JP2008126455A - プリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、短尺の清掃シートを用いても、表面コート材のカス、紙粉、塵芥等の除去を確実に行うために必要な相当量の搬送を行うことができるプリンタを提供することを課題とする。
【解決手段】清掃ボタン21によって清掃動作が指示されると、搬送制御部18は、プラテンローラ11を正逆回転させることで清掃シートを往復動させる。また、清掃シートに間隔をおいて設けられているタイミングマークを検出するラベル検出センサ17を有し、搬送制御部18は、ラベル検出センサ17によってタイミングマーク32a、32bのいずれかが検出されると、清掃シートの搬送方向を反転させる。
【選択図】 図1
【解決手段】清掃ボタン21によって清掃動作が指示されると、搬送制御部18は、プラテンローラ11を正逆回転させることで清掃シートを往復動させる。また、清掃シートに間隔をおいて設けられているタイミングマークを検出するラベル検出センサ17を有し、搬送制御部18は、ラベル検出センサ17によってタイミングマーク32a、32bのいずれかが検出されると、清掃シートの搬送方向を反転させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、サーマルヘッドとプラテンローラとで被印字媒体を挟持搬送して印字を施すプリンタに関し、特にサーマルヘッドとプラテンローラとで清掃シートを挟持搬送してクリーニングを行うプリンタに関する。
サーマルヘッドとプラテンローラとで被印字媒体を挟持搬送して印字を施すプリンタでは、インクリボンや被印字媒体の表面に施されている表面コート材のカス、被印字媒体の紙粉、塵芥等がサーマルヘッドや被印字媒体の供給路に付着することで、印字品質の劣化が生じることが知られており、サーマルヘッドや被印字媒体の供給路の定期的なクリーニングが必要である。
サーマルヘッドや被印字媒体の供給路が入り組んでおり、クリーニングを手作業で行う場合には、作業に手間がかかると共に、表面コート材のカス、紙粉、塵芥等の除去を確実に行うことが困難であるため、クリーニングリボン等の清掃用帯状体をプリンタにセットして、清掃用帯状体を搬送することで自動的にクリーニングを行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来技術では、表面コート材のカス、紙粉、塵芥等の除去を確実に行うために、相当量の清掃用帯状体を搬送する必要があるため、長尺な清掃用帯状体を用いることになり、清掃用帯状体を取り扱うためのカートリッジ等の特別な機構を設けなければならず、クリーニングコストが高くなってしまうという問題点があった。
本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、短尺の清掃シートを用いても、表面コート材のカス、紙粉、塵芥等の除去を確実に行うために必要な相当量の搬送を行うことができるプリンタを提供する点にある。
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、プラテンローラの回転によって清掃シートを搬送してクリーニングを行うプリンタであって、清掃動作を指示する清掃動作指示手段と、前記清掃動作指示手段によって清掃動作が指示されると、前記プラテンローラを正逆回転させることで前記清掃シートを往復動させる搬送制御手段とを具備することを特徴とするプリンタに存する。
また請求項2記載の発明の要旨は、前記清掃動作指示手段は、本体カバーを開くことで操作することができる筐体内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のプリンタに存する。
また請求項3記載の発明の要旨は、前記搬送制御手段は、前記清掃シートを所定回数往復動させた後、前記清掃シートを排出させることを特徴とする請求項1又は2記載のプリンタに存する。
また請求項4記載の発明の要旨は、前記清掃シートに間隔をおいて設けられている第1のタイミングマークおよび第2のタイミングマークを検出するタイミングマーク検出手段を具備し、前記搬送制御手段は、前記タイミングマーク検出手段によって前記第1のタイミングマークもしくは前記第2のタイミングマークが検出されると、前記清掃シートの搬送方向を反転させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプリンタに存する。
請求項1記載の発明の要旨は、プラテンローラの回転によって清掃シートを搬送してクリーニングを行うプリンタであって、清掃動作を指示する清掃動作指示手段と、前記清掃動作指示手段によって清掃動作が指示されると、前記プラテンローラを正逆回転させることで前記清掃シートを往復動させる搬送制御手段とを具備することを特徴とするプリンタに存する。
