JPH10210370A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

Info

Publication number
JPH10210370A
JPH10210370A JP9014236A JP1423697A JPH10210370A JP H10210370 A JPH10210370 A JP H10210370A JP 9014236 A JP9014236 A JP 9014236A JP 1423697 A JP1423697 A JP 1423697A JP H10210370 A JPH10210370 A JP H10210370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid
state imaging
imaging device
level
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9014236A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Ishida
孝芳 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP9014236A priority Critical patent/JPH10210370A/ja
Publication of JPH10210370A publication Critical patent/JPH10210370A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過大光がCCDに入射した場合でも適正な露
光制御ならびに映像信号処理を行い、良好な画面表示を
行う。 【解決手段】 CCDの水平期間の一部で、リセットパ
ルスFRに対して、水平転送パルスFH1、FH2の位
相を反転させ、OB信号と疑似的な疑似OB信号を生成
すると共に、クランプパルス発生回路からクランプパル
スが供給された際に、上記疑似OB信号をクランプする
疑似OBクランプ回路を設ける。これにより、過大光が
CCDに入射し、OB部に転送電荷があふれた場合に、
OB部に転送された電荷が全てリセットドレインRDに
排出され、黒レベル(OBレベル)と略等しいレベル、
すなわち、疑似的なOBレベルが生成される。上記の疑
似的なOBレベルに基づいて露光制御を行えば、通常の
OBレベルの変動の影響を受けることがなく、良好な画
面表示を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視カメラ、ドア
ホンカメラ、テレビ電話用カメラ、ビデオカメラムービ
ー等に使用される固体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、固体撮像素子(Charge Coupl
ed Device ;以下、CCDと略称する)を内蔵したCC
Dカメラ等の固体撮像装置が種々提案されている。この
種の固体撮像装置は、図7に示すように、レンズ51を
介して入射する被写体画像を撮像するIT(Interline
Transfer)型のCCD52と、CDS(Corelated Doub
le Sampling )回路53と、OB(Optical Black )ク
ランプ回路54と、映像信号処理部55とを備えてい
る。
【0003】1水平期間におけるCCD52からの出力
信号がCDS回路53に入力されると、上記信号のクロ
ック成分が上記CDS回路53にて除去され、ノイズが
軽減される。CCD52における後述のOB部73(図
8参照)からの出力信号は、OBクランプ回路54にて
クランプ、すなわち、直流レベルに固定される。これに
より、黒の基準となる信号レベルが生成される。映像信
号処理部55では、このようにして得られた信号レベル
を基準にして各種の処理が行われる。
【0004】上記映像信号処理部55は、同図に示すよ
うに、AGC(Automatic Gain Control)回路56と、
補正処理回路57と、ペデスタルクランプ回路58と、
駆動回路59とで構成されている。
【0005】上記AGC回路56では、OBクランプ回
路54からの入力信号の強弱に応じて利得(ゲイン)が
自動的に制御される。そして、AGC回路56からの出
力信号は、補正処理回路57でガンマ補正され、ペデス
タルクランプ回路58でペデスタルレベルにてクランプ
された後、駆動回路59からビデオ信号として出力され
る。
【0006】このように、一般的には、映像信号処理部
55にて各種信号処理が行われる前に、上記OBクラン
プ回路54にてクランプ動作が行われる。そして、映像
信号処理部55では、上記OBクランプ回路54にてク
ランプされた信号のレベルを基準として各種の処理が行
われ、テレビモニタ等の表示装置に適応した映像信号
が、上記映像信号処理部55からビデオ信号として出力
される。
【0007】また、上記固体撮像装置は、OBクランプ
回路54からの出力信号を検波する検波回路60と、該
検波回路60から出力される信号に基づいて、アイリス
ならびに露光の制御等を行う露光制御部61と、露光制
御部61からの出力に基づいてCCD52を駆動させる
CCD駆動回路62とを備えている。露光制御部61お
よびCCD駆動回路62においても、OBクランプ回路
54にてクランプされた信号のレベルを基準にしてそれ
ぞれの動作が行われる。なお、上記の露光は、例えば上
記CCD52が備える電子シャッタ機能を用いて制御さ
れる。
【0008】ここで、CCD52の1チップの基本構成
を図8(a)および(b)に示す。通常、CCD52
は、光電変換素子である複数のフォトダイオード74…
が受光基板71上に2次元的に配列されてなっている。
そして、被写体画像光を受光することが可能な有効画素
部72と、ダミー画素部としてのOB部73とが受光基
板71上に形成されている。
【0009】上記のOB部73のフォトダイオード74
…の上方には、アルミ等の遮光部材が敷設されており、
被写体画像光が上記遮光部材によって遮光されるように
なっている。これにより、OB部73のフォトダイオー
ド74…からの出力は、光学的な黒レベルの基準として
用いられる。
【0010】また、CCD52は、フォトダイオード7
4…の各列に沿って設けられた垂直CCDシフトレジス
