JP2008112528A - スイングアーム用転がり軸受ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】コンタミネーションやアウトガスが磁気ディスクに付着することを防止すること。
【解決手段】磁気ディスク1の表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤でスイングアーム用転がり軸受ユニット4にコーティングを施した。そのため、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の距離が小さくても(10nm以下であっても)、スイングアーム用転がり軸受ユニット4からコンタミネーションやアウトガスが発生することを抑制でき、コンタミネーションやアウトガスが磁気ディスク1に付着することを防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】磁気ディスク1の表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤でスイングアーム用転がり軸受ユニット4にコーティングを施した。そのため、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の距離が小さくても(10nm以下であっても)、スイングアーム用転がり軸受ユニット4からコンタミネーションやアウトガスが発生することを抑制でき、コンタミネーションやアウトガスが磁気ディスク1に付着することを防止することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ハードディスクドライブのスイングアーム用転がり軸受ユニットに関する。
従来、この種のスイングアーム用転がり軸受ユニットが適用されるハードディスクドライブとしては、表面に磁性体が塗布された磁気ディスクと、基端側回りに回転し、先端を磁気ディスクの半径方向に移動させるスイングアームと、スイングアームの先端に取り付けられ、磁気ディスクの磁性体の磁化状態を変化させて、磁気ディスクへのデータの読み出しや書き込みを行う磁気ヘッドと、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このようなハードディスクドライブにあっては、近年、小型化・高容量化・高精度化が進み、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の距離が10nm以下と小さくなっている。
特開平7―82698号公報
このようなハードディスクドライブにあっては、近年、小型化・高容量化・高精度化が進み、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の距離が10nm以下と小さくなっている。
しかしながら、上記従来の技術にあっては、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の距離が小さいので、磁気ディスク表面にコンタミネーションやアウトガス、アウトパーティクル等が付着すると、読み取りエラーや書き込みエラーが発生する恐れがあった。
本発明は、上記従来の技術に鑑みてなされたものであって、コンタミネーションやアウトガスが磁気ディスクに付着することを防止可能なスイングアーム用転がり軸受ユニットを提供することを課題とする。
本発明は、上記従来の技術に鑑みてなされたものであって、コンタミネーションやアウトガスが磁気ディスクに付着することを防止可能なスイングアーム用転がり軸受ユニットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のスイングアーム用転がり軸受ユニットは、表面に磁性体が塗布された磁気ディスクと、基端側にスイングアーム用転がり軸受ユニットが取り付けられ、前記スイングアーム用転がり軸受ユニット回りに回転して、先端を前記磁気ディスクの半径方向に移動させるスイングアームと、前記スイングアームの先端に取り付けられ、前記磁気ディスクの磁性体の磁化状態を変化させて、前記磁気ディスクへのデータの読み出し及び書き込みを行う磁気ヘッドと、を備え、前記磁気ディスク表面には、潤滑剤が塗布されているハードディスクドライブのスイングアーム用転がり軸受ユニットであって、前記磁気ディスク表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤でコーティングを施したことを特徴とする。
また、前記スイングアーム用転がり軸受ユニットを構成する転がり軸受の表面に前記磁気ディスク表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤でコーティングを施してもよい。
さらに、前記スイングアーム用転がり軸受ユニットを構成する転がり軸受の潤滑剤に前記磁気ディスク表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤を用いてもよい。
また、前記磁気ディスクの記録方式は、垂直磁気録であり、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドとの間の距離は、10nm以下であってもよい。
このような構成によれば、コンタミネーションやアウトガスが発生することを抑制でき、コンタミネーションやアウトガスが磁気ディスクに付着することを防止できる。
さらに、前記スイングアーム用転がり軸受ユニットを構成する転がり軸受の潤滑剤に前記磁気ディスク表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤を用いてもよい。
