JP2008127775A - 歪調整冶具及び歪調整方法 - Google Patents

歪調整冶具及び歪調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】支持部材への取付位置のずれを従来よりも許容して取付けられる歪調整冶具を提供することを目的とする。
【解決手段】ベースプレート22の上面に沿って摺動可能な下沓30の摺動方向をガイドするガイド部14と、ベースプレート22の側面に設けられた雌螺子部44の直径よりも上下方向に対して直角方向の長さが長いと共に、直角方向の長さよりも上下方向の長さが長い切欠き12を有し、雌螺子部44に螺合可能な取付ボルト46によってベースプレート22の側面に締結される締結部16と、を歪調整冶具10が備えたことで、ベースプレート22の側面に異物Cが設けられて上方向へ取付位置がずれても、従来よりも上方向への取付位置のずれを許容してベースプレート22に取付けることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、橋脚等の下部構造物と橋桁等の上部構造物との間に設けられる支承に係るもので、上部構造物の変形等によって支承に生じる相対変位を除去するための歪調整冶具及び歪調整方法に関するものである。
一般に、橋梁を構築する場合、橋脚、橋台等の下部構造物と橋桁等の上部構造物との間に支承が設けられている。この支承は下部構造物の変形や上部構造物の変形に追従することで、下部構造物にできる限り影響を与えないようにしている。支承としては、弾性支承、ローラ支承等が知られており、弾性支承は、積層ゴム等の弾性体と、これを挟んで取付けられた上沓と下沓とから構成され、上沓は上部構造物に、下沓は下部構造物にそれぞれ取付けられている。このように、上部構造物と下部構造物との間に積層ゴム等の弾性体を介在させることにより衝撃的な力を緩和することができる。
しかし、積層ゴム等の弾性体を用いた弾性支承は、この上に設置される橋桁等の上部構造物の変形(例えば収縮等)により相対変位(剪断変形)を生じる場合があり、特に橋桁がコンクリートから成るものであると、橋桁連結後クリープ変形、乾燥収縮などの影響によって橋桁が収縮し、上沓が水平移動し、それに伴い弾性支承に剪断変形が生じて積層ゴム等の弾性体による機能が損なわれる虞がある。このような問題に対処するために、弾性支承の変形量が許容変形量を超えないように調整する方法として、弾性支承の構造を設計する際に剪断変形量を算定し、予め剪断変形量だけ弾性支承を逆に変形させて取り付けておく予備剪断型と、橋桁が移動した後に、その移動量によって生じた弾性支承の変形を現場において直接除去する後歪調整型とがある。
現場において剪断変形を除去する後歪調整型は、下部構造物の上面に設置されたベースプレート(支持部材)上に弾性支承を仮固定し、弾性支承の上部に設けた橋桁がコンクリートの乾燥収縮やクリープ等によって収縮することによって弾性支承に剪断変形が生じた場合、仮固定を解除して水平ジャッキ等を用いて弾性支承の下沓をベースプレートに沿って摺動させることによって剪断変形を除去し、溶接又は固定ボルトによりベースプレートと弾性支承とを本固定するものである(例えば特許文献1、2)。
特開平05−272115号公報 特開平06−272215号公報
ところで、図5に示すように、剪断変形した弾性支承104に後歪調整を行う場合には、弾性支承104の下沓118が摺動方向以外へ摺動するのを規制する歪調整冶具110をベースプレート102に取付けている。この歪調整冶具110は、丸穴112を有し、この丸穴112を挿通させた取付ボルト116をベースプレート102の雌螺子部114に螺合させることで、ベースプレート102に取付けられている。