タ75…と、該垂直CCDシフトレジスタ75…からの
電荷を電荷検出部(出力回路)77に転送する水平CC
Dシフトレジスタ76とを有している。これにより、フ
ォトダイオード74…にて光電変換され、対応する垂直
CCDシフトレジスタ75に送られた電荷は、垂直転送
クロックφV1〜φV4に同期して水平CCDシフトレ
ジスタ76の方向に順次転送される。そして、水平CC
Dシフトレジスタ76に転送された電荷は、水平転送ク
ロックφH1、φH2に同期して電荷検出部(出力回
路)77に順次転送され、電気信号として外部に出力さ
れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
上記のような固体撮像装置がドアホン、車載用カメラ等
にも搭載されるようになり、固体撮像装置の用途が著し
く広がってきている。このようなカメラは当然、屋外を
撮影することが多いので、太陽光などの過大光がCCD
52に入射することがある。
【0012】ここで、通常動作時および過大光入射時の
それぞれにおいて、CCD52からの出力信号、CDS
回路53からの出力信号、駆動回路59からの映像信号
の各波形を図9(a)および(b)に示す。
【0013】同図(b)に示すように、過大光がCCD
52に入射すると、OB部73のフォトダイオード74
…からの電荷の出力期間(OB期間)において、OB部
73のフォトダイオード74…からの電荷の出力、すな
わち、OBレベルが、同図(a)で示した通常動作時よ
りも高レベルに変動していることがわかる。これは以下
の理由によるものである。
【0014】すなわち、過大光がCCD52に入射する
と、受光部(有効画素部72のフォトダイオード74
…)で発生した電荷が、対応する垂直CCDシフトレジ
スタ75の容量を越えて、水平CCDシフトレジスタ7
6の走査期間中に水平CCDシフトレジスタ76に漏れ
込む。さらには、水平CCDシフトレジスタ76に漏れ
込んだ電荷が、水平CCDシフトレジスタ76の容量を
も越えて、本来は電荷が転送されることのないOB部7
3にも転送される。その結果、OBレベルが通常動作時
よりも高レベルに変動するのである。
【0015】このように、過大光がCCD52に入射し
てOBレベルが通常よりも高レベルに変動すると、OB
部73からの出力が光学的な黒レベルの基準とはならな
くなる。このため、黒い部分はつぶれて沈んだ画面表示
となる。
【0016】また、OBレベルが通常よりも高レベルと
なることにより、映像信号の出力は実際よりも低レベル
となる。すると、露光制御においては、露光時間を延ば
す方向に制御され、さらに現象が悪化する。したがっ
て、上記従来の構成では、光量が大きい場合に、明るい
被写体が画面上で真っ黒に見え、光源以外での被写体の
認識ができなくなるという問題が生ずる。
【0017】そこで、例えば特開昭60−109272
号公報に開示された固体撮像装置では、受光部とOB部
との間に、上記OB部と同じ大きさか、それより行方向
寸法がやや大きい余剰電荷吸収用および電荷排出用のド
レイン領域を配することによって、受光部とOB部とを
所定間隔でもって分離すると共に、それらに対応するよ
うに水平CCDシフトレジスタを独立して設けることに
より、受光部からOB部への電荷の漏洩の防止を試みて
いる。
【0018】しかし、上記構成では、受光部とOB部と
の間に上記ドレイン領域を配したり、各水平CCDシフ
トレジスタから転送されてくる電荷を合流させて出力す
る構成のため、CCDの構造が複雑なものとなり、固体
撮像装置の価格上昇を招き兼ねない。
【0019】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、簡単な構成で、過大光が
CCD52に入射した場合でも適正な露光制御を行って
良好な画面表示を行うことのできる固体撮像装置を提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る固
体撮像装置は、上記の課題を解決するために、被写体画
像に対応する光を受光する有効画素部と黒レベルに対応
した信号を出力するオプティカルブラック部とを有する
固体撮像素子と、上記固体撮像素子のオプティカルブラ
ック部から出力される信号をクランプする第1クランプ
手段と、上記第1クランプ手段にてクランプされた信号
のレベルを基準にして、上記固体撮像素子の有効画素部
から出力される信号に対して映像信号処理を行う映像信
号処理部と、上記固体撮像素子の露光を制御する露光制
御部とが設けられた固体撮像装置であって、上記固体撮
像素子の水平期間の一部で水平転送パルスの位相を変化
させ、上記黒レベルと略等しいレベルに対応した信号を
生成すると共に上記信号をクランプする第2クランプ手
段が設けられ、上記露光制御部は、上記第2クランプ手
段にてクランプされた信号のレベルを基準にして上記固
体撮像素子の露光を制御することを特徴としている。
【0021】上記の構成によれば、固体撮像素子のオプ
ティカルブラック部から出力される信号が、第1クラン
プ手段にてクランプされる。そして、このクランプされ
た信号のレベルに基づいて、固体撮像素子の有効画素部
から出力される信号が、映像信号処理部にて処理され
る。
【0022】一方、第2クランプ手段によって、固体撮
像素子の水平期間の一部で水平転送パルスの位相が変化
され、上記黒レベルと略等しいレベルに対応した信号が
生成されると共に上記信号がクランプされる。
【0023】このとき、露光制御部は、上記第2クラン
プ手段にてクランプされた信号のレベルを基準にして固
体撮像素子の露光を制御するので、固体撮像素子に太陽
光などの過大光が入射した場合でも、適正に露光制御を
行うことができ、その結果、良好な画面表示を行うこと
ができる。
【0024】つまり、通常、太陽光などの過大光が固体
撮像素子に入射すると、上記固体撮像素子の有効画素部
で発生した電荷が、本来は電荷が転送されることのない
オプティカルブラック部にも転送され、黒レベルが通常
に比べて変動する。その結果、オプティカルブラック部
からの出力が光学的な黒レベルの基準とはならなくな
る。
【0025】しかし、上記構成によれば、過大光が固体
撮像素子に入射した場合に、たとえオプティカルブラッ
ク部に電荷が転送されたとしても、水平転送パルスの位
相変化によって上記電荷が一旦排出され、その結果、本
来の黒レベルと略等しいレベルに対応した信号が疑似的
