JP2006187086A - Dc/dcコンバータ - Google Patents
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Abstract
【課題】スナバコンデンサを不要として、レイアウト上の制約により大型化することがなく、動作が不安定になることもなく、また、コスト高を招かないDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】DC−DCコンバータにおいて、2つの主スイッチSU11a,SL11bの接続点に、補助リアクトルLr14と2つの補助スイッチSrU15a,SrL15bの各直列回路の一端を接続し、その反対側の直列回路の他端を平滑リアクトル13の他端に接続し、平滑リアクトル13を流れる電流が、主スイッチから平滑リアクトル13へ向かう場合、上主スイッチSU11aがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に上補助スイッチSrU15aを入れ、電流の向きが逆の場合、下主スイッチSL11bがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に下補助スイッチSrL15bを入れるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】DC−DCコンバータにおいて、2つの主スイッチSU11a,SL11bの接続点に、補助リアクトルLr14と2つの補助スイッチSrU15a,SrL15bの各直列回路の一端を接続し、その反対側の直列回路の他端を平滑リアクトル13の他端に接続し、平滑リアクトル13を流れる電流が、主スイッチから平滑リアクトル13へ向かう場合、上主スイッチSU11aがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に上補助スイッチSrU15aを入れ、電流の向きが逆の場合、下主スイッチSL11bがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に下補助スイッチSrL15bを入れるようにする。
【選択図】図1
Description
この発明は、DC−DCコンバータに関し、特に、略零電流でスイッチングすることができるDC/DCコンバータに関する。
従来、直列に接続された2つの主スイッチと、これら主スイッチ同士の接続点に一端が接続された平滑リアクトルとを備えたDC/DCコンバータが知られている(特許文献1参照)。
図4は、従来のDC/DCコンバータの概略構成を示す回路図である。図4に示すように、DC/DCコンバータ1は、端子B−B間に直列に接続された上主スイッチSU2aと下主スイッチSL2b、両主スイッチ2a,2bの各々に並列に接続された上ダイオードDU3aと下ダイオードDL3b及び上コンデンサCU4aと下コンデンサCL4bを有している。また、両主スイッチ2a,2b同士の接続点に一端が接続された平滑用のリアクトルL05、リアクトル5に並列に接続された補助リアクトルLr6及び上補助スイッチSrU7aと下補助スイッチSrL7bの一方、また、上補助スイッチ7aと下補助スイッチ7bの他端を、リアクトル5の他端に接続すると共に一方の端子Bに共通接続の端子A−Aを有している。
図4に示す従来のDC/DCコンバータ1における両主スイッチSU,SLの状態の変化は、次の4ケースに分類される。
(ケースA)リアクトル電流IL>0で、上主スイッチSU:ON(オン)、下主スイッチSL:OFF(オフ)から、両スイッチOFFを経て、上主スイッチSU:OFF、下主スイッチSL:ONに変化。
(ケースB)リアクトル電流IL>0で、上主スイッチSU:OFF、下主スイッチSL:ONから、両スイッチOFFを経て、上主スイッチSU:ON、下主スイッチSL:OFFに変化。
(ケースA)リアクトル電流IL>0で、上主スイッチSU:ON(オン)、下主スイッチSL:OFF(オフ)から、両スイッチOFFを経て、上主スイッチSU:OFF、下主スイッチSL:ONに変化。
(ケースB)リアクトル電流IL>0で、上主スイッチSU:OFF、下主スイッチSL:ONから、両スイッチOFFを経て、上主スイッチSU:ON、下主スイッチSL:OFFに変化。
