JP2008124886A - スミア低減機能付き撮像装置およびそのスミア低減方法 - Google Patents

スミア低減機能付き撮像装置およびそのスミア低減方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スミア成分を取り出す段数が制限されていてもスミアを抑制しかつ画像を安定させることのできる撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置103は、スミア転送期間において、第1の領域109のみを駆動することにより、第1の領域109に存在しているスミア成分を境界にあるレジスタに加算蓄積し、加算蓄積したスミア成分を第2の領域110を経由して出力する。さらに、固体撮像装置103は、信号出力期間において、第1の領域109および第2の領域110を経由した画像信号を画像速度で出力する。スミア低減回路103は、固体撮像装置100からスミア転送期間に出力されたスミア成分と信号出力期間に出力された画像信号とに基づいて、スミアの低減された画像信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電荷結合素子(CCD)を用いた固体撮像装置およびそのスミア低減方法に関する。
図5は、電荷結合素子(CCD)を用いた固体撮像装置によって、車のヘッドライトのような高輝度被写体を撮影した画像の一例を示す図である。図5を参照すると、高輝度被写体101の上下方向(垂直方向)に白帯状の画像妨害(スミア)102が発生し、画質を著しく劣化させている。
スミアの発生原因は垂直CCDレジスタへの不用な入射光の漏れ込みである。しかし、近年では、CCD製造プロセスにおいて遮光膜のステップカバレージを良くしたり、入射光のシリコン表面での多重反射を防止するためにゲート酸化膜を薄くしたり、あるいはシリコン深部で発生する電子−正孔対を除去するためにpウェル構造を採用したりなどにより、一般的な用途では問題とならない水準まで画像が改善されている。
また、CCDのデバイス構造をフレーム転送方式からインタライン転送方式へ変更したり、さらにフレームインタライン転送方式へ変更したりすることによってもスミアは低減される。
しかし、昼間と夜間を通しての屋外監視に用いられる高感度カメラでは、シーンによっては更なる改善が要求されることがある。
これに対して、上述したようなCCDデバイス自身を改善する方法の他に、CCD駆動方法や信号処理方式を工夫するという電気的な方法でスミアを低減することも可能である。
特許文献1にはスミアを改善する電気的方法の一例が開示されている。図6は、特許文献1に開示された電気的方法でスミアを低減する例を説明するための図である。図6には固体撮像装置103とスミア低減回路100が示されている。固体撮像装置103は、撮像領域109、蓄積領域110、水平CCDレジスタ111、および出力アンプ112を有している。スミア低減回路100は、信号切替器104、加算器105、ラインメモリ106、減衰器107、および差動増幅器108を有している。
固体撮像装置103は、CCDを用いた固体撮像装置であり、撮像した画像の信号を出力アンプ112からスミア低減回路100へ出力する。
信号切替器104は、入力端が固体撮像装置103の出力アンプ112の出力端に接続されており、入力した信号を2つの出力端のうちのいずれか一方から出力する。
加算器105は、一方の入力端が信号切替器104の一方の出力端に接続され、他方の入力端がラインメモリ106の出力に接続されている。そして、加算器105はそれら2つの入力端に入力された信号を加算合成して出力する。
ラインメモリ106は、入力端が加算合成器105の出力端に接続されており、入力した信号を一水平走査期間(以下“1H”と称する)に亘って加算しながら蓄積し、加算蓄積により得られた信号を加算器105および減衰器107に出力する。
減衰器107は、入力端がラインメモリ106の出力端に接続されており、入力した信号を所定の比率で減衰し、差動増幅器108に出力する。
差動増幅器108は、正入力端が信号切替器104の他方の出力端に接続され、負入力端が減衰器107の出力端に接続されている。そして、差動増幅器108は、信号切替器104からの信号から、減衰器107からの信号を減算し、得られた信号を映像出力として出力する。
ここでは説明の便宜上、固体撮像装置103の撮像領域109の総画素数は35万画素(700画素(水平)×500画素(垂直))であるものとする。また、蓄積領域110の垂直転送段数が500段であるものとする。また固体撮像装置103はフレームインタライン転送方式を採用しており、転送部が水平CCDレジスタ111および出力アンプ112で構成されているものとする。さらに、撮像領域109の下端には4ライン分の遮光されたオプティカルブラック(OB)領域113が設けられているものとする。撮像領域109は、互いに異なる3相駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)で順次走査される。また蓄積領域110は、互いに異なる3相駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)で順次走査される。
