JP2008116763A - シート搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を招くことなく、シートの搬送安定性を確保することができるとともに、シートサイズに関わらず、生産性向上を実現することができるシート搬送装置を提供する。
【解決手段】このシート搬送装置は、メイン搬送路238を搬送されるシートを下流側に搬送するメイン搬送手段236,300と、メイン搬送路238上でメイン搬送手段236,300によって搬送されるシートの反転処理を行うためにシートが搬送方向の後端基準で停止する第1の反転位置400および第2の反転位置401と、第1の反転位置400,第2の反転位置401に停止したシートを反転して逆方向に搬送する反転搬送手段245と、シートのサイズに応じて、第1の反転位置400でシートを停止させるか第2の反転位置401でシートを停止させるかを判断する判断手段101と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、画像形成装置等に用いられるシートの反転機能を備えたシート搬送装置および画像形成装置に関する。
画像形成装置では、コンパクト化、生産性向上を図るべく、少ない紙間と短い反転パスでシート搬送を行なう提案がなされている。例えば、反転排紙ローラ対を離間可能にして、該ローラ位置で先行シートと後続シートとのすれ違いを可能にして、単位時間当たりのプリント枚数を多くする技術が提案されている(特許文献1および2)。
また、2つの反転パスを交互に使用して反転処理を分散させることで、紙間を短くして単位時間当たりのプリント枚数を多くする技術が提案されている(特許文献3)。さらに、シートサイズがスモールのときは、紙間レス搬送を行い、増速引抜でスタック部に入れることで反転排紙を実現し、シートサイズがラージのときには、フラッパ切替で別反転パスで反転排紙を実現した技術が提案されている(特許文献4)。
特開2002−308501号公報 特開2004−331278号公報 特開2003−104611号公報 実開平04−107261号公報
しかし、上記特許文献3および4では、反転部は各々別となっており、シート後端基準の反転ポイントも別パス上に存在していることから装置が大型化する。また、上記特許文献1および2では、搬送されるシートに対してローラを接触させる制御が必須となるので、シート搬送速度が高い場合には、シートの搬送安定性が損なわれる懸念がある(例えば、用紙ダメージや用紙遅延やローラ削れ等)。
そこで、本発明は、装置の大型化を招くことなく、シートの搬送安定性を確保することができるとともに、シートサイズに関わらず、生産性向上を実現することができるシート搬送装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のシート搬送装置は、メイン搬送路を搬送されるシートを下流側に搬送するメイン搬送手段と、前記メイン搬送手段によって搬送されるシートを前記メイン搬送路の第1の反転位置に後端基準で停止させた後、シートを反転して逆方向に搬送する第1の反転搬送手段と、前記メイン搬送手段によって搬送されるシートを前記第1の反転位置よりも下流の第2の反転位置に後端基準で停止させた後、シートを反転して逆方向に搬送する第2の反転搬送手段と、シートのサイズに応じて、前記第1の反転位置でシートを停止させるか前記第2の反転位置でシートを停止させるかを判断する判断手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、所定の画像を形成する画像形成部と、該画像形成部から画像が転写されたシートを搬送するシート搬送装置と、を備える画像形成装置であって、前記シート搬送装置として、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシート搬送装置が用いられる、ことを特徴とする。
本発明によれば、シート後端基準の複数の反転位置を同一の反転パスにすることができるとともに、搬送されるシートに対してローラを接触させることなく、シートの反転処理を行なうことができる。これにより、装置の大型化を招くことなく、シートの搬送安定性を確保することができる。また、シートサイズに応じた位置で反転処理を行なうことができるので、シートサイズに関わらず、生産性向上を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の一例であるシート搬送装置を備える画像形成装置の機能ブロック図である。
