JP2008109912A - 樹木の支持施工方法と、支持施工用具 - Google Patents

樹木の支持施工方法と、支持施工用具 Download PDF

Info

Publication number
JP2008109912A
JP2008109912A JP2006296534A JP2006296534A JP2008109912A JP 2008109912 A JP2008109912 A JP 2008109912A JP 2006296534 A JP2006296534 A JP 2006296534A JP 2006296534 A JP2006296534 A JP 2006296534A JP 2008109912 A JP2008109912 A JP 2008109912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
tension
root pot
root
tree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006296534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4796935B2 (ja
Inventor
Yukio Kida
幸男 木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Leo KK
Original Assignee
Toho Leo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toho Leo KK filed Critical Toho Leo KK
Priority to JP2006296534A priority Critical patent/JP4796935B2/ja
Publication of JP2008109912A publication Critical patent/JP2008109912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4796935B2 publication Critical patent/JP4796935B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supports For Plants (AREA)

Abstract

【課題】木製杭による根鉢保持力を強固なものとし、支持施工作業を容易にしまた支持施工コストを低減することのできる樹木の支持施工方法及び支持施工用具を提供する。
【解決手段】樹木の根鉢の側面に沿って杭1を地面に打ち込み、前記根鉢の肩部側から前記杭1の軸中心部より外側に偏芯した位置に跨がって張力伝達部材5を斜め下向きに設置し、前記根鉢の上面に掛け回しベルト7を掛け回し、該掛け回しベルト7に生じる張力が、前記根鉢の肩部側に設置された張力伝達部材5の根元部側から、前記杭1の軸中心部より外側に偏芯した位置に設置された張力伝達部材5の先端部側へ伝達されるように、前記掛け回しベルト5を前記張力伝達部材5に取り付けて施工する。
【選択図】図19

