JP2008125187A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング損失を低減する。
【解決手段】DC−DCコンバータの平滑リアクトル13と並列に補助リアクトル14を接続するとともに、補助リアクトル14と直列に補助スイッチ15a,15bを接続し、平滑リアクトル13を流れる電流が主スイッチ11a,11bから平滑リアクトル13へ向かって流れている場合は、第1の主スイッチ11aをオンする時点より第1の所定時間前に補助スイッチ15aをオンし、電流の向きが逆の場合、第2の主スイッチ11bをオンする時点より第2の所定時間前に補助スイッチ15bをオンする。第1の所定時間は、少なくともダイオード12bのリカバリ電流に基づいて設定するとともに、第2の所定時間を少なくともダイオード12aのリカバリ電流に基づいて設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、DC−DCコンバータに関する。
従来、直列に接続された2つの主スイッチと、主スイッチ同士の接続点に一端が接続された平滑リアクトルとを備えたDC−DCコンバータが知られている(特許文献1参照)。このDC−DCコンバータでは、2つの主スイッチとそれぞれ並列にスナバコンデンサを設けることにより、主スイッチのスイッチング損失を低減している。
特開2004−129393号公報
しかしながら、上述した従来のDC−DCコンバータでは、スナバコンデンサを設ける必要があるため、レイアウト上の制約が大きく、結果的にDC−DCコンバータが大型化する大きな要因となるという問題があった。
本発明によるDC−DCコンバータは、直列に接続された第1および第2の2つの主スイッチと、第1および第2の主スイッチとそれぞれ並列に接続された第1および第2の2つのダイオードと、2つの主スイッチの接続点に一端が接続された平滑リアクトルとを備え、2つの主スイッチを交互にオン/オフさせるとともに、第1の主スイッチがオンしたときに、一方の端子に入力した電気エネルギーを平滑リアクトルに蓄え、第2の主スイッチがオンしたときに、平滑リアクトルに蓄えられた電気エネルギーを他方の端子から出力するDC−DCコンバータであって、平滑リアクトルと並列に接続される補助リアクトルと、補助リアクトルと直列に接続される補助スイッチと、平滑リアクトルを流れる電流が主スイッチから平滑リアクトルへ向かって流れている場合は、第1の主スイッチをオンする時点より第1の所定時間前に補助スイッチをオンし、平滑リアクトルを流れる電流が平滑リアクトルから主スイッチへ向かって流れている場合は、第2の主スイッチをオンする時点より第2の所定時間前に補助スイッチをオンする制御手段とを備え、第1の所定時間を少なくとも第2のダイオードのリカバリ電流に基づいて設定するとともに、第2の所定時間を少なくとも第1のダイオードのリカバリ電流に基づいて設定することを特徴とする。
本発明によるDC−DCコンバータによれば、主スイッチをスイッチングさせる際のスイッチング損失を低減させることができる。
図1は、一実施の形態におけるDC−DCコンバータの概略構成を示す回路図である。一実施の形態におけるDC−DCコンバータ10は、上主スイッチ11aおよび下主スイッチ11bと、上ダイオード12aおよび下ダイオード12bと、平滑用のリアクトル13と、補助リアクトル14と、上補助スイッチ15aおよび下補助スイッチ15bと、補助スイッチ15a,15とそれぞれ並列に接続されるダイオード16a,16bと、補助スイッチ15a,15とそれぞれ直列に接続されるダイオード17a,17bと、制御回路50とを備える。
上主スイッチ11aおよび下主スイッチ11bは、端子B−B間に直列に接続されており、上ダイオード12aおよび下ダイオード12bは、両主スイッチ11a,11bとそれぞれ並列に接続されている。両主スイッチ11a,11bの接続点20には、リアクトル13の一端が接続されている。補助リアクトル14は、リアクトル13と並列に接続されている。なお、補助リアクトル14のインダクタンスは、リアクトル13のインダクタンスよりも小さい。
補助スイッチ15aは、ダイオード17aを介して補助リアクトル14と直列に接続されている。ダイオード17aは、補助スイッチ15aから補助リアクトル14の方向に電流が流れる向きに設けられている。補助スイッチ15bは、ダイオード17bを介して補助リアクトル14と直列に接続されている。ダイオード17bは、補助リアクトル14から補助スイッチ15bの方向に電流が流れる向きに設けられている。
