定液位FL1まで上昇したときにキャニスタへの流出を規制するとともにオートストップを機能させるものである。
(2) 燃料遮断弁10の各部の構成
燃料遮断弁10は、ケーシング20と、フロート機構60と、スプリング70とを主要な構成として備え、これらは、ポリエチレン、ポリアミドやポリアセタールなどの樹脂から形成されている。図3は燃料遮断弁10を分解した断面図である。ケーシング20は、ケーシング本体30と、ケース下支持体40と、ケース上蓋45と、蓋体50とを備えており、ケーシング本体30とケース上蓋45とにより囲まれたスペースが弁室20Sになっており、この弁室20Sにフロート機構60が収納されている。フロート機構60は、スプリング70に支持されている。
ケーシング本体30は、円筒形状の側壁部31と、側壁部31の下部に設けられた屈曲管32とにより形成されている。側壁部31の上部には、蓋体50に溶着するためのフランジ31aが形成されている。屈曲管32は、ケーシング本体30の下部に一体形成された弁室20Sに接続された連結管33と、連結管33に接続された導入管34と、連結管33と導入管34とを接続する接続機構35とを備えている。図4は屈曲管32の付近を拡大した断面図である。連結管33は、ケーシング本体30の下部に形成され徐々に縮径された縮径部33aと、縮径部33aの下部に形成された垂直部33bと、垂直部33bの下部に形成された傾斜部33cとを備えている。傾斜部33cは、垂直部33bから鉛直方向に対して斜め下方に向けて配置されている。導入管34は、管本体34aと、管本体34aから鉛直方向へ屈曲した屈曲管34bとを一体に形成しており、屈曲管34bの開口が導入開口34cになっている。導入開口34cは、燃料タンクFTの満タン液位を定める所定液位FL1(図2参照)に設定されている。
接続機構35は、連結管33と導入管34の端部を嵌合する嵌合機構36と、連結管33と導入管34とを係合する係合機構39とを備えている。嵌合機構36は、連結管33の外周端部に形成された接続部37と、導入管34の端部に形成され接続部37に外嵌される被接続部38とを有している。
図5は図4の接続機構35の付近を拡大した断面図である。接続部37は、接続先端部37aと、シール凹所37bと、環状凹所37cと、接続拡径部37dとを、先端の接続先端面37eから順次配置することにより構成されている。接続先端部37aのうちシール凹所37bから接続拡径部37d側の外周部および接続拡径部37dは、徐々に拡径されたテーパ面に形成されている。また、シール凹所37bは、Oリングからなるシール部材SPを保持している。環状凹所37cは、接続先端部37aと接続拡径部37dとの間に形成されている。また、接続拡径部37dは、接続先端部37aより大径かつテーパ状に形成されており、つまりその接続先端部37aの外径がD1、接続拡径部37dの外径がD2とすると、D2>D1になっている。被接続部38は、接続部37に嵌合されるように2段にわたって拡径されており、つまりその管本体34aとの間に位置決め段部38aおよび段差38bが形成されている。位置決め段部38aは、接続部37の接続先端面37eが当たることにより被接続部38の接続部37への挿入量を規制している。また、位置決め段部38aは、鉛直面上に配置されており、導入管34が傾斜して配置されていることから、導入管34の軸と非直交になっている。また、位置決め段部38aと段差38bとの間は直管部38cになっており、また、段差38bと被接続部38の先端との間は、徐々に外径が大きくなる拡張管38dになっている。直管部38cは、シール部材SPに均等な押圧力を加えるために同一の内径になっており、一方、拡張管38dは、接続部37への挿入性を考慮して、先端に向かうにしたがって徐々に外径を大きくしている。
図6は屈曲管32の係合機構39の付近を示す側面図である。図7は図6の7−7線に沿った断面図である。係合機構39は、連結管33の両側の外周壁に突設された係合爪39aと、被接続部38の端部から軸方向に突設され係合穴39cを有する係合片39bとを備えており、係合穴39cが係合爪39aに係合したときに被接続部38が接続部37からの抜止めをする。
導入管34を連結管33に接続するには、図4および図5に示すように、連結管33のシール凹所37bにシール部材SPを予めセットし、導入開口34cを下向きにして、被接続部38を接続部37に向けて挿入する。このとき、被接続部38の内壁がシール部材SPの外周部を通過し、接続拡径部37dに嵌合するとともに、係合穴39cが係合爪39aに係合し、連結管33の先端が位置決め段部38aに当たる。これにより、被接続部38が接続部37に嵌合するとともに、係合機構39が係合した状態にて、被接続部38の内壁でシール部材SPを押圧する。
図3に戻り、ケース下支持体40は、側壁部41と底壁部42とにより囲まれたカップ形状であり、ケーシング本体30の弁室20S内に収納されており、底壁部42でスプリング70を介してフロート機構60を支持している。側壁部41の上部には、径方向にフランジ41aが突設され、さらにフランジ41aの外周部から上方に向けて上接合部41bが形成されている。上接合部41bは、ケース下支持体40の上部開口をケース上蓋45で覆うように支持する。側壁部41は、ケーシング本体30との間であって弁室20Sの外周部の一部を、上昇気流でフロート機構60を上昇させないための通気路を形成している。
