JP2008118668A - 通信端末、通信システムおよび通信制御方法 - Google Patents

通信端末、通信システムおよび通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク上のリソースに対する通信端末のアクセスを簡易な構成で適切に規制できるようにすること。
【解決手段】携帯電話機40は、インターネット20上のサイトに対する当該携帯電話機40のアクセスを、この携帯電話機40の使用者(未成年者)の親権者が登録したブックマークのみに制限する。なお、携帯電話機40へのブックマークの登録は、ユーザ認証により親権者のみに制限される。また、親権者がブックマークの登録を行なっている期間中は、携帯電話機40に設定されたアクセスの規制が解除される。
【選択図】図1

Description

この発明は、通信端末、通信システムおよび通信制御方法に係り、詳細には、ネットワーク上のリソースに対する通信端末のアクセスを規制する技術に関する。
例えば、パケット通信機能を有する携帯電話機やパーソナルコンピュータなどの通信端末は、インターネットに接続されているコンテンツサーバからプログラム、画像データ、楽曲データなどの様々なコンテンツを自由にダウンロードすることができる。また、情報通信技術の発展や通信端末の低価格化などに伴って通信端末の使用者の年齢層が拡大し、近年では、特に子供などの低年齢層の使用者が急増している。
ところで、通信端末がインターネットなどから取得可能なコンテンツには、有益なコンテンツが多数ある反面、未成年者などにとっては著しく不適切で有害なコンテンツも存在する。このような状況下において、例えば、子供を持つ親達は、自分の子供にも通信端末を使用することは認めたいが、それにより有害なコンテンツが子供の目に触れるようなことは防ぎたいという要望がある。
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、ネットワーク上のリソースに対する通信端末のアクセスを簡易な構成で適切に規制することのできる通信端末、通信システムおよび通信制御方法を提供することを目的としている。
この発明は、自端末のアクセスを許可するネットワーク上のリソースを特定するネットワークアドレスが複数蓄積されているサーバから、任意のネットワークアドレスを取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたネットワークアドレスを記憶する記憶手段と、ネットワーク上のリソースに対するアクセス要求が発生した場合に、このアクセス要求に基づくリソースのネットワークアドレスと前記記憶手段により記憶されたネットワークアドレスとを比較して当該アクセスの可否を判別する判別手段と、前記判別手段がアクセスを許可すると判別した場合に、前記リソースへアクセスするための通信を行う通信手段とを有する通信端末を提供する。
また、この発明は、サーバと通信端末とを有する通信システムであって、前記サーバは、前記通信端末のアクセスを許可するネットワーク上のリソースを特定するネットワークアドレスを複数蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段により蓄積されたネットワークアドレスの中から、前記通信端末により指定されたネットワークアドレスを前記通信端末に送信する送信手段とを有し、前記通信端末は、前記送信手段により送信されたネットワークアドレスを受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたネットワークアドレスを記憶する記憶手段と、ネットワーク上のリソースに対するアクセス要求が発生した場合に、このアクセス要求に基づくリソースのネットワークアドレスと前記記憶手段により記憶されたネットワークアドレスとを比較して当該アクセスの可否を判別する判別手段と、前記判別手段がアクセスを許可すると判別した場合に、前記リソースへアクセスするための通信を行う通信手段とを有する通信システムを提供する。
また、この発明は、通信端末のアクセスを許可するネットワーク上のリソースを特定するネットワークアドレスをサーバが蓄積する蓄積過程と、通信端末が、前記蓄積過程にてサーバに蓄積された複数のネットワークアドレスの中から任意のネットワークアドレスを取得する取得過程と、前記通信端末が前記取得過程にて取得したネットワークアドレスを記憶する記憶過程と、前記通信端末が、ネットワーク上のリソースに対するアクセス要求が発生した場合に、このアクセス要求に基づくリソースのネットワークアドレスと前記記憶過程にて記憶されたネットワークアドレスとを比較して当該アクセスの可否を判別する判別過程と、前記通信端末が、前記判別過程にてアクセスを許可すると判別された場合に、前記リソースへアクセスするための通信を行う通信過程とを有する通信制御方法を提供する。
この発明によれば、サーバには、通信端末のアクセスを許可するリソースのネットワークアドレスが複数蓄積され、通信端末は、サーバに蓄積された複数のネットワークアドレスの中から任意のネットワークアドレスを取得して記憶する。そして、通信端末は、ネットワーク上のリソースに対する当該通信端末のアクセスを、サーバから取得したネットワークアドレスに従って規制する。
本発明によれば、ネットワーク上のリソースに対する通信端末のアクセスを簡易な構成で適切に規制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において共通する部分には、同一の符号が付されている。また、かかる実施形態は本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可能である。
[A.第1実施形態]
[A−1.第1実施形態の構成]
<1.通信システムの構成>
図1は、この発明の第1実施形態に係る携帯電話機40を含む通信システム1の全体構成を例示するブロック図である。同図に示されるように通信システム1は、コンテンツサーバ10A,10Bと、インターネット20と、移動パケット通信網30と、携帯電話機40とを有する。なお、図1においては図面が煩雑になることを防ぐために、通信システム1を構成する所定のコンテンツサーバ10A,10B、移動パケット通信網30を構成する所定のゲートウェイサーバ31および所定の基地局32、移動パケット通信網30に収容される所定の携帯電話機40のみが示されている。
コンテンツサーバ10A,10Bは、インターネット20および移動パケット通信網30を介して携帯電話機40とパケット通信を行う機能を有している。このコンテンツサーバ10A,10Bには、携帯電話機40に提供可能なプログラムや画像データ、楽曲データなどの様々なコンテンツが格納されている。
移動パケット通信網30は、当該移動パケット通信網30に収容される携帯電話機40に対してパケット通信サービスを提供する通信網であり、ゲートウェイサーバ31と基地局32とを有している。なお、通信システム1は、移動パケット通信網30に加え、図示を省略した移動電話網を有する。この移動電話網は、当該移動電話網に収容される携帯電話機40に対して一般的な移動電話の通話サービスを提供する通信網である。