(ケースC)リアクトル電流IL<0で、上主スイッチSU:ON、下主スイッチSL:OFFから、両スイッチOFFを経て、上主スイッチSU:OFF、下主スイッチSL:ONに変化。
(ケースD)リアクトル電流IL<0で、上主スイッチSU:OFF、下主スイッチSL:ONから、両スイッチOFFを経て、上主スイッチSU:ON、下主スイッチSL:OFFに変化。
(ケースD)リアクトル電流IL<0で、上主スイッチSU:OFF、下主スイッチSL:ONから、両スイッチOFFを経て、上主スイッチSU:ON、下主スイッチSL:OFFに変化。
上述したケースD(IL<0、SL:ON→SU:ON)におけるスイッチングの様子を、図5及び図6により説明する。
図5は、図4の主スイッチング素子及びその周辺部分を取り出し半導体素子をスイッチに置き換えて、ケースD状態のスイッチングの様子を説明する回路説明図である。図6は、図5のケースDにおける各波形のタイミングを示すタイミングチャートである。
図5は、図4の主スイッチング素子及びその周辺部分を取り出し半導体素子をスイッチに置き換えて、ケースD状態のスイッチングの様子を説明する回路説明図である。図6は、図5のケースDにおける各波形のタイミングを示すタイミングチャートである。
図5に示すように、ケースDにおいて、状態1→状態2に変化するとき、リアクトル電流ILが上下コンデンサCU,CLに半分ずつ流れ込み(図6、a,b参照)、下コンデンサCLは充電されるが、下主スイッチSLがOFFするときは略0Vであり、このとき、下主スイッチSLのスイッチング損失は非常に小さい。状態2´→状態3に変化するときについては、既に上流ダイオードDUに電流が流れており(図6、c参照)、上主スイッチSUがONしてもスイッチング損失は殆ど発生しない。
また、上述したケースB(IL>0、SL:ON→SU:ON)におけるスイッチングの様子を、図7及び図8により説明する。
図7は、図4の主スイッチング素子及びその周辺部分を取り出し半導体素子をスイッチに置き換えて、ケースB状態のスイッチングの様子を説明する回路説明図である。図8は、図7のケースBにおける各波形のタイミングを示すタイミングチャートである。
図7は、図4の主スイッチング素子及びその周辺部分を取り出し半導体素子をスイッチに置き換えて、ケースB状態のスイッチングの様子を説明する回路説明図である。図8は、図7のケースBにおける各波形のタイミングを示すタイミングチャートである。
図7に示すように、状態1→状態1´に変化するときは、補助スイッチをONにし補助リアクトル電流Irが増加し、状態1´→状態2に変化するとき、リアクトル電流IL<補助リアクトル電流Irで両主スイッチSU,SLがOFFすると、上下コンデンサに電流が流れ込み、下コンデンサCLは充電されるが、下主スイッチSLがOFFするときは略0Vであり、このとき、下主スイッチSLのスイッチング損失は非常に小さい。
状態2→状態3に変化するときについては、リアクトル電流IL<補助リアクトル電流Irのとき、上流ダイオードDUが導通し、上主スイッチSU=0V、その後、補助リアクトル電流Irが減ってきて、上主スイッチSUをONし、リアクトル電流IL>補助リアクトル電流Irになると上主スイッチSUに電流が流れ、零電圧スイッチングになり、上主スイッチSUのスイッチング損失は殆ど発生しない。
このケースBにおける動作は、補助スイッチをONとし、リアクトルLとキャパシタCを共振させることで、電流Ieを正から負にし、恰もケースDと同じ動作を上下主スイッチSU,SLに作り出していると見ることもできる。ケースAやケースCに関しても、上主スイッチSUから下主スイッチSLがONすることと、ONする補助スイッチが逆になるという違いのみで、原理的には上記と同じ理由により、この従来のDC/DCコンバータ1における主スイッチのスイッチング損失は非常に小さい。
このように、従来のDC/DCコンバータ1においては、素子のスイッチング損失を低減するため、ケースA及びケースDでのスイッチング時は、スナバコンデンサ(両コンデンサCU,CL)の充放電を利用し、ケースB及びケースCでは、スナバコンデンサと補助リアクトルLrの共振を利用するため、何れにおいてもスナバコンデンサが必要である。
特開2004−129393号公報
