JP2008159201A - スペーサ及びその製造方法、並びに、スペーサを有するディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加工性に優れたスペーサ及びその製造方法、並びに、かかるスペーサを有するディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスク装置において複数のディスクを回転させるハブに取り付けられ、前記複数のディスクを一定間隔で保持する環状のスペーサであって、前記ハブに対向する内面に3点の突起を有することを特徴とするスペーサ。
【選択図】図3
【解決手段】ディスク装置において複数のディスクを回転させるハブに取り付けられ、前記複数のディスクを一定間隔で保持する環状のスペーサであって、前記ハブに対向する内面に3点の突起を有することを特徴とするスペーサ。
【選択図】図3
Description
本発明は、一般に、記録装置に係り、特に、ディスク装置において記録媒体としての複数のディスクを一定間隔で保持するスペーサに関する。本発明は、例えば、ハードディスク装置(Hard Disc Drive:HDD)において複数のディスクを分離するスペーサに好適である。
近年のインターネット等の普及に伴って大量の情報を高速かつ安価に記録する需要が増大してきた。このため、HDDなどのディスク装置は、大容量化、高リスポンスと低価格化の向上が益々要求されている。大容量化のためにHDDは、ディスクのトラックピッチを小さくすると共に搭載されるディスク枚数を増加してきた。また、リスポンスの向上のためにスピンドルモータの回転速度が増加してきた。
複数のディスクはスピンドルモータの回転軸に固定されたハブに積層され、環状のスペーサによって一定間隔に保持される。スペーサは軸状のハブに嵌合され、嵌め合い力によって両者は一体として回転する。スペーサの内径がハブの外径に対してきつすぎれば,スペーサが変形し,ディスクの変形をもたらす。この結果、ヘッドの位置決め精度の低下を招く。一方、スペーサの内径がハブの外径に対して緩過ぎればスペーサはハブの回転によって振動し、ハブに振動及び応力を加え、同様にディスクの回転中心の変動をもたらす。この結果、ヘッドの位置決め精度の低下を招く。高記録密度のディスクでは高いヘッド位置決め精度が必要となる。このため、ディスクに加わる振動や変形を抑えることが必要となる。
そこで、スペーサにはμmレベルの高い寸法精度が要求され、かかる寸法精度は近年の大容量化や高リスポンス化に伴って益々厳しくなっている。特に、スペーサはハブに面する内面と、ディスクに面する媒体接触面において高い寸法精度が要求される。
従来のスペーサには金属やセラミックスが使用されてきた。金属製スペーサは、典型的には、棒材又はパイプ材を用いて内外径加工、切断、媒体接触面を平面研磨という工程を経て製造される。低価格化のために、金属板材のプレス加工、フォージング加工等のネットシェイプ加工による加工工数低減も提案されている。一方、セラミックスペーサは、典型的には、セラミック粉末の調製、成形、焼成、機械加工(内外径,平面研磨)という工程を経て製造される。
従来技術としては、例えば、特許文献1及び2がある。
特開2002−334498号公報
特開2005−196868号公報
しかし、切削による金属製スペーサは、機械加工量が多い。金属板材のプレス加工、フォージング加工等のネットシェイプ加工による金属製スペーサは、媒体接触面は素材自体の板厚ばらつき/反りを回避できないために平面研磨加工が必須となる。一方、セラミックスペーサは、焼成時の寸法変化が大きいために内面、外面及び媒体接触面に対しての機械加工が必要となる。また、セラミックは難加工材であり、ディスク装置への組立装着時にモータハブとの接触・擦れにより塵埃も発生しやすい。
ディスク装置の低価格化のためには、スペーサの加工性の向上が重要となる。そこで、本出願人は樹脂による射出成形によりスペーサを作成することを検討した(特願2004−254317号)。同出願によれば、ゲート構造/ゲート位置/ゲート数,離型用イジェクトピン構造/イジェクトピン位置/イジェクトピン数等に工夫を施すことで樹脂フローの均一化及び離型時の加圧力の均一化を図り、射出成形のみで内径真円度5μm〜15μm、外径円筒度10〜30μm、媒体接触面の平面度5〜10μmレベルのニアネットシェイプ形状ディスクスペーサを成形することができる。これらの精度は射出成形の限界に近いレベルであり、外径精度は十分満足できるレベルである。