に生成される。そして、露光制御がこの疑似的な信号に
基づいて行われる。
【0026】したがって、第2クランプ手段を追加した
だけの比較的簡単な構成により、過大光が固体撮像素子
に入射し、基準となる黒レベルが変動した場合でも、そ
のような変動の影響を受けずに、本来の黒レベルと略等
しいレベルでもって露光制御を行うことができる。その
結果、過大光が固体撮像素子に入射した場合でも、良好
な画面表示を行うことができる。また、このような露光
制御により、固体撮像素子への入射光量が調整されるの
で、本来の黒レベルに基づいて処理を行う映像信号処理
をも適正に行うことができる。
【0027】請求項2の発明に係る固体撮像装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1の構成に加えて、
上記露光制御部の制御情報に基づいて入射光量が所定量
以上であるか否かを検出する光量検出手段と、上記光量
検出手段によって入射光量が所定量以上であることが判
明した場合に、上記固体撮像素子の水平期間の一部で水
平転送パルスの位相を切り換えるパルス切り換え手段と
が設けられていることを特徴としている。
【0028】上記の構成によれば、光量検出手段によっ
て入射光量が所定量以上であることが判明した場合に
は、パルス切り換え手段によって固体撮像素子の水平期
間の一部で水平転送パルスの位相が切り換えられる。こ
れにより、固体撮像素子のオプティカルブラック部に蓄
積された電荷が一旦排出され、上記オプティカルブラッ
ク部から本来の黒レベルと略等しいレベルの信号が出力
される。
【0029】そして、上記信号は第1クランプ手段にて
クランプされ、このクランプされた信号のレベルを基準
にして、映像信号処理部にて映像信号処理が行われる。
つまり、上記構成では、露光制御と同様に映像信号処理
においても、本来の黒レベルと疑似的なレベルを基準に
して処理が行われる。
【0030】ところで、上記疑似的なレベルはあくまで
も本来の黒レベルに疑似的なものであり、上記本来の黒
レベルと全く同一ではない。したがって、映像信号処理
は極力、正規の黒レベルを基準にして行われることが望
ましい。そこで、入射光量が所定量よりも小さい場合、
例えば最大限の露光制御を行うことによって、オプティ
カルブラック部での電荷のあふれは回避される。その結
果、本来の黒レベルを基準にして映像信号処理を的確に
行うことができる。
【0031】しかし、入射光量が所定量以上の場合に
は、最大限の露光制御を行ってもなおオプティカルブラ
ック部に電荷があふれ、黒レベルが変動する。そこで、
上記構成によれば、入射光量が所定量以上となった場合
には、本来の黒レベルと疑似的なレベルを基準にして映
像信号処理が行われる。
【0032】したがって、上記構成によれば、入射光量
の大小によって、映像信号処理を行う際の黒レベルの基
準となるレベルが生成されるので、入射光量の変化に対
応してその都度、適正な映像信号処理を行うことができ
る。その結果、特に、最大限の露光制御を行っても回避
することのできないくらいの強烈光が固体撮像素子に入
射し、オプティカルブラック部に電荷があふれた場合で
も、十分とは言えないが疑似的なレベルを基準にして映
像信号処理を行うことにより、画面が黒く沈む、画面が
破綻する等の最悪の事態を回避することができる。
【0033】請求項3の発明に係る固体撮像装置は、上
記の課題を解決するために、被写体画像に対応する光を
受光する有効画素部と黒レベルに対応した信号を出力す
るオプティカルブラック部とを有する固体撮像素子と、
上記固体撮像素子のオプティカルブラック部から出力さ
れる信号をクランプする第1クランプ手段と、上記固体
撮像素子の有効画素部から出力される信号に対して映像
信号処理を行う映像信号処理部と、上記固体撮像素子の
露光を制御する露光制御部とが設けられた固体撮像装置
であって、上記固体撮像素子の水平期間の一部で水平転
送パルスの位相を変化させ、上記黒レベルと略等しいレ
ベルに対応した信号を生成すると共に上記信号をクラン
プする第2クランプ手段と、上記第1クランプ手段から
の出力または上記第2クランプ手段からの出力のどちら
か一方が上記映像信号処理部に入力されるように、上記
両者の出力を切り換える出力切り換え手段と、上記露光
制御部の制御情報に基づいて入射光量が所定量以上であ
るか否かを検出する光量検出手段とが設けられ、上記出
力切り換え手段は、上記光量検出手段によって入射光量
が所定量より小さいことが判明した場合に、上記第1ク
ランプ手段からの出力を上記映像信号処理部に入力する
一方、上記光量検出手段によって入射光量が所定量以上
であることが判明した場合に、上記第2クランプ手段か
らの出力を上記映像信号処理部に入力することを特徴と
している。
【0034】上記の構成によれば、第2クランプ手段に
てクランプされた信号のレベルを基準にして、露光制御
部によって固体撮像素子の露光が制御される。これによ
り、固体撮像素子に太陽光などの過大光が入射した場合
でも、適正に露光制御を行って良好な画面表示を行うこ
とができる。
【0035】つまり、通常、太陽光などの過大光が固体
撮像素子に入射すると、上記固体撮像素子の有効画素部
で発生した電荷が、本来は電荷が転送されることのない
オプティカルブラック部にも転送され、黒レベルが通常
に比べて変動する。その結果、オプティカルブラック部
からの出力が光学的な黒レベルの基準とはならなくな
る。
【0036】しかし、上記構成によれば、過大光が固体
撮像素子に入射した場合に、たとえオプティカルブラッ
ク部に電荷が転送されたとしても、水平転送パルスの位
相変化によって上記電荷が一旦排出され、その結果、本
来の黒レベルと略等しいレベルに対応した信号が疑似的
に生成される。そして、露光制御がこの疑似的な信号に
基づいて行われる。
【0037】したがって、上記構成によれば、過大光が
固体撮像素子に入射し、基準となる黒レベルが変動した
場合でも、そのような変動の影響を受けずに、本来の黒
レベルと略等しいレベルでもって露光制御を行うことが
できる。その結果、過大光が固体撮像素子に入射した場
合でも、良好な画面表示を行うことができる。また、こ
のような露光制御により、固体撮像素子への入射光量が
調整されるので、本来の黒レベルに基づいて処理を行う
映像信号処理をも適正に行うことができる。
【0038】また、光量検出手段によって入射光量が所