しかしながら、スナバコンデンサは、主スイッチから離して配置するとインダクタンスを持つため、主スイッチの直近に取り付ける必要があるので、レイアウト上の制約が大きく、結果的にDC/DCコンバータが大型化する大きな要因となる。また、スナバコンデンサを主スイッチの直近に配置すると、主スイッチのゲートを駆動する駆動回路が主スイッチから離れてしまうので、動作が不安定になることがある。更に、スナバコンデンサは、専用設計になってしまうのでコストが高くなるのが避けられない。
この発明の目的は、スナバコンデンサを不要として、レイアウト上の制約により大型化することがなく、動作が不安定になることもなく、また、コスト高を招かないDC−DCコンバータを提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係るDC−DCコンバータは、直列に接続された第1と第2の2つの主スイッチと、前記各主スイッチ同士の接続点に一端が接続された平滑リアクトルとを備え、前記各主スイッチを交互にオン/オフさせると共に、前記第1の主スイッチがオンしたときに、一方の端子に入力した電気エネルギを前記平滑リアクトルに蓄え、前記第2の主スイッチがオンしたときに、前記平滑リアクトルに蓄えられた電気エネルギを他方の端子から出力するDC−DCコンバータにおいて、前記平滑リアクトルの一端も接続されている前記2つの主スイッチの接続点に、補助リアクトルと2つの補助スイッチのそれぞれの直列回路の一端を接続し、その反対側の直列回路の他端を、前記平滑リアクトルの他端に接続し、前記平滑リアクトルを流れる電流が、前記主スイッチから前記平滑リアクトルへ向かって流れる場合は、前記第1の主スイッチがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に、前記補助スイッチを入れるようにし、また、前記平滑リアクトルを流れる電流が、前記平滑リアクトルから前記主スイッチへ向かって流れる場合は、前記第2の主スイッチがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に、前記補助スイッチを入れるようにしている。
この発明によれば、平滑リアクトルの一端も接続されている2つの主スイッチの接続点に、補助リアクトルと2つの補助スイッチのそれぞれの直列回路の一端を接続し、その反対側の直列回路の他端を、平滑リアクトルの他端に接続し、平滑リアクトルを流れる電流が、主スイッチから平滑リアクトルへ向かって流れる場合は、第1の主スイッチがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に、補助スイッチを入れるようにし、また、平滑リアクトルを流れる電流が、平滑リアクトルから主スイッチへ向かって流れる場合は、第2の主スイッチがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に、補助スイッチを入れるようにしているので、スナバコンデンサを不要として、レイアウト上の制約により大型化することがなく、動作が不安定になることもなく、また、コスト高を招かないDC−DCコンバータとすることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係るDC/DCコンバータの概略構成を示す回路図である。図1に示すように、DC/DCコンバータ10は、端子B−B間に直列に接続された上主スイッチSU11aと下主スイッチSL11b、両主スイッチ11a,11bの各々に並列に接続された上ダイオードDU12aと下ダイオードDL12bを有している。また、両主スイッチ11a,11b同士の接続点に一端が接続された平滑用のリアクトルL013、リアクトル13に並列に接続された補助リアクトルLr14及び上補助スイッチSrU15aと下補助スイッチSrL15bを、リアクトル13の他端に接続すると共に一方の端子Bに共通接続の端子A−Aを有している。
図1は、この発明の一実施の形態に係るDC/DCコンバータの概略構成を示す回路図である。図1に示すように、DC/DCコンバータ10は、端子B−B間に直列に接続された上主スイッチSU11aと下主スイッチSL11b、両主スイッチ11a,11bの各々に並列に接続された上ダイオードDU12aと下ダイオードDL12bを有している。また、両主スイッチ11a,11b同士の接続点に一端が接続された平滑用のリアクトルL013、リアクトル13に並列に接続された補助リアクトルLr14及び上補助スイッチSrU15aと下補助スイッチSrL15bを、リアクトル13の他端に接続すると共に一方の端子Bに共通接続の端子A−Aを有している。