また、前記磁気ディスクの記録方式は、垂直磁気録であり、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドとの間の距離は、10nm以下であってもよい。
このような構成によれば、コンタミネーションやアウトガスが発生することを抑制でき、コンタミネーションやアウトガスが磁気ディスクに付着することを防止できる。
以下、本発明のスイングアーム用転がり軸受ユニットを、ハードディスクドライブに適用した実施の形態を図面に基づいて説明する。
<ハードディスクドライブの構成>
ハードディスクドライブは、図1に示すように、磁気ディスク1、スイングアーム2及び磁気ヘッド3を含んで構成される。
<ハードディスクドライブの構成>
ハードディスクドライブは、図1に示すように、磁気ディスク1、スイングアーム2及び磁気ヘッド3を含んで構成される。
磁気ディスク1は、樹脂製の薄い円盤に磁性体が塗布されてなる記憶媒体
であり、スピンドルモータによって回転駆動される。
また、磁気ディスク1の表面には、磁気ディスク1の摩耗や損傷を防ぐために、磁気ディスク1を構成する成分との親和性が高い潤滑剤を塗布した(潤滑膜を形成した)。
潤滑剤としては、例えば、FOMBLIN製のZ−DOL、AM3001、Z、TETRAOL、DEMNUM製のSA、SPが挙げられる。
であり、スピンドルモータによって回転駆動される。
また、磁気ディスク1の表面には、磁気ディスク1の摩耗や損傷を防ぐために、磁気ディスク1を構成する成分との親和性が高い潤滑剤を塗布した(潤滑膜を形成した)。
潤滑剤としては、例えば、FOMBLIN製のZ−DOL、AM3001、Z、TETRAOL、DEMNUM製のSA、SPが挙げられる。
なお、磁気ディスク1の記録方式としては、垂直磁気記録方式(磁界が磁気記録面に対して垂直に向くよう磁性体を配置する方式)が用いられている。
スイングアーム2は、基端側にスイングアーム2を回転自在に支持するスイングアーム用転がり軸受ユニット4が取り付けられ、スイングアーム用転がり軸受ユニット4回りに回転して、先端を磁気ディスク1の半径方向に移動させる。
スイングアーム2は、基端側にスイングアーム2を回転自在に支持するスイングアーム用転がり軸受ユニット4が取り付けられ、スイングアーム用転がり軸受ユニット4回りに回転して、先端を磁気ディスク1の半径方向に移動させる。
スイングアーム用転がり軸受ユニット4は、図2に示すように、シャフト5、ハウジング6及び転がり軸受7を含んで構成される。
シャフト5は、ハードディスクドライブのケース8に取り付けられ、転がり軸受7の内輪9が外嵌固定される。
ハウジング6は、スイングアーム2の基端側に取り付けられ、転がり軸受7の外輪10が内嵌固定される。
シャフト5は、ハードディスクドライブのケース8に取り付けられ、転がり軸受7の内輪9が外嵌固定される。
ハウジング6は、スイングアーム2の基端側に取り付けられ、転がり軸受7の外輪10が内嵌固定される。
転がり軸受7は、図3に示すように、外周面に軌道面を有する内輪9、内周面に軌道面を有する外輪10、その内輪9の軌道面と外輪10の軌道面との間に回転自在に配された複数の転動体11、及び内輪9と外輪10との間のすき間を覆うシールド板12、12を含んで構成される。
また、転がり軸受7の表面には、磁気ディスク1の表面に塗布した潤滑剤と同質の潤滑剤でコーティングを施した。
また、転がり軸受7の表面には、磁気ディスク1の表面に塗布した潤滑剤と同質の潤滑剤でコーティングを施した。
さらに、転がり軸受7の外輪10と内輪9との間には、磁気ディスク1の表面に塗布した潤滑剤と同質の潤滑剤を充填した。
また、スイングアーム用転がり軸受ユニット4には、磁気ディスク1の表面に塗布した潤滑剤と同質の潤滑剤でコーティングを施した。
磁気ヘッド3は、磁気ヘッド3の先端に取り付けられ、磁気ディスク1の回転に伴って生じる空気の流れによって磁気ディスク1表面から僅かに(例えば、10nm以下)浮上し、磁気ディスク1の磁性体の磁化状態を電気的に変化させ、磁気ディスク1へのデータの読み出し及び書き込みを行なう。
また、スイングアーム用転がり軸受ユニット4には、磁気ディスク1の表面に塗布した潤滑剤と同質の潤滑剤でコーティングを施した。
磁気ヘッド3は、磁気ヘッド3の先端に取り付けられ、磁気ディスク1の回転に伴って生じる空気の流れによって磁気ディスク1表面から僅かに(例えば、10nm以下)浮上し、磁気ディスク1の磁性体の磁化状態を電気的に変化させ、磁気ディスク1へのデータの読み出し及び書き込みを行なう。
<スイングアーム用転がり軸受ユニットの作用・効果>
このように、本実施形態のスイングアーム用転がり軸受ユニットにあっては、磁気ディスク1の表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤でスイングアーム用転がり軸受ユニット4にコーティングを施した。そのため、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の距離が小さくても(10nm以下であっても)、スイングアーム用転がり軸受ユニット4からコンタミネーションやアウトガスが発生することを抑制でき、コンタミネーションやアウトガスが磁気ディスク1に付着することを防止することができ、磁気ディスク1へのデータの読み出しエラー及び書き込みエラーを抑制することができる。