Description

本発明は、樹木の支持施工方法と、支持施工用具、さらに詳しくは、公園、歩道、博覧会場、駐車場、プラザ、広場、公開空地等の都市部における種々の場所で、人為的に植設される樹木を支持しながら施工するための樹木の支持施工方法と、支持施工用具に関する。
近年、都市緑化等の要請が高まり、それに応じて都市部における種々の場所、たとえば、公園、歩道、博覧会場、駐車場、プラザ、広場、公開空地等の場所で、人為的に植設される樹木を支持しながら施工するための施工方法が実施されている。そして、このような支持施工方法においては、樹木の根鉢を地下部分で固定する必要があり、そのような支持施工方法や支持施工用具として従来から種々の方法や用具が採用されている。
たとえば、根鉢の周囲にワイヤー等の紐状体を掛け回し、その紐状体をアンカー等の打込部材に係止し、その打込部材を地中に打ち込んで根鉢を固定する方法や、そのアンカーに代えて根鉢を載置材に載置し、その載置材に紐状体を掛け回して根鉢を固定する方法、或いは根鉢の側面に沿って杭状の部材を打ち込む方法等が用いられているが、これらの方法に用いられる支持施工用具の多くは金属製のものである。
ところが、これらの支持施工用具は、根鉢を固定する目的で根鉢の周囲に設置されることから、一般には土中に埋設してそのまま放置される。しかし、金属製のこれらの支持施工用具が土中に埋設した状態でそのまま放置されることは、自然環境破壊の観点からは、本来好ましいものでない。
そこで、このような点に鑑みて、たとえば木製の杭を根鉢の側面に沿って打ち込むような方法も行われており、このような方法として、たとえば下記特許文献1のような特許出願がなされている。ところが、この特許文献1に記載された方法で用いる木製の杭は、引き抜き抵抗力が弱く、真上に引き抜くと簡単に引き抜くことができるものであり、このため、樹木に傾倒力が生じたような場合に、根鉢を確実に保持することができないという問題点があった。
さらに、このような木製の杭の引き抜き強度を高める観点から、下記特許文献2のような特許出願もなされている。すなわち、この特許文献2に記載された方法は、根鉢の周面に沿って木製の支持杭を打ち込むとともに、その支持杭に木製の根枷部材を横向きに取り付けて施工される方法である。
しかしながら、この特許文献2に記載された方法では、2つのリングを有する根枷取付具のうちの1つのリングに杭を差し込み、他のリングに根枷部材を差し込むことによって根枷部材が2本の杭に跨がるように取り付けられるため、このようなリングに杭と根枷部材とを差し込んで施工する作業自体が煩雑であるという問題があった。また、このような根枷部材を用いても、杭の引き抜き抵抗力を本質的に強くすることはできなかった。
さらに、樹木の立設状態を見た上で根鉢を固定するには、根鉢の下部と植穴の底壁面との間に予備客土を入れることが必要となるが、上記特許文献2のような方法で予備客土を入れると、根枷部材をリングに差し込んで固定する作業を行う際に予備客土が支障となり、せっかく収容した予備客土を植穴から排除して根枷部材の取付作業を行うか、或いは予備客土の上で根枷部材等をほとんど地中に埋めない状態で取り付けなければならない事態も生じることとなる。また、杭の他に、その杭を切断して得られた木製の根枷部材を地中に埋設するので、その切断された根枷部材が腐食する際に土中の酸素や窒素を奪取し、その結果、樹木の生育に悪影響を及ぼすおそれがあった。
いずれにしても、上記従来の特許文献1及び2のように木製の杭を用いる方法においては、木製の杭自体が金属製のものに比べると引き抜き抵抗が弱く、その結果、樹木に傾倒力が生じたときに、杭が不用意に抜けるおそれがあり、根鉢を固定して樹木を支持するという本来の機能が喪失されるおそれがあった。
特開平7−274745号公報 特開2004−73075号公報
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、自然環境破壊の観点から、主として木製の杭を使用するにもかかわらず、杭に対する引き抜き抵抗力と根鉢に対する横圧抵抗力との双方を作用させることで、根鉢に対する保持力を強固なものとし、また支持施工のための作業を従来に比べて非常に容易にし、且つ支持施工に使用する部材のコストも低減することのできる樹木の支持施工方法と支持施工用具を提供することを課題とするものである。
本発明は、このような課題を解決するために、樹木の支持施工方法と、その支持施
工方法に用いる支持施工用具としてなされたもので、樹木の支持施工方法としての特徴は、樹木16の根鉢17の側面に沿って杭1を地面に打ち込み、前記根鉢の肩部側から前記杭1の軸中心部より外側に偏芯した位置に跨がって張力伝達部材5を斜め下向きに設置し、前記根鉢の上面に掛け回しベルト7を掛け回し、該掛け回しベルト7に生じる張力が、前記根鉢の肩部側に設置された張力伝達部材5の根元部側から、前記杭1の軸中心部より外側に偏芯した位置に設置された張力伝達部材5の先端部側へ伝達されるように、前記掛け回しベルト7を前記張力伝達部材5に取り付けて樹木を支持施工することである。
さらに支持施工用具としての特徴は、樹木16の根鉢17の側面に沿って地面に打ち込むための杭1と、前記根鉢の肩部側から前記杭1の軸中心部より外側に偏芯した位置に跨がるように設置される張力伝達部材5と、前記根鉢の上面に掛け回されるとともに、前記張力伝達部材5の張力が伝達されるように、前記張力伝達部材5に取り付けられる掛け回しベルト7と、該掛け回しベルト7に張力を生じさせる手段とを具備して構成されていることである。
根鉢の肩部に肩パット4を設置し、該肩パット4に張力伝達部材5の根元部を取り付けることも可能である。また杭1を保持しうる保持部2aと、該保持部2aから前記杭1の軸中心部より外側に偏芯した位置に突設された偏芯アタッチメント9とを有する杭保持体2を、前記保持部2aで保持させるように杭1に取り付け、前記偏芯アタッチメント9に、張力伝達部材5の先端部を取り付けることも可能である。さらに、根鉢17に対して横圧抵抗力を作用させる横圧抵抗部材3を、杭保持体2の内側に設けることも可能である。さらに肩パット4と、杭保持体2と、該肩パット4から杭保持体2の偏芯アタッチメント9に架設された張力伝達部材5と、横圧抵抗部材3とを一体化させて根鉢固定体を構成することも可能である。さらに、杭1の引き上げに対する抵抗力を生じさせる引き上げ抵抗部材6をさらに具備させることも可能である。
さらに、掛け回しベルト7の端部を取り付けるための取付金具14と、掛け回しベルト7の端部を取り付けて該掛け回しベルト7を締め付けるウインチ8とを、張力伝達部材5の根元部側に取り付け、ウインチ8の締め付けにより掛け回しベルト7に張力を生じさせることも可能である。さらに、張力伝達部材5の根元部側に、掛け回しベルト7を掛止することのできる掛止部5aを形成することも可能であり、また張力伝達部材5の根元部側に、掛け回しベルト7の端部を取り付けるための取付金具14と、掛け回しベルト7の端部を取り付けて該掛け回しベルト7に張力を生じさせるウインチ8とを取り付けることも可能である。
本発明においては、上述のように、樹木の根鉢の側面に沿って杭を地面に打ち込み、前記根鉢の肩部側から前記杭の軸中心部より外側に偏芯した位置に跨がって張力伝達部材を斜め下向きに設置し、前記根鉢の上面に掛け回しベルトを掛け回し、該掛け回しベルトに生じる張力が、前記根鉢の肩部側に設置された張力伝達部材の根元部側から、前記杭の軸中心部より外側に偏芯した位置に設置された張力伝達部材の先端部側に伝達されるように、前記掛け回しベルトを前記張力伝達部材に取り付けて施工するため、樹木の傾倒力等によって掛け回しベルトに生じる張力が、根鉢の肩部側に設置された張力伝達部材の根元部側から先端部側に伝達され、その張力伝達部材の先端部側が、杭の軸中心部より外側に偏芯した位置に存在するため、その張力伝達部材の先端部側に伝達された張力は、打ち込まれた杭の引抜きに対する抵抗力として上下方向に作用するのみならず、その杭を根鉢に対して横向きに押圧する横圧抵抗力としても作用することとなり、掛け回しベルトに生じた張力がこのような両方向に作用する力に変換されることになる。