ケース上蓋45は、傘状の上蓋本体45aを備えており、その中央部が接続通路45bになっており、また、下部の開口周縁部がシール部45cになっている。また、接続通路45bの上部の開口周縁部が燃料を戻すための防壁45dになっている。さらに、上蓋本体45aの外周端は、保持端45eになっており、ケーシング本体30の嵌合部31bに嵌合するように形成されている。
蓋体50は、蓋本体51と、蓋本体51の中央から側方へ突出した管体部52と、蓋本体51の外周に形成されたフランジ53とを備え、これらを一体に形成している。管体部52内には、管通路52aが形成されており、この管通路52aの一端は、接続通路45bを通じて弁室20Sに接続され、他端はキャニスタ(図示省略)側に接続される。蓋本体51の下部の内周側には、ケーシング本体30のフランジ31aに溶着される内側溶着部51aが形成され、また、フランジ53の下端部には、燃料タンクFTのタンク上壁FTaに溶着される溶着部53aが形成されている。
図8はフロート機構60を分解した断面図である。フロート機構60は、フロート61と、フロート61の上部に配置されたアッパーフロート65とを備えている。フロート61は、下方に開放した浮力室61Sを有するフロート本体62と、フロート本体62の上部から突設されたアッパーフロート65を抜け止めするための鍔部63とを備えている。フロート61の中央上部には、弁部61aが突設されている。フロート本体62の下部外周には、ガイド突条62aが形成されている。ガイド突条62aは、フロート本体62の側壁に周方向に等間隔に8カ所、上下方向にリブ形状に突設されている。フロート61は、底壁部42と浮力室61Sの上面との間で掛け渡されたスプリング70(図3)により支持されている。
アッパーフロート65は、再開弁特性を改善するための弁であり、フロート61の上部に昇降可能に支持されており、円板65aの中央に、弁部61aで開閉される連通孔65bが形成されている。連通孔65bの下端は、シール部65cになっている。また、円板65aの外周下端には、鍔部63の外周部に係合する係合爪65dが突設されている。アッパーフロート65の上部には、ゴム製の弁体67が装着され、この弁体67がシール部45c(図3)に着離する。
(3) 燃料遮断弁10の動作
次に、燃料遮断弁10の動作について説明する。図1に示すように、給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、図2に示す屈曲管32を通じて弁室20S内に入り、弁室20Sから接続通路45b、管通路52aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、燃料タンクFT内の燃料液位が所定液位FL1に達すると、燃料は導入開口34cを塞ぐことにより、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。このタンク内圧の上昇をセンサが感知することで、給油ガンの給油を停止するオートストップを働かせる。この状態では、タンク内圧と弁室20S内の圧力との差圧が大きくなり、燃料が屈曲管32、連通孔42aを通じて、弁室20Sに流入する。そして、図9に示すように弁室20S内の燃料液位が高さh1に達すると、フロート61の浮力およびスプリング70の荷重による上方への力と、フロート61およびアッパーフロート65の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回ったときにフロート61とアッパーフロート65とが一体になって上昇して、弁体67がシール部45cに着座して接続通路45bを閉じる。これにより、燃料タンクFTへの給油の際等に、燃料タンクFTから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンクFT外へ流出するのを防止することができる。
一方、燃料タンクFTの燃料液位が低下して、弁室20S内の燃料が屈曲管32を通じて排出されると、フロート61は、その浮力を減少して下降するから、弁部61aがシール部65cから離座して連通孔65bを開ける。連通孔65bの連通によりアッパーフロート65の下方の圧力は、接続通路45bの付近とほぼ同じ圧力になることで、アッパーフロート65の閉弁する力が小さくなり、鍔部63が係合爪65dに係合することで、アッパーフロート65を引き下げ、弁体67がシール部45cから離れて、接続通路45bが開かれる。このように、連通孔65bの通路面積を接続通路45bの通路面積より小さく設定することで、アッパーフロート65は、小さな力で開弁する。こうしたアッパーフロート65による2段の弁構造により、再開弁特性の向上を促進するように機能する。
(4) 燃料遮断弁10の作用・効果
上記実施例にかかる燃料遮断弁10により、以下の作用効果を奏する。
