JP2008121807A - シフトバイワイヤ式レンジ切換え装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ねじ軸、ねじ軸を回転させるモータ、ねじ軸に螺合するナットにより揺動されてマニュアルバルブを作動させるアーム等をケース内に収容して小型化したシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置を提供する。
【解決手段】 ケースにメインブラケットが一体的に設けられ、該メインブラケットにモータが固定され、メインブラケットの前端面には、大歯車を収納するためスペースが開口し、該前端面にねじ軸を大歯車より前側で軸承する軸受を保持する軸受保持体が固定されている。モータの出力軸に嵌着された小歯車が大歯車と噛合してねじ軸が回転され、ねじ軸に螺合するナットの軸線方向の移動によってアームが揺動され、該アームの揺動によってマニュアルバルブが切り換えられる。そして、ケース内に、ねじ軸、モータ、ねじ軸に螺合するナットの軸動によって揺動されるアーム等が収容されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、運転者が選択したレンジに応じてアームを電気モータで揺動させ、該アームの揺動運動に基づいて自動変速機のレンジを切り換える、いわゆるシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置に関するものである。
出力軸がケース内に突出するようにケースの外側に固定されたモータと、該モータの出力軸にケース内で嵌着された小歯車と、前記ケースに両端を回転可能に軸承され前記小歯車と噛合する大歯車が前端部に嵌着されたボールねじ軸と、該ボールねじ軸に螺合し軸線方向移動を許容されて回転を規制されたナットと、前記ケースに揺動可能に支承され先端に形成された二股部が前記ナットの外周に刻設された環状溝に係入するアームと、該アームの揺動運動に応じてスプールが軸方向に移動されてバルブボディ内の油路を切り換えてレンジ切換えを行うマニュアルバルブと、を備えたシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置が特許文献1に記載されている。
特開2005−207570号公報(段落〔0187〕乃至〔0191、図9)
特許文献1に記載のものでは、 アームの揺動運動に伴ってボールねじ軸がその軸方向に対して動かないようにするために、ボールねじ軸の両端を2つの軸受保持体で軸承することでボールねじ軸を位置決めしていた。しかしながら、ボールねじ軸の両端を2つの軸受保持体で軸承するためには、ボールねじ軸を支持する2つの軸保持体自体を支持するための支持部材(例えばケースなど)との公差も設計、製造で厳密に管理する必要があった。
本発明は、ボールねじ軸の両端に配設された2つの軸受保持体の一方で軸承しつつ該ボールねじ軸の位置合わせを行うことを可能にしたシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、ケースと、両端を回転可能に軸承され前端側に大歯車が固定されたねじ軸と、該大歯車を回転させる小歯車が出力軸に固定されたモータと、前記ねじ軸に螺合し前記ケースに対して回り止めされたナットと、前記ケースに揺動可能に支承されるとともに、先端部が前記ナットに前記ねじ軸の軸線方向の相対移動を規制されて係合し、基端部がマニュアルバルブと連結し、前記ナットのねじ軸の軸線方向の移動に伴って揺動運動して該マニュアルバルブを切換えるアームとを備えたシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置において、前記ケースにメインブラケットが一体的に設けられ、該メインブラケットに前記モータが固定され、前記メインブラケットには前記大歯車の直径より大きくて前端面に開口するスペースが形成され、前記ねじ軸の両端の一方の端を前記大歯車より前側で軸承する軸受を保持する軸受保持体が前記メインブラケットの前端面に固定され、前記軸受保持体は、前記軸受の後端面と当接して前記メインブラケットの前端面に固定されるリヤブラケットと、前記メインブラケットの前端面に固定され前記リヤブラケットとの間で前記軸受を挟持するフロントブラケットとを備え、前記リヤブラケットおよび前記フロントブラケットのいずれか一方に前記軸受の外周と嵌合する軸受穴が形成されていることである。
請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記ケースは合成樹脂製であり、前記ブラケットは金属で別体に形成されて前記ケースに固定され、前記ねじ軸の両端を回転可能に軸承することである。
