JP2008120188A - 荷受台昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の荷受台昇降装置1は、格納動作時において荷受台16の高さ位置が格納位置の高さ位置に達したことを検知する検知スイッチ28と、この検知スイッチ28が荷受台28が格納位置の高さ位置に達したことを検知すると、電磁弁43にリフトシリンダ11とポンプ42との連通を遮断させると同時に、電磁弁46にポンプ42とリザーバタンク41との間を所定時間連通させて、リフトシリンダ11への作動油の供給を遮断する第1制御装置80とを有している。
【選択図】 図6
Description
上記リフトシリンダは、油圧ポンプ及びリザーバタンクに接続されており、荷受台を上昇させる場合には、前記油圧ポンプから供給される作動油によって伸長させる。一方、荷受台を下降させる場合には、荷受台等の自重によって、リフトシリンダに供給された作動油をリザーバタンクに戻すことで当該リフトシリンダを収縮させるように構成されているのが一般的である。
このような床下格納式の荷受台昇降装置において、荷受台を格納するには、折り畳みながら格納位置の高さ位置と一致する所定の高さ位置まで、当該荷受台を上昇させた後、スライドシリンダを作動させて、荷受台を前記格納位置にスライド動作させる。
上記のように、電磁弁による経路の遮断が検知スイッチの動作に対して大きく遅れた場合、荷受台は、前記所定の高さ位置よりも高い位置まで上昇してしまう。この状態で、スライドシリンダが作動して、荷受台を格納位置に格納しようとすると、当該荷受台は、車体に接触してしまい、荷受台を格納位置に格納できないばかりか、荷受台や車体を破損してしまうおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、格納するために荷受台を上昇させる際に、当該荷受台を格納するための所定の高さ位置で確実に停止させることができる荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
図1において、この荷受台昇降装置1は、貨物自動車の車体101の後部における荷箱102の下方に取り付けられており、貨物自動車の後輪103の後方には、ブラケット2aによってシャーシ104に固定されたI形鋼からなるスライドレール2が左右一対、水平に配設されている。この一対のスライドレール2には、摺動部材等を介して係合し当該スライドレール2に沿って水平方向にスライド可能な第1支持板4がそれぞれ配設されている。
また、上記のブラケット2a及び一対のスライドレール2は、支持基部8をスライド可能に支持する固定側部材3を構成している。
また、他方側(紙面奥側)の第2支持板5には、後述する油圧ポンプやバルブ、制御装置等を収めた後述するパワーユニット40を納めたケース31(破線で示す。)が取り付けられている。
図5を参照して、支持基部8に含まれる第2支持板5には、それぞれ補助リンク9が一定範囲で回動可能に取り付けられており、補助リンク9には、上アーム10及び油圧シリンダであるリフトシリンダ11が回動可能に取り付けられている。リフトシリンダ11は、上アーム10の長手方向に沿って設けられ、その先端は上アーム10の所定位置に接続されている。また、上アーム10の先端には、車幅方向に水平に延びるとともに荷受台16が取り付けられたリンク部材12が取り付けられている。
また、第3支持板6には、下アーム13が回動可能に取り付けられており、下アーム13の先端は、上記リンク部材12に接続されている。
上アーム10及び下アーム13は、リンク部材12を介することで、平行リンクを構成しており、リフトシリンダ11の伸長動作によってリンク部材12及び荷受台16が取り付けられた先端側を上昇させ、リフトシリンダ11の収縮動作によって下降させる。
また、上アーム10の上面側には、ストッパボルト14が上方に突出して取り付けられている。このストッパボルト14が第2支持板5に当接することで、上アーム10が回動許容範囲を超えて反時計回り方向に回動することを防止している。