このDC/DCコンバータ10は、昇降圧DC/DCコンバータであり、端子A−Aに印加された電圧を昇圧して端子B−Bから出力することができ、端子B−Bに印加された電圧を降圧して端子A−Aから出力することができる。上主スイッチSUと下主スイッチSLは、図示しない制御回路及び駆動回路により、相補パルス幅変調(pulse width modulation:PWM)信号で駆動される。
つまり、この発明に係るDC/DCコンバータ10は、回路構成上、従来のDC/DCコンバータ1(図4参照)に比べ、スナバコンデンサからなる上コンデンサCUと下コンデンサCLを有していない。
つまり、この発明に係るDC/DCコンバータ10は、回路構成上、従来のDC/DCコンバータ1(図4参照)に比べ、スナバコンデンサからなる上コンデンサCUと下コンデンサCLを有していない。
次に、DC/DCコンバータ10の回路動作を説明する。
図2は、図1のDC/DCコンバータのケースBにおける各波形のタイミングを示すタイミングチャートである。ここで、ケースBは、上主スイッチSUがOFF(オフ)状態、下主スイッチSLがON(オン)状態にあって、リアクトル電流ILが端子Aに向かって流れている(IL>0)状態から、両スイッチSU,SLのOFF状態を経て、上主スイッチSUがON状態、下主スイッチSLがOFF状態に変化する。
図2は、図1のDC/DCコンバータのケースBにおける各波形のタイミングを示すタイミングチャートである。ここで、ケースBは、上主スイッチSUがOFF(オフ)状態、下主スイッチSLがON(オン)状態にあって、リアクトル電流ILが端子Aに向かって流れている(IL>0)状態から、両スイッチSU,SLのOFF状態を経て、上主スイッチSUがON状態、下主スイッチSLがOFF状態に変化する。
図2に示すように、先ず、下主スイッチSLがON状態からOFF状態に変化するときを説明する。下主スイッチSLがON状態では、下ダイオードDLに電流が流れており、下主スイッチSLは略零電圧、零電流でスイッチングされるため、スイッチング損失は殆ど発生しない。
次に、上主スイッチSUがOFF状態からON状態に変化するときを説明する。上主スイッチSUがON状態になる時点より時間Trだけ前に、上補助スイッチSrUをON状態にする。ON状態にしたときの補助リアクトルLrの一端の電圧VSLは0Vであり、他端の電圧はVAである。このため、補助リアクトルLrには、図2の(f)に示す補助リアクトル電流Irが流れる。
リアクトル電流ILは、リアクトルがあるため短時間で略一定であり、電流Ieは、Ie=IL−Irの関係より次第に減少し0に近づく。このとき、上主スイッチSUをON状態にすれば、本来のリアクトル電流ILより電流Ieは小さいため、上主スイッチSUのスイッチング損失を減少させることができる。
更に、リアクトル電流IL、A端子側のDC/DCコンバータ入出力電圧VAを計測し、時間Trを、
Tr=Lr/VA・IL
と決めることにより、電流Ie≒0で上主スイッチSUをON状態にすることができ(図2、(a)参照)、このときのスイッチング損失を殆ど0にすることができる。
Tr=Lr/VA・IL
と決めることにより、電流Ie≒0で上主スイッチSUをON状態にすることができ(図2、(a)参照)、このときのスイッチング損失を殆ど0にすることができる。
上主スイッチSUがON状態にした後は、補助リアクトルLrの一端の電圧VSLはB端子側のDC/DCコンバータ入出力電圧VBになり、他端の電圧はA端子側のDC/DCコンバータ入出力電圧VAであり、VB>VAであることから、補助リアクトル電流Irは次第に減少し0になる。補助リアクトル電流Irが0になった後、上補助スイッチSrUをOFF状態にする。なお、上補助スイッチSrUは、ON・OFF何れの状態共に電流0で行うため、スイッチング損失は発生しない。
図3は、図1のDC/DCコンバータのケースCにおける各波形のタイミングを示すタイミングチャートである。ここで、ケースCは、上主スイッチSUがON状態、下主スイッチSLがOFF状態にあって、リアクトル電流ILが端子AからリアクトルL0に向かって流れている(IL<0)状態から、両スイッチSU,SLのOFF状態を経て、上主スイッチSUがOFF状態、下主スイッチSLがON状態に変化する。