ゲートウェイサーバ31は、移動パケット通信網30とインターネット20とを相互接続する図示を省略した移動パケット関門中継交換局に設けられている。このゲートウェイサーバ31は、移動パケット通信網30用の通信プロトコルと、インターネット20の標準通信プロトコルであるTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)との相互変換を行って、異なる通信プロトコルを有する移動パケット通信網30とインターネット20とのデータの授受を中継する。また、基地局32は、移動パケット通信網30の通信サービスエリア内に多数設置されており、自局32のカバーする無線セルに在圏している携帯電話機40と無線通信を行う。
携帯電話機40は、自機40が在圏する無線セルをカバーする基地局32と無線通信を行い、パケット通信サービスや通話サービスを受ける移動機である。この携帯電話機40は、移動パケット通信網30およびインターネット20を介してコンテンツサーバ10A,10Bとパケット通信を行う機能を有している。また、この携帯電話機40は、ペアレントロック機能を有している。このペアレントロック機能は、インターネット20上のサイト(例えば、コンテンツサーバ10A,10Bなど)に対する携帯電話機40のアクセスを制限する機能であって、携帯電話機40の使用者が子供などの未成年者である場合に、親などの親権者が予め携帯電話機40のメモリに登録しておいたサイトにしか携帯電話機40がアクセスできないようにする機能である。
なお、第1および第2実施形態では、ペアレントロック機能により、インターネット20上のサイトに対する携帯電話機40のアクセスを制限する場合について説明する。しかしながら、このペアレントロック機能による携帯電話機40のアクセスの制限対象は、インターネット20上のサイトに限定されるものではない。例えば、移動パケット通信網30内にコンテンツサーバが設けられている場合には、このコンテンツサーバを携帯電話機40のアクセスの制限対象とすることもできる。また、イントラネットやその他のLAN(Local Area Network)上のサーバや端末を携帯電話機40のアクセスの制限対象とすることもできる。さらに、これらのサーバや端末に格納されているプログラムやデータ単位でアクセスの制限を行なうこともできる。
特許請求の範囲に記載された「ネットワーク上のリソース」とは、以上説明した内容から明らかなように、携帯電話機40がアクセス可能なネットワーク上のハードウェア資源およびソフトウェア資源である。
また、以下、本明細書において携帯電話機40の使用者は、親権者の保護下にある未成年者とする。このような場合、携帯電話機40の加入契約時や契約内容の変更時には、原則として親権者の同意が必要となる。上述したペアレントロック機能は、携帯電話機40の加入契約時や契約内容の変更時に親権者からの要求に応じて機能のON/OFFが切替えられる。
<2.携帯電話機の構成>
図2は、図1に示された携帯電話機40のハードウェア構成を例示するブロック図である。同図に示されるように携帯電話機40は、無線通信部401と、操作入力部402と、通話処理部403と、通信インタフェース404と、液晶表示部405と、記憶部406と、CPU(Central Processing Unit)410とを有し、これらの各部はバス411により接続されている。
無線通信部401は、アンテナ401aを備え、基地局32との間で行われる無線通信を制御する。この無線通信部401は、CPU410の制御の下、例えば、送話音声に関するデータやパケット通信用のデータなどを搬送波に重畳して送信信号を生成し、この信号をアンテナ401aを介して基地局32へ送信する。また、無線通信部401は、基地局32から送られてくる無線信号をアンテナ401aを介して受信し、この信号を復調して自機40宛の受話音声に関するデータやパケット通信用のデータなどを得る。
操作入力部402は、数字や文字、操作指示などを入力するための複数のキーを備え、これらのキーの操作に応じた操作信号をCPU410に出力する。通話処理部403は、例えばマイクロフォンやスピーカ、音声処理部などを有し、CPU410の制御の下、呼接続/切断処理を含む通話処理を行う。通信インタフェース404は、通信ケーブルを介して接続された電子機器との間で行われる有線通信を制御する。なお、この通信インタフェース404は、赤外線通信や、HomeRF(Home Radio Frequency)、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を制御するものであってもよい。また、液晶表示部405は、液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの表示制御を行う駆動回路とを有する。
記憶部406は、ROM(Read Only Memory)407と、RAM(Random Access Memory)408と、例えば、SRAM(Static−RAM)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable−ROM)などの不揮発性メモリ409とを有する。
ROM407には、CPU410により実行される各種プログラムなどが格納されている。このROM407には、例えば、携帯電話機40用のオペレーティングシステムやWeb(World Wide Web)ブラウザのソフトウェアなどが格納されている。また、RAM408は、CPU410のワークエリアとして用いられ、CPU410により実行されるプログラムや、各種のデータが一時的に格納される。
不揮発性メモリ409には、携帯電話機40用のアプリケーションプログラムや各種のデータが格納される。また、この不揮発性メモリ409は、ブックマークテーブル409aと、パスワード登録領域409bとを有する。
ここで、ブックマークとは、Webブラウザが有するURL(Uniform Resource Locator)の登録・保存機能である。例えば、このブックマーク機能により、携帯電話機40がアクセスする頻度の高いサイトのURLをブックマーク情報として登録・保存しておけば、登録されたサイトにアクセスする際のURLの入力作業を簡素化することができる。ブックマークテーブル409aには、図3に示されるように、ブックマーク機能により登録されたサイトのURLが、サイト名などの付属情報と対応付けられて格納される。
本実施形態では、原則として、このブックマークテーブル409aにURLが登録されたサイトにしか携帯電話機40がアクセスできないように、インターネット20上のサイトに対する携帯電話機40のアクセスを制限する。また、ブックマーク機能を利用することができるユーザを携帯電話機40の使用者の親権者のみに限定する。ここで、親権者のみがブックマーク機能を利用できるようにするため、本実施形態に係る携帯電話機40は、親権者が設定したパスワードをパスワード登録領域409bに登録し、ブックマーク機能の利用時にユーザ認証を行なう構成としている。