請求項3に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記小歯車と前記大歯車とに噛合する中間歯車が前記軸受保持体を前記メインブラケットに位置決めするノックピンに回転可能に支承されていることである。
請求項4に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ケースは、前記メインブラケット、前記ねじ軸、前記軸受保持体、前記ナット、前記大小歯車、前記モータ、および前記アームを収容することである。
請求項5に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記モータが前記ねじ軸と平行に配置され、前記アームが前記ねじ軸を挟んでモータの反対側に配置されていることである。
請求項6に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1乃至5のいずれか1項において、前記ねじ軸の両端の他方の端は、前記ねじ軸線方向の移動を許容するように前記メインブラケットの後端面の軸受により軸承されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、ケースにメインブラケットが一体的に設けられ、該メインブラケットにモータが固定され、メインブラケットには大歯車の直径より大きくて前端面に開口するスペースが形成され、ねじ軸の両端の一方の端を前記大歯車より前側で軸承する軸受を保持する軸受保持体がメインブラケットの前端面に固定され、軸受保持体は、軸受の後端面と当接してメインブラケットの前端面に固定されるリヤブラケットと、前記メインブラケットの前端面に固定され前記リヤブラケットとの間で前記軸受を挟持するフロントブラケットとを備え、前記リヤブラケットおよび前記フロントブラケットのいずれか一方に前記軸受の外周と嵌合する軸受穴が形成されている構成とした。そのため、ボールねじ軸の両端の一方の端を軸受保持体で固定するとともに、更に軸受保持体をメインブラケットに固定することが出来たので、アームの揺動運動に伴ってボールねじ軸がその軸方向に対して規制可能となる。したがって、ボールねじ軸の位置合わせが容易になり、レンジの切換を正確に行うことができる。また、軸受の後端面と当接するリヤブラケットがメインブラケットの前端面に固定され、リヤブラケットとの間で軸受を挟持するフロントブラケットがメインブラケットの前端面に固定され、リヤブラケットおよびフロントブラケットのいずれか一方に軸受の外周と嵌合する軸受穴が形成されている。このような簡素な構成で、軸受の直径より大きいスペースが開口するメインブラケットの前端面にねじ軸を軸受によって支承することが可能となり、装置全体を小型化することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、ケースは合成樹脂製であるので、装置を軽量化することができる。ブラケットは金属で別体に形成されてケースに固定されているので、ねじ軸の両端を高剛性で回転可能に軸承することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、モータの出力軸に嵌着された小歯車と、ねじ軸に嵌着された大歯車とが中間歯車を介して噛合されているので、モータの回転数を所定比で減速してねじ軸に伝達する大小歯車を直接噛合させるより大歯車の直径を小さくして慣性を小さくすることができる。そして、軸受保持体をメインブラケットに位置決めするノックピンに中間歯車を支承させるので、部品点数を低減して構造を簡素化し、軽量化することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、。ケースは、前記メインブラケット、前記ねじ軸、前記軸受保持体、前記ナット、前記大小歯車、前記モータ、および前記アームを収容することが出来るので、装置全体を小型化することが可能となる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、モータがねじ軸と平行に配置され、アームがねじ軸を挟んでモータの反対側に配置されているので、モータ、ねじ軸およびアームを小スペースに配置することができ、装置全体を小型化することが可能となる。