このDC−DCコンバータ10は、昇降圧コンバータであり、端子A−Aに印加された電圧を昇圧して端子B−B間から出力することができ、端子B−Bに印加された電圧を降圧して端子A−Aから出力することができる。上主スイッチ11aおよび下主スイッチ11bは、制御回路50によって、相補パルス幅変調(pulse width modulation:PWM)信号で駆動される。
次に、DC−DCコンバータ10の回路動作について説明する。図2は、上主スイッチ11aがオフ、かつ、下主スイッチ11bがオンの状態であって、リアクトル電流ILが主スイッチ11a,11bの接続点20から端子Aの方向に向かって流れている(IL>0)状態から、両スイッチオフの状態を経て、上主スイッチ11aがオン、かつ、下主スイッチ11bがオフの状態に移行する場合の各波形のタイミングを示すタイミングチャートである。
図2の(a)から(g)に示す波形はそれぞれ、スイッチ11a,11b,15aのオン/オフ状態、主スイッチ11a,11bの接続点20から端子Aの方向に流れる電流Ie、時間の名称、通電している素子、主スイッチ11aの両端電圧VSU、主スイッチ11bの両端電圧VSL、補助リアクトル14に流れる電流Irをそれぞれ示している。
下主スイッチ11bがオンの状態では、下ダイオード12bに電流が流れており、下主スイッチ11bは略零電圧、零電流でスイッチングされるため、スイッチング損失はほとんど発生しない。
一実施の形態におけるDC−DCコンバータでは、下主スイッチ11bをオフにした後、上主スイッチ11aをオンするタイミングより、所定時間前に、上補助スイッチ15aをオンにする。上補助スイッチ15aをオンにした時の補助リアクトル14の一端の電圧VSLは0(V)であり、他端の電圧は、端子A−A間の電圧VAである。このため、上補助スイッチ15aをオンにすると、補助リアクトル14には、図2の(g)に示すように、電流Irが流れる。
リアクトル13に流れるリアクトル電流ILは、リアクトルがあるため短時間で略一定であり、主スイッチ11a,11bの接続点20から端子Aの方向に流れる電流Ieは、Ie=IL−Irより、次第に減少して0に近づく(図2の(b)参照)。このとき、上主スイッチ11aをオンすれば、本来のリアクトル電流ILより電流Ieは小さいため、上主スイッチ11aのスイッチング損失を減少させることができる。
ここで、上補助スイッチ15aをオンにする所定時間前のタイミングを、補助リアクトル14に流れる電流Irがリアクトル電流ILと一致するまでに要する時間Tr1に設定すれば、Ie=0となった時に、上主スイッチ11aをオンすることができると考えられる。Tr1は、補助リアクトル14のインダクタンスLrと、リアクトル電流IL、および、A端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VAの計測値とに基づいて、次式(1)にて表される。
Tr1=Lr/VA・IL (1)
しかし、下主スイッチ11bをオフにした際に、下ダイオード12bに逆バイアス電圧が加わるため、下ダイオード12bから、接合点20の方向にリカバリ電流が流れる。すなわち、上主スイッチ11aをオンするタイミングより、所定時間Tr1だけ前に上補助スイッチ15aをオンにしても、リカバリ電流の影響で、上主スイッチ11aをオンする際のスイッチング損失を0にすることができない。
従って、一実施の形態におけるDC−DCコンバータでは、上主スイッチ11aをオンするタイミングに対して、上述した所定時間Tr1よりさらに所定時間Trcvry1前に、上補助スイッチ15aをオンにして、リカバリ電流の影響を除外する。所定時間Trcvry1は、ダイオード12bのリカバリ電流を流しきるために必要な時間である。
図3は、補助リアクトル14に流れる電流Irの変化を示す図である。上述したように、所定時間Tr1よりさらに所定時間Trcvry1長い間、上補助スイッチ15aをオンにする。ここで、所定時間Trcvry1の間に補助リアクトル14に流れる電流の変化量をΔIrとすると、所定時間Trcvry1の間に流れる電流の電荷qは、図3の面積30となる。すなわち、電荷qは、次式(2)にて表される。
q=ΔIr×Trcvry1/2 (2)
また、所定時間Trcvry1の間に補助リアクトル14に流れる電流の変化量ΔIrは、次式(3)にて表される。
ΔIr=VA/Lr・Trcvry1 (3)