従って、このような杭の引抜きに対する引抜抵抗力と、根鉢に対して横向きに押圧する横圧抵抗力とによって、掛け回しベルトと張力伝達部材と杭とによって根鉢の上面、肩部、側面にかけて一体的に保持された状態となり、強力且つ一体的な抵抗力を生じさせることとなり、それによって傾倒力が生じた場合の樹木の初期移動が少なくなるよう抑制することができるという効果がある。
さらに、杭の他に、掛け回しベルトや張力伝達部材等を備えただけの簡易な構成の支持施工用具を用いて施工することができるため、施工の作業も容易に行えるとともに、安価な支持施工用具を提供することができるという効果がある。
また、従来の方法のように、根枷部材をリングに差し込んで固定するような煩雑な作業を要しないので、樹木の立設状態を見た上で根鉢を固定する際に、植穴内に予備客土を入れても、施工作業に支障を生じることもない。また、従来の方法のように、杭を切断して得られた根枷部材を地中に埋設するようなこともないので、樹木の生育に悪影響を及ぼすおそれもない。
以下、本発明の実施形態について図面に従って説明する。
本実施形態の支持施工用具は、図1乃至図12に示すように、根鉢の側面に沿って地面に打ち込むための木製の杭1と、該杭1を外嵌入して保持する杭保持体2と、該杭保持体2の内側に固着されて根鉢の側面に当接させる横圧抵抗部材3と、根鉢の肩部に当接させる肩パット4と、根鉢の上面に掛け回す掛け回しベルト7と、該掛け回しベルト7に生じる張力を前記肩パット4側から杭保持体2側へ伝達する張力伝達部材5と、杭1の引き上げに対する抵抗力を生じさせる引き上げ抵抗部材6と、前記掛け回しベルト7を締め付けるためのウインチ8とを具備して構成されている。
これらの各部材のうち、杭保持体2と、横圧抵抗部材3と、肩パット4と、張力伝達部材5との4つの部材は一体化されて根鉢固定体20a、20bを構成している。本実施形態においては、計4個の根鉢固定体20a、20a、20b、20bが根鉢17の周囲に設置されるが、構造の異なる2種類の根鉢固定体20a、20bが、それぞれ2個ずつ用いられる。この点については後述する。
杭1は、図1に示すように、一般の丸太杭の形態に形成されたもので、その下端1aが地面に打ち込み可能に、尖って形成されている。杭保持体2は、図2乃至図6に示すように、前記杭1が外嵌入可能で且つ離脱しにくいように、該杭1の外形とほぼ同径の内径を有する略円筒状に形成された保持部2aと、該保持部2aから、前記杭1の軸中心部より外側に偏芯した位置へ外向きに突設された偏芯アタッチメント9とを具備して構成されている。杭保持体2の保持部2aには、図2の2点鎖線で示すように、ボルト27、27が2箇所から挿通されており、その2箇所から挿通されたボルト27、27によって、杭保持体2の保持部2a内に嵌入される杭1が固定されることとなる。
横圧抵抗部材3は、図2に示すように、細い金属製の枠フレーム3aと、該枠フレーム3aの縦方向に配設された細い金属製の複数本の縦フレーム3bとで構成されている。そして、前記杭保持体2の斜め後部側から、前記横圧抵抗部材3の枠フレーム3aの両側に向かって架設杆2b、2bが架け渡されて固着されている。そして、前記横圧抵抗部材3は、前記杭保持体2の保持部2aの内面側に固着されている。
張力伝達部材5の形状は、上述の2種類の根鉢固定体20a、20bによって少し異なっている。掛け回しベルト7を掛け回す一方の根鉢固定体20aにおいては、図2乃至図4に示すように張力伝達部材5の上部に略ホームベース形(五角形)の環状の掛止部5aが形成され、該掛止部5aの根元部5c及び根元部5cの近辺が前記肩パット4にボルト21によって固着されているとともに、根元部5c及びその近辺以外の掛止部5aの部分は、図3に示すように肩パット4から離間して形成されている。この肩パット4から離間した掛止部5aの部分に、後述する掛け回しベルト7が掛け回されることとなる。尚、肩パット4には、2条のリブ4a、4aが形成されている。
張力伝達部材5の下部には、図2に示すように略円形のリング体5bが形成され、このリング体5bが前記杭保持体2への取り付け部分となる。より具体的には、杭保持体2の保持部2aから外向きに突設された偏芯アタッチメント9に挿通孔9aが穿設され、該挿通孔9aに前記張力伝達部材5のリング体5bを挿通させることによって、該張力伝達部材5が杭保持体2に取り付けられている。
掛け回しベルト7の端部を取り付ける他方の根鉢固定体20bにおいては、張力伝達部材5の上部には、図5及び図6に示すように、取付金具14とウインチ8とが取り付けられている。この場合、取付金具14とウインチ8とは、図5に示すように、相互に約90度の角度をなすように、ボルト22で同軸的に張力伝達部材5の上部を介して肩パット4に取り付けられている。
この場合、取付金具14とウインチ8とを同軸的に取り付けているボルト22は、図5に示すように肩パット4の中央よりも右側に位置ずれした位置に取り付けられ、
ベルト7が取り付けられる側のウインチ8の端部8aが肩パット4の略中央に位置するように設定されている。これは、ウインチ8を締め付けたときに、肩パット4を押さえつける力が、ベルト7が取り付けられる側のウインチ8の端部8aに最も強く作用することとなり、従って仮にボルト22が肩パット4の略中央に位置すると、上記ウインチ8の端部8aは左側に位置ずれした位置に存在することとなるので、ベルト7が取り付けられる側とは反対側のウインチ8の端部が浮き上がり、その結果、肩パット4を押さえつける力が低減するおそれがあるからである。
引き上げ抵抗部材6は、引き上げ強度を増すために、図7乃至図9に示すように、
プレート6aの上面側4箇所に略半円状に湾曲させたリブ30を備えた形状に形成されたものであり、その上部には、該引き上げ抵抗部材6を吊り下げる吊下杆10が取り付けられており、さらにその上部に取付部11が形成されている。そして、この引き上げ抵抗部材6の取付部11の孔12と、図3に示す偏芯アタッチメント9の挿通孔9bとにボルト等が挿通されることで、後述のように引き上げ抵抗部材6が杭保持体2に取り付けられることとなる。さらに、引き上げ抵抗部材6の裏面側には、略コ字状に形成された補強部材13が取り付けられている。
掛け回しベルト7の先端部29側は、図10に示すように取付金具14の長孔28に挿入され、それによって前記掛け回しベルト7の先端部29側が取付金具14に取り付けられている。この取付金具14には、上述のように該取付金具14とウインチ8とがボルト22によって張力伝達部材5の上部を介して同軸的に肩パット4に取り付けられる際に、そのボルト22の挿通部分となる挿通孔23が穿設されている。そして、ボルト22が挿通孔23に挿通されて、取付金具14とウインチ8とが肩パット4に取り付けられた状態において、取付金具14は左右に可動しうるように構成されている。これによって、ウインチ8の締付力が、該ウインチ8側に取り付けられたベルト7の端部のみならず、取付金具14側に取り付けられたベルト7の端部にも好適に作用することとなり、ベルト7の張力が好適に生じることとなるのである。
尚、ウインチ8は、図11及び図12に示すように、掛け回しベルト7の端部を取り付ける軸部24を具備し、さらに該軸部24の両側のラチェット25と、該ラチェット25に係止可能な係止体26とを具備して構成されている。そして、前述のように、ウインチ8の端部8aが肩パット4の略中央に位置して肩パット4を押さえ付けるのであるが、厳密にはウインチ8の端部8aの下側が肩パット4を押さえ付けることとなる。
