まず、図1を参照しながら、本実施形態における往復媒体の特徴について説明する。
本実施形態における往復媒体は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが折目線(6)を介して折り曲げ可能に連接され、往復媒体返信部(2)の内面には、情報を記入する記入欄(2a)が設けられ、記入欄(2a)を往復媒体往信部(1)にて隠蔽する往復媒体である。
なお、本実施形態における往復媒体は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが貼り付いた状態で、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを剥離した場合に、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)との再貼付が不可能となる接着部(10)を有することを特徴とする。
これにより、受取人以外の第三者が往復媒体を開封した場合には、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)との再貼付が不可能となるため、往復媒体に開封痕が残り、第三者が往復媒体を開封したか否かを目視により容易に確認することが可能となり、受取人以外の第三者の開封を抑止させることが可能となる。
また、受取人が往復媒体を開封する場合には、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを剥離させるだけで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)を閲覧することが可能となるため、受取人による開封を容易に行うことが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態の往復媒体について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
<往復媒体の構成>
まず、図1を参照しながら、本実施形態における往復媒体の構成について説明する。
本実施形態における往復媒体は、情報を記入する記入欄(2a)が設けられた往復媒体返信部(2)と、その往復媒体返信部(2)の一辺に折目線(6)を介して折り曲げ可能に連接された往復媒体往信部(1)と、層間剥離可能な多層構造からなる接着部(10)と、接着部(10)を保護するための剥離可能な保護層(3)と、を有して構成される。
<往復媒体返信部:2>
往復媒体返信部(2)は、返信用の媒体を構成するものであり、記入欄(2a)が設けられて構成される。なお、往復媒体返信部(2)を構成する材質は、往復媒体返信部(2)の内面に設けられる記入欄(2a)に情報を記入することが可能な材質であれば、あらゆる材質が適用可能であり、例えば、紙などが適用可能である。また、往復媒体返信部(2)は、往復媒体返信部(2)の外側(記入欄2aが設けられる側と反対側)に、返信先の宛名表示欄(2b)が設けられて構成される。
<往復媒体往信部:1>
往復媒体往信部(1)は、往信用の媒体を構成するものであり、宛名表示欄(1a)と証紙欄(1b)と葉書種別欄(1c)とが設けられて構成される。なお、往復媒体往信部(1)を構成する材質は、特に限定するものではなく、あらゆる材質が適用可能であり、例えば、紙などが適用可能である。なお、本実施形態における往復媒体往信部(1)は、往復媒体返信部(2)に設けられる記入欄(2a)に記入される記入内容を隠蔽することになる。
なお、宛名表示欄(1a)は、往復媒体を送る相手先を特定するためのものであり、本実施形態では、住所、氏名等により構成される。また、証紙欄(1b)は、往復媒体を送るために必要なものであり、本実施形態では、『切手』に該当する。また、葉書種別欄(1c)は、往復媒体の種別を特定するためのものであり、本実施形態では、『往復はがき』に該当する。
<接着部:10>
接着部(10)は、層間剥離可能な多層構造からなる層である。なお、接着部(10)の詳細構成については図2を参照しながら、後述する。
<保護層:3>
保護層(3)は、接着部(10)を保護するための層である。なお、保護層(3)を構成する材質は、特に限定するものではなく、接着部(10)を保護しつつ、接着部(10)から剥離可能であれば、あらゆる材質が適用可能であり、例えば、剥離紙などが適用可能である。
次に、図1を参照しながら、本実施形態の往復媒体を使用する際の使用方法について説明する。
まず、往信者は、図1(a)に示す構成の往復媒体を投稿する。これにより、往復媒体を構成する往復媒体往信部(1)の宛名表示欄(1a)に表示された宛名先に往復媒体が届けられることになる。
次に、図1(a)に示す往復媒体を受け取った者(返信者)は、図1(b)に示すように、往復媒体返信部(2)の記入頼(2a)に必要事項を記入する。そして、接着部(10)を保護するための保護層(3)を剥がす。
次に、図1(c)に示すように、往復媒体往信部(1)で記入欄(2a)を覆うように、往復媒体往信部(1)を折目線(6)を介して往復媒体返信部(2)側に折り畳み、往復媒体往信部(1)と、往復媒体返信部(2)と、を折目線(6)を介して貼り付ける。これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を往復媒体往信部(1)にて隠蔽することになる。
この時、本実施形態における往復媒体は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが接着部(10)にて完全に密着されることになる。これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を隠蔽した往復媒体を投函しても、配達途中の取扱時において、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが剥離してしまうことがなく、記入欄(2a)の記入内容の秘密保持を行うことが可能となる。
また、本実施形態における往復媒体は、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とが貼り付いた状態で、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを剥離した場合に、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)との再貼付が不可能となる接着部(10)にて往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを密着させているため、受取人以外の第三者が往復媒体を開封した場合に、図1(d)に示すように、接着部(10)が層間剥離し、接着部(10)が分離独立し、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)との再貼付が不可能となる。これにより、往復媒体に開封痕が残り、第三者が往復媒体を開封したか否かを目視により容易に確認することが可能となるため、受取人以外の第三者の開封を抑止させることが可能となる。
なお、受取人は、往復媒体を開封する場合には、図1(d)に示すように、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを接着部(10)から剥離させることで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)に記入された記入内容を閲覧することになる。
これにより、受取人は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを剥離させるだけで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)を閲覧することが可能となるため、受取人による開封を容易に行うことが可能となる。
<接着部:10の詳細構成>
次に、図2を参照しながら、本実施形態の往復媒体を構成する特徴部分となる接着部(10)の構成について詳細に説明する。
本実施形態の往復媒体を構成する接着部(10)は、図2(a)に示すように、第2の接着層(13)と、層間剥離層(12)と、第1の接着層(11)と、を有して構成される。なお、第1の接着層(11)上には、第1の接着層(11)を保護するための保護層(3)が積層されて構成される。
