JP3340482B2 - 撮像素子の不要電荷掃き出し方法およびその装置 - Google Patents

撮像素子の不要電荷掃き出し方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスチルビデオカ
メラに設けられ、撮像素子に残留している不要電荷を掃
き出す方法およびこの方法を実施するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばスチルビデオカメラ等に
は、光学系により得られた被写体像を電気的な映像信号
に変換するため、CCD(固体撮像素子)が設けられて
いる。CCDは、各画素に対応させてフォトダイオード
を有しており、露光によってフォトダイオードに蓄積さ
れた電荷は、遮光後、垂直転送CCDおよび水平転送C
CDを介して外部に出力される。
【0003】ところが露光期間中、フォトダイオードに
入射した光量が多過ぎて過剰な電荷が発生した場合、フ
ォトダイオードから垂直転送CCDに過剰電荷が漏れ込
み、この過剰電荷がフォトダイオードに蓄積されていた
信号電荷と混ざり、これによりスミア等が発生して画質
が低下する。また、CCDに生じた熱の影響により暗電
流が発生し、垂直転送CCDに不要電荷が生じている場
合も同様に、画質が低下する。このような画質の低下を
防止するため、従来、垂直転送CCDに残留している過
剰電荷を水平転送CCDに高速で掃き出す構成が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、垂直転送CC
Dに残留している電荷を高速で掃き出そうとすると、過
剰電荷が水平転送CCDから溢れたり、あるいは過剰電
荷の転送動作のタイミングにミスが発生することがあ
り、水平転送CCDの周辺のフォトダイオードに過剰電
荷が漏れて、この部分の画質が低下するという問題があ
る。また垂直転送CCDを高速駆動するためには、駆動
回路の能力を高める必要があることから、消費電力が増
加するという問題もある。
【0005】本発明は、高速駆動のための回路を設ける
ことなく、垂直転送CCDに残留している不要電荷を確
実に外部に掃き出すことができる不要電荷掃き出し方法
およびこの方法を実施するための装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撮像素子の
不要電荷掃き出し方法は、映像信号の1水平走査線分の
読み出し期間のうち、水平転送CCDが実質的に有効画
素数分の電荷を水平転送するのに必要な期間を除いた期
間中、水平転送CCDにポテンシャルの井戸を形成する
とともに、映像信号の読み出し時と同じ周期の駆動信号
1周期分による垂直転送CCDの1段分転送動作を複数
回行なって、電荷を水平転送CCD側に掃き出し、次い
で水平転送CCDを実質的に有効画素数分だけ駆動して
電荷を外部に掃き出すことを特徴としている。
【0007】また本発明に係る撮像素子の不要電荷掃き
出し装置は、映像信号の1水平走査線分の読み出し期間
のうち、水平転送CCDが実質的に有効画素数分の電荷
を水平転送するのに必要な期間を除いた期間中、水平転
送CCDにポテンシャルの井戸を形成する手段と、映像
信号の読み出し時と同じ周期の駆動信号1周期分による
垂直転送CCDの1段分転送動作を複数回行なって、電
荷を水平転送CCD側に掃き出す手段と、水平転送CC
Dを実質的に有効画素数分だけ駆動して電荷を外部に掃
き出す手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は、本発明の一実施例である撮像素子駆動装置を備え
たスチルビデオカメラのブロック図である。
【0009】システムコントロール回路10はマイクロ
コンピュータであり、本スチルビデオカメラの全体の制
御を行う。
【0010】撮像光学系はレンズ11と絞り12と光学
フィルタ13を備え、この撮像光学系を通った光線はC
CD14に導かれる。CCD14は駆動回路15によっ
て駆動され、これにより、CCD14上に結像された被
写体像に対応した映像信号がCCD14から出力され、