定量より小さいことが判明した場合には、出力切り換え
手段の作用によって、第1クランプ手段からの出力が映
像信号処理部に入力される。この場合、本来の黒レベル
に対応した信号に基づいて適正な映像信号処理が行われ
る。
【0039】一方、光量検出手段によって入射光量が所
定量以上であることが判明した場合には、第2クランプ
手段によって、固体撮像素子の水平期間の一部で水平転
送パルスの位相が変化され、上記黒レベルと略等しい疑
似的なレベルに対応した信号が生成されると共に上記信
号がクランプされる。そして、出力切り換え手段の作用
によって、第2クランプ手段からの出力が映像信号処理
部に入力される。この場合、本来の黒レベルと疑似的な
レベルに対応した信号に基づいて適正な映像信号処理が
行われる。
【0040】したがって、上記構成によれば、入射光量
の大小によって、映像信号処理を行う際の黒レベルの基
準となるレベルが出力切り換え手段によって切り換えら
れるので、入射光量の変化に対応してその都度、適正な
映像信号処理を行うことができる。その結果、特に、最
大限の露光制御を行っても回避することのできないくら
いの強烈光が固体撮像素子に入射し、オプティカルブラ
ック部に電荷があふれた場合でも、十分とは言えないが
疑似的なレベルを基準にして映像信号処理を行うことが
でき、その結果、画面が黒く沈む、画面が破綻する等の
最悪の事態を回避することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について、図1
ないし図3に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0042】本実施形態における固体撮像装置は、図2
に示すように、CCD(Charge Coupled Device )1、
CDS(Corelated Double Sampling )回路2、OB
(Optical Black )クランプ回路3、クランプパルス発
生回路4、疑似OBクランプ回路5、クランプパルス発
生回路6、映像信号処理部7、検波回路8、露光制御部
9、およびCCD駆動回路10を備えている。
【0043】CCD1は、図示しないレンズを介して入
射する被写体画像を撮像するIT(Interline Transfe
r)型の固体撮像素子である。このCCD1は、図示は
しないが、被写体画像に対応する光を受光する有効画素
部と黒レベルに対応した信号を出力するオプティカルブ
ラック部(以下、OB部と略称する)とを有している。
なお、CCD1の1チップの構成は、図8(a)および
(b)で示した従来のCCD52の構成と全く同一であ
り、その詳細な説明については省略する。CDS回路2
は、CCD1からの出力信号のクロック成分を除去し、
ノイズを軽減する。
【0044】OBクランプ回路3(第1クランプ手段)
は、クランプパルス発生回路4からクランプパルスCP
1が供給された際に、CCD1におけるOB部からの信
号(以下、OB信号と称する)をクランプ、すなわち、
直流レベルに固定する。これにより、クランプされた信
号のレベル(以下、OBレベルと称する)が黒の基準と
なる。
【0045】クランプパルス発生回路4は、OBクラン
プ回路3が上記OB信号をクランプするためのクランプ
パルスCP1を発生し、このクランプパルスCP1をO
Bクランプ回路3に供給する。
【0046】疑似OBクランプ回路5(第2クランプ手
段)は、CCD1の水平期間の一部で水平転送パルスF
H1、FH2の位相を変化させ、上記OBレベルと略等
しいレベルに対応した疑似的な信号を生成すると共に上
記信号をクランプする。詳しくは、疑似OBクランプ回
路5は、図3に示すように、CCD1の水平期間の一部
で、リセットパルスFRに対して、水平転送パルスFH
1、FH2の位相を反転させて、OB部に転送された電
荷を全てリセットドレインRD(図1参照)に排出さ
せ、上記OB信号と疑似的な疑似OB信号を生成すると
共に、クランプパルス発生回路6からクランプパルスC
P2が供給された際に、上記疑似OB信号をクランプ
し、黒レベル(OBレベル)と略等しいレベル、すなわ
ち、疑似的なOBレベルを生成する。
【0047】クランプパルス発生回路6は、疑似OBク
ランプ回路5が上記疑似OB信号をクランプするための
クランプパルスCP2を発生し、このクランプパルスC
P2を疑似OBクランプ回路5に供給する。
【0048】映像信号処理部7は、AGC(Automatic
Gain Control)回路、補正処理回路、ペデスタルクラン
プ回路、駆動回路(いずれも図示せず)で構成され、O
Bクランプ回路3にて得られるOBレベルを基準とし
て、CCD1の有効画素部から出力される信号に対して
各種の処理を行う。これにより、テレビモニタ等の表示
装置に適応した映像信号が、映像信号処理部7からビデ
オ信号として出力される。なお、映像信号処理部7は、
図7で示した従来の固体撮像装置の映像信号処理部55
と同一の構成であるので、映像信号処理部7を構成する
各々の回路の詳細な説明については省略する。
【0049】検波回路8は、疑似OBクランプ回路5か
らの出力信号を検波する。露光制御部9は、上記検波回
路8から出力される信号に基づいて、CCD1のアイリ
スならびに露光の制御等を行う。CCD駆動回路10
は、上記露光制御部9の制御に基づいてCCD1を駆動
させる。露光制御部9およびCCD駆動回路10は、疑
似OBクランプ回路5にてクランプされた信号のレベル
(疑似的なOBレベル)を基準にして、それぞれの動作
を行う。なお、上記の露光は、例えば上記CCD1が備
える電子シャッタ機能を用いて制御される。
【0050】次に、本実施形態における固体撮像装置の
動作について、図1および図3に基づいて説明する。
【0051】まず、図示しないレンズを介して入射する
被写体画像がCCD1によって撮像されると、図3
(a)および(b)に示すような水平転送パルスFH
1、FH2、リセットパルスFRにより、同図(b)に
示すようなCCD1からの出力信号の波形が得られる。
なお、同図(b)は、同図(a)中のA部の拡大図を示
している。CCD1の出力信号は、CDS回路2にてそ
のクロック成分が除去され、ノイズが軽減された後、O
Bクランプ回路3および疑似OBクランプ回路5に入力
される。
【0052】OBクランプ回路3では、クランプパルス
発生回路4から供給されるクランプパルスCP1によ
り、CCD1からのOB信号がクランプされ、黒レベル