なお、第2の接着層(13)は、往復媒体返信部(2)に接着されており、往復媒体往信部(1)と、往復媒体返信部(2)と、を貼り付ける際に、図2(b)に示すように、第1の接着層(11)上に積層されている保護層(3)を剥がし、図2(c)に示すように、第1の接着層(11)上に往復媒体往信部(1)を貼り付け、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを密着させることになる。そして、往復媒体を開封する場合に、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを接着部(10)から剥離させることで、図2(d)に示すように、接着部(10)を構成する層間剥離層(12)が層間剥離し、層間剥離層(12)が分離独立し、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)との再貼付を不可能にさせることになる。これにより、受取人以外の第三者が往復媒体を開封した場合に、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)との再貼付が不可能となるため、第三者が往復媒体を開封したか否かを目視により容易に確認することが可能となるため、受取人以外の第三者の開封を抑止させることが可能となる。
なお、第1の接着層(11)を構成する材質は、特に限定するものではなく、往復媒体往信部(1)と密着することが可能であれば、あらゆる材質が適用可能である。なお、第1の接着層(11)は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)との密着性を高めるために、接着力の高い材質にて構成することが好ましい。また、第1の接着層(11)を、常温にて接着可能な材質にて構成することで、機械的な処理を施すことなく、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを接着することが可能となる。なお、常温にて接着可能な材質としては、エマルジョンタイプの接着剤が挙げられる。また、第1の接着層(11)を、感熱にて接着可能な材質にて構成することで、機械的な処理にて、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを接着することが可能となる。なお、感熱にて接着可能な材質としては、ホットメルトタイプの接着剤が挙げられる。
また、第2の接着層(13)を構成する材質も特に限定するものではなく、往復媒体返信部(2)と密着することが可能であれば、あらゆる材質が適用可能である。なお、第2の接着層(13)は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)との密着性を高めるために、接着力の高い材質にて構成することが好ましい。また、第2の接着層(13)を、常温にて接着可能な材質にて構成することで、機械的な処理を施すことなく、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを接着することが可能となる。また、第2の接着層(13)を、感熱にて接着可能な材質にて構成することで、機械的な処理にて、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを接着することが可能となる。
また、層間剥離層(12)は、図2(d)に示すように、層間剥離が可能な材質であれば、特に限定するものではなく、あらゆる材質が適用可能であり、例えば、層間剥離層(12)を構成する第1の層間剥離層(12a)を樹脂等にて構成し、第2の層間剥離層(12b)をPETまたは不織布等にて構成することで、層間剥離が可能な層間剥離層(12)を構成することが可能となる。なお、第1の層間剥離層(12a)をPETまたは不織布等にて構成し、第2の層間剥離層(12b)を樹脂等にて構成することも可能である。
なお、図2に示す接着部(10)は、層間剥離可能な材質を適用して構成することにしたが、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを剥離した場合に、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)との再貼付が不可能となるように接着部(10)を構成することが可能であれば、接着部(10)の剥離構造は、特に限定するものではなく、凝集剥離可能な材質等を適用して構成することも可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態の往復媒体は、図3に示すように、往復媒体往信部(1)上に剥離粘着剤層(5)を介して保護層(4)を設け、該設けた保護層(4)に宛名表示欄(1a)と証紙欄(1b)とを設けたことを特徴とするものである。これにより、保護層(4)を剥離し、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを接着部(10)を介して貼り付け、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を往復媒体往信部(1)にて隠蔽することが可能となる。以下、図3を参照しながら、第2の実施形態における往復媒体について説明する。
<往復媒体の構成>
まず、図3を参照しながら、第2の実施形態における往復媒体の構成について説明する。
本実施形態における往復媒体は、情報を記入する記入欄(2a)が設けられた往復媒体返信部(2)と、その往復媒体返信部(2)の一辺に折目線(6)を介して折り曲げ可能に連接された往復媒体往信部(1)と、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを再剥離再貼付可能に接着する剥離粘着剤層(5)と、剥離粘着剤層(5)を保護するための剥離可能な保護層(4)と、層間剥離可能な多層構造からなる接着部(10)と、接着部(10)を保護するための剥離可能な保護層(3)と、を有して構成される。なお、往復媒体返信部(2)と、接着部(10)と、保護層(3)と、は、第1の実施形態と同様なものが適用可能である。
なお、本実施形態における往復媒体は、図3(a)に示すように、2つの保護層(3、4)を設け、往復媒体の両端の層厚を均一にしているため、図3(a)に示す状態の往復媒体を積層して管理することが可能となる。
<往復媒体往信部:1>
往復媒体往信部(1)は、往信用の媒体を構成するものであり、葉書種別欄(1c)が設けられて構成される。なお、葉書種別欄(1c)は、葉書の種別を識別するものであり、本実施形態では、『往復はがき』に該当する。また、本実施形態における往復媒体往信部(1)は、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を隠蔽するため、往復媒体往信部(1)の内面には、地紋等の隠蔽を施すことが好ましい。これにより、記入欄(2a)の記入内容の隠蔽性を向上させることが可能となる。なお、葉書種別欄(1c)の視認性を良好にするために、葉書種別欄(1c)には、地紋等の隠蔽を施さないように設計することが好ましい。
<剥離粘着剤層:5>
剥離粘着剤層(5)は、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを再剥離再貼付可能に接着するための弱粘着層である。なお、剥離粘着剤層(5)を構成する材質は、特に限定するものではなく、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを再剥離再貼付可能にする構造を構成することが可能であれば、あらゆる材質を適用することが可能である。
<保護層:4>
保護層(4)は、剥離粘着剤層(5)を保護するための層である。なお、保護層(4)を構成する材質は、特に限定するものではなく、剥離粘着剤層(5)を保護しつつ、剥離粘着剤層(5)から剥離可能であれば、あらゆる材質が適用可能であり、例えば、剥離紙などが適用可能である。なお、本実施形態における保護層(4)は、宛名表示欄(1a)と証紙欄(1b)と葉書種別表示現出部(1d)とが設けられて構成される。
葉書種別表示現出部(1d)は、往復媒体往信部(1)に設けられた葉書種別欄(1c)を保護層(4)上に現出させるためのものである。なお、葉書種別表示現出部(1d)の形状は、特に限定するものではなく、往復媒体往信部(1)に設けられた葉書種別欄(1c)を保護層(4)上に現出することが可能であれば、あらゆる形状にて構成することは可能である。
