JP2008117648A - 電気化学セル - Google Patents

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Abstract


【課題】 安価な電極材料を用い、安価で高温サイクル特性の良好な電気化学セルを提供する。
【解決手段】 電極活物質が、化1で表される主骨格にメチレン結合を導入したポリフェニルキノキサリン化合物からなる。
【化1】
Figure 2008117648

【選択図】 なし

Description

本発明は、二次電池や電気二重層キャパシタ、レドックスキャパシタ、コンデンサなどの電気化学セルに関する。
プロトン伝導型化合物を電極活物質として用いた二次電池や電気二重層キャパシタ、レドックスキャパシタ、コンデンサなどが提案され、実用に供されている。これらのデバイス群を電気化学セルと称する。
このような電気化学セルの基本素子は、例えば図1の断面図に示される。すなわち、図1のように、正極集電体1上にプロトン伝導型化合物を活物質として含む正極電極2を、負極集電体4上に負極電極3をそれぞれ形成し、これらをセパレータ5を介して貼り合わせた構成であり、電荷キャリアとしてプロトンのみが関与するものである。また、電解液としてプロトン源を含む水溶液または非水溶液が充填されており、ガスケット6により封止されている。
正極電極2、負極電極3は、ドープ又は未ドープのプロトン伝導型化合物の粉末と導電補助剤に結着剤を添加してスラリーを調整したものを用いる。電極の形成方法には、これを所望のサイズの金型に入れ、熱プレス機によって固体電極を形成する方法と、あるいは、そのスラリーを導電性基材上にスクリーン印刷し、乾燥して得る成膜電極を形成する方法とがある。このように形成した正極電極2と負極電極3をセパレータ5を介して対向配置し、基本素子100を構成する。この基本素子を単層あるいは複数積層した後外装して電気化学セルとしている。
電極活物質として使用されるプロトン伝導型化合物としては、プロトン伝導型高分子などが挙げられ、この高分子にドーピングを施すことによりレドックス対が形成され、導電性が発現するものである。この高分子は、その酸化還元電位の差を適宜調整することによって正極及び負極活物質として選択使用される。
また、電解液としては、酸水溶液からなる水溶液電解液と、有機溶媒をベースとする非水溶液電解液が知られており、プロトン伝導型高分子では、前者の水溶液電解液が特に高容量のセルを提供できるという点でもっぱら使用されている。
従来、このような電気化学セルの電極材料として好適に用いられているものとして化2で表されるポリフェニルキノキサリン(例えば特許文献1)、および化3で表されるポリフェニルキノキサリンエーテル(例えば特許文献2)があった。特許文献1は、キノキサリン樹脂と硫酸イオン又はスルホン酸イオンを含む電解質とを含有する材料を活物質として用いた電極を有してなることを特徴とする電池等に関するものである。負極材料としてポリフェニルキノキサリンを用い、電池およびキャパシタの高エネルギー密度化を実現したものである。特許文献2は、電極活物質がポリキノキサリンにエーテル結合を導入したポリキノキサリンエーテルであることを特徴とする二次電池及びキャパシタに関するものである。ポリマー骨格中にエーテル結合を導入することで分子量が増加し、サイクル性の向上を実現したものである。
Figure 2008117648
Figure 2008117648
特許第3144410号公報 特開2001−319655号公報
しかしながら、上記のポリフェニルキノキサリンは合成に用いる出発原料価格が高価であるため、高分子量体の価格が高く、その材料を用いた製品の価格も高価なものになっていた。また、ポリフェニルキノキサリンエーテルは酸化還元電位がより卑な電位であるためポリフェニルキノキサリンと同様の充放電電位範囲においては容量が小さい。さらに低電位側まで充電させると容量は大きくなるが過充電による材料の劣化の進行が早く高温サイクル特性が低下する等の問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、本発明の課題は安価な電極材料を用い、安価で高温サイクル特性の良好な電気化学セルを提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の電気化学セルは、電極活物質が、化1で表される主骨格にメチレン結合を導入したポリフェニルキノキサリン化合物であることを特徴とする。
Figure 2008117648
但し、化1においてRは、各々独立に、水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ニトロ基、フェニル基、ビニル基、ハロゲン原子、アセチル基、アシル基、シアノ基、アミノ基、トリフルオロメチル基、スルホニル基、スルホン酸基、トリフルオロメチルチオ基、カルボン酸エステル基、スルホン酸エステル基、アルコキシル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、これらの置換基を有しても良い炭素数1〜20のアルキル基、これらの置換基を有しても良い炭素数2〜20のアリール基、さらにヘテロ原子を有しても良い炭素数2〜20のアリール基、又は、ヘテロ環式化合物を表す。ここで「各々独立に」とは、各繰り返し単位においてすべてが同じでも良く、また、すべてが異なっていても良いことを意味し、さらに、重合体のそれぞれの構造においても独立であることを示している。
また、本発明の電気化学セルは、繊維状又は粒子状カーボンからなる導電補助剤を含むことが望ましく、さらにプロトン源を含む電解質を含有し、充放電に伴う酸化還元反応においてプロトンの吸脱着が関与する機構であることが望ましい。また前記電解質は、硫酸であることが好ましく、負極活物質として前記電極活物質を用い、正極活物質がプロトン伝導性化合物である構成であることがさらに好ましい。