また請求項2記載の発明の要旨は、前記清掃動作指示手段は、本体カバーを開くことで操作することができる筐体内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のプリンタに存する。
また請求項3記載の発明の要旨は、前記搬送制御手段は、前記清掃シートを所定回数往復動させた後、前記清掃シートを排出させることを特徴とする請求項1又は2記載のプリンタに存する。
また請求項4記載の発明の要旨は、前記清掃シートに間隔をおいて設けられている第1のタイミングマークおよび第2のタイミングマークを検出するタイミングマーク検出手段を具備し、前記搬送制御手段は、前記タイミングマーク検出手段によって前記第1のタイミングマークもしくは前記第2のタイミングマークが検出されると、前記清掃シートの搬送方向を反転させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプリンタに存する。
本発明のプリンタは、清掃動作指示手段によって清掃動作が指示されると、プラテンローラを正逆回転させることで清掃シートを往復動させるように構成することにより、短尺の清掃シートを用いても、往復動によって清掃シートの搬送量を増加させることができるため、表面コート材のカス、紙粉、塵芥等の除去を確実に行うために必要な相当量の搬送を行うことができ、清掃シートを取り扱うための特別な機構を設ける必要がないため、クリーニングコストを軽減させることができるという効果を奏する。
さらに、本発明のプリンタは、本体カバーを開くことで操作することができる筐体内に清掃動作指示手段を配置するように構成することにより、印字動作中に誤って清掃動作指示手段が操作されることなく、本体カバーを開いて清掃シートをセットした後に、すぐ清掃動作指示手段を操作することができ、作業効率が向上するという効果を奏する。
さらに、本発明のプリンタは、清掃シートを所定回数往復動させた後、清掃シートを排出させるように構成することにより、清掃終了後、清掃シートを取り除く手間が省けるため、作業効率が向上するという効果を奏する。
さらに、本発明のプリンタは、清掃シートに間隔をおいて設けられている第1のタイミングマークおよび第2のタイミングマークを検出するタイミングマーク検出手段を有し、タイミングマーク検出手段によって第1のタイミングマークもしくは第2のタイミングマークが検出されると、清掃シートの搬送方向を反転させるように構成することにより、清掃シートに間隔をおいて設けられている第1のタイミングマークおよび第2のタイミングマークに基づいて、簡単な制御で清掃シートを往復動させることができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態の構成を示す構成図であり、図2は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態の構成を示す概略斜視図であり、図3は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態に清掃に用いられる清掃シートの構成を示す図であり、(a)は、表面図であり、(b)は、裏面図である。図4は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態に図3に示す清掃シートをセットした状態を示す概略斜視図である。
図1は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態の構成を示す構成図であり、図2は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態の構成を示す概略斜視図であり、図3は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態に清掃に用いられる清掃シートの構成を示す図であり、(a)は、表面図であり、(b)は、裏面図である。図4は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態に図3に示す清掃シートをセットした状態を示す概略斜視図である。
第1の実施の形態のプリンタ1は、図1および図2を参照すると、印字部として、プラテンローラ11と、発熱体がプラテンローラ11に対向する面に形成されているサーマルヘッド12とを有し、複数枚のラベル2が帯状台紙3に仮着されているラベル連続体等の被印字媒体4とインクリボン5とを重ねてプラテンローラ11とサーマルヘッド12との間に挟持し、サーマルヘッド12の発熱体を選択的に発熱させることにより、被印字媒体4(ラベル2)の印字面にインクリボン5からインクを転写させて所望の文字、バーコード等の印字を施すように構成されている。
