JP2008112923A - プラズマ処理方法および処理装置 - Google Patents

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【課題】プラズマ処理を停止しても、短時間で安定したプラズマ処理性能に復帰させることができる、プラズマ処理方法及び処理装置を提供する。
【解決手段】プラズマ処理方法は、(a)空間13を設けて対向配置された一対の電極11,12間に電圧を印加して放電を発生させるとともに、処理ガスを空間13に供給して、処理ガスを被処理物1に接触させる、運転工程と、(b)運転工程が一時停止された後、運転工程が再開されるまでの間の一時停止期間中において、電極11,12間に電圧印加を停止するとともに、処理ガス又は処理ガスの一部を構成する成分ガスを空間13に供給する、運転再開準備工程と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の電極間で発生したプラズマを利用して被処理物を処理する、プラズマ処理方法および処理装置に関する。
従来、電極間に電圧を印加して発生させたプラズマを利用して、被処理物の表面改質、薄膜形成、アッシング、洗浄などのプラズマ処理を行うプラズマ処理装置は、電極表面を放電から保護するため、誘電体で覆われた電極が用いられている。このようなプラズマ処理装置を用いて大気圧近傍の圧力下でプラズマ処理を行う場合、電極表面の誘電体が大気中で吸湿すると、安定したプラズマが発生しない。そのため、運転開始直後は、プラズマ処理性能が安定しないので、実際にプラズマ処理を行うまで、数十分の予備放電が必要となる。
特許文献1には、電極間に処理ガスを供給しながらプラズマ処理を行う場合に、被処理物の取替えなどのために一時的に運転を停止するときには、電極間に電極乾燥用の乾燥ガスを供給して電極表面の誘電体の吸湿を防ぐとともに乾燥状態を保持することが提案されている。
特開2005−108709号公報
特許文献1に開示されたように、プラズマ処理の一時停止期間中に電極間に乾燥ガスを供給すると、処理ガスと乾燥ガスとの供給を切り替える必要があるため、操作が煩雑になり、装置構成も複雑になり、乾燥ガスのコストもかかる。さらに、一時停止を解除してプラズマ処理を再開する際には、乾燥ガスが処理ガスに入れ替わるのを待つ必要があり、安定したプラズマ処理性能に復帰するまで時間がかかる。
本発明は、かかる実情に鑑み、プラズマ処理を停止しても、短時間で安定したプラズマ処理性能に復帰させることができる、プラズマ処理方法及び処理装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成したプラズマ処理方法を提供する。
プラズマ処理方法は、運転工程と運転再開準備工程とを有する。前記運転工程において、空間を設けて対向配置された一対の電極間に電圧を印加して放電を発生させるとともに、処理ガスを前記空間に供給して、前記処理ガスを被処理物に接触させる。前記運転再開準備工程は、前記運転工程が一時停止された後、前記運転工程が再開されるまでの間の一時停止期間中において、前記電極間への電圧印加を停止するとともに、前記処理ガス又は前記処理ガスの一部を構成する成分ガス(以下、両者を合わせて「一時停止用ガス」という。)を前記空間に供給する。
上記方法において、運転再開準備工程で供給する一時停止用ガスは、運転工程で供給する処理ガスと同じ成分のみを含む。そのため、ガス供給の切り替え操作が簡単であり、装置構成も簡単にすることができる。また、運転工程を再開した場合に、短時間で安定したプラズマ処理に復帰することができる。
好ましくは、前記運転再開準備工程において前記空間に供給する前記一時停止用ガスの流量は、前記運転工程において前記空間に供給する前記処理ガスの流量の2%以上、20%以下である。