となるOBレベルが生成される。この生成されたOBレ
ベルに基づき、映像信号処理部7にて各種映像処理が行
われ、映像信号処理部7からビデオ信号が出力される。
【0053】一方、疑似OBクランプ回路5では、リセ
ットパルスFRに対して、水平転送パルスFH1、FH
2の位相が反転され、CCD1からの出力として疑似O
B信号が生成される(なお、この疑似OB信号が出力さ
れている期間を、以下では疑似OB期間と称する)。こ
の疑似OB信号は、クランプパルス発生回路6から供給
されるクランプパルスCP2によりクランプされ、黒レ
ベル(OBレベル)と略等しい疑似的なOBレベルが生
成される。
【0054】疑似OBクランプ回路5からの出力信号が
検波回路8にて検波されると、CCD駆動回路10は、
露光制御部9の制御により、CCD1の出力信号が一定
となるようにCCD1の電子シャッタを駆動させる。こ
のとき、露光制御部9の制御は、上記の疑似的なOBレ
ベルに基づいて行われる。
【0055】ここで、上記疑似OBクランプ回路5にお
ける詳細な動作について、図1(a)および(b)に基
づいて説明する。なお、図1(a)は、CCD1の駆動
タイミングを示し、図1(b)は、CCD1の出力部付
近の水平転送電荷のポテンシャルを示している。
【0056】CCD1の有効画素部からの信号、すなわ
ち、有効映像信号が出力されている有効映像信号期間で
は、時刻t1において、リセットゲート11にaレベル
のリセットパルスFRが加えられる。これにより、変換
部12のポテンシャルはリセット部と等しいポテンシャ
ルにリセットされる。
【0057】時刻t2では、リセットパルスFRがbレ
ベルとなることにより、リセットゲート11下のポテン
シャルは上がるが、変換部12のポテンシャルは上記時
刻t1でのポテンシャルと同じレベルである。時刻t1
と時刻t2とにおいて、このようにリセットゲート11
下にポテンシャルの差が生じるのは、リセットパルスF
Rの誘導によるものである。
【0058】そして、時刻t3では、水平転送パルスF
H1がローレベル、水平転送パルスFH2がハイレベル
となることにより、ポテンシャルが同図に示すように遷
移し、電荷が変換部に転送される。このように転送され
た電荷による変換部の電位変化が信号出力として読み出
される。なお、同図において、CCD出力信号における
斜線部分は、転送電荷量を示している。
【0059】次に、CCD1に過大光が入射したときに
は、疑似OBクランプ回路5により、リセットパルスF
Rに対して、水平転送パルスFH1、FH2の位相が反
転され、疑似OB信号が生成される。つまり、時刻t4
では、加えられたリセットパルスFRに対して、水平転
送パルスFH1がローレベル、水平転送パルスFH2が
ハイレベルとなるため、変換部に転送された電荷は全て
リセットドレインRDに排出される。以降、時刻t5、
t6、t4…のような波形図が繰り返される結果、同図
(a)で示すように、疑似OB期間では転送電荷が無い
場合とほぼ等しい疑似OB信号が得られる。
【0060】以上のように、本実施形態における固体撮
像装置では、過大光がCCD1に入射し、基準となるO
Bレベルが変動した場合でも、本来のOBレベルと略等
しい疑似的なOBレベルでもって露光制御を行うことが
できる。その結果、過大光がCCD1に入射した場合で
も、良好な画面表示を行うことができる。また、このよ
うな露光制御により、CCD1への入射光量が調整され
るので、本来の黒レベルに基づいて処理を行う映像信号
処理をも適正に行うことができる。
【0061】なお、この疑似的なOBレベルは、リセッ
トパルスFRの誘導等の影響により、本来の黒レベル
(OBレベル)と全く同一のレベルではないので、映像
信号処理の基準としては適切ではない。
【0062】しかし、本実施形態では、上記の疑似的な
OBレベルではなく本来の黒レベルを基準にして映像信
号処理が行われ、露光制御のみが上記の疑似OBレベル
を基準にして行われている。したがって、本実施形態の
固体撮像装置では、常に適正な映像信号処理を行うこと
ができる。
【0063】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について、図4に基づいて説明すれば以下のとおりであ
る。なお、実施の形態1で用いた部材と同一の機能を有
する部材には同一の部材番号を付記し、その説明を省略
する。
【0064】本実施形態における固体撮像装置は、実施
の形態1で説明した固体撮像装置の構成に加え、露光制
御部9からの制御情報に基づいて入射光量を検出する光
量検出部21と、信号切り換え部22(出力切り換え手
段)とを備えている。この信号切り換え部22は、上記
光量検出部21の検出した入射光量が所定量よりも小さ
い場合に、OBクランプ回路3からの出力を映像信号処
理部7に入力する一方、上記光量検出部21の検出した
入射光量が所定量以上の場合に、疑似OBクランプ回路
5からの出力を映像信号処理部7に入力するようにスイ
ッチングを行う。
【0065】なお、露光制御部9は、CCD1の出力信
号レベルが一定となるように、CCD1の電子シャッタ
を制御するので、光量検出部21において、入射光量が
所定量以上であるか否かは、CCD1の電子シャッタ速
度が所定の値以上になったか否かによって判断される。
【0066】上記の構成において、光量検出部21の検
出結果により、入射光量が所定量よりも小さいことが判
明した場合、信号切り換え部22のスイッチングによ
り、OBクランプ回路3からの出力信号が映像信号処理
部7に入力される。したがって、映像信号処理部7にお
ける各種映像信号処理は、実施の形態1と同様に、OB
クランプ回路3にて得られる、本来の黒レベルであるO
Bレベルを基準にして行われる。
【0067】ところで、疑似的なOBレベルはあくまで
も本来の黒レベルに疑似的なものであり、上記本来の黒
レベルと全く同一ではない。したがって、映像信号処理
は極力、正規の黒レベルを基準にして行われることが望
ましい。そこで、入射光量が所定量よりも小さい場合、
例えば最大限の露光制御を行うことによって、オプティ
カルブラック部での電荷のあふれは回避される。その結
果、本来の黒レベルを基準にして映像信号処理を的確に
行うことができる。
【0068】一方、光量検出部21の検出結果により、
入射光量が所定量以上であることが判明した場合、信号