この掛け回しベルト7の素材としては、年月の経過に伴って分解する素材、たとえば生分解樹脂、その他、麻、綿、ジュート等の素材を用いることができる。生分解樹脂としては、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート等の材質のものを用いることができる。また掛け回しベルト7の素材の形態としては、上記生分解樹脂からなる糸であって、たとえばテグス等に用いられるような糸を編成又は織成されたような形態のものを用いることができる。この場合、この掛け回しベルト7の全体を上記のような分解性の素材で構成してもよいが、本実施形態では、図10に示すように、取付金具14の長孔28に挿入される部分となる先端部29のみが分解性の素材で構成されており、それ以外の掛け回しベルト7の部分は、たとえば一般の合成樹脂製素材のように分解しにくい素材のものを用いてもよい。このように構成することで、たとえば掛け回しベルト7の先端部29は比較的高価な生分解樹脂で構成し、先端部29以外の部分を比較的安価な汎用性の合成樹脂で構成し、全体のコストを低減することが可能となる。
次に、上記のような構成からなる樹木の支持施工用具を用いて、樹木の支持施工を行う方法について説明する。先ず、図13に示すように、予め形成された植穴15内に樹木16の根鉢17を収納し、その底壁面18に根鉢17を載置する。
次に、図14に示すように、根鉢17の側面に沿って、杭1をハンマー等で植穴15の底壁面18に打ち込む。この場合、杭1は、同図に示すように、やや内向きに傾いた状態となるように打ち込む。尚、後述する杭保持体2を杭1に外嵌入させる部分においては、横圧抵抗部材3が根鉢に接触することとなるので、杭1は根鉢に直接接触していないが、上述のように杭1をやや内向きに傾いた状態となるように打ち込むことで、少なくとも下部の部分においては、杭1は根鉢に接触した状態となっている。
また、底壁面18には予め予備客土19を盛っておくことが望ましい。そして、杭1を底壁面18に打ち込んだ後、その杭1が、所望の高さになるように、杭1の上端部を切断する。この場合の所望の高さとは、図14のように切断後の杭1の上端部が根鉢17の上面からわずかに低くなるような高さである。このように切断後の杭1の上端部が根鉢17の上面からわずかに低くなる結果、後述するように、張力伝達部材5が、肩パット4から杭保持体2に向かって斜め下向きとなるように、肩パット4と杭保持体2とに架設されることとなる。
次に、上記支持施工用具を根鉢17の周囲に設置する。その際、先ず図15及び図16に示すように、杭保持体2、横圧抵抗部材3、肩パット4、及び張力伝達部材5からなる根鉢固定体20a、20bに、吊下杆10を介して引き上げ抵抗部材6を取り付けて、引き上げ抵抗部材6を一体化させておく。具体的には、根鉢固定体20a、20bを構成する部材のうちの杭保持体2に突設された偏芯アタッチメント9の挿通孔9bと、引き上げ抵抗部材6の取付部11の孔12とに、ボルト等が挿通されることで、引き上げ抵抗部材6が杭保持体2に取り付けられることとなる。この引き上げ抵抗部材6は、施工現場で杭保持体2に取り付けることも可能であるが、施工現場へ持参する前に、予め杭保持体2に取り付けて根鉢固定体20a、20bに一体化させておいてもよい。
そして、引き上げ抵抗部材6を一体化させた根鉢固定体20a、20bを、図17及び図18に示すように、根鉢17の周囲の略等間隔の位置に4個設置する。この場合、2種類の根鉢固定体20a、20bのうち、掛け回しベルト7を掛け回す一方の根鉢固定体20aは、同図のように根鉢17の周囲における対向する位置に設置され、掛け回しベルト7の端部を取り付ける取付金具14とウインチ8とが取り付けられた他方の根鉢固定体20bも、同図のように根鉢17の周囲における対向する位置に設置される。
このように根鉢固定体20a、20bを根鉢17の周囲に設置するに際しては、前記杭保持体2を杭1に外嵌入させつつ、根鉢2の肩部に肩パット4を設置し、さらに根鉢2の側面に横圧抵抗部材3を設置する。この場合、横圧抵抗部材3の外側には杭保持体2が固着されており、その杭保持体2に外向きに突設された偏芯アタッチメント9と肩パット4とに張力伝達部材5が架設された状態となっている。
これによって、肩パット4及び横圧抵抗部材3は根鉢の肩部及び側面に設置されるとともに、その横圧抵抗部材3が設置されることによって、杭保持体2も根鉢の側面に沿って設置されることとなる。また、杭保持体2の偏芯アタッチメント9に吊下杆10を介して予め取り付けられていた引き上げ抵抗部材6は、底壁面18に設置されることとなる。この引き上げ抵抗部材6も根鉢17の周囲の略等間隔の位置に4個設置されることとなる。
次に、図19乃至図21に示すように、掛け回しベルト7を、根鉢17の肩部に近い上面に掛け回す。この場合、4個の根鉢固定体のうち、相対面する2個の根鉢固定体20aには、その根鉢固定体20aの肩パット4に固着された張力伝達部材5の環状の掛止部5aに単に掛け回しベルト7が挿入されて掛け回わされるだけであるが、他の相対面する2個の根鉢固定体20bの肩パット4に固着された張力伝達部材5の上部には、上述のように取付金具14とウインチ8との双方が同軸的に取り付けられているので、図22及び図23に示すように、掛け回しベルト7の両端部を取付金具14とウインチ8とにそれぞれ取り付け、ウインチ8で締め付けることによって、掛け回しベルト7に張力が生じ、それによって根鉢2が固定されることとなる。
また、この場合において、掛け回しベルト7が掛け回される掛止部5aを有する一方の根鉢固定体20aの張力伝達部材5と、掛け回しベルト7の両端のウインチ8及び取付金具14が取り付けられた他方の根鉢固定体20bの張力伝達部材5とは、ともに、肩パット4と、杭保持体2の外側に突設された偏芯アタッチメント9とに架設された状態となっているが、杭保持体2が取り付けられた杭1の上端部が、肩パット4が設置される根鉢17の肩部よりわずかに下側となるように設定されているため、前記張力伝達部材5は、肩パット4から杭保持体2の偏芯アタッチメント9に向かって斜め下向きとなるように架設された状態となる。
そして、このように張力伝達部材5が肩パット4と偏芯アタッチメント9とに斜めに架設された状態で、肩パット4側に取り付けられた張力伝達部材5の根元部側の掛止部5aに掛け回されている掛け回しベルト7をウインチ8で締め付けると、その締め付けによって掛け回しベルト7に生じる張力が、該掛け回しベルト7が掛け回わされている張力伝達部材5の掛止部5aに伝達され、肩パット4と偏芯アタッチメント9とに架設された張力伝達部材5にも張力が作用する。
尚、他方の根鉢固定体20bにおいては、張力伝達部材5の根元部に掛止部5aは存在しないが、掛け回しベルト7の端部を取り付ける取付金具14とウインチ8とが取り付けられているので、前記一方の根鉢固定体20aの張力伝達部材5の場合と同様に、掛け回しベルト7に生じる張力が、張力伝達部材5の根元部に伝達され、肩パット4と偏芯アタッチメント9とに架設された張力伝達部材5にも張力が作用することとなる。
一方、杭1には杭保持体2が外嵌入されて該杭保持体2に杭1が保持され、根鉢17の側面に沿って植穴15の底壁面18に杭1が打ち込まれている。従って、上述のようにウインチ8の締め付けによって掛け回しベルト7に張力が生じた場合、その張力は前記張力伝達部材5を介して偏芯アタッチメント9に伝達されて、杭1の引抜きに対する抵抗力として上下方向に作用するとともに、杭1を根鉢に対して内側に押圧する横圧抵抗力として横方向にも作用する。これによって根鉢17が固定されることとなる。この作用の詳細は、樹木に傾倒力が生じた場合の抵抗力として後述する。