図3に示すように、先ず、上主スイッチSUがON状態からOFF状態に変化するときを説明する。上主スイッチSUがON状態では、上ダイオードDUに電流が流れており、上主スイッチSUは略零電圧、零電流でスイッチングされるため、スイッチング損失は殆ど発生しない。
次に、下主スイッチSLがOFF状態からON状態に変化するときを説明する。下主スイッチSLがON状態になる時点より時間Trだけ前に、下補助スイッチSrLをON状態にする。ON状態にしたときの補助リアクトルLrの一端の電圧VSLは、VBであり、他端の電圧はVAである。このため、補助リアクトルLrには、図3の(f)に示す補助リアクトル電流Irが流れる。
リアクトル電流ILは、リアクトルがあるため短時間では略一定であり、電流Ieは、Ie=IL−Irの関係より次第に減少し0に近づく。このとき、下主スイッチSLをON状態にすれば、本来のリアクトル電流ILより電流Ieは小さいため、下主スイッチSLのスイッチング損失を減少させることができる。
更に、リアクトル電流IL、A端子電圧VA、B端子電圧VBを計測し、時間Trを、
Tr=Lr/(VB−VA)・|IL|
と決めることにより、電流Ie≒0で下主スイッチSLをON状態にすることができ(図3、(a)参照)、このときのスイッチング損失を殆ど0にすることができる。
Tr=Lr/(VB−VA)・|IL|
と決めることにより、電流Ie≒0で下主スイッチSLをON状態にすることができ(図3、(a)参照)、このときのスイッチング損失を殆ど0にすることができる。
下主スイッチSLがON状態になった後は、補助リアクトルLrの一端の電圧VSLは0に、他端の電圧はVAであり、補助リアクトル電流Irは次第に減少し0になる。補助リアクトル電流Irが0になった後、下補助スイッチSrLをOFF状態にする。なお、上補助スイッチSrUは、ON・OFF何れの状態共に電流0で行うため、スイッチング損失は発生しない。
なお、ケースAとケースDでは、通常のハードスイッチングを行う。
なお、ケースAとケースDでは、通常のハードスイッチングを行う。
以上のように、上記実施の形態によれば、DC−DCコンバータ10は、共振用のスナバコンデンサを用いることなく、PWM1サイクルで2回あるスイッチ状態の変化の内、一つのケースで零電流スイッチングができ、全てのケースがハードスイッチングに比べてスイッチング損失を半減することができる。
つまり、DC−DCコンバータ10は、リアクトルL013の一端も接続されている上下主スイッチSU11a,SL11bの接続点に、補助リアクトルLr14と各補助スイッチSrU15a,SrL15bの直列回路の一端を接続し、その反対側の直列回路の他端を、リアクトルL013の他端に接続する構成を有している。そして、DC/DCコンバータ10のリアクトルL013を流れる電流ILが、主スイッチからリアクトルL013へ向かって流れている場合は、上主スイッチSU11aがON状態になる時点より所定の時間(Tr)だけ前に、上補助スイッチSrU15aを入れるようにする。また、リアクトルL013を流れる電流ILが、リアクトルL013から主スイッチへ向かって流れている場合は、下主スイッチSL11bがON状態になる時点より所定の時間(Tr)だけ前に、下補助スイッチSrL15bを入れるようにする。
これにより、主スイッチがスイッチングするときに、主スイッチに流れている電流を減少させることができる。スイッチング損失は、スイッチに流れる電流に比例するため、このようにスイッチング時の電流を減少させることにより、スイッチング損失を大幅に減少させることができ、低損失・高効率のDC/DCコンバータとすることができる。更に、従来のDC/DCコンバータに設けられていたスナバコンデンサが不要になるため、コストの低減が可能になり、レイアウトの制約がなくなって小型化を図ることができると共に、駆動回路を主スイッチの直近に配置することができ、動作が不安定になることがない。