上記の補助リンク9、上アーム10、リフトシリンダ11、及び下アーム13は、左右一対設けられており、支持基部8を基端としたアーム式の昇降装置24を構成している。
荷受台16は、使用時においては、図5に示すように、メインプレート16a、及び、サブプレート16bが、ほぼ水平な荷受面を構成するように展開される。一方、格納時においては、図4及び図2のように、ヒンジ16c、及びヒンジ15で、メインプレート16a、サブプレート16bを回動することで折り畳まれる。
上記構成によって、シリンダ支持部材20に溶接された連結フレーム7を含む支持基部8は、ブラケット18に接続されたスライドシリンダ19の伸縮動作によって、スライドレール2に沿ってスライド動作可能である。
また、支持基部8には、上述の昇降装置24及び荷受台16が設けられており、これらも支持基部8とともにスライド動作する。このため、荷受台16は、折り畳まれた状態で車体101の下部に格納される格納位置(図1)と、荷受台16が車体の後方に移動し、当該荷受台16が昇降、展開可能な昇降位置(図2)と、の間でスライド動作することができる。このように、支持基部8、スライドレール2、及びスライドシリンダ19は、荷受台16を前後方向にスライド動作させるスライド移動機構を構成している。
スライドシリンダ19は、ピストンロッド19aの端部に設けられたピストンヘッド19cによって、シリンダ19bの内部が2室に仕切られており、ピストンロッド19aが位置するピストンロッド側室19rと、他方側となるピストンヘッド側室19hとを有している。このスライドシリンダ19は、上記ピストンロッド側室19r、及び、ピストンヘッド側室19h双方が、パワーユニット40に接続されている。
また、一対のリフトシリンダ11は、それぞれ電磁弁(切換弁)25を介して、パワーユニット40と接続されている。
パワーユニット40は、リザーバタンク41、ポンプ42、電磁弁43,44,45,46、逆止弁47、圧力制御弁48、その他図示の要素によって構成されている。上記ポンプ42は、これに直結されたモータ49によって回転駆動される。上記電磁弁25,43,44,45,46は、それぞれソレノイド25s,43s,44s,45s,46sを備えており、各ソレノイドが励磁状態では各電磁弁が連通位置となり、各ソレノイドが非励磁状態では各電磁弁が遮断位置となり、遮断位置においては、図示のように、逆止弁として機能する。
また、リフトシリンダ11の伸長後、ポンプ42を停止させても、電磁弁25の逆止作用によりリフトシリンダ11内の作動油は戻らない。従って、リフトシリンダ11は、内部に現状の作動油を保持し、現状の伸長状態を維持する。
メインスイッチ部C1は、第2制御装置72を介してメインスイッチS1が接続された開閉装置71を有している。この開閉装置71は、ヒューズ71fとコンタクタ71cとを有しており、車載のバッテリ70(電圧は例えばDC24V)と制御部C2との間に接続されており、制御部C2への給電を開閉するように構成されている。
コンタクタ71cは、メインスイッチS1の操作によって動作する第2制御装置72により駆動される。この第2制御装置72は、メインスイッチS1の操作に基づいてコンタクタ71cを励磁し閉路させ、バッテリ70による電力を制御部C2に給電する。
第1制御装置80は、昇降スイッチS2等の操作に基づいて、各油圧機器を制御し、上述のリフトシリンダ11、及び、スライドシリンダ19の伸縮動作を実現するように構成されている。なお、図中の接地記号は、−側電路としての車体への接続を意味する。
操作者が、メインスイッチS1を「ON」に操作すると、コンタクタ71cは、メインスイッチS1の操作とほぼ同時に閉路しパワーユニット40に給電を開始する。パワーユニット40への給電が開始されることによって、第1制御装置80は起動する。第1制御装置80は、起動すると、まず、スライドシリンダ19を伸長動作させるように各ソレノイドを制御し、支持基部8、及び支持基部8に設けられた昇降装置24、荷受台16を車体後方にスライド動作させ、格納位置にある荷受台16を昇降位置にスライド動作させる。