CPU410は、記憶部406に格納されている各種プログラムを実行することにより、バス411を介して接続されている装置各部を制御する。CPU410は、本実施形態に特有な処理として、まず、親権者がブックマーク機能を利用してURLの登録を行なっている期間中は、インターネット20上のサイトに対する当該携帯電話機40のアクセスの制限を解除する。
また、それ以外の期間においてCPU410は、インターネット20へのアクセスを監視して、アクセス先のURLがブックマークテーブル409aに登録されているいずれかのURLと一致するか否かを照合し、このアクセスの許可有無を判別する。そして、CPU410は、アクセス先のURLがブックマークテーブル409aのいずれかのURLと一致し、このアクセスが親権者により許可されたサイトへのアクセスであると判別した場合にのみ、アクセス先のURLにより特定される通信装置(例えば、コンテンツサーバ10A,10Bなど)との間で通信を開始する。以上が本実施形態に係る通信システム1の構成である。
[A−2.第1実施形態の動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。携帯電話機40の使用者が未成年者である場合、サービス店において携帯電話機40の加入契約や契約内容の変更を行なう際には、原則として親権者の同意が必要となる。これらの契約時に親権者からペアレントロック機能を有効にする旨が契約書類あるいは口頭でサービス店の店員に伝えられると、この携帯電話機40の電話番号とペアレントロック機能を有効に設定する旨を指示する機能設定情報とを含んだサービス契約情報がサービス店に設置された端末から移動パケット通信網30内の図示を省略した管理サーバへ送信される。
管理サーバは、サービス契約情報を受信すると、このサービス契約情報に含まれている電話番号を有する携帯電話機40に対して、ペアレントロック機能をONに切替えることを指示する切替コマンドを移動パケット通信網30経由で送信する。携帯電話機40は、基地局32から切替コマンドを含んだ無線信号を受信すると、この切替コマンドに従って自機40のペアレントロック機能をONに切替える。
なお、携帯電話機40のペアレントロック機能をONに切替えるための制御は、切替コマンドを移動パケット通信網30経由で携帯電話機40へ送信する形態に限定されるものではない。例えば、サービス店の店員が携帯電話機40を操作して当該携帯電話機40のペアレントロック機能をONに切替える形態であってもよい。また、サービス店に設置された端末と携帯電話機40との間で当該携帯電話機40の通信インタフェース404を介した通信が行なわれ、この通信により携帯電話機40へ切替コマンドが送信される形態であってもよい。なお、ペアレントロック機能がOFFに切替えられている携帯電話機40は、インターネット20上の任意のサイトにアクセスすることが可能であり、何らアクセスの制限がなされない。
以上説明したようにペアレントロック機能がONに切替えられた携帯電話機40において、以下に説明するブックマーク処理およびアクセス制御処理がCPU410により実行される。
<1.ブックマーク処理>
まず、携帯電話機40においてCPU410により実行されるブックマーク処理を、図4に示されるフローチャートを参照して説明する。このブックマーク処理は、Webブラウザの起動中にブックマーク機能の利用を指示する操作指令が入力された場合にCPU410により実行される。
なお、前述したように本実施形態に係る携帯電話機40においてブックマーク機能を利用できるユーザは、親権者のみに限定されている。例えば、携帯電話機40の使用者である子供が、親権者である親の許可が下りていないサイトへの携帯電話機40のアクセスを希望する場合、子供は親に対して、アクセスを許可してもらいたいサイトのURLの登録を依頼する必要がある。親は、この依頼に応じてそのサイトの内容を閲覧し、携帯電話機40のアクセスを許可する場合は、そのサイトのURLをブックマーク機能を利用して登録するのである。
同図に示されるように、まず、CPU410は、ブックマーク機能の利用が初めてであるか否か、すなわち、アクセスを許可するサイトのURLの登録処理が初めて実行されたのか否かを判別する(ステップS1)。その結果、CPU410は、ブックマーク機能の利用が初めてであると判別した場合は、次回以降、このブックマーク機能を利用することのできるユーザを親権者のみに限定するため、親権者の認証用パスワードの登録処理を実行する。すなわち、CPU410は、認証用パスワードの設定画面を表示し(ステップS2)、親権者により入力された認証用パスワードを不揮発性メモリ409のパスワード登録領域409bに格納する(ステップS3)。
一方、CPU410は、上記ステップS1において、ブックマーク機能の利用が初めてでないと判別した場合は、既にパスワード登録領域409bに登録されている認証用パスワードを用いてユーザ認証を行ない、ブックマーク機能の利用を要求しているユーザが親権者であるか否かを判別する。すなわち、CPU410は、図5に示されるようにパスワードの入力画面を表示し(ステップS4)、ユーザに対してパスワードの入力を促す。次いで、CPU410は、ユーザにより入力されたパスワードと、パスワード登録領域409bに登録されている認証用パスワードとを照合する(ステップS5)。その結果、CPU410は、照合結果が不一致である場合は(ステップS6:No)、パスワードが異なる旨のメッセージを液晶画面に表示し(ステップS7)、ブックマーク処理を終了する。また、CPU410は、照合結果が一致した場合は(ステップS6:Yes)、ステップS8に移行する。
次いで、CPU410は、この携帯電話機40に対して設定されているアクセス規制、すなわち、ブックマークが登録され、ブックマークテーブル409aにURLが登録されているサイトのみに制限されている当該携帯電話機40のアクセスを、ブックマークの登録処理が終わるまでの間、解除する(ステップS8)。これにより携帯電話機40は、ブックマークの登録が終わるまでの間、インターネット20上の任意のサイトにアクセスすることができる。
ここで、アクセス規制を解除する理由は、携帯電話機40の使用者(未成年者)からの依頼に応じて親権者が、アクセスを許可していないサイトに携帯電話機40によりアクセスし、そのサイトの内容を閲覧して携帯電話機40のアクセスを許可するか否かを判断できるようにするためである。これにより親権者は、例えば、図6に示されるように、アクセスの許可有無の判断対象となるサイトの内容を携帯電話機40により閲覧することができる。なお、同図に示される画面表示例は、アクセスの許可有無の判断対象となるサイトが「○○○○大学」のホームページである場合について示している。
親権者によりサイトの内容が閲覧され、親権者がこのサイトに対する携帯電話機40のアクセスを許可すると判断した場合、親権者は、携帯電話機40がまだサイトに接続中である段階において、操作入力部402を操作して図7に示されるメニュー画面を表示し、操作メニューの中から「ブックマークに登録」を選択する。