次に、図3を参照しながら、第2の実施形態の往復媒体を使用する際の使用方法について説明する。
第2の実施形態における往復媒体は、図3(b)に示すように、まず、往復媒体返信部(2)に設けられた記入欄(2a)に必要事項を記入し、剥離粘着剤層(5)を保護するための保護層(4)と、接着部(10)を保護するための保護層(3)と、を剥がす。
そして、図3(c)に示すように、剥離粘着剤層(5)で記入欄(2a)を覆うように、往復媒体往信部(1)を折目線(6)を介して往復媒体返信部(2)側に折り畳み、往復媒体往信部(1)と、往復媒体返信部(2)と、を折目線(6)を介して貼り付ける。これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を往復媒体往信部(1)にて隠蔽することが可能となる。
この時、本実施形態における往復媒体は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが接着部(10)にて完全に密着されることになる。これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を隠蔽した往復媒体を投函しても、配達途中の取扱時において、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが剥離してしまう虞がなく、記入欄(2a)の記入内容の秘密保持を確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態における往復媒体は、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とが貼り付いた状態で、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを剥離した場合に、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)との再貼付が不可能となる接着部(10)にて往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを密着させているため、受取人以外の第三者が往復媒体を開封した場合に、図3(d)に示すように、接着部(10)が層間剥離し、接着部(10)が分離独立し、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)との再貼付が不可能となる。これにより、往復媒体に開封痕が残り、第三者が往復媒体を開封したか否かを目視により容易に確認することが可能となるため、受取人以外の第三者の開封を抑止させることが可能となる。
なお、受取人は、往復媒体を開封する場合には、図3(d)に示すように、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを接着部(10)から剥離させることで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)に記入された記入内容を閲覧することになる。
これにより、受取人は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを剥離させるだけで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)を閲覧することが可能となるため、受取人による開封を容易に行うことが可能となる。
なお、上述した実施形態の往復媒体を往復葉書として使用する場合には、葉書本体となる往復媒体往信部(1)と、添付物となる保護層(4)と、の層間を密着しなくてはならない。このため、往復葉書扱いとする場合には、往復媒体往信部(1)と保護層(4)との間を密着させるように剥離粘着剤層(5)を設けることが好ましい。
また、上述した実施形態における往復媒体は、往復媒体往信部(1)に設けた葉書種別欄(1c)を保護層(4)上に現出させるために、葉書種別表示現出部(1d)を保護層(4)に設けることにしたが、往復媒体往信部(1)に設けた葉書種別欄(1c)を保護層(4)にて被覆してしまわないように、保護層(4)の形状を往復媒体往信部(1)よりも小さい形状にて構成し、往復媒体往信部(1)に設けた葉書種別欄(1c)を露出させるように構成することも可能である。
また、剥離粘着剤層(5)は、顔料などを混入させ、隠蔽性を高くさせるように構成することも可能である。これにより、記入欄(2a)の記入内容の隠蔽性を向上させることが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第2の実施形態における往復媒体は、図3(a)に示すように、接着部(10)を、往復媒体返信部(2)側に設けることにしたが、第3の実施形態における往復媒体は、図4(a)に示すように、接着部(10)を、往復媒体往信部(1)側に設けることを特徴とするものである。
これにより、剥離粘着剤層(5)を保護するための保護層(4)を、接着部(10)を保護するためにも適用することが可能となるため、第2の実施形態の往復媒体のように、保護層(3)を設ける必要がないため、往復媒体のコストを低減することが可能となる。
また、往復媒体返信部(2)を往復媒体往信部(1)にて隠蔽する際に、保護層(4)のみを剥がすだけで済むため、往復媒体返信部(2)を往復媒体往信部(1)にて隠蔽する際の処理を簡易に行うことが可能となる。
また、第2の実施形態における往復媒体は、再剥離再貼付可能に接着するための弱粘着剤で構成される剥離粘着剤層(5)上に保護層(4)を設けているため、往復媒体往信部(1)と保護層(4)との接着性が弱く、往復媒体の配達途中の取扱時において、保護層(4)が剥離し、往復媒体から保護層(4)が脱落してしまう虞が生じることになる。これに対し、本実施形態における往復媒体は、接着部(10)上に保護層(4)を設けているため、往復媒体往信部(1)と保護層(4)との接着性を向上させ、往復媒体の配達途中の取扱時における保護層(4)の脱落を防止することが可能となる。以下、図4を参照しながら、第3の実施形態における往復媒体について詳細に説明する。
第3の実施形態における往復媒体は、図4(a)に示すように、接着部(10)が、往復媒体往信部(1)側に設けられ、剥離粘着剤層(5)と接着部(10)とを共通の保護層(4)にて保護している点が異なり、他の構成については、第2の実施形態の往復媒体と同様な構成にて構築されることになる。
なお、本実施形態における往復媒体は、往復媒体往信部(1)上に接着部(10)を介して保護層(4)を設けているため、往復媒体往信部(1)と保護層(4)との接着性を向上させることが可能となる。このため、例えば、往復媒体の配達途中の取扱時において、往復媒体に対し、区分機等の機械処理を施した場合でも、往復媒体から保護層(4)が脱落してしまうことを防止することが可能となる。
次に、図4を参照しながら、第3の実施形態の往復媒体を使用する際の使用方法について説明する。
第3の実施形態における往復媒体は、図4(b)に示すように、まず、往復媒体返信部(2)に設けられた記入欄(2a)に必要事項を記入し、剥離粘着剤層(5)と接着部(10)とを保護するための保護層(4)を剥がす。
そして、図4(c)に示すように、剥離粘着剤層(5)で記入欄(2a)を覆うように、往復媒体往信部(1)を折目線(6)を介して往復媒体返信部(2)側に折り畳み、往復媒体往信部(1)と、往復媒体返信部(2)と、を折目線(6)を介して貼り付ける。これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を往復媒体往信部(1)にて隠蔽することが可能となる。