一方、内径公差には0〜20μmレベルの精度が必要である。量産性を考慮するとHDDでは工程能力指数(Process Capability Index:Cpk)1.67以上を要求されることが多い。同出願の方法を使用してもかかる内径精度を全周に亘って保証することは困難である。その一方、内径公差を満足するために内面に機械加工を行えばニアネットシェイプ形状によりコスト低減を図る目的に相反する。
そこで、本発明は、加工性に優れたスペーサ及びその製造方法、並びに、かかるスペーサを有するディスク装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としてのスペーサは、ディスク装置において複数のディスクを回転させるハブに取り付けられ、前記複数のディスクを一定間隔で保持する環状のスペーサであって、前記ハブに対向する内面に複数、好ましくは3点の突起を有することを特徴とする。かかるスペーサは、突起の内径精度を管理すれば足り、全周に亘って内径精度を管理する必要がないので、製造の歩留りが向上する。前記スペーサは樹脂製が好ましい。これにより、スペーサを射出成形で製造できるので低価格性を図ることができる。また突起が3点の場合、前記3点の突起は120度間隔で配置されていることが好ましい。対称に突起を設けることにより、管理される内径精度を確保することができる。
本発明の別の側面としてのディスク装置は、記録媒体としての複数のディスクと、前記複数のディスクが取り付けられ、当該複数のディスクを回転させるハブと、前記ハブに取り付けられ、前記複数のディスクを一定間隔で保持し、前記ハブに対向する内面に複数、好ましくは3点の突起を有する環状のスペーサとを有することを特徴とする。かかるディスク装置は加工性に優れたスペーサを有するので低価格化を図ることができる。
本発明の別の側面としての製造方法は、ディスク装置において複数のディスクを回転させるハブに取り付けられ、前記複数のディスクを一定間隔で保持する環状のスペーサを射出成形を利用して製造する方法であって、前記ハブに対向する前記スペーサの内面に複数、好ましくは3点の突起を設け、前記突起の頂点を通る仮想円の径を利用して内径精度を管理することを特徴とする。かかる製造方法は、突起を通る仮想円の内径精度を管理すれば足り、全周に亘って管理する必要がないので歩留りが向上する。仮想円は、例えば、真円度測定器を使用し、突起以外の内周部分が突起で決定される仮想円の内側に入らないように管理する。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、加工性に優れたスペーサ及びその製造方法、並びに、かかるスペーサを有するディスク装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施例としてのHDD100について説明する。HDD100は、図1に示すように、筐体102内に、記録媒体としての複数の磁気ディスク104と、ヘッドスタックアッセンブリ(Head Stack Assembly:HSA)110と、スピンドルモータ140と、クランプリング150とを収納する。ここで,図1は、HDD100の内部構造の概略平面図である。
筐体102は、例えば、アルミダイカストなどから構成され、直方体形状を有し、内部空間を密閉する図示しないカバーが結合される。本実施形態の磁気ディスク104は高い面記録密度、例えば、200Gb/in2以上を有する。磁気ディスク104は、その中央に設けられた孔を介してスピンドルモータ140のスピンドルに装着される。
HSA110は、磁気ヘッド部120と、サスペンション130と、キャリッジ132とを有する。
磁気ヘッド部120は、略直方体に形成されるスライダと、スライダの空気流出端に接合されて、読み出し及び書き込み用のヘッドを内蔵するヘッド素子内蔵膜とを備える。スライダ及びヘッド素子内蔵膜には、磁気ディスク104に対向する媒体対向面、即ち、浮上面が規定される。磁気ディスク104の回転に基づき生成される気流は浮上面に受け止められる。
浮上面には、いわゆるABS(空気軸受け面)が規定される。ABSでは気流の働きに応じて浮力が生成される。ヘッド素子内蔵膜に埋め込まれたヘッドはABSで露出する。なお、磁気ヘッド部120の浮上方式はかかる形態に限られず、既知の動圧潤滑方式、その他の浮上方式を適用することができる。
ヘッドは、例えば、図示しない導電コイルパターンで生起される磁界を利用して磁気ディスク104に2値情報を書き込む誘導書き込みヘッド素子(以下、「インダクティブヘッド素子」という。)と、磁気ディスク104から作用する磁界に応じて変化する抵抗に基づき2値情報を読み取る磁気抵抗効果(以下、「MR」という。)ヘッド素子とを有するMRインダクティブ複合ヘッドである。
