JP5598234B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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この発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、カーカス層の巻き上げ端部がベルト層の下層まで延在する構造において、タイヤの高速耐久性能を向上できる空気入りタイヤに関する。
近年の空気入りタイヤでは、地球温暖化対策などの環境貢献の必要性から、レスプライ化(カーカス層の軽量化)によりタイヤ重量を軽減してタイヤの転がり抵抗を低減している。かかるレスプライ構造として、カーカス層が単層構造を有し、カーカス層の巻き上げ端部がベルト層のタイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側まで延在してベルト層の下層に配置される構造が採用されている。かかる構造を採用する従来の空気入りタイヤとして、特許文献1に記載される技術が知られている。
特開2008−302775号公報
ここで、上記のレスプライ構造を有する空気入りタイヤでは、カーカス層の巻き上げ端部にてセパレーションが発生し易いという課題がある。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カーカス層の巻き上げ端部がベルト層の下層まで延在する構造において、タイヤの高速耐久性能を向上できる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気入りタイヤは、カーカス層の少なくとも一方の巻き上げ端部がベルト層のタイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側まで延在してベルト層の下層に配置される空気入りタイヤであって、前記カーカス層の巻き上げ端部と前記ベルト層との間に配置されて前記カーカス層の巻き上げ端部をタイヤ径方向外側から覆うカーカス補強材を備え、タイヤ子午線方向の断面視にて、前記カーカス補強材のタイヤ幅方向外側の端部と前記ベルト層の構成部材の端部とが、タイヤ幅方向に相互に異なる位置にあり、且つ、前記カーカス補強材のタイヤ幅方向外側の端部が、ベルト層のタイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側にあることを特徴とする。
この空気入りタイヤでは、カーカス補強材がカーカス層の巻き上げ端部を保持するので、巻き上げ端部の剥離が効果的に防止される。これにより、タイヤの高速耐久性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤでは、部材の端部における応力集中が緩和されて、トレッドゴムのセパレーションが抑制される。これにより、タイヤの高速耐久性能がさらに向上する利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記カーカス補強材が有機繊維コードから成ると共に、前記カーカス補強材の繊維方向とタイヤ周方向とのなす角θが−15[deg]≦θ≦15[deg]の範囲内にある。
この空気入りタイヤでは、カーカス補強材の繊維方向がタイヤ周方向(0度方向)に略一致することにより、カーカス補強材によるカーカス層の端部の保持力(タガ効果)が適正に確保される。これにより、タイヤの高速耐久性能が適正に向上する利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記カーカス補強材の幅Hが前記カーカス層の巻き上げ端部と前記ベルト層とのラップ幅Wに対して1.0≦H/W≦4.0の範囲内にある。
この空気入りタイヤでは、カーカス補強材の幅Hとラップ幅Wとの比H/Wが適正化されることにより、カーカス補強材によるカーカス層の巻き上げ端部の保持力が適正に確保される。これにより、タイヤの高速耐久性能が適正に向上する利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記カーカス補強材の厚さtが0.5[mm]≦t≦1.5[mm]の範囲内にある。
この空気入りタイヤでは、カーカス補強材の幅Hが適正化されることにより、カーカス補強材によるカーカス層の巻き上げ端部の保持力が適正に確保される。これにより、タイヤの高速耐久性能が適正に向上する利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、扁平率40以上のタイヤに適用される。
かかる扁平率40以上のタイヤを適用対象とすることにより、タイヤの高速耐久性能の向上効果がより顕著に得られる利点がある。
この発明にかかる空気入りタイヤでは、カーカス補強材がカーカス層の巻き上げ端部を保持するので、巻き上げ端部の剥離が効果的に防止される。これにより、タイヤの高速耐久性能が向上する利点がある。