相関二重サンプリング(CDS)回路16に供給され
る。なお駆動回路15は、後述するように、Vドライ
バ、Hドライバ、ゲート回路および遅延回路等から構成
される。
【0011】CDS回路16に入力された映像信号は、
リセット雑音を除去された後、図示しないプリプロセス
回路においてガンマ補正等の所定の処理を施される。そ
してこの映像信号は、A/D変換器21においてデジタ
ル信号に変換され、画像メモリ22に格納される。映像
信号が格納される画像メモリ22のアドレスは、システ
ムコントロール回路10およびアドレス制御回路23を
介して制御される。なお、CDS回路16およびA/D
変換器21の動作は、タイミング発生回路17から出力
されるパルス信号によって制御される。
【0012】画像処理回路24は、画像メモリ22に格
納された画像信号に対して、所定の処理を施し、これに
よりR信号、G信号およびB信号が出力される。これら
のR信号、G信号およびB信号は、記録装置25に入力
され、ICメモリカード等の記録媒体に記録される。
【0013】システムコントロール回路10に接続され
たマニュアルスイッチ群26は、本スチルビデオカメラ
を操作するため、また表示素子27は、マニュアルスイ
ッチ群26の各種スイッチによる操作の内容等を表示す
るために、それぞれ設けられる。
【0014】次に、図1および図2を参照して、CCD
14の構成およびCCD14を駆動するための構成を説
明する。
【0015】フォトダイオード31は各画素に対応して
設けられており、フォトダイオード31では入射光量に
応じて信号電荷が形成される。垂直転送CCD32は、
フォトダイオード31に隣接して垂直方向(図の縦方
向)に沿って設けられており、フォトダイオード31に
おいて生成された電荷を水平転送CCD33に転送す
る。水平転送CCD33にはFDA(フローティングデ
ィフュージョンアンプ)34が接続されており、このF
DA34では、水平転送CCD33によって転送されて
きた電荷が電圧に変換され、外部に出力される。
【0016】駆動回路15には、タイミング発生回路1
7から/V1信号(符号/は極性が反転していることを
意味する)等が、またシステムコントロール回路10か
ら/Vsub 信号がそれぞれ入力され、これらの電圧信号
に対応した駆動信号がCCD14に対して出力される。
例えば、/V1信号〜/V4信号が“L”(ロー)であ
る時、φV1信号〜φV4信号(駆動信号)が“H”
(ハイ)として出力される。/Vsub 信号についても同
様に、反対の極性を有するφVsub 信号が出力される。
なお本実施例において、/V1信号〜/V4信号の電圧
は、“H”の時5V、“L”の時0Vである。また、φ
V1信号〜φV4信号の電圧は、“H”の時0V、
“L”の時−7Vである。
【0017】同期信号発生回路41では、タイミング発
生回路17から出力されたクロック信号fck に基づい
て、システムコントロール回路10の制御により垂直同
期信号VDおよび水平同期信号HDが生成される。タイ
ミング発生回路17では、水平同期信号HD等に基づい
て、/V1信号〜/V4信号、H1信号、H2信号、/
TG1信号および/TG2信号が生成され、これらの信
号は駆動回路15に入力される。駆動回路15には、こ
れらの信号の他、システムコントロール回路10から/
Vsub 信号およびG(ゲート)信号が入力される。
【0018】CCD14では、駆動回路15のVドライ
バから出力される駆動信号によって電荷の垂直転送が行
われ、駆動回路15のHドライバから出力される駆動信
号によって電荷の水平転送が行われる。すなわち垂直転
送CCD32では、駆動回路15から端子35a〜35
dを介して供給される4相のφV1〜φV4信号(駆動
信号)によって、垂直方向の電荷の転送が行われる。水
平転送CCD33では、駆動回路15から端子36a、
36bを介して供給されるφH1およびφH2信号(駆
動信号)によって、水平方向の電荷の転送が行われる。
駆動回路15から端子37を介して供給されるφVsub
信号は、フォトダイオード31に蓄積されている不要電