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、前記ねじ軸の両端の他方の端は、前記ねじ軸線方向の移動を許容するように前記メインブラケットの後端面の軸受により軸承されているので、ねじ軸の両端の一方と他方の端の両端でねじ軸の位置合わせを行う必要がなくなるので、ねじ軸の位置合わせを設計および製造の交差によらず正確に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置10の概要を示すもので、図2はシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置10の制御ブロックを示すものである。図1および図2において、シフトバイワイヤ式レンジ切換え装置10は、シフトレバー11、車速センサ12、コントロールユニット13、モータ14、減速機構15、運動変換機構16、マニュアルバルブ17およびポジションセンサ18等から構成されている。
シフトレバー11は、車両の駐車を要求するPレンジ(パーキングレンジ)、後退走行を要求するRレンジ(リバースレンジ)、停止を要求するNレンジ(ニュートラルレンジ)および前進走行を要求するDレンジ(ドライブレンジ)位置にシフトされるようになっている。ドライバがシフトレバー11を操作することによって、1つの要求レンジが選択され、選択された要求レンジに応じたシフト信号S1がコントロールユニット13に入力される。
車速センサ12は車両の車速を検出し、検出された車速信号V1がコントロールユニット13に入力される。また、コントロールユニット13にはポジションセンサ18からの位置信号P1が入力される。コントロールユニット13はシフト信号S1、車速信号V1および位置信号P1に基づいて、モータ14の回転方向および回転量を制御する。
図3乃至図5において、19は樹脂製のケースで、ケース本体20にケース蓋21がシール部材を介在してボルトによって固定されることにより、内部空間が液密的に形成され、該内部空間にモータ14、減速機構15および運動変換機構16等を収容するように形成されている。22はケース19と別体の金属製のメインブラケットで、モータ14、減速機構15および運動変換機構16等が取り付けられた後でケース本体20の底面に4本のボルト24によって固定される。メインブラケット22の前壁23の一方側の後端面にはモータ14が固定され、モータ14の出力軸は前壁23を貫通して前方に突出し、先端部に小歯車25が嵌着されている。モータ14は、ブラシレスの直流モータであり、出力軸が単位角度回転する毎にパルス信号を送出するセンサが付けられている。モータ14はケース19内に収容可能とするために小型のものが使用される。
ケース19内には、ボールねじ軸26がモータ14と平行に配置され、両端をメインブラケット22に回転可能に軸承されている。ボールねじ軸26の前端側には小歯車25と中間歯車27を介して噛合する大歯車28が固定されている。メインブラケット22は前壁23と連結壁29によって連結された後壁30を有し、後壁30にボールねじ軸26の後端(ボールねじ軸26の両端の他方の端)が軸受31を介して回転可能に軸承されている。なお、ボールねじ軸26後端の後壁30に対する軸線方向の移動は許容されている。
メインブラケット22の前壁23の他方側には、大歯車28の直径より大きくて前壁23の前端面32に開口するスペース33が設けられている。ボールねじ軸26の後端が後壁30に軸受31で軸承された状態で、大歯車28が前壁23の前端面側からスペース33に挿入され、大歯車28の中心に形成されたスプライン穴34がボールねじ軸26の前端側に形成されたスプライン軸部35と嵌合される。ボールねじ軸26(ボールねじ軸26の両端の一方の端)を大歯車28より前側で軸承する軸受36を保持する軸受保持体37がメインブラケット22の前端面32に固定されている。軸受36は内輪の外輪に対する回転は許容するが、径方向および軸方向の移動は規制するボール軸受で、外輪が軸受保持体37の軸受穴38に嵌合するとともに、外輪の両端が軸受保持体37に挟持されて軸線方向の移動を規制されている。軸受36の内輪は、ボールねじ軸26の前端部に嵌合され、ボールねじ軸26の前端に螺着されたナット39とボールねじ軸26の外周に突設されたフランジ41との間に、軸受26の内輪、スペーサ40および大歯車28が挟持される。ボールねじ軸26の前端側に固定された大歯車28と、モータの出力軸に嵌着された小歯車25と、両歯車28,25に噛合する中間歯車27とによって減速機構15が構成されている。なお、本実施の形態においては、小歯車25、大歯車28によりモータ14の回転を減速してボールねじ軸26に伝達しているが、モータ14の回転をプラネタリギヤ、ウォームギヤ等によって減速してボールねじ軸26に伝達するようにしてもよい。