この画像形成装置は、装置全体の制御を行うCPU101を備える。CPU101が実行すべき制御内容はROM102に格納され、CPU101が画像形成装置の制御を行うのに必要な作業領域としてRAM103が用いられる。このRAM103には、原稿読取部105が原稿を読み取ることで得られるデジタル画像や、外部I/F106を経由して外部から送られてきたデジタル画像等も格納される。また、RAM103は、画像処理部107が原稿読取部105や外部I/F106から得られるデジタル画像に対して画像処理を行う作業領域としても利用される。
操作部104は、画像形成装置に対してユーザが実行させたいコピージョブを設定するためのものである。なお、操作部104以外にも外部I/F106を経由してプリントジョブを実行することも可能である。
原稿読取部105は、操作部104からの設定により画像形成装置の原稿台に載置された原稿の画像を読み取ってデジタル化し、RAM103に格納する。外部I/F106は、TCP/IP等のネットワークと接続され、ネットワークに接続されたコンピュータからのプリントジョブの実行指示を受け取ったり、逆に画像形成装置内部の情報をコンピュータに通知したりすることができる。
画像処理部107は、操作部104からの片面印刷/両面印刷の設定などのコピージョブ設定や原稿読取部105からの読取画像の内容に応じてデジタル画像に対して必要な画像処理を加え、形成すべきデジタル画像をRAM103に格納する。
画像形成部108は、RAM103に格納されたデジタル画像からトナー像を形成する。トナー補給部109は、画像形成部108で消費されるトナーをトナーカートリッジから適宜補給する。画像形成装置に収納されているシートは給紙部110によって給紙され、続いて搬送部111によって画像形成部108まで搬送されることで、画像形成部108で形成されたトナー像がシート上に転写される。
そして、トナー像が転写されたシートは定着部112で定着され、そのまま装置外に排出されるか、もしくは2回目の画像形成をするために搬送部111にて再び画像形成部108に向けて搬送される。
次に、図2を参照して、画像形成装置の構成を説明する。
画像形成装置は、装置本体100の上部に、自動原稿送り装置(DF)280、原稿載置台としてのプラテンガラス201、スキャナ202が配置されている。スキャナ202は、原稿照明ランプ203や走査ミラー204等を備えており、不図示のモータにより所定方向に往復走査される。原稿の反射光は、走査ミラー204〜206を介してレンズ207を透過し、イメージセンサ部208内のCCDセンサに結像する。
露光制御部210はレーザやポリゴンスキャナ等で構成され、イメージセンサ部208で電気信号に変換され、所定の画像処理が行われた画像信号に基づいて変調されたレーザ光219を感光体ドラム211に照射する。感光体ドラム211の周りには、1次帯電器212、現像器213、転写帯電器216、前露光ランプ214、クリーニング装置215が配置されている。
画像形成部209において、感光体ドラム211は不図示のモータにより図の矢印の方向に回転しており、1次帯電器212により所望の電位に帯電された後、露光制御部210からのレーザ光219が照射され、静電潜像が形成される。感光体ドラム211上に形成された静電潜像は、現像器213により現像されて、トナー像として可視化される。
右カセットデッキ221、左カセットデッキ222、上段カセット223あるいは下段カセット224からピックアップローラ225,226,227,228により給紙されたシートは、給紙ローラ229,230,231,232により搬送パスに送られる。続いて、シートはレジストローラ233により転写部に送られて、感光体ドラム211上に形成されたトナー像が転写帯電器216によりシート上に転写される。転写後の感光体ドラム211は、クリーニング装置215により残留トナーが清掃され、前露光ランプ214により残留電荷が消去される。
転写後のシートは、分離帯電器217によって感光体ドラム211から分離され、搬送ベルト234によって、そのまま定着器235に送られる。定着器235に送られたシートは、加圧、加熱によりトナーが定着され、内排紙ローラ236、排出ローラ244により装置本体100の外に排出される。
装置本体100には、例えば3500枚のシートを収納できるデッキ250が装備されている。デッキ250のリフタ251は、ピックアップローラ252にシートが常に当接するようにシートの量に応じて上昇し、シートは給紙ローラ253によって装置本体100内の搬送パスに送られる。