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。 図2は、図1に記載した空気入りタイヤの要部を示す拡大断面図である。 図3は、カーカス補強層とベルト層との位置関係を示す説明図である。 図4は、カーカス補強層とベルト層との位置関係を示す説明図である。 図5は、カーカス補強層とベルト層との位置関係を示す説明図である。 図6は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
[空気入りタイヤ]
この空気入りタイヤ1は、ビードコア2と、ビードフィラー3と、カーカス層4と、ベルト層5と、トレッドゴム6と、サイドウォールゴム7とを含んで構成される(図1参照)。ビードコア2は、環状構造を有し、左右一対を一組として構成される。ビードフィラー3は、ビードコア2のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのビード部を補強する。
カーカス層4は、有機繊維コードを配列した圧延材から成り、左右のビードコア2、2間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。また、カーカス層4の両端部42、42は、ビードフィラー3を包み込むようにタイヤ幅方向外側に巻き上げられて、ベルト層5のタイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側まで延在する。また、カーカス層4の両端部42、42は、ベルト層5の下層(タイヤ径方向内側)に位置し、ベルト層5とカーカス層4の本体部41との間に挟み込まれて係止される。この実施の形態では、かかるカーカス層4の端部42を、巻き上げ端部と呼ぶ。
ベルト層5は、スチール繊維コードを配列したベルト材51、52から成り、カーカス層4のタイヤ径方向外周に配置される。このベルト層5は、一対のベルト材51、52がその繊維方向を相互に交差させつつ積層されて構成される(クロスプライ構造)。また、これらのベルト材51、52のタイヤ径方向外周には、ベルト材51、52を保護するためのベルトカバー層53、54が配置される。
トレッドゴム6は、カーカス層4およびベルト層5のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのトレッド部を構成する。サイドウォールゴム7は、左右一対を一組として構成され、カーカス層4のタイヤ幅方向外側に配置されてタイヤのサイドウォール部を構成する。
[カーカス補強材]
また、この空気入りタイヤ1は、カーカス補強材8を有する(図1および図2参照)。カーカス補強材8は、カーカス層4の巻き上げ端部42とベルト層5との間に配置されて、カーカス層4の巻き上げ端部42をタイヤ径方向外側から覆う部材である。
例えば、この実施の形態では、カーカス補強材8がナイロンコード、アラミドなどの有機繊維コードから構成されている(図示省略)。例えば、940[dtex]のナイロンコード、あるいは、940[dtex]〜1100[dtex]のアラミドが採用されている。ここで、カーカス補強材8は、有機繊維コードをタイヤ周方向に螺旋状に巻き廻して形成されても良いし(ストリップワインディング法)、有機繊維コードを配列して成る圧延材から構成されても良い。このとき、カーカス補強材8の厚さt(図示省略)が、0.5[mm]≦t≦1.5[mm]の範囲内に設定される。また、カーカス補強材8の幅Hがカーカス層4の巻き上げ端部42とベルト層5とのラップ幅Wに対して1.0≦H/W≦4.0の範囲内にあることが好ましい(図3参照)。
また、カーカス補強材8の繊維方向がタイヤ周方向(0度方向)に略一致することが好ましい(図示省略)。具体的には、カーカス補強材8の繊維方向とタイヤ周方向とのなす角θが−15[deg]≦θ≦15[deg]の範囲内にあることが好ましく、−10[deg]≦θ≦10[deg]の範囲内にあることがより好ましい。これにより、カーカス補強材8によるカーカス層4の巻き上げ端部42の保持力(タガ効果)が適正に確保される。
また、カーカス補強材8が単層構造を有することが好ましい(図1および図2参照)。かかる構成は、カーカス補強材によるタイヤ重量の増加が抑制される点で好ましい。しかし、これに限らず、カーカス補強材8が多層構造を有しても良い(図示省略)。例えば、カーカス補強材8が、有機繊維コードをタイヤ周方向に多重かつ螺旋状に巻き廻して形成されても良いし、有機繊維コードを配列して成る複数の圧延材を積層して構成されても良い。かかる構成は、カーカス補強材8によるカーカス層4の巻き上げ端部42の保持力(タガ効果)が向上する点で好ましい。
また、カーカス層4の左右の巻き上げ端部42がベルト層5の端部よりもタイヤ径方向内側に位置しており、これらの巻き上げ端部42に対してカーカス補強材8がそれぞれ配置されることが好ましい。しかし、これに限らず、一方の巻き上げ端部42のみがベルト層5の端部よりもタイヤ径方向内側に位置する構成では、この巻き上げ端部42のみにカーカス補強材8が配置されれば足りる。