式(2)および式(3)より、次式(4)が成立する。
q=(VA/Lr)・(Trcvry1 2/2) (4)
従って、式(4)より、所定時間Trcvry1は、次式(5)にて表される。
rcvry1=√(2・q・Lr/VA) (5)
式(5)において、電荷qを下ダイオード12bの蓄積電荷量に設定すれば、所定時間Trcvry1の間に、下ダイオード12bのリカバリ電流を流しきることができる。ここで、下ダイオード12bの蓄積電荷量は、下ダイオード12bの特性に応じて一義的に決まる値である。すなわち、ダイオード12bの特性に応じて定まる電荷量q、補助リアクトル14のインダクタンスLr、および、A端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VAに基づいて、上式(5)より、所定時間Trcvry1を求めることができる。
図2の(a)および(c)に示すように、上主スイッチ11aをオンするより、所定時間(Tr1+Trcvry)前に、上補助スイッチ15aをオンにすることにより、下ダイオード12bのリカバリ電流の影響を受けずに、上主スイッチ11aをオンする時のスイッチング損失をほぼ0にすることができる。
上主スイッチ11aをオン(下主スイッチ11bはオフ状態)にした後は、補助リアクトル14の一端の電圧VSLは、B端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VBとなり、他端の電圧は、A端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VAとなる。VB>VAであるから、上主スイッチ11aをオンすると、補助リアクトル14に流れる電流Irは少しずつ減少して0になる(図2の(g)参照)。補助リアクトル14に流れる電流Irが0になると、上補助スイッチ15aをオフにする。なお、上補助スイッチ15aは、オン/オフいずれの場合も、電流0の状態でスイッチングを行うので、スイッチング損失は発生しない。
図4は、上主スイッチ11aがオン、かつ、下主スイッチ11bがオフの状態であって、リアクトル電流ILが端子Aからリアクトル13に向かって流れている(IL<0)状態から、両スイッチオフの状態を経て、上主スイッチ11aがオフ、かつ、下主スイッチ11bがオンの状態に移行する場合の各波形のタイミングを示すタイミングチャートである。図4の(a)から(g)に示す波形は、それぞれ、図2の(a)から(g)に示す波形に対応している。
上主スイッチ11aがオンの状態では、上ダイオード12aに電流が流れており、上主スイッチ11aは略零電圧、零電流でスイッチングされるため、スイッチング損失はほとんど発生しない。
一実施の形態におけるDC−DCコンバータでは、下主スイッチ11bをオンする場合にも、下主スイッチ11bをオンするより所定時間前に、下補助スイッチ15bをオンにする。下補助スイッチ15bをオンにした時の補助リアクトル14の一端の電圧VSLは、B端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VBであり、他端の電圧はVAである。このため、下補助スイッチ15bをオンにすると、補助リアクトル14には、図4の(g)に示すように、電流Irが流れる。
リアクトル電流ILは、リアクトルがあるため短時間で略一定であり、主スイッチ11a,11bの接続点20から端子Aの方向に流れる電流Ie(Ie=IL−Ir)の絶対値は、次第に減少して0に近づく。このとき、下主スイッチ11bをオンすれば、本来のリアクトル電流ILの絶対値より電流Ieの絶対値は小さいため、下主スイッチ11bのスイッチング損失を減少させることができる。
ここで、下補助スイッチ15bをオンにする所定時間前のタイミングを、補助リアクトル14に流れる電流Irがリアクトル電流ILと一致するまでに要する時間Tr2に設定すれば、Ie=0となった時に、下主スイッチ11bをオンすることができると考えられる。Tr2は、リアクトル電流IL、A端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VA、および、B端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VBの計測値に基づいて、次式(6)にて表される。
Tr2=Lr/(VB−VA)・|IL| (6)