また、装置本体100には、例えば50枚のシートを収納できるマルチ手差し254が装備されており、マルチ手差し254に収納されたシートも給紙ローラ255、搬送ローラ256によってレジストローラ233まで搬送される。
さらに、内排紙ローラ236によって搬送されるシートは、排紙フラッパ237によって搬送パス238側と排出パス243側の搬送経路に切り替えられる。下搬送パス240は、内排紙ローラ236から送り出されたシートを、反転パス239を介して裏返して再給紙パス241に導く。左カセットデッキ222から給紙ローラ230により給紙されたシートも、再給紙パス241に導かれる。
再給紙ローラ242は、シートを画像形成部209に再給紙するローラである。排出ローラ244は、排紙フラッパ237の近傍に配置されて、この排紙フラッパ237により排出パス243側に切り替えられたシートを装置本体100外に排出するローラである。両面記録(両面複写)時には、排紙フラッパ237を上方に上げて、転写済みのシートを反転パス239、下搬送パス240を介して再給紙パス241に導く。このとき、反転補助ローラ300と反転ローラ245とによってシートを後端まで反転パス239に引き込み、反転ローラ245を逆転させることによってシートを下搬送パス240に送り出す。
装置本体100からシートを反転して排出する場合には、シートサイズがスモールのときには、排紙フラッパ237を上方へ上げ、反転補助ローラ300と反転ローラ245とによって記録紙の後端の一部を反転ローラ245に残して反転パス239に引き込む。続いて、反転ローラ245を逆転させることによって、シートを裏返す。その後、反転搬送パス301を経由して、反転排出ローラ302によって、シートを排出ローラ244側に送り出す。
このとき、反転搬送パス301と両面用の下搬送パス240へのシートの搬送方向切替えは、反転ポイントを変更すること(両面時と反転時とで異なる)と、フラッパのガイド構成を変更することで行う。また、シートサイズがラージの場合には、排紙フラッパ237を上方へ上げ、反転補助ローラ対300を不図示の離間モータにて離間させ、反転ローラ245によってシートの後端の一部を反転ローラ245に残して搬送パス238に引き込む。続いて、反転ローラ245を逆転させることによって、シートを裏返して排出ローラ244側に送り出す。詳しくは、図3を用いて説明する。
装置本体100のシート排出側には、装置100から排出したシートをそろえて閉じる排紙処理装置290が接続されている。排紙処理装置290は、一枚毎に排出されるシートを処理トレイ294で積載してそろえる。一部の画像形成の排出が終了したら、シート束をステイプルして排紙トレイ292、又は293に束で排出する。排紙トレイ293は不図示のモータで上下に移動制御され、画像形成動作開始前に処理トレイ294の位置になるように移動し、以降排出されたシートが積載されていくと紙面の高さが処理トレイ294の位置になるように移動する。さらに、用紙トレイ291は、排出されたシートの間に挿入する区切り紙を積載するトレイで、Z折り機295は、排出されたシートをZ折りにする装置である。また、製本機296は、排出されたシートの一部をまとめてセンター折りし、ステイプルを行うことによって製本を行い、製本されたシート束は排出トレイ297に排出される。
次に、図3を参照して、反転排紙部の構成とシート搬送の流れについて説明する。
反転排紙部には、定着器235、反転補助ローラ300、反転ローラ245、反転排出ローラ302、排出ローラ244が配置されている。また、反転排紙部では、その他の反転制御に関連するものとして、反転1ポイント400、反転2ポイント401、内排紙ローラ236が配置され、それぞれの距離関係は次のようになっている。
X2:シートの副走査長
X3:シート間の距離
X5:235(定着器)と245(反転ローラ)との間の距離
X8:236(内排紙ローラ)と245(反転ローラ)との間の距離
V0:プロセス速度
V1:反転部引き込み速度(反転ローラ245で搬送パス238から反転パス239へと引き込む速度)
V2:反転部排出速度(反転ローラ245で反転パス239から排出ローラ244へと排出する速度)
シート搬送の流れとしては、シートは定着器235を通過している時、V0速度で搬送されており、続く内排紙ローラ236もV0速度で搬送される。その後、反転排紙又は両面記録(両面複写)の場合には、シートの搬送方向の先端が、反転1ポイント400、反転補助ローラ300、反転2ポイント401を経て、反転ローラ245にてV1速度でシートの引き込みを行う。パス的には、シートは、搬送パス238を経て、反転パス239に到達する。
