JP2008120165A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤの騒音性能および耐久性能を高め得る空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】この空気入りタイヤ1は、カーカス層と、カーカス層のタイヤ径方向外周に配置されるベルト層4と、ベルト層4のタイヤ径方向外周に配置されてベルト層4を補強するベルト補強層7とを有する。ベルト補強層7は、ベルト層4と等幅あるいはベルト層4よりも幅広な帯状構造を有すると共にベルト層4のタイヤ幅方向全域を覆って配置される第一補強層71と、コード材がストリップ状に引き揃えられて成ると共に第一補強層71のエッジ部に対してタイヤ径方向外側から螺旋状に巻き付けられて配置される第二補強層72とを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】この空気入りタイヤ1は、カーカス層と、カーカス層のタイヤ径方向外周に配置されるベルト層4と、ベルト層4のタイヤ径方向外周に配置されてベルト層4を補強するベルト補強層7とを有する。ベルト補強層7は、ベルト層4と等幅あるいはベルト層4よりも幅広な帯状構造を有すると共にベルト層4のタイヤ幅方向全域を覆って配置される第一補強層71と、コード材がストリップ状に引き揃えられて成ると共に第一補強層71のエッジ部に対してタイヤ径方向外側から螺旋状に巻き付けられて配置される第二補強層72とを有する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、タイヤの騒音性能および耐久性能を高め得る空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤでは、ロードノイズを低減してタイヤの騒音性能を高めるべき課題がある。また、タイヤの高速回転時にてベルト層の端部がせり上がり、その動きに伴う発熱によりベルト層(ベルトコード)の端部とトレッドゴムとの界面が破壊する現象がある(トレッドゴムのセパレーション)。したがって、かかる現象を抑制してタイヤの耐久性能を高めるべき課題がある。
かかる課題に関する従来の空気入りタイヤには、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の空気入りタイヤ(空気入りラジアルタイヤ)は、一対のビード部間をトロイド状に跨り該ビード部に配置したビードコア周りに内側から外側に巻き返した少なくとも1層のカーカスプライと、該カーカスプライの半径方向外方に位置する少なくとも1層のベルトと、該ベルトの半径方向外方に位置するベルト補強層とを有する空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ビードコアで巻き返した前記カーカスプライの端縁は、クラウン部に位置する前記カーカスプライと前記ベルトとの間に配置され、両方の前記端縁の離間距離は、タイヤ幅方向断面における前記カーカスプライに最も近い前記ベルトの幅の50乃至80%となるように構成され、前記ベルト補強層は、帯状のストリップを、前記ベルトにおけるタイヤ幅方向の端部の近傍では隙間がなく該端部の近傍以外では隙間をもって螺旋巻きされて構成されていることを特徴とする。
この発明は、タイヤの騒音性能および耐久性能を高め得る空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気入りタイヤは、カーカス層と、前記カーカス層のタイヤ径方向外周に配置されるベルト層と、前記ベルト層のタイヤ径方向外周に配置されて前記ベルト層を補強するベルト補強層とを有する空気入りタイヤであって、前記ベルト補強層が、前記ベルト層と等幅あるいは前記ベルト層よりも幅広な帯状構造を有すると共に前記ベルト層のタイヤ幅方向全域を覆って配置される第一補強層と、コード材がストリップ状に引き揃えられて成ると共に前記第一補強層のエッジ部に対してタイヤ径方向外側から螺旋状に巻き付けられて配置される第二補強層とを有することを特徴とする。
この空気入りタイヤでは、ストリップ材から成る第二補強層が第一補強層のエッジ部に対して螺旋状に巻き付けられて配置されるので、帯状の第二補強層が用いられる構成と比較して、第二補強層が第一補強層に対して強い張力にて巻き付けられる。したがって、ベルト層のエッジ部が第二補強層により効果的に補強される。これにより、タイヤ転動時における振動の発生が抑制されて中域周波数のロードノイズが効果的に低減される利点がある。また、ベルト層端部におけるトレッドゴムのセパレーションが抑制されてタイヤの高速耐久性がさらに向上する利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記第二補強層が左右に分離されて前記第一補強層の各エッジ部に配置される。