さらに、上記のように掛け回しベルト7が根鉢の上面に掛け回わされてウインチ8で締め付けられた後に、植穴17内に土を入れて植穴17を閉塞することによって樹木の支持施工が完了する。
そして、このようにして施工された樹木に傾倒力が生じたとき、その傾倒力に対する抵抗力として掛け回しベルト7に張力が生じ、その張力が、前記掛け回しベルト7が掛け回わされた張力伝達部材5の掛止部5aに伝達されるとともに、その張力の反作用として、掛け回しベルト7が掛け回わされている掛止部5aの部分に、図24の矢印A方向への抵抗力が生じ、その抵抗力によって前記張力伝達部材5の掛止部5aの近傍の肩パット4による根鉢17に対する保持力が生じる。また、その矢印A方向への抵抗力の反作用として、前記掛止部5aを起点として、張力伝達部材5に図24の矢印B方向に示すような抵抗力が斜め方向に生じ、偏芯アタッチメント9に伝達される。掛止部5aの存在しない他方の根鉢固定体20bの張力伝達部材5においても、その根元部には、掛け回しベルト7の端部を取り付ける取付金具14とウインチ8とが取り付けられているので、図24の矢印A方向への抵抗力は同様に生じる。従って、
矢印B方向への斜め方向の力も同様に生じ、偏芯アタッチメント9に伝達されることとなる。
この場合において、樹木に作用する傾倒力によって、本来は杭1に対して上向きの引き抜き力が生じるが、前記掛け回しベルト7の張力の反作用としての抵抗力が張力伝達部材5を介して伝達される偏芯アタッチメント9は、杭1の軸中心部から外側に偏芯した位置に設けられているため、前記引き抜き力が杭1の軸中心部に沿って上向きに生じることはない。また、張力伝達部材5が、肩パット4から偏芯アタッチメント9に向かって斜めに架設されているので、その張力伝達部材5に沿って斜め方向に偏芯アタッチメント9に伝達された力は、その反作用である横圧抵抗力として、図24の矢印C方向に示すように杭保持体2側に作用し、さらに杭保持体2から図20の矢印E方向に示すように根鉢17側に作用するとともに、打ち込まれた杭1の引抜きに対する抵抗力として下方向(図20の矢印D方向)にも作用することとなる。このように、樹木の傾倒力によって掛け回しベルト7に作用する張力が、このような両方向に作用する力に変換されることになるのである。
さらに、この場合において、杭保持体2の内側には横圧抵抗部材3が設けられているため、前記杭保持体2から根鉢17側に作用する横圧抵抗力は、杭保持体2が外嵌入された杭1の根鉢2側への押圧力として、横圧抵抗部材3によってさらに増幅され、その横圧抵抗部材3によって強大な横圧抵抗力が根鉢2に作用することとなるのである。さらに、杭1の引抜きに対する抵抗力が下方向に作用したのと同様に、引き上げ抵抗部材6にも引抜きに対する抵抗力(図20の矢印F方向)が生じることとなる。
本実施形態では、上述のように根鉢の側面に沿って地中に打ち込まれる杭として木製の杭1が用いられ、そのような杭1は、本来は引き抜き抵抗力が弱く、真上に引き抜くと簡単に引く抜くことができるものであるが、本実施形態においては、樹木に傾倒力が生じた場合、その傾倒力が、張力伝達部材5を介して杭1の軸中心部から外側に偏芯した偏芯アタッチメント9に対して斜め下向きに作用するので、この傾倒力を張力伝達部材5が偏芯アタッチメント9を介して杭保持体2に伝達し、その杭保持体2に保持された杭1の抵抗を最大限に引き出すこととなる。そして、その抵抗力は、横圧抵抗部材3を介して根鉢に伝達され、肩パット4が設置されている根鉢の肩面、及び横圧抵抗部材3が設置されている根鉢の側面ともに、全体で保持されて、樹木が支持されることとなるのである。
このように、本実施形態では、杭保持体2、横圧抵抗部材3、肩パット4を具備するとともに、肩パット4から、杭保持体2の外側に突設された偏芯アタッチメント9に向かって張力伝達部材5を斜め下向きに架設し、その偏芯アタッチメント9が、杭1の軸中心部から外側に偏芯した位置に存在する偏芯構造によって、杭1、根鉢の肩部、根鉢の側面が一体的に保持された状態となり、強力な一体抵抗を生じさせることとなる。また、杭1の引き抜きに対しては、上述のように引き上げ抵抗部材6が作用して強力な抵抗力を発揮することとなる。この結果、初期の樹木の倒れ込みも非常に少なくなるのである。
尚、上記実施形態では、杭保持体2を円筒状に形成させたが、杭保持体2の形状は上記実施形態に限定されるものではなく、たとえば四角筒状のようなものであってもよい。また筒状以外の形状、たとえば平面半円状のようなものであってもよい。要は杭1を保持しうる形態のものであればよい。また、このような杭保持体2を設けずに、杭に直接偏芯アタッチメント9を取り付けてもよい。この場合、たとえば四角筒状の杭の外側に金具からなる偏芯アタッチメント9を打ち込んで取り付けることが可能である。従って、杭保持体2を設けることは本発明に必須の条件ではない。
さらに、上記実施形態では、杭保持体2が外嵌入される杭1の上部は根鉢17に直接触されず、杭1をやや内向きに傾いた状態として杭1の下部の部分が根鉢に接触した状態とされていたが、これに限らず、杭1の略全体を根鉢17に接触させてもよく、或いは根鉢17から少し離間させていてもよい。すなわち、本発明において「根鉢17の側面に沿って杭1を地面に打ち込む」とは、杭1を根鉢に接触させるか否かは問わずに杭1を根鉢17の側面に沿わせることを意味する。
また、横圧抵抗部材3や肩パット4の形状も該実施形態に限定されるものではない。尚、横圧抵抗部材3を設けることで、上述のような好ましい効果が得られたが、この横圧抵抗部材3を設けることは本発明に必須の条件ではない。さらに、上記実施形態では、引き上げ抵抗部材6を設けたので、上記のような引き抜きに対する抵抗力を好適に生じさせるという好ましい効果が得られたが、このような引き上げ抵抗部材6を設けることは本発明に必須の条件ではない。さらに、杭保持体2、横圧抵抗部材3、肩パット4、張力伝達部材5、引き上げ抵抗部材6、掛け回しベルト7等を設置する手順も上記実施形態に限定されるものではなく、任意に変更可能である。
尚、本発明においては、上述のように自然環境破壊の観点から、木製の杭1を用いることを主眼とするが、木製のものに限らず、金属製の杭を用いる場合も本発明の範囲に含まれる。また、本発明は、一般の地盤に予め形成された植穴15内に根鉢17を収納して樹木を支持施工する、いわゆる地下支柱の施工に適用することを主眼とするが、このような一般の地盤の他、人工地盤における樹木の支持施工に本発明を適用することも可能である。このような人工地盤に用いる場合には、植穴15の形成は必要なく、根鉢17を埋設するよう人工土壌を積層することによって樹木の支持施工をすることができる。
一実施形態の支持施工用具の杭の正面図。 肩パット、杭保持体、横圧抵抗部材、及び張力伝達部材からなる一方の根鉢固定体の正面図。 同側面図。 同平面図。 他方の根鉢固定体の正面図。 他方の根鉢固定体の平面図。 引き上げ抵抗部材の平面図。 同正面図。 同側面図。 掛け回しベルトの端部近辺の要部拡大平面図。 ウインチの拡大平面図。 ウインチの拡大側面図。 根鉢を植穴内に収納する状態の概略側面図。 杭を打ち込んだ状態の概略側面図。 一方の根鉢固定体に引き上げ抵抗部材を取り付けた状態の概略平面図。 他方の根鉢固定体に引き上げ抵抗部材を取り付けた状態の概略平面図。 根鉢固定体及び引き上げ抵抗部材を根鉢に設置した状態の概略側面図。 同概略平面図。 掛け回しベルトを掛け回した状態の概略側面図。 同概略平面図。 同概略斜視図。 同要部拡大側面図。 同要部拡大平面図。 抵抗力の作用を説明するための要部拡大斜視図。
符号の説明
1…杭 2…杭保持体
3…横圧抵抗部材 4…肩パット
5…張力伝達部材 6…引き上げ抵抗部材
7…掛け回しベルト 8…ウインチ
9…偏芯アタッチメント 14…取付金具