反転排紙時の反転停止位置は、シートサイズがスモールの場合と、ラージの場合とで異なる。また、シートの位置を検知するセンサとして、内排紙ローラ236の下流側に内排紙センサ405が配置され、また、V1速度方向に対して反転ローラ245の下流側に反転センサ404が配置される。なお、センサ検知によるシート搬送制御については、後述する。
シートがスモールの場合は、V1速度で搬送している方向に対して、シート後端が反転2ポイント401に達したときに、反転ローラ245は停止する。その後、反転ローラ245をV2速度で逆駆動させることで、シートが反転搬送パス301を経由して反転排出ローラ302および排出ローラ244を介して排出される。また、反転ローラ245は、V2速度でシートを搬送している方向に対して、シートの後端が反転ローラ245を抜けた時点で停止する。
シートサイズがラージの場合は、V1速度で搬送している方向に対して、シート後端が、反転1ポイント400に達したときに、反転ローラ245は停止する。その後、反転ローラ245をV2速度で逆駆動させることで、シートが反転排出パス303を経由して排出ローラ244を介して排出される。また、反転ローラ245は、V2速度でシートを搬送している方向に対して、シート後端が反転ローラ245を抜けた時点で、停止する。さらに、反転補助ローラ対300は離間機構を有しており、シートサイズがラージのときには、シートに対して離間状態となっており、シートサイズがスモールのときには、シートに対して着状態になっている。
なお、その他のローラの駆動は、プリント中は回転駆動されていてもよいし、紙間が十分あるときには、停止してもよい。また、両面記録(両面複写)時の反転停止位置は、シートサイズに関係なく一つ(両面反転ポイント403)となっているが、上述した反転排紙部を両面制御に用いてもよい。また、本実施の形態では、反転ローラ245と、各反転ポイント400、401、403との間は、シートのすれ違いが可能であり、反転ローラ245の正転・逆転だけでシートの反転制御ができるようになっている。
以上の構成とすることで、定着器235と反転1ポイント400が従来と同じ位置関係であるとした場合、V0方向での引き込み距離はシート後端が反転1ポイント400となるので、シートサイズがラージ時の反転排紙に必要な搬送パスは従来と同じ搬送長となる。また、シートサイズがスモール時の反転に必要な搬送パスも、反転2ポイント401と反転ローラ245の位置関係を、最大ラージサイズ時の反転ローラ245のV0方向の引き込み距離と同等あるいはそれ以下とすることで、従来と同じ搬送長の搬送パスとなる。
本実施の形態では、V2速度で反転ローラ245を駆動することで、フラッパ切替をソフト的に行うことなく、各々のパス(下搬送パス240、反転搬送パス301、反転排出パス303)にシートが搬送されるようになっている。
すなわち、図7(a)は、シート(用紙)407が反転1ポイント400に進入するところであり、フラッパ409はフラッパ押えバネ406によって押されている状態である。このときのシート搬送方向は符号408であり、図7(b)は、シート407がフラッパ409位置を通過している状態を示している。このとき、フラッパ409はシート407の厚みによって押し上げられている状態であり、フラッパ押えバネ406は図の左方向に押されている。
そして、シート搬送を更に続けると、図7(c)に示すように、シート407は、フラッパ409の位置を通過する。このとき、フラッパ409はシート407がない状態に戻ったので、フラッパ押えバネ406によって押されている状態になる。そして、シート407の反転を行うことで、シート搬送方向は、図7(d)に示すようになり、シート407は、フラッパ409の空いている方向へと(フラッパ409は右側に押されているので、左側の搬送パスが空いている状態になる)、搬送される。なお、図7では、反転1ポイント400について説明したが、反転2ポイント401、両面反転ポイント403も同様の構成となっている。
次に、図4を参照して、シートの先端が反転ローラ245に到達したときに該シートの後端が定着器235を抜ける状態での反転排紙制御における反転ローラ245の駆動を説明する。
図4(a)は、反転ローラ245の駆動を示しており、横軸は時間経過、縦軸は駆動速度である。駆動速度は、図の上に行くほど、正方向(定着器235→反転ローラ245への方向)に速度が速くなり、図の下に行くほど、負方向(反転ローラ245→排出ローラ244への方向)に速度が速くなり、中央が速度0(=停止状態)となっている。
