JP2009199680A - ランプ機構及び磁気ディスク装置 - Google Patents

ランプ機構及び磁気ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009199680A
JP2009199680A JP2008041339A JP2008041339A JP2009199680A JP 2009199680 A JP2009199680 A JP 2009199680A JP 2008041339 A JP2008041339 A JP 2008041339A JP 2008041339 A JP2008041339 A JP 2008041339A JP 2009199680 A JP2009199680 A JP 2009199680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk medium
magnetic disks
contact
magnetic
ramp mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008041339A
Other languages
English (en)
Inventor
Jinzo Yamamoto
仁三 山本
Hiroshi Kondo
宏 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008041339A priority Critical patent/JP2009199680A/ja
Priority to US12/246,299 priority patent/US20090213499A1/en
Publication of JP2009199680A publication Critical patent/JP2009199680A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/16Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
    • G11B21/22Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is out of operative position

Abstract

【課題】磁気ディスクとランプ機構との間の接触に起因する摩擦塵埃の発生を抑制する。
【解決手段】磁気ディスク12A,12Bとランプ機構本体36(ガイド・保持部35)との間の非接触状態が維持されつつ磁気ディスクの外縁部の回転軸方向に関する位置が変位したときに、磁気ディスクの外縁部と接触して、磁気ディスクとは反対方向に回転する回転部(52,54A,54B)を備えているため、HDDに外部から衝撃が加えられる等により、磁気ディスクにたわみ変形が生じても、回転する磁気ディスクとランプ機構本体との接触による摩擦塵埃の発生を防止することができ、また、回転部の回転により、磁気ディスクは、ほとんど摩擦が無い状態でガイドされる。
【選択図】図2

Description

本発明はランプ機構及び磁気ディスク装置に関し、特にヘッドスライダを、ディスク媒体から外れた位置で保持するランプ機構、及び該ランプ機構を具備する磁気ディスク装置に関する。
従来より、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」と呼ぶ)では、ディスク媒体(磁気ディスク)の回転により発生する空気流から浮力を受けて、ヘッドスライダがディスク媒体上を浮上している間に、ヘッドスライダに設けられた記録再生用のヘッドを用いてディスク媒体に保存されているデータの読み出し(再生)や、ディスク媒体に対するデータの書込み(記録)を行う。この種のHDDでは、ディスク媒体の回転が停止している間は、装置信頼性の確保の観点から、ヘッドがディスク媒体表面に衝突しないようにする必要がある。このため、ディスク媒体近傍には、ディスク媒体が回転を停止している間にヘッドスライダをパーキングさせる(保持する)ためのランプ機構が設けられている。
このランプ機構には、ヘッドスライダを保持するための保持面と、当該保持面とディスク媒体表面との間をヘッドスライダがスムーズに移動するようにするための傾斜面とが設けられている。この傾斜面は、一般的に、ディスク媒体の外縁部からディスク媒体の内側に向けて張り出した状態となっている。
ところで、HDDに対して外部から衝撃や振動が加えられると、ディスク媒体にはスピンドル軸に対して固定される部分にがたつきが生じたり、ディスク媒体自体のたわみなどが生じることがある。また、ディスク媒体の回転によってHDD内に発生した気流の影響でディスク媒体にフラッタリングと呼ばれるうねりが発生することもある。このようなたわみやうねりなどの変形がディスク媒体に生じると、高速回転するディスク媒体とランプ機構とが衝突・接触するおそれがある。