切り換え部22のスイッチングにより、疑似OBクラン
プ回路5からの出力信号が映像信号処理部7に入力され
る。したがって、映像信号処理部7における各種信号処
理は、疑似OBクランプ回路5にて得られる疑似的なO
Bレベルを基準にして行われる。これは、入射光量が所
定量以上の場合に、最大限の露光制御を行ってもなおオ
プティカルブラック部に電荷があふれ、黒レベルが変動
するためである。
【0069】また、露光制御においては、光量検出部2
1の検出結果にかかわらず、実施の形態1と同様に、露
光制御部9によって疑似OBクランプ回路5にて得られ
る疑似的なOBレベルに基づいて露光制御が行われ、C
CD駆動回路10によってCCD1の電子シャッタが駆
動される。
【0070】このように、本実施形態における固体撮像
装置では、入射光量の大小によって、映像信号処理を行
う際の黒レベルの基準となるレベルが信号切り換え部2
2によって切り換えられるので、入射光量の変化に対応
してその都度、適正な映像信号処理を行うことができ
る。その結果、特に、最大限の露光制御を行っても回避
することのできないくらいの強烈光がCCD1に入射
し、OB部に電荷があふれた場合でも、十分とは言えな
いが疑似的なOBレベルを基準にして映像信号処理を行
うことができ、その結果、画面が黒く沈む、画面が破綻
する等の最悪の事態を回避することができる。
【0071】〔実施の形態3〕本発明の実施のさらに他
の形態について、図5および図6に基づいて説明すれば
以下のとおりである。なお、実施の形態1または2で用
いた部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号
を付記し、その説明を省略する。
【0072】本実施形態における固体撮像装置は、実施
の形態1で説明した固体撮像装置の構成に加え、露光制
御部9からの制御情報に基づいて入射光量を検出する光
量検出部21と、パルス切り換え部31(パルス切り換
え手段)とを備えている。このパルス切り換え部31
は、光量検出部21によって入射光量が所定量以上であ
ることが判明した場合に、CCD1の水平期間の一部で
水平転送パルスFH1、FH2の位相を切り換える。詳
しくは、上記パルス切り換え部31は、上記光量検出部
21の検出した入射光量が所定量以上の場合に、CCD
1の水平期間内のOB期間の最初で、リセットパルスF
Rに対して、水平転送パルスFH1、FH2の位相を反
転させる。
【0073】上記の構成において、光量検出部21の検
出結果により、CCD1への入射光量が所定量よりも小
さいことが判明した場合には、実施の形態1と同様の動
作が行われる。すなわち、供給されたクランプパルスC
P1によってクランプされた、本来の黒レベルとなるO
Bレベルに基づき、映像信号処理部7にて各種映像処理
が行われ、映像信号処理部7からビデオ信号が出力され
る。
【0074】一方、光量検出部21によって、CCD1
への入射光量が所定量以上であることが判明した場合に
は、パルス切り換え部31によって、図6に示すよう
に、CCD1のOB部からの出力期間であるOB期間の
最初で、リセットパルスFRに対して、水平転送パルス
FH1、FH2の位相が反転される。これにより、上記
OB期間は、実質的に疑似的なOB期間となる。そし
て、クランプパルス発生回路4から供給されるクランプ
パルスCP1により、CCD1からの出力信号がクラン
プされ、本来のOBレベルと疑似的なOBレベルが生成
される。映像信号処理部7は、OBクランプ回路3にて
得られた疑似的なOBレベルに基づき、各種映像処理を
行う。
【0075】また、露光制御においては、供給されたク
ランプパルスCP2によって疑似OBクランプ回路5に
てクランプされた、黒レベル(OBレベル)と略等しい
疑似的なOBレベルに基づいて、露光制御部9による露
光制御が行われる。
【0076】以上のように、本実施形態の固体撮像装置
では、入射光量の大小によって、映像信号処理を行う際
の黒レベルの基準となるレベルが生成されるので、入射
光量の変化に対応してその都度、適正な映像信号処理を
行うことができる。その結果、特に、最大限の露光制御
を行っても回避することのできないくらいの強烈光がC
CD1に入射し、オプティカルブラック部に電荷があふ
れた場合でも、十分とは言えないが疑似的なOBレベル
を基準にして映像信号処理が行われ、画面が黒く沈む、
画面が破綻する等の最悪の事態を回避することができ
る。
【0077】
【発明の効果】請求項1の発明に係る固体撮像装置は、
以上のように、固体撮像素子の水平期間の一部で水平転
送パルスの位相を変化させ、黒レベルと略等しいレベル
に対応した信号を生成すると共に上記信号をクランプす
る第2クランプ手段が設けられ、露光制御部は、上記第
2クランプ手段にてクランプされた信号のレベルを基準
にして上記固体撮像素子の露光を制御する構成である。
【0078】それゆえ、第2クランプ手段を追加した比
較的簡単な構成を採用することにより、過大光が固体撮
像素子に入射し、基準となる黒レベルが変動した場合で
も、そのような変動の影響を受けずに、本来の黒レベル
と略等しいレベルでもって露光制御を行うことができ
る。その結果、過大光が固体撮像素子に入射した場合で
も、良好な画面表示を行うことができるという効果を奏
する。また、このような露光制御により、固体撮像素子
への入射光量が調整されるので、本来の黒レベルに基づ
いて処理を行う映像信号処理をも適正に行うことができ
るという効果を併せて奏する。
【0079】請求項2の発明に係る固体撮像装置は、以
上のように、請求項1の構成に加えて、上記露光制御部
の制御情報に基づいて入射光量が所定量以上であるか否
かを検出する光量検出手段と、上記光量検出手段によっ
て入射光量が所定量以上であることが判明した場合に、
上記固体撮像素子の水平期間の一部で水平転送パルスの
位相を切り換えるパルス切り換え手段とが設けられてい
る構成である。
【0080】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、入射光量の大小によって、映像信号処理を行う際
の黒レベルの基準となるレベルが生成されるので、入射
光量の変化に対応してその都度、適正な映像信号処理を
行うことができる。その結果、特に、最大限の露光制御
を行っても回避することのできないくらいの強烈光が固
体撮像素子に入射し、オプティカルブラック部に電荷が