荷を、露光期間の直前にCCD14の基板の方向に掃き
出すためのものである。これらの信号により、信号電荷
の転送、信号電荷の蓄積時間、電子シャッタ速度の決
定、および過剰電荷の掃き出し等の制御が行われる。
【0019】次に図3〜図5を参照して、駆動回路15
によるCCD14の駆動制御を説明する。なお図3は、
CCD14によって検出された映像信号を、CCD14
から出力する動作を示す。また図4は各駆動信号の時間
的変化を示し、図5は、垂直転送CCD32および水平
転送CCD33におけるポテンシャルの井戸の変化を示
す。
【0020】図3において、露光期間の前、絞り12は
開口されている(符号F1)。FLD信号は画像のフィ
ールドを示しており、フィールドに応じて“H”と
“L”が切り換わる。すなわち、第1フィールドの時
“H”となり、第2フィールドの時“L”となる。/V
sub 信号は通常“H”であるが、マニュアルスイッチ群
26中のレリーズスイッチ(図示せず)の操作に基づく
所定のタイミングで“L”とされる。この/Vsub 信号
が“L”になると、すなわちφVsub 信号(図2参照)
が“H”になると、それまでフォトダイオード31に蓄
積されていた不要電荷が基板の方向に掃き出される。こ
の掃き出し期間中にフォトダイオードに発生する電荷は
全て掃き出されるので、この掃き出し動作が終了した時
点からフォトダイオードの電荷蓄積が開始され、その
後、この掃き出しが行われたフィールドの次のフィール
ドの略中央において、絞り12が閉じ(符号F2)、露
光が完了する。不要電荷の掃き出しが終了してから絞り
12が閉じるまでが露光期間であり、この間に、CCD
14のフォトダイオード31には被写体像に対応した電
荷が蓄積される。
【0021】一方、/V1信号〜/V4信号は、常に所
定のタイミングでオンオフを繰り返している。すなわ
ち、垂直転送CCD32の第1〜第4の電極に印加され
るφV1信号〜φV4信号は、常に所定のタイミングで
“H”、“L”を繰り返している。このφV1信号〜φ
V4信号は、垂直転送CCD32において電荷の垂直転
送を行う駆動信号である。
【0022】さて露光期間が終了した後の1/2フィー
ルドの期間(掃き出し期間)、垂直転送および水平転送
が行われ、垂直転送CCD32に残留している電荷が水
平転送CCD33を介して外部に掃き出される。この垂
直転送CCD32に残留している電荷は、フォトダイオ
ード31から漏れ込んだ過剰電荷、あるいは暗電流によ
るものである。この掃き出し動作については、後述す
る。
【0023】不要電荷の掃き出しが完了すると、FLD
信号の切り換わりの直後に/TG1信号および/TG2
信号が出力される。これにより、フォトダイオード31
に蓄積されていた第1および第2フィールドの画像に対
応した電荷、すなわち露光によってフォトダイオード3
1に蓄積された電荷が垂直転送CCD32に転送され
る。なお本実施例では、/TG1信号および/TG2信
号を同じ水平ブランキング期間中に出力してフィールド
記録を行う構成となっている。
【0024】フォトダイオード31から垂直転送CCD
32に転送された電荷は、/V1信号〜/V4信号すな
わちφV1信号〜φV4信号の作用によって水平転送C
CD33側に2画素分だけ転送され、その後、φH1信
号およびφH2信号の作用によって水平転送CCD33
にある1水平走査線分の信号がFDA34(図2)に転
送される。このようにして、フォトダイオード31に蓄
積された電荷(映像信号)が垂直転送CCD32および
水平転送CCD33を介して1水平走査線ずつCCD1
4から出力される(符号C1)。
【0025】の掃き出し動作を図4および図5を参照
して説明する。
【0026】時間t1より前は水平転送期間であり、電
荷の垂直転送は行われず、水平転送のみが行われてい
る。すなわち、φH1信号が所定のタイミングでオンオ
フしており、φV1信号およびφV2信号は“H”(=
0V)、φV3信号およびφV4信号は“L”(=−7
V)である。したがって垂直転送CCD32において、
電極V1、V2に対応した部分にはポテンシャルの井戸