撮像領域109を走査する3相駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)と、蓄積領域110を走査する3相駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)とをそれぞれ適切に制御することにより所望のタイミングで出力アンプ112から映像信号が出力される。
図7は、特許文献1に開示された方法における撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)および蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の垂直ブランキング期間での様子を示す図である。図8は、特許文献1に開示された方法による、信号電荷およびスミア成分が撮像領域および蓄積領域を転送される様子と、その転送によって出力される画面の構成とを示す図である。
図7を参照すると、有効な映像を出力する有効映像期間の前に、垂直同期をとるための信号を出力する垂直ブランキング期間114がある。駆動パルスによる走査で見ると、垂直ブランキング期間114に相当する期間内に、不要電荷吐き出し期間115、信号読出しパルス116、および信号高速転送期間117があり、信号出力期間120が始まる。
まず不要電荷掃き出し期間115では、撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)と蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の両方を500回以上高速で駆動することにより、撮像領域109に残留している不要電荷を蓄積領域110経由で水平CCDレジスタ111に掃き出す。
高速駆動の周波数は速ければ速いほど良いが、CCD転送電極に数千pF程度の少なからぬ容量が存在すること、および駆動パルスドライバの駆動能力にも限界があることから、1〜3MHz程度に選ぶのが一般的である。ここではNTSC方式のカラーサブキャリア周波数(3.579545MHz)の3/7倍である1.53MHzで高速駆動する場合を想定して説明することにする。
次に、図7に示すように時刻t101に信号読出しパルス116を印加することにより、撮像領域109の前段にあるフォトダイオード(図示せず)で光電変換された信号電荷を撮像領域109中の垂直CCDレジスタ(図示せず)へ読み出す。
それに続く信号高速転送期間117で、撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)と蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の両方を正確に500回、1.53MHzで高速駆動することにより、撮像領域109の信号電荷を蓄積領域110へ高速転送する。この信号高速転送期間117での信号電荷の転送の様子が図8(a)に模式的に示されている。
撮像領域109のオプティカルブラック(OB)領域113の信号は遮光された状態での信号である。それ故、オプティカルブラック領域113から得られる出力118には通常の映像信号119が含まれていない。そして、不用な入射光の漏れ込みによるスミア成分だけがオプティカルブラック領域113に含まれている。
続く信号出力期間120では、蓄積領域110にあるスミア成分118および映像信号119を水平走査周期(1H)毎に垂直方向に転送し、水平CCDレジスタ111と出力アンプ112を経由して時系列の映像信号として固体撮像装置103の外部へ出力する。この映像信号がスミア低減回路100の入力となる。この通常転送期間(信号出力期間)120での信号電荷の転送の様子が図8(b)に示されている。
先に出力されたラインが画面の上に来るので、固体撮像装置103の上述した動作により、フレーム毎に、図8(c)に示す構成の画像が出力される。図8(c)によれば、まず4ライン分のスミア成分118があり、次いで496ライン分の映像信号119がある。
図8(c)に示した構成の画像の信号を受信すると、スミア低減回路100は4ライン分のスミア成分118の期間には信号切替器104を加算器105側(図6では上側)に切り替える。そしてスミア低減回路100は加算器105およびラインメモリ106を使って1H単位でスミア成分118を加算蓄積する。この加算蓄積は、平均化によってスミア成分118中に含まれるランダムノイズ成分を抑制するためである。
次に、スミア低減回路100は496ライン分の映像信号119の期間には信号切替器104を差動増幅器108側(図6では下側)に切り替える。これにより映像信号119が差動増幅器108の正入力端に供給される。また、このときラインメモリ106は、スミア成分118を加算蓄積した信号を継続的に出力する。その出力は減衰器107で1ライン分のスミア成分に換算され、差動増幅器108の負入力端に入力される。ここでは4ライン分のスミア成分が加算蓄積されているので減衰器107は信号を1/4に減衰させればよい。
差動増幅器108は、信号切替器104からの映像信号119から、減衰器107からのスミア成分を減算し、得られた映像信号を出力する。以上説明したように特許文献1に開示された方法により映像信号のスミア成分を低減することができる。