軸受保持体37は、軸受36の外輪の後端面と当接してメインブラケット22の前端面32に固定されるリヤブラケット42と、メインブラケット22の前端面32に固定されリヤブラケット42との間で軸受36の外輪の両端を挟持するフロントブラケット43とを備える。リヤブラケット42およびフロントブラケット43は、両者を貫通してメインブラケット22の前壁23に嵌着される一対のノックピン44によって位置決めされた状態で、両者を貫通して前端面32に羅着されるボルト67によってメインブラケット22の前端面に固定されている。フロントブラケット43に、軸受36の外周と嵌合する軸受穴38が形成されている。軸受穴38は、フロントブラケット43ではなくリヤブラケット42に形成してもよい。一方のノックピン44は、小歯車25と大歯車28との間で前壁23に嵌着され、中間歯車27が回転可能に支承されている。一対のノックピン44は、各ノックピン44の先端と対向してケース本体20に突設された抜け止め突起68によって抜け止めされている。
モータ14はケース19内に収容可能とするために小型のモータが使用され、大型のモータより出力トルクが減少する。この出力トルクの減少をカバーするために、小歯車25、中間歯車27および大歯車28からなる減速機構15の減速比を大きくする必要があり、大歯車28の外形が大きくなる。このように外径を大きくした大歯車28が嵌着されたボールねじ軸26の前端部を大歯車28より前側でメインブラケット22延いてはケース19に回転可能に軸承することが、ボールねじ軸26を大歯車28より前側で軸承する軸受36が保持される軸受保持体37をメインブラケット22の前端面32に固定することによって可能となり、これによって装置全体を小型化することができる。さらに、モータ14をケース19内に収納するので、錆び防止のためにモータケースの外表面を表面処理する等の環境対策が不要となる。また、減速機構15によって同じ減速比を得る場合、小歯車25と大歯車28とを直接噛合させるより、中間歯車27を介して噛合させる方が、大歯車28の外径を小さくすることができ、減速機構15のイナーシャを小さくすることができる。
ボールねじ軸26には、ボールナット47が螺合されている。メインブラケット22の前壁23と後壁30には、ボールねじ軸26と平行に延在する係合ロッド45の両端が嵌合され、該係合ロッド45にボールナット47の外周に突設されたコの字状の係合部46が係合し、ボールナット47がメインブラケット22延いてはケース19に対して軸線方向移動を許容されて回り止めされている。これにより、モータ14の回転は、減速機構15により減速されてボールねじ軸26に伝えられ、ボールねじ軸26の回転は、ボールねじ機構によってボールナット47の軸線方向運動に変換される。係合ロッド45の後端に、メインブラケット22をケース本体20に固定する4本のボルト24の中の1本のボルトの頭部が対向することによって係合ロッド45の抜け止めがなされている。
ケース本体20には揺動軸48が軸受49によって回転可能に軸承され、揺動軸48にアーム50の基端部が相対回転を規制されて嵌合されて、アーム50がボールねじ軸26を挟んでモータ14の反対側の位置で揺動可能に支承されている。アーム50の先端は二股に分岐されてボールナット47の両側に延在され、各先端に凹部51が形成されている。各凹部51にボールナット47の両側に突設された係合軸52が係合されることにより、アーム50はボールナット47にボールねじ軸26の軸線方向の相対移動を規制されて係合している。ボールねじ軸26、ボールナット47、アーム50、係合軸52、凹部51等によってモータ14の出力軸の回転をアーム50の揺動運動に変換する運動変換機構16が構成されている。
マニュアルバルブ17は、弁ハウジング53内にスプール弁54が軸方向(矢印A、B方向)に移動可能に嵌合されて構成されている。スプール弁54は、Pレンジに対応するP位置、Rレンジに対応するR位置、Nレンジに対応するN位置及びDレンジに対応するD位置に移動できるようになっており、スプール弁54が軸線方向に移動されることにより、自動変速機の油圧回路において選択された要求レンジに対応する油路が成立される。スプール弁54の弁ハウジング53から突出した部分にはL字型に屈曲したフック部55が形成され、該フック部55が後述するディテント機構56のディテントレバー57に形成されたシフト部58に連結され、ディテントレバー57の回動によってスプール弁54が軸線方向に移動されるようになっている。