が形成されているが、電極V3、V4に対応した部分に
はポテンシャルの井戸は形成されておらず、垂直転送C
CD32のポテンシャルの井戸は水平転送CCD33か
ら遮断されている。
【0027】時間t2になると、φH1信号は“H”と
なり、これにより水平転送CCD33にはポテンシャル
の井戸が形成される。また、φV1信号およびφV2信
号に加えてφV3信号も“H”となり、このため垂直転
送CCD32では、電極V1、V2、V3に対応した部
分にポテンシャルの井戸が形成されることとなる。時間
t3では、φV1信号が“L”に変化し、これにより垂
直転送CCD32におけるポテンシャルの井戸は、電極
V2、V3に対応した部分に形成される。すなわちポテ
ンシャルの井戸は、時間t1と比べて1電極分だけ水平
転送CCD32側に移動している。
【0028】次いで時間t4では、φV4信号が“H”
になり、この結果垂直転送CCD32では、電極V2、
V3、V4に対応した部分にポテンシャルの井戸が形成
される。したがって垂直転送CCD32の複数の電極の
うち最も水平転送CCD33に近い電極V4に対応した
部分のポテンシャルの井戸が、最終電極VLに対応した
部分を介して、水平転送CCD33のポテンシャルの井
戸に接続することとなる。なお本実施例では、電極VL
には、φV4すなわち電極V4と同じ駆動信号が印加さ
れる。
【0029】次に時間t5では、φV2信号が“L”に
変化し、これにより垂直転送CCD32におけるポテン
シャルの井戸は、電極V3、V4に対応した部分だけと
なる。時間t6では、φV1信号が“H”となり、これ
により垂直転送CCD32では、電極V3、V4、V1
に対応した部分にポテンシャルの井戸が形成されること
となる。そして時間t7では、φV3信号が“L”に変
化し、これにより垂直転送CCD32におけるポテンシ
ャルの井戸は、電極V4、V1に対応した部分だけとな
る。時間t8になると、φV2信号が“H”に変化し、
これにより垂直転送CCD32におけるポテンシャルの
井戸は、電極V4、V1、V2に対応した部分に形成さ
れる。
【0030】時間t4〜t8の間、電極V4に対応した
部分にポテンシャルの井戸が形成されているので、この
間、これらのポテンシャルの井戸のうち最も水平転送C
CD33に近い井戸は、最終電極VLに対応した部分を
介して、水平転送CCD33のポテンシャルの井戸に接
続している。
【0031】時間t9では、φV4信号が“L”に変化
し、この結果垂直転送CCD32において、電極V4に
対応した部分のポテンシャルの井戸は消滅する。したが
って、水平転送CCD33のポテンシャルの井戸は垂直
転送CCD32から遮断される。
【0032】このような時間t1〜t9の垂直転送動作
により、垂直転送CCD32の各電極に対応した部分に
残留している電荷が4電極分だけ(フォトダイオードで
数えると2画素分だけ)水平転送CCD33側に移動す
る。また、垂直転送CCD32において、最も水平転送
CCD33に近い部位に設けられた電極V1〜V4に対
応した部分に残留している不要電荷が水平転送CCD3
3に掃き出される。なお、時間t1〜t9の所要時間H
6を、ここでは便宜的に1段垂直転送時間と定義する。
【0033】上述したφV1信号〜φV4信号の制御す
なわち1段垂直転送動作は、詳細は後述するが、水平転
送CCD33にポテンシャルの井戸が形成されている間
に2度行われる。このように2度の掃き出し動作を行う
ため、本実施例では、1回目の掃き出し動作が完了した
後、G信号が“L”から“H”に切り換わり、これによ
りφH1信号が“H”に固定される。すなわち水平転送
CCD33には、引続きポテンシャルの井戸が形成され
ることとなる。この状態で、上述したようなφV1信号
〜φV4信号の制御がもう一度行われ、垂直転送動作が
行われる。すなわち、1水平転送動作と次の1水平転送
動作の間に2段分の垂直動作動作が行われる。
【0034】次に、掃き出し動作における垂直転送動作
の時間と水平転送動作の時間について、図4および図6
を参照して説明する。