また、特許文献2にはスミアを改善する電気的方法の他の例が開示されている。この方法も図6に示した固体撮像装置103とスミア低減回路100からなる構成に適用できるので、図6を説明に用いる。図9は、特許文献2に開示された方法における撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)および蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の垂直ブランキング期間での様子を示す図である。図10は、特許文献2に開示された方法による、信号電荷およびスミア成分が撮像領域および蓄積領域を転送される様子と、その転送によって出力される画面の構成とを示す図である。
図9を参照すると、図7と同様に、有効映像期間の前に垂直ブランキング期間121がある。駆動パルスによる走査で見ると、垂直ブランキング期間121に相当する期間内に、不要電荷吐き出し期間122、信号読出しパルス123、信号高速転送期間124、およびスミア転送期間127があり、信号出力期間133が始まる。
まず不要電荷掃き出し期間122では、撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)と蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の両方を1.53MHzで500回以上高速駆動することにより、撮像領域109に残留している不要電荷を蓄積領域110経由で水平CCDレジスタ111に掃き出す。
次に、図9に示すように時刻t102に信号読出しパルス123を印加することにより、撮像領域109の前段にあるフォトダイオード(図示せず)で光電変換された信号電荷を撮像領域109中の垂直CCDレジスタ(図示せず)へ読み出す。
それに続く信号高速転送期間124で、撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)と蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の両方を正確に500回、1.53MHzで高速駆動することにより、撮像領域109に読み出された信号電荷を蓄積領域110へ高速転送する。この信号高速転送期間124での信号電荷の転送の様子が図10(a)に模式的に示されている。
撮像領域109のオプティカルブラック(OB)領域113の信号は遮光された状態での信号であるため、通常の映像信号126を含まずスミア成分を含んでいる。しかし特許文献1と異なり、特許文献2ではこの信号をスミアの改善に用いない。
図9に示したように特許文献2の方法は、信号高速転送期間124に続いてスミア転送期間127を設けているのが特徴である。このスミア転送期間127には、図9の拡大図に示したように時刻t103から時刻t104に掛けて撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)と蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の両方を信号高速転送期間124と同じ周波数の1.53MHzで所定の回数だけ空転送している。空転送は遮光された状態の電荷を転送するものなので、空転送によって得られる信号にはスミア成分のみが含まれる。同図の例では空転送は4回行われている。このスミア転送期間127での信号電荷の空転送の様子が図10(b)に示されている。この空転送により得られる信号132は通常の映像信号を含まず、スミア成分だけを含んでいる。
図9内の拡大図において、時刻t103から時刻t104の間に転送される信号にはスミア成分のみが含まれている。拡大図の例では、丸型の記号で示されたスミア成分128、三角形の記号で示されたスミア成分129、四角形の記号で示されたスミア成分130、および逆三角形の記号で示されたスミア成分131が転送されている。
続く信号出力期間133では、蓄積領域110にある映像信号126およびスミア成分132を水平走査周期(1H)毎に垂直方向に転送し、水平CCDレジスタ111と出力アンプ112を経由して時系列の映像信号として固体撮像装置103の外部に出力する。この映像信号がスミア低減回路100の入力となる。この通常転送期間(信号出力期間)133での信号電荷の転送の様子が図10(c)に示されている。
上述したような動作により固体撮像装置103は、フレーム毎に、図10(d)に示す構成の画像を出力する。図10(d)によれば、まず496ライン分の映像信号126があり、それに続いて4ライン分のスミア成分132がある。
図10(d)に示した構成の画像フレームの信号を連続的に受信すると、スミア低減回路100は、前のフレームの最後の4ライン分のスミア成分132の期間には信号切替器104を加算器105側(図6では上側)に切り替える。そしてスミア低減回路100は加算器105およびラインメモリ106を使って1H単位でスミア成分132を加算蓄積する。この加算蓄積は、平均化によってスミア成分132中に含まれるランダムノイズ成分を抑制するためである。