CPU410は、ブックマークへの登録を指示する操作指令が入力されると(ステップS9:Yes)、現時点において画面表示されているサイトのURLを取得し、このURLをブックマークとして登録する。すなわち、CPU410は、画面表示されているサイトのURLをブックマークテーブル409aに登録する(ステップS10)。なお、親権者は、ブックマークとして登録するサイトのURLを操作入力部402を操作して直接入力することもできる。また、ブックマークテーブル409aの更新処理として、例えば、操作入力に応じてブックマークテーブル409aに登録されているURLを削除する、すなわち、今までアクセスを許可していたサイトへの携帯電話機40のアクセスを不許可に変更することなども可能である。
CPU410は、ブックマークの登録を終えると、図8に示される画面表示を行ない、ブックマークの登録が完了したことを親権者に報知する。なお、親権者は、図8に示される画面表示が行なわれた段階で、操作入力部402を操作して図6に示したメニュー画面を再度表示し、操作メニューの中から「ブックマークを見る」を選択することにより、携帯電話機40の液晶画面に図9に示される画面を表示させ、先程登録したブックマークを確認することができる。図9に示される画面表示例は、図6に示された「○○○○大学」のホームページ(HP)をブックマークに登録した場合について示すものであり、既に登録されている「□□□社」と「△△社」のホームページに加え、「○○○○大学」のホームページがブックマークに追加登録されていることがわかる。
この後、CPU410は、ブックマークの登録処理の終了を指示する操作指令が入力されると(ステップS11:Yes)、上記ステップS8において解除したアクセス規制を復帰させる。すなわち、CPU410は、ブックマークテーブル409aにURLが登録されているサイトのみに当該携帯電話機40のアクセスを制限し(ステップS12)、ブックマーク処理を終了する。
<2.アクセス制御処理>
次に、携帯電話機40においてCPU410により実行されるアクセス制御処理を、図10に示されるフローチャートを参照して説明する。このアクセス制御処理は、携帯電話機40において、インターネット20へのアクセス要求が発生した場合にCPU410により実行される。
同図に示されるように、まず、CPU410は、アクセス要求に基づくアクセス先のURLを特定する(ステップS21)。次いで、CPU410は、ブックマークテーブル409aを参照し(ステップS22)、上記ステップS21において特定したアクセス先のURLが、ブックマークテーブル409aに登録されているいずれかのURLと一致するか否かを判別する(ステップS23)。
その結果、CPU410は、アクセス先のURLがブックマークテーブル409aのいずれかのURLと一致すると判別した場合は(ステップS23:Yes)、アクセス先のサイトが親権者により許可されたサイトであると判断し、このアクセスを許可する(ステップS24)。そして、CPU410は、アクセス先のURLにより特定される通信装置(例えばコンテンツサーバ10A,10Bなど)との間で通信を開始する(ステップS25)。これにより携帯電話機40は、アクセス先のサイトからプログラム、画像データ、楽曲データなどの様々なコンテンツを取得することができる。
なお、携帯電話機40のユーザが、操作入力部402を操作して図9に示された画面を表示し、登録済みのブックマークの中からいずれかのブックマークを選択してサイトへのアクセスを要求した場合は、当然、このサイトのURLがブックマークテーブル409aに登録されているので、このアクセスは許可されることとなる。ここで、例えば、ブックマークテーブル409aに登録されているURLがサイトのトップページを示すものである場合、携帯電話機40は、このURLが示すトップページの配下の各ページにアクセスすることができる。但し、このサイトに対してリンクされている別のサイトには、この別のサイトのURLがブックマークテーブル409aに登録されていない限り、携帯電話機40はアクセスすることができない。
一方、CPU410は、上記ステップS23において、アクセス先のURLがブックマークテーブル409aのいずれのURLとも一致しないと判別した場合は(ステップS23:No)、アクセス先のサイトが親権者により許可されたサイトでないと判断し、このアクセスを許可しない(ステップS26)。この場合、CPU410は、このアクセスが親権者により許可されていないサイトへのアクセスであることを示すメッセージや、このサイトへのアクセスを行ないたい場合は、親権者にブックマークの登録を行なってもらうことを促すメッセージなどを液晶画面に表示する(ステップS27)。そして、CPU410は、このアクセスに伴う通信処理などを実行せずに、アクセス制御処理を終了する。
以上説明したように本実施形態によれば、携帯電話機40は、インターネット20上のサイトに対する当該携帯電話機40のアクセスを、この携帯電話機40の使用者(未成年者)の親権者が登録したブックマークテーブル409aに従って規制することができる。また、携帯電話機40は、親権者がサイトのURLをブックマークテーブル409aに登録している期間は、ブックマークテーブル409aに基づくアクセスの規制を解除する。これにより親権者は、新たにURLを登録しようとしているサイトの内容を携帯電話機40により閲覧することができる。このように本実施形態によれば、携帯電話機40の使用者が未成年者である場合に、携帯電話機40がアクセスすることのできるサイトを親権者が定めることができる。
[B.第2実施形態]
上述した第1実施形態では、携帯電話機40のアクセスを許可するサイトのURLを親権者自身が登録する場合について説明した。しかしながら、この場合、携帯電話機40の使用者は、アクセスが許可されていないサイトへのアクセスを希望する場合に、いちいち親権者にブックマークの登録を依頼しなければならず、不便であるという側面がある。本実施形態の発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものである。なお、本実施形態において、上記第1実施形態と共通する部分については同一の符号を使用するものとする。また、上記第1実施形態と共通する部分についてはその説明を省略するものとする。
[B−1.第2実施形態の構成]
<1.通信システムの構成>
図11は、この発明の第2実施形態に係る携帯電話機41を含む通信システム2の全体構成を例示するブロック図である。同図に示されるように通信システム2は、第三者機関の運営するブックマーク提供サーバ50がさらに設けられている点が、第1実施形態において説明した通信システム1(図1参照)とは異なる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、携帯電話機41の使用者は、親権者の保護下にある子供などの未成年者とする。また、携帯電話機41の加入契約時や契約内容の変更時には原則として親権者の同意が必要であり、ペアレントロック機能は、上記契約時に親権者からの要求に応じて機能のON/OFFが切替えられるものとする。