この空気入りタイヤでは、第二補強層が第一補強層の全域に巻き付けられて配置される構成と比較して、第二補強層の使用量が減少するので、タイヤの製造コストが低減される利点があり、また、タイヤが軽量化される利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、カーカス層と、前記カーカス層のタイヤ径方向外周に配置されるベルト層と、前記ベルト層のタイヤ径方向外周に配置されて前記ベルト層を補強するベルト補強層とを有する空気入りタイヤであって、前記ベルト補強層は、帯状部材から成ると共に前記ベルト層の両エッジ部にそれぞれ配置される第一補強層と、コード材がストリップ状に引き揃えられて成ると共に前記第一補強層のタイヤ幅方向外側のエッジ部に対してタイヤ径方向外側から螺旋状に巻き付けられて配置される第二補強層とを有することを特徴とする。
この空気入りタイヤでは、第二補強層の巻き付け工程にて、第一補強層が第二補強層の張力によりベルト層のエッジ部から肩落ちする事態が抑制される点で好ましい。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記第二補強層が一定のピッチにて前記第一補強層に巻き付けられる。
この空気入りタイヤでは、ベルト層のエッジ部が第二補強層によって均一に補強される。これにより、タイヤ転動時における振動の発生が抑制されて中域周波数のロードノイズが効果的に低減される利点がある。また、ベルト層端部におけるトレッドゴム5のセパレーションが抑制されてタイヤの高速耐久性がさらに向上する利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記第二補強層の少なくとも一部を構成するコード材が2.0[cN/dtex]の負荷時にて5.0[%]以下の伸度を有する。
この空気入りタイヤでは、高弾性材料の採用により、中域周波数のロードノイズがより効果的に低減される利点がある。
この発明にかかる空気入りタイヤでは、ストリップ材から成る第二補強層が第一補強層のエッジ部に対して螺旋状に巻き付けられて配置されるので、帯状の第二補強層が用いられる構成と比較して、第二補強層が第一補強層に対して強い張力にて巻き付けられる。したがって、ベルト層のエッジ部が第二補強層により効果的に補強される。これにより、タイヤ転動時における振動の発生が抑制されて中域周波数のロードノイズが効果的に低減される利点がある。また、ベルト層端部におけるトレッドゴムのセパレーションが抑制されてタイヤの高速耐久性がさらに向上する利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、この発明の実施例にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。図2は、図1に記載した空気入りタイヤの補強層を示す説明図である。図3および図4は、図1に記載した空気入りタイヤの変形例を示す説明図である。図5は、この発明の実施例にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
[空気入りタイヤ]
この空気入りタイヤ1は、ビードコア2と、カーカス層3と、ベルト層4と、トレッドゴム5と、サイドウォールゴム6とを含み構成される(図1参照)。ビードコア2は、環状構造を有し、左右一対を一組として構成される。カーカス層3は、左右のビードコア2、2間にトロイド状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。ベルト層4は、積層された複数のベルト材41、42から成り、カーカス層3のタイヤ径方向外周に配置される。トレッドゴム5は、カーカス層3およびベルト層4のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのトレッド部を構成する。サイドウォールゴム6は、カーカス層3のタイヤ幅方向外側に配置されてタイヤのサイドウォール部を構成する。