運転再開準備工程で供給する一時停止用ガスの流量は、運転再開直後のプラズマ処理性能が安定する範囲内で、できるだけ少なくすることが望ましい。運転再開準備工程で供給する一時停止用ガスの流量が、運転工程において供給する処理ガスの流量の2%未満であると、運転再開直後のプラズマ処理性能が安定しない。運転再開準備工程で供給する一時停止用ガスの流量が、運転工程において供給する処理ガスの流量の2%以上であれば、運転再開直後のプラズマ処理性能が安定する。一方、運転再開準備工程で供給する一時停止用ガスの流量を増やせば、運転再開直後のプラズマ処理性能の安定はより向上するものの、運転再開準備工程で供給する一時停止用ガスの流量が運転工程において供給する処理ガスの流量の20%を越えると、処理ガスの流量を増やしてもプラズマ処理性能は向上しないので、処理ガスの流量を増やしても無駄になる。
好ましくは、前記運転工程において、前記処理ガスの大部分を構成する主成分ガスと、前記主成分ガスと異なる副成分ガスとを、前記処理ガスとして前記空間に供給する。前記運転再開準備工程において、前記運転工程時よりも少ない流量の前記主成分ガスと、前記運転工程時と同じ流量の前記副成分ガスとを、前記一時停止用ガスとして前記空間に供給する。
運転再開準備工程において、処理ガスの大部分を構成する主成分ガスの流量のみを減らすことにより、ガス流量制御が最も簡単となり、装置構成も簡単にすることができる。また、運転工程を再開した場合に、より短時間で安定したプラズマ処理に復帰することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成したプラズマ処理装置を提供する。
プラズマ処理装置は、(a)空間を設けて対向配置された一対の電極と、(b)前記電極間に電圧を印加する電源と、(c)前記空間に処理ガスを供給する処理ガス供給装置と、(d)運転指示と一時停止指示とが入力される運転指示装置と、(e)前記運転指示装置に前記運転指示が入力された場合には、前記一対の電極間に電圧を印加して前記電極間に放電を発生させるとともに、前記空間に処理ガスを供給するように、前記電源と前記処理ガス供給装置とを制御する一方、前記運転指示装置に前記一時停止指示が入力された場合には、前記電極間への電圧印加を停止するとともに、前記空間に前記処理ガス又は前記処理ガスの一部を構成する成分ガスを供給するように、前記電源と前記処理ガス供給装置とを制御する制御装置と、を備える。
上記構成において、一時停止時には、運転時に供給する処理ガスと同じ成分のみを含むガスを供給する。そのため、ガス供給の切り替え操作が簡単であり、装置構成も簡単にすることができる。また、運転再開時に、短時間で安定したプラズマ処理性能に復帰することができる。
本発明によれば、プラズマ処理を停止しても、短時間で安定したプラズマ処理性能に復帰させることができる。
なお、本発明のプラズマ処理方法及び処理装置は、1Pa以上、特に略常圧(大気圧近傍)の開放系、あるいは低気密系の場合に特に好適であるが、これに限るものではない。本発明において、略常圧とは、1.013×10〜50.663×10Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡略化を考慮すると、1.333×10〜10.664×10Paが好ましく、9.331×10〜10.397×10Paがより好ましい。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。
図1に模式的に示すように、プラズマ処理装置2は、大略、プラズマヘッド10と、処理ガス供給装置20と、電源30と、搬送装置40と、制御装置50と、操作盤60とを備える。プラズマ処理装置2は、例えば1Pa以上、特に略常圧(大気圧近傍)の開放系、あるいは低密度系に配置される。
被処理物1は、搬送装置40によって、矢印42で示すように、例えば水平方向に搬送される。被処理物1の搬送経路の上方に、プラズマヘッド10が固定されている。
プラズマヘッド10は、間隔を設け、対向して配置された一対の電極11,12を含む。すなわち、一対の電極11,12の対向する面の間に、空間13が形成されている。電極11,12の対向する面は、平面であっても、曲面であってもよいが、平板状の電極11,12を用いると構成が簡単になる。プラズマヘッド10は、電極11,12間の空間13に連通する開口14が設けられ、この開口14が、搬送装置40による被処理物1の搬送経路に対向するように、配置されている。