サスペンション130は、磁気ヘッド部120を支持すると共に磁気ヘッド部120に対して磁気ディスク104に抗して弾性力を加える機能を有する。かかるサスペンションは磁気ヘッド部120を片持ち支持するフレキシャー(ジンバルばねその他の名称で呼ばれる場合もある)とベースプレートに接続されるロードビーム(ロードアームその他の名称で呼ばれる場合もある)とを有する。また、サスペンション130は磁気ヘッド部120にリード線などを介して接続される図示しない配線部も支持する。かかるリード線を介して、ヘッドと配線部との間でセンス電流、書き込み情報及び読み出し情報が供給及び出力される。
キャリッジ132は、図示しないボイスコイルモータによって支軸134周りに揺動する。キャリッジ132の支持部はアームと呼ばれ、支軸134の周りに回転又は揺動可能に設けられるアルミニウム製の剛体である。キャリッジ132には、配線部138に制御信号及びディスク104に記録されるべき信号並びに電力を供給すると共に、ディスク104から再生された信号を受信するフレキシブル回路基板(FPC)が更に設けられている。
スピンドルモータ140は、例えば、10000rpmなどの高速で磁気ディスク104を回転する。スピンドルモータ140は、図2に示すように、軸141と、(スピンドル)ハブ142と、スリーブ143と、ブラケット(ベース)144と、コア145と、磁石146と、環状スラストプレート147と、図示しないラジアル軸受とを有する。なお、本例では、ヨークはハブ142と兼用されている。また、ハブ142と軸141、あるいは、軸141とスラストプレート147は一体部品でもよい。ここで、図2は、スピンドルモータ140の部分断面斜視図である。
軸141は、ディスク104及びハブ142と共に回転する。
ハブ142は、上部142aで軸141に固定されると共にフランジ142bで(下側)ディスク104を支持する。また、ハブ142は、クランプリング150が取り付けられる環状取付面142cを上面に有する。取付面142cには一又は複数(本実施例では6つ)のネジ孔142dが設けられる。ネジ孔142dにはクランプリング150を固定するネジ156が装着される。
スリーブ143は、軸141を回転自在に嵌め込む部材であり、筐体102内に固定される。軸141が回転するのに対して、スリーブ143は回転せずにブラケット144と共に固定部を構成する。スリーブ143には潤滑油を導入するための溝(隙間)143aが形成される。軸141が回転すると、この溝に沿って潤滑油に動圧(流体圧力)が発生する。
ブラケット(ベース)144は、スリーブ143の周りで筐体102に固定され、コア(コイル)145、磁石146及び図示しないヨークを支持する。コア145には電流が流され、コア145、磁石146及びハブと兼用のヨークは磁気回路を構成する。磁気回路は、キャリッジのボイスコイルモータに対向してヘッドを揺動するのに使用される。スラストプレート147は、スリーブ143の下端中心部に配置され、スラスト軸受を形成する。図示しないラジアル軸受は、軸141を潤滑油を介して非接触に支持する動圧軸受であり、軸141の長手方向に沿って軸141の周りに設けられる。ラジアル軸受は、軸141の半径方向の荷重を支持する。
クランプリング150は、ディスク104及びスペーサ105をスピンドルモータ140に固定する機能を有する。クランプリング151は、環状円盤部材であり、ネジ156が挿入される複数のネジ孔と、押さえ部155とを有する。押さえ部155はディスク104を押え付けてスピンドルモータ140に固定する。
HDD100内に設けられる複数のディスク104は、スペーサ105を介して一定間隔に保持される。本実施例ではディスクの枚数は2枚であるが、その数は限定されない。図2では、フランジ142bの上に下側ディスク104が支持され、その上にスペーサ105が配置され、その上に上側ディスク104が載置される。そして、最後に上側ディスク104の上面中央部はクランプリング150の押さえ部155で固定される。これにより、複数のディスク104はスペーサ105により一定間隔離間してハブ142の周りに、かつ、フランジ142bと押さえ部155との間に固定される。
以下、図3(a)及び図3(b)を参照して、スペーサ105についてより詳細に説明する。ここで、図3(a)は、スペーサ105の拡大平面図である。