Claims (12)

  1. 樹木(16)の根鉢(17)の側面に沿って杭(1)を地面に打ち込み、前記根鉢の肩部側から前記杭(1)の軸中心部より外側に偏芯した位置に跨がって張力伝達部材(5)を斜め下向きに設置し、前記根鉢の上面に掛け回しベルト(7)を掛け回し、該掛け回しベルト(7)に生じる張力が、前記根鉢の肩部側に設置された張力伝達部材(5)の根元部側から、前記杭(1)の軸中心部より外側に偏芯した位置に設置された張力伝達部材(5)の先端部側へ伝達されるように、前記掛け回しベルト(7)を前記張力伝達部材(5)に取り付けて樹木を支持施工することを特徴とする樹木の支持施工方法。
  2. 根鉢の肩部に肩パット(4)を設置し、該肩パット(4)に張力伝達部材(5)の根元部を取り付ける請求項1記載の樹木の支持施工方法。
  3. 杭(1)を保持しうる保持部(2a)と、該保持部(2a)から前記杭(1)の軸中心部より外側に偏芯した位置に突設された偏芯アタッチメント(9)とを有する杭保持体(2)を、前記保持部(2a)で保持させるように杭(1)に取り付け、前記偏芯アタッチメント(9)に、張力伝達部材(5)の先端部を取り付ける請求項1又は2記載の樹木の支持施工方法。
  4. 掛け回しベルト(7)の端部を取り付けるための取付金具(14)と、掛け回しベルト(7)の端部を取り付けて該掛け回しベルト(7)を締め付けるウインチ(8)
    とを、張力伝達部材(5)の根元部側に取り付け、前記ウインチ(8)の締め付けにより前記掛け回しベルト(7)に張力を生じさせる請求項1乃至3のいずれかに記載の樹木の支持施工方法。
  5. 樹木(16)の根鉢(17)の側面に沿って地面に打ち込むための杭(1)と、前記根鉢の上面に掛け回される掛け回しベルト(7)と、該掛け回しベルト(7)に張力を生じさせる手段と、該掛け回しベルト(7)に生じる張力を、前記根鉢の肩部側から前記杭(1)の軸中心部より外側に偏芯した位置に伝達するように、該根鉢の肩部側から杭(1)の軸中心部より外側に偏芯した位置に跨がって設置される張力伝達部材(5)とを具備して構成されていることを特徴とする樹木の支持施工用具。
  6. 張力伝達部材(5)の根元部を取り付けて根鉢(17)の肩部に設置される肩パット(4)をさらに具備する請求項5記載の樹木の支持施工用具。
  7. 杭(1)を保持しうる保持部(2a)と、該保持部(2a)から前記杭(1)の軸中心部より外側に偏芯した位置に突設されて張力伝達部材(5)の先端部を取付可能とした偏芯アタッチメント(9)とを有する杭保持体(2)を、さらに具備する請求項5又は6記載の樹木の支持施工用具。
  8. 根鉢(17)に対して横圧抵抗力を作用させる横圧抵抗部材(3)が、杭保持体(2)の内側に設けられている請求項7記載の樹木の支持施工用具。
  9. 肩パット(4)と、杭保持体(2)と、該肩パット(4)から杭保持体(2)の偏芯アタッチメント(9)に架設された張力伝達部材(5)と、横圧抵抗部材(3)とが一体化されて根鉢固定体が構成されている請求項8記載の樹木の支持施工用具。
  10. 杭(1)の引き上げに対する抵抗力を生じさせる引き上げ抵抗部材(6)がさらに具備されている請求項5乃至9のいずれかに記載の樹木の支持施工用具。
  11. 張力伝達部材(5)の根元部側に、掛け回しベルト(7)を掛止することのできる
    掛止部(5a)が形成されている請求項5乃至10のいずれかに記載の樹木の支持施工用具。
  12. 張力伝達部材(5)の根元部側に、掛け回しベルト(7)の端部を取り付けるための取付金具(14)と、掛け回しベルト(7)の端部を取り付けて該掛け回しベルト(7)に張力を生じさせるウインチ(8)とが取り付けられている請求項5乃至10のいずれかに記載の樹木の支持施工用具。
JP2006296534A 2006-10-31 2006-10-31 樹木の支持施工方法と、支持施工用具 Active JP4796935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006296534A JP4796935B2 (ja) 2006-10-31 2006-10-31 樹木の支持施工方法と、支持施工用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006296534A JP4796935B2 (ja) 2006-10-31 2006-10-31 樹木の支持施工方法と、支持施工用具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008109912A true JP2008109912A (ja) 2008-05-15
JP4796935B2 JP4796935B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=39442805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006296534A Active JP4796935B2 (ja) 2006-10-31 2006-10-31 樹木の支持施工方法と、支持施工用具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4796935B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073395A1 (ja) * 2008-12-26 2010-07-01 東邦レオ株式会社 樹木の支持施工方法と、支持施工用具
KR101140876B1 (ko) * 2011-09-26 2012-05-03 순천시 말뚝형 수목 지지 장치 및 이를 이용한 지지 장치 설치 방법
JP2014068615A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Tsuguo Nagahata 植栽樹木の支持構造及びその支持方法
KR101454509B1 (ko) * 2012-02-29 2014-10-23 도호레오 가부시키가이샤 패드 및 지주를 이용한 지하 매설형 수목 지지대
KR101663747B1 (ko) * 2015-09-02 2016-10-14 어드벤처닷케이알(주) 모험시설용 안전확보 체결장치
US10653079B1 (en) 2016-08-25 2020-05-19 Ginger Tree Innovations, LLC Underground tree stake system