ディテントレバー57は、揺動軸48の一端にスプライン嵌合されたマニュアルシャフト59に嵌着され、アーム50と一体的に回動される。揺動軸48の他端にはポジションセンサ18が連結され、ポジションセンサ18はディテントレバー57の回動位置、延いてはスプール弁54の現在位置を検出するようになっている。ポジションセンサ18としては、例えばポテンショメータを用いることができ、ポテンショメータよりマニュアルシャフト59の回動角度に応じた電圧が出力される。従って、ポテンショメータから出力される電圧レベルによってレンジ位置(P位置、R位置、N位置、D位置)を所定幅のゾーンとして検出することができる。
図1、図6に示すように、ディテント機構56は、ディテントレバー57、ディテントスプリング60、および係合ローラ61から構成されている。ディテントレバー57は板状をなし、下部にはマニュアルシャフト59の矩形部と嵌合する矩形状の係合穴62が形成されている。これにより、ディテントレバー57は、マニュアルシャフト59を回動中心として矢印C、D方向に回動される。ディテントレバー57には、シフト部58が形成され、シフト部58にスプール弁54のフック部55が、シフト部58の回動運動のスプール弁54の軸線方向成分のみをスプール弁54に伝達する機構を介して連結されている。
ディテントレバー57の上部には、4個の切換え領域として図6の右から順に凹状のレンジ溝a、c、e、gが設けられている。そして、これらレンジ溝a、c、e、gの間に凸状の山部b、d、fが形成されている。各レンジ溝a、c、e、gのレンジ谷であるレンジ谷位置a1、c1、e1、g1がスプール弁54のP位置、R位置、N位置、D位置とそれぞれ対応する。
ディテントスプリング60は、細長い板状のばね材によって形成されており、後端が弁ハウジング53に固定されている。ディテントスプリング60の先端は二股に分岐され、この二股の間に係合ローラ61が回転可能に支持されている。ディテントスプリング60は全体が板ばねとして作用し、その付勢力によって係合ローラ61をディテントレバー57のレンジ谷位置a1、c1、e1、g1に押圧し、ディテントレバー57を精度よく位置決め保持するようになっている。図6は、ディテント機構56の係合ローラ61が右端のレンジ谷位置a1に係合している状態、即ち、自動変速機がPレンジにある状態を示している。
以上のように構成されたシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置10は、ドライバによるシフトレバー11の選択操作に基づくシフト信号S1がコントロールユニット13に入力されると、コントロールユニット13はシフト信号S1に基づいて、モータ制御信号C1をモータ14に出力し、レンジ切換え装置10を制御するようになっている。
具体的には、図2の制御ブロック図に示すように、コントロールユニット13は、シフト信号S1が入力され、入力されたシフト信号S1に応じて目標角度A0を設定する目標角度設定部62と、ポジションセンサ17の位置信号(電圧信号)P1が入力され、位置信号P1をそれに応じた現在角度A1に変換する電圧−角度変換部63と、目標角度設定部62および電圧−角度変換部63よりそれぞれ信号が入力され、目標角度A0と現在角度A1との角度差を演算してシフト要求の有無を判断する制御部65と、制御部65からの角度差信号に応じた電圧(電流)信号をモータ制御信号C1として出力するモータ駆動部66とによって構成されている。
シフトバイワイヤ装置10のレンジ切換え動作について、PレンジからRレンジへの切換えを例に説明する。Pレンジにおいては、ディテント機構56の係合ローラ61は、レンジ溝a内のレンジ谷位置a1に係合保持されている。ドライバによりシフトレバー11がPレンジからRレンジに切換えられると、これに対応したシフト信号S1がコントロールユニット13に入力される。コントロールユニット13はシフト信号S1に基づく要求レンジ位置とポジションセンサ18にて検出される現在のレンジ位置との偏差に応じた制御信号C1をモータ14に出力する。
これにより、モータ14が所定の駆動方向に駆動され、モータ14の出力軸の回転運動が、小歯車25と大歯車28との噛合によって減速され、メインブラケット22に軸承されたボールねじ軸26に伝達される。ボールねじ軸26が回転されると、係合ロッド45と係合部46との係合によって回転を規制されたボールナット47が軸線方向に移動され、アーム50が揺動軸48を中心として回動される。揺動軸48の回動によりマニュアルシャフト59が回動されて、ディテントレバー57が図1および図6の矢印C方向に回動され、スプール弁54がシフト部58を介して矢印B方向に移動される。
そして、コントロールユニット13は、ポジションセンサ18の出力電圧がRレンジ位置の手前の凸部bに対応する値になったとき、モータ14の回転を停止する。モータ14の回転が停止されると、ディテントレバー57は、ディテントスプリング60の弾性力に基づく係合ローラ61の付勢力により回動される。こうして、係合ローラ61は、所望のレンジ谷位置c1に係合保持され、P位置にあったスプール弁54は、R位置に切換えられる。その他のレンジ切換え動作についても同様である。