また、荷受台16が昇降位置にあるとき、操作者が昇降スイッチS2を「上昇」もしくは「下降」に操作すると、第1制御装置80は、各ソレノイド(電磁弁)を上述のように制御して、リフトシリンダ11を伸長もしくは収縮させるように制御する。
図8では、上記のように荷受台16をガイドローラ23に立て掛けてから上昇させたときの第1制御装置80の制御を示しており、タイミングt0では、荷受台16が上昇中の状態を示している。このとき、検知スイッチ28が、「OFF」状態、ソレノイド43s、44sが励磁状態、モータ49が運転状態であり、ソレノイド43s、44sが励磁状態の場合、上述のようにリフトシリンダ11には作動油が継続して供給されており、当該リフトシリンダ11は伸長する。
ソレノイド43s(電磁弁43)を非励磁状態とすることで、リフトシリンダ11とポンプ42との連通が遮断され、リフトシリンダ11への作動油の供給が遮断される。また、ソレノイド44s(電磁弁44)を非励磁としかつソレノイド45s(電磁弁45)を励磁することで、上述したように、ピストンロッド側室19rに作動油が供給を可能にするとともに、ピストンヘッド側室19hをリザーバタンク41に連通することとなる。
さらに、ソレノイド46sを励磁することで、ポンプ42とリザーバタンク41との間の油圧経路が連通する。これによって、ポンプ42から吐出される作動油のほとんどがリザーバタンク41に戻されることとなる。このため、リフトシリンダ11や、スライドシリンダ19には、ポンプ42からの作動油は、ほとんど供給されず、作動油の供給が遮断されているリフトシリンダ11のみならず、ピストンロッド側室19rに作動油が供給可能とされているスライドシリンダ19においても、作動油は、ほとんど供給されず収縮動作しない。
また、リフトシリンダ11とポンプ42との連通を遮断する電磁弁43を非励磁状態としたが、実質的に電磁弁43が連通が遮断されたタイミングがタイミングt1より遅れ、例えば、図中破線Xで示すタイミングt3で連通が遮断された場合においても、タイミングt1より後では、リフトシリンダ11に作動油は、ほとんど供給されず作動しない。
このスライドシリンダ19の収縮によって、支持基部8は車体の前方側にスライド動作し、荷受台16は格納位置に格納される。
すなわち、上記電磁弁43は、リフトシリンダ11とポンプ42との連通を遮断する遮断手段、電磁弁46は、ポンプ42とリザーバタンク41との間を連通させる連通手段を構成し、第1制御装置80は、荷受台16が格納位置の高さ位置に達すると、電磁弁43にリフトシリンダ11とポンプ42との連通を遮断させると同時に、電磁弁46にポンプ42とリザーバタンク41との間を所定時間(100ミリ秒)連通させる制御手段を構成している。
図1に示すように荷受台昇降装置1の荷受台16が格納位置にあるとき、支持基部8は、スライドレール2における所定の前方端に位置しており、折り畳んだ状態の荷受台16を車体下部に格納している。
まず、荷受台昇降装置1における展開動作について説明する。荷受台昇降装置1の荷受台16が格納位置(図1)にあるときメインスイッチS1は「OFF」状態であり、リフトシリンダ11は、荷受台16を格納位置の高さ位置を維持するように、その内部に作動油を保持している。
操作者がメインスイッチをS1を「OFF」から「ON」へ回すと、第1制御装置80が起動する。そして、起動した第1制御装置80は、スライドシリンダ19を伸長動作させて、折り畳まれた状態の荷受台16が格納位置から昇降位置に移動するように、支持基部8を車体後方側にスライド動作させる(図2)。
次に、操作者が、手動で荷受台16をさらに起こして回動させ、地面に倒伏させる(図4)。続いて操作者は、ヒンジ16cを介してメインプレート16aの先端に取り付けられているサブプレート16bを開く(図5)。こうして、荷受台16は、展開され、リンク部材12の上面から直線状に連続した所定の大きさの荷受面が構成され、荷物を載せ得る状態となる。