この時、本実施形態における往復媒体は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが接着部(10)にて完全に密着されることになる。これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を隠蔽した往復媒体を投函しても、配達途中の取扱時において、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが剥離してしまう虞がなく、記入欄(2a)の記入内容の秘密保持を確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態における往復媒体は、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とが貼り付いた状態で、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを剥離した場合に、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)との再貼付が不可能となる接着部(10)にて往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを密着させているため、受取人以外の第三者が往復媒体を開封した場合に、図4(d)に示すように、接着部(10)が層間剥離し、接着部(10)が分離独立し、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)との再貼付が不可能となる。これにより、往復媒体に開封痕が残り、第三者が往復媒体を開封したか否かを目視により容易に確認することが可能となるため、受取人以外の第三者の開封を抑止させることが可能となる。
なお、受取人は、往復媒体を開封する場合には、図4(d)に示すように、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを接着部(10)から剥離させることで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)に記入された記入内容を閲覧することになる。
これにより、受取人は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを剥離させるだけで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)を閲覧することが可能となるため、受取人による開封を容易に行うことが可能となる。
なお、上述した図4に示す往復媒体は、保護層(4)の一方の端部が往復媒体往信部(1)と接着するように、帯状の接着部(10)を往復媒体往信部(1)に1つ設けることにしたが、図5に示すように、保護層(4)の両端部が往復媒体往信部(1)と接着するように、帯状の接着部(10、10')を往復媒体往信部(1)に2つ設けるようにすることも可能である。これにより、往復媒体往信部(1)と保護層(4)との接着性を更に向上させることが可能となると共に、保護層(4)の両端部が接着部(10、10')を介して往復媒体往信部(1)と接着することになるため、例えば、往復媒体の配達途中の取扱時において、往復媒体に対し、区分機等の機械処理を施した場合でも、往復媒体から保護層(4)が脱落してしまうことを確実に防止することが可能となる。
また、上述した図4、図5に示す往復媒体は、接着部(10)と剥離粘着剤層(5)とを往復媒体往信部(1)上に設け、該設けた接着部(10)と剥離粘着剤層(5)との上に保護層(4)を設けることにしたが、剥離粘着剤層(5)を設けずに、接着部(10)だけを往復媒体往信部(1)上に設け、該設けた接着部(10)上に保護層(4)を設けるように構成することも可能である。
なお、往復媒体を往復葉書として使用する場合には、葉書本体となる往復媒体往信部(1)と、添付物となる保護層(4)と、の層間を密着しなくてはならない。このため、往復葉書扱いとする場合には、接着部(10)及び剥離粘着剤層(5)により保護層(4)と往復媒体往信部(1)との層間が密着されるように構成することが好ましい。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態における往復媒体は、宛名表示欄(1a)を保護層(4)から分離させるための切取線(4a)を保護層(4)に設けたことを特徴とするものである。これにより、保護層(4)に設けられた宛名表示欄(1a)を切取線(4a)にて分離し、該分離した宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体返信部(2)の外側(記入欄2aが設けられる側と反対側)に貼り付け、往復媒体を返信する差出人を識別するためのものとして適用することが可能となる。従って、往復媒体を返信する差出人は、差出人を識別するための情報を往復媒体に記入する必要がないため、往復媒体の利便性を向上させることが可能となる。
また、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を、差出人を識別するためのものとして流用することになるため、往復媒体から発生するゴミを低減させ、資源の有効活用を図ることが可能となり、環境衛生的にも優れた往復媒体を構成することが可能となる。
また、宛名表示欄(1a)に宛名人を識別するための識別情報(1e)を付与し、その識別情報(1e)を付与した宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体に貼り付け、往復媒体を返信した差出人を識別するためのものとして適用することで、受取人側は、往復媒体を開封しなくても、その往復媒体に貼り付けられた宛名表示欄(1a)の識別情報(1e)を読み取ることで、往復媒体の差出人を特定して管理することが可能となる。なお、識別情報(1e)としては、宛名人を識別することが可能であればあらゆる情報が適用可能であり、例えば、宛名や、バーコードや、QRコード等が適用可能である。なお、バーコードや、QRコード等を識別情報(1e)として適用した場合には、情報読取装置で識別情報(1e)を読み取り、往復媒体の差出人を特定して管理することが可能となる。以下、図6を参照しながら、第4の実施形態における往復媒体について説明する。
第4の実施形態における往復媒体は、宛名表示欄(1a)を保護層(4)から分離させるための切取線(4a)を保護層(4)に設けて構成される。なお、保護層(4)に設ける切取線(4a)の形状は特に限定するものではなく、宛名表示欄(1a)を保護層(4)から分離することが可能な形状であればあらゆる形状の切取線(4a)を保護層(4)に設けることは可能である。また、他の構成については、第3の実施形態の往復媒体と同様な構成にて構築されることになる。
次に、図6を参照しながら、第4の実施形態の往復媒体を使用する際の使用方法について説明する。
第4の実施形態における往復媒体は、図6(b)に示すように、まず、往復媒体返信部(2)に設けられた記入欄(2a)に必要事項を記入し、剥離粘着剤層(5)と接着部(10)とを保護するための保護層(4)を剥がす。
そして、図6(c)に示すように、剥離粘着剤層(5)で記入欄(2a)を覆うように、往復媒体往信部(1)を折目線(6)を介して往復媒体返信部(2)側に折り畳み、往復媒体往信部(1)と、往復媒体返信部(2)と、を折目線(6)を介して貼り付ける。これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を往復媒体往信部(1)にて隠蔽することが可能となる。
また、往復媒体を返信する差出人は、図6(c)に示すように、保護層(4)に設けられた宛名表示欄(1a)を切取線(4a)にて分離し、図6(d)に示すように宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体返信部(2)の外側(記入欄2aが設けられる側と反対側)に貼り付け、往復媒体を返信する差出人として適用し、宛名表示欄(1a)を貼り付けた往復媒体を返信することになる。
なお、差出人は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を、粘着剤等を用いて往復媒体に貼り付けることになる。なお、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体に貼り付けることが可能であればあらゆる粘着剤を適用することが可能であり、例えば、強粘着剤等が適用可能である。また、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体に貼り付ける領域に対し、接着部(10)を設け、該接着部(10)を用いて宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体に貼り付けるように構成することも可能である。
