JP2008115959A - 空気ばねの構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気ばねの水平方向へのばね定数を増加させて、空気ばね構造体全体として、ストッパ等が作用するまでの少量の水平変形の間の車両への乗心地を高くする空気ばね構造体を提供する。
【解決手段】上面板3および下面板4のそれぞれに、筒状可撓膜体5のそれぞれの端部分を気密に連結してなる空気ばね1と、ゴムリング6と剛性リング7との積層構造になる積層ゴム2とを同軸に連結するとともに、車両の幅方向での、所定量を越える積層ゴム2の水平変形をストッパ11によって制限してなるものにおいて、空気ばねの、上下方向ばね定数を5880〜14700N/mmの範囲とし、空気ばね内圧が100〜200kPaの状態での、その空気ばね1の水平方向ばね定数を、積層ゴム2の同方向のばね定数のほぼ1/3倍とするとともに、空気ばね内圧が500〜600kPaの状態での、空気ばね1の水平方向ばね定数を、積層ゴム2の同方向のばね定数とほぼ等しくする。
【選択図】図1

Description

この発明は、鉄道車両に用いて好適な空気ばね構造体に関するものであり、とくには、鉄道車両の台車と車体枠との間に配設されて、それらの、車両進行方向と直交する方向、すなわち左右方向の相対水平変位に対して非線形のばね特性を発揮して、鉄道車両の高速安定性を向上させるものである。
鉄道車両に適用される空気ばね構造体に対しては一般に、上下方向での所定のばね特性の発揮を前提として、車体の前後方向水平変位に対しては柔かいばね特性を、そして、車体の左右方向の水平変位に関しては、少許の変位の間は、乗心地の確保のために柔かく、一方、大きな水平変位に対しては、高速安定性の確保のために硬くなるばね特性をそれぞれの有することが要求されている。
そこで、特許文献1には、空気ばねと積層ゴムとからなる空気ばね構造体において、左右方向の水平変形に対して非線形のばね特性をもたらすべく、積層ゴムの、所定量を越える水平変形を阻止するストッパを設け、このストッパが作用するまでの間は、積層ゴムと空気ばねとの直列連結構造になる空気ばね構造体の、それらのゴムおよびばねの、通常はばね定数に反比例する量のそれぞれの水平変形に基づいて柔かいばね特性もたらす一方、ストッパの作用後は、空気ばねだけを、それに固有のばね定数の下で水平変形させることで、硬いばね特性をもたらすことが提案されている。
特許第3400551号明細書
しかるに、左右方向の水平変形に対して非線形ばね特性を示すこのような空気ばね構造体では、ストッパが作用した後に、空気ばねだけを、それに固有のばね定数に基づいて水平変形させてなお、ばね定数が不足する傾向にあり、これがため、鉄道車両の一層の高速化の要求の下で、それが曲線路を走行する場合等の高速安定性を十分に担保することができず、また、車体がそれと台車との間に設けた硬質ゴム等からなるストッパに衝接し、そして、その衝接反力によって車体が加速度に揺り戻されることに起因する乗心地の悪さが否めないという問題があった。
このような問題に対しては、空気ばね構造体全体としての上下方向のばね特性を大きく変化させることなしに、左右方向の大変形に対してだけ、ばね定数を高めることが必要になるところ、空気ばねそれ自体のばね定数を高めた場合には、ストッパが作用するまでの間の少量の水平変形に対しても空気ばね構造体全体としてのばね定数が高くなるため、その少量の水平変形時の乗心地が悪化して、空気ばね構造体のばね特性を非線形とすることの実効に乏しくなり、この一方で、空気ばねのばね定数の増加に相当する分だけ、積層ゴムのばね定数をゴム硬度の低下をもって低減させて、少量の水平変形域での乗心地の悪化を防ぐ場合には、空気ばね構造体としての上下方向のばね特性が大きく変化することになって、車両の運動性能、空気ばね構造体の耐久性等についての他の問題が生じることになる。