次に、スミア低減回路100は、その次のフレームの先頭から496ライン分の映像信号126の期間には信号切替器104を差動増幅器108側(図6では下側)に切り替える。これにより映像信号126が差動増幅器108の正入力端に供給される。また、このときラインメモリ106は、スミア成分132を加算蓄積した信号を継続的に出力する。その出力は減衰器107で1ライン分のスミア成分に換算され、差動増幅器108の負入力端に入力される。ここでは4ライン分のスミア成分が加算蓄積されているので減衰器107は信号を1/4に減衰させればよい。
差動増幅器108は、信号切替器104からの映像信号126から、減衰器107からのスミア成分を減算し、得られた映像信号を出力する。以上説明したように特許文献2に開示された方法により映像信号のスミア成分を低減することができる。
特許第1091832号公報 特開平2−301270号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示された方法においてスミア成分を取り出すためのラインの数に限度がある。一例として、図6に示した固体撮像装置103を、NTSC方式に準じて59.94フレーム/秒で順次走査する場合を考える。垂直ブランキング期間は40Hであり、垂直高速転送周波数はカラーサブキャリア周波数(3.579545MHz)の3/7倍である1.53MHzである。また不要電荷掃き出し期間および信号高速転送期間にはそれぞれ10Hが必要である。この場合、現実的にはスミア成分を取り出す期間として4H、つまりライン数で4ライン程度を確保するのが精一杯であった。
上述したように、特許文献1、2に開示された方法において、スミア成分を複数のラインから取り出して加算蓄積しているのは平均化によってランダムノイズの影響を抑制するのが目的である。しかし、この平均化においてはサンプル数に相当するライン数が少なければランダムノイズが十分に抑制されない可能性がある。
ランダムノイズが十分に抑制されなければ、残留したランダムノイズの影響で、算出されるスミア成分の誤差がフレーム毎に変動する。除去しようとするスミア成分の誤差がフレーム毎に変動すると、スミア成分を除去する処理を行った後の映像が安定せず、あたかも雨が降っているように見えてしまう。特許文献1、2に開示された方法にはこのような大きな欠点があった。
本発明の目的は、スミア成分を取り出す段数が制限されていてもスミアを抑制しかつ画像を安定させることのできる固体撮像装置およびそのスミア低減方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のスミア低減機能付き撮像装置は、
電荷結合素子を用いて画像信号を生成し、そのときに前記電荷結合素子で発生するスミアを低減するスミア低減機能付き撮像装置であって、
画像を光電変換することで発生した電荷を格納し転送する電荷結合素子による複数段のレジスタで構成された領域内に、所定の境界を挟んで前段にある第1の領域と後段にある第2の領域とを有し、スミア転送期間において、前記第1の領域のみを駆動することにより、前記第1の領域に存在しているスミア成分を前記境界にあるレジスタに加算蓄積し、該加算蓄積したスミア成分を前記第2の領域を経由して出力し、信号出力期間において、前記第1の領域および前記第2の領域を経由した画像信号を前記画像速度で出力する固体撮像装置と、
前記固体撮像装置から前記スミア転送期間に出力された前記スミア成分と前記信号出力期間に出力された前記画像信号とに基づいて、スミアの低減された画像信号を生成するスミア低減回路とを有している。
本発明によれば、固体撮像装置は、第1の領域のみを駆動することにより、第1の領域に存在しているスミア成分を加算蓄積する。スミア低減回路は、固体撮像装置で加算蓄積されたスミア成分を用いて画像信号のスミアを低減する。したがって、スミア成分を取り出す段数が制限されていても、複数段の分の加算蓄積によりランダムノイズの影響を十分に低減することができるので、スミアを抑制しかつ画像を安定させることができる。
また、前記固体撮像装置が、スミア転送期間において前記第1の領域のみを駆動するとき、画像信号を出力するとこより速いスミア転送速度で前記第1の領域を駆動することにしてもよい。
また、前記第1の領域は光電変換で得られた電荷を格納する撮像領域であり、前記第2の領域は前記撮像領域から転送された電荷を格納する蓄積領域であり、
前記スミア転送速度は、前記固体撮像装置が前記撮像領域に格納された画像信号の電荷を前記蓄積領域に転送するときと同じ速度であるとしてもよい。
また、前記スミア低減回路は、前記固体撮像装置からの加算蓄積されたスミア成分を更に加算蓄積した後に所定の減衰比で減衰し、得られたスミア成分の値を、前記固体撮像装置からの前記画像信号から減算することにしてもよい。
また、前記固体撮像装置がN回分の加算蓄積を行い、前記スミア低減回路がM回分の加算蓄積を行った後に1/(N×M)に減衰することでスミア成分の平均値を求め、該平均値を前記固体撮像装置からの画像信号から減算することにしてもよい。
これによれば、スミア成分の低減においてN×M段分を平均化した1段分のスミア成分を算出することができ、スミア成分を高精度で低減することができる。