電極11,12は、一方11が電源30に接続され、他方12が接地され、電極11,12間に電圧が印加されて、電極11,12間の空間13で放電が発生するようになっている。放電の形態は、グロー放電が均一処理のために好ましいが、コロナ放電や誘電体バリア放電や沿面放電であってもよい。電極11,12の表面は、放電から保護するため、誘電体15で覆われている。
電極11,12間の空間13には、処理ガス供給装置20から処理ガスが供給され、空間13を通過した処理ガスが、プラズマヘッド10の開口14から流出するようになっている。処理ガス供給装置20から供給された処理ガスは、電極11,12間の空間13を通過するときに、放電によってプラズマ化する。プラズマ化した処理ガス(現にプラズマ化している処理ガスであっても、プラズマを経て活性化した処理ガスであってもよい)を、被処理物1に接触させることにより、放電によるプラズマ(活性種、イオンなど)を用いて、表面改質、薄膜形成、アッシング、洗浄などのプラズマ処理を行う。
なお、プラズマヘッド10の開口14と被処理物1とを相対移動させると、被処理物1を順次プラズマ処理することができるが、相対移動させることなくプラズマ処理することも可能である。
処理ガス供給装置20は、種類の異なるガスを混合して、電極11,12間の空間13に供給する。処理ガス供給装置20は、それぞれの処理ガス源21a,21bの供給路23a,23bの途中に流量を制御する流量制御弁22a,22bが設けられ、ガスの混合比や流量を調整できるようになっている。
制御装置50は、処理ガス供給装置20の流量制御弁22a,22b、電源30、搬送装置40、操作盤60に接続され、操作盤60から入力される操作信号に基づいて、処理ガス供給装置20の流量制御弁22a,22b、電源30、搬送装置40動作を制御する。
操作盤60には、通常運転のON/OFFを指示する運転スイッチ61と、一時停止のON/OFFを指示する一時停止スイッチ62とが設けられている。なお、一時停止スイッチ62は、運転スイッチ61がONのときにのみ、ONにすることができる。
次に、図2のフローチャートを参照しながら、プラズマ処理装置2の基本的な動作について説明する。
操作盤60の運転スイッチ61がONになると、制御装置50は、処理ガス供給装置20を動作させて電極11,12間の空間13に処理ガスを供給させ(S10)、電源30を動作させて電極11,12間に電圧を印加して放電を発生させ(S12)、搬送装置40を動作させる(S14)。これによって、搬送装置40により搬送中の被処理物1が、プラズマヘッド10の開口14に対向し、プラズマヘッド10の開口14から流出するプラズマ化した処理ガスに接触して、プラズマ処理される。
操作盤60の一時停止スイッチ62がOFF(S16でNO)であり、操作盤60の運転スイッチ61がON(S18でNO)である間、制御装置50は、通常運転(S10,S12,S14)を継続させる。
通常運転中に操作盤60の一時停止スイッチ62がON(S16でYES)になると、制御装置50は、搬送装置40の動作を停止させ(S30)、電源30の動作を停止させて電極11,12間への電圧印加を停止させて、被処理物1のプラズマ処理を一時停止させるものの、処理ガス供給装置20による電極11,12間の空間13への処理ガス供給は流量を制限して継続させる(S34)。一時停止中も処理ガスを供給することにより、電極11,12の表面を覆う誘電体15の吸湿を防ぎ、一時停止を解除して通常運転を再開した直後から電極11,12間の放電を安定させることができる。これによって、プラズマ処理を一時停止しても、短時間で安定したプラズマ処理に復帰することができる。なお、流量を制限して処理ガスの供給を継続させる場合、処理ガスの供給は、停止することなく連続的に行っても、誘電体15が吸湿しない程度に一時的にあるいは間欠的に停止しながら行ってもよい。