これに対し、特許文献1、2には、ランプ部材の一部(具体的には、ディスクの最外周部に対向する箇所)に段差部(又は突出面)を設けて、ディスクの最外周部と段差部(又は突出面)とを積極的に接触させることで、ディスクのロード・アンロード領域(又は記録面)を保護する技術が開示されている。また、特許文献3には、ランプの一部(具体的には、磁気ディスクの外周縁が接触すると想定される部分)に逃げ空間を配することにより、磁気ディスクの外周縁より先に切削作用の小さい記録面をランプに接触させて、ランプからの粉塵(摩擦塵埃)の発生を抑制する技術が開示されている。
特開2002−279744号公報 特開2006−12405号公報 特開2006−323939号公報
上記特許文献1〜3に記載の技術は、変形したディスク媒体がランプに接触する際に、ディスク媒体の特定箇所(外周縁又は記録面)が接触するようにすることで、粉塵の発生を抑制したり、ディスクの特定部分を保護したりするものであるが、いずれにしてもランプ(ランプ部材、ランプ機構)とディスク媒体との接触(衝突)は避けられない。このように、ランプとディスク媒体とが接触して、ランプが磨耗すると、磨耗塵埃がHDD内部に飛散して記録再生ヘッドの表面汚れやディスク媒体の傷つきを誘発し、書込みエラーや読み取りエラーが生じてしまうおそれがある。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ディスク媒体との接触による磨耗塵埃の発生を抑制することが可能なランプ機構を提供することを目的とする。また、本発明は、高精度な記録再生が可能な磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本明細書開示のランプ機構は、少なくとも一部が、回転軸を中心に回転するディスク媒体の外縁部との間に所定間隔をあけて対向し、前記ディスク媒体上を浮上可能なヘッドスライダを前記ディスク媒体から外れた位置で保持するランプ部と、前記ランプ部に対して回転自在に設けられ、前記ディスク媒体の外縁部の前記回転軸に平行な方向に関する位置が変位したときに、前記ディスク媒体の外縁部と接触する回転部と、を備えている。
これによれば、ディスク媒体の外縁部の回転軸方向に関する位置が変位して、ディスク媒体とランプ部とが接触しそうになっても、ディスク媒体の外縁部が回転部に接触するので、ディスク媒体とランプ部との接触を抑制することができる。また、回転部はディスク媒体との接触により回転し、ディスク媒体をガイドするので、ディスク媒体と回転部との間に摩擦はほとんど発生しない。したがって、ディスク媒体との接触に起因する磨耗塵埃の発生を効果的に抑制することが可能となる。
また、本明細書に開示の磁気ディスク装置は、回転軸を中心に回転する磁気ディスク媒体と、前記磁気ディスク媒体に対する情報の記録再生を行うヘッドを有するヘッドスライダと、前記ヘッドスライダを、前記磁気ディスク媒体から外れた位置で保持する上記塵磨耗埃の発生が抑制されたランプ機構と、を備えている。
かかる場合には、ランプ機構からの磨耗塵埃の発生が抑制されているので、記録再生ヘッドの表面汚れや塵埃による磁気ディスクの傷つきを抑制することが可能となる。記録再生ヘッドの表面汚れの抑制により、記録再生における信号品質を確保することが出来る。そして、磁気ディスクの傷つきの抑制により再生信号の破損を防止し、装置信頼性を確保することが可能となる。
本明細書に開示のランプ機構によれば、ディスク媒体との接触による磨耗塵埃の発生を抑制することができるという効果を奏する。また、本明細書に開示の磁気ディスク装置によれば、高い装置信頼性を有することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る磁気ディスク装置としてのハードディスクドライブ(HDD)100の内部構成を示している。この図1に示すように、HDD100は、箱型の筺体10と、筺体10内部の空間(収容空間)に収容された2枚の磁気ディスク12A、12B(図1では、磁気ディスク12Bは磁気ディスク12Aの裏面側に隠れた状態となっている)、スピンドルモータ14、ヘッドスライダ16、ヘッド・スタック・アッセンブリ(HSA)20、ランプ機構22等と、を備える。なお、筺体10は、実際には、ベースと上蓋(トップ・カバー)とにより構成されているが、図1では、図示の便宜上、ベースのみを図示している。
磁気ディスク12A,12Bは、表面と裏面のそれぞれが記録面となっており、両磁気ディスクは、スピンドルモータ14によって、その回転軸回りに一体となって、例えば10000rpm〜15000rpmなどの高速度で回転駆動される。磁気ディスク12A,12Bは、例えばアルミニウムやガラスにより形成される基板の両面に、Cr合金系などの下地層、CoCrPt系合金から成る磁性層、DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン膜)などの保護膜、及びパーフルオロポリエーテルを主鎖として末端基が水酸基(−OH)、ベンゼン環等よりなる有機系液体潤滑剤を用いて形成される潤滑層が、順に積層されて構成されている。