本発明によれば、画像信号のスミアを抑制しかつ画像を安定させることができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態によるスミア低減機能付き撮像装置の構成を示す概略構成図である。図1を参照すると、本実施形態のスミア低減機能付き撮像装置は固体撮像装置103とスミア低減回路100を有している。固体撮像装置103は、撮像領域109、蓄積領域110、水平CCDレジスタ111、および出力アンプ112を有している。スミア低減回路100は、信号切替器104、加算器105、ラインメモリ106、減衰器107、および差動増幅器108を有している。
本実施形態のスミア低減機能付き撮像装置は、図5に示したものと同じ構成を有しているが、駆動方法が異なる。
固体撮像装置103は、CCDを用いた固体撮像装置であり、本実施形態の駆動方法により駆動されることで画像を撮像し、撮像した画像の信号を出力アンプ112からスミア低減回路100へ出力する。本実施形態の駆動方法では垂直ブランキング期間内にスミア転送期間が設けられている。スミア転送期間では、まず蓄積領域110を駆動せずに撮像領域109のみを複数回高速で駆動することでスミア成分を加算蓄積した後に、加算蓄積されたスミア成分を蓄積領域110の複数のスミア成分用ラインに転送する。そして、信号出力期間に、このスミア成分を通常の映像信号に隣接してスミア低減回路100へ出力する。この加算蓄積は、平均化によってスミア成分中に含まれるランダムノイズ成分を抑制するためである。
この固体撮像装置103の撮像領域109は、光電変換を行う複数のフォトダイオード(不図示)が所定の行数および列数で配置され、それらフォトダイオードに対応して複数の垂直CCDレジスタ(不図示)を設けた構成である。撮像領域109はフォトダイオードによる光電変換で得られた電荷を垂直CCDレジスタに蓄える。また、撮像領域109は、駆動により、蓄積していた電荷を蓄積領域110に転送する。
蓄積領域110は、撮像領域109の垂直CCDレジスタの各列に対応して設けられた複数の垂直CCDレジスタ(不図示)からなる。蓄積領域110は、撮像領域109から転送されてきた電荷を垂直CCDレジスタに蓄える。また、蓄積領域110は、駆動により、蓄積していた電荷を水平CCDレジスタ111に転送する。
蓄積領域110の垂直CCDレジスタの各列に水平CCDレジスタ111が接続されている。水平CCDレジスタ111の出力端に、水平CCDレジスタ111からの電荷を電圧に変換する出力アンプ112が接続されている。蓄積領域110から水平CCDレジスタ111に転送された電荷は、水平CCDレジスタ111から出力アンプ112に送られ、出力アンプ112で電圧信号に変換される。この電圧信号が固体撮像装置103の出力となる。
スミア低減回路100は、固体撮像装置103から出力された信号に基づき、その信号に含まれている映像信号のスミア成分を低減して出力する。その際、スミア低減回路100は、複数のスミア成分用ラインのスミア成分を加算蓄積した後に1ライン分のスミア成分に換算し、映像信号の各ラインの信号から1ライン分のスミア成分を減算する。
このスミア低減回路100の信号切替器104は、入力端が固体撮像装置103の出力アンプ112の出力端に接続されており、入力した信号を2つの出力端のうちのいずれか一方から出力する。
加算器105は、一方の入力端が信号切替器104の一方の出力端に接続され、他方の入力端がラインメモリ106の出力に接続されている。そして、加算器105はそれら2つの入力端に入力された信号を加算合成して出力する。
ラインメモリ106は、入力端が加算合成器105の出力端に接続されており、入力した信号を一水平走査期間(以下“1H”と称する)に亘って加算しながら蓄積し、加算蓄積により得られた信号を加算器105および減衰器107に出力する。
減衰器107は、入力端がラインメモリ106の出力端に接続されており、入力した信号を所定の比率で減衰し、差動増幅器108に出力する。
差動増幅器108は、正入力端が信号切替器104の他方の出力端に接続され、負入力端が減衰器107の出力端に接続されている。そして、差動増幅器108は、信号切替器104からの信号から、減衰器107からの信号を減算し、得られた信号を映像出力として出力する。
次に、本実施形態の駆動方法について詳細に説明する。ここでは説明の便宜上、固体撮像装置103の撮像領域109の総画素数は35万画素(700画素(水平)×500画素(垂直))であるものとする。また、蓄積領域110の垂直転送段数が500段であるものとする。また固体撮像装置103はフレームインタライン転送方式を採用しており、転送部が水平CCDレジスタ111および出力アンプ112で構成されているものとする。さらに、撮像領域109の下端には4ライン分の遮光されたオプティカルブラック(OB)領域113が設けられているものとする。撮像領域109は、互いに異なる3相駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)で順次走査される。また蓄積領域110は、互いに異なる3相駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)で順次走査される。
撮像領域109を走査する3相駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)と、蓄積領域110を走査する3相駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)とをそれぞれ適切に制御することにより所望のタイミングで出力アンプ112から映像信号が出力される。