処理ガスの流量を制限しながら、処理ガスの供給を継続する際、例えば、電極11,12間の空間13へ供給する処理ガスの大部分を占める主成分ガスの流量のみを通常運転時よりも少なくし、他の成分ガスについては通常運転時と同じ流量を供給し続ける。この場合、処理ガスの大部分を構成する主成分ガスの流量のみを減らすことにより、ガス流量制御が最も簡単となり、装置構成も簡単にすることができる。また、一時停止中には、混合比が異なるものの主成分ガスを含む処理ガスが電極11,12間の空間13に供給されているので、通常運転再開時に、電極11,12間の空間13内の処理ガスの主成分ガス量をより短時間で通常運転時の状態に戻すことができる。したがって、プラズマ処理を一時停止しても、より短時間でプラズマ処理を再開することができる。
一時停止が解除されるまで(S16でNO)、搬送と電圧印加を停止し(S30,S32)、処理ガス供給量を制限した状態(S34)を継続する。
操作盤60の一時停止スイッチ62がOFF(S16でNO)になれば、操作盤60の運転スイッチ61がONの場合には(S18でNO)、通常運転(S10,S12,S14)に戻る。
操作盤60の運転スイッチ61がOFF(S18でNO)になると、制御装置50は、搬送装置40の動作を停止させ(S20)、電源30の動作を停止させて電極11,12間への電圧印加を停止、処理ガス供給装置による電極11,12間の空間13への処理ガス供給を完全に停止して(S24)、運転を終了する。
<具体例> 具体例について、図3〜図5を参照しながら説明する。
窒素と酸素の混合ガスであり、窒素を主成分とする処理ガスを用いて、ガラス板の親水化処理を行う場合について、一時停止中の窒素ガスの流量と、一時停止を解除して運転を再開した直後のプラズマ処理性能との関係を、図3のグラフに示す。図3において、横軸は、通常運転時の処理ガス全流量(Q)に対する一時停止中の窒素ガス(主成分ガス)の流量(q)の流量比(q/Q)である。縦軸は、一時停止を解除して運転を再開した直後(運転再開から2分以内)にプラズマ処理したガラス板の表面の接触角である。一時停止中の窒素ガス(主成分ガス)の流量比が0%のとき、すなわち一時停止中に窒素ガスを供給しなかったときの接触角度は約40°、流量比が5%のとき接触角度は約10°、流量比が10%以上のとき接触角度は約7°である。
図3から流量比が2〜20%、より好ましくは5〜10%であれば、プラズマ処理は、運転再開直後から安定することが分かる。すなわち、一時停止中に供給する処理ガスの流量は、できるだけ少なくして無駄をなくすことが望ましい。しかし、流量比が2%未満であると、接触角が大きくなり、運転再開直後のプラズマ処理性能が安定しない。流量比が2%以上であれば、運転再開直後のプラズマ処理が安定する。一方、流量比を大きくすればプラズマ処理性能も向上するが、流量比が20%を越えると、流量比を大きくしてもプラズマ処理性能が向上しないので、流量比を大きくしても無駄になる。
<実施例> 窒素と酸素の混合ガスであり、窒素を主成分とする処理ガスを用いて、ガラス板の表面の親水化処理を行う。一時停止中の窒素ガスの流量のみを通常運転時の1/10に減らし、酸素ガスの流量は通常運転時と同じとする。
<比較例1> 実施例と同じ処理ガスを用い、同じ条件でガラス板の表面の親水化処理を行う。ただし、一時停止中は、処理ガス供給も電圧印加も完全に停止する。
<比較例2> 実施例と同じ処理ガスを用い、同じ条件でガラス板の表面の親水化処理を行う。ただし、一時停止中は、間欠的に運転を行う。すなわち、処理ガス供給と電圧印加を完全に停止する第1期間と、処理ガス供給と電圧印加とを行う第2期間とを交互に繰り返す。第1期間は10分間であり、第2期間は3分間である。第2期間中、通常運転時と同じ流量の処理ガスの供給を連続して行うが、電圧印加は第2期間の最後の1分間のみ行う。
図4は、一時停止の時間とプラズマ処理性能との関係を示すグラフである。横軸は一時停止の時間、縦軸は一時停止を解除して運転を再開した直後(運転再開から2分以内)にプラズマ処理を行ったガラス板の接触角である。■は実施例、△は比較例1、◆は比較例2である。
実施例、比較例2では、一時停止の時間が長くなっても、通常運転再開後、短時間で安定したプラズマ処理性能に復帰することが分かる。
比較例2では一時停止中に電圧印加を行うが、実施例では一時停止中に電圧印加を行わないため、実施例は、比較例2と比べ、電気エネルギーの消費量が少なく、被処理物の切り替え作業の際の安全性も高く、装置構成や制御も簡単である。