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題とするものであり、それの目的とするところは、空気ばねそれ自体の、水平方向への変形に対するばね定数を、従来技術のそれに比して増加させてなお、空気ばね構造体全体として、ストッパ等が作用するまでの少量の水平変形の間の、車両への乗心地を、その構造体の上下方向のばね特性にほとんど影響を及ぼすことなく、また、車両の運動性能、空気ばね構造体の耐久性等を損ねることなしに、十分高く確保することができる空気ばね構造体を提供するにある。
この発明に係る空気ばね構造体は、上記の目的を達成するために、空気ばねの水平方向変形に対するばね定数を全体的に増加させる一方で、空気ばねのばね定数のこの増加分を、積層ゴムの、ゴム硬度を低下させることのない、水平方向ばね定数の低減をもって相殺するものであり、上面板および下面板のそれぞれに、ダイヤフラム、ベローズ等の筒状可撓膜体のそれぞれの端部分を気密に連結してなる空気ばねと、ゴムリングと剛体リングとの多段積層構造になる積層ゴムとを、所要の上下関係の下で同軸に連結するとともに、積層ゴムの平面視で、それの中心部を通る直交軸の一方の軸方向での、所定量を越える積層ゴムの水平変形を、たとえばストッパによって制限してなるものにおいて、積層ゴムの、上下方向のばね定数を従来技術とほぼ同等の5880〜14700N/mm、より好ましくは7840〜11760N/mmの範囲とし、空気ばね内圧が100〜200kPaの、鉄道車両の空車相当状態での、その空気ばねの水平方向のばね定数を、積層ゴムの同方向のばね定数に対し、従来技術より大きいほぼ1/3倍とするとともに、空気ばね内圧が500〜600kPaの、鉄道車両の満車相当状態での、空気ばねの水平方向のばね定数を、積層ゴムの同方向のばね定数に対し、これも従来技術より大きいほぼ同等としてなるものである。
なおここで、「ほぼ」とは、1/3ないしは同等に対して、±25%の数値範囲を含む意である。
このような空気ばね構造体において、より好ましくは、空気ばね内圧が300kPaの、鉄道車両の定員相当状態での、空気ばねの水平方向のばね定数を、従来技術より大きい200〜240N/mmとし、積層ゴムの水平方向のばね定数を、従来技術より小さい440〜480N/mmとする。
これによれば、空気ばね構造全体としての水平方向ばね定数を、従来技術のそれとほぼ等しい137.5〜160N/mmとすることができる。
また好ましくは、このことに代えて、もしくは加えて、積層ゴムの水平変形がストッパ等によって制限されるに到るまでの距離範囲内、すなわち、ストッパ等が作用する方向であると否とにかかわらず、ストッパ等が水平変位を許容する距離範囲内での、空気ばねの水平変形量を、積層ゴムの水平変形量に対して1.5〜2.5倍の範囲とする。
この場合、より具体的には、積層ゴムの水平変形が制限されるに到るまでの距離範囲内での、空気ばねの水平方向のばね定数を、従来技術より大きい150〜170N/mmとするとともに、積層ばねの水平方向のばね定数を、従来技術より小さい250〜500N/mmとすることが好ましい。
以上のような空気ばね構造体において、一層具体的には、ベローズ、ダイヤフラム等とすることができる筒状可撓膜体に、多くは埋設配置されてその可撓膜体の伸縮変形を拘束する補強コード、たとえば、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の有機繊維コードとすることができる、通常は(10〜15本/cm)程度の打込みの補強コードの、空気ばねの半径方向線分に対する傾き角を、従来技術より大きい8〜18°、より好ましくは12〜16°の範囲とするとともに、積層ゴムの、ゴムリングの積層段数を、空気ばね内圧を300kPaとした状態での空気ばね構造体の総高さを、従来技術の空気ばね構造体に対して変化させることなく、5〜7段とすることが好ましい。
なお、上記のコード角度は、ドラム上での成型角度を8〜12°とすることで実現することができる。