しかし、上主スイッチ11aをオフにした際に、上ダイオード12aに逆バイアス電圧が加わるため、上ダイオード12aからリカバリ電流が流れる。すなわち、下主スイッチ11bをオンするタイミングより、所定時間Tr2だけ前に下補助スイッチ15bをオンにしても、上ダイオード12aのリカバリ電流の影響で、下主スイッチ11bをオンする際のスイッチング損失を0にすることができない。
従って、一実施の形態におけるDC−DCコンバータでは、下主スイッチ11bをオンするタイミングに対して、上述した所定時間Tr2よりさらに所定時間Trcvry2前に、下補助スイッチ15bをオンにして、リカバリ電流の影響を除外する。所定時間Trcvry2は、上ダイオード12aのリカバリ電流を流しきるために必要な時間である。
ここで、所定時間Trcvry2の間に補助リアクトル14に流れる電流の変化量ΔIrは、上式(3)ではなく、次式(7)で表されるため、所定時間Trcvry2は、次式(8)で表される。
ΔIr=(VB−VA)/Lr・Trcvry2 (7)
rcvry2=√{2・q・Lr/(VB−VA)} (8)
式(8)において、電荷qを上ダイオード12aの蓄積電荷量に設定すれば、所定時間Trcvry2の間に上ダイオード12aのリカバリ電流を流しきることができる。上ダイオード12aの蓄積電荷量は、上ダイオード12aの特性に応じて一義的に決まる値なので、ダイオード12aの特性に応じて定まる電荷量q、補助リアクトル14のインダクタンスLr、A端子側およびB端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VA, VBに基づいて、上式(8)より、所定時間Trcvry2を求めることができる。
図4の(a)および(c)に示すように、下主スイッチ11bをオンするより、所定時間(Tr2+Trcvry2)前に、下補助スイッチ15bをオンにすることにより、リカバリ電流の影響を受けずに、下主スイッチ11bをオンする時のスイッチング損失をほぼ0にすることができる。
下主スイッチ11bをオンにした後は、補助リアクトル14の一端の電圧VSLは0となり、他端の電圧は、A端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VAとなる。従って、補助リアクトル14に流れる電流Irの絶対値は少しずつ減少して0になる(図2の(g)参照)。補助リアクトル14に流れる電流Irが0になると、下補助スイッチ15bをオフにする。なお、下補助スイッチ15bは、オン/オフいずれの場合も、電流0の状態でスイッチングを行うので、スイッチング損失は発生しない。
なお、以下の(i)および(ii)のケースでは、通常のハードスイッチングを行う。
(i)リアクトル電流IL>0で、上主スイッチ11aがオン、かつ、下主スイッチ11bがオフの状態から、両スイッチオフの状態を経て、上主スイッチ11aがオフ、かつ、下主スイッチ11bがオンの状態に移行する場合
(ii)リアクトル電流IL<0で、上主スイッチ11aがオフ、かつ、下主スイッチ11bがオンの状態から、両スイッチオフの状態を経て、上主スイッチ11aがオン、かつ、下主スイッチ11bがオフの状態に移行する場合
一実施の形態におけるDC−DCコンバータは、直列に接続された第1および第2の2つの主スイッチ11a,11bと、第1および第2の主スイッチとそれぞれ並列に接続された第1および第2の2つのダイオード12a,12bと、2つの主スイッチの接続点に一端が接続された平滑リアクトル13とを備え、2つの主スイッチ11a,11bを交互にオン/オフさせるとともに、第1の主スイッチ11aがオンしたときに、一方の端子に入力した電気エネルギーを平滑リアクトル13に蓄え、第2の主スイッチ11bがオンしたときに、平滑リアクトル13に蓄えられた電気エネルギーを他方の端子から出力するDC−DCコンバータであって、平滑リアクトル13と並列に接続される補助リアクトル14と、補助リアクトル14と直列に接続される補助スイッチ15a,15bと、平滑リアクトル13を流れる電流が主スイッチから平滑リアクトルへ向かって流れている場合は、第1の主スイッチ11aをオンする時点より第1の所定時間前に補助スイッチ15aをオンし、平滑リアクトル13を流れる電流が平滑リアクトルから主スイッチへ向かって流れている場合は、第2の主スイッチ11bをオンする時点より第2の所定時間前に補助スイッチ15bをオンする制御回路50とを備え、第1の所定時間を少なくとも第2のダイオード12bのリカバリ電流に基づいて設定するとともに、第2の所定時間を少なくとも第1のダイオード12aのリカバリ電流に基づいて設定する。