この空気入りタイヤ1は、ビードコア2と、カーカス層3と、ベルト層4と、トレッドゴム5と、サイドウォールゴム6とを含み構成される(図1参照)。ビードコア2は、環状構造を有し、左右一対を一組として構成される。カーカス層3は、左右のビードコア2、2間にトロイド状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。ベルト層4は、積層された複数のベルト材41、42から成り、カーカス層3のタイヤ径方向外周に配置される。トレッドゴム5は、カーカス層3およびベルト層4のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのトレッド部を構成する。サイドウォールゴム6は、カーカス層3のタイヤ幅方向外側に配置されてタイヤのサイドウォール部を構成する。
[ベルト補強層]
また、この空気入りタイヤ1は、ベルト補強層(ベルトカバー層)7を有する(図1参照)。このベルト補強層7は、ベルト層4を補強するために、ベルト層4に対してタイヤ径方向外周から巻き付けられて配置される。これにより、タイヤ転動時における振動の発生が抑制されて中域周波数のロードノイズが低減される。また、ベルト層4端部のせり上がりが抑制されてトレッドゴム5のセパレーションが抑制されてタイヤの高速耐久性が向上する。
また、この空気入りタイヤ1は、ベルト補強層(ベルトカバー層)7を有する(図1参照)。このベルト補強層7は、ベルト層4を補強するために、ベルト層4に対してタイヤ径方向外周から巻き付けられて配置される。これにより、タイヤ転動時における振動の発生が抑制されて中域周波数のロードノイズが低減される。また、ベルト層4端部のせり上がりが抑制されてトレッドゴム5のセパレーションが抑制されてタイヤの高速耐久性が向上する。
ここで、ベルト補強層7は、第一補強層71と第二補強層72とを有する(図2参照)。第一補強層71は、例えば、66ナイロン製のコード材あるいはアラミド/ナイロンハイブリッド製のコード材がカレンダー状に配列されて成る圧延部材である。この第一補強層71は、ベルト層4と等幅あるいはベルト層4よりも幅広な帯状構造(あるいはシート状構造)を有し、ベルト層4のタイヤ幅方向全域を覆って配置される(フルカバー層)。この実施例では、第一補強層71がベルト層4の最大ベルト幅よりも幅広に構成され、その両エッジ部をベルト層4よりもタイヤ幅方向に突出させて配置されている。
なお、この実施例では、単一層の第一補強層71が配置されるが(図1および図2参照)、これに限らず、複数層の第一補強層71が配置されても良い(図示省略)。また、複数層の第一補強層71が配置される構成では、一枚の第一補強層71がベルト層4に対してタイヤ周方向に二重に巻き付けられて配置されても良いし、積層された複数枚の第一補強層71がベルト層4に巻き付けられても良い(図示省略)。また、これらの構成では、第一補強層71がタイヤ周上にラップ部(継ぎ目部)を有しても良い。
第二補強層72は、例えば、66ナイロン、ポリエチレンナフタレート、アラミド/ナイロンハイブリッド、ポリオレフェンケトン、その他の高弾性材料から成る複数のコード材がストリップ状に引き揃えられて構成される(ストリップ材)。この第二補強層72は、第一補強層71のエッジ部に対してタイヤ径方向外側から螺旋状に巻き付けられて配置される。したがって、第二補強層72は、第一補強層71に対してタイヤ周方向に継ぎ目なく連続的に巻き付けられ、また、所定の張力を付与されて巻き付けられる。また、第二補強層72は、第一補強層71の各エッジ部に対してそれぞれ設置される。
この空気入りタイヤ1では、ストリップ材から成る第二補強層72が第一補強層71のエッジ部に対して螺旋状に巻き付けられて配置されるので、帯状の第二補強層が用いられる構成(図示省略)と比較して、第二補強層72が第一補強層71に対して強い張力にて巻き付けられる。したがって、ベルト層4のエッジ部が第二補強層72により効果的に補強される。これにより、タイヤ転動時における振動の発生が抑制されて中域周波数のロードノイズが効果的に低減される利点がある。また、ベルト層4端部におけるトレッドゴム5のセパレーションが抑制されてタイヤの高速耐久性がさらに向上する利点がある。
また、かかる構成では、帯状の第一補強層71がベルト層4のタイヤ幅方向全域を覆って配置され、この第一補強層71を介して第二補強層72がベルト層4のエッジ部に巻き付けられるので、第二補強層がベルト層のエッジ部に直接的に巻き付けられる構成(図示省略)と比較して、ストリップ材である第二補強層72の巻き付け工程が容易化される。これにより、タイヤの生産性が向上する利点がある。また、第二補強層の突出部に皺が発生し難いので、タイヤの成形不良が抑制される利点がある。また、かかる構成は、複数の補強層がベルト層の端部に配置される構成(複数材料を用いたカバー構造)において、特に有益である。
[付加的事項1]