次に、メインスイッチS1を「ON」に維持したまま、昇降スイッチS2を「上昇」に操作する。これにより、上アーム10及び下アーム13は反時計回り方向に回動し、荷受台16はガイドローラ23に転接しながら、上昇に伴って反時計回り方向に回動し、上アーム10上に畳み込まれる(図2)。
このとき、荷受台16のサブプレート16bの端部に設けられたドグ29が検知スイッチ28に当接することで、当該検知スイッチ28がON状態となるとともに、第1制御装置80は、検知スイッチ28が「ON」状態となったことを認識する。第1制御装置80は、検知スイッチ28の「ON」状態を認識することで、荷受台16の折り畳みの完了とともに荷受台16が格納位置の高さ位置に達したことを検知する。
検知スイッチ28が「ON」状態になったことを第1制御装置80が認識すると、第1制御装置80は、上述の図8に示した制御を行い、リフトシリンダ11への作動油の供給を遮断する。これによって、上昇中であった荷受台16は、格納位置の高さ位置で停止する。また、リフトシリンダ11は、電磁弁25の逆止作用によってそのときに供給されていた作動油を保持し、荷受台16の現状の高さ位置(格納位置と同一の高さ位置)を維持する。
引き続いて第1制御装置80は、スライドシリンダ19を収縮させて支持基部8を車体前方側にスライド動作させ、荷受台16を昇降位置から格納位置までスライド動作させて、荷受台16を格納位置(図1)に格納する。
これによって、その後に荷受台16を格納位置にスライド移動する際に、当該荷受台16が車体に接触するのを防止でき、当該荷受台昇降装置1や車体が破損するのを防止できる。
また、本実施形態では、折り畳みが完了すると「ON」状態となる検知スイッチ28によって荷受台16の高さ位置を検知したが、例えば、荷受台16の高さ位置を直接検知するセンサ等を設け、これに基づいた制御を行うこともできる。
また、本実施形態では、荷受台16は前後方向にスライド動作する荷受台昇降装置を示したが、荷受台を車体の側方側へ引き出すようにスライド動作させる装置にも本発明は適用することができる。また、このスライド動作させるためのスライド移動機構は、本実施形態に示したようなスライドシリンダ19を用いた油圧を駆動源としたものの他、電動、手動等によって、スライド動作させるスライド移動機構とすることもできる。
2 スライドレール(スライド移動機構)
8 支持基部(スライド移動機構)
11 リフトシリンダ
16 荷受台
19 スライドシリンダ(スライド移動機構)
28 検知スイッチ(高さ位置検知手段)
41 リザーバタンク
42 ポンプ
43 電磁弁(遮断手段)
46 電磁弁(連通手段)
80 第1制御装置(制御手段、高さ位置検知手段)
101 車体
Claims (1)
- 車体に対して昇降可能であるとともに、所定の高さ位置に保持した状態で前記車体下部に格納する格納位置と、昇降動作させるための昇降位置との間をスライド可能に設けられる荷受台と、
前記荷受台を昇降動作させるための油圧機構と、を備え、
前記油圧機構が、油圧ポンプと、リザーバタンクと、
前記油圧ポンプ及び前記リザーバタンクに接続され、前記油圧ポンプからの作動油の供給及び前記リザーバタンクへの作動油の排出によって前記荷受台を昇降動作させ、供給された作動油を保持することで前記荷受台を任意の高さ位置に保持するリフトシリンダと、
前記荷受台をスライド動作させるスライド移動機構と、を備えている荷受台昇降装置であって、
前記荷受台を上昇させて前記格納位置に格納する格納動作時において前記荷受台の高さ位置が前記所定の高さ位置に達したことを検知する高さ位置検知手段と、
前記リフトシリンダと前記油圧ポンプとの連通を遮断する遮断手段と、
前記油圧ポンプと前記リザーバタンクとの間を連通させる連通手段と、
前記高さ位置検知手段が、前記荷受台が前記所定の高さ位置に達したことを検知すると、前記遮断手段に、前記リフトシリンダと前記油圧ポンプとの連通を遮断させると同時に、前記連通手段に、前記油圧ポンプと前記リザーバタンクとの間を所定時間連通させる制御手段と、を備えていることを特徴とする荷受台昇降装置。
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