被印字媒体4は、紙管等の筒状体6にロール状に巻き回された状態、すなわちロール紙7として供給部13に回転自在に支持され、案内ローラ14を介して供給部13からプラテンローラ11とサーマルヘッド12との間に供給される。また、インクリボン5は、リボン用紙供給軸15とリボン巻き取り軸16との間に架け渡され、リボン用紙供給軸15にロール状に巻き回された状態で支持されたインクリボン5は、プラテンローラ11とサーマルヘッド12との間に被印字媒体4と共に供給され、転写後のインクリボン5は、リボン巻き取り軸16によって巻き取られる。
供給部13と印字部との間の被印字媒体4の供給経路には、被印字媒体4の帯状台紙3に設けられているタイミングマークを検出するラベル検出センサ17が設けられている。ラベル検出センサ17の出力は、搬送制御部18に入力され、搬送制御部18は、ラベル検出センサ17の出力に基づいて、ラベル2の先端位置を認識することで、プラテンローラ11を回転駆動する搬送モータ19を制御して、被印字媒体4を搬送させながらサーマルヘッド12の発熱体を選択的に発熱させてラベル2に印字を施す。なお、被印字媒体4の帯状台紙3に設けられているタイミングマークは、仮着されているラベル2の先端位置の間隔で設けられており、帯状台紙3の裏面側に印刷されたアイマークと称される矩形状の黒色マークや、帯状台紙3に形成されたGAPホールと称される開口等が用いられる。また、搬送モータ19は、正逆回転可能で回転量を制御することができる、例えば、ステッピングモータ等を用いることができる。
また、図2を参照すると、搬送制御部18に清掃動作を指示する清掃動作指示手段である清掃ボタン21が設けられており、清掃ボタン21は、本体カバー20を開くことで、操作することができる筐体内に配置されている。
清掃ボタン21の操作によって行われる清掃動作は、図3に示す清掃シート30を用いて行われ、搬送モータ19の正回転および逆回転によって清掃シート30を往復動させることで、プラテンローラ11およびサーマルヘッド12や、被印字媒体4の供給経路を清掃する動作である。清掃シート30としては、例えば、ラッピングシートと称される表面に砥粒がコーティングされたシート(サーマルヘッド12に融着しているカス、例えばインクリボン5や被印字媒体4の表面に施されている表面コート材のカス等を削り取る)や、有機溶媒の一種であるヘキサン等からなる清掃液を浸透させることができる液体浸透性の高い紙材等のシート(プラテンローラ11や被印字媒体4の供給経路に付着している紙分等のカスを除去する)が用いられ、表面には、清掃シート30のプリンタ1へのセットを案内する案内表記31が、裏面には、ラベル検出センサ17によって検出されるタイミングマーク32a、32bがそれぞれ設けられている。
案内表記31は、ユーザが清掃シート30をプリンタ1にセット、すなわちプラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持させる際に、清掃シート30の表裏および方向を識別して、図4に示すように、裏面に設けられたタイミングマーク32a、32bがプリンタ1のラベル検出センサ17によって検出される正しいセットを案内する表記であり、第1の実施の形態では、プリンタ1の排出口側に位置させることを示す表記である「手前側」が清掃シート30の表面に設けられている。
タイミングマーク32a、32bは、案内表記31に基づいて清掃シート30がプリンタ1に正しくセットされた場合に、搬送に伴ってラベル検出センサ17によって検出される位置に設けられており、図3(b)を参照すると、タイミングマーク32aは、奥側端部に、タイミングマーク32bは、手前側から、プラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持される位置からラベル検出センサ17までの距離A(図1参照)よりも長い距離Bの位置にそれぞれ設けられている。なお、タイミングマーク32aは、必ずしも奥側端部に設ける必要はないが、後述するようにタイミングマーク32aとタイミングマーク32bとの間隔が清掃シート30の往復動のストロークとなるため、タイミングマーク32aとタイミングマーク32bとの間隔をできるだけ長くする方が好適である。
次に、第1の実施の形態における清掃動作について図5を参照して詳細に説明する。
図5は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態における清掃動作を説明するためのフローチャートであり、図6は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態における正常な清掃動作を説明するための説明図であり、図7は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態におけるエラー検出動作を説明するための説明図である。
