JP2008109780A - 圧電トランスを用いた電源装置、電子写真用電源装置、圧電トランス用駆動電圧制御方法及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 印加された駆動電圧を変圧して出力電圧として負荷へ供給する圧電トランス20と、この圧電トランス20の出力電圧を検出する出力検出部13と、この出力検出部13で検出された出力電圧が、あらかじめ設定された設定出力電圧値に等しくなるように、圧電トランス20へ印加される駆動電圧のデューティ比を制御するデューティ比制御手段16とドロッパ制御電圧を制御するドロッパ制御電圧可変制御手段17とを含む駆動電圧制御部11と、この駆動電圧制御部11で制御された駆動電圧を圧電トランス20に印加する圧電トランス駆動部12とを備える。
【選択図】 図1
Description
また、上記の直流バイアス電源は出力電流値が数μAという極めて微小な値であることにより、装置の各部において、漏れ電流を極力少なくするために実装や構造での工夫が必要であった。
また、周波数を固定して、デューティ制御回路でデューティを制御した波形に同期して圧電トランスの入力電圧をスイッチングして出力電圧を制御する方法(以下「デューティ制御」という。)がある。
さらに、特許文献2では、周波数制御とデューティ制御とを消費電力に応じて切替えて制御する方式が提案されている。また、特許文献3では、周波数制御とデューティ制御とを同時に行う方式が提案されている。
圧電トランスには複数の共振点が存在する。そして、その共振周波数を基準にして駆動電圧の周波数を上げても下げても、出力電圧が低下する。しかし、共振周波数から周波数を変化させても、出力電圧の最大値を数kVに設定すると最低値は数100V以下にはならない。なぜなら、周波数を大きく変化させると、次の共振周波数が近くなるため、却って出力電圧が上昇してしまうからである。
一般に、デューディ比は、50%のときに出力電圧が最大値となり、これよりも小さくするにつれて出力電圧も低下する。また、デューディ比制御では、駆動電圧の周波数が例えば100kHzを越える場合、駆動電圧の1周期が10μsec以下となる。しかし、一般的なICやスイッチング素子では数μsecを制御することが困難であることにより、デューティ比を10%未満に精度良く制御できないので、出力電圧の最大値を数kVに設定すると数10Vの低電圧を得ることができなかった。
これにより、駆動電圧のデューティ比制御とドロッパ制御とを切換えて出力を制御することで、幅広い範囲に電圧と電力とを可変することができ、かつ、低い出力電圧でも高い出力電圧でも安定に動作する圧電トランスを用いた電源装置を実現することができる。
これにより、出力電圧値と設定基準電圧値の比較と駆動電圧の可変制御を容易に且つ確実に行うことができ、さらに、同一の設定基準電圧値で駆動電圧のデューティ比とドロッパ制御電圧とを広い電圧範囲に亙って行うことが可能な圧電トランスを用いた電源装置を実現することができる。
これにより、駆動電圧のデューティ比の可変制御とドロッパ制御電圧の可変制御とを用いて同一の設定基準電圧値による制御で広範囲な出力電圧制御を効率よく実行することが可能な圧電トランスを用いた電源装置を実現することができる。
これにより、出力電圧と設定電圧の差に応じて、駆動電圧に同期して確実にデューティ比を制御することが可能な圧電トランスを用いた電源装置を実現することができる。
これにより、設定基準電圧値が比較的低い範囲において広範囲な電圧制御を安定に低雑音で行うことが可能な圧電トランスを用いた電源装置を実現ことができる。
これにより、圧電トランスをその共振周波数に近い擬似正弦波で効率よく駆動することが可能な圧電トランスを用いた電源装置を実現ことができる。
これにより、低電圧から高電圧までの多種類のバイアス電源を、不燃性に且つ小型に構成した電子写真装置用の電源装置を実現することができる。