これにより、主スイッチ11a,11bがスイッチングするときに、主スイッチに流れている電流を減少させることができる。スイッチング損失は、スイッチに流れる電流に比例するため、スイッチング時の電流を減少させることにより、スイッチング損失を大幅に減少させることができ、低損失・高効率のDC−DCコンバータを構成することができる。また、主スイッチと並列にスナバコンデンサを設ける必要もないため、コストの低減が可能となり、また、レイアウトの制約もなくなるので、小型化を図ることができる。
特に、一実施の形態におけるDC−DCコンバータによれば、第1の所定時間を少なくとも第2のダイオード12bのリカバリ電流に基づいて設定するとともに、第2の所定時間を少なくとも第1のダイオード12aのリカバリ電流に基づいて設定するので、リカバリ電流の影響を排除して、主スイッチのスイッチング損失をさらに低減させることができる。
一実施の形態におけるDC−DCコンバータによれば、第1の所定時間を下記の式で表されるTr1とTrcvry1とを加算した時間とするので、第2のダイオード12bのリカバリ電流を流しきり、上主スイッチ11aに流れる電流をほぼ0にした状態で、上主スイッチ11aをオンさせることができる。
Tr1=Lr/VA・IL
rcvry1=√(2・q2・Lr/VA
また、一実施の形態におけるDC−DCコンバータによれば、第2の所定時間を下記の式で表されるTr2とTrcvry2とを加算した時間とするので、第1のダイオード12aのリカバリ電流を流しきり、下主スイッチ11bに流れる電流をほぼ0にした状態で、下主スイッチ11bをオンさせることができる。
Tr2=Lr/(VB−VA)・|IL
rcvry2=√{2・q・Lr/(VB−VA)}
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、上主スイッチ11aをオンする前に上補助スイッチ15aをオンにするための第1の所定時間を、上式(1)で定義したTr1に、式(5)で定義したTrcvry1を加算した時間としたが、少なくともTr1より長い時間に設定すれば、上主スイッチ11aに流れるリカバリ電流を低減させることができる。同様に、下主スイッチ11bをオンする前に下補助スイッチ15bをオンにするための第2の所定時間を、上式(6)で定義したTr2に、式(8)で定義したTrcvry2を加算した時間としたが、少なくともTr2より長い時間に設定すれば、下主スイッチ11bに流れるリカバリ電流を低減させることができる。
上述した一実施の形態では、ダイオード12bの蓄積電荷量q、補助リアクトル14のインダクタンスLr、および、A端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VAの計測値に基づいて、Trcvry1を算出するものとして説明したが、電圧VAとTrcvry1との対応関係を示すデータ(マップ)を実験等によって予め求めておき、このデータと電圧VAの計測値とに基づいて、Trcvry1を求めることもできる。また、ダイオード12aの蓄積電荷量q、補助リアクトル14のインダクタンスLr、A端子側およびB端子側のDC−DCコンバータ入出力電圧VA, VBの計測値に基づいて、所定時間Trcvry2を算出するものとして説明したが、(VB−VA)とTrcvry2との対応関係を示すデータ(マップ)を実験等によって予め求めておき、このデータと電圧VA, VBの計測値とに基づいて、Trcvry2を求めることもできる。この方法によれば、Trcvry1およびTrcvry2の演算負荷を低減させることができる。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、主スイッチ11a,11bが主スイッチを、ダイオード12a,12bが第1および第2のダイオードを、リアクトル13が平滑リアクトルを、補助リアクトル14が補助リアクトルを、補助スイッチ15a,15bが補助スイッチをそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
一実施の形態におけるDC−DCコンバータの概略構成を示す回路図 上主スイッチがオフ、かつ、下主スイッチがオンの状態であって、リアクトル電流が端子Aに向かって流れている状態から、上主スイッチがオン、かつ、下主スイッチがオフの状態に移行する場合の各波形のタイミングを示すタイミングチャート 補助リアクトルに流れる電流Irの変化を示す図 上主スイッチがオン、かつ、下主スイッチがオフの状態であって、リアクトル電流が端子Aからリアクトルに向かって流れている状態から、上主スイッチがオフ、下主スイッチがオンの状態に移行する場合の各波形のタイミングを示すタイミングチャート