【0035】図6は、CCD14の受光面44と水平転
送CCD33を示している。受光面44は、実際に光が
照射される有効画素領域44aと、この有効画素領域4
4aの周囲に形成されるオプティカルブラック領域44
bとから成る。オプティカルブラック領域44bは、光
が照射されない部分、すなわち有効な信号電荷が形成さ
れない部分である。
【0036】水平転送CCD33における水平転送動作
は、映像信号の読み出し動作では、水平転送CCD33
の長さ分だけ行われる。すなわち、映像信号の読み出し
時において、1水平走査期間に水平転送CCD33から
出力される画素数は、フォトダイオードが配設された受
光面44からはみ出した部分P1(15画素分)と、有
効画素領域44aの左側に位置するオプティカルブラッ
ク領域44bの部分P2(5画素分)と、有効画素領域
44aの部分P3(768画素分)と、有効画素領域4
4aの右側に位置するオプティカルブラック領域44b
の部分P4(50画素分)との合計画素数(すなわち8
38画素)分である。
【0037】これに対し、垂直転送CCD32の不要電
荷の掃き出し動作では、水平転送動作は、水平転送CC
D33の全長よりも短くてよい。すなわち水平転送CC
D33では、垂直転送CCD32の有効画素領域44a
に対応した部分から転送された電荷が存在する部分(符
号Qで示され、768画素分の長さを有している)のみ
を、水平方向に掃き出せばよい。つまり、垂直転送CC
D32の不要電荷は、ほとんど有効画素領域44aに対
応した部分に存在し、オプティカルブラック領域44b
に対応した部分にはほとんど存在していないため、この
部分に対しては、不要電荷掃き出しのための水平方向へ
の電荷転送動作は必要ない。
【0038】すなわち本実施例の不要電荷の掃き出し動
作において、水平転送CCD33の水平転送動作は、図
4に示すように符号P3部分の読み出し期間H3(有効
画素領域44aの信号読み出しに対応した期間)だけ行
われ、受光面からのはみ出し部分P1、オプティカルブ
ラック領域部分P2、P4の読み出し時間を合計した期
間H5(符号H1+H2+H4で表された期間)は水平
転送動作は行われない。これにより、垂直転送動作が可
能な期間が期間H7(=H6+H5)に延長される。本
実施例においては、期間H5は、前述のH6よりも若干
長く設定可能であるので、1段垂直転送動作は2度行わ
れている。この垂直転送動作の延長は、G信号を“H”
に定めることにより得られる。
【0039】このように、1水平転送動作で2段分の垂
直転送CCD上に存在する不要電荷を掃き出せるので、
有効画素領域44a全体にわたる垂直転送CCDの不要
電荷掃き出しは、通常の1画面分の映像信号の読み出し
に要する時間の半分の時間で行うことができる。
【0040】図7は、駆動回路15の構成の一例を示す
ものである。駆動回路15は、制御回路151とVドラ
イバ54とHドライバ72とから構成され、制御回路1
51は遅延回路52等とAND回路53等とOR回路5
1等とインバータ64等とから構成される。/V1信
号、/V2信号、/V3信号、/V4信号、H1信号お
よびH2信号は、タイミング発生回路17(図1)から
入力され、駆動回路15では、これらの信号に基づい
て、駆動信号が生成される。
【0041】/V1信号はOR回路51と遅延回路52
に入力される。遅延回路52によって所定時間だけ遅延
された/V1信号は、AND回路53に入力される。A
ND回路53には、遅延された/V1信号とともに、シ
ステムコントロール回路10からG信号が入力されるよ
うになっており、したがってG信号が“H”の間だけ、
AND回路53から遅延された/V1信号の“H”が出
力される。この信号は、タイミング発生回路17から直
接入力された/V1信号とともに、OR回路51に入力
される。すなわちOR回路51からは、タイミング発生
回路17から入力された/V1信号が“H”の時、
“H”が出力され、またG信号が“H”の間、所定時間
だけ遅延された/V1信号の“H”が出力される。OR
回路51の出力信号は、Vドライバ54によって極性を