ブックマーク提供サーバ50を運営している第三者機関は、携帯電話機41がアクセスすることのできるインターネット20上の様々なサイトの内容を審査して、未成年者にとって有害でないサイトを選定し、これらのサイトのURLやサイトの概要を示した情報などをデータベース化してブックマーク提供サーバ50に蓄積している。ブックマーク提供サーバ50に蓄積されているデータベースは、第三者機関により日々更新されており、ブックマーク提供サーバ50は、データベースに登録されたサイトのURLをインターネット20および移動パケット通信網30を介して、ペアレントロック機能がONに切替えられている携帯電話機41へ送信する。
なお、ブックマーク提供サーバ50を運営している第三者機関は、移動パケット通信網30を運営し、携帯電話機41に対してパケット通信サービスを提供する通信事業者であってもよいし、当該通信事業者とは異なる独立した機関であってもよい。
携帯電話機41は、インターネット20へのアクセスを規制するためのブックマークの登録に用いるサイトのURLをブックマーク提供サーバ50から取得する点が上述した第1実施形態の携帯電話機40とは異なる。また、携帯電話機41のハードウェア構成は、第1実施形態において説明した携帯電話機40のハードウェア構成(図2参照)と略同じであるが、異なる点は、親権者の認証用パスワードが登録されるパスワード登録領域409bが不揮発性メモリ409aに不要な点である。
<2.ブックマーク提供サーバの構成>
図12は、図11に示されたブックマーク提供サーバ50のハードウェア構成を例示するブロック図である。同図に示されるようにブックマーク提供サーバ50は、ROM501と、RAM502と、HD(Hard Disc)503と、通信インタフェース504と、CPU505とを有し、これらの各部はバス506により接続されている。
ROM501には、ブックマーク提供サーバ50の装置各部の基本制御を司るプログラムが格納されている。また、RAM502は、CPU505のワークエリアとして用いられ、CPU505により実行されるプログラムや、各種のデータが一時的に格納される。
HD503には、ブックマーク提供サーバ50のオペレーティングシステムなどが格納されている。また、このHD503には、ブックマークDB(Data Base)503aが格納されている。図13に示されるように、このブックマークDB503aには、第三者機関により内容が審査され、未成年者にとって有害でないと認定されたサイトのURLが、サイト名や当該サイトの概要を示すコメント情報などと対応付けられて格納されている。
図12に戻り、通信インタフェース504は、インターネット20を介して当該ブックマーク提供サーバ50と他の通信装置との間で行われる通信を制御する。また、CPU505は、ROM501やHD503などに格納されている各種プログラムを実行することにより、バス506を介して接続されている装置各部を制御する。このCPU505は、HD503のブックマークDB503aに格納されているサイト名やコメント情報などに基づいて、携帯電話機41のアクセスを許可する複数のサイトを紹介する許可サイト一覧データを生成し、この許可サイト一覧データをインターネット20および移動パケット通信網30を介して携帯電話機41へ送信する。また、CPU505は、上述した許可サイト一覧データの中から携帯電話機41により指定されたサイトのURLをブックマークDB503aから読み出して、このサイトのURLと当該URLをブックマークとして登録することを指示するブックマーク登録指令とを携帯電話機41へ送信する。以上が本実施形態に係る通信システム2の構成である。
[B−2.第2実施形態の動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。まず、本実施形態においても第1実施形態と同様に、携帯電話機41の使用者が未成年者であるので、携帯電話機41の加入契約や契約内容の変更が行なわれる際には、原則として親権者の同意が必要となる。これらの契約時に親権者からペアレントロック機能を有効にする旨が契約書類あるいは口頭でサービス店の店員に伝えられると、この携帯電話機41の電話番号とペアレントロック機能を有効に設定する旨を指示する機能設定情報とを含んだサービス契約情報がサービス店の端末から移動パケット通信網30内の図示を省略した管理サーバへ送信される。
管理サーバは、サービス契約情報を受信すると、このサービス契約情報に含まれている電話番号を有する携帯電話機41に対して、ペアレントロック機能をONに切替えることを指示する切替コマンドと、ブックマーク提供サーバ50のURLと、当該URLをブックマークとして登録することを指示するブックマーク登録指令とを移動パケット通信網30経由で送信する。
携帯電話機41は、基地局32から切替コマンド、ブックマーク提供サーバ50のURL、ブックマーク登録指令などを含んだ無線信号を受信すると、まず、切替コマンドに従って自機41のペアレントロック機能をONに切替える。また、携帯電話機41は、ブックマーク提供サーバ50のURLをブックマークとして登録する。すなわち、携帯電話機41は、ブックマーク提供サーバ50のURLをブックマークテーブル409aに登録する。これにより、携帯電話機41においてペアレントロック機能が動作し、ブックマーク提供サーバ50を除いたインターネット20上のサイトへのアクセスが禁止される。
なお、携帯電話機41のペアレントロック機能をONに切替えるための制御は、第1実施形態で述べたように、例えば、サービス店の店員が携帯電話機41を操作して当該携帯電話機41のペアレントロック機能をONに切替える形態であってもよい。また、サービス店の端末と携帯電話機41との間で当該携帯電話機41の通信インタフェース404を介した通信が行なわれ、この通信により携帯電話機41へ切替コマンドが送信される形態であってもよい。
また、ブックマーク提供サーバ50のURLを携帯電話機41のブックマークとして登録する制御も、例えば、サービス店の店員が携帯電話機41を操作して当該携帯電話機41に登録する形態であってもよい。また、サービス店の端末と携帯電話機41との間で当該携帯電話機41の通信インタフェース404を介した通信が行なわれ、この通信によりブックマーク提供サーバ50のURLが携帯電話機41のブックマークとして登録される形態であってもよい。さらに、製品出荷時において既に携帯電話機41のメモリにブックマーク提供サーバ50のURLが格納されており、ペアレントロック機能がONに切替えられたことに応じてブックマークとして登録される形態であってもよい。
<1.ブックマーク情報の取得および登録>
図14は、携帯電話機41がブックマーク提供サーバ50からサイトのURLを取得してブックマークとして登録するまでの動作を例示するシーケンスチャートである。