あふれた場合でも、十分とは言えないが疑似的なレベル
を基準にして映像信号処理を行うことにより、画面が黒
く沈む、画面が破綻する等の最悪の事態を回避すること
ができるという効果を奏する。
【0081】請求項3の発明に係る固体撮像装置は、以
上のように、固体撮像素子の水平期間の一部で水平転送
パルスの位相を変化させ、黒レベルと略等しいレベルに
対応した信号を生成すると共に上記信号をクランプする
第2クランプ手段と、第1クランプ手段からの出力また
は上記第2クランプ手段からの出力のどちらか一方が映
像信号処理部に入力されるように、上記両者の出力を切
り換える出力切り換え手段と、露光制御部の制御情報に
基づいて入射光量が所定量以上であるか否かを検出する
光量検出手段とが設けられ、上記出力切り換え手段は、
上記光量検出手段によって入射光量が所定量より小さい
ことが判明した場合に、上記第1クランプ手段からの出
力を上記映像信号処理部に入力する一方、上記光量検出
手段によって入射光量が所定量以上であることが判明し
た場合に、上記第2クランプ手段からの出力を上記映像
信号処理部に入力する構成である。
【0082】それゆえ、過大光が固体撮像素子に入射
し、基準となる黒レベルが変動した場合でも、そのよう
な変動の影響を受けずに、本来の黒レベルと略等しいレ
ベルでもって露光制御を行うことができる。その結果、
過大光が固体撮像素子に入射した場合でも、良好な画面
表示を行うことができるという効果を奏する。また、こ
のような露光制御により、固体撮像素子への入射光量が
調整されるので、本来の黒レベルに基づいて処理を行う
映像信号処理をも適正に行うことができるという効果を
奏する。
【0083】また、入射光量の大小によって、映像信号
処理を行う際の黒レベルの基準となるレベルが出力切り
換え手段によって切り換えられるので、入射光量の変化
に対応してその都度、適正な映像信号処理を行うことが
できる。その結果、特に、最大限の露光制御を行っても
回避することのできないくらいの強烈光が固体撮像素子
に入射し、オプティカルブラック部に電荷があふれた場
合でも、十分とは言えないが疑似的なレベルを基準にし
て映像信号処理を行うことができ、その結果、画面が黒
く沈む、画面が破綻する等の最悪の事態を回避すること
ができるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、(a)は、CC
Dの駆動タイミングを示す信号波形図であり、(b)
は、上記CCDにおける水平転送電荷のポテンシャルを
示す説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態における固体撮像装置の
概略の構成を示すブロック図である。
【図3】上記固体撮像装置において、(a)は、水平転
送パルスとリセットパルスとの関係を示す説明図であ
り、(b)は、同図(a)で示したA部の拡大図であ
る。
【図4】本発明の他の実施の形態における固体撮像装置
の概略の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態における固体撮
像装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図6】上記固体撮像装置の駆動タイミングを示す信号
波形図である。
【図7】従来の固体撮像装置の概略の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】(a)および(b)は、上記固体撮像装置に内
蔵された固体撮像素子の1チップの構成を示す説明図で
ある。
【図9】(a)は、上記固体撮像装置の通常動作時の信
号波形図であり、(b)は、上記固体撮像装置に過大光
が入射したときの信号波形図である。
【符号の説明】
1 CCD(固体撮像素子) 3 OBクランプ回路(第1クランプ手段) 5 疑似OBクランプ回路(第2クランプ手段) 7 映像信号処理部 9 露光制御部 21 光量検出部(光量検出手段) 22 信号切り換え部(出力切り換え手段) 31 パルス切り換え部(パルス切り換え手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体画像に対応する光を受光する有効画
    素部と黒レベルに対応した信号を出力するオプティカル
    ブラック部とを有する固体撮像素子と、 上記固体撮像素子のオプティカルブラック部から出力さ
    れる信号をクランプする第1クランプ手段と、 上記第1クランプ手段にてクランプされた信号のレベル
    を基準にして、上記固体撮像素子の有効画素部から出力
    される信号に対して映像信号処理を行う映像信号処理部
    と、 上記固体撮像素子の露光を制御する露光制御部とが設け
    られた固体撮像装置であって、 上記固体撮像素子の水平期間の一部で水平転送パルスの
    位相を変化させ、上記黒レベルと略等しいレベルに対応
    した信号を生成すると共に上記信号をクランプする第2
    クランプ手段が設けられ、上記露光制御部は、上記第2
    クランプ手段にてクランプされた信号のレベルを基準に
    して上記固体撮像素子の露光を制御することを特徴とす
    る固体撮像装置。
  2. 【請求項2】上記露光制御部の制御情報に基づいて入射
    光量が所定量以上であるか否かを検出する光量検出手段
    と、 上記光量検出手段によって入射光量が所定量以上である
    ことが判明した場合に、上記固体撮像素子の水平期間の
    一部で水平転送パルスの位相を切り換えるパルス切り換
    え手段とが設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】被写体画像に対応する光を受光する有効画
    素部と黒レベルに対応した信号を出力するオプティカル
    ブラック部とを有する固体撮像素子と、 上記固体撮像素子のオプティカルブラック部から出力さ
    れる信号をクランプする第1クランプ手段と、 上記固体撮像素子の有効画素部から出力される信号に対
    して映像信号処理を行う映像信号処理部と、 上記固体撮像素子の露光を制御する露光制御部とが設け
    られた固体撮像装置であって、 上記固体撮像素子の水平期間の一部で水平転送パルスの
    位相を変化させ、上記黒レベルと略等しいレベルに対応
    した信号を生成すると共に上記信号をクランプする第2