一方、ベースプレート102上に配置される弾性支承104は、上部構造物(図示省略)を支持するため、ベースプレート102を下部構造物106に設置する際に、精度の高いレベル(高さ及び水平度)調整が要求されている。このため、ベースプレート102が設置される下部構造物106の上面には箱抜き部(凹部)が形成され、ベースプレート102のアンカー108等が設けられた据付面側を箱抜き部に挿入した状態でベースプレート102のレベル調整を行い、その後、箱抜き部にコンクリート(例えば、モルタル等)を注入してベースプレート102を下部構造物106に固定している。
しかしながら、このコンクリート注入時に、コンクリートを多く注入し過ぎると、ベースプレート102の側面にコンクリートが被さってしまい、歪調整冶具110をベースプレート102に取付けられなくなる問題があった。この問題を具体的に説明すると、コンクリートを多く注入し過ぎることで、ベースプレート102の側面下側に異物C(コンクリート余剰部)が形成されるため、歪調整冶具110はベースプレート102の所定の取付位置へ取付けようとしても異物Cが障害となり、所定の取付位置よりも上方に取付けることになる。この位置では、歪調整冶具110の丸穴112の中心軸L1と、ベースプレート102の雌螺子部114の中心軸L2とがずれた状態となり、取付ボルト116を丸穴112に挿通させて雌螺子部114に螺合させることができなくなる。このため、ベースプレート102と歪調整冶具110とが取付けられず、このような問題が生じた場合には、歪調整冶具110がベースプレート102の所定の取付位置に取付けられるように、異物Cを削り取る等の除去作業を実施する必要があった。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、支持部材への取付位置のずれを従来よりも許容して取付けられる歪調整冶具を提供することを目的とする。また、この歪調整冶具を用いた歪調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係る歪調整冶具は、支持部材の水平な摺動面に沿って摺動可能な摺動部材の摺動方向をガイドするガイド部と、前記支持部材の側面に設けられた螺合部の直径よりも上下方向に対して直角方向の長さが長いと共に、前記直角方向の長さよりも前記上下方向の長さが長い切欠き又は長穴を有し、前記螺合部に螺合可能な螺合部材によって前記支持部材の側面に締結される締結部と、を備えることを特徴としている。
次に、請求項1に記載の歪調整冶具の作用について説明する。
歪調整冶具の切欠き又は長穴は、上下方向の長さが直角方向の長さよりも長いため、従来の丸穴に比べて、支持部材への取付位置が上下方向にずれても切欠き又は長穴に螺合部材を挿通させて螺合部に螺合させることができる。従って、請求項1の歪調整冶具は、支持部材への取付位置が上下方向へずれても、従来よりも取付位置のずれを許容して支持部材に取付けることがきる。
また、歪調整冶具が切欠きのみを有する場合には、螺合部に螺合部材をある程度螺合させた状態で、螺合部と螺合部材との間に歪調整冶具の切欠きを挿入してから取付けることができる。このため、歪調整冶具の取付け作業が容易となり、取り外し作業の際には、螺合部材をある程度弛めた状態で歪調整冶具を取外せるため、歪調整冶具の取外し作業が容易となる。
本発明の請求項2に係る歪調整方法は、上部構造物と下部構造物との間に固定された支承が、前記上部構造物の変形によって相対変位させられた後で、前記支承の上部又は下部のどちらか一方の固定を解除し、解除した側を摺動させて前記支承の相対変位を除去する歪調整方法であって、前記上部構造物と前記支承との間又は下部構造物と前記支承との間のどちらか一方に設けられた支持部材の側面に雌螺子部が形成され、請求項1の歪調整冶具の切欠き又は長穴を挿通する前記雌螺子部に螺合可能な螺合部材と前記雌螺子部とによって前記歪調整冶具の締結部が前記支持部材の側面に締結される歪調整冶具取付工程と、前記歪調整冶具のガイド部によって摺動方向が決められた前記支承の上部又は下部を前記支持部材との固定から解除した後で、前記支承の相対変位を除去するように固定が解除された側を摺動させる歪調整工程と、を備えることを特徴としている。