これにより、出力電圧値と予め別に設定された設定基準電圧値とを一致させるように動作する誤差増幅器の出力から駆動電圧のデューティ比とドロッパ制御電圧とを制御して、圧電トランスの出力電圧と出力電力とを幅広い範囲に可変することができ、かつ、圧電トランスを低い出力電圧から高い出力電圧まで安定に駆動することが可能な圧電トランス用駆動電圧制御方法を実現することができる。
これにより、設定基準電圧値によって、駆動電圧のデューティ比制御とドロッパ制御を選択して、幅広い範囲に電圧と電力とを可変することができ、かつ、低い出力電圧でも高い出力電圧でも効率よく安定に制御することが可能な圧電トランス用駆動電圧制御プログラムを実現することができる。
本第1の実施形態の電源装置10は、駆動電圧Veを出力交流電圧Vaoに変圧する圧電トランス20と、この圧電トランス20の1次側に所定の駆動電圧Veを印加する圧電トランス駆動部12と、この駆動電圧Veのデューティ比Duとドロッパ制御電圧Vdとを制御して出力交流電圧Vaoを可変制御する駆動電圧制御部11と、圧電トランス20の出力を整流する整流平滑部14と、整流された出力電圧Vo、出力電流Ioを検出する出力検出部13と、発振手段18とを備えている。
さらに、出力検出部13で検出された出力電圧と外部から与えられる設定基準電圧値Vsとを比較する誤差増幅器15が備えられ、駆動電圧制御部11には、この誤差増幅器15の出力に応じて、駆動電圧Veのデューティ比Duを制御するデューティ比制御手段16と、ドロッパ制御電圧Vdとを制御するドロッパ制御電圧可変制御手段17とが含まれている。ドロッパ制御電圧Vdは、後述するように入力直流電圧Vinの電圧を低減して圧電トランス駆動部12に入力されるデューティ比Du制御前の直流電圧である。
圧電トランス20は、印加された駆動電圧Veを変圧して出力交流電圧Vaoとして負荷へ供給する機能を有している。圧電トランス20の出力範囲は、駆動電圧Veに応じて、数10Vから数10kVのものが実現できる。
圧電トランス20は、圧電振動体21に1次電極22、23と2次電極24とが設けられていて、1次側を厚さ方向に分極し、2次側を長さ方向に分極し、これらを図示しない樹脂ケース等に収容している。1次電極22、23は、圧電振動体21を挟んで対向している。圧電振動体21は、PZT等の圧電セラミックスからなり、板状(直方体状)を呈している。圧電振動体21の長さ方向において、一端からその長さの例えば半分までに1次電極22、23が設けられ、他端に2次電極24が設けられている。1次側に長さ寸法で決まる固有共振周波数frの駆動電圧Veを入力すると、逆圧電効果により強い機械振動を起こし、圧電効果によりその振動に見合った高い出力交流電圧Voが2次側から出力される。この2次側の出力交流電圧Vaoは、出力電圧検出電極25で静電誘導によって検出され、同期信号Soとして発振手段18に帰還される。
出力検出部13は、圧電トランス20の出力交流電圧Vaoを整流平滑部14で整流して得られる出力電圧Vo又は出力電流Ioを検出して、検出した出力電圧Vo又は出力電流Ioに対応した出力電圧値Vtを誤差増幅器15に入力する。
ここで、この誤差増幅器15が出力する電圧信号Scが閾値電圧Vuよりも高いときは、高圧部優先機能によってデューティ比制御手段16が選択され、発振手段18から出力される矩形波信号の立下り位置を圧電トランス駆動部12を使って可変し、圧電トランス20の1次側に入力される矩形波信号のデューティ比Duを50%よりも小さな値にして、圧電トランス20の駆動電圧Veを低下させる。