また、補助スイッチがON状態になってから上主スイッチSU11aがON状態になるまでの時間をTrB、補助スイッチがON状態になってから下主スイッチSL11bがON状態になるまでの時間をTrCとし、リアクトル電流IL(A)、A端子側のDC/DCコンバータ入出力電圧VA(V)、B端子側のDC/DCコンバータ入出力電圧VB(V)の3データを計測し、それに基づいて、
TrB=Lr/VA・IL,TrC=Lr/(VB−VA)・|IL|
のタイミングで補助スイッチをON状態にする。なお、Lr(H)は、補助リアクトルLr14のインダクタンス値である。
TrB=Lr/VA・IL,TrC=Lr/(VB−VA)・|IL|
のタイミングで補助スイッチをON状態にする。なお、Lr(H)は、補助リアクトルLr14のインダクタンス値である。
このように、上記タイミングで補助スイッチをON状態にすることにより、DC/DCコンバータ10のリアクトルL0を流れる電流が、主スイッチからリアクトルL013へ向かって流れている場合に、上主スイッチSU11aをON状態にするとき、上主スイッチSU11aに流れる電流を殆ど零にすることができる。また、DC/DCコンバータ10のリアクトルL013を流れる電流が、リアクトルL013から主スイッチへ向かって流れている場合に、下主スイッチSL11bをON状態にするとき、下主スイッチSL11bに流れる電流を殆ど零にすることができる。
つまり、上述した何れの場合も、スイッチ損失を殆ど零にすることができ、且つ、リアクトル電流ILや入出力電圧VA,VBが変動した場合も、電流零でスイッチングさせることができるため、DC/DCコンバータの広い使用範囲において、低損失・高効率を、スナバコンデンサ無しで実現することができる。
この発明に係るDC/DCコンバータは、直列に接続された第1と第2の2つの主スイッチと、各主スイッチ同士の接続点に一端が接続された平滑リアクトルとを備え、各主スイッチを交互にオン/オフさせると共に、第1の主スイッチがオンしたときに、入力側の端子に接続された直流電源からの電気エネルギを平滑リアクトルに蓄え、第2主スイッチがオンしたときに、平滑リアクトルに蓄えられた電気エネルギを出力側の端子に接続された負荷へ放出するDC−DCコンバータにおいて、平滑リアクトルの一端も接続されている2つの主スイッチの接続点に、補助リアクトルと2つの補助スイッチのそれぞれの直列回路の一端を接続し、その反対側の直列回路の他端を、平滑リアクトルの他端に接続し、平滑リアクトルを流れる電流が、主スイッチから平滑リアクトルへ向かって流れる場合は、上主スイッチがON状態になる時点より所定の時間だけ前に、補助スイッチを入れるようにし、また、平滑リアクトルを流れる電流が、平滑リアクトルから主スイッチへ向かって流れる場合は、下主スイッチがON状態になる時点より所定の時間だけ前に、補助スイッチを入れるようにしている。
また、補助スイッチがオン状態になってから第1の主スイッチがオン状態になるまでの時間をTrB、補助スイッチがオン状態になってから第2の主スイッチがオン状態になるまでの時間をTrC、補助リアクトルのインダクタンス値をLrとし、平滑リアクトルを流れるリアクトル電流IL、一方の端子側の入出力電圧VA、他方の端子側の入出力電圧VBの3データを計測し、それに基づいて、
TrB=Lr/VA・IL,TrC=Lr/(VB−VA)・|IL|
のタイミングで補助スイッチをオン状態にしている。
TrB=Lr/VA・IL,TrC=Lr/(VB−VA)・|IL|
のタイミングで補助スイッチをオン状態にしている。
このように、この発明によれば、DC−DCコンバータにおいて、平滑リアクトルL0の一端も接続されている2つの主スイッチSU,SLの接続点に、補助リアクトルLrと2つの補助スイッチSrU,SrLのそれぞれの直列回路の一端を接続し、その反対側の直列回路の他端を、平滑リアクトルL0の他端に接続し、平滑リアクトルL0を流れる電流が、主スイッチから平滑リアクトルL0へ向かって流れる場合は、第1の主スイッチがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に、補助スイッチを入れるようにし、また、平滑リアクトルL0を流れる電流が、平滑リアクトルL0から主スイッチへ向かって流れる場合は、第2の主スイッチがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に、補助スイッチを入れるようにしているので、スナバコンデンサを不要として、レイアウト上の制約により大型化することがなく、動作が不安定になることもなく、また、コスト高を招かないDC−DCコンバータとすることができる。