同図に示されるように、まず、携帯電話機41の使用者は、操作入力部402を操作してWebブラウザの起動を指示する。この操作入力に応じて携帯電話機41のCPU410は、ROM407に格納されているWebブラウザのソフトウェアを読み出して起動する(ステップS101)。次いで、携帯電話機41の使用者は、操作入力部402を操作して図7に示されるメニュー画面を表示し、操作メニューの中から「ブックマークを見る」を選択する。そして、使用者は、ブックマークとして登録されているサイトの中からブックマーク提供サーバ50を選択する。
この操作入力に応じて携帯電話機41のCPU410は、ブックマーク提供サーバ50のURLをブックマークテーブル409aから読み出す。そして、CPU410は、ブックマーク提供サーバ50へ無線通信部401を介してアクセス要求を送信する(ステップS102)。このアクセス要求を含んだ無線信号は、携帯電話機41が在圏している無線エリアをカバーする基地局32により受信され、ゲートウェイサーバ31、インターネット20を介してブックマーク提供サーバ50へアクセス要求が送信される。
ブックマーク提供サーバ50のCPU505は、携帯電話機41からのアクセス要求を通信インタフェース504を介して受信すると、まず、アクセス要求元となる携帯電話機41の端末認証を行ない(ステップS103)、認証結果などを含んだアクセス応答を携帯電話機41へ返信する(ステップS104)。なお、端末認証の結果、携帯電話機41が当該ブックマーク提供サーバ50の提供するサービスに加入している携帯電話機41であると確認された場合は、上記ステップS104において送信されるアクセス応答に、サービスのメニュー画面データなどが含まれている。
携帯電話機41のCPU410は、ブックマーク提供サーバ50からアクセス応答を受信すると、このアクセス応答に含まれているメニュー画面データをWebブラウザの機能を用いて液晶表示部405に表示する。このメニュー画面の表示に応じて使用者はサービスメニューの選択を行なう。ここで、携帯電話機41がアクセス可能なサイトを新たに追加するための「ブックマーク登録」メニューが使用者により選択されると、携帯電話機41のCPU410は、「ブックマーク登録」メニューが選択されたことを示すメニュー選択情報をブックマーク提供サーバ50へ送信する(ステップS105)。
ブックマーク提供サーバ50のCPU505は、携帯電話機41からメニュー選択情報を受信すると、このメニュー選択情報により指定されるサービスメニューに関する処理を開始する。ここでは、上述したように、「ブックマーク登録」メニューが指定されているので、まず、CPU505は、ブックマークDB503aからサイト名や当該サイトの概要を示したコメント情報を複数読み出す(ステップS106)。次いで、CPU505は、読み出したサイト名やコメント情報に基づいて、携帯電話機41のアクセスを許可する複数のサイトを紹介する許可サイト一覧データを生成し、この許可サイト一覧データを携帯電話機41へ送信する(ステップS107)。
携帯電話機41のCPU410は、ブックマーク提供サーバ50から検索応答を受信すると、この検索応答に含まれている許可サイト一覧データを液晶画面に表示する(ステップS108)。この一覧表示の際には、サイト名に加え、このサイトの概要を示したコメント情報が表示される。したがって、使用者は、これらのサイトに対する携帯電話機41のアクセスが禁止されている状態にあっても、アクセスしたいサイトをコメント情報の内容を閲覧することにより選択することができる。そして、許可サイト一覧データの中から新たにアクセスしたいサイトが使用者の操作入力により選択されると(ステップS109)、携帯電話機41のCPU410は、サイトの選択情報を含んだダウンロード要求をブックマーク提供サーバ50へ送信する(ステップS110)。
ブックマーク提供サーバ50のCPU505は、携帯電話機41からダウンロード要求を受信すると、このダウンロード要求に含まれているサイトの選択情報に従ってブックマークDB503aから対応するサイトのURLを読み出す(ステップS111)。そして、CPU505は、読み出したサイトのURLと当該URLをブックマークとして登録することを指示するブックマーク登録指令とを携帯電話機41へ送信する(ステップS112)。
携帯電話機41のCPU410は、ブックマーク提供サーバ50からサイトのURLとブックマーク登録指令とを受信すると、ブックマーク登録指令に従ってサイトのURLをブックマークに登録する。すなわち、CPU410は、ブックマーク提供サーバ50から受信したサイトのURLをブックマークテーブル409aに登録する(ステップS113)。
この後、CPU410は、「ブックマーク登録」メニューの終了が指示されたか否かを判別し(ステップS114)、引き続いてブックマークの登録を行なう場合は(ステップS114:No)、上記ステップS105に戻る。また、CPU410は、「ブックマーク登録」メニューの終了が指示された場合は(ステップS114:Yes)、ブックマーク提供サーバ50へ終了通知を送信する(ステップS115)。なお、本実施形態においては、携帯電話機41の使用者が、操作入力に応じてブックマークテーブル409aに登録されているURLを削除することなどもできる。
このように本実施形態では、インターネット20への携帯電話機41のアクセスを規制するためのブックマークの登録や削除、変更などを携帯電話機41の使用者(未成年者)が、親権者に依頼することなくブックマーク提供サーバ50を利用して行なえる点や、ブックマークの登録時に携帯電話機41のアクセス規制を解除しない点が、上述した第1実施形態とは異なる。
次に、本実施形態に係る携帯電話機41においてCPU410により実行されるアクセス制御処理は、第1実施形態において説明したアクセス制御処理(図10参照)と同様であるのでフローチャートの図示を省略するが、その概要は、以下の通りである。
すなわち、携帯電話機41のCPU410は、インターネット20へのアクセスを監視して、アクセス先のURLがブックマークテーブル409aに登録されているいずれかのURLと一致するか否かを照合し、このアクセスの許可有無を判別する。その結果、CPU410は、アクセス先のURLがブックマークテーブル409aのいずれかのURLと一致し、このアクセスが、第三者機関により未成年者にとって有害なサイトでないと認定されたサイトへのアクセスであると判別した場合は、アクセス先のURLにより特定される通信装置との間で通信を開始する。これにより携帯電話機41は、アクセス先のサイトからプログラム、画像データ、楽曲データなどの様々なコンテンツを取得することができる。
一方、CPU410は、アクセス先のURLがブックマークテーブル409aのいずれのURLとも一致しない場合には、このアクセスを許可できない旨のメッセージを液晶画面に表示し、このアクセスに伴う通信処理などを実行せずに、アクセス制御処理を終了する。
