JP2008120155A - 車両用ラゲージフロアボード構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラゲージフロアボードによって覆われた床面に設けた凹部の開口部のうち、その車体前半部又は後半部は勿論、その車体左側半部又は車体右側半部も選択的に開口できるようにして、ラゲージフロアボードの下部に存する収容部としての凹部内の荷物の出し入れを簡単にできるようにした。
【解決手段】車体1の後部に設けたラゲージルーム3の床面3aに、ラゲージフロアボード5を載置して床面3aに設けた凹部4の開口部4aを覆うようにし、ラゲージフロアボード5を、車体1の前後および左右方向十文字状に分割して形成された4つの分割ボード6〜9により構成し、かつ、分割ボード6〜9の端部同士をヒンジ10にて結合して平板状に形成し、ヒンジ10を介して折曲することによって開口部4aを車体1の前後方向又は左右方向に開口できるようした。
【選択図】図2
【解決手段】車体1の後部に設けたラゲージルーム3の床面3aに、ラゲージフロアボード5を載置して床面3aに設けた凹部4の開口部4aを覆うようにし、ラゲージフロアボード5を、車体1の前後および左右方向十文字状に分割して形成された4つの分割ボード6〜9により構成し、かつ、分割ボード6〜9の端部同士をヒンジ10にて結合して平板状に形成し、ヒンジ10を介して折曲することによって開口部4aを車体1の前後方向又は左右方向に開口できるようした。
【選択図】図2
Description
本発明は、車体後部に設けたラゲージルームの床面に開口された開口部を覆うように構成された車両用ラゲージフロア構造に関する。
この種の車両用ラゲージフロア構造としては、図10乃至図12に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2003−341432号公報。
図10乃至図12によれば、ラゲージフロアボードaは、ラゲージルームbの床面cに設けた開口部dを覆うべく、車体eの前後方向略中央において分割された分割ボードа−1、a−2により構成され、前側分割ボードa−1の後端と後側分割ボードa−2とは、互いにヒンジ結合され、前側分割ボードa−1および後側分割ボードa−2は、互いに折曲可能に構成されている。
開口部dの下部側における床面cは、凹状の荷物収容部fに形成されており、荷物収容部fは、下部側がスペアタイヤを格納するためのスペアタイヤ収容部gとなり、上部側には箱型収容体hが挿入されていて、ゴルフバッグ等の荷物jを収容するようになっており、さらに、ラゲージフロアボードa上にも他の荷物iを載置収容できるようになっている。
そして、ラゲージフロアボードaは、車体前後方向に分割された前側分割ボードa―1および後側分割ボードа−2によって構成された結果、例えば後側分割ボードa−2をヒンジを介して車体の上方前側に揺動させた場合、開口部dがその車体後半部側のみ開口させることができ、開口部dによって開口された床面cを凹設形成した荷物収容部fの車体後半部のみを開放することができるようにして、荷物jの出し入れに便宜を図ると共に、ラゲージフロア全体を常時揺動させずに荷物の出し入れを可能として、荷物の出し入れ作業の軽減を図っているものである。
しかし、例えば、後側分割ボードa−2上に、荷物iが載置収容されている状態で、箱型収容体h内に収容された荷物jを取り出そうとすると、後側分割ボードa−1上の荷物iの存在が邪魔となり、荷物iが小物であれば一旦前側分割ボードa−1側に移動させ、また荷物iが大物である場合には一旦車外に出した後、後側分割ボードa−2を車体前方側に揺動させる必要があり(図9および図10に示した状態)、荷物の出し入れが非常に面倒であるといえる。
そこで、本発明は、かかる点に鑑み、ラゲージフロアボードによって覆われた床面に設けた凹部の開口部のうち、その車体前半部又は後半部は勿論、その車体左側半部又は車体右側半部も選択的に開口できるようにして、ラゲージフロアボードの下部に存する収容部としての凹部内の荷物の出し入れを簡単にできるように構成した車両用ラゲージフロアボード構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用ラゲージフロアボード構造は、車体後部に設けたラゲージルームの床面に凹部を形成し、ラゲージフロアボードを載置して前記凹部の開口部を覆うように構成しており、前記ラゲージフロアボードを、車体前後および左右方向十文字状に分割して形成された4つの分割ボードにより構成し、かつ、該4つの分割ボードの端部同士をヒンジ結合することによって平板状に形成し、前記ヒンジを介して折曲することによって前記開口部を車体前後方向又は左右方向に開口できるように構成し、且つ前記ヒンジの交差部を受ける支持部を前記凹部に設けたことを特徴とするものである。