ヘッドスライダ16は、例えば、薄膜コイルパターンで生成される磁界を利用して磁気ディスク12A(又は12B)にデータを書き込む記録素子と、スピンバルブ膜やトンネル接合膜の抵抗変化を利用して磁気ディスク12A(又は12B)からデータを読み出す巨大磁気抵抗効果素子(GMR)やトンネル接合磁気抵抗効果素子(TMR)などの再生素子とから構成される記録再生ヘッドを有している。このヘッドスライダ16は、図1では1つしか図示していないが、実際には、磁気ディスク12Aの表面用及び裏面用、磁気ディスク12Bの表面用及び裏面用の合計4つのヘッドスライダが、スピンドルモータ14の回転軸に平行な方向(紙面直交方向)に所定間隔を隔てて配置されている。
HSA20は、支軸18に対して回転自在に連結され、ボイスコイルモータ24により支軸18を中心とした揺動(図1において一点鎖線で示した軌道に沿った揺動)が実現される。このHSA20は、4つのヘッドスライダ16それぞれに対応する、4本のヘッド・アーム26と、その一端部が各ヘッド・アーム26の先端部に取り付けられた4本の弾性サスペンション28とを有している。ヘッド・アーム26は、例えばステンレス板を打ち抜き加工したり、アルミニウム材料を押し出し加工することにより成型される。
各弾性サスペンション28の先端では、いわゆるジンバルばね(不図示)の働きで、各ヘッドスライダ16が片持ち支持されている。ヘッドスライダ16には、磁気ディスク12A,12Bの表面又は裏面に向かって弾性サスペンション28からの押し付け力が作用し、一方、磁気ディスク12A,12Bが回転すると、当該回転に応じて磁気ディスク12A,12B表面又は裏面で生成される気流の働きでヘッドスライダ16に対して浮力が作用する。そして、この浮力と、前述した押し付け力とのバランスで磁気ディスク12A,12Bの回転中に比較的高い剛性でヘッドスライダ16が浮上し続けるようになっている。このようなヘッドスライダ16の浮上中にヘッド・アーム26が支軸18を中心に揺動することにより、記録再生ヘッドを磁気ディスク12A,12B上の所望の記録トラックに位置決めすることができる。
上記のように構成されるHSA20は、磁気ディスク12A,12Bの回転が止まっている状態では、所定の静止位置(本実施形態では、図1に示すHSA20の位置とする)に位置決めされる。この静止位置は、具体的には、弾性サスペンション28の先端が磁気ディスク12A,12Bの外縁部よりも外側に配置される位置である。この静止位置への移動は、前述したヘッド・アーム26の揺動により実現することができる。
ランプ機構22は、HSA20(実際には、弾性サスペンション28の先端に設けられたリフト・タブ30(図1参照))の移動軌跡上に設けられており、ヘッド・アーム26が静止位置に位置決めされた状態で、リフト・タブ30を受け止める(保持する)ことが可能となっている。
ここで、ランプ機構22の構成について、図2〜図4に基づいて詳細に説明する。
ランプ機構22は、図2の斜視図からわかるように、筺体10に対してねじ42A,42Bにより固定されたランプ部としてのランプ機構本体36と、ランプ機構本体36内に一部埋め込まれた状態で設けられた回転部としての回転機構38と、を有している。
ランプ機構本体36は、例えば硬質プラスチック材料などにより形成され、筺体10にネジ留め固定される固定部37aと、固定部37aに一体的に接続された上方から見て略三角形状の形状を有する本体部37bと、本体部37bに固定された略U字状(コ字状)のガイド・保持部35と、を有している。
ガイド・保持部35は、水平面に平行な平面44a〜44dと傾斜面(スライド面)34a〜34dとを有している。平面44a〜44dは、磁気ディスク12A(12B)の回転が停止している間、各弾性サスペンション28の先端に設けられたリフト・タブ30を保持するための面である。したがって、以下においては平面44a〜44dを「保持面44a〜44d」とも呼ぶものとする。スライド面34a(34b〜34d)は、リフト・タブ30が、保持面44a(44b〜44d)と磁気ディスク12A(12B)の記録面との間を円滑に移動するために、リフト・タブ30をスライドさせるための面である。
ランプ機構本体36における、図2の手前側の角部には、2つの凹部36a、36bが上下方向に所定間隔を隔てた状態で形成されている。これら凹部36a、36bは、磁気ディスク12A,12Bの外縁部形状に倣った形状(円弧状の形状)を有しており、図1に示すように、当該凹部には、磁気ディスク12A,12Bの外縁部の一部が入り込んだ状態となっている。
このように構成されるランプ機構本体36は、以下の作用を有している。すなわち、磁気ディスク12A,12Bの回転が停止する前段階において、記録再生ヘッドによる情報(データ)の記録(書込み)や再生(読み出し)が完了すると、ボイスコイルモータ24は、前述した静止位置に向けて、HSA20(ヘッド・アーム26)を駆動(揺動)するが、ヘッドスライダ16が磁気ディスク12A,12Bの最外周近傍に到達すると、リフト・タブ30がランプ機構本体36のスライド面34a〜34dに接触し、更にボイスコイルモータ24がHSA20を駆動(揺動)することにより、リフト・タブ30がスライド面34a〜34dに沿って移動する。この場合、リフト・タブ30がスライド面34a〜34dに沿って移動することにより、ヘッドスライダ16は、磁気ディスク12A、12Bから徐々に遠ざかっていく。こうして、リフト・タブ30が保持面44a〜44dそれぞれに到達することにより、HSA20が静止位置に位置決めされる。