以上説明したように本実施形態によれば、ブックマーク提供サーバ50には、第三者機関により内容が審査され、携帯電話機41のアクセスを許可するサイトのネットワークアドレスが複数蓄積される。携帯電話機41は、ブックマーク提供サーバ50に蓄積されている複数のネットワークアドレスの中から任意のネットワークアドレスを取得してブックマークテーブル409aに登録する。そして、携帯電話機41は、インターネット20上のサイトに対する当該携帯電話機41のアクセスをブックマークテーブル409aに従って規制する。
上述した第1実施形態では、インターネット20への携帯電話機40のアクセスを規制するためのブックマークの登録を親権者が行なわなければならなかったが、本実施形態によれば、携帯電話機41の使用者(未成年者)は、ブックマークの登録を親権者に依頼することなく、自分自身でブックマーク提供サーバ50に蓄積されたURLの中から任意のURLを取得してブックマークとして登録することができ、かつ、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[C.変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態はあくまでも例示であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
<変形例1>
上述した第1実施形態では、ブックマーク機能の初回利用時に親権者の認証用パスワードを登録する形態について説明した。しかしながら、加入契約時や契約内容の変更時に、親権者の認証用パスワードが契約書類あるいは口頭でサービス店の店員に伝えられ、この認証用パスワードがサービス店の端末から移動パケット通信網30経由で携帯電話機40に送信されてパスワード登録領域409bに登録される形態であってもよい。また、サービス店の店員が携帯電話機40を操作して親権者の認証用パスワードを登録する形態であってもよい。あるいは、サービス店の端末と携帯電話機40との間で当該携帯電話機40の通信インタフェース404を介した通信が行なわれ、この通信により携帯電話機40へ親権者の認証用パスワードが送信される形態であってもよい。
また、親権者であることを認証するユーザ認証は、パスワード形式に限定されるものではなく、例えば、指紋や網膜パターン、声などの身体的特徴により本人確認を行なうバイオメトリック認証などを用いてもよい。
<変形例2>
上述した第1および第2実施形態において、ユーザが携帯電話機40,41を操作することによりペアレントロック機能のON/OFFを切替えられる構成としてもよい。但し、この場合、例えば、子供が勝手にペアレントロック機能をOFFに切替えてしまうことがないように、ペアレントロック機能の切替要求が入力された場合にユーザ認証を行ない、機能の切り替えを行なおうとしているユーザが親権者であることを認証する必要がある。
<変形例3>
上述した第1および第2実施形態では、ネットワークアドレスとしてURLを用いた場合について説明したが、IPアドレスやドメインアドレスなどを用いてもよい。また、電子メールアドレスや電話番号などを用いてもよい。
<変形例4>
上述した第2実施形態において、携帯電話機41のペアレントロック機能をサポートする第三者機関が複数存在し、これら複数の第三者機関の中から親権者が契約時に選択した第三者機関のブックマーク提供サーバ50から携帯電話機41がサイトのURLを取得する構成であってもよいことは勿論である。
<変形例5>
上述した第1および第2実施形態では、Webブラウザのブックマーク機能を利用して携帯電話機40,41のアクセスを許可するサイトのURLを登録・保存する場合について説明した。しかしながら、ブックマーク機能を利用しなくても本発明が実現可能であることは勿論である。例えば、携帯電話機40,41のアクセスを許可するサイトのURLを、単に、携帯電話機40,41のアクセスを規制する際に参照するデータとして不揮発性メモリ409に格納している構成であってもよい。
<変形例6>
上述した第1および第2実施形態では、親の要望により子供の使用する携帯電話機40,41のアクセスを規制する場合について説明した。しかしながら、本発明は、例えば、会社から支給された業務用携帯電話機の使用者が社員であり、その雇用主の要望により社員の使用する業務用携帯電話機のアクセスを制限する場合などにも適用可能である。
<変形例7>
上述した第2実施形態においてブックマーク提供サーバ50は、インターネット20に接続されている構成とした。しかしながら、ブックマーク提供サーバ50は、専用線を介して移動パケット通信網30のゲートウェイサーバ31に直接、接続されている構成であってもよい。また、ブックマーク提供サーバ50の機能をゲートウェイサーバ31が有する構成であってもよい。さらに、ブックマーク提供サーバ50は、移動パケット通信網30内に設置される構成であってもよい。同様に、上述した第1および第2実施形態においてコンテンツサーバ10A,10Bは、専用線を介して移動パケット通信網30のゲートウェイサーバ31に直接、接続されている構成であってもよい。また、コンテンツサーバ10A,10Bの機能をゲートウェイサーバ31が有する構成であってもよい。さらに、コンテンツサーバ10A,10Bは、移動パケット通信網30内に設置される構成であってもよい。
<変形例8>
本発明が適用可能な通信端末は携帯電話機に限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handyphone System:登録商標)端末やPDA(Personal Digital Assistant)、カーナビゲーション装置、パーソナルコンピュータなどに適用可能であることは勿論である。また、本発明は、図15に示されるように、移動パケット通信網などを介さない通信システム3に対しても適用可能である。同図に示される通信システム3の場合、LAN60内に設けられたパーソナルコンピュータ80a〜80cが通信端末に該当する。
この発明の第1実施形態に係る通信システムの全体構成を例示するブロック図である。 同実施形態に係る携帯電話機のハードウェア構成を例示するブロック図である。 同実施形態に係る携帯電話機において、不揮発性メモリに格納されるブックマークテーブルのデータ構成を例示する図である。 同実施形態に係る携帯電話機において、CPUにより実行されるブックマーク処理の動作を説明するフローチャートである。 同実施形態に係り、親権者の認証を行なう場合に携帯電話機に表示される画面表示例を示す図である。 同実施形態に係り、親権者がサイトの内容を閲覧している場合に携帯電話機に表示される画面表示例を示す図である。 同実施形態に係り、ブックマーク機能を利用して親権者がサイトのURLを登録する場合に携帯電話機に表示される画面表示例を示す図である。 同実施形態に係り、ブックマークの登録完了に応じて携帯電話機に表示される画面表示例を示す図である。 同実施形態に係り、登録済みのブックマークを確認する場合に携帯電話機に表示される画面表示例を示す図である。 同実施形態に係る携帯電話機において、CPUにより実行されるアクセス制御処理の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る通信システムの全体構成を例示するブロック図である。 同実施形態に係るブックマーク提供サーバのハードウェア構成を例示するブロック図である。 同実施形態に係るブックマーク提供サーバにおいて、HDに格納されるブックマークDBのデータ構成を例示する図である。 同実施形態に係る携帯電話機がブックマーク提供サーバからサイトのURLを取得してブックマークとして登録するまでの動作を例示するシーケンスチャートである。 本発明の変形例8に係る通信システムの全体構成を例示するブロック図である。