反転排紙制御は、シートが定着器235に到達するときには、シートの副走査長X2は既に分かっているので、シートが反転ローラ245に到達するあたりで速度がV1に達するように加速する(T0時間の区間)。その後、T1+T2時間で、シートの引き込みを行い、停止した時に、シート後端(V1速度方向でのシート後端)が反転ポイント400(又は401)で止まる。その後、T3時間、反転ローラ245の振動安定を行い、V2速度までT4時間の間、加速を行い、V2速度でT5時間の間、シート排出を行う。そして、シート後端(V2速度方向でのシート後端)が反転ローラ245を抜けたときに、反転ローラ245はT6時間と減速動作を行い、T7時間で停止安定時間をとる。
図4(b)は、図4(a)に同期したシートの線図となっており、V1速度方向でシート後端が反転1ポイント400に到達したところで、反転をしている。そして、V2速度方向でのシート先端は、V1速度方向でシート後端となり、V2速度でシートの排出を行う。
次に、図5を参照して、シートの先端が反転ローラ245に到達したときに該シートの後端が定着器235にある状態での反転排紙制御における反転ローラ245の駆動を説明する。
図5は、反転ローラ245の駆動を示しており、横軸は時間経過、縦軸は駆動速度である。駆動速度は、図の上に行くほど、正方向(定着器235→反転ローラ245への方向)に速度が速くなり、図の下に行くほど、負方向(反転ローラ245→排出ローラ244への方向)に速度が速くなり、中央が速度0(=停止状態)となっている。また、V0はプロセス速度となっており、定着器235をシートが通過している速度と同じである。
反転排紙制御は、シートが定着器235に到達するときには、シートの副走査長X2は既に分かっているので、シートが反転ローラ245に到達するあたりで速度がV0に達するように加速する(T10時間の区間)。その後、T11時間経過したときに、シートが定着器235を抜け、T12時間でV1速度へと加速を行う。そして、T13+T2時間で、シートの引き込みを行い、停止した時に、シート後端(V1速度方向でのシート後端)が反転ポイント400(又は401)に止まる。その後、T3時間、反転ローラ245の振動安定を行い、T4時間でV2速度まで加速を行い、T5時間で、V2速度にてシートの排出を行う。シート後端(V2速度方向でのシート後端)が反転ローラ245を抜けたときに、反転ローラ245はT6時間の減速動作を行い、T7時間で停止安定時間をとる。
ここで、T0=(T10+T12)と想定して、図5のような反転排紙制御を行うと、反転ローラ245のシート占有時間がT20(=T13+T11−T1)だけ伸びる。
次に、図6を参照して、反転排紙制御の動作例について説明する。ここで、図6での各処理は、ROM102等に記憶された制御プログラムがRAM103にロードされて、CPU101により実行される。
まず、ステップS101では、V0方向の搬送でシート(用紙)先端が内排紙センサ405に到達するのをまつ。ステップS101での判断において、V0方向の搬送でシート先端が内排紙センサ405に到達したら、ステップS102に進み、V0方向の搬送でシート先端が反転1ポイント400に到達するのをまつ。V0方向の搬送でシート先端が反転1ポイント400に到達したかどうかは、内排紙センサ405と反転1ポイント400との距離から、相当する内排紙ローラ236のモータクロック数分の出力があったかどうかで判断する。
ステップS102での判断で、V0方向の搬送でシート先端が反転1ポイント400に到達したら、ステップS103に進み、X8>X2になっているかどうかを判断する。X8は、図3で説明したように、内排紙ローラ236と反転ローラ245との間の距離であり、X2はシートの副走査長である。ステップS103の判断において、X8>X2になっている場合には、ステップS104へと進み、反転補助ローラ300が離間している場合には反転補助ローラ300を着させる(反転補助ローラ300が着している状態を保証する)。
ステップS104の後、ステップS105へと進み、反転ローラ245をV1速度で動作させる。ステップS105の後、ステップS106へと進み、V1方向の搬送でシート先端が反転センサ404に到達するのをまつ。ステップS106での判断において、V1方向の搬送でシート先端が反転センサ404に到達したら、ステップS107へと進み、V1方向の搬送でシート後端が反転2ポイント401に到達するのをまつ。