ストリップ材から成る第二補強層72は、圧延部材から成る第一補強層71と比較して、一般に高価である。したがって、第二補強層72は、必要な範囲に対して効果的に配置されることが好ましい。
ストリップ材から成る第二補強層72は、圧延部材から成る第一補強層71と比較して、一般に高価である。したがって、第二補強層72は、必要な範囲に対して効果的に配置されることが好ましい。
そこで、この空気入りタイヤ1では、第二補強層72が左右に分離されて第一補強層71の各エッジ部に配置されることが好ましい(図1および図2参照)。すなわち、第二補強層72が第一補強層71の各エッジ部に対してのみ配置され、センター部には配置されてない。かかる構成では、第二補強層が第一補強層の全域に巻き付けられて配置される構成と比較して、第二補強層72の使用量が減少するので、タイヤの製造コストが低減される利点があり、また、タイヤが軽量化される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、第二補強層72が一定のピッチにて第一補強層71に巻き付けられることが好ましい(図2および図3参照)。かかる構成では、ベルト層4のエッジ部が第二補強層72によって均一に補強される。これにより、タイヤ転動時における振動の発生が抑制されて中域周波数のロードノイズが効果的に低減される利点がある。また、ベルト層4端部におけるトレッドゴム5のセパレーションが抑制されてタイヤの高速耐久性がさらに向上する利点がある。
例えば、第二補強層72は、第一補強層71に対して隙間なく且つ重複しないように巻き付けられても良いし(図2参照)、周回毎にラップするように重ね巻きされても良い(図3参照)。また、周回毎に所定の間隔を空けつつ疎巻きにて巻き付けられても良い(図示省略)。
また、この空気入りタイヤ1では、第二補強層72の少なくとも一部を構成するコード材が、2.0[cN/dtex]の負荷時にて5.0[%]以下の中間伸度を有することが好ましい。すなわち、第二補強層72が所定の中間伸度を有する高弾性材料により構成される。かかる高弾性材料が採用される構成では、中域周波数のロードノイズがより効果的に低減される利点がある。
なお、中間伸度は、JIS−L1017の条件下にて単一のコード材に対して2.0[cN/dtex]の荷重が負荷されたときのコード材の伸度をいう。例えば、66ナイロンが8[%]、ポリエチレンナフタレートが4[%]、アラミド/ナイロンハイブリッドが3[%]、ポリオレフェンケトン繊維が2[%]の中間伸度を有する。
[変形例]
また、この空気入りタイヤ1では、帯状の第一補強層71がベルト層4のタイヤ幅方向全域を覆って配置される(図2参照)が、かかる構成は、第二補強層72の巻き付け工程にて、第一補強層71が第二補強層72の張力によりベルト層4のエッジ部から肩落ちする事態が抑制される点で好ましい。
また、この空気入りタイヤ1では、帯状の第一補強層71がベルト層4のタイヤ幅方向全域を覆って配置される(図2参照)が、かかる構成は、第二補強層72の巻き付け工程にて、第一補強層71が第二補強層72の張力によりベルト層4のエッジ部から肩落ちする事態が抑制される点で好ましい。
しかし、これに限らず、第一補強層71が帯状部材から成ると共に前記ベルト層の両エッジ部にそれぞれ配置され、この第一補強層71のタイヤ幅方向外側のエッジ部に対して第二補強層72が設置されても良い(図4参照)。かかる構成としても、第一補強層71のエッジ部が効果的に補強される。これにより、第一補強層71のエッジ部が効果的に補強されて、中域周波数のロードノイズが効果的に低減されると共に、タイヤの高速耐久性がさらに向上する利点がある。
[性能試験]
この実施例では、条件が異なる複数の空気入りタイヤについて、(1)騒音性能(ロードノイズおよび(2)高速耐久性能に関する性能試験が行われた(図5参照)。この性能試験では、タイヤサイズ215/60R16の空気入りタイヤがJATMA規定の適用リムに装着され、この空気入りタイヤに規定内圧および規定荷重が負荷される。
この実施例では、条件が異なる複数の空気入りタイヤについて、(1)騒音性能(ロードノイズおよび(2)高速耐久性能に関する性能試験が行われた(図5参照)。この性能試験では、タイヤサイズ215/60R16の空気入りタイヤがJATMA規定の適用リムに装着され、この空気入りタイヤに規定内圧および規定荷重が負荷される。
(1)騒音性能に関する性能試験では、空気入りタイヤが排気量3000[cc]クラスの乗用車(試験車両)に装着され、この試験車両が粗い路面を有するテストコースを60[km/h]で走行する。そして、このときの車内騒音が計測されて評価が行われる。この評価は、従来例を基準(100)とした指数評価にて行われ、その数値が大きいほど好ましい。