往復媒体を受け取った受取人は、往復媒体に貼り付けられた宛名表示欄(1a)の識別情報(1e)を読み取り、往復媒体を返信した差出人を特定し、管理することになる。また、受取人は、往復媒体を開封する場合には、図6(e)に示すように、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを接着部(10)から剥離させ、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)に記入された記入内容を閲覧することになる。
このように、本実施形態における往復媒体は、保護層(4)に設けられた宛名表示欄(1a)を、往復媒体を返信する差出人を特定するために流用することで、往復媒体の利便性を向上させることが可能となる。また、受取人側は、往復媒体を開封しなくても、その往復媒体に貼り付けられた宛名表示欄(1a)の識別情報(1e)を読み取ることで、往復媒体の差出人を特定して管理することが可能となる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
第4の実施形態における往復媒体は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を切取線(4a)にて往復媒体から分離し、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体に貼り付けることにしたが、第5の実施形態における往復媒体は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体と連接して構成したことを特徴とするものである。これにより、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体から分離させることなく、往復媒体を返信する差出人を特定するために流用することが可能となり、往復媒体の利便性を更に向上させることが可能となる。以下、図7を参照しながら、第5の実施形態における往復媒体について説明する。
第5の実施形態における往復媒体は、図7(a)に示すように、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体から分離させないために、往復媒体往信部(1)と折目線(8)を介して連接された開封片(7)を設け、開封片(7)上に接着層(9)を設け、開封片(7)と保護層(4b)とが分離しないように、接着層(9)を介して開封片(7)と保護層(4b)とを接着して構成される。なお、接着層(9)は、開封片(7)と保護層(4b)とが分離しないように強粘着剤等にて構成することが好ましい。
また、本実施形態における往復媒体は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体に貼り付けるための接着部(10')を往復媒体返信部(2)の外側に設けて構成される。なお、他の構成は、第4の実施形態の往復媒体と同様な構成にて構築されることになる。なお、開封片(7)は、第4の実施形態の往復媒体往信部(1)の形状を往復媒体返信部(2)の形状よりも大きくした領域にて構成することも可能である。また、開封片(7)は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体往信部(1)から分離させることなく、往復媒体返信部(2)の外側(記入欄2aが設けられる側と反対側)に貼り付けることが可能となる形状で構成することになる。
次に、図7を参照しながら、第5の実施形態の往復媒体を使用する際の使用方法について説明する。
第5の実施形態における往復媒体は、図7(b)に示すように、まず、往復媒体返信部(2)に設けられた記入欄(2a)に必要事項を記入し、往復媒体往信部(1)上に設けられた接着部(10)と剥離粘着剤層(5)とを保護するための保護層(4)を切取線(4a)に沿って剥がす。これにより、保護層(4)を往復媒体往信部(1)から剥離すると共に、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体から分離することなく、往復媒体に残存させることが可能となる。
次に、図7(c)に示すように、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を折目線(8)まで剥離し、剥離粘着剤層(5)で記入欄(2a)を覆うように、往復媒体往信部(1)を折目線(6)を介して往復媒体返信部(2)側に折り畳み、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを接着部(10)にて貼り付ける。
また、図7(c)に示すように、往復媒体返信部(2)上に設けられた接着部(10')を保護するための保護層(3)を剥がし、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)にて往復媒体返信部(2)を覆うように、開封片(7)を折目線(8)を介して往復媒体返信部(2)側に折り畳み、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と、往復媒体返信部(2)と、を接着部(10')にて貼り付ける。
なお、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)は、往復媒体返信部(2)よりも幅広い形状にて構成しているため、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と、往復媒体返信部(2)と、の幅が同一となるように、保護層(4b)と、往復媒体返信部(2)と、を接着部(10')にて貼り付ける場合には、保護層(4b)を折り畳んで、保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とを接着部(10')にて貼り付けることになる。
これにより、図7(d)に示すように、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を往復媒体往信部(1)にて隠蔽しつつ、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを往復媒体往信部(1)上に設けられた接着部(10)にて密着させることが可能となる。
また、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と、往復媒体返信部(2)と、を往復媒体返信部(2)上に設けられた接着部(10')にて密着させることが可能となる。
これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を隠蔽した往復媒体を投函しても、配達途中の取扱時において、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とが剥離してしまう虞がなく、往復媒体往信部(1)にて隠蔽した記入欄(2a)の記入内容の秘密保持を確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態における往復媒体は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とが貼り付いた状態で、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とを剥離した場合に、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)との再貼付が不可能となる接着部(10')にて宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とを密着させているため、受取人以外の第三者が往復媒体を開封した場合に、図7(e)に示すように、接着部(10')が層間剥離し、接着部(10')が分離独立し、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)との再貼付が不可能となる。これにより、往復媒体に開封痕を残し、第三者が往復媒体を開封したか否かを目視により容易に確認することが可能となるため、受取人以外の第三者の開封を抑止させることが可能となる。