V1方向の搬送でシート後端が反転2ポイント401に到達したかどうかは、反転センサ404と反転2ポイント401との距離から、相当する反転ローラ245のモータクロック数分の出力があったかどうかで判断する。また、このときのシートの副走査長X2は、反転補助ローラ300と反転ローラ245とで挟み込んだ状態で、シート搬送が行われることを想定したローラ配置となっている。従って、V1方向の搬送でシート先端が反転センサ404に到達したときには、シート後端は反転2ポイント401には到達していない。
そして、ステップS107での判断において、V1方向の搬送でシート後端が反転2ポイント401に到達したら、ステップS127に進み、反転ローラ245を停止させる。ステップS127の後、ステップS128へと進み、反転ローラ245をV2速度で動作させる。ステップS128の後、ステップS129へと進み、V2方向の搬送でシート後端が反転ローラ245を抜けるのをまつ。
ステップS129での判断において、V2方向の搬送でシート後端が反転ローラ245を抜けたら、ステップS130へと進み、反転ローラ245を停止させる。ステップS130の後、ステップS131へと進み、次のシートがあるかどうかを判断する。ステップS131の判断で次のシートがあると判断された場合には、ステップS101へと戻る。また、ステップS131の判断で次のシートがないと判断された場合には、ステップS132へと進み、反転ローラ245の通電をオフする。このとき、反転補助ローラ300が離間している場合には、反転補助ローラ300を着させ(反転補助ローラ300が着している状態を保証する)、処理を終了する。
また一方で、ステップS102の判断において、X8>X2になっていない場合には、ステップS120へと進み、反転補助ローラ300が着している場合には反転補助ローラ300を離間させる(反転補助ローラ300が離間している状態を保証する)。ステップS120の後、ステップS121へと進み、X5>X2になっているかどうかを判断する。X5は、図3で説明したように、定着器235と反転ローラ245との間の距離であり、X2は記録シートの副走査長である。
ステップS121の判断において、X5>X2になっていない場合には、ステップS122へと進み、反転ローラ245をV0速度で動作させる。ステップS122の後、ステップS123へと進み、V0方向の搬送でシート後端が定着器235を抜けるのをまつ。シート後端が定着器235を抜けたかどうかの判断は、あらかじめ分かっているシート副走査長X2から定着器235と内排紙センサ405との間の距離を引いた値が相当する内排紙ローラ236のモータクロック数分の出力があったかどうかで判断する。ステップS123の後、ステップS124へと進み、反転ローラ245をV1速度で動作させる。ステップS124の後、ステップS125へと進み、V1方向の搬送でシート先端が反転センサ404に到達するのをまつ。
ステップS125での判断において、V1方向の搬送でシート先端が反転センサ404に到達したら、ステップS126へと進み、V1方向の搬送でシート後端が反転1ポイント400に到達するのをまつ。V1方向の搬送でシート後端が反転1ポイント401に到達したかどうかは、反転センサ404と反転1ポイント400との距離から相当する反転ローラ245のモータクロック数分の出力があったかどうかで判断する。また、このときのシートの副走査長X2は、内排紙ローラ236と反転ローラ245とで挟み込んだ状態で、シート搬送が行われることを想定したローラ配置となっている。従って、V1方向の搬送でシート先端が反転センサ404に到達したときには、シート後端は反転1ポイント400には到達していない。
そして、ステップS126での判断において、V1方向の搬送でシート後端が反転1ポイント400に到達したら、ステップS127に進む。また、別に、ステップS121の判断において、X5>X2になっている場合には、ステップS124へと進む。
以上説明したように、この実施の形態では、シート後端基準の複数の反転ポイントを同一の反転パスに配置することができるとともに、搬送されるシートに対してローラを接触させることなく、シートの反転処理を行なうことができる。これにより、装置の大型化を招くことなく、シートの搬送安定性を確保することができる。また、シートサイズに応じた位置で反転処理を行なうことができるので、シートサイズに関わらず、生産性向上を実現することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、画像形成装置に本発明のシート搬送装置を適用した場合を例示したが、これに限定されず、画像形成装置以外の装置等に本発明のシート搬送装置を適用してもよい。