図5は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態における清掃動作を説明するためのフローチャートであり、図6は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態における正常な清掃動作を説明するための説明図であり、図7は、本発明に係るプリンタの第1の実施の形態におけるエラー検出動作を説明するための説明図である。
清掃動作を行う場合には、図4に示すように、本体カバー20を開き、案内表記31を手前側(排出口側)且つ表面にして清掃シート30をプリンタ1にセット、すなわちプラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持させ、清掃ボタン21を操作する。
図5を参照すると、清掃ボタン21が操作されると、搬送制御部18は、変数t=1に設定すると共に(ステップA1)、搬送モータ19を制御することでプラテンローラ11を正回転、すなわちサーマルヘッド12との間に挟持した清掃シート30を排出する正方向に回転させ、清掃シート30を正方向に搬送し(ステップA2)、ラベル検出センサ17によるタイミングマーク32a、32bの検出を監視する(ステップA3)。
図6(a)に示すように、タイミングマーク32aとタイミングマーク32bとの間にラベル検出センサ17が位置するように清掃シート30がセットされている場合には、矢印で示すように、清掃シート30が正方向に搬送されると、ステップA3では、図6(b)に示すように、奥側端部に設けられているタイミングマーク32aがラベル検出センサ17によって検出される。
ステップA3でタイミングマーク32aが検出されると、搬送制御部18は、搬送モータ19を制御することでプラテンローラ11を逆回転、すなわちサーマルヘッド12との間に挟持した清掃シート30を筐体内に引き込む逆方向に回転させ、清掃シート30を逆方向に搬送し(ステップA4)、ラベル検出センサ17によるタイミングマーク32a、32bの検出を監視する(ステップA5)。なお、第1の実施の形態では、清掃シート30を、ステップA2で正方向に搬送した後に、ステップA4で逆方向に搬送するように構成したが、清掃シート30を逆方向に搬送した後に、正方向に搬送するようにしても良い。
図6(b)に示す状態から矢印で示す逆方向に清掃シート30が搬送されると、ステップA5では、図6(c)に示すように、手前側から、プラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持される位置からラベル検出センサ17までの距離Aよりも長い距離Bの位置に設けられているタイミングマーク32bがラベル検出センサ17によって検出される。
ステップA5でタイミングマーク32bが検出されると、搬送制御部18は、変数tをインクリメントし(ステップA6)、変数tが予め定められている所定数nに到達したか否かを判断し(ステップA7)、変数tが予め定められている所定数nに到達するまで、ステップA2〜ステップA6の動作を繰り返す。これにより、清掃シート30は、プラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持搬送され、タイミングマーク32aとタイミングマーク32bとの間隔のストロークで複数回往復動されることになり、清掃を効率的に行うことができる。
ステップA7で変数tが予め定められている所定数nに到達した場合には、搬送制御部18は、搬送モータ19を制御することで、プラテンローラ11を正回転させて清掃シート30を排出させ(ステップA8)、清掃シート30の排出後、搬送モータ19を制御することで、プラテンローラ11の回転を停止させ(ステップA9)、清掃動作終了をプリンタ1の表示部やスピーカ等を用いて報知し(ステップA10)、清掃動作を終了させる。
図7(a)に示すように、プラテンローラ11とラベル検出センサ17との間にタイミングマーク32aが位置するように清掃シート30がセットされた場合には、矢印で示すように、清掃シート30が正方向に搬送されると(ステップA2)、ステップA3では、清掃シート30が排出されてしまい、いつまで経ってもラベル検出センサ17によってタイミングマーク32a、32bが検出されることがない。そこで、搬送制御部18は、ステップA2における正方向の搬送量の所定長への到達を監視しており(ステップA11)、ステップA2における正方向の搬送量が所定長に到達すると、搬送モータ19を制御することで、プラテンローラ11の回転を停止させ(ステップA12)、清掃動作エラーをプリンタ1の表示部やスピーカ等を用いて報知し(ステップA13)、清掃動作を終了させる。