10 DC/DCコンバータ
11a 上主スイッチSU(第1の主スイッチ)
11b 下主スイッチSL(第2の主スイッチ)
12a 上ダイオードDU
12b 下ダイオードDL
13 リアクトルL0
14 補助リアクトルLr
15a 上補助スイッチSrU
15b 下補助スイッチSrL
A,B 端子
11a 上主スイッチSU(第1の主スイッチ)
11b 下主スイッチSL(第2の主スイッチ)
12a 上ダイオードDU
12b 下ダイオードDL
13 リアクトルL0
14 補助リアクトルLr
15a 上補助スイッチSrU
15b 下補助スイッチSrL
A,B 端子
Claims (4)
- 直列に接続された第1と第2の2つの主スイッチと、前記各主スイッチ同士の接続点に一端が接続された平滑リアクトルとを備え、前記各主スイッチを交互にオン/オフさせると共に、前記第1の主スイッチがオンしたときに、一方の端子に入力した電気エネルギを前記平滑リアクトルに蓄え、前記第2の主スイッチがオンしたときに、前記平滑リアクトルに蓄えられた電気エネルギを他方の端子から出力するDC−DCコンバータにおいて、
前記平滑リアクトルの一端も接続されている前記2つの主スイッチの接続点に、補助リアクトルと2つの補助スイッチのそれぞれの直列回路の一端を接続し、その反対側の直列回路の他端を、前記平滑リアクトルの他端に接続し、
前記平滑リアクトルを流れる電流が、前記主スイッチから前記平滑リアクトルへ向かって流れる場合は、前記第1の主スイッチがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に、前記補助スイッチを入れるようにし、また、前記平滑リアクトルを流れる電流が、前記平滑リアクトルから前記主スイッチへ向かって流れる場合は、前記第2の主スイッチがオン状態になる時点より所定の時間だけ前に、前記補助スイッチを入れるようにするDC−DCコンバータ。 - 前記補助スイッチがオン状態になってから前記第1の主スイッチがオン状態になるまでの時間をTrB、前記補助スイッチがオン状態になってから前記第2の主スイッチがオン状態になるまでの時間をTrC、補助リアクトルのインダクタンス値をLrとし、前記平滑リアクトルを流れるリアクトル電流IL、前記一方の端子側の入出力電圧VA、前記他方の端子側の入出力電圧VBの3データを計測し、それに基づいて、
TrB=Lr/VA・IL,TrC=Lr/(VB−VA)・|IL|
のタイミングで前記補助スイッチをオン状態にする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。 - 前記一方の端子に印加された電圧を昇圧して前記他方の端子から出力することができ、前記他方の端子に印加された電圧を降圧して前記一方の端子から出力することができる昇降圧DC/DCコンバータである請求項1または2に記載のDC−DCコンバータ。
- 前記2つの主スイッチは、制御回路及び駆動回路により相補パルス幅変調信号で駆動される請求項1から3のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008125187A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Nissan Motor Co Ltd | Dc−dcコンバータ |
JP2009112142A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Nissan Motor Co Ltd | コンバータ回路およびコンバータ制御方法 |
WO2017038122A1 (ja) * | 2015-09-02 | 2017-03-09 | 国立大学法人東京工業大学 | 双方向チョッパ回路 |
-
2004
- 2004-12-27 JP JP2004376511A patent/JP2006187086A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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