また、上記とは逆に、磁気ディスク12A,12Bに対する情報の記録/再生を開始する際には、磁気ディスク12A,12Bの回転開始後、回転が定常状態に達した段階で、ボイスコイルモータ24が、HSA20(ヘッド・アーム26)を、先ほどとは逆方向に駆動(揺動)することにより、リフト・タブ30が、保持面44a〜44d→スライド面34a〜34d→磁気ディスク12A,12Bの表面、の順に移動する。これにより、各ヘッドスライダ16と磁気ディスク12A,12Bの記録面のそれぞれとが向かい合う。ヘッドスライダ16には、上記移動中から磁気ディスク12A,12Bの回転により生成される気流によって浮上力が与えられているので、リフト・タブ30がスライド面34a〜34dから離れた後も磁気ディスク12A,12B表面を浮上し続けることができる。
図2に戻り、回転機構38は、ランプ機構本体36のガイド・保持部35内に組み込まれた状態となっている。この回転機構38は、図2のA−A線断面図である図3に示すように、上下方向に延びるシャフト52と、シャフト52に固定されたローラ54A,54Bと、シャフト52を回転可能に支持するボールベアリング56A,56Bとを有している。
シャフト52は、ガイド・保持部35を貫通した状態で設けられ、ガイド・保持部35に形成された貫通孔67a,67b,67c,67dのそれぞれに対する非接触状態(例えば、0.1mmの隙間が形成された状態)が維持されている。
ローラ54A(54B)は、樹脂、金属、セラミック等から成型された略円筒状の部材から成り、その上端部近傍及び下端部近傍には、テーパー形状を有するテーパー部154a,154b(154c,154d)が形成されている。このテーパー部154a,154b(154c,154d)の磁気ディスク12A,12Bの回転軸方向(紙面上下方向)に対する角度は、磁気ディスク12A,12Bの面取り加工した外周縁部112aの紙面上下方向に対する角度と略同一に設定されている。ローラ54A(54B)は、ガイド・保持部35に形成された空間68a,68b内に、収容された状態となっている。
ボールベアリング56A、56Bとしては、例えば直径2mmの微小な軸受を採用することができる。これらのうち、ボールベアリング56Aは、その内輪がシャフト52の上端に固定され、その外輪がガイド・保持部35に固定されている。また、ボールベアリング56Bは、その内輪がシャフト52の下端に固定され、その外輪がガイド・保持部35に固定されている。ボールベアリング56Aの上側及びボールベアリング56Bの下側には、蓋部材58が、ガイド・保持部35の上面又は下面に対してフラットな状態で設けられている。この蓋部材58は、ボールベアリングの潤滑に用いられる潤滑剤が、ボールベアリングの回転によって生じる風圧によって外部(HDD100の内部)に飛散するのを防止する役割を果たしている。
ここで、本実施形態では、ボールベアリング56A,56Bの潤滑に用いられる潤滑剤として、磁気ディスク12A,12Bを製造する際に潤滑層として用いられる潤滑剤(パーフルオロポリエーテルを主鎖として末端基が水酸基(−OH)、ベンゼン環等よりなる有機系液体潤滑剤)と同一材料の潤滑剤を用いることとしている。このような潤滑剤を用いることにより、仮に、ボールベアリング56A,56Bで用いられている潤滑剤が外部に飛散して磁気ディスク12A,12Bの表面(記録面)に付着した場合でも、それによる磁気ディスク12A,12Bへの影響を抑制することができる。なお、ボールベアリング56A、56Bに代えて、円筒ころ軸受など、その他のころ軸受を用いることとしても良い。
上記のように構成される回転機構38では、HDD100に外部から衝撃が加えられる等により、磁気ディスク12A,12Bにたわみやうねり等の変形が生じ、図4に示すように、磁気ディスク12A,12Bの外縁部が上方に変位したとしても、ローラ54A,54Bのテーパー部154a,154cが、磁気ディスク12A,12Bの外縁部と接触して、磁気ディスク12A,12Bとは反対方向に回転するようになっている。すなわち、磁気ディスク12A,12Bとランプ機構本体36(ガイド・保持部35)とは一切接触しないようになっている。また、同様に、磁気ディスク12A,12Bの外縁部が下方に変位したとしても、磁気ディスク12A,12Bの外縁部がローラ54A,54Bのテーパー部154b,154dに接触するので、磁気ディスク12A,12Bとランプ機構本体36(ガイド・保持部35)とは一切接触しないようになっている。