ところで、後述するように、デューティ比Duが特定の割合よりも小さくなるとデューティ比制御が不安定になる可能性が生じる。これを避けるため、電圧信号Scがドロッパ制御電圧可変制御手段17内の閾値Vuに達した後、さらに駆動電圧Veを下げなければならない場合には、駆動電圧Veを低下させる機能をデューティ比制御からドロッパ制御に移して、閾値Vuに達したときのデューティ比Duを保ったまま、ドロッパ制御電圧可変制御手段17のドロッパ制御電圧Vdを誤差増幅器15に入力される出力電圧値Vtと設定基準電圧値Vsとを一致させる電位まで低下させる。これによって、駆動電圧制御部11全体としての駆動電圧Veの可変機能を安定動作させる。
ドロッパ制御電圧可変制御手段17は、電流制御素子Q2で入力電圧を損失させてその出力電圧を下げ、圧電トランス20へ入力されるドロッパ制御電圧Vdを制御する機能を有している。
このように、駆動電圧制御部11では、デューティ比制御手段16とドロッパ制御電圧可変制御手段17とも、同一の設定基準電圧値Vsによって、出力電圧Voや出力電流Ioを制御し、出力電圧値Vtが設定基準電圧値Vsに応じた値になるように順次制御動作を実行する。
図2〜図9に沿って、さらに詳しくこの実施の形態の各部の動作を説明する。
基準電圧発生部10Aは、図2に示すように抵抗器R1〜R4、シャントレギュレータIC1、コンデンサC2等からなり、入力電圧Vinから各部の基準電源電圧となる基準電圧Vref(直流5V)を出力する。
この発振手段18は、同期信号Soが印加されない場合は、自励発振してデューティ比50%の矩形波を出力する。
+入力端子の波形(1)は、バイポーラトランジスタQ3の出力波形P1(図4(a)の(3))と、抵抗R5、6で決まるバイアス電圧とを、抵抗R7、8で決まる重み付きで加算した電圧波形であり、−入力端子の波形(2)は、バイポーラトランジスタQ3の出力波形P1を抵抗R9と容量C4からなる積分回路で時間平均した3角波波形である。
図4(b)に、この実際の動作中でのコンパレータIC2(1/4)の+入力端子の波形(1)、−入力端子の波形(2)、ペアバイポーラトランジスタQ3の出力波形(3)を示す。
2次側の出力電力Poに対して、誤差増幅器15の出力である電圧信号Scが、ドロッパ制御電圧可変制御手段17の閾値Vuより高い電圧信号Scで制御できるときは、デューティ比制御手段16にてデューティ比Duを制御する。また、電圧信号Scが、閾値Vuに対して低い電圧信号Scで制御しなければならない出力電力Poに対しては、ドロッパ制御電圧可変制御手段17が働き、電圧信号Scは、閾値Vuより下がることができず閾値Vuを維持したまま、つまりデューティ比Duを保ったままドロッパ制御電圧を下げ、出力を制御する。
すなわち、駆動電圧制御部11において、誤差増幅器15の電圧信号Scがドロッパ制御電圧可変制御手段17の閾値Vuより高い信号で制御できる「高い出力電力Po、出力電圧Vo」はデューティ比制御で、電圧信号Scが閾値Vuまでのデューティ比Duで制御できない「低い出力電力Po、出力電圧Vo」は閾値Vu時のデューティ比Duを維持させたままで、ドロッパ制御が働く機能を有している。
オペアンプIC1(2/4)の+入力端子には、外部から与えられるPWM信号を抵抗R13とコンデンサC3からなる積分回路で時間積分して得た設定基準電圧値Vsが印加される。PWM信号に変えて直流電圧信号が印加されても差し支えない。
オペアンプIC1(2/4)の−入力端子には出力検出部13からの出力電圧値Vtが入力される。オペアンプIC1(2/4)の出力には+入力端子の設定基準電圧値Vsと、−入力端子の出力電圧値Vtとを一致させている電圧信号Scが出力される。
誤差増幅器15のオペアンプIC1(2/4)の出力波形である電圧信号Scは、コンパレータIC2(2/4)の+入力端子に入力される。図6の(1)に、コンパレータIC2(2/4)の+入力端子に入力されるオペアンプIC1(2/4)の出力波形である電圧信号Scを示す。
コンパレータIC2(2/4)の−入力端子には、抵抗R10とコンデンサC5からなる積分回路が設けられていてバイポーラトランジスタQ3の出力電圧を時間積分する。従ってコンパレータIC2(2/4)の−入力端子の波形は、図6の(2)で示したように、発振手段162のコンパレータIC2(1/4)の−入力端子の波形と同じ周波数の三角波である。