(4)−1 屈曲管32は、連結管33と導入管34とに分割して形成したから、射出成形の際の成形型を簡単にすることができる。しかも、導入管34の導入開口34cを下向きにして、被接続部38を接続部37に向けて挿入すれば、被接続部38の内壁がシール部材SPの外周部を通過し、接続拡径部37dに嵌合するとともに、係合穴39cが係合爪39aに係合し、接続部37の接続先端面37eが位置決め段部38aに当たり、つまり、接続先端面37eと位置決め段部38aとが通る面が平行になったときに被接続部38が接続部37に嵌合するとともに、係合機構39が係合した状態にて、導入管34を連結管33に簡単に接続することができる。このとき、接続部37の接続先端面37eと被接続部38の位置決め段部38aが当接する平面は、導入管34の軸と非直交であるから、導入管34を接続部37に対して誤った向きに挿入したときに、係合穴39cが係合爪39aに係合する位置まで達しない。例えば、図10に示すように、導入管34が180゜回転し導入開口34cが上方に向いた位置で組み付けようとした場合には、接続部37の接続先端面37eが位置決め段部38aに当たったときに、係合穴39cが係合爪39aに係合することができない。したがって、導入管34は、接続部37に誤った向きで組み付けられることがなく、誤った向きの組付による満タン液位の設定不良が生じない。
(4)−2 図5に示すように、被接続部38の拡張管38dは、先端に向けて広がるように形成されているから、挿入作業性に優れ、また、直管部38cの内径がシール部材SPの外径よりも大きくなり、その距離も短いから、被接続部38を接続部37に挿入する際に被接続部38の内壁でゴム製のシール部材SPを強い力でかつ長い距離を擦らず、よってシール部材SPに傷を生じないのでシール性の低下を招かない。
(4)−3 被接続部38の直管部38cは、円筒形状であり、シール部材SPを均一に押圧することができ、つまり傾斜面で押さないから、優れたシール性を得ることができる。
(4)−4 接続部37の接続拡径部37dは、シール部材SPから被接続部38の先端側の内壁と嵌合するまでの軸方向の距離を長くするから、被接続部38が連結管33に対して堅固に嵌合され、傾きやガタツキを低減できる。よって、導入管34のガタツキによる導入開口34cの位置の変動がなくなり、安定した満タン液位を得ることができる。
(4)−5 接続部37の接続拡径部37dは、シール部材SPからの軸方向の距離を長くする位置に設けられているが、接続先端部37aと接続拡径部37dとの間には、環状凹所37cが形成されているから、接続先端部37aおよび接続拡径部37dと被接続部38との嵌め合い寸法を小さくしても、環状凹所37cにより被接続部38の内壁との接触面積が小さく、被接続部38を接続部37に容易に嵌合することができ、また、接続拡径部37dと接続先端部37aとを連続して形成した場合に生じやすいヒケを防止することができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。例えば、図11に示すように、接続機構35Bを構成する被接続部38Bは、管本体34Baに対して1段の段部38Baを形成し、その先端に向かうにしたがって徐々に拡径した形状とし、その金型の形状を簡単にしてもよい。
本発明の一実施例にかかる燃料遮断弁を搭載した自動車の燃料タンクを示す断面図である。 図1の燃料遮断弁の付近を拡大した断面図である。 燃料遮断弁を分解した断面図である。 図3の導入管路の付近を拡大した断面図である。 図4の接続機構の付近を拡大した断面図である。 導入管路の係合機構の付近を示す側面図である。 図6の7−7線に沿った断面図である。 フロート機構を分解した断面図である。 燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 導入管路の作用を説明する説明図である。 他の実施例にかかる接続機構を説明する説明図である。
符号の説明
10...燃料遮断弁
20...ケーシング
20S...弁室
30...ケーシング本体
31...側壁部
31a...フランジ
31b...嵌合部
32...屈曲管
33...連結管
33a...縮径部
33b...垂直部
33c...傾斜部
34...導入管
34a...管本体
34b...屈曲管
34c...導入開口
34Ba...管本体
35...接続機構
35B...接続機構
36...嵌合機構
37...接続部
37a...接続先端部
37b...シール凹所
37c...環状凹所
37d...接続拡径部
37e...接続先端面
38...被接続部
38B...被接続部
38a...位置決め段部
38b...段差
38c...直管部
38d...拡張管
38Ba...段部
39...係合機構
39a...係合爪
39b...係合片
39c...係合穴
40...ケース下支持体
41...側壁部
41a...フランジ
41b...上接合部
42...底壁部
42a...連通孔
45...ケース上蓋
45a...上蓋本体
45b...接続通路
45c...シール部
45d...防壁
45e...保持端
50...蓋体
51...蓋本体
51a...内側溶着部
52...管体部