この発明に係る空気ばね構造体では、とくに、積層ゴムの上下方向ばね定数を、従来技術とほぼ同等の5880〜14700N/mmの範囲とする一方で、空気ばね内圧が100〜200kPaの状態での、その空気ばねの水平方向ばね定数を、積層ゴムの同方向のばね定数のほぼ1/3とするとともに、空気ばね内圧が500〜600kPaの状態での、空気ばねの水平方向ばね定数を、積層ゴムの同方向のばね定数とほぼ等しくすることによって、従来技術に比して、空気ばねそれ自体の水平方向ばね定数を高める一方で、積層ゴムの水平方向ばね定数を、空気ばねのばね定数の増加分を相殺できる程度に低下させることにより、空気ばね構造体全体としての上下方向のばね定数を大きく変化させることなしに、積層ゴムがストッパ等によって水平変形を制限されるに到るまでの少量の変形たとえば±10〜±15mmの変形の間は、相互に直列に連結される空気ばねと積層ゴムとからなる空気ばね構造体全体としての柔かいばね特性の下で、鉄道車両の左右方向の振動に対するすぐれた乗心地を確保することができる。
これに対し、積層ゴムの水平方向の変形がストッパ等によって制限された後は、従来技術に比して、水平方向ばね定数を高めた空気ばねだけが水平変形して十分硬いばね特性をもたらすことになるので、空気ばね構造体に、所期したとおりの非線形ばね特性を、車両の運動性能、空気ばね構造体の耐久性等を損ねることなしに、確実に付与することができる。
この場合、具体的には、空気ばね内圧が300kPaの、鉄道車両への定員乗車に相当する状態での、空気ばねの水平方向ばね定数を200〜240N/mmとし、積層ゴムの水平方向ばね定数を440〜480N/mmとすることが好ましい。
このばね定数は、車両の運動性能等により、設計要素としては変化することはあるが、200〜300km/hの速度で車体が傾斜する高速車両に対しては、快適な乗心地性を実現するに好適な値である。
積層ゴムのばね定数が上記の範囲を超えると、空気ばねの耐久性が低くなり、逆に、そのばね定数が上記の範囲未満では、積層ゴムの耐久性が低下することになる。
またここで、積層ゴムの水平変形がストッパ等によって制御されるまでの距離範囲内での、空気ばねの水平変形量を、積層ゴムの水平変形量に対して、従来技術より少ない1.5〜2.5倍としたときは、空気ばね構造体全体としてのばね定数は変わらないので、同等の乗心地性を確保することができる。
一方ストッパ等が作用した後は、反力が上がるので、横ゆれによる衝突衝撃の発生を防止することができる。
そして、これもまた具体的には、積層ゴムの水平変形が制限されるまでの距離範囲内での、空気ばねの水平方向ばね定数を150〜170N/mmとし、積層ゴムの水平方向ばね定数を250〜500N/mmとした場合には、前述したと同様に、構成各部の耐久性の低下なしに、すぐれた乗心地性を実現することができる。
そして、かかる空気ばね構造において、より一層具体的には、筒状可撓膜体に配設する補強コードの、空気ばねの半径方向線分に対する傾き角を8〜18°の範囲とし、また、積層ゴムの、ゴムリングの積層段数を、空気ばね構造体の総高さを変化させることなく5〜7段とすることにより、空気ばね構造体の耐久性をより十分に確保して、その空気ばね構造体に、左右方向の変形に際する、所期した通りの非線形ばね特性を発揮させることができる。
図1は、この発明に係る空気ばね構造体の実施の形態を、中心軸線を含む断面で示す縦断面図であり、図中1は空気ばねを、2は、図では空気ばねの下方側に同軸に連結した積層ゴムをそれぞれ示す。
ここで、図1に示す断面図は、中心軸線CLの右側を車両の左右方向とし、一方、左側を車両の前後方向としてそれぞれ示す。
空気ばね1は、上面板3および下面板4と、これらの両面板3,4にそれぞれの端部分を気密に連結した、たとえば、補強コードを埋設したダイアフラムとすることができる、多くはゴムを主体とする筒状可撓膜体5を具えてなり、積層ゴム2は、ゴムリング5と、剛性リング7、たとえば金属リングとを加硫接着、接着剤接着等によって多段に積層してなり、ここにおける積層ゴム2は、5〜7段、図では5段に積層したゴムリング6を有する。
このような空気ばね1と積層ゴム2とは、積層ゴム2の上端に固着された剛性取付けリング8を、空気ばね1の下面板4に、オーリング9を介してボルト止めにすることにより、相互に直列に気密連結される。
また、図示の積層ゴム2は、その下端を閉塞する剛性の閉塞版10から上方へ突出させて設けたストッパ11の先端部を、下面板4に形成されて、車両の前後方向に長い、図2に下面板4を平面視で例示するような長孔12内へ嵌め込むことによっても空気ばね1に関連づけられる。