以上説明したように、本実施形態のランプ機構22によると、回転する磁気ディスク12A,12Bとランプ機構本体36(ガイド・保持部35)とが一切接触しないようになっていることから、ランプ機構本体36(ガイド・保持部35)からの摩擦塵埃の発生を防止することができる。更に、磁気ディスク12A,12Bの外周縁がローラ54A,54Bに接触すると、ローラ54A,54Bは、シャフト52とともに回転(磁気ディスク12A,12Bとは反対方向に回転)し、磁気ディスク12A,12Bをガイドするので、磁気ディスク12A,12Bとローラ54A,54Bとの間には摩擦はほとんど発生しない。このため、本実施形態では、ローラ54A,54Bからの摩擦塵埃の発生も効果的に抑制することが可能である。
また、本実施形態のHDD100によると、磁気ディスク12A、12Bとランプ機構22との間における摩擦塵埃の発生が効果的に抑制されているので、磨耗塵埃がHDD100内部に飛散することによる、記録再生ヘッドの表面汚れを抑制することができる。また、磨耗塵埃による磁気ディスク12A,12Bの傷付きを抑制することができる。これにより、書込みエラーや読み取りエラーの発生を抑制することが可能である。
また、本実施形態では、ローラ54A,54Bの磁気ディスク12A,12Bと接触する部分が、磁気ディスク12A,12Bの面取り加工した外周縁部112aと略同一角度のテーパー形状を有するテーパー部154a〜154dとされていることから、磁気ディスク12A、12Bと、テーパー部154a〜154dとが少なくとも線接触する。これにより、磁気ディスク12A、12Bと、テーパー部154a〜154dとが点接触するような場合と比較して、ローラ54A,54Bを効率良く回転させることが可能である。
また、本実施形態では、回転機構38において、磁気ディスク12A,12Bの潤滑層を形成する潤滑剤と同一材料の潤滑剤を用いることとしているので、仮に潤滑剤が磁気ディスク12A,12Bの表面(記録面)に飛散した場合であっても、記録再生ヘッドによる書込み精度や読み取り精度への影響を抑制することができる。
また、本実施形態では、1本のシャフト52に2つのローラ54A,54Bを一体的に固定し、ローラ54A,54Bの少なくとも一方に磁気ディスクが接触した場合に、それらが一体的に回転するような構成を採用していることから、ローラ54A,54Bに対応する別々のシャフトを設ける場合と比較して部品点数を少なくすることができる。この場合、ボールベアリングなどの部品点数も少なくすることができるので、ランプ機構22の小型・軽量化、ひいてはHDD100の小型・軽量化を図ることが可能である。しかしながら、本発明は、これに限られるものではなく、1本のシャフトに1つのローラを固定するような構成を採用しても良いのは勿論である。
なお、上記実施形態では、ローラ54A,54Bをシャフト52に一体的に固定する場合について説明したが、例えば、図5に示すように、ローラ54A、54Bが、シャフト52に対して上下方向にのみ往復移動可能な状態で設けられるとともに、シャフト52に形成された突起部52a、52b(52c,52d)それぞれとローラ54A(54B)との間に圧縮コイルばね72a,72b(72c,72d)を設けることとしても良い。このような構成を採用しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上記のように、回転機構38の少なくとも一部(ローラ54A(54B))が、磁気ディスク12A,12Bと接触して上下方向に移動する構成において、ローラ54A(54B)と、シャフト52との間に、ローラ54A(54B)の移動に応じて弾性変形する弾性部材(圧縮コイルばね72a,72b(72c,72d))を設けているので、図6に示すように、磁気ディスク12A,12Bの外縁部が上方(又は下方)に変位して、ローラ54A,54Bに接触し、そのローラ54A,54Bが上方(又は下方)に移動しても、圧縮コイルばね72a、72cの弾性力によってローラ54A,54Bの上下方向の移動を吸収することができる。
なお、ローラと突起部との間に介在させる部材としては、圧縮コイルばね以外の弾性部材を採用することとしても良い。この弾性部材としては、所定の圧縮力が付与されることにより弾性変形し、当該所定の圧縮力の付与が解除されることにより原形に復帰しようとする弾性部材であっても良いし、所定の引っ張り力が付与されることにより弾性変形し、当該所定の引っ張り力の付与が解除されることにより原形に復帰しようとする弾性部材であっても良い。すなわち、弾性部材としては、引っ張りコイルバネやその他のバネは勿論、ゴムやスポンジなどの弾性を有する部材を採用することもできる。
また、上記実施形態では、ローラ54A,54Bとシャフト52とを一体的に固定し、それらが一体となって回転する場合について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、シャフト52をガイド・保持部35に固定し、ローラ54A、54Bをシャフト52に対して回転自在に取り付けることとしても良い。このような構成を採用することにより、磁気ディスク12A,12Bとの接触によって回転する部分を小さくすることができるので、回転による騒音の発生を抑制することができる。この場合、シャフト52とローラ54A,54Bとの間にボールベアリングを設けても良いし、シャフト52とローラ54A,54Bとの間に潤滑剤を塗布することとしても良い。ボールベアリングに用いる潤滑剤やシャフト52とローラ54A,54Bとの間に塗布する潤滑剤としては、上記実施形態と同様、磁気ディスク12A,12Bの潤滑層に用いる潤滑剤と同一の潤滑剤を採用することができる。