符号の説明
10…DC−DCコンバータ、11a…上主スイッチ、11b…下主スイッチ、12a…上ダイオード、12b…下ダイオード、13…リアクトル、14…補助リアクトル、15a…上補助スイッチ、15b…下補助スイッチ、16a,16b…ダイオード

Claims (7)

  1. 直列に接続された第1および第2の2つの主スイッチと、前記第1および前記第2の主スイッチとそれぞれ並列に接続された第1および第2の2つのダイオードと、前記2つの主スイッチの接続点に一端が接続された平滑リアクトルとを備え、前記2つの主スイッチを交互にオン/オフさせるとともに、前記第1の主スイッチがオンしたときに、一方の端子に入力した電気エネルギーを前記平滑リアクトルに蓄え、前記第2の主スイッチがオンしたときに、前記平滑リアクトルに蓄えられた電気エネルギーを他方の端子から出力するDC−DCコンバータにおいて、
    前記平滑リアクトルと並列に接続される補助リアクトルと、
    前記補助リアクトルと直列に接続される補助スイッチと、
    前記平滑リアクトルを流れる電流が前記主スイッチから前記平滑リアクトルへ向かって流れている場合は、前記第1の主スイッチをオンする時点より第1の所定時間前に前記補助スイッチをオンし、前記平滑リアクトルを流れる電流が前記平滑リアクトルから前記主スイッチへ向かって流れている場合は、前記第2の主スイッチをオンする時点より第2の所定時間前に前記補助スイッチをオンする制御手段とを備え、
    前記第1の所定時間を少なくとも前記第2のダイオードのリカバリ電流に基づいて設定するとともに、前記第2の所定時間を少なくとも前記第1のダイオードのリカバリ電流に基づいて設定することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 請求項1に記載のDC−DCコンバータにおいて、
    前記補助リアクトルのインダクタンス値をLr、前記平滑リアクトルを流れるリアクトル電流をIL、前記一方の端子側の入出力電圧をVAとすると、前記第1の所定時間は、少なくとも次式で表される時間Tr1
    Tr1=Lr/VA・IL
    より長いことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  3. 請求項2に記載のDC−DCコンバータにおいて、
    前記第2のダイオードに蓄えられる電荷をq2とすると、前記第1の所定時間は、前記Tr1に、次式で表される時間Trcvry1
    rcvry1=√(2・q2・Lr/VA
    を加算した時間であることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のDC−DCコンバータにおいて、
    前記他方の端子側の入出力電圧をVBとすると、前記第2の所定時間は、少なくとも次式で表される時間Tr2
    Tr2=Lr/(VB−VA)・|IL
    より長いことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  5. 請求項4に記載のDC−DCコンバータにおいて、
    前記第1のダイオードに蓄えられる電荷をq1とすると、前記第2の所定時間は、前記Tr2に、次式で表される時間Trcvry2
    rcvry2=√{2・q1・Lr/(VB−VA)}
    を加算した時間であることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータにおいて、
    前記一方の端子に印加された電圧を昇圧して前記他方の端子から出力することができ、前記他方の端子に印加された電圧を降圧して前記一方の端子から出力することができる昇降圧DC−DCコンバータであることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータにおいて、
    前記2つの主スイッチは、前記制御手段によって相補パルス幅変調信号で駆動されることを特徴とするDC−DCコンバータ。
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