このコンパレータIC2(2/4)の出力は、FETQ4のゲートに加えられる。バイポーラトランジスタQ3の出力波形P1は、図6の(3)で示すようにデューティ比50%の矩形波であるが、FETQ4のゲートではコンパレータIC2(2/4)の出力によってロー(Low)になる部分があるため、FETQ4のスイッチング波形は図6の(4)に示す波形P2のようにデューティ比Duを50%よりも小さな値に変えることができる。
結果を、図6の(1)に示す。コンパレータIC2(2/4)は、−入力端子に入力される三角波と+入力端子に入力される電圧信号Scとを比較している。図6の(3)の矩形波のハイ(High)の期間、図6の(1)の電圧信号Scに対して、図6の(2)の三角波の電圧が高くなる部分をロー(Low)にする。そのため図6の(4)のように、図6の(3)のデューティを絞った矩形波を作り出せる。この絞られた矩形波をFETQ4のゲートに入力して、FETQ4がONとなる時間幅を可変して出力電圧Voを制御する。
ドロッパ制御電圧可変制御手段17は、抵抗R18〜R22、コンデンサC6、電流制御トランジスタQ2及び誤差増幅器IC1(1/4)から構成されている。
誤差増幅器15のオペアンプIC1(2/4)の出力である電圧信号Scの電位を図8の(1)に示す。また、ドロッパ制御電圧可変制御手段17内の誤差増幅器IC1(1/4)の−入力端子に抵抗R22とR23とで分圧された閾値Vuが入力され、+入力端子にIC1(2/4)の電圧信号Scが入力されている。この閾値Vuを図8の(2)に示す。
駆動電圧Veがデューティ比Duの制御のみで動作できる出力電圧Voまたは出力電力Poの時、電圧信号Scは閾値Vuより高い電位で安定している。そのため、IC1(1/4)の出力は、常にIC1(1/4)の入力電圧に近い電圧になっているため、ドロッパ制御はほとんど機能していない。
出力電力Poが低くなり、電圧信号Scが閾値Vuに達すると、IC1(1/4)の出力は電圧信号Scと閾値Vuが一致するように動作するように出力を下げ、電流制御素子Q2のトランジスタにより入力電圧Vinをドロップさせ、ドロッパ制御された電圧Vdを出力し、圧電トランス駆動部12に印加される電圧を制御する。この時、電圧信号Scは閾値Vuよりも下がることができないため、閾値Vu時のデューティ比Duが維持されている。図8をみてわかるとおり、図8の(1)に示す電圧信号Scの実効値と図8の(2)に示す閾値Vuの実効値とはほぼ同じ電位である。
この時のトランジスタQ2のコレクタ側の入力電圧を図8の(3)に示し、トランジスタQ2によってドロッパ制御されたドロッパ制御電圧Vdを図8の(4)に示している。
整流平滑部14及び出力検出部13の電圧検出回路、電流検出回路については、通常知られている一般的な回路を用いている。
図9(a)は、設定基準電圧値Vsが6.3kV、負荷が105MΩで、出力電流が60μAの場合の各波形を示す。この場合では、出力電圧の制御がデューティ比制御で安定に制御できる範囲内であり、ドロッパ制御はほとんど行われていない。従って、トランジスタQ2のエミッタの電圧Vdである波形(4)は19.9Vという比較的高い値を示している。波形(1)のデューティ比Duは33%程度である。
図9(c)は、設定基準電圧値Vsの設定電圧が50V、負荷が10MΩで、出力電流が5μAの場合の各波形を示す。ここでは、すでにドロッパ制御によって出力電圧が制御される領域に入っており、波形(1)のデューティ比Duは13%程度で図9(b)のそれと同じである。波形(4)の電圧Vdは、ドロッパ制御により、5.08Vと大幅に低くなっている。
これらの一連の値から、設定基準電圧値Vsを順に下げてゆくことで、デューティ比制御からドロッパ制御に順次移行して、出力電圧の制御が順調に切換って行われる。