図5は、12時間の一時停止後に運転を再開した直後(運転再開から2分以内)にプラズマ処理したガラス板の接触角を測定した結果を示すグラフである。横軸はガラス板の幅方向の位置、縦軸は接触角である。■は実施例、△は比較例1である。◆は、通常運転開始から所定時間が経過してプラズマ処理が安定したとき測定結果(参考例)である。
実施例では、一時停止しても、通常運転再開直後からプラズマ処理が安定することが分かる。
<まとめ> 以上に説明したように、一時停止中には、流量を制限しながらも処理ガスの供給を継続することにより、通常運転の再開後から、安定したプラズマ処理を行うことができる。
なお、本発明のプラズマ処理方法及び処理装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
例えば、本発明は、上記実施の形態のように、電極間の空間(放電空間)を通過した処理ガスを被処理物に接触させることにより、放電空間から離れた場所でプラズマ処理を行う場合(いわゆるリモート方式のプラズマ処理)に限らず、電極間の空間(放電空間)に被処理物を配置し、放電空間内においてプラズマ処理を行う場合(いわゆるダイレクト方式のプラズマ処理)にも、適用することができる。
プラズマ処理装置の構成図である。(実施例) プラズマ処理装置の動作のフローチャートである。(実施例) 一時停止時間とプラズマ処理性能との関係を示すグラフである。(実施例、比較例1、比較例2) 一時停止時の流量比とプラズマ処理性能との関係を示すグラフである。(実施例、比較例1、比較例2) 運転再開直後のプラズマ処理性能を示すグラフである。(実施例、比較例2)
符号の説明
2 プラズマ処理装置
11,12 電極
13 空間
20 処理ガス供給装置
30 電源
40 搬送装置
50 制御装置
60 操作盤(運転指示装置)

Claims (4)

  1. 空間を設けて対向配置された一対の電極間に電圧を印加して放電を発生させるとともに、処理ガスを前記空間に供給して、前記処理ガスを被処理物に接触させる、運転工程と、
    前記運転工程が一時停止された後、前記運転工程が再開されるまでの間の一時停止期間中において、前記電極間への電圧印加を停止するとともに、前記処理ガス又は前記処理ガスの一部を構成する成分ガス(以下、両者を合わせて「一時停止用ガス」という。)を前記空間に供給する、運転再開準備工程と、
    を有することを特徴とする、プラズマ処理方法。
  2. 前記運転再開準備工程において前記空間に供給する前記一時停止用ガスの流量は、前記運転工程において前記空間に供給する前記処理ガスの流量の2%以上、20%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処理方法。
  3. 前記運転工程において、前記処理ガスの大部分を構成する主成分ガスと、前記主成分ガスと異なる副成分ガスとを、前記処理ガスとして前記空間に供給し、
    前記運転再開準備工程において、前記運転工程時よりも少ない流量の前記主成分ガスと、前記運転工程時と同じ流量の前記副成分ガスとを、前記一時停止用ガスとして前記空間に供給することを特徴とする、請求項1又は2に記載のプラズマ処理方法。
  4. 空間を設けて対向配置された一対の電極と、
    前記電極間に電圧を印加する電源と、
    前記空間に処理ガスを供給する処理ガス供給装置と、
    運転指示と一時停止指示とが入力される運転指示装置と、
    前記運転指示装置に前記運転指示が入力された場合には、前記一対の電極間に電圧を印加して前記電極間に放電を発生させるとともに、前記空間に処理ガスを供給するように、前記電源と前記処理ガス供給装置とを制御する一方、前記運転指示装置に前記一時停止指示が入力された場合には、前記電極間への電圧印加を停止するとともに、前記空間に前記処理ガス又は前記処理ガスの一部を構成する成分ガスを供給するように、前記電源と前記処理ガス供給装置とを制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする、プラズマ処理装置。
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