また、タイヤ子午線方向の断面視にて、カーカス補強材8の中心位置とカーカス層4の巻き上げ端部42とがタイヤ幅方向に対して略同位置にあることが好ましい(図3〜図5参照)。すなわち、カーカス補強材8が、その中心位置にてカーカス層4の巻き上げ端部42を保持する構成が好ましい。具体的には、カーカス補強材8の中心位置とカーカス層4の巻き上げ端部42とのタイヤ幅方向の距離D(図示省略)が、カーカス補強材8の幅Hに対して0≦D/H<0.4の範囲内にあることが好ましい。これにより、カーカス補強材8がカーカス層4の巻き上げ端部42を適正に保持できる。
また、タイヤ子午線方向の断面視にて、カーカス補強材8のタイヤ幅方向外側の端部と、ベルト層5の構成部材(カーカス補強材8に隣接するベルト材51あるいはベルトカバー層53、54)の端部とがタイヤ幅方向に相互に異なる位置にあることが好ましい(図3〜図5参照)。具体的には、カーカス補強材8の端部とベルト層5の構成部材の端部とがタイヤ幅方向に5[mm]以上の距離を隔てて配置されることが好ましい。これにより、部材の端部における応力集中が緩和されて、トレッドゴム6のセパレーションが抑制される。
[効果]
以上説明したように、この空気入りタイヤ1では、カーカス層4の巻き上げ端部42とベルト層5との間に配置されてカーカス層4の巻き上げ端部42をタイヤ径方向外側から覆うカーカス補強材8を備える(図1および図2参照)。かかる構成では、カーカス補強材8がカーカス層4の巻き上げ端部42を保持するので、巻き上げ端部42の剥離が効果的に防止される。これにより、タイヤの高速耐久性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、カーカス補強材8が有機繊維コードから成ると共に、カーカス補強材8の繊維方向とタイヤ周方向とのなす角θが−15[deg]≦θ≦15[deg]の範囲内にある(図示省略)。かかる構成では、カーカス補強材8の繊維方向がタイヤ周方向(0度方向)に略一致することにより、カーカス補強材8によるカーカス層4の巻き上げ端部42の保持力(タガ効果)が適正に確保される。これにより、タイヤの高速耐久性能が適正に向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、カーカス補強材8の幅Hがカーカス層4の巻き上げ端部42とベルト層5とのラップ幅Wに対して1.0≦H/W≦4.0の範囲内にある(図3参照)。かかる構成では、カーカス補強材8の幅Hとラップ幅Wとの比H/Wが適正化されることにより、カーカス補強材8によるカーカス層4の巻き上げ端部42の保持力が適正に確保される。これにより、タイヤの高速耐久性能が適正に向上する利点がある。例えば、H/W<1.0となると、カーカス補強材によるカーカス層の端部の保持力が低下して、高速耐久性能の向上効果が十分に得られないため、好ましくない。また、4.0<H/Wとなると、カーカス補強材によりタイヤ重量が過大となるため、好ましくない。
また、この空気入りタイヤ1では、カーカス補強材8の厚さtが0.5[mm]≦t≦1.5[mm]の範囲内にある(図示省略)。かかる構成では、カーカス補強材8の幅Hが適正化されることにより、カーカス補強材8によるカーカス層4の巻き上げ端部42の保持力が適正に確保される。これにより、タイヤの高速耐久性能が適正に向上する利点がある。例えば、t<0.5では、カーカス補強材によるカーカス層の端部の保持力が低下して、高速耐久性能の向上効果が十分に得られないため、好ましくない。また、1.5<tとなると、カーカス補強材によりタイヤ重量が過大となるため、好ましくない。
また、この空気入りタイヤ1では、タイヤ子午線方向の断面視にて、カーカス補強材8のタイヤ幅方向外側の端部と、ベルト層5の構成部材(カーカス補強材8に隣接するベルト材51あるいはベルトカバー層53、54)の端部とがタイヤ幅方向に相互に異なる位置にある(図3および図4参照)。かかる構成では、部材の端部における応力集中が緩和されて、トレッドゴム6のセパレーションが抑制される。これにより、タイヤの高速耐久性能がさらに向上する利点がある。
[適用対象]
また、この空気入りタイヤ1は、扁平率40以上、好ましくは、扁平率60以上のタイヤを適用対象とすることが好ましい。あるいは、外径640[mm]以上(例えば、ミニバン用途では16インチ以上)のタイヤを適用対象とすることが好ましい。かかる扁平率のタイヤでは、カーカス層の巻き上げ端部における破損が発生し易い傾向にある。したがって、かかる扁平率のタイヤを適用対象とすることにより、タイヤの高速耐久性能の向上効果がより顕著に得られる利点がある。
[性能試験]
この実施の形態では、条件が異なる複数の空気入りタイヤについて、高速耐久性能に関する性能試験が行われた(図6参照)。この性能試験では、タイヤサイズ225/45R18の空気入りタイヤがJATMA規定の適用リムに組み付けられ、この空気入りタイヤにJATMA規定の正規内圧が付与される。