まず、圧電トランスの出力電圧Voを取り込む(ステップS101:出力電圧検出工程)。出力電圧Voに変えて出力電流Ioや出力電力Poに対応する電圧であっても良い。次に取り込んだ出力電圧Voを設定基準電圧値Vsと比較して、出力電圧Voが設定基準電圧値Vsが示す値に等しいかどうかを判断する(ステップS102)。出力電圧Voが設定基準電圧値Vsが示す値と一致したときは、当面の制御を終了して、時間を置いて改めてステップ101に戻って出力電圧Voを取り込む動作へと移る。
出力電圧Voが設定基準電圧値Vsが示す値と一致しない場合は、これらが一致するように駆動電圧制御部11を制御する誤差増幅器15の出力電圧信号Scを求める(ステップS103)。
次に、電圧信号Scが予め設定された閾値Vuよりも高い範囲で駆動電圧制御部11の制御が可能かどうかを調べる(ステップS104:制御内容切換え制御工程)。電圧信号Scが閾値Vuより高い範囲で制御可能な場合は、デューティ制御手段16によって圧電トランス駆動部12のFETQ4のON時間のデューティ比を制御する(ステップS105:駆動電圧制御工程)。そうして、その後、再びステップ102に戻る。
また、誤差増幅器15の出力電圧信号Scが閾値Vuに達し、その閾値Vuよりも低い領域で制御しなければならない場合は、ステップS106に進み、閾値Vuに達したときのFETQ4のON時間のデューティ比を維持したまま、圧電トランス駆動部12へ入力されるドロッパ制御電圧Vdの可変制御を行う(ステップS107:駆動電圧制御工程)。そうして、その後、再びステップ102に戻る。
従って、本実施の形態は、デューティ比制御とドロッパ制御とを順に用いることで、低い電圧から高い電圧までの広い電圧範囲と、広い電力可変幅に対応して、安定に出力制御を行うことが可能で、且つ、圧電トランスの共振周波数に近い周波数、比較的効率の良いデューティ比を用いて効率の良い安定な動作が持続できる圧電トランスを用いた電源装置と圧電トランスの出力電圧制御方法を実現することができる。
11 駆動電圧制御部
12 圧電トランス制御部(圧電トランス駆動部)
13 出力検出部
14 整流平滑部
15 誤差増幅器
16 デューティ比制御手段
17 ドロッパ制御電圧可変制御手段
18 発振手段
20 圧電トランス
Claims (9)
- 印加される駆動電圧を変圧して出力電圧として負荷へ供給する圧電トランスと、この圧電トランスに所定の駆動電圧を印加する圧電トランス駆動部と、前記圧電トランスの出力電圧値を検出する出力検出部とを備え、
前記圧電トランス駆動部に、前記出力検出部で検出される出力電圧値と予め別に設定された設定基準電圧値とを一致させるように前記駆動電圧のデューティ比を可変制御し、ドロッパ制御電圧を可変出力する駆動電圧制御部を併設したことを特徴とする電源装置。 - 前記請求項1に記載の圧電トランスを用いた電源装置において、
前記駆動電圧制御部に、前記設定基準電圧値と前記出力電圧値とを一致させるように出力する誤差増幅器を備え、
前記駆動電圧制御部は、この誤差増幅器の出力電圧があらかじめ設定された閾値よりも大きい領域では前記駆動電圧のデューティ比の制御を行うと共に、前記誤差増幅器の出力電圧があらかじめ設定された閾値に達し、その閾値よりも低い領域で制御しなければならない出力電圧に対しては、前記閾値に達したときの前記駆動電圧のデューティ比を保ったままで前記駆動電圧のドロッパ制御電圧の出力制御を行う切換え制御機能を備えていることを特徴とする圧電トランスを用いた電源装置。 - 前記請求項2に記載の圧電トランスを用いた電源装置において、
前記駆動電圧制御部が、前記誤差増幅器の出力に応じて、前記圧電トランス駆動部を介して前記駆動電圧の前記デューティ比を可変制御するデューティ比制御手段と、前記ドロッパ制御電圧を可変制御するドロッパ制御電圧可変制御手段とを備えていることを特徴とする圧電トランスを用いた電源装置。 - 前記請求項3に記載の圧電トランスを用いた電源装置において、