キノキサリン系材料の充放電反応は、キノキサリン環においてπ共役系の酸化還元、プロトンの吸脱着反応を伴って進行する。1)主骨格にメチレン結合を導入すると、高分子中の電子移動抵抗が変化するため、酸化還元電位の変化が生じ、エーテル系に比較して、貴な電位へシフトする。そのため、負極として用いた場合、低電圧で高容量が得られ、また過充電による電極材料の還元による劣化を防止することができる。2)メチレン基の導入によっても結合基であるメチレン基の分子量はさほど大きくないので理論容量の低下が小さく、酸化還元電位もほとんど変化しないことからほぼ同等の容量が得られる。またメチレン基の導入により、各キノキサリン単量体ユニット間を結合している電子共役系が途切れる。この構造の違いが従来のポリフェニルキノキサリンに比較して、劣化進行を抑制する効果として働いていると推測する。以上1)2)より、本発明によれば、材料劣化を防止した結果、高温サイクル特性が向上した電気化学セルを提供できる。さらに、3)メチレン結合を導入すると出発原料コストが低く抑えられるので、高分子量体のコストを低くすることができる。 その結果、コストも低く抑えた電気化学セルを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は電気化学セルの基本素子の断面図である。電気化学セルとして、プロトン伝導型ポリマー電池を例に構成および作製方法に関して説明する。プロトン伝導型ポリマー電池の基本素子は正極集電体1上に正極電極2を、負極集電体4上に負極電極3をそれぞれ形成し、これらをセパレータ5を介して貼り合わせた構成であり、電荷キャリアとしてプロトンのみが関与するものである。また、電解液としてプロトン源を含む水溶液または非水溶液が充填されており、ガスケット6により封止することにより、基本素子100を作製する。
図2は端子付電気化学セルの断面図であり、図3はボタン型電気化学セルの断面図である。端子付電気化学セルは基本素子100を任意の数スタックした後、図2に示すように正極側と負極側に金属からなるリード端子7を設けて外装ケース8によりリード端子7の引出部を除き基本素子とリード端子を被覆し外装された構造となっている。ボタン型電気化学セルは基本素子100を任意の数スタックした後、図3に示すようにパッキン11を介してケース9とキャップ10により基本素子100を収容し封止した構造となっている。
本発明のポリフェニルキノキサリン化合物としては、Rとして例示する置換基を有する化合物であれば使用できる。置換基の種類によって酸化還元電位が変化するため、例えば、起電力の観点から、対極構成に適したポリフェニルキノキサリン化合物を適宜選択することができる。本発明のポリフェニルキノキサリン化合物の対極としては、プロトン源を含む溶液中において、酸化還元性を有している化合物および/又は活性炭などであれば、特に限定されない。
例えば以下の化合物を使用することができる。ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリペリナフタレン、ポリフラン、ポリチエニレン、ポリピリジンジイル、ポリイソチアナフテン、ポリキノキサリン、ポリピリジン、ポリピリミジン、ポリインドール、インドール三量体等のインドール化合物、ポリアミノアントラキノン、ポリイミダゾール及びこれらの誘導体などのπ共役系高分子、ポリアントラキノン、ポリベンゾキノンなどのヒドロキシル基(キノンの酸素が共役によりヒドロキシル基になったもの)含有高分子、2種以上のモノマーから共重合化された導電性高分子などが挙げられ、これらの高分子にドーピングを施すことによりレドックス対が形成され、導電性が発現するものである。これら化合物は、その酸化還元電位の差を適宜調整することによって正極及び負極活物質として選択使用される。
例えば化4で表されるインドール誘導体三量体を正極活物質として用いることができる。
Figure 2008117648
但し化4において、Rは、各々独立に、水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ニトロ基、フェニル基、ビニル基、ハロゲン原子、アセチル基、アシル基、シアノ基、アミノ基、トリフルオロメチル基、スルホニル基、スルホン酸基、トリフルオロメチルチオ基、カルボン酸エステル基、スルホン酸エステル基、アルコキシル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、これらの置換基を有しても良い炭素数1〜炭素数20のアルキル基、これらの置換基を有しても良い炭素数2〜炭素数20のアリール基、さらに、ヘテロ原子を有しても良い炭素数2〜炭素数20のアリール基、又はヘテロ環式化合物を表す。ここで言う「各々独立に」とは、各繰り返し単位においてすべてが同じでも良く、また、すべてが異なっていても良いことを意味する。
正極電極、負極電極は次のようにして作製する。すなわち、それぞれの電極活物質と活物質と導電補助剤として繊維状カーボンであるVGCF(昭和電工製)もしくは、粒子状カーボンであるケッチェンブラック(ケッチェンブラックインターナショナル製)を電極活物質100質量部に対して、1〜50質量部、好ましくは、10〜30質量部混合する。この混合粉末を、常温〜400℃、好ましくは、100〜300℃で加圧成型する、もしくは、その混合物を任意の有機溶媒ないし水に分散させたスラリーを調整し、必要に応じて、バインダーを活物質100質量部に対して、1〜20質量部、好ましくは、5〜10質量部混合し、導電性基材上にスクリーン印刷し、乾燥して、作製する。導電補助剤としては、高比表面積であり、少量の添加で良好な電極導電率が得られることから、ケッチェンブラックEC600JDがとくに好ましい。バインダー種としては、特に限定されないが、PVdFやPTFEが好ましい。分子量としては、使用する溶媒に溶解する範囲であれば特に限定されず、用いることができる。