次に、請求項2に記載の歪調整方法の作用について説明する。
まず、歪調整冶具取付工程では、螺合部材が歪調整冶具の切欠き又は長穴を挿通して支持部材の側面に形成された雌螺子部に螺合されて、歪調整冶具の締結部が支持部材の側面に取付けられる。これによって、支承の上部又は下部の摺動方向が歪調整冶具のガイド部によって決められる。
次に、歪調整工程では、支持部材と支承のガイド部によって摺動方向が決められた側の固定が解除される。そして、支承の相対変位を除去するように、固定が解除された側を摺動させる。これらの工程によって、支承の相対変位が除去される。
また、歪調整冶具の切欠き又は長穴は、上下方向の長さが直角方向の長さよりも長いため、従来の丸穴に比べて、支持部材への取付位置が上下方向にずれても切欠き又は長穴に螺合部材を挿通させて螺合部に螺合させることができる。従って、歪調整冶具は、支持部材への取付位置が上下方向へずれても、従来よりも取付位置のずれを許容して支持部材に取付けることがきる。また、歪調整冶具が切欠きのみを有する場合には、螺合部に螺合部材をある程度螺合させた状態で、螺合部と螺合部材との間に歪調整冶具の切欠きを挿入してから取付けることができる。このため、歪調整冶具の取付け作業が容易となり、取り外し作業の際には、螺合部材をある程度弛めた状態で歪調整冶具を取外せるため、歪調整冶具の取外し作業が容易となる。
本発明の歪調整冶具は、支持部材への取付位置が上下方向へずれても、従来よりも取付位置のずれを許容して支持部材に取付けることがきる。また、本発明の歪調整方法は、支承の相対変位を除去することができる。
[第1の実施形態]
(構成)次に、本発明の歪調整冶具を橋梁構造体に適用して、橋梁構造体の支承の歪調整を実施する第1の実施形態を図1乃至図4にしたがって説明する。本実施形態の橋梁構造体は、橋脚20の上に弾性支承26が設けられて、橋桁38を支えている。図1は本発明の歪調整冶具10を取付けた状態を橋脚20の上面から見た部分断面図である。図2は図1の弾性支承26を橋軸直角方向に沿って切断した断面を見た図である。図3(a)及び図3(b)は歪調整冶具10を夫々正面及び側面で見た図である。図4は、押出引戻装置の取付状態を橋軸直角方向から見た部分断面図である。また、これらの図面における橋軸方向(橋の長手方向)を矢印Xで示し、橋軸直角方向を矢印Yで示している。
図2に示されるように、橋脚20の上面には、ベースプレート22が設けられている。このベースプレート22は、橋脚20の上面に設けられた図示しない箱抜き部(凹部)にベースプレート22の据付け面側に固定された滑動防止部材24(本実施形態ではアンカーボルト)を挿入した状態で、レベル調整を行って、その後、箱抜き部にコンクリート(例えばモルタル等)を注入して、固定されている。
このベースプレート22の上面には、弾性支承26が設けられている。この弾性支承26は、平行に配置された板状の上沓28と下沓30との間に弾性体層32が挟まれて形成されている。この弾性体層32は、上沓28と平行に配置された内部鋼板34と、この内部鋼板34と交互に積層されるゴム層36とから形成されている。また、弾性体層32の外周は、ゴム層36と同種の外皮ゴムによって被覆されている。なお、本実施形態では、外皮ゴムとゴム層36とを同種のゴムとする構成としたが、この構成に限定される必要はなく、外皮ゴムとゴム層36とを異種のゴムとする構成としても良く、例えば、弾性支承26が屋外で使用される頻度が高いことを考慮して、外皮ゴムがゴム層36よりも耐候性に優れるゴムから形成される構成としても良いものとする。