なお、図2に示す長孔12は、そこに嵌め込まれたストッパ11の、車両の左右方向への相対変位を±5〜±15mmの範囲内で許容すべく機能し、また、車両の前後方向への相対変位を±45〜±70mmの範囲内で許容すべく機能する。
また図1に示すところにおいて、13は、上面板3に形成されて、空気ばね1の囲撓空間内への所要の空気圧の供給等を司る給排ノズルを、14は、閉塞板10から下方側へ突出形成されて、空気ばね構造体を図示しない補助タンクに気密に連結させるパイプをそれぞれ示し、そして、15は、ストッパ11の中心部に形成した、空気の絞り通路を示す。
ここで、この絞り通路15は、パイプ14の内腔に連通して、空気ばね1と補助タンクとの間で流動する加圧空気に流動抵抗等を作用させて、たとえば上下振動に対する所要のばね特性、振動域衰性能等をもたらすべく機能する。
このような構造を有する空気ばね構造体において、ここでは、積層ゴムの上下方向ばね定数を5880〜14700N/mmの範囲、すなわち従来技術のそれとほぼ同様とし、この一方で、空気ばね内圧が100〜200kPaの状態での、その空気ばね1の水平方向ばね定数を、積層ゴムの同方向のばね定数のほぼ1/3倍とするとともに、空気ばね内圧が500〜600kPaの状態での、空気ばね1の水平方向ばね定数を、積層ゴム2の同方向のばね定数とほぼ等しくする。
空気ばね1および積層ゴム2のこのような水平方向ばね定数は、たとえば、筒状可撓膜体5に配設される補強コードの、空気ばね1の半径方向線分に対する傾き角度、補強コードそれ自体の打込み密度等を選択して、空気ばねそれ自体の水平方向のばね定数を、従来技術のそれに比して高めることと、積層ゴム2の、ゴムリング6の積層段数を選択することで、ゴムリングそれ自体の硬度を低減させることなく、積層ゴム2の水平方向ばね定数を低下させることとによって実現することができる。
このように構成してなる空気ばね構造体によれば、前述したように、構造体全体としての上下方向のばね定数を従来技術とほぼ同様に確保することができ、また、空気ばね構造体の、車両の左右方向への変形であって、ストッパ11が下面板4の長孔12の孔縁に当接するまでの、±10〜±15mmの少量の変形に対しては、直列構造になる空気ばね1と積層ゴム2とのそれぞれの、ばね定数にほぼ反比例する量の各水平変形によって、車両への乗心地を損ねることのない程度の柔かいばね特性を発現させることができる。
この一方で、車両の左右方向への変形であって、ストッパ11が作用した後、いいかえれば、ストッパ11によって積層ゴム2の変形が阻止された後のさらなる変形は、水平方向のばね定数を高めた空気ばね1だけにて行われることになるので、所期した通りの硬いばね特性をもたらすことができ、所要の非線形ばね特性の下で、鉄道車両の高速安定性を十分に高めることができる。
図3はこのことを例示するグラフであり、図3に示すところによれば、ストッパ11が作用する前の、±10mmの左右方向水平変位に対しては、空気ばね1と積層ゴム2との両者の作用下で、十分柔かいばね特性をもたらすことができる一方で、ストッパ11が作用後の、±10mmを越える水平変位に対しては、空気ばね1だけの水平変形の下で、十分硬いばね特性をもたらし得ることが解かる。
なおここで、ストッパ11の作用後の、空気ばね1の水平変形に当ってのばね定数が上述したところではまだ不足する場合には、図1に仮想線で例示するように、空気ばね1の左右方向の水平変形に際してそれの外表面に接触して、筒状可撓膜体5の変形を拘束して、ばね定数のさらなる増加をもたらすスカート16を上面板3に付設することもでき、このスカート16と、可撓膜体外表面との間隔を適宜に選択して、ストッパ11の作用後直ちに、スカート16を筒状可撓膜体5に接触させるときは、空気ばね1だけが水平変形する場合のばね特性をより一層硬いものとすることができる。
これに対し、スカート16と可撓膜体5との間隔を、空気ばね1だけの水平変形が幾分進行した後に、そのスカート16が筒状可撓膜体15に接触するよう選択したときは、ストッパ11が作用後の、空気ばね1だけの水平変形工程中にもまた非線形となるばね特性を作為的に発現させて、より大きな水平方向反力を発生させることができ、車両の、高速での曲線通過時の遠心力に対し、大きな反力の下で変位量を小さくして快適な乗心地を実現することができる。