    クランプ手段と、 上記第1クランプ手段からの出力または上記第2クラン
    プ手段からの出力のどちらか一方が上記映像信号処理部
    に入力されるように、上記両者の出力を切り換える出力
    切り換え手段と、 上記露光制御部の制御情報に基づいて入射光量が所定量
    以上であるか否かを検出する光量検出手段とが設けら
    れ、 上記出力切り換え手段は、上記光量検出手段によって入
    射光量が所定量より小さいことが判明した場合に、上記
    第1クランプ手段からの出力を上記映像信号処理部に入
    力する一方、上記光量検出手段によって入射光量が所定
    量以上であることが判明した場合に、上記第2クランプ
    手段からの出力を上記映像信号処理部に入力することを
    特徴とする固体撮像装置。
JP9014236A 1997-01-28 1997-01-28 固体撮像装置 Pending JPH10210370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9014236A JPH10210370A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 固体撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9014236A JPH10210370A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 固体撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10210370A true JPH10210370A (ja) 1998-08-07

Family

ID=11855454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9014236A Pending JPH10210370A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 固体撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10210370A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005323349A (ja) * 2004-04-07 2005-11-17 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2008099040A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Sharp Corp 固体撮像装置および電子情報機器
KR20200115779A (ko) * 2019-03-26 2020-10-08 삼성전자주식회사 이미징 장치 및 이미지 센서

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005323349A (ja) * 2004-04-07 2005-11-17 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP4630715B2 (ja) * 2004-04-07 2011-02-09 キヤノン株式会社 撮像装置
JP2008099040A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Sharp Corp 固体撮像装置および電子情報機器
KR20200115779A (ko) * 2019-03-26 2020-10-08 삼성전자주식회사 이미징 장치 및 이미지 센서
US11681024B2 (en) 2019-03-26 2023-06-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Imaging device and image sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3222586B2 (ja) 撮像素子駆動装置
JP2007288131A (ja) 固体撮像素子、固体撮像装置およびその駆動方法
EP1353383A2 (en) Image-sensing device having a plurality of output channels
JP3113406B2 (ja) スチルビデオカメラの撮像素子制御装置
JP4350924B2 (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法
US6778215B1 (en) Driving method of solid-state image pickup device and image pickup system
JP4916271B2 (ja) 固体撮像装置および電子情報機器
JPH10210370A (ja) 固体撮像装置
JPH1013748A (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法、並びに固体撮像装置を用いたカメラ
JP4338133B2 (ja) 固体撮像装置および電子情報機器
JPH0698227A (ja) システムクロック可変形ディジタル電子スチルカメラ
JP4257829B2 (ja) 固体撮像装置および電子情報機器
JP2007074363A (ja) 撮像装置
JPH10136251A (ja) 撮像装置
JP4412599B2 (ja) 固体撮像装置および電子情報機器
JP3794672B2 (ja) 固体撮像装置
JP4824467B2 (ja) 固体撮像装置
JP2807342B2 (ja) 固体撮像素子の駆動方法
JPH09247552A (ja) 固体撮像装置の信号処理回路
JP2003069904A (ja) Ccd出力回路およびccd出力方法
JP3134585B2 (ja) 電子アイリス制御回路とそれを有するカメラ
JP5159387B2 (ja) 撮像装置および撮像素子の駆動方法
JP2804641B2 (ja) 固体撮像装置
JP2007036332A (ja) 撮像装置及びその駆動方法
JP2005057608A (ja) 撮像信号処理方法