なお、受取人は、往復媒体を開封する場合には、図7(e)に示すように、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とを接着部(10')から剥離させ、尚且つ、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを接着部(10)から剥離させることで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)に記入された記入内容を閲覧することになる。
なお、図7に示す往復媒体は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と、往復媒体返信部(2)と、の幅が同一となるように、図7(d)に示すように、保護層(4b)を折り畳んで、保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とを接着部(10')にて貼り付けることにしたため、保護層(4b)を折り畳んだ部分(4c)が接着されていない状態を構成することになる。
このため、例えば、図8(d)に示すように、保護層(4b)を折り畳まずに、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と、往復媒体返信部(2)と、を接着部(10')にて貼り付けるように構成することも可能である。なお、図8に示す往復媒体を構成する場合には、図7に示す折目線(8)を設けずに構成することが好ましい。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。
第5の実施形態における往復媒体は、往復媒体往信部(1)と折目線(8)を介して連接された開封片(7)を設け、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と開封片(7)とを接着層(9)を介して接着し、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体往信部(1)とが開封片(7)を介して連接するように構成し、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体往信部(1)から分離させることなく、往復媒体返信部(2)の外側(記入欄2aが設けられる側と反対側)に貼り付けることを可能にしたが、第6の実施形態における往復媒体は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体往信部(1)とを接着層(9)を介して接着し、宛名表裏欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体往信部(1)とが連接するように構成し、また、往復媒体返信部(2)に切り欠き部(2c)を設け、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体往信部(1)から分離させることなく、往復媒体返信部(2)の外側(記入欄2aが設けられる側と反対側)に貼り付けることを可能にしたことを特徴とするものである。
これにより、第5の実施形態の往復媒体のように、開封片(7)を設け、かつ、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)の形状を大きくすることなく、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を、往復媒体返信部(2)の外側(記入欄2aが設けられる側と反対側)に貼り付けることが可能となる。以下、図9を参照しながら、第6の実施形態の往復媒体について説明する。
第6の実施形態における往復媒体は、図9(a)に示すように、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体往信部(1)から分離させないために、往復媒体往信部(1)上に接着層(9)を設け、往復媒体往信部(1)と保護層(4b)とを接着層(9)を介して接着して構成される。
なお、接着層(9)は、図9(a)に示すように、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体往信部(1)から分離させない領域に設けることになる。また、接着層(9)は、往復媒体往信部(1)と保護層(4b)とが分離しないように強粘着剤等にて構成することが好ましい。
また、本実施形態における往復媒体は、保護層(4)を往復媒体往信部(1)上に設ける領域に、接着部(10)を設けて構成する。これにより、往復媒体往信部(1)と保護層(4)との接着性を向上させ、往復媒体の配達途中の取扱時における保護層(4)の脱落を防止することが可能となる。
また、本実施形態における往復媒体は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を、往復媒体返信部(2)の外側(記入欄2aが設けられる側と反対側)に貼り付けるために、往復媒体返信部(2)に切り欠き部(2c)と接着部(10')とを設けて構成する。なお、切り欠き部(2c)は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体往信部(1)から分離させることなく、往復媒体返信部(2)の外側(記入欄2aが設けられる側と反対側)に貼り付けることが可能となる形状で構成することになる。なお、他の構成は、第4の実施形態の往復媒体と同様な構成にて構築されることになる。
次に、図9を参照しながら、第6の実施形態の往復媒体を使用する際の使用方法について説明する。
第6の実施形態における往復媒体は、図9(b)に示すように、まず、往復媒体返信部(2)に設けられた記入欄(2a)に必要事項を記入し、往復媒体往信部(1)上に設けられた接着部(10)と剥離粘着剤層(5)とを保護するための保護層(4)を切取線(4a)に沿って剥がす。これにより、保護層(4)を往復媒体往信部(1)から剥離すると共に、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を往復媒体から分離することなく、往復媒体に残存させることが可能となる。
次に、図9(c)に示すように、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)を剥離し、剥離粘着剤層(5)で記入欄(2a)を覆うように、往復媒体往信部(1)を折目線(6)を介して往復媒体返信部(2)側に折り畳み、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを接着部(図9(b)に示す10)にて貼り付ける。
また、図9(c)に示すように、往復媒体返信部(2)上に設けられた接着部(10')を保護するための保護層(3)を剥がし、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と、往復媒体返信部(2)と、を接着部(10')にて貼り付ける。
これにより、図9(d)に示すように、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を往復媒体往信部(1)にて隠蔽しつつ、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを往復媒体往信部(1)上に設けられた接着部(図9(b)に示す10)にて密着させることが可能となる。
また、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とを往復媒体返信部(2)上に設けられた接着部(10')にて密着させることが可能となる。
これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を隠蔽した往復媒体を投函しても、配達途中の取扱時において、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とが剥離してしまう虞がなく、往復媒体往信部(1)にて隠蔽した記入欄(2a)の記入内容の秘密保持を確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態における往復媒体は、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とが貼り付いた状態で、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とを剥離した場合に、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)との再貼付が不可能となる接着部(10')にて宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とを密着させているため、受取人以外の第三者が往復媒体を開封した場合に、図9(e)に示すように、接着部(10')が層間剥離し、接着部(10')が分離独立し、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)との再貼付が不可能となる。これにより、往復媒体に開封痕が残り、第三者が往復媒体を開封したか否かを目視により容易に確認することが可能となるため、受取人以外の第三者の開封を抑止させることが可能となる。