このような空気ばね構造体において、より好ましくは、空気ばね内圧が300kPaの状態での、空気ばね1の水平方向ばね定数を200〜240N/mmとし、積層ゴム2の水平方向ばね定数を440〜480N/mmとする。
また、好ましくは、積層ゴム2の水平変形がストッパ11によって制限されるまでの距離範囲内での、空気ばね1の水平変形量を、積層ゴム2の水平変形量に対して1.5〜2.5倍とする。
そして、これがためには、積層ゴムの水平変形が制限されるに到るまでの距離範囲内での、空気ばね1の水平方向ばね定数を150〜170N/mmにするとともに、積層ゴム2の水平方向ばね定数を250〜500N/mmとする。
以上に述べたような空気ばね構造体は、より具体的には、筒状可撓膜体5に、多くは埋設配置する有機繊維等からなる補強コードを、図4に、上面板3を取り除いた平面図で空気ばねの要部を例示するように、空気ばね1の半径方向線分Rに対する傾き角度を8〜18°、より好適には12〜16°とし、また、積層ゴム2のゴムリング6の積層段数を、その硬度は従来のままで、空気ばね内圧を300kPaとした状態での空気ばね構造体の総高さを変化させることなく5〜7段、図1に示すところでは5段とすることによって構成することができる。
ちなみに、図1に示す空気ばね構造体は、空気ばね1の標準高さにおける有効直径を510mm、積層ゴム2のゴムリング外径を290mm、ゴムリング内径を149mmとし、積層ゴム2を含む、閉塞板11から剛性取付けリング8までの高さを97mmとするとともに、閉塞板11から上面板3の上面までの高さを200mmとしている。
この発明の実施の形態を示す縦断面図である。 下面板を示す平面図である。 空気ばね構造体のばね特性を例示するグラフである。 空気ばねの要部を、上面板を取り除いて示す平面図である。
符号の説明
1 空気ばね
2 積層ゴム
3 上面板
4 下面板
5 筒状可撓膜体
6 ゴムリング
7 剛性リング
8 剛性取付けリング
9 オーリング
10 閉塞板
11 ストッパ
12 長孔
13 給排ノズル
14 パイプ
15 絞り通路
16 スカート
CL 中心線
R 半径方向線分

Claims (5)

  1. 上面板および下面板のそれぞれに、筒状可撓膜体のそれぞれの端部分を気密に連結してなる空気ばねと、ゴムリングと剛体リングとの積層構造になる積層ゴムとを同軸に連結するとともに、積層ゴムの平面視で、それの中心を通る直交軸の一方の軸方向での、所定量を越える積層ゴムの水面変形を制限してなる空気ばね構造体において、
    積層ゴムの、上下方向ばね定数を5880〜14700N/mmの範囲とし、空気ばね内圧が100〜200kPaの状態での、その空気ばねの水平方向ばね定数を、積層ゴムの同方向のばね定数のほぼ1/3倍とするとともに、空気ばね内圧が500〜600kPaの状態での、空気ばねの水平方向ばね定数を、積層ゴムの同方向のばね定数とほぼ等しくしてなる空気ばね構造体。
  2. 空気ばね内圧が300kPaの状態での、空気ばねの水平方向ばね定数を200〜240N/mm、積層ゴムの水平方向ばね定数を440〜480N/mmとしてなる請求項1に記載の空気ばね構造体。
  3. 積層ゴムの水平変形が制限されるに到るまでの距離範囲内での、空気ばねの水平変形量を、積層ゴムの水平変形量に対し、1.5〜2.5倍としてなる請求項1もしくは2に記載の空気ばね構造体。
  4. 積層ゴムの水平変形が制限されるに到るまでの距離範囲内での、空気ばねの水平方向ばね定数を150〜170N/mmとするとともに、積層ゴムの水平方向ばね定数を250〜500N/mmとしてなる請求項3に記載の空気ばね構造体。
  5. 筒状可撓膜体に配設する補強コードの、空気ばねの半径方向線分に対する傾き角を8〜18°の範囲とするとともに、積層ゴムの、ゴムリングの積層段数を、空気ばね内圧を300kPaとした状態での空気ばね構造体の総高さを変化させることなく5〜7段としてなる請求項1〜4のいずれかに記載の空気ばね構造体。
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