52a...管通路
53...フランジ
53a...溶着部
60...フロート機構
61...フロート
61S...浮力室
61a...弁部
62...フロート本体
62a...ガイド突条
63...鍔部
65...アッパーフロート
65a...円板
65b...連通孔
65c...シール部
65d...係合爪
67...弁体
70...スプリング
SP...シール部材
FT...燃料タンク
FTa...タンク上壁
FTb...取付穴
FTSa...タンクスペース
FTSb...タンクスペース
FTSc...接続スペース

Claims (6)

  1. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、燃料タンク(FT)内と外部とを接続する接続通路(45b)を開閉することで燃料タンク(FT)と外部通路とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記接続通路(45b)と燃料タンク(FT)内とを接続する弁室(20S)を形成するケーシング本体(30)と、該ケーシング本体(30)の下部に設けられ上記燃料タンク(FT)の燃料を導入する導入開口(34c)を有し該導入開口(34c)から上記弁室(20S)に導く屈曲管(32)とを備えたケーシング(20)と、
    上記弁室(20S)に収納され該弁室(20S)内の燃料液位により浮力を増減して昇降しかつ上記接続通路(45b)を開閉する弁部を有するフロート機構(60)と、
    を備え、上記燃料液位が上記導入開口(34c)を塞ぐ燃料液位に達したときに燃料を上記屈曲管(32)を通じて上記弁室(20S)へ導き、上記フロート(61)を上昇させて接続通路(45b)を閉じるように構成され、
    上記屈曲管(32)は、該ケーシング本体(30)の下部に鉛直方向に対して斜め下方に向けて配置され上記弁室(20S)に接続された連結管(33)と、該連結管(33)に接続され上記導入開口(34c)を有する導入管(34)と、上記連結管(33)と上記導入管(34)とを接続する接続機構(35)と、を備え、
    上記接続機構(35)は、上記連結管(33)の外周端部に形成された接続部(37)と、上記導入管(34)の端部に形成され上記接続部(37)に外嵌される被接続部(38)とを有する嵌合機構(36)と、上記連結管(33)と上記被接続部(38)とに形成され互いに係合することで上記連結管(33)と上記被接続部(38)とを連結する係合機構(39)と、上記接続部(37)の外周部と上記接続部(37)の内周部との間に介在するシール部材(SP)とを備え、
    上記嵌合機構(36)は、上記被接続部(38)に形成され上記接続部(37)の先端の接続先端面(37e)を当接させて位置決めする位置決め段部(38a)を備え、上記接続先端面(37e)および上記位置決め段部(38a)を通る平面が上記導入管(34)の軸と非直交であり、上記接続先端面(37e)と上記位置決め段部(38a)が平行になったときに係合機構(39)が係合可能に構成されていること、
    を特徴とする燃料遮断弁。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記接続部(37)の外周部は、接続先端部(37a)と、上記シール部材(SP)を保持するシール凹所(37b)と、上記接続先端部(37a)より外径の大きい接続拡径部(37d)とを、該接続部(37)の先端側からケーシング本体(30)側に向けて備え、上記被接続部(38)は、該被接続部(38)の先端が上記シール部材(SP)のシール面より外径が広がっている燃料遮断弁。
    燃料遮断弁。
  3. 請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記被接続部(38)が該被接続部(38)の先端に向かうにしたがって徐々に拡径している燃料遮断弁。
  4. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記被接続部(38)は、上記シール部材(SP)を押圧してシールする同一外径の内壁を有する直管部(38c)と、該直管部(38c)から該被接続部(38)の先端側へ向けて拡径した拡張管(38d)を備えている燃料遮断弁。
  5. 請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記接続拡径部(37d)と上記シール凹所(37b)との間には、上記被接続部(38)の内壁に接触しないように上記接続部(37)の外周部の一部を小径にした環状凹所(37c)が形成されている燃料遮断弁。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の燃料遮断弁において、
    上記係合機構(39)は、上記接続部(37)に形成された係合爪(39a)と、上記被接続部(38)の端部に形成され上記係合爪(39a)に係合する係合穴(39c)とを備えている燃料遮断弁。
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