なお、本実施形態では、内部鋼板34を四角形の板状とし、上沓28、下沓30もこれに合わせて四角形の板状としているが、弾性支承26の形状はこれに限定されず、例えば円柱状の板状であってもよいし、四角柱以外の多角柱状(例えば六角柱状)の板状であってもよい。
また、ベースプレート22と下沓30とは、螺合によって固定されている。本実施形態では、図示は省略するが、下沓30に設けられた貫通穴にボルトを挿通し、ベースプレート22に設けられた雌螺子部にボルトを螺合させてベースプレート22と下沓30とを固定している。なお、本実施形態では、ベースプレート22と下沓30とが螺合によって固定される構成としたが、この構成に限定される必要は無く、ベースプレート22と下沓30とが溶接によって固定される構成であっても良いものとする。
弾性支承26の上には、コンクリート製の橋桁38が設けられている。この橋桁38の下面と上沓28との間には、上部支持板40が設けられている。上部支持板40は、据付け面側に滑動防止部材42を備え、この滑動防止部材42が橋桁38に埋設されて固定されている。また、上部支持板40と上沓28とは、ベースプレート22と下沓30との固定と同様に螺合によって固定されている。本実施形態では、図示は省略するが、上沓28に設けられた貫通穴にボルトを挿通し、上部支持板40に設けられた雌螺子部にボルトを螺合させて上部支持板40と上沓28とを固定している。なお、本実施形態では、上部支持板40と上沓28とが螺合によって固定される構成としたが、この構成に限定される必要は無く、上部支持板40と上沓28とが溶接によって固定される構成であっても良いものとする。
また、ベースプレート22の橋軸直角方向の両側面には、雌螺子部44が橋軸方向に所定の間隔を開けて複数形成されている。橋桁38が変形した場合には、この雌螺子部44の中心軸L3に後述する歪調整冶具10の切欠き12を位置合わせしてから、取付ボルト46を切欠き12に挿通して雌螺子部44に螺合させて、歪調整冶具10の締結部16をベースプレート22に締結する。
図3(b)に示すように、歪調整冶具10は、断面がL字状に形成された部材であり、一片が下沓30をガイドするガイド部14、他片が複数の切欠き12を有する締結部16から構成されている。この切欠き12は、締結部16の端部16Aから屈曲部16Bに向かって延びている。また切欠き12は、切欠き12の延出方向が長手方向であり、長手方向と直角方向の長さが、雌螺子部44の直径よりも長くなる構成とされている。また、この切欠き12は、所定の間隔(雌螺子部44の配置間隔と同じ)を開けて複数形成されている。なお、本実施形態では、歪調整冶具10の断面をL字状としたが、L字状以外の形状であっても良いものとする。
また、ベースプレート22に歪調整冶具10を固定する際に、ガイド部14と下沓30との間にはスペーサー48が配置される。なお、このスペーサー48は、歪調整冶具10のガイド部14と下沓30との隙間を調整するものである。
図1及び図4に示すように、弾性支承26の橋軸方向の歪調整時には、ベースプレート22の橋軸方向の端部側に押出引戻装置50(例えば水平ジャッキ)が設けられる。この押出引戻装置50は、内側に円柱状のロッド52を有し、このロッド52を押出引戻装置50の軸方向の一端に設けられた開口から押出し及び引戻す機能を有する。また、この押出引戻装置50は、取付プレート54を介してベースプレート22に取付けることができる。この取付プレート54は、前述した押出引戻装置50の一端に設けられた押出引戻装置50の軸方向と直角方向に延びるプレートであり、ロッド52を挿通させることが可能な貫通孔を備えると共に、下端54Aから上端54Bへ延びる切欠き56を備えている。この切欠き56は、延在方向が長手方向であり、長手方向に対して直角方向に所定の間隔を開けて複数設けられている。