本発明の実施の形態を示すシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置の概要図。 シフトバイワイヤ式レンジ切換え装置の制御ブロックを示す図。 シフトバイワイヤ式レンジ切換え装置をケース蓋を取って示した図。 図3の4−4断面図。 図3の5−5断面図。 ディテントレバーを示す図。
符号の説明
10…シフトバイワイヤ式レンジ切換え装置、11…シフトレバー、14…モータ、15…減速機構、16…運動変換機構、17…マニュアルバルブ、18…ポジションセンサ、19…ケース、20…ケース本体、21…ケース蓋、22…メインブラケット、23…前壁、24…ボルト、25…小歯車、26…ボールねじ軸、27…中間歯車、28…大歯車、29…連結壁、30…後壁、31…軸受、32…前端面、33…スペース、34…スプライン穴、35…スプライン軸部、36…軸受、37…軸受保持体、38…軸受穴、41…フランジ、42…リヤブラケット、43…フロントブラケット、44…ノックピン、45…係合ロッド、46…係合部、47…ボールナット、48…揺動軸、50…アーム、51…凹部、52…係合軸、53…弁ハウジング、54…スプール弁、56…ディテント機構、57…ディテントレバー、58…シフト部、59…マニュアルシャフト、60…ディテントスプリング、61…係合ローラ。

Claims (6)

  1. ケースと、両端を回転可能に軸承され前端側に大歯車が固定されたねじ軸と、該大歯車を回転させる小歯車が出力軸に固定されたモータと、前記ねじ軸に螺合し前記ケースに対して回り止めされたナットと、前記ケースに揺動可能に支承されるとともに、先端部が前記ナットに前記ねじ軸の軸線方向の相対移動を規制されて係合し、基端部がマニュアルバルブと連結し、前記ナットのねじ軸の軸線方向の移動に伴って揺動運動して該マニュアルバルブを切換えるアームとを備えたシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置において、
    前記ケースにメインブラケットが一体的に設けられ、
    該メインブラケットに前記モータが固定され、
    前記メインブラケットには前記大歯車の直径より大きくて前端面に開口するスペースが形成され、
    前記ねじ軸の両端の一方の端を前記大歯車より前側で軸承する軸受を保持する軸受保持体が前記メインブラケットの前端面に固定され、
    前記軸受保持体は、前記軸受の後端面と当接して前記メインブラケットの前端面に固定されるリヤブラケットと、前記メインブラケットの前端面に固定され前記リヤブラケットとの間で前記軸受を挟持するフロントブラケットとを備え、前記リヤブラケットおよび前記フロントブラケットのいずれか一方に前記軸受の外周と嵌合する軸受穴が形成されていることを
    特徴とするシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置。
  2. 請求項1において、前記ケースは合成樹脂製であり、前記ブラケットは金属で別体に形成されて前記ケースに固定され、前記ねじ軸の両端を回転可能に軸承することを特徴とするシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置。
  3. 請求項1又は2において、前記小歯車と前記大歯車とに噛合する中間歯車が前記軸受保持体を前記メインブラケットに位置決めするノックピンに回転可能に支承されていることを特徴とするシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ケースは、前記メインブラケット、前記ねじ軸、前記軸受保持体、前記ナット、前記大小歯車、前記モータ、および前記アームを収容することを特徴とするシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、前記モータが前記ねじ軸と平行に配置され、前記アームが前記ねじ軸を挟んでモータの反対側に配置されていることを特徴とするシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、前記ねじ軸の両端の他方の端は、前記ねじ軸線方向の移動を許容するように前記メインブラケットの後端面の軸受により軸承されていることを特徴とするシフトバイワイヤ式レンジ切換え装置。
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