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0956270A (ja) * 1995-08-21 1997-03-04 Tsuguhiko Watanabe 植栽樹木の打込方式定置方法及びその構造
JPH09313054A (ja) * 1996-05-24 1997-12-09 Nippon Chikou Kk 根鉢の沈下空隙の処理方法
JPH1014417A (ja) * 1996-06-28 1998-01-20 Toho Leo Kk 樹木の支持施工方法と、その支持施工用の打込部材
JPH1014415A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Nippon Chikou Kk 植栽装置
JP2001054327A (ja) * 1999-08-13 2001-02-27 Tsuguo Nagahata 植栽樹木の支持構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0956270A (ja) * 1995-08-21 1997-03-04 Tsuguhiko Watanabe 植栽樹木の打込方式定置方法及びその構造
JPH09313054A (ja) * 1996-05-24 1997-12-09 Nippon Chikou Kk 根鉢の沈下空隙の処理方法
JPH1014417A (ja) * 1996-06-28 1998-01-20 Toho Leo Kk 樹木の支持施工方法と、その支持施工用の打込部材
JPH1014415A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Nippon Chikou Kk 植栽装置
JP2001054327A (ja) * 1999-08-13 2001-02-27 Tsuguo Nagahata 植栽樹木の支持構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073395A1 (ja) * 2008-12-26 2010-07-01 東邦レオ株式会社 樹木の支持施工方法と、支持施工用具
KR101140876B1 (ko) * 2011-09-26 2012-05-03 순천시 말뚝형 수목 지지 장치 및 이를 이용한 지지 장치 설치 방법
KR101454509B1 (ko) * 2012-02-29 2014-10-23 도호레오 가부시키가이샤 패드 및 지주를 이용한 지하 매설형 수목 지지대
JP2014068615A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Tsuguo Nagahata 植栽樹木の支持構造及びその支持方法
KR101663747B1 (ko) * 2015-09-02 2016-10-14 어드벤처닷케이알(주) 모험시설용 안전확보 체결장치
US10653079B1 (en) 2016-08-25 2020-05-19 Ginger Tree Innovations, LLC Underground tree stake system