高速耐久性能に関する性能試験は、ドラム径1707mmのドラム試験機を使用して、速度を81km/h、負荷荷重をJATMA規定の最大荷重の88%として2時間走行させ、その後30分毎に10km/hずつ速度を増加させる。そして、タイヤが破壊(カーカス層の巻き上げ端部のセパレーションが発生)するまでの走行距離が測定され、この測定結果に基づいて従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、その数値が大きいほど好ましい。
なお、タイヤ重量は、従来例を基準(100)とした指数評価である。この評価は、数値が小さいほど好ましく、103以下であれば適正といえる。
従来例の空気入りタイヤでは、カーカス層が単層構造を有し、カーカス層の巻き上げ端部がベルト層のタイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側まで延在してベルト層の下層に配置されている(図示省略)。ただし、カーカス補強材が配置されていない。
比較例の空気入りタイヤでは、カーカス層が二層構造を有し、カーカス層の巻き上げ端部がビードフィラーのタイヤ径方向外側の端部に位置している(図示省略)。また、カーカス補強材が配置されていない。
実施例1〜7の空気入りタイヤ1では、カーカス層4が単層構造を有し、カーカス層4の巻き上げ端部42がベルト層5のタイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側まで延在してベルト層5の下層に配置されている(図1および図2参照)。カーカス層4の巻き上げ端部42とベルト層5との間に配置されてカーカス層4の巻き上げ端部42をタイヤ径方向外側から覆うカーカス補強材8を備えている。タイヤ子午線方向の断面視にて、カーカス補強材8のタイヤ幅方向外側の端部と、ベルト層5の構成部材(カーカス補強材8に隣接するベルト材51あるいはベルトカバー層53、54)の端部とがタイヤ幅方向に相互に異なる位置に配置されている(図3〜図5参照)。
試験結果に示すように、実施例1〜7では、タイヤの高速耐久性能が向上することが分かる(図6参照)。また、実施例1〜3を比較すると、カーカス補強材8の繊維方向とタイヤ周方向とのなす角θが適正化されることにより、タイヤの高速耐久性能が効果的に向上することが分かる。また、実施例1、4、5を比較すると、カーカス補強材8の幅Hとラップ幅Wとの比H/Wが適正化されることにより、タイヤ重量を維持しつつタイヤの高速耐久性能を向上させ得ることが分かる。また、実施例1、6、7を比較すると、カーカス補強材8の厚さtが適正化されることにより、タイヤ重量を維持しつつタイヤの高速耐久性能を向上させ得ることが分かる。
以上のように、この発明にかかる空気入りタイヤは、カーカス層の巻き上げ端部がベルト層の下層まで延在する構造において、タイヤの高速耐久性能を向上できる点で有用である。
1 空気入りタイヤ
2 ビードコア
3 ビードフィラー
4 カーカス層
5 ベルト層
6 トレッドゴム
7 サイドウォールゴム
8 カーカス補強材
41 本体部
42 巻き上げ端部
51、52 ベルト材
53、54 ベルトカバー層

Claims (5)

  1. カーカス層の少なくとも一方の巻き上げ端部がベルト層のタイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側まで延在してベルト層の下層に配置される空気入りタイヤであって、
    前記カーカス層の巻き上げ端部と前記ベルト層との間に配置されて前記カーカス層の巻き上げ端部をタイヤ径方向外側から覆うカーカス補強材を備え
    タイヤ子午線方向の断面視にて、前記カーカス補強材のタイヤ幅方向外側の端部と前記ベルト層の構成部材の端部とが、タイヤ幅方向に相互に異なる位置にあり、且つ、
    前記カーカス補強材のタイヤ幅方向外側の端部が、ベルト層のタイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側にあることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカス補強材が有機繊維コードから成ると共に、前記カーカス補強材の繊維方向とタイヤ周方向とのなす角θが−15[deg]≦θ≦15[deg]の範囲内にある請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記カーカス補強材の幅Hが前記カーカス層の巻き上げ端部と前記ベルト層とのラップ幅Wに対して1.0≦H/W≦4.0の範囲内にある請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記カーカス補強材の厚さtが0.5[mm]≦t≦1.5[mm]の範囲内にある請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 扁平率40以上のタイヤに適用される請求項1〜いずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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