電解液としては、プロトンを含有する水溶液または非水溶液を用いる。例えば、酸としては、有機酸又は無機酸であり、例えば、硫酸、硝酸、塩酸、リン酸、テトラフルオロホウ酸、六フッ化リン酸、六フッ化ケイ酸などの無機酸、飽和モノカルボン酸、脂肪族カルボン酸、オキシカルボン酸、p−トルエンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、ラウリン酸などの有機酸が挙げられる。プロトンの含有量としては、10-3mol/l〜18mol/lが好ましく、より好ましくは、10-1mol/l〜7mol/lである。
セパレータは、電気化学セルの正極/負極間を電気的に絶縁できるものであれば、特に限定されず用いることができる。例えば、ポリオレフィン系多孔質膜やイオン交換膜が挙げられる。厚みとしては、特に限定されないが、10〜200μmが好ましく、より好ましくは、10〜80μmである。
電気化学セルの外装形状は、コイン型、ラミネート型などが可能であり、特に限定されるものではない。また、本発明の電気化学セルは、充放電に伴う、酸化還元反応において電荷キャリアとしてプロトンのみが作用するように動作し得るもの、より具体的には、プロトン源を含む電解質を含有し、充放電に伴う、酸化還元反応の電子授受において、電極活物質のプロトンの吸脱着のみが関与するように動作し得るものが好ましい。
以下、本発明を実施例に基づき、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
(実施例1−1)CV測定
負極活物質として 化5で表される主骨格にメチレン結合を導入したポリキノキサリン化合物と導電補助剤としてケッチェンブラックEC600JDを75:25の質量比にしてメタクレゾールを添加してペースト状にしたものを50mm×5mmのカーボンシートに塗布して、120℃で1時間乾燥して電極シートを作製した。得られた電極シートを40質量(以下wtと記載)%硫酸水溶液中に浸漬し、掃引電位500〜−100mV、掃引速度1mV/秒の条件で、測定した。参照極は、Ag/AgCl電極、対極は、白金を用いた。 酸化容量は、265C/gであった。酸化還元電位は、−17mVであった。表1に結果を示す。
Figure 2008117648
(実施例1−2)負極容量測定
負極活物質として化5で表される主骨格にメチレン結合を導入したポリキノキサリン化合物と導電補助剤としてケッチェンブラックEC600JDを75:25質量比にしてブレンダーで攪拌・混合し、プレス成型によって、縦3mm×横4mm、厚さ1.0mmの負極電極を得た。電極密度は、0.9g/cmであった。負極電極のドーピングとしては、40%硫酸水溶液を用い化学的におこなった。ドーピングを行なった負極電極と対極(正極)を電解液に含浸したセパレータを介して対向配置し、負極電極の充放電容量を測定した。測定条件は8.3mA/cmにて−0.1Vまで定電流充電した後、8.3mA/cmで+0.5Vまで定電流放電をおこなった。放電容量は、108mAh/gであった。表1に結果を、図4に放電容量曲線を示す。
(実施例1−3)電池サイクル試験
正極電極については、正極活物質としてインドール−6−カルボン酸メチル三量体を選択し、導電補助剤として繊維状カーボンのVGCF、結着剤としてPTFEを選択した。これらをそれぞれ69:23:8の質量比になるようにしてスラリー調整した後、電極を形成して、直径12mm、厚さ200μmの正極電極を得た。負極電極については、実施例1−2と同様にして調合し、直径12mm、厚さ200μmの負極電極を得た。電解液として、20wt%硫酸水溶液を用いた。セパレータとして、厚さ50μmの多孔質性不織布を用いた。このセパレータを介して、正極電極および負極電極の電極面を対向させて貼り合わせ、ガスケットで外装し、電気化学素子を作製し、コイン型の電気化学セルを作製した。45℃において、このセルのサイクル特性を評価した。評価条件は、定電流・定電圧充電(10mA−1.2V、10分間)を行い、定電流(5mA)で0Vまで放電させた。これを5千回繰り返した。残存容量(5千回後の容量/初期容量×100%)は、82%であった。表1に結果を示す。
(比較例1)
負極電極の活物質として、化2で表されるポリフェニルキノキサリンエーテルを選択した。実施例1−1と同様にCV測定を実施した。酸化容量は、164C/gであった。酸化還元電位は、−86mVであった。表1に結果を示す。
次に実施例1−2と同様にして負極容量測定を実施した。放電容量は、64mAh/gであった。さらに、追加測定を実施した。負極を−0.2Vまで過充電した結果、93mAh/gと本発明の実施例1−2とほぼ同等の容量が得られた(試験条件:8.3mA/cmにて−0.2Vまで定電流充電した後、8.3mA/cmで+0.5Vまで定電流放電)。
次にサイクル特性の評価については、本発明の実施例1−2と同等の電池容量を得られるよう充電電圧を1.35Vに設定した以外は、実施例1−3と同様にして実施した。5千回後の容量残存率は、43%であった。表1に結果を、図4に放電曲線を示す。
(比較例2)
負極電極の活物質として、化3で表されるポリフェニルキノキサリンを選択した。実施例1−1、1−2、1−3と同様にして、各種特性を評価した。表1に結果を、図4に放電曲線を示す。
Figure 2008117648
表1からわかるように、本発明の実施例1では負極電極の活物質として化2で表されるポリフェニルキノキサリンエーテルを選択した比較例1に対し、酸化還元電位が貴であり、容量も大きい。比較例1において容量を同等にするとサイクル特性が劣化する。
電気化学セルの基本素子の断面図。 端子付電気化学セルの断面図。 ボタン型電気化学セルの断面図。 本発明の実施例1、従来の比較例1、2の電池の放電容量曲線。
符号の説明
1 正極集電体
2 正極電極
3 負極電極
4 負極集電体
5 セパレータ
6 ガスケット
7 リード端子
8 外装ケース
9 ケース
10 キャップ
11 パッキン
100 基本素子