図2は、本実施形態における撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)および蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の垂直ブランキング期間での様子を示す図である。図3は、本実施形態によるスミア成分の加算蓄積の様子を説明するための図である。図3(a)には、撮像領域109と蓄積領域110の境界付近における垂直CCDレジスタの垂直方向断面図が電極構造と共に示されている。また、図3(b)には、各転送電極下での信号電荷の転送の様子が模式的に示されている。図4は、本実施形態の駆動方法による、信号電荷およびスミア成分が撮像領域および蓄積領域を転送される様子と、その転送によって出力される画面の構成とを示す図である。
図2を参照すると、有効映像期間の前に垂直ブランキング期間1がある。駆動パルスによる走査で見ると、垂直ブランキング期間1に相当する期間内に、不要電荷吐き出し期間2、信号読出しパルス3、信号高速転送期間4、およびスミア転送期間7があり、信号出力期間15が始まる。
まず不要電荷掃き出し期間2では、撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)と蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の両方を500回以上高速駆動することにより、撮像領域109に残留している不要電荷を蓄積領域110経由で水平CCDレジスタ111に掃き出す。
高速駆動の周波数は速ければ速いほど良いが、CCD転送電極に数千pF程度の少なからぬ容量が存在すること、および駆動パルスドライバの駆動能力にも限界があることから、1〜3MHz程度に選ぶのが一般的である。ここではNTSC方式のカラーサブキャリア周波数(3.579545MHz)の3/7倍である1.53MHzで高速駆動する場合を想定して説明することにする。
次に、図2に示すように時刻t10に信号読出しパルス3を印加することにより、撮像領域109の前段にあるフォトダイオード(図示せず)で光電変換された信号電荷を撮像領域109中の垂直CCDレジスタ(図示せず)へ読み出す。
それに続く信号高速転送期間4で、撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)と蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の両方を正確に500回、1.53MHzで高速駆動することにより、撮像領域109の信号電荷を蓄積領域110へ高速転送する。この信号高速転送期間4での信号電荷の転送の様子が図4(a)に模式的に示されている。
撮像領域109のオプティカルブラック(OB)領域113の信号は遮光された状態での信号である。それ故、オプティカルブラック領域113から得られる出力5には通常の映像信号が含まれておらず、スミア成分のみが含まれている。しかし、本実施形態ではこのOB領域113の信号をスミアの改善に用いない。
本実施形態による駆動方法では、信号高速転送期間4に続いてスミア転送期間7を設けている。このスミア転送期間7には、図2の拡大図に示したように、まず撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)だけを信号高速転送期間4と同じ周波数1.53MHzで所定の回数Nだけ空転送する。図2の例ではN=4である。空転送は遮光された状態による電荷を転送するものなので、空転送によって得られる信号にはスミア成分のみが含まれる。
図2の拡大図および図3(b)を参照すると、スミア転送期間7に撮像領域109を転送される信号にはスミア成分のみが含まれている。図の例では、丸型の記号で示されたスミア成分8、三角形の記号で示されたスミア成分9、四角形の記号で示されたスミア成分10、および逆三角形の記号で示されたスミア成分11が転送されている。
撮像領域109だけを駆動しているとき、図3(b)に示す如く蓄積領域110の最初の転送電極12をオン状態にしておく。これにより、その転送電極下にはスミア成分8、9、10および11がそれぞれ時刻t12、t15、t18およびt21のタイミングで加算され、その結果であるスミア成分13が蓄積される。図2の拡大図では、スミア成分8、9、10、11を加算蓄積したスミア成分13は星型の記号で示されている。
スミア転送期間7では、次の時刻t22から時刻t24に掛けて撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)と蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)とを同時に駆動することにより、転送電極12下に加算蓄積されたスミア成分13を垂直方向へ1段分転送する。スミア転送期間7ではそれ以後も同様に駆動することにより、スミア成分の加算蓄積と垂直方向への転送とを所定の回数Mだけ繰り返す。ここではM=4とする。