前記デューティ比制御手段は、前記駆動電圧に同期して矩形波発振を行う発振手段と前記発振手段の出力波形の時間平均値を求める積分手段と有し、
前記積分手段の出力に対して前記誤差増幅器の出力電圧が予め設定された閾値よりも大きい期間で前記発振手段の出力波形のオン部分をオフにするように前記圧電トランス駆動部を制御して前記デューティ比を可変出力することを特徴とする圧電トランスを用いた電源装置。 - 前記請求項3または4に記載の圧電トランスを用いた電源装置において、
前記ドロッパ制御電圧可変制御手段は、当該ドロッパ制御電圧可変制御手段に予め設けられた電流制御素子でのドロッパ制御によって、前記駆動電圧の電源として入力される直流電圧を低減して前記ドロッパ制御電圧として出力することを特徴とする圧電トランスを用いた電源装置。 - 前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載の圧電トランスを用いた電源装置において、
前記圧電トランス駆動部を、前記圧電トランスの電圧印加側に設けられた共振回路と、この共振回路の出力信号を当該圧電トランスの共振周波数若しくはこれに近い周波数でオン/オフ制御するスイッチング回路によって構成したことを特徴とする圧電トランスを用いた電源装置。 - 前記請求項1乃至6のいずれか1項に記載の圧電トランスを用いた電源装置を、電子写真装置の直流バイアス電源用として装備していることを特徴とする電子写真装置用電源装置。
- 印加される駆動電圧を変圧して出力電圧として負荷へ供給する圧電トランスに対して所定の駆動電圧を印加する圧電トランス駆動部を備え、前記駆動電圧を駆動電圧制御部で制御するための圧電トランス用駆動電圧制御方法であって、
前記圧電トランスの出力電圧を検出する出力電圧検出工程と、
この出力電圧検出工程で検出される前記出力電圧値と予め別に設定された設定基準電圧値とを一致させるように動作する誤差増幅器の出力に応じて前記圧電トランス駆動部を介して前記駆動電圧のデューティ比とドロッパ制御電圧とを制御する駆動電圧制御工程とを備え、
この駆動電圧制御工程に、前記誤差増幅器の出力電圧があらかじめ設定された閾値より大きい場合には、前記駆動電圧のデューティ比の制御を行うと共に、前記誤差増幅器の出力電圧があらかじめ設定された閾値に達し、その閾値よりも低い領域で制御しなければならない出力電圧には、前記閾値に達したときの前記駆動電圧のデューティ比を保ったままかつ前記駆動電圧のドロッパ制御電圧の制御を行う制御内容切換え制御工程を併設したことを特徴とする圧電トランス用駆動電圧制御方法。 - 印加される駆動電圧を変圧して出力電圧として負荷へ供給する圧電トランスに対して所定の駆動電圧を印加処理する機能、及び前記駆動電圧の大きさを制御する駆動電圧値可変処理機能を、コンピュータに実行させるように構成された圧電トランス用駆動電圧制御プログラムにおいて、
前記圧電トランスの出力電圧を検出して特定する出力電圧検出処理機能と、
この検出され特定された出力電圧値と予め別に設定された設定基準電圧値とを一致させるように動作する誤差増幅器の出力に応じて前記圧電トランス駆動部を介して前記駆動電圧のデューティ比とドロッパ制御電圧とを制御する駆動電圧制御機能と、
前記誤差増幅器の出力電圧があらかじめ設定された閾値よりも大きい場合には、前記駆動電圧のデューティ比の制御を行うと共に、前記誤差増幅器の出力電圧があらかじめ設定された閾値に達し、その閾値よりも低い領域で制御しなければならない出力電圧には、前記閾値に達したときの前記駆動電圧のデューティ比を保ったままかつ前記駆動電圧のドロッパ制御電圧の制御を行う制御内容切換え制御機能とを設け、
これらの機能を前記コンピュータに実行させるように構成したことを特徴とする圧電トランス用駆動電圧制御プログラム。
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