反転され、φV1信号としてCCD14に出力される。
図4に示す例では、垂直転送期間の間、G信号の作用に
より、φV1信号が2度“L”になっている。
【0042】/V2信号はOR回路55と遅延回路56
に入力され、遅延回路56によって所定時間だけ遅延さ
れた/V2信号は、AND回路57に入力される。AN
D回路57には、AND回路53と同様にG信号が入力
されるようになっている。したがってOR回路55から
は、タイミング発生回路17から入力された/V2信号
が“H”の時、“H”が出力され、またG信号が“H”
の間、所定時間だけ遅延された/V2信号の“H”が出
力される。OR回路55の出力信号はVドライバ54に
よって極性を反転され、φV2信号としてCCD14に
出力される。
【0043】/V3信号はAND回路61と遅延回路6
2に入力され、遅延回路62によって所定時間だけ遅延
された/V3信号は、OR回路63に入力される。OR
回路63には、遅延された/V3信号の他、G信号がイ
ンバータ64を介して入力されるようになっている。し
たがってOR回路63からは、G信号が“H”であり、
かつ遅延回路62から“L”の/V3信号が入力されて
いる間だけ、“L”が出力される。この出力は、タイミ
ング発生回路17から直接入力された/V3信号ととも
に、AND回路61に入力される。したがってAND回
路61からは、タイミング発生回路17から入力された
/V3信号が“L”の時、“L”が出力され、またG信
号が“H”の間、所定時間だけ遅延された/V3信号の
“L”が出力される。AND回路61の出力信号は、V
ドライバ54によって極性を反転され、φV3信号とし
てCCD14に出力される。図4に示す例では、垂直転
送期間の間、G信号の作用によりφV3信号が2度
“H”になっている。
【0044】/V4信号はAND回路65と遅延回路6
6に入力され、遅延回路66によって所定時間だけ遅延
された/V4信号は、OR回路67に入力される。OR
回路67には、OR回路63と同様に、インバータ68
を介してG信号が入力されるようになっている。したが
ってAND回路65からは、タイミング発生回路17か
ら入力された/V4信号が“H”の時、“H”が出力さ
れ、またG信号が“H”の間、所定時間だけ遅延された
/V4信号の“H”が出力される。/V4信号は、Vド
ライバ54によって極性を反転され、φV4信号として
CCD14に出力される。
【0045】H1信号は、G信号とともにOR回路71
に入力される。したがってOR回路71からは、H1信
号またはG信号が“H”の時、“H”が出力される。こ
のOR回路71の出力信号は、Hドライバ72を介して
φH1信号としてCCD14に出力される。図4に示す
ように、φH1信号は、垂直転送動作が2度行われる
間、“H”に固定されており、これにより水平転送CC
D33にポテンシャルの井戸が形成される。
【0046】H2信号は、AND回路73に入力され、
またこのAND回路73には、G信号がインバータ回路
74を介して入力される。したがってAND回路73か
らは、G信号が“L”であり、かつH2信号が“H”の
時、“H”が出力される。AND回路73の出力信号
は、Hドライバ72を介してφH2信号としてCCD1
4に出力される。このようにφH2信号は、G信号の作
用によるポテンシャルの井戸の形成には寄与しない。
【0047】以上のように本実施例では、露光期間後、
フォトダイオード31に蓄積された電荷を読み出す前
に、垂直転送CCD32に残留している電荷を水平転送
CCD33を介して外部に掃き出すように構成されてい
る。したがって、露光期間中にフォトダイオードから垂
直転送CCDに過剰電荷が漏れ込んだり、あるいは暗電
流が発生した場合であっても、この過剰電荷等がフォト
ダイオードに蓄積されていた信号電荷と混ざることはな
く、スミア等の発生すなわち画質の低下が防止される。
さらに本実施例は、従来のように垂直転送CCD32内
の過剰電荷を高速で掃き出すものではなく、映像信号の
読み出し動作と同じ駆動信号を利用して、掃き出し動作
を行うものであるので、転送ミスが発生することはな