図4(b)にはスミア転送期間7が終了した後の固体撮像装置103の様子が模式的に示されている。この空転送により得られるスミア成分14は通常の映像信号を含まず、加算蓄積されたスミア成分だけを含んでいる。蓄積領域110には、まず496ライン分の映像信号6があり、それに続いて4ライン分のスミア成分を1ラインに加算蓄積したスミア成分14が4ライン分(つまり4×4)ある。
続く信号出力期間15では、蓄積領域110にある映像信号6とスミア成分14とを水平走査周期(1H)毎に垂直方向に転送し、水平CCDレジスタ111と出力アンプ112を経由して時系列の映像信号として固体撮像装置103の外部に出力する。この映像信号がスミア低減回路100の入力となる。この通常転送期間(信号出力期間)15での信号電荷の転送の様子が図4(c)に模式的に示されている。
上述したような動作により固体撮像装置103は、フレーム毎に、図4(d)に示す構成の画像を出力する。図4(d)によれば、まず496ライン分の映像信号6があり、それに続いて4ライン分のスミア成分14がある。図4(d)に示した構成の画像フレームの信号を連続的に受信すると、スミア低減回路100は、前のフレームの最後の4ライン分のスミア成分14の期間には信号切替器104を加算器105側(図1では上側)に切り替える。そしてスミア低減回路100は加算器105およびラインメモリ106を使って1H単位でスミア成分14を加算蓄積する。この加算蓄積は、平均化によってスミア成分132中に含まれるランダムノイズ成分を抑制するためである。
次に、スミア低減回路100は、その次のフレームの先頭から496ライン分の映像信号6の期間には信号切替器104を差動増幅器108側(図1では下側)に切り替える。これにより映像信号6が差動増幅器108の正入力端に供給される。また、このときラインメモリ106は、スミア成分14を加算蓄積した信号を継続的に出力する。その出力は減衰器107で1ライン分のスミア成分に換算され、差動増幅器108の負入力端に入力される。固体撮像装置103でNライン(ここでは4ライン)分が加算蓄積され、スミア低減回路100でMライン(ここでは4ライン)分が加算蓄積されているので、減衰器17は信号を1/(N×M)(ここでは1/16)に減衰させればよい。
差動増幅器108は、信号切替器104からの映像信号126から、減衰器107からのスミア成分を減算し、得られた映像信号を出力する。
以上説明したように本実施形態によれば、固体撮像装置103は、蓄積領域110を駆動せず撮像領域109のみを駆動することにより、撮像領域109に存在しているスミア成分を、撮像領域109と蓄積領域110との境界にあるレジスタに加算蓄積する。スミア低減回路100は、固体撮像装置103で加算蓄積されたスミア成分を用いて画像信号のスミアを低減する。したがって、スミア成分を取り出す段数が制限されていても、固体撮像装置103での加算蓄積によってランダムノイズの影響を十分に低減することができるので、スミアを抑制しかつ画像を安定させることができる。
また、固体撮像装置103がN(ここでは4)ライン分の加算蓄積をした後、スミア低減装置100が更にM(ここでは4)ライン分の加算蓄積をし、加算蓄積の結果を用いて平均化したスミア成分を映像信号から減算するので、スミア成分の低減においてN×M(ここでは4×4=16)ライン分を平均化した1ライン分のスミア成分を算出することができ、スミア成分を高精度で低減することができる。
なお、本実施形態の説明では、スミア成分を加算蓄積する回数をN=4として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
NTSC方式に準じて59.94フレーム/秒で順次走査する固体撮像装置103を想定すると、水平走査周波数が31.5kHzで、垂直高速転送周波数が1.53MHzであるから、実際にはNを50程度にすることもできる。そうすれば、4ライン分のトータルで200ライン程度のスミア成分を加算蓄積した平均化が可能であり、そのランダムノイズの影響を低減する効果が大きくなる。
本実施形態によるスミア低減機能付き撮像装置の構成を示す概略構成図である。 本実施形態における撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)および蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の垂直ブランキング期間での様子を示す図である。 本実施形態によるスミア成分の加算蓄積の様子を説明するための図である。 本実施形態の駆動方法による、信号電荷およびスミア成分が撮像領域および蓄積領域を転送される様子と、その転送によって出力される画面の構成とを示す図である。 電荷結合素子(CCD)を用いた固体撮像装置によって、車のヘッドライトのような高輝度被写体を撮影した画像の一例を示す図である。 特許文献1に開示された電気的方法でスミアを低減する例を説明するための図である。 特許文献1に開示された方法における撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)および蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の垂直ブランキング期間での様子を示す図である。 特許文献1に開示された方法による、信号電荷およびスミア成分が撮像領域および蓄積領域を転送される様子と、その転送によって出力される画面の構成とを示す図である。 特許文献2に開示された方法における撮像領域駆動パルス(ΦVI1,ΦVI2,ΦVI3)および蓄積領域駆動パルス(ΦVS1,ΦVS2,ΦVS3)の垂直ブランキング期間での様子を示す図である。 特許文献2に開示された方法による、信号電荷およびスミア成分が撮像領域および蓄積領域を転送される様子と、その転送によって出力される画面の構成とを示す図である。