このように、本実施形態のスイングアーム用転がり軸受ユニットにあっては、磁気ディスク1の表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤でスイングアーム用転がり軸受ユニット4にコーティングを施した。そのため、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の距離が小さくても(10nm以下であっても)、スイングアーム用転がり軸受ユニット4からコンタミネーションやアウトガスが発生することを抑制でき、コンタミネーションやアウトガスが磁気ディスク1に付着することを防止することができ、磁気ディスク1へのデータの読み出しエラー及び書き込みエラーを抑制することができる。
また、転がり軸受7の表面に磁気ディスク1表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤でコーティングを施した。そのため、転がり軸受7からコンタミネーションやアウトガスが発生することを抑制でき、コンタミネーションやアウトガスが磁気ディスク1に付着することを防止することができ、磁気ディスク1へのデータの読み出しエラー及び書き込みエラーを抑制することができる。
さらに、スイングアーム用転がり軸受ユニット4や転がり軸受7全体に潤滑剤をコーティングすることで、組み付け時の治具との接触時や位置決め着座時、ネジの締め付け時にパーティクルが発生することを防止することができる。
また、転がり軸受7の潤滑剤に磁気ディスク1表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤を用いた。そのため、転がり軸受7の潤滑剤が飛散し、潤滑剤が磁気ディスク1に付着しても、データの読み出しエラー及び書き込みエラーを抑制することができる。
また、転がり軸受7の潤滑剤に磁気ディスク1表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤を用いた。そのため、転がり軸受7の潤滑剤が飛散し、潤滑剤が磁気ディスク1に付着しても、データの読み出しエラー及び書き込みエラーを抑制することができる。
1は磁気ディスク、2はスイングアーム、3は磁気ヘッド、4はスイングアーム用転がり軸受ユニット、5はシャフト、6はハウジング、7は転がり軸受、8はケース、9は内輪、10は外輪、11は転動体、12はシールド板
Claims (4)
- 表面に磁性体が塗布された磁気ディスクと、基端側にスイングアーム用転がり軸受ユニットが取り付けられ、前記スイングアーム用転がり軸受ユニット回りに回転して、先端を前記磁気ディスクの半径方向に移動させるスイングアームと、前記スイングアームの先端に取り付けられ、前記磁気ディスクの磁性体の磁化状態を変化させて、前記磁気ディスクへのデータの読み出し及び書き込みを行う磁気ヘッドと、を備え、前記磁気ディスク表面には、潤滑剤が塗布されているハードディスクドライブのスイングアーム用転がり軸受ユニットであって、
前記磁気ディスク表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤でコーティングを施したことを特徴とするスイングアーム用転がり軸受ユニット。 - 前記スイングアーム用転がり軸受ユニットを構成する転がり軸受の表面に前記磁気ディスク表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤でコーティングを施したことを特徴とする請求項1に記載のスイングアーム用転がり軸受ユニット。
- 前記スイングアーム用転がり軸受ユニットを構成する転がり軸受の潤滑剤に前記磁気ディスク表面に塗布されている潤滑剤と同質の潤滑剤を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイングアーム用転がり軸受ユニット。
- 前記磁気ディスクの記録方式は、垂直磁気録方式であり、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッドとの間の距離は、10nm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のスイングアーム用転がり軸受ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006295987A JP2008112528A (ja) | 2006-10-31 | 2006-10-31 | スイングアーム用転がり軸受ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006295987A JP2008112528A (ja) | 2006-10-31 | 2006-10-31 | スイングアーム用転がり軸受ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008112528A true JP2008112528A (ja) | 2008-05-15 |
Family
ID=39444957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006295987A Pending JP2008112528A (ja) | 2006-10-31 | 2006-10-31 | スイングアーム用転がり軸受ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008112528A (ja) |
-
2006
- 2006-10-31 JP JP2006295987A patent/JP2008112528A/ja active Pending
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