そして、受取人は、往復媒体を開封する場合には、図9(e)に示すように、宛名表示欄(1a)が設けられた保護層(4b)と往復媒体返信部(2)とを接着部(10')から剥離させ、尚且つ、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを接着部(10)から剥離させることで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)に記入された記入内容を閲覧することになる。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について説明する。
第7の実施形態における往復媒体は、情報を記入する記入欄(2a)が設けられてなる往復媒体返信部(2)と、記入欄(2a)を隠蔽するための往復媒体往信部(1)と、が折目線(6)を介して折り曲げ可能に連接され、記入欄(2a)を往復媒体往信部(1)にて隠蔽する往復媒体において、記入欄(2a)を往復媒体往信部(1)にて隠蔽した側とは反対側(宛名表示欄:2b側)から記入欄(2a)を視認させないための隠蔽層(2d)を有することを特徴とするものである。
これにより、記入欄(2a)を往復媒体往信部(1)にて隠蔽した側とは反対側(宛名表示欄:2b側)から、記入欄(2a)に記入された記入内容を隠蔽することが可能となるため、往復媒体の内部に記入された記入内容を確実に隠蔽することが可能となる。以下、図10を参照しながら、本実施形態の往復媒体について詳細に説明する。
<往復媒体の構成>
まず、図10を参照しながら、本実施形態における往復媒体の構成について説明する。
図10に示す本実施形態の往復媒体は、往復媒体返信部(2)の構成が、上述した図4に示す第3の実施形態の往復媒体と異なり、他の構成は、上述した第3の実施形態の往復媒体と同様に構成される。
なお、本実施形態における往復媒体返信部(2)は、図10(a)に示すように、往復媒体往信部(1)と折目線(6)を介して連接された連接部(2f)と、隠蔽層(2d)と、記入欄部(2e)と、から構成される。
また、本実施形態における往復媒体は、図10(a)に示すように、往復媒体往信部(1)と接着部(10)と剥離粘着剤層(5)と保護層(4)と、で構成される左側と、往復媒体返信部(2)を構成する右側と、の層厚を均一に設計しているため、図10(a)に示す状態の往復媒体を積層して管理することが可能となる。
<連接部:2f>
連接部(2f)は、往復媒体往信部(1)と折目線(6)を介して連接される部分を構成するものである。なお、連接部(2f)を構成する材質は、特に限定するものではなく、あらゆる材質にて構成することが可能であり、例えば、紙などが適用可能である。
<記入欄部:2e>
記入欄部(2e)は、記入欄(2a)が設けられて構成されるものである。なお、記入欄部(2e)を構成する材質は、記入欄(2a)に情報を記入することが可能な材質であれば、あらゆる材質が適用可能であり、例えば、紙などが適用可能である。
<隠蔽層:2d>
隠蔽層(2d)は、記入欄部(2e)に設けられる記入欄(2a)に記入された記入内容を隠蔽するためのものである。なお、隠蔽層(2d)を構成する材質は、特に限定するものではなく、記入欄(2a)に記入された記入内容を隠蔽することが可能であれば、あらゆる材質が適用可能である。なお、隠蔽層(2d)は、連接部(2f)、または、記入欄部(2e)に印刷形成することが好ましく、印刷方法としては、例えば、地紋印刷、網、ベタ印刷などが適用可能である。
次に、図10を参照しながら、本実施形態の往復媒体を使用する際の使用方法について説明する。
本実施形態における往復媒体は、図10(a)に示すように、まず、往復媒体返信部(2)に設けられた記入欄(2a)に必要事項を記入し、図10(b)に示すように、剥離粘着剤層(5)を保護するための保護層(4)を剥がす。
そして、図10(c)に示すように、剥離粘着剤層(5)で記入欄(2a)を覆うように、往復媒体往信部(1)を折目線(6)を介して往復媒体返信部(2)側に折り畳み、往復媒体往信部(1)と、往復媒体往信部(2)と、を折目線(6)を介して貼り付ける。これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を往復媒体往信部(1)にて隠蔽することが可能となる。この時、本実施形態における往復媒体は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが接着部(10)にて完全に密着されることになる。
これにより、往復媒体返信部(2)の内面に設けられた記入欄(2a)の記入内容を隠蔽した往復媒体を投函しても、配達途中の取扱時において、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが剥離してしまう虞がなく、記入欄(2a)の記入内容の秘密保持を確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態における往復媒体は、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とが貼り付いた状態で、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを剥離した場合に、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)との再貼付が不可能となる接着部(10)にて往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを密着させているため、受取人以外の第三者が往復媒体を開封した場合に、図10(d)に示すように、接着部(10)が層間剥離し、接着部(10)が分離独立し、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)との再貼付が不可能となる。これにより、往復媒体に開封痕が残り、第三者が往復媒体を開封したか否かを目視により容易に確認することが可能となるため、受取人以外の第三者の開封を抑止させることが可能となる。
また、本実施形態における往復媒体は、記入欄(2a)を往復媒体往信部(1)にて隠蔽し、且つ、隠蔽層(2d)により、記入欄(2a)に記入された記入内容を、記入欄(2a)を往復媒体往信部(1)にて隠蔽した側とは反対側(宛名表示欄:2b側)からも隠蔽することが可能となるため、往復媒体の内部に記入された記入内容を確実に隠蔽することが可能となる。このため、往復媒体を接着部(10)から剥離しなければ、往復媒体の内部に記入された記入内容を視認することができず、往復媒体の内部に記入された記入内容の秘匿性を向上させることが可能となる。
なお、受取人は、往復媒体を開封する場合には、図10(d)に示すように、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを接着部(10)から剥離させることで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)に記入された記入内容を閲覧することになる。
これにより、受取人は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とを剥離させるだけで、往復媒体返信部(2)の内面の記入欄(2a)を閲覧することが可能となるため、受取人による開封を容易に行うことが可能となる。
<往復媒体の詳細構造>
次に、図11、図12を参照しながら、本実施形態の往復媒体の詳細構造について説明する。