(2)高速耐久性能に関する性能試験では、空気入りタイヤがドラム試験機に取り付けられ、この空気入りタイヤに荷重6[kN]が負荷される。そして、走行速度が121[km/h]から30分毎に8[km/h]ずつ増加され、タイヤが破壊するまでの走行距離が測定されて、評価が行われる。この評価は、従来例を基準(100)とした指数評価にて行われ、その数値が大きいほど好ましい。
従来例の空気入りタイヤでは、ナイロン製の第一補強層がベルト層の各エッジ部に対してそれぞれ設置される。また、ナイロン製の第二補強層が第一補強層の各エッジ部に対して隙間なく巻き付けられる(バット)。
発明例1〜5の空気入りタイヤ1は、第一補強層71がベルト層4よりも幅広な帯状構造を有すると共にベルト層4のタイヤ幅方向全域を覆って配置される(図2参照)。また、ストリップ状の第二補強層72が第一補強層71のエッジ部に対してタイヤ径方向外側から螺旋状に巻き付けられて配置される。
試験結果に示すように、発明例1〜5の空気入りタイヤ1では、従来例の空気入りタイヤと比較してタイヤの騒音性能および高速耐久性能が向上することが分かる(図5参照)。また、発明例1〜5を比較すると、第一補強層71および第二補強層72の材質および巻き方が適正化されることにより、タイヤの騒音性能および高速耐久性能が向上することが分かる。
以上のように、本発明にかかる空気入りタイヤは、タイヤの騒音性能および耐久性能を高め得る点で有用である。
1 空気入りタイヤ
2 ビードコア
3 カーカス層
4 ベルト層
41 ベルト材
5 トレッドゴム
6 サイドウォールゴム
7 ベルト補強層
71 第一補強層
72 第二補強層
2 ビードコア
3 カーカス層
4 ベルト層
41 ベルト材
5 トレッドゴム
6 サイドウォールゴム
7 ベルト補強層
71 第一補強層
72 第二補強層
Claims (5)
- カーカス層と、前記カーカス層のタイヤ径方向外周に配置されるベルト層と、前記ベルト層のタイヤ径方向外周に配置されて前記ベルト層を補強するベルト補強層とを有する空気入りタイヤであって、
前記ベルト補強層は、前記ベルト層と等幅あるいは前記ベルト層よりも幅広な帯状構造を有すると共に前記ベルト層のタイヤ幅方向全域を覆って配置される第一補強層と、コード材がストリップ状に引き揃えられて成ると共に前記第一補強層のエッジ部に対してタイヤ径方向外側から螺旋状に巻き付けられて配置される第二補強層とを有することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第二補強層が左右に分離されて前記第一補強層の各エッジ部に配置される請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- カーカス層と、前記カーカス層のタイヤ径方向外周に配置されるベルト層と、前記ベルト層のタイヤ径方向外周に配置されて前記ベルト層を補強するベルト補強層とを有する空気入りタイヤであって、
前記ベルト補強層は、帯状部材から成ると共に前記ベルト層の両エッジ部にそれぞれ配置される第一補強層と、コード材がストリップ状に引き揃えられて成ると共に前記第一補強層のタイヤ幅方向外側のエッジ部に対してタイヤ径方向外側から螺旋状に巻き付けられて配置される第二補強層とを有することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第二補強層が一定のピッチにて前記第一補強層に巻き付けられる請求項1または3に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第二補強層の少なくとも一部を構成するコード材が2.0[cN/dtex]の負荷時にて5.0[%]以下の伸度を有する請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006304038A JP2008120165A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2006304038A Pending JP2008120165A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 空気入りタイヤ |
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2006
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