符号の説明
1,2,3……通信システム、10A,10B……コンテンツサーバ、20……インターネット、30……移動パケット通信網、31……ゲートウェイサーバ、32……基地局、40,41……携帯電話機、50……ブックマーク提供サーバ50、60……LAN、70……ゲートウェイサーバ、80a,80b,80c……パーソナルコンピュータ、401……無線通信部、401a……アンテナ、402……操作入力部、403……通話処理部、404……通信インタフェース、405……液晶表示部、406……記憶部、407……ROM、408……RAM、409……不揮発性メモリ、409a……ブックマークテーブル、409b……パスワード登録領域、410……CPU、411……バス、501……ROM、502……RAM、503……HD、503a……ブックマークDB、504……通信インタフェース、505……CPU、506……バス。

Claims (11)

  1. 自端末のアクセスを許可するネットワーク上のリソースを特定するネットワークアドレスが複数蓄積されているサーバから、任意のネットワークアドレスを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得されたネットワークアドレスを記憶する記憶手段と、
    ネットワーク上のリソースに対するアクセス要求が発生した場合に、このアクセス要求に基づくリソースのネットワークアドレスと前記記憶手段により記憶されたネットワークアドレスとを比較して当該アクセスの可否を判別する判別手段と、
    前記判別手段がアクセスを許可すると判別した場合に、前記リソースへアクセスするための通信を行う通信手段と
    を有することを特徴とする通信端末。
  2. ブックマーク機能を有するブラウザを実行可能であり、
    前記記憶手段は前記ブックマーク機能であって、当該ブックマーク機能は、前記取得手段により取得されたネットワークアドレスをブックマークとして登録する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  3. ネットワーク上のリソースに対する自端末のアクセスを前記記憶手段により記憶されたネットワークアドレスに従って規制するアクセス規制機能を有効または無効に切替える切替指令を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された切替指令に従って前記アクセス規制機能を有効または無効に切替える切替手段とをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  4. ネットワーク上のリソースに対する自端末のアクセスを前記記憶手段により記憶されたネットワークアドレスに従って規制するアクセス規制機能を、操作入力に応じて有効または無効に切替える切替手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  5. 前記切替手段がアクセス規制機能を操作入力に応じて有効または無効に切替える場合に、自端末の操作者が予め定められたユーザであるか否かを認証する認証手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  6. 自端末の使用者は未成年者であって、前記認証手段により認証される予め定められたユーザは、前記使用者の親権者である
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信端末。
  7. パケット通信機能を有する携帯電話機であることを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  8. サーバと通信端末とを有する通信システムであって、
    前記サーバは、
    前記通信端末のアクセスを許可するネットワーク上のリソースを特定するネットワークアドレスを複数蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段により蓄積されたネットワークアドレスの中から、前記通信端末により指定されたネットワークアドレスを前記通信端末に送信する送信手段とを有し、
    前記通信端末は、
    前記送信手段により送信されたネットワークアドレスを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたネットワークアドレスを記憶する記憶手段と、
    ネットワーク上のリソースに対するアクセス要求が発生した場合に、このアクセス要求に基づくリソースのネットワークアドレスと前記記憶手段により記憶されたネットワークアドレスとを比較して当該アクセスの可否を判別する判別手段と、
    前記判別手段がアクセスを許可すると判別した場合に、前記リソースへアクセスするための通信を行う通信手段とを有する
    ことを特徴とする通信システム。
  9. 前記通信端末の使用者は未成年者であって、前記蓄積手段に蓄積されているネットワークアドレスは、未成年者にとって有害な内容を含んでいるリソースのネットワークアドレスが除かれたものである
    ことを特徴とする請求項8に記載の通信システム。
  10. 前記蓄積手段は、前記通信端末のアクセスを許可するネットワーク上のリソースを特定するネットワークアドレスと、当該ネットワークアドレスにより特定されるリソースの内容を示したコメント情報とを複数蓄積している
    ことを特徴とする請求項8に記載の通信システム。
  11. 通信端末のアクセスを許可するネットワーク上のリソースを特定するネットワークアドレスをサーバが蓄積する蓄積過程と、
    通信端末が、前記蓄積過程にてサーバに蓄積された複数のネットワークアドレスの中から任意のネットワークアドレスを取得する取得過程と、
    前記通信端末が前記取得過程にて取得したネットワークアドレスを記憶する記憶過程と、
    前記通信端末が、ネットワーク上のリソースに対するアクセス要求が発生した場合に、このアクセス要求に基づくリソースのネットワークアドレスと前記記憶過程にて記憶されたネットワークアドレスとを比較して当該アクセスの可否を判別する判別過程と、
    前記通信端末が、前記判別過程にてアクセスを許可すると判別された場合に、前記リソースへアクセスするための通信を行う通信過程と
    を有することを特徴とする通信制御方法。
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