また、ベースプレート22には、この押出引戻装置50が取付プレート54を介して取付けられる橋軸方向の側面に所定の間隔(切欠き56の配置間隔と同じ)を開けて雌螺子部58が設けられている。この雌螺子部58の直径は、切欠き56の長手方向と直角方向の長さよりも小径とされている。固定ボルト60を切欠き56を挿通させて雌螺子部58に螺合させることで、押出引戻装置50は取付プレート54を介してベースプレート22に固定される。また、ロッド52の少なくとも一端部には雄螺子部52Bが形成されている。この雄螺子部52Bは、下沓30の側面に設けられた雄螺子部52Bに螺合可能な雌螺子部30Aに螺合される。
なお、押出引戻装置50は、ロッド52を押出し及び引戻すことが可能なため、ベースプレート22の橋軸方向の端部側のどちらに設けても良いものとする。この場合は、設ける側に応じてベースプレート22及び下沓30に各雌螺子を設ければ良く、あらかじめ両側に設けておいても良いものとする。
また、図1に示すように、本実施形態では、押出引戻装置50は2台設置としているが、相対変位した弾性支承26の下沓30を押出し及び引戻しできれば、何台配置しても良いものとする。
次に、この歪調整冶具10を用いた歪調整方法について説明する。
本実施形態の歪調整方法は、橋桁38が収縮(例えば乾燥収縮)した際に、この橋桁38の収縮に追従して上沓28が水平方向に移動し、弾性支承26が相対変位させられた後で、下沓30とベースプレート22の固定を解除して、下沓30をベースプレート22に沿って摺動させて弾性支承26の相対変位を除去する方法である。
まず、歪調整冶具取付工程を実施する。ベースプレート22の側面に設けられた雌螺子部44に歪調整冶具10の切欠き12を位置合わせした状態で、取付ボルト46を切欠き12に挿通させてから雌螺子部44と螺合させて、歪調整冶具10の締結部16をベースプレート22の側面に締結させる。このとき、ガイド部14によって下沓30の橋軸方向以外の摺動が規制される。そして、図4に示されるように、押出引戻装置50をベースプレート22の橋桁38の収縮方向(矢印S方向)側に、取付プレート54を介して固定し、ロッド52の雄螺子部52Bと下沓30の雌螺子部30Aとを螺合させて固定する。
次に、後歪調整工程を実施する。弾性支承26の下沓30をベースプレート22との螺合から解除する。その後で、押出引戻装置50のロッド52を引戻して下沓30を弾性支承26の相対変位を除去するように収縮方向に摺動させる。
そして、支承再固定工程を実施する。相対変位が除去された弾性支承26の下沓30をベースプレート22に再固定する。ベースプレート22と下沓30との再固定としては、下沓30の全周囲をベースプレート22に溶接して固定する手段と、予めベースプレート22に摺動後の下沓30の位置に合わせて雌螺子部を形成しておき、この雌螺子部とボルトとを用いて下沓30とベースプレート22とを固定する手段とがある。その後、押出引戻装置50及び歪調整冶具10の固定を解除して撤去する。
(作用)次に第1の実施形態の歪調整冶具10の作用効果及び歪調整方法の作用効果を説明する。歪調整冶具10の切欠き12は、橋梁構造体の上下方向が長手方向となるため、図2に示すように、ベースプレート22の側面下側に異物C(例えば、コンクリート余剰部)があり、取付位置が上方向にずれても切欠き12に取付ボルト46を挿通させて雌螺子部44に螺合させられる。従って、歪調整冶具10は、ベースプレート22に取付ける際に、異物Cによって取付位置が上方向へずれても、従来よりも取付位置のずれを許容して支持部材に取付けることがきる。
また、歪調整冶具10は、雌螺子部44に取付ボルト46をある程度螺合させた状態で、雌螺子部44と取付ボルト46との間に歪調整冶具10の切欠き12を挿入して取付けることができる。このため、歪調整冶具10の取付け作業が容易となり、取り外し作業の際には、取付ボルト46をある程度弛めた状態で歪調整冶具10を取外せるため、歪調整冶具10の取外し作業が容易となる。
そして、歪調整冶具取付工程、歪調整工程及び支承再固定工程によって、弾性支承26の相対変位が除去される。