かかる構成において、本発明は、ラゲージフロアボードを車体前後および左右方向十文字状に分割して形成された4つの分割ボードを端部同士ヒンジ結合したことにより、ラゲージルームの床面に形成した凹部の開口部のうち、例えば、その車体前半部又は後半部だけ開口することができると共に、その車体左側半部又は車体の右側半部だけでも開口することができることになり、たとえラゲージフロアボード上に一の荷物が載置されている場合でも、前記開口部口をその車体前半部又は後半部或いはその車体左側半部又は車体右側半部に選択的に開口することにより、一の荷物の移動を最小限にして、ラゲージフロアボードの下方に存する凹部に収容された他の荷物の取出しが可能となって、作業者に面倒をかけることなく他の荷物の出し入れ作業を行うことができる。
以下、図を用いて、本発明を実施するための最良の実施の形態について説明する。
図1は本発明にかかる実施の形態におけるラゲージフロアボードにより床面に設けた開口部を覆った状態を自動車の後部側から描画した斜視図、図2は同じく開口部をその車体右側半部を開口した状態を自動車の後部側から描画した斜視図、図3は同じく開口部をその車体後半部を開口した状態を自動車の後部側から描画した斜視図である。
図1乃至図3において、自動車の車体1のリアシート2の後部にラゲージルーム3が設けられ、ラゲージルーム3の床面3a下方にスペヤタイヤなどを収容する収容部としての凹部4が形成され、凹部4の上面を開口して形成した開口部4aを覆うようにラゲージフロアボード5が床面3aに載置されている。
ラゲージフロアボード5は、車体1の前後および左右方向十文字に分割して形成された4つの分割ボード6,7,8および9により構成されている。
分割ボード6,7,8および9は、互いに対向する端部同士をヒンジ10によりヒンジ結合することによって全体が平板上に形成されており、例えば、ヒンジ10を介して、前部左側分割ボード6および後部左側分割ボード8に対して、前部右側分割ボード7および後部右側分割ボード9が折曲可能に構成されている(図2に示す状態)と共に、やはりヒンジ10を介して、前部左、右側分割ボード6、7に対して、後部左、右側分割ボード8,9が車体1の前方側に折曲可能に構成されている(図3に示す状態)。
従って、例えば、図2に示すように、後部左側分割ボード8上に一の荷物Xが載置収容されているとしても、凹部4における車体1の後部右側に収容したもう一つの荷物Yの出し入れは、前部左側分割ボード6および後部左側分割ボード8に対して、前部右側分割ボード7および後部右側分割ボード9をヒンジ10を介して車体1の上方に折曲すれば、開口部4aの車体1の右側半部を開口することができ、もう一つの荷物Yの出し入れを非常に簡単に行うことができる。
また、図3に示すように、前部左、右側分割ボード6、7に対して、後部左、右側分割ボード8,9をヒンジ10を介して、車体1の前上方側に折曲することにより、開口部4aの車体後半部を開口することができ、凹部4における車体1の後部側に収容されている荷物の出し入れを非常に簡単に行うことができる。
また、凹部4の底部に設置された支持部11は、ラゲージフロアボード5の略中央部(ヒンジ10の交差部)を支えて、ラゲージフロア5における凹部4内への落ち込み等を防止するように構成されている。
また、後部右側分割ボード9の後端略中央部には、ラゲージフロアボード5を操作するためのハンドル部12が設けられている。
図4乃至図9は本発明に係る他の実施の形態を示すものである。
図4によれば、上記実施の形態に対して、ラゲージフロアボード5の後部左側分割ボード8および後部右側分割ボード9の裏面側に、ラゲージボード5が凹部4の開口部4aを開口すべく起立した状態を支持するステー体13を設置した点、相違しておりその他の構成は上記の実施の形態と同じであるので、説明は割愛する。
ステー体13は、図5に示すように、棒状のステー部13aとステー部13aの両端に取付けられた球形のジョイント部13bとで構成しており、ジョイント部13bは、後部左側分割ボード8および後部右側分割ボード9の裏面側にそれぞれ設けた凹状に形成された一対のジョイント受け部13cに取外し可能に嵌合可能となっていると共に、凹部4の左右側壁4bの後部寄り及び後部側壁4dの左右中央よりに装着したジョイント受け部14に選択的に嵌合可能に構成されている。
また、両ジョイント部13bが、一対のジョイント受け部13cに嵌合している際には、図4に示すように、ステー部13aが、車体1の前方向に対して拡開する逆ハの字になるように位置している。
そして、図7及び図8に示すように、ラゲージフロアボード5のうち、前部左側分割ボード6および後部左側分割ボード8に対して、前部右側分割ボード7及び後部右側分割ボード9を起立させて、凹部4の開口部4aを車体右側半部を開口した際に、ステー体13の一方のジョイント部13bを凹部4の後部壁4b側に設けたジョイント受け部14側に嵌合することによって、起立した前部右側分割ボード7及び後部右側分割ボード9を支えるようになっている。
また、図9に示すように、ラゲージフロアボード5のうち、前部左側分割ボード6および前部右側分割ボード7に対して、後部左側分割ボード8及び後部右側分割ボード9を起立させて、凹部4の開口部4aを車体後半部を開口した際に、ステー体13の一方のジョイント部13bを凹部4の右側壁4b側に設けたジョイント受け部14側に嵌合することによって、起立した前部左側分割ボード6及び前後部右側分割ボード7を支えるようになっている。