スペーサ105は、ハブ142に取り付けられ、複数のディスク104をその厚みにより一定間隔で保持する機能を有する。スペーサ105は、図3(a)に示すように、基部106と、3点の突起107とを有する。スペーサ105は、好ましくは、樹脂によって形成される。樹脂製であれば、特願2004−254317号に開示されているように射出成形によって形成される。同出願記載の方法はスペーサ105の後述する外面(外径)と媒体接触面の寸法精度を確保することができる。これにより、金属又はセラミックス製のスペーサに要求される機械加工工程を省略又は減少することができるために加工性が向上し、HDD100の低価格化を図ることができる。
基部106は、環状(リング形状)を有し、内面106aと、上下の媒体接触面106bと、外面106cとを有する。
スペーサ105の内面106aはハブ142に対向し、3点の突起107が形成される。内面106aは、ハブ142に対して位置決めされるために、高い寸法精度が要求される。スペーサ105の内径がハブ142の外径に対してきつすぎれば、スペーサ105が変形し,ディスク104の変形をもたらす。この結果、ヘッドの位置決め精度の低下を招く。一方、スペーサ105の内径がハブ142の外径に対して緩過ぎれば、スペーサ105はハブ142の回転によって振動したり回転するディスク104とずれたりする。それにより、ハブ142に振動及び応力を加え、同様にディスク104の回転中心の変動をもたらす。この結果、ヘッドの位置決め精度の低下を招く。高記録密度のディスク104では高いヘッド位置決め精度が必要となる。このため、ディスクに加わる振動や変形を抑えることが必要となる。そこで、スペーサ105にはμmレベルの高い寸法精度が要求され、かかる寸法精度は近年の大容量化や高リスポンス化に伴って益々厳しくなっている。
例えば、スペーサ105の内径は20mmであり、そのノミナル値(公差)には0乃至23μmが要求される。しかし、HDD100にはCpkが1.67程度要求される。Cpkが1.67あれば不良品の割合(不良率)は0.6ppm程度で工程能力が非常に高い(即ち、製造ばらつきが少ない)。この結果、ロット内の全てのスペーサ105を検査しなくても必要な個数のみを抜き取り検査して内径精度を管理すれば、ロット全体のスペーサの内径精度を保証することができる。Cpk1.67を満足するためには、内径公差の3σ(3×標準偏差)を6μm以内のレベルで管理する必要がある。
従来は、内面に突起がなく内面は滑らかであった。このため、内周面の全周、即ち、360°に亘ってかかる公差を保証しなければならず、これは大変困難であった。
これに対して、本実施例では、3点の突起107を内面に形成して,突起107における内径精度を保証すればよいように構成している。このため、本実施例によるスペーサ105では内面106aの全周に亘って公差を保証する必要がなく、3点の突起107のみで公差が保証されれば足りるので内径精度保証が容易となり、加工性は向上する。ネットシェイプ/ニアネットシェイプ工法の場合、本実施例によるスペーサ105は特に有効である。また、スペーサ105のハブ142との接触点が3点と少ないために、スペーサ105をハブ142に装着する際にハブ142との接触による塵埃の発生を低減することもできる。
3点の突起107の先端を通る円C(以下、「仮想円」という。)と内面106aとの間には微小隙間Aが形成される。図3に図示された円Cは、モータのハブがスペーサ105に接触する仮想円に対応する。仮想円Cは真円度測定器によって決定される。
図3(b)は、突起107の拡大平面図である。各突起107は同一寸法で仮想円の中心の周りに120度の等間隔で配置される。かかる対称性によって、スペーサ105の歪みやハブ142に加わる応力の均一化を図ると共に、内径精度を維持することができる。
各突起107は、高さHと幅Lを有する。突起107に内接する仮想円Cの真円度は、ロットによる平均値の変動は少なく、5乃至15μmレベルで管理される。従って、突起107の高さHを15μmレベルに設定すれば突起107以外の内面106a部分は突起107で決定される仮想円Cの内側に入らないように設定することができる。この結果、内面106aがハブ142と干渉しなくなる。本実施例では、突起107の幅Lは20乃至40μm程度であるが、本発明は幅Lを限定するものではない。但し、幅Lは小さければ小さいほど好ましい。微小隙間Aに存在する内面106aの部分を極力少なくすることによって、仮想円Cの内側に内面106aの一部が入ることを低減することができるからである。