本実施形態の往復媒体は、図11(a),(b)に示すように、往復媒体往信部(1)上に、剥離粘着剤層(5)を形成すると共に、折目線(6)とは反対側の端部において、往復媒体往信部(1)上に、接着部(10)を形成する。そして、往復媒体往信部(1)と、保護層(4)と、が接着部(10)と剥離粘着剤層(5)とを介して接着して構成される。
また、本実施形態の往復媒体を構成する往復媒体返信部(2)は、例えば、図11(a)に示すように、連接部(2f)上に、隠蔽層(2d)を形成し、該形成した隠蔽層(2d)上に、接着剤層(2g)を形成する。そして、隠蔽層(2d)を形成した連接部(2f)と、記入欄部(2e)と、が接着剤層(2g)を介して接着して構成される。
なお、接着剤層(2g)は、連接部(2f)と、記入欄部(2e)と、を接着することが可能であれば、あらゆる材質にて構成することが可能である。但し、連接部(2f)と、記入欄部(2e)と、の接着性を鑑みると、連接部(2f)と、記入欄部(2e)と、が剥離不可能な材質(強接着剤等)にて構成することが好ましい。
また、本実施形態の往復媒体を構成する往復媒体返信部(2)は、例えば、図11(b)に示すように、記入欄部(2e)上に、隠蔽層(2d)を形成する。また、連接部(2f)上に接着剤層(2g)を形成する。そして、隠蔽層(2d)を形成した記入欄部(2e)と、連接部(2f)と、が接着剤層(2g)を介して接着して構成される。
また、本実施形態の往復媒体を構成する往復媒体返信部(2)は、例えば、図12(a)に示すように、記入欄部(2e)上に、隠蔽層(2d)を形成する。また、連接部(2f)上に接着剤層(2g)を形成すると共に、連接部(2f)の両端部に強接着剤層(2h)を形成する。そして、隠蔽層(2d)を形成した記入欄部(2e)と、連接部(2f)と、が接着剤層(2g)と2つの強接着剤層(2h)とを介して接着して構成される。
なお、強接着剤層(2h)は、記入欄部(2e)と、連接部(2f)と、が剥離困難となるように接着することが可能であれば、あらゆる材質にて構成することが可能であり、例えば、強接着剤層(2h)は、剥離不可能な材質(強接着剤)にて形成することが可能である。
また、接着剤層(2g)は、連接部(2f)と、記入欄部(2e)と、を接着することが可能であれば、あらゆる材質にて構成することが可能であり、例えば、連接部(2f)と、記入欄部(2e)と、が剥離不可能な材質(強接着剤)や、連接部(2f)と、記入欄部(2e)と、が再剥離再貼付可能な材質(擬似粘着剤)などにて構成することが可能である。
なお、接着剤層(2g)の材質を、往復媒体往信部(1)上に形成する剥離粘着剤層(5)と同様な材質を適用する場合には、往復媒体往信部(1)上と、連接部(2f)上と、に同時に粘着剤を塗工し、接着剤層(2g)と、剥離粘着剤層(5)と、を形成することが可能となるため、本実施形態の往復媒体を製造する際の製造工程を簡略化することが可能となる。
また、本実施形態の往復媒体を構成する往復媒体返信部(2)は、例えば、図12(b)に示すように、折目線(6)とは反対側の端部において、記入欄部(2e)と、連接部(2f)と、が連接して構成される。そして、記入欄部(2e)上に隠蔽層(2d)を形成する。また、連接部(2f)上に接着剤層(2g)を形成すると共に、連接部(2f)の折目線(6)側の端部に強接着剤層(2h)を形成する。そして、隠蔽層(2d)を形成した記入欄部(2e)と、連接部(2f)と、が接着剤層(2g)と1つの強接着剤層(2h)とを介して接着して構成される。
なお、図12に示す往復媒体返信部(2)において、図11(a)に示す往復媒体返信部(2)の構造のように、隠蔽層(2d)と接着剤層(2g)とを逆にして構成することも可能である。
また、図12(a)では、記入欄部(2e)と、連接部(2f)と、が接着剤層(2g)と2つの強接着剤層(2h)とを介して接着することにしたが、接着剤層(2g)を設けずに、記入欄部(2e)と、連接部(2f)と、が2つの強接着剤層(2h)を介して接着するように構成することも可能である。
また、図12(b)では、記入欄部(2e)と、連接部(2f)と、が接着剤層(2g)と1つの強接着剤層(2h)とを介して接着することにしたが、接着剤層(2g)を設けずに、記入欄部(2e)と、連接部(2f)と、が1つの強接着剤層(2h)を介して接着するように構成することも可能である。
このように、本実施形態における往復媒体は、記入欄(2a)を往復媒体往信部(1)にて隠蔽した側とは反対側(宛名表示欄:2b側)から記入欄(2a)を視認させないための隠蔽層(2d)を設けることで、記入欄(2a)を往復媒体往信部(1)にて隠蔽した側とは反対側(宛名表示欄:2b側)から、記入欄(2a)に記入された記入内容を隠蔽することが可能となるため、往復媒体の内部に記入された記入内容を確実に隠蔽することが可能となる。なお、本実施形態における往復媒体は、図10に示す構成に限定されるものではなく、本実施形態の技術思想を、上述した他の実施形態における往復媒体の往復媒体返信部(2)にも適用することが可能である。
(第8の実施形態)
次に、第8の実施形態について説明する。
上述した実施形態における往復媒体は、帯状の接着部(10)を設けることにしたが、第8の実施形態における往復媒体は、図13(a)に示すように、コの字状の接着部(10)を設けることを特徴とするものである。これにより、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)との密着力を更に強化することが可能となる。以下、図13を参照しながら、第8の実施形態の往復媒体について詳細に説明する。
第8の実施形態における往復媒体は、図13(a)に示すように、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが連接される折目線(6)以外の3つの端部に沿って、コの字状の接着部(10)を往復媒体返信部(2)に設けて構成する。なお、図13に示す第8の実施形態における往復媒体は、図3に示す第2の実施形態の往復媒体に設けられる接着部(10)の形状が異なり、その接着部(10)の形状に応じて、記入欄(2a)や、剥離粘着剤層(5)の形状を適宜設計変更することになる。なお、他の構成については、第2の実施形態の往復媒体と同様な構成にて構築されることになる。
また、第8の実施形態における往復媒体を使用する際の使用方法は、第2の実施形態の往復媒体と同様に使用することになる。なお、図13に示す往復媒体は、往復媒体往信部(1)と往復媒体返信部(2)とが連接する折目線(6)以外の3つの端部に沿って、コの字状の接着部(10)を設けることにしたが、逆L字の状の接着部(10)を設けたり、ニの字状の接着部(10)を設けたりすることも可能である。このように、往復媒体の使用形態に応じて接着部(10)の形状を適宜変更することも可能である。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、往復媒体往信部(1)の形状は、図1に示すように、往復媒体返信部(2)と同一形状である必要はなく、往復媒体往信部(1)の形状を、往復媒体返信部(2)よりも小さい形状で構成することも可能であり、往復媒体返信部(2)の内面に設けられる記入欄(2a)を少なくとも隠蔽することが可能な形状の往復媒体往信部(1)であれば良く、往復媒体の用途に応じて往復媒体往信部(1)の形状を適宜設計変更することは可能である。
また、本実施形態における往復媒体の構成は、上述した往復媒体の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想である、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とが貼り付いた状態で、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを剥離した場合に、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)との再貼付が不可能となる接着部(10)を設けた往復媒体であれば、あらゆる形状の往復媒体を構成することは可能である。
また、本実施形態における往復媒体を構成する接着部(10)は、剥離粘着剤層(5)が形成される領域以外に形成されていれば良く、上述した各実施形態のように、往復媒体返信部(2)と往復媒体往信部(1)とを貼り付ける位置に応じて接着部(10)を設ける位置を適宜変更して構成することは可能である。
また、上述した各実施形態の往復媒体の構造を適宜組み合わせた往復媒体を構成することも可能である。