く、また高速駆動するための回路を設ける必要がない。
【0048】また本実施例では、水平転送CCD33に
おいて、有効画素領域44aに接続された部分の電荷の
みを掃き出してから、垂直転送CCD32の不要電荷を
2度にわたって水平転送CCD33に掃き出すように構
成されているので、掃き出し動作を迅速に行うことがで
きる。さらに本実施例では、垂直転送CCD32の不要
電荷の掃き出し動作は、1/2フィールドの読み出し期
間で完了するので、1フィールドの期間に掃き出しを行
う場合と比較し、掃き出し期間において、フォトダイオ
ード31に発生する暗電流が1/2に減少する。また本
実施例は、図7に示すように、基本的には遅延回路とゲ
ート回路を組み合わせるだけの回路で構成され、複雑な
回路は必要としない。
【0049】なお、図7の回路は単なる一例であり、他
の回路によっても垂直転送動作を2度行うことは可能で
ある。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高速駆動
のための回路を設けることなく、垂直転送CCDに残留
している不要電荷を確実に外部に掃き出すことができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したスチルビデオカメ
ラの回路構成を示すブロック図である。
【図2】CCDの構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施例におけるCCDの動作のタイ
ミングチャートである。
【図4】垂直転送CCDの不要電荷の掃き出し動作のタ
イミングチャートである。
【図5】垂直転送CCDおよび水平転送CCDにおける
ポテンシャルの井戸の変化を示す図である。
【図6】CCDの有効画素領域とオプティカルブラック
領域を示す図である。
【図7】駆動回路の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
14 CCD 31 フォトダイオード 32 垂直転送CCD 33 水平転送CCD 44 受光面 44a 有効画素領域 44b オプティカルブラック領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/335

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号の1水平走査線分の読み出し期
    間のうち、水平転送CCDが実質的に有効画素数分の電
    荷を水平転送するのに必要な期間を除いた期間中、水平
    転送CCDにポテンシャルの井戸を形成するとともに、
    映像信号の読み出し時と同じ周期の駆動信号1周期分に
    よる垂直転送CCDの1段分転送動作を複数回行なっ
    、電荷を水平転送CCD側に掃き出し、次いで水平転
    送CCDを実質的に有効画素数分だけ駆動して電荷を外
    部に掃き出すことを特徴とする撮像素子の不要電荷掃き
    出し方法。
  2. 【請求項2】 映像信号の1水平走査線分の読み出し期
    間のうち、水平転送CCDが実質的に有効画素数分の電
    荷を水平転送するのに必要な期間を除いた期間中、水平
    転送CCDにポテンシャルの井戸を形成する手段と、映像信号の読み出し時と同じ周期の駆動信号1周期分に
    よる垂直転送CCDの1段分転送動作を複数回行なっ
    、電荷を水平転送CCD側に掃き出す手段と、 水平転送CCDを実質的に有効画素数分だけ駆動して電
    荷を外部に掃き出す手段と を備えることを特徴とする撮
    像素子の不要電荷掃き出し装置。
  3. 【請求項3】 前記各手段が、遅延回路とゲート回路を
    有する制御回路と、映像信号の電荷の垂直転送を行うV
    ドライバと、映像信号の水平転送を行うHドライバとに
    よって構成されることを特徴とする請求項2の撮像素子
    の不要電荷掃き出し装置。
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