この際、もう一方のステー体13の両ジョイント部13bは、後部左側分割ボード9のジョイント受け部13cにそれぞれ嵌合した状態にしても良いが、他方側のジョイント部13cを凹部4の左側壁4b側のジョイント受け部14に付け替えて、両ステー体13によって、前部左側分割ボード6及び前後部右側分割ボード7の起立状態を支えるようにしても良い。
上記のように構成するために、一対のステー体13を設置して、選択的にラゲージフロアボード5を支えるように構成したことから、起立したラゲージフロアボード5を確実にさせえることができる。
なお、本実施の形態では、ラゲージフロアボード5を操作するハンドル部12は、図4に示すように、後部左側分割ボード8の左側前端部及び後部右側分割ボード9の右側前端部に設けた紐状体により構成している。
以上説明したように、本発明は、ラゲージフロアボードを車体前後および左右方向十文字状に分割して形成された4つの分割ボードを端部同士ヒンジ結合したことにより、ラゲージルームの床面に形成した凹部の開口部のうち、例えば、その車体前半部又は車体後半部だけ開口することができると共に、その車体左側半部又は車体右側半部だけでも開口することができることになり、たとえラゲージフロアボード上に一の荷物が載置されている場合でも、前記開口部口をその車体前半部又は後半部或いはその車体左側半部又は車体右側半部に選択的に開口することにより、一の荷物の移動を最小限にして、ラゲージフロアボードの下方に存する凹部に収容された他の荷物の取出しが可能となって、作業者に面倒をかけることなく他の荷物の出し入れ作業を行うことができるために、車体後部に設けたラゲージルームの床面に開口された開口部を覆うように構成された車両用ラゲージフロア構造等に好適である。
1 車体
3 ラゲージルーム
3a 床面
4 凹部
4a 開口部
5 ラゲージフロアボード
6 前部左側分割ボード
7 前部右側分割ボード
8 後部左側分割ボード
9 後部右側分割ボード
10 ヒンジ
11 支持部
3 ラゲージルーム
3a 床面
4 凹部
4a 開口部
5 ラゲージフロアボード
6 前部左側分割ボード
7 前部右側分割ボード
8 後部左側分割ボード
9 後部右側分割ボード
10 ヒンジ
11 支持部
Claims (1)
- 車体後部に設けたラゲージルームの床面に凹部を形成し、ラゲージフロアボードを載置して前記凹部の開口部を覆うように構成しており、前記ラゲージフロアボードを、車体前後および左右方向十文字状に分割して形成された4つの分割ボードにより構成し、かつ、該4つの分割ボードの端部同士をヒンジ結合することによって平板状に形成し、前記ヒンジを介して折曲することによって前記開口部を車体前後方向又は左右方向に開口できるように構成し、且つ前記ヒンジの交差部を受ける支持部を前記凹部に設けたことを特徴とする車両用ラゲージフロアボード構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006303763A JP2008120155A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 車両用ラゲージフロアボード構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006303763A JP2008120155A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 車両用ラゲージフロアボード構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008120155A true JP2008120155A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39505416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006303763A Pending JP2008120155A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 車両用ラゲージフロアボード構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008120155A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010158971A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Honda Motor Co Ltd | 車両の荷室構造 |
JP2014221579A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | 河西工業株式会社 | ラゲッジフロア構造 |
-
2006
- 2006-11-09 JP JP2006303763A patent/JP2008120155A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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