各突起107の先端は,図3(b)に図示されるようにスペーサ105を上から見ると点又はそれとみなせる微小領域であることが好ましい。突起107の先端が仮想円Cの周方向に幅を有すれば、突起107先端とハブ142との接触は点接触ではなく面接触となり、3点で一義的に決定されるべき平面が決定されなくなるからである。但し、ハブ142は円筒形状を有するので、各突起107はスペーサ105の厚さ方向(図3の紙面に垂直な方向)に延びていてもよい。周方向に幅を有しなければ、突起107先端とハブ142との接触は点接触とみなせるからである。
スペーサ105上下の媒体接触面106bは、上下のディスク104の中央部に接触し、これを保持する。スペーサ105の外面106cは他の部材と接触しない。スペーサ105の外径は、例えば22mmであり、そのノミナル値(公差)は0.1mm程度である。これは、射出成形で十分精度を保証できる寸法である。
以下、スペーサ105の製造方法の実施例について説明する。まず、特願2004−254317号による射出成形を利用して、3点の突起107を有するスペーサ105を対応する金型により作成する(ステップ1002)。次に、ロット内の所定数のスペーサ105を抜き取り検査して、3点の突起107の真円度公差域が所定範囲であるかどうかを判断する(ステップ1004)。ここで、真円度公差域は、図5に示すように、tだけ離れた2つの同心円の間の領域として定義される。真円度公差が所定範囲内であれば、スペーサ105の内径精度が所期の範囲内であるから処理を終了する(ステップ1006)。一方、真円度公差が所定範囲内でなければスペーサ105の内径精度が所期の範囲内でないから、金型の設計及び/又は射出成形条件を変更してステップ1002に帰還する(ステップ1008)。このように、本実施例の製造方法は突起107の頂点を通る仮想円Cの径を利用して内径精度を管理するため、3点の内径精度を管理すれば足り、全周に亘って管理する必要がない。これにより、スペーサ105を加工性よく製造することができる。
HDD100の動作において、スピンドルモータ140を駆動してディスク104を回転させる。上述のように、スペーサ105はクランプリング150と所定の嵌め合い公差を有しているのでディスク104の回転精度は高く、高精度なヘッド位置決め精度は高い。また、粉塵によるヘッドとディスクとの衝突も防止することができる。
ディスク104の回転に伴う空気流をスライダとディスク104との間に巻き込み微小な空気膜を形成し、スライダにはディスク面から浮上する浮力が作用する。一方、サスペンション130はスライダの浮力と対向する方向に弾性押付力をスライダに加える。かかる浮力と弾性力との釣り合いにより、磁気ヘッド部120とディスク104との間が一定に離間する。次に、キャリッジ132を支軸134回りに回動させ、ヘッドをディスク104の目的のトラック上にシークさせる。書き込み時には、インターフェースを介して図示しないPCなどの上位装置から得たデータを受信し、これを変調してインダクティブヘッドに供給し、インダクティブヘッドを介して目的のトラックにデータを書き込む。読み出し時には、MRヘッドに所定のセンス電流が供給され、MRヘッドはディスク104の所望のトラックから所望の情報を読み出す。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で様々な変形及び変更が可能である。
100 磁気ディスク装置(ハードディスクドライブ)
104 ディスク
105 スペーサ
107 突起
142 ハブ
104 ディスク
105 スペーサ
107 突起
142 ハブ
Claims (5)
- ディスク装置において複数のディスクを回転させるハブに取り付けられ、前記複数のディスクを一定間隔で保持する環状のスペーサであって、前記ハブに対向する内面に3点の突起を有することを特徴とするスペーサ。
- 前記スペーサは樹脂製であることを特徴とする請求項1記載のスペーサ。
- 前記3点の突起は120度間隔で配置されていることを特徴とする請求項1記載のスペーサ。
- 記録媒体としての複数のディスクと、
前記複数のディスクが取り付けられ、当該複数のディスクを回転させるハブと、
前記ハブに取り付けられ、前記複数のディスクを一定間隔で保持し、前記ハブに対向する内面に3点の突起を有する環状のスペーサとを有することを特徴とするディスク装置。 - ディスク装置において複数のディスクを回転させるハブに取り付けられ、前記複数のディスクを一定間隔で保持する環状のスペーサを射出成形を利用して製造する方法であって、
前記ハブに対向する前記スペーサの内面に3点の突起を設け、前記突起の頂点を通る仮想円の径を利用して内径精度を管理することを特徴とする方法。
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