本発明の実施の形態の一例であるシート搬送装置を備える画像形成装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態の一例であるシート搬送装置を備える画像形成装置の断面図である。 本発明の実施の形態の一例であるシート搬送装置の反転排紙部の断面図である。 反転排紙制御における反転ローラの駆動を説明するための図であり、(a)はタイムチャート図、(b)は(a)と同期したシート線図である。 反転排紙制御における反転ローラの駆動を説明するためのタイムチャート図である。 反転排紙制御の動作を説明するためのフローチャート図である。 反転部分のフラッパ構成とシート搬送時のフラッパ動作を説明するための説明図である。
符号の説明
101 CPU(判断手段)
209 画像形成部
236 内排紙ローラ(メイン搬送手段)
238 搬送パス(メイン搬送路)
245 反転ローラ(第1の反転搬送手段、第2の反転搬送手段)
300 反転補助ローラ(メイン搬送手段)
301 反転搬送パス(第2の反転排出搬送路)
303 反転排出パス(第1の反転排出搬送路)
400 反転1ポイント(第1の反転位置、第1の合流位置)
401 反転2ポイント(第2の反転位置、第2の合流位置)

Claims (9)

  1. メイン搬送路を搬送されるシートを下流側に搬送するメイン搬送手段と、
    前記メイン搬送手段によって搬送されるシートを前記メイン搬送路の第1の反転位置に後端基準で停止させた後、シートを反転して逆方向に搬送する第1の反転搬送手段と、
    前記メイン搬送手段によって搬送されるシートを前記第1の反転位置よりも下流の第2の反転位置に後端基準で停止させた後、シートを反転して逆方向に搬送する第2の反転搬送手段と、
    シートのサイズに応じて、前記第1の反転位置でシートを停止させるか前記第2の反転位置でシートを停止させるかを判断する判断手段と、
    を備えることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記第1の反転搬送手段によって搬送されるシートを排出方向に案内する第1の反転排出搬送路と、前記第2の反転搬送手段によって搬送されるシートを排出方向に案内する第2の反転排出搬送路と、前記第1の反転排出搬送路と前記メイン搬送路とが合流する第1の合流位置と、前記第2の反転排出搬送路と前記メイン搬送路とが合流する第2の合流位置と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記判断手段は、搬送方向のシートのサイズが、スモールの場合は前記第2の反転位置を選択し、ラージの場合は前記第1の反転位置を選択する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記第1の合流位置が、前記第1の反転位置である、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記第2の合流位置が、前記第2の反転位置である、ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記第1の反転搬送手段、および前記第2の反転搬送手段が、正逆方向に回転可能なローラである、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  7. 前記メイン搬送手段は、離間可能なローラ対を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  8. 前記第1の反転搬送手段と前記第2の反転搬送手段とが同一である、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  9. 所定の画像を形成する画像形成部と、該画像形成部から画像が転写されたシートを搬送するシート搬送装置と、を備える画像形成装置であって、
    前記シート搬送装置として、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシート搬送装置が用いられる、ことを特徴とする画像形成装置。
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