また、上記実施形態では、HDD100が磁気ディスクを2枚有する場合について説明したが、これに限らず、1枚又は3枚以上の磁気ディスクを有していても良い。この場合、磁気ディスクの枚数と同数のローラを、1本のシャフトに固定することとしても良いし、複数のシャフトに分けて固定することとしても良い。例えば、HDD100が3枚の磁気ディスクを有する場合には、3つのローラを1本のシャフトに固定することとしても良いし、2本のシャフトの一方に2つのローラを固定し、他方に1つのローラを固定することとしても良いし、3本のシャフトそれぞれに1つずつローラを固定しても良い。
また、上記実施形態では、ローラとシャフトとを別々に形成して固定する場合について説明したが、ローラとシャフトを同一材料により形成することが可能であれば、ローラとシャフトを一部材で一体的に成型することとしても良い。
なお、上記実施形態では、回転機構38をガイド・保持部35内に設けた場合について説明したが、これに限らず、回転機構38を本体部37b内に設けるようにしても良い。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
HDDの内部構成を示す図である。 ランプ機構の斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 図3の回転機構の作用を説明するための図である。 回転機構の変形例を示す図(その1)である。 回転機構の変形例を示す図(その2)である。
符号の説明
12A,12B 磁気ディスク(ディスク媒体)
16 ヘッドスライダ
22 ランプ機構
36 ランプ機構本体(ランプ部)
52 シャフト(回転部の一部)
54A,54B ローラ(回転部の一部)
72a〜72d 圧縮コイルばね(弾性部材)
100 ハードディスクドライブ(磁気ディスク装置)

Claims (6)

  1. 少なくとも一部が、回転軸を中心に回転するディスク媒体の外縁部との間に所定間隔をあけて対向し、前記ディスク媒体上を浮上可能なヘッドスライダを前記ディスク媒体から外れた位置で保持するランプ部と、
    前記ランプ部に対して回転自在に設けられ、前記ディスク媒体の外縁部の前記回転軸に平行な方向に関する位置が変位したときに、前記ディスク媒体の外縁部と接触する回転部と、を備えるランプ機構。
  2. 前記回転部の前記ディスク媒体と接触する部分は、前記回転軸に対して傾斜したテーパー面とされていることを特徴とする請求項1に記載のランプ機構。
  3. 前記回転部の少なくとも一部の、前記ディスク媒体との接触による前記回転軸に平行な方向への移動に応じて弾性変形する弾性部材を更に備える請求項1又は2に記載のランプ機構。
  4. 前記回転部の少なくとも一部に、潤滑剤が塗布されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のランプ機構。
  5. 前記潤滑剤は、前記ディスク媒体の潤滑層を形成する潤滑剤と同一材料であることを特徴とする請求項4に記載のランプ機構。
  6. 回転軸を中心に回転する磁気ディスク媒体と、
    前記磁気ディスク媒体に対する情報の記録再生を行うヘッドを有するヘッドスライダと、
    前記ヘッドスライダを、前記磁気ディスク媒体から外れた位置で保持する請求項1〜5のいずれか一項に記載のランプ機構と、を備える磁気ディスク装置。
JP2008041339A 2008-02-22 2008-02-22 ランプ機構及び磁気ディスク装置 Withdrawn JP2009199680A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008041339A JP2009199680A (ja) 2008-02-22 2008-02-22 ランプ機構及び磁気ディスク装置
US12/246,299 US20090213499A1 (en) 2008-02-22 2008-10-06 Ramp mechanism and magnetic disk apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008041339A JP2009199680A (ja) 2008-02-22 2008-02-22 ランプ機構及び磁気ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009199680A true JP2009199680A (ja) 2009-09-03

Family