[その他の実施形態]
第1の実施形態では、歪調整冶具10を橋梁構造体に適用する構成としたが、その他の構造体の何れに用いても良いものとする。
また、第1の実施形態では、歪調整冶具10の締結部16に切欠き12が設けられた構成としたが、この構成に限定される必要はなく、長穴、楕円穴等であっても良いものとする。
さらに、第1の実施形態では、ベースプレート22の側面に雌螺子部44を設ける構成としたが、この構成に限定される必要はなく、上部支持板40の側面に雌螺子部が形成されても良く、その場合には、上部支持板40に歪調整冶具10が設けられる。また、この場合の歪調整方法は、上沓28をガイド部14でガイドしつつ、上沓28と上部支持板40との固定を解除して、上沓28を弾性支承26の相対変位を除去するように摺動させる方法となる。
また、第1の実施形態では、ベースプレート22に雌螺子部44を設ける構成としたが、この構成に限定される必要はなく、ベースプレート22に雄螺子部を形成して、この雄螺子部に螺合可能な取付ナットを用いる構成としても良いものとする。
第1の実施形態の歪調整方法は、橋桁38が収縮した場合の弾性支承26の相対変位を除去する歪調整方法であったが、この構成に限定される必要は無く、弾性支承26の橋軸方向の相対変位の何れをも除去することができる。
また、第1の実施形態では、支承を弾性支承とする構成としたが、この構成に限定される必要はなく、例えば、ローラ支承等を用いる構成であっても良く、この場合にも第1の実施形態と同様の効果が得られる。
第1の実施形態に係る歪調整冶具を下部構造体に取付けた状態での下部構造体の上面を見た図である。 図1を橋軸直角方向に沿って切断した断面図である。 (a)歪調整冶具の正面図である。(b)図3(a)の歪調整冶具の側面図である。 押出引戻装置の取付状態を橋軸直角方向から見た部分断面図である。 従来の歪調整冶具を橋梁構造体に取付けた状態での橋軸直角方向に沿って切断した断面図である。
符号の説明
10 後歪調整冶具
12 切欠き
14 ガイド部
16 締結部
20 橋脚(下部構造物)
22 ベースプレート(支持部材)
26 弾性支承(支承)
28 上沓(摺動部材)
30 下沓(摺動部材)
38 橋桁(上部構造物)
40 上部支持板(支持部材)
44 雌螺子部(螺合部)
46 取付ボルト(螺合部材)

Claims (2)

  1. 支持部材の水平な摺動面に沿って摺動可能な摺動部材の摺動方向をガイドするガイド部と、
    前記支持部材の側面に設けられた螺合部の直径よりも上下方向に対して直角方向の長さが長いと共に、前記直角方向の長さよりも前記上下方向の長さが長い切欠き又は長穴を有し、前記螺合部に螺合可能な螺合部材によって前記支持部材の側面に締結される締結部と、
    を備えることを特徴とする歪調整冶具。
  2. 上部構造物と下部構造物との間に固定された支承が、前記上部構造物の変形によって相対変位させられた後で、前記支承の上部又は下部のどちらか一方の固定を解除し、解除した側を摺動させて前記支承の相対変位を除去する歪調整方法であって、
    前記上部構造物と前記支承との間又は下部構造物と前記支承との間のどちらか一方に設けられた支持部材の側面に雌螺子部が形成され、請求項1の歪調整冶具の切欠き又は長穴を挿通する前記雌螺子部に螺合可能な螺合部材と前記雌螺子部とによって前記歪調整冶具の締結部が前記支持部材の側面に締結される歪調整冶具取付工程と、
    前記歪調整冶具のガイド部によって摺動方向が決められた前記支承の上部又は下部を前記支持部材との固定から解除した後で、前記支承の相対変位を除去するように固定が解除された側を摺動させる歪調整工程と、
    を備えることを特徴とする歪調整方法。


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