Also Published As

Publication number Publication date
JP4796935B2 (ja) 2011-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4796935B2 (ja) 樹木の支持施工方法と、支持施工用具
US6128867A (en) Ground anchor with stabilizer cap
WO2010073395A1 (ja) 樹木の支持施工方法と、支持施工用具
JP4756000B2 (ja) 樹木の支持施工方法と、支持施工用具
JP2011019434A (ja) 樹木固定具
JP4480151B2 (ja) 木製の移植樹用地中支保工および支保方法
JP2008161136A (ja) 樹木の支持施工方法と、支持施工用具
JP3776064B2 (ja) 樹木における根鉢の固定支持装置
JP2905137B2 (ja) 樹木の支持具
JP3145458B2 (ja) 樹木の植栽方法
JP3860779B2 (ja) 植栽樹木の支持構造およびその方法
JP2003147774A (ja) アンカー支圧板及び斜面安定方法
JP2010124749A (ja) 樹木の支持施工方法と、支持施工用具
JP3711439B2 (ja) 植栽樹木の根鉢固定具及びその施工方法
JP2009197533A (ja) 根かせ及び支柱の設置方法
JP2719903B2 (ja) 植栽樹木の定置装置及びその施工方法
JPH08294330A (ja) 植樹安定装置
JP3008083U (ja) 樹木サポート
JP2577322B2 (ja) 植栽樹木の自立用支持杭体
KR102582775B1 (ko) 지지력이 향상된 지지 구조물
JP6548448B2 (ja) 樹木の支持施工方法と、その支持施工方法に使用する根鉢用固定用具
KR200429591Y1 (ko) 수목지지대
JP2571989B2 (ja) 樹木の支持施工方法
JP3333994B2 (ja) 樹木の支持装置
KR100749694B1 (ko) 지반보강재의 두부녹화수단

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080626

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110506

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110722

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4796935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250