また、図7(b)に示すように、ラベル検出センサ17よりも奥側にタイミングマーク32bが位置するように清掃シート30がセットされた場合には、図7(c)に示すように、ステップA3でタイミングマーク32bが検出され、矢印で示すように、清掃シート30が逆方向に搬送されると(ステップA4)、ステップA5では、清掃シート30が引き込まれてしまい、いつまで経ってもラベル検出センサ17によってタイミングマーク32a、32bが検出されることがない。そこで、搬送制御部18は、ステップA4における逆方向の搬送量の所定長への到達を監視しており(ステップA14)、ステップA4における逆方向の搬送量が所定長に到達すると、搬送モータ19を制御することで、プラテンローラ11の回転を停止させ(ステップA12)、清掃動作エラーをプリンタ1の表示部やスピーカ等を用いて報知し(ステップA13)、清掃動作を終了させる。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明に係るプリンタの第2の実施の形態に清掃に用いられる清掃シートの構成を示す表面図であり、図9は、本発明に係るプリンタの第2の実施の形態に図8に示す清掃シートをセットした状態を示す概略斜視図であり、図10は、本発明に係るプリンタの第2の実施の形態における清掃動作を説明するためのフローチャートである。
図8は、本発明に係るプリンタの第2の実施の形態に清掃に用いられる清掃シートの構成を示す表面図であり、図9は、本発明に係るプリンタの第2の実施の形態に図8に示す清掃シートをセットした状態を示す概略斜視図であり、図10は、本発明に係るプリンタの第2の実施の形態における清掃動作を説明するためのフローチャートである。
第1の実施の形態では、清掃動作において、清掃シート30の裏面に設けられたタイミングマーク32a、32bをラベル検出センサ17によって検出することで、清掃シート30をプラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持搬送して複数回往復動させるように構成したが、第2の実施の形態では、図8に示すような、タイミングマーク32a、32bが設けられていない清掃シート40を用いて清掃動作を行う点が異なっている。
清掃シート40は、清掃シート30と同様に、例えば、ラッピングシートと称される表面に砥粒がコーティングされたシートや、有機溶媒の一種であるヘキサン等からなる清掃液を浸透させることができる液体浸透性の高い紙材等のシートが用いられ、表面の一端部側には、清掃シート40のプリンタ1へのセットを案内する案内表記41が設けられている。
案内表記41は、ユーザが清掃シート40をプリンタ1にセット、すなわちプラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持させる際に、プラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持させる箇所を案内する表記であり、第2の実施の形態では、プラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持させる箇所を示す表記である「挟持位置」が清掃シート40の表面に設けられている。
清掃動作を行う場合には、図9に示すように、本体カバー20を開き、清掃シート40がプリンタ1内に位置するように、案内表記41の箇所をプラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持させて清掃シート40をプリンタ1にセットし、清掃ボタン21を操作する。
図10を参照すると、清掃ボタン21が操作されると、搬送制御部18は、ラベル検出センサ17の動作を停止させ(ステップB1)、変数t=1に設定すると共に(ステップB2)、搬送モータ19を制御することでプラテンローラ11を正回転、すなわちサーマルヘッド12との間に挟持した清掃シート40を排出する正方向に回転させ、清掃シート40を正方向に所定長搬送する(ステップB3)。なお、ステップB3で清掃シート40を正方向に搬送する搬送量は、案内表記41を除く清掃シート40の長さCよりも短く設定されている。
次に、搬送制御部18は、搬送モータ19を制御することでプラテンローラ11を逆回転、すなわちサーマルヘッド12との間に挟持した清掃シート40を装置内に引き込む逆方向に回転させ、清掃シート40を逆方向に所定長搬送し(ステップB4)、変数tをインクリメントし(ステップB5)、変数tが予め定められている所定数nに到達したか否かを判断し(ステップB6)、変数tが予め定められている所定数nに到達するまで、ステップB3〜ステップB5の動作を繰り返す。これにより、清掃シート40は、プラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持搬送され、複数回往復動されることになり、清掃を効率的に行うことができる。なお、第2の実施の形態では、清掃シート40を、ステップB3で正方向に搬送した後に、ステップB4で逆方向に搬送するように構成したが、清掃シート40を逆方向に搬送した後に、正方向に搬送するようにしても良く、この場合には、清掃シート40がプリンタ1外に位置するように、案内表記41の箇所をプラテンローラ11とサーマルヘッド12とで挟持させて清掃シート40をプリンタ1にセットする。