ID=40998062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008041339A Withdrawn JP2009199680A (ja) 2008-02-22 2008-02-22 ランプ機構及び磁気ディスク装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20090213499A1 (ja)
JP (1) JP2009199680A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4375430B2 (ja) * 2007-04-23 2009-12-02 ソニー株式会社 情報処理装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002279744A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Toshiba Corp 磁気ディスク装置
JP2006114194A (ja) * 2004-05-14 2006-04-27 Ricoh Co Ltd 光ディスク装置
KR100604872B1 (ko) * 2004-06-24 2006-07-31 삼성전자주식회사 정보 저장 장치의 헤드 파킹용 램프
JP4290674B2 (ja) * 2005-05-19 2009-07-08 ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ ロード/アンロード機構及び磁気ディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20090213499A1 (en) 2009-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7787216B2 (en) Magnetic head slider and disk drive with reduced damage to recording medium
JP4290674B2 (ja) ロード/アンロード機構及び磁気ディスク装置
US8493688B2 (en) Head slider and hard disk drive
KR20010022943A (ko) 디스크 저장 장치용 슬라이더
JP2006209901A (ja) 情報記憶装置
US8264794B2 (en) Head and disk drive with same
US20020071216A1 (en) Disc drive having an air bearing surface with trenched contact protection feature
KR20010030264A (ko) 가요성 디스크용 자기 헤드 슬라이더
JP2004171674A (ja) 記録媒体駆動装置およびランプ部材
EP0613121A1 (en) Rotating magnetic storage device
JP2004296072A (ja) 連続接触型エアベアリング・スライダを備えた磁気記録ディスク・ドライブ
JP2856459B2 (ja) ディスク装置
US8929033B2 (en) Flexure for implementation on a suspension in a hard disk drive for resisting windage effects
JP3910147B2 (ja) 空気流速加速装置を備えたハードディスクドライブ
JP2009199680A (ja) ランプ機構及び磁気ディスク装置
JP2007280517A (ja) ディスク・ドライブ装置およびランプ
JP2006048747A (ja) ヘッド、ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこれを備えたディスク装置
US20240079033A1 (en) Recording and reproducing device
JP2009129512A (ja) ディスク装置及び情報記録ディスク
JP4008642B2 (ja) ヘッドスライダ
US20240079034A1 (en) Recording and reproducing device
US20240079029A1 (en) Recording and reproducing device
JP2004234804A (ja) ディスク装置およびヘッドサスペンションアッセンブリ
US6992863B2 (en) Disk drive apparatus
JP2006120198A (ja) ヘッド、ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこれを備えたディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20091022

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100519

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110526