符号の説明
1 垂直ブランキング期間
2 不要電荷吐き出し期間
3 信号読出しパルス
4 信号高速転送期間
7 スミア転送期間
8〜11、13、14 スミア成分
15 信号出力期間
100 スミア低減回路
103 固体撮像装置
104 信号切替器
105 加算器
106 ラインメモリ
107 減衰器
108 差動増幅器
109 撮像領域
110 蓄積領域
111 水平CCDレジスタ
112 出力アンプ

Claims (10)

  1. 電荷結合素子を用いて画像信号を生成し、そのときに前記電荷結合素子で発生するスミアを低減するスミア低減機能付き撮像装置であって、
    画像を光電変換することで発生した電荷を格納し転送する電荷結合素子による複数段のレジスタで構成された領域内に、所定の境界を挟んで前段にある第1の領域と後段にある第2の領域とを有し、スミア転送期間において、前記第1の領域のみを駆動することにより、前記第1の領域に存在しているスミア成分を前記境界にあるレジスタに加算蓄積し、該加算蓄積したスミア成分を前記第2の領域を経由して出力し、信号出力期間において、前記第1の領域および前記第2の領域を経由した画像信号を前記画像速度で出力する固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置から前記スミア転送期間に出力された前記スミア成分と前記信号出力期間に出力された前記画像信号とに基づいて、スミアの低減された画像信号を生成するスミア低減回路と、を有するスミア低減機能付き撮像装置。
  2. 前記固体撮像装置が、スミア転送期間において前記第1の領域のみを駆動するとき、画像信号を出力するときより速いスミア転送速度で前記第1の領域を駆動する、請求項1に記載のスミア低減機能付き撮像装置。
  3. 前記第1の領域は光電変換で得られた電荷を格納する撮像領域であり、前記第2の領域は前記撮像領域から転送された電荷を格納する蓄積領域であり、
    前記スミア転送速度は、前記固体撮像装置が前記撮像領域に格納された画像信号の電荷を前記蓄積領域に転送するときと同じ速度である、請求項2に記載のスミア低減機能付き撮像装置。
  4. 前記スミア低減回路は、前記固体撮像装置からの加算蓄積されたスミア成分を更に加算蓄積した後に所定の減衰比で減衰し、得られたスミア成分の値を、前記固体撮像装置からの前記画像信号から減算する、請求項1から3のいずれか1項に記載のスミア低減機能付き撮像装置。
  5. 前記固体撮像装置がN回分の加算蓄積を行い、前記スミア低減回路がM回分の加算蓄積を行った後に1/(N×M)に減衰することでスミア成分の平均値を求め、該平均値を前記固体撮像装置からの画像信号から減算する、請求項4に記載のスミア低減機能付き撮像装置。
  6. 電荷結合素子を用いて画像信号を生成するときに前記電荷結合素子で発生するスミアを低減するためのスミア低減方法であって、
    画像を光電変換することで発生した電荷を格納し転送する電荷結合素子による複数段のレジスタで構成された領域内に、所定の境界を挟んで前段にある第1の領域と後段にある第2の領域とを備えておき、
    光電変換により画像信号を生成したことにより前記第1の領域に生じたスミア成分を、前記第1の領域のみを駆動することにより前記境界にあるレジスタに加算蓄積し、
    該加算蓄積されたスミア成分を前記第2の領域を経由して出力し、
    前記第2の領域を経由して出力された前記スミア成分と前記画像信号とに基づいて、スミアの低減された画像信号を生成する、スミア低減方法。
  7. 前記第1の領域のみを駆動するとき、画像信号を出力するときより速いスミア転送速度で前記第1の領域を駆動する、請求項6に記載のスミア低減方法。
  8. 前記第1の領域は光電変換で得られた電荷を格納する撮像領域であり、前記第2の領域は前記撮像領域から転送された電荷を格納する蓄積領域であり、
    前記スミア転送速度は、前記撮像領域に格納された画像信号の電荷を前記蓄積領域に転送するときと同じ速度である、請求項7に記載のスミア低減方法。
  9. 前記第2の領域を経由して出力された前記スミア成分と前記画像信号とに基づいて、スミアの低減された画像信号を生成するとき、
    前記スミア成分を更に加算蓄積した後に所定の減衰比で減衰し、得られたスミア成分の値を、前記光電変換による画像信号から減算する、請求項6から8のいずれか1項に記載のスミア低減方法。
  10. 前記第1の領域のみを駆動してN回分のスミア成分を加算蓄積し、該加算蓄積されたスミア成分を更にM回分加算蓄積し、該加算蓄積されたスミア成分を1/(N×M)に減衰することでスミア成分の平均値を求め、該平均値を前記光電変換による画像信号から減算する、請求項9に記載のスミア低減方法。
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