Claims (5)

  1. 電極活物質が、化1で表される主骨格にメチレン結合を導入したポリフェニルキノキサリン化合物であることを特徴とする電気化学セル。
    Figure 2008117648
    (化1においてRは、各々独立に、水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ニトロ基、フェニル基、ビニル基、ハロゲン原子、アセチル基、アシル基、シアノ基、アミノ基、トリフルオロメチル基、スルホニル基、スルホン酸基、トリフルオロメチルチオ基、カルボン酸エステル基、スルホン酸エステル基、アルコキシル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、これらの置換基を有しても良い炭素数1〜20のアルキル基、これらの置換基を有しても良い炭素数2〜20のアリール基、さらにヘテロ原子を有しても良い炭素数2〜20のアリール基、又はヘテロ環式化合物を表す。)
  2. 前記電極活物質と、繊維状又は粒子状カーボンからなる導電補助剤とを含むことを特徴とする請求項1に記載の電気化学セル。
  3. プロトン源を含む電解質を含有し、充放電に伴う酸化還元反応においてプロトンの吸脱着が関与する請求項1または2に記載の電気化学セル。
  4. 前記電解質は、硫酸を含むことを特徴とする請求項3に記載の電気化学セル。
  5. 負極活物質が化1で表されるポリフェニルキノキサリン化合物であり、正極活物質がプロトン伝導性化合物であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気化学セル。
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