ステップB6で変数tが予め定められている所定数nに到達した場合には、搬送制御部18は、搬送モータ19を制御することで、プラテンローラ11を正回転させて清掃シート40を排出させ(ステップB7)、清掃シート40の排出後、搬送モータ19を制御することで、プラテンローラ11の回転を停止させ(ステップB8)、清掃動作終了をプリンタ1の表示部やスピーカ等を用いて報知し(ステップB9)、清掃動作を終了させる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、清掃ボタン21によって清掃動作が指示されると、搬送制御部18は、プラテンローラ11を正逆回転させることで清掃シート30、40を往復動させるように構成することにより、短尺の清掃シート30、40を用いても、往復動によって清掃シート30、40の搬送量を増加させることができるため、表面コート材のカス、紙粉、塵芥等の除去を確実に行うために必要な相当量の搬送を行うことができ、清掃シートを取り扱うための特別な機構を設ける必要がないため、クリーニングコストを軽減させることができるという効果を奏する。
さらに、本実施の形態によれば、本体カバー20を開くことで操作することができる筐体内に清掃ボタン21を配置するように構成することにより、印字動作中に誤って清掃ボタン21が操作されることなく、本体カバー20を開いて清掃シート30、40をセットした後に、すぐ清掃ボタン21を操作することができ、作業効率が向上するという効果を奏する。
さらに、本実施の形態によれば、搬送制御部18は、清掃シート30、40を所定回数往復動させた後、清掃シート30、40を排出させるように構成することにより、清掃終了後、清掃シート30、40を取り除く手間が省けるため、作業効率が向上するという効果を奏する。
さらに、本実施の形態によれば、清掃シート30に間隔をおいて設けられているタイミングマーク32a、32bを検出するラベル検出センサ17を有し、搬送制御部18は、ラベル検出センサ17によってタイミングマーク32a、32bのいずれかが検出されると、清掃シート30の搬送方向を反転させるように構成することにより、清掃シート30に間隔をおいて設けられているタイミングマーク32a、32bに基づいて、簡単な制御で清掃シート30を往復動させることができるという効果を奏する。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
1 プリンタ
2 ラベル
3 帯状台紙
4 被印字媒体
5 インクリボン
6 筒状体
7 ロール紙
11 プラテンローラ
12 サーマルヘッド
13 供給部
14 案内ローラ
15 リボン用紙供給軸
16 リボン巻き取り軸
17 ラベル検出センサ
18 搬送制御部
19 搬送モータ
20 本体カバー
21 清掃ボタン
30、40 清掃シート
31、41 案内表記
32a、32b タイミングマーク
2 ラベル
3 帯状台紙
4 被印字媒体
5 インクリボン
6 筒状体
7 ロール紙
11 プラテンローラ
12 サーマルヘッド
13 供給部
14 案内ローラ
15 リボン用紙供給軸
16 リボン巻き取り軸
17 ラベル検出センサ
18 搬送制御部
19 搬送モータ
20 本体カバー
21 清掃ボタン
30、40 清掃シート
31、41 案内表記
32a、32b タイミングマーク
Claims (4)
- プラテンローラの回転によって清掃シートを搬送してクリーニングを行うプリンタであって、
清掃動作を指示する清掃動作指示手段と、
前記清掃動作指示手段によって清掃動作が指示されると、前記プラテンローラを正逆回転させることで前記清掃シートを往復動させる搬送制御手段とを具備することを特徴とするプリンタ。 - 前記清掃動作指示手段は、本体カバーを開くことで操作することができる筐体内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
- 前記搬送制御手段は、前記清掃シートを所定回数往復動させた後、前記清掃シートを排出させることを特徴とする請求項1又は2記載のプリンタ。
- 前記清掃シートに間隔をおいて設けられている第1のタイミングマークおよび第2のタイミングマークを検出するタイミングマーク検出手段を具備し、
前記搬送制御手段は、前記タイミングマーク検出手段によって前記第1のタイミングマークもしくは前記第2のタイミングマークが検出されると、前記清掃シートの搬送方向